ブログパーツ 泳ぐやる夫シアター やる夫達で辿る”太平洋戦争の軌跡” 第29話 フィリピンの戦い② ~レイテ沖海戦~


















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やる夫達で辿る”太平洋戦争の軌跡” 第29話 フィリピンの戦い② ~レイテ沖海戦~







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「捷一号作戦」における水上部隊の任務は、米軍の輸送船団攻撃による上陸作戦の阻止であった。
基地航空隊で以って米機動部隊に損害を与えつつ、内地より出動した機動部隊本隊が敵機動部隊を北方に誘引して攻撃し、
防御が手薄となった米輸送船団に第一遊撃部隊が突撃し、これを粉砕するというものである。









300 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:06:56 ID:lCQY.kyo0





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     ,             //  |; |,lr┴――:、 l-`_ ―_‐_┐_┌,
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              //_ ネ ,|; |!::|      lニニl二l: ̄_l ̄_ーl ̄,,l-
             l':: ̄ ̄ ̄ |; l'l l-‐―l',ソ,ソl- ―:l ̄  , ‐-== ==,,‐
           lニニ,,l   ̄ ,|; l l‐-=lニ ̄:l 二二:l r_‐l`ヾ_― -"-,
         lニニ`l ‐ ''  lニニ/´ ̄  ,,__':‐―― ゙‐l ''l‐_,_ ̄ ̄ヽ__
          `l ‐ |   __、'/ |        |lィトl,―――‐ ^l ‐,::''´‐- ̄、-`r_―_―_―_o‐o                       l
        __,| _ l´ ̄ ̄_,l ‐' |       ,|トll,l l,     __/___,/__ヽ_ヾヾ_ヽ                             l
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  ヾ、、__ 彡 _,ll __     ̄     ,l         ,,|     ___/___,/__ヽ_ヾヾ_ヽ____ ,,,,,,,,,,,, ...............  、_,,-|
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,l- ̄-~~┘‐┴――゙┴'――――~ ―''┴― ―  ‐ ¬~= '' ̄―。 ‐。 ‐ 。‐。‐。‐。‐。‐。‐。‐。 '"。  。  。  。   。   。   ,l
________________________________________________,, 、!
― ‐―  ―  ―― ― ― ― ―― ―― ― ― ―― ――‐― ―― ― ――― ― ――― ― ――    ''''

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
艦隊決戦に備えて温存され続けてきた戦艦部隊にとって、また実質的に”囮”に使われることになる機動部隊にとって、
こうした任務に不満がないわけではなかったが、それが作戦である以上最善を尽くすのが軍隊というものである。
各部隊は作戦を成功させるべく、行動を開始した。





301 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:07:17 ID:lCQY.kyo0







                ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ
                Ν                                        Ν
                Ν   第29話 【フィリピンの戦い②  ~レイテ沖海戦~】   Ν
                Ν                                        Ν
                ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ







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302 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:07:38 ID:lCQY.kyo0





ヽ   ゙'-ヽc―一''´       ヽ-ヘ.._                  ¦_
│    ゙彳 `┐        ,----―くゝ                  ゙ゝ
 ゙‐、   ∪ 1       ノ     ./|                    ー、
  |       ヽ..,,___,....‐´      lソ         サマール島       ,'
   ヽ         ̄          i>............--、              ,..‐'´             フィリピン海
   │                   `ー_    ヽ            l´ ュ-_
   │                    l     ヽ           `ー‐" ゙┐
   ¦                   │     ヘ _-ー-,,   ..、 ./^'、_,.-'''l\
   ./                    ヽ      ゙ー’    ゙ー‐''' \l     | ー、
   ヽ                     l                     !_,,__ヽ
    l     ,-宀 、            亅                 -ニl    ゙ヘ 、
   ./_..   │   ゙' 、          丨                         ゙ー
    ^ ゝ__,,/’    ゙ゝ         │
               ヽ        丿           レイテ湾        ,..
       _/''7      '、       !                     l´│       スルアン島
      │-'"       1       ゝ_                    ゙'-_ヽ....,,_     ゙┘
┌‐ 、./―‐-、        │         ゙̄l                    ゝ....-┘    ↑
/’  二  ,/         >          ゙\                           ↑
....../  ゙゙̄´         丿            ゙'、                          ↑
               │    レイテ島      ./                           ◇ 米先遣部隊
               /              1
              ./              │        ┌ 、   /'、
              │              ヽ......       `''   ./’│
               \      !⌒l       │         l-  亅
                1      ヽ ヽ      │       │´   ./
                ノ      1  '、 l゙ー-....ノ        1    !
               │      │  \│            ./    |
ー-└!       _    │       1   1ヽ          /     ¬
  ゙゙’│   丿"了     `ー― 、   ヽ   !  `' 、       ヽ      ヽ、
     ̄ヽへV'''´          ゙''ゝ_ |!   ヽ.._ ヽ        ヽ冖-   │          _..、
        ゙ヽ              `-     ヽ \         ィ∟  丿          」 !
         丿                     `1 1          ヽ.. │          /  ヽ
         ヽ                丨     ゙-,,〉       、 _....ノ ''‐、      /ソ,'    │
        r‐'                               ヾ‐1   /      ´ 'っ   {

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「捷号作戦」に備えて、第一遊撃部隊以下の主力艦隊はスマトラ島リンガ泊地で訓練を続けていた。
1944(昭和19)年10月17日、レイテ湾口スルアン島の海軍見張所が沖合いに米艦隊の姿を確認する。
米軍はその後スルアン島に上陸を開始し、合わせて延べ1000機に及ぶ大空襲を
フィリピン全土の日本軍基地に対して実施した。





303 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:07:59 ID:lCQY.kyo0





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                    丿       ./
                    /        |
                    !         ヽ
                    1         |
                    丿  ルソン島  ./
                 ,-_ l         丿
                 !│_ノ       _,,../
                 1        l´
                 ヽ       _ノ
                 │    マニラ 1 ,..- 、
                  l_  _..,, ●  `tヽ丿
                   ゙'''、丿丿   | ‐’
                    冫’    ヽt-‐'''''''''''-_ ...._
                    │rュ   _......こ  ..、 lニ」 ゙゙゙1ノ ^l
                   .--二;;;;;;;‐" ..-ム l、ヽ_   〈゙゙¦_ノ
                   `゙\   \ ゙ー-' \亅,,_`l   ユァ
                     /   │      ゙くーl-.... │
                     \   〉 ./1 ,,,,,   ゙火ィ〈ゝ上............-- 、
                 ./‐-、   !,,_,,ノ  ¦|| ー‐  / _`ー 、 |      1
                │ ,,ノ       ,,,,ニ    ./ン´゙ー入 `ー、    ! サマール島
                 ∨        ーt `゙ヽ--........   ー-ィ-^lヽ   ヽ
              ノ\_           |     /   ,,, ヽ ー゛    ゝ
             │ │          │    ..-レ-_ /゙ムイ __  !―‐'⊥
             ,..ノ  ー-、        │ __,,,./’/´ 亅/ l  ''´ノ │ ←  ← ◇ レイテ進攻?
            丿 ..-宀‐''         ゝ" ヾ-'│  lソ │  ヘ  | f^l
          /",,......ゝ               ....-‐  // ./ニ-‐'''t ヽノlヘ││,,、
        _,,/ 丿                 l    !| lリ  __..ノ   ゙゙ア !¦!
       ノ"  ./’                   ゙‐-、 彳/ ― ̄´     ゝ ゙― 、
     ,/  /''''´                      !../ヾ!    <∟ _-│   ヽ
    /´ _/                            _....     / `'´     _ノ
   /丨´                          / ̄  1  / ̄        ゙''1
   -‐                        _,,,,,,..-/    `―’  ミンダナオ島   │
                            !   ..、   ┌..,,_            \
                           丿 ノ  !/ヽ,,│  \     ダバオ     !
                          │ /’  "     /'"      ● ,,,エ 、 _ノ ← ← ◇ ダバオ進攻?
                           ゙''"        │       ! `¦./
                                             ''

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こうした攻勢を受けてなお、軍部はいまだ米軍の進攻目標がレイテ島であるとの確信を持てずにいた。
皮肉なことに軍部を迷わせる原因は先に起こった「台湾沖航空戦」の大戦果であった。

つまり、機動部隊に壊滅的被害を受けた米軍が、この短期間に比島本島の攻略に乗り出すとは思えない。
レイテ方面に対する攻撃はカモフラージュであり、本命はミンダナオ島ダバオの攻略ではないか、と考えていたのである。





304 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:08:20 ID:lCQY.kyo0





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   >::::::/::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::/::::V:::/:i::::::ヘ:::\
    /:::::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::: : |::::::::::::::ト::iト::┴<:::|:::i::::::\::\
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.  /:::::::ィ:::::::/::::::::: /::::::::::::::::::::::/-∠ヽ:::::', ヽ  .イ:::/:::::::::i::ヽ
 /:::/ |::::: {::::::::::::i:::::::::::::::::::/__≧:::::ハ  _∠:/:::::::::人:::::ゝ    捷一号作戦を発動する!
.//  .}::::::i::::::::::::|::::::::::::/ ||' r ̄ (:::). Yヾ:::i  r===レi::::::/:}\i
     ノ::::::|::::::: : |::::::/|  .|| \ _ i ハト=イ(::)ヽ{:l:: /:::i      各部隊は各々任務を全うせよ!!
     ハ:::/i::::::::::ハ/ヽ/  ヾ___ノ   }、- i::./ハ.|
   /=\ レヘ::ハ ヽ {     ̄ ̄ ̄    ノ  |'´
  /'´   \\::::ヽ ヽi        _ _    /
  {       ̄\ ̄`ー 、      'ー-'   /
  ノ`ー ─ ミ、  .\\   ̄}     ` /┐
. ( /      \   \\  i  >──'´  ヽr-、     ───────────────
 .Y         \   \\廴r >'´   /   /     連合艦隊司令長官 豊田副武 大将
 /          ハ    ミ=V    //  イ      ───────────────

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
確信が持てなかった軍部だったが、とりあえず第一遊撃部隊をボルネオ北部ブルネイ湾に移動させ、
どちらにも対応できるようにして備えることとした。

しかし悪天候にも関わらず、米軍機がレイテ島に空襲をかけてきたのと同時に、
小型舟艇が湾内に侵入して掃海作業を開始したことから、ようやく軍部は米軍の意図がレイテ島上陸であると確信し、
遅まきながら「捷一号作戦発動」を下令し、第一遊撃部隊他、各部隊に出動命令が下された。





305 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:08:41 ID:lCQY.kyo0





              _, -‐‐';;´;;;;;; _ ...'''' -‐===‐- 、ヽ
          ,, ( ) ̄;; .. -‐ ' ´ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,  ''';;;ヽ.
     ,,, -''' _,,, '"ヾヽ、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''  '';;;;ヽ
  '''' _,, -''':::::::::::::::,ヽ、 ヽ、 _ ;;;;;; _ ..... ---―‐--―‐‐ヽ     ルソン方面で迎え撃つのが最良だと言うのに
  , ´ _ `:::::::::::::,,::''''  ''゙`ヽ、 ___  , .,,,、ァー,--,-‐―_-_ゝ
 / /  `;;:::::,,''        '´ ----―・ナ´,゙〃シ  l            南で戦えというのか
 i i. <  ;;::::;          ` ̄ ̄-‐´-___ュz.  `、
 ! ト 〈  ''::;              ´            /        決まった以上は全力を尽くすが
 、ヽ`ー 、.l !                        __/
 :ヽ、ー゙'´ ,、                   ィ, ´, ´ ,,         正直、あまり気乗りはしないな…
 "'',,  ̄ 、、ヽ                    ,У、 ",,
 、 ,,""ッ, ヾ.、        // ̄, ̄二ニニニニチ./ ,:.:.:.,i  '',,
 "'' ,,   '',,:.:`〒==ミ、  ヾー´ ̄ ._     l' /:.:.:.l|  ,,''    ────────────────
    "'' ,,  '',,:.:.:.:`:.、 `〒===〒 ̄ヾ    / /:.:.::.:.i| ,,''    第十四方面軍司令官 山下奉文 大将
                                       ────────────────

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本来、陸軍は戦いにくいレイテ方面を避け、ルソン方面で決戦すべく準備を進めていた。
だが連合艦隊の上陸部隊撃滅作戦実施に呼応する形で方針を変更、レイテ方面で決戦を挑むことを決したのである。

この決定にも先の”幻の大戦果”が影響しており、すなわち
「米軍は台湾沖航空戦で大被害を受けている。であるならば今回出現した敵勢力は、さほど規模の大きいものではないだろう」
という楽観視があったのだ。
先の戦果が誤認であることを知らされていなかった陸軍は、甘い見積もりの下で迎撃作戦を実施してしまったのである。





306 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:09:02 ID:lCQY.kyo0





!  ゝ '、     !      ‐l'´                    \
ヽ   ゙'-ヽc―一''´       ヽ-ヘ.._                  ¦_
│    ゙彳 `┐        ,----―くゝ                  ゙ゝ
 ゙‐、   ∪ 1       ノ     ./|                    ー、
  |       ヽ..,,___,....‐´      lソ         サマール島       ,'
   ヽ         ̄          i>............--、              ,..‐'´             フィリピン海
   │             タクロバン ● ←   ヽ            l´ ュ-_
   │                    l     ヽ           `ー‐" ゙┐
   ¦                   │     ヘ _-ー-,,   ..、 ./^'、_,.-'''l\
   ./                    ヽ      ゙ー’    ゙ー‐''' \l     | ー、
   ヽ                     l                     !_,,__ヽ
    l     ,-宀 、       ドラッグ ● ←                     -ニl    ゙ヘ 、
   ./_..   │   ゙' 、          丨                         ゙ー
    ^ ゝ__,,/’    ゙ゝ         │
               ヽ        丿           レイテ湾        ,..
       _/''7      '、       !                     l´│
      │-'"       1       ゝ_                    ゙'-_ヽ....,,_     ゙┘
┌‐ 、./―‐-、        │         ゙̄l                    ゝ....-┘  スルアン島
/’  二  ,/         >          ゙\
....../  ゙゙̄´         丿            ゙'、
               │    レイテ島      ./
               /              1
              ./              │        ┌ 、   /'、
              │              ヽ......       `''   ./’│
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                1      ヽ ヽ      │       │´   ./
                ノ      1  '、 l゙ー-....ノ        1    !
               │      │  \│            ./    |
ー-└!       _    │       1   1ヽ          /     ¬
  ゙゙’│   丿"了     `ー― 、   ヽ   !  `' 、       ヽ      ヽ、
     ̄ヽへV'''´          ゙''ゝ_ |!   ヽ.._ ヽ        ヽ冖-   │          _..、
        ゙ヽ              `-     ヽ \         ィ∟  丿          」 !
         丿                     `1 1          ヽ.. │          /  ヽ
         ヽ                丨     ゙-,,〉       、 _....ノ ''‐、      /ソ,'    │
        r‐'                               ヾ‐1   /      ´ 'っ   {

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
20日、米陸軍の上陸部隊主体がレイテ方面に到着し、タクロバン、ドラッグ等に上陸を開始した。
いよいよ猶予のならない事態となりつつあるのを感じた軍部は、
「25日黎明、タクロバン方面突入」の指示を第一遊撃部隊に出し、
同時に小澤司令官麾下から外し、連合艦隊司令部直卒に変更した。





307 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:09:42 ID:lCQY.kyo0





    /::::::::::::/::::ハ::::::/:::|::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::>.
   /:::::::__:::::/::::::{ト::V::}:::::|::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
.../-=イ::::::/:::::: : |::ハ:|:::::|::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム
    /:::::::/:::::::::::::::::!ミミⅣソ|:::::::::::::::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::\
  . /:::::::::i:::::::::::::::::::|r" ̄  !:::::::::::::i::::V::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ハ>ー
  /::::::::: :|::::::::::::::::::::|   .リ:::::::::::: |::::::V::::::::::::::::::',:::::::::::::::::',
. /::::::::::: ∧:::::::::;:::::: |   ,'::; イ:::::: |ヽ::::ヾ 、::::::_ハ:::::::::::::::∧     作戦実施にあたり、第一遊撃部隊は
イ:::::::::; イ:::∧::::_|ム=!__/__. V::: | _..≧__,,ィ≦_:::`:V::::::::::::::::\
- ' ¨ /:::::::::::>、:{r¨ ̄ ̄ ≧ミ}トV:: |r=″ ̄ ̄ } }::::V::}`ー──   連合艦隊司令部直卒とする
   ,'::::::::}:: i r }!{ ,,__ェz .}}==={{ zェ__, }i{ Y::rハ
   /:::,ィ/ト.人 {i{ ´ ̄ ̄ ̄` }} ̄ {{ ´ ̄ ̄ ` .}i} ノイ          適宜、指示を出すので了解しておいてほしい
  .//ノ >ミト _ハ====" i} ゛====イノ__
      ,/ // ̄八     __     /" .ト }}ハ
    i7  { {    > .         イ   i! .}} 廴_
    ノ    ヾ;、     >  _  <     / /   ハ
   /      \    \      /   __ ノ      }
  ./ \       \    \  ./ ,.<         ..人 _
 /   `ー=ミ、   \    N/ /           イ   ヽ


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨\_____∧/ ̄ ̄ ̄^V ̄\/∨\___∧/ ̄ ̄ ̄^V ̄\___________


              |\ |\∧,/| /|
           ト、|\|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.厶イ
         弋’.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.フ
        弋 ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::. ̄フ
        __,.>.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.<__
        _≧:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.!:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.::\:.:.:く     了解しました
        /:.:.:/:.:.:.:.:.:./ |/ |:.:.:.,小:.:.:.:.ヽ:.:.:.:、:.:>
       ∠ イ:.:/:.!:.:.:.:Tト、_ |:.:/ ,.ィ代:!:..ト、_:.::>    以後、第一遊撃部隊は
        厶イ|:/|:.:/ f 忖  Ⅳ 忖ヽ ト、!:..\
          i人从.  ̄   !   ̄ ハハ`¨´     連合艦隊司令部の直接指揮下に入ります
            !込     j    ム'
           /:/ハ    __  人_
       ,. -<: : : :|.:! \ ´ ''  ィ い: : >‐- 、
     /: : : : : : : : :.ヾヽ   ー '  /:/: : : : : : : ∧       ────────────────
    /\: : : : : : : : : : :.>ミ ー--‐:ソ:: : : : : : : /: :ヽ、     第一遊撃部隊司令官 栗田健男 中将
    /: : : ヽ: : : : : : : : /    ̄ ̄  ヽ: : : : : :./: : : :.∧      ────────────────
    |: : : : : \: : : : /          ∨: : :/: : : : : : :ヘ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これは実質的に、現場指揮官たる栗田司令官にすべての権限が与えられたに等しいものであった。
つまり部隊の運用に関して、進むも退くも、栗田司令官が決定できるようになったことの表れであった。
しかしこの措置が、後に作戦の根幹に重大な影響を及ぼしてしまうのである。





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   l{  /.:|/.:.:.:.:.:.:.:|  /:/,.:.:´/
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  .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.`ー-,ァ
  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\:.:. ̄:二=‐'
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  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::|::::|::::::::|::::::.:.:.:.:.二=‐
  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i :| :::::::|::: ト、::: |:::::::|::|::.ゝ
  ::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::{::|:::::::∧: |斗-|:::::::|::|::|      作戦を確実なものとするために
  :::/:|:::::〃.:::::::::l::::::::ハ:|::;孑´|::| |:::ト、::::|∧|
  /.:::|::/:l::::::::::::::|:::::::||'|  , ィT |:::l ∨、 }        艦隊を二分し、両面から突入するのがいいと思うが
  :::::::{'.:::|::::::::::::::| :::::| ! {<  {:}, |/    \
  :::::::::::::|:::::; :::::::l::::::| リl  ` ´        ,イ      どうだろう?
  :::::/.::::|:::/:;ハ:::l、::!                }
  ::/.:::::::|/:/ ,∧!.ヽl             . ィ' i
  '.:.:;ィ.:::::/ヽ、  {  `         ' ´ {
  イ:/.:.::/.::::::/`ー‐'´>、             l
  l/};イl::::::/       ` ー―ァ――‐ '
    `メ、}::/            / ̄ ̄`ー- _
      X            /       f´ ̄`ヽ




            /:_/: /: :/:.ム : : : : |: : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
           / ´ / : i: :/:/ |: : : : :ト、: : : : : :∨: : i: :ヽ: : : : : : : : : : : : :
             /: : :|:.:i:.   |: : : : :| ヽ : : : : :. : :.|:. :.ハ: : : : i: : : : : : : :     そうですね、いいと思います
                ': : :i |:.:|ハヽ ト: : : : |   : : :. :. :. :.ハ: : : :. : : :ハ : : : : : : :
            | : イ人:|:.尓 |ハ: : 斗 ―ヘ―:. :.∨ : : : : :. :./ :|: : : : : : /    閣下が主力を率いて北から突入し
            |:/ |:.小!: :ヒハ ∧:. :.ィ≦ュ.ヽ: : : :∨\:. :.:i:'‐、:!: : : : : :′
            {′|: :ハ:. :' ノ  ハ:.八::rソ ア、:. :.:i:.: :.:ヽ :|r‐ :. : : : : :i ヽ    私が分隊を率いて南から突入すれば
                 ハ | :.レ     }′   ´  ヽ: |: : : :∧|ヒ } /: :i: :.|
                    ヾ ト、              ハ!: : :/ }'ソイ/:.:.ハ: |     敵を挟撃することが可能ですしね
                     |: :〉             /: : : イ _..ィ´i: : :/ ハ :.
                     |:/}ハ丶  __     ノイ: :./ノイ.:ハ: :{:.:.i |   ヽ
                   ノ′ ∧ ー       |:.:/   }' ヽ{ヽト乂
                  _人 __   <乂イ   イ /:.\
              . : :´:. :. :. :. :./:.∧         <   /:. :. :.ヽ          ──────────────
               /:. :. :. :. :. : / : :/,小 . <       /:. :. :. :./:.、          第一遊撃部隊 第三部隊司令官
            /:. :. :. :. :. : /:. :./∧}'才       /: : : : : /:. :. \            西村祥治 中将
             /:. :. :. :. :. :./:. :. :/ /::::::::ヽ     /:. :. :. :. :./:. :. :. :. :      ──────────────

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ともあれ命令を受けた栗田司令官は、艦隊の燃料補給を急がせる一方で、
旗艦「愛宕」で急遽作戦会議を開き、レイテ湾突入に関して協議した。
その結果、艦隊を二分して南北から突入することを決し、足の遅い第三部隊は南から、
主体は北からレイテ湾突入を図るものとされた。





309 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:10:35 ID:lCQY.kyo0





                           /’         _/  l
                           !        /´  ノ
                          ノ       _,..-'’  _/
       新南群島                丿     /'"   ./ ̄´
      (南沙諸島)          _ノ"     _/   _/
                    _..-'''´      / _,,..-'´
                ,..-'''"^        /_..-/
              ../            ユォ
            _/´            n^ "
           ./’             │」
          │               ´                   スールー海
          亅
_____       ./’              .---ッ
   ゙゙''¬-----‐’               '´└'´
                        /ヘ  /''''、         ゙''’
                       / lン’ ¦ェ 、
                ↑      /   ゙゙    ゙ー''ゝ
                    /’          │                      /
                   /’           {  ,,,,,                         _..,,
    南シナ海     ↑    1             l../  !                      -'ニ__ニフ
                 /''’               丨/''ー-.._                   ,,r ̄
              ノ''-../                       `ー.._                ..,,
              ↑ !                             ^'''´\      _,,.._
         栗田 ◆ `t                               丿   _ノ'ニ....冫
        ,--;r . ◎ '’                      ,,,..,,____,,....--‐''´  、 └'''´
     _..-‐'  ブルネイ湾                       ¦          !
 ┌--'"                 ボルネオ島              `ー--..
 ノ                              ..,,_    _..-一'
/’                              ―く`ー" ̄
                                  `

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
22日、第一、第二部隊からなる栗田艦隊は、油槽艦の到着の遅れ等から出発が遅れたが、
分離した第三部隊(司令官:西村祥治中将)に先んじてブルネイ湾を出撃した。
艦隊はそれぞれ戦艦「大和」、「金剛」を中心として隊列を組み、米潜を警戒しながらレイテ湾へと急いだが、
その道程は非常に困難なものであった。





310 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:10:55 ID:lCQY.kyo0





                          ヽ                    ,..、 々
                           ゙ー 、__                !│
                               ゙̄''\           ..ノ │‐
                                  ヽ          ヽ  ゝ           ィ‐
                                 丿          丿  ヽ,......、
                             ┌''''''''"          /‐''’  _ノ―"
                             │           ,ノ’  /"´
         新南群島                     !          /´ __,,ノ
         (南沙諸島)             ,-‐’         ,//^
                           /’ パラワン水道  _/  l
                           !        /´  ノ パラワン島
                          ノ       _,..-'’  _/
                         丿     /'"   ./ ̄´
                       _ノ"     _/   _/
                    _..-'''´      / _,,..-'´
                ,..-'''"^        /_..-/
              ../        ↑   ユォ
            _/´            n^ "
           ./’         ↑    │」
          │               ´                      スールー海
          亅       ↑
_____       ./’      ◆        .---ッ
   ゙゙''¬-----‐’      栗田        '´└'´
                        /ヘ  /''''、         ゙''’
                       / lン’ ¦ェ 、
                      /   ゙゙    ゙ー''ゝ
                    /’          │                      /

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最初の難関はパラワン水道の通過である。この水道はパラワン島と※新南群島(南沙諸島)の間にある、細く長い水道であった。
米潜が潜むには絶好の場所であり、本来であれば回避するところであったが、
作戦予定日に間に合わせるにはここを通り抜けるより他なく、栗田艦隊は十分に警戒しつつ突入を開始した。

※水深の浅い岩礁帯。そのため艦隊の交通は困難。





311 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:11:22 ID:lCQY.kyo0





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312 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:11:52 ID:lCQY.kyo0





          ┌ 、           ,. ┐
          | :,\____/,: |
          |  /      \  |
            V          V      閣下、「愛宕」はもう保ちません!
          |   三三     U |  っ
          |  三三三三 U  | っ    至急退艦してください!!
          ヽ.  ,ー―、    /
                >`ー─'  <




        ト、 ∧  /|  /| /|  _/|
        |:.:∨:.:ヽ./:.:.:.:!'´:.:.:.:.:.::.:.!'´.:.:.:/
     |\ |:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::. ̄ ̄ ̄ ̄/
     |:.:.:.V:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:/
    ト、|:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::∠ _
 __}:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.<¨
 \:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.__:>
   >:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.!:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:>
 <_:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:!:.:.:.:.小:.:.:.:.:.:|ヽ:.:.!:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:\
  /:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.::./!:.:./  !:.:.:./  !ハ:.:.:.:.:.::.:.:.:.ト 、>   やはり米潜が潜んでいたのか…
  厶イ:.:.:.:.:.::.:.:|:.:.:.:.:.::/ V   |:.:/  |/ \:.:.:.:|ヽ|
   厶イ:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:/―- 、_  |/  ィ佗¨> |Tヽ\
     /:.:.:.:.:/|:.:.:.:./ r ' 丐}ヾ’    ヾ''¨  ! トミ.ヾ}      ──総員退艦を命ずる!
    ,厶ィ:.:.:| 从:.:.|  ` '"          |ノ
     ムィ人  V          !    ノ}         急いで「愛宕」から脱出せよ!!
        |7>へ u             /V
         _|/   ヽ     ,. -‐ァ  /::: `ー-、
       //     `  、 `' ´  ィ \_::::::::::::\
     /::::い         ` r- く/      ̄ ヽ:::::\
   /::::::::::::\\    ヽ     //        !\:::ハ
. /::::::::::::::::/ \\    \  //         !  Vハ
:::::::::::::::::/     ヽミ二二二二/         !   |:::|

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
果たして米潜が待ち構えていた。
23日0630時、艦隊が変針をした直後、先頭を走っていた旗艦「愛宕」が突如雷撃を受けた。
「愛宕」の被害は甚大であり、沈没は時間の問題と判断した艦隊司令部は「愛宕」を脱出、
駆逐艦へ移乗したのち旗艦を「大和」へと変えることとなった。

また後方を追随していた「高雄」にも命中したが、こちらは幸い沈没には至らず、応急処置後ブルネイへと引き返していった。
しかし「摩耶」は「愛宕」と同じ運命を辿り、あえなく沈没してしまった。





313 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:12:15 ID:lCQY.kyo0





   │     !"゙ヽ            ゙ー..  ゙‐..ユ_ヽ            ヽ、  │ ヽ            l´
   │ ,,...._  ヘ../         ,ノ''1   ^`ーー-ニ゙゙   ..,,__        │  ゝ  `ーー-..,,/'、     1
   │ィ‐  `l         ...‐'''´   `''‐....,,       \ `ヽ,,      /   │       ''‐..,,   l’
    `''’   !ン‐1      |         ^ヽボンドク半島   ゙゙┐    `ー-―''’    _,,__   __ニl、 /
-      --- (,,,,,,,,,,  /'''"            ゙\     ヽ   ヽ_           /   ̄^´  ./´
..,,,,_         -   ゙゙´        --..--_   ^ー、   !     ゙''' 、        ¦        `\ ノ
   ̄''''ー‐''" ̄\....,,,,,,,,         ./     \    ゝ_  \      ^ヽ.._       ^\       ゙"
‐ 、            \        !    ,ノ      `l  |        `l        \」''-,,
  \_            〉 -       `ー 、 ノ ボアク島  {  1        `''l     レガスピ _/lc:;;;ュ__
    ゙ゝ          {丿ヽ 、       `''’        ゝ/    _,,_    |      ● /゙゙"_  `ー‐
     ゝ         `'   !                       ! \   |       --"  `ー.._/''1
      l            イ   ..     _-               ゙''‐t\  ‐"^''-..,,     ........  ゙丿
      ヽ           亅  ゙゙     ゙ニ                 `-ニヽ     ^ヽ....,,,,イ--‐’ │
       !    ミンドロ島   !        ヘ/     シブヤン海                ゙l、       ./     │
       \          ヽ          ,..                    `‐   ,...._  \    /
        1          !       /''"│ r┐              ┌ 、    ! `l  \  │
     栗田 │        /       │ │ ゝ! ┌―ー-_         l `-'‐-,, \ '、   ゙゙̄^,,
   → ◆   `\      l        /  丿    ヘ.._  │        │    `‐..\│     ゙┘
       ↓    上    __ノ  ↑     ゝ、 /       ゙ゝ..ノ         / マスバテ島 ヘ
           ゙个-../ →         !│       シブヤン島       〉  ,--、   `'''^' 、
         →    → ┌、        ..., V’タブラス島               ./  _ノ   ゝ    ヽ   ...._
                ∨        ''                    l  /     ゙」    ヽ   ̄

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
早くも重巡3隻を失った栗田艦隊であったが、引き返すことなど出来はしなかった。
艦隊はそのまま進み、24日未明、シブヤン海に突入を開始した。

ここからは輸送船団を護衛しているであろう米機動部隊の活動範囲内であり、いつ敵機の襲来があってもおかしくない。
実際艦隊が装備したレーダーは米航空機の姿を掴んでおり、
栗田は対空戦闘に備えて輪形陣を敷くと、慎重に進撃を続けた。





314 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:12:36 ID:lCQY.kyo0





              _
           /∧\
          // ∧ ヽ、     ,,ィ┐
         //  '"´    ̄ ゙̄''</  |
         / '"   _       `ヽl!
        /     '~´         ー-、',    閣下、兼ねてより捕捉していた
      |                l
       |        ノ´ ̄`ヽ    |    米軍機を肉眼で捕らえました
       |       |     |   |
      \          ̄ ̄ ̄     /    このまま進めば、敵襲は確実と思われます…
      , '" ~/\、_______,,/
    /   /___∧    ∧_> \
  /〃         \  /        |




         ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.<
          >:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>
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         >.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.i:/:.:.:./:.:/.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:i:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:\
        ∠:::イ:.:.:./:i:.i.:.:.:.:.:ヒ:.:∠|:./ハ:.:.:,:.:/ _:ハ:.:.z':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ̄   そうだとしても、今更引き返すことなどできない
.            /:.:.:./:rjノ:.:.:.:./七_i/`ヽ| :/:/´ 七__j/jハ:.:.:.:/j:.:ハ ̄
          /_.:.:/:.:i ヘ:.:./'´弋ソ`ヽ j/j/  ´弋:ソ`ヽ }ハ/jイ:.:.:.:.\     全艦に第一種戦闘配置を命じる!
          |/|/、( iⅥ `ー一          ー一 ′j/ノノ:.:.ヽ ̄
            jハ ヽリ        |        /' イ:.:.厂       敵航空隊を捕捉出来次第、攻撃を開始せよ!!
             /\_∧         |!        /ー'´:.:i{
                j/ i.:.ハ        ` `     /:.i:.ハ:.:ハ
                j/ i:.ヘ     -― ―-    .イ:.:.j/ j/
                  jハ个 、    ̄   /i/:.:八
                /  j/!  >      <  |ヽ厂ヽ
                   /   .:::::::|       ̄      |:::.i   \
               /    :::::::|   、          |::/    ヽ
            _... -―/  厂ヽ:厂   ヽ  i   /   ヾ /\  i`丶、_
     . '"     /  {   ∧     丶 !  ′   ∧i   i   |       `"''‐ 、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
時間の経過と共に米索敵機の姿を確認するに至り、栗田艦隊はもはや戦闘は避けられぬと判断。
戦闘態勢を取ると、1030時、米攻撃隊の出現を見るや砲撃を開始した。





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                      i。                     ・
                   。 'i;i .             、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人
       、__人_人_人_人_人    ! |’i¨ ・。            ) 「武蔵」はそう簡単に沈まない、回避を続けるんだ! (
       ) 敵弾、命中!  (  i | l .  ・  .       ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
       ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y   iリ  ',° ,  °        _rュj      i | l .  ・  .
                    'i`   'i !’ ,' 。       {ェェIュ一     iリ  ',° ,  °
               ’  。 :|   .l ,' ′’       ,,}‐‐ii|   /^' 'i`   'i !’ ,' 。
                   、|     ,′イ          [ェェl :ウ ’ / 。 : :|   .l ,' ′’  ドガァンッ!
            .・ ザパーンッ |  __,,r――ュ―'ニニコ|¨:「::r!!ュii,o,or!、|     ,′イ 、_               j|
  。;,、、,,_          __,,r――ュ  `r―‐r'r‐ュ|:l⌒l「 .・ ュ::::_r!!ュr!!ュ|    ,'  | ´ェ´  ° ,――   r____/j| ,|
  \^.;;,.,、`"''―――――――‐`―― ´ ̄ ̄´ ̄ ̄ ̄´ ・   ¨° ’.:, .ivi ,   , .|  ` ̄ ̄ ̄〔 ̄ ̄ o   ̄ ̄ ̄ ̄|
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`",,""`";,,"""':; `" """'' `"     ,,`" """'' ""' ''''"''" "" "~  ≦二=-j__,     ,、≧二弐ラュ,_ _  : -.'ー-,,_~~''''ー--
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
米攻撃隊は一際大きな「大和」と「武蔵」目がけて殺到した。
栗田艦隊は回避しつつ反撃を行ったが、次から次へと殺到する米軍機の攻撃は避けきれるものではなかった。
第一波、第二波と攻撃は続き、「大和」は辛くも直撃を免れたが「武蔵」はそうはならなかった。
米軍の波状攻撃で「武蔵」は複数の命中弾を浴び、浸水により速力が低下しつつあった。





316 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:13:18 ID:lCQY.kyo0





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ィ'/:::::::::::::::::::::/::::/l::;:::::::::::::::::::::::l::::::::;:::::::::;::::::::::;:::::::;::::::;:::::::'::::::z――ゝ
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/::::::::::::::::::!::/レ'≧.l::l丨:::::_;:::;' レ'  ヽ:::::l ::::::::::::::;:::::::::::::::::::\:::::>ー
イ¨フ:::::!:::/:l i¨斥zゝl::::::/l::::l ` _z―<l¨ヽ .:::::::;:::::::::::::::::::::::::ヽ、     「武蔵」を孤立させることはできない!
/:'/::::;:::l .!  ヽ_ー'ノ Vv V'∠¨, ̄斧リz、 ハ ミ::::;:ィ ヽ:::::::::::._::::::ヽ
  /:/i!::/. ;       ; ! .l  ヽ 弋ソ ノ  /::::/   }:::::::::\丶`     全艦、「武蔵」に速度を合わせて
 //レ'  .|      ;i      `ー ´   /://   /::::::<ー‐、
/     .;      /           /   /l::l\ヽ  >z    艦列を維持せよ!!
    : : : :、     . _            ー'   '   \
    : : : ,ハ   _             <´   /
   : : : /   、 l  ` \  _=<¨ ̄    /
     /..  ;: .|::ゝ ー― ‐' ∠        /
  .  /  ;  .|::::::::、ー   ィ ゝ       /
   .,/     .|:::::::::::ー<::::/  .l     ./
   \    ..|:::::::::::::::イ ̄   ;     ./
     `ミヽ、 ヽ:::::::::::|     |     /
         ゝ ヽ:::::/ ∠ .  .|   ./

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
栗田司令官は「武蔵」を孤立させまいと艦隊の速力を下げ、艦列を維持しようとしたが、
続いてやってきた米攻撃隊第三波は傷だらけの「武蔵」に攻撃を集中した。

これにより「武蔵」は浸水がより悪化、さらに速力が低下し、艦隊についていけなくなった。
その後の第四波は「大和」らに攻撃をしかけてきたが、回避に成功し被害はなかった。





317 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:13:39 ID:lCQY.kyo0





      f^ヽ         /',
      |:.:.:. ヽ     /  !
      |:.:.:.:.:.:.ゝ-─-<    |
     /:.:.:.:.:.:.:.:..      u  ',             「武蔵」の被害は深刻です
     ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:        ,
     ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:    ‐-  ,            …誠に遺憾ながら、これ以上の艦隊追随は
    !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:      l
      ';.:.:.:.:u.:.:.:.:.:.:.:.: -―  /-──- 、    非常に困難であると認められます
     ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.::.:     /       ヽ
     /:.:゙"''':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...  /       ノ
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. |       /




        ,、    /i/| /|   イ'  ィ'
         j::\   /:::::::::|/:::::::|/:::::| /:::|
       ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|__,.ィ
    `ミ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::厶___
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. /:::::/⌒|/::::::::/ ___≧、|::/ i: : /厶 |::/::::::::::::<     …そうか、仕方ないな
 フ::::::|厶〈|::::::|/   ヾ じ ̄` ヽ .|/,≦__|/::::::::::::::::::ト、
∠:::::::∧. { |/|/.    `ー       ´じ ̄'/::::::::::::\ ̄      「武蔵」に伝達、戦場離脱を許可する
  ̄/:::\                  `ー' |::::::::::::弋
  ,.イ::::::::::::|、           i     /::::|\|         可能な限り迅速に戦場から退避せよ!
   |/|::::: | \         ´ /     /lル'
.     川/   \.    ,-――ァ  ./
    __/.     \   `ー―' ./
.   /  `ー――‐ 、 >、_ , ´
  /              \/
  7 ̄ ̄ ̄ `ヽ.     \
  /ヽ_,/    \      \_
. /              \       /
/.      /´  ̄\ .\  .∧,
                ヽ \/\|
.   /               ヘ    |
  /             !    |

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
明らかに速力を失っていく「武蔵」を見て、栗田司令官はさすがに艦隊の追随は難しいと判断、
戦場離脱を許可し、「武蔵」に伝達した。
だがその時、新たに米攻撃隊第五波が襲来、艦隊から離れて孤立していた「武蔵」に集中攻撃を開始した。





318 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:14:27 ID:lCQY.kyo0





. .  .   ..  .   . .  . . . . ...   . .   .. .   . ... . . ..   . .r'⌒乂_ .. .   . ... . . ....  . .  .. .
   .. . .   .     :  . .  .. .. ..  .  ..  .    :. . : . (⌒′   `γ´  . .. .. ..:. ... . .. .. . .
  .:. :           .: .... .                   (乂_      乂
,.:,; ' ''.. .,;.'..:⌒`;,: .  ..;;.,  . .  :..: ........: .. .   . .. . γ⌒ヽ(     /⌒ ー=   .. .. .  .  .
 ,,.;. ; :.,   .. .''... .. '   ..;,):.,,  :. .:.: .. . .   .: .... .. .. .(゛ ノ゙  `て  ノ   _,. -‐ . .. .. .... . .. .. . .
        ''  '.': ;,::. .  ..., ;)                  r'⌒ゞ' (_,   `" >'⌒ヾ゛
 .''.:.:´⌒`.: .: ...    . ...,. . ,;  . .. .. . ...  ..  . .:.  /(`)   ノ,. ~゙  (_    ` .    .   .  .
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'' ' '     ''   ''' ''                     r'⌒( ノ)丿{ 、_ ヽ  .:: ..'...:⌒`  : .: ..,,;.,
. . . . .    .: ..  . .       . . . . .    .: ゝソ )´,. 、γ ヽ )  ''           '.':. .,.; ,..;,..
   .:.:.:..... .. .... .. .. . ...    :. .:.:.::..... .. .... .. .. . ...  ノ y‐-'ノ'´. ´゙  乂 ..:   ...:.: .:,⌒` .: ..:.: .: ... .'';' .:.:.
                           _,ゝ' /⌒) /    ., ヽ;, .:; .''',..,;;::: ....::..;;,: .'''.;, .:;.... .. . ..
―ー――ー――ー―――ーーー r'⌒ー~'ノ⌒゙ (`´ )゙   y"  、)―.ー―.―:ーー.ー―..―ー―
  ... .. .::: :..:.:.::.:: :: ...:..:::::.. . .:: .::: . ....:: :: )'~⌒)'´       ) ノ   (    八 ::. .::::::. .:::..: :. .. . .::: :: : .....:::. . .
.. .. . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... :::  γ゙ /       //、 __,ノー-‐' : :: :. ... .::::: :... . .:::: .. . .
. .. ..     . .. ..     . iiiiiiiiiiiiiiiiiii ノ ,′    /´/⌒´iiiiiiiiiiiiiiiiiii .. . ...     ... :. .:.: :. .  : .: ... . ...
... .. .. . .:.:.:. . .:.  :: .: ...    iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii. .: .... .. .. . . :. .: ..    .. .. . .: ..  ... .. .
                         iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
.: .: ... .. ..  .:. :.. .. .. .. .: .: ...  . . :. :.: . .. .  .   . .. . . :. :.: . .. . . .. ... . . .  . . .:.:. . ... . . .. :..: :.:. . .

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この攻撃により「武蔵」の命運は尽きた。
さらに多数の命中弾を受けて航行不能に陥ると、浸水によって徐々に沈んでゆき、
1935時、連合艦隊が誇った超弩級戦艦「武蔵」はシブヤン海に沈没したのであった。





319 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:14:51 ID:lCQY.kyo0





   │     !"゙ヽ            ゙ー..  ゙‐..ユ_ヽ            ヽ、  │ ヽ            l´
   │ ,,...._  ヘ../         ,ノ''1   ^`ーー-ニ゙゙   ..,,__        │  ゝ  `ーー-..,,/'、     1
   │ィ‐  `l         ...‐'''´   `''‐....,,       \ `ヽ,,      /   │       ''‐..,,   l’
    `''’   !ン‐1      |         ^ヽ      │  ゙゙┐    `ー-―''’    _,,__   __ニl、 /
-      --- (,,,,,,,,,,  /'''"            ゙\     ヽ   ヽ_           /   ̄^´  ./´
..,,,,_         -   ゙゙´        --..--_   ^ー、   !     ゙''' 、        ¦        `\ ノ
   ̄''''ー‐''" ̄\....,,,,,,,,         ./     \    ゝ_  \      ^ヽ.._       ^\       ゙"
‐ 、            \        !    ,ノ      `l  |        `l        \」''-,,
  \_            〉 -       `ー 、 ノ       {  1        `''l        " _/lc:;;;ュ__
    ゙ゝ          {丿ヽ 、 米第一次攻撃         ゝ/    _,,_    |       ./゙゙"_  `ー‐
     ゝ         `'   !      ×  →       → × 武蔵沈没 \   |       --"  `ー.._/''1
      l            イ   ..   ↑  _-  ↓  ↑  →     ゙''‐t\  ‐"^''-..,,     ........  ゙丿
      ヽ           亅  ゙゙     ゙ニ   →  ↑   →     `-ニヽ     ^ヽ....,,,,イ--‐’ │
       !           !        ヘ/      → ↑     →     ゙l、       ./     │
       \          ヽ    ↑     ,..                    `‐   ,...._  \    /
        1          !       /''"│ r┐              ┌ 、    ! `l  \  │
        │        /       │ │ ゝ! ┌―ー-_         l `-'‐-,, \ '、   ゙゙̄^,,
         `\      l    ↑    /  丿    ヘ.._  │        │    `‐..\│     ゙┘
           上    __ノ    ◆    ゝ、 /       ゙ゝ..ノ         /       ヘ
           ゙个-../    栗田     !│                   〉  ,--、   `'''^' 、
                ┌、        ..., V’                  ./  _ノ   ゝ    ヽ   ...._
                ∨        ''                    l  /     ゙」    ヽ   ̄

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
米軍の波状攻撃に晒された艦隊は、さらなる敵襲を恐れて一旦退避し、機を窺うべく反転していた。
その旨を連合艦隊司令部に打電し、指示を待っていたのだが一向に返事がなかったため、
考え直した栗田司令官は独断で再突入を決定、1714時、艦隊に再反転を命じた。

その後「武蔵」がトドメを刺されることになるのだが、こうした栗田艦隊の行動を見て、
作戦を中止してしまうのでは、と邪推した連合艦隊司令部から”督戦命令”が届いたのは、
それから一時間以上後の1855時だった。





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  !    `ー‐´  │--_ -'´    ヽ          _
 │          ゙ーニ三ゝ ,,_    l f^ゝ     1^ゝ
 └'"^|_    /'" ̄^`ー_^  下ヽ、  l,,ノ  ^二゙\ l  !                  ◎…サンベルナルジノ海峡
__________ ヽ--‐'    ,,__\..,, │ ゝ_     ! ̄ ̄ !,...ノ
-- ̄ ̄`ー--.._   │ ゙>  ヽ ヽ  ^''-_   `ヽ 、  ´
 ゝ_      ゝ_   ヽ/   ヽノ    ヽ    ン宀v
  │      l'           ゞニ、 ヘ_   '^ニ‐'1         栗田
   ' ミンドロ島 〈     シブヤン海    'くュ ゙゙''‐-シ''' 1   →   → ◆
    ヽ     ノ    ,n 、、        ,ニ  -,, ! 、_/’ →     ____
     ゙ゝ  _/   │l  `ィ''ヽ、    | \,,ヽヽ → ◎< ̄ ̄ ̄^´  `l
     ./_..ノ     l丿   `‐''’    ! ,,,,,_^゙く.._   \       `ー
      `  ュ              /丿 \_  ヽ    ー-、 サマール島 !
        ┌ヽ  l`ー、        ''"    ゙ゝ│     ヽ     !
             ーt ^^' 、 ,.._         `''  --、 /_゙フ   │        フィリピン海
              !    `‐´ `-''"|         l'ヘュ/ 1゙゙     ヽ
             │ パナイ島   l"    -  _  1  ゙ー'´ ┌ 、  ¦
             │      _..-'‐     ゙゛ ll!  │    ● 一‐'"゙''ゝ
     _-       /      ノ´┌――ー 、 丿ヽ  ヽ/^ゝ タクロバン
     "       1  _,,..-クヘ l    丿 / l’ ___,,  〉  ゝ、   └+
             !_ノ"   ! ノ丿    丿 丿 セブ島    レイテ島    _
                  `"  1   │ /  __ノ     冫 ぇ _冫 /│
                   ,../  丿 ./ /´  _-- 、..-└-、{゙くュ ¦│  _
                 l' ̄    / 丿 !  ,..-'´   │   `  ゙‐ _ヽ1 ./'^l
                 ! ネグロス島 │丿  !    ,..../      │ベ゙  ム/
    スールー海        ゙'''、    !│ノ - ̄―'‐' ボホール島   1,, ^''‐彳
                   `ー 、   │ ,..               !/   ゝ__..
                     ヽ_,,/ !_冫       つ   _  │    │
                                     イ゙゙ー、│''‐"      ゝ
                         ..、          !   ^        ...-'
                      __,,,,ノ  ̄ゝ    ノ''''ゝノ   ミンダナオ島   `ー-
                     /´      l   丿                │

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
25日0030時、栗田艦隊はサンベルナルジノ海峡を突破し、フィリピン海に到達した。
予定よりいくらか遅れてしまったが、目指すレイテ湾はもう目と鼻の先であり、
艦隊は別働の第三部隊との会合地点を目指して前進した。

そんな時に突然、第二遊撃部隊から「戦場到着」の電報を受け取るのである。





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               ,ィ//// ィ/!  ,
         ∧ / i /´/ / ///ィ
        |ヽ/ |'        ´ _/___
      、_j                 /
.     \    /  /    ,     \ヽ ̄>
     }ヽ   /  /      /  ヽ  \<=‐
    {ヽ  l /        //   \  、 、ヾ、
      \ j/|  /  |   ィ /   、 ヾ |ハ ト\   便利屋のごとく扱われるのは
     弋''  | ノイ ノ  l,'\ ヽ ト、ヽ 从! ヾ
      \ レ_ィ_彡|`ハ、|__NVハ ヾj,ィiリ`     もううんざりだ…
      ∠ __{ {.ノイ i/__Nt.rッ‐ ミ≧={彡!
         ∠ヽ、ヘj' ̄`弋三三歹 \!      我が艦隊もレイテ湾に突入するべく
          ィ゛`7 ‐、   `¨¨´    '/、
        /ハ. /   \    _,,.. -‐/  \     出撃する!
       /! ヽ    ヽ >.....   / \  }
.    /  ハ   \  ヽ   ...:::i`¨,.ィ´   j
.   /    V   ヽ       ィ| ト    /ハ
 /        V     \==≠' ! /    l  |
       / V   />== //j     | ハ
       /     V  /  ∨/     |  ハ     ────────────────
            V_/     Y ヽ     |   〉     第二遊撃部隊司令官 志摩清英 中将
  <       |           }〉       l ,.イ     ────────────────
    \     ノ         !}     |/ |

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今次作戦における第二遊撃部隊の運用については、連合艦隊司令部も最後まで決めかねており、
出動命令も下していなかったのだが、レイテ突入の意思が固い志摩司令官は出撃を決意すると、
関係各所に連絡した後、返答を待たずにブルネイを離れていた。





322 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:15:54 ID:lCQY.kyo0





__________ ヽ--‐'    ,,__\..,, │ ゝ_     ! ̄ ̄ !,...ノ
-- ̄ ̄`ー--.._   │ ゙>  ヽ ヽ  ^''-_   `ヽ 、  ´
 ゝ_      ゝ_   ヽ/   ヽノ    ヽ    ン宀v
  │      l'           ゞニ、 ヘ_   '^ニ‐'1
   '、     〈             'くュ ゙゙''‐-シ''' 1
    ヽ     ノ    ,n 、、        ,ニ  -,, ! 、_/’      ____
     ゙ゝ  _/   │l  `ィ''ヽ、    | \,,ヽヽ ゙''  < ̄ ̄ ̄^´  `l
     ./_..ノ     l丿   `‐''’    ! ,,,,,_^゙く.._   \       `ー
      `  ュ              /丿 \_  ヽ    ー-、      !
        ┌ヽ  l`ー、        ''"    ゙ゝ│     ヽ     !
             ーt ^^' 、 ,.._         `''  --、 /_゙フ   │
              !    `‐´ `-''"|         l'ヘュ/ 1゙゙     ヽ
             │        l"    -  _  1  ゙ー'´ ┌ 、  ¦
             │      _..-'‐     ゙゛ ll!  │    │ 一‐'"゙''ゝ
     _-       /      ノ´┌――ー 、 丿ヽ  ヽ/^ゝ  !
     "       1  _,,..-クヘ l    丿 / l’ ___,,  〉  ゝ、 スリガオ海峡
             !_ノ"   ! ノ丿    丿 丿 │     !   │ ↓ _
                  `"  1   │ /  __ノ     冫 ぇ _冫 /│
                   ,../  丿 ./ /´  _-- 、..-└-、{゙くュ ¦│  _
                 l' ̄    / 丿 !  ,..-'´   │   `  ゙ ↑_ヽ1 ./'^l
                 !     ││丿  !    ,..../    ↑ │ベ゙  ム/
                 ゙'''、    !│ノ - ̄―'‐'´  → ◆   1,, ^''‐彳
                   `ー 、   │ ,..      →   志摩   !/   ゝ__..
      スールー海         ヽ_,,/ !_冫       つ   _  │    │
                                     イ゙゙ー、│''‐"      ゝ
                         ..、          !   ^        ...-'
                      __,,,,ノ  ̄ゝ    ノ''''ゝノ           `ー-
                     /´      l   丿                │
                 ___,,......-‐      ノ..-‐'"                 ¬、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
志摩艦隊は西村司令官麾下の第三部隊同様、南方からのレイテ湾突入を企図し、スリガオ海峡に向かっていたが、
0300時、スリガオ海峡付近において戦闘が行われているのを確認した。
この戦闘を行っていたのは艦隊主体と連携して、南方から突入すべく別働していた西村艦隊であった。





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       |\            /|
       |  \        /  |
       |    \     /   |
       |     ` ― ´     |
       |                |    閣下、前方海峡出口付近において
       |                |
       |  __    __  |    敵艦隊を発見しました!
       |  |  |      |  |  |
       |  ` ´      ` ´  |    これを排除しない限り、突破は不可能と思われます…
        、    r―――-、    .′
       _\  |_ _ _  _| /_
      > `_ー、   ,. 一_´ <
     /    `ヽヽ.__//´    \
   /       ヽ l l./         \




      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
     / .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.、_
    ./ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::゙''ー、
    |........   :;:::::::::::/.:::::::::/:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::|
    .l::/:::::::::l::::/........./....  /............../........./........  ハ:::::|:::::: :|
    l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::/:::::::::::::::/.:::::::/::::::::/::::/ .|i ...| 、: .|
   ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::|
  /,:'|:::i:::::::/i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._  /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l    仕方ありませんね…
 ノ   |::l::::/.斤l::::|::;イ:::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-''7::::|::::|:::::|ヘ:l
    |::ト::ヽ,弋l:::|/:|::::;イ 攵;:cリ ̄`//  /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:!    全艦、戦闘配置!
    .i:| l:::l.:\,l::::::|::/:|    ̄      /'゙ー゙イ;':::::::l|:::l|::::|  ヾ
     l|.ノ::|::::l:::|i::::|/:::|          /、  /:::::::/.|::l.|:: l       敵を撃滅します!!
    ,ィ''〈 |::::j:::l !:::::::::|            ヽ./:::::::/ jノ.l::/
   /,.;:;:;:;//jメ ヽ:::::|          -‐.T:::::/    j/
  /{,.;.;.;.;.;.;゙ヽ, \.ヽ;::ト、    -‐‐‐- ,イ l::::/
/,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ,  \N. ` 、  ー /|/ .|::/
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;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;\   /-、{;:;:;:,.ヽ、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
西村艦隊は作戦に従いレイテ湾を目指して進軍していたが、途中で存在が発覚し、
航空機や魚雷艇の攻撃を受けることとなった。
それでも西村司令官の作戦遂行の意思は固く、さらなる敵襲を警戒しつつ北上を続けていたが、
やがてスリガオ海峡の出口を塞ぐように待ち構えていた米艦隊と遭遇、戦闘状態となっていたのであった。





324 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:16:35 ID:lCQY.kyo0





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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
志摩艦隊が到着した時、西村艦隊はすでに戦艦「扶桑」 「山城」を失い、
その他艦艇も沈没あるいは大破し、
旗艦「最上」も被弾、西村司令官も戦死し、艦隊はもはや壊滅状態であった。





325 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:17:08 ID:lCQY.kyo0





 ̄フ_/イ,'  i  //.i  ./ 〃  ヽl ヽ..|   ヽl    `!
‐"´,.' / ,ィ. l .,./l' l /  '     ヽ ヽ!    リ
. /, /,イ l/l /___l,イ__
,´イ_,,..ィイ l,ィ,l'、  _  ̄`=- ___    ,,      ___
' ´  l ,ノイミ l>'´,イ ,イ―,ィテli=-、::::::::..`ヽ、ノ   V.,ィ'´ ,ィ'::;;      第三部隊の仇討ちだ!
≧  l l イ l i.   l:、 弋孑ll炒 `ヽ:::::::: l======l  i '´弋
>  .,' _lイ>、.l  l:::.`ー`‐‐‐' ´;;;::::'''´:::;!;;;.__/;;l  .l`ミ::‐     我が艦隊も突撃し、敵艦隊を撃滅するぞ!!
、_ .ハ   V.l ヽ、 ';::::::::::::::::::::''´:::::::::::::;イ::::` ̄´::.ヽ、';::::::`
 '≧__ヘ ヽ l∧ハ.` 、_::::::::::::::::::::::_;:::イ::::  ;:|   :::..ヽ'、::::
  __/__` 、`‐ヘハ   `  ̄ ̄ ´     ,'.:|       `
   ̄,イ/, -‐、 i、i               ,'.:::|




          ┌ 、           ,. ┐
          | :,\____/,: |
          |  /      \  |    閣下、お待ちください!
            V          V      十分な準備がないまま、突入するのは
          |   三三     U |  っ  危険が大きすぎます!
          |  三三三三 U  | っ
          ヽ.  ,ー―、    /     「那智」の損傷も甚大です、ここは一時後退し
                >`ー─'  <      機会を窺うべきと具申します!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
志摩艦隊は西村艦隊に代わって米艦隊に決戦を挑むべく突撃を企図したが、
その矢先に旗艦「那智」が「最上」との衝突事故を起こして損傷してしまう。
志摩司令官はそれでもなお突撃せんとしたが幕僚に止められ、やむを得ず後退することを決し、
栗田艦隊に自艦隊の後退と、西村艦隊の壊滅を知らせる電報を打ったのであった。





326 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:17:30 ID:lCQY.kyo0





               /`i    /`i
                /   |   / /:.:.|     /〉 r:i
        J`  /  ___」,/ / . :.:|     // | |       あの艦影は…
        )  /   ´         -、::l    〈/   |_|
        て  ,'  __      __   .:.:.';                 閣下、あれは空母です!
          l   ´         ` J::.::.:.l     ロロ ,勹
          |      _         :.:.:.|       ノノ    敵空母と遭遇しました!!
           ',   イ  !      し .:.:/
           ヽ    ̄         /




                          ,イ  /{
                       /{ /{/::{/::::/ __
                  ト、 ./:::レ'::::::::::::::::::::/´::::::::::∠.._
               ト{\|:::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<__
                 _ {:::\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<
                \:::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`フ
                  >:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::\::::ヽ::::::::: ̄>
             < ̄:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::|:i::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::\
            /:::::/:::::::::::::::::::/:::::::::::: |:|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::マ
            ⌒>:::::::::/:::::::::::::'::::::::i::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
.             ∠:::::::::::/::::i:::::::iレ|:::i::ハ:::i:::::|:::::|、:: iヽ::::::::::::::::::::::::::マ⌒
           / /:::::::::::: |:::::::i| |:::|:| |:::|:: :|、: | }:|-.!:|:::::::::::::::::::::::::::\
           ⌒7::::/:::::::: |:::::: i!≧リ_|:::|ヽ:} _>r'寸、|八::::::::::::::::::::く ̄     なんだと!?
            厶ィ::::::::::::::|八{{´ {.う八 | `¨{' {ツ 〉 .|::ト::::::::::::::::::\
             ∠/::::/::r┤ ゛ ー   `    ー   }::| }:::::::::\{ ̄     それは確かなのか?
                {/|::::::{ ハ      }           ハ{.ノ::::::::\{
                    レi:::ヽ._     `       //::::::::::マ⌒
                  |::::/::∧   r   ヽ     .::::::::::::::::\}
                  レ' {/|::::\.  {__  ノ  /:{:|:::ト、{\{⌒
                   レ'|从}\    /   |八{____
                    / i   ー ´,/   !フ´  {
                {⌒ ̄`   j   ∨//   |{/}  ヽ
                |{`ヽ   /     }/    ノ}/∧   }.
               /}//∧  {`¨ …‐―‐‐'彡' / ,∧ / \
               / / ' / ,> i`. ー. . . . .{´     / .∨   `  ..
           .. ´  厶ノ 〈  |. . . . . . . . |  /
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      ハ              ∨ヘ. . . . . . { /              i    /  ヽ
        } i                  ∨‘,. . . . . }'                 |  /    }

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
志摩艦隊からの電報により、別働隊が戦闘状態にあるらしい、とは判断できたが、
栗田司令官は全艦は無理でも、数隻はやってくるだろうと考えて前進を続けることとした。

その矢先の0645時、艦隊前方に現れた艦影を見て栗田は驚愕する。
それは紛れも無く米空母の姿であった。





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    l\          /|
    |  \       /  |
    |   \    /    |
    |.      \──   .|
    |               |    我が艦隊の任務は敵輸送船団の壊滅が第一です
    |    __   __|    ですが眼前の空母を見逃すのは、あまりにも惜しい…
    |.  l__l    l_l |
    |     ____  |    一応、GFからは有力部隊出現の際は
    \  /___ ヽ| /    これの撃滅を優先しても構わない、と受け取れる言質を取ってあります
      >       <
    /          \




                「\ ̄`''ー-- 、、、
         ___ |:;::∧           ヽ
      〈\  / |:.:.:.:∧          \
        \ /  |:.:.:;:;''               ',    …このまま前進し、敵輸送船団壊滅を優先させるか
         ,'                   '
           {:...:...::....:.....             |    それとも敵空母撃滅を優先させるか
         |.:.:.:.:. :. :;_:;:;:.:.:             :!
         ヽ:.:.:;::.:'´:;':;':;::;.:.:.:.:.         /    閣下、どうなさいますか…?
             }:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:;:;:.        リ、
           \:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;      / `ヽ
              `ヽ⌒>:;::;:;:;:;.:.:   /
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    ̄""''''''ー‐ ,,                  //   /:/ { /:::/| |:::::::::|
            `"''‐ ,,               //  {/::/:::| |::::::::|       ・・・・・・・・・
                 "''‐ ,,        /    ム':/|::|   |::::ト|
\                       ''‐               ', レ   ヽ:|
  \                 // ヽ        - ,, , '
 ̄ ̄""'''''‐ ,,             / /   `"''‐ ,,.   r'´
        \          / /       r‐‐'´
          \      く  /   / ̄  \
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          ̄ ̄/.::::::::::::::::::::::::::::/l/ >|:/ |:iハ:::::i:::::::::/ j/ハ::::/!::::::::::::::::::::::::<
        /.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一  …よし、これより我が艦隊は
          ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/  `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\
         /___::∧ (|/   〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄     敵空母部隊撃滅を行う!
           /.:::::ハ ∧    \::::::::::::::/  {::::/ ̄ ̄\::::::::::/ }:::::::「 ̄
          ∠::::::::::::八 :.       \:::::/   }::j\    /.::::::/ ∧ハ|         全艦、戦闘配置につけ!!
           厶イ:::::::::ーヘ            ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ  }
            ノイ::/i:::ハ         {:::::::::::::::::::::::::::∧丿
                |/  |::::::|\     , -‐='::、::::::::::::::::::::/
                  x≦ハ| ::\     ー‐.:::::::::::::::::::/
                 / ∨//|  ::::\    `7.::::::::::::.イ\
              /   ∨/j   \:::\  ;::::. .<:::::'///\
             /     ∨′   \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、
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ここで栗田艦隊は決断を迫られた。艦隊の本来の任務は上陸作戦の阻止であり、輸送船団撃滅が第一の目標である。
しかし目の前の敵空母をみすみす見逃す手はない。作戦実施にあたっての連合艦隊司令部との協議においても、
「敵有力部隊出現の際にはそれらの撃滅を優先する」という艦隊の要求を、
司令部代表として協議に臨んだ参謀は”認める”発言をしていた。

となれば取るべき行動は一つである──そう、目の前の空母部隊に攻撃を開始することであった。





329 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:18:32 ID:lCQY.kyo0





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:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.l.l:.:.:.:.:i   l:.:/  .l:.:/   .l:/ ./´  ,' l:/           栗田艦隊は敵襲を受けて、一時反転したそうだが
:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.l l:.:.:.:.l   .l/   l:/    '  /_,-:,' i ,'
:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.l .l:.:.:.l  __'_  .l'  _,'   .,','.'_{:゚'.l               その後の情報が入ってこないな…
:.:.:.:.:.:.:.:',:.:l l:.:.:l      ` ヾ     i    l
:.:.:.:.:.:.:.:.:',:! l:.:.l   __,-...‐,‐、      ',   l              反転したとなると、結構な距離を進んだであろうから
:.:.:.:.:.:.:.:.:l'  l:.l  '´ {::゚:::','        ',  .l
',:',:.:.:.:.:.:.:l  .l'               .', .,'`: .、          栗田艦隊の海峡通過は作戦当日の正午頃になるだろう
..',.',:.:.:.:.:.:l                   .',.': : : : :`: :.、
、 ',.',:.:.:.:.:.l                  _ノ: : : : : : : : `:、     ──それまでは、敵に見つかるわけにはいかない!
,`ヽ_,:.:.:.:.:l                 ,-',': : : : : : : : : : : :,',
.',:.l , ',:.:.:.:l                 ,': : : : : : : : : : : : ,':.i
 ':!.', .',:.:.:l'.,             , -'i ,': : : : : : : : : : : : :i: :.l
   .i ',:.:l ' ,          _'´__, .',': : : : : : : : : : : : :.,': : l        ───────────────
   l  ',:l  ` .、           ,': : : : : : : : : : : : :,': : : :ヽ      第三艦隊司令官 小澤治三郎 中将
                                          ───────────────

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一方その頃、小澤治三郎中将率いる機動部隊本隊は、
内地を出撃し、ルソン島東方洋上において米機動艦隊を誘引するべく、準備を行っていた。

小澤司令官は、栗田艦隊がサンベルナルジノ海峡を通過してから敵を誘引するつもりだったが、
肝心の栗田艦隊の動静が正確に掴めずにいた。





330 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:18:53 ID:lCQY.kyo0





      、_,r--ミヽ 、
    、__‐''´:.:.:.:.:.:.:.:.`':.レ)
     /:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:ir:.:.:.ミ、
    ''/:::::::::r::::::{::::〈`ヽi:.:l ゙                          日本の機動部隊を発見したのか!?
   、ノ;::::::::::l::;:ノイ:::l;}タl::::::しi_
  、_ノ::::|:l'‐弋',‐イヘ イ:::i::): : `ヽ-. .、._    ,..,.. --、          よし、我が艦隊は敵機動部隊撃滅に向かう!
   f/;ィ:l:i:::::匕 ....:_',∧ヽ,ィ: : :_:-ヘ_: : : : : ̄: フ/  i ヽ\_
  r' ´ ヽ,>-‐ヽ`ノ:゙ヘ ヽヽi、:{ フと´`>r '' "´ ||.l _ ヾ ヽ \`7    ただちに北上を開始せよ!!
 .i!   ノ_ メ-__,r, >、:jノl'' ' ヽミ''  l  /  V `ー'>、 ヽ、 \
 .l  ,r l `メ´l.l゙f<_j,ノ    .〉、`'_ ゙       rfヽ イ,ニ「´ |\  \_
  ヽ,'  l  l|.| l '、 `      j:::::`:ー..、   ノ r――' ,j  l: l `‐ .._,ノ
  l  /  l !.l l : ヽノ ー-  l::::::::::::::::::ヽ:'´:::..: `ヽ-‐'/ /: l
  l /   Y ゝil  ヽ、, -    |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..: : :| |: :l
   l      ! ゙' |.  i       l_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ー': l          ─────────────
  .ヘ   f ノヽ j  |i        ネ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l             米護衛部隊司令官
    i i lイ  l\ヽ. ヘ `   _/,ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l          ウィリアム・F・ハルゼー 大将
    , ̄ /l l }ノ、  ト     ノ  ,〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::l           ─────────────

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そのため、誘引のタイミングを判断しかねていたのだが、そんな日本側の事情等知るよしもなく、
輸送船団の護衛を行っていたウィリアム・F・ハルゼー大将は、小澤艦隊の存在を知ると、
これを撃滅するべく輸送船団から離れ、北上を開始した。

日本側は気づかなかったが、まさに絶好のタイミングで敵機動部隊を北方に誘引することに成功したのである。





331 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:19:14 ID:lCQY.kyo0





                  `                       ×
                  ‐                        ↑
                                 小澤    ↑
                 _              ◆
                 " 、              ↓   ↑
              __   エンガノ岬          →
             l’  `ー-..../│
            丿      |’
            |       ||
            │       ゙'t              ↑
            ノ ルソン島  l
          _ │       ./’
         │`ー'     ,.-‐'’              ↑
          ヽ      │
          1      !
          │     ヘ-l_                   ↑
           ヽ !冫  1
            下'´   ゝ r―‐┐    ,,
          丶 `''''7 _..---ニ n_ レ^゙'ー-丨l      ↑
            <―ーヘ、 彳tヽヽヽ..、 \ ゙"      ◇ ハルゼー
             \  │ `´ ゙'' -J...._ ーゥ
              ヽ  丿 !- ,,,,   ゙ニ 心¦,,,,__,,....、  栗田
          -...   ヽノ’  !l ^゙‐  l >- 、 ヽ   \  ◆ →
          !iー'      ,,_..,,   ― ^ー1  `\  !     ◇ →
          ゙’        ! ^゙''''ー┐    /1丿  ヽ  米空母部隊
       ./│         /   ,/ニ__  ェ 1 " !''ーー、
       1 \,,        l ,....ri./  │/||  ゙゙│ヽ、 ◇ 第七艦隊(輸送船団)
     _..-/ノ'"゙゙         ゙゙´ ''│ /ンノ   ! ,,丿┌
     ノン‐''’            ┌''’ l jワン''"^1 `''^ヘ_ヾ _┐
   /"丿               \_ {〃└-‐'''’ ◆ 志摩 :"
 -''ニ-''´                 ゝ..フ       ,,__」  ヽ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
小澤艦隊はルソン島北東エンガノ岬沖合い洋上において、米機動艦隊の猛攻を受けた。
小澤はすかさず艦載機による攻撃を受けていることを打電し、敵が釣れたことを知らせたのだが、
この情報はなぜか栗田艦隊に届くことはなかった。

機動部隊は「瑞鶴」をはじめ、「瑞鳳」 「千歳」 「千代田」の4隻の空母すべてが撃沈され、
他艦艇も損傷する大被害を被ったが、せっかくの囮作戦も情報が届かなかったために活かされること無く、
栗田艦隊は絶好の突撃機会を逸することになったのであった。





332 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:19:35 ID:lCQY.kyo0





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          ヽ       ヾ         ,,ソ    ,,) _ ::::::::::::::|_|::::::::::::::::::::: / /:::
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  ::..    ::..     ,,リ  ::::..  ソ::...   ::..   彡..   ::..   ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  :::::...  ,, 、   彡   ,, 、   =-   ,, 、  - ::::..   ,, 、  ,,ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      く< ヾ 、 ‐    く< ヾ 、 ミ、  く< ヾ 、 ‐    く< ヾ 、 ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
       \''ノ、  ミ、、 \''ノ、  'ミ、、 \''ノ、  ミ、、,,\''ノ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ゞ ,,彡 ミ    \\      \\      \\      \\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     ,ソ      \\      \\      \\  ......:::::::::\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
            \\      \\  ......:::::::::\\::::::::::::::::::::::\\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


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      \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::|::::!:ヽ:::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::/
        \::::::::::::::::::::::::::::!:::::∧:|ヽ|\|\:::::::!ヽ:::::::::::::::::::<
     ___\::::::::::::::::::::::ト、≦云ニ=―ィ ヽ::L_ハト、:\::::::::::\
      \:::::::::::::::::::::::::::::::::| 《 弋リ `    j!,云、jハ:::::\__\  手応えがあまり感じられない…
        \:::::::::::::::::::::::∧!  `¨´    { 弋リ 》::::::::::::::::\
       /:::::::::::/ Ⅳ          ヽ `  !:::::\ ̄ ̄     もしや目標は、正規空母ではないのか…?
.     /:::::::::::::::::{ {__ヽ   u       〃   !:\_\
      ̄ ̄ ̄ /:::>.-ヘ        _      八ト、!
        ∠ イ//:::::|ヽ     '´ ニ`   ,イ
            /‐ァ:::| \        /
             //!   > 、._  /
                 /j        7´
           ,.―〈    |    |
       _,. -=≦\ \   |    ∧ ̄ヽ
     /: : : : : : : : : \ \ \  |  } }≧=- 、
   /: : : : : : : : : : : : : : \  `ー-----' / : : : : : \
 /-、: : : : : : : : : : : : : : :/  >―――<\: : : : : : : \

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
──さて再び栗田艦隊に戻る。
突然の戦艦部隊との遭遇に驚いた米空母は、駆逐艦が張った煙幕に紛れてスコールの中へ逃げ込んでいた。
栗田艦隊は仕方なく手前の駆逐艦に目標を定め、スコールに逃げ込んだ空母に対してはレーダー射撃を試みることにした。
だがいまいち手応えが感じられず、次第に栗田は「敵は正規空母ではないのでは…?」という疑問を持つに至る。





333 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:19:56 ID:lCQY.kyo0





       l`ヽ       / ヽ
       |   >-―/ /   |
       | /        ' `ヽ |
      /              `l    追撃部隊からの報告が途絶えて
      |              |
      |‐-    -―     .|    しばらく経ちました
      |   __        |
        ヽ  V:::丿       /    これは恐らく、敵を逸したものと思われます
        ` -ァ _   -<_
        /         \




       `ミ、z:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/_
     `ミ::::::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
       >:::::::::::/:::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>‐
    ―<:::::::::::イ::::::::'/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>‐
      >z:::::::::::::::/::::::::::::::;::::::::::::/:::::::/l:::::i:::::l:l::::::::::ヽ::\
       ー>,:::::∥/::::::::;'::/l:::::/ .l:// l:::/l::/孑:::lゝ:::::::ゝ、   …そうか
        ∠::::::'::,‐、::::/:::; .l::/‐‐十= 'l:/ .l/l;ラl::::::厶 ̄
       ‐<'フ:::::l  :/l::::〈 ./  弋ツ ./ / ;  l }ゝ、        よし、全艦に伝達
         /:'l::::、  ;:::l::i    ¨     :; .ハ.ll
         " .l:'l:::::ヽz、v`        ‐ /  〉        追撃を中止し、艦隊に復帰せよ
          / .l:/vV: :ゝ       _  , /i   l
       .   /   \ : : : : \    ー‐'./  ./          艦列が整い次第、レイテ突入を再開する
         厶    \: : : : : >. ,   イ  ./
      / ̄  ゝ    \: : : : :/   ̄;   /、
    /      ;      ,ゝ: :/l      ./\;.ヽ、
   /    .     ;:    /  l==〉     l   / }
 /_  ‐ ― 、   ノ ;   /   ゝ:::::;     |_ /  .l
./       V /   V´     \:l      l/   .|
l         ヽ           l:::l   .  ∧ .   |
l          ゝ   :       l::∧     ∧  .|

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
栗田の推測は正しく、この時の米空母は改造空母であった。
そのため防御が薄く、「大和」らの砲弾が貫通していたため、手応えが感じられなかったのであった。
正規空母だとばかり思っていた栗田らにとって、これは肩透かしもいいところであった。

艦隊はその後追撃に移ったが、やがて追撃部隊からの状況報告が途絶え、
敵を逸したと判断した栗田は追撃中止を下令、
艦隊の集結を終えると陣形を整え、1100時、再びレイテ湾目指して南下することを決した。





334 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:20:17 ID:lCQY.kyo0





  !    `ー‐´  │--_ -'´    ヽ          _
 │          ゙ーニ三ゝ ,,_    l f^ゝ     1^ゝ
 └'"^|_    /'" ̄^`ー_^  下ヽ、  l,,ノ  ^二゙\ l  !
__________ ヽ--‐'    ,,__\..,, │ ゝ_     ! ̄ ̄ !,...ノ
-- ̄ ̄`ー--.._   │ ゙>  ヽ ヽ  ^''-_   `ヽ 、  ´
 ゝ_      ゝ_   ヽ/   ヽノ    ヽ    ン宀v
  │      l'           ゞニ、 ヘ_   '^ニ‐'1          米空母部隊?
   '、     〈             'くュ ゙゙''‐-シ''' 1               ◇
    ヽ     ノ    ,n 、、        ,ニ  -,, ! 、_/’      ____
     ゙ゝ  _/   │l  `ィ''ヽ、    | \,,ヽヽ ゙''  < ̄ ̄ ̄^´  `l            フィリピン海
     ./_..ノ     l丿   `‐''’    ! ,,,,,_^゙く.._   \       `ー
      `  ュ              /丿 \_  ヽ    ー-、      !  栗田
        ┌ヽ  l`ー、        ''"    ゙ゝ│     ヽ     !  ◆
             ーt ^^' 、 ,.._         `''  --、 /_゙フ   │
              !    `‐´ `-''"|         l'ヘュ/ 1゙゙     ヽ
             │        l"    -  _  1  ゙ー'´ タクロバン  ¦
             │      _..-'‐     ゙゛ ll!  │    ● 一‐'"゙''ゝ
     _-       /      ノ´┌――ー 、 丿ヽ  ヽ/^ゝ  !
     "       1  _,,..-クヘ l    丿 / l’ ___,,  〉  ゝ、  ◇ 米第7艦隊(輸送船団)
             !_ノ"   ! ノ丿    丿 丿 │     !   │   _
                  `"  1   │ /  __ノ     冫 ぇ _冫 /│
                   ,../  丿 ./ /´  _-- 、..-└-、{゙くュ ¦│  _
                 l' ̄    / 丿 !  ,..-'´   │   `  ゙‐ _ヽ1 ./'^l
                 !     ││丿  !    ,..../      │ベ゙  ム/
                 ゙'''、    !│ノ - ̄―'‐'´        1,, ^''‐彳
      スールー海       `ー 、   │ ,..               !/   ゝ__..
                     ヽ_,,/ !_冫       つ   _  │    │
                                     イ゙゙ー、│''‐"      ゝ
                         ..、          !   ^        ...-'
                      __,,,,ノ  ̄ゝ    ノ''''ゝノ    ミンダナオ島   `ー-
                     /´      l   丿                │

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
空母部隊追撃で時間と燃料を浪費してしまったが、栗田は急ぎレイテに向かおうとしていた。
だがその直後、友軍から「新たな敵空母部隊発見」の電報が入るのである。
報告のあった空母部隊は栗田艦隊の後方約80浬に位置し、このまま進めば後背から攻撃を受ける恐れがあった。





335 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:20:37 ID:lCQY.kyo0





      f^ヽ         /',
      |:.:.:. ヽ     /  !
      |:.:.:.:.:.:.ゝ-─-<    |
     /:.:.:.:.:.:.:.:..      u  ',
     ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:        ,     …敵空母部隊の姿はないようです
     ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:    ‐-  ,
    !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:      l     閣下…どうしますか?
      ';.:.:.:.:u.:.:.:.:.:.:.:.: -―  /-──- 、
     ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.::.:     /       ヽ
     /:.:゙"''':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...  /       ノ
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. |       /




                     |\ /|  /|
             |\|\ |:::::V::::::|/::::::! /|
             __|::::::::::::ヽ!::::::::::::::::::::::::::|/::|__
          __\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
        \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/__
         __\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
       _  \_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
       \ ̄::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<__
        \::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__/\
          >:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::V i>   \       …今となってはもう一度レイテ突入することは
         /::::::::r<!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::∧j:\     \
        7/::::::|ヽ !:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::!::::::::!:::::|\「ヽ\/    ヽ    非常に困難だろう
        / ̄ ̄|人_」::!::::::|::::!::::::!::::::::::::::::ト、:/!:::爪V   /     |
      |   /j/|∧ト、::!:::|::::::|:::::!::::::::::「 V j∧! ヽ /       |
      |: \     :!  VV_|::::∧∧::::∧!   /    !/         |    全軍に伝達、作戦を中止し、ブルネイに帰還する……
      |    \   |  八二V    V   /|    |         ∧
      |     \ !  __> 、 -―-/ /|\   |      /  ヽ
      |        !//\|\_ヽ ̄  ///|   \∧ /    |    、
      /       |/   | |\____// :|     V            |
      |  i          | |   |____! | :!    /           |
      |  |   \   ∧   ̄ \! : : : ! | /      |           |

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
栗田司令官は悩んだ末、1226時、レイテ湾を目前に全軍反転を命じ、報告のあった空母部隊撃滅に向かうことを決した。
しかしいざ到着してみるとそこに敵艦隊の姿はなく、栗田艦隊はまたしても時間と燃料を浪費してしまったのであった。

事ここに至っては、レイテに再々突入する機会も、意欲も失われていた。
栗田はブルネイに帰投するべく変針し、ここに米輸送船団撃滅作戦は失敗に終わるのであった。





336 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/30(木) 20:20:58 ID:lCQY.kyo0





             .′         ./ /レ′ \  ヽ
            .′       , ィムイ        ヽ |
            }    { > ´            | {、
            ゚。    V                .' /!   フィリピンよ、私は帰ってきたぞ!
               ゚。r.ミ }  .._      、__.ィ二ヽ}.イ
              `!  }|‐- y' ̄ ̄`Yzzz{ fTヽ H .j     日本軍を蹴散らして、すぐにでも解放してみせよう
              .}    ゝ..___ノ  |ゝ--- '/./
               ヽ .,、       _ .〉    レ′     もうしばらくの辛抱だ、待っていてくれたまえ!!
                `Tハ           ./
                 ヽ|ヽ   `¨¨二¨”   /
                       | ゚         /!
                 r┤ ヽ      ノ .ト、
               . -ヘ  ̄  三三¨T二 --イ\                        ────────────
           _ ィ´:::::::::::|ー-- .___,オL_. - イ|:::::ヽー-ミ、              南西太平洋方面最高司令官
     _. -‐::: ̄::::::/::::::::::::::::マー----/ ,|  \ .|:::::::::\:::::::::> ._            ダグラス・マッカーサー 大将
ー-   ´::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::\  ./  {   ヽ{::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::`ー-----ミ、   ────────────
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::ヽ /   .ハ    \:::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::/    〈 |       ヽ:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その後海軍の作戦に呼応してレイテ決戦を選んだ陸軍は、作戦の失敗によって梯子を外された形となり、
ずるずると消耗戦を続けた末、レイテ方面を放棄して従来のルソン決戦に立ち返ることを決し、
レイテ方面に展開した部隊に対して”永久抗戦”を命じた。
その結果、同方面に残された部隊は以後、自給自足しつつ抗戦を続けることを余儀なくされたのであった。



 ___________|\
[|[||  To Be Continued....!    >
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/







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[ 70385 ]

レイテ沖海戦を描くなら、空母プリンストンの撃沈や神風特別攻撃隊の初出撃も入れて欲しかったな。
[ 2014/03/02 17:38 ] [ 編集 ]

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