ブログパーツ 泳ぐやる夫シアター やる夫達で辿る”太平洋戦争の軌跡” 第22話 八十一号作戦 ~ビスマルク海海戦~


















やる夫達で辿る”太平洋戦争の軌跡” 第22話 八十一号作戦 ~ビスマルク海海戦~







          バババババババババッッ!!!
  ウアアアアアア!!
      ∩  ∵';:, ・―‐―― _-ヒュン―‐――    ――
    ∠(。c ⌒ヽ     ∧λ::!l ノ,    ――_―――_―
     ∨`しし'      (‐p;゚:;):: て':,―‐―
・―‐―― _-ヒュン―‐―ζ;;;ノ~: <'::   ・――チュン!
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     ・―‐―― _       ::と(,,0 ,,(;:)と⌒`⊃――_―
                  アウウウウウ…

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ガダルカナル島撤退前後から、軍部の目は再びポートモレスビー攻略に向けられた。
ニューギニア方面に対する連合軍の圧力は日々高まっており、その表れとして
ポートモレスビー攻略の前進基地であるニューギニア東部の要地・ブナが、
連合軍の攻撃により、守備兵ことごとく玉砕を遂げた末、陥落した。








105 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:09:02 ID:141hds6c0





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               ^''ー-.._                                  `''''<-- └
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                         ̄^゙ゝ,,                            ラバウル `ー、
                            ヽ- 、                        l冖● ┐| │
                              ゙'t-                      _1  丿 ヽノ
                               〉     ,,            /i'    / ̄ く
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'' ̄'ミ-                                  サラモア
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            ^     `''´                 ` ●    ブナ  ヘ....,,__\ハっ、
                                     ポートモレスビー       彳   l∟、
                ー                       ゙''''''''ー―-....,,_ `゙''っュ/''''’
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                l´ \
                !  ¦                                         -ェ-
               /   ヽ 、                                          ^
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これにより東部における日本軍の拠点・ラエ、サラモアが最前線となり、
何も手を打たなければ早晩、これらも進攻されるだろうことは誰の目にも明らかだった。

もしニューギニア戦線が崩壊したら、その背後にある南洋戦略の拠点・トラック泊地が狙われることになるし、
蘭印方面にも危機が迫る。ニューギニアは日本軍にとって、戦略上絶対に手放すことの出来ない要地であった。





106 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:09:23 ID:141hds6c0





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     ザッ            ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
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こうした状況を受けて、陸軍部はニューギニア方面の各基地戦力を拡充し、
防衛を強化した上で隙あらば敵要地を攻略して勢力を広げ、最終的にポートモレスビー攻略を行うことを企図し、
同方面に対する大規模な兵員輸送の実施を決定した。

──1943(昭和18)年2月、陸海協同によるニューギニア方面に対する輸送作戦「八十一号作戦」が開始された。





107 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:09:44 ID:141hds6c0







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                Ν                                         Ν
                Ν  第22話 【八十一号作戦  ~ビスマルク海海戦~】  Ν
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108 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:10:09 ID:141hds6c0





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   _ ,. ; '"   ! .   \    `,>く \            第十八軍司令官 安達二十三 中将
           ',     \ . /::::::::::\.ヽ、       ───────────────
  \         -----/  ヽ'::::::::::::::::: !.. \

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「八十一号作戦」で充当される兵力として、第十八軍(司令官:安達二十三(はたぞう)中将)麾下の
第二十師団、第四十一師団、第五十一師団の三個師団が選ばれた。
これら三個師団は当初、ガダルカナル島投入を目的に中国方面から移動してきた兵力であったが、
ガ島撤収作戦の決定に伴って、ニューギニア戦線に振り向けられることになったのである。





109 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:10:31 ID:141hds6c0





  /,,丿
‐1_∪,、
_,,ノン' '、
_-‐'’ │                パラオ                                      トラック
’   亅                 ∴                                        ∴
  ┌'´
...._ |
  ゙''"


       ,.. 、
___    /シ'ニ
丿    !シ'了
'´    ゝl冖'   __,,,,_
    -'ン    -rr‐゙_ノ‐ー 、_    -.._
     ユ广    │ニ^    ^ゝ  ,,ニ:廴  ,,......,,
-,,_,, ヽ-┘  -ュ,  ゙∟,,_  │   ゙゙̄ニ,,ノ   `ー-..,,_              r--;r
       ___,,,,__    ┌‐‐`   \  _/          ^''ー---...._          ̄       ゞッ.._
  <―1 「二....,,,,^''‐ 、  ヽ  _,,_  ゙''''´                `''ー-...._              `'-ニ 、
   ゙゙"      `―’   ゝ/ `ー......,,_                      ● `ー 、             ラバウル
                        ^`ー 、                   ウエワク  ヽ        _  .. ● ∪
                    /''1      `''' 、                  `‐...._  t:―‐''ー''' _/
                   / |!        !                    │  `‐........-'´
             ,-、    └‐’        ヽ                   /
 _,..-っ        〈_,ノ              ,ノ''´            _..........,,    ゙ー、
"二-‐'‐っ                     └-..--‐'"^ヽ,,       /´    \    ヽ
‐ ,..-‐'''´                              `ー 、,,,,..-‐''"      ヽ    \_  -ュ   ‐
ノ’                                               ^\   ^゙''t

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各師団は逐次パラオ、ラバウルに到着し、また二十師団の一部は先んじてニューギニア東部のウエワクに上陸し、
爾後の作戦を待っていた。
その頃、作戦を担当する第八方面軍(司令官:今村均中将)と第八艦隊(司令官:三川軍一中将)の間では、
ニューギニア輸送に関して度々協議が持たれていた。





110 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:10:55 ID:141hds6c0





    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
   /::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::l
   //::/:l:::::::/::::::;/:::/::::;ヘ::::::::|::::::::::::::::}    海軍の言い分も分かるが…
 //:::|:::l:::::;ヘ/, '/:::/:::/  |::::::l:::::::::::::::;'
  /|:::l:::l/:/≠、///ニ ̄リ:::/::::::::::::::l      陸軍としては、ラエ輸送はどうしても実行したい
  { |:ハ::|:::l ゞ‐'' / '"てノン/:::::::/`i;':|
   l' |l::::!  !     ゙"/;::::::; '_..'´ハ{      どうか協力してもらえないだろうか?
     |::リヽ _    //://::l::/
     l;'  |:;ヽ `  _,. /'´ _/::::l:l
        !' `ーニ-‐_''"´/イ:l!'
          _,|l ̄|| _,=_: : :| `
   ,.. -‐'''''""´ !l: : |l "}{`: : :\
   /:: : : : : : : : 〃: 〃: : : : : : : : :`- _
  /:: : : : : : : :〃: 〃: : : : : : : : : : : : ::`''      ──────────────
  |: : : : : : : :〃:: 〃: : : : : : : : : : : : : : ,: :      第八方面軍司令官 今村均 中将
  l: : i'p=、_〃: 〃: : : : : : : : : : : : : : ´: : :      ──────────────
  l: :l::|l: : : : : : : ''==、、_: : : : : , ' : : : : : :
  ヽ!::|l:: : : : : : : : : : :0||: : : : / : : : : : : :




     ,...::´:.イ:::::i:::\:::::`:..、
    /.::/.:::!i:::::i::::::::ヽ::::::::\
   ,.':/::/::::i:::::!i::::::!:::ヽ:::::!:::!:i:::.:ヽ
.. /::/::::!:::!::i:::::!i::::::!::::::::::::!:::!::!::i::::!
  i:::i::i:::|:::i::::.::::i:!:::::i::::::::::::i::::!::i:::i:::i
  |:::i::i:::|::::ヽiヽリ、::::!::::::::i::|::::!::i:::i:::!    …分かりました、やってみましょう
  !ヽ::ト、!ヽ:::jィ赱ハ::!:j::i:::i::! ヽ::i:::i::ト、
    ヾ7  ´   ノノ |::i/:::! j:::i:::iリ     では早速、詰めの協議に入りましょう
    〈 _      i/ ヽiイ:!::i:::i'
.      ヽ_.. _       /   トj:::iN
.      iー     / /```ヽ
       ゝ--rrf´ /   ,  ´\
         トi´/  , ' ,...:':::::::::::ヽ     ──────────────
         i !j , .', .'.::::::::::::::::::::::::::i      第八艦隊司令官 三川軍一 中将
         //' / ./.:::::::::::::::::::::::::::::::!     ──────────────

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第八方面軍は各師団の上陸に際してそれぞれ、
【二十師団:パラオ→ウエワク、四十一師団:パラオ→ウエワク、五十一師団:ラバウル→ラエ】としたが、
第八艦隊はラエ輸送は危険が大きいと反対し協議は難航していた。

だが何としてもラエ輸送の実現を図りたい第八方面軍の強い主張に、
最後には第八艦隊が折れる形で決着し、作戦は実行されることとなった。





111 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:11:12 ID:141hds6c0





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‐1_∪,、
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                        ^`ー 、                    ヽ        _  .. ● ∪
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             ,-、    └‐’        ヽ                   /
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ノ’                                               ^\   ^゙''t

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かくして「八十一号作戦」が開始される。
2月20日、第一陣となる四十一師団のウエワク輸送が開始され、26日にはその目的をほぼ達成し成功に終わった。
そして次に開始されたのが、問題の五十一師団によるラエ輸送であった。





112 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:11:33 ID:141hds6c0





 ,,                                                            ラバウル
、゙゙                                                     宀-..,, r ●
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     \  /''l                            ,,                 (      !
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       ● マダン       ゙_....                       /|´       /´      ヽ
       |          上!   ゙゙'   .-  __    _      __ノハ  ,,,,,  __丿        ノ
        ̄ ゙゙̄''ー-..、         l_`'''┐ ./  " ̄ ̄ ^ー'''''''''''"^    ゙゙゙"  `'''´^     ┌‐ー-'"
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                 ラエ      ||
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                    ↓  ヽ
                   ●  ヽ
                    ワウ    `ー、
.._                     ゙\
  ̄"゙ゝ........,,_               ―' 、
         `ヽ                ヽ
          `┐               !                       __
            ゝ               ヽ_                      !│
             \               ゙ヽ                     (|!
             │               ゝ                     ゛
              ^`ー、             `ー--―''´冫
                 ヽ                  ノ       !^゙ゝ-,,
                  ` ●                \-、      `'-宀  ゙̄ヽ
                     ポートモレスビー               ̄ ̄^ニ1   `―ーェ‐
                     \                 ヾニ       ゙ヘ-、 ..、
                       `―t,,,,.-.._ __          `ー--.._    └ニニ/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ラエは日本軍にとって、ニューギニア東部における重要な要地であった。
ブナを失った今、陸軍としてはここを拠点にまず内陸部のワウに進攻して地盤を固め、
隙あらばポートモレスビーを攻略するつもりであった。

連合軍としては当然目障りな存在である。
ラエに対する圧力は強さを増しており、それがため海軍は輸送を危ぶんだのである。





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  | l|  | |  l―ハ |lハ i.  ,ハl リ-―l.  | |   | i
  | ハ   ヽ l |r T ̄T ||ヾ | 'T ̄`jヽl | |   ∧.l     輸送部隊、出発する!
  V | i V、 |ヽl-'::: | リ l ! |-'::: | /l |/   l l|
    ', l | l ヾ.| 弋辷j   ヽl. 弋辷j/ /V   j  リ
     ', |V'iヽ__',      ,      /ノ  /| /
     v .|  l ヽ、    _ _   ノ i l / リ
       VVヽ i\       イ / /V
           ヽ|V,ri` ー--‐´ |VVv'           ────────────────
            / l       |∧              第二水雷戦隊司令官 木村昌福 少将
          //   \   /  l\            ────────────────

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ともあれ28日2300時、十八軍司令官:安達中将以下軍司令部、及び五十一師団主力を乗せた輸送船8隻は、
駆逐艦8隻からなる護衛部隊(司令官:木村昌福少将)と共にラバウルを出発した。
またラバウルの基地航空隊が艦隊の直掩に当たり、敵機に警戒することとなった。





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                              __
      r'⌒ヽ、                 .r'"´ `.l        f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
      l  |  ヽ、                /,/    l.   ;    |  いたぞ!全軍攻撃開始!!
      |  |   戈,フ             /´   =<二¬i_    乂_____________ノ
     __|_|     `'¬ー-- 、、__,,..-‐´―――`<ニ>二>、__
    ‐G-' ,.===≦、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ロ   ``    `"¬-`"`i´ < エ'ゥ
     フ   /ー――‐‐--±、_ 、 -‐¬'´ ̄ ̄=ー―-xi__,.!/
     'ー‐' ´           ¬`/     , -――‐x i
                      /       /    ,|'i
                     //       / ̄ ̄ ̄  i
                     //    /
                     `ー-‐' ´


                    `     '
                      、   ノヾ     '
                      )ヽ/  ヽ、ノ|ノ´
――---―z_------- ―== ニ ニ二       二ニ ニ ==――---―z______
                       )     (
                     , '´⌒`Y´⌒` 、
                          ,     \


           /     丶 -‐      、 \
         _,/                ヽ ヽ
          /                        `ヽ
       /   i     i                 ',
       |   l   l l l |    i             ',
        |  .i |  ::| | | |    |.             i
         |  .|::|  :::|::|l/l¨|i | | |::               l     米軍機か!?
         | i |::|:: ::|::l/lハ_ll ::l |〈\            |
         l..| ::|::|:::::::|V,イ ゚|| l|:: |::|ヽ !             |    全艦、対空戦用意!
       |:l:::ヽ|ヽ ::lヽ 弋」V'l:: |::| l」j          ... l
       l:|',:::::l  ヽlノ    |:::l l  | ..           :::..',
         \|  く       l/リ  !:::::          :::::::',
                ヽ          !:h:::::.. :.. ::.  ::.::. ::i::::ト、\
              \つ      lj |::∧::ト:::ト、:::::::rwl::ト| ヽゝ
                `ー‐'' ´〉/ V ヽ| V-ヽlV  リ
                   ∠-―'''´ ̄: : : :}: : : :\
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            /: : : : :ヽ: : : : : : : : : :: :: :: :: :: :: :|: : : : : : : : : : : : : l

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だが輸送部隊は海軍が危ぶんだ通り、早速敵に察知されたのである。
3月1日、輸送部隊は敵潜及び敵哨戒機と接触し、その存在が敵に知られることとなった。
翌2日0800時になると米陸軍爆撃機が襲来し、攻撃により輸送船1隻が被弾し沈没した。





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                                                       ー‐/
  レ
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                                                        ← ◆
              !)                       ←      ←       木村
               ,---、        ←     ←
               ! ーtヘ    ×┌l                                     丿
                ゙‐二¦    ▲    __    fフ                              │
-..,,                      雪風他  │ \..,,      ./ ̄\-‐'''''''ー-'" ゙̄''ー 、   _r-、-__....-‐''‐''´
  ^―ー--、                  ↓   ヽ    ゙ヽ   │              " ̄´
       ゙'' 、                   `┐  丿   1
          ̄''ー、__             ↓    `''' 、/     `ーー 、_,-_        ニューブリテン島
             ^ー.... 、  _--.._   ラエへ                 ̄ゝ_
                  ̄^´   `゙''' 、                     ゝ_
                        \_                     │  --―ー 、
                          \                    -‐'´      ヘ
   ニューギニア島                 ゙\                            `ー‐―ー-‐
                            │
                             !
              ラエ                 |
                 ● ,,......,,       _,,........-''
              l'´   ^ ̄ ̄ ̄ ̄
              l

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沈んでいく輸送船から逃げ出した兵員を収容した駆逐艦「朝雲」は、
先行して上陸予定であった五十一師団長:中野英光中将らを乗せた「雪風」と共に、
一足先にラエに向かうこととなり、一旦船団から離脱していった。

その後も船団は米軍機の攻撃を受けたが、幸い大きな被害を出すことなく終わり、事なきを得た。





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.           |  l    /|  | l  |  l  | |
         |  |  \| |  |,.-‐''T ̄!   | |
          |  | l | | l_| |  ト、ト、_|\|  | |    敵に見つかった以上
          |l l | l レイ心 、 !  イ:心、.l   | |
          ||、l レヘ| ヒ:リ ヽ|   ヒリ |  ,   |    可能な限り迅速にラエに向かわなければ…
           l' ヽ   ||   ,        |  /  |
.             \八             // l  l |
            ` ト、  ‘ ’  ..イ'l l l.|、 | !
               ノィ'r>-   '´ |ハ |ルl ヽ|ヾ、
                  r‐{/\    ハ、 `
          -=≦三/.:/   >、.∠  ∨l≧-
.       /{ニ三三三/.:/,.ィ ´/}{\`iヽ|::!三三≧=ュ、
        'ニ{ニニ三三,.::::::::::| / ,ィヘ ヽ:::::::|三三三ニニ}
.       |三{三lニ三〈:::::::::::;|ヽ./ | |\}:::::::|三三三ニニ|
     |三ヽニ!三三>:::':::|   | | |:`:::<三三ニ}/三|

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
輸送部隊はラエに急ぎ、同日夜、いよいよダンピール海峡に突入した。
ここを抜ければ目指すラエは目前であり、3日夕刻には到着する予定であった。
だが日本軍の思惑は脆くも崩れ去るのである。





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ー―-、 ____|_  ヽ_
    ´         `ヽ.
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 i'      -―   ‐- i
 l   し           l     あの影は……
 ゝ、        rっ  /
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               /`i    /`i
                /   |   / /:.:.|     /〉 r:i
        J`  /  ___」,/ / . :.:|     // | |      敵機だ!
        )  /   ´         -、::l    〈/   |_|
        て  ,'  __      __   .:.:.';                連合軍の大編隊が接近中だ!!
          l   ´         ` J::.::.:.l     ロロ ,勹
          |      _         :.:.:.|       ノノ
           ',   イ  !      し .:.:/
           ヽ    ̄         /




              ,- ""           ー- 、,
             /                  ヽヽ、
             /                    l ヽ
            /       | /            | l
.            i.   |  |  ,| | |   l    l    .| |
            | .|  |  | ./| | |  l| || l  |    | |     やはり来たか!
            | |  |  Tヽ、| /| || .|/| |ヽ |ヽ. |    | |
.           |/|  |  |レrテラォ、jヽ |、_jェrァコヨ、|| l  .l、|  |     至急、直掩隊に敵の接近を連絡!
            | |  | | ||  l ;;;。l  ヽ|  "l ;;; l´l|/  / ||  |
             | || |、|、l ┴-'      辷ソ  | /|   |     全艦、最大戦速で回避!何としても切り抜ける!!
             ヽ,|ヽ| l .l     ,       /|/    |
              ∠| ,ヽ、   r---、    /     lヽ |
                レ' |/、>、 ヽ -'  //|/ヽ|\| ヽ
                , -ィ'´| ヽ丶  - .ノ Y 、_
        _ -- '"´ / |   \   /  | 、 ゛ー- 、
       /|        /  |   __,,,ゝ、<_   lヽ     - 、
.      /  |        /  L - '  ⊿エヽヽ、  | ヽ      ヽ
      l   |      /   , l  ///ヽ\ | ̄  ヽ      | .l
.     |   |      \/  l ///|| | |、 ヽ |\ /      / |
     |    l      /   i u /|| |゜|ヽu/|  \     /   |
     l     l     \    ヽ' || | ||ー' |   >    /   .|

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3日の夜明けを迎え、輸送部隊はまさにダンピール海峡を抜けようとしているところであった。
しかし早朝より飛来した米哨戒機は輸送部隊に執拗な接触を続け、日本軍の間に嫌な予感が漂っていたが、
それはやはり現実の物となって現れた。

やがて輸送部隊は水平線の彼方に多数の航空機群の姿を確認する。
それは戦爆連合約160機からなる連合軍の攻撃隊であった。





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        f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ                                 _ィ-、
        |  低空から進入してきただと!?                |                 / L ゞ
        乂______________ノ    ___    ∥                 /   l  l
                     :::;;;l         /フ`ゝ―ヾヽュ 、||                /    l  l
                      ::;;l _..―――ュ≦`ヽ ̄Ll!_l!__l!_`々、 _          /     l  :|
                       :;l z:、 イ     ヾ_     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ,ィ::-.、``'''ァ‐--ノ__  ____:|_
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     <ニ_―――---- __ (_  ィ、 l!      {_    _±-―ニ三 ̄ ̄        _±―  ̄ __}
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                  /;: '´ `‐´ユ__\;;;::::... <________―― ̄---―  ̄ ̄
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                                                   |  くっ、間に合わない!
                                                   乂__________ノ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この時、輸送部隊の直掩として零戦41機が上空を警戒していたが、
連合軍は日本軍の意表をつく超低空から進入してきた。
このため制空隊は対応に遅れ、0800時、攻撃隊は次々と輸送部隊に突撃を開始した。





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\\( ⌒  ⌒  ´   ' .. 'ヽ..  /  ´   )
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(  ( nヽー‐'__;:  _,、__ // `ヽ
二` - i l  / 。 i /   ゚ ヽ   ; .)  )      ドガァァァァンッ!!
 )( ((.ゝ',:  ヽ_ノ  、__ワ ノ  )  二=- )
ξ ⌒, ; (, __,-、_,,、   ̄  )  ) )      )
ゝ//'.. .(> >__,ノ ) )) ) =]3   二=‐-
lー-、. ; ゝ ., :   Lヽ ノ, ; .: ., ) ) ノ  ノ
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         ,-―/  /   /                 ',   ',
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: : : : : : : : : :: :: :|/l ::::::/|  .::::::::::/ヽl    i |   i   |      ::. ', ___ノヽ        ぐっ…
__ : : : : : : : i:: :: ::i|::::/ l .::::::/-\ l/|  ..:l| l|:.  |:.   !    |  ',::::: | \_,イ \
   ̄ヽ: :: : ::l: : : :||/ |  l:..:::∧ヽ弋。jヽl:: :::/l::レヽ|Vヽ:.. |   |   h::::j::::........./: : : : \      くそっ、やられたか…!
/ィ二_\: : \ .|  l  ∧/ rl彡` ゛'' 〉::::|ヾzニ三ミ、、 |   }  :| Vー―'´: : : : : : : : :ヽ
/‐'    ̄`ヽ: : ::ヘ V  | ハ三  ノ \l     ` jーゝ:j j:: ::j: : : :/: : : : : : : : __|
    \  \ ヽ: : ヘ   lV  ヾ≡ ヽ  u      u/::::イ /::::/ _/: : : : : -―‐ ´: : : : :\
 ̄ ‐- 、 \""ヽ ヽ、:l   j   |\  、_  u   イ‐´/ ̄ ̄ `ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : ̄ ̄
      ̄ ‐- ゝ__|ー、 |   |.  ヽ  ̄`  イ/ /   /      ̄ヽ―、 __: : : : : : : : :
            ー'-__|   |   _>-‐'''´/ __,l""" r'´,,,,,,,  /     ヽ\: : :  ̄`ー、_
                ̄ ̄ ‐--' ヽl /r'´ ̄ .|  |"""" / ,,,,,, /   ヾ\: : : : : : : : :
                      ̄ ̄ ー----ヽ__ヽ   |   / , , ,    ヾヘ: : : : : : : :
                                 ̄ ̄ `――i___/   ハ: : : : : : : :

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
米軍が考案した超低空からの爆弾投下法「反跳爆撃(スキップ・ボミング)」は絶大な効果を上げ、
輸送船はたちまち全船が炎に包まれた。
駆逐艦隊も例外でなく3隻が被弾し、さらに旗艦「白雪」が沈没し、木村司令官も重症を負った。





121 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:14:40 ID:141hds6c0





         , - ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       /:./:.:.:.:,.、,.、:.:.i:.:.:.:.:.:.:.',
       ,':.ri:.:.:./_  'ハ|、|:.:.:.:.:.:.!     ラエ上陸は無理そうだな…
        |:.:| !:.//三zヽ_,ニ-i:.i:ハ
       ヽゝく `ー ' i !´`,リ/      それならばフィンシュハーフェンか
       ノ' ゝ、 ____' .`7ー- 、
     /{ヽ  ヽ `¨´ ,ィ::::::',  ヽ    マダンだったらどうだろうか?
   ,/:::::::', \  `¨´ |::::::::',  !
  ./⌒ヽ:::::ゝ、__ヽ   .ノ::::::::::V ,
/     ',::::::::::::: ̄ヽ´:::::|::::::::::::',./
       !:::::::::::::::::::::\/:::::::::::::::}',
       |:::::::::::::::::::::::::ロ::::::::::::::/ ,
      リ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ ,
     r '::::_::::::::_::::::::::::::::::::::::::/ ,
    ,'::::::::::: ̄:::::::::::::::::::::::::::/.  \
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧.   ヽ




            /  //   / / /    l   | | l
.           / / //   / / /  l  | | |  | | |
          / / ノ/ | //-'/_/ ,ノ| |ゝ- / |  |     …申し訳ありませんが
         //  / /| |,イーっァ─'  ゝ十L/  /  |
         // イ// r|、 |. |:ネy     |::ネy' l| |/ |、 |     救助を優先したいので
.         /// / ヽj 、i ー-'     ー-' レ|/ / ヽ|
          / /|  / ー u     ,   ;;#  /7' ./       閣下のご希望には応えられません
         / ∠イノ  | ヽ、   _   /  //
              ///|/| ヽ、 __  / ノ//
                  r--l     |ヽ'
                ,,/  ヽ    /  ヽ--、
           _ -- '' r=─i、__\ /__ /\ \
         /    ヽ、二二二==ァゥ'  /_    >     ー、
         /ヽ      _ゝー--',/|  ./ ー-_'       ヽ
.        l  l    /  ̄ ̄|.  |。 /    7      /  l
        |   |    \    .l  レ /    /      /  |
        |   |     \   l l /    /      .l   |
        jヽ.   l      \  l l o/   / === l    |
.       | ヽヽ |       \ l  /  /        l /  |
       |  \ヽ|        ヽ V /         | /   |
       |    l l         ヽ/          |/    l

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
連合軍の攻撃を受けて、安達司令官はラエ上陸は諦め、
手近のフィンシュハーフェンかマダンへの上陸を木村司令官に申し出た。
だが木村は救助を優先するとして、安達の申し出を断ると作業を開始した。





122 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:15:01 ID:141hds6c0





       ,、                , 、
         l:. \         /.: i
        |:.:.  \  __ /.:.:. |
        |:.:.:.  ..::`´    `'.:.:.:.   |
       /:.:.:..:.:.:.::...          ヽ
      ,':.:.::.:.:.:.::.:.::..       -― ',    閣下、新たな敵編隊が接近中のようです!
        l:.:.::.:.::.::.:.:.:.:.:.:...         __l
       {:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:..:.:..  し  /  }    このままでは危険です…!
      ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:::.:.::.:.:.::.:...    、___/
          ヽ、:..:.:.:.:..:.:.:..:::.:.:.::.:.:..  ,/
       /:.:.:.:.:.       .:.:<




                 /⌒\/, -‐-、    ――- 、
                   /    `´     \   __   ヽ
                  /             ''´   ヽ   ヽ
             /  /                  ヽ  ヽ
         ,-―/  /   /                 ',   ',
        /: /  /  /                    ',   l
     _/: ::/ ,イ   ..../        /                ',   |_,イ          う…そうか
__/: :: : ̄/ //  .:::::::/     ...../                  ',  l  ノ  ,イ
: : : : : :`ヽ: : : |//  .:::::::/     ..::::;イ                     ', `く二/ j         やむを得ない、作業を一旦中止し
: : : : : : : : : :: :: :|/l ::::::/|  .::::::::::/ヽl    i |   i   |      ::. ', ___ノヽ
__ : : : : : : : i:: :: ::i|::::/ l .::::::/-\ l/|  ..:l| l|:.  |:.   !    |  ',::::: | \_,イ \     北方に退避する……!
   ̄ヽ: :: : ::l: : : :||/ |  l:..:::∧ヽ弋。jヽl:: :::/l::レヽ|Vヽ:.. |   |   h::::j::::........./: : : : \
/ィ二_\: : \ .|  l  ∧/ rl彡` ゛'' 〉::::|ヾzニ三ミ、、 |   }  :| Vー―'´: : : : : : : : :ヽ
/‐'    ̄`ヽ: : ::ヘ V  | ハ三  ノ \l     ` jーゝ:j j:: ::j: : : :/: : : : : : : : __|
    \  \ ヽ: : ヘ   lV  ヾ≡ ヽ  u      u/::::イ /::::/ _/: : : : : -―‐ ´: : : : :\
 ̄ ‐- 、 \""ヽ ヽ、:l   j   |\  、_  u   イ‐´/ ̄ ̄ `ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : ̄ ̄
      ̄ ‐- ゝ__|ー、 |   |.  ヽ  ̄`  イ/ /   /      ̄ヽ―、 __: : : : : : : : :
            ー'-__|   |   _>-‐'''´/ __,l""" r'´,,,,,,,  /     ヽ\: : :  ̄`ー、_
                ̄ ̄ ‐--' ヽl /r'´ ̄ .|  |"""" / ,,,,,, /   ヾ\: : : : : : : : :
                      ̄ ̄ ー----ヽ__ヽ   |   / , , ,    ヾヘ: : : : : : : :
                                 ̄ ̄ `――i___/   ハ: : : : : : : :

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
連合軍の攻撃を辛うじて逃れた駆逐艦は、漂流中の兵員救助に駆け回った。
しかしいまだ救出作業が終わらない1000時、「新たな敵大編隊が北上中」との電報を受けて、
木村司令官は作業を一時中止し、北方に退避を命じた。





123 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:15:22 ID:141hds6c0





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... .. .. . .:.:.:. . .:.  :: .: . ) ノ   ... .. . . . . .     .: ....  )ノ .. . .: .... .. .. . . :. .: ..    .. .. . .: ..  ... .. .
              )ノ                    ━
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
連合軍の第二次攻撃隊は、大破し航行不能となって動けなくなった残存艦艇に襲い掛かり、「荒潮」 「時津風」が撃沈。
また「朝潮」も大破し航行不能となって、放棄されることとなった。
連合軍は波間に漂う日本兵にも機銃掃射を行い、多くの兵員が命を落とすこととなった。





124 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:15:43 ID:141hds6c0





                                                       ー‐/
  レ
                                                  ┘

              !)
               ,---、   退避
               ! ーtヘ   ↑  ┌l                                     丿
                ゙‐二¦        __    fフ                              │
-..,,                         │ \..,,      ./ ̄\-‐'''''''ー-'" ゙̄''ー 、   _r-、-__....-‐''‐''´
  ^―ー--、                  ↑   ヽ    ゙ヽ   │              " ̄´
       ゙'' 、                   `┐  丿   1
          ̄''ー、__                 `''' 、/     `ーー 、_,-_
             ^ー.... 、  _--.._      ↑                    ̄ゝ_
                  ̄^´   `゙''' 、                     ゝ_
                        \_   ↑ 木村                │  --―ー 、
                          \      ◆              -‐'´      ヘ
                           ゙\  ↑  ↓                      `ー‐―ー-‐
                            │
                       フィンシュハーフェン  ↑  ↓
                 ラエ               ● |
                  ● ,,......,,       _,,........-''    ↑  ↓
              l'´   ^ ̄ ̄ ̄ ̄         ← ×
              l
              ヽ_
                ヽ
                \

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
かくして陸軍が期待したラエ輸送は、輸送船8、駆逐艦4を失う大被害を出して終わった。
後に”ダンピールの悲劇”と呼ばれた、この「ビスマルク海海戦」で、五十一師団が受けた人的被害は、
多数の隊長級を含む約2000名に上り、また重火器類をはじめとする物資のほぼすべてを失い、
結局ラエに上陸できたのは身体一つだけの1000名に満たない数であった。





125 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:16:04 ID:141hds6c0





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    /:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|、\ :.:.:.:.ヽ :ヽ ヽ :.: .:.:. :.:.:.:.\ ̄
    /.:.:./ .:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| \:.\. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:\
   /:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|  \:.\:l :.:|: .|r 、:.:.:.:l|:.:|:.|`ヽ、`ー、_   そうか、輸送は失敗に終わったか
   ノ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|  ∠弌ヽl .:.|:.:| ノ.:l:.:.|:.:.|:.|    ̄
 /'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_//_j },ノ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|         …作戦を練り直さなければならないな
    l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./、 |.l´彡>=´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|リ
    |:,'  ヽ:|、{:.:.:.{,孑ゝヽ、     /イ/// イ/ヽヽ:.`ー-、_
    {l   ヽ{ヽ ヽ¨´|      ´ //  /  ヽヽ ̄
    ヽ、   ヽ.{:.:.|ヽヽi!  _ ,__  ∠    //',
          |{ヽ{  |:.`> 、   /===Fイ´: : :ヘ
           `  }ノ ソ ン ` ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ
          _ - ‐´──== ̄冫||: : : : : : ||: ((升〉〉 :\
         /: : : : : : : : : : : : : : :托: ||: : : : : : ||: : 〈卅〉: : : :`丶 、_
         |: : : : : : : : : : : : : : :廾: : ||: : : : : : :||: : : 化: : : : : : : : : : : :  ̄ ‐─-、_
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ラエ輸送の失敗は、その後の輸送計画にも影響を及ぼした。
第八方面軍及び第八艦隊は、当初予定していた上陸地点を変更し、より危険の少ない地点に上陸することとなった。

このことにより各基地の兵力増強に遅れが生じ、五十一師団の被害と合わせて、
第八方面軍が想定していた戦力増強計画は大幅な修正を余儀なくされたのである。





126 : ◆4OQ2y8t9EE:2014/01/23(木) 19:16:25 ID:141hds6c0





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          \          < `ヽ、         _ |l_,..- '"´ ヽヽ /       丶、
           \       `ヽ、`ヽ、  _, - ''"ヽ_L>、 _   || _,.> 、,_      ヽ、
                 \          `ヽ、, へ _. l'"_L.-''"  / ヽ  ノノ'        `'‐ 、,_  \
                 \ハ     _, -' "く_∠Ll.-''"       l.  ノ /´            `' 一'
                l |、, -'"::\,-, _ l. ‐"        ,ニ '"
                  /| l'::::::_,:::::::''":i |         _ /
                  rイ_」 ノヽ".:::::::::::::::|  | _. 二 -‐<  \
           , - ‐ァ´ ¨ `、):::::::::::::::/ /         `丶、 \
             `ー-へ _ _rく:::::::_;:.へく               ヽ、  \
                 └へ\     `丶、           `'< \
                     ヽ\         `丶、              \
                       \)         | l i`丶、      , -‐- 、\
                              ノノ |    `丶、   l      `ヽ \
                            / / ノ      `丶、゙、       )  \
                            ゙ー ´             `ヽ、ー-‐ '"     `、
                                             > 、    _.ノ
                                           ´   `  ̄

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その後も南東方面(ソロモン・ニューギニア)を維持するための戦いは続けられた。
航空戦力が如何に重要であるかを改めて痛感した日本軍は、一日でも早い戦力の増強が叫ばれるのであった。

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[|[||  To Be Continued....!    >
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管理人復活ッ!
管理人復活ッ!!
管理人復活ッ!!!

更新お疲れ様です。待ってました!
[ 2014/02/25 02:43 ] [ 編集 ]

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