ブログパーツ 泳ぐやる夫シアター 原住民と学ぶインドネシア独立と大日本帝国の関係 番外編 ラッフルズ


















原住民と学ぶインドネシア独立と大日本帝国の関係 番外編 ラッフルズ





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│                  今日はいきなり番外編だよ>(≦・ω.|
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│ω‘ n) <本編はもうちょっと待ってね                .|
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|       (((( *^◯^*)<今回は本編とはあまり関係ないんだ! |
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81 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:12:28 ID:cRA(主)





その後のオランダ本国では色々な事がありました。ナポレオンに屈し、国が滅んだりもしました。
その余波でオランダ領東インドをフランスが統治したり、イギリスが統治したりする時代がありました。

とは言えその期間は短く。後にオランダに返還され。
ここから先の時代では、オランダによるインドネシア統治が続くのでした。





82 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:13:48 ID:cRA(主)






【番外編:ラッフルズ】





84 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:15:17 ID:cRA(主)




('ω`)

('ω`)「私の名前はトーマス・ラッフルズ」

('ω`)「正式には『トマス・スタンフォード・ラッフルズ』というんだけどね」



トーマス・ラッフルズ。
イギリス生まれの彼は、14歳の頃からロンドンの東インド会社で働き始めます。





85 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:16:47 ID:cRA(主)




1805年



('ω`)「ぼくは書記補なんだ」

('ω`)「今日からマレー半島のペナン島に赴任だよ」

('ω`)「これからマレー語を習得するんだ」




86 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:18:26 ID:cRA(主)




('ω`)「ヨーロッパではナポレオンが暴れ回ってるのか…」

('ω`)「オランダも滅んだらしい…」

('ω`)「オランダ…」

('ω`)「…オランダの植民地政策だけは、絶対にゆるさない…」



ナポレオン全盛の時代。
オランダはナポレオンに屈し、その余波でオランダ領東インドはフランスが統治することになりました。

ラッフルズはオランダの植民地政策…『略奪式経営』とも呼ばれるそれを、とても嫌っていました。
憎んでいたと言ってもいいくらいです。

オランダの植民地政策についてはこの番外編の後、次の章にて説明します。




87 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:20:09 ID:cRA(主)




('ω`)「バタヴィアを攻めましょう!」

('ω`)「あの地を我らの植民地にするのです!」

(U・×・U)「お、おう。せやな、攻めよか」



ラッフルズはフランス統治中のバタヴィアを攻めるようインド総督ミントーに進言。
自らも遠征軍に参加しました。





88 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:21:41 ID:cRA(主)




('ω`)「やったぞ!」

('ω`)「ねんがんの バタヴィアを てにいれたぞ!」



イギリスはバタヴィアを占領し、オランダ領東インドを治めることになりました。

なおこの計画は現地の独断専行によるもので、本国イギリスにとっては予期せぬ出来事でした。
とは言え、アンボン事件で一度は撤退したこの諸島へ、再びイギリスが戻ってきたのでした。




89 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:23:01 ID:Vbu



いろいろな人がおるもんやなあ 面白い


90 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:23:20 ID:cRA(主)




(U・×・U)「あ、そうそう」

(U・×・U)「ワイ総督はインドの方で忙しいから、こっちにはあんま来られへんねん」

(U・×・U)「お前を副総督に任命するから、あとは好きにやってや」

('ω`)「分かりました!」



計画推進者のラッフルズはジャワ副総督に任命されました。

ミントー総督はラッフルズに全てを任せてインドのカルカッタに常駐したため、
事実上、ラッフルズはジャワ島の最高支配者でした。




93 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:27:44 ID:7vS



着々と出世しとるな


91 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:24:55 ID:cRA(主)




('ω`)「好きにしていい…ジャワ島を好きにしていいって言われたよ…」

('ω`)「ふふふ、なにをしようかなー」

('ω`)「……オランダ……」

('ω`)「…まずは、オランダのやり方を、全て潰さないと(使命感)」




92 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:26:26 ID:cRA(主)




('ω`)「最初に税制改革」

('ω`)「次に刑法の近代化」

('ω`)「奴隷制は廃止します」



ラッフルズはオランダの残した様々な事に着手し、成果を上げていきました。




94 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:27:59 ID:cRA(主)





('ω`)「ふぅ、疲れた…でも頑張らないと」

('ω`)「明日は密林の調査だよ」



ラッフルズは学術的にとても優秀な人物のようで、探検家としての側面も持ち合わせていたようです。





95 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:29:36 ID:cRA(主)




('ω`)「あれは…新種の植物!?」

('ω`)「この花がラフレシアか…世界に広めないと(使命感)」

('ω`)「…あれは…伝説の古代遺跡!?」



ラッフルズによって新種の動植物が発見され、それらが世界に発表されました。
世界最大の花ラフレシアもラッフルズによって紹介されたようです。
そしてラッフルズらによって密林の中から発見された古代遺跡の調査も行いました。




108 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:42:10 ID:mCW



ラッフルズの花でラフレシアなんやね


・小豆知識『ラフレシア』
ラッフルズらの調査隊によって確認された植物です。
当初は『人喰い花』の迷信もありましたが、ラッフルズが花に触れることで無害性を証明しました。
同行した博物学者ジョセフ・アーノルドによってスケッチ、観察されたことから、
学名は二人の名前から取って『ラフレシア・アルノルディイ』と名付けられました。



96 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:30:40 ID:7vS



ラッフルズやり手やな


97 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:31:10 ID:cRA(主)




なお。



('ω`)「…あ、あれ?船が燃えてる!?」

('ω`)「そ、そんな。あそこには研究成果をまとめた貴重な資料が…」

('ω`)「待って、せめて資料だけは、資料だけは…」



様々な学問的成果をまとめて積み込んでいた船が火事で焼失。
刊行を企てていた『スマトラ誌』が灰燼に帰したこともありました。




98 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:32:43 ID:cRA(主)




また、こんなこともありました。



('ω`)「イギリスと日本の交易が途絶えてもう随分経つ」

('ω`)「そろそろ復活させてもいい頃合いだと思うんだ」

('ω`)「でもオランダ船以外は追い返されてしまう…」

('ω`)「そうだ!オランダ船のふりをして、こっそり長崎へ向かわせよう!」

('ω`)「何せここは『オランダ領東インド』」

('ω`)「ここから日本に行く船なら、それはオランダの船だもんね」



英日交易復活のため、ラッフルズは長崎へ船を派遣したこともありました。




99 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:34:13 ID:cRA(主)




なお。



(・日・)「は?お前らイギリス人やんけ、アカンアカン」

('ω`)「」



幕府の役人に見抜かれて追い返されていました。




101 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:36:28 ID:mCW



幕府の役人ってマジ有能やったからな
この頃オランダ本国がなくなってることも見抜いていたとか
なおこういうことは教科書には載らない模様



余談ですが、「オランダ東インド会社」が破産・解散し「オランダ本国」に領土が受け継がれた件。

この件を日本の役人に経緯を説明するのはとても難しく、また商権を失うリスクだけがあったため、
オランダサイドは「オランダ東インド会社」が存在し続けているかの如く見せかけていたようです。

きっと表に出て来ない色々な策謀が渦巻いていたのでしょうね。



100 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:35:54 ID:cRA(主)




さて、そんなラッフルズ治世ですが。
実はインドネシアではあまり評価が高くないそうです。

というのも。



('ω`)「反抗的な王家の人間は排除するよ」

('ω`)「それでも歯向かってくる?」

('ω`)「なら王宮を攻めるしかないね」



このような帝国主義的手法は、オランダのそれと同じものでした。
そんな訳で、ラッフルズ治世には賛否両論がある訳です。




102 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:37:03 ID:7vS



流石ブリカス


103 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:37:24 ID:cRA(主)






やがて、ナポレオンが没落し、ヨーロッパは正常化に向かいます。
それはオランダ領東インドにも…。






105 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:38:58 ID:cRA(主)




(U・×・U)「残念だが、政治的判断により、オランダ領東インドはオランダに返還することになったよ」

('ω`)「えっ」

('ω`)「そんなの断固反対です!」

('ω`)「オランダなんかに返したら、また奴らは繰り返すじゃないですか!」

(U・×・U)「そうはいっても、これは本国の決定事項なんだよ…」

('ω`)「そんな…」



ジャワ島は政治的判断によってオランダに返還されることになりました。




106 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:40:34 ID:cRA(主)




更に…。



(・英・)「おい、ラッフルズ」

('ω`)「え、何?」

(・英・)「お前汚職してるだろ、分かってるんだぞ」

('ω`)「そ、そんなことある訳が…」

(・英・)「言い訳無用。いいからさっさとイギリスに帰るんだな」

(・英・)「ここにお前の仕事はもうないんだよ」

('ω`)「…」



植民地行政の輝かしい名声の一方、妬みから汚職の嫌疑をかけられたラッフルズは、
失意のうちに母国へと帰国することになったのでした。




107 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:42:04 ID:cRA(主)




さて。ロンドンに引き上げたラッフルズですが。



('ω`)「アジア…アジア…トウナンアジア……」



彼の東南アジアへの情熱は止まりませんでした。




109 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:43:34 ID:cRA(主)




そして。



('ω`)「今日からぼくはスマトラ島ブンクルの副総督だよ」



彼はスマトラ島に戻ってきました。
ここのイギリス領はジャワ島より狭い範囲でしたが、彼はここでも積極的に探検活動に励んでいたようです。




110 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:45:09 ID:cRA(主)




('ω`)「よし、探検も終わったし…」

('ω`)「早速、スマトラ島全域の支配に乗り出すよ」

(U・×・U)「駄目です」



当然、イギリスはそれを許しませんでした。




112 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:46:43 ID:cRA(主)




(U・×・U)「オランダの既得権益は侵しちゃ駄目だよ」

(U・×・U)「そうじゃないとオランダ領東インドを返還した意味がなくなるじゃないか」

(U・×・U)「だからスマトラ島での活動は、西部のブンクルだけだよ」

(U・×・U)「わかったね?」

('ω`)「………」




113 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:48:15 ID:cRA(主)




('ω`)「オランダの既得権益は侵しちゃいけない…」

('ω`)「………」

('ω`)「………」

('ω`)「………」

('ω`)「………………!」




114 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:48:37 ID:mCW



嫌な予感しかしない


115 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:48:58 ID:7vS



ひらめいちゃったか


116 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:49:47 ID:cRA(主)




(●▲●)「ラッフルズが戻ってきたか」

(●▲●)「奴はバタヴィアを攻めた危険人物や」

(●▲●)「また奴が独断専行で暴走するかもしれへん」

(●▲●)「そうはいかんで…」



オランダはラッフルズの再来に備え、各海峡、各諸島に防衛策を講じました。




117 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:51:19 ID:cRA(主)




(●▲●)「ふぅ、これで一安心や。返り討ちにしたるで~」





(・蘭・)「大変です、ラッフルズがシンガポール島に!」

(●▲●)「ファッ!?なんやて!?」



そこはオランダにとって盲点でした。





119 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:52:51 ID:cRA(主)




(●゚◇゚●)「ようこそ、マレー半島へ」

(●゚◇゚●)「ここはマレー半島の先端、シンガポール島。ジョホール王家が統治しているんだよ」

(●゚◇゚●)「マレー漁師150人程度が生活する小さな漁村なんだ」

('ω`)「こんにちは、ジョホール王からシンガポールを買収してきたラッフルズです」

('ω`)「ここに市街地を建設して居住者を送り込んで」

('ω`)「イギリスの拠点とします」



ラッフルズは制約をかいくぐるため、シンガポール島に目を付けました。

当時のシンガポールはマレー半島ジョホール王家に属する小さな漁村。
そこでラッフルズはシンガポールを買収して市街地を建設、居住者を送り込むことで、
短期間のうちにイギリスの拠点であることを既成事実化してしまったのです。




120 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:54:23 ID:cRA(主)




(U・×・U)「どうすんだよこれ…(困惑)」

('ω`)「いいえ、このシンガポールはとても役に立ちますよ」

('ω`)「イギリスの東南アジア拠点として使えますし」

('ω`)「中国への航路を確保することもできます」

('ω`)「ここは絶好の土地なのです」

(U・×・U)「そうか…うん、そうだな」



始めは困惑したイギリスも、結果論的にこのシンガポールの有効性を把握します。




121 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:56:00 ID:cRA(主)




その後、1824年の英蘭協約で両者の境界線をマラッカ海峡とし、
シンガポール島がイギリス主権下であることがオランダにも認められたのでした。


ラッフルズは今でも『シンガポール建国の父』として愛されているそうです。



【番外編:ラッフルズ 完】






122 :名無しさん@おーぷん :2015/03/15(日)22:56:19 ID:umg
やっぱラッフルズホテルって彼に起因してるんやね


・小豆知識『ラッフルズ』

シンガポール人に愛された建国の父、ラッフルズ。
シンガポールには創健者ラッフルズの名の付く通り、島、博物館、ホテルなどで溢れ、
白と黒のラッフルズ像まであるそうです。

インドネシアには副総督在任中に亡くなったオリビア夫人の記念碑が、
ラッフルズの建てた植物園の木立の中にひっそりと残されているそうです。














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[ 84842 ]   

幕府なにげに有能やったんやな。

オランダ人を長崎・出島に移した1641年(寛永18年)、幕府は、鎖国令と禁教令を徹底するため、来航するオランダ人に情報提供を義務付けた。義務の内容は、宣教師の日本潜入に関する情報の提供や、ポルトガル人・スペイン人などカトリック国の対日本計画などに関する情報の提供で、これはオランダ人による貿易独占を継続するための重要な条件の一つでもあった[9]。この情報提供が定型化された後には、毎年オランダ船が入港すると、通訳業務を取り扱った通詞がオランダ商館長(カピタン、甲必丹、甲比丹)を訪れて広範囲の海外情報を聞き取り、翻訳の上、通詞と商館長が署名・押印して、長崎奉行に届け出た。このとき作成された文書は、「風説書」(阿蘭陀風説書、オランダ風説書)と呼ばれる。長崎奉行は風説書を江戸表へ送り、幕府首脳は風説書を通じて、海外情勢を知った。
[ 2015/12/06 20:38 ] [ 編集 ]

[ 84897 ]

ジブラルタルといい拠点置くのすごいなあ
[ 2015/12/08 01:35 ] [ 編集 ]

[ 85082 ]

国力は足らん模様
[ 2015/12/14 05:20 ] [ 編集 ]

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