原作：北方謙三
『楊家将』
時は五代十国時代末期の中国。
国は大いに乱れ、小国が乱立し、覇権を争っていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
_ | 中華全土戦争中 |
｀)） |￣￣￣￣￣￣￣￣ ジ
（ ） ∧ ジ ャ
（ ） <⌒> （⌒ ⌒) ャ |
ｳｰｳｰ.（ .人 ／⌒＼ ＼（ ,, ⌒）／/ | ン
人／ ヽ ＿＿____］皿皿［-∧（ ⌒ ,, ,, ） ン
（ ( )( ) ）三三三∧_／＼_|,,|「|,,,! （ ,, ） !!!
＿_|￣田￣田 /￣￣Π . ∩ |'|「|'''|「（ ）
/＿_,|==／＼＝ﾊ,￣￣|「|ｶﾞｼｬｰﾝ |「| | * +
/_| ﾛ ﾛ 「￣￣￣ | | 田 |「|∑田 田 |「|［［ *
|ll.|ﾛ ﾛ,/| l⌒l.ｌ⌒l.| | |「| |「|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐ ++*:
λﾜｰ ∧ λﾜｰ λﾜｰ
λﾜｰ | | λﾜｰ λﾜｰ
強国は弱国を飲み込むことで、さらに大きくなり
互いに鎬を削りあう状況が続いていた。
19 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 01:56:11.70 ID:bM/jIfA0
主演：ニュー速でやる夫
21 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 01:59:02.01 ID:bM/jIfA0
朴
彡ミ
__ 彡彡ﾐ
| | __ ilj
'''''''''''''''''''''''~""''''~""''' ‐-､_ _, | | | | _ _､-‐''''''''''''''''''''''''~""'''
へ へ ''~""''' ‐-､_ _,,,. ,､i⌒i,''""~"~へ へ
ﾉ(l> , ﾉ(l> (（ ,<二>､ _く|）ヽ＿く|）ヽ＿、 ------
===----------- ￣ ハ "''o-､ｃ_,,;|=| ハ ハ ---------==
:.:.:...:::. .... . /ﾐ/ヾ=ヽ
:,..: .. :,..:.. :.:.:...:::. .... ゝヽ （ ） :.:.:...:::. ....
'‐'
_ -‐'''" ＼ "'''''─- ,
／ / (＼ヾヽ/ﾉノ／/ ＼
／ / _,,..-;;;'ﾉjiヾ;;;-..,,_. ＼ ＼
／ / _,,..-;_,,..-;;;''/l川ヾ;;;-..,,_ ＼ ＼
／／ / _,,..-;_,,..-;;;'''川ヾ;;;-..,,_-..,,_. ＼ ＼
／／ / _,,..-_,,..-;_,,..-'''ソ川ヾ;;;-..,,_-..,,_-..,,_ ＼ ＼
／／ / _,,..-,,..-;__,,..-;ﾉﾉ川ヾヾ;;;-..,,_-..,,_-..,,_ ＼
これは、愚直なまでに忠義を尽くし、
常に最強で在り続けた英雄”楊不敗”こと楊業と、
その一族『楊家軍』の波乱万丈の物語である――
22 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:00:44.74 ID:bM/jIfA0
『やる夫が楊家に生まれたようです』
23 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:01:48.45 ID:bM/jIfA0
第一話【宋軍侵攻】
24 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:03:04.30 ID:bM/jIfA0
～北漢領・代州～
..;;;;;;;;;;;;;;;;;. ..;;;;;;;;;;;;;;;;;. ..;;;;;;;;;;;;;;;;;. .;;;;;;;;;;;;;;;;;. ..;;;;;;;;;;;;;;;;;.
ﾞ''ｰ---‐'" ﾞ''ｰ---‐'" ﾞ''ｰ---‐'" ﾞ''ｰ---‐'" ﾞ''ｰ---‐'"
;;;;;;;.. ;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;
-‐'" ﾞ''ｰ--‐'" ﾞ''ｰ--‐'" ﾞ''ｰ--‐'" ﾞ''ｰ--‐'" ﾞ''ｰ--‐'"
.;;;;;;;;;;;;;;. .;;;;;;;;;;;;;;. .;;;;;;;;;;;;;;. .;;;;;;;;;;;;;;. .;;;;;;;;;;;;;;. .;;;;;;;;;;
.;;;;;;;;. .;;;;;;;;. .;;;;;;;;. .;;;;;;;;. .;;;;;;;;.
.;;;;;. .;;;;;. .;;;;;. .;;;;;. .;;;;;. .;;;;;
_,,.-ｰ''''"ﾞﾞ｀ﾞ''ｰ-、,,,,-‐'゛:､丶､ ,,,,.,.､;;. .;;;;;. .;;;;;.
,,,,-‐'゛:::....::::::........ . :::~ﾞ"'ｰ- _,,.--ｰ''''''"ﾞﾞ: ;: ;: ｀`'‐.､_,,.;:-－''"´｀丶､
":;;;: : ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :,,,,-‐'゛ :: :; : ;: ;: ;: : ;: ;: ;: ; ::; ﾞ''､,,:::::::::::::::::::::::｀`'‐.､
;: ;: ; ::; : ;:; :,,,,-‐'゛ :: :; : ;: ;: ;: : ;: ;:;: ;: ; ::; : ;:; :,,,'::''"'"~''｀`'‐.､::::::::::::::::
ﾞ''､,,_;: ;: ; ::; : ;:: :; : ;: ;: ;: : ;: ;:::;_,,''''''"ﾞﾞ.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:::::::::;;.:;,~ﾞ"'ﾞ"'''''--
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;ﾞ''､,,_,`:;,':,:;.,:;.:;: ;: ; ::; : ;:; :,,,,:: :;
25 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:04:02.21 ID:bM/jIfA0
～楊家の館～
/`――∧-∧､
∧_／＼_|::|「|,,,|「|ﾐ^!､
／三三三三三三三 Π . ∩ |:|「|'''|「|||:ll;|＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿|￣同￣同￣同 /￣￣∧￣￣￣￣∧￣＼／田＼／田＼／田＼"ﾞﾞ`ヾ､
_/＿＿l==／＼＝＝＝ﾊ,￣￣|「|￣￣￣￣|「|￣￣|. IIII || IIII || IIII _|＿＿,;;､
/_| ﾛ ﾛ 「￣￣￣￣￣￣| | 田 |「| 田 田 |「|［［［［| 三三三三三三三＼ｪｪｪｪｪｪ〕――
_ l | | :|.|,;ヾﾞﾞヾﾞﾞﾞ'';;,,:::ヾﾞﾞヾ''""``ヾ;;,,""~｀ヾﾞﾞ`ヾ､´ﾞﾞヾ"／￣／＼￣￣￣＼''""``ヾ;;,,""~
26 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:05:16.14 ID:bM/jIfA0
(((;;;:: ;: ;; ;; ;:;::)) ::)
( ::: (;; ∧_,∧ );:;;;)) )::: :; :)) 殿ー！
((:: :;; (´・ω・)っ;;;; ; :)) 太原府（北漢の都・晋陽）からの
((;;; (っ ,ｒ どどどどど・・・・・ 御託でございますぞー！
i_ノ┘
.∧__,,∧
□⊂（´・ω・`）⊃ どうぞお受け取りください！
☆ ﾉ 丿 ｷｷｰｯ
ヽ .ﾉ （⌒） 彡
と_丿=.⌒
27 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:06:13.62 ID:bM/jIfA0
,' , -'" l `、 ﾞi、
{ , -' | ｊﾘ | 川 ､ ヽ }、
У´ 从ﾞi、从ゞ、从 ゞミジ〝 ﾞi
/ / /ﾉ八ゞメ, -ー廾ゞミ辷 ｒｰ､ ﾘ あぁ、どうもありがとさん
{| { ,' / _.. -ｰ_ f¨¨［iｊ ）j爪)） } ｊ そこの机の上に置いておいてくれないか
iﾄ､ｌ川ヽ '´_{li､ ￣ ｲｊ彳 / |ﾉ
ﾞi､ ゞ从ﾞi、 ｊ ﾄｰ' 〈 （まぁ読まなくても、内容はわかってるんだがね…）
ヽ;爪 {、 , 八 ヽ
リ八 ,,,.．- ・ / ﾊ ﾊ》
`、 =＝ / 从 ﾉ__
ヽ _, .-ー‥'''¨￣ |
,ィ'´ `、__ _ﾉ / ＿＿,,,... |
/ V'ﾝ￣~7 ,' 「O O O 」 ﾞi、
/ / 〃 / `"´￣_, -＼" ＼
/ ｲ{＿_,,,.ノ ﾉｊ＿, -''" ＼ `-.
￣ｊ ,' ／ `''ｰ-､
/ /／ `''- ､ , -''"
楊 業
北漢で最大最強を誇る軍閥”楊家軍”の現棟梁。
文武に秀でた当代随一の用兵家で、出陣した戦で常に勝ち続けてきたことから、
『楊不敗』の通り名で呼ばれ、国内外に知れ渡っている。
.∧__,,∧
（´・ω・`） は～い
(つ□ と） それでは失礼しますね…
｀ｕ―ｕ´
28 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:07:58.76 ID:bM/jIfA0
後に五代十国時代と呼ばれる時代の末期。
天下の情勢は、後に北宋と呼ばれる”宋”の快進撃により、
楊業が仕えている”北漢”を、覇道の最後として併呑しようと、
進軍を進めていた。
＿,,.､､､､､､.,,＿
,､-'´ . : ::::::::::::::::::::ヽ;ヽ、
／ . : : :::::::::::::::::::::::::::::ﾞﾐ､::ヽ、
/ . : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐヽ::::ゞ、
i ; ; ;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::lﾘゞ;;:::ゞ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉｲ,/;;;;/::;;〃i/いﾘ;;;;;;:::::`、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノﾉ,/;;;;/ノ;;/;ノﾉﾊﾉﾊw;;;:::::';
!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ,ノﾉｲノﾊﾉノﾉｲﾉヽ､ﾉﾊ;;;::::! さて…私のこういう予感は当たらない方が
l;;;;;;;;r'ヽ;;;;! -─ノﾉ-ノ '´─-ヽ;;:;:;:::/ 何かといいはずなんだが…
ﾊ;;;;;!リ〉ﾘ' r-rｪｧ'｀ ,rｪｯ !;;;;:ｿ
,ﾘ;;;;;;), ヽ l /;:ノ 一応、確認するだけしてみるかな
,/)ぃ,l:ﾘ l ,_」 /
_,.､-‐! ヾ:!､Y _＿_ /`ｰ -､＿
_,.､-‐'￣''ｰ- ､ l ＼ ヽ ー ／`ー-､＿ i`ヽ､_
｀`ヽ､_,.､-ー-‐'ヾ 〔《l ＼ ＼ ／ ＼ `ー-,l ';
ヽ、 ヽ r'､ ｀ー‐',i ,r-‐'ﾞ} l! !
.ヽ、 `､ ／.､ ＼ / 〉＼/ / ,}
ヽ ﾞl､ ヽ／､;:;:;:ﾞ:、 ＼_/_,.r' / / ｸ
`''‐-:､,_ ＾:､ ! `ー､;;ヽ､,.ｨ':;/ i / ｲr'ﾞ ＼
｀`''‐-:ﾞi ,| ｀!;:;:;:;:〉 ＿＿＿{_/ｨﾚ'ﾞ _,.､‐':
29 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:10:32.81 ID:bM/jIfA0
＿＿＿＿＿
/ ヽ＿＿__／/
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
￣￣￣￣￣
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
| |
| |
/ ￣￣￣￣ /＿＿＿__
/ 楊家軍は /ヽ＿＿_／/
/ そのまま代州で / / /
/ 待機していろ / / /
/ ＿＿＿ / / /
／ ／ / /
／ ／ / /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/ / /
30 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:11:54.41 ID:bM/jIfA0
,．-──‐- ､
,．'´ ＼
／ _,,､-ーヽ
/ ,ィ< ゞ`,
! <ｶ ,．'´ ｀ﾐt､ ﾞi
,>､ ＿ _,,ｨ´ ヽヾ ､_ｲ! このまま待機って…
,ｲ ,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､ ミ彡ij 宋軍は着実に太原府まで進軍しているというのに
l/l/ ,N'ﾞ _,ィ ｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈
l/Vﾊ, 冖ｲ `≡=､ ﾙ' / j ! それに対する北漢の対応…
`i j 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ
ヽ ､ ゝ< / ﾉ爪ﾘ 何だい…これは…
/^(､ ￣`'ｰ=' ／ ｲ/､
/ ＼_ ＿,／ _/Y >､
_, イ´ /!｀ヽイ｀＼! ,/ |
迫り来る宋軍の侵攻に対し、北漢が取った対応は以下の通りである。
①太原府までの街道に数箇所の関所を作った。
②そこに二万ほどの兵を配置。
③禁軍（近衛兵）六万は、太原府の周囲に展開。
この程度のことは、自国内に進入してきたときに行うことであり、
北漢の宋軍への対応は、お粗末なものであった。
31 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:13:40.57 ID:bM/jIfA0
『ククク…宮廷の延臣どもの腹の腐り具合は…
相変わらずのようだな…殿…』
32 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:15:32.20 ID:bM/jIfA0
|┃三 ＿─-､ -‐;ｚ.__
|┃ ＞ ` " ﾞ ＜
|┃ / " " " " ﾞ ﾞ ﾞ ﾞ＼
ｶﾞﾗｯ. |┃ " " ", ,ｨ ハﾞ i ﾞ､ ﾞ､ヾ 話は聞かせてもらった…っ！
|┃ " "ノlﾉメ、 |ﾉjﾑﾍ. N
|┃三 r,ｺ| ＝｡= ,｡==ﾊﾘ 北漢は…滅亡する…っ！
|┃ |ﾋ.j| ￣ r_ ＼7
|┃ j `ｧﾍ ⊂ﾆﾆァ7
|┃三 ∨ :::＼ ＝ ∧
|┃三 ヽ. ::::＼,.ｲ |`'''‐- ､.._
|┃三 ＼ :::::/ │ ハ
|┃ ,ヘ 〉 |へ、| l. l
,,､-''"´￣￣｀｀`ヽ､
,／ `-､,,＿
,/ i, ; ﾞミ三ｰ''"
/ ﾊﾊ ヽ,
i" ,/ / ,〃i/ い、 ＼ いN
/ ,/ ,/ノ / ,ノﾉﾊ ﾄ,、 ミ`'ー Ｖﾘ
| ﾚ' _,,､ｧﾁ-ーﾋヽ| ゞﾋs、ミヽ i
ﾊ rﾍ ｱ' <ﾓﾃ;; ｉ' zｯ､｀i ｿ へえ、そいつは一大事。
ﾞYf iﾞ |ﾄ :i ｀｀ ｲ, ノ
いヽ ﾞ!, ,_ ;､ ,ﾀ"
`i, `r､ .._＿｀＿ ,ﾘ
ｸ',ﾍ ﾞ:､ `''ー‐'´ /ﾞ
ｲ,ﾍ ゝ＼. ￣ ／
f￣`''ー─--ﾐ''-､,,＿,,イ!‐-､､,,_
,／ ﾞi,⌒ヽz￢"ﾞヽ i
ﾄ ヾぃ ） L,,＿
33 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:16:41.74 ID:bM/jIfA0
＿─-､ -‐;ｚ.__
＞ ` " ﾞ ＜
/ " " " " ﾞ ﾞ ﾞ ﾞ＼
l " " ", ,ｨ ハﾞ i ﾞ､ ﾞ､ヾ
| " "ノlﾉメ、 |ﾉjﾑﾍ. N あまり…大事とは思ってはいないようだな…
! r,ｺ| ＝｡= ,｡==ﾊﾘ しかし…現実として、宋軍の侵攻は止まらない…
| |ﾋ.j| ￣ r_ ＼7
j `ｧﾍ ──‐:7′ 宮廷は北漢の主力を南下させるべき…
. _／∨ :::＼ ￣ 人 さらに我ら楊家軍を出動させ、合流すれば兵力も拮抗…
-‐'''"´ |. ヽ. ::::`:.イ |`''‐- ､.._ これが今打てる…最善の手…っ！
| ＼ :::/ | .ハ
. | ,ヘ 〉 |へ. | l. l
ｌ_／ ﾟ〈ｰ‐'| ヽ! │ |
|::::::| ｢￣￣| | |
王 貴
楊業の右腕とも呼べる文官。
弁説と謀略に長け、楊家軍の後方支援を統括している。
34 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:18:33.99 ID:bM/jIfA0
,.r-‐''"´｀丶､､..,,,_
,r'´ゝ､ ,r'´ﾌ ,､'r￣｀ヾ､
／,ｲ`ヾｰ=彡' ,ｨﾂｲ/ ::ヾ｀ヽ,
,! ,ﾊ'´ ... . ::;_,ｨミ l
l,ｨ,,,:':::ヾ ミ､;;;,.､-─ﾞ'''ｧty､::;ｨヅ;;::j そのとおりではあるんだけど…まず無理だろうね
,}｀`ﾊヽ;;;;, r'´ -─‐'´ﾞ,ノ'ソｲ'ヾ,;;〈 お偉いさん方の頭には、保身しか入ってないんだ
/:..;;;,r' ヾ､ﾘ ,か)ゞ`' ,r'｀ヽ,|トj;:ﾘ
{ｊｊ ﾊi ノｉ ,:トj ,jﾃy ,ﾊ;;ｉr' その上、楊家軍に出動の要請が入るのは
,!.;;:::;ヽゝ'ヾ' ヽ j-‐' 決まって、のっぴきならない状況のときばかり
{'ﾍ、,ミジゝ ｀ャソ ,!
`ゞ ﾘﾊ彳､. ｀`ｰ-､, / まぁ今に始まったことではないし、
ﾞ,r-く,._ｲ, ヽ, ｀ー / とりあえずは現状整理と、今後の方針について
/ ｀丶ﾐ､_ / 話し合うとしようか
,ｲ ｀ヾ,ｰ‐r一'
／ ｀¨丶-､ ｀ｲi｀ヽ､
,r'´￣ ｀ヽ､,ｲ ｀丶 / |,j､ 'j
,イ ヽ､ ＼,/ ,!j ki､,ｲ､
｀, 'i ｀`ヾ<'
36 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:20:53.43 ID:bM/jIfA0
【太原府南方拡大図】
!､ |
ヽ ★太原府晋陽 ,,--―‐'´
| ／
/ /´
{ i
,ﾉ /
| / ノ
| ,| r‐'´
| ﾉ |´
| / / 白：宋
| | ノ 黒：北漢
i´ 北京大名府○ r´
｀i 岳陽 { | ☆★：首都
!, ● | ,| ○●：大都市
| / | △▲：砦など軍事施設
/ ノ ﾉ
/ ●絳州 ●沢州 ノ /
/ 太行山 ,,,-'´ ,ﾉ´
| ,､┏┓ △←－－－－－ ＿ノ ↑↓←→：宋軍の進路
{ ／ 天井関 _,;'､ ↑‐'´
{ _,,--‐´ ｀'´￣´~ ｀'‐‐'￣｀'-"､☆東京開封府
｀ー‐-‐'´ 黄河 ○ ｀i,
西京河南府 !､＿ ○南京応天府
｀'‐‐､
-､ｰ- ､
_. -─-ゝ Ｙ ⌒,.Ｚ.._ これが両国の勢力図…
,.＞ ＜｀
∠.._ , ヽ ちなみに楊家の本拠である代州は
. ／ , ,ｨ ,ハ ﾄ、 l 太原府よりさらに北部に位置している…
/イ / /l/‐K ゝlへﾄi |
ﾚ'ﾚf Y|＝=;= =;=＝|f＾!l 本来なら表示すべきなのだが、
. !6|| ｀￣ "||` ￣´ ||6|! 宮廷が絶賛ひきこもり中につき
ﾞyl、 ､|レ |y' 我らに出動の要請が掛からない…
_,,ﾊ.ト.｀￣￣￣´ ,ｲ/＼_
￣:::;':::::ﾞ! ＼. ￣ ／ |'::::::::|:::￣ 故に、この場では割愛させてもらう…
:::::::::l:::::::::l ＼／ !::::::::::|:::::::::
::::::::l:／ヽ:ヽ__ __/:／＼:|::::::::
:::::::‘:::::::::::o:ヽ` ´/::::::::┌──┐
:::::::::::::::::::::::::::ヽー/::::::::::: l:::::::::::::::l
37 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:23:17.62 ID:bM/jIfA0
!､ |
ヽ ★太原府晋陽 ,,--―‐'´
| ／
/ /´
{ i
,ﾉ /
| / ノ
| ,| r‐'´
| ﾉ |´
| / / 白：宋
| | ノ 黒：北漢
i´ 北京大名府○ r´
｀i 岳陽 { | ☆★：首都
!, ● | ,| ○●：大都市
| / | △▲：砦など軍事施設
/ ノ ﾉ
/ ●絳州 ●沢州 ノ /
/ 太行山 ,,,-'´ ,ﾉ´
| ,､┏┓ △←－－－－－ ＿ノ ↑↓←→：宋軍の進路
{ ／ 天井関 _,;'､ ↑‐'´
{ _,,--‐´ ｀'´￣´~ ｀'‐‐'￣｀'-"､☆東京開封府
｀ー‐-‐'´ 黄河 ○ ｀i,
西京河南府 !､＿ ○南京応天府
｀'‐‐､
ﾞ､;:;: ;:.:.:.:.: .::,､‐'´;､ｨｲﾑ､;､ .:.､;.;.;.;ヾ!
,ｲ＞--‐''ﾞ´.;,ｨｲノﾝ'i'`ヾﾄヾ,,::.::::.ヾﾉ 宋軍は呉越を降した後、すぐに軍備を整え
7;.;.;.;.;.;.;, ,ｨｼ'7_ ,,,､' ﾞ ､_,,>ﾄヾ､;::;:.ﾘ 首都の東京開放府（以降、開放府と呼ぶ）を出立…
_」;;;:;:;イ;;j"´,r-ﾃﾞ:;> ,ｲ^ﾓ7 `i;;;;:;ｿ
- ー'''´,ﾊ;;;;;;!/j;;;ﾄ ´ . i ´ ,ｲ;ｲｲ その進軍先には、宋にも北漢にも属せず、独立勢力として
:.:. :.:.:./;:..ゞ仆ヾlﾘ , ,! jｿ/′ 太行山を本拠としていた将軍”呼延賛”が立ち塞がっていたんだが…
一'/;;:.: .:.｀ﾞゞﾍ_ﾄ､ ｀ｰ' / ヽ￣｀`ー- ､
.: . . i;;;;.: .:. . Yj '､ -ー‐:- / i ｰ - ､_｀ヽ､ 宋王（趙光義）は犠牲を出すことを避け、呼延賛に帰順を促し、
:. :.. .＼.:.: .. ,ﾍ ＼ヽ ＿_ ´￣ ,ｲ ﾊ _」;, ¨｀`ヽ, 呼延賛も自分の置かれている状況を理解していたので
.: . .:. .:. ＼:./ -‐'"´ ｀`ｰrｧ'ｰ'-､_,::;:; i 宋の軍門に降ってしまった
''''"´￣ ij|| ￣ ｀`ヽ |
.:. :. . . . . 1||. ¨` ー -､ ､`, ヽ つまり宋軍は何一つとして失わずに、
.:.: ..: : : : : : : . . . . ., j i! i i,1 / j ! 北漢侵攻の要となる拠点と勇猛な将軍を手に入れたというわけさ
..: .: ,,r'"´ ￣ ￣ ｀ヽｲ;:'´ _,ﾚ^ｰ-､_ ,r‐y ｀i j,ﾘ / ! |
:;:;／ ｀, ヽ:;: ;:,ｲ.: .: . . . .￣｀ゝ‐'T二ﾚ'ﾞ / ,! 」
38 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:26:03.04 ID:bM/jIfA0
｀`''‐､ ｀`ヽ､. ,.. -─;:-
＿＼ ll ヽ.r' ll ／-─- ､.
. ,. ‐''"´ll lll｀` lll ’ l " ll -=ﾆ.｀
. ∠ -‐ ; =-─ ll ll lll ＜`
, ‐''´ lll ll lll ll lll ヽ
／ ll _,. ll lll ll ll lll ll i 殿…俺は今でも首を傾げたくなるんだが…
, '.,. ‐',´'´ llｌ ll ll ,.ｲ lll ll ll | 何故、宮廷は呼延賛の引き抜きに
／ , ' ll ,ィ . ll ,.ｲll.,.ｲll./::::ヽ.ll ﾄ､ ll 、 lll | 動かなかったんだろうな…
. /ll.／! ,ｲ ./_:l /:::!./::::::::::ヽ. |_ヽ |ヽ llｌ ll |
/., ' . !ll /ｌ ll/:::::l/ヽl/::::::::,.‐''::ヽ!:::ヽ!::ヽ ll | 地理的に考えても、宋より北漢に帰順する方が自然…
／ ! / .ｌ /.l＝==｡=､::::::;;;:==｡==＝＝! r‐:､lll| 宋王がこちらの意図に気付き、引き抜きを妨害する工作を
l/ |/ .l :`::ｰ-:/::::::::::: ｰ-‐ '::´:::|l|r‐､!│ 謀っていたのだろうか…
l :::::::/:::::::::::: :::::::::|.!ﾄ､ﾘ l|
ｌ:::/::::::::::__-， .::::::::::|Lンlｌ ﾄ
. l`"----------一::::／ヽｌ! |;;;ヽ.
! ＿＿_ ..::::::::／; ヽ ll !;;;;;;;;ヽ.
ヽ. ￣￣..:::::::／;;: ヽ. |;;;;;;;;;;;;;l`;;ｰ-
_,,. -‐''7ヽ......::::::::::／;;;: ヽ!;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;
_,,. -‐''";;;;;;;;;;;; /;;;;;ヽ:::::::／;;;:: /;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`1;;;;:: /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;| , ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;
＿､‐-､, -‐ｚ._
＞ ` " " ′.＜
／ " " " " ﾞ ﾞ ﾞ ﾞ ＼
7 " " ",.",ｨ ﾊﾞ ,ﾞ ﾞ ヾ r‐ ' _ノ
! " " /-Ｋl/ Vｌﾊﾞ.N ＿ ) (_
| "ｎ l =｡== _ ,≦ﾊ! （⊂ﾆﾆ⊃) 俺の張った網にも引っかからなかったものでね…
|."しｌ| ￣ ,._ ∨ ｀二⊃ﾉ
| " ﾞハ ー--7′ （( ￣ 何か見落としがあったのではないか…
r'ﾆﾆヽ._＼. ¨/ ;; と、不安に駆られていたのだが…
r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._ [l、
／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞ ／,ｨつ
. /: : : : : : : : / : : : ヽ＼ ,∠∠Z'_つ
| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ. / .r─-'-っ
. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l / ）:::厂 ´
|:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l /￣｀Y´
. |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉
|::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ﾞ/
39 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:28:14.59 ID:bM/jIfA0
,. - ──‐- ､､､
,. '´ ｀`ヽ､
/.... ＼
｛.:.::::. r'_〉 ﾉ
入_ ＿ __ _ ,.. -‐=＝=‐--…く
〃.::::::::ﾉ川::::::::.:.:.:.:jij.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽヽ
ｲ::::::::::::ﾉﾊﾄﾄ､.:.:.:.:､::::ﾄﾄ､ ミﾐヽ.:.:.:.:｛{ いや、王貴の仕事ぶりに落ち度は全くないよ
{.:.:.;.:.:../=ｯ,,ヽ＼＼ヽ.:ヽミﾐヽ､.:.:`ヽﾘ
「ヽ }ﾊ.:.ｨｲ i1_) ｀` ___｀`ヾミミﾐヽ ﾘ 単純に、お偉いさんが能天気なだけさ
l | `ヾぃ ´ } ´￣｀` jﾐ刃.:.:.:.:j!
} | ﾊ / ﾚ' ﾉ;;;;｛〈
ﾉ L ,r‐-､ }.:', ｀ｰ' ﾉ爪.:.ヽ:｛
ﾉ `ヽL | l.:ﾊ ` ‐一' ／ ; ｝;.:::j`ﾄ､__
ﾉ ｀`Yﾉ ′ ヽ ｀ﾞ ／ ; jﾉﾘﾘ 1::. ￣¨¨｀`
「 ｀`Yﾉ ﾚ'"´イ.:::/ ゝ--‐く ,.ｲ !::::.
| r‐ｭﾉ ﾉ.／.::::::::l.:/.:.::::L__ _ ,. -‐くﾉ ﾊ j!:::::
/| l,ィ ／.:::::::::::::| l.::::::｛ ぃ j! .::',. V ,′`ヽ _ ＿＿
_ノ.:| ﾉﾉ}.:.:::::::::::::::::;′.::::::::ヽ い ﾉ .:::::::', j
,r'´.:l.:/.:`ー‐'´lリ.:.:::::::::::::::::;′.:.::::::::::::.`ｰ-‐' ,.:: :.:::Vi
/.:.`ヽl/.:./.:/.:/ﾉﾚ{.:.::::::::::::::::,′.:: ::::::::::::. .::,′ l
/.:.:.:.:.:. `¨¨¨¨¨´ 1.:.:::::::::::::,′ :.::::::::::::::､ .::::, l 「//77
／ _,,､-ーヽ
/ ,ィ< ゞ`,
! <ｶ ,．'´ ｀ﾐt､ ﾞi
,>､ ＿ _,,ｨ´ ヽヾ ､_ｲ
,ｲ ,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､ ミ彡ij
l/l/ ,N'ﾞ _,ィ ｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈 それにお前さんも、さっき言ったように
l/Vﾊ, 冖ｲ `≡=､ ﾙ' / j ! 私は帝や延臣には、煙たがられているようだからね…
`i j 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ
ヽ ､ ゝ< / ﾉ爪ﾘ ただ闘うことができればいい、と思ってはいるんだが…
/^(､ ￣`'ｰ=' ／ ｲ/､ 世の中、そう思い通りにはいかないみたいだ
/ ＼_ ＿,／ _/Y >､
_, イ´ /!｀ヽイ｀＼! ,/ |
40 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:29:50.32 ID:bM/jIfA0
_,,,.-―''''"￣`''-,‐'´－--- 、
, ''" ｒｒ、 ＼
／ /iiii（从川 iii iii;; ＼
ﾉ /iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｌ ii iii iiiiii ＼
/ ｉ ノｊノiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| ii iii ｊiiiiiii ﾞ､ヽｊ
/ ﾉﾝiii;;;iiiiillllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ;;〃iii ／j八iii }
!iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii_,,,.-ｧiiiiiiiiiiiiiii〃,‐'ﾉノｰ_＝ 〉ｉｉｊﾘ （そう…私は軍人で、闘えればそれでいいんだ…
ｉ、iiiiiiiiﾍ_ｉｉノ::::／iiiiiiiiiiiiiiiiiノ:::::::ｒ ' I!::: {jﾉjﾉ 楊家の勢力を、これ以上大きくするつもりもない
ｉiiiiiiiiiゝ:::::::／iiiiir'´ヽii 〔:::::::: ￣ ＼ 邪魔されず思う存分に、戦が出来ればいい…）
ﾞ､iiiiiiiiii iiiiiiiiiiiii{ 斤ヽ ヽ::::::. ___ノ
ｉiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiヽ､爪弋ﾐﾞ:::::::::: ｊ
＼iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii`Y´:::::::::::::::: ｰ=!
}iiiiiiiiiiiiiiiiii/ﾉﾉ从::::ﾞ､::::::::::::.. 'ｰｆ
「iiiiiiiiiiiiiiiii/iﾝﾉjﾉ::ﾞ､: ヽ::::::::::::: ｉ
ヽi_i_ii_iiiii∧ﾘ:_:_:_:_ヽ;;;: :`''‐-、＿,,ノ
|llllllllllllllllllllliiiiiiｉｉｉｉiｉiiiｉｉ＼〔＿__
|lllllllllllllllll＿llllliiiiiiiiiiiｉｉｉヽ与､-、ｉｉ､
r'´`ヽ!!!ｌｌｌｌｌ|＿ ~`''}ｉｉｉｉｉｉｉ| ｉｉ| ゝ＼ヽ
／llllllllllllllll＼llllllllllll`┘ｉｉｉｉｉ| ｉｉii| ﾉ }ｌL
｀`''‐､ ｀`ヽ､. ,.. -─;:-
＿＼ ll ヽ.r' ll ／-─- ､.
. ,. ‐''"´ll lll｀` lll ’ l " ll -=ﾆ.｀
. ∠ -‐ ; =-─ ll ll lll ＜`
, ‐''´ lll ll lll ll lll ヽ
／ ll _,. ll lll ll ll lll ll i
, '.,. ‐',´'´ llｌ ll ll ,.ｲ lll ll ll | ……………
／ , ' ll ,ィ . ll ,.ｲll.,.ｲll./::::ヽ.ll ﾄ､ ll 、 lll |
. /ll.／! ,ｲ ./_:l /:::!./::::::::::ヽ. |_ヽ |ヽ llｌ ll |
/., ' . !ll /ｌ ll/:::::l/ヽl/::::::::,.‐''::ヽ!:::ヽ!::ヽ ll |
／ ! / .ｌ /.l＝==｡=､::::::;;;:==｡==＝＝! r‐:､lll|
l/ |/ .l :`::ｰ-:/::::::::::: ｰ-‐ '::´:::|l|r‐､!│
l :::::::/:::::::::::: :::::::::|.!ﾄ､ﾘ l|
ｌ:::/::::::::::__-， .::::::::::|Lンlｌ ﾄ
. l`"----------一::::／ヽｌ! |;;;ヽ.
! ＿＿_ ..::::::::／; ヽ ll !;;;;;;;;ヽ.
ヽ. ￣￣..:::::::／;;: ヽ. |;;;;;;;;;;;;;l`;;ｰ-
_,,. -‐''7ヽ......::::::::::／;;;: ヽ!;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;
_,,. -‐''";;;;;;;;;;;; /;;;;;ヽ:::::::／;;;:: /;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`1;;;;:: /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;
楊業は内憂外患の状況にも、ただ耐えていた。
いつかは帝や宮廷も、楊家の必要性を理解してくれるはずだ、と。
41 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:31:50.29 ID:bM/jIfA0
しかし、その願いを無に帰すような報告が入ってくる。
|┃
|┃ 三
|┃
|┃ ｶﾞﾗｯ ＿＿＿_
|┃ 三 ／ ＼
|┃ ／＼ ／ ＼ 父上っ！
|┃ . ／ （●） （●） ＼
|┃ 三 | __´___ u |
|┃ ＼ |il!|!il| ／
|┃ ／ゝ "` ィ ｀ヽ.
|┃ 三 ／ ＼
,⊆ﾆ´⌒￣￣" y r､ ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´| | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ
|┃三 | |ヾ___ｿ
/ D , ．-''"￣ く
,' , -'" l `、 ﾞi、
{ , -' | ｊﾘ | 川 ､ ヽ }、 おや、延平じゃないか
У´ 从ﾞi、从ゞ、从 ゞミジ〝 ﾞi どうしんだい？
/ / /ﾉ八ゞメ, -ー廾ゞミ辷 ｒｰ､ ﾘ 血相を変えて
{| { ,' / _.. -ｰ_ f¨¨［iｊ ）j爪)） } ｊ
iﾄ､ｌ川ヽ '´_{li､ ￣ ｲｊ彳 / |ﾉ 世の中に慌てたり叫んだりするに足るものなんて
ﾞi､ ゞ从ﾞi、 ｊ ﾄｰ' 〈 何一つないんだよ
ヽ;爪 {、 , 八 ヽ
リ八 ,,,.．- ・ / ﾊ ﾊ》
`、 =＝ / 从 ﾉ__
ヽ _, .-ー‥'''¨￣ |
,ィ'´ `、__ _ﾉ / ＿＿,,,... |
/ V'ﾝ￣~7 ,' 「O O O 」 ﾞi
/ / 〃 / `"´￣_, -＼" ＼
42 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:33:15.38 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ その様子では、伝令からの報告は
／ ＼ ／ ＼ まだ届いていないようですね…
| （●） （●） |
＼ ´ u ／ それでは単刀直入に申し上げます…
／ ⌒ ＼
楊 延平
楊業の長男。温厚な人柄で、兵たちからの信頼も篤い。
,,､-''"´￣￣｀｀`ヽ､
,／ `-､,,＿
,/ i, ; ﾞミ三ｰ''"
/ ﾊﾊ ヽ,
i" ,/ / ,〃i/ い、 ＼ いN
/ ,/ ,/ノ / ,ノﾉﾊ ﾄ,、 ミ`'ー Ｖﾘ
| ﾚ' _,,､ｧﾁ-ーﾋヽ| ゞﾋs、ミヽ i
ﾊ rﾍ ｱ' <ﾓﾃ;; ｉ' zｯ､｀i ｿ へえ、何だい？
ﾞYf iﾞ |ﾄ :i ｀｀ ｲ, ノ 今さら、何が起きても驚きもしないけどさ
いヽ ﾞ!, ,_ ;､ ,ﾀ"
`i, `r､ .._＿｀＿ ,ﾘ
ｸ',ﾍ ﾞ:､ `''ー‐'´ /ﾞ
ｲ,ﾍ ゝ＼. ￣ ／
f￣`''ー─--ﾐ''-､,,＿,,イ!‐-､､,,_
,／ ﾞi,⌒ヽz￢"ﾞヽ i
ﾄ ヾぃ ） L,,＿
余談のようで余談ではない話だが、楊業は子宝に恵まれた人物で
長男の延平を含め、七男二女の子を設けている。
そして、彼らもまたこの物語の主軸を担う人物なのだ。
43 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:34:45.26 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ 宋軍が天井関を破り、沢州を落としました…
／ ＼ ／ ＼
| （－） （－） | そして、その勢いに乗ったまま
＼ ´ u ／ 今度は絳州に向けて、進軍を開始している模様
／ ⌒ ＼
,,､-''"´￣￣｀｀`ヽ､
,／ `-､,,＿
,/ i, ; ﾞミ三ｰ''"
/ ﾊﾊ ヽ,
i" ,/ / ,〃i/ い、 ＼ いN
/ ,/ ,/ノ / ,ノﾉﾊ ﾄ,、 ミ`'ー Ｖﾘ ━━┓┃┃
| ﾚ' _,,､ｧﾁ-ーﾋヽ| ゞﾋs、ミヽ i ┃ ━━━━━━━━
ﾊ rﾍ ｱ' <ﾓﾃ;; ｉ' zｯ､｀i ｿ ┃ ┃┃┃
ﾞYf iﾞ |ﾄ :i ｀｀ ｲ, ノ ┛
いヽ ﾞ!, ,_ ;､ ,ﾀ"
`i, `r､ ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
ｸ',ﾍ ﾞ:､ ≧ 三 ＝=-
ｲ,ﾍ ゝ＼. -ｧ, ≧=- 。
f￣`''ー─--ﾐ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
,／ ﾞ≦｀Vヾ ヾ ≧
ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
44 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:36:11.38 ID:bM/jIfA0
!､ |
ヽ ★太原府晋陽 ,,--―‐'´
| ／
/ /´
{ i
,ﾉ /
| / ノ
| ,| r‐'´
| ﾉ |´
| / / 白：宋
| | ノ 黒：北漢
i´ 北京大名府○ r´
｀i 岳陽 { | ☆★：首都
!, ● | ,| ○●：大都市
| / | △▲：砦など軍事施設
/ ノ ﾉ
/ ●絳州 ←－－○沢州 ノ /
/ 太行山 ,,,-'´ ,ﾉ´
| ,､┏┓ △ _r'´ ＿ノ ↑↓←→：軍の進路
{ ／ 天井関 _,;'､ ＿,,-‐'´
{ _,,--‐´ ｀'´￣´~ ｀'‐‐'￣｀'-"､☆東京開封府
｀ー‐-‐'´ 黄河 ○ ｀i,
西京河南府 !､＿ ○南京応天府
｀'‐‐､
＿─-､ -‐;ｚ.__
＞ ` " ﾞ ＜
/ " " " " ﾞ ﾞ ﾞ ﾞ＼
l " " ", ,ｨ ハﾞ i ﾞ､ ﾞ､ヾ つまり…こういう風に塗り変わるわけか…
| " "ノlﾉメ、 |ﾉjﾑﾍ. N
! r,ｺ| ＝｡= ,｡==ﾊﾘ それにしても、天井関にいた連中は使えないな…
| |ﾋ.j| ￣ r_ ＼7 防波堤にすらならないとは…
j `ｧﾍ ──‐:7′
. _／∨ :::＼ ￣ 人 何のための守備軍なんだか…
-‐'''"´ |. ヽ. ::::`:.イ |`''‐- ､.._
| ＼ :::/ | .ハ
. | ,ヘ 〉 |へ. | l. l
ｌ_／ ﾟ〈ｰ‐'| ヽ! │ |
|::::::| ｢￣￣| | |
45 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:37:52.58 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ それから…報告したいことが、
／ ＼ ／ ＼ まだあります…
| （●） （●） |
＼ ´ ／
／ ⌒ ＼
,.r-‐''"´｀丶､､..,,,_
,r'´ゝ､ ,r'´ﾌ ,､'r￣｀ヾ､
／,ｲ`ヾｰ=彡' ,ｨﾂｲ/ ::ヾ｀ヽ,
,! ,ﾊ'´ ... . ::;_,ｨミ l
l,ｨ,,,:':::ヾ ミ､;;;,.､-─ﾞ'''ｧty､::;ｨヅ;;::j
,}｀`ﾊヽ;;;;, r'´ -─‐'´ﾞ,ノ'ソｲ'ヾ,;;〈 やれやれ…
/:..;;;,r' ヾ､ﾘ ,か)ゞ`' ,r'｀ヽ,|トj;:ﾘ これ以上、悪い報告を聞くのは
{ｊｊ ﾊi ノｉ ,:トj ,jﾃy ,ﾊ;;ｉr' ご免被りたいのだが…
,!.;;:::;ヽゝ'ヾ' ヽ j-‐'
{'ﾍ、,ミジゝ ｀ャソ ,! そういうわけにもいかないか
`ゞ ﾘﾊ彳､. ｀`ｰ-､, /
ﾞ,r-く,._ｲ, ヽ, ｀ー / 延平、続けてくれ
/ ｀丶ﾐ､_ /
,ｲ ｀ヾ,ｰ‐r一'
／ ｀¨丶-､ ｀ｲi｀ヽ､
,r'´￣ ｀ヽ､,ｲ ｀丶 / |,j､ 'j
,イ ヽ､ ＼,/ ,!j ki､,ｲ､
/ ｀, 'i ｀`ヾ<'
46 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:39:23.86 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ 帝が…あろうことか
／ ＼ ／ ＼ 遼の蕭太后に、救援を求める急使を
| （●） （●） | 送ったという噂が…
＼ ´ ｕ ／
／ ⌒ ＼
｀`''‐､ ｀`ヽ､. ,.. -─;:-
/ , ｉｉｉ ﾞ!,ヽ, ,ヽ, ゝ、.. ;;;, ﾞヽ, ＿＼ ll ヽ.r' ll ／-─- ､.
iﾞ , ,! , ｉｌｉ l i., l;, i, l;;;;,`ミﾞヾ';;;, ﾞi i . . . ,. ‐''"´ll lll｀` lll ’ l " ll -=ﾆ.｀
!iﾞ ;' ,i ,! ,/!,i,iﾊﾄ, i, !! |i', ﾞi; i;;;';';,,_ミ:: ;;, ﾘ . . ∠ -‐ ; =-─ ll ll lll ＜`
lv',ｨ' ,;;;i 〃;/ ﾘ.ﾘl| !lﾞ:,ﾄ,ﾞ:､li;'､ i:.ﾞi;..;;;;;;;,ヾ ;;:〈 , ‐''´ lll ll lll ll lll ヽ
,ｨ,ｨ/ ,,;;:;;ｲ,/ｼノﾝ' ﾉ ﾞl! ﾞ'いﾐ`ﾐゝﾐゝ､ﾞ';;;;;;;;;;;;;'v;;;i || || ／ ll _,. ll lll ll ll lll ll i
'" / ,;;-''ｼr--=､∠,,__ﾞ､ ﾞゝ,;≧-─ﾐｰi;;;;;;;;;;;;;;;;;;l || || , '.,. ‐',´'´ llｌ ll ll ,.ｲ lll ll ll |
iﾞiﾞ ;;ﾍ | ーt‐:ｧﾐ:｀､` ' '<"t::ﾗｰ- |;;;ﾊ;;;;;;;;;;iﾞ ｏ ｏ ／ , ' ll ,ィ . ll ,.ｲll.,.ｲll./::::ヽ.ll ﾄ､ ll 、 lll |
ﾞ;ﾞ､ （ ﾊ,! ｀""´' ﾞ: `' ｀ ´ ﾉ;ﾘ ,i;;;;;;ﾉ . . /ll.／! ,ｲ ./_:l /:::!./::::::::::ヽ. |_ヽ |ヽ llｌ ll |
ﾞ:,ﾞ:､.ヽ,ﾐﾄ: , :. ｹﾉ./;;ｬ'′ /., ' . !ll /ｌ ll/:::::l/ヽl/::::::::,.‐''::ヽ!:::ヽ!::ヽ ll |
`:､`ｰ; ,'. :::, 'ﾞﾌｰ';;lﾞ ／ ! / .ｌ /.l＝==｡=､::::::;;;:==｡==＝＝! r‐:､lll|
ﾉ,;;;;ﾞﾄ `ｰ-‐'ﾞ /};;;;;;;l、 l/ |/ .l :`::ｰ-:/::::::::::: ｰ-‐ '::´:::|l|r‐､!│
,ｨ'ｽ､;;;|`､ -‐ - ─- /,.};;;;;;;;;;｢ l :::::::/:::::::::::: :::::::::|.!ﾄ､ﾘ l|
_｣ ゝ､;;;l ;ﾞ:、 ''''''' ,ｨﾞ 'ｸ;;;:;:;;;;｣ ｌ:::/::::::::::__-， .::::::::::|Lンlｌ ﾄ
＿／/ `:'､ ﾞ; ﾞ' ､ ,ｨ'ﾞ ;'ク:::::::::::;`;､＿ . . . l`"----------一::::／ヽｌ! |;;;ヽ.
'"／ l r‐`ｉﾞ:, `ｰ---‐''ﾞ ｢..:::::::::;ｨ^!;;;;;;;;;;;; ! ＿＿_ ..::::::::／; ヽ ll !;;;;;;;;ヽ.
ﾞ! |:::::P"⌒`ヽr～''⌒`く! ::::::::iﾟ_ノ,;;;;;;;;;;;; ヽ. ￣￣..:::::::／;;: ヽ. |;;;;;;;;;;;;;l`;;ｰ-
| ,l:::::::| / バ ,l :::::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;; _,,. -‐''7ヽ......::::::::::／;;;: ヽ!;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;
ﾞ: /:::::::::ﾞi ヽﾉ l ::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;; _,,. -‐''";;;;;;;;;;;; /;;;;;ヽ:::::::／;;;:: /;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`1;;;;:: /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;
48 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:41:41.06 ID:bM/jIfA0
､‐- 、 ,. -- _
,ゝ￣ ` ′ﾞ,∠.._
／´ " " " ﾞ ﾞ ﾞ .＜｀
7 " " " " , ﾞ ﾞ ﾞ ､＼
. ｉ " " " ﾞ,.ｨ / ＼ ﾞ ` ﾞ ＼ 延平殿…
. | " " ,ｨ/‐ｌ/、 ,ゞﾄ、ﾞ ､ﾞヽl それは真なのか…？
| r=､ l.＝｡==._ ,｡==ゞ ﾞ N
. | {にl l ｀￣ _ ＼´ハＮ
,l ヾ=lﾉ __ ‘ ‐ ゝ
_.／:l "./ ヽ. ∟..二ﾆ7/
‐''"´:/::::::| / ＼ 一 /、
::::::::: !::::::::l′ ＼ ,ｲ:::::＼
::::::::::l::::::::::l /:｀:::ｌ::::::::::::＼
::::::::::|:::::::::::＼ /:::::::::::l::::::::::::::::::＼
::::::::::|::::::／＼ヽ l::ヘ::::::::l:::::::::::::::::::::ﾊ
::::::::::l／:::::::::::o:ト .｣::-:::::＼::!::::::::::::::::/::::l
:::::::::::::::::::::::::::::: l`ｰ'l:::::::::::::::::`:::::::::::::/::::::::l
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ 噂です…実しやかな…
／ ＼ ／ ＼ しかし、これは我らにとっては
| （●） （●） | 許し難いことですよ！
＼ ´ u ／
／ ⌒ ＼
49 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:44:51.73 ID:bM/jIfA0
ﾉ Ｌ,＿＿＿
⌒ ＼ 何故、遼へ援軍を求める必要がありましょうか！？
／ ＼ ／ ＼ 遼は”敵国”なのですよ？
／ （●） （●） ＼
| ___'___ | 楊家は必要ないということですか！
＼ |il!|!il| ／ 私は、これほど憤ったことはありません…！
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ ドンッ！！
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ
延平が太原府の方針に腹を立てたのも、無理もないことである。
”楊家軍”という、最強のカードを持っていながら、
それを使おうとせず、あろうことか他国の戦力に頼るという愚策に走ったのだ。
怒りは勿論のこと、誇りさえ傷つけられた処遇である。
50 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:46:48.31 ID:bM/jIfA0
{ ,,:ﾆf'l" ;; :, ,, `l;,
ﾞ:､,,,＿＿＿,,;r''i" i l | li li li; li;;,, ﾞii;
_;f ﾞﾂ,川; l l l llli;i, 'lii;llliilllllliii;;;;;;;;,,,,liiiii}
ら'"~ _,,ﾂ 川ﾄミヾﾐミﾄ,llllliii;;,''llliiillllllllllllllllllliiillll} 落ち着くんだ、延平
{i" 〃ｱ~;;;ﾆ._ﾞヾ＿_三ニ=-ﾞﾐミﾞ;iillllllllllllllllllllllllllllli} 噂なのだろう？
ﾞi,{ ,{{ ﾞi "ﾓji:､ ;'" -''ﾓj-=;, ji;lllll''""ﾞ;;llllllllllﾂ
ﾞヾﾐ､ﾞl; ￣ l:: ::..' ￣￣ ,ﾉﾂﾂ i'" ,ﾉlllllllﾂ そもそも北漢にとって、楊家は必要不可欠な存在
ﾞﾘ':l; l: :::::;,_ ,;ﾂ' i ノ;illllli;' 今回の噂にせよ、遼の力を巧く利用すれば、
'l ﾞ:,__:-'' _,il-''";llllli;' 宋と拮抗することだって、不可能な話じゃない
'l; ー─-- ,,r''ﾉ ﾞﾐ;illlllli;;ﾐ;､
''i;, ﾞ""" ,,;r'' ,/ ﾂ'llliiﾂ l
_,;:-''"~''i:, _,::r'".:::: '_,;ﾆ-''''~~ :l
＿,,,,,,;;;:-ｧ"ヽ ／~'===ﾃ"ー､r''''"" _,:-ｰi :|ﾞ'-::,,_
,-ス" ,/,i' ﾞi ／ ,ｲ;" ｨ;i⌒l r"_r=i-l jL_ ﾞ'''ｰ-
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ ／＼ しかし、一つ誤れば、遼に攻め込まれます！
／ （●） （●） ＼
| ｕ __',_, | そもそも自国の領内に、他国の軍を入れることを
＼ /__/ ／ 宮廷では軽く見すぎてはいませんか…？
延平の言うとおり、見通しを立てず、何の確約も無しに、
自国の戦争に他国を介入させるという行為は、
古今東西に係わらず死亡フラグの一例である。
しかし、楊業は北漢の臣として、簡単に頷くわけにもいかなかった。
51 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:48:48.07 ID:bM/jIfA0
＿,,.､､､､､､.,,＿
,､-'´ . : ::::::::::::::::::::ヽ;ヽ、
／ . : : :::::::::::::::::::::::::::::ﾞﾐ､::ヽ、
/ . : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾐヽ::::ゞ、
i ; ; ;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::lﾘゞ;;:::ゞ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉｲ,/;;;;/::;;〃i/いﾘ;;;;;;:::::`、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノﾉ,/;;;;/ノ;;/;ノﾉﾊﾉﾊw;;;:::::';
!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ,ノﾉｲノﾊﾉノﾉｲﾉヽ､ﾉﾊ;;;::::! いずれ…詔書が届くさ
l;;;;;;;;r'ヽ;;;;! -─ノﾉ-ノ '´─-ヽ;;:;:;:::/
ﾊ;;;;;!リ〉ﾘ' r-rｪｧ'｀ ,rｪｯ !;;;;:ｿ
,ﾘ;;;;;;), ヽ l /;:ノ
,/)ぃ,l:ﾘ l ,_」 /
_,.､-‐! ヾ:!､Y _＿_ /`ｰ -､＿
_,.､-‐'￣''ｰ- ､ l ＼ ヽ ー ／`ー-､＿ i`ヽ､_
｀`ヽ､_,.､-ー-‐'ヾ 〔《l ＼ ＼ ／ ＼ `ー-,l ';
ヽ、 ヽ r'､ ｀ー‐',i ,r-‐'ﾞ} l! !
ﾉ Ｌ,＿＿＿
⌒ ＼
／ ＼ ／ ＼ 『いずれ』とは、いつなのですか！？
／ （●） （●） ＼
| ___'___ | すでに北漢の領土は、
＼ |il!|!il| ／ 宋軍に蹂躙されているのですよ！？
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ
52 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:51:23.09 ID:bM/jIfA0
_,.､-‐''''"""""""'''ｰ- ､
,､-''ﾞ ヽ
／ ,へ ＿＿＿＿..:.::::l
/ ﾞｰ' ,､-‐''"´､ ､_＿ ､_ ｀`'〈
l ,.-'ﾞ､ ､ ゝ、` 、` `､ ﾞ:､ いずれだ
ﾞ､＿,.-'ﾞ ,小､ﾐミ､'ｰﾞﾆ'ｰ`ｰ｀:::｀ヾ:ヽ,::';
ﾘ, r＜,'_ﾞ､`｀ _ｯ=,ﾆ,､｀゛`!::::,:- ､:::::::l それとも何かね、延平
'ﾊ､､ﾄ (で!>i ´ 、:ﾞ‐'::' ﾘ ,!/'i ｌ:::::/
. l ´ﾉ ､ ｀ ﾉﾘ > !:::iﾞ 私がこうして待っているというのに
l i.. ,...': /ﾞ,ﾆ-'ﾞ::::ﾄ､ 息子のお前が待てないというのかい？
. ﾞ､ r─- ､ / !、:::::ﾘ
ﾞ､ l,Z二ノ ／ ﾉ;''"＾:､
ﾞ､ ｀二´ ／ ,.r'ﾞ..:.:.:.:::::::ﾞ:､
,､-',ﾆ＼＿_,.､-'ﾆr''ﾞ ／ﾞ､:::::::::::.`ｰ- ､
_,,.､-''",ｨ ｢ f" ｀7´ |ﾞ:､ ﾞ､／.::::::::::::::.:.:...
ｰ''" '''"´ l ハ ! l::::ﾞ:､ ':;:::::::::::::::::::::
l,' ヽﾞｰ- ..,,,.. -‐'ﾞ::::::>;'/`ー-- ､,,_
＿＿＿_
／ ＼
／ _,ﾉ ＼ ＼ そ、それは…
／ （＿） （＿） ＼
| ´ ｕ | 申し訳ありません…
＼ ⌒ ／ 言葉が過ぎました…父上
53 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:52:31.30 ID:bM/jIfA0
＿､‐-､, -‐ｚ._
＞ ` " " ′.＜
／ " " " " ﾞ ﾞ ﾞ ﾞ ＼
7 " " ",.",ｨ ﾊﾞ ,ﾞ ﾞ ヾ r‐ ' _ノ
! " " /-Ｋl/ Vｌﾊﾞ.N ＿ ) (_
| "ｎ l =｡== _ ,≦ﾊ! （⊂ﾆﾆ⊃) そのへんで勘弁してやったらどうだ…殿？
|."しｌ| ￣ ,._ ∨ ｀二⊃ﾉ
| " ﾞハ ー--7′ （( ￣ 延平殿も…楊家のためを想ったからこそ、
r'ﾆﾆヽ._＼. ¨/ ;; ついカッとなったのだろう…
r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._ [l、
／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞ ／,ｨつ というわけで、延平殿には
. /: : : : : : : : / : : : ヽ＼ ,∠∠Z'_つ 引き続き伝令からの報告を
| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ. / .r─-'-っ こちらに回して来て貰いたいのだが…
. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l / ）:::厂 ´
|:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l /￣｀Y´
. |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉
|::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ﾞ/
＿＿＿_ ,
／ ＼ -
／ ⌒ ⌒＼` あっ…はい…そうですね！
／ （ ●） （●） ＼ わかりました、王貴殿
| ｕ ___´___ |
ヽ、 `ー '´ ／
54 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:53:31.20 ID:bM/jIfA0
|┃三
|┃
|┃
ｶﾞﾗｯ. |┃
|┃ ﾉ// .／￣￣￣ ＼ それでは、新しい報告が入り次第、
|┃三 ／ ＼ またお知らせに参りますので
|┃ ／ ＼
|┃ | | 私はこれで失礼させていただきます
|┃三 ＼ ／
|┃三 ／￣￣￣￣￣ ＼
＜ﾀｯﾀｯﾀｯ……ﾀｯ……ﾀｯ……ｯ
ﾞ:,ﾞ:､.ヽ,ﾐﾄ: , :. ｹﾉ./;;ｬ'
`:､`ｰ; ,'. :::, 'ﾞﾌｰ';;lﾞ
ﾉ,;;;;ﾞﾄ `ｰ-‐'ﾞ /};;;;;;;l、 ………
,ｨ'ｽ､;;;|`､ -‐ - ─- /,.};;;;;;;;;;｢
_｣ ゝ､;;;l ;ﾞ:、 ''''''' ,ｨﾞ 'ｸ;;;:;:;;;;｣
＿／/ `:'､ ﾞ; ﾞ' ､ ,ｨ'ﾞ ;'ク:::::::::::;`;､＿
'"／ l r‐`ｉﾞ:, `ｰ---‐''ﾞ ｢..:::::::::;ｨ^!;;;;;;;;;;;;
ﾞ! |:::::P"⌒`ヽr～''⌒`く! ::::::::iﾟ_ノ,;;;;;;;;;;;;
| ,l:::::::| / バ ,l :::::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ﾞ: /:::::::::ﾞi ヽﾉ l ::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
55 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:54:50.20 ID:bM/jIfA0
,, ,,. ,.
/ | /| ／| _,,.ｒ':/ ／::|
/:::::i /::i |:::::i ./'''"´:::::/ .／:::::::|
/::::::::i |::::! .i::::::i /::::::::::,,./／:::::::／
. i::::::::::i i::::i i:::::::i/:::;.r''" ／:::::::／
i:::::::::i. i::::i,/i:::::/'"´ .／:::::::／
i:::::::::i. i:::/::::i:::/ ／:::::::／
i:::::::::i i/:::::::i/:| ／::::::::／
i:::::::::"::::::::::／ |:::::::／
i i : : : : : :i ii: ii i:::::::::::::::／ i::／
! i . : : .i i: : : : :: : ;!ii:::i: :i:i i:::::::::／ i/
| i!i : : : !l|ｒ"-'"-i| i`i|‐､ :i' i::::::::i
|,ｲ|,,.．r''"!l| i! |ヽi `i :,./. . i:::::::i
,ｒ'''! |i! ii | | |`i i: :／/ ', ヽ.,.r"/. i:::::::i
i､ / ! ,,,,.i! l-ー|--i!､ .i:／ ./ :'i,'.,.,,,.r'" / .i:::::::i
＼ i ＼ /i ,,.．r''" i! i. ! i! l .i ./:: ;;ir''" /ヽ . i::::/
＼ ! .＼/ .:i. | i ヾ､./:r''" / ヽ. i/
`' / .::/ .!|,,.rヾ､,,ノ /ヽ. ヽ、
. 〈 .::::i i | ,,.．-‐ ''"|i i / ヽ、 .ヽ、
ヾ;::ヽ､i ! / /,,,,....． -－''' "´
―－―――ヾ;::::i ! !|i !|/ヾ;― =＝
ヾ:i, |i. !|| i |i ,,.ｒ"!| 〉
`i、 || |i i ||'" /
.ヽ|| i|'
. i'ヽ、 ,,.r''"!i
....:::::::::ヽ|i,,,,,|,,..r''":::::::.......
56 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:56:01.55 ID:bM/jIfA0
/ , ｉｉｉ ﾞ!,ヽ, ,ヽ, ゝ、.. ;;;, ﾞヽ,
iﾞ , ,! , ｉｌｉ l i., l;, i, l;;;;,`ミﾞヾ';;;, ﾞi i
!iﾞ ;' ,i ,! ,/!,i,iﾊﾄ, i, !! |i', ﾞi; i;;;';';,,_ミ:: ;;, ﾘ
lv',ｨ' ,;;;i 〃;/ ﾘ.ﾘl| !lﾞ:,ﾄ,ﾞ:､li;'､ i:.ﾞi;..;;;;;;;,ヾ ;;:〈
,ｨ,ｨ/ ,,;;:;;ｲ,/ｼノﾝ' ﾉ ﾞl! ﾞ'いﾐ`ﾐゝﾐゝ､ﾞ';;;;;;;;;;;;;'v;;;i （信じたくは無いが、遼への救援依頼が真だとすれば、
'" / ,;;-''ｼr--=､∠,,__ﾞ､ ﾞゝ,;≧-─ﾐｰi;;;;;;;;;;;;;;;;;;l 楊家にとっては、あまりにも理不尽なことじゃないか…
iﾞiﾞ ;;ﾍ | ーt‐:ｧﾐ:｀､` ' '<"t::ﾗｰ- |;;;ﾊ;;;;;;;;;;iﾞ
ﾞ;ﾞ､ （ ﾊ,! ｀""´' ﾞ: `' ｀ ´ ﾉ;ﾘ ,i;;;;;;ﾉ これまで北漢に忠義を尽くすために闘い続け、
ﾞ:,ﾞ:､.ヽ,ﾐﾄ: , :. ｹﾉ./;;ｬ'′ 幾度も危機を救ってきたという自負さえも、
`:､`ｰ; ,'. :::, 'ﾞﾌｰ';;lﾞ 何の意味も持たなくなってしまう…！）
ﾉ,;;;;ﾞﾄ `ｰ-‐'ﾞ /};;;;;;;l、
,ｨ'ｽ､;;;|`､ -‐ - ─- /,.};;;;;;;;;;｢
_｣ ゝ､;;;l ;ﾞ:、 ''''''' ,ｨﾞ 'ｸ;;;:;:;;;;｣
＿／/ `:'､ ﾞ; ﾞ' ､ ,ｨ'ﾞ ;'ク:::::::::::;`;､＿
'"／ l r‐`ｉﾞ:, `ｰ---‐''ﾞ ｢..:::::::::;ｨ^!;;;;;;;;;;;;;
＿─-､ -‐;ｚ.__
＞ ` " ﾞ ＜
/ " " " " ﾞ ﾞ ﾞ ﾞ＼
l " " ", ,ｨ ハﾞ i ﾞ､ ﾞ､ヾ
| " "ノlﾉメ、 |ﾉjﾑﾍ. N
! r,ｺ| ＝｡= ,｡==ﾊﾘ …………
| |ﾋ.j| ￣ r_ ＼7
j `ｧﾍ ──‐:7′
. _／∨ :::＼ ￣ 人
-‐'''"´ |. ヽ. ::::`:.イ |`''‐- ､.._
| ＼ :::/ | .ハ
. | ,ヘ 〉 |へ. | l. l
ｌ_／ ﾟ〈ｰ‐'| ヽ! │
|
57 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:57:17.51 ID:bM/jIfA0
/ ﾉ Ｌ , ｉｉｉ ﾞ!,ヽ, ,ヽ, ゝ、.. ;;;, ﾞヽ,
iﾞ ,⌒ ,! , ｉｌｉ l i., l;, i, l;;;;,`ミﾞヾ';;;, ﾞi i
!iﾞ ;' ,i ,! ,/!,i,iﾊﾄ, i, !! |i', ﾞi; i;;;';';,,_ミ:: ;;, ﾘ
lv',ｨ' ,;;;i 〃;/ ﾘ.ﾘl| !lﾞ:,ﾄ,ﾞ:､li;'､ i:.ﾞi;..;;;;;;;,ヾ ;;:〈
,ｨ,ｨ/ ,,;;:;;ｲ,/ｼノﾝ' ﾉ ﾞl! ﾞ'いﾐ`ﾐゝﾐゝ､ﾞ';;;;;;;;;;;;;'v;;;i （大体、延臣に碌な人間なんていやしないんだ
'" / ,;;-''ｼr--=､∠,,__ﾞ､ ﾞゝ,;≧-─ﾐｰi;;;;;;;;;;;;;;;;;;l 普段は、何の役に立たないくせに、
iﾞiﾞ ;;ﾍ | ーt‐:ｧﾐ:｀､` ' '<"t::ﾗｰ- |;;;ﾊ;;;;;;;;;;iﾞ 肝心なときには、それ以上に役に立たないとくる！
ﾞ;ﾞ､ （ ﾊ,! ｀""´' ﾞ: `' ｀ ´ ﾉ;ﾘ ,i;;;;;;ﾉ
ﾞ:,ﾞ:､.ヽ,ﾐﾄ: , :. ｹﾉ./;;ｬ' あぁいう連中は一人残らず
`:､`ｰ; ,'. :::, 'ﾞﾌｰ';;lﾞ 首をすっ飛ばしたほうが
ﾉ,;;;;ﾞﾄ `ｰ-‐'ﾞ /};;;;;;;l、 世のため人のためになるってもんだよ…まったく
,ｨ'ｽ､;;;|`､ -‐ - ─- /,.};;;;;;;;;;｢
_｣ ゝ､;;;l ;ﾞ:、 ''''''' ,ｨﾞ 'ｸ;;;:;:;;;;｣
＿／/ `:'､ ﾞ; ﾞ' ､ ,ｨ'ﾞ ;'ク:::::::::::;`;､＿
'"／ l r‐`ｉﾞ:, `ｰ---‐''ﾞ ｢..:::::::::;ｨ^!;;;;;;;;;;;;
＿─-､ -‐;ｚ.__
＞ ` " ﾞ ＜
/ " " " " ﾞ ﾞ ﾞ ﾞ＼
l " " ", ,ｨ ハﾞ i ﾞ､ ﾞ､ヾ
| " "ノlﾉメ、 |ﾉjﾑﾍ. N （これは…相当、頭にキテるな…）
! r,ｺ| ＝｡= ,｡==ﾊﾘ
| |ﾋ.j| ￣ r_ ＼7
j `ｧﾍ ⊂ﾆﾆァ7
. _／∨ :::＼ ＝ ∧
-‐'''"´ |. ヽ. ::::＼,.ｲ |`'''‐- ､.._
| ＼ :::::/ │ ハ
. | ,ヘ 〉 |へ、| l. l
ｌ_／ ﾟ〈`ー'| ヽ! │
|
58 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 02:58:14.14 ID:bM/jIfA0
翌日――
～楊家軍・軍議室～
＼]＼ ／[／
＼]＼ |￣￣￣| |￣￣￣| ／[／
ざわ… ＼]＼ |＿＿＿| ＿_ |＿＿＿| ／[／
＼]＼ _| |_ ／[／
ざわ… ＼]＼ |￣￣￣￣| ｜ | |￣￣￣￣| ／[／ ざわ…
＼]＼ |＿＿＿＿| ｜ | |＿＿＿＿| ／[／
＼]＼ ／|￣￣￣|＼ ／[／ ざわ…
＼]＼＿＿＿ [／|￣￣￣|＼] ＿＿＿／[／
＼＿＿＿_ ヽ ／l | | l＼ / ＿＿＿／
ヽl| ﾄ｜ ｜ｲ |l/
＿＿＿＿ ＿ | |l｜ ｜ｌ| | ＿ ＿＿＿＿_
| ￣ ─- _ ┌‐┐ | ｌ| |ｌ｜ ┌‐┐ _ -─ ￣ |
| ￣T､ ／|￣￣|＼|_:l|┌‐┐|ｌ:_|／|￣￣|＼ ／|￣ |
＿＿| ｜＼ ||￣￢ | |＿＿|ｌ／|￣￣￣￣|＼l|＿＿| | l¨￣l| ／ | ＿|＿＿＿＿
￣￣ ｜ ￣￢─- ＿_ | |:l|￣ ｜|／| |ｌ |＿＿＿＿| l| |＼| | ||:| .|＿ -─ ￣ |
| T ７＼ |:l| ｜| | | ／| |:＼l| | | | || | ／¨｜ |
| | ＞' ----- | | | | | | | | -----｀< ｜ |
| | | | _-‐T￣￣￣￣￣￣￣￣T‐-_ l| |: ｜ |
| | |＼_ ＿-‐ ￣ l|＿＿＿＿＿＿＿＿_| ￣‐-＿ _／|: | ｜
＿|＿＿＿＿＿|_ |､ | _ -‐ ￣ | | ￣ ‐- ＿ | ＿|: |＿＿＿＿＿｜
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼| ￣ |￣ ｜ | T ￣ l|／￣ ￣￣￣
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : | | | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
59 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:00:25.91 ID:bM/jIfA0
【軍議中】
なぁ聞いたかよ？
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ あぁ例の噂だろ…
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ 楊業様が知ったら大変だぞ
`ｕ-ｕ'. `ｕ-u'
でも、黙ってたら後が怖いよ
|┃ ｯ-‐…ｰ-､
|┃三 , -'ﾞ. : :: :::::: :: .`ヽ
|┃. / . : :: ::;:::::::::::::::: : ﾄ r､.,.､
|┃ { : : ;;､厶ﾍﾍ;;､､;: : ﾞ! ﾞ! ﾞi､ >:､ やぁみんな、おはよう
|┃ ﾗ _;｢´ｾT' fﾞｾﾄ ）:: { ﾞ! !i-タ┐
ｶﾞﾗｯ.|┃ ､ ,r‐ ﾞ! l､'; ; !､ Tﾌ:;!.._ r‐､ l, <,.イ| で、例の件については
|┃ / ﾞ!;:::ﾞ! ,ニ、 /ﾞ:;（ ヽ ヽ.`ｰ'､、 ' { どうなってるんだい？
|┃三 ,〉::lﾞ ､ `ｰ' ,:'}:::{ ', ｀ヽ、 ! ,､ >､
|┃. ,｣∧ヽ_`ｰ‐''ﾞ_ﾉi::::ﾄ､＿ _',__ `Fﾆノﾞ.::..`､
|┃三 ,.､-''"...:::::`'| i_| i｣ l/::lｺ:.`ｰ""ニ':,￣`ﾞ';:::::::::::::::..`､
|┃ ..::. ...::::::::::::!､ ノ ,|::::::::;' .::::::::::::::::::::::::::::';:::::::::::::::::..ﾞ:､
|┃三 :::::::::::::::::::::_:;;:二ニﾆ,::::,=、:::::::::::::::::::::::::::::::';::::::::::::::::::. ﾞ:､
|┃ ::::::;､-ﾆ"`ｭ_ _,.､-'ﾞl, }-{ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ﾞi
|┃ :::/,: -'ﾆﾆｧ'￣ ＿,..l,ﾘ | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
|┃ :/ ' ,､＜- ''::"::::::::::{ /::::::::::::::::;r──t─-- ､､;;;:､'ﾞ
:!､_ ／.:::::::::::::::::::::::::::::ﾚ'ﾞ:::::::::::::::;'/ ',
60 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:01:05.28 ID:bM/jIfA0
あっ…楊業様…
∧,,∧ .∧,,∧ どうする？正直に言うか？
∧∧(´・ω・｀;)(´;‐ω‐｀)∧∧
(´;‐ω‐).∧∧) (∧∧ (‐ω‐;｀)
｜ Ｕ (´;‐ω‐｀)(´・ω・;｀) と ﾉ 怒られるのヤダなぁ…
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
. `ｕ-ｕ' `ｕ-u'
でも、嘘吐いたら、もっと怖いよ
,.r-‐''"´｀丶､､..,,,_
,r'´ゝ､ ,r'´ﾌ ,､'r￣｀ヾ､
／,ｲ`ヾｰ=彡' ,ｨﾂｲ/ ::ヾ｀ヽ,
,! ,ﾊ'´ ... . ::;_,ｨミ l
l,ｨ,,,:':::ヾ ミ､;;;,.､-─ﾞ'''ｧty､::;ｨヅ;;::j ん…どうしたんだい？
,}｀`ﾊヽ;;;;, r'´ -─‐'´ﾞ,ノ'ソｲ'ヾ,;;〈 早く教えてもらいたいんだが…
/:..;;;,r' ヾ､ﾘ ,か)ゞ`' ,r'｀ヽ,|トj;:ﾘ
{ｊｊ ﾊi ノｉ ,:トj ,jﾃy ,ﾊ;;ｉr'
,!.;;:::;ヽゝ'ヾ' ヽ j-‐'
{'ﾍ、,ミジゝ ｀ャソ ,!
`ゞ ﾘﾊ彳､. ｀`ｰ-､, /
ﾞ,r-く,._ｲ, ヽ, ｀ー /
/ ｀丶ﾐ､_ /
,ｲ ｀ヾ,ｰ‐r一'
／ ｀¨丶-､ ｀ｲi｀ヽ､
,r'´￣ ｀ヽ､,ｲ ｀丶 / |,j､ 'j
,イ ヽ､ ＼,/ ,!j ki､,ｲ､
/ ｀, 'i ｀`ヾ<'
61 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:02:11.17 ID:bM/jIfA0
あの…楊業様…
∧,,∧ .∧,,∧ 申し上げてもいいのですが…
∧∧(´・ω・｀)(´・ω・｀)∧∧
(´・ω・).∧∧) (∧∧( ・ω・｀)
｜ Ｕ (´・ω・｀)(´・ω・｀) と ﾉ その…何というか…
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
. `ｕ-ｕ' `ｕ-u'
聞いても怒らないでくださいね？
,．-──‐- ､
,．'´ ＼
／ _,,､-ーヽ
/ ,ィ< ゞ`,
! <ｶ ,．'´ ｀ﾐt､ ﾞi 怒るも何も、聞かないことには
,>､ ＿ _,,ｨ´ ヽヾ ､_ｲ! どうしようもないじゃないか
,ｲ ,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､ ミ彡ij
l/l/ ,N'ﾞ _,ィ ｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈 それに、私だって理由も無しに
l/Vﾊ, 冖ｲ `≡=､ ﾙ' / j ! 怒ったりなんかしないよ
`i j 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ
ヽ ､ ゝ< / ﾉ爪ﾘ やれやれ…普段から、そんな風に
/^(､ ￣`'ｰ=' ／ ｲ/､ 見られていたのかね…
/ ＼_ ＿,／ _/Y >､
_, イ´ /!｀ヽイ｀＼! ,/ |
62 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:02:45.94 ID:bM/jIfA0
どうやら機嫌は良さそうだね
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(｀・ω・´)(｀・ω・´)∧∧ それじゃあ伝令からの報告です
(｀・ω・´).∧∧) (∧∧(｀・ω・´)
｜ Ｕ (｀・ω・´)(｀・ω・´) と ﾉ 遼への救援依頼は事実だそうです
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
. `ｕ-ｕ' `ｕ-u' 以上、報告終わります
,．-──‐- ､
,．'´ ＼
／ _,,､-ーヽ
/ ,ィ< ゞ`,
! <ｶ ,．'´ ｀ﾐt､ ﾞi そうかい、やっぱり遼への救援依頼は
,>､ ＿ _,,ｨ´ ヽヾ ､_ｲ! 事実だったのか
,ｲ ,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､ ミ彡ij
l/l/ ,N'ﾞ _,ィ ｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈 報告ご苦労さ………
l/Vﾊ, 冖ｲ `≡=､ ﾙ' / j !
`i j 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ
ヽ ､ ゝ< / ﾉ爪ﾘ
/^(､ ￣`'ｰ=' ／ ｲ/､
/ ＼_ ＿,／ _/Y >､
_, イ´ /!｀ヽイ｀＼! ,/ |
63 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:04:15.35 ID:bM/jIfA0
_,.､-‐''''"""""""'''ｰ- ､
,､-''ﾞ ヽ
／ ,へ ＿＿＿＿..:.::::l
/ ﾞｰ' ,､-‐''"´､ ､_＿ ､_ ｀`'〈
l ,.-'ﾞ､ ､ ゝ、` 、` `､ ﾞ:､
ﾞ､＿,.-'ﾞ ,小､ﾐミ､'ｰﾞﾆ'ｰ`ｰ｀:::｀ヾ:ヽ,::';
ﾘ, r＜,'_ﾞ､`｀ _ｯ=,ﾆ,､｀゛`!::::,:- ､:::::::l
'ﾊ､､ﾄ (で!>i ´ 、:ﾞ‐'::' ﾘ ,!/'i ｌ:::::/
. l ´ﾉ ､ ｀ ﾉﾘ > !:::iﾞ
l i.. ,...': /ﾞ,ﾆ-'ﾞ::::ﾄ､ なんだって！？
. ﾞ､ r─- ､ / !、:::::ﾘ
ﾞ､ l,Z二ノ ／ ﾉ;''"＾:､
ﾞ､ ｀二´ ／ ,.r'ﾞ..:.:.:.:::::::ﾞ:､
,､-',ﾆ＼＿_,.､-'ﾆr''ﾞ ／ﾞ､:::::::::::.`ｰ- ､
_,,.､-''",ｨ ｢ f" ｀7´ |ﾞ:､ ﾞ､／.::::::::::::::.:.:...
ｰ''" '''"´ l ハ ! l::::ﾞ:､ ':;:::::::::::::::::::::
l,' ヽﾞｰ- ..,,,.. -‐'ﾞ::::::>;'/`ー-- ､,,_
あ、あれ…？
Σ ∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(´・ω・｀)(´・ω・｀)∧∧ 楊業様が怒ってらっしゃるぞ
Σ(´・ω・｀).∧∧) (∧∧(´・ω・｀)
｜ Ｕ (´・ω・｀)(´・ω・｀) と ﾉ そんな…怒らないって言ったのに…
ﾋﾞ ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
. ｸｯ `ｕ-ｕ' `ｕ-u' というか、内容について怒ってるんじゃね？
65 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:07:26.18 ID:bM/jIfA0
|┃三
|┃ ＿＿＿＿＿_
|┃ ／.::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 父上っ！
ｶﾞﾗｯ. |┃ ＿＿＿_ |.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ:::::|
|┃ ／ ＼ i^＼ ＿,,＿ ／＾ｌ::::::::ゝ ＼ ／ | あの噂が本当だったとは、
|┃三 ／ ＼ ｌ ノ ＼ i|l ／ ヾﾉ|::::::（ （ ●） （●）| どういう了見ですニャ！？
|┃ ／ ＼ ／ ＼ "（ ●） （●） ﾐ ::::⌒（__人__）⌒)
|┃ | （●） （●） | ⌒（__人__）⌒ ＝ヽ ヽ |!!il|!|!l| / | いればいるだけ役に立たないのが
|┃三＼ ´ ／ |r┬ | ;ミ |ｪｪｪｪ| ／ 北漢の延臣とは、このことですぞ！
|┃三／ ⌒ ＼ .`ー ' ｿヽ、___ ーーノﾞ-､.
_,.､-‐''''"""""""'''ｰ- ､
,､-''ﾞ ヽ
／ ,へ ＿＿＿＿..:.::::l
/ ﾞｰ' ,､-‐''"´､ ､_＿ ､_ ｀`'〈
l ,.-'ﾞ､ ､ ゝ、` 、` `､ ﾞ:､
ﾞ､＿,.-'ﾞ ,小､ﾐミ､'ｰﾞﾆ'ｰ`ｰ｀:::｀ヾ:ヽ,::'; うるさいよ！お前たち
ﾘ, r＜,'_ﾞ､`｀ _ｯ=,ﾆ,､｀゛`!::::,:- ､:::::::l
'ﾊ､､ﾄ (で!>i ´ 、:ﾞ‐'::' ﾘ ,!/'i ｌ:::::/ 私だって頭にきているんだ
. l ´ﾉ ､ ｀ ﾉﾘ > !:::iﾞ
l i.. ,...': /ﾞ,ﾆ-'ﾞ::::ﾄ､
. ﾞ､ r─- ､ / !、:::::ﾘ
ﾞ､ l,Z二ノ ／ ﾉ;''"＾:､
ﾞ､ ｀二´ ／ ,.r'ﾞ..:.:.:.:::::::ﾞ:､
,､-',ﾆ＼＿_,.､-'ﾆr''ﾞ ／ﾞ､:::::::::::.`ｰ- ､
_,,.､-''",ｨ ｢ f" ｀7´ |ﾞ:､ ﾞ､／.::::::::::::::.:.:...
66 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:08:25.67 ID:bM/jIfA0
|┃三 ／￣＼
|┃ | | 父上も、兄上達も
|┃ ＼＿／ 何を騒いでおられるのですか？
ｶﾞﾗｯ. |┃ |
|┃ ／￣￣￣ ＼ 噂が真であろうと、そうで無かろうと
|┃三 ／ ::＼:::／:::: ＼ 備えておけば憂いも無いでしょう
|┃ ／ <●>::::::<●> ＼
|┃ | （__人__） |
|┃三 ＼ ｀ ⌒´ ／
|┃三 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
楊 延朗
楊業の四郎（四男）。常に沈着冷静で、孤高を好む。
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ て
ｌノ ＼ i|l ／ヾﾉ そ
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ 四郎…どうして、お前は冷静でいられるのニャ！？
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ これは明らかに楊家に対する侮辱…
彡 U ;ミ
ヾ ﾝ 黙って見過ごすのは、楊家の男として恥ずべきことニャ！
/ "" |
楊 延定
楊業の二郎（次男）。血気盛んな性格だが、上からの命令には従順。
67 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:09:30.76 ID:bM/jIfA0
ﾉ Ｌ＿＿＿＿＿
⌒.::::::::::::::::::::::::::::ヽ
|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::::| 二郎兄上の申すとおりだ！
|::::::::/ ＼ ／ | 今までも散々コケにされてきたが
|:::::::〉 （○） （○） | これは流石に許すわけにはいかん！
（@ ::::⌒（__人__） ⌒)
| |::::::| | 断固、太原府に謝罪を要求すべきだ！
＼ l;;;;;;l ／ l!| !
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ
楊 延輝
楊業の三郎（三男）。陽気な性格で、あまり物事を深く考えない。
/＼＿＿_／ヽ
／ﾉヽ ヽ、
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,ｒ'''''' :::ﾍ いいえ、ここまでされた以上は
| ﾝ（○）,ﾝ <､（○）<::| |｀ヽ､ いっそのこと腐れ延臣共の首を…
| ｀⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
. ヽ ヽ iｌ´ﾄｪｪｪｲ｀ｌi ｒ ;/ .|:::::ｉ | 大体、四郎兄上はクール過ぎるのですよ…
／ヽ !ｌ |,ｒ-ｒ-| ｌ! /ヽ |:::::ｌ | これ見よがしに、何でもお見通しだと
/ |^|ヽ､ ｀ﾆﾆ´一／|^|｀,ｒ-|:「￣ 言わんばかりの態度ではありませぬか…
/ | .| | .| ,Ｕ(ﾆ ､)ヽ
/ | .| | .|人(_(ﾆ､ﾉﾉ
楊 延徳
楊業の五郎（五男）。兄弟の中で一番ヤバイ。とにかく荒々しい。
69 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:10:47.55 ID:bM/jIfA0
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） ちょ…兄上たち
. | （__人__） 落ち着いてくだされ
| Ｕ ｀ ⌒´ﾉ
. | } 兄弟同士で揉めるのは
. ヽ } 良くないでしょう…楊家的に考えて
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
楊 延嗣
楊業の七郎（七男）。豪放磊落な性格だが、他人への気配りもしっかりとできる。
70 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]：2009/05/06(水) 03:12:53.03 ID:MkYTl5Ao
母親似なのかなｗｗ 71 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:14:40.73 ID:bM/jIfA0
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ／ i|l ＼ヾﾉ
ｼ " （ ＿） （＿ ）ﾐ そ、そうだニャ…
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 七郎の言うとおりニャ
彡 U ;ミ
ヾ ﾝ
/ "" |
＿＿＿＿＿
／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.| 見苦しいところを見せてしまったな
|::::::::/ _ノ ｀ヽ .| すまん…
|:::::::〉 （ ー） （ー.）|
（@ ::::⌒（__人__）⌒)
| Ｕ ｀⌒´ |
＼ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
72 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:16:44.90 ID:bM/jIfA0
／￣＼
| |
＼＿／ …で、父上はどうされるおつもりなのですか？
|
／￣￣￣ ＼ まさか本気で宮廷に乗り込んで、抗議はされますまい
／ ::＼:::／::::＼
／ <●>::::::<●> ＼ …私としては、いっそのこと、高みの見物と
| （__人__） | 洒落込むのも、また一興かと…
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ _ノ i|l ヽ､_＼
ﾐ ﾐ ﾐ ｼ oﾟ（●） （●）ﾟo ﾐ ﾐ 四郎ｗｗｗおまｗｗｗｗ
γ⌒)⌒) ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽγ⌒)⌒) いくらなんでも不謹慎すぎるニャｗｗｗｗ
/⌒) ○ ＾)彡 |r┬ | ﾐ/⌒) ○ ＾) バ
ヽ / ヾ `ー ' `ー 'ヽ / ン
| | ＼ | | バ
| | | | ン
/ / l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l
ヽ -一''''"~~｀`'ー､ -一'''''''ー､
ヽ ＿＿＿(⌒)⌒)⌒) ＿＿(⌒)⌒)⌒))
73 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:17:56.85 ID:bM/jIfA0
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼ 不謹慎…そうでしょうか？
／ ::＼:::／::::＼ 楊家軍に出動の要請は出てないのは周知の事実
／ <●>::::::<●> ＼
| （__人__） │ つまり我々は『帝の命令で代州に留められている』のです|
＼ ｀ ⌒´ ／ むしろ勝手に出動する方が、嫌疑をかけられるというもの
￣（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼. 我ら楊家は、武門の一門！
／ ::＼:::／:::: ＼
／ <●>::::::<●> ＼ 闘うために存在する我らを、
| （__人__） | 否定するような振る舞いを続ける北漢など、
＼ ｀ ⌒´ ＿／
￣（⌒`:::: ⌒ヽ むしろ、こちらから見切りをつけてしまえばいいのです…
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-' 違いますか？
〉 │
74 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:19:25.17 ID:bM/jIfA0
,. - ──‐- ､､､
,. '´ ｀`ヽ､
/.... ＼
｛.:.::::. r'_〉 ﾉ
入_ ＿ __ _ ,.. -‐=＝=‐--…く
〃.::::::::ﾉ川::::::::.:.:.:.:jij.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽヽ まぁ四郎は言い過ぎかもしれないが、
ｲ::::::::::::ﾉﾊﾄﾄ､.:.:.:.:､::::ﾄﾄ､ ミﾐヽ.:.:.:.:｛{ 半分は当たりで、半分はハズレということかな
{.:.:.;.:.:../=ｯ,,ヽ＼＼ヽ.:ヽミﾐヽ､.:.:`ヽﾘ
「ヽ }ﾊ.:.ｨｲ i1_) ｀` ___｀`ヾミミﾐヽ ﾘ こうなったら、私もこの宋遼戦が
l | `ヾぃ ´ } ´￣｀` jﾐ刃.:.:.:.:j! どうなるかを腰を据えて見届けようと思うんだ
} | ﾊ / ﾚ' ﾉ;;;;｛〈
ﾉ L ,r‐-､ }.:', ｀ｰ' ﾉ爪.:.ヽ:｛
ﾉ `ヽL | l.:ﾊ ` ‐一' ／ ; ｝;.:::j`ﾄ､__
ﾉ ｀`Yﾉ ′ ヽ ｀ﾞ ／ ; jﾉﾘﾘ 1::.
「 ｀`Yﾉ ﾚ'"´イ.:::/ ゝ--‐く ,.ｲ !::::
| r‐ｭﾉ ﾉ.／.::::::::l.:/.:.::::L__ _ ,. -‐くﾉ ﾊ j!:::::
/| l,ィ ／.:::::::::::::| l.::::::｛ ぃ j! .::',. V ,′`
_ノ.:| ﾉﾉ}.:.:::::::::::::::::;′.::::::::ヽ い ﾉ .:::::::', j
,r'´.:l.:/.:`ー‐'´lリ.:.:::::::::::::::::;′.:.::::::::::::.`ｰ-‐' ,.:: :.:::Vi
/.:.`ヽl/.:./.:/.:/ﾉﾚ{.:.::::::::::::::::,′.:: ::::::::::::. .::,′ l
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ よろしいのですか？
／ （●） （●） ＼
| __´___ u. |
＼ u. `ー'´ ／
ノ ＼
75 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:20:23.30 ID:bM/jIfA0
,．-──‐- ､
,．'´ ＼
／ _,,､-ーヽ
/ ,ィ< ゞ`,
! <ｶ ,．'´ ｀ﾐt､ ﾞi
,>､ ＿ _,,ｨ´ ヽヾ ､_ｲ! 良いも何も出動できないから、仕方が無いさ
,ｲ ,ｨｲﾊ､ ﾄ､`三ゞ､ ミ彡ij
l/l/ ,N'ﾞ _,ィ ｀ ､__,ﾆヾｰ-､ ,r､,i〈 それに宋にせよ、遼にせよ
l/Vﾊ, 冖ｲ `≡=､ ﾙ' / j ! いずれは戦う相手
`i j 'ﾞ,ｲ ,ｨｲ
ヽ ､ ゝ< / ﾉ爪ﾘ 敵の戦力分析をしておくに越したことはないと
/^(､ ￣`'ｰ=' ／ ｲ/､ 私は思うんだがね
/ ＼_ ＿,／ _/Y >､
_, イ´ /!｀ヽイ｀＼! ,/ |
＿,,､-ｰ<二´ (´ ￣￣｀ヽ / i j 「 ,!/ L _ ＿
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼ なるほど…
／ （●） （●） ＼ それもそうですね
| ___´__ |
/ ∩ノ ⊃´ ／ ここは日頃の腹癒せも兼ねて、
( ＼ ／ ＿ノ | | 高みの見物を決め込みましょう
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
結局、楊業は四郎の進言を受け入れて、
宋と遼の戦いを戦力分析も兼ね、見守ることにした。
76 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:21:30.37 ID:bM/jIfA0
／ ヽ
/ ＿＿,,,,,,､､､､}__,
/ D , ．-''"￣ く
,' , -'" l `、 ﾞi、
{ , -' | ｊﾘ | 川 ､ ヽ }
У´ 从ﾞi、从ゞ、从 ゞミジ〝 ﾞi
/ / /ﾉ八ゞメ, -ー廾ゞミ辷 ｒｰ､ ﾘ それはそうと、誰かを忘れているような気がするんだが…
{| { ,' / _.. -ｰ_ f¨¨［iｊ ）j爪)） } ｊ
iﾄ､ｌ川ヽ '´_{li､ ￣ ｲｊ彳 / |ﾉ 私の気のせい…かな？
ﾞi､ ゞ从ﾞi、 ｊ ﾄｰ' 〈
ヽ;爪 {、 , 八 ヽ
リ八 ,,,.．- ・ / ﾊ ﾊ》
`、 =＝ / 从 ﾉ__
ヽ _, .-ー‥'''¨￣ |
,ィ'´ `、__ _ﾉ / ＿＿,,,... |
＿､‐-､, -‐ｚ._
＞ ` " " ′.＜ 殿のご子息は、それぞれが皆、優れておられる…
／ " " " " ﾞ ﾞ ﾞ ﾞ ＼ 軍議をすっぽかすような、クズなどいないはず…
7 " " ",.",ｨ ﾊﾞ ,ﾞ ﾞ ヾ r‐ ' _ノ
! " " /-Ｋl/ Vｌﾊﾞ.N ＿ ) (_ 何なら、俺が数えてやろうか…？
| "ｎ l =｡== _ ,≦ﾊ! （⊂ﾆﾆ⊃)
|."しｌ| ￣ ,._ ∨ ｀二⊃ﾉ 延平殿に、二郎殿、三郎殿、四郎殿、五郎殿、
| " ﾞハ ー--7′ （( ￣
r'ﾆﾆヽ._＼. ¨/ ;; そして…七郎殿
r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._ [l、
／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞ ／,ｨつ
. /: : : : : : : : / : : : ヽ＼ ,∠∠Z'_つ
| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ. / .r─-'-っ
. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l / ）:::厂 ´
|:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l /￣｀Y´
. |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉
|::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ﾞ/
77 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:22:45.56 ID:bM/jIfA0
∠-'';::／ ,∠/ .／:: ::＼.ヽ＼ ヽ ヽ ＼ ヽ. ＼
::::r''∠- '´:∠ -ﾍ::....... ,...:‐''７,ゝl‐-ヽ} ﾄ､ lヽ. !
:::l::::-==＝ﾓ＝= _::::／:::::::::/_ ` ／ ,ﾍ. | ヽ |. ヽ.! …………な？
: |:::: ｀ ー‐=''"::´:::::::::::::/ﾆ´＞,'／ ヽ | ヽ! ﾞl
::|::::: ..::::::::::::::::::::::/ ﾊ ヽ! ちゃんと七人数えただろ…？
:|:::::: ...:::::::::::／::r:::::::i_: ,'l }
|l:::::: ｀＿＿::: /.|′
iﾍ::::.. ￣￣ ｀ヽ ./^'
:|::ヽ:::.. ‐＝=;; /
::l::::::ヽ::.. ::::::: / ,.､
:::l::::::::::＼. / ／.:/:ヽ.
::::|:::: :::::::＼. ,ｲ ／....::/::::::::ヽ.
,,､-''"´￣￣｀｀`ヽ､
,／ `-､,,＿
,/ i, ; ﾞミ三ｰ''"
/ ﾊﾊ ヽ,
i" ,/ / ,〃i/ い、 ＼ いN
/ ,/ ,/ノ / ,ノﾉﾊ ﾄ,、 ミ`'ー Ｖﾘ
| ﾚ' _,,､ｧﾁ-ーﾋヽ| ゞﾋs、ミヽ i
ﾊ rﾍ ｱ' <ﾓﾃ;; ｉ' zｯ､｀i ｿ そうだね、私の記憶違いだったみたいだ
ﾞYf iﾞ |ﾄ :i ｀｀ ｲ, ノ
いヽ ﾞ!, ,_ ;､ ,ﾀ" わざわざ手間を取らせて悪かったね、王貴
`i, `r､ .._＿｀＿ ,ﾘ
ｸ',ﾍ ﾞ:､ `''ー‐'´ /ﾞ
ｲ,ﾍ ゝ＼. ￣ ／
f￣`''ー─--ﾐ''-､,,＿,,イ!‐-､､,,_
,／ ﾞi,⌒ヽz￢"ﾞヽ i
78 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:24:31.34 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ （これはギャグで言っておられるのでしょうか…
／ （ー） （ー） u＼ 六郎が聞いたら涙目ですよ…）
| __´___ . |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ （まぁ軍議をすっぽかしたのは事実ですから、
／ （＝） （＝） ＼ 罵倒されても、否定できませんか…）
| u __´___ |
＼ `ー'´ ／
楊業には、まだ息子がいた。
79 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:25:20.38 ID:bM/jIfA0
～楊家の館・ある一室～
￣ﾞ''ー-､..＿ ＿,,-―'"￣
||￣ﾞ''ー-､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,-―'"￣
二.二二二二i＝＝＝||＿＿＿＿____,| | | |
|| ||;; | | |￣￣__i__￣￣| |―┬―┬―┬―| | |＼
|| ||;; | | | | |: | |￣￣￣￣￣￣￣| | | ＼
|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |＿| | |＿|: | | （_;;）. | | | |
|| ||／ ／| | | |￣￣￣|￣''''――| | | |
|| ||／ ／三.三.三.三三|_|―――|ﾟ＿＿＿_,|_| ＼ |
|| || ／ ＼ ＼|
|| ||' ＼
／／|| ／ ＼
／／|| ／
／／
／
80 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:26:14.06 ID:bM/jIfA0
＿＿＿ ついに発売されたんだお！
／ ⌒ ⌒＼ 首を長くして待った甲斐があったお！
／ （⌒） （⌒）＼
／ ///（__人__）///＼ 週刊”傾国の美女”の創刊号は、
| u. `Y⌒y'´ | あの楊貴妃タンの特集なんだお！
＼ ﾞー ′ ,／
／ ＿＿|__＿ 前王朝を滅ぼした美貌を拝めるなんて、
| ｌ.. ／l 傾国の `l 五代十国時代も捨てたもんじゃないお！
ヽ 丶-.,／ |__ _ 美女 |
/`ー､＿ﾉ ／￣￣￣￣／
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ ま、ぶっちゃけ滅んだ王朝の歴史なんて
／（ ＞） （＜）＼ 興味ありませんがｗｗｗ
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| /| | | | | | 週刊誌だって、グラビア以外に目もくれないのが、
＼ (、`ー―'´, ／ 紳士の嗜みってもんだおｗ
￣￣￣
81 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:29:02.64 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼ いつも軍議には出ろと言っているだろう！
／ ﾉ( ＼ ／.⌒l このバカ弟が！！！
／ ⌒（●） （●）'''|
.| ／ ⌒ヽ ___｀__ | |
／ へ ＼`ー'´ __／/ ／￣￣＼ ｷﾞｬﾊﾞﾝ！
／ ／ | ノ ／ ●)) ((●＼’, ･
( _ ノ | ＼´ ＿ （ (_人_)’∴ ）, ’
| ＼＿,, -‐ ''" ￣￣ﾞ''―---└'´￣｀ヽ て
.| ＿＿＿＿＿＿ ノ （
ヽ ＿,, -‐ ''" ﾉ ヽ ｒ'"￣
＼ , '´ し/.. >>＠ | J
＼ ( / .|
＼ ＼ し- '^`-J
／￣￣￣＼_
／:::／:::::::::::＼（ ;:;:;）
／（ ;:;:;:;:;ﾉ:::::::<－> ＼ ちょ…延平兄上！？
（;:;:;:;;;:; （__人__） .:::::）
.／ || ｀ ⌒||| ,／ 不意討ちでマジ蹴りとか、勘弁してくださいお…
/ / |＼／ / /ｌ | ￣ 話せば分かることですお…
/ /__| ＼/ / | |
ヽ、//////） / | |
/ ￣￣ / | |
____,/ )--- ヽ ヽ つ
83 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:31:26.21 ID:bM/jIfA0
＿＿＿
／ ＼ 話さずとも分かっている…
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼ 大方、週刊”傾国の美女”の創刊日が
| __´___ | どうのこうの…といった類であろう
＼＿ `ー'´＿__ ／
（⌒`:::: ⌒ヽ お前の行動パターンなど折込済みだ、六郎！
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
＿＿＿_
／:::::::::: u＼
／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ 寸分違わず当たってるから、
／:::::::::: （ ○）三（○）＼ 何も言い返せんお…
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ |
＼:::::::::: ｀ ⌒´ ,／
楊 延昭
楊業の六郎（六男）。本当に楊業の息子か？と疑いたくなるドラ息子。
趣味は人形（フィギュア）制作、艶本（エロ本）と春画（虹絵）収集。
色々と残念な具合で、本格的に終わっている。
84 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:35:22.69 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 何を趣味にするかは、お前の勝手だ
／ （＝） （＝） ＼ ただ、軍議には出るのだ
| u __´___ | 皆に呆れられるぞ…
＼ `ー'´ ／
γ ⌒⌒ヽ 六郎の高尚な趣味を悪く言わないで
（ ( ヽ ) ﾉ もらいたいですお！
＿＿＿ (⌒) 三 ﾉ 从 ゝ
頼むから ／ ＼ 三/ | ニ ＿＿＿_ (⌒) 何なら夜通しエロ講談を
怒鳴るな ／ノ ＼ u.＼ | | ／＼ ／ ) し / | ミ 聞かせてあげてもいいですお！！
／（●） （●） ＼ ! ､ ／(○ ）::（○ ）⌒＼/ | ミ
. | __´___ u. | ＼.／:::::::（_人＿）:::::::: i' |
同類に ＼u. `ー'´ ／ | ）ww） | |
思われたら ヽ ノ ヘ ＼ `ー" ﾉ
敵わん / く ､＿／っ/ ＼ ． ． ＼
| ＼--一'' ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
85 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:37:32.84 ID:bM/jIfA0
／￣￣￣ ＼ ﾎｼﾞﾎｼﾞ
／ ― ― ＼ それに…六郎がいなくても、
／ （●） （●） ＼ 楊家軍にとって大した影響は
| （__人__） | 出ないはずですお
＼ ｍj |⌒´ ／
〈＿_ﾉ 六郎は、優秀な兄上たちに恵まれていて、
ノ ﾉ 果報者ですお
／￣￣￣ ＼
／ ノ ヽ ＼ そう落ち込むな、六郎
／ （●） （●） ＼ 私も強く言い過ぎた
| __´ _ Ｕ |
＼ ￣ ／ 私も父上も、お前には期待しているのだ
86 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:38:57.18 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼ ／＼ ｷﾘｯ
／ （ー） （ー）＼ 今の六郎にはもったいない、お言葉ですお
／ ⌒（__人__）⌒ ＼
. | |r┬-| | 早く轡を共に並べることができるよう
＼ `ー'´ ／ 精進しますお！
ノ ＼
／´ ヽ
| ｌ ＼
ヽ -一''''''"～～｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
＿＿＿_ ,
／ ＼ -
／ ⌒ ⌒＼` そうか…！
／ （ ●） （●） ＼ 頑張るのだぞ
| Ｕ ___´___ |
ヽ、 `ー '´ ／
87 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:40:36.13 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ （これだけまじめに言っておけば
／（ ―） （―）＼ 延平兄上も同情してくれたはず…
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| | これで明日も軍議をサボれるお）
＼ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ そうだ、六郎
／ （⌒） （⌒） ＼ 言い忘れていたことがあった
| __´___ |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼ 何ですかお？
./( ―） （ ●） ＼ 延平兄上？
/::⌒（_人＿）⌒::::: |
| ー .|
＼ ／
88 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:42:13.13 ID:bM/jIfA0
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀-､
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿, i
}:::::::::::::::::::::::::::::::::__ ,, }
}:::::::::::::::::::::::::::::'｀`'(;;;;;)ヾ＼ ＼ | 明日の軍議には
|::::::::::::::::::::::::: '￣´ ..,,_=ﾐ､ i 必ず出るのだ
}::::::::::::::::::::::::::::: ￣`V l.
}:::::::::::::::::::::ヽ '´ ’/'_,. ! 分かったな…？
!:::::::::::::::::::::::::.. .. _ |
}:::::::::::::::::::::::::::‘ｰ-‐=＝ニ=:､__ｊ:） ｌ
人:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ー､ `'''´ /
/::::... ...::::::::::::::::::::::::::::/￣´ /
/ :::::::::::＼::::::::::::::::::::::{ /
::::::::::::::＼::::::::::::::::::} ,./
:::::::::＼__:::::::::`'-‐::"/
「`''''''''"´:::::::;;:" 人
.:.::::::::;;″ /' ＼
.:.:::::::::::::i' .:/'"´
＿＿＿
／:::::::::: u＼
／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ イ、イキます！
／:::::::::: （ ○）三（○）＼ 軍議でイカせてもらいますお！！
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ |
＼:::::::::: ｀ ⌒´ ,／
89 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:43:49.82 ID:bM/jIfA0
＜それでは、待ってるからな
ﾊﾞﾀﾝ
＿＿＿_
／ ＼ ううう…
／ _ノ ヽ､_ ＼ 本当は楊貴妃タンのグラビアを片手に
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 賢者タイムと洒落込みたいんだお…
| （__人__）' |
＼ ｀⌒´ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ でも、延平兄上は、超がつくほどの堅物だから
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ 今度すっぽかしたら、マジで殺されるお…
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ 六郎は命が惜しいから、
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 素直に軍議に出るお！
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
こうして、数ヶ月ぶりに家族全員が
軍議で顔を合わせることになった。
90 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:45:26.37 ID:bM/jIfA0
／￣￣＼
／ ＼ ぶっちゃけ、六郎兄上が軍議に出ていれば
|:::::: ｜ 問題ない話だろ…楊家的に考えなくても
. |::::::::::: ｜
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
91 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:46:55.37 ID:bM/jIfA0
翌日――
＼]＼ ／[／
＼]＼ |￣￣￣| |￣￣￣| ／[／
＼]＼ |＿＿＿| ＿_ |＿＿＿| ／[／
＼]＼ _| |_ ／[／
＼]＼ |￣￣￣￣| ｜ | |￣￣￣￣| ／[／
＼]＼ |＿＿＿＿| ｜ | |＿＿＿＿| ／[／
＼]＼ ／|￣￣￣|＼ ／[／
＼]＼＿＿＿ [／|￣￣￣|＼] ＿＿＿／[／
＼＿＿＿_ ヽ ／l | | l＼ / ＿＿＿／
ヽl| ﾄ｜ ｜ｲ |l/
＿＿＿＿ ＿ | |l｜ ｜ｌ| | ＿ ＿＿＿＿_
| ￣ ─- _ ┌‐┐ | ｌ| |ｌ｜ ┌‐┐ _ -─ ￣ |
| ￣T､ ／|￣￣|＼|_:l|┌‐┐|ｌ:_|／|￣￣|＼ ／|￣ |
＿＿| ｜＼ ||￣￢ | |＿＿|ｌ／|￣￣￣￣|＼l|＿＿| | l¨￣l| ／ | ＿|＿＿＿＿
￣￣ ｜ ￣￢─- ＿_ | |:l|￣ ｜|／| |ｌ |＿＿＿＿| l| |＼| | ||:| .|＿ -─ ￣ |
| T ７＼ |:l| ｜| | | ／| |:＼l| | | | || | ／¨｜ |
| | ＞' ----- | | | | | | | | -----｀< ｜ |
| | | | _-‐T￣￣￣￣￣￣￣￣T‐-_ l| |: ｜ |
| | |＼_ ＿-‐ ￣ l|＿＿＿＿＿＿＿＿_| ￣‐-＿ _／|: | ｜
＿|＿＿＿＿＿|_ |､ | _ -‐ ￣ | | ￣ ‐- ＿ | ＿|: |＿＿＿＿＿｜
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼| ￣ |￣ ｜ | T ￣ l|／￣ ￣￣￣
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : | | | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
92 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:47:37.89 ID:bM/jIfA0
＿､‐-､, -‐ｚ._
＞ ` " " ′.＜
／ " " " " ﾞ ﾞ ﾞ ﾞ ＼
7 " " ",.",ｨ ﾊﾞ ,ﾞ ﾞ ヾ r‐ ' _ノ 殿、宋軍が絳州の支城”接天関”に
! " " /-Ｋl/ Vｌﾊﾞ.N ＿ ) (_ 攻めかかったようだ…
| "ｎ l =｡== _ ,≦ﾊ! （⊂ﾆﾆ⊃)
|."しｌ| ￣ ,._ ∨ ｀二⊃ﾉ 接天関は高地の要害…
| " ﾞハ ー--7′ （( ￣ こちらの守将も防衛に徹しているそうだ…
r'ﾆﾆヽ._＼. ¨/ ;;
r':ﾆニ:_`ｰ三`:く._ [l、
／: : : : : : :｀,ニ､: :_:_;＞ ／,ｨつ
. /: : : : : : : : / : : : ヽ＼ ,∠∠Z'_つ
| : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ. / .r─-'-っ
. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''"￣: : :l: : : :l / ）:::厂 ´
|:.:.:.:.::.:.:.:ｌ -─-: : /:_:_:_:_l /￣｀Y´
. |:.:.::.:.::.::l._＿: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉
|::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ﾞ/
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒） 頼りない味方ですが、
. | （__人__） それなりに奮戦しているようですな
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
93 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:50:51.05 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ＞） （＜）＼ もしかして、このまま逆転しちまうかお？
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| /| | | | | | 案外、宋軍もだらしねぇおｗ
＼ (、`ー―'´, ／
￣￣￣
,．'"´ ￣￣ ｀`ヽ
,､-''´ ＼
／;:::.: . . . ＿ _ ﾉ,
/;;:;:;:;:;:.:.: . .<ｶ〕. ,．' ´ ｀`ヾ
!;:;;:;:;:.:.: .:. . :. . ,,､ '´ .:..::`,
ﾞ､;:;: ;:.:.:.:.: .::,､‐'´;､ｨｲﾑ､;､ .:.､;.;.;.;ヾ!
,ｲ＞--‐''ﾞ´.;,ｨｲノﾝ'i'`ヾﾄヾ,,::.::::.ヾﾉ
7;.;.;.;.;.;.;, ,ｨｼ'7_ ,,,､' ﾞ ､_,,>ﾄヾ､;::;:.ﾘ そう都合よく物事が運んでくれれば、
_」;;;:;:;イ;;j"´,r-ﾃﾞ:;> ,ｲ^ﾓ7 `i;;;;:;ｿ 苦労はしないんだがね…
＿ , - ー'''´,ﾊ;;;;;;!/j;;;ﾄ ´ . i ´ ,ｲ;ｲｲ
.:.:. :.:. :.:. :.:. :.:.:./;:..ゞ仆ヾlﾘ , ,! jｿ/′ 誰かさんは、暢気でいいもんだよ
;;:.:;.,． -─一'/;;:.: .:.｀ﾞゞﾍ_ﾄ､ ｀ｰ' / ヽ￣｀`ー- ､ まったく
:.:.:.:;.:. :.. :.: . . i;;;;.: .:. . Yj '､ -ー‐:- / i ｰ - ､_｀ヽ､
:.:.:.:.:. :.:.:. :. :.. .＼.:.: .. ,ﾍ ＼ヽ ＿_ ´￣ ,ｲ ﾊ _」;, ¨｀`ヽ,
:.:.:.:.:.. .:.:. .: . .:. .:. ＼:./ -‐'"´ ｀`ｰrｧ'ｰ'-､_,::;:; i
,． -‐ ─ ''''"´￣ ij|| ￣ ｀`ヽ |
.:.: .:.: .: . . .:. :. . . . . 1||. ¨` ー -､ ､`, ヽ
.:.:.:.:::. :. :. .:.: ..: : : : : : : . . . . ., j i! i i,1 / j !
.: .:. :.: .:. :..: .: ,,r'"´ ￣ ￣ ｀ヽｲ;:'´ _,ﾚ^ｰ-､_ ,r‐y ｀i j,ﾘ / ! |
.:.:.:.:.:..:.:.:;:;:;／ ｀, ヽ:;: ;:,ｲ.: .: . . . .￣｀ゝ‐'T二ﾚ'ﾞ / ,! 」
:::::::::.::;;:;:;:/ j ﾄ､''´.: . .: :. : :.: . . .: . . ,. / | 1
94 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 03:58:35.49 ID:bM/jIfA0
＿＿＿
／ ＼ ち、父上…？
／ノ ＼ u. ＼ どういうことですかお？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. | 接天関は、天然の要害だって…
＼ u.｀ ⌒´ ／ 一ヶ月くらいは持ち堪えれるじゃないんですかお？
ノ ＼
／´ ヽ
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ／ i|l ＼ヾﾉ
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ ひさしぶりに顔を出したと思ったら…
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ
彡 Ｕ ;ミ 六郎、おみゃー本気で言ってるのかニャ？
ヾ ﾝ
/ "" |
＿＿＿＿
／ ＼ 二郎兄上？
／ u ノ ＼
／ u （●） ＼ どういうことですお？
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／ あと軍議ではイクつもりで、キテますお
ノ ＼
／´ ヽ
95 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:00:08.12 ID:bM/jIfA0
i^,＼_＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ i|l ヾﾉ それなら聞くが、城攻めをする側…
ｼ " ― ― ﾐ この場合、宋軍の立場になるんニャが、
ﾒ （＿） （＿） ﾐ
彡 三 （__人__）三;ミ 守りを固めた城を落とすのに、
/ ∩ノ ⊃ ／ どれくらいの兵数が必要ニャ？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼ 六郎も楊家の人間
／ ─ ─＼ 甘く見ないでもらいたいですお
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | まず防衛側の設備、支城の有無、兵数や士気などによって、
./ ∩ノ ⊃ ／ 多少の増減はあるものの、
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | 兵法上、防衛側の十倍の兵数があれば、
＼ ／＿＿＿ ／ まず確実に攻め落とすことができますお
i^,＼_＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ i|l ヾﾉ 分かってんじゃニャいか
ｼ " ⌒ ⌒ ﾐ
ﾒ （＿） （●） ﾐ …なら、接天関が落とされることも
彡 三 （__人__）三;ミ 分かるニャろ？
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
96 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:01:55.25 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼ なん…だと…？
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
＿＿＿＿＿
／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
|::::::::/ _ノ ｀ヽ .| 六郎…お前って奴は、
|:::::::〉 （ ●） （●）| いつも肝心なところで抜けてるよな…
（@ ::::⌒（__人__）⌒)
| Ｕ ｀⌒´ | そこまで分かっていたら、
＼ ／ 普通は接天関の状況が
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､. 絶体絶命だと、分かりそうなもんだが…
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
97 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:03:36.97 ID:bM/jIfA0
＿＿＿＿＿_
／.::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
|.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::::| よしっ！
|::::::::ゝ ＼, ,／ | 今の戦況を、この三郎が教授してやろう！
|::::::（ （ ●） （●）|
,...-',,⌒ゞ（@ ::::⌒（__人__）⌒) ::::::::::.ヽ､
/::／..::::::::::::..ヽl_ |r┬-| /ｖ':::::::::::ﾉ::_;;:::::j,ト､
/:::::::::::::::::::..`ｰ-､:l､ `ー'´ .,ﾍ:::::;::::::/￣ ﾞ''ﾍｭ_ﾉ
/:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:､ ／:>:l/:::／
./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヾ､ｰ_-イ, 〉<.|／ _ノ⌒ ｰ - ,,,＿＿ ＿
}:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヾ!､!;::|:|,r‐'ﾞ ／/ ヽ
「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ l / l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'" ＼___ /
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／ l ＼X=-､,,＿_／
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ﾉ ` ､ ヽ ,ﾍ./
:::::::::::::::::::::..ヽ､:::::::::::::::::::::::::::| l i´ ` ､ ﾉ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ;::::::::::::::::::::| | | ､ `'rイ ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..＼∩:::::::::| l＼ `=､.._＿,ノ ￣
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i＼∩:/ | ヽ､＿ ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| ＼:!`ｰ､ ,,=''::::｀､'‐-'ﾞ
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::l ｌ ヽ_;;ｧ'~ヽ;::::::::::.ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| | i ヽ;::::::::::..＼
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼ 何だかおかしな方向に進んでいるけど、
／（ ＞） （＜）＼ 面白そうだから、お願いしますお！
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |r┬-/ | 不肖、六郎めに、ご教授してくださいお！
＼ `￣'´ ／
98 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:04:51.44 ID:bM/jIfA0
【現在の状況：宋軍が絳州に進軍中】
!､ ・ |
ヽ ★太原府晋陽 ・ ,,--―‐'´
| ・ ／
/ ・ /´
{ ・ i
,ﾉ ・ /
| ・ / ノ
| ・ ,| r‐'´
| ・ ﾉ |´
| ・ / / 白：宋
| ・ | ノ 黒：北漢
i´ ・ 北京大名府○ r´
｀i 岳陽 ・ { | ☆★：首都
!, ● | ,| ○●：大都市
| / | △▲：砦など軍事施設
/ ノ ﾉ
/ ●絳州 ×←－○沢州 ノ /
/ 接天関 太行山 ,,,-'´ ,ﾉ´
| ,､ △ _r'´ ＿ノ ↑↓←→：宋軍の進路
{ ／ ~｀'‐､ _,;'､ ＿,,-‐'´ ・・・・：遼軍の進路
{ _,,--‐´ ｀'´￣´~ ｀'‐‐'￣｀'-"､☆東京開封府
｀ー‐-‐'´ 黄河 ○ ｀i,
西京河南府 !､＿ ○南京応天府
｀'‐‐､
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ,＿＼. これは…六郎が楊貴妃タンを相手に
／ （●）゛ （●） ＼ ハァハァしていた間に
| ∪ （__人__） | 北漢はエライことになっていたお…
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | いくら兵力差があるとはいえ、
.＼ “ ／＿＿| | 接天関…ひいては、絳州が攻められてるとか
＼ ／＿＿＿ ／ 理解できんお
99 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:05:44.74 ID:bM/jIfA0
【六郎の献策した北漢軍の迎撃ルート】
!､ 。 ・ |
ヽ 。 ★太原府晋陽 ・ ,,--―‐'´
| 。 ・ ／
/ 。 ・ /´
{ 。 ・ i
,ﾉ 。 ・ /
| 。 ・ / ノ
| 。 ・ ,| r‐'´
| 。 ・ ﾉ |´
| 。 ・ / / 白：宋
| 。 ・ | ノ 黒：北漢
i´ 。 ・ 北京大名府○ r´
｀i 岳陽 ・ { | ☆★：首都
!, ● | ,| ○●：大都市
| / | △▲：砦など軍事施設
/ ノ ﾉ
/ ●絳州 ×←－○沢州 ノ /
/ 接天関 太行山 ,,,-'´ ,ﾉ´
| ,､ △ _r'´ ＿ノ ↑↓←→：宋軍の進路
{ ／ ~｀'‐､ _,;'､ ＿,,-‐'´ ・・・・：遼軍の進路
{ _,,--‐´ ｀'´￣´~ ｀'‐‐'￣｀'-"､☆東京開封府 。。。。：楊家軍の進路
｀ー‐-‐'´ 黄河 ○ ｀i,
西京河南府 !､＿ ○南京応天府
｀'‐‐､
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ } でも、こう進軍したら、どうだお？
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! !. 接天関で徹底抗戦をしつつ、時間を稼ぎ、
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l. 北から南下している遼の援軍と、
| |r┬-| | ／ 楊家軍が出動して、側面から挟み撃ちにすれば、
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ / 宋軍を潰走できるお！
(＿＿＿） /
100 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:06:42.70 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼ 何という戦略ｗｗｗ
／（ ＞） （＜）＼ 思わず目から鱗が落ちてしまったおｗｗｗ
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |r┬-/ | これは間違いなく六郎が次期当主ｗｗｗ
＼ `￣'´ ／
＿＿＿＿＿
／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
|.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.| まぁ戦略自体は、概ね間違っていないけど、
|::::::::ゝ ― ― | その程度は、ここにいる者なら誰でも思いつく
|::::::（ （ ●） （●）|
（@ ::::⌒（__人__）⌒) それに次期当主は、普通に延平兄上だから
| ｀ ⌒´ |
＼ ／ お前はせいぜい、勘当されないように頑張れや
,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ
| ＼/ﾞ（__)＼,| i
101 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:07:34.35 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／_ノ ヽ､_ ＼ ひ、ひどいお！
oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo
／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ 六郎のハートはナイーブなんだから、
| |r┬-| | 叱るなら、もっとオブラートに…
＼ ｀ー'´ ／
＿＿＿＿＿
／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ そうやって、散々と甘やかした結果が
|.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.| これだからな…
|::::::::ゝ ― ― |
|::::::（ （ ●） （●）| まぁ私は、お前のことはウザいと思っているから、
（@ ::::⌒（__人__）⌒) 甘やかしたことなんて、一度もないけど…
| ｀ ⌒´ |
＼ ／ それから、無理やり横文字を使って喋るな
,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ 素でウザい
| ＼/ﾞ（__)＼,| i
102 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:08:39.28 ID:bM/jIfA0
＿＿＿＿＿
／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.| …で、切りのいいところで話を戻すが、
|::::::::/ _ノ ｀ヽ .|
|:::::::〉 （ ー） （ー.）| お前の考えが、正しいと思っても、
（@ ::::⌒（__人__）⌒) それはできないのが現状なのだ
| ｀⌒´ |
＼ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ はぁ…！？
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ いきなり話題を変えられたと思ったら、
| ヽ |!!il|!|!l| / │ 献策を全力で否定されたお！
＼ |ｪｪｪｪ| ／
103 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:09:21.46 ID:bM/jIfA0
＿＿＿＿＿
／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.| そうだな…簡潔に三行でまとめると、
|::::::::/ _ノ ｀ヽ .|
|:::::::〉 （ ●） （●）| ①主力たる楊家軍の出動要請が認められていない。
（@ ::::⌒（__人__）⌒) ②周囲に支城がないため、接天関の守備軍のみで防衛。
| ｀⌒´ | ③宋軍の総兵数がマジパネェ。
＼ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､. …といったところだ
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
＿＿＿_
／ ＼ ふむ…①や②が起きている時点で、
／ ─ ─＼ 戦を舐め切っているとしか思えんお
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | それでも、そこまで早く落城するとは…ん？
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 兄上、宋軍の総兵数って、どのくらいなんですかお？
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
104 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:10:42.83 ID:bM/jIfA0
＿＿＿＿＿
／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ そうだな…この際だから、
|.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.| 両軍の総兵数を数字で表してみるか
|::::::::ゝ ― ― | まずは北漢から…
|::::::（ （ ●） （●）|
（@ ::::⌒（__人__）⌒) ・禁軍…六万
| ｀ ⌒´ | ・国境守備軍…二万
＼ ／ ・楊家軍…二万五千
,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､. ・遼の援軍…二万
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ
| ＼/ﾞ（__)＼,| i ・総計…十二万五千
＿＿＿_
／ ＼ あら…？
／ ⌒ ⌒＼ 思っていた以上に、兵はいるんじゃないかお
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 遼軍を抜きにしても、十万はいる…
./ ∩ノ ⊃ ／ 国境が前線になっている以上、
( ＼ ／ ＿ノ | | 国境守備軍を数に加えても問題ないお…
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
105 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:11:27.95 ID:bM/jIfA0
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼ やっぱり取り越し苦労なんですお！
／（ ●） （●）＼ ）
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ 野戦で確実に勝つ兵数は、
| (⌒)|r┬-| | 篭城戦よりも少なく済むのは、兵法の常識だお！
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
| | | | __ヽ、 / いくら宋軍が連戦連勝だからと言っても、
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 | それ以上の兵数を用意できるはずが…
｀ｰ---‐一'￣
＿＿＿＿＿
／.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
|.:::::::γ⌒^Ｙ⌒ヽ::.|
|::::::::ゝ ― ― |
|::::::（ （ ●） （●）| …………
（@ ::::⌒（__人__）⌒)
| ｀ ⌒´ |
＼ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ
| ＼/ﾞ（__)＼,| i
106 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:12:09.17 ID:bM/jIfA0
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ あ、兄上…？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
＿＿＿＿＿
／.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
|.:::::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.| お前も楊家の男
|::::::::/ _ノ ｀ヽ .| 現実は知っておいた方がいいだろうな
|:::::::〉 （ ー） （ー.）|
（@ ::::⌒（__人__）⌒) 楊家が独自に放っている斥候からの
| ｀⌒´ | 確かな情報なんだが…
＼ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
107 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:13:03.58 ID:bM/jIfA0
＿＿＿＿＿
/.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/.::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.|
|::::::::/ _ノ ' ヽ_ | どれだけ少なく見積もっても
|:::::::〉 （ ≡） （≡）| 十四万は確実にいるってさｗ
（@ /// （__人__）///
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ￣） （＿）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
＼ ｡≧ 三 ＝=-
-ｧ, ≧=- 。
ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
108 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:15:08.68 ID:bM/jIfA0
＿＿＿
／:::::::::: u＼ 十四万…で、でも、
／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ 十四万ＶＳ十二万五千なら、
／:::::::::: （ ○）三（○）＼
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ | 兵数の上では、ほぼ互角のはずですお…
＼:::::::::: ｀ ⌒´ ,／
/＼＿＿_／＼
／ ／ ヽ ::: ＼ だから、”互角じゃない”んだって
| （●）, 、（●）、 |
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, | いい加減に気付けよ
| ,;‐＝‐ヽ .:::::|
＼ ｀ニニ´ .:::／
／｀ー‐--‐‐―´´＼
109 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:16:03.69 ID:bM/jIfA0
＿＿＿
／⌒ ⌒＼ へ…？
／<○> <○>＼
／ （__人__） ＼ お互いに十万を超える軍同士なのに、
| |r┬-| | 互角じゃないって…
＼ `ー'J ／
／ ＼ どういう…ことだお…？
/＼＿＿_／ヽ
／::::::: Ｕ ＼ お前は本当に、人の話を
.|:::. '''''' '''''' | 右から左へ受け流すヤツだな…
|::::.,（一）, ､（一）|
.|::::::: ノ ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, | さっき三郎兄上が、言われたことを
＼:::::.ヽ｀-=ﾆ=- ' ／ もう忘れてやがる
/ ｀一｀ﾆﾆ´-,ｰ´
/＼＿＿_／ヽ 復唱になるが、もう一度言うぞ
／ -‐' 'ｰ- ＼
. | （●）,(､_,)､（●） ::| 楊家軍は出動できない
| /,.ｰ-‐､i :::::| 国境守備軍のみで、宋軍と戦っている
| //⌒ヽヽ .::|
| ヽｰ-‐ノ :::::| これがどういう意味かわかるだろ？
＼ ￣ ...::／
／｀ー‐--‐‐―´＼
110 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:17:38.41 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼ えぇと…まとめると…
／ ＼ ,＿＼.
／ （＿）゛ （＿） ＼ 楊家軍は動けない…国境守備軍のみで対応…
| ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ 遼軍も、まだ戦場に着いていない…
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | つまり…いま宋軍と闘っている北漢軍は…
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿＿＿
／ '⌒ヽ ; '⌒ﾞ＼ || ||
／ ∪ ＼ || ||
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼ ｏ ｏ
／ （ ● l l ● ） ＼
／ ヽ_ _ノ ヽ_ _ノ ; ＼
| ; ''"⌒'（ i ）'⌒"' ∪ |
| ∪ ｀┬─'＾ー┬'′ |
＼ |/⌒i⌒､| ／
＼ !、＿＿,! U ／
／ ､_＿__,, ＼
/ ヽ
| ､ , |
111 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:18:35.80 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼ 国境守備軍の二万のみ、ということかお…
／（ ○）三（○）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 城攻めには、守備側の十倍の兵数があれば、
| |r┬-| | まず確実に落とせるって、さっき言ったばかりだお…
＼ `ー'´ ／
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ しかも、国境守備軍の全てが
／（ ○）}liil{（○）＼ 接天関に集まっているわけじゃないお！
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / | 他にも兵を割いているはずだし、多くても五千くらい…
＼ |ｪｪｪｪ| ／ 十四万ＶＳ五千じゃ、勝負にすらならんお！
/＼＿＿_／＼
／ ／ ヽ ::: ＼
| （＿）, 、（＿）、 | やっと現状が理解できたようだな…
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, |
| ,;‐＝‐ヽ .:::::| いくら接天関とはいえ、明晩に落とされたとしても、
＼ ｀ニニ´ .:::／ 全く不思議じゃないんだよ
／｀ー‐--‐‐―´´＼
112 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:20:35.75 ID:bM/jIfA0
＿＿＿ 帝は何を考えているんだお…
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ 禁軍と楊家軍を向かわせれば、
／ （●） （●） ＼ 兵数でも拮抗できるのは、分かりきっていることだお
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／ もしかして、それすら分からないんじゃ…
ノ ＼
／´ ヽ
/＼＿＿_／＼
／ ／ ヽ ::: ＼ 残念なことに、理解していない…
| （＿）, 、（＿）、 |
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, | やつらは楊家軍が台頭してくるのを嫌って、
| ,;‐＝‐ヽ Ｕ .:::::| 出撃させようとしない
＼ ｀ニニ´ .:::／
／｀ー‐--‐‐―´´＼ 手柄を独占する気だと、思い違いされているようだ…
＿＿＿_
／ ＼ 何ですかお…それ？
／ u ノ ＼
／ u （●） ＼ 手柄がどうとかいうレベルじゃねぇですお！
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／ 国家の存亡が掛かっているというのに…
ノ ＼
／´ ヽ
113 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:21:26.76 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼ だから、父上は頭を悩ませているのだ…
／ ＼
／ ＼ ／ ＼ この国の帝が…せめて廷臣の何人かに、
| （＿） （＿） | まともな人物がいさえすれば、
＼ ´ Ｕ ／ 楊家の存在価値を理解してもらえるのだが…
／ ⌒ ＼
＿＿＿_
／ ＼ 六郎が賢者タイムを満喫している間に、
／ _ノ ヽ､_ ＼ そんな状況になっていたなんて…
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
| （__人__） | この国は一体、どうなっちまうんだお…？
＼ ｀ ⌒´ ／
114 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:22:12.61 ID:bM/jIfA0
/ , ｉｉｉ ﾞ!,ヽ, ,ヽ, ゝ、.. ;;;, ﾞヽ,
iﾞ , ,! , ｉｌｉ l i., l;, i, l;;;;,`ミﾞヾ';;;, ﾞi i
!iﾞ ;' ,i ,! ,/!,i,iﾊﾄ, i, !! |i', ﾞi; i;;;';';,,_ミ:: ;;, ﾘ
lv',ｨ' ,;;;i 〃;/ ﾘ.ﾘl| !lﾞ:,ﾄ,ﾞ:､li;'､ i:.ﾞi;..;;;;;;;,ヾ ;;:〈 確かに北漢は滅亡の危機に瀕している
,ｨ,ｨ/ ,,;;:;;ｲ,/ｼノﾝ' ﾉ ﾞl! ﾞ'いﾐ`ﾐゝﾐゝ､ﾞ';;;;;;;;;;;;;'v;;;i
'" / ,;;-''ｼr--=､∠,,__ﾞ､ ﾞゝ,;≧-─ﾐｰi;;;;;;;;;;;;;;;;;;l しかし、我ら楊家軍がいる限り
iﾞiﾞ ;;ﾍ | ーt‐:ｧﾐ:｀､` ' '<"t::ﾗｰ- |;;;ﾊ;;;;;;;;;;iﾞ 宋王の思い通りにはさせない
ﾞ;ﾞ､ （ ﾊ,! ｀""´' ﾞ: `' ｀ ´ ﾉ;ﾘ ,i;;;;;;ﾉ
ﾞ:,ﾞ:､.ヽ,ﾐﾄ: , :. ｹﾉ./;;ｬ'′ 私の家族や友人たちを守るためにも…
`:､`ｰ; ,'. :::, 'ﾞﾌｰ';;lﾞ
ﾉ,;;;;ﾞﾄ `ｰ-‐'ﾞ /};;;;;;;l、 六郎、それにみんなも分かったね？
,ｨ'ｽ､;;;|`､ -‐ - ─- /,.};;;;;;;;;;｢
_｣ ゝ､;;;l ;ﾞ:、 ''''''' ,ｨﾞ 'ｸ;;;:;:;;;;｣
＿／/ `:'､ ﾞ; ﾞ' ､ ,ｨ'ﾞ ;'ク:::::::::::;`;､＿
'"／ l r‐`ｉﾞ:, `ｰ---‐''ﾞ ｢..:::::::::;ｨ^!;;;;;;;;;;;;
ﾞ! |:::::P"⌒`ヽr～''⌒`く! ::::::::iﾟ_ノ,;;;;;;;;;;;;
| ,l:::::::| / バ ,l :::::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ﾞ: /:::::::::ﾞi ヽﾉ l ::;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
＿＿＿_
／ ＼ ううう…父上…
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼
| （__人__）' |
＼ ｀⌒´ ／
115 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:23:03.52 ID:bM/jIfA0
,. - ──‐- ､､､
,. '´ ｀`ヽ､
/.... ＼
｛.:.::::. r'_〉 ﾉ
入_ ＿ __ _ ,.. -‐=＝=‐--…く
〃.::::::::ﾉ川::::::::.:.:.:.:jij.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽヽ まぁ心配しなさんなって、
ｲ::::::::::::ﾉﾊﾄﾄ､.:.:.:.:､::::ﾄﾄ､ ミﾐヽ.:.:.:.:｛{ それに私を誰だと思っているんだい？
{.:.:.;.:.:../=ｯ,,ヽ＼＼ヽ.:ヽミﾐヽ､.:.:`ヽﾘ
「ヽ }ﾊ.:.ｨｲ i1_) ｀` ___｀`ヾミミﾐヽ ﾘ ”楊不敗”だよ？
l | `ヾぃ ´ } ´￣｀` jﾐ刃.:.:.:.:j!
} | ﾊ / ﾚ' ﾉ;;;;｛〈 宋軍が相手だろうと、
ﾉ L ,r‐-､ }.:', ｀ｰ' ﾉ爪.:.ヽ:｛ 簡単にやられはしないさ
ﾉ `ヽL | l.:ﾊ ` ‐一' ／ ; ｝;.:::j`ﾄ､__
ﾉ ｀`Yﾉ ′ ヽ ｀ﾞ ／ ; jﾉﾘﾘ 1::.
「 ｀`Yﾉ ﾚ'"´イ.:::/ ゝ--‐く ,.ｲ !::::
| r‐ｭﾉ ﾉ.／.::::::::l.:/.:.::::L__ _ ,. -‐くﾉ ﾊ j!:::::
/| l,ィ ／.:::::::::::::| l.::::::｛ ぃ j! .::',. V ,′`
_ノ.:| ﾉﾉ}.:.:::::::::::::::::;′.::::::::ヽ い ﾉ .:::::::', j
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ そう言われると、そんな気がしてきましたお！
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| | 父上がいれば、宋軍だろうと目じゃないですお！
＼ `ー'´ ／
自国の危機や、宮廷の対応に憤りつつも耐え忍ぶ楊家軍。
しかし、楊業が宮廷の方針に従っている以上、正面切って反論する者はいなかった。
116 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:23:56.57 ID:bM/jIfA0
四日後――
／￣￣￣ ＼
／ ― ―＼
＿_ ／ （ ー） （ー） ＼ ムニャムニャ…
（ | （__人__） | これ以上、イッたら腹上死しちまうお…
＼ヽ＼＿＿ ｀ー ´＿＿／ ＼
＼（￣ ⌒⌒⌒⌒￣⌒ ⌒ ⌒ヽ
ヽ ＼
＼ ＼
＜…ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ……！
＿＿
／ ＼
|┃ ガラッ ／ ＼i||i／ ＼ 六郎兄上っ！
|┃ 三 | （●） （●）｜
|┃ | （__人__） .|
|┃ . ｌ. .|::::::| u |
|┃ 三 { l;;;;;;l |
|┃ { `ｰ' /
|┃ ／ ヽ ノ｀ヽ.
|┃ 三 ／ ＼
,⊆ﾆ´⌒￣￣" y r､ ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´| | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ
|┃三 | |ヾ___ｿ
117 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:25:16.95 ID:bM/jIfA0
／￣￣＼ 暢気に寝てる場合じゃないだろっ！！
／ﾉ( _ノ ＼ 楊家的に考えて！！！
| ⌒(（ ●）（●）
.| （__人__） /⌒l
| ｀ ⌒´ﾉ |`'''|
／ ⌒ヽ } | |
／ へ ＼ }__/ / ／￣￣＼ ｶｷｸﾍﾟﾍﾟｯ！！
／ ／ | ノ ノ ／ ●)) ((●＼’, ･
( _ ノ | ＼´ ＿ （ (_人_)’∴ ）, ’
| ＼＿,, -‐ ''" ￣￣ﾞ''―---└'´￣｀ヽ て
（ （ .| 三三三三三三三三三 ノ （
ヽ ＿,, -‐ ''" ﾉ ヽ ｒ'"￣
＼ , '´ し/.. | J
＼ ( / |
＼ ＼ し- '^`-J
／￣￣￣＼_
／:::／:::::::::::＼（ ;:;:;） な、何事だお…七郎？
／（ ;:;:;:;:;ﾉ:::::::<－> ＼
（;:;:;:;;;:; （__人__） .:::::） せっかく憧れの楊貴妃タンと
.／ || ｀ ⌒||| ,／ 房中術フラグが立ったところなのに…
/ / |＼／ / /ｌ | ￣
/ /__| ＼/ / | |
ヽ、//////） / | |
/ ￣￣ / | |
____,/ )--- ヽ ヽ つ
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 房中術でイってしまったら、元も子もないだろ
| （ ●）（●） （よくよく考えたら、それ死亡フラグじゃねぇか…）
. | （__人__）
| Ｕ ｀ ⌒´ﾉ って、それどころじゃなかった
. | } 大変なことが起きたぞ！
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
118 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:26:04.27 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ まぁ落ち着くお、七郎
／（ ―） （―）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 父上だって、世の中慌てたり、叫んだりするに足ることなんて
| | 何一つない、って言ってるお？
＼ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼ はぁ…
| （ ●）（●） （六郎兄上は、普段は頼りないくせに
. | Ｕ （__人__） 妙なところで落ち着きがあるんだよな…）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
119 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:26:48.70 ID:bM/jIfA0
／￣￣＼
／ _ノ ＼ それじゃあ…
| （ ●）（＿） 俺が何を言っても、驚くなよ？
. | Ｕ （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
＿＿＿_
／ _ノ ヽ_＼ バッチコーイだお
. ／ （ー） （ー）＼
ｌ^l^lｎ ⌒（__人__）⌒ ＼ まぁ大方、接天関が宋軍の総攻撃を受けて、
ヽ L |r┬-| | 落とされたとか…
ゝ ﾉ `ー‐' ／
／ / ＼ そんなところなんじゃねーのかお？
／ / ＼
/ / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
120 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:27:23.91 ID:bM/jIfA0
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ○）（○） なっ…
. | U （__人__）
| |r┬-| 知ってたのか…？
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
／￣￣￣＼ 適当に言ったら、本当に当たっちまったお
／ ─ ─ ＼
／ <○> <○> ＼ というか、いくらなんでも
| （__人__） | 落とされるのが早過ぎなんじゃないかお？
＼ ｀⌒ ´ ／
／ ＼
121 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:28:46.90 ID:bM/jIfA0
／￣￣＼
／ ＼ ＿＿＿_ 一体、接天関で何があったんだお？
|:::::: ｜ ／ ＼
. |::::::::::: Ｕ ｜ ／ ⌒ ⌒ .＼ 我らが独自に放った斥候からの情報では、
|:::::::::::::: ｜／ （●） （●） ＼ 開戦直後は、接天関守備軍も
. |:::::::::::::: } | （__人__） Ｕ | 善戦していたようなんだが…
. ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／
ヽ:::::::::: ノ | ＼
/:::::::::::: く | | | |
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
【接天関】 ,,,＿＿、
| | '''' '
怯むな！ . | | ﾜｰﾜｰ
/＼ ゝ | |＿,,,
ｒ⌒○. ヽ／ _|_|_＿ --< ＼,,
ﾐ/ ・Д) E)ｒ⌒ヽ| // / ''
) ）／|/≡ヽ｀)// / ,,〟
￣|￣|￣|￣|￣|￣|￣|￣|／'″ --<
| | | | | | | | ,,, ﾜｰ
| | | | | | | |￣'''' ...,..,,._,,...,
| | | | | | | | ,,〟 |"~"''‐''"~
| | | | | | | |／'″ --< |＿＿_
| | | | | | | |. ＼,, |＼ |
二二二二二二二二二二］ ' _,,...-'.、 |＼＼ | ＿
. | | ＼ ＼ | ＼ | | |
￣￣￣￣￣￣￣￣ | | ＼ ＼ |＼ | | |
￣￣￣￣￣￣￣￣ | | ＼ ＼ |＼＼ | | |
北漢が所有する天然の要害・接天関。
自軍の十倍もの数で押し寄せる宋軍を相手に奮戦していた。
122 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:30:36.47 ID:bM/jIfA0
【軍議中】
俺ら善戦してるんじゃね？
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・｀) ∧∧ 接天関の防御は伊達じゃないな
( ´・ω) Ｕ) ( つと ﾉ(ω・｀ )
｜ Ｕ ( ´・) (・｀ ) と ﾉ 楊家軍なんて必要ないんよ
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉu-ｕ
`ｕ-ｕ'. `ｕ-u' 肉まんでも作るよ
(((;;;:: ;: ;; ;; ;:;::)) ::)
( ::: (;; ∧_,∧ );:;;;)) )::: :; :)) みんな～
((:: :;; (´・ω・)っ;;;; ; :)) 大変だ～
((;;; (っ ,ｒ どどどどど・・・・・
i_ノ┘
123 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:31:07.46 ID:bM/jIfA0
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(´・ω・｀)(´・ω・｀)∧∧ あっ、伝令だ
(´・ω・｀).∧∧) (∧∧(´・ω・｀)
｜ Ｕ (´・ω・｀)(´・ω・｀) と ﾉ 何かあったのかな？
ｕ-ｕ （l ) ( ﾉ u-ｕ
. `ｕ-ｕ' `ｕ-u'
.∧__,,∧ 呼延賛が前線に出てきたぞ～
⊂（´・ω・`）⊃
☆ ﾉ 丿 ｷｷｰｯ
ヽ .ﾉ （⌒） 彡
と_丿=.⌒
124 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:31:35.66 ID:bM/jIfA0
＿ ＿
ｒ土￣ _」┬┬ ﾄ.､ _」 ＼_WＷWWWWW_／
| ||=＝ ⌒＝|| ≫ ≪
_|‐ ' ´ ￣￣Ｏ￣ | ≫ 呼 げ ≪
. ,':ri‐:':::二二:::￣::;´::｀! ≫ 延 え ≪
l::l.l:::/ ｀''´ ヽ:!、 ≫ 賛 っ ≪
. !::|l::〉 ／⌒_' ........,'⌒'| ', ／ ≪
/ヽ!ｌ| "::::'´ o.!::::::::l´o.}:! | ￣≫ ≪
| 9.|l u ￣ .|￣ |! | ／~MMMMMMM~＼
. `ｰl.l. _ j ,'
| ', 〃,.-―-jｌ,'
.| ヽ {ｌ '-一-'.,i′
. ,rv' ｀ .'l .,;;;,./
_/ﾊ::::::＼ `ヾ;;;/ﾊ
／::ノ:::ヽ:::::::::`:..､. ｀/:::::＼
接天関の守将
見かねた宋王が、帰順して間もない呼延賛に出動を命じる。
125 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:32:28.80 ID:bM/jIfA0
そして、丸一日の攻撃で、
接天関は、呆気なく落城。
＿＿＿＿＿＿＿
_ | 接天関落城中 |
｀)） |￣￣￣￣￣￣￣ ジ
（ ） ∧ ジ ャ
（ ） <⌒> （⌒ ⌒) ャ |
ｳｰｳｰ.（ .人 ／⌒＼ ＼（ ,, ⌒）／/ | ン
人／ ヽ ＿＿____］皿皿［-∧（ ⌒ ,, ,, ） ン
（ ( )( ) ）三三三∧_／＼_|,,|「|,,,! （ ,, ） !!!
＿_|￣田￣田 /￣￣Π . ∩ |'|「|'''|「（ ）
/＿_,|==／＼＝ﾊ,￣￣|「|ｶﾞｼｬｰﾝ |「| | * +
/_| ﾛ ﾛ 「￣￣￣ | | 田 |「|∑田 田 |「|［［ *
|ll.|ﾛ ﾛ,/| l⌒l.ｌ⌒l.| | |「| |「|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐ ++*:
λﾜｰ ∧ λﾜｰ λﾜｰ
λﾜｰ | | λﾜｰ λﾜｰ
結局、宋軍に大した被害を与えないまま
北漢は、絳州も奪われてしまった。
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼ 四日で落城とか…
／（ ○）三（○）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 使えねぇにも程があるお…
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
126 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:33:37.23 ID:bM/jIfA0
＿＿＿_
／ ＼ ううう…父上は大丈夫だって言ってたけど、
／ _ノ ヽ､_ ＼ どう見ても詰んでるんじゃないのかお？
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼
| （__人__）' |
＼ ｀⌒´ ／
＿＿＿_
／ ＼ それに北漢の宮廷はクオリティが低いから
／ _ノ ヽ､_ ＼ 楊家を相手にしてくれないんだお
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ だったら、楊家も宋に帰順すればいいんだお！
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
127 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:34:47.37 ID:bM/jIfA0
／￣￣＼
／ﾉ( _ノ ＼ 諦めたら、そこで一族滅亡だろっ！
|,'⌒ (（ ●）（●） 楊家的に考えてっ！！！
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ,rっっ ,
／"⌒ヽ ｿ,ﾉ .iﾞ）' 'ｨ´ ｀ ,. ＿＿＿_ セックスが…したいです…
ﾞヾ ,,/ { ) 丿 , ゜;,／⌒ ⌒u:::＼ ｡
ィ≒ ｀＼ /'ﾆ７´ スパｧｧ────/(◯.;）; :::::､;（;.◯）);:'::::ヽ‐─────‐‐ ン
／＾ヾ ＼ ./ ﾟ ;i`､ ⌒:（__人__） ⌒:::::;;,´:::| .
} _＿＼__＿ ＿＿＿ __＿＿´＿;;{ ;` j|r┬-|:;〉::,,ﾟ， ｡;;:;;|
)ﾝィ⌒￣"￣￣￣ ￣￣ ￣￣￣ ￣￣ ￣￣ﾆ≡┴‐ー-,==ｰ--ｧ人て゜ ﾟ;:，::|: ゜ .
ﾉ/ ≡'' ;;;;（（ 三iiii_iiiiiii))))）て,,;;／ ｡ ;
ヾ __＿＿_＝≒=ー────;‐‐￣/i'只￣/￣|Ｙ‐-<｀ `
＼､ ー ィ⌒￣ ／/ > |≡| / ＜〃 ヽ
いくら冷遇されているとはいえ、
＿＿＿ 父上が、北漢を見限るはずがないだろ…忠臣的に考えて
／ ＼ ＿＿＿
／ﾉし u; ＼ ;／(＞)＾ ヽ＼; あと、さり気無く妄言を吐くな！
| ⌒ ) ;／ (＿ （＜） ＼;
| 、 );/ /rｪヾ__）⌒::: ヾ;
| ＾ | i ｀⌒´-'´ u; ﾉ;; ど、童貞に…慈悲の手を…
| | ＼ヽ 、 , ／;
| ;j |／ ＼-^^ｎ ∠ ヾ、
＼ ／ ! 、 /￣~ﾉ ＿＿/ i;
／ ⌒ヽ ヽ二) /（⌒ ノ
/ r、 ＼ / ./ ￣￣￣/
128 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:36:15.42 ID:bM/jIfA0
バタン 〃 〃 それじゃあ逆に聞くけど、
, -─‐──‐-､ 七郎は、このまま楊家が北漢と命運を
／ ﾟ ＼ 一緒にすることを、受け入れられるのかお？
／ ; ゜ ° ＼
l U ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l⌒ '"⌒ ヽ、 楊家は、本当にこのままでいいのかお…？
|;;;;;;;;;;;;;;;;;; u. ; |ｰ ＼
. ! u. _ノ′ヽ､__ ∪ ,; ＼ ,rｰ､
ゝ｡(（-‐） ;;;;;;;;;;;)::｡ i'′⌒￣￣`￣￣￣ヾ｀ヽ ヽ
（ ヽ'"（__人___）"'__ ,ノ ヽ､_＿＿＿"_＿＿,､___ｿﾉ__ﾉ
´ ´ `ﾟ~゜´＾" ´~`ﾟ゜｀⌒ ´"´´ﾟ＾ﾟ＾ ~゜ﾟ`´＾ﾞ＾ ＾´'゜´＾ﾟ´ 'ﾟ＾´ﾞ ＾ ﾟ゜
／￣￣＼
／ u ノ ＼ うっ…それは…
| .u （ ●） |
. | （__人_）
| ｀ ⌒ﾉ
| }
ヽ u }
ヽ ノ
ノ ＼
／´ ヽ
129 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 04:37:12.56 ID:bM/jIfA0
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ぶっちゃけると、もうダメだろ…歴史的に考えて
| （ ー）（ー）
. | u. （__人__）
| ｀ ⌒´ノ
. | } だお？
. ヽ } ／￣￣￣＼
ヽ ノ / ⌒ ⌒ ＼ 父上の愚直さも
i⌒＼ ,__(‐- 、 / u （ー) ::::（ー)ヽ 時と場合を考えてほしいもんだお
l ＼ 巛ー─;＼ | :::⌒（__人_）⌒:l
| ｀ヽ-‐ーく＿） ＼ ｀ ￣´ ／ ザパァアァァァ‐─────‐‐‐ ‐ン
. | l i⌒＼、___ ィヽ
| | .l ＼ 巛ー゛‐;＼
リー──‐‐t_＿__. | ヽ-‐≠ー '′
l " ~￣￣⌒ヽ｀ヽ.|゛￣￣⌒ヽ￣ヽ
───`ー───ソ | |┴‐─-r |i' |───────┐
| | | |,＿|, __| |,
|＿、| __|. （´＿)゛＿) |,、;──‐─────‐───────‐─
l'＿__)_＿) ,゜ '≒~゜ ⌒ ~ " ~ ￣ ー ～
; °。 ;从ヾー~ ～"~ ～
゜ ° 。 ゜ ｀ 。 '、从;_゜ノ'～~ ～´⌒ ´～
）; ;゜ 。 ; 从 、 ,j ´ヾ。'~～〆";、～ッ)ヾ
ソ 人´; ノ'～、~ ソ 〆´( ゞ ～ 、～ ～' ⌒ ー
〆～ヾ、゜～ ヾ ～´ " ,゜
リ' ～ー ～' ソ～ ー～
確実に滅亡へと向かいつつある国に対しても、
どこか冷ややかに見つめている楊家軍。
彼らに闘う機会が訪れないまま、北漢は滅び行くのだろうか。 第一話【宋軍侵攻】完
139 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 11:09:01.54 ID:CjzwzKY0
_＿＿＿/￣￣
／ │￣＼＿＿ ゴゴゴ・・・
/
.. 、 ,＿
￣＼＿／￣￣＼/￣ ゴゴゴゴゴゴ・・・
＿＿＿／￣へ√⌒l⌒´￣￣＼＿
´ / ＼
＿ .／￣￣￣＼ ／ 楊業が六郎、楊延昭だお
_＿ ｀ソ／ ─ ─ ＼/￣／
＼／ﾟ （●）。 （●） ＼/ rへ,ノ いま作者は、第二話の構想中らしいんだお
＿＿＞-へ| i （__人__） |ノ :.＼＿
.:／从へ、.ﾟ｀ ⌒´o.ノ从rーﾍ＿ その間、六郎たちは暇だから、質問や感想に答えるお
＿::ノ :ﾉ｀⌒Y⌒´:: ＼
.::┘ :│ 全ての質問に応じるわけじゃないので、興味を惹くものをチョイスするお
140 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 11:21:29.06 ID:CjzwzKY0
＿＿＿
／ ＼ まず>>132の質問に答えるお
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 『何話で終われるのだろう？』
.| （__人__） | ＿＿
＼ ｀ ⌒/￣￣⌒/⌒ / まず『終わらせる予定』ではなく、
（⌒ / / /
i＼ ＼ ,(つ / ⊂) 『終われるのだろう？』という尋ね方に、
.| ＼ y(つ＿＿/,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ | 作者は、胸を衝かれたと言ってたお
| |_
ヽ、___ ￣ ヽ ヽ
と_＿＿_＿＿＿ノ＿ノ
＿＿＿_
／ ＼ そして、作者は…
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 両腕を高らかに挙げながら、
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ こう言ってたんだお
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
141 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 11:31:06.85 ID:CjzwzKY0
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「 ﾋ_i〉 ゝ 〈
ﾄ ノ iニ(()
i { ＿＿＿_ | ヽ
i i ／__, , ‐-＼ i }
| i ／（●) ( ● )＼ {､ λ
ト－┤. ／ （__人__） ＼ ,ノ ￣ ,!
i ゝ､_ | ´￣` | ,. '´ﾊ ,!
. ヽ、 ｀` ､,__＼ ／" ＼ ヽ／
＼ノ ﾉ ﾊ￣r/:::r―--―/::７ ﾉ ／
ヽ. ヽ::〈； . '::. :' |::/ / ,. "
`ｰ ､ ＼ヽ::. ;::：|/ ｒ'"
／￣二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
| 答 | 楊家将だけでも、全３０回コース │|
＼＿二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 全３０回とか、夢見すぎだろ…
| （ ●）（●）
. | （__人__） と言いたいところなんだが、
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } 冗談抜きで、そうなっちまいそう、と呟いてたらしいぞ
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
／￣￣＼ 原因は、ズバリ
／ ノ ＼ ＼
| （●）（●） | 『作者の、致命的なまでの遅筆』
. | （__人__） |
| ｀ ⌒´ ﾉ なんだとさ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ＼ すでに原作を読破したヤツなら、わかると思うんだが
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼ この第一話…原作だと、どのくらい進んだと思う？
| |ヽ、二⌒)､ ＼
142 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 11:50:20.56 ID:CjzwzKY0
＿＿
／ ＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） ｷﾘｯ ＿＿＿_
. | （__人__） ／＼ ／ ＼ なーに戯けたことを言ってるんだお、七郎
| ｀ ⌒´ﾉ ／（ー） （ー） ＼
. | } ／ ⌒（__人__）⌒ ＼ 原作があるのなら、楽じゃないかお！
. ヽ } ＼ | |r┬-| |
ヽ ノ ＼ ＼ `ー'´ _／ こっちの第一話だって、原作でいう一章くらいは
/ く. ＼ ＼ ノ ＼
| ＼ ＼ (⌒二 | 進んでるはずだお！
| |ヽ、二⌒)、 ＼ ｜ |
／￣￣＼
／ _ノ ＼ そんなに進んでるわけねぇだろ…
| （ ●）（●）
. | （__人__） メタ発言になっちまうんだが、
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } ぶっちゃけると、原作でいう
. ヽ }
ヽ ノ 一章の半分も進んでいない
/ く
文章で書かれている表現の再現をしないとダメだろ…、
さらに、こちらは人物描写はもちろん
地図や建築物なんかも用意しないといけない
時間を食うのは当然だろ
／￣￣＼
／ ＼ ＿＿＿_ マジかお…？
|:::::: ｜ ／ ＼
. |::::::::::: ｜ ／ ⌒ ⌒ .＼ ぶっちゃけ、文章をそのままコピペすれば
|:::::::::::::: ｜／ （●） （●） ＼
. |:::::::::::::: } | （__人__） Ｕ | いいんじゃねぇのかお？
. ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／
ヽ:::::::::: ノ | ＼
/:::::::::::: く | | | |
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
143 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 12:03:05.51 ID:CjzwzKY0
／￣￣＼
／ _ノ ＼ それでもいいのかもしれんが、
| （ ー）（ー） そういうのを見たいかどうかだと思うんだよな…
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ まんまコピペなら、原作を買うなり借りるなりして、読めば済む
.ｌ^l^lｎ }
. ヽ L } 作者のいう『基本的に原作に忠実』という発言も、
ゝ ﾉ ノ 『原作を、完全にコピペする』という意味じゃないからな
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
ヽ＿＿ﾉ
＼ ／
Ｘ ／￣￣￣＼ 原作に基づきながらも、
／ ∩ ／ _ノ ヽ､ ＼
／ （ ⊂) | （ ●）（● ） | オリジナルを開拓していく
| |.｜ （__人__） |
ﾄニｨ'| ｀⌒´ | これが、作者の言いたいことだそうだ
| | }
＼ ヽ }
＼ ヽ ノ その一例として、
ン ゝ ''''''/＞ー､_
/ イ（ ／ / ＼ 『原作では、あまり日の目を当たらなかった人物の活躍を
/ | Ｙ | / 入 ＼ このスレでは、原作よりは大目に書いてあげたい』
（ | ：､ | / / ヽ、 l
j | ： | / ｨ | | と言っているぜ
くV ヽﾍ_ ヽ ＼ 仁 」
ー 〕 ＼ 〉（⌒ノ
144 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 12:16:03.53 ID:CjzwzKY0
／￣￣＼
／ ＼ ＿＿＿_ 誰のことだお？
ネタバレ厳禁だと |:::::: ｜ ／ ＼
言ってるだろ |::::::::::: ｜ ／ ⌒ ⌒ .＼ 一話を見た限りじゃ、
|:::::::::::::: ｜／ （●） （●） ＼ 一番空気なのは、六郎なんじゃねぇかお？
一応、このスレでは |:::::::::::::: } | （__人__） |
兄上が主人公だ ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／
ヽ:::::::::: ノ | ＼
/:::::::::::: く | | | |
―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
／￣￣＼ ちなみに、原典の『楊家将演義』では、
／ _ノ ＼ 楊家の代々の棟梁が主人公という設定だ
| （ ●）（●）
. | （__人__） その中でも、六郎兄上こと”楊延昭”の代は、
| ｀ ⌒´ﾉ 全体の３／４を占めている
. | }
. ヽ } ぶっちゃけ、原典は兄上の物語だと言っても過言じゃない
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
145 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]：2009/05/06(水) 12:23:44.17 ID:tp4IU9co
1話終えただけでいきなりメタ話かよ 146 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 12:28:57.45 ID:CjzwzKY0
／￣￣￣ ＼
／／ ＼＼ おぉ…さすがは原典
／ （ ≡） （≡） ＼
| /// （__人__） /// | 見る目があると言わざるを得んお
＼＿＿ ｀ー ' ＿＿／
/ ヾ､ // ＼ ヽフ
ヽ＿⌒）ﾊ // | ﾚつ||)
i⌒l ミﾟДﾟ,,彡⌒) ヽ_ノ ￣
| | ヽ＿＿"" ヽ_ﾉ| |
ヽ ￣￣￣/ ヽ ヽ＿ノ
￣￣￣ / /ヽ＿_)
（＿_ﾉ
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 別に貶めるつもりは毛頭ないんだが、
| （ ●）（●） 個人的に、原典は評価できる作品だと思っていない
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 北方中国歴史小説シリーズの金字塔”水滸伝”にも
. | } 言えることに…
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
／￣￣＼
／ _ノ .ヽ、＼
ぶっちゃけ | （●）（●） |
. | （__人__） .|
原典がひどい | ｀ ⌒´ ﾉ
. r─一'´￣`＜ヽ }
. `ー‐ｧ , ) , -'~⌒ヽ、
ノ {. ,ﾍ ,l. ゝ、_ .'ヽ).
. ／, ､ _ /. | . ', . .. .ヽ、
（／ / // / / ...| ...|＼..＼＼ ＼_)
/ // / / . . ＼_＼_)､_）
ｰ' {_/ノ ."´
147 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]：2009/05/06(水) 12:32:33.72 ID:ZtGqvHIo
いいんじゃね、先の長さがわかっとけば
見る側も覚悟出来るだろｗｗｗｗｗｗ
歴史系には完結まで10年という作品もあるくらいだからなｗｗ 148 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 12:47:31.04 ID:CjzwzKY0
γ ⌒⌒ヽ
／￣￣＼ （ ( ヽ ) ﾉ 原典とはオリジナルのことだお？
／_ノ ＼ (⌒) 三 ﾉ 从 ゝ
（ ●）（ ●） ヽ 三/ | ニ ＿＿＿_ (⌒) それの方がひどいって
怒るのは分かってたから言うが、| （__人__） u } | | ／＼ ／ ) し / | ミ おかしいじゃねぇかお！？
これは『現代人』の俺たちに | ｀ ⌒´ ﾉ ! ､ ／(○ ）::（○ ）⌒＼/ | ミ
限った話でもないんだ . | } ＼.／:::::::（_人＿）:::::::: i' |
. ヽ } | ）ww） | |
つまり、当時の中国人でさえ ヽ ノ ヘ ＼ `ー" ﾉ
理解に苦しむ内容や表現が / く ､＿／っ/ ＼ ． ． ＼
多かったんだ | ＼--一'' ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
あまりネタバレに触れたくはないが、
『どうして、そんな目に遭うと知りながら、
闘い続けるんだ？』
とだけ、言っておくか ／￣￣＼
／ ＼ ＿＿＿_ よく知らないけど、そうなのかお？
|:::::: ｜ ／ ＼
. |::::::::::: ｜ ／ ⌒ ⌒ .＼ 六郎は、水滸伝といったら、
|:::::::::::::: ｜／ （●） （●） ＼ 幻想水滸伝しか知らんお
. |:::::::::::::: } | （__人__） |
３はルック視点の . ヽ:::::::::::::: } ＼ ｀ ⌒´ _／ 個人的には、２がシリーズ最高作だお
腐女子狙いだった感が ヽ:::::::::: ノ | ＼
否めないからな… /:::::::::::: く | | | |
-―――――|:::::::::::::::: ＼-―┴┴―――――┴┴――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
149 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 12:56:19.00 ID:CjzwzKY0
／￣￣＼
／ _ノ ＼ １でも、そうだったが
| （ ●）（●） ビクトールに”返し刃の紋章”は反則だっただろ…
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ２では、紋章を二つ以上つけることができたから、
. | } 怒り＋返し刃で、戦々恐々となってたな
. ヽ }
ヽ ノ ビクトールはアレで技の数値が高いから、
/ く 連続攻撃が発生しやすくて、最終メンバーに残ってたな
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼ …話が脱線しすぎだろ
| （●）（●） |
. | （__人__） | つまり言いたいことは
| ｀ ⌒´ ﾉ
. | } 『３０回を目安に”楊家将”は続ける』
. ヽ }
ヽ ノ だそうだ
/ く
150 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 13:05:00.00 ID:CjzwzKY0
＿_＿__ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ ( ●) ＼ ・ 楊家将”は”…？
. ｜ ( ●) ⌒） |
. ｜ （__ノ￣ / ”は”って、どういう意味だお？
. ｜ /
＼＿ _ノ＼
/´ |
. | / |
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 何、寝ぼけたこと言ってるんだよ…兄上
| （ ●）（●）
. | （__人__） 作者は『北方楊家将シリーズ』を書くって
| ｀ ⌒´ﾉ 明言しているだろうが
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
151 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]：2009/05/06(水) 13:06:27.30 ID:9oGFhdwo
世の中には5年分くらいの架空戦記の完成に５年費やした作家が（ry 152 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 13:23:36.31 ID:CjzwzKY0
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 書くに決まってるだろ…
| （ ●）（●）
. | （__人__） 楊家将の続編『血涙～新・楊家将』をな…
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } 避けて通っちゃいかんだろ…北方的に考えて
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼ むしろ、北方楊家将の真骨頂は、
| （●）（●） |
. | （__人__） | 血涙からだと、言っても過言ではないと、
| ｀ ⌒´ ﾉ 個人的に思うけどな
. | }
. ヽ } 作者曰く、楊家将ですら血涙を書くための
ヽ ノ 布石に過ぎない…だそうだ
/ く
153 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 13:40:16.09 ID:CjzwzKY0
／￣￣＼ そう…”だからこそ”なんだよな…
／ ＼
|:::::: ｜ 四郎兄上を、オプーナにキャスティングしたのは…
. |::::::::::: ｜
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, .. 本文投下中にも言っていたが、
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ . 配役には、かなり神経を使っているんだぜ？
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´.. 北方好きを、納得させる配役をな…
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
／￣￣＼ さて…そうなると、楊家将＋血涙＝全６０回
／ _ノ ＼ …は、無理だろうな
| （ ●）（●）
. | （__人__） 全７０回になるんじゃないのか
| ｀ ⌒´ﾉ 作者が、発狂しないか心配だろ…でも、書け
. | } ∫∬
ヽ } i.⌒i
ヽ ノ kﾆ l
/ く.[ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｀.ﾆﾆ´ﾆﾆ´
| ヽ、二/ 〈〉 〈〉 ヽ
. | / 〈〉 ヽ
| / 〈〉 〈〉 〈〉 ヽ
ヽ、＿ヾ-‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐‐--‐ゞ
154 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 13:50:21.09 ID:CjzwzKY0
／￣￣＼
／ !､_ ＼ ところで、六郎兄上
（●）（● ）) | 作者が、次回予告風ＰＶを作ったらしいんだ
（__人__） |
. (,｀⌒ ´ | こいつを見てくれ
{ ﾄ､_____
{ ..:.::::::|ヽ、 ￣｀ヽ どう思う？
人 .:.:.:::::ﾉ:!::. :. . ..........:::=≧=‐- ､
_／ .:ヽ :i::::::::／.: /:::':.. .:..,. ''. :: . :.:.:｀ヽ
, --―'´;.:.､... .: .:i :i::／: .:::..:,.‐''". . .:､ :.:::}
／ . :.:.ﾉ:. ..＼.ヽヽ: , -‐''´ ..::: .. : .::l . :.:.::|
/ . .:.:.:./:. ｀ヽ､::／ .:::､:.. .. . :. :. .::i ...:.:∧
| . . .:.:.:;ｲ:: .:i::. . .::｀''‐-=､ヽ、.:.. . .:: .:ノ: :!
/{::. : : .: '´.:.i::. . :|: . .:: :.::::::::::::/ﾞ"ヽ､:..:.::´::..: :|
,' ｀: :...:.:.:.::.::;!::.. . .:.:|: . . . :: :.:.:::::::::{::. .::;'｀:‐ .::.: ;!:|.
｛ :. ｀''''ﾞ´|:::.:.:. : . . . .:::l::. . . . .. .. .:.::..:.:::::::::::|::. . ::i ..:::iく ::|
{:.:.. .:.. . .:.:::ﾄ､:.:.. . . . .:.:;!､::.. . . . ... .:.::..:::::::_;;.ゝ、..:| ..:ノ :. ヾ.
/｀''' ､,,,___:ノ ＼::. :.....:.:ノ::..｀'ｰ::.....;;;＿;;:.-‐''....:...:::,＞'=､ .::i :.::}
. {:.:. . _＿_＼ ｀ ‐-=､:::.:.. ..::r ｰ-=､.....:...::..::::／ . .:::! :; ::|
!ｰ: . ／:::＿__;＞┐ ＼:.. :! ,.-―:‐､:: ,,.:‐''´ . . :__;ﾉ.ｲ.:.:|
';.:../:::::/´、 ￣）ヽ. _,ｒ―‐亠- ､!::::::::::::::|｢: . . - '''´. : :丿.:/
／.:￣￣￣￣￣ .＼
／: : : ＼
／: : : : ＼
／: : : : : : ＼
／ : : : : : : ´彡'ﾞ,∠-‐一彡〃 ト.､,,,,,,,,,,,ﾚﾞ
|:::: : : : : : : :二ニ-‐'''"´ /｀二､ﾞﾞ7l
|:: : : : : : : : ,,ｧ''7;伝 ` {.7ぎﾞ`7ﾞ | すごく・・・カオスです・・・お♪
|:: : :: : : : : : : : :ゞ‐ﾞ'' ,. ,. ,. ｌ`'''ﾞ" ,' l
＼ :.: : : : : : : : . . . . （ j ） ／
＼:::: : : : : : ::.:.:.:.:.:.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′／
／´￣￣｀ﾞ'ー､:;:;:;:;:;:;:;_:_: : : : : : : :イ
155 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 14:00:39.58 ID:CjzwzKY0
＿＿＿_ ぶっちゃけ、殺されるんじゃないかお？
／:::::::::: u＼
／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ 百年くらい後の子孫に…
／:::::::::: （ ○）三（○）＼
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ | そいつの子孫は、化け物並みの強さだお
＼:::::::::: ｀ ⌒´ ,／
／￣￣＼
／ _ノ .＼ _,, だから、メタな発言はすんなって、あれほど…
| （ ＿） （●） |. ｌ;ｌ
. | （__人__） | ＿,_,|,|_, どうせ次回で明らかになるんだしな
| Ｕ ｀ ⌒´ |, ト-=y 丶
. | } ヽ `ｉ,￣‐^ｌ
. ヽ } ヾ~ ` ｉ, ただ、その人物を、あのキャラに選んだことで
ヽ ノ _ ヽ、 ;ｉ,
,,＿,ｉ y,ｿﾄ,,__ ヽ、 ;ｉ, 作者の言う『日の目の当たらない人物に、光を』
,/r-'"j ／ ／ ｉｉ, `ヽ､-x,,゜r ;ｉ
,,／'/__.L、 ／ヾ、"ｉ `ヽ `;ｉ ｉ, という狙いを汲み取ってもらいたいと思う
,／ /_ｉｰﾍ,ヽ､ , ／ｉ" ヽ、 ｉ `、'ｉ ｉヽ、
_,） ヽ " ﾈﾒ、_ｉｉ"~ ＿Yrｉ ｌ, ヽ、 正直、あの人物は、もっと前に出してよかったと思うんだ
_,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ ／ ,￢ V⌒ｌ
,y`;,,__ ,ｉ /ｉｉ' ／ r-／| ｌ ｌ
_／^,,, ヘ ｌ /ｉｉｌ ／ ｌ"v' ｙ } ｌ
v=4⌒ヽ、 j --,,,ｉf /ｉｉｉ| ,, 〈-ﾍ_,、 <、 / ｉ|
156 ：
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]：2009/05/06(水) 14:08:20.49 ID:ZtGqvHIo
月4回投下しても1年かかるぞｗｗｗｗｗｗ
よっぽど頑張らないとしんどいから頑張れｗｗｗｗｗｗ
楽しみにしてるからｗｗｗｗｗｗ 157 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 14:33:20.59 ID:CjzwzKY0
／￣￣＼ とりあえず、今後の投下については
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） ①やる夫板なりで、投下日を報告する。
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ②投下日の前日に、予告ＰＶを流す。
. | }
. ヽ } ③次回の本文、投下開始。
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ の流れになるそうだ。
| |￣￣￣
早い話、予告ＰＶが流れたら、 ／￣￣＼
明日は全裸で待機しておけ ／ _ノ ヽ､.＼
| （●）（●） |
まぁ作者の乏しい脳内回路で、 | （__人／,〉.|
北方ばりの濡れ場を再現するなど、 { ´フ´ ./._ }
期待するだけ無駄ってもんだけどな… ヽ .／,二ニソ}
_ヽ/ ,-― ､}ﾉ
したたかに精を放った… ／:;:{' ノｰﾍJ:;:;ヽ
もはや神域の言い回しだろ… ／:;:;:;:;:;| _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;}
/:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＿/:;:;:;::;:;i:;/＼
{:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;〈:;:;:;:;:＼
ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:＼:;／ヘ、
￣￣7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;::;ゝ、`ｰj
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;:;:;:＼~
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|ヾ:;:;:;／
158 ：
北方やる夫 ◆vHtcpbLuPQ [saga]：2009/05/06(水) 15:12:22.32 ID:CjzwzKY0
／￣￣＼
／ ⌒ ＼ いまは季節の変わり目だから、
（ ⌒）（ ⌒） ｜ 気温の変化に注意しながら、
.（__人__） | 待っててくれだろ
ｌ｀ ⌒´ .｜
{ .｜ 次回予告の投下を待ちつつ
{ ＿ | 第二回の投下を心待ちにしててくれ
（ヽ、ヽ / ）|
| ｀`ー―‐'| ..ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ｎ
l^l.| | /）
| U ﾚ'/／) とりあえず、ここらで切っておくお
＿＿＿ ﾉ ／
／ ⌒ ⌒＼ ｒニ | それじゃあ、まただおー
／ （⌒） （⌒）＼ ヽ /
／ ///（__人__）///＼ / ` /
| `Y⌒y'´ | ／
＼. ﾞー ′ ,／ ／
/⌒ヽ ー‐ ｨ ／
/ rｰ'ゝ ／
/,ﾉヾ ,> ｲ
| ヽ〆 |
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>あまりネタバレに触れたくはないが、
>『どうして、そんな目に遭うと知りながら、闘い続けるんだ？』
スパイダーマッ！
君はなぜ 君はなぜ 戦い続けるのか命をかけて
ひとすじに ひとすじに 忠武の漢 楊不敗！
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