128 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:04:50 ID:Gt/1EFBw
第二節【北平寨】
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129 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:06:16 ID:Gt/1EFBw
【宋軍前線基地・遂城】
A A
／ ＼ ｉコ ／ ＼
. ＿／ ＼＿_ | ＿_／ ＼＿
|＝|＝|＝|＝|＝|＝l／´￣￣￣￣￣￣￣｀＼l＝|＝|＝|＝|＝|＝|
＼ ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿.＼ ／
| 田 田 田 |ｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴ |田 田 田 |
. 〔二二二二二〕 | 〔二二二二二〕ﾖ 田 田 田 田 〔二二二二二〕 ! 〔二二二二二〕
＿＿| ::|＿＿＿＿| ::|＿＿＿＿＿＿＿| ::|＿＿＿＿| ::|＿＿
ＴＴT.| ｌ⌒l ::| ＴＴＴＴＴT| ｌ⌒l ::| TTＴＴＴＴＴＴＴＴT| ｌ⌒l ::| ＴＴＴＴＴT| ｌ⌒l ::| TTＴ
.ＴＴTl ￣ .::|ＴＴＴＴＴT l ￣ .::|TTＴＴＴＴＴＴＴＴT l ￣ .::|ＴＴＴＴＴT l ￣ .::|TTＴＴ
ＴＴT.| ::| ＴＴＴＴＴT| ::| ＴT／￣|￣＼ＴＴ| ::| ＴＴＴＴＴT| ::| TTＴ
.ＴＴT| ::|ＴＴＴＴＴT | ::|TT | ：|： | T | ::|ＴＴＴＴＴT | ::|TTＴＴ
ＴＴT.| ::| ＴＴＴＴＴT| ::| TT| ：|： | T | ::| ＴＴＴＴＴT| ::| TTＴ
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ＴＴT.| ::| ＴＴＴＴＴT| ::| TT| ：|： | T | ::| ＴＴＴＴＴT| ::| TTＴ
∧＿∧
（ ´∀｀） 劉廷翰将軍
（ ） 代州から書状が届きましたモナ
｜ ｜ |
（＿_）＿）
.
130 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:07:14 ID:Gt/1EFBw
,ｨ=≠ﾐx､
＿＿__ {ヽ i{ / ヽヽ
｀ ､: : ｀: . ､ヽ:ヽ|ﾊ }: }
, . :―≧: : : : : : :|: |＿ |:ﾉ
, イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＞ ､ /
／-‐／: : : :／: : ／: : : : : : : : : : : : :<
／: : : :／: : : /: ／7ヽ____ : : : : : : : ヽ
／:__ : : / : : , イ／ / ,ｲ: : : : : : : : :ﾊ
/／ /: :/: :／ﾒ:/ / / l: :/: : : : |: : : |
＜|: /|: / {/ヽ-/ / | /!: : : : :|: : : |
|/>|/l.圷≧ｧ /＼ｊ/│: :/: :l : ∨ はぁ？開封からじゃなくて、代州？
≦二 : { } 込ソ x、/ヽ | :/ : /: : : ＼ 代州の守りは、楊家が充分に果たしてんだろ
／: : :_:_: ﾉ.:.:.:. {rf≧ｘ j/|: :/､ : : :｢
￣￣｀ーヽ ´￣￣ﾑ┴く: ＼: :| こちとら、ただでさえ遼軍の侵犯で忙しいんだよ
. イ｢｢￣＼ fヽ. .:.:.:.:／ ＼:ヽ|＞ そっちはそっちで対処してくれっつーの
／ く_{{:{ /≧ｰ――／ ヽﾊ
／ /ﾑ:.ヽ /／, ィﾆニ/ }V 援軍を出してやる余裕なんてないからな
／ }ｰ Vﾊ/ｨ≦.＿_ノ７ j
／ー― , -≠≦ヽ=≠ ' ノ / { /
/ ／.:.:.:r―.:.:.:ﾊ￣￣ く 〉 ∧
＿＿ , ' ￣￣￣￣ /.:.:.:.:.:.{.:.:.:.:.:.:.:.} ｰ/ |
／ ヽ＞′ /.:.:.:.__::人.:.:.:.:.:/_ ... - ― 7 |
/ ／/.:.:／ ヽ.:.:.j r ―┐ { ﾉ
劉廷翰
宋軍前線基地・遂城の総指揮官。数々の遼軍の侵攻を防いでいる守戦の名手。
長きに渡って、遂城を護り切っていることに誇りを持っている。
.
131 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:08:24 ID:Gt/1EFBw
∧＿∧
（ ；´Д｀） いや、私は書状を受け取っただけで
（ ） 詳しいことは、これをどうぞモナ…
｜ ｜ |
（＿_）＿）
,. --- ､ _＿
＼ /´: : : : : : :r-ﾐｰ '´:.／ ったく、読むのがメンドクセーなぁ、オイ
_,ｲ／|ヽ: :|＼:ヽr': :‐‐'‐ｧ
´￣r /} ヽl ヽ!: : : ＜ なになに、『はじめまして、劉廷翰殿――』
／} ,{.ﾉ |rヘ: :.x≧
∠ィ: l く: r弌＿＿＿＿
/|: :.ヽ , ヘ、￣｀ヽ ／ ／>､
. |: :/l:.ゝ､ .______,.イ: : :.ﾊ ∨ ／r┘ ＼
∨ |: : :/: : : : ／|:l>'⌒ヽ､_ ∨r┘ ヽ >'⌒ヽ
|: :/l∧: :/ / Y≧､_r'ィ⌒ヽ. i / ヽ
|/ ∨ ./ |癶l＾ヽﾉﾐ ＼l i |
.
132 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:09:54 ID:Gt/1EFBw
,,､-''"´￣￣｀｀`ヽ､
,／ `-､,,＿
,/ i, ; ﾞミ三ｰ''"
/ ﾊﾊ ヽ,
i" ,/ / ,〃i/ い、 ＼ いN
/ ,/ ,/ノ / ,ノﾉﾊ ﾄ,、 ミ`'ー Ｖﾘ
| ﾚ' _,,､ｧﾁ-ーﾋヽ| ゞﾋs、ミヽ i
ﾊ rﾍ ｱ' <ﾓﾃ;; ｉ' zｯ､｀i ｿ おべっかを使うのは性に合いませんので、
ﾞYf iﾞ |ﾄ :i ｀｀ ｲ, ノ 用件だけを簡潔に述べさせてもらいます
いヽ ﾞ!, ,_ ;､ ,ﾀ"
`i, `r､ .._＿｀＿ ,ﾘ そちらに私の四男・楊延朗を増援として送らせていただきたい
ｸ',ﾍ ﾞ:､ `''ー‐'´ /ﾞ 兵力は三千ほどに過ぎませんが、充分に戦力に足り得ると私が保障します
ｲ,ﾍ ゝ＼. ￣ ／
f￣`''ー─--ﾐ''-､,,＿,,イ!‐-､､,,_ 指揮権も将軍の下ということで、お好きなように使ってください
,／ ﾞi,⌒ヽz￢"ﾞヽ i
ﾄ ヾぃ ） L,,＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣Ｖ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／ ／: : : : : :/: : :/: /7^ｰ--=rヽ: : : : : : ヽ : : ヽ
／: :, ｨ/: : :/ : : /: // | |: :|: :| : : : ', : : ﾊ
,ｲ : ／ / : : / : : 十7ﾒ､_ U | |: :|: :| : : : :ﾊ : : |
/: ／ / : : :' : : : ∧| { 7⌒!:7 : |: : : : : |: : :|
/ ' |: : : :|: : : / ｨ≠ﾐ / ｨzｘハ: |: : :│ |: ∨
,ｨ| : : ,ｨ: : / /仍 ｨｚｘヾ|/|: : :│ |: : :＼ 『何卒、よろしくお願いします、楊業より』
,ｨ| : / |: :ﾑ 代;ｿ U {i::爿 ㍉|: : :∧ | : : ヽ:＼
| /イv |' } =ｰ . 弋ソ 〃!: :/: :| ! : : : ﾊ ……どういうことなの、コレ
|': ｨ: :Ⅵ {.:.:.:. ー'ーｧ `=彡 | /^ヽ|/:＼- ､j
/ /: : : : : >､ ∨ } U.:.:.:.: j/__ノ:j : ヽ ＼ 何で楊家の方から、増援が来てんだよ
/: :, - ' 〃{＞ ､ー ' __ , . :＜´|＼: : : : : :｢＼}
, - ､ {／ / V:ｨ≦厂 {≧x :∧:! ＼_ : : | , ― ､
／ ＼ ／ { / ヽ| ヽ ＼;j ／ ',
/ ＼ ／ | / ＼ ／ ',
} ヽ ／ヾ＼ | ./ ／:>､ / ',
.
133 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:11:11 ID:Gt/1EFBw
∧＿∧
（ ；´Д｀） 如何されますモナ？
（ ） お断りしましょうｋ…
｜ ｜ |
（＿_）＿）
-＝ ､ヽ
lヽ. ,ｲ ヽ＼
| ＼{ |,へ、-―― - .. 丿 ﾉ
ゝ ! { r _､_ ヽ ` ＜,＜ ＿
／￣ ／| |´ ＼ﾊ ', ＿ ＞
∠...＿_ / | |イ・ ￣∨ , ＼`ー―――ｧ あぁ？テメー何ほざいてやがる？
／ jr ヽ.l ｰ-＝ﾍ ｌ､ }ﾍｒ ､ ヽ ／
./ | １ , ＿ ヽj ヽ | r＼ j ＜ こんな旨い話、断る理由なんてねぇだろ
／ /:| .| /・ }' _ノ ＼ _ 丿 ＜ ￣ 何たって、こちらに転がるのはメリットだけ
∠ ＿_ / ヽﾊﾞ 丿 ﾍ ', / ＼ デメリットが一切ないってんなら、なおさらだろうが
{ /| .ハ ＼ _ ノ 〈 l＼{＼ ヽ
| / ヽ ,へ. ＼┴‐- ､￣ 労せずして、楊家の精鋭を加えられるってんだ
ﾚ ∨ ＞ .. _ .. ＜ヽ `,二} ＼ 儲けもんだろ、こりゃ
/ ｲ {／| / Ｖ ＞‐ ┴ ､ | ＼
| ／ ﾚ ／ ', | ＼
ﾚ' / }､ .| イj＿_
/ / ヽ＼j イj／ ヽ
/ iO/ ヽ l, イノ.／ ＼
{ | i ∨下ｲ :',
.
134 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:12:03 ID:Gt/1EFBw
〃￣￣｀
{{ ＿ /
,ゞ ´ ｀ ＜__ノ
／ ＼
. / / j! j＾＾l い＼
i /／ 1 i r/!/ Ⅳ ﾍ.ヾ､
j ／ ,|. |/_ -. r!_＼|
／,∠ イ / |. |==ァ ｛|! | ! 七万の兵を擁しているとはいえ、遂城は燕京に一番近いんだ
. /／| |/r‐!ﾊ. | ￣ '}∨ それだけ遼軍も兵站を受けやすいってことだし、最も侵犯が起きやすくもある
/' | ,ｲ 人x-∨ '' rァ.ィ 1
|. /｜∧ ﾊ｣广Iﾏ´ ＼|, －､ 本当なら、常時十万は抱えていたいところなんだけど、
|/ .|/ Ｗ／ ￣＼ヽ /. ,=､ ＼. さすがに、それは無理だって言われるだろうからなー
／ _＿｀ ∨.:/ ＼ ＼
. ／ ／ ,＼.∨ ∧ 〉
. / ／ |. ∨ ∨
∧ ／ﾍ. ﾞＹ′ ;. ∧
'(_.∨ 〈 ＼ .:/ ./o :ｉ 〉
|:..:..》, ./ ／ o ﾚ′
. lニ７:／ ﾍ. , ィ |＼_／
／/ ¨ | i!
＜／廴 | |
＼ -─ ､
＼ |{ /／⌒ヽヽ
ヽ、 ＼ {ヽ {/ } |
__,ゝ -- ヽゝ｀ｰ─‐┴- l/ ☆
i -─ｧ=＝‐ ｀ヽ ／
l ／ ／ /／ｧｰ=,ャ' ヽ
| / イ/ ∨/ / / i l ／ というわけで、受け入れオッケー☆
| /／ / / l∧/ / /l ! } ／
＿|ヽ / ＜/ / /xr示 / _,./斗イ ヽ／ でも、ウチの軍に組み入れると混乱する可能性があるから、
＼ / ／| ｲ{ 伐:jl /／ /l ﾄ／ そっちはそっちで自由にやっていいよ
＼ |/ ／! ﾑ 辷ﾘ ャ=＝!ｲ!
ヽ/／l/ｧ}:::: ､_,__, ｀ヾ从l / あ、兵站の補給なんかは、こっちから送ってあげるから
／＼l/《＞ ._（ ）__::::/ 〃 心置きなく闘ってね
＼》 |l 「¨７ ／》 ,. /
. __≫| l／ ∠彳 ___,.. '´ / Ｏ /
t.--┴┴辷ヒ彡ｲ !/ / /
｀ト┬r= ｿヽ ﾟ/ 〉 r 、 ￣￣￣
く＼＼_/ } ｡l_. イX＾} {
＼／| /￣// |／∧ﾉ
＼./{ / _//彡／
｀‐r孑くｲ_／
| !
├r'
し'
.
135 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:12:39 ID:Gt/1EFBw
というわけで、楊業から直々に命令を受けた四郎は、
遂城から西に五十里（約25㎞）の地点に――
｀'‐､{_
｀'‐-､
┏┓ 遼 ヽ,
┃ ┃ {,
┃ ┃ ヽ
┏┓ ┃ ┃ |
┏┛┗┓ ┃ ┃ |
┏━┓ ┃ ┗━┛ ┗┓ |
┏┛ ┏┛ ┗━┓ ┏┿━┓
┏┛ ┏━━┛ ┗━━┛ ｀|､
┣━━┛ ●燕京 | ｀'‐-､
┏┛ ●大同 | |
┏┛ ●金城 ●蔚州 ／ |
┃ 応州● /´ |
┗┓ ,;'"'''';,, ●ﾀｸ州 / ,､ {
; ┗┓ ,;'" ×大石寨 ●易州 / ,-‐' ｀'‐‐'￣ 宋領：白色
; 陳家谷 ┃,,;'" × ;,,,,,,,, ,;'''''''';,, ,,,;'''''''""""'''"""''''''';,,,,,/´ 遼領：黒色
; ○ ┃ 代州 茹越寨 遂城 { ○●：主要な都市
; , , ; ' ; , ; ○ △ ○ ○雄州 } ×：軍事拠点
┏┓ 五台山 {,
雁門関 ヽ
○ ヽ
宋 定州 !､
!,
｀￣ヽ
!,
○太原府晋陽 ｀‐､
.
136 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:13:53 ID:Gt/1EFBw
北平寨という小さな山寨（砦）を築いた。
代州から、四百里（約200km）も東に離れたことになる。
｀'‐､{_
｀'‐-､
┏┓ 遼 ヽ,
┃ ┃ {,
┃ ┃ ヽ
┏┓ ┃ ┃ |
┏┛┗┓ ┃ ┃ |
┏━┓ ┃ ┗━┛ ┗┓ |
┏┛ ┏┛ ┗━┓ ┏┿━┓
┏┛ ┏━━┛ ┗━━┛ ｀|､
┣━━┛ ●燕京 | ｀'‐-､
┏┛ ●大同 | |
┏┛ ●金城 ●蔚州 ／ |
┃ 応州● /´ |
┗┓ ,;'"'''';,, ●ﾀｸ州 / ,､ {
; ┗┓ ,;'" ×大石寨 ●易州 / ,-‐' ｀'‐‐'￣
; 陳家谷 ┃,,;'" × ;,,,,,,,, ,;'''''''';,, ,,,;'''''''""""'''"""''''''';,,,,,/´
; ○ ┃ 代州 茹越寨 遂城 {
; , , ; ' ; , ; ○ △ × ○ ○雄州 }
┏┓ 五台山 北平寨 {,
雁門関 ヽ
○ ヽ
宋 定州 !､
!,
｀￣ヽ
!,
○太原府晋陽 ｀‐､
.
137 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:16:13 ID:Gt/1EFBw
【北平寨】
_ｙ-､_
_....-―一' ;:;:;:
,,....--'´ _;:;:;:′
_、 ..-‐'´ ｨ ,,';:;:;:广
..-..,,_ _,〃 , ''''-...._,,_ _／’ ,,/ _i;:;:;:「
__..r'′ ''￣"''";:;:;:;:;: ｀￣￣''''''ﾞ廴 、 ''ゝ 丿 _u;:;:;:
／´ _ ,,、 ;:;:;:;:;: t_,];:;:;:;:;:;:;: .. ｬ;j;:;:;:′ ゝ
_／ ﾞ 〕 l;:;:;:;:;: ﾞ'、 ;:;:;:;:;:;:~~ _、 ,j;:;:;:;:l′
〃 _／'''''´ ..;:;:;:;:;:;: .._ ;:;:;:;:;: 丶 ﾞ;:;:;:;:’ ﾆ､_u;:;:;:;:;:－
ヽ ..-''´ ;:;:;:;:;: ;;:;:;:′ 、 '' ;:;:;:;:;:;: ..ｨ' ﾞ/;:;:;:;:;:;:;:′ 、
′ r ﾞ''ｰ.... __ _ __..r''´ ,_;:;:;:;:;: ;:;:;:;: 丶 ";:;:;:;:;: u;:;:;:;:;:;:;:′
′丶 ､ ´ ￣´ u‐^ ;:;:;:;:;:;:;:;: ､ '､''、 _n- ;:;:;:;:厂 ′
､ _ ′ _..ｨ;:;:;:;:;:;:! ''''ｌ{lゞ - _,jl;:;:;:;:;:
`ｰ- ,, ''' ....-';:レ´ ;:;:;: ムfｮｮ广 _、 ﾆ;:;:;:;:′
''ゝ､_ __l广 ''ll′ ;:;:、 ｀jｒ]「 '''´'ｔ;:;:;:;:厂
‐ ′ _;:;:;:｀ ;:;:;:、 .. ‐ﾞヽ、 _u;:;:;:;:;:l′
_'' '';:;:;: l;::;:;:∟ － ﾞﾞ、_ ,,. ___u;:;:;:;:l广ﾌ
’ ′ :∟ '';:;:;:;:;:l' ヽ ﾞﾘllレ1;l;:;:;:;:;:;:;:冖 _ょ
_、 、 j;:;:;:;:ト 圭_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:′
''/＾ ﾌ ..、 ..;:;:;:;:;:;:′ ＿ ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
′ _;:;:;:'、 _;:;:;:;:;:厂 ]l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
_ｨ;:;:;:′ i;:;:;:;:;:;:l'´ _jlll;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
_;;:;:;:;:;:ｧ ﾞ;:;:;:;:;:匸 _j;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:广
,j;:;:;:;:;:;:;:[〃 ﾞﾞﾞﾆ广 ‐;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:手￣ ..－
_;:;:;:;:;:;:;:;:ﾞﾞ′ ' rｸ′ ..j;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:′
.
138 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:17:02 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<●>::::::<●> ＼ （どう考えても、俺がここにいる必要などない
| （__人__） | 遂城の重要性を理解してはいるのだが…）
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼
／ ::::＼:::／:::: ＼ （父上は、理由さえ言ってくれなかったが、
| < ●>::::::< ●> | 延平兄上が、出発前に教えてくれた…）
＼ （__人__） ／
／ ｀ ⌒´ ＼
.
139 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:18:26 ID:Gt/1EFBw
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿＿_
／ ＼
／ _,ﾉ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼ 『もっと部下と馴染みなさい
| ´ | そのために楊家と切り離したのです』
＼ ⌒ ／
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼ それによって、部下とは何なのか
| __´___ | 大将とは、どうあるべきなのか
＼＿ 'ー一` __ ／ じっくり考えてみるのです
（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
140 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:19:45 ID:Gt/1EFBw
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ::＼:::／::::＼
／ <●>::::::<●> ＼ 兄上、俺は罰を受けているのですか？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
＿＿＿_
／ ＼
そうではありません ／_,ﾉ ＼ ＼
ただ、兄弟それぞれに ／ （●） （●） ＼
鍛え方が違うのです | ' |
＼ ⌒ ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
０
。
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<ー>::::::<ー> ＼ （…と兄上は言ってくれたが、
| （__人__） | そんなことは、今さら考えるまでもない
＼ ｀ ⌒´ ／ 俺の中には、しっかりとした考えがある――）
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
.
141 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:21:31 ID:Gt/1EFBw
大将とは、孤高であるべきだ――
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<●>::::::<●> ＼ 部下と交わることなど、あってはならない――
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
そういうことが、戦での判断を鈍らせる――
.
142 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:22:24 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
＿＿＿
／）／＼ ／＼
／ .ｲ ' （●） （●）＼
/,'才.ﾐ). ､_',__, ＼ お前のために死のうとする兵が、
| ≧ｼ' | 何人いますか？
＼ ヽ ／
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
.
143 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:23:04 ID:Gt/1EFBw
延平の言ったことに対して、四郎はあえて反論はしなかった。
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::─:::::::─＼ （六郎のためなら、部下はみな死のうとする
／ <●>:::::<●> ＼ だから、最後の最後でお前が負ける…か）
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::_ノ:::::::＼::＼
／ <●>:::::<●> ＼ （そんなものは、やり方の違いだろ…）
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
144 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:24:09 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
／（ ○）}liil{（○）＼ / /
／ （__人__） ＼/ / ／ ）
| |i|||||||i| / / ／ ／ いずれ六郎は――
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
.ｎ__ｎ
ひとりの部下を救うために―― ∧ ∧ ﾉ
c('・ω・｀)っ
. ... ...... ... .... ...
... . . .. . ... .... ... . ... ...... . ..
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',:'':';:;.（｡Д｡ ）二二⊃ ⊃;',:'':'`:: （,,ﾟ∀ﾟ） ∩∩'';:;..,"'`::'＿＿＿＿_;:;∧∧:":,.
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"'"'''':'`::':;:;..,"'`',:'':'`::'::'':':';:"'"''' "''''':'`::':':', :'':';:;:;..,"'`',:'':'`::'::'':;:;..,
それ以上の犠牲を出してしまう――
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
145 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:24:47 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| |
＼＿／
＿＿|＿_
／ ::＼:::／::＼
／ <●>::::::<●>＼ （――ということを、やるに違いない…
／ （__人__） ＼ 人の心は、それほど強くなれるものではない）
| `⌒´ |
＼ ／
,ｲ
/ | ━┓¨
,r‐､λノ ﾞi､_,､ﾉゝ ━┛
ﾞl ／￣＼ ﾞ､ ━┓¨
.j´ | | （. ━┛
{ .＼＿／ / .━┓¨
) | ,l~ ━┛
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼ （大将のために、部下が死ななくても、
／ <●>::::::<●> ＼ 勝つために死を厭わなければ、それでいいのだ）
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
.
146 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:25:42 ID:Gt/1EFBw
それすらも口に出さなかった。
考えていることを、あまり口に出さない。
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<●>::::::<●> ＼
| （__人__） | …………………
＼ ｀ ⌒´ ／ （プリン食いてーな…）
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
理不尽だと思うことがあっても、黙って俯き、通り過ぎるのを待つ――
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼
／ ::::＼:::／:::: ＼ （また、ワゴン行きか…）
| < ●>::::::< ●> |
＼ （__人__） ／
／ ｀ ⌒´ ＼
.
147 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:26:52 ID:Gt/1EFBw
それが、楊延朗という男であった。
／￣＼
| |
＼＿／
＿＿|＿_
／ ::＼:::／::＼
／ <ー>::::::<ー>＼ （母が死に、楊家の館で暮らすようになってから、
／ （__人__） ＼ 自然と身に付いたことだがな…）
| `⌒´ |
＼ ／
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼
／ ::::＼:::／:::: ＼
| < ー>::::::< ー> | ……………
＼ （__人__） ／
／ ｀ ⌒´ ＼
.
148 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:28:08 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
, -‐ r ─― 、
／ / ＼
/／ ,=vｼ＝= 、 ヽヽ ヽ
// // ヽ ヽ ! l l
〃{ i{ {‐-､ ィ尢ﾊl i| |
{仆 f ＿ ＿ | | |
いつも継母上の視線が、他の兄弟に向けるそれより、 |ﾊﾑ ￣ , ￣ l |）l|!
ｌ `∧ r‐‐v li l l |l
. ,' i ゝ､ ヽ ノ ｨ'l ｌ l !
/ ,' ｌ _}>‐匕!_ / ,'l l |
/rt/ ィf＜ _ _ ｀/ /_j | l
ノ |l/ ,' llﾆﾆ二ﾆ/ / ＞､|
／ / /. ├ ￢ｰ/ / ／／ ヽ
冷たかった―― . ／ / / | ,/ /´,／ ヽ
, イ / ∧ | fA./ /／ﾚ''´ ＼
〃≠-､,.ｲ/ ∧ ＼,| / / ハ. ＼
〈 { / / ＼__,jｲ/ / / !｀ヽ､ ≠､ヽ
ヽ V / { ￣i{}7 / ｲ i >'´ /
＼ / //｀个tﾄ-イ/ / ＿/ i l／ /
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
.
149 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:29:06 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
＿＿＿＿＿
γ⌒） )）＿,,_ ／＾ｌ γ⌒） /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ /＼＿＿_／＼
（ Ｏ ) ⌒ ⌒ヾﾉ （ Ｏ ) ./.::::::γ⌒Ｙ⌒ヽ::.| ／ ⌒ ⌒ ::＼
〃/ / ｼ "（ ●） （● ）ﾐ〃/ ノ .|::::::::/ ⌒ ⌒ | | （●）, ､ （●）､ ::|
γ⌒） ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ/γ⌒） ） |::::::〉 （ ●） （●） | | ,,ノ(､_, )ヽ､, :::|
.（ Ｏ ) 彡 ;ミ（ Ｏ ) |:::/ :⌒（__人__）⌒| | トＵＵ‐ｧ' .:::|
（ < ヾ ﾝ ノ ノ |/ ｍj |ー'´ | ＼ ｀ニニ´ .::／
＼ ヽ "" ＼ 〈＿_ﾉ ／ ／｀ー‐--‐‐一''´＼
ノ ﾉ
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ ＼ ）
| （ ＞）（＜） それについて、他の兄弟たちは
. | ///（__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
＿＿＿_ . | }
／_ノ ' ヽ_＼ . ヽ }
／（≡） （≡）＼ ヽ ノ いつも無頓着だった――
／ /// （__人__） ///＼ ⊂ヽ γ く
| |r┬-| | i !ｌ ノ ﾉ |
＼ ｀ ー'´ ／ ⊂ｃノ´| ｜
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
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＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
.
150 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:29:55 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
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＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
＿＿＿_
／ ＼ ただ、延平兄上だけは
／ ＼ ／ ＼
／ （●） （●） ＼
| __´___ |
＼ 'ー一` ／ いつも庇ってくれた――
／ ＼
／￣＼
| |
＼＿／
自ら申し出て、 | ＿＿＿_
／￣￣￣＼ ／ ＼
. ／ ::＼:::／:: ＼ ／ ⌒ ⌒ ＼
何年も同じ部屋で過ごしくれた―― ／ <⌒>::::::<⌒> ＼ ／ （⌒） （⌒） ＼
. | （__人__） | | __´___ |
＼ ｀ ⌒´ ／. ＼ `ー'´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､ /,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ） （ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー' `;ー" ` ー-ー -ー'
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
| ワ ゴ ン |
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
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151 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:30:37 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ::＼:::／::::＼
／ <ー>::::::<ー> ＼
| （__人__） | （父は同じくしても、母は違う兄弟…か）
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
／￣＼
| |
＼＿／
＿＿|＿_
／ ::＼:::／::＼
／ <ー>::::::<ー>＼
／ （__人__） ＼ …………………
| `⌒´ |
＼ ／
.
152 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:31:23 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
/ / ,､ |､|"ﾞ｀､ ｀､
l / / | .|.ｌ| l .::::::::::l
| | l /_,. | .| |ト､ | , .:::::::::|
| | l/l/'´ // / ｀メﾉl /l .:::::::|
俺にとって、母とは―― ､ヽ ,ｨﾁ斤､′ ?iミュ' !.:::l:::|
| ＼ {ｂ::::::ﾘ P::::::リ / .:::|:::ﾄ､
ﾄ､ ｀トﾞ-‐' , ｀‐-'／l.:: |:::| ヽ
|::| ﾍ /:::|.::. |::::| ｀､ ただ、哀しいだけの存在だった――
|:::| ::::「｀ ､ ´｀ イ ｀|.:::. |:::::| ＼
|;:ｲ ::::| l ` ー ' ´ ! |.:: ﾄ､:::|
／';:::| :::|. |‐- ､ , -‐/ !.::. ｜:::ヽ、
/::::::::';::| :::| ヽ / |.:: |:::::;'::::::ヽ
l::::::::::::';:| :::| __＼／__ |.:::. |::::;'::::::::::::l
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
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153 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:32:06 ID:Gt/1EFBw
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――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
/ : : : : : : : : : : :/: : :| : : : : : : :/.:: | :| |: :|:: |: : : : : : : : : : : :l
. / : : : : : : : : : : :/: : : :| : : l : : :/.:: │:| |: :|:: |: : :| : : : : : : : : l
/: : :/ : : : : : : : /: : : : :| : : i : :/.:: ! :| |: :|:: |: : :| : : : : : : : : l
. /: : ,ｲ : : : : : : : / : : :/: :| :._⊥/-─‐ ! :l .|: :| ──- .. |:|: :l!: : :l : : : : : |
/: :/ │: : : : ｌ : : !: : : :|:,.イ´.: l/.:::::::::: /:/ |: :|:::::::::::::... ｀メ |: :|!: : :l : : : : : |
,' : ,′ | : : : : ｌ : : |: : :.イ:/|: : :/-─＜ /:/ |: :| ＞─‐--､｀下y'| : : l: : : : : :|
│: | | : : : : | : : |: : : :|:.:_,.ｨ≠≦三ﾐ ／'" |: :l 彡三≧ｪx |/ ヽ: : :l : : : : :|!
│: | | : : : : | : :│: : :l,ｲィ'::l|li|l|li|!:| | / |::l|il||i|li:ヾ;､ | : : :| : : : : i:! 激しさを見せる時も――
│: ｌ ｌ: :/: : :| : : l : : 〃 {:::::l|l|l|l|l|::| j,′ |::l|l|l|l|l|::::}ヽゝ : : :l : : : :,ハ
|: :,′ ∨: : : :l : : l : : : l: .∨:!!|l|ll!!::| |:::!l!|l|l!!::/ /} : : /: : : :/ : :l
|: ′ ∧ : : : |∨ l: : : :|: :',∨:::::::::::j_ {::::::::::::::/ // : :/| : : :/ :| : l
i,′ / ヽ : : | ∨ : : : |!.:ハ＞=≦三三 三≧==＜. //: : /: | : :/ : :| : |
／ | ＼| : ∨ : : ﾊ : :{三三三三 三:. 三三三三ムイ: : :| :/ : : :| : |
| : |: : : :|＼: {＼乂三三三 i!三三三三三三三/ :| : : :|/ : : : :| : |
| : |: : : :| : :ヽ＼ ￣ ＿Ξ三三三三三,/| : |: : : : | : : : :| : |
| : | : : : |: : : :|｀ |lヽ、 ´￣｀ 三三三三:,イ: :| : |: : : : | : : : :| : |
| : | : : : |: : : :| : |l |: |li:..、 三三三三才il| :l : :| : |: : : : | : : : :| : |
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154 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:32:32 ID:Gt/1EFBw
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. |i |:.:.:i､i:.:.:.:i i:ﾒ=ｪく´ /／:::;=―ｪｭ,,,._|;/｀|.:.:.::ｉ.::.:i.:..::i.:|.:.:.:.:|
i |:.:.ハ:.:.::.|ｹ{f::::::i}` /'´:; '"{i:::::ﾀﾒ､. |.:..:i.:i.:.:i.:.:.:i.:|.:.:i.:.:|
. ｀i;i i::.:.:|.: {i:::::ｿ. ´ {i::::::::::|"'|.:.:/.:i:::i.:..::i.::|:.:.:i.:.:ﾄ,
'i, ｀i;;;|;;;`≡~ .... ｀'≡ﾆソ /.ｲ.:.:i.::i..:.::i.::|:.:..::i.::| i､
|｀ﾄ､;"""., "";;:;:~"'ｿ'~|.::.:i:'´.:.:.:.:.:|.:.:.:.:i.::| ii
荒れ狂う時も―― |.: i:::: ｀ ,,,,,,,＿___ ´ .|.::.:i.:.::.:.:.:.::|.:.:.:.:::i::| ii
|:.:.:.ヽ::. Y´.,_,;;;::｝ ./.:.:.:.::.:.:.:.:.::|.:.:.:.:.:::i::| ii
|.:.:.:.:.::.ヽ､ ヽ---'′ ／|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ﾄ､.:.:.:.::.::i:::| ii
|.:.:.:.:.:.:.:.:.::i-､ _,, '´-'７:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:｀i_.:.:.::.:::i::| ii
|.:.:.:.:.:.:.:.:.::|. ｒ｀‐ - '´ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:｀‐､.:.:.::i | ii
.|.:.:.:.:.:.:.:.:.::| ./: : : : : : : : : : :: :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ヽ,.:::i | ii
|.:.:.:.:.:.:.:.:.::| /: : : : : : : : : : : :/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::| _,,,,‐i_.::i.:| ii
.|.:.:.:.:.:.:.:.:.::| iｨ: : : : : : : : : : : : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|_,, - '´ ｀'､i::| ii
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155 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:33:26 ID:Gt/1EFBw
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/.:.:/..:/.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､.:.:.:.:.:､.:|｀ii
/.:.:/.:.:/.:.:.:/.:.:.:.::.:.:／..:.:.:.://∧i i.:.:.:.:.:ヽ.::i:.:Vi i|
俺の眼には、 . {://.::.:/.:.:/.:.:.::.:／.:::.:.:.:.:/ ｨ/~＾''''|.:.:.:.:.:.:.:i.:i.::./ |
..{/.|;;ｲ.:.:.:/.:.::.:/.:.:..:_,, '.／// |.:.:.:.:.:.::i.:ﾚ'}
.{i .|:/i..:.:i;;;;,ｒｪｰ'''´~／ ｨ'´ |.:.:ｉ.:.:.:.::i.:iﾉ|
ただ、哀しく映った―― .{i | i:::i f /ｒﾃﾒ､' ／ ＼__ /|.:.:i.:.:.:.:i.:i:;/
i,. {ヽ.:i|'´.{ｿ::ｿ "''ﾃ=,ﾐ-/.i.:.:i.:.:.:/.:.:|' 遊妓であったことに、
｀|:ヽ;;;| ''ー' .{i::: ﾃ}､///:.:/..:::.|
.|ヽヽﾄ ,. ､{i:;;;`ｿ// ,ｲ/.:.:::.:|
,ﾉ,--､::＼｀. ,_ ｀^'´'/／i/i.::.:::::ト､__ どこか負い目を持っていた――
/´ .ヾ:::.｀i ､. _／ i.:.:i.:.:.:.:.:| ｀ヽ,
./ ｀;::.:.} ｀ー ' ´ _i.:.:.:i.:.:.:.:.:ﾚ }
' .｝:.:|｀ー､_ i ,ｒ '''´/i.:.:.:.:i.:.:.:.:| |
i i:.:.i､ ､ ｀´ ./:ハ.:.:.:.:i.::.:.:} .|
そうなのかもしれない―― . } .}:.::} ヽ､ , .// ｀‐"_:i:.:.:.:.} |
, .};,;,/ ヽ, // ｀ー;:} .|
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
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.
156 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:34:27 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
∧
<⌒>
／⌒＼
］皿皿［-∧-∧､ 父上は月に一度しか、母の許を訪れなかった――
＿＿＿＿＿＿＿_∧_／＼_|,,|「|,,,|「|ﾐ^!､
／三三三三三三三 Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;|
＿＿|￣同￣同￣同 /￣￣∧￣￣￣￣∧￣＼
... _/＿＿|==／＼＝＝＝ﾊ,￣￣|「|￣￣￣￣|「|￣￣|
/_| ﾛ ﾛ 「￣￣￣￣￣￣| | 田 |「| 田 田 |「|［［［［| 代州の、壮大な館に居を構えながらも、
|ll.|ﾛ ﾛ /|.l⌒l l⌒ｌ ｌ⌒l l´| | |「| |「|ﾐﾐﾐﾐﾐﾐ､
/〃￣ /::|.| ,,|| ,;:'ﾞ ﾞ｀ヾ,,.| | 田 |「| 田 田 |「|:::::::::::|
| | | :|.|,;ヾﾞﾞヾﾞﾞﾞ'';;,,:::ヾﾞﾞヾ''""``ヾ;;,,""~｀ヾﾞﾞ`ヾ､´ﾞﾞヾ" 俺と母が住んでいたのは――
''""``ヾ;,;ヾﾞﾞヾ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::ヽ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::::::::ヽ
| ; |::::::::::::::|
| ﾞ ; |::::::::::::::|
部屋が二つしかない .| ＿ ＿ ＿ ' |::::::::::::::|
| /_/_/_/_/_/ ＿＿＿ ﾞ＿＿＿. |::::::::::::::|
| | | |〃 ||〃 |; |::::::::::::::|
| | | | 〃|| 〃| ;|::::::::::::::|
みずぼらしい家だった―― .| |o ﾞ| ￣￣￣, ￣￣￣ ;|::::::::::::::|
| | | ヾ , |:::::::::／
| |.＿＿_ﾞ| ,, |:::／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
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157 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:35:20 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
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母が病んでも、 |:.:| |.:.:.::.:i.:.:.:.:.:::i.:.:.://.:::..／;;;／.// |:.:|i.:..:i.:.:.:.:i.:.:.:|
|:.| .|.:.:.::.:i.:.:.:.:.:i.:.:/ｰ;;／ソ／ // -＝=､_.|:.| |.:.::i.:.:.::i.:.:::|
.|:| .|.:.:.:.::i.:.:.::.:i.:.:ﾑ;ｒ-y,ﾈ' // -_､,,,,__ .|:;ﾍ|.:..:i.:.:.:i.::..:|
父上は見舞いには訪れず ii |i :i.:.::i.:.:.:.:|ﾔｹiﾃうﾄ` ,/'´ '´,ｹﾈﾃﾞﾇ;., |.:.:i.:.:/|.::.::|i
.` |iﾄ,.:i..:i.:i.:..:|{_|;:::::`}:| ／ |{::::::f;;ｲｿ:.i.:.ｲ./.:.:.::|i
|i|i.:.::ﾄ,.:iヾ;;:| ｬ:::::,ソ .ｾ_:::::ソ/.:.:/.|/.:.:.:.:|.i
ただ、医者を差し向けただけ―― .|i|i.:.:.:;iヾ;ヽトヽ￣ . .~￣ /イi.:.:|i.:.::.:.:.| .ｉ
.|i |:i.:.:.:.:i..:`,ﾐ:ト､ i: ' /V::./.:.:.:.:.:|| i
|i .|.:i.:.:.:.:i.:.:.:.:トト`: .､. -:‐ , ｒ'´.:::|.:.:/.:.:..:.::|| i
|i |:.:i.:.:.::.:.:i.:.:.::i.:|;:;:;:;::`i ､ __ , . ｒ'´;:;:i:;:;;:/:/.:.:.:.::.:.:|.:| ii
. |i |;:;:;i:;;:;:;:;:;:i;:;:;:i:;|_,／ i :ト､;;;;i;;;//;:;:;:;:;:;:;:|;:;::| .ii
.|i .|;:;:;:ﾄ;:;:;:;:;:;:;:i;:;::i:| ＼/';:/;:;:;:;:;:;:i;:;:::| .ii
|i .|;:;:;:小;:;:;:;:;:;:;::i;:;::|＿,,...,,_ ._,,,＿＿:/;::/;:;:;:;:;:/:|;:;:;::| .ii
ﾉ'´ |:ﾊ;:;:;:;:;:;:;:;:i :|`ヽ, , ｒ'´/;:/;:;:;:;:;;:/;:/＼;::| ii
. / |:| .ヽ,;:;:;:;:;:;:;i:|= =`=､ ,ｒ'´ _./;:/;:;:;:;:;;:/;::/ ＼ .
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
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＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
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158 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:36:14 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
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: : :.i.:i : : : : ::/; : :/;: :/:: : : : . :.／,ｒ': : : : : : : :: ｨ': /: : :.:/:,: :{ :ヽ,
: ::i::i: : : : ::/; :O/;: :/:: : : : .／,ｒ'´: : : : : ::_: :ｨ': :./: : :/./:,: : : ＼} ﾟ ｡ ﾟ
: :i::i: : : : /: .o /; :/;: : : フ'ー--｡,,＿ ,ｒ '._／:／ : ／//';:i:: ; :Oi:| ﾟ｡ o ｡ ﾟ °
: :i::i: : :: /i: : : i::i:/::: :,;ｲ;ﾑー-ﾆﾆ,,,__`,ﾝ'ｨｰ'´_,／:／:/i: :.i :. : : :i:| °｡ o ｡ o
: ::i::i: ::: i i: : : i: ﾘ::.／;ｹ'~ｒｹ:::テﾏjｒﾆ'-‐''' ´／ｒ'´:,/´ |:.::i: :: : : i: | ﾟ o
: ::i::i: ::: i i: : : i: i::/ /' .{ｿ::::::ｿ/" .／,,/´ﾒ/ ,/: i: : : : :::ｉ|:| O ｡
: ::i:::i: : :i i: : : ｉ::i/ ｡;;;:;ｪi;{;;;;;;;;/ ,／;',ｒ<´| ./:.//: :: : : ::ｉ|:|
: : i: i: : :i :i: : : ｉ;i. ;;' ~~`;; .,／'''´ｒﾃﾏｧ./: /:/: : : : : / |i o 母の臨終を見届けたのは――
: : :i: :i:: :i: ::i: :｡ヾ ; :::::::::::... ｒ;'::/.'ｿ: :/:/: : : : : / ｡|ｉ
: : ::i: :ト:;ﾄ: : ＼_:`ヽ､_ :::､ ;{;;ｿ /: ::ｲ:/ : : :/;/ / ﾟ
ー-;i;;;;;;`' ;, : : : |`''‐‐`'. ,,._ ´ ~;`/／: :/:.: :／/ ' ｡ ｡
.|;;;;; : ::`' : : :|. ´´ ::::::;i/:.:｡: :/:,／O'´ ｡
|;;;;;; : : : : : ::ト､_ _, .イ´i';;;;;;/／'~´ ｡
|;;;;;; : : : : : : |. `i- ､,,, -ｒ.:'´ｉ;o: ｡i: |;;;;ﾝi'´ o ｡ o
ヽ, |;;;;;; : : : : : : :|O | `':i: : i: :; : i:; |ﾟ'´:i ﾟ ｡
`'､ |;;;;;; : : : : : : ヽ, ヽ, .|: : i: :; : i:: |: : :i ｡ ｡ o
＼|;;;;;; : : : : : : : ヽ `, .|: :: i: : ; :i: :| : ﾟi
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ :::::＼:::／＼
／ ｡<○>:::::<○>。 俺ひとりだけ――
| .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj
＼、 ゜ ｀ ⌒´,;／゜
／ ⌒ヽﾟ '"'"´(;ﾟ ｡
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
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159 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:37:15 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:ｉ:.:|Ｗｗﾊ.:.:.:.ヽ.:.:ヽ
/.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/.:.:/ｉ:.:| !.:.:!:.:.:.:.:.:.:',
. /.:.:/.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.// !.:,' ｉ:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:!
ｉ.:.:/:.:/.:.:/.:.:/:.:,.斗 // ｉ/ --､ ｉ.:/:.:.:.:.:.:.:!:ｉ
|./!.:.:!:.:.:!.:.:/イ // / ｀ﾒ､ |..:!.:.:.:.:!:|
| |.:.:ｉ:.:.:ｉ.:.:| |斗≠ / ≠=､ |:.:!.:.:.:.:!:|
| |.:.:ｉ、.:ｉ:.:|./ﾄ:::::::ｉ} ﾄ::::心、!:/.:.:.:.:!:| 『延朗、あなたは楊家の人間なのです
ヽ |.:.:ｉヽ:ヽﾄ ｖ':::::}| ｒ':::::ﾘ |/:.:.:.:/!.:|
|ｲヽ..＼ﾄ. V少 ｖﾆｿ 厶 イ:.:.!.:| それを誇りに思いなさい』
/ |:.:.:.:.:.:.:ﾊ ::::: ､ ::::: /ﾉ:.:.:.:.:.:!.:|
/ |.:.:.:.:.::!:.!ﾍ、 ｒ ｧ /:.|.:.:.:.:.:.:.!.:|
/ |:.:.:.:.:.:!.:|.:.:.＞､ ィ´:.:.:|.:.:.:.:.:.:.!.:| 物心がついた頃から、そう聞かされ続けてきた――
/ |ｒ―‐-､!:.:.:.:.:.:ｉ` ､. '´|.:.!.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.!.:|
/ | |!_, ィﾘ !＼.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:!.:|
. / /| |ｉ / ! ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:!.:ｉ
. / /_|／￣ヽ|| | | |:.:.:.:.:.:.:.:!ハ
/ .／::::| |ﾍ !ー-､ , -‐/ /:.:.:.:.:.:.:/::::::＼
/ ∧:::::::| |:∧ ＼ ./ /:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::∧
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ::::::＼:::::::／＼
事実、母が死ぬと、 ミ ／ ::::<●>:::::<●>::＼
ミ | （__人__） |
＼ ｀ ⌒´. ／＿
俺は楊家の館で暮らすようになった―― ／/ ヽ ／＼
／ / _ ／ ／
／|￣￣￣￣￣￣￣（__.ノ￣|＼／|
| 楊家の館 .｜ ／
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|／
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
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160 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:37:52 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣＼
／ ::＼:::／:＼ 武術を仕込まれ――
／ <●>::::::<●>＼
| （__人__） .| ≡＿）＿ ／￣＼
＼ ｀ ⌒´ ／＝＿） ≡＿) | |
／_ ＿ ＝＿） ≡＿） ＼＿／
（＿__） ≡＿） ＝＿） |
｜ ﾉ ／￣￣￣ ＼
/ ＿＿＿ ( ／ ＼
（＿ノ ゝ＿） ／ ::::＼:::／:::: ＼
| < ●>::::::< ●> |
＼ （__人__） ／ ））
兵法を学び―― ﾘ ｀ ⌒´/￣/￣/ ﾁﾗｯ
（| / / と）
と| / / /
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿__
／ ＼
／ ::＼:::::::／::＼
／ <●>::::::<●> ＼
| （__人__） | 戦の指揮を教えられた――
＼ ` ⌒ ´ ,／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
| ｀l￣
. | |
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
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161 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:38:44 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<●>::::::<●> ＼ （他の兄弟と比べても、決して劣っていたとは思わない
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ むしろ優れていたはずだが、誰も認めようとはしない…）
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
,＿＿＿
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （●） （●） ＼ （延平兄上でさえ、俺のやり方を叱ることは一切ではなかった）
| ___'___ |
＼ |il!|!il| ／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
| ｀l￣
. | |
.
162 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:39:42 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::─:::::::─＼
／ <●>:::::<●> ＼ （今は一軍の将で、目立った働きはしていない
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ しかし、大きな失敗も、またない――）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::_ノ:::::::＼::＼
／ <●>:::::<●> ＼ （俺が考えている戦が、
| （__人__） | 楊家ではできなかったからだ）
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣＼
| |
＼＿／
＿＿|＿_
／ ::＼:::／::＼
／ <●>::::::<●>＼ （こうやって、楊家と離されたのも、
／ （__人__） ＼ 父上の眼には凡庸に見えたのかもしれないな…）
| `⌒´ |
＼ ／
.
163 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:40:30 ID:Gt/1EFBw
一時的ではあるが、いま四郎は劉廷翰の指揮下に入っている。
当然、出動命令も劉廷翰から届く。
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::―::::::::::―:: ＼
／ .<●>::::::<●> ＼ （あの男が優れた将だとは、とても思えん…）
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
|.| ／/
!| _,...------､,,,_ ／ /
.| ,. -‐'' ´ ｀｀`､／ /
>'ﾞ ￣￣｀ ヽ ､
／ , ､ ＿_｀`ヽ､
/ /ｉ |､r､ｨｉｉ.| , ヽ ￣'''''`ヽ
./ | ./ | .| | .| ヽ,
f | / | | | | , '､
.| | | ../ .|| | ﾊ .| ヽ
.| | | ./ | |' | | ト､ ヽ
|／ | .| / ｀ ' ﾊ | .| ヽ, ｉ
／ ／ | /| / / |.| | ｀ヽ, |
/ _,,.ｨ／ | / .ﾚ ＼ ／ / ミ|ﾊ .| ヽ
/／／ ./⌒| / ,,,,,,,,,,,,＿,,, ---i'） ｀`', .|
´／／ | .| /. ､,＿__, ’ =＝| 弋-ﾍ.|＞ （小さな国境の侵犯にさえ神経質になり、
. /／/ 弋＿| ./ ヾ彡. ,.ﾉ ヽ, ﾘ
./ ／ _,.ィ＜|.へｨ‐‐､ __,｡ィ'ﾞ | いつも苛立っているように見える）
/ ／_,,ィ'ﾞ√,＼〉／ ヾ'''ｧ‐--‐'ﾞ､_ ヽ,ﾞﾞ''‐ ,, |
/ ／‐'ﾞ / ﾞＶ ﾉノ ｀ｉ 〉､＼ｉ ｀`ヽ､,,|
レ' . { .| .r‐'ﾞ'´ヽ | ./:/.)､ ` `
| .| |＼､＼'､ | / / /.ｨ'
r┴---┤ |λヽ､ヽｉ .レ'ﾞ/../-'ﾞ ﾍ､__
| _,,,,,,,,,,,| | ｀ｉヽヽ::ｉレ'ﾞ／ﾉ ／ . >
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
164 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:41:07 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ::＼:::／::::＼
／ <●>::::::<●> ＼ （それはともかく、楊家の一部がここにいることを、
| （__人__） | 遼は全く気づいていないのだろうな…
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒`:::: ⌒ヽ ”三千の宋軍が駐屯している砦”としか捉えていないはず）
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::─:::::::─＼
／ <●>:::::<●> ＼
| （__人__） | …………遼軍か
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
165 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:41:53 ID:Gt/1EFBw
四郎の中で、宋軍と楊家は明確に違っていた。
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::─:::::::─＼
／ <●>:::::<●> ＼ （まるで、北漢のころの禁軍と楊家のように、だ
| （__人__） | 軍にも質があり、貌と呼べるものがある――）
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣＼
| |
＼＿／
＿＿|＿_
／ ::＼:::／::＼
／ <●>::::::<●>＼ （楊家は、むしろ遼軍と似たところがある…）
／ （__人__） ＼
| `⌒´ |
＼ ／
.
166 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:42:56 ID:Gt/1EFBw
四郎は、麾下の三千を三つに分け、調練をくり返すことに専念していた。
＿
／Ｏ ＼
| .° |
＼＿,／
| ◯
／￣￣￣ ＼ ,-┴-､
／ ::＼:::／::::＼ r( ｎ ◯
（どうせこんなところじゃ、 ／ <●>::::::<●> ＼ > ,/ . ,-┴-､
調練以外にやることもないしな） | （__人__） | しー､_) r( ｎ)
＼、 ｀ ⌒´ ,／ `/ <_
/ ． ． ,＼ し -一┘◯
しｲ ﾄ､ﾉ ,-┴-､
| / .( ´・ω)
＼ Y ,／ ◯ / っっ
`ー'￣ ,-┴-､ └ー-､ぅ
◯ .r､´・ω・))
,-┴-､ > _/´
◯.ｎ__ｎ (´・ω・｀) .し-一┘
,-┴-､ ﾉ c' っ
c('・ω・｀)っ (_,'ー､_)
.
167 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:44:10 ID:Gt/1EFBw
そんなある日のことであった――
__ ,.-￢- ､._
／ '´, ､ 、 ｀ヽ､
ｒ´ / l ヽ ＼ ､ヽ
/ / /l. l、 ＼ ヽ ', lヽ
/, l. / /´ヽ lヽ ヽ. ! ヽ. ト ヽ､
'´| V '＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| ',｜ 四郎様、また遂城からの使者です
| l. ,| | __ ＼ﾞ､ヽ.__ヽl. ﾄ.|
lﾊｌﾍ｜´ ｀ ヽ´ ｀｀〉,^! | !
l＼ｌ| | //ｨ N
| ﾊ ヽ ＿＿ /ﾊ/ ｀ _
'′lﾊn＼ ｀ニ´／! ! ,ｲ |
_,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼ | |ヽ
_, - ' / | ヽｪ､ ' | ヽｰ､ _ | ﾄ. ヽ
,.､-‐ ´ / ｜ / 〉 | ヽ ｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
/ ヽ 〈 ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､ ,〉 | l_! ヽ ﾞl
田旭
四郎隊の将校。常に沈着冷静で、任務を忠実にこなす。
歩兵の指揮を任されている。
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::―::::::::::―:: ＼
／ .<ー>::::::<ー> ＼ ま た か
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
.
168 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:45:08 ID:Gt/1EFBw
劉廷翰は頻繁に、北平寨へ遼軍の情報を送っていたのだ。
_＿＿
／ : : : : : : :｀¨ｰ-､
__＿/: : : : : : : : : : : : : : : ¨ｰ-､
／: : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : :｀¨ｰ､
／: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
/: : : : : : : : : : : : :{: : : : : : ;ｲ : : : : : : : : : : :ﾍ
./: : : : : : : : : : : : : :.',: : :ﾄ､::/ｉ: :/ヽ: : ﾄ､: : : : :.ﾍ
i: : : : : : : : : : : : : : : ﾍ:: :l !/ l/ ヽ::l i: :i: : |ヽ!
l: : : : ﾍ; : : : : : : : : : l-',:l──--､_,,!/ ヾ!l: :,' ヽ
ﾉ: : : : : r､: : : : : : : : :l ゞ-t‐jヾ /'ｰ､l:i/
!ｲ: : : :/ ﾍ: ﾄ; : : : ﾄ; :l ー¨- 〈ftﾂﾞ/|
i: : : ,' ',:l ',: : : l ',:l ',￣,'ﾊ! それが、今回は出動の要請らしいですよ
',: : :ヽヽ-､!: ',: : :l '! 丶､l
',ﾄ､: : :ヽ__,,i ヽ: :l ／j でも、何で”命令”じゃなくて、”要請”なんですかね？
:i: : : : : :i ', ヽ! ＿ _ ,ｲ
',!i: : : : l ヽ、 ヽ r'" ∨∧;! 一時的とはいえ、俺たちは劉廷翰殿の指揮下にあるのに
',::ﾄ;::ﾄ! ヽ､ ｀￣二¨/
ﾚi ヾ!: /
__f´¨ｰ--､＿ ー,--"
／: j ｀¨ｰ-,､ ,'ｰ--､_
／: : : : ｀ヽ､ f´ ゝ._i L＿
／::｀ヽ、: : : : : : ｀ヽ､ i: i ｀¨1i: ,' ｀ヽ
＿,／-: : : : : ::ヽ: : : : : : : : ::ヽ、/ j ○ /'j / ー /｀ｰ-､
'":丶､: : : : : : : : : : i: : : : : : : : r‐'ヽ,ヾ､ i､ﾉ,ｲ ／｀i: : : : ｀',ヽ、
方礼
四郎隊の将校。物事を常に現実的、合理的に捉えようとする。
同じく歩兵の指揮を任されている。
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::_ノ:::::::＼::＼
／ <●>:::::<●> ＼ どうせ楊家に気を遣ったんだろう
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ （こういうところにも、あの男の自身のなさが
( ＼ ／ ＿ノ | | 現れていると言ってもいい）
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
169 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:45:47 ID:Gt/1EFBw
／:::/:／: ／ ＿＿＿ ＼ ＼ ヽ ＼
／::::::/:/::. /;ｧ‐ 7 ¨丁 ＼ ＼ `＜＼ ＼ l ヽ
/―=ﾃ^/::. /::/:::::{ {: ＼ ＼. 丶.ﾍ Vー― ┐
/≦≠ｱ/::. / ..{.......|::. |:::. ヽ ヽ ﾊ ', V≧､___>
/:／ ／ ,'. :: l::::::l::::::::|::. |::::::... l:. ｌ:.: l: l: ∨＼:ハ
〆 ／＼ ｌ::::: |::::厶:::::ハ: i＼:::::..::. l::.. |::j;ｨ|' |:. l > ＼
／ ／:::::::/7|::::: ｌ::/ ト{､小:. ! ＼::.::. iイl:::: /.l |::. |メ´ l ＼＼
∨:::::::::: //|:l :::: l:{ ,.ｨ≠ﾐk＼＼ヽ X´;ｨ=≠く リ : |＼＼ .:＼!
ｌ::l:::::|: //_j:ﾊ::::::l代〃 :ﾊヾ ｀ ＼､ "f〃下:ﾊ>|::::: |､ ＼＼:l
|::l:::::| { {/│:ヽ:: ', Vﾍ:::j.| |rﾍ::j.ﾘ 'ﾞ |::::: l､} lヽ/! こまかいことはいいのよ！
|::l:::::|::V !^|::::: ＼ヽゝ-‐' , ゝ‐-' |:::: ｌ_ﾉ::.|: |: l: |
|::l:::::ｌ::::::: `l:::::: .::::f` ＿＿＿__ ,':::: ﾊ:::. ｌ:: |: l: | ひさしぶりの実戦よ、実戦！
ｌ::ﾊ::: !:::::::::::l:::::::: ::ﾍ ∨ ﾘ /:::: /:: /::: ｌ: l: |
ヽ! ヽ::ヽ:::::::::ヽ::::: l.＼ / ,. ｨ/:::: /:: /:::: /:/l:ﾘ 敵の兵力は六千程度…
＼ ＼ゝ :::::: ヽ ::ﾊ fヽ､ ー ' イ |: /::: ｲ:: /＼/ノ ﾘ ちょうどいいじゃない！
Ｘ ヾ:::::::::lヘ::.ヽ l ＞ー＜ 〃:／ l:: / /＼
< ＼＼::::j ﾘ ＼V l_｀ヽ x‐／イ |〃 ／ ／＼
{ ＼ ＼V ／ﾞ＼フ⌒!＝=､,ｨ=≠/（ ｀＞ｰヽ{／ ／ ス′
l ＼ / ／ ｀〈. ー-v-一/ /⌒ヽ ∨ ／ }
!: ＞/ _,／ ／¨ヽｰ-v-‐/〃 ＼ ＼_ ヽ ＜＿ /
| ￣ { _ イ ／ ヽ /⌒ヽ `ｰ } /
袁良
四郎隊の将校。最も好戦的で、相手の驚くことをやりたがる性格。
同じく歩兵の指揮を任されている。
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ::＼:::／::::＼ 確かに調練ばかりでは、兵も倦み始めるか…
／ <●>::::::<●> ＼ 敵は六千…袁良の言うとおりだな
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ （放っておけばいいものを…
￣（⌒`:::: ⌒ヽ 劉廷翰も、妙なところで意地を張る）
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
.
170 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:46:34 ID:Gt/1EFBw
四郎は、遂城の使者と作戦について話し合う。
∧＿∧
（ ´∀｀） それでは、こちらからどれほどの兵力を
（ ） 援軍を送ればよろしいですかモナ？
｜ ｜ |
（＿_）＿）
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<●>::::::<●> ＼ いらん、我らだけで打ち払う
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
.
171 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:47:36 ID:Gt/1EFBw
∧＿∧
（ ；´Д｀） し、しかし…
（ ） 敵は六千で…
｜ ｜ |
（＿_）＿）
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼ ﾌｯ…
／ .<ー>::::::<ー> ＼
| （__人__） | 六千が、一万であろうと二万であろうと……
＼ ｀ ￣ ´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
.
172 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:48:25 ID:Gt/1EFBw
∧＿∧
（ ；´Д｀） ……………
（ ）
｜ ｜ |
（＿_）＿）
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ::＼:::／::::＼ 三日の間で、国境の遼軍は打ち払ってみせよう
／ ⌒ :::::: ⌒ ＼
| （__人__） | .三日経っても打ち払えぬ時は、
＼ ｀ ⌒´ ／ それこそ劉廷翰殿に出陣をお願いし、私もその下で働こう
￣（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒） （本気で軍を出す気はない、と思われたかもしれんな…）
ヽー―'^ー-'
〉 │
使者にそう豪語し、帰ってもらうことにした。
.
173 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:49:17 ID:Gt/1EFBw
すぐに三名の副官を呼び、出動命令を出す。
／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿__
／ ＼
／ ::＼:::::::／::＼ 歩兵を率いるお前たちから先行しろ
／ <●>::::::<●> ＼
| （__人__） | 俺は騎兵を率いて、後から合流する
＼ ` ⌒ ´ ,／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
| ｀l￣
. | |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
. /::/:::::!::f::::! ヾ:::k ＼: :ヾ丶､: : : ヽ __,.,_: :丶: : :! : !Z_::!: : : ﾄ､ヽ､
/::::f:::::::!:::!::::! .,,_ヾ:ヽ ＼ヽ､_,,.>＜"ゞ､: : : :ヾ: : !: :ト､ヾ: : i :! ｀ーヽ
. /::／!:::::::!:::!:::::ヽ, ｀Y::{ ヾ´ r',.ｨ-ｚュｧ＼: : ヾ: :!: :ヒ_ ,〉 /: !
承知っ！ /／ !:::::::!::ﾄ､::::::ヽf弋ヾ､ ´､ゞ-‐' ﾄ､ !ヽ! lﾉ／ ./| /
!::::ﾊ::! ヾ::::::::!｀¨´ j｀ |: :ヾ: : ,.ﾄ' / ,ｲ.|/
!:::! ヾ ヾ:::::::!. / |: : : : :,ｲ: :/ fヾr ､
ヾ| ヾ:::::ヽ〈.,__ |: : : :/ !::ﾊ:: :!/ ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
! ! l .:::::::/l/__l／ /／ ｌ:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
ｌ /l/l .::::::/ ＿_ ｀ヽ、 ｌ/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
V く ｌ .:::/ ¨ 疋ﾀ` ヽ､ノ .::::::_j/ -―ｌ:::/.∧l
∨ｰ!::/ ｀¨ ／fr芹､:::／l/.:/ やってやりましょう！
j/iヽl/ /.:::::┴'..:::/./ j/
. ｌ::∧ { ::::::::::::::/.:/
. __/V ::ヽ ／..::::::::::/.:/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/~／ ´|::::::::::::::!/ ~Ｙ､::!､.!:::::::! ＼:::::::! !::::/ |:::/ |::::|::::::::::|、 ヽ
::::ゝ、_.|:::::::::::::| ／´~￣`ヽ､! ＼::ヽ ＼:| !/￣~|/ヽ |::!:::::::::|ヽ／´ヽヽ
／ ／､|::::::::::::| イ､ /〇｡:::::::1＼ ＼ヽ ｲO｡::::::::::! ＼ .|ｲ:::::::::|〃ヽ ついに来たのね！
／:/ ∧::::::::::| ＼ !:::::::::::::::! |::::::::::::::::/ |/ | |:::::::::| ヽ ヽ
./:::/ /::|＼::::::| ヽ:::::'! ::::::::::´ ! |:::::::::|、 ! ! あたし達”ＳＯＳ団”が
::::/ /::::||!::::＼::| ヽ~￣´ , ~￣~｀ /!:::::::/ ｝
::/ !:::::ヽ|:::::::::＼ ,--――――--､ /!:::::::/／ 日の目を見る秋が！
ヽ !:::::::::::::!:::::从、 |／´:::::::::::::::::｀＼| /-/::::/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
174 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:50:00 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::_ノ:::::::＼::＼
／ <●>:::::<●> ＼ えす・・・おー・・・えす・・・？
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ 田旭、知ってるか？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
／｀`‐-─､
_＿,, r''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､
/:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ､
/: : : : : : |:i: .:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:...ﾍ
/:.:./:./:.::./^'ﾄ:.:.:.:.:!.:.:.:.:..`､.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.|
／〆!.:/.:/ﾘ !:l:.:.:.::ト;.:.:.:.:.`､.:.:.:!.:.:.:.:.:|
,z≠´ /.:.l:..:l ..,__ l:.|､:.:.:.! ､.:.:.:.:.`､.:.:.!.:l.:.:.:|
!.:.:|.:.:i ,,,__` !| `､:.|´＼.:.:.:.`,.:.:.i'.:.:､ヽ
i.:.:.f.:r;.! ｲ升! ! `､!-f升､.:.:.!.:.:.|i.:.lヽﾞ､ 残念ながら、私には何のことだか…
|:./ i!l.:.l ￣ / ￣´ 7:.､!.:.:lﾉ.:l 方礼殿なら、ご存知なのでは？
ﾚ !:.:.l / !.:.:ｿ.:./|:l
!:::.ﾄ .`＿___ i..:.i!.::/. ﾘ
!..:! ＼ ヽ＿／ ／!.f/|/
r- ､ ,-‐ ‐- ､＿,,!i-'"i`i､ ‐ ／_,,ﾘ|ﾍ､ ＿ . -‐ ､
ヽ､ ＼_＿ /:::::::::::::::::::::::::／::;;;;| ﾍ､ ー',, ／ i;;;;;ヽ｀'￣::::::::::::::::::::: ﾍ __
{ヽ､!ﾞ`､.ゝr､ l｀Y＼:::::::::::::::::::::／:::::::::;i rゝ"､ !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i ,.､r-ｨ'ヽ }ｨヽ
.| | ll Y´ l ! ヽ-､ ::::::＼:::_／! , '!::::::::入 /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ｨ´f i l i´ i l
.ヽ､ﾞ､ ﾞi ﾍ | i ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/ k. /i:､:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f | } }´ l ! ,! i
｀ﾞ､. ﾍ `"ﾍ `l_ !､_r ､::::::::l Y:::::::l V/ ､／::::::::::::::::r´ ! ! ! | ｿ .|' /
`ー'‐―､_ ! //´:` ､i /:::::::::| /:::::::｀` ､::::::::::rr|::::.....r'ﾞ |'´ /´ ／／
.
175 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:51:17 ID:Gt/1EFBw
_,ｨ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀`丶､
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､
,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ､
r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,ｲ:.,ｲ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ､
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ﾊ:.:.,|:.:.:.:.ト-､ゝ
,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-､_ﾚ' |ノ ﾚ'ヽ:.ﾉ!:.!
!:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..! こヒｒ`i｀´ _ｭ=-.,リ .ﾘ
|,ｲ !i^)ﾚ'l:.:.:./ ´ l´ﾋr /:.:.ﾉ
! !:ﾔヽ､.ヽ/ u ヽ l:.:./
k.l,`-ｧi '´ /∨ んなモン、俺が知るか
k_N.l r'´￣｀ア /
_,イj ヽ ヽ-―┘.／ どうせ、袁良のいつもの妄言だろ
／´r'´＼ ＼. ｀´ ／
_,.ｨ=''7´;;;;;;;| ＼ ｀ｰ-ｪ-‐'´
_,.ｨ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;! ＼ ﾉ ＼
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:! ／トｭ ﾔ Zﾄ､
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:く;:;:;:;:;:;:;:;:;:;! ／＼ヽ! ﾉ _,,>!.ヾ.､
;:;:;:;:ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼:;:;:;:;:;:;:;ﾄ､/ `ｰ-､>--'''7 ﾄ､|;:;:;:〉;＼
:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／;:;:;:;:;:;:;:;:! ヽ､_,__ﾉ |;:;:;:;く:;:;:;:;:;:＼
;:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:! ! ' .! |;:;:;:;:;:ヽ;:;:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼;:;:;:;:;:;:;:;:!. | | |:;:;:;:;:;:;:〉:;:;:;:;:;:;:;:li
;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:/i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼:;:;:;:;:;:;! |. | |;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:!.|
_,. - ―― - . .､
／´..... : : :＿＿＿ : :＼
/::.::.::.::./ ´ ＿＿＿ ｀ヽ: :ヽ
/::.::.:/::./ イ´: :: : : : : : ｀ヽ|:ヽ: !
/::.::ｨ/､:_!: :/:./: |::＿::＿-‐_ﾍノ:l:l
!::./ ,ト..十:T:ハ: |: : : l::..:.. l: : :|: :ﾄ〉
｜::｀ﾒ|::.::.|:..,|:| l lヽ: : ト､:: |: :｜:ﾚ|
|::.:/| |::.:..|:廾ト､ ヽ ＼:| ,.斗l-:l:.,1:! うっさいわね、誰が妄言よ
l.::.L|{1::.:.l:.ﾄ十::ﾃ ｰ ' イｫ:卞l/ｲ |:|
|:.|:l:Lﾄ!:.:.ﾄ{ ￣ , ￣｀|:.|:Lj:l ちゃんと意味があってつけた名前よ？
!:|:l::.::.:l::..ト、 , -､ ｲ::l:..:ｲ:! 耳の穴かっぽじいて聞きなさい！
lﾑ|:.|::.:ﾄ:..l |＼ ´￣｀ ／7:/､/ﾉ′
/|: ｢lﾄ::.:|.ヽ:! ｀ ｰｧ ´}: : j/ : |｢ト.
ハl: l:::l ヽ!: : :ト_- ― ＜|: :/: : : !!| l
i ヽ:.l:::l : : : : l _, ----l: : : : : :l:|| |
| ﾄ:ヾヽ : : : l_ノ ￣ ｀| : : : : :l:l:l !
! { ヽヾヽ : : l l : : : : /'/ {
｜ ヽ ﾄヾヽ : :l !: : : :/':ｲ ｜
} V ヽヾヽ: :l fYiｿ : : /'/ ﾊ ｜
| _, --､ }＿ヽヾヽ |ljl/: : :/'/ / r‐- |
.
176 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:52:00 ID:Gt/1EFBw
＿_ __ _
. _ , '"´ ,. _ ___｀丶、
／ ｀ / /´-‐ｧｰ-ヽ ＼
. / ／下7 ../／／.:.::/ .:.:ﾄ､ ヽ
/ └ｲ_j/ .://;へ、／!.:.::/:.}ヽ ',
,' ///!l .::j.:lｲ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l .Ｓ（四郎様を）
, '〈/f`| l ::l｀' ゞゾ '´ ｒャjﾉ::.ｌ:. | Ｏ（大いに盛り上げるための）
| l:l :!:{､| l ::| ﾏｿハ: |:: | Ｓ（四郎様の団）
| l:ｌ::i个| l ::l! ＿ ′ } .:}:.ｌ:: l
| lﾊ:l::{::', ::::{､ /.:/::.l:: l の略よ
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ＼._ ／.:/::::/l::;!
. ',::{:{､:::ヽ＼:＼;ゝ ｀「:ﾌ´!::::/;:::/ 〃 いい名前でしょ？
. ヾﾊj＞''´ ヽ ﾄ､_..上くｲ::::{ {::{／
／⌒ヽ､＼ ｀ ＼-ｰ￣＼ヾ
/ ヽ ＼＼ ＼´￣｀ヽ､
. ｌ ', ＼＼ ＼ __| ＼
. | ', ＼｀ヽ､ ∨ｎ| } ﾄ､
／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿＿
／ ＼
／ノ ::::＼:::: u. ＼
／ <●>::::::<●> ＼ （別に盛り上げなくていいし…）
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
,ｨｭ-‐-､＿
／: : : : : : : : : :｀ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
ｲ : : : : ,ｨ ./ﾘ| ﾄ､: : : : : ゝ
!: :/: :,ＡZ__ |/' >r.､: :N
!'ヽ: :! ―- ﾆ| .! .!ﾉ （重複する必要があるのかよ…）
_人_l､u. i .(ヾ| .! iヽ
_,.．-'´/:::::| ヽ ～ ,.ﾈ､ ト､
r'´:::::::::::::く:::::::| ﾉ｀ =く. .|::ﾔ .|:::｀ﾞｰ､
/:!::::::::::::::::::/::::::.ﾚ'＾YニY/ﾚ!:::ヽｚ='＝i::::::::ヽ
/::::::!::::::::::::::::ヽ:::::::| .〉-〈 /::::::〈:::::::::::::|:::::::::::!
.
177 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:52:45 ID:Gt/1EFBw
r－＜_::::::::::::::::::::丶､
, -―/:::::::::::::::｀::::::::::::::::::::::::::`丶､._
／:::::::,､!:::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／/:::::::/::｀!:::i:::::!:::::ヽ:::::::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::::::::!
／::/::/:::/::::,､,!:::!::::ヽ:::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::|
／,.イ::::/::::!::::/ .!::ﾄ､:::::ﾄ､::::ヽ::::::::::ヽ:::::ヽ:::i::::::::::｀､
/:::,ｲ::::!:::/__ !::!ヾ､::!_,>-‐ト､,_::::ヽ:::::!::::!::::::::ﾄ､ゝ
!::::ハ:::!ｲ´ ｀ .k ! ヾ:! ＼! ヾ｀::::lヽ::!::::!::::::::!
!::/ !:::::::! -‐- ヾ､ ヾ-―- ヽ:::::!::ヾ!:ﾊ::::::::!
ヾ! !:::::::! ﾉ 〉､!::::/ヽ|:::/ﾘ ……私は、お先に出発しますよ
!::::::! く !::::::::/‐,ソ:/
!:::∧ ｀ !::::,.ｲ‐'/!/
!,/ ヽ ー―-- ,.!::/ ﾄ､ﾘ
ヽ ￣ , -'´!/ ,ハ
>┬―''"´ ／ ヽ
_,,..-‐'´! ヽ､ ／ ,ｲ｀`丶､_
_,,..-‐''´ /! ,>-＜´ / .! `'ｰ-､_
_,,.-‐''"´ / ! /:;:;:;:;:;:ヽ / ｀ﾞ''ｰ-､,_
r'´ ! /ヽ､___／｀＼ / ｀ヽ
/ !/ /;:;:;:| ヾ ヽ
/ /:;:;:;:;:;! ヽ
_, -‐--....､
／..:::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/ .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/..:.:.:.:.::::/:::;i:::::,|:::::l:::::;::::::.ヽ
l::::::l::::::/l::/ |::/{::/|::;/l::}:;::;::i
l/i::l:::N`|ﾒ､_|ﾑ|/.,j／ﾚ|::|::ト!
f＾i:::ｌ ''ZＴｰ ｨ'Zト.|::|::ﾚ'＾ヽ､
,...-',,⌒ゞﾐ､l::|. ｌ l::!Y::::::::::::::.ヽ､ ───って
/::／..::::::::::::..ヽl_ 〉 /ｖ':::::::::::ﾉ::_;;:::::j,ト､
/:::::::::::::::::::..`ｰ-､:l､ f＝==r ,ﾍ:::::;::::::/￣ ﾞ''ﾍｭ_ﾉ ちょっと待て！？
/:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:､L＿,,ﾘ ／:>:l/:::／
./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヾ､ｰ_-イ, 〉<.|／ _ノ⌒ ｰ - ,,,＿＿ ＿ 俺も行くぞ！！
}:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヾ!､!;::|:|,r‐'ﾞ ／/ ヽ
「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ l / l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'" ＼___ /
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／ l ＼X=-､,,＿_／
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ﾉ ` ､ ヽ ,ﾍ./
:::::::::::::::::::::..ヽ､:::::::::::::::::::::::::::| l i´ ` ､ ﾉ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ;::::::::::::::::::::| | | ､ `'rイ ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..＼∩:::::::::| l＼ `=､.._＿,ノ ￣
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i＼∩:/ | ヽ､＿ ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| ＼:!`ｰ､ ,,=''::::｀､'‐-'ﾞ
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::l ｌ ヽ_;;ｧ'~ヽ;::::::::::.ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| | i ヽ;::::::::::..＼
.
178 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 22:52:59 ID:6bWI/cj.
大切なことなので、二度言ったのかw 179 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:53:38 ID:Gt/1EFBw
‐- ､ _ -‐':::::／ , -‐ ´￣￣￣ ￣｀` ‐- _ ＼::::::::＼｀ヽ‐‐─‐‐‐､
ｉ 〈｀ヽ卜 /:::::::/ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､::::::::::::::::::::::::::ヽ_＼::::::::ヽｉ⌒ 〉 ｉ
ｉ ｰ- ∟/:::::::/ ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::＼:::::｀ヽ::::::::､ヽｰ､, ﾉ
{ _ - ＜´ / ;:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ::::ｌ:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::＼::::::::::::;; ヽ ＼／
＞ / ;;:;:/.::::::::::::/::::::|::::ｉ::::::::::::::ｌ::::ｉ::::::::::::::::::::::::＼::::ヽ:::::::::::::::::::;;ｉ ｉ＼__､＼
λ 冫 / / /.......ｌ.....{............'......:'....＼...................ヽ ヽ | | 〉
/ 〉/ { ｌ .:::::::::::|::::::∧:::::ｌ::::::::::::::'::::::ヾ::::::＼:::::::::::::::ヽ:::::::::|:::::::::.....| ;;ｌ ∧ﾐ､
| ／ ＼__／ｌ ...:ｌ:::::::::::::::::|:::::/ ﾚ::::ﾄ::::::::::::::'::::::ヽ::::::::::＼:::::::::::ﾍ::::::::|::::::::::::::}::;; ﾄ, /::::ヽ |
{::::::/ /::::ｌ::::::|::::::::＼::::|::::/ ｌ.:.ハ:::::::::::::,::::::::＼::::::::::＼:::::::::ﾍ, ｰ´￣::::::|::::::ﾊ~~＼::::ﾊｌ
{::::/ /:::::::ｌ::::::|::::::::::::::＼::ｌ ｌ:::ｌ ヽ::::::::::,::::ﾊ::ヽ､::::::::::::＼／ﾍ::::|:::::::::::ｌ::::::::::| ｌ:::::}
|::〈 /:::::::::ｌ::::::|::::::::::::::::∧ｌ＼ ｌ:::' ＼:::::::::::ﾍ＼ ＼::::／"::::} ﾍ::|:::::::::ｌ::::::::::::| 入:}
|::::ヽ:::::::::::::ｌ:::::|::::::::::::::/ ﾘ ＼,_::ｉ＿,､ ＼:::::::::ﾍ ヽ乂 :::::::::::} 〉|::::::::ｌ:::::::::::::レ´:::::::| ちょっと…待ちなさい！
ｌ::::∧::::::::::::::ｌ.:| ヽ::::::::ｉ 彡毛三≡ｯﾙ ＼｀ｰ ィ ≦三毛ﾘﾐｮﾉ::::::::/:::::::::::::::::::::ﾊ::::::|
ｌ:::ハ::::::::::::::::|::::'::＼::::ｉ <"弋__案ﾂゝ ＼::::〈弋__案八ｨﾘ::::::::::/:::::::::::::ｉ::::::::/ ｉ:::| 抜け駆けは許さないわよ！
ﾂﾉ ﾍ::::::::::::::::|::::::::::＼li ､ 乂彡" ヽ゛ ≦彡 〟/::::／::::::::::::::ｉ:::::::/ ｉ:|
ﾘ ＼::::::´~|::::::::::::::＼ ;;; ;;;; ;;;; ;;;; /／;;;;::::::::::::,ｰｉ::::::/ ｉｌ
／￣/ ｌ:::::::::::::::.::|ヽ､ .:ｉ ／ /;;::::::::::::::::/ ｀ヽ ﾘ
ｉ ｌ ｌ::::::::::::::::::ﾄ _ /;;::::::::::::::::/ /
ｉ ｌ 从::::::::::::::::::::ゝ_ ⊂=ー....´⊃ ≦/::::::∧:::::::/ ／|
人 ｌ /ヾ::::::::::::::::::::ヽ＞ ,,, _ ､､ _ ＜ /:::::::/ 乂/ }
/ ＼ ｌ 乂 ::::人::::::ヽ ≧≦ ﾉ::::::/ ﾘ ｌ
＜ﾀｯﾀｯﾀｯ……
／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿＿_
／ ＼
／ u ノ ＼
／ u <●>:::: ＼ 騒がしいやつらだ…
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／
ノ ＼
.
180 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:55:05 ID:Gt/1EFBw
国境に対陣した六千の遼軍は、歩兵五千、騎兵一千という編成であった。
／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿__
／ ＼
／ ::＼:::::::／::＼
／ <●>::::::<●> ＼ まずは、馬の質を見究めて来い！
| （__人__） |
＼ ` ⌒ ´ ,／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ ◯
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃ ,-┴-､
| ｀l￣ .r､´・ω・)) はーい
. | | > _/´
.し-一┘
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::─:::::::─＼
／ <●>:::::<●> ＼ （いま俺が抱えている騎兵は三百
| （__人__） | 本当は五百は欲しいと思っていたのだが…
/ ∩ノ ⊃ ／ この際、ここで敵から奪ってしまえばいいか）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
181 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:55:57 ID:Gt/1EFBw
そして、放った斥候が報告を受ける。
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼
／ ::::＼:::／:::: ＼ ほぅ…全て良馬とはな
| < ●>::::::< ●> | あまり期待はしていなかったのだが、
＼ （__人__） ／ ）） これは幸先がいい
ﾘ ｀ ⌒´/￣/￣/ ﾁﾗｯ
（| / / と）
と| / / /
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ::::＼:::／:::: ＼
／ <●>::::::<●> ＼ だが、それは同時に、
| （__人__） | 敵の精鋭が出てきたということでもあるわけだ
＼ ｀ ⌒´ ／
ﾘ /￣/￣/ 遼の軍旗を揚げているだけで、誰の軍かまではわからんが…
（| / / と）
と| / / /
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
.
182 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:56:54 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::─:::::::─＼
／ <●>:::::<●> ＼ （一度で決めなければ、厄介かもしれんな…）
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
四郎は、最初のぶつかり合いで相手の力量を測るということに、
大して意味はない……という信条を持っていた。
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::_ノ:::::::＼::＼
／ <●>:::::<●> ＼ （最強の状態の自軍を、最初にぶつける――
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ それで崩れない敵ならば、もう一度陣形を組み直せばいい）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
183 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:57:54 ID:Gt/1EFBw
しかし、策については認めていた。
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<●>::::::<●> ＼ （ただ、ぶつかり合うだけなら、
| （__人__） | 他の兄弟と何ら変わりないからな…）
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼
／ ::::＼:::／:::: ＼ さて、もう一度地形を見直すか…
| < ●>::::::< ●> |
＼ （__人__） ／ ））
ﾘ ｀ ⌒´/￣/￣/ ﾁﾗｯ
（| / / と）
と| / / /
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
.
184 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:58:34 ID:Gt/1EFBw
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四
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／￣＼
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＼＿／
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／ ￣ ￣ ＼ （敵の陣形は歩兵が魚鱗、その両翼を騎兵で並べるか…
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<ー>::::::<ー> ＼ 俺の背後にある谷間は、隘路になっている
| （__人__） | これを上手く使えば、敵の騎兵の力を半減できる
＼ ｀ ￣ ´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､ まずは騎兵で騎兵を誘う、そこからだろう――）
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
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185 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 22:59:35 ID:Gt/1EFBw
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!| |! !| |!
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-=三 =-=三 ／￣＼
| ｜
＼＿／ヽ
＼
-= =-=三＝／ ￣ ￣ ＼
-=三＝ ／ ::＼::::ﾉ＼
／ < ●>:::< ●>ヽ 行くぞ…！
| （__人__） |
-=三 =-=三 =-=三＼ ｀ ⌒´ ／
／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
-=. =- =..- | |
.二三 | |
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◎ ◎
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186 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:00:18 ID:Gt/1EFBw
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＼＿／
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／￣￣￣ ＼
／ ::＼:::／::::＼
／ <●>::::::<●> ＼ （当然、敵も牽制のために騎兵を出してくる
| （__人__） | だが、この程度ではまだ引き付けられない
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒`:::: ⌒ヽ ならば――）
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
.
187 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:00:24 ID:JesRYy56
何かやらかしそうで怖いなぁ 188 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:01:17 ID:Gt/1EFBw
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四 △ ||
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. │ │
／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿__
／ ＼
／ ::＼:::::::／::＼
／ <●>::::::<●> ＼ 二手に分けた百五十を、さらに三つに分け、
| （__人__） | 間断なく波状攻撃をかけろ！
＼ ` ⌒ ´ ,／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
| ｀l￣
. | |
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189 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:02:04 ID:Gt/1EFBw
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／￣＼
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＼＿／
＿|＿＿
／ ＼
／＼ ::::／:::: ＼
／ <●>::::::<●> ＼ （よしっ…ついてきているな）
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
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190 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:03:04 ID:Gt/1EFBw
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ﾋﾟﾀｯ!
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| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::─:::::::─＼
／ <●>:::::<●> ＼ （ほぅ、谷の直前で足を止めたか
| （__人__） | いくらか戦を知っている者が指揮しているな
/ ∩ノ ⊃ ／ この先に”罠がある”と読んでいる…か）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
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191 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:03:58 ID:Gt/1EFBw
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ｸﾙｯ!
▲▲▲▲ ▲▲▲▲
▲ ▲
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. │ 四 ▽ │
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. │ │
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. │ │
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／ ::＼:::／::::＼ （馬首を返した…！）
＿＿＿＿∧,､ ／ <●>::::::<●> ＼＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣`'` │ （__人__） |￣￣￣￣￣￣￣
＼ ｀ ⌒´ ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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192 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:04:41 ID:Gt/1EFBw
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ﾊﾞｯ! ﾊﾞｯ!
□□ □□
□方 田□
□□ □□
□□ ▲▲▲▲ ▲▲▲▲ □□
□袁 ▲ ▲ □□
□□ □□
─────┐ ┌─────
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. │ ▽ 四 │
. │ △ △ ▽ │
. │ ▽ │
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. │ │
／￣＼ ）
| | / 歩兵は敵の騎兵を突き落とせ！
＼＿／ ）
ﾉ Ｌ＿_|＿__ ） 俺たちは、急速反転
⌒:::＼:::::／::＼ ヽ 敵騎兵の背後から突っ込むぞ！
／ <●>::::<●>＼ , ）
／ （__人__） ＼, `ｖ'⌒ヽ／⌒ヽ／ ,. ‐- .. _
| |::::::| | ／ __ ｀` ｰ- 、
| |::::::| | , ｨ／ ゝヽ￣ヽ ｰ- '
＼ l;;;;;;l ／" _ ／ { {ヽ、_ ヽ' ﾉ_,.〉
＼ `ｰ' ＼_ -ｧー- ､＿ ... -‐ ' ヽヽ、 ｀＞､..ﾉ=┘
／j >-‐ ' ´／ / / ／ _ノ ＼ `ｰ '!
, -‐ 7´/{⌒| ／ _/ ｊ ＞‐'
/ / /／| 〉‐ｆ／ ＼' ! ´
/ ,' > .|/ ﾚ ﾟﾉ
.
193 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:05:34 ID:Gt/1EFBw
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, ',´`,'ﾐ,','ｼ ,' ,',丶 ヽ 'ｉ ヽゞ、丶
く、,' ,' }｀、,' ,' ,',´ヾ、, ,ヽ、 ,', ヽ,'>｀ ',
行くわよ！ ,',' ７, ', l | ＼ヾ、、ヽヽ｀,ゝ、, }｀ 、_; ＿
全軍突撃！！！ ,',' ´,´ | | ',｀,==ﾐ ｀`ヽﾞ｀ｲﾟ:::::ﾘﾚ| ﾄ. ｀丶 _ 、ゝ
´// / | ﾄ ',ヾﾟ::::i ヽﾞ=〃| l ', l |
｀, | l |ヽ ゝ｀ ´ ｒ｀ー ﾍ / / | | |
, 、 ' `i ヽ'ヽ、ソ ヾ ｀ヽ、 ゝ、 / ,/ / | l ,,|
ヽ ＼、_ , ' ,' i｀`ゝヽー― 、 ヽﾍ ヾ ヽ ｀＞ 二 , ' !／ /| /,ｿ
ヽ、 ￣ヽ/´｀ l´ヽ ヽヽ ｀ヽー-－ヾゝ, ´ ｀r l ﾄ、!}｀ i i ｒ」|i ／ ﾘ
｀/｀ー ｀' / | l l ヽヽ、＼｀ ,'|´// l´｀` lｒ´￣'`｀ｙ「l｀ l l｀ヽ
,/,丿,'ﾞ ; ´ ﾌ'´ー-'/ | | ヽ、 ｀ﾟ'ﾟ'｀ﾟ ,', l、,|、| l ',_ _ , 、
ｒ' ´ / , ,_ _ノ＼ / | | ,、 ヽ, '''ｒ｀' ﾞ' ,',' ┌_ _┐ ｀/ ／S ＼
`─ー´i |´l ヽ、￣ //'ー- ' ｀`-´｀ヽ、_ ,','´ ;; ´ ｀ 〈' / ０ 人ゝ
,l/ ﾊ ヽ ｀ー ―'´'´ ,',; ....:::::::::.... ;;. ......::::::::::::.... ,´ / S , ' ｀ ヽ、
〈／ ヽ' ;;',::::::::::::::::::::,' ;;: ::::::::::::::::::::::::/ ﾍ、 / ヽ,
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
l/i::l:::N`|ﾒ､_|ﾑ|/.,j／ﾚ|::|::ト!
f＾i:::ｌ ''ZＴｰ ｨ'Zト.|::|::ﾚ'＾ヽ､
,...-',,⌒ゞﾐ､l::|. ｌ l::!Y::::::::::::::.ヽ､ ───って
/::／..::::::::::::..ヽl_ 〉 /ｖ':::::::::::ﾉ::_;;:::::j,ト､
/:::::::::::::::::::..`ｰ-､:l､ f＝==r ,ﾍ:::::;::::::/￣ ﾞ''ﾍｭ_ﾉ お前が勝手に仕切んな！！
/:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:､L＿,,ﾘ ／:>:l/:::／
./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..｀''ヾ､ｰ_-イ, 〉<.|／ _ノ⌒ ｰ - ,,,＿＿ ＿
}:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ﾞヾ!､!;::|:|,r‐'ﾞ ／/ ヽ
「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ l / l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ﾆ,-'" ＼___ /
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ .／ l ＼X=-､,,＿_／
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ﾉ ` ､ ヽ ,ﾍ./
:::::::::::::::::::::..ヽ､:::::::::::::::::::::::::::| l i´ ` ､ ﾉ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ;::::::::::::::::::::| | | ､ `'rイ ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..＼∩:::::::::| l＼ `=､.._＿,ノ ￣
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i＼∩:/ | ヽ､＿ ﾉ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| ＼:!`ｰ､ ,,=''::::｀､'‐-'ﾞ
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194 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:06:24 ID:Gt/1EFBw
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/,.イ::::::::::::l::::/::::::// !:::l:::::ﾄ､.:::::::::!::::!ヽ::i
/ｲ::::::ハ!:::!:::,ｲ/｀¨'ｰ-､!:::l::::::!_」.::::::::!::::| ヾ!
!∧::〈（｀!!:!::,'|/ .r'ヒｱ｀!:ﾊ::::ﾋｱ!::::::::ﾄ､::|
!:::ヽ､_!:::::! ﾘ ヾ! l:::::::::! リ
ﾉ,::i::i::i::ﾊ::.! _> ﾉ::/!:/ お二人とも、ふざけている場合ではありませんよ
,.ハ|::,ﾊ| ヾ!､. r‐-‐ｧ .／::/ |/
／! ﾚ'＼. ＼ ｀ﾆ´／|∧! 敵の本隊が救援に駆けつける前に、
／ ヽ ヽ､_. ｀i'ｰ-＜｀ヽ. 全てを終わらせなければならないのですから
／ ＼ ,ﾍ} 〈 ,' / !
. ／ ＼/ |ー! .／ ! ＿＿＿
／,r-―- ､ !o| / / , '´ ￣￣￣｀)
/ ,/ ｀ヽ ∨{ 〈 ／ ｀ー＜￣j￣￣
./ / ヽ |o! //./ ｀'ー-〈￣
/／ ! / .! | r'7 /ノ ー--/
../ ! / | ! .! !／ ,ー--'
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／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿＿
／ ＼
（指揮の腕は確かなんだが、 ／ノ ::::＼:::: u. ＼
性格に問題がありすぎるな…） ／ <●>::::::<●> ＼
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
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195 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:06:56 ID:Gt/1EFBw
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■■■ ■■■
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■■■ ■■■
■■■■
■■
＝□□ ▲ ▲ □□＝
＝□方 ▲ ▲ 田□＝
＝□□ ▲ ▲ □□＝
＝□□ ▲ ▲ □□＝
＝□袁 ▲ ▲ □□＝
＝□□ 四 △ □□＝
─────┐ △ △ ┌─────
. │ △ △ │
. │ !| |! !| |! .│
. │ │
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. │ │
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. │ │
. │ │
-=三 =-=三 ／￣＼
| ｜
＼＿／ヽ
＼
-= =-=三＝／ ￣ ￣ ＼
-=三＝ ／ ::＼::::ﾉ＼ 敵に態勢を立て直す暇を与えるな
／ < ●>:::< ●>ヽ
| （__人__） | 一兵たりとて逃がさず、殲滅させる！
-=三 =-=三 =-=三＼ ｀ ⌒´ ／
／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
-=. =- =..- | |
.二三 | |
|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|
◎ ◎
.
196 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:08:07 ID:Gt/1EFBw
乱戦が始まると、いよいよ遼軍の騎兵はまとまり切れず拡がるしかなくなる。
四郎は崩れた箇所を正確に狙い打つように削っていく。
残った遼軍騎兵は三、四百といったところである。
(⌒;;从⌒ (⌒;;从⌒）
バキ (⌒;;从⌒从⌒从⌒⌒;;从⌒从 ドカ
∑⌒;;(´三(ﾊﾞｷ´∪Ｗ⌒;;(ｱﾎﾞｰﾝ´´ ;;）
(´⌒;;(´三ｱﾎﾞｰﾝ(´⌒;;(´⌒―⊂;;(´;;ﾄﾞｶ)
ドカ∑´⌒つ;;(´三(´⌒;;(´⌒Ｗ;;( ;;;;;) バキ
.. (´⌒ﾊﾞｷ;;(Ｗ´三(Ｗ´ﾄﾞｶ⌒;;(´ﾊﾞｷ(´ ;;;;;)
(´⌒;;∑(´三(´⌒;;(´⌒;;(ｽｶ´;;;;;;;)
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼ （よし、この調子なら敵の本隊が動く前に、
／ .<●>::::::<●> ＼ 片が付――）
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
／ ::＼:::／::::＼ （むっ…！）
＿＿＿＿∧,､ ／ <●>::::::<●> ＼＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣`'` │ （__人__） |￣￣￣￣￣￣￣
＼ ｀ ⌒´ ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
197 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:09:09 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
ヾ::::;;::::ｌ::::::::::::::＼:ヽ::::::::::::::::::/;:;:;:;;;;;;;;.'
∠二＼;:;:;;', ＼＼ /;:;:;:;;;;;;〈
l´＞,へ｀l＼;;;'.., 〈 ｀＼ /:;:;:;;;;;;;;;;;ヽ
,／ /:::.::|ﾗ, ｀`）ヽ ´￣｀ ／;;;;;;;/＼;;;;;;;;;＼_ おのれっ…！
／ ./:.::.::.| //;;;∧＞- ＜/;;;;;;;;/ __ ｀`ｰ--一 姑息な手を使いおって
／; ヽ¨ﾞ゛'' ―- ...､､ _______,⊥ -ー"´´ ｀'‐ゝ 許さぬっ！！
./::::::':;.. !､ ￣ ≡三 ⌒＼
/'::;:::::::::::'::,l! ＼ ....._≡三三,r' ﾐミ＼.
;! '::;::::::::::::l:.:.:....゛'''‐- ...＿＿＿.... -ー ＼ : : : : :／ 三三ﾝ―- 、
l. ''::;;／＼:.::.:..:.:.i! } : : :／ .三､ r` !､
|:.:.. ／ ＼:::.:.:.:! l: :／ ／ ﾞ, ゛''‐-、
:!::::.／ . ＼::.::ﾞ:、. ___＿＿＿､,,r'／ ／: : : : : :| :ll ﾞｉ
ﾞく ＼:.:.ﾞ: ￣ : : : : : : :／ ／ : : : : : : :! l|ｌ ﾍ
. ` 、 ＼::ﾞ:.、ｰ-----／ ／:: : : : : : : : :| ,r'', | |
｀ﾞ ‐- .,,__ _,,.＞ ／ ／: : : : : : : : : : :l | : :',. ! ﾞｉ
￣ ／ ／ ￣゛'' ―- ...＿l |: : :l |
／￣＼
| |
＼＿／
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／￣￣￣ ＼
／ ::＼:::／::::＼
／ <●>::::::<●> ＼ ほぅ、この劣勢でなお挑んでくるか…面白い
| （__人__） | 受けてやろうではないか
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
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198 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:09:50 ID:Gt/1EFBw
/`l
,､. l |/ 〉
,l | l |ﾚ'
,! L.-ヾi=,'
_,.-'´ _, - '_´ ＼
|_,.- '´| L-'´_| ＼＼ ／
,.-'´ ,.-'" ＼.＼ ／／
|,.- '´| | ／> ＼ ＼ | ／.／
|,i ／ r´ __ 丶＼ ＼丶. || ／／ ／
く／Ll ／／ ヽ＼ ＼ヽ... O |│ ／／ ／／
ﾚ'!_l ＼＼ ＼＼ 。./ ／／ ／／
／| ヽ ＼＼ ＼＼ .。／／ .／／
／／ ＿＿ _ 〇 ヽ＼ ／ ／／
／ ｨ' ／＿＿ノ ／丿-＝二二 三 三二 ≡ = - -
く／レ ／ ／ o ＼ ＼＼ 。
,____,. - '´ ／ ／／ O.＼＼ ＼＼ ０
/＿＿__,／ 0 ／／ ／ 。// ＼＼ .＼＼
／／ ／／ / ｀~´ ヾ＼ ＼ヽ
／／ ／／ ○/ 。 ヽ＼.＼丶
／／ ／／ ＼＼
／.／ ＼
／／ ＼
／
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199 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:10:25 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
. /::::::i､::::::､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::l '､:::::ヾ' ､..........:::... :::::! ::::::::: ',
. ｌ .:!:::::ヽ、.':､｀' ‐､､::::::::::::::::::::::::! !
. !:. .::::i::::::::::::'､::::':､::::::::::::ﾆ=:_､_､:::::!::::::::... ..:::::::/
. !::::::::::::!::::::::::::::ヽ::::ヽ、:::::::::::::::::::｀'ｿ::::::::::::::::::::/
. i::::::::::::::',:::::::::::::::::｀' ､:ヽ、`ｰｼ′/::::::::::::::::::::/
. '､::::::::::::::', ､ゞ' ｀''-｀:.､ /:::::::/::::::::::/
ヽ、:::::::::'､ ,: ｀｀'ﾂ,:::::::/:::::::::::（
くっ…！ ｀' ､::::::':､ ｀ ___ u 〃ｌ:::::/ ＼:､::::::＼
｀ヽ::::ﾞ'::..､ ` ｀ ／ ｌ::/ ヾ＼ﾄ､ｔ＼
ﾉ:::.:::.:::.::`::.､,_,,／::｀i,ｌ/ _,､-‐''"
／/:.:.:.:/l:.ﾄ:.l＼:.､:.:.:.::/i ／
／ /:.:.:/ |.l ヾ､. ｀'ー7' /／ ／／
／ /.:.:/ |ｌ. ＼ / _j/ ／／
／￣＼ ／ /.:/ ｌ! ｀ / ／／
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＼＿／
ﾉ Ｌ＿_|＿_ ..／}
⌒:::＼:::::／::＼ / / __
／ <●>::::<●>＼ ./ / . ／ .ﾉ
／ （__人__） ＼/ 厶- ´ ／ 逃がすかっ！
| |::::::| / ／
＼ l;;;;;;l r一'´ ー ､ ￣￣￣）
／ `ｰ.`ー―. ､＿_ .〈￣￣
／ / ＼ ＼
（ 丶- 、 | ヽノ
`ー､＿ﾉ
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
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200 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:10:59 ID:Gt/1EFBw
,,,,、 r‐ｰ',!
.ｔ'''''| ＿__. | .| 冂 r‐ｰ1 lﾞ .lﾞ
| ‘,,,＿ ,! .| .|.| .| _,,,,---, ,lﾞ ,i´ lﾞ lﾞ
.} |＾ .| | "'""'" .,,,-‐''″._、 〕 ,,、 .r‐┐ │ ," lﾞ │
.ﾉ,,ノ | | ...,,,-‐'ﾞ｀ _,,―''ﾞ,i´ / ._,,-,'l″,!,/ / | ,lﾞ .|,,,,,ﾉ
.| ,! 〔 ._,,-‐,ﾆ-ｯ 丿 ./ ｀ﾞl、.ﾞlﾞl-'ﾅ / .Ｌ,,,ﾉ .,ｒ'"ﾞﾞl
,/ 丿 ."″ / ,i´‘''''''" .ﾞ‐'｀ 丿 丿 ｒ'"＾ﾞl ヽ-'゜
.,,/ .,/ │ .lﾞ ｀冖'" ヽ-'゜
.ﾞl／ 丿 .lﾞ
.,＿_,,i´
／
_,,,,,,...ii,ﾞ
.ｰ ..,、 ,, ‐"￣´ ｺ､
￣｀''''ｰ ..,,,,＿_ ,ﾉ゛ ､. "..,,_,,ﾞl．
｀ﾞ^''''―- ..,,,,_ ／ ,i‐''"´ ｀''―ｰ′
￣ﾞﾞ"'''''―ｰ- ．..,,.／ . ／ _,,.. -一''''^lﾞ
_..-" ,iｌー ./
,／’ __,,,,,ラ――'/'''"゛
_..ｒ'" ＿_iﾆー、 _..┘
r‐' ---――￢''''''''''''''''''''ﾞﾞ´ __i┴ ゝ--lヽ,,.. ／
｀ﾞ"''ー;;, ......,,_＿___,,,,,,,,,_,;i＿,,,,,.... -ｰ￢'"´ ,ｨゝ ｀''''ﾍ..＿__,./
.'二,,,,,￣´ `'～.､,,,,,,／
ゝ..,,,,,,,,,,,...,,,,,,,,,,,,＿__ _ , ／
,,,..｀-'“´ /
_,,,..,,.. ‐''''"´ /
'ヽ -‐゛ _,,,.. --ｰ''''''",ﾞ=‐ ／
.｀-.... -ｰ''"´゛ _..-'''"゛ ,..-'″
,ｒ'"゛ ,,, -'".~l .／゛
／ .,ン'''"´ ./ ,i"
'ヽ iﾆ..-'" ./ ./
/ ./
,′ .,ﾉ′
/ .,i_,,./
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201 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:11:29 ID:Gt/1EFBw
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＼＿／ 〈〈〈〈 ヽ
| 〈⊃ ﾉ
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／ﾉ( :::＼:::／::::i ｌ !
／ ⌒< ●>::<●>＼" / そぉい！
| （__人__） ／
| !!il|!|!l| ／
＼::::::;:::.... ｪｪｪ _／
/ ＿￣"" / ,､,,,__ ＿＿___ .
(＿＿＿） ./ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀`'';;.､
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くそっ…！ ＼;:;:;;', u ＼＼ /;:;:;:;;;;;;〈
＼;;;'.., 〈 ｀＼ /:;:;:;;;;;;;;;;;ヽ
｀`）ヽ ´￣｀ ／;;;;;;;/＼;;;;;;;;;＼_
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／/;;;/ ∨＼;;;;/;;;;;;;;/::／´ ￣｀`ヽ
/:;;/ ヽ ∨;;;;;;/／ ヽ
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202 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:12:12 ID:Gt/1EFBw
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＼＿／ ,
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／￣￣￣ ＼ ／／ ｽｯ…
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| （__人__） | ／／ ………………
＼ ｀ ⌒´ ／／／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,）／
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿゝ
| ｀l￣ _.,,_._＿
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＼::::',:::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
＼'..､::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::/_
貴様の勝ちだ… ､' ＼＼ `i::::::::::::::::::::::::::::::｀`..､､
早く斬れ `､__ ｀＼ l::::::::/ヾ;:::::::::::::::::::::::::ヾ、
' ､｀ _ ,'::::::/ ,,､ｰト､:::::＜⌒ー-､
ｰ "´ ',/::::::/: : : : : :i ＼（´ヽ
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//::/. : : : : : : : : ',
ノ/:,.'. : : : : : : : : : : ',
/ ノ´. : : : : : : : : : : : :',
/ ,'. : : : : : : : : : : : : : : : ',
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203 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:12:49 ID:Gt/1EFBw
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／￣￣￣ ＼ ／／
／ ::＼:::／::::＼ ／／
／ <○>::::::<○> ＼ ／／
| U （__人__） | ／／ ………………
＼ ｀ ⌒´ ／／／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,）／
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿゝ
| ｀l￣ _.,,_._＿
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i:::::::::l:::::'.,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
';::::::::!:::::::≧､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
＼::::',:::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
＼'..､::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::/_
何をしている… ､' ＼＼ `i::::::::::::::::::::::::::::::｀`..､､
私を愚弄する気か `､__ ｀＼ l::::::::/ヾ;:::::::::::::::::::::::::ヾ、
' ､｀ _ ,'::::::/ ,,､ｰト､:::::＜⌒ー-､
ｰ "´ ',/::::::/: : : : : :i ＼（´ヽ
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//::/. : : : : : : : : ',
ノ/:,.'. : : : : : : : : : : ',
/ ノ´. : : : : : : : : : : : :',
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204 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:13:16 ID:JesRYy56
四朗どうしたｗ 205 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:13:41 ID:Gt/1EFBw
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. /:::::i /::i |:::::i ./'''"´:::::/ .／:::::::|
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. i::::::::::i i::::i i:::::::i/:::;.r''" ／:::::::／
. i:::::::::i. i::::i,/i:::::/'"´ .／:::::::／
. i:::::::::i. i:::/::::i:::/ ／:::::::／
. i:::::::::i i/:::::::i/:| ／::::::::／
. i:::::::::"::::::::::／ |:::::::／
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i::::::::i /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. i:::::::i ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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i:::::::i /::::.:.:.:.:.:.:∧:.:.:. |＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::.',
. i::::/ .,'::::::::::::::::::! !::::::::| ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
. i/ .|:::::::::::::::::! !:::::::|. ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
|::::::::::::::::!＿__､!::::::l ,∠＼::::::::::::::::::::::::::::::/
|:::::::::::::::l ｢￣ﾌﾊ:::::', イィ´￣刀ｔ､ ::::::::::::::::::/
ﾍ::::::::::::ﾊ くﾆｿヽ:::'､ く二ソノV:::::::::::::/
斬れ―― ヽ:::::::::::', ｀¨´ ＼ヽ ｀ ￢" /::::::::::::/
＼::::::ヽ 〈 ｀ ＼ /:::::::::::::::＼
` ､:::丶、 ｒｰ ,_ ＼.イ::::::::::∧::::::::＼＿,
/::::::::::＞., ￣ ,. ' /::::::::::/ .|＼- :;_＼
/／}:::/,.ィ⌒マ´_,.ィ/::::／}/ | ＼ ￣`
／´ ﾉｲ/ |｢￣下丁/／／ﾊ. | .／＼
／ ∧ | 〉 〈|/／ ∨ ＼_」 / ＼
〈|! K イ| ./ >/ ヽ
.
206 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:14:24 ID:JesRYy56
キターーーーwww 207 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:14:27 ID:Gt/1EFBw
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＼＿／ ,
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／￣￣￣ ＼ ／／
／ ::＼:::／::::＼ ／／
／ <○>::::::<○> ＼ ／／
| U （__人__） | ／／ （お、女…だと…？）
＼ ｀ ⌒´ ／／／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,）／
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿゝ
| ｀l￣ _.,,_._＿
,'´:::::::｀::::::￣:｀`':'ｰ:.､_
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';::::::::! ∠≧､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
＼::::',ク'|i!ﾉ'＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
＼'..､｀''′ ＼::::::::::::::::::::::::::::::/_
…………… ､' ＼＼ `i::::::::::::::::::::::::::::::｀`..､､
`､__ ｀＼ l::::::::/ヾ;:::::::::::::::::::::::::ヾ、
' ､ _ ,'::::::/ ,,､ｰト､:::::＜⌒ー-､
ｰ "´ ',/::::::/: : : : : :i ＼（´ヽ
/:::::/. : : : : : :.｀, `
//::/. : : : : : : : : ',
ノ/:,.'. : : : : : : : : : : ',
/ ノ´. : : : : : : : : : : : :',
/ ,'. : : : : : : : : : : : : : : : ',
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208 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:15:18 ID:Gt/1EFBw
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／ ／,..::::::::::.ヽ＼:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;::::／,..::::::::::.ヽ＼ ＼ …………………
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／ ＼ ヽ;;;;;;;;;／／::::::::::::::::::::::::＼ ヽ;;;;;;;;;／／ ＼
/ ／ i ＼ ヽ
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|:::::::::::::::::! !:::::::|. ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
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|:::::::::::::::l ｢￣ﾌﾊ:::::', イィ´￣刀ｔ､ ::::::::::::::::::/
ﾍ::::::::::::ﾊ くﾆｿヽ:::'､ く二ソノV:::::::::::::/
……………… ヽ:::::::::::', ｀¨´ ＼ヽ ｀ ￢" /::::::::::::/
＼::::::ヽ 〈 ｀ ＼ /:::::::::::::::＼
` ､:::丶、 ｒｰ ,_ ＼.イ::::::::::∧::::::::＼＿,
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/／}:::/,.ィ⌒マ´_,.ィ/::::／}/ | ＼ ￣`
／´ ﾉｲ/ |｢￣下丁/／／ﾊ. | .／＼
／ ∧ | 〉 〈|/／ ∨ ＼_」 / ＼
〈|! K イ| ./ >/ ヽ
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209 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:15:40 ID:tYm90.oQ
四郎まさか… 210 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:15:51 ID:bbbbjY4s
初音ミク「恋は戦争」 211 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:16:10 ID:JesRYy56
今更ながら、オープナ顔でかいな 212 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:16:32 ID:Gt/1EFBw
. / 7 / /７ / 7 / /７ / 7 / /７ / 7 / /７ / 7 / /７
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/ ,--一′ / ,--一′ / ,--一′ / ,--一′ / ,--一′
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モクモク::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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（⌒;;;;;⌒;ソ⌒;;):::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::;;;;;::(⌒;;⌒ヽ;; ｀)⌒;;,,.⌒
;;;; )(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,.⌒）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(⌒;;;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,."）
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⌒;;;;!"'''）ヽ）;;;;;ｿ;;,,,,,,）ソ;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;;;;'''）ヽ）;;;;;;;,,,,,,）ソ'';｀)⌒;;;;'''）ヽ）;;;;;;;
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／ ::＼:::／::::＼｀
／ <●>::::::<●> ＼ ………っ！？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
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214 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:19:05 ID:Gt/1EFBw
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i:::::::::::::::／ i::／ ∧ ､
i:::::::::／ i/ ,､-‐￢ｰ‐ ､ / ﾍ ',ヽ,
i::::::::i '"""'ヽ､ ＞r'ｰ-‐',>-､‐:､ | ﾍ
. i:::::::i ＼ 〃 ｀￣´ _,冫 ＼ ! ', ぬうぅぅおおおおっ！！
. i:::::::i Y ,､‐ニ-r‐-､ノ _,､‐''＞､, ./ .l どけえぇぇぇいい！！
i:::::::i ,.|. , ./,r'";rrrrf'"'>r,､,＼, _,冫 l
. i::::/ ／ .'i. i1 .i./:::;r'´￣ ,.ニヽ'r=,..r''"´ ,.,＞‐￢､
.‐- ､,,_ "ｰ-.､',ﾞ､ﾞヽ!'/ ＼ // rfﾍ ﾍ'''ｰｧ
."''￢ｰ-"ﾆ､,‐- ､,,,__ _,,,､､,､r-イﾞ {ゞ＼ ﾞ'i ＼,/,/ | |. ', ﾍ / _,.､--.､
.''''ｰ‐-- ､､､,,,,,,,,,__'''''"'''￢-fｼ/,/ ll. {. r､ﾞ''ト.>､ﾞ1 _,ri'j// ' _,,,〈| 'l,. ', _,,,..ﾍ､,､-‐''ﾂ"r'-:､ﾞヽ',
.､､､､､､､､､､､､､､､､二ニﾆｼ',.r'-{,. {!..,,,.ヽ- ､rl,j{=ﾄ.!,.r＜ノrj',l | ,.fr.､.ﾞ､l.l.ヽ,〉r=-､, r/r'- ､ヾ.{. i;::::::j .ﾘ
f,,ﾝ'"ヾ＜>! {l,,,,,.ノ,r/ rゞi'j｀~ﾞ/rr‐くﾉ!ヽ ' ji,.r/7fﾞ r"-､ヽ'i. {,:::::::ﾘ .jj__ﾞｰ"_,ノ
｀'ｰ'""´ 〈. |ﾞl, >{ｰく冫'ﾞ'i´-l, ,r'fi { { {l. {;:::::::ﾘ j､ ﾞ'ｰ'ﾞ,,,ノr-"￣
ヾ! ﾞｰ‐ﾞ"'´‐-､ir-ヽ,／{, {,..ゝゝ!,. ﾞ'ｰ'ﾞ,.ノ-‐ﾞ''""￢.l,
ヽ、 .i | lj f.r f´'''ヾﾞY"「'"｀ヾr""Y￢.i,ﾞl
ﾞ''i､-､､､ﾚ .ﾘ/_,i,.l,.ヾ､,ノ ﾘ .|{,.f"~ﾍ,,r-､! |.ﾞ|!
_,.､rゝヾ､ｰ-- -'､__.冫ｰ-‐f"lf"´ﾞj､!. }｀ﾞ´ﾄ､j=j
,r'"_,,./ﾆYi｀ヽ＜ﾆ=/ ﾞ'r‐'ﾞ´ >j´~l.j={_,,.ﾉ'''‐l../／
iﾞ‐'" :i,r'''ヽ'/ ￣〃""´,,...>‐'"f‐'ﾞ,ｿ/‐､/{. /ﾞ{ﾞ"
,..､ ,.､-‐‐'''ﾞ| ,､r,､'ヾi" l r; / {/./"´/ |／´ﾞ'''i､"ヽﾉ .ﾞ7 ﾞ'i
／ { ／ .l ∨'" {冫i,_.〈 ,r'ﾞ''ｰ,{___/l,､‐く´ jノ ヽ'ﾞヽ |
／ ,.r:l ／ .| ﾞ､ /ﾞ ﾞ''r'---' f {i ヽ >'"ﾞ､ ヽj
/ .／ l ,r' .l 〉r, / /ﾞﾞ､￣ﾞ､,ゝ-ゝ‐i"´ ﾞ､ ./ヽ
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215 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:19:50 ID:tYm90.oQ
グフカスタムｗｗｗｗ 216 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:20:21 ID:Gt/1EFBw
.
＼.. ／
＼＼.. ／／
＼＼... o | ／／
＼ ＼ 。/ ／ ／
ヽ ＼ ＼ .。 ／
ヽ＼ ／
- -二 二 - - ｷﾞｷﾞﾝｯ
o ＼ 。
o ＼ ＼.
／ ／。/ ＼ ＼.
／ ／ ｀~´ ＼＼
／／ / 。 ＼＼
／／ ＼
／
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217 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:20:51 ID:JesRYy56
グフと剣を交えるの？ｗ 218 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:21:35 ID:Gt/1EFBw
不意に、二十騎ほどの遼軍が、四郎を目掛けて突撃してきた。
／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿＿
／ ＼
／＼ ::::／:::: u. ＼
／ <●>::::::<●> ＼ くっ…！
| （__人__） u. | 思った以上に手強い…
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼ ´-
／ ::＼:::／:: ＼｀
／ .<●>::::::<●> ＼ …………むっ！
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
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219 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:22:33 ID:Gt/1EFBw
その間に、謎の少女は遼軍の中へと消えてしまっていた。
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<●>::::::<●> ＼ （逃げられたか…
| （__人__） U | まぁいい、戦況はこちらが優位に進めている）
＼ ｀ ⌒´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
／￣＼
| |
＼＿／
＿|＿__
／ ＼
／ ::＼:::::::／::＼
／ <●>::::::<●> ＼ 敵は自軍の騎兵の収容で混乱が起きるはず
| （__人__） | そこを叩くぞ
＼ ` ⌒ ´ ,／
. /⌒～"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ 追撃の手を緩めるな！
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃
| ｀l￣
. | |
.
220 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:23:08 ID:Gt/1EFBw
案の定、味方の騎兵を収容すると、遼軍本陣では混乱が起きた。
四郎はそれを見逃さずに追撃を開始。
国境から十里（約５km）は追ったところで、退却を命じる。
ひとまず退却だｺﾞﾙｧ!!
ちょｗおまｗ ∧∧ ∧∧ 逃げんなｺﾞﾙｧ!!
∧,,∧ (ﾟДﾟ,,) ∧,,∧ (ﾟДﾟ,,)
|| || || /ο ・ )Ｏニ)<;;> /ο ・ )Ｏニ)<;;>
||∧ ∧ .||∧ ∧ ||∧ ∧ こっちくんなｗ / ノ lﾐliii|(ヾゝ / ノ lﾐliii|(ヾゝ
||(ﾟДﾟ,,) 三 ||(ﾟДﾟ,,) 三 ||(ﾟДﾟ,,) 三 (o_o,ｲ＿_ヽ´|(__) ﾉ~⌒）彡 (o_o,ｲ＿_ヽ´|(__) ﾉ~⌒）彡
⊂ ⊃ ⊂ ⊃ ⊂ ⊃ ﾉｌｌｌｌｌｌｌｌヽ| |￣ノl ﾉ ﾉｌｌｌｌｌｌｌｌヽ| |￣ノl ﾉ
ヽ.と_）～ ヽ.と_）～ ヽ.と_）～ / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_ / /~ヽ ﾉ'''''''~ヽヽ＼ヽ_
し' し' し' ヽニﾌ|_| (_/ ヽﾉ ヽニﾌ|_| (_/ ヽﾉ
(_ヽ (_ヽ
敵の馬も戦場から、かなりの数が駈け去ってしまったものの、
それでも三百頭近くの鹵獲に成功した。
ﾄ､
|ﾄlヽ、 /l
ヽソ/ﾊヾ〈! j
／//:;ハヾミヽ
/:::::/':::::::〈ﾊヽヾｊ
/:::::::::::(ぅ､::} {ｿ
/:::::;'::::::::ｌ:::::j ll ヒヒーン
/::::::;:::::::::::::l::::L. l.
i::::::::i:::::::ヾ､;:l､:::{ l.
ｌ::::::::l::::::::::::::ヽ〉::! l.
ヽ:::::::',::::::::;':::::ﾄ.ｊ ｛ j
ヽ:::::j:::::::{::::;ハｋ､___ｿ<
.
221 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:24:06 ID:Gt/1EFBw
__,,,､,, ,,､- ､
／´: : : : : ｀´: : : : :ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
/: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
l: l: i: : l ／!／∨ |/ ∨∨!: :::::::l
ﾚ!: !: :l i´""'''ｰ- ,､-ｰ'''` l: :::::ﾍ!
∨ﾍ i | ｒ=＝ｧ , r≡=､/::∧|
!ﾍ∨ゝ .i ∧ｿ
ﾚヽi l ｝ ∧ﾉ 劉廷翰殿には三日と言われたそうでしたが、
ﾚﾍ __＿___ /ﾉ 二日で済みましたね
∨＼ ヽ __ / ／ ′
／i｛ ＼ ` ／i
/:::::l ﾍ ｀ ´ ∧＼
_,,-''/::::::::l ` ｰ､ ,／ .i:::::＼､,_
_,..-.:":::::::/:::::::::::i /;;ﾍ__!入 l:::::::::＼`::..､,,_
_,..-.:":::::::::::::::::::::＼:::／:|ﾍ /`ﾍ::::::::ｿ´ﾍ i::＼::／::::::::::::`i:ｰ.,
,´ｰ-､::::::::::::::::::::::::::／:::::::::i ∨:/ l::::::::＼::::::::::::::i:::::::',
l::::::::::::`::､::::::::::::::ﾍ::::::::::::::::l l::::i, ｌ::::::::::::::ゝ::::::::l:::::::::',
ｌ:::::::::::::::::::`:､:::;:::::::∨::::::::::::i l;::::;l i::::::::::::::/:::::::::!::::::::::i
i:::::::::::::::::::::::::`ﾍ::::::::∨:::::::::::l l;:::::;i l::::::::::::i:::::::::::l:i:::::::::l
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＼＿／
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／￣￣￣ ＼ ´-
／ ::＼:::／::::＼｀
／ <●>::::::<●> ＼ ん………
| （__人__） | あぁ、そうだな…
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
.
222 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:24:28 ID:tYm90.oQ
３００も手に入るとは 223 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:24:59 ID:Gt/1EFBw
_,...-‐:::::::￣:::::::ｰ-..、
／::::::::::::_;:. -一ー- ､::::｀ヽ､
,..-::':::::::::::;／ _,.......-‐-..ヽ::ヽ:ヽ、
,.:':::::::::;:::/::::' ,..-:'::´::::::::::::::::::::ヽ:ヽ::ヽ:ヽ
/::::::::::::l:;'::::::|／:|:::ｌ:::::';:::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ::ﾍ::ﾍ
: /::::::::;:.-ｄ:::::::|:::::::|::::';::::::':;:::::::::::::ヽ::::;;ゝﾍ:::ﾍ::ﾊ
::::::ｒ'´ /'|:::::::|::::::ﾊ:::::ﾄ､:::::ヽ､:::::::::rく::::::l:::|:::::l::ﾊ
::::::ヽ,ノ, |:::::::|::‐ト-､:｣_ ヽ､::＼ｰ/:::_ヽ:::Ｎ';::::|::::l
:::::::/ ./7r|::::::::ﾄ:::| ヽ､｀ヽ｀¨ｰ ,.-‐｀|::|::::|l:::|
::::/ /,'｜|:::::::::lヾ ,..-‐-､ 、 |::l:::;'||::| これでようやく四郎様が希望していた
::ヽ_/::l rﾍ::::::::::l ′ |::lｲ::||::| 五百の騎兵が編成できるわ
:::::|::::::｀‐! l:::､:::::', ､... -‐ ￣! ,!::||::| l:|
ｌ::::|::::::::l:::ヽ｣;:::';:::::'., ヽﾆ ノ ,i':::;',:/ ′ .おまけに百頭近いの予備もできたし
. l::::|､::::::l:::::::::ﾄ:::lヽ:::ヽ ￣ ,.:'/!:〃 ホント、幸先がいいわね！
ゝH::::::::';::::::::l:ヽ',_ヽ::ヽ_ｰ- ､...__ ／:::ｌ l/
. ':;lヽ::::::ヽ::::::l:::l.＼｀ -＼￣二ニ二ニ＝ュ_
｀,.ゝ::::::',ヽ::',ヾ＿,...r'＾｀ ＾¨ヽ､
r‐' /ヽ:::', ｀ヽ､ｒ' （
ヽ､ノ ｀7ー'´ __.........__ {
｀ー-‐'¨ _,.r-‐'´ ｀ヽ._r
／,r' ヽ
／￣＼
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＼＿／
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／ ￣￣￣＼
／ :::─:::::::─＼
／ <●>:::::<●> ＼ あぁ、幸先がいいな……
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
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224 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:25:45 ID:Gt/1EFBw
鮮やかな勝利の後だというのに、四郎は別のことを考えていた。
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／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<ー>::::::<ー> ＼ （戦場にいた、あの女……）
| （__人__） |
＼ ｀ ￣ ´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
. /::::::i､::::::､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::l '､:::::ヾ' ､..........:::... :::::! ::::::::: ',
. ｌ .:! ヽ、.':､｀' ‐､､::::::::::::::::::::::::! !
. !:. .::::i -､'､::::':､ '´ _','ﾆ=:_､_､:::::!::::::::... ..:::::::/
. !::::::::::::!.､,.ﾆ=､ヽ::::ヽ、/ i,_);;}.「｀'ｿ::::::::::::::::::::/
. i::::::::::::::',ヽ {.j;l ｀' ､:ヽ、`ｰｼ′/::::::::::::::::::::/
. '､::::::::::::::', ､ゞ' ｀''-｀:.､ /:::::::/::::::::::/
ヽ、:::::::::'､ ,: ｀｀'ﾂ,:::::::/:::::::::::（
（あれは、一体なんだったのだ…？） ｀' ､::::::':､ ｀ ___ 〃ｌ:::::/ ＼:､::::::＼
｀ヽ::::ﾞ'::..､ ` ｀ ／ ｌ::/ ヾ＼ﾄ､ｔ＼
ﾉ:::.:::.:::.::`::.､,_,,／::｀i,ｌ/ _,､-‐''"
／/:.:.:.:/l:.ﾄ:.l＼:.､:.:.:.::/i ／
／ /:.:.:/ |.l ヾ､. ｀'ー7' /／ ／／
／ /.:.:/ |ｌ. ＼ / _j/ ／／
／ /.:/ ｌ! ｀ / ／／
.
225 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:26:31 ID:Gt/1EFBw
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
あの女を助けるために
駈けて来た二十騎―― ,ｒ'/ ｜ ヽ､
（ ( ,., ,.,r''"||｀ヽ.,.、 ﾉ ）
,ゝ'⌒`r'"/ （ｷi !ｰc‐'!ﾉﾀ;;'´⌒Y'ﾞフ
((⌒`>､`~〉=.ﾍi))｀石7ﾇﾞ,,,,ヾ、,,.`.ｲ
(´⊂⊃),〉iﾞﾞ~ i|ﾞ;; ヽ::;;;;;`〉ヾ´~ゞ、
,.ペ⌒r＾ヽ、 |＼ ７'iﾍ、 |;;::::_..-ﾆ`ﾆv',,,」＼7'´＾~`,=‐..,,/7__,.ｏ
,へ,r'"⌒ヾ,..へ､ 〈 ﾍ !i⌒)) i／,´＜7/》'´ （()^~`=‐..,/｛｀ に8/、
/⌒/ ＼⌒ヽ、 `iｿ^⌒ﾍ,タi `''"ﾞ'''=--く、 ／ﾞ`r'ji=-‐;;^'''ｰ`ﾆｏ;;;;;;;7/
（⌒（ `(⌒ヽ、 〈〈〈〈＾ﾍゝ((((wmj^ヽヽnﾗ ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//
ヾ､ へ、 `(⌒`ヽ、＾ﾉタ / / Ｙ | |;;;;ﾍ, ￣￣￣￣￣￣￣
`-.(＾';-,,.__ `;､(⌒`ヽ、 / _i_ | | |;;;;;;;;ﾍ,
`-'.,,(_;;(＾';i＾)~)ノ ` ､(⌒`ヽ.、￣ｰ-=V__/‐''"､"
￣゛ ´ ,>､(⌒｀`ヽ、 ! Vﾍ, あの突撃も尋常ではなかった
/ ` ､(⌒｀`ヽ、 ヽ､_ _,,/ i,| 俺ひとりに対して、突っ込んできた…
{(i‐-..,;, ノ` ､(⌒｀`ヽ、 ())〈 /;;〉
〉へｦノﾉﾍ, ` ､(⌒｀`ヽ、 ﾍ//
,＼//'⌒ﾉ） ヽ、 ヾ ヽヽ､
ｲ i Λ__〉 ヘ..,,_ ﾉ ヽヽ､
''"" ／|＾7'ｰ､.,,.〉 "",,;;:''";""~´ |ｉﾍノ /￣ﾍ ''";""~´″
|''";;;;;;''",,;;:''";""~´″″ ﾊﾉｰ/ ﾍｉ__ｉ、 ";;;;;;''" ,,;;:''";""~´″″
;;;;;;''"" ;;;;;;'';;;;;;''"" ;;;,,´;;;''"",,;;:''";""~´″″ "'' ﾄ、／ﾐ＼...,,,__ﾍ ,,;;:''";""~´″″ ""
,,; ;:''";""~´″″ ",,;;:''";""~´″″
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐―― ＿＿＿￣￣――― ＿＿＿――￣￣＿＿＿￣―＝＝
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣― ―――― ＝＝ ￣――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐― ―――― ＝＝ ￣￣￣ ――＿――￣＿＿＿￣―
.
226 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:27:11 ID:tYm90.oQ
グフが突っ込んできたらそら生きた心地がせんわ 227 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:28:12 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<ー>::::::<ー> ＼ （あの時は、俺も女の方を見る余裕など、
| （__人__） | 全くなかったからな…）
＼ ｀ ￣ ´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
__ ,.-￢- ､._
／ '´, ､ 、 ｀ヽ､
ｒ´ / l ヽ ＼ ､ヽ
/ / /l. l、 ＼ ヽ ', lヽ
/, l. / /´ヽ lヽ ヽ. ! ヽ. ト ヽ､
'´| V '＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| ',｜ 四郎様、遂城には
| l. ,| | __ ＼ﾞ､ヽ.__ヽl. ﾄ.| 伝令を出しておきました
lﾊｌﾍ｜´ ｀ ヽ´ ｀｀〉,^! | !
l＼ｌ| | //ｨ N
| ﾊ ヽ ＿＿ /ﾊ/ ｀ _
'′lﾊn＼ ｀ニ´／! ! ,ｲ |
_,.-' /ヽ ｀ - ´ ,ﾊ＼ | |ヽ
_, - ' / | ヽｪ､ ' | ヽｰ､ _ | ﾄ. ヽ
,.､-‐ ´ / ｜ / 〉 | ヽ ｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
/ ヽ 〈 ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､ ,〉 | l_! ヽ ﾞl
.
228 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:29:10 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<ー>::::::<●> ＼ あぁ、ご苦労だった…
| （__人__） |
＼ ｀ ￣ ´ ／
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼
／ .<ー>::::::<ー> ＼ ………………
| （__人__） |
＼ ｀ ￣ ´ ／ （あの女の顔が、今でも蘇ってくる…）
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
.
229 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:30:02 ID:Gt/1EFBw
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼
／ ::::＼:::／:::: ＼ （馬から体を抱え上げた時の、
| < ●>::::::< ●> | 何と言っていいのかわからない…）
＼ （__人__） ／
／ ｀ ⌒´ ＼
/ | .| |
| | .| |
｜ー ｜ l ー- l
/⌒ヽ | | l l
l l | ｜ | |
| l | ｰ- | l - l
| -‐| | | | | /⌒ヽ あのやわらかい感じが
| l | | | l | ヽ
l _! | !__,! ‐ 一 | l ヽ、 今でもこの手に
/⌒ヽl ‐ ＼ |, . . l 〉-‐ l
l〉 ）ヽ、 ヽノ ヽ、 | |
/ 人 ヽ、 ヽノ | 生々しく蘇ってくる――
l ヽ、＼, . ／ ノ/ l
ヽ ノ ＼,/ / ヽ l
＼ / ／ |
ヽ、 ／ ／ l |
ヽ、 ／ / | l
ヽ、 l /
ヽ、 | /
ヽ l /
.
230 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:30:11 ID:6bWI/cj.
グフと対等に渡り合えるなんて、
やっぱ楊家の人間はパネェな 231 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:30:39 ID:Gt/1EFBw
__,,,､,, ,,､- ､
／´: : : : : ｀´: : : : :ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
/: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
l: l: i: : l ／!／∨ |/ ∨∨!: :::::::l
ﾚ!: !: :l i"⌒"'-､ ,､-'''⌒`l: :::::ﾍ!
∨ﾍ i | でラ` , r≡=､/::∧|
!ﾍ∨ゝ .i ∧ｿ
ﾚヽi l ｝ ∧ﾉ 四郎様、鹵獲した馬の質を検分したのですが、
ﾚﾍ __＿___ /ﾉ どれも良馬ばかりでしたよ
∨＼ ヽ __ / ／ ′
／i｛ ＼ ` ／i 袁良の言葉じゃないですけど、本当ツイてますね
/:::::l ﾍ ｀ ´ ∧＼
_,,-''/::::::::l ` ｰ､ ,／ .i:::::＼､,_
_,..-.:":::::::/:::::::::::i /;;ﾍ__!入 l:::::::::＼`::..､,,_
_,..-.:":::::::::::::::::::::＼:::／:|ﾍ /`ﾍ::::::::ｿ´ﾍ i::＼::／::::::::::::`i:ｰ.,
,´ｰ-､::::::::::::::::::::::::::／:::::::::i ∨:/ l::::::::＼::::::::::::::i:::::::',
l::::::::::::`::､::::::::::::::ﾍ::::::::::::::::l l::::i, ｌ::::::::::::::ゝ::::::::l:::::::::',
ｌ:::::::::::::::::::`:､:::;:::::::∨::::::::::::i l;::::;l i::::::::::::::/:::::::::!::::::::::i
i:::::::::::::::::::::::::`ﾍ::::::::∨:::::::::::l l;:::::;i l::::::::::::i:::::::::::l:i:::::::::l
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ::＼:::／::::＼ そうか、それは何よりだ
／ ⌒ :::::: ⌒ ＼
| （__人__） | （…それほどの良馬が揃った騎兵を、
＼ ｀ ⌒´ ／ 今まで遼軍は小競り合いで出してきたことがあったか…？）
￣（⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
これまでの遼軍の小競り合いは、近隣から集めた民の調練も兼ねて、
国境の瀬踏みをしてきた――というものだったのだ。
.
232 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:31:32 ID:Gt/1EFBw
しかし、北平寨と対峙した遼軍は間違いなく精鋭だったのだ。
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::_ノ:::::::＼::＼
／ <●>:::::<●> ＼ （そして、たかが兵士ひとりを救うために、
| （__人__） | 何故あれほど必死になっていたのか…）
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣＼
| │
＼＿／
|
／ ￣￣￣＼
／ :::_ノ:::::::＼::＼
／ <ー>:::::<ー> ＼ （………気にはなるが、如何せん情報が少なすぎる
| （__人__） | まぁ、当初の目的を果たせたことで、良しするか）
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿__| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
233 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:32:37 ID:Gt/1EFBw
北平寨に帰還した翌日――
遂城から酒や羊などが届けられていた。
.＿＿＿＿＿＿＿__.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___
|'=￣￣￣￣￣￣='||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣~||
| :l'￣｀il :|| i￣￣￣￣i ||
＿＿__|＿＿＿＿!＿_,!l :|| | .| ||
お酒と羊を運んできたよ , '"―――――‐ , '"――ヽ || | .| ||
./ ∧＿∧ .//~￣￣l.|.|...|| | .| ||
..i （・∀・ ） .i ! i |.| :|| | .|========= ||
.[;]__!_っ⌒'と ） .0[;]l |. r‐_,.-'..|.l :|| |[l | 遂城・兵糧隊 ||
~l､二二二二二二ノi.'ｰ''"~.....__.|.i::||三|三三三三l三三三三三三三三三三三三||
. .li:-..,遂 城,.-:iｺ:. ..::＿_~_!i=||＿l＿＿＿＿!＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿||
l!＿} ≡≡≡ {＿」;i..::' /⌒ヽヽ!二||二二|;;;;||田田田||二./＿/ ⌒ヽヽ二]ヽ(ﾆ(]
. {i=i:::::l=[二]=l:::::i=i::｣ |i.（*）.i;;;;|==!!======!!======!!==|;;;;;;;|ii.（*） i;;;|二二二l]
￣￣ゞ三ノ￣￣￣￣ゞ＿ノ￣ ￣ゞゞ三ノ~ ￣ゞゞ＿ノ~ ≡3
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼ よくぞ勇敢に戦ってくれた
／ ＼ ／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 褒美として、盛大に宴をやる権利を与えよう
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ ☆
/ヽ､--ー､＿＿,-‐´ ＼─／
／ > ヽ▼●▼<＼ ||ｰ､.
/ ヽ､ ＼ i |｡| |/ ヽ (ニ､｀ヽ.
.l ヽ l |｡| | ｒ-､y ｀ﾆ ﾉ ＼
l | |ー─ | ￣ l ｀~ヽ＿ノ＿＿＿_
／￣￣￣￣ヽ-'ヽ--' ／ ﾊﾟｰﾃｨ券 ／|
.|￣￣￣￣￣￣|／| |￣￣￣￣￣￣|／| ＿＿＿＿＿＿
／￣ﾊﾟｰﾃｨ券／| ￣|__」／_ﾊﾟｰﾃｨ券 ／|￣|__,」＿＿_ ／|
|￣￣￣￣￣|／ﾊﾟｰﾃｨ券￣／￣￣￣￣|／ ﾊﾟｰﾃｨ券 ／| ／ .|
|￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣|／l￣￣￣￣|￣￣￣￣￣|／| ／
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
.
234 ：名無しのやる夫だお：2009/09/06(日) 23:33:53 ID:tYm90.oQ
パーティ券って言葉を見るとどこの政治家だって突っ込みいれたくなるｗｗｗ 235 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:34:45 ID:Gt/1EFBw
┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┳┓
┏━━━┛┃┏┓ ┏━┛┗━┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓┏━━┛┗┓┏┓┃┃┃
┗━┓┏━╋┛┗━┳┳┳╋━┓┏━╋━┛┗┳━┛┗┳━┛┗╋━┓ ┏┻┛┗┫┃┃
┃┃ ┗┓┏┓┃┃┃┣┓┃┃┏╋┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┛ ┃┃┃┏━┓┃┃┃
┃┃ ┃┃┗╋┻┛┃┃┃┃┃┣┛┃┃┏┛┃┃┏┛┃┃┏━┛┃┣╋━┛┣╋┫
┗┛ ┗┛ ┗━━┻┛┗┛┗┻━┻┛┗━┻┛┗━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┻┛
＊ + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 ＊ 。
+ 。 | |
＊ + / / + 。 + 。 + ＊
∧＿∧ / /
（｀･ω･´/ / + ./ 》〉 。 + 。 ＊ 。
,- ｆ | | ∧ ,,∧
/ ｭﾍ | ＊ ヽ ヽ ,,ﾟ∀ﾟ）_ 。 。
〈＿｝ ） | ヽ _ヽ 〉
/ ! + 。 .| （｛__〉 + ○ﾉ
./ ,ﾍ | | | <ヽ |
ｶﾞﾀﾝ ||| j / | | ||| ||| .| ,ﾍ ＼ || |||ｶﾞﾀﾝ i!i/, |i!ii ｶﾞﾀﾝ
―――――――――――――――――――――――――――
／￣＼
| |
＼＿／
|
／ ￣ ￣ ＼
／ ::＼:::／:: ＼ （厳しい調練と実戦を課すだけでは、決して兵は強くならない――
／ .<●>::::::<●> ＼
| （__人__） | 幼い頃から、大将の心得のひとつとして、
＼ ｀ ⌒´ ／ 延平兄上が教えてくれたことだ…）
/,,― -ー ､ , -‐ ､
（ , -‐ '" ）
`;ー" ` ー-ー -ー'
l l
.
236 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:35:58 ID:Gt/1EFBw
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;o;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:::::::::::::::::::::::-☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,,.,.,.,.,. _,,.. --､,._. ... :: :: :::: ::::: ::::: ::::::;;｡; ;;;; ;;;;;;;;:::::;;;;;;;;
::::::::::::::::::::::: ::::: ,.r''" ﾞ`､ :: :: :::: ::::: ::::: ::::::;;;;;;;;;:::;;;;;;;;:::::;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::: ,/ ﾞi.､ ..:: :::: :::::::: ::::::;;;;:::::::;;;;;;;;;;:;;;;::::;;;;;
:::::::::::::: i i. :::::::::::::: :: :::: ::::: ::::: ::::::;;;;;; ;;;; ;;;;;;;;
,. ,.. ,;::::;,. ,.;:::.. ;;:::: ,..;:::...;;;; ,.:::,.. ,.....;::::::::,.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.::,;:'" ﾞﾞﾞ:::...::'" `::'" ﾞ::'"ﾞ:::'''""'':::::.....::";; ,,;;;;;;..:;;""ﾞﾞ;;;" ,,,;;;;;;::;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;
::: . ....::. ............... ................:::..... ....... ........ ... ....... ....... ...
／￣::＼
| : : : ::|
＼_;;;;／
|
／ ￣￣￣＼
（今宵の月は、何故か美しく見える…） ／; . . : : : :＼
／ . . : : : : : :＼
| . : : : : : : : :|
＼_ . : :〃: : : :,／
/⌒` . . : : : : : : :｀ヽ.
/ . . . . : : : :..: : : : : ,: :＼
第二節【北平寨】終わり
.
238 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:37:20 ID:Gt/1EFBw
次回予告
.
240 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:38:42 ID:Gt/1EFBw
,､＝''￣:::::::::::::::￣ﾞ'''ヽ、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::_,_､:::::::＞‐-､:::::::::::::::::::::::::::::
/::::／~ヾ,}::::j| ｡ ｝::::::::::::::::::::::::
は、はい…后様！ l::::/|_ ﾟ ,.>ｰ､ゞー≠￣ヽ::::::::::::::
|::/ ヾ≦ﾍ,_ノヽ ＼:::::
|Ｙ l| u .ヽ
|ﾉ./// l| /// ｰ- |
/| ／ l| ｰ- |
l / r ｣{, ヽ |
l, ﾍ_ _,,＞ｰ＝､_ /
∧ ｀Σ,,､-‐─ﾞゝ=´ / そう、この瞬間だった――
ﾍ ==＝一 ノ
∧
＼≧≡＝ﾆー ノ
.
241 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:39:35 ID:Gt/1EFBw
,,.r'''''''ｰ'''''''ヽ,
/ ヽ ,,.〟ｰ''''''''''''''''''''''''ｰ-､,,
/''""""''ヽ., ﾞi";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ﾞ''-､,
i ＿__-､ ﾞヽ, ,i,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ﾞヽ,
r'" ~''ｰ-r''ｰ'" ﾞiｰ''",,..〟-ｰ'''''';;;;;;;;;;;,,,, ヽ,
i ゝ, ノ,. '";;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ﾞ''-､, ﾞ'-､,
ヽ ,,..〟-ｧ'''"""""ﾞ''";;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ, ヽ,;;;;;;;;;;;;,,, ヽ,ヽ ﾞ'-､,,
ﾞ" ／ ;;;;;;;;;;; i;;;;;;i ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; i i iヽ;;;;;;;;;;;;,, ヽi ﾞ''ｰ-､,,_
／ ,i ;;;;;;;;;;;;;; i;;;;;i;;;;; ;;;;;;;;;;;;;; i'''""""'ヽ;;;;;;;,,, i" 'i
／ i;;;;;;;;;;;;;;;;; ／iヽ iヽ,......〟''''ー'''"r'''i'ヽ,ヽ,ニ i'''';;;;;;;;;;;,,,, i
,,.-'" ;;;;;i ;;;;;;;;;i" ,,r'i'''''i''ヽ i;:,,,,i; .i !- /;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,, ;;;;;;;;;;;;;;;/
/ ,,;;;;;;;;;;ヽ,, ,,......'''ii ii､,,,i;;: i. i. ''''' ,! /人;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
/ ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ''";;;ヽ,. ヽ,'''''ノ ﾞ''''" iﾍ, i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,!
i ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iヽ,ヽ, ,,".. 〟 ￣ .i ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i"
ヽ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ. ﾞｰ､ ,,.. ---; ./-'"ﾞ''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ﾞ''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>-....ヽ, !. / /::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;;／ この国に、生涯を捧げようと思ったのは――
＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／:::::::::::::::＼ ＼,,,,,,/ ,.-i":::::::::::::::::::::::::〉'''"
＼;;;;;;;;;;;;;;／ :::::::::::::::::::::::ヽﾞ''ｰ-､.,,,,,,,,.. -'" ,. i::/:::::::::::::::::／ヽ
ﾞ'''-､.,,,,ヽ::::::::::::::::::::::::::::ヽ''-､., ,／/i:/:::::::::::::／ i,,,,,,,
i`ヽ,:::::::::::::::::::::;ヽヽ, ﾞﾞ''''''''''" / i:i::::::::／ ./ ﾞﾞ''-､,,
i ﾞ'''-､:::::::::::::ヽ,ヽ, ./:'":i:::／ i::::ﾞ'-､;;;;; ﾞヽ,
,,.-''"ヽ, ﾞ''-､::::::i ﾞﾞ'''＼'''''''/::::::::i/ i:::::::::::ヽ,;;; ヽ,
／:::::::::::;;;;ヽ, ﾞ''-､::::::::::::>-'-､::::/ i:::::::::::::::ヽ,;; i
／:::::::::::::;;;;;;;;;-ヽ ヽ,::::::i"("")）:/ i:::::::::::::::::::;;;:::: i
/ :::::::::::::;;;;;;;/:::::::i ヽ,:::::ﾞ'--":/ i::::::::::::::::::::::::: ヽ,
i:::::::::::::::;;;;;;/:::::::::::i ヽ;;;;::::::::::i /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, ヽ,
i:::::::::::::::;;;;/::::::::::::::i i;;;;;;;;;;;;;;ヽ,,,, ......,,,, ,／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, i
i :::::::::::;;;;i:::::::::::::::::ヽ, ,/;;;;;;;;;;;;;;;;;i i";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, i
.
243 ：北方やる夫 ◆dswSloKMmg：2009/09/06(日) 23:39:59 ID:Gt/1EFBw
第三節【鼠】
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