唐突ですが、キャラ紹介を始めます。
(今回はインテルメッツォ(間奏曲)なので短めですが)
/ィ , / / / / ヽ,
/ / / / / / ,.' │ ヽ
ちなみに解説は、この長門有希が務めさせていただく。 / / / l | / | | ヽ ヽ., 、 |
│ l | | ,∧ /、 | \. | │ ヽ, |
「解説 長門」は、やる夫スレの作者と読者をつなぐ │ ィ | ,ヘ、 |_,| | \ |\, | `'j、│ | |
対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。 レ │ ,ヘ | _ゝ_メ._ \| _ハ,ヒ"_ヽ| |. ! リ
ヽ | _ヽ Y 行ッr`、 _ jl イ:マ丁j> /ヽ| !
情報知性統合体によって定められた ! _ヽ!、 ト、ン |´ `l. トヘソ | !) ルl/
やる夫板 永遠のヒロインは、この私。 /_-、ヽ∧.. ニ ' , ゝ .ニ イ /ィ′
{/ _ ヽ`l i _ ! ∧l
例え、ローゼンメイデンINやる夫板といえども、 ヽ L`' ヽ.| \. `′ , ィ' /!
これだけは譲れない。 \ ヽ }! 、 / /,ヘリ
l .ヘ ri ー ´ l/ |
r'ン / , ィ' /j / ヽ
r ‐' ヽ _jヽイ ::/ ,/ \
/ 三三三三ノ//、 ヽ.. ー / _\
(※シャレです。1的には、主要登場人物=ローゼン系で、 | 三三三三/ , 'ヘ \/ , ´ __ ., --ヽ
登場人物と分ける意味合いで、解説を長門さんにお願い /ヽ三三三三 !/ 〉′ // ´ ィ´三 !
しておりますので。念のため) / 三三三三三/ / // /:: 三三l
430 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:20:49 ID:OLH1tBzA
∩_
〈〈〈 ヽ
____ 〈⊃ } なら、タイトルロールは やる夫なんだから、
/⌒ ⌒\ | | やる夫が一番最初だお!
/( ●) (●)\ ! !
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\| l
| |r┬-| | /
\ ` ー'´ //
/ __ /
(___) /
,.. --- ..
,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
/:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\ ところが、1は雑談板で書き込んだ後、最初に
/:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、 頭に浮かんだ配役は
ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ
ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ ケルビーノ=蒼星石 で、
!:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||
Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ フィガロの役は、かなり後になってから らしい
. }:ハ: : l f7「::`ハ /:::7}7イ:/}/
ノヘーl、: :!VZツ ヒ:ノ/:.//
`ィヘ:ト、 _ _ ノ:イ/
rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
|:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
|!::.:..:.ヽ\ヽ|! /7 /
j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒} / / /^}
|::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
ヽ::.:..:..:.::..∧/ ヽ i _ .. -―
``ーニ´/ー-、 | _|
_. -―  ̄ ト―.:「:.:l
ヽ:..__:L_|
ヽ.__)ノ
___
/ \
/ 一' `ー\
/ ( ○) (○)\
i (__人__) i
ヽ、 |r┬-| /
/ `ー'´ く
i 丶 ヽ ヽ ガシャ
r ヽ、__) (_丿 , -っ ゚
ヽ、___ ヽ ヽ r. ― ┐ ー ュ '
と_____ノ_ノ | 茶. | 。, つ o
` ー‐┘‐- ´。
431 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:22:19 ID:OLH1tBzA
| それどころか、
| ケルビーノ=蒼星石 から
| スザンナ=翠星石 と決めたときには
| 某スレの影響からか、「翠星石ヒロインなら、やらない夫がフィガロだろ、jk」
| と、考えていました。
|
| 最終的には
|
| ・やる夫は、他人をおちょくるAAが豊富
| ・やらない夫の巨大AAは、怖い顔が多い
| ・まあ、男キャラで頭悩ませたくないよな、jk
|
| ということで、今のキャスティング(フィガロ=やる夫、
| アルマヴィーヴァ伯爵=やらない夫)に なったのですが。
|________________________________
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー)
. | u. (__人__) ……扱いが軽すぎだろ、jk
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ } / ̄ ̄ ̄\
ヽ ノ / ⌒ ⌒ \
i⌒\ ,__(‐- 、 / u (ー) ::::(ー)ヽ
l \ 巛ー─;\ | :::⌒(__人_)⌒:l
| `ヽ-‐ーく_) \ `  ̄´ /
. | l i⌒\、___ ィヽ
| | .l \ 巛ー゙‐;\
リー──‐‐t____. | ヽ-‐≠ー '′
l " ~ ̄ ̄⌒ヽ`ヽ.|゙ ̄ ̄⌒ヽ ̄ヽ
432 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:23:14 ID:OLH1tBzA
| ぶっちゃけた話、1は歴史に疎いです。
| ですから、ボーマルシェの『フィガロの結婚』を読んだとき、
| あるいは、CDで音楽を聞いていたときの感想では、
|
| 「アルマヴィーヴァ伯爵は、スケベだけど太っ腹で、まあまあの
| 度量を持っているオヤジ」みたいな印象を持っていました。
|
| しかし某古楽器系の演奏で、伯爵の周りの人たちが伯爵を
| まるで腫れ物でも扱うかのように振る舞っているのを見て、
| 「ああ、自分は封建制度下での、一般民衆の心や振舞いが
| 分かってなかったのだな」と思ったのです。
|______________________________
,.. --- ..
,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
/:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\ ちなみにボーマルシェの台本でも、モーツァルト=ダ・ポンテでも
/:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、 双方とも、舞台の時代設定は十八世紀後半。
ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ
ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ 絶対王政は終りを告げ、時代は啓蒙専制君主制に移行している。
!:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||
Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ しかしフランス革命前であり、封建領主制はまだ終わっていない。
. }:ハ: : l f7「::`ハ /:::7}7イ:/}/
ノヘーl、: :!VZツ ヒ:ノ/:.//
`ィヘ:ト、 _ _ ノ:イ/
rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
|:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
|!::.:..:.ヽ\ヽ|! /7 /
j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒} / / /^}
|::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
ヽ::.:..:..:.::..∧/ ヽ i _ .. -―
``ーニ´/ー-、 | _|
_. -―  ̄ ト―.:「:.:l
ヽ:..__:L_|
ヽ.__)ノ
433 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:24:07 ID:OLH1tBzA
| ちなみにアルマヴィーヴァ伯爵の権力は、『セビリアの理髪師』
| 『フィガロの結婚』を通して読むと
| ・警察に顔が利く(というより、名乗るだけで捜査を中止させられるぐらいの
| 権力を持つ)
| ・大法官(領地内で判決を出せる権限を持つ)
| ・領地内でお触れを出せる(地方条例レベルなら、独断で発布できる)
| と、言えます。
|
| つまり現代社会で言えば
| 警察をあごで使うことができて、司法・立法を一手に担う、
|
| まさに 「裁くのは俺だ」
|
| を地で行く人間、といえるのではないでしょうか。
|
| こんな人間相手に屋敷内でやりとりする、というのだから、腫れ物に触るよう
| 扱うのも、当前なのかもしれません。
|________________________________
/ ̄ ̄\
/ \
| _ノ ヽ、 |
| (ー)(ー) |
| (__人__) |
. l `⌒ ´ }
ヽ ./ ガイアも国家も 俺に“輝け”と囁いているだろ、jk……
/:ヽ .ノ,'ヽ、--、
,.-‐,ィ‐"/ゝ.ヽ.___ノゝ::::::::ヽ、:::ヽ.
//::_,、/,';;;;;;;゙;;;;;;;;;;;;;";;;;;|:゙、::::_::ゝ、ヽ.
ノ:::i ̄//;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l::::/::::::::::::l:::゙i
/::::/::::`ヽ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|/:::::::::::::::l:::゙,
|:::::|::/::,ィ'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙、::::::::::::::::/::::、
l:::::;/:/: :|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::::::l::::::゙,
i::::/,': : |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l゙,::::::::::::::::ト::::::}
〉/,': : :/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヽ.::::::::::::::::ゞイ
/::/ト: : : ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙、ヽ::::::::イ::::::|
434 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:25:00 ID:OLH1tBzA
| こういった時代であったればこそ、伯爵が謝る、という、現在の目で見れば
| 些細なことであっても、一般の人々には喝采すべきもの、非常に面白い
| 一大イベントとして目に映ったのではないか、と思います。
|
| しかし二一世紀の現代では、一部の独裁国家を除けば、このカタルシス感は
| 得られないのではないでしょうか。
| (少なくとも1には、理屈で考えることができても、“感じる”ことは出来ません)
|
| しかし、オペラ・ブッファ(喜歌劇)としての面白さ感は出したい。
|
| という訳で、いささか安直ですがバラエティ系での時代劇だと
| お殿様=バカ殿で笑いを生むのと同じ感覚で、
|
| やらない夫伯爵を“厨二病のバカ殿” 設定にしました。
|
| 早い話、“忠実”に再現より、笑いで“デフォルメ”を優先した、ということです。
|________________________________
(ヽ三/) ))
( i)))
/ ̄ ̄\ \
/ __ノ \ )
| /・\ ./・\
. | ::::⌒(__人__)⌒}
| @ ` ⌒´ ノ "ヴァカ"デース
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !l ノ ノ |
⊂cノ´| |
435 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:25:51 ID:OLH1tBzA
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | 次こそは、やる夫が紹介されるんだお
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
,.. --- ..
,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
/:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\ ところが、1は
/:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ 「オペラ・ブッファでは、主役はそれほど重要じゃないだろ、jk
ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ それよりケルビーノ=蒼星石の方が先だろ、常考」
!:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.|||
Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ で、蒼星石に移る気らしい
. }:ハ: : l f7「::`ハ /:::7}7イ:/}/
ノヘーl、: :!VZツ ヒ:ノ/:.//
`ィヘ:ト、 _ _ ノ:イ/
rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
|:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
|!::.:..:.ヽ\ヽ|! /7 /
j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒} / / /^}
|::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
l::.::.:..:. ̄ ̄ト 、, --、―弋i
ヽ::.:..:..:.::..∧/ ヽ i _ .. -―
``ーニ´/ー-、 | _|
_. -―  ̄ ト―.:「:.:l
ヽ:..__:L_|
ヽ.__)ノ
∨‐' ´ ̄ ̄二二ユ
r==ニ二ニ三三三三三二≧
`ヽ三斗‐〒:: ̄`::.:‐<三/
/ ̄ ̄ ̄ \ /:::/.::/:ヾ.:ヽ::::ゞ:.::.ヽ、 ヽ
/ :::::\:::/\ 〃:/ト`ヾ `ヾ`ミ、ヾ:ヾ、:ヽ|
/ 。<一>:::::<ー>。 レ!小lノ `ヽ 从 |::l::i|
| .:::。゚~(__人__)~゚j .. レ|l:! ● ● i::`メ:ノ
\、 ゜ ` ⌒´,;/゜ |ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃ /:ノ´
/ ⌒ヽ゚ '"'"´(;゚ 。 レ'./⌒l,、 __, イレ'ト、
/ ,_ \ \/\ \ . / /〈iトゝ |}:::::::::ヽ
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.. | l. /| |}:::::::::ノi
436 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:26:38 ID:OLH1tBzA
| ただ、一番最初に決まった理由は
|
| ・普段、男の子っぽい格好をしている
| ・女の子っぽい服装のAAも結構ある
|
| が理由なんですけどねw
|________________
__
__「ー-- '\
|\ヽ_____/ヽ
>、ー──‐ ' }
/ィ ` ー──.'.´「 ……………………
リ, : : : : : : 从
,ゝイ ̄ ̄`ハ
/! |{〉 〈|
〈{ L'====┤
/:`''ー┬──.イ
∧! /: : : : : : l
/::::{ ヽ; : : : : : l
ゝ‐'\  ̄ ̄ ノ...
 ̄ ̄ ̄::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::
´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄く
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
. / : : : : : : : : : : : : . . .\ ちなみにオペラで、女性が男を演じる役のことを
、__//. /. . . . . . . . . . . : : ! : : : : ヽ 「ズボン役」という。
 ̄/. : /. : : : :/ : : : : : : : : : : : \l: : : : : : :ヽ
. l : : l : / : /. :/ : : ヽ、: : : `ヽ : !: :l: : : : : ヽ、 ケルビーノ以外では、
l :/ l : l: : :l :∧: :ト、: lヽ、: : : :ヽ!: :l: :l: : : l  ̄ 『薔薇の騎士』(R・シュトラウス)のオクタヴィアン
l/!: ! : l: :/l/‐-ヽ! ヽ ! _ヽ-―!‐ !: :l: : : ! 『フィデリオ』(ベートーヴェン)のフィデリオが有名。
ヽ! : l : ! rfチミ、 ヽ´ fr旡ミ! : ト、l : : ′
. ヽ !: :l rっソ 匕り !: : !丿/j/ この内、『フィデリオ』はレオノーレ(女性)が男装して
. j∧ :ト、 `¨ . l l :l j/ フィデリオ(男性)になる、という設定だが、他は若い男を
V: :lヽ、 _ /j/!/ 女性が演じる役割。しかも どちらも途中で女装するという
ヽ: ! > __.. ィ 百合ん百合んな場面がある。
rヾ  ̄ || lr‐ 'フ, '/ |ヾ| ! | !
,',ヘ ヾヽ|| / ∠- ァ! \| !__ヽ 胸のある無しは決っっっして関係ないので、そこの所は
/! ヽ | |||/ r--'ヽヽ `ー、ヽ ¨ァ お間違えなきよう。
,' 〉 ヽ !_/ ,、┬、二ゝニ \ ヽ!/│ ポキポキ
! / / | ィ´ ! ! | \_ |_ !
| ! ,,.イヾ \ 」〉 |│ ! /| / ハ|
! | / ヽヾ ´/ | ! ,、,、 |〈 ヽイ//ヽ
437 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:27:28 ID:OLH1tBzA
/::::::::::::::::::::::::::::..... |
/::::::::::::::::::::::::::::.... _ -‐ 二>‐- __
. /::::::::::::::::::::::::::::_ -‐'´_ -‐ ' ´  ̄ヽ
/::::::::::::::::::::::; < , < /
.〈:::::::::::::::::::/ /:::::::::... _ - ‐ - 、 〈
\::::::::/ /:::::::::::::.... , ‐ ' "´ `\
\/ /:::::::::::.. , ' ´ l \ ヽ
`>'::::::::::. / . .l | i ヽ ` 、
/:::::::::. / | .:::/ /、 |\ , -‐ ! :.. 、 !
. /::::::::. ,.´:::::::. | .::// _, V _メ、_ i ::: ハ !
/:::::::.. /::::::::::::::. |ー≠‐'´__ ヾ、 -≦ュ| ::::::イl l| でも僕、はっちゃけ過ぎてるんじゃない?
|___」::::::::::::::::::. .l/_≦==z ヽ {ミカ ! .::/リ ′
|::::::::::,:::::::- ' ´ト、 \_弋;ノ  ̄ |'´|
∨:::::::':;::::::::::. ヽヽ  ̄ .l |. |
∨::::::::':;::::::::::. `N r-─ァ / i、|
ヽ::::::|::':;::::::::::.. ヽ ` ´ /. / `
\l、::、':;:::::::::. i _, イ::;、/
`l/∨ヾ、:./ l´ V l/
r-V _ |__
rニ´ ̄ヾ´ `>、_ソ_`ー一'、⌒i、
_)/´ ̄`ミ、 / 只__ヽ ヽ八_
( i::::::.. )ト、 / /,仆、ヽ\ ヽ )
________________________
|
| デフォルメしてるのは認めますが、基本的にケルビーノは
| リビドーむき出しなんですよねw
|________________________
438 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:28:27 ID:OLH1tBzA
/:/:.:/:.:/:.:.::::::::::/:.:.:.:.:/:.:.:.:i:.:.:.:i:.:.:.:.:.::\:::::ヽ:::'.:::::::::::::::::::::::::i::
/:/:.:/:.:.:':.:.:.:::::::.:.':.:.:.:.:,':.:.:.:.:.|:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:::\::::ヽ:'.::::::::::::::::::::::::!:
l/:.:イ:.:.:l:.:.:.:::::::.:.:|:.:.:.:.爪:.:.:.:.:|!:.:.:.:.:ト、:.:.:.:.:.:.:::ヽ:::::'.!::::::::::::::::::::::|:: ちなみにボーマルシェの『フィガロ~』だと、
/:.:/ l:.:.:{:.:.:.:::::.:.:.:l:.:.:.:.l |:l!:.:.:.:.l、:.:.:.:.:l \:.:.:.:.:.:::::、::l!:::::::::::::::::::::|:: リボンを奪われたシュザンヌ(スザンナ=翠星石)
l:., l:.:.:.l:.:.:.::::.:_:.ム:.:.:! |:ト:.:.:.:.l ヽ:.:.:.l \:.:.:.:.:::'.:l::::::::::::::::::::::!:: から「ケダモノのようだ」と言われるぐらい。
l:.l l:.:.:.:l:.:.:.::_:_/ l:`T 、`\:.:.l \:'._ -=\ ̄V:::::::::::::::::::::|/
|:.! ':.:.:.>‐' j _ム儿、\ ヽ:l ヘ、_ ィ─ 、ヽ:}:::::::::::::::::/¨ モーツァルトがシェリュバン(ケルビーノ=蒼星石)
|:! ∨ .ィ´:V´{!T::ぃ= 、 ` ,, =,ィ'"辷`:ヽ于_!:::::::::::i::::l'´ の“毒”を減らした、と言えるのかもしれない。
/ヘ./:|弋、{r、 V、iiii:} ',r=、ll V::iiii:::::}}'"l::::::::::::l::::lヽ
/´\ \、|:! Vト、 辷Zタ f! fj _辻zZシ' l::::::::::;:::::;_ ィ
/´ヽ、 ∨、y' ト、_xxxノx, xxx弋_ xxxxxx >' l::::::::::;:::/::/ わたしとしては“毒”は減らさず、むしろ増やしてくれた
/ 、 ヽ | \ !:.:'、 ヽ  ̄ ̄ ̄ l::::::::/:;イ:/ 方がよかったのだが……
{ ヘ、_ト' |:.:.:.:ト 、 - 、 , イ::::::/:/ ′
'. \ j:.:.:.:! ゙ 、 _ ′ l:::::/:/¨ヽ ハァハァ…
ヽ ハ:.:.:.| `> .__ < ,.:::/ハ / '、 _____________________
_\ _ ム\:{ _. ィ´ /ハ /:/' / \ |
| …『フィガロ~』の登場人物中、ケルビーノは
| 最も人気がありますが、これはモーツァルトが
| 性的な衝動性を原作よりも抑えて“無垢さ”を出した、
| というのがあると思いますが……
|_____________________
:,:::::::::::: /::::/::::::/::: /::::::: !::::: |:::. |::. | i
|:::::::::: /:::/::::::/i:::::/ }:::::: ハ:::: ハ::: l:::: !:. |
::::::::_!ム_∠__/;/ !:::: / l:::/ !: /i::::: /!:::: | コホン
::::::::: |/_ //`ヽ /:/ _,,ム'-‐lメ‐|:::: /: |::::: !
::::::::: !,r=〒〒ミ==ヽ/' ,,r'===ヾ-、!::/l::: ハ:::: ! ち、ちなみに女性がズボンを履くようになったのは
::::::::. |《 i、ヒ''ィノ ゝ-‐-《 !;;.q,ノ ´/レ:: |:: i .l:::::/ 十九世紀から らしい。
ヘ::::::. | \  ̄ ノ ヘ_. ̄ /:ノ::: /!:::l !::/
ヽト、::: l  ̄ ̄ ̄ `;  ̄ 7:::::: / .i:/ / ただ、なかなか定着はせず、(日本の)ブルマの元ともなった
:ハヽ:::l\U r_ァ /!::::: / / ブルーマーをデザインしたアメリア・ブルーマーも
::::::,-一 ` 、 _, < |イ::::: / ' 「はしたない」「(女がズボンを履くなんて)破廉恥だ」といった
:::/;;;;;;;;;;;ノ. ` ‐r-‐< 'l::: / 非難を浴びたそうだ。
`|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、;-、_;-´;;;;;;`i´ .',/
!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ;;};;;;;;`i;;;;;;;;;;;;;}\
439 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:30:02 ID:OLH1tBzA
. / / / l ヽ \ \ \ \ \
/ / / l ヽ \ \ _ +-ヽ ヽ ヽ
. / / l l ヽ \ \ x ´ヽ ヽ\ ヽ ヽ l、 \
/ // | l ! l、 ト、 \ 、 く ヽ\、ヽト、ヽ l l l\ ヽ
_ // | l L -┼、 \ \`‐-ミx〉 _」,. -ヽ \ !! ヽ ミ、 情報知性統合体にも よく分からないのだが、
∠l | _+ 「, ! l ! \ `ー-ヘ / ,ニ,.-‐':ヽヽ l\ ! l ヽlヽ おそらく
/ :l l | l l l l V _ クf;::::::;:::::.::l | ! ! l トヾ 女はおしとやかであるべきだ
_ィ | l l l l ハ/ __` つ.:.:::::.::j | | l!l ↓
/l | ト l ヽ lハ/ ,rニ--:::::ミ、 ヾ_ - ′l l .! トN ズボンはスカートより活動的になれる
../ | ハi ハ l V/〈〈 ら::::':::::.::l //! ト、| ↓
/ | / ll | ヽ l ト ヽ. ゛う:.:.:.:.:::j //ll ! l | はしたない、みっともない
. l/ リ | f、ヽ \ ヽ. ヽ-‐´ ′ /j ハ N
l∧リ, 〉ヽヽ \\ _ /// / ,リ ′ と考えられたのではないか、と思う。
V ヽヽ\ \ミ、、 ´ / /l l /
ヽlヽ ヽ、 \` 、 _ イ /i ////
ヽ:、\ \ト\「 ¬‐--‐ '´ l l/ リ/ツ′ だから「ズボンを履いている女の子」というのは、伝統的
__ ヽ `へ \、-j l \ 観点に立てば、「性的な意味で未分化(つまり男性・女性
/l l::::l ヽ ̄ ̄`丶ミヽ l、 ヽ に分けられる前)の子供」に見られている、と思う。
やる夫スレで、蒼星石ははっちゃけた性格の子が少なくないが、
この「“女”を意識する前の女の子」から生まれる子供っぽさ
みたいなものが、作者の頭にあるのではないか、と思う。
440 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:30:50 ID:OLH1tBzA
! ,. -‐── ────┴ ─‐┐
', ,. '´ /
> ´ /
く . -‐====== ー-く
\ ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ /ハ: l.: !: : : : : :}
|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.`メ、 // V: :l: : : l : ;′ (なら 僕も女の子っぽい格好してたら、やる夫系のスレで
|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃> Vく: :./}:/ おしとやかな役でスレ作ってもらえるのかな?
\|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ソノ` tり:.:/ l/
\|ヽ: :|.:|: : : :.i.:| ̄ ヽjⅣ スカート履いたり、髪を伸ばしたり……)
}ヽ仆ヽ: : : :lN _ _/: :l
/ ̄ ̄``ヽ、: レ'´ ̄`): : : :l
/ V `ー ユヽ.:.|
,ん子こ`ヽ | ユ、l./
,ん'´: : : : `ヽヽ | l ハ'′
/:/:/. : : // _!:\/ ヽ::::::::::::ヽ: : : ヽ::::::::::::::::::l
∠/ : /. : ! / (__ノ: /!ヽ ハ.:::::::::::::!: : : : l::::::::::::::::::l
. /: / /!: :/j/// !/ l/l/: : !:::::::::::::l: : : : l:::::::::::::::::::! (駄目だ。翠星石と カブってしまう……)
/イ: :i レ′/ / l : : :!:::::::::::::l: : : : !::::::::::::::::::l
l: ! l //\ !: :/:!:::::::::::::!: : : :l:::::::::::::::::::!
、!/!ハ// __j r =、∨! :!:::::::::::::!: : : l:::::::::::::::::::!
ヽ、∧ ̄__r―┐ ゝ=く l/. :l:::::::::::::l: : : l_:::::::::::/
 ̄Y´ 厂:`ヽ_/_/ イ/:/:ト 、:::::::l ̄  ̄
\ ,ゝく::::::::::::::\: : :/:/:/|: : : ヽj
441 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:31:36 ID:OLH1tBzA
,.-===ュ、__
,.イ.:.:::l:i:::`丶、\``>
r、 /.:/.:::::;:川ト、ィ;l:ヽ V、
>\__ !.:::l:::::ノノ リ,ィtナl.::;;! 1::',
(ミム )X^ヽ リ.:;:Vtソ 、 `ー' |;;/ |::::', ええい!
`ーく_ノ `ー-r─‐‐ヽ:::;、 「 ヽ イ1米|:::::',
`ヽ、 |\ i `l>、`ー' イ:::| |::::::l 蒼星石を泣かしているヒマがあったら、サッサと
`フ| ヽ |米|.:::゙、 ̄>くl米|::::::| 次に移るですよ
./ .:| | ,1 |.:::::{i //介l」 |:::::r‐、
/ .:.::|__ |/:::|米「:::::{l i;|゚j;i ヽト、ムYノ 次は翠星石の番ですかね
L_.:.:.:.:.::|_ |.::::| |:i!::::{l. |;|゚j;| N:::}=〈::l
\.:.:.::l/.::::|米|.:i!ニ{L `゚j´ |:|::| |::|
\ノ.::::::|_|.::i!三三ニ「Ⅹ|」:| |:::|
〃 .::::::::;::イノノ三三ニL_ノ.:.:!__人:|
〃 .:.:.:::/.::ノ´  ̄`7ハ;:;:;;;;;ト、 〉
〃 .:.::/.::/ //^l;;;「i;;| \ /ヽ
/ .:.:/.::/ // |;;| |;;| V::::::.\
/ .:.:/.::/ // |:::::::::::::.
________________________
|
| まあ、オペラの筋書き的に見れば、事実上の主人公は
| スザンナ、といえるでしょうね
|
| 全4幕通して 一番出番が多いですし、(フィガロ、伯爵、
| 伯爵夫人は、幕を更に分けた場で勘定すると、全部で
| 20~23場なのに対して、スザンナは30) 役割からいっても
| 最重要と言えるでしょう
|________________________
r ―――――-- 、
,ィ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽヽ、
//__, ィ―――、――、 \ヽ、
∠_/´7 : : : : ィ´ : : : : : : :ハ`ヽ、 \ \
/ : : / : : / : : // : : /: :! :ヽ :\ ヽ \
/: : //: : / : : /: :/: : : ノ: : |: : !ヽ: : ヽ ヽ ヽ
/: : : /: : /: :/: : /: : /: :i ∧: : :|: :ヽ! } /\ヽ
! i : : !: :/: :/: : /: : /ィ: : /: : ヽ: :!: : : ! Y_ ヽヽ
.!: :| : : !/、_/_/ _ィ//: : /∧: : : : !: : : : } | `ヽ、 ヽ!
! ハ: : |./> ̄/ ノ :入〈 !: : : : !: : : :! /! `ヽ!
|〉、ヽ ! ゙ミミ三、 // `〈__! : : /: : : :イ: :!
| 「ヽ!`ゝ::: ミ、、_ 〉へ : : :ノ :|: :| 当然ですぅ……
| | ヽヽ :::: l ::: `゙゙=ミ/: :/:/ /: ! : !
| | ヽ \ !ーァ ::: /:// /: : |: :|
! .\ \ `´ ,イ⌒ア^〉 /| : : !: :!
/| }-、,-、__}>r-ァ´ ̄ / / /: :! : : |: :!
/: ! >-、_ 7―、`/ ノ /: : :! : : ヽ:|
/ : : / /\ /==Y〈`-"⌒ヽ< / : : : |: : : : :ヽ
442 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:32:22 ID:OLH1tBzA
| スザンナが一番 出番が多いのは、なんといっても
|
| 階級社会で「一番身分が下」
| (使用人で女性、しかも若い)
|
| という理由だと思います。
|
| オペラ・ブッファでは、
| 「身分が低い人が上手く立ち回って身分の高い人をやりこめる」
| というのが、元々人気がありましたので、その視点に立てば、
| 最重要人物がスザンナになるのは当然といえるでしょう
|_________________________
| / _,. -ー ' ´ ̄` ー 、 \ /
ヽ l / / \ ヽ /
', {/ / / :l ` 、 ! /
ヽ 〉.:.: / / .:/.: l.:. ヽ l|/l
Y .:.:. /.: / .:./,イ ハ.:. ...:| :|:.:.:|
| |.:.:. l.:.:. // , イ.:.//:.:/ \.:.:| ...:|:.:.:| 身分低い、ですか……
| |.:.:. |`'lメ∠_////__, -ー'ヾ:|: :|:.:.:l
|、ヽ.:.:ヽィ圷ミ ィ圷ヾ.:.:.:|::.::l それを前提にして 翠星石が選ばれる、というのが
| lヽ\| 弋r:シ 弋r:シ |.:.:.:ノ:.:.:.', 納得いかねーですよ
/.:| \ヽ;:::::::: , ::::::::::::ノ_/ |.:.:.:.:':、
/.:.:.l | 弋 ,. _ フl /.:.:.:.:.:.:ヽ
. /.:.:.:.:ヽ ヽ __ >、___ `_,.ィ< / /.:.:_.:.:.:.:',
/:./:`∧ | |` ̄ \ヾ/ノ ̄ ∨ {'´: : : : :\.:.\
/.:/: 、 : : ', | | __,r<_< ヽ,.__| |.: : : : : : : :l.:.:. ヽ
. /.:/: : : \: : } |.  ̄/ \ヾ) \ | L、 : : : : : :}.:.:.:.:.:\
/ .:.{ :\: : :.}: : ! ト、/ ヽ }〈// ヾ一'|/:-ー' : : :/.:.:.:.:.:.::. ヽ
/ .:.:.:.ヽ: :ヽ,: : :r十 /ゝ ,.メノv ヽ入 <\_ : : : :/.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ',
/ .:.:.:f\_〉.: : : :/ ヽ/ ̄Zソ |人| ( >_「´ヽノ } : :〈,.ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|
/ .:.:.:.:.:} |>二ニ/ ゝー厶 |∨| 〉 \一' Y二、 ̄〉.:.:.:.:.:.: |
/ .:.:.:.:.:.ヾ/: : : イ ノ_ノ |ハ| (__,、_} |ヽ:ト\.:.:.:.:.:.:.:.:|
ヽ, .:.:.:./: :/ | /`ゝ-勹 /ヽ------\ |:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
443 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:33:16 ID:OLH1tBzA
| wikiにも翠星石の衣装について、
|
| >オランダやベルギーの民族衣装のような
| >深緑のロングスカートのエプロンドレス。
|
| と書かれていますが、オランダといえばヨーロッパの中でも
| 比較的早い段階で民衆に開かれた市民国家。
| 当然、領主や世襲貴族は存在しないわけです。
|
| なんとなく翠星石は服装から、裕福な町娘、を連想し、
| 庶民的な感じがするんですよね
| (ドールの中で、唯一料理を作ってるし)
|________________________
,.. --- ..
,..-.:. ̄.:..:..:.. : : : : `丶、
/:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :\
/:ヘ=、、:._: : : : __:ヽ:_: -^,.ト、
ノ:..:..:./:..  ̄: :7´:―― : :|‐: :´、: ヽヽ
ー-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:イ:.ハ:.. : j:.. :}:.、ヽ:. トヽ
!:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ノ ' }:./_}_イ:. } |:.||| ちなみにボーマルシェの『フィガロ~』だと
Vl:.:.|:. Vl´「_ 、` ノ′ _ノ:ソ:イ: リ ノ シュザンヌ(スザンナ=翠星石)は相当 口が悪い。
. }:ハ: : l f7「::`ハ /:::7}7イ:/}/
ノヘーl、: :!VZツ ヒ:ノ/:.// 毒舌小動物系、と評されることもある翠星石に
`ィヘ:ト、 _ _ ノ:イ/ ピッタリではないのかな?
rく、\` ヽ二コ:千:|K、′
|:..:ヽヽ\: :Yニ|: :!:/j!:.l
ト:..:..:.\ヽ\!r|┴=ミ!r ァ7
|!::.:..:.ヽ\ヽ|! /7 /
j::.l::..:..:.⌒ーァ⌒} / / /^}
|::.:.\::..::.::.::>ー'―-L∠_¨´
ヽ、 ヽ | | /
ヽ、 ヽ __ へィ / __
ヽ. r .ィ  ̄:::::::`ヽ、___そ r'、 ヽて
\ r',イ/::;::::i、::\:::::、ヽ.`i Yヽ.イ そ
__` i:,': /;':/ ヽ:ム:::::!:|:K ノ`,'7
i´r_7、ヘ_ ||:::|7/v ゝ'<',:::|:!j |V_,イ_|__
ゝイ/j_\_!!、{ フ// _,.-、Vイ !|、`ヽ:::::::| {
`ヽ. ¨''|ヽ:i// F‐ ¨`ヽイ イ'.: \:`i.:.l {
ぷ ^ヘ`'‐i.:Yゝ、_i_,. イ、_| ||.:, イ ヽ!.:.',
. る V /__}j<iY | !ヽ:::::\ \!
ぷる } / ,イ´ r'{__ lj ! 〉:{\:::::ヽ
444 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:34:56 ID:OLH1tBzA
ゝ:::::::::::::L__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー- 、,r ':::::::::::::::::::::: |_/rヽ
(::::::::::::::::::f:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::::::/_ イ二二 ヌ
\:::::::::::::つ:::::::. \::::::::::::::::::::::::::::.| |:::::::::::::::::::::::::::!ニニ´ ' /!
(::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤ |::::::::::::::::::::::::::ノ\_//
jゝ:::::::::::/`ーj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.| |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'\
ゞ:::::: / ゝr! :::::::::::::::::::::::::::.| | ::::::::::::::::::._) | | |
\/ / ゝ__,:::::::::::::::::::: | |:::::::::::::::::_:( l! | |
. Yl! | ゝつ:::::::::::::: l, 、 /:::::::::::⊂´ ノ!/| | まったく……
| !| ,、 ト, ヽr、::::::::frtッゝ::::::::rイ / | | | 翠星石も長門さんも落ち着いて頂戴。
ヽヽ、!.,\l! !li j/! ゝ_:::ゞニメ::rゝ′ /!! | | |
>!ノヘ! レ' j! ト' //´ / ,イ '' | | | ヒロインだと思うのだったら、それにふさわしい
/ ト、 /, | ,/ゝj/ _ ,. イ| | | | | 誇りを持ち、優雅に構えていてほしいのだわ
r‐-―- ‐、ー j/| |/ `_j _ l!ヾ! | | | |
/! />/│,. トー <_ ::: r:/ | ! | | | |
! ゝ / r,<ヽ |./│/ ノ`ー<__,j | | | |
r.. t `ニニ'く ゝイヽノ ヽ /ヾ :::: ヽヽ. | | | |
ヾ::::Li´::`/::/ _j/ __,∠ノ:::::::\::::::: ヽ| | | |
√\:::::::::::::イ_ 〆/ _,, -―r゙ :::::::::: \:::::.ヽ. | | |
/:::::ゞ:::::::::::::< / ´! ∠_::::/ l:::::::::::::ゞ :::. 、 | | |
/:::::::::::::::::::::::::: 7`ー ̄ 二ノ/:::/ .:::::::::::::::::::::: ヽ│ !|
/ ::::::::::/:::::::::::::/ j/ヽ :::: :::::::::::::::::::::::::::: \ l|!
________________________
|
| ……そういえば、ボーマルシェの『フィガロ~』だったら、
| 伯爵夫人は かなり重要、というか、ほぼ主役といっても
| 差し支えないぐらいでしたね
|________________________
445 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:35:48 ID:OLH1tBzA
{:::.:::.:::>.::´ ̄ヽ、 ,. -一 ヽ_
,. -┘.:::.:/:.:::.:::.:::.:::ノ::.Y:;___.:.:./.:.:.:.:.ヽ
(.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:;:、;:;∠二:.ヽ`ヽ.:.:.:.:.:.:.:∟、
):.:::.:::.:::.:::.:::.; '´ //〈.:.:.:.:\ \.:.:.:.:.:.:.::ヽ-へ
r''".:::.:::.:::.:::.:::/ / / / ハ `ー‐┐\ ヽ:.:.:.:.:.:.:ノ=ニ):\
{ ::.:::.:::.:::.:::.; ′ / | {_:.:.:.ヽ ヽ:.:.:.(二`V/^):、
 ̄つ.:::.::/ / ,′ | |  ̄ヽハ. i.:.:.:.:.`i!ヽ.!_/:./
(:.:::.:::.::!l! l i |l! | ノ:.:.| |:.:.:.:.:.:||:.ト、;:ノ
`7:.::|l| | ハ ;'| し-、| |:.:..:_ノ.|.:| |
ヽ|H | | l__, / | / / ノ|/:.:ん. l |:.| |
|l!ヽ. 代「 ヽ. , / `ト、/! ,イ. く:.:/:.; -┘| L」 !
| l N.--ミ ヽ/ソ _レ'´ lメ // |/ | | | あら、そう?
| ! |l,ィ^h.、 ´ ̄ ヽ 1 | | | | 見てる人は、やっぱりちゃんと見てるのね
| !( { { | | ' _, """ ノ!| | | | |
!.| |_\ ヽ、 _,. <._| ! |ヽ. | | | 後で くんくんに紹介してあげるわ
!/〈.:.:.Y_>、 }、 ̄´;:;:;:;:;:;://| |:.:.::', l l |
ム-レく.:.:.:_}ノ:@;:ニ、;:;:;//;:;! 、|:.:.:.:.:L_ ! ! |
_,.∠=ニ〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ニ V;〈〈_;/| ヽ:.:.:.:.:.:L_l ! |
`ーニ二_‐ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:(゙こ /'^ヘ V:.:\ \:.:.:.:.:{! | !
<:.:.:. ̄} .:.:.:.:.:.:.:`} ノ:.:..:.ハ V:.:_>- ヽ.:.:.:.} | i
|_>'7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y.:.:.:.:.:.:.:.::.:>'" /:.:r‐'´〉、 i
| ただ、モーツァルト=ダ・ポンテが伯爵夫人の役柄を
| 大幅に削り、代わりにスザンナをアップさせてますよね。
|
| それで、ボーマルシェの劇よりもモーツァルトのオペラの
| 方が人気があるのだから、不に…うわ、なにする
| くぁwせdrftgyふじこ
|_______________________
! ! | ヽ l / ! !
l l、 lヽ ! !/ l /-┼┐
、 l !ヽ ! ! //l/! / ! //
l \ 、!\ | l\ / l/!/- 、l/ ! /l
|l _\!≧‐- 人_ノ 、 ヽ _/_//! r三、ヽ l/::::!
、\ 〃r三、ヽ\::::\_/.::::::/ ヽゞ=’ノ〃::::::::::j/
ヽヽ ヽ ゞ=’ ノ ..::::::::::::::::::::::::::::::<´三彡"
!\ `三三 彡:::::::::! :::::::::: _
ヽ、ヽ  ̄ ̄ ヽ / l ヽ、 /
 ̄ ハ /´/ ̄ jノ ヽ /\ 今、何と言おうとした、1ァァァアアアア!
// l /\! ! /.::::::::
. /l ト、 ! / /.:::::::::::
/:::! !:::::ヽ、 ヽ / /.::::::::::::::
446 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:36:40 ID:OLH1tBzA
/:::/::::/::::::::::::l::::::::|:::::::l:::::::::l:::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::i::::::
/::;イ::::i::::::::::::::| ::::::l|;::::::li;::::::::|、;::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::l:::::
.l::/ l:::::|::::::::::::/!::::::| li::::::lヽ::::::l. ヽ;:::::::::::::::::l::::::::::::::::::::l:::::: ちなみに1は「伯爵夫人がケルビーノに見せる愛情は、
|::l | ::::|::::::::-i-L;;_l .|!i:::::l ヽ::::l ヽ、__;;;;::::| :::::::::::::::::l:::: まず、最初は“母性”から来ていたのでは、ないか」と
|:! .|::::::l::__;;;|_ l:::l`ヽヽ;:::l ヾ;レ‐'''゙゙´\ :::::| ::::::::::::::::l::::: 考えているらしい。
l! .|:::/ ___ノ,ィ'ト|''=ミ、 ヾ! ,r-=fニミ;;弍;;| :::::::::::::::l~゙'i
l/ ,/ト、::l゙__゙ヾ::ii::|ヽ ,/ .|:::illi:::゙ii/ |:::::::::::::::j¨゙ l このスレには ちっとも反映されてないようだが。
/⌒ヾ、|/`fト l ゙K);j .l'⌒''h. K);;;;ッリ l:::::::::::::/ .ノ
/‐-、 `iノ /'ヽ|、 ノ ヾ、 ,/ |:::::::::::/=7゙ それと、真紅がジュンを見るときの眼差しが ときどき
./ 、. ヽ |゙V,_ l:::i、 ̄ 丶 ゙''ー-‐'' ,l::::::::::/|:;/ 母親が子を見守るかのように見えるときがある、それで
i '゙ヽ_j-' .|::::|.\ ‐- ,,イ::::::::/ ,l/ 真紅を伯爵夫人にした、とも言っている。
ヽ ヽ jl:::::l. ヽ、 , ''゙ /:::::::/゙`ヽ、
ヽ、. /ヽ::::| ,,`=ー '''i´ /:;/レ'〉;:;:;:;:,.,\ こっちも どうでもいいことなのだが、伯爵夫人とケルビーノに
/ /. ヽ:| ,,r''゙,.;:;:;r''゙~ノ /イ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ついては、無視できないことがある。
/:/:.:/:.:/:.:.::::::::::/:.:.:.:.:/:.:.:.:i:.:.:.:i:.:.:.:.:.::\:::::ヽ:::'.:::::::::::::::::::::::::i::
/:/:.:/:.:.:':.:.:.:::::::.:.':.:.:.:.:,':.:.:.:.:.|:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:::\::::ヽ:'.::::::::::::::::::::::::!: 1が「現代日本じゃ分かりづれー」という理由でカットした
l/:.:イ:.:.:l:.:.:.:::::::.:.:|:.:.:.:.爪:.:.:.:.:|!:.:.:.:.:ト、:.:.:.:.:.:.:::ヽ:::::'.!::::::::::::::::::::::|:: 設定の中に、
/:.:/ l:.:.:{:.:.:.:::::.:.:.:l:.:.:.:.l |:l!:.:.:.:.l、:.:.:.:.:l \:.:.:.:.:.:::::、::l!:::::::::::::::::::::|:: 「伯爵夫人はケルビーノの名付け親」
l:., l:.:.:.l:.:.:.::::.:_:.ム:.:.:! |:ト:.:.:.:.l ヽ:.:.:.l \:.:.:.:.:::'.:l::::::::::::::::::::::!:: という設定がある。
l:.l l:.:.:.:l:.:.:.::_:_/ l:`T 、`\:.:.l \:'._ -=\ ̄V:::::::::::::::::::::|/
|:.! ':.:.:.>‐' j _ム儿、\ ヽ:l ヘ、_ ィ─ 、ヽ:}:::::::::::::::::/¨ 「名前を付けたのが、どうした?」と思われるかもしれない
|:! ∨ .ィ´:V´{!T::ぃ= 、 ` ,, =,ィ'"辷`:ヽ于_!:::::::::::i::::l'´ が、十八世紀当時であったら、これは肉親も同然と見做
/ヘ./:|弋、{r、 V、iiii:} ',r=、ll V::iiii:::::}}'"l::::::::::::l::::lヽ されていた。
/´\ \、|:! Vト、 辷Zタ f! fj _辻zZシ' l::::::::::;:::::;_ ィ (名付け親との婚姻が法的に認められるようになったのは
/´ヽ、 ∨、y' ト、_xxxノx, xxx弋_ xxxxxx >' l::::::::::;:::/::/ 二〇世紀になってから)
/ 、 ヽ | \ !:.:'、 ヽ  ̄ ̄ ̄ l::::::::/:;イ:/
{ ヘ、_ト' |:.:.:.:ト 、 - 、 , イ::::::/:/ ′ つまり これは近親[ピーーー]
'. \ j:.:.:.:! ゙ 、 _ ′ l:::::/:/¨ヽ
ヽ ハ:.:.:.| `> .__ < ,.:::/ハ / '、 実に、ユニーク。ぜひ情報知性統合体に報告せねば
ハァハァ _\ _ ム\:{ _. ィ´ /ハ /:/' / \ ならないところだが……
447 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:37:34 ID:OLH1tBzA
┌──────────────────────―┐
│ |
│ |
│ /■\ |
│ (´∀`∩) |
│ (つ 丿 |
│ ( ヽノ |
│ し(_) |
│ |
│ Now Onigiring. .. |
│ |
│ |
│ しばらくおにぎりでお待ちください。 |
│ |
└──────────────────────―┘
448 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:38:25 ID:OLH1tBzA
| …ま、まあ、『フィガロの結婚』では、そこまで深刻な話には
| 進みませんので、知らなくってもいいことです。
| (三部作の続編『罪のある母』の“罪”には、近親、というのも
| 含まれているのでしょうけど)
|
| ただ、十八世紀の風習と二一世紀の風習に大きな違いが
| ある、というのは紛れもない事実ですので、時々その辺を
| どう思うか、かりに表現するとしたら、どう表すか、という事で
| 考えることがあります。
______________________ |_________________________
|
例えば、十八世紀の恋愛観。 .|
|
ラクロの『危険な関係』が有名ですが、宮廷では、 .|
“恋愛の相手を色々取っ替えて楽しむ”といった |
感じがあるんですよね。 .|
|
しかし この時代だって、“貞節を大切にする”と |
いうのもあります。 |
|
早い話、ダブルスタンダードに見えるんですね |
______________________| ____________________
|
| でも、何の基準もなければ、諍いが起こるはず。
|
| そこで基準になるのが、
|
| 「宮廷のマナー、優雅さ」
|
| というのだと思うのです。
|____________________
449 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:39:15 ID:OLH1tBzA
つまり、恋愛とはゲームであり、いかに優位に立つか、で勝負が決まり、
決して我を忘れるぐらい夢中になってはいけない(「はしたない」行為になる)
__ __
, ´ ` ´ `'' 、 そして、そのゲームのジャッジメントは、「体面」とか「体裁」、
/ / / ヽ 、 ヽ\ ヽ: 、 つまり、その宮廷のサロンに集う人々の暗黙のルールの下で
. ,.:'/ / / / / /! / l ハ! lヽ`ヽ 裁かれるよう、思われる。
.//f,'i / / /l / l ハ / / / |ヽ ゙ヽ',ト、
. _∠‐ 7 /ヽ/ /‐/- .l / l / l / /|i.トヽヽl./', l l `i、
/;ィl;{ '/l/ l/ l/ l / ! / |."|//ハ l | l、 `l__
////!,r  ̄`ヽ ァ^¬ヘ.ヽ| | /|∧j!`ヽ─-,.l ', ` ー 、
. /,' ,i i| l l l′ l. V::ヘ./ !、./、ニ‐1| l. ヽ
,.,イrl/ヽヘ',/ ヽ、 ノ 、 ノ /ノiイ.'/l::l 」ヽ´ | l-一 ´
(...__| 'ァ:_ ヘ ' '  ̄ ` ー ´ ////::Ll:::::7 /`ヽ一 '′
ム-‐ヘN` ‐ 、..__......_ ' '_,.ィリ/ツ、::::::、:::::ト.⊥ -'
` `¨ ¨´ `ヽ、:ト、|
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:、:.:.:.:.:.:.:ヽ、
/:.:.:.:./.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ:.、:.:.:.ヽ:.\
/,:.:.:.:/:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.!:.:.:.l:.:.l:.ヽヽ:.:.:.:.:ヽ:.ヽ だから、例えば ある貴族の妻が不倫し、それがおおっぴらになった
. //:.:.:.,':./:.:.:.:.:.:./:.:./:.:.:.:|:.:.:.|:.:.|:.:.l:.:.!:.:.、:ヽ:.ト. ', とする。
. /」:|:.:.:.|:.|:.:.:.:.:,.イ:.:./|:.:.:.:,!:.:./:.:.l:.:.:|:.:.|:.:.:!:.:.l:.:.! 1
ノ'´|:.|:.:.:l:.:|:.-rーァx...」:_:.ノ!:.:.ハ:.A ォ-:!:.:.:.|:.:}:.:.| ! その場合、人の口に上がっているのが分かっているのに何もしない
|:.|:.:.:|:.l:|V|;ォf==レ ´ル' /ィ-ヘ|:./:.:.,!:./|:./ のは意気地がない、と見做され、アウト。
1l、:.l:.ハl:.:.|` {゚: ::| {゚: ::ル',!:.:.ィ:/ ,リ
゙ ',:.トl、!:.:.| ゙-┘ 、 `ー' /:イ,シ / だが、逆上して妻に当り散らすようでは、男として度量がない女々しい
. ヽヽヽ:.l、 _ _ /:.:.! ヤツ、と見做され、これも駄目。
` lハ:lヽ、 ,.-1:./
ヽN |` ‐ 、__,. ィw '/ 浮気相手に決闘を申し込み、その上で妻を罰する、というのが
,r'^,! 「ヽ、'´ オーソドックスな解決といえるだろうが、これは
_,.-' | ヽl ヽ、.._ 「自分の感情(怒り)」と「自意識(他人から自分がどう見られているか、
_,. r ´ | _...._ | l. `ヽ.._ どう思われるか)」のバランスを計りながら解決した形が、こうなるのだ
r{. l. | |-‐ ´ _...._` -| | l. ト、 と思う。
/ ヽヽヽ |-‐ ´ ,.- 、`ー| | | l ヽ
450 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:40:10 ID:OLH1tBzA
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:、:.:.:.:.:.:.:ヽ、
/:.:.:.:./.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ:.、:.:.:.ヽ:.\
/,:.:.:.:/:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.!:.:.:.l:.:.l:.ヽヽ:.:.:.:.:ヽ:.ヽ マルキ・ド・サドの『悪徳の栄え』を読むと、貴族あるいは僧侶でも、
. //:.:.:.,':./:.:.:.:.:.:./:.:./:.:.:.:|:.:.:.|:.:.|:.:.l:.:.!:.:.、:ヽ:.ト. ', 階級が上の方にいくほど放埓が激しくなる。
. /」:|:.:.:.|:.|:.:.:.:.:,.イ:.:./|:.:.:.:,!:.:./:.:.l:.:.:|:.:.|:.:.:!:.:.l:.:.! 1
ノ'´|:.|:.:.:l:.:|:.-rーァx...」:_:.ノ!:.:.ハ:.A ォ-:!:.:.:.|:.:}:.:.| ! フランス革命当時は「貴族の腐敗」として糾弾される元ともなったわけ
|:.|:.:.:|:.l:|V|;ォf==レ ´ル' /ィ-ヘ|:./:.:.,!:./|:./ だが、「宮廷内でのゲーム」の観点で見れば、上位の者ほど
1l、:.l:.ハl:.:.|` {゚: ::| {゚: ::ル',!:.:.ィ:/ ,リ 無茶な“遊び”をしても体面を汚さずにすむ(というか、責めることが
゙ ',:.トl、!:.:.| ゙-┘ 、 `ー' /:イ,シ / できる人がいなくなる)ようになるから だと思う。
. ヽヽヽ:.l、 /// _ _ /// /:.:.!
` lハ:lヽ、 ,.-1:./
ヽN |` ‐ 、__,. ィw '/ ちなみに1は渋澤龍彦訳で読んだが、エロ関連は用語が分からな
,r'^,! 「ヽ、'´ かったため、理解できなかった模様。
_,.-' | ヽl ヽ、.._
_,. r ´ | _...._ | l. `ヽ.._ 惜しい。実に惜しい。サドの世界は真にユニーク。
r{. l. | |-‐ ´ _...._` -| | l. ト、 この本からは今でも情報爆発が間歇的に発生している。
/ ヽヽヽ |-‐ ´ ,.- 、`ー| | | l ヽ ハァハァ ____________________
|
| ※ある意味では間違ってませんが、
| 健全な生活を送る上では、お勧めしかねます
|____________________
……紹介はまだなのぉ?
/ /// \ ;;|彡|| l .ヾ ;; ;;l -‐  ̄
//// ! \~/ l ヾ ;; ;;l /
_ ィ/// ヾ、ヽ、 i! ヾ ;; ;;l/
}、 `y´ハ l `ヾ、ヽ、 !i ヾ / ____
!_ニ{ // l `ヾ、ヽ、_ - = \ ヾ l /
ヽ彡イ l `ヽ、;;; ;;; ;;\___>、 l /
| | l  ̄ ̄ ノ \ l /
| | l l \ /
451 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:41:01 ID:OLH1tBzA
/ ̄ ̄ ̄ ー― --一 フ
/ テノ __,, -――‐イ 待ちくたびれちゃったわよぉ
/ ~了_ -‐ ",ィ ,ィ彡≦―>ヘ、 |i/} /lノ} /l
ヽ 《ミツ彡",ィ彡"/ト、l くハ\>、_ }:::::::::::::::::レ´l/ l_ ノl お仕置きしてあげようかしらぁ?
` ミシ彳彡" / l:.リ斗ナl :.l \:.ヽ_\ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ ノ
《彡 /l| :.|'´,z≠テl :.l:.:.l:. ̄.:.、  ̄ヾヽ、|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/ /ム孑ヽl ` ´ /.:ノ .:.l:.:. :.ヽ、 ヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::√
´l .:.:ミァゞ冫、 ノ, ィ .:l:.:.:. :.:.ヽ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ヽ.:.:.ゝ -一' l .:.lン`、_ _ _ ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<
Y~个::...._ , .イl .:l;;;;;/ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ \
ヽ:.:.:.:.:.:.:.7;;;;;/ .:/;;;;;;l ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ̄ ̄
ヽ:.:.:.:/;;;;;/ .:/;;; ;;ヽ、 ヽ::::::::::::::::::::::<⌒へ}
__{\____冫:/;;;;;//;;;;; ‐- ヽ 、 ヽ ̄ ̄ ー―`
,ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::/ {;;;;;;;´;;;;;;/;;; ;;;;ヽ.\_>、 ヽ::::::::::::::.:.ヽ、
_フ:::::::::::::::::::::::::::::::l /;; ‐-、;;;;i;;; ;;i;;;;;;l ヽ ヽ::::::::::::./
>::::::::::::::::::::::::::::::::::l / ;; ;;ヾl;;; ;;;;l;;;;l ヽ _ -  ̄ ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::l / ;;;.ト、 ;; イ ;;l >' ヽ
~~ ̄/:::::::::::::::::::::::::::::l .{ ;;;; !;;;;` ー 7;; ;;八 ,イ ヽ
j_:::::::::::::::::::::::::::l .ゝ ;; ;;ノ;;; ;;; ;;; ;;; ;;__ , / l ___ ヽ
ノ:::::::::::::::::::::/l 〒t. ´;; ;;__ィT ̄|´ l /  ̄ ヽ
/::::::::::::::::::/ l l /フ~ ミヘ ミレ イl l / ;; ;;l
ム,:::::::::/!{ ! l//, ><´;;; ;; l|l l / ;; ;;l
ム ヘ/ / // `< _r一イ;| . \;;;.;;/l ヽi ___________________________
|
| 申し訳ありませんが、マルチェリーナ=水銀燈の配役については
| 第3幕、第4幕に選んだ理由があるため、割愛させて頂きます。
|___________________________
452 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:41:54 ID:OLH1tBzA
| ただ、ボーマルシェの『フィガロ~』を読み返してみたところ、
| 第1幕の、スザンナ(翠星石)との二重唱にあたる箇所で
| 「奥様(真紅)を昔いじめてた…」
| とスザンナに言われる箇所があるんですよね
|
| 真紅をいじめる水銀燈……
|
| 意識はしてなかったのですが、ここでも仲が悪いのか、と
| 思ってしまいました
|___________________________
/// / イ l | | | | ヽ ヽ ヽ、
ィニニ〔ゝノ_ノ / ヽ\ヽヽ | l |l |l ヽ
'´/ /| |7 r/'´ ̄ヽゝニヽ-ヽヽ │ | | ヽ ヽ
イ/ / ! | | ||-ャ─-,ニ、ミ‐`ヽ、ヽヽ / / / | ヽヽ
/ / / j | l| `ー='-ニゝヽ` |ノメ、/l │ l | l
./ / / ヽ l| ィ_ミヽ`リ ハ || |
' / / ヽ l l、'rヽj`ァ' メ | / リ
`,´l lヽ ヽ /ノ `'’,イ /イ 真紅との仲が悪いの なんて、当たり前じゃなぁい……
/| | | `丶ゝ ー、ー- 、 lノ ,イノ
. /│| | ニ ´ ノ イ |
/ ! | ! 、 ィニィ | |lハ
| ! | _`ト_、 _ , イ ! |ル' ,イ
ハ ヘ |‐'  ̄,.ィ´ヘ` ー- イ | |l | /│
ノ ヘ ヘ | <´ィ´ /介「`ヽヽ│ ハ l / ノ _,
ゞ、_ゝヽ ! \ー´/ハ トニノノ ! / ハ ト、//,ィ _ ,.-ィ´
ヾゝヽ.ヽ lー-、  ̄ 1 |│|ヽハ 」 / _ハ _/ イィニィ'´ <
ヾゝヽ. l^ーィ- 、|│ ! ト、>-リ イニィー '^ヽ、
ヾヽヽゝ  ̄! | | lヽヾ/ / ヽ
453 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:42:46 ID:OLH1tBzA
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;) どうにもこうにも、やる夫が空気過ぎだお
/ (─) (─ /;;/
| (__人__) l;;,´| タイトルロールなのに……
./ ∩ ノ)━・'/
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| | ___________________
\ /___ / . |
| まあ、オペラ・ブッファなのだから、ある意味
| 当然といえるでしょう
|___________________
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | それは どういう意味だお?
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
454 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:43:44 ID:OLH1tBzA
:,:::::::::::: /::::/::::::/::: /::::::: !::::: |:::. |::. | i
|:::::::::: /:::/::::::/i:::::/ }:::::: ハ:::: ハ::: l:::: !:. |
::::::::_!ム_∠__/;/ !:::: / l:::/ !: /i::::: /!:::: | オペラ・ブッファは「喜歌劇」と訳されているが、後の
::::::::: |/_ //`ヽ /:/ _,,ム'-‐lメ‐|:::: /: |::::: ! オペラ・コミックとは異なり、オペラ・セリア(正歌劇)
::::::::: !,r=〒〒ミ==ヽ/' ,,r'===ヾ-、!::/l::: ハ:::: ! の衰退とともに始まった。
::::::::. |《 i、ヒ''ィノ ゝ-‐-《 !;;.q,ノ ´/レ:: |:: i .l:::::/
ヘ::::::. | \  ̄ ノ ヘ_. ̄ /:ノ::: /!:::l !::/ オペラ・セリアでは神話や伝説の人物が主人公であり、
ヽト、::: l  ̄ ̄ ̄ `;  ̄ 7:::::: / .i:/ / それに反発するような形で始まったオペラ・ブッファは
:ハヽ:::l\ r_ァ /!::::: / / いきおい「現実社会を描き出す」という形になる。
::::::,-一 ` 、 _, < |イ::::: / '
:::/;;;;;;;;;;;ノ. ` ‐r-‐< 'l::: / つまり「一人のヒーローによって形成される世界」より
`|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、;-、_;-´;;;;;;`i´ .',/ 「数多くの人間が絡み合って進行する世界」になる。
!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ;;};;;;;;`i;;;;;;;;;;;;;}\
/ / / / / / /! / l ! l 、 丶 丶 ヽ
_∠‐ 7 / / / / / l /! ハ l ハ l l 丶ヽ\!
/ /! ' / / / l / l ハ / / l l、 l 〉、l ′
/ / l ′/ /‐‐/- .l / l / l / /-‐-l Lヽ ! ハl つまり、主人公は「絶対的な存在」ではなく、
. / _ / /l ' /l/l / l/ l / ! / |ハ Y ! | ′
// / / ! l / リ l /___ ′ ´ __」/_ l l l ヘ 「相対的な関係の中で、進行役を務める存在」
' /イ ', l' fr"チ卞ミヽ ,rチ千卞>y j ! 、 _\ になる。
// ! ハ ヘ l.バrj::::.::ト lr,:::::.::j /,/ l 、\ `
_ /´ l / Y^、 ', ハ ゙ぃ_シ ヒ_.ソ /} lヽl\. \ 具体的に言えば、伯爵に反抗してこそのフィガロ、
!/ ト ヘ ', ハ , /イヘ. ! ` \. ヽ スザンナに惚れてこそのフィガロ、マルチェリーナ
′ l/ヽ_ヘ. ', ヘ / / ', l \ヽ から逃げようとしてこそのフィガロ、と
' ,´ }、ヽヽ丶 rヽ イV ',l `` 周囲との関係から行動する、その総体が「フィガロ」
l い,、\ヽ> _ , イ、/ '! であって、単独で「フィガロ」として存在しているわけ
l l ′\Nヽヽ`コ ー-‐ ' ´ {`>'-――‐ ¬ 丁卞ー-、 ではない、ということ。
l j __ヽ‐'´_rノ Y | | | \
_ _」、 ヽ´ /´ ___ | | | | `丶‐- 、
,r‐-'´`´ ; ゙! | / `‐-l | | | / \
j 、 i´ V _, -‐亠、´ / ̄`‐-| l l l l
rr' ヽ ヽ ´ _, イ ´ / ̄丶 」 l l l l
ハ '、 ヽ、_冫 _ イ´ l_/ | / / / l \
/ハ、_ハー‐'ニ‐--‐'´ / l | / / / l ヽ
// 厂 `ー-- ´ l l l / / / l! ヽ
/// 〉 ! l / / / / !―-- _
455 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:44:40 ID:OLH1tBzA
____
/ ノ ヽ\
/ (○)}liil{(○)
/ (__人__) ヽ (それでも“喜劇”になるのかお……)
| |!!il|l| |
\ lェェェl /
/ ヽ
しヽ ト、ノ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
, -=―=―- 、 _
〃⌒>'´ / 丶`ニ=‐'
./ ,′// , ´ / j } ヽ \
/ l | i l / /// ,イ ハヽ ヽ
ノ,イ八 l レ_j/∠∠///∠Ll }ヘ だから現在とは、“笑い”の鑑賞ポイントが、ずい分 異なる、と思う。
<ノ .∧ l ムrt=k` ィ=、ルレ′j
/ イ Vヘ. ヽVr! jr/ムイ{ 当時は階級社会で、階級の差は絶対。
´ W^{ゝヘ ハ.ヽヽ _ ' /〈リヽ
j八 }ヽ ヘ、 j`<ミ\ ただ啓蒙思想も生まれているので、教育を受けた人には
リ朽\!`{7|:::::::::>ミ;>, 「人は生まれながらにして平等」という思想も広まりつつある。
ノ \- 厶]::::::::f }::/:/
r=< V三|:::::::::| |/:/ この矛盾にこそ、“笑い”のポイントが隠されているよう、思える。
/‐-、 \ ∨メ、::::ノ V、
. /_j , X \ ヽ {´ / つまり絶対的と教え込まれた存在の領主様が、絶対ではない。
〈 ´ \\ >ヘ、___,イヽ
`、 ヽ \.>j ハ│ そこから生まれる“笑い”というのは現代風に捉えると、小学生から
{ ∨ `ヽ、_,/∧| 見た校長先生のヘマとか、そういったものを見たとき生まれる“笑い”と
lヽ 勹'´ // l ! 同質ではないか、と思う。
|∧ 〃 /Y」_│',
} \ /}<ム>∧.ヘ
{ ヽ、___/ l丁{{ |}} 〉ハ
〉ヽ / ji |{i ! ヽ
456 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:45:35 ID:OLH1tBzA
,, r一-- 、 ,,
/´ ``ヽ、
/' \
,;' ヽ “絶対的な存在”と教え込まされてきた人間が、実は“絶対的”では
. ノ , i / ,, / |ヽ ゙ヽ ない、ということを気付かされることによって生まれる“笑い”。
イ i | i ,'`メ // /i .ト ヽ ヽ
レ| { i |//'´ `メ / / /| } ト 1 階級的な問題が根底にあるからこそ、のものだろう。
',イ i r+テ=ミメイ //'"|´/ / ハ|
`、ヽ r'メ, {。;;;;'ソ ` ' ,rz;,y'ノi〃イ .' それと同じ理由で、オペラ・ブッファでは女性の活躍が多い。
`ハヾ ヘ i'ー''- /。シ゚ク /'"
レ',`''; i , `'' / / なぜなら階級社会では常に、女性は男性の下に置かれるからだ。
' i∧ト i, - ,イ{ ./
. ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ リ |/
,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、. |i
,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、,
. /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i、
.. // ` `\\.:.:.:.ヘ i|:||i丶
,' f ヽ \\:.:.:i i|.||i ',
イ i /' \ヽ.:i_,,_|:ii .{ _ ,,r'''i ┐
. ,' ヘ 、 ハヾ',|ソ,'/i ヽ ノ,ゝ;;=、ミヾ、 i;;|
'' ̄', ', i ヾ`,〃 》 ,イ、  ̄`ヽミヽヽ,i;;|
', \ ', :i _,,∨,,,_∠、 ヽ r- ' ヾ、;;;|
', ヽ、', ,ゝr' ヽ :} 」´,n`ヽメ'ト、>
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 十八世紀ごろには、宮廷内のサロン文化で、女性が中心に来るケースが
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 増え始めた。
`ヘ:ゝ .' 小/ つまり女性の社会進出が始まった、と言えなくもないわけだが、そうなると
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 女性が目立つ役どころを割り当てられるケースも増えることになる。
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
/| l:| | ===| |:l゙ヽ 事実、ペルゴレージの『奥様女中』やチマローザの『秘密の結婚』のように
/ | l:l l l l::l l 女性が男性と同格扱い、あるいはほぼ主役といっていいものもある。
l ヽハ l l // |
ハ ヾヽ l l // l l これらを踏まえると、スザンナの方がフィガロより役で重みを持ち、尚且つ
| ヘ l ヾ\ ヽm/ ,/ V :| それで“笑い”を取る、というのも、それほど無理があるわけではない。
ノ \| `ト,\V/| │ 、|
{/ ̄>‐ァ、 j__≧i≦ !,ィ彡三>ヽ
j /{ `ヘ三三三ミ=彡<_/ } あくまで「十八世紀的な視点」で見れば、の話ではあるが。
{ >ー‐'"ト-- (^ー'⌒ 〉 __ノ
`ー‐イ | { { {T'┬='ーく |
| | ∨ 〉〉〈( j }|
K_/x'⌒{\'-' ‐}>└r‐xヘ}|
457 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:46:28 ID:OLH1tBzA
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ そういった意味では、十八世紀の演劇が“教養”としてではなく、当時の
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 民衆が味わったのと同じ感覚で“楽しめる”とは思えない。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ だがオペラになると、音楽が付いているので、その場を“感情”として
`ヘ:ゝ .' 小/ 受け入れることが可能になる。
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ つまり、その時代と同レベルの“楽しみ” “笑い”ではないかもしれないが、
/| l:| | ===| |:l゙ヽ 同じ人間的感情での“楽しみ” “笑い”は得られている、と思う。
/ | l:l l l l::l l
l ヽハ l l // |
ハ ヾヽ l l // l l
| ヘ l ヾ\ ヽm/ ,/ V :|
ノ \| `ト,\V/| │ 、|
{/ ̄>‐ァ、 j__≧i≦ !, | ヽ
j /{ `ヘ三三三三三)< \ }
{ >ー‐'"ト-- (^ー'⌒ 〉 __ノ
`ー‐イ | { { {T'┬='ーく |
| | ∨ 〉〉〈( j }|
K_/x'⌒{\'-' ‐}>└r‐xヘ}|
.. - ─……‐-. .、
,. '"´ . : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
,.'´. : : : : : : ,.: : : : : : : : : : : :ヽ ただ、風習や価値基準など、様々な点で変わっているのだけは
/. :./: : :/:/: : /:l: : : |: :l:l: : : : : :.! 紛れもない事実。
, イ: :〃l: : :/:/: : /: :|: : : |: :|:|: :|: :i: : ::`ヽ
|: 〃 l: :/:/_L/1 : |: : /|: :|:|: :|: :|: : :.:.:.::.'; だからリアルでのオペラ上演でも、“演出”という過程が欠かせなく
|/ Ⅳl:/l/ { |: /|: /. |: :|:|: :|: :|: : l: :.l:! なる。
{ ∧Ⅵィ行ミヽ|/ .|/ ̄「/メ、/: /: : l: :.l:!
,′: :l 辷ソ ニ二_l/l: /: : ./: :.l: l 1がやっている好き勝手な改変も、“笑い”を優先させての“演出”
l: l: : l , 〒テテミV/: : /: :./l: { のつもりらしい。
l/l: : ト、 辷ソノ: : :,.イ: : /l人{
l: : l/ ヽ ` 〃: ∠ノl/
\| >r‐r‐ < ィ´l/l/ 自己満足や空回りではないかは、こちらのあずかり知らぬ所
l:/ ,. -─┴┐ だがな……
∠二二ヽ !
,. イ. : : : : :.ヽ. ヽ ヽ
,. ィ77.イ. : : : : : : :.', ! `、
∠∠//.:.:l. : : : : : :.:.:.:l | ハ
|:l i.ll:/.:.:.::j. : : : : : :.:.:.:.l | j:{
|:| i/.:.:.:.:.:{. : : : : : :.:.:.:.:l L_ _ __{」
|:| l.:.:.:.:.:.:j. : : : : : :.:.:.:.::L_ _ __」」
レ'1. : :.:.:.l. : : : : : :.:.:.l/. : : : : : :/Y´
く: : l. : :.:.:.:l: : : : : : :.:.:l. : : : : : :./:!
Vy.:.: : :.:l. : : : : : :.:.:l: : : : : : /:.:.::l
, イソ:.: : : :.l. : : : : : :.:.:l: : : : : /:.:.:.:.:′
/: /j.:. : : :.:.l. : : : : :.:.:.:.l. : : : : ヽ.:.:./
/: : :/ /.: : : : :.l. : : : :.:.:.:.::l: : : : : : : V
〈: :_/ /. : : : : : l. : : : :.:.:.:.:.l: : : : : : : : :ヽ
458 :Figaro ◆1fWU0Viu9M:2009/10/31(土) 22:49:13 ID:OLH1tBzA
__
/ ̄ `二>、_
_,. '´ `ヽ、
-―二'/ / l i ヽ ヽ と、言い訳までしたところで、終わりです。
/// 〆 ! l i ヽ ',
ー'´フ´ ,' ,' / / / イ | ! i ! また、今度ー
//. ! !イ ./| /!/| .ハ i } | !
〆ハ lr、ハリ'i/-ゝ' -レ'‐从|/ ,' !
',i i `x≠ミ ,r≠y / ハヽ ____r----..、
/ハ ヽヽヒ__ラ . 辷シ /ソ / ` 人_:: :::「`ヽ: :: .\_ヘrヘ._
/' ノ', ヽヽ _'_ /ソ Yイ! {:: :: :: :: , : :. :. :: ::. ヾ丶::. :: _}
| r、rヽ、_ 彡/ /ル ` 〉:: ;; , ' "‐  ̄ ` ヽ,ヾ ヽ:: ::廴/
イ从r}  ̄ /k/ .. {:: :;; / / l i l .}: }::.3 _
, -、-、‐ ' . f_ _ _ } `ー 、_ . }:::// ト、 i | il j // |イ1 `|:: ∧|ヽ -―〈{包}ー 、
,. '´ 入.'、'、 f ´- `_i //ソ >;从 |ノv! lノレ`⌒./__/ /:.r' | .. /::/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
` .y:.:.ヾ '、'、. f ´ `Y ///'i vi小l● ● 川薔ヨ i: | . //::/ ヽ
l:::::::::ヽ,-rn、.i. l ///:::::! !|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ i: i .. | |:::| | 斗 ト、 l |
l::::::::::,「i l .! fiヘ,,r、i ///|::::::l |ヘ { } .j / l: !.. | 小 |八 人 ハノ |
,'::::::::::::> ソ'!i!'i!! , ', '/:::|::::::il . lr'⌒)、._ ̄_ (´ j ァ |: | 〃|| || | O ヽ / O 厶仆
!:::::::::::/:ヽ__/、',,l l ', '/:::::l::::::l:l /ヾ三}l ̄(*)''{彡'´}ヽ |: | _{{_儿ll、\、、 、、 ノノ|ル__
/::::::/::::::::::::::::i':ヽミ〆---,::::|:::::l::l . |::::::::::ノl_,.イト、.|:::::::::l::::} |: | . >:::::{ ト- <__フ /} ノ:::::::〉
_/:::/:::::::::::::://-ニ7-'‐,-‐'::::::l::::l:::l . ゝー' ∧::::::::::::∧:_:_:j::::j. |: | . く::::::::::::\_〉⌒ヽ ―<7⌒Y:::て
/ ̄ ̄\ :::::i'::::::::::::::::::;:::':::/ヽ/./__!Y::::::::::::::i::::l::::| _ r- ――- -
/ ⌒ ⌒ \ l:::__ - 、_,'_∠/ }/::::::::::::::::;::::\', . ,r'´ ,r'´ ̄ ̄`' ‐-,ゝ -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
| (●) (●) | ____ / ,r' /.::ハ.::.:゙i.::\::.\ /.:.:.:,::::::::.:::::.ヽ ::. \
.| (__人__) .| / \ ´ー,r' ,r'..::y ゙ッ.::゙i.::.::゙i.:.:゙i /:::/.::/:ヾ.:ヽ::::ヾ:.::.ヽ、 ヽ
.| ` ⌒´ | 、、 / ─ ― \ 、、.|i|.:| |.::゙i::l ⌒ ⌒(,:゙│ 〃:/ト⌒` ミ、 `ヽゞ:ヾ、:ヽ|
| }l⌒l ノノ / (●) (●) \l⌒l ノノ |i|.:| |.:.::リ ● ● !::l:| レ!小l● ● 从 |:l:i|
. ヽ .}`'''| \ | (__人__) |`'''| .|i|:}* {:リ⊂⊃ 、_,、_, ⊂r',r' レ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃:`メ:ノ
ヽ ノ ./ \ \ ` ⌒´ _/ / ||:| i⌒ヽj (_.ノ ヘ|__,/⌒) /⌒ヽ__|ヘ ゝ._) /:./⌒i
/ く/ / \ ノ / . ||{ ヽ ヽ> ,__ 、<i * i ヽ/ \ / レ'`>,、 __, イレ/ ヽ/
| \ \ (⌒二 | . ||:| ∧__、ヘ} {><} 〈:} {゙i/ . \/::::{i´ 〈/iトゝ |}:ヘ、__∧
| |ヽ、二⌒)、 \ | . ||:i* |ミ_:::ッli i介i i|:{ * }::.ン `i:::{| /| |}ゝ ノ
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