ブログパーツ 泳ぐやる夫シアター やる夫は赤い皇帝になるようです 第四十一話 デッド・ライン


















やる夫は赤い皇帝になるようです 第四十一話 デッド・ライン






オルジョニキーゼの自殺、
ルイコフ、ブハーリンの逮捕、
来る大粛清の冬・・・
___  __________
      ∨
    ,,,,,,,,,,,    ||    ||   ,,,,,,,,,
   [,,|,,,★,|,]   ||    ||   [,|,★,,,|,]    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ( ´∀`)  目    目  (・∀・ ) <  ソヴィエト・ロシアは
   ( つ  )つ       ⊂ NKVD,)  | まさに瀬戸際だ。
  ┃レ __   | ̄ ̄ ̄ ̄ | ___,ノ┃ | 1937年のデッド・ライン・・・
  ┗━┳┳\ | ̄ ̄ ̄ ̄|,/━┳┳┛ | なぜ、同志やる夫はこの死線を
      ┃┃   |_____,,|   ┃┃   | 飛び越えようと決意したのだろうか?









305 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:01:02 ID:BcV1ue2Y0




1937年2月。事態は加熱していた。
政治局の一員であり重工業人民委員であった党最高幹部の一人オルジョニキーゼが、
おそらくやる夫に反発して自殺。公式には病死として発表された。



                                   |ヽ|ヽ}ヽ.ト、 ト、
                    ___   γ⌒ヽニ| レ-'-、| ',| ヽ
                  >''<>':::::::::=ーァ'´ ¨¨´/㍉イ. -==、 ヽ|   |
               ´//::::::ィ'' ∵.,Y⌒ヽ//,, ∵ ./ ヽ  ヽ Yミ|
   -一 ⌒ヽ.    /  / ./:::r'¨ ゚ ∴./ ト- イ/∴   ト{    o ハ |'',,ヾ、_                 ,;;,,; ,,
   `ヽ    \/  ./ ./。・ :  '' /   /:/     U  \~~   _j._彡  >''¨¨¨'' 、        ,, ''';;'
     }.  | /     / ./o。    〃⌒ヽ ヾY  ´ ̄`ヽ .ミー'´   ´   (  ヾ /  ヽ ,,,  ,,,        ,,;
    _ノ  |′    ′′  o  {    ノノ j/             z-一T¨777rt、 ノ / ,,, .,,;;;   ''',,:;;;;
  (   \ |      ' ' . .    {ゝ-=彡' /  u ./三三三トアアアy'トハルレ'ニニニニ=Y 7′.           ,;;;  ,,
   \    )     | | 。゚    弋_____彡イ u   ./彡ー,イ--≦三三ニニニニニニニニY7レ′      ,,,  ,,;;;
  \ `¨¨/.      | |     .,,;;lllllili|   / |   、_〈'   / レイ `ヽ  `ヾ三ニレレレjノ'       ,,         ;;;
    `¨¨´',.      | {  ,;;l州    | / .人     `¨弋/  |ィ   \  Vハ      ,   ,,;;; ,,,.      ,,;
        ',      ' '州       |/    \     弋_ノヾ小ィ,,   ,ィ ヽイィィ  ,;;;.,,     __       ,,,;;;
        ',    ', ',                ` ー─     `ヽ{_Y |ハyyy'ハ  /ヽ  /  `l   '''''
        ',    V∧                           `ー┴──┴y'  -┴/    j
         ',    V∧                     弋____ __.ノ三ヽ.  ー---〈,>'⌒V
  ニニニミヽ.   ' ,    V∧      ヽ、             イ三三三三三三三ニヽ.    /     〉
  三三三\   ' ,   V∧        ミー-------一<三三三三三三三三三三三ヽ.  、___ /、

             重工業人民委員 セルゴ・オルジョニキーゼ





306 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:01:17 ID:BcV1ue2Y0





さらに右派の頭目と見做されていたブハーリンとルイコフが逮捕。党内の緊張は高まり続けていた。



   /       ,_,              ',               /. : : : `ヽ: : /: : : :\
   /       ( l 、            ',                 / . : : : `ヽヽ:l://. : : : : :ヽ
   l      ,i、/ 〉ヽ!ヽ、ヽヾ   `ヽi   l             / . : : : : : : : : Y : : : : : : : : : :.
   l    i , ノ ハ( 、 ,-‐..'´`ソ'`ヽ i リ   /              .: : :/⌒\: : : : l: : : :/⌒ヽ: :.:i
  │  i、l=‐':´`"゙:::::::::::::.  : ノノ/、  /              | : :|    ::....、: l :, .'     '.: :|
   | i i |/::` :: ::::::::,i ヽ ;::::::..  .:: l l  l   ヽ             .: : :|     ::::`´      ': : |
   l ヽゝ l::: ::: :::/ |  `' 、::: -'´j l' /   )            '. : |_    ...:::::::.  '" ̄   |: :'
   ヽ、ヽ ` 、、:::/  !、-     ゝ,l '   /                 〉, { ー―u‐ァ.::ィ r―u‐ァ |/、
    ゙''- 、ミ ',   _, - ‐-   /r, 、 `( _              {う l / ̄::/ | ヽ ̄`ヽ |う}
       _ノヽ\    -    , '// \   )               V∧ .:::::::〈 |      リ /
       `ヲ.  \      / //    `''‐'-,              ヽJ.   ::::::ー、l_,.     ,ィ′
    , ==l ,  l ` - ‐ '  //   ,---、 /                 Y:.、 ::::::. __,    /|
  , , ' '´   !li  lL.   , - ' 7/   |=000| )              l  \:::::.` こ´   / ,|
//      `゙゙゙_)| `' '´   l(    ゙ー ' ´く               _/|\  \::. l    イ/卜_
     元右派・ウズベスチア編集長              _,. -‐<_} |::人>=.≧ー≦=人::::| {_>‐- .、_
       ニコライ・ブハーリン           _,. -‐<_>  ´   乂:::::::三V} | {V三:::::乂  `  <_>‐- .、_

                                元右派・通信人民委員 アレクセイ・ルイコフ





307 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:01:42 ID:BcV1ue2Y0






                         |\     /\     / |   //  /
                       _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
                       \                     /
                       ∠    これは裏切りだ!!     >
                       /_                 _ \
                        ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
                         //   |/     \/     \|





308 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:02:13 ID:BcV1ue2Y0




          ____
        /ノ   ヽ、_\
      /( ○)}liil{(○)\         ボリシェヴィキなら誠心誠意党に奉仕すべきだ!
     /    (__人__)   \        なのになぜ、セルゴは責務を放棄して勝手に死んだのだ!?
     |   ヽ |!!il|!|!l| /   |        自殺は無責任な軟弱者のすることだ!
     \    |ェェェェ|     /        奴が勝手に死んだことで党にどれだけの混乱が生じたか!
     /     `ー'    \ |i        党に唾を吐きかけるような真似だ!
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ <

    書記長 やる夫・スターリン



. 、___________
  、>                 |
  >________   .|
   ̄   .|./_   _\ |   |
      | /  ヽ/  ヽ |  |
.      | | / | \  |  V⌒i
       |.\  人__ノ   6 |    ・・・・・・
     /  ○     u   /
.   ε         U  厂
    \    _____/
      ̄ ̄, -/へ/\/`- 、
       /./  ./op    i. \

外国貿易人民委員 アナスタス・ミコヤン





309 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:02:31 ID:BcV1ue2Y0




       ____
     /   ノ( \
   /  _ノ  ヽ、_ \      トムスキーも逃亡するために自殺した。
  / ノ( ●━━●   \     ブハーリンとルイコフは裏切り者で、ヤゴダは役立たず・・・
  |  ⌒ (__人__) ノ(  |    党内には腰抜けの無責任野郎と
  \     ` ⌒´   ⌒/    口先だけの詐欺師があちらこちらにのさばっている!!





310 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:02:59 ID:BcV1ue2Y0




      ____
    /:::::::::  u\
   /ノ└ \,三_ノ\   ,∩__
 /:::::⌒( ①)三(①)\ fつuu  こいつらは害虫だ!!
 |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | |   |
 \:::::::::   ` ⌒´   ,/_ |   |  粛清だ!粛清しなければならない!
   ヽ           i    丿  党から獅子身中の虫を皆殺しにしろ!!
  /(⌒)        / ̄ ̄´    奴等の生きる場所などどこにもない!
 / /       /



                 /: : : : : : : : : :,: : : : : : : : : : :\
                /: :/: : : : : /: : |: l: : l : : : : : : : : ヽ
               ,.' : : /: : :/ : /: : /|: V: :ゝ: : ヽ: : : : :∧
                / : : /: :/: : :イ: / _>、ト、: :ヽ\ l : : : : ∧
.              / / : |/ : /, ', '.ィ≦zャ¬ヘヽ:\\: : : : : ',
            |: |: : :|: :r≦彡'´{ケィヤ乏ノ }|: :` ‐\ ニ=‐: |
            |: |:l : レ沁厂i}==ゝュ__/ | | : : : : : : : : :|
            |: |:ゝ ゝ二.ノ         | l: : : : : : : : : : |
            ヽ|\\三ゝ 、        | |: : : |: : : : : |: |
               ト ム  `,........._      | |: : :|: : : : :|: |     ・・・・・・
               , ‐''´\  ‐       | l: : : :|: : : : : :|: |
              / , \ ヽ      /| |: : : l|: : : : |: l: :|
            / _、ヽ  ) }ゝ_ .  ´ / |: : : ||: : : : |: |: :|
          /    lノ / /イiノ∠┤   //||: : : ||: : : : |: |: :|
           , '    ノ'‐f´ァ'´l_/   | // ||: :|||: |: : :|: j∠
        r<  `T7 _  イ    / ,| l/l : | : :| :|| l|_ 斗 彡¬__
       / \_'_/_」/  」  〃"´j |レ|: :|: : l_」l斗z彡' / /`ー、
        /     // /  <   / ┌一|' |:/L:ィ  / -‐/
      ,     // ∠  イム  {`ヽ |   l′ l/ / / /

              内務人民委員 ニコライ・エジョフ





311 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:03:21 ID:BcV1ue2Y0




       ____
    ゝ/____ヽ
   / | , ─ w-、!     国内で相次ぐトロツキストによる
   | __|-|   +|+  |     テロ陰謀の発覚、右派の不穏な動向、
    ( u `ー  oー |     経済産業部門での破壊工作、
   /ヽ、/^\__/ ノ      そしてここにきて同志オルジョニキーゼの自殺・・・
   l、(uu ー,─ 、´
    l \ __/┬ ′

レニングラード第一書記
 アンドレイ・ジダーノフ





312 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:03:57 ID:BcV1ue2Y0




        , ──-  、
     /)/______\
    /  三) //⌒ヽ - 、! っ
    / ノ |─|   ((|、   |  っ      やはりこれは異常です同志やる夫!!
  /  /⌒ #ヽ、   |))   !
  |  ヽ_ /⌒ヽ ̄ ヘー く         きっと党内でただならぬ陰謀が進行しているに違いない!!
(( ヽ/\l |   `~~、__ つ
   \  |ヽ` ─~~、            手遅れになる前に断固たる措置をとるべきです!!
     ヽ \/ (ヽ∩ ̄
     |   三_  \ ))
   (( |____\_ )



      ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ
     〈 ー ノ\   /\ー 〉
      ヽ彡'  ヽ /   ヾ_ノ
.      )    Y    (
     /γ⌒     ⌒ヽ\       たしかに目下の状況は予断を許さないと言っていいだろう。
.    /  |         |  ヽ
.    | U ヽ__人__ノ   |      党幹部の間に黙認できない無警戒が広がっているのも事実だ。
    \     `ー'´    u/      破壊工作と怠業の実態は各政府・経済産業部門で
    /     ∩ノ ⊃  /       次々と明らかになっている。
    (  \ / _ノ |  |
.    \ “  /__|  |        全てを速やかに清算しなければ禍根を残すことになるよ。
.      \ /___ /

人民委員会議議長(首相)
      ヴァチェスラフ・モロトフ





313 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:04:13 ID:BcV1ue2Y0




      ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ
     〈 ● ノ\   /\ー 〉
      ヽ彡'  ヽ /   ヾ_ノ
.      )    Y    (
     /γ⌒     ⌒ヽ\
.    /  |         |  ヽ      ・・・スペインで起こっている件もあるしね。
.    |   ヽ__人__ノ   |
    \     `ー'´     /
    /     ∩ノ ⊃  /
    (  \ / _ノ |  |
.    \ “  /__|  |
.      \ /___ /



        __
      /..::::::::::::::..\
    /..:::::::::::::::::::::::::.\
   /..::::::①:::::::::::::::::::::::::.\        ・・・・・・
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
  ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ





314 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:04:30 ID:BcV1ue2Y0




1936年夏に勃発したスペイン内戦は、1937年になるといよいよ激しさを増していった。



                                               ッ        __       
                                              ヾ:://,,     ,l´__`l    ,r‐:、::⌒::ヽ     __
                                             ..ヾ:::;;// ・'=;==ュェニ!Д´,,i_ヘ_ (´::: (:::⌒ ::)`::)_  ,l´__`l_     ,,r (::´
                                             ヾヾ〃ッ  /‐ヘ__]と::;;;;::`'::::::(´:::`:::⌒(:: ⌒:: ,,,::) OOユと:::ヽ_〕   (:: ::(::´
                                             ~ ̄~~ ̄~ ̄ ̄ ̄~~ ̄ ̄(::⌒:::ヾ:、,,V、,,シ__/-‐'' ,,::) ̄ ̄~゙゙゙''''¬‐-、、、,,ヾ、_ヤ_
                                                  ,r::‐:、::⌒::)´::`ヽ‐、~~~ ''''  __ '''~~     ヾ,シ       `''''
                                                  (::  ::) ::´ ::)::  :;!´::::`ヽ ,l´__`l          __     ,,
                                                 (::  ::シヾi!,/ ヾ,/_,, ::) ::シ (゚Д゚ iニヘ‐r‐ュ      ,l´__`l   `'"
                                                 ゞ::`‐、ヽ_ゞ::、,,:シ (:: ::) ,・'‐=Oェと::;;`':::::::::;!`)   (・Д・,,iニヘ‐r‐ュ
                                                     `'''‐-‐'''¬''" '' ´     ̄  ̄ ̄  ̄  ̄ ・'‐=Oェと::;;`':::::::::;!`)


     ,,,,,,,,,,,,         ,,,,,,,,,,,,            ,,,,,,,,,,,,,            /⌒)
    [,,,,|,,★,|,]        [,,,,|,,★,|,]          [,,,,|,,★,|, ’ ´      ⊆.==★|_
    ミ,; ゚Д゚彡       ミ,# ゚Д゚彡   \ 从 /  ミ,  ゚';;..:' .─── - ( ・Д・),_,. ''"'' :..
   lニ/´ つ=∩===┯・ lニ/´ つ=∩===┯   ニ= ─つ=∩===┯・    ,/ ~  `二O'´ ` '' "
⌒^^⌒^⌒^"⌒""^⌒^¨⌒⌒"⌒⌒^¨⌒  / W \^"⌒""^⌒^¨⌒⌒"⌒⌒^^"⌒""^⌒^¨⌒⌒"⌒⌒^



左翼陣営とファシズム陣営の争いは激化し、初夏には首都マドリードで市街戦が発生する。





315 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:05:04 ID:BcV1ue2Y0




さらに両陣営にはそれぞれソ連と独伊が軍事介入したため事態の複雑化を招いた。



             __ __ _
.        _ , '"´  ,. _ ___`丶、
       / ` /  /´-‐ァー-ヽ \
.      / /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ     社会主義者、無政府主義者、共産主義者には興味ありません。
      / └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ',
     ,'  ///!l .::j.:lイ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l
    ,   '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. |     コンドル軍団を派遣して西ヨーロッパから
    |  l:l :!:{、| l ::|        マソハ: |:: |     アカどもを絶滅させます。
    |  l:l::i个| l ::l!     l⌒ヽ′} .:}:.l:: l
    |  lハ:l::{::', ::::{、   ヽ.ノ  /.:/::.l:: l
    l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._    /.:/::::/l::;!
.     ',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃
.     ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/              |ヽ |     |_    「 〉
    /⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ                 ⊥ 人_  _|_    |/
   /     ヽ \\    \´ ̄`ヽ、                            O
.   l     ',  \\   \  __| \
.   |      ',   \`ヽ、  ∨n| } ト、

   ドイツ第三帝国総統 アドルフ・ヒトラー




    r´¨¨¨¨ヽ
    |  (W) |
    |___|     人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
   / \ /\   < すごい既視感を感じる。今までにないAAの流用を。           >
  |  (゚)=(゚) |   < ネタ・・・なんだろう尽きてきてる確実に、着実に、特に俺のセリフが。 >
  |  ●_●  |   < コピペはやめよう、とにかく詳細は第三十九話を見てね。        >
 /        ヽ  <                                           >
 | 〃 ------ ヾ | <                                           >
 \__二__ノ  <                                           >
              YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
国家ファシスタ党統領
ベニート・ムッソリーニ





316 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:05:25 ID:BcV1ue2Y0




               ,,,,,,,,,     ,,,,,,,,,,
              [|,,★,,|]   [|,,★,,|]
号外!号外!    ヾ(・д・ o)三(o ・д・)ツ⌒□    スペイン内戦の進展だよ!



                              ,,,,,,,,,
                              [|,,★,,|]        ∧ ∧
  フランコの野郎が                 ( ゚Д゚)        (゚Д゚,,)    でもフランコの手先どもが
  マドリードの攻略を諦めたっていうぜ。     / (y) つ       (|   |)    すでにマドリードに潜り込んでるらしいじゃねえか。
  ざまねえなファシストの卑怯者が!      ∪/ |         |   |?   一般人の顔をして蜂起の準備をしてるって・・・
                             し"し         ∪ ∪     いったいどうなっちまうんだか。



         __
         [|,,,★,,|]
        (´・ω・`)    もうヨーロッパではファシストの侵略戦争が始まってる。
         (つ□と)    次はきっとソ連に仕掛けてくるはずだ。
         `u―u´     いったいこれからどうなるんだろう・・・





317 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:06:37 ID:BcV1ue2Y0




ソ連メディアは連日スペイン内戦を報道していたが、
このような状況がボリシェヴィキの最高幹部たちに大きな影響を与えていたのはおそらく確かである。



         ______
        r' ,v^v^v^v^v^il
        l /  \l l/  |
       i~^'   (・)   ・ |)        ファシストどもは共産主義の絶滅を企んでやがる。
       ヽr    ⊂⊃   ヽ
        l  u    |    |        特にヒトラーなんか「東方生存権」とかぬかして
    __,.r-‐人      3   ノ_      ソ連への侵略計画を公言してやがるほどだ。
   ノ   ! !  ゙ー‐------‐'"ハ ~^i
    ヽ ! ヽ、_     _.ノ  i  \    奴らはスペインでソ連侵攻の
   ヾV /              ! / .入  デモンストレーションをしてんだ!間違いねぇ!

   運輸人民委員 ラーザリ・カガノーヴィチ



当時のボリシェヴィキはロシア内戦のトラウマから自分たちが敵に包囲されているという強迫観念を抱いていたが、
これは当人、特に当時の共産主義者たちにとってただの妄想というわけではなかった。





318 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:07:21 ID:BcV1ue2Y0





ヴェルサイユ体制のパラドックスと世界恐慌からの経済・社会秩序の混乱、それに乗じたファシズムの勃興から
時の共産主義者たちは次なる大戦の到来を極めて現実的に捕らえていたのである。



     ( ⌒ )
    ( \\       /
          , ─── 、  /
      ゝ/_____\ _
     /  |  / ⌒\/⌒ l         ファシストは必ず攻めてきます!
      l  |─|    ・|∠ |
     Y⌒  ` ー  ヘー ヽ        ナイフを握り締めながら
     ヽ_   /⌒ヽ___つ        「必ずお前を刺し殺してやる」と喚いている
        l |    /    _       人間の殺意を、一体どうやったら否定できるんです!?
         >、 二二二)   | )
   (( /  \/\|──/  二)    戦争に備えるべきです!
    /  l       |__|、 (_ノ
  /⌒ヽ/|      |





319 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:07:56 ID:BcV1ue2Y0




この展望については、やる夫たちと袂を分かっていたトロツキーも例外ではなく、
むしろやる夫たちよりも激しく戦争のシナリオについて警鐘をならしていた。



                  \ー-- 、,,_ー=ミ‐-..、
             ___ミ::::::::::::::::`¨ミヽ、::::::ヽ.
          <:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
               ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
           ー=ニ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::ハ
        --─==ニ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヾミ:::::::::::}
        ,,ィ彡:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡イハ::く
      /::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::l::::::::',
     /---─ァ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::/:::リ:::::::}ハ
          //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::ツ<彡'/:::;イ::::::::::l:::|
        /::::ィ::::::::::::::::::::::::::,ィ/  ¨''=イ _,イ:::イテ ::::::::::ハj
       _,,イ//:::::::::::::::::::::イ/ |       ノ |¨ .::::::イ/
           ∠ イ:::::::::ィ::/ .|          、 _」 イ:/.j'       だから私はあの白饅頭どもに世界革命の必要性を
          /イ:/ .|イ   \   ‐--- /|:/          警告し続けていたのです。
            __ イ   j     \  ゙゙゙/  .ソ
         /\          /ヽ- '              ブルジョワ陣営は必ずやソ連の社会主義の芽を
       /   ヽ、     _ イ                  潰しに掛かってきます。
      /      ヽ、  Y
     /            ー┴、                   戦争は絶対に避けられません。
.    /               |                   遅いか早いかだけです。
   /            \     |、                  だからソ連には時間がないのです。
    i   /        \     ハ
    |  /          ヽ   |
    |  ,'             }  |

      レフ・トロツキー





320 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:08:11 ID:BcV1ue2Y0




      斗-=―
  斗:≦:::=―  _ ―二―
≦:::::=― _ -≦-   _    ,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-==ニ二:::::::=-:::::::::::::/ /        にも関わらず、
―‐ ┬―ミ≧=-_::::::::::::::::::::::::::/::        あの官僚主義の権化のような白饅頭と
ト、  ゝ::ノ} :厂/:::::::::=-::::::::/::::::::        奴に迎合した創造性のかけらもない
ヾ:.x、_,  ' . 孑''´::::::::::::::::':::::::/        権威主義者どもときたら
 `¨¨¨´.  '"_  -=≦--彡1:::::        「一国社会主義」などとぬかして
     ̄ ̄      ,レ'´7㍉ l::::::        ユーラシアの奥地に引きこもり、何も対策を講じなかった。
            癶.  ゝ 刋::::::
           {Ⅶト、__ノ ノ::::/       彼等がアジアの裏口に目をやっているうちに、
       -ァ    j ゙¨¨"/::イ::::        ファシストはローマを進軍し、
         r 千   /ィ::::::::::::        ドイツを手に入れ、ウィーンに潜り込み、
< ̄` .,           ':::::::::::':        そして今まさにスペインに手を伸ばしているじゃないですか。
` .,`ー 、 `ヽ 、    . '::::::::::::'::::
   ` ._ア¨ ト、ノ   /:::::: /::::/
  、   l   j  , .イ/:::::::ィ::::::::/
  `¨¨ }-‐   .lヘ{/:::/ |:::: /
     { '"   l 7:. '  |:/
>--- 1    { 'イ `'くヽ.|/
     r'     ` 、_.. -―‐-、




4 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:23:29 ID:K6a7OP0U0




       .   -―:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ}ヽ
   .斗_≦_::::::::::::::::::::::::::::::::::-=―z::::::::::::::::::,
       /::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=ミ、
      /::::::: /::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/::::::::::::ハ
   -≠ テ:::/:::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::リ      ソ連政府はフランスとの実現し得ない軍事同盟に
    ./::::::://:::::::::::::::::::::::::::::::-=:::::::/::::::::::::::::::/       涙ぐましい努力を行っているそうですが、
  /:::::::::::/'::::/::::::::::;>- 、≦=---/::::::::::::::/::ヽ      はっきり言って無駄ですね。
./::::::::::::::/::::::/::::::::::/、 ● } ≧孑:::::::::::::::ィ:::::::::::::l
イィ:::ィ::::イ:::::/:::::::イ:/ ≧=-  /:::斗-< 刈::::::::::::l      ファシストは必ず遠からずソ連に攻め込んでくる。
≠――-、:::::::::::::' l.'       ̄   ● }':::}::::::/::/      そしてこのままでは確実に負けます。
      \:::: l|       _   ゙ミ=='":::}:::::/}/       万に一つも勝てません。
        ヽ从    _   '′    ./::::}:::/
         Ⅵ:.    ニ 、     '::::/}/          現状維持では破滅を先延ばしにできたとしても、
           |  、       .イ}:/./           克服することは不可能なのです。
         .' _.,癶、  . <::::/
        ,爪 }/   ̄   }/V



このようなハルマゲドン的主張は当時の社会情勢から決して非現実的ではなかった。
むしろ後の歴史の成り行きを見るに、彼らの予測は極めて正確だったとも言える。





5 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:23:53 ID:K6a7OP0U0




スペイン内戦とハルマゲドンの未来予測は、やる夫の粛清計画を加熱させた。
ボリシェヴィキ独裁体制は自己保身に凝り固まっていたが、外的脅威の拡大はその自己保存メカニズムに大きな突然変異を引き起こそうとしていた。



     ____
   /      \
  /  \   ,_\      (・・・地方だけではない、党のあらゆる階層の幹部党員は腐敗している。
/    (①)゛ (①) \      己が権力を握り締めることしか考えていない。
|      (__人__)    |     口先だけの忠誠心で、党のために命を捧げる覚悟などどこにもない。
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |       果たしてもし戦争になったとき、奴らは信用できるのか?)
.\ “  /__|  |
  \ /___ /




                                                                               ____
                                                                             /      \
                  (いや、問題は幹部党員だけではないぞ。                                 /_、 ,,/"  \
                   裏切り者や卑怯者、腐敗党員などいくらでもいるはずだ。                     / (①) ゙(①)   \
                   一党独裁の最悪の弊害だ。                                      |    (__人__)      |
                   国を支配する限定エリート層が腐り始めると、                            \   ⊂ ヽ∩     <
                   支配体制は一気に倒壊してしまう)                                    |  |  '、_ \ /  )
                                                                            |  |__\  “  /
                                                                            \ ___\_/




7 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:24:31 ID:K6a7OP0U0




          ______
        /         \
       /  :::::::::::::::::::::::::::::  \
     /  ::::::::::::::,::::::::::、,,.-='、'、::::\
    / :::`┬;;;:::┬′:::::::::゙.゙、;;;;::',ノ:::: \
  / ::::::::"⌒゙''''''´":::::::::::::::`''''''"⌒::::::  \      (・・・獅子身中の虫は死滅させねばならない。
  | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  |
  | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  |       例えそれで肉体がどれほど傷つこうとも)
  \ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
    \ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /





8 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:25:01 ID:K6a7OP0U0




ボリシェヴィキは大衆的支持を獲得できなかった少数派の独裁体制であった。

そのためモスクワのやる夫と、封建領主化した地方の党幹部は、
群衆の中で孤立し恨みを買った少数派の共犯者として固く団結していた、はずだった。



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:::::::::::::::::,'.:.:.:.: \:/.:.:.:\:_/:.|\.:.:.:./:.\_∧ :.:. :/::::::::::::'、:.: |\/i.:.<_゚ノノ.:.:ト、/.:.:.:∧:/\:.:.:.:.:.:.:/\::
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:::::::: /: : : : : : :::::/: : : : : : :ヽ : : :∨: : : :∨{(l [] | :\ : : :y<⌒ヽ:ヽベ、 : |│ : : ∨: : : : : : : : ', : : : : : : : : : : :::::::
:::::: ;′: : : : ..::::/: : : 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: : : :i : : : : : : : : : : :::::::
::::::::: : : : : : ::::/: : : : `丁 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄丁: : : ::| : : : : : : : : : .:::::::::





9 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:25:32 ID:K6a7OP0U0





しかしボリシェヴィキ独裁が長期化し安定すると、地方で党支配維持のために強権を振るっていた幹部らは
「正当な配当」を受け取るべく党の権力と権威を私物化し始めた。



            ∧,,∧     ∧,,∧
    ∧ ∧    (    )    ( ・ω・)
   (ω・ )     (  U)     ( つ日ノ   ∧,,∧
   | U       u-u       u-u     ( uω)
    u-u                    (∩∩)
        ∧,,∧      ∩ ∧_∧
        (・ω・')    ⊂⌒( ・ω・)
       ⊂∪∪⊃      `ヽ_∩∩



次第に中央の命令は伝達の過程で肥大化した地方機関によって骨抜きにされてしまい、
一般党員の手に渡る頃には有名無実と化してしまっていた。





10 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:25:55 ID:K6a7OP0U0




党中央はこういった地方機関の増長に対して、お目付け役となるNKVD職員を送り込んでいたが
派遣された彼らもあっさりと現地の身内支配に組み込まれてしまった。


    ,,,,,,,,,,
   [|,,,★,|]        ∧,,∧
   (;゚Д゚)       ミ゚Д゚,,彡    よぉ兄弟!モスクワからよくきたな!
    U  |        .(ミ   ミ)
  ~|  |         ミ   ミ
 ,,  し`J         ∪ ∪



               ,,,,,,,,,,,
               [|,,,★,|],,,∧     とりあえず向こうでワインでも飲もうや。
               _(;゚д゚)Д^,彡   なに、難しい話じゃねえよ。
              ./Uつ つ  つ    あんたがモスクワで何を言われたかは詮索しねえ。
           ~(   ヽ   ミ     だがここにはルールがある。それさえ守れば俺たちゃ家族さ。
              )ノ `J∪ ∪     助け合おうじゃねえか。お互いのためにな!





11 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:26:43 ID:K6a7OP0U0




これはグルジア共産党幹部たちとやる夫の対立がもっとも分かりやすい例である(第二十九話参照)


          ___
        /\  / \
      /(●) (●.) \     グルジアには党組織というものがまったく存在しない!
     /   (__人__)     \    そこにあるのは族長支配だ!
     |      |::::::|  ノ(  |    呑み仲間に賛成票を投ずる信じがたい状況だ!
     \     l;;;;;;l   ⌒ ,/
      /ヽ   `ー´   ィ⌒ヽ    誠実に働く人間を昇進させねばならない!
      rー'ゝ       〆ヽ .)
    ノヾ ,>      ヾ_ノ,ヽ}    なぜなら、中央から送り込まれた者も
    ヽ ヽ|        ヽ_ノ    「族長」になってしまうからだ!




しかし、伝統的にロシアの広大な土地を支配するためには地方の「大貴族」の協力は絶対不可欠だった。

彼らは虎の威を借る狐として地方支配を私物化する病巣だったが、
同時に地理的にも文化的にも遠く離れた僻遠の土地で、中央政府の権威を知らしめることのできる唯一の存在であった。



        .____
     ;/   ノ( \;
    ;/  _ノ 三ヽ、_ \;             アタマン
  ;/ノ(( 。 )三( ゚ )∪\;    うすぎたない酋 長どもがぁ・・・!!
 ;.| ⌒  (__人__) ノ(  |.;    しかしボリシェヴィキの地方支配を実現するには
 ..;\ u. . |++++|  ⌒ /;    現地の幹部らの力が不可欠だし・・・



専制君主として封建領主化した地方幹部らは、中央集権を阻害すると同時にそれを機能させる重要機関でもあったのだ。




13 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:27:15 ID:K6a7OP0U0




それに遠方の党機関を完全にコントロールすることは書記局にすら不可能であった。

監視カメラもなく、中央からの監督機関は現地支配に飲み込まれ、地方党機関の構成員すらまったく把握できておらず、
全国の幹部級党員10万人以上のうち中央が把握できていたメンバーはわずか5800人ほどにすぎなかった。



     ∧,,∧  ∧,,∧         ∧,,∧  ∧,,∧
  ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧  ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
 ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
 | U (  ´・) (・`  ) と ノ | U (  ´・) (・`  ) と ノ
  u-u (l     ∧,,∧  ∧,,∧ u-u (l    ) (∧,,∧ /⌒ヽ
      `u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
       ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
       | U (  ´・) (・`  ) と ノ| U (  ´・) (・`  )と ノ
    ∧,,∧u-∧,,∧   ) (   ノu ∧,,∧-u∧,,∧  ) (   ノu ∧,,∧  ∧,,∧
  ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧  ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧-u'∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
 ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
 | U (  ´・) (・`  ) と ノ | U (  ´・) (・`  ) と ノ | U (  ´・) (・`  ) と ノ
  u-u (l     ∧,,∧  ∧,,∧ u-u (l    ) (∩,,∩  /⌒ヽu-u (l    ) (    ノu-u
      `u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ x ・) (・ω・`) ∧∧u-u'  `u-u'
       ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
       | U (  ´・) (・`  ) と ノ| U (  ´・) (・`  ) と ノ
    ∧,,∧u-∧,,∧   ) (   ノu ∧,,∧-u∧,,∧  ) (   ノu-u
  ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧  ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧-u'
 ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
 | U (  ´・) (・`  ) と ノ | U (  ´・) (・`  ) と ノ
  u-u (l    ) (   ノu-u  u-u (l    ) (   ノu-u
      `u-u'. `u-u'         `u-u'. `u-u'



ボリシェビキの一党支配は1937年にはいってもなお、内部に無数の独立王国を抱える「封建支配」体制と化していた。
やる夫の書記局による「鉄の独裁支配」はしかし、紙一重の状態で実現しているにすぎなかったのかもしれない。





14 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:31:03 ID:K6a7OP0U0




無論、彼らは封建領主である以前にボリシェヴィキとして強固なイデオロギーの紐帯で結び付けられている・・・というタテマエはあった。
しかし実際のところ、本当の危機に直面したとき、腐敗した地方幹部と彼らの顔の見えない同僚たちが信用できるかどうかは極めて疑わしかった。



        __
      /..::::::::::::::..\
    /..:::::::::::::::::::::::::.\
   /..::::::①:::::::::::::::::::::::::.\
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
  ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ



そして迫りくる戦争の脅威が、今までこの問題に慎重だったやる夫に決断を急がせたのである。





15 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:31:38 ID:K6a7OP0U0




【補足】

     ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
     =            ゙ミ
     ミ     ★      ゙ミ
     ミ             ゙ミ
    , ミ;=======.:::゙ミヽ
  /  ./ /       ヽ\ \
  \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',/
    | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
    | l |┬::cr ./ /┬::cr」 ||    完全な独立国家として振舞っていた地方幹部に対し、
    | l ! l:::::::j   '. l::::::::j. !l
      ハ ⊂⊃‐     ‐⊂⊃|     やる夫が行使できる最も有効なカウンターがひとつありました。
       l \     _    ,/ |
     /l .lY` ー‐┐ r‐ イ| |     それが、現地の一般党員による幹部批判です。
     /| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. !
     l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! !
    / /  ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|!



          ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
          =           ゙ミ
          ミ     ★     ゙ミ
          ミ            ゙ミ
          ミ;=======゙ミ
        / ,=          ヽ   地方幹部たちは完全な身内による党人事独占によって
       /  ,='  _  ∧_ _,,       自分たちの独裁支配を実現していました。
      /,,_ {i ,~ ~  /´ ハ^、_
        ヽi} / /   / ヽ_/ ヽ__,,\  そのため地方の一般の平党員たちは出世コースから
         { | _|__,,/ /  ̄ \ヽ   完全に締め出されてしまい、幹部の党機関私物化に
         ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ   激しい反感を抱いていたのです。
          |`、ヽ.__ノ    ヽ-‐' _/
         | |{i t    _     / |   やる夫は彼らの幹部批判・・・
         | | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| |   つまり限定的な地方クーデターを許すことで
         // i} / }-‐斤ヒl、__| l| |   地方幹部に圧力をかけることができたのです。
    r、   //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ
   __ゝ |i}^V'' __/  }}  ハ  {{ |
   ヽ  ノ'  `j    }}  /X |  {{  |





16 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:32:41 ID:K6a7OP0U0




     '       |:::::::::::::|  (⌒' /  ' /     i!          \     V::::..   ノ
    ( _     |:::::::::::│  ) / i  i !     i! !         、    i:::::::...ノ
     イ::「 )    V.::  |  「 .'  i  i !/i    ヾ |             !ヽ  |::::::..ノ
  /  !::|(__    ヽ::.. r‐v7/  ∧ !|ト!、| |│ \!   !   !    ′i  |::::::::)
 .'     !::|ゝ==)     rfぅjV  ハ)/7从 、|ヽ! | /:||\ i   イ  /  .′ !::::\       しかし、そういった地方幹部批判は
   丶 !::| \ ゝ-.. ゝ少ノ ,'  | rzぇ::zrゝ 乂::ノ / 'ヽ /   .'  /  ,人::::ゞ\      最終的にボリシェヴィキの一党独裁の否定に
〈     \:|  ヽ ヽ ` ーヘ  /  │ 夊f_少'   /レ')/ゝ/) イ  /  イ:| |:|⌒)::::)     つながりかねないのだわ。
 ヽ   ヾ: 、  〉、 \  V   |           ィzテ7/ ! .′/ ! | __ノ '/
   \   |:|\ !:::|   ヾ |   ハ            v夕 /レ' レイイ  | 「! (:/       だから、やる夫は地方幹部に不満を持ってはいても
    ヽ. |:|   |:::| r.. ―┤  |  '.        . j   ∧i|     |:  |/ !          彼らへの批判を許すわけにはいかなかった。
        |:|   |:::ト<:.   │  ト i!     - 、    イ ヾ |     |:  ∧\
        |:|   |:::| \  人   \:ト、        . <__j!   \   | /  '. \       地方幹部はそれを知っていたからこそ、
        |:|   |:::|    Y'  \  \ > -<´:::::::::::: i!ー-, \ ! .'   ! )::)       やる夫との綱引きを渡り合えたのね。
        レ′Y::/     | ヽ.  \  \tfうj} :::::::::::; /   /     /     | /::/
          │!    ム-‐─‐-ゝ   ):少 :::::::::; /   /ヽ.  , '  )  '/::/



            ,.:-=;1―;1―;1―;1,=-;:、
            ミ             ゙ミ
.              ミ      ★      ゙ミ
           /ミ             ゙ミ \
          《  ミ;========゙ミ } 》
.             》/ / / :/ : : : : : : : : : \ ∨《
.            /// : :/ :/ : : : /:/ |: : : : : ∨^:|
           l∨ : : l :/: : :// / :八 : : : l: l : :|
           | :| : : :|/ :/ //:/ :/  ヽ: : | ハ: :|
           | :| : : :|≧x、/イ//,.ィ≦ハ ノ : l: :|        ・・・しかし、1937年になると事情は次第に変わっていました。
           } :|八 :代uzノ    弋uzノ仏イノ: :|
.           ′:} 仆⊂⊃     ⊂⊃イ 八 : :|        ジノヴィエフ、カーメネフに留まらずピャタコフら経済幹部が処刑され、
.        /: : / 八 >  ~~~ .イ}{ : : : |        オルジョニキゼは自殺、さらに人民委員(閣僚)である
.        /: : 〈 // ̄》 》≫=≪《 《V ∧: : :         ルイコフまでもが逮捕され、攻撃は現役幹部に波及していました。
.        / : : : : {   》《_》《_》《 〈 /  、: :丶
       /: : : : : : }   《_/八_》      }: : : :\      やる夫が、今までの地方幹部との暗黙の了解を
     /: : : : : : :/    ∨{><}{    {: : : : : : :\     いつまで守るかはすでに不透明になっていたのです。
    / : : : : : : /人,___人}><}人__人\ : : : : : :ヽ
   《 : : : : : : // { ̄/∨`¨¨¨´∨\ ̄} \\ : : : : : \
  《 : : : : :/ 《(   } {_人    人_} {  )》 \ : : : : :》

【補足終わり】





17 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:33:07 ID:K6a7OP0U0




   ――― 国防人民委員部会議。



                ,,,,,,,,,    ,,,,,,,,,,,
                [|,,,★,,|]   [|,,★,,|]     ,,,,,,,,,,,
               ( ・∀・)  ( ゚Д゚,,)    [|,,★,,,,,|]
             ,,,,i^i ̄(iノ '^:^')  /~^:^~ヽ   (∀` __)\
            [|,,,,★,,|] |  ,l/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\l:`´ [|,,★,,,,,|]
        /(,  ・∀) _/            \ (∀` __)\
       [|,,,,★,,|] `´:l/                  \l:`´ [|,,★,,,,,|]
     ,/(,  ・∀) ,/                      \ (∀` __)\
   [|,,,,★,,|] `´:l/                      \l:`´ [|,,★,,,,,|]
 ,/(,  ・∀)⌒/                            \ (∀` __)\
 i^i (  `´:l/                                 \l:`´ ~,) i^i
 | | (   ⌒ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |⌒   ,),,| |
 | | ̄ ̄(__|                               l_ ) ̄ ̄| |





18 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:33:37 ID:K6a7OP0U0




      / ̄ ̄\
    /   _ノ  \
    |    ( ●)(●)
    |     (__人__)
    |     ` ⌒´ノ      なんだこのふざけた提案は・・・
    |         }
    ヽ       /
___イ.ヽヽ、___ _ノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ
    |  \/゙(__)\,|  i
    >   ヽ. ハ  |   |

国防人民委員
    クリメント・ヴォロシーロフ




       ,r'//ン/ / /./   i }. ', ',ヾ 、ハ
      / ,' ,' / / ///,';    ,' .i ! ハ丶 ',
     ,' ,' 7,' / ./!/, '.,'   /   l i. ', , ∧
    ハ i l l ,'  i,' ,' i  ,' /   !i/i } ', 、i
    il l l | l!  i  /i ソ ./  ノ /ハ i l i!
    i | !| .i il  i !/_ン,.r 'ノ ン/r'ノ人 リ il li     来るべき次世代の赤軍構築に関する提案だろうが。
    ! l l リ l  l代てノヽ'ン'"〃.,r'ひ~);;ソl| i l}
    | !i  !.',i il l `='     ::  =' ンイil l i     資本主義陣営との殲滅戦に備えて、将来的に
    l !  ', ', il !       .. :::.     リノ !リ }    赤軍には常備師団300個超、軍用機4万機、
    i i  ', ヽ ',.N     、 シ    /i ン l!    戦車5万輌が必要だ。
     ','  ヾ, ゝ、ト、  ーャ‐ーァ'´ , ',ノン/i リ
      ヾ、 ヽ\_辷ニ\  ヽ..心.,.インノ/ノ      さらに歩兵・砲兵・騎兵の区分を超えて
        ヽ、ー ゞ「::r‐、__丶...ネ、\ニン,ォ'"      構成する全ての部隊が機械化された
       -`ーl::::;ヾ''\~rT:、ヽ ヽ‐{. l_      「統合軍」の創設もな。
        :::::::::`::- \ `ヽ<::::ヽ. N |::::゙j'''l
             ヽ:::::ヽ、 \_j  ヽ ',::::i:::l

国防人民委員代理 ミハイル・トゥハチェフスキー





19 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:34:21 ID:K6a7OP0U0




                                                     / ̄ ̄ \
                                                    ヽ  _,.ノ ノL\
                                                    (○)(○ ) ⌒ |           _
      ベラベラと好き勝手な思い付きをしゃべるな!                  (__人_)    |     _,. ー : : : : : : :ヽ
                                                     }ト┬r}     |  _/ : : : : : : : : : : : : : : :\
      こんな話は聞いてないし許可も出してないぞ!                  '、`⌒ ´     |< : : : : : : : : : : : : : l :/ : : : : :.\
                                                     |      ィ {、 : : : : : : : : : : : : : : :}/ : : : : : : : :.\
      お前は国防人民委員部の予算を何だとおもってるんだ!?         ,.<`ュ`ー─_´_ノ ト、_: : : : : : :./.:/¬<_/ : : : : : : : 〉
                                                 / : : : :> ̄Λ:::::}\ }: : : : : : : :{//    \ : : : : : : 人
      国家予算はお前の小遣いじゃねえんだぞ!               ,.< : : : : : : : : :.\V:::::ヽ |.: : : : : : : }        ヽ : : :/  ヽ、
                                              /  : : ヽ : : : : : : : : :.\:::::::ヽi : : : : : : :i         `¬´     〉
                                             / / : : : : : : : : : : : : : : : .\:::::| : : : : : : :|            Λ 、_  、`〉
                                             } / : : : : : : ∨: : : : : : : : : ∧| : : : : : : :}           ヽ Y`  /
                                             V} : : : : : : : : : :.\ : : : : : : : : :/ : : : : : : :'            └´ ̄





20 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:34:55 ID:K6a7OP0U0




                                                                   __
                                                                   /    丶
                                                                ヽ、 、__,ノ  `
                                                                  (●)(●.) ノL|
                    そもそもソ連の年間戦車生産台数は4000輌ほどだ!.               (_人_)  ⌒ |
                                                                 |}r┬‐|     |       __
                    そこに5万輌・・・あまつさえ軍用機4万機や                    '、`⌒ ´   , ト、    _r┘ `ヽ、
                    軍の機械化に必要なその他の車輌を合わせれば                   | 、     ,イ//`ー‐ー-r'‐、'ヽ `、{
                    莫大な工業力が必要となる!                            `ォニニ二´/ィ : : : : : : { 、 `   |
                                                                 _/ /\  / : : : : : : : :ヽ,」    |、
                    こんなもん国防人民委員部の予算だけで                    /:/|イ:::::/∨ : : l : : : : : : :/ :|    |、{
                    どうにかなるわけないだろうが!!                    r''/ : :| ./`Y / : : : 」 : : : : :: | /ゝ_,./ ノ:Y
                                                             ノ/ : : :| i::::::|/ : :/ : : : : : : : 、 : :.〈── ´: : |



        _.....___
       ,r' ´      ``''' - 、、
      ,ィ'/             `ヽ、
.   ,イl| i     ,  ;i     、    、 、ヽ
   / l | l     l  l l  l  l }   ; i ヽヽ
  ,'  l! !   l!  l i i  リ  } リ i !リ
  l  l    i l  l | l iソ ノ ,r'´l! l }ソ
  | _..=、ェ_____!_l__l | ! |!ィ弋~lナ !ン'i          だったら他の人民委員部から予算をガメればいいじゃねえか。
゙゙゙ ̄   \::ヾ::::::::::::\ l!   ̄  ゙ヽl
       l::::::ヽ::::::::::::ヾi、    ´ i´ |          第二次五カ年計画開始からこのかた、国防人民委員部の予算は
ェ-‐ ''''''‐ェ-┘:::::::::::::::::::::、}ハ.    )┤ l! ))       連続で右肩上がりだ。党中央も赤軍の強化に理解を示してるってことだろ。
   l |l ! l`'ーtェ_:::_::::::::::ヽヾ.   / i リ         なら説得できるだろうが。
  _!_弋ェ-=ゞ、ヽ\_|:::::::::入\ー ' , ノノ
 ̄      \`:: ̄::゙='。. ̄:ミニ≦、.._
         ヽ:::::::::::::::::::゚:・:。::::::::::::゙i `' ー- ....___
            l::::::::::::::::::::::::::::゚:・:。:::ヽ、      _ヽ,_...-――





21 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:35:19 ID:K6a7OP0U0




       │!  l| i  ソ i ン   /i  i   i 从 l  !i
      i i  |i  乂  /   / ソ ノ  ノ ノ ノ | |   i'
      ∥ l | |  ノ /  /リ /i / / ソ || |リ i   i!         そもそも俺たち赤軍軍人の役目は
      ! i | | ノ/___/_ソノ | ノ //ッ''ソjリ l   .li         ソ連全体を巻き込んだ戦略計画を築き上げることだ。
      i i | |  |ヽ, 'ー'ヽ、 jノ /ノ─ "  リ |  !i
       | ! |│ |i.   ̄" °         j |  i ト 、       そんでてめぇの役目はやる夫とその周辺を説得することじゃねえのか?
      イi i │ 从               リ.| i  ソソ  ヽ
    /::::::', t  人        、 丿   /| | j リ/   ヽ     なのにやる夫にヘーコラ頭を下げて
   / \:::::', ヽヾ,i\   、,, ,,_,.ン'  /:::| ∥ /       ;     あいつの命令をそのまま遂行することしかしない・・・
   /\◇:::::ヽ ヽ !:::丶、  `' ー "  . ':::jノ:ソjノ        i
  /\  \/\◇人ゞ::::: ::丶、   /:::::::::::::::::!       i     ソ連の防衛計画の足を引っ張ってるのはてめぇみたいな
     \/\  \:::::::::::::::::::::::Tへ ::::::::::::::::::::::|       !     想像力のカケラもねえ官僚主義者だ!!
     /'、  \ /:。::::::::::::::::/\〆"''ヾ:::::::::::|        |
       ' 、 /:::::::゚。::::::√\ζn....メ。ヾ:::::::::|         i
         /::::::::::::::゚o:::: \〆::;.....''''',,,,
                 ζ;:;::.; :::



        :    / ̄ ̄\
        :  /ノ(iiiiii_ノiii \ :
         : | ⌒ (●)iiii(●)
         : |     (__人__)::
           :  |     ⌒⌒ノ       な・・・なんだと・・・貴様・・・!!
            : |  ノ(      } :
            :: ヽ ⌒     }
         ::  ヽ、.,__ __ノ :
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
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24 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:37:38 ID:K6a7OP0U0




                        ヽ
               ,,  、       l
         ゝ_    _/  .. >..、     l
          `''''''‐"  _ __ ニ:_丶     1
       / 、      ^''''ー 、__ ゝ   │
    / . l 丿  l'"! 、 、 '''-ー-、 ´ ^ー-..、 .
    | 」 |  | || !  ! l │ '   ,r _..,, f.
    `、  '、 ゝ ノ / l ..′ ,´  | l│l .i
       `- - ゙‐'′  --"  ,ヘ ∪ ノ l.
                        ´ /
           /            `)
           f        丿   ヽ/
          入 ___ -'     ,′   \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
         ( V v      "‐_ -'′    ≧                             <
          ''-二ニ -=  `'`ソ /   -=ニ     くたばりやがれ!!糞野郎!!      ≦
            ´ ‐‐;ュ `' 、ノ  /...      ≧                             ≦
              ニ   ′ 丿     /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
                     !.
                     !.
     丶.._              /
       `゙ ‐--- ____-''
                 \
                   \





25 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:38:22 ID:K6a7OP0U0




                             ,.-、
                  /ニYニヽ       ( ノ゙\
                 /( ゚ )( ゚ )ヽ    i′ ヽ_ )
                /::::⌒`´⌒::::\  〉  ,.く       ヴォロシーロフが怒るのも当然っていう!!
               | ,-)___(-、| /   ハ ヽ
               | l   |-┬-|  l |/  /  ヾ      そもそもの話、トゥハチェフスキーらが言ってる
                \   `ー'´   /  /  ! i     軍の機械化なんて百害あって一利なしっていう!
                  /         <、   〃ノ
              /       ,.-、   _, -` く '"       部隊の機動力なんて騎兵がカバーするっていう!
                 /   |       (`   ̄     〉       機械化軍団構想は部隊の肥大化によって
                !  <|       ヽ、__,.― --―'        かえって機動力を喪失させるだけだっていう!
             \_ ヽ''^ヽ      |
                `ヽ、_ン′        |

          赤軍騎兵監 セミョーン・ブジョンヌイ



    i:::i::::::::/::::::/::::::::/:/::::::::i::::::/::::::::::::/:i::::::::::::ヾ::::::::::i::::::i
    i::i:::::::/i:::::/:::::::/:/i::::::::::::i::::::i:::ii::::::::L_i:i、:::i:::::::::::::::::::i:::::i
    リi::::::i::i:::::i::,.-//-'i:::::::イ:ii:::::i::/'i::::/____ii'ヾ:i::i:::::::i:::::::i::::::i     いいや、ブジョンヌイの考えは古臭すぎる。
    !'i::::::i::i::::/イ〃^ニi:/"ヾi_i::::i/'ツi/-〒-iヽ`i:i:::::::i::::::::i::ii:i
     i:i::::::::::i i  1 l:::l リ i::ii 〈,  l::::ii l.i:i:::::::i::::::::i:::ii:i     内戦の頃とは時代が違うんだ。
     リ:::::i::::iミ、ヽ `==ソ_,===ヾ\` ̄ ̄''!ノ,:/::::::i:::::::/::i'ii     騎兵や装甲列車で戦う時代は終わったぜ。
     'i:/i:ハ:::i\こニニ-'''/::i   ヾニ二ニーii:::::::i::::::/::::i'll
     i/'.li'.i::::i::::i ,..--、..〈:::i -        i:::::/:::/:::::/从ヘ    今の時代はドイツ軍が研究しているように、
     i   ヾi:::::v:::::::::::::`---、、       i:::イ:::/y^-^       軍の装甲化と有機的な機動化の時代なんだよ。
        こ二二ミヽ:::::::::::::::::::::`ヽ、__ 从/しひ'
         .iヽ:::::::::`=-ヽ::::::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ     v~⌒
         .リ.ヽ::::::::::: ̄ヾ::::::::::::::::::::::::::`::::\   J
         、メ~):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽNノ  ,=
        -√ ..i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
      ノ.J    i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ

   ベラルーシ軍管区司令官 イエロニム・ウボレヴィッチ





26 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:39:00 ID:K6a7OP0U0




      /\Y/ヽ
    / ( 0) (0)ヽ
.  /::::⌒`  ´⌒\         うるさいっていう!!
  |::::::::::-) __ (-|
  l:::::::  ヽ|!!il|i|!l|. l |         ウボレヴィッチみたいな
.  \::   lェェェェ| /         ドイツ被れは信用できないっていう!
.   /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
   |  ,___゙___、rヾイソ⊃    機械化は赤軍を混乱させる
   |            `l ̄       テロ行為と同じだっていう!!
   |          |



                      / ̄ ̄\
                    / ノ  \ \
                    |  (◎)(◎) |
                    |  (__人__)  |      ともかくこれ以上自分勝手なことをほざくな!
                     .|   |!i!i!i!i|  .}
                         .|   |i!i!i!i:|  }      国防戦略は中央委員会と政治局が関与すべき問題だろ!
                     ヽ  ` ⌒´   }
              ___._,r、   iヽ     ノ       赤軍は党の軍隊であって、お前たちの玩具じゃない!!
            /`ヽ_j'、_ノ ̄l!'´ヾ-` ¨¨_ { ..
           ∧ ,ノ  Yヽ  l  ヽ     7ヽ~ヘヽ.、
          /-'´「 ヽ ヽj_. l   ト、  /〃ハ  | ヽ `ヾ 、_
         r'´, イ ヽ、 `,__,ィ、__)| l  ヾヽ∧'〃ノ゙ヽl  ヽ  ヽj`ヽ
         / '´  ト、  Yrイ  ∧l ',  ヽ  Tヘ',   l _..ノ   l j ',
        ,′   .}、二ィ } /   l ヽ   ', |、、ヘ. | \  / }. ヘ
        i     トz'_ノ,イ    |   ',.  ', l、ヽヘ |   |     j/ l





27 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:39:57 ID:K6a7OP0U0




                                                 ,' l!  い  i lヽ、\ヽ\ ', l ',  い   i  ! ゙i _..‐'´:r'´
                                             i リ!  |ヽヽ ト !. ト、_\、\i l }  l!    _!-‐'´   :::li
                                              l,'lハ i l', i丶、iハ |\辷_ヽ、| i l   ! ,r''´::     ..:::::ゝ_
                                               l! !| ヽi|ハ\、゙い、if´`ー'゙ンー!l り    fヾヽ:   .....:::::::::::ミ:::
                                                |  ! l lrtッミ、ヽ辷!ゝ=- '   |i! l }.   | :::ーヾ=::::_:::::::r:::::::::::::
                                               |i 八 i从、__ゝ`           リ.i | !   | :::::} .::::::::::::r-、:::::::::::f
                                             l! l|ヽ `i  ノ           l! ',|. i  {=:::::t:::::::::::リ  /:::::::::i
                                               i  l!   ', ヽ、 ‐        ノ |i  | ハ :::::::::::::::::{  f::::::::r'
                               ...、j‐'´`'r-‐ヽ__..、 ,....、_,r心 i!   i\ 、 ____         |.  l リ', ::::...::::::::::| i:::::::,'-‐‐
                               :::/ .::::/ .:::/ .::::シ .:::リ ふr:::.、_ .いヽ/:/:::/ンー      l ソ. / ', ::::ヾ_:::::ヽl:::::j
                               ソ:::::::/>..::::/ .:::::::/.::::::/ _...ニーぅ::ヽ心'=-<"´    ..ィ' ,リ. '__´,..イノ::ー/ i::ニ::|`~
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                               ::::::ー::::1::::::/::::::::::::::`ヽ、ヽ、  _,,.-_ニ}i:::ン'   ', 
                \ヽ l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l //,
                \                                    /
                二            化石どもが!!           二
                //                                   \
                 // l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ヽ\
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                ノ^'i:::::::i::::::::i::::/,,..--ii-i::::::i:::::i:.:ii:::/...-‐i:i‐ヾ:::::i:::i::i::::::i    ろ
               .i''  .リi:::i::i:::::::i:::i.',.''''T|||i-i::::i::i-i:/i:i'く"コ|||i' i:::::i:i:::i::i::i    くー..
              ノ'    ヾi:i:::::::::ii::i "''''''"__ノ>:ii--i i..,"" _....iii:::i:::ii::i:N    /~>~-
              Σ     i:ハ:::::::i::iiこニニ彡‐:.:.:i`  ''-..ニニ='ii'i::i:/'i:iヾi   ~^^
             ./::i     .リ i:::::i:i:.i.:.:.:   :.:.:.::i         リi/ リ   /
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28 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:40:41 ID:K6a7OP0U0




1930年代初頭に第一次五カ年計画が終了し、第二次五カ年計画が始まると赤軍の地位も急浮上していった。
五カ年計画で獲得した新工業力の多くを割いて赤軍の大規模な近代化が始まったのだ。



      | i i \ └-ー ___  ><,,,,>=''''''''^~-,,±\ゝ-=ゝ              ___
     ,i  i |  |  ヽ=★== / ;;;;;;;;;;;;;;;;';';';';'''''''' / i |-=-|             ヽ=★== /
      ヽ\_,,」,,_  l く(・∀・) __,,,,,,,.....-- ___   / //=-=/             く(・∀・)
       ヽi i_,,=-―''''''T^i^~~~^^i^'''T'''';;- ̄!-! ̄//-=/         _,,=-―''''''T^i^~~~^^i^'''T'''';;-
        \( \-'''''^^ ̄^^^~~~^^'''';;-,,, ̄-=----''''^^           ( \-'''''^^ ̄^^^~~~^^'''';;-,,,
         ゝ|    ll  ★   (()|.|二二I                 ゝ|    ll  ★   (()|.|二二I
,,_        |_;_;;___.||_;;_;_;_;_i_i_:_:_:_: ,i''''''''''~                 |_;_;;___.||_;;_;_;_;_i_i_:_:_:_: ,i''''''''''~
_\       i ̄| i | 「 Oヽ=-┐i | |i-┴ー-.i                i ̄| i | 「 Oヽ=-┐i | |i-┴ー-.i  
-=ゝ       | | | ,i | | i "''-l] | i,,| I  :  ; |]===              | | | ,i | | i "''-l] | i,,| I  :  ; |]===
=-|    /^l^i~~Ll .|,,,|==-:-;-:-;-=+----==+-ーー---=,,,_       /^l^i~~Ll .|,,,|==-:-;-:-;-=+----==+-ーー---=,,,_
=/   | i \,,,\    ヽ  ;; __ __   |==ゝ   \ ,_\     | i \,,,\    ヽ  ;; __ __   |==ゝ   \ ,_\
     | i i \ └-ー┘―ー<___><,,,,>=''''''''^~-,,±\ゝ-=ゝ     | i i \ └-ー┘―ー<___><,,,,>=''''''''^~-,,±\ゝ-=ゝ
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この時期に赤軍は大量の軍用機と戦車を獲得し、世界最大級の機械化された大陸軍へと進化していく。





29 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:41:12 ID:K6a7OP0U0




しかし、「軍隊」の扱い方はボリシェヴィキにとって常に大きな問題であった。

軍隊には高度に専門的な知識を身に着けた職業軍人が必要であり、プロ軍人の多くが帝政時代の「旧体制派」の人間だった。
そういった人間が、国内で最も強力に武装した組織を牛耳っている現実は多くのボリシェヴィキ幹部にとり不安の種でしかなかった。



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ゝ_ア´::`T、 ゝ::..ゝ_ア´::`T、 ゝ::..ゝ_ア´::`T、 ゝ::..ゝ_ア´::`T、 ゝ:: ̄´`T、 ゝ:: ̄´`T、 ゝ:: ̄´`T、 ゝ:: ̄´`T、 ゝ:: ̄´`T、   ̄´
く_::ノ、´ヽ く:: く_::ノ、´ヽ く:: く_::ノ、´ヽ く:: く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ
.(_/  ー' (_  (_/  ー' (_  (_/  ー' (_. (_/  ー' (_/  .ー' (_/  .ー' (_/  .ー' (_/  .ー' (_/  .ー'

                             ____
                             ヽ==★ソ
                             ( ゚Д゚)       指揮官は元帝政軍の将校だゴルァ!
                             / (y) つ
                             ∪/ |
                             し"し



ボリシェヴィキ党はチェーカーと呼ばれる秘密警察組織の元に赤軍とは独立した武装治安組織を構築したものの、
その実力はプロの軍隊にはどうしても及ばなかった。





30 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:41:50 ID:K6a7OP0U0




                                コミッサール
その結果、赤軍内部に軍人たちの行動を監視する「政治委員」と呼ばれる要員を配置し、
彼らに部隊の指揮官を共有させることで赤軍を統御しようとした。



                             ____                ,,,,,,,,,,,,,
                             ヽ==★ソ、              [|,,★,,,|]
                             (;゚Д゚)                .(゚Д゚,,)
                             / (y) つ               (|   |)
                             ∪/ |                 |   |?
                             し"し                 ∪ ∪

                            【将校】               【政治委員】



これがよく知られる軍事専門家である将校と党の監視員である政治委員との二重指揮権である。





31 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:42:18 ID:K6a7OP0U0




しかし、1930年代にはいって赤軍の高度な理論化と専門化が始まると、この不合理な二重指揮権体制が放置されるワケにもいかなかった。
結局軍事専門家たちの意見が通り政治委員の指揮権は剥奪される。


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ミ,,ノ,, ゚Д゚iミ, ミ,,. ミ,,ノ,, ゚Д゚iミ, ミ,,. ミ,,ノ,, ゚Д゚iミ, ミ,,. ミ,,ノ,, ゚Д゚iミ, ミ,,ノ,, ゚Д゚iミ, ミ,,ノ,, ゚Д゚iミ, ミ,,ノ,, ゚Д゚iミ, ミ,,ノ,, ゚Д゚iミ, ミ,,ノ,, ゚Д゚iミ
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ゝ_ア´::`T、 ゝ::..ゝ_ア´::`T、 ゝ::..ゝ_ア´::`T、 ゝ::..ゝ_ア´::`T、 ゝ:: ̄´`T、 ゝ:: ̄´`T、 ゝ:: ̄´`T、 ゝ:: ̄´`T、 ゝ:: ̄´`T、   ̄´
く_::ノ、´ヽ く:: く_::ノ、´ヽ く:: く_::ノ、´ヽ く:: く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ く_::ノ、´ヽ
.(_/  ー' (_  (_/  ー' (_  (_/  ー' (_. (_/  ー' (_/  .ー' (_/  .ー' (_/  .ー' (_/  .ー' (_/  .ー'

                             ____
                             ヽ==★ソ
                             ( ゚Д゚)       やっぱり部隊の指揮は
                             / (y) つ
                             ∪/ |       俺たち将校に一本化だゴルァ!
                             し"し


                                    ,,,,,,,,,,,,,
                                   [|,,★,,,|]
                                    (゚Д゚,,)    結局おれたち政治委員は
                                _| ̄ ̄||_)_
                              /旦|――||// /|  政治問題だけを扱うことになったぞゴルァ!
                              | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| . |
                              |_____|三|/



第二次五カ年計画以降、軍事予算はまたたくまに倍増していく一方、赤軍は党からの独立性を強くしていった。

無論、やる夫周辺の党幹部らにとって赤軍の増長は見過ごせない問題であったが、
トゥハチェフスキーらほとんどの赤軍幹部は、軍事知識の低い党幹部が赤軍の戦略計画に口出しすることを激しく嫌っていた。



        _.....___
       ,r' ´      ``''' - 、、
      ,ィ'/             `ヽ、
.   ,イl| i     ,  ;i     、    、 、ヽ
   / l | l     l  l l  l  l }   ; i ヽヽ
  ,'  l! !   l!  l i i  リ  } リ i !リ
  l  l    i l  l | l iソ ノ ,r'´l! l }ソ
  | _..=、ェ_____!_l__l | ! |!ィ弋~lナ !ン'i        脳みその中身が内戦時代で止まってる
゙゙゙ ̄   \::ヾ::::::::::::\ l!   ̄  ゙ヽl
       l::::::ヽ::::::::::::ヾi、    ´ i´ |        素人どもに口出しされてたまるかよ。
ェ-‐ ''''''‐ェ-┘:::::::::::::::::::::、}ハ.    )┤ l! ))
   l |l ! l`'ーtェ_:::_::::::::::ヽヾ.   / i リ
  _!_弋ェ-=ゞ、ヽ\_|:::::::::入\ー ' , ノノ
 ̄      \`:: ̄::゙='。. ̄:ミニ≦、.._
         ヽ:::::::::::::::::::゚:・:。::::::::::::゙i `' ー- ....___
            l::::::::::::::::::::::::::::゚:・:。:::ヽ、      _ヽ,_...-――





32 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:43:40 ID:K6a7OP0U0




そのため、赤軍幹部にも様々な人間がいたが、彼らの多くは党(やる夫)の命令にひたすら従順なだけで
赤軍の独自性にはほぼ無関心な政治将軍ヴォロシーロフを嫌悪していたのだった。


            / ̄ ̄\
          /   _ノ  \
          |    ( ●)(●)
          |     (__人__)
             | U   ` ⌒´ノ
              |         }
              ヽ        }
            ヽ、.,__ __ノ
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::


                                      ∧,,∧  ∧,,∧
                                   ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧    (出たよ無能将軍)
                                  ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) (あの人縦深戦術理論とか理解してるの?)
                                  | U (  ´・) (・`  ) と ノ   (してるわけないでしょ・・・
                                   u-u (l    ) (   ノu-u     やる夫のご機嫌取りしか興味ないし)
                                       `u-u'. `u-u'     (なんであんなのが国防人民委員なんだよ・・・)





しかし、莫大な国家予算を食いつぶす軍隊が、党の指導を受け入れず独立性を維持しようとすることが
党幹部・・・とりわけやる夫にいかに悪印象を与えるかを真剣には考えていなかった。



          ィ彡三ミヽ  `ヽ      !   !.    |
.         三彡'⌒ヾミヽ   `ー.    `ヽ         |
.                ヾ、     '            |
.                _   ` -ー――'⌒           |
          三彡三ミミヽ                      |
            三彡'   ヾ、   _ノ⌒         |
               `ー '         / ̄ ̄ノ( .|
          ,ィ彡三ニミヽ __ノ     / _ノ  ヽ、_ .|
           彡'      ` ̄     /ノ(●━━●  |
               _ __ノ |  ⌒ (.__人__)ノ(.|
            ,ィ彡'   ̄    \__  `⌒´ ⌒.|
         ミ三彡'       /⌒  / ̄ ̄ ̄ ̄(三)
                ィニ=- '      ヽ      .(二)
              ,ィ彡'          ヽ       |





33 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:44:06 ID:K6a7OP0U0





        :    / ̄ ̄\
        :  /ノ(iiiiii_ノiii \ :
         : | ⌒ (●)iiii(●)
         : |     (__人__)::      トゥハチェスフキーどもの増長は目に余るだろ常識的に考えて!
           :  |     ⌒⌒ノ
            : |  ノ(      } :       奴ら、党の指導を受け入れずに赤軍内部で
            :: ヽ ⌒     }
         ::  ヽ、.,__ __ノ :       分派グループを形成してるとしか考えられないだろ!
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_    これは赤軍を私物化し党の権威を否定する行動だぞ、やる夫!
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::



            ∩_
            〈〈〈 ヽ
           〈⊃  }
      /ニYニヽ   .|   |      ヴォロシーロフの言うとおりだっていう!
    /( ゚ )( ゚ )ヽ  !   !
  /::::⌒`´⌒::::\|  /      赤軍内部の自称改革派どもは
  | ,-)___(-,| /       政治的要求まで持ち出して
  、  |-┬-|  /         赤軍を自分たちの箱庭にしようとしてるっていう!
 / _ `ー'´ /
 (___)  /           党を軽んじる奴等の行動は極めて危険だっていう!





35 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:44:55 ID:K6a7OP0U0





    , r ' ⌒ ヽ、
.  /       ヽ,
  /      ,,ヽ、_ヽ
. |    __,ノ 彡(○ )
  |   (○ ) 彡  |         ・・・左翼政権に反発した
.  |        入,__)         右翼の軍人たちのクーデターで
  |.     ゙'ー'´            スペインは内戦に突入したんだ。
.  |      ゙ヽ、__ノ
   ヽ、       ノ\.        トゥハチェフスキーどもが
  /::ヽ、_   /ノ:::::|        スペインを参考にしないとは限らないぜ?
. /:::::::,::::\ゝ、◇ノ::::i:::|        やる夫・・・
. |:::::::::|:::::::::\¶/::::::::|:::|
. |:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|
. |:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|



        __
      /..::::::::::::::..\
    /..:::::::::::::::::::::::::.\
   /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |    ・・・・・・
   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
  ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ





36 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:45:30 ID:K6a7OP0U0




            /  ,イi、ヽ、 `ヽ、
            /   /,ィ' ゞ、_゙i.    \
          /  / i`ゝ!!'"´ ,!.       \
        /  /  ゝゞk,イレ′`丶     \
       ,!  イ  _,、、ゞ、,ィー- 、,   \   \
         \ i,ィニ,、ー一 ''''' ー-、 `丶、 \   \
        ,フ'´         ` ー-、ヽ、 ヾ    ,!
        ゙ーt=r====r===t=-r''p, ',   /
          ,リ´゙,tテtァゞ`゙r゙'エiッ-、'"´ }  ヾ!'"´     トゥハチェフスキーくんとヴォロシーロフとの間で
         ,l,〉   '´,!  ゙i`ヽ 、   / ,イヾ!
         { ヽ   r'   ,     ,! ,イレリ       ひと悶着あったようだな、ヤキール。
           ,!  `゙,イ´`ヾ '"´`ヽ、.,, ,ィ ; /
           l  ,;'、、-‐'-‐-、,,,._,ヾ   }イ        ヴォロシーロフが公然と罵倒したとか・・・
          ゙、             `゙   /,!
          ,k    ´""`     , イ_」、
        ,イゞ、        _ , ィ'゙i   ,!
        ,!ゝ'  `i゙"'''ー ''i゙i゙i", .:.;:;:;:;,! ,{三i
    _,、-‐'"`ヽ、   l:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,|  `"|、_
 ´ ̄       `ヽj:;:;:;:;:;:;:;|,i |:;:;:;:;:;:;:;,!  ,イ、_  ̄`ー- 、_

    赤軍政治総本部長 ヤン・ガマルニク




            ,,.. =-ー、
        ,,..-‐''~゛   ノ
      _/   /,,,,,/^)
   _,,..=''゙ ;;;,,wakkein;ゝ-/
  \_ ,ッケ(c,,.へ、__ー-〈
    ~゙}"  / t_。;y゙ヾ::;ゝ
    ( (r゙ソ     /|        そのようですな。
      Yヘ i   "_'' /
      i゙  ヽ、   ̄ /         ヴォロシーロフも無能で短気ですが、
     / ̄ ̄""''i_,,..ノ         いかんせんトゥハチェフスキーも
    |_└ー┘/T!7         ものの言い方にトゲがありすぎます。
    (~  ⌒;⌒ヾ;〈
   /    _:_  i、        天才肌特有の傲岸不遜さと言いましょうか・・・
.  // ̄Y´少将`い,
  /   /  ̄⌒ ヽ !,
.  }   /       ヽ ヽ.
  {  /  :::iii|||iiiii;;;; }, ヽ.

キエフ軍管区司令官
       イオナ・ヤキール





37 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:46:27 ID:K6a7OP0U0





            , -──‐- 、、
            !          `丶、
            ! ,r‐- 、       `丶、
           ! 〈 Vソ ノ.:.:.:.`ヽ、      \
             ヽ >=く_ __   `ヽ、     \
             ヽ1'´ _ _」ニエユyo`丶、   ヽ
              ノ. ´ -‐ ''"´  ̄ `ミミヽ、 \__ノ
             (.:.:.:.:.::'´ ヽニ‘フ`  ミ: : : \_ノ
                ``};;}  、 ̄`   ミ:/⌒: : :!      しかし、ヴォロシーロフは
               「L_,,. `ヽ   リ )ノノ :,′     トゥハチェフスキーを人格的好き嫌いの前に
                 ',  _ _       ,.イヽ:!      政治的な脅威として警戒しています。
                     ',`ニニ ´    ,' /  l
                     l      ,. . イ_,'_ _L      彼の才能と名声が自らの地位を
                   `> ‐「. : : : : : : : : : :}      脅かすのではないかと・・・
                  「{{「:::|. : : : : : : : : : :.|
                  |:l:|::::::L.-──‐- 、j!     すでにブジョンヌイのような守旧派を別として
                   _」"´.::::::::::::::::::::::::::::::::〈     赤軍幹部内で奴を支持する連中は少数派ですからな。
                /7.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                //.:::r ェニニニニニヽ.:.:.::::::::::::.',




             ,/    ,イ'"´    ヾ、ヽ1レ / \:::::::::::::::::',
             /    ,'   , .-─ ーゞ- イ-、、  ヾ!:::::::::::::i
           /     ,' ,ィr'´   ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ``ヽ/i;:;:;::::::::|
         l      ,イレ'"Tフゝ、ー - -    ___,ノ;:l;:;:;:;::::::!
           ゙、. . .:.:.:::l/  ,j   ゙ ー‘´フ"下≦モァー、Y;:;:;:;:;:::/
          ヽ.:.:.:::j 、  1 ;: . -‐'´ .::;j;;;:.ゞー- ''1j;:;:;:/    今回の件を契機に
           `ーi ,イl  l、    ( r=ュハ;;;.:. .: .: .:j,ハ"´
                |〈jk   ゙i ', ,r'"´¨    ``ヾ,.:.:.:,゙.:1!       ヴォロシーロフが再び
             ヾソ   ヾ;゙  _ ,,,,、、、、,,  j.:.j.:.リ′
               `ト,   ''"゙´      `"'''.:.:.:.:!        トゥハチェフスキーくん排除に
               | ;  、   ー;:;:;:.:.:.: .: ..:.:.:.:.:.:,!
               |. ゙、  ;.   . :.: .:. :.:.:.:.:.:,'.:./        動き出すやもしれんな・・・
                _」_,,,ゞ  ,;:;:.::. :.:.:.:.: .:. :.:.:;:;:;L
             「  ├-‐'''゙「 i iー--‐'''"i゙´   i        警戒しておくか。
             {三」,!   | l |     |  三1
             _」 _| ___」 | |_ __ ,L_ __ ,,」_





38 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:47:15 ID:K6a7OP0U0




党による赤軍内の統制は、ある意味で危機に瀕していたとも言える。

ヴォロシーロフの権威はほとんどなく、赤軍を監視するはずの政治部そのものが
赤軍内部の派閥として溶け込んでいたからである。



      /                               \ ヽヽ  \
       /                ,. '゙゙""""゙゙ 丶、         \ ヽヽ  \
      ./               ,.ィ彡 ミミゞミ;、ミ、ミ、ミ、          \ \ _ ___
    /                  ,' , ´   `ヽ ゞ ``ミヽヽ            r.:.:´:::::::::::::::::::
   ./                  ,' ,′         ;`ドミ',            ト‐‐ァ.:.:::;:;;;:;;;;;;;
   /           /,ハ    { ミj   ,,,.. 、 , ´,,,,... ; j.::;:;}             トY´.:.:,r‐==‐:
   i         ,rイ.:} :}    ゝj,.ィ'´,,,..ミ;.j {,,... .,,ミヽ;'ミシ         _」c.:.:.:.::::::::::::::::::::
   |         / // /    「ハ;. ´゙゙¨''ン' i ド ゙゙゙`` .;,.::i }        ノ.:`丶、.:.:.:.:.::::::::::::
   |          / // / ‐、   ぃ i'、   ,、  ';.:.:,、  ,' .:;り       /:::::::::::::::.`ヽ、:.:.::::::::
   |       / / / / /    `i '、'´゙゙゙゙゙'''''゙゙゙゙゙`ミy'.:.:;′      く.:.:: .:::::::::::::::ィ´ `ヽミミ
   |       / / / ,′/      :{ '´ ゙゙゙゙゙゙゙´`゙゙゙゙゙゙゙゙'':.:,;′        `ヽ::::,._,ィ´  r_‐ュ jリ ミ
   |       / /    ′     /゙、   ´゙゙゙゙゙゙``'' . ;':.i            `}__ _,、 ;  j_ノ
   |     / .′  ′     /\ ゙:.、 . . , , . . : .: . .:::::ト、            {_´ '  ,.イ __
   |    /´〈   ,. イ_, -‐==イ \/ i::::゙;;..、;、;、、;.:ィ゙レ' /. : :``: : ー==- 、   /:::`.::::T´ l「;;
   |   / Vミヽ イ: : 「」    {   ヽj::::::::j } l:::::::::レイ . -‐: : : : : : : :/777ヽ、`ヽ::::/: : :リ;:;;
    ./  `、 ___ノ: : :.jリ     '、   ``ー孑ソ'¨¨´ '" ´     , ′  //   ゙,:::::V: : _ノ.:;;;
   /    \__ ,. イノ           l l |    r‐_ェェェョョェュ     /´    ゙.::/: 「.:.:;:;;;:;:
   /         /:{           l l |    「_-__1j-1i-!     /      ',: : |.:.:;:;:;;;:
  ./        /.::i        `ヽ i l ,′   └====='    ,′      i::// ニニ
 /        /. :.:!          i j ′            .: ′      . :|:/  _ニニ
./     ゝ.---イ. :::.:! ヽニニ二二ヽ   i j l   「 ̄ ̄  ̄  ̄ニコ . :: ;     . : :::| /´.:::;:;:
′        / . .::!          i j |   ´  ̄ ̄  ̄    .: :: ;   / . : : :::|.:.:;:;:;;;;;;;;;
         ,′.:!           i j |            .: : iレイ ,:′. : : : :|.:.:;;;;:;:;:;:;



特に赤軍内部の派閥として突出していたのが政治部総本部長ガマルニクと
キエフ軍管区司令官ヤキールのグループであった。

彼らは1930年にトゥハチェフスキーが反革命容疑で一度拘束された際(第二十七話参照)にも
釈放のために尽力した過去がある。





39 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:47:33 ID:K6a7OP0U0




【補足】


     ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
     =            ゙ミ
     ミ     ★      ゙ミ
     ミ             ゙ミ
    , ミ;=======.:::゙ミヽ
  /  ./ /       ヽ\ \
  \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',/
    | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !     当時、赤軍内部で最も有力なグループを
    | l |┬::cr ./ /┬::cr」 ||     形成していたのはトゥハチェフスキーではなく、
    | l ! l:::::::j   '. l::::::::j. !l      ガマルニクとヤキールでした。
      ハ ⊂⊃‐     ‐⊂⊃|
       l \     _    ,/ |      彼ら二人の影響力は突出しており、
     /l .lY` ー‐┐ r‐ イ| |      早くから中央委員と中央委員候補としての
     /| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. !      資格を持ってさえいました。
     l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! !
    / /  ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|!





40 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:48:06 ID:K6a7OP0U0




     |: : : : : : : :/   /        \ `丶ト、:.|:.:.:.:.:.:.:|: : : : :ート、、ヽ
    ヽ.ィ: : : :/   , /    l         'i '"´: : :.:|:.:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
      r‐:':::::::/   / / .     |     .l.    | .',: : : :.:|:.:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
     ',_:、:::/   |||.     |    .|.    | `丶;.:.|:.:.:.:.:.:.:!: : : : : :ハ::ヽ
      ノ:,'   .|l|      \   ト、   | l !´: :.:!:.:.:.:.:.,' : : :r ' `¬
      /:| | .   |十ト 、     |__x ┼‐ヽ- / | .).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:    政治総本部長のガマルニクって、
.      /:::,! |   .VV_ _\  `丁__ヽ|_____∨ ヽ{: : :/:.:.:.:./::::::;::::ノ|    !:    つまり党からのお目付け役である
     /:::::ハ.ト 、 ト下丁丁  ‐-不三丁丁フ  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::! |   .!:    「政治委員」の大ボスなんでしょ?
.    .ヽ|l ',ヽ \| 弋_‐.フ    弋_ー_フ   | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l .!   |:
         |丁|  ,、,、       ,、,、,、l  ! .|:.ヾ ニフ    !::l .|   |:    それなのに職業軍人たちと
.           | l| ′′      ′′′| l| .|/:.:.:.:.⌒ヽ丶|. |:  ..|:    仲良しになってたなんて、本末転倒じゃない?
         / / 人             | l| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\|:   |:
          / /| |_  > .._  r_‐_、  _,  l l.! !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  |:
       /,イ | |! /:.:.:.::::ハィュヘ: ̄「「ヽ ..,' .,':| |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ|:



          ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
          =           ゙ミ
          ミ     ★     ゙ミ
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          ミ;=======゙ミ
        / ,=          ヽ
       /  ,='  _  ∧_ _,,
      /,,_ {i ,~ ~  /´ ハ^、_        政治委員の権限は1935年には大幅に制限されましたが、
        ヽi} / /   / ヽ_/ ヽ__,,\      ガマルニクは赤軍が政治的に独立していく動きを
         { | _|__,,/ /  ̄ \ヽ       十分にとめなかったか、放置していたとやる夫に
         ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ       疑いを持たれていくようになります。
          |`、ヽ.__ノ    ヽ-‐' _/
         | |{i t    _     / |       次第に、やる夫は赤軍を監視する機関としての
         | | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| |       「政治委員」を信用しなくなっていきました。
         // i} / }-‐斤ヒl、__| l| |
    r、   //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ
   __ゝ |i}^V'' __/  }}  ハ  {{ |
   ヽ  ノ'  `j    }}  /X |  {{  |





41 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:48:46 ID:K6a7OP0U0




       ,.:-=;1ー;1―;1―;1―;1―;1―;1―,=;:、
       ミ                     ゙ミ
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       ミ;==============゙ミ
       〃. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:ヽ     k
.       / . : : .:.:|: : : : : : : .:人: : : : : : : : :',     ! :',
     ,'. : : : :.:.:.:.|: : :,':,'.: : / \\_.:.:.:|.: : :.! *|.:|     つまり、やる夫が敵対視していた
.    |: : :.:.: :.:.:.|.:.://.:.//  ̄ \\メ、.:.:.:!   |.:.:|     地方幹部の封建領主化と同じことが、
.    人 、 :. :.:イ////    ,.-≠ ミ.、!.:,'   ,'.:. |     まさに赤軍内部でも再現されていると
       \\:.:.:.:lYl⌒ヽ    /|  :::::::l! |/   ,': : :|     考えるようになったのです。
         l\\八 フ:ノ   ′ フ__ノ' ,'    l.:.:.: :|
        |ハ *ミ ,,`´       '' .イ  *|.:.:. |     赤軍に対するやる夫の信頼は失墜していきます・・・
.         ノハ  >.....__冖_ <:八     い、ヘ
      r 彡.:.:.,'     !:.|「≠介トn,、リ≠、.:\    \\\
    <-=≠:/     ,'.:〈チ_/小.シ〃゙ ト、У.:.ハ.     \<
   /-=/     /.:f癶=キト込、/:.:.:.〈〉ー-ハ  ※  ∨\
    >-´  ※ //xタミⅩ彡:::ム|:.:.:.:.:.:〉.:.:.:.:.:',      ∨.: \
    ̄|>x、._/-_j斗'"ハ:::ハ:::/|.:.|:.:.:./\ .:.:.:.|___/\.:. /


【補足終わり】





42 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:49:07 ID:K6a7OP0U0




ヴォロシーロフとブジョンヌイは、自分たちの権威を守るためにトゥハチェフスキーらの讒言と粛軍の必要性を
やる夫に主張し続けたが、これは思わぬ副作用を生むことになる。



    , r ' ⌒ ヽ、
.  /       ヽ,
  /      ,,ヽ、_ヽ
. |    __,ノ 彡(○ )
  |   (○ ) 彡  |     トゥハチェフスキーだけじゃねえ!
.  |        入,__)
  |.     ゙'ー'´        ガマルニクやヤキールだって派閥を作って
.  |      ゙ヽ、__ノ     赤軍を分裂させてやがる!
   ヽ、       ノ\.
  /::ヽ、_   /ノ:::::|    こいつらを粛清しないと、赤軍は反革命の温床に
. /:::::::,::::\ゝ、◇ノ::::i:::|    なっちまうだろ、常識的に考えて!
. |:::::::::|:::::::::\¶/::::::::|:::|
. |:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|
. |:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|


                         , -─- 、
                        /    ノL ヽ
                        / (__ ⌒   ',
                      /::) ヽ::::::::   i   i         (国防人民委員たるこの俺を
                        (_人_)    U   |          軽んじる糞どもめ・・・
                  r,、      '、           |
                } }      |```      j   |、         軍から放り出してやるからな!)
                } }     | 、    //  >‐、
                } レ-、_   `-=ニ 7/ / : : :`ヽ_
                    r´} // }    /}、__/  / : : : : : : : : : :ヽ
                }    {丿_,. <〉ト、::Λ / : : : : : : : : : : : : : 、
               }    } : : : : : / /::::i y : : : : : : : : : : : : : : : :
               }    丿 : : : : | /::::::| / : : : : : : : : : : : : : : : : : :





43 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:49:36 ID:K6a7OP0U0




それはやる夫の赤軍に対する諦観にも似た失望だった。

もはや赤軍は、政治委員すら機能せず、軍人たちの身元調査も管理も自分たちでは出来なくなってしまったという思い込みだった。



       ____
     /     \
   /_ノ  ヽ、_   \      ・・・赤軍はスパイの摘発も碌に出来ない
  /(●)三(●))   .\     役立たずだお。
  |   (__人__)      |     政治委員もアテにならない・・・
  \ ヽ|r┬-| /   /      軍の監視は今後NKVDが主体的な役割を果たすお!
  /   `ー'´      \



              /                   ヽ
          /   /   / /           |  ∧
            '    l    / /,  -―    / /|  ∧
.           |   l |  |´/        ィ ,.l||| ∧
.           |   l |  K_  、―‐'´//|||| | トヽ
.           |    ヽ.|  | 沁tx、\‐ 彡 ´_/イ/||v|
.           |      \ V弋z^ヽヽ l  ィケアテへ,' ,' ハ|
.           |       ト\__,rッ={i≦ィ/`ソ./l/ ノ
.           || |   |   |  `      ゝ=/=イl//      承知しました同志やる夫。
.           || |   |  |      ´/ /  {
.           リ |   | |  l、   ¨二 ` /  |       赤軍幹部の身辺調査を進めます。
          `ヽ  | |  |、> .   イ | | |
               /\| |  ヽ\ 厂\{ { | |
            /\ ヽ|、 l | 〈| |    \  | l.|
       _  ´     \ 丶N 八ト、    /lVl N
       /          \  ∧└、ヽ. ムト l /
.     /           ヽヘ ∧ l V 〉 ヽl' ー 、
.   /                 V∧ L..j∧ヘ    \



結局、赤軍の内部調査もNKVDが取り仕切ることとなり、赤軍トップとしてのヴォロシーロフの立つ瀬はなくなっていく。
そして、ヴォロシーロフはますますやる夫の方針に賛成することでしか自分の立場を維持できなくなっていった。



               / ̄ ̄\
             /  \    \
            .(●)(● )  u. |
            (__人__)  u   |
            .(`⌒ ´     |        あ、あれ?俺の立場は・・・?
             {         |
             {      u. /
.             __\     /リ 厂`'‐- .._
         / :  : :介ーz<__」// |: : : : : : :ヽ
          | : : : : ::〈 「`乂/  / 丿: : : : : : : |
         | : : : : : /: | {::::} / `7: : : : : : : :│
.           | : : : 〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |





44 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:50:08 ID:K6a7OP0U0




赤軍の内部調査を進めていったNKVDは、赤軍内部に存在する反体制的陰謀を次々と告発していった。
やる夫政権に対する具体的なクーデター計画の動きさえ掴んでいた。



             _ -―……―- _
.         .  ´          ` 、
      /                \
.     /       /        、  ヽ
.      /        / //    /  ヽ ∧
    /         /'´/  /  /  . | ∨ ∧
.    ′    .  //  /   /  | |  |   ',
    |   /  /  l'  /   // . // . /| ||
    |  ' ' | | |//   // / ィ /| /┤ ||
    |//  | | |/ /∠、 彡 ´///∠イ l, V    トゥハチェフスキーとヤキール一派による
    l//  / | | |/代汀ヘ≧='彡ィfjアノ/ .イv |    本格的なクーデター計画が進行中である
    | l  / | ト l|`{  ̄   ´}__,_{ ̄イイ l| ,l |    との情報を入手しました。
    | | ′| ∨ゝゝ    rソ⌒V` / イ|l|/
    l || | ヘヘ\   ̄  - / イ /l/l/ノ     奴等の計画では、すくなくとも1937年6月に
    `l|| {   ヘヽ   ,. __¬/| | |/ ノ      クレムリンを武力制圧する予定とのことです。
    | | |  ヘ ||ヽl> .   / |!||
    | | |   ∧∧ヘ \/  ̄l   | lヽ|
     ゝv∨  ∧ ヘヘ ∧  |   | | ト
     Vv V  ∧ トヽ{   |   | | /


無論それは、一部幹部の動向を針小棒大に曲解したものではあったが、どうやら当時のやる夫周辺の最高幹部は
赤軍内部の「陰謀」とやらについて本気で信じ込んでいたようである。





45 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:50:51 ID:K6a7OP0U0




やる夫の最側近であったカガノーヴィチとモロトフの証言は極めて重大なものである・・・
彼らは後年、こう語っている。


   ――― カガノーヴィチの証言


                       ._-───-、
.                     /:::::::ト、i\/\::::\
                    {ヾ/>v、/:::::::::\r‐    赤軍内部にも反党的気分はあった!
                      .〉  { 0}::::|//::::::::::::    指揮官どもだってそうだ、奴らは「集団」を形成していたはずだ・・・
                      ゝ   ,=}==、:::::::::::::::::
                   ./  `ーァ‐':::::::::::/|::    奴等の全部がドイツ軍に留学した経験を持ってた。
                     |  r‐  }::::::;:<\ j:::    ファシストと繋がりのあるグループが存在するって証拠も
.            _r──、   \ゝ-< ̄\__>:::::    俺たちは握ってた・・・少なくともやる夫は知ってたはずだ!
           │ ─i⌒ヽ    \   ( ̄::::::::::/:
           │ ─|_ハ    /  ̄ニ二 ̄:::::::::    トゥハチェフスキーはあらゆる資料から見て
           │ ─、i   .}   / |     {::::::::::::::    軍独裁主義的傾向の持ち主だったんだぜ!!
              \ ー'   /\/  |     ヽ:::::::::::
             ヽ-<      |      ヽ:::::::




   ――― モロトフの証言


      ,.⌒ヽ      γ⌒ ヽ
     〈 ● ノ\   /\● 〉
      ヽ彡'  ヽ /   ヾ_ノ
.      )    Y    (        ・・・1937年は必要だった。
     /γ⌒     ⌒ヽ\
.    /  |         |  ヽ     ファシストとの戦争が迫っていたあの時期、
.    |   ヽ__人__ノ   |     僕たちは戦争が起こったときに敵の「第五列」が
    \     `ー'´     /     出現しないように対策を講じなければならなかった・・・
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、   |     たしかに軍人たちの全てがスパイではなかったのかもしれない。
   /     / r─--⊃、  |     だが、決定的な瞬間に彼らを「信用できない」ということは
   |  ヽ,.イ   `二ニニうヽ.  |     最大の問題だったんだ。





46 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:51:12 ID:K6a7OP0U0




【補足】

     ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
     =            ゙ミ
     ミ     ★      ゙ミ
     ミ             ゙ミ
    , ミ;=======.:::゙ミヽ
  /  ./ /       ヽ\ \
  \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',/
    | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !     1937年、党内粛清を推し進めるやる夫とその周辺は、
    | l |┬::cr ./ /┬::cr」 ||     同時にソヴィエト権力に対する攻撃が
    | l ! l:::::::j   '. l::::::::j. !l     差し迫っているとの被害妄想に取り付かれていました。
      ハ ⊂⊃‐     ‐⊂⊃|
       l \     _    ,/ |      ファシストの伸長と赤軍への信頼喪失・・・
     /l .lY` ー‐┐ r‐ イ| |      そして党幹部の腐敗は今までにないほど
     /| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. !     彼らの独裁権力に対する自信を失わせ、
     l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! !     同時に凶暴化させてしまいました。
    / /  ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|!



    ( _     |:::::::::::│  ) / i  i !     i! !         、    i:::::::...ノ
     イ::「 )    V.::  |  「 .'  i  i !/i    ヾ |             !ヽ  |::::::..ノ
  /  !::|(__    ヽ::.. r‐v7/  ∧ !|ト!、| |│ \!   !   !    ′i  |::::::::)
 .'     !::|ゝ==)     rfぅjV  ハ)/7从 、|ヽ! | /:||\ i   イ  /  .′ !::::\       外敵の恐怖に取り付かれて
   丶 !::| \ ゝ-.. ゝ少ノ ,'  | rzぇ::zrゝ 乂::ノ / 'ヽ /   .'  /  ,人::::ゞ\      思考を先鋭化させてしまったのね。
〈     \:|  ヽ ヽ ` ーヘ  /  │ 夊f_少'   /レ')/ゝ/) イ  /  イ:| |:|⌒)::::)
 ヽ   ヾ: 、  〉、 \  V   |           ィzテ7/ ! .′/ ! | __ノ '/     もっとも、党内の腐敗から考えるに
   \   |:|\ !:::|   ヾ |   ハ            v夕 /レ' レイイ  | 「! (:/       彼らの考えに根拠がないわけでも
    ヽ. |:|   |:::| r.. ―┤  |  '.        . j   ∧i|     |:  |/ !         ないのだから、さらにタチが悪いわ。
        |:|   |:::ト<:.   │  ト i!     - 、    イ ヾ |     |:  ∧\
        |:|   |:::| \  人   \:ト、        . <__j!   \   | /  '. \       現実と空想の境界線が限りなく
        |:|   |:::|    Y'  \  \ > -<´:::::::::::: i!ー-, \ ! .'   ! )::)      曖昧になってしまっていたのね。
        レ′Y::/     | ヽ.  \  \tfうj} :::::::::::; /   /     /     | /::/
          │!    ム-‐─‐-ゝ   ):少 :::::::::; /   /ヽ.  , '  )  '/::/





47 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:51:27 ID:K6a7OP0U0




   r‐く二ニ:/i:i:i:i:i:i/  V^’             マ: :_: - :ヲ
.  /:i/[_: :|i:i:i:i:/、yz'′            ヽ Ⅶ: : :己
 /:i/ lしんく|i:i:i:Yrュヲ   l |  l!   l|   l| ', ' Ⅵ: : :.__7
.〈:i〈  || 己 {i:i:i:i|′   ! l |  l!   l| | l i!  | ! |: : :_:∠,
 \\!!   し|i:i:i:i|   | | | |  l!   l| | i i!  i | l}: : _く
    ̄|L__ムスi:i:i:i:{l  | | | |  l!   l| | l_」L リ .! |__ノ
    | ̄|i:|i:|マi:r=Ⅶ ! !士十i l!   l| |,ィ≠zil  | l!トミx7
    |  |i:|i:|ミム泌リヾ l|/ 行示ヾi/!ノ尓弍リN从ノマヘⅣ    その本当の境界線を知っていたのが
    | /i:{ゞ\ゞ=イ| l |ヘ 弋辷リ   、 ゞ-" /  |  l!.| |     やる夫だけだった・・・
    | : ̄|  ̄ゞ≠{. i ト、      _′   /l   !  | i |
    | i  |    x≧l  |ゝ、     ‘ ’ / !  .|  | | |    いや、もしかしたらやる夫だって
    | l. 八   《ミく  !三≧x、_    イ三ヲ{   i  | l |    どこからどこまでが真実なのか
    | | | ヘ  ∨i:|  |≦三三r≠くヘ≦三∧  ', ! | |    わからなくなっていたのかも知れないわ。
    | | | ', ヽ/:ヾ|  |三三三いゞソメ《三三∧ ゝ| i |




           ,.:-=;1―;1―;1―;1―;1,=;:、
           ミ              ゙ミ
           ミ      ★       ゙ミ \
         / ミ              ゙ミ   \
        V/::ミ;=========゙ミヽ   \
       //:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :',  `、ヽ ム>
.      /:i:: :: /:: :: :: :: /:: :: :: :: :∧:: :: :: :: :::i  } >/i´
      ,'::i:: :: i:: :: :: :: /:: :: :: :: :/ ∨:: i:: :: ::l  V/:: l
      ,':: l:: :: l:: _:: :: /:: :: :: :: :ム--+::-l―:: |   |:: :: |
.     i:: ::l:: :: |:: :`''フ:: :: :: ,:: /    ',:: |:: :: :|   |:: :: |      ・・・やる夫が、大粛清の最後の
.     l:: i:.|::..::|::_:: /:: :: : //     v|:: :: :|   |:: :: |      分水嶺を越えようとしていたのが、
.     |::.l::.|:: ::|::/ニ_;; ;//  ====V:: ::,'   |:: :: :|      まさにこの1937年初頭でした。
     |::∧:',:: ::V弋.:.:テ    ´ て:::::::o|:: ::,'   .|:: :: ::|
     |::i ',:',:: :∧廴::ソ      こ .ン|::/,'   i:: :: ::.|     しかし、慎重なやる夫は、
     ',.i  }::ト:: : ヽ゛゛  ` _   ゜゜イ|/:,'   ,':: :: :: |     ここでもデッド・ラインすれすれで
      ',' .ハ::iヽ:: ::>ァ-------<´<:: /:,'   /:: :: :: ::|     観測気球を打ち上げます・・・
       ∧ヾV>、:V/ | (ニxニ)  |: :',:: /_ -'''´:: :: :: :: ::|
       /:: L_i VX|: :|  ∧   |: : |:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::ヽ
       /:: :: :: :: :: :: :|: └ ┘└ ┘: :.|:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::\





49 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:52:11 ID:K6a7OP0U0




            ,.:-=;1―;1―;1―;1,=-;:、
            ミ             ゙ミ
.              ミ      ★      ゙ミ
           /ミ             ゙ミ \
          《  ミ;========゙ミ } 》
.             》/ / / :/ : : : : : : : : : \ ∨《
.            /// : :/ :/ : : : /:/ |: : : : : ∨^:|
           l∨ : : l :/: : :// / :八 : : : l: l : :|       しかし、その観測気球そのものが
           | :| : : :|/ :/ //:/ :/  ヽ: : | ハ: :|       今までには想像も出来ないものでした。
           | :| : : :|≧x、/イ//,.ィ≦ハ ノ : l: :|
           } :|八 :代uzノ    弋uzノ仏イノ: :|       これは、威力偵察を繰り返すやる夫の
.           ′:} 仆⊂⊃     ⊂⊃イ 八 : :|       政治的方針そのものが
.        /: : / 八 >  ~~~ .イ}{ : : : |       限界に達しつつあることを示していたのです。
.        /: : 〈 // ̄》 》≫=≪《 《V ∧: : :
.        / : : : : {   》《_》《_》《 〈 /  、: :丶      状況は確実に「破裂」を迎えつつありました。
       /: : : : : : }   《_/八_》      }: : : :\
     /: : : : : : :/    ∨{><}{    {: : : : : : :\
    / : : : : : : /人,___人}><}人__人\ : : : : : :ヽ
   《 : : : : : : // { ̄/∨`¨¨¨´∨\ ̄} \\ : : : : : \
  《 : : : : :/ 《(   } {_人    人_} {  )》 \ : : : : :》
   》: : :/   》)  人人_))   ((_人ノ (《    \: : :《
  《 :/    《(    \        /    )》      \ 》
   `\\    ≫x、    \__/   ,x≪     //

【補足終わり】





50 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:52:52 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年2月、中央委員会総会


                                            /   ./
                                             /   /
‐-、_                                            /  ./
      ̄"''ー-、_                               /  /
__         ̄`ー 、                           / /
__`―----、_━     ̄"'ー- 、______________/ ./
 [二] ̄゛ ̄`―‐ニニニニ==―--、_━ `ー‐ ┌―――――――┐||||/__
          (ニ)   (ニ) ̄ ̄  ̄| ̄llll|||||              ||||||||   |
                 「 T~|  |  ||||||||              ||||||||   |
                 | | |__|_|||||||└―――――――┘|||||||___|_
――――― '" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~| |,-|~~~ニ二二二二二二二二二二二l、  |
-、,-、 ,Y  =========================
 |   二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二
   [   ] [   ] [   ] [   ] [   ] [   ] [   ] [   ] [   ]
  ,,,,,,,,,,,,,,  ,,,,,,,,,,,  ,,,,,,,,,,,  ,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,,  ,,,,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,
  [,|,,,,,,,,,,|,,] [|,,,,,,,,,|,,] [|,,,,,,,,,|,] [,|,,,,,,,,|,,[|,,,,,,,,,,|,,][|,,,,,,,,,[,,|,,,,,,,,,,|,] [,,|,,,,,,,,,,|,][,,|,,,,,,,,,|]
  (    )(    )(    )(    (    )    (    ) (    )(   )
::l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l::
::|::..    ..::| |::...   ...::| |::..    .:| |::.    ..:| |::.    .::| |::..    ..::| |::..    ..::|::



ちょうどブハーリンとルイコフの運命が暗転した1937年2月総会のその席上において、
やる夫は極めて大胆な手段に出た。



        __
      /..::::::::::::::..\
    /..:::::::::::::::::::::::::.\
   /..::::::①:::::::::::::::::::::::::.\        ・・・・・・
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
  ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ





51 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:53:12 ID:K6a7OP0U0




        _____
       /´           `\
   ゝ/  _________ヽ
   /    |    ヘ、    ノ⌒ |
   |   |  /  ̄`ヽ /  ̄`ヽl
   l    |  l     lj | lj    l       お集まりいただいた中央委員会同志諸君に問いたい。
   ヽ  |_|        |     |
   /⌒`  ヽ       l     ノ、      ジノヴィエフ・トロツキーの左派ブロックの陰謀に加え、
   | )     ` ー─ ´ っー ´ l      ブハーリンやルイコフら右派の不誠実さが
   ヽ__   /⌒\____つ ノ      暴かれた現在、党内は大きな難局を迎えている。
       \ ( ______ ノ /
       >ー───、─ ´
        / \ / \/ \
      l   l      |/\
      ├─┤      |、



     ( ⌒ )
    ( \\       /
          , ─── 、  /
      ゝ/_____\ _
     /  |  / ⌒\/⌒ l        しかし!今このときにあってなお!
      l  |─|    ・|∠ |        一部の党機関、地方組織の間には
     Y⌒  ` ー  ヘー ヽ       安定の上に胡坐をかいた
     ヽ_   /⌒ヽ___つ      極めて不誠実な組織運営が行われている!
        l |    /    _
         >、 二二二)   | )
   (( /  \/\|──/  二)
    /  l       |__|、 (_ノ
  /⌒ヽ/|      |





52 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:53:41 ID:K6a7OP0U0




           |
      \            /
            _____
           /        ヽ∟  /^ \
    _    /________  ヽ  (_/  ヽ     一部のセクションでは
         |ノ─ 、/─ 、ヽ |  ヽ (_\/ .|     正当な役員選挙も実施せず、
            ,|  \ |・   |  |   j   ヽ `-ノ     幹部らの身内による
.          ||  二 |     | ̄ ⌒ヽ′ /   /     「密室政治」によって地域組織の
     /   /ー C ` ─ ゛    _ノ  /    /      幹部党員に好き勝手な人物を
         ! ⊂──´⌒ヽ   ノ/(    / ノノ    据えているのだ!!
           \ \_(⌒⌒_) /!  ヽ、/
            ` ,┬─_- ´/ ヽ /         そしてそれを指摘する、
             / |/ \/   く          一般党員からの正当な批判を
         ((  /\ \        ヽ         弾圧している!!
           /, ─ 、/ \       /\
.           (  l l j  \ ___ /   ヽ



        ( ,ゞ ─┴"─"、) _
      、ゞ"           \=
     ヾ/   ________ヾ
   `゙/   |    ヽ、_(_)ノ   |`
    ヾl    |  /´⌒ ヽ/ ⌒ ヽl
    =|     |  |     |・     |      ボクはボリシェヴィキとして断言する!
    ーY⌒ヽl─l      ・l、    l、     このような党内民主主義の侵犯と
     | )     `ー─‐,/ヘ、ー‐〈 ノ     批判の抑圧は断固として容認できないということを!!
     ヽ_         "    `   l
        >、     ,-───、ヽノ       もはや我慢もできない!
      , ヘ `(_∠ 、───-、ソ       ふしだらな悪習は、今すぐに粉砕されるべきだ!!
     / \ \/\ノヽ
    l   ヽ     | l
    |   |.     | |





53 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:54:17 ID:K6a7OP0U0





\\  /_________   ヽ
     l/⌒\l l/ ⌒ヽ  |   |
      |    V       |_|   ノ    ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
      |   ≫|≪    |  l/⌒ヽ   <                                  >
   (⌒ヽ#ー∧ ー#♯     |  <   中央委員の一人として提案する!          >
    \ _____ /⌒ヽ _ノ   <                                  >
        ヽ         | |    <  来る5月!                          >
          |           | l    <  完全秘密に実施される平等選挙において、    >
         | /⌒ヽ⌒ヽ ノ ノ    <  一般党員たちの投票により               >
       ⊂二二二二二´/    <   あらゆる機関の幹部党員を改選すべきだ!   >
            ,ー──´ノ、     <                                  >
          /| / \/ ヽ      VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV



      _人人人人人人人人人人人人人人人_
        >   な・・・・なんだってクマー!!  <
       ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
   ∩___∩              ∩____∩
   | ノ     u ヽ            / u     u └|  ∩____∩
  /  ●   ● |               | ●   ●   ヽ/  u    └|
  | u   ( _●_)  ミ          彡   (_●_ ) u  |●   ●  ヽ
 彡、   |∪|  、`\        /     |∪|    彡  (_●_) u   |
/ __  ヽノ /´>  )       (  く   ヽ ノ   / u   |∪|    ミ
(___)   / (_/        \_ )      (  く   ヽ ノ     ヽ





54 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:54:50 ID:K6a7OP0U0




ジダーノフの提案は前代未聞のものであった。

たしかに封建領主化した地方幹部たちと中央のやる夫らは慢性的な対立関係にあったが、
それでも注意深くお互いを傷つけないやり方を心得ていたし、平党員による幹部党員への下克上など
鉄の規律を誇るボリシェヴィキ党独裁体制下にあってはならないことだった。


                                         r―==二 ̄`ヽ
                                          >‐-_'´ u V:::::|
                  r―-―== 、               , ' r-- 、   }:::::|
                  アー-'^⌒}:::::!                (  '    }  「r、:::|
                 /    u  〉:::|                > i}  リ  |ヒ}}: |
                 ヽ ==ヘ  /-、::!    _  __       / ー-u'   |ン::: |
         _ rァ__   / i   }} |ヒ}!::|   > ^´  ヽ    ∠__r=_`-イ丁ヽ.|ヽ:::::|
        >::::^':::::::::'. /  =u彡  |ン::::|   イ/⌒く  |   、---ヾエヱ二」 ! \|r
        そ:/ヽ:::::_::! `1工エエハ ./\:: 「`ヽ  .> i う ヒ}l    くr 、V^ー ´`ー '_| //
         ハ。=Y{.)|   _}-r‐://   ヽ\リ <_r-┬!ト、|_  ∠≦リ::}  , イ //.....
          <.`_^、/く:|  Lー-イ/  //:.:.:.\  f=' j | ヽー-<j /イ   \//..........
          〉-- / /\ (_,イ /:.:./:.: |`Y´|\イ-、 l |   /`ヽ#\  /...................
          ヽ__//   \    ( \:.:.:.| | |:.::__| | K´   l   \#Y=―- 、.........
        \   }-― 、  \r──  `'┴┴r!(___  _ア´ ̄`ヽ{     }/.................ヽ....
        :.:.:.\/    }    }`ー―― 、  、‐':.:.:.:.:.}   , <`ヽ '._/   /............................
        :.:.:.:.:.:V  __/    :.Y´ ̄ ̄ ̄   >:.:/:./   /\   } } ◯./..◯...................../
        :.:.:.:.:.:.:Vノ.   ̄`Y:.:.| ( ̄ ̄ ̄ ̄:.:/:.:/  .|:.:.:.:.> / /  .}............................/
        :.:.:.:.:.:.:.:.', \. ヽ_人.人   ̄ ̄ ̄ ̄):.:(__,.ィ__j:.:/(__/  ,イ.............../....../
        :.:.:.:.:.:.:.:.:.'. ヽ_VL イ:.:.:.:.: ̄「 ̄「 ̄:.:.:.ヽ:.:.:.:.:./  |:.\/ j--―..´........../
        :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V"´   ヽー--}ヽ \:.:.:.:.:.:.\/    j:.:.:.:\/........................./



だが、このときのジダーノフの批判と主張は、あきらかに度を越していた。
無論、「紳士としての自分をやる夫に売り込むためのパフォーマンス」と疑った幹部もいたかもしれない。





55 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:55:30 ID:K6a7OP0U0




  ,.:-=;;1―;1―,=;:、
  =         ゙ミ
  ミ      ★  ゙ミ
  ミ          ゙ミ
, ミ;=====.:::゙ミ
  /  ●   ● |       ど、同志ジダーノフの提案は急すぎるクマー!
  |    ( _●_)  ミ
 彡、U  |∪|  、`\     今からなんて準備が間に合わないし、
/ __  ヽノ /´>  )     それにそんなことをすれば
(___)   / (_/      おおきな混乱が起きて実務に支障を来たすクマー!
 |       /
 |  /\ \
 | /    )  )
 ∪    (  \
       \_)



               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /:::\:::/::\.   |   |    そのような批判は適切ではない!
   / <●>::::::<●>\  !   !
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l    選挙の実施と党実務の遂行には
  |     |!!il|!|!l|      |  /    なんら因果関係がない!
  \     |ェェェェ|     //
  / __        /       これは完全に実行可能な提案だ!
  (___)       /





56 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:56:17 ID:K6a7OP0U0




しかし、反対意見に対してやる夫がジダーノフ提案を庇うと、
幹部たちは自分たちが今までにない苦境に立たされようとしていることを悟った。



      (ヽ、00  ∩
    ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
     ,, -‐- \   | |/⌒ヽ
    ( ⊂ニニ   / /⌒) )   (ヽ、00  ∩
     `ー――'′ し∪  (ノ  ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
/ ̄ー―‐ 、            ,, -‐- \   | |/⌒ヽ  〇  〇
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ           ( ⊂ニニ   / /⌒) )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ         `ー――'′ し∪  (ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::i   ., -―- 、   ___
:::::::::::::::::::___ノ、/〉'  /::::::::::::::::::て/::_:::ヽ
:::::::::::::::/ u  て;/7 /::::::::::::::::::;ァ、、:::「ェ ヽ::〉 __
::::::::::::/     /〈  i::::::::r、::/=ミ `く.u J/:::::::::\
:::::::::::j u   、 ´_}ヽ.|::::::iオ/u ニi < iヽァ/:::::r----J   .r:´二ニヽ
::::::::::i   (二7´_.L., 、ハ 〉  _ _マ/ン::::r ' ;tr /;j   i::/r-、r-|  r一ー、
::::::::::|、   .r ' c /、:.:.:ヽ ヽ  ー」: : : : ii ヽu.___、/  _ん' `´ム.'  |:::r―┤
:::::::::/ ̄ ´」ー/:.:.:.:.\:.:.\\__j: : : : : ヽ ヽフ`ヽ´  | | ヽ'ーン、 _/ハu.'_' |
i:i i:::i:iヽi ´ !':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.',:.:i: : : : : : : :「=| : : : |: !  7!`:´|<  7マ.ヽー'

  \\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川//
   三                         三
  三    本当にやるつもりなのか!?    三
   三                         三
  // | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\




58 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:56:50 ID:K6a7OP0U0




       _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々に感動
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、      ,l,フ ノ   .| こういう腹を割った話し合いをしていた
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"   < のが昔のボリシェヴィキなんだよな 今の幹部は
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    | 権力の上にふんぞり返ってるから困る。
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_
    :|     `'7"""""ヽ       |

中央委員会組織部人事部長
           ゲオルギー・マレンコフ





59 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:57:43 ID:K6a7OP0U0




             _,、-───‐-、、
         ,.'´          `ヽ、
        ,イ:::.             \
      ,rイj´::::::.              `rィ
      ミミi、:::::::               ノ彡
      ,ミヾ゙j::::::               イ彡;j
      ゞ,;;:゙ノ::::,、-ー‐-ィ   ,、-===、 イ,ィイ}
      }`Y:::´ ー=・ン;;'   i゙←・=‐   ゙ゞ'¨ヾ
        |人:::..    -‐'´   ,| `` ー    レ,イj         そもそもどう多く見積もっても
       l゙Y、:::::.     ,ィ::;   ゙iヽ       ,jノ,/          党内に入り込んだトロツキストの数は
      i ,j::゙,::::::::::::/ ーゞ,,,rー'`ヾ、   / i ,j           3万を超えることはないと当初考えられていました。
        `|::::ゝ::::::′`ー====-'   / !'
       |:::::;;i:::::::..   `ー--‐'     !  |            にも関わらず、地方幹部は
        ,!、::::}::`、   ` ̄´   ,! ,!  ,!、           10万人に及ぶ一般党員を不当に追放し、
      /|`ヽ、::::;;ヽ       / ,ノ /i;:;:\          挙句に身内の大物党員には
    /;:;:;:|   \:::\    , イ,イレ'  |.;:;:;:;:\        一切捜査も行わず放置しているのです。
-‐''"´,!;:;:;:;:;:;|    `ー、`二二彳´    |;:;:;:;:;:;:;:;:ゝ- 、_
;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:|     ,イ´.:.:.:.:.:.:`,!     ,!;:;:;:;:;:;:;:;:;:゙i;:;:;:;:;:;:;   こんなことが正しいことと言えますでしょうか?




演壇に立ったマレンコフも厳しく党幹部の行為を糾弾した。

モスクワ中央の幹部たちによるこれほど大々的な地方への非難は今までにないものであり、
地方幹部らの間に大きな同様と緊張感を走らせた。



Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘΛ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘΛ_ヘ^-^
  ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λヘ__Λ ヘ_ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ  /__,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ
    /\___/ヽ   /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ   /\___/ヽ
   / ,,,,,,,ノiヽ,,,,,,:::i|li\/''''''   '''/''''''   '''''':::::::\   /''''''   '''''':::::::\/、-―' ゙、ー-::::\
  . |(○),   、(○)、 :|(○),lilililili |(●),   、(●)、.:|、( |(●),   、(●)、.:| (○), 、 (○)、 .|
  | ⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒ u.:::|   ,,ノ(、_, )|  .,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )|...ひ ,,ノ(、_, )ヽ、,, ::::|  ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
.   |.u   (^・^>  。.:::::::| U `-=ニ= |  .`-=ニ=- ' .:::::::|ニ=|   `[王l王]' ..:::::|   `-=ニ=- ' :::::::|
   \ ゚  ⌒´ u .::::/\  `ニニ \  `ニニ´  .:::::/ニ´ \  `ニニ´  .:::::/\  `ニニ´.....:::::/
   /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐-  /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐--‐‐―´\





60 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:58:17 ID:K6a7OP0U0




【補足】

          ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
          =           ゙ミ
          ミ     ★     ゙ミ
          ミ            ゙ミ
          ミ;=======゙ミ
        / ,=          ヽ
       /  ,='  _  ∧_ _,,
      /,,_ {i ,~ ~  /´ ハ^、_      地方幹部たちが衝撃を受けたのも
        ヽi} / /   / ヽ_/ ヽ__,,\    無理からぬことでありました。
         { | _|__,,/ /  ̄ \ヽ
         ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ     いままでこの件に関し慎重にも
          |`、ヽ.__ノ    ヽ-‐' _/     一般党員による地方幹部批判を
         | |{i t    _     / |     許してこなかったやる夫が、
         | | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| |    突如暗黙の了解を放り投げて
         // i} / }-‐斤ヒl、__| l| |    本格的な幹部排除に動き出そうとしていたからです。
    r、   //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ
   __ゝ |i}^V'' __/  }}  ハ  {{ |
   ヽ  ノ'  `j    }}  /X |  {{  |



            ,.:-=;1―;1―;1―;1,=-;:、
            ミ             ゙ミ
.              ミ      ★      ゙ミ
           /ミ             ゙ミ \
          《  ミ;========゙ミ } 》
.             》/ / / :/ : : : : : : : : : \ ∨《
.            /// : :/ :/ : : : /:/ |: : : : : ∨^:|
           l∨ : : l :/: : :// / :八 : : : l: l : :|
           | :| : : :|/ :/ //:/ :/  ヽ: : | ハ: :|         やる夫は、一般党員による
           | :| : : :|≧x、/イ//,.ィ≦ハ ノ : l: :|         限定的クーデターを利用して
           } :|八 :代uzノ    弋uzノ仏イノ: :|         地方の党組織を一時的に
.           ′:} 仆⊂⊃     ⊂⊃イ 八 : :|         崩壊させるつもりなのではないか?
.        /: : / 八 >  ~~~ .イ}{ : : : |
.        /: : 〈 // ̄》 》≫=≪《 《V ∧: : :          それは党そのものに対する
.        / : : : : {   》《_》《_》《 〈 /  、: :丶        自傷的な攻撃でした。
       /: : : : : : }   《_/八_》      }: : : :\
     /: : : : : : :/    ∨{><}{    {: : : : : : :\
    / : : : : : : /人,___人}><}人__人\ : : : : : :ヽ
   《 : : : : : : // { ̄/∨`¨¨¨´∨\ ̄} \\ : : : : : \
  《 : : : : :/ 《(   } {_人    人_} {  )》 \ : : : : :》
   》: : :/   》)  人人_))   ((_人ノ (《    \: : :《
  《 :/    《(    \        /    )》      \ 》
   `\\    ≫x、    \__/   ,x≪     //

【補足終わり】





61 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:59:31 ID:K6a7OP0U0




ィ彡三ミヽ                                           /` ィ彡三ミヽ
彡'⌒ヾミヽ                                             ー彡'⌒ヾミヽ
     ヾ、                                         /
  _   `ー―'                                 `ー―'
彡三ミミヽ                                            彡三ミミヽ
彡'   ヾ、    _ノ              ____            \_   ヾ´    ´ミ
      `ー '                 /      \              `ー ´
 ,ィ彡三ニミヽ  __ノ            /  \ :::: /  \               ,ィ彡三ニミヽ
彡'                     /  ::(①):::::(①):: \             ミ'
      _  __ ノ         |    :::::(__人__):::::    |             _
   ,ィ彡'        .        \     `⌒´    ,/              ,ィミ'
ミ三彡'        /⌒        /     ー‐    \                ミ三ミ'
       ィニニ=- '                                   ィニニ=- '
     ,ィ彡'                                            `ミィ,





62 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 21:59:50 ID:K6a7OP0U0





                        パァァァ・・・

                          ____
                        /⌒  ⌒\
                       /( ●)  (●)\
                     /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
                     |     |r┬-|     |
                     \      `ー'´     /






63 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:00:17 ID:K6a7OP0U0




      ___
    /ノ  ヽ、_ \
   /(●) (●.) \       確かに一部の幹部たちは
 /  (__人_,)    \      党内民主主義や一般党員の弾圧について
 |  l^l^ln ⌒ ´        |     明白な間違いを犯してしまったお・・・
 \ヽ   L         ,/      これは否定しようのない事実だお。
    ゝ  ノ
  /   /



      ____
     /\  /\
   /( ●)  (●)\      でもやる夫は幹部党員諸君が
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\     党に忠誠を誓い、その目標のために献身的な努力を
  |     |r┬-|       |    行っていることも重々承知だお!
  \     ` ー'´     /    今回の間違いだって「不注意」のひとつでしかないお!





64 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:00:47 ID:K6a7OP0U0




だがしかし、ここにきて一転してやる夫は地方幹部らを庇おうとした。



             /)
           ///)
          /,.=゙''"/              人人人人人人人人人人人人
   /     i f ,.r='"-‐'つ____      <                  >
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\    < 細けぇ事はいいんだよ!! >
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\   <                  >
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \   YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /



ジダーノフとマレンコフが突きつけた地方幹部の「罪状」に対して、
やる夫は有頂天になって大事なことを2、3忘れてしまっただけだと釈明してやり、彼らの「罪」を引き下げてやろうとさえした。





65 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:01:31 ID:K6a7OP0U0




ジノヴィエフたちとピャタコフたちを処刑し、なおも急激な粛清を主張するやる夫が、
一方で目の敵にしているはずの地方幹部を罪一等から免じてやろうと試みるこの行動の二律背反性は、
しかし決して矛盾しているものではなかった。



                                ____
                              /⌒ |:::/\
                             /( ●) iil{(①)\
                           /::::::⌒(__ノ|::::):::::::::::\
                           |     |r |!|!l|:::/:::::::::::|
                           \      `:|ェェ|:::::::::::/



権力の支えの一部でもある地方幹部を攻撃することは、ジノヴィエフとピャタコフたちを始末するのとは明確に一線を画していた。
そして、一般党員による限定的な権力への反乱を容認するという行為もまた危険極まりないものだった。





66 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:02:04 ID:K6a7OP0U0




やる夫はおそらく、まだこのときにいたっても逡巡していたのだろう。
自分が取ろうとしている手段と、それが巻き起こす反応と結果について、躊躇していたのかもしれない。


             ____
           /      \
         /           \
        /   _ノ ::::::: ゝ、  \
          |   (○)  (○)  u |
        \   (__人__)   ,/
        /    `⌒´    \


結局やる夫がとった行動は、デッド・ラインの線上をおっかなびっくり歩いていく綱渡り的な折衷策だった。





67 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:02:35 ID:K6a7OP0U0




地方幹部に対する今までにない激しい攻撃を行う一方、「過失」と「裏切り」の間に明確な一線を引き
彼らにかけられようとしている罪を撤回してやった。

そしてその「過失」ゆえに権力の座を剥奪された幹部には別のポストを与えてもやった。


   (\___/)
 ( ̄l▼/   ヽ ̄)
  /  ●   ● |
  / U l ___\l
 /▲  (  。--。 )`\     アゾフ・黒海地方委員会書記を解任された
 /■__ (( ̄)) >▲)    ボリス・ペトロヴィッチ・シャボルダーエフ
 (___) (___/
  |. / ヽ   / ヽ                  →クルスク州第一書記に転任
  |. |■|  |▲|
  ヽ |  |  | |
           _  /^ ̄ ̄¨¨¨ーrm,,
           i ^^´ \ \   \ ̄\
          _人ヾ\  \ \   \  `i
         ヘ   i \  \  `i    ヾ  i
        |三ミ   ||||\   i  |    |   |
        レ   ミ/:::::::::i    |  | | |  |  |
       〈   ;^::::::::::::::::::|| |  ||  ||||| | | | |
        .レ/i::::__x≠x v | レ^,-三=テヽ//,/
        l(\ r´r´_土ヾ示~^|≦ミゞ"  || ノ
        ヾヽ\rヘニゞ゚"` }t‐ー´\;;__/ |/       キエフ第一書記・ウクライナ党第二書記を解任された
         \::|::\_:::::::_,/^|::: ::::::::: _ヘ .| \,,,...,,    パーヴェル・ポストゥイシェフ
          ゝ.|:::::::::二:::::::;;;;;___;/_,,,ェヲ  .|\ \:::::
          /.∧:::::`ヾ-=;;;ー二二ノ´ /||\\\        →クイビシェフ州第一書記に転任
     _┌ー¨¨/ ;;`\;;::::::::- ̄:::::"  /´;;;;;;| .;i:::::::::
ーー¨¨¨/;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;||||`"ー;;;;;;;_;;;;;;-"´:::   ||  \





68 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:03:09 ID:K6a7OP0U0




やる夫がやろうとしていたことは硬軟織り交ぜた圧力と説得であり、瀬戸際交渉だった。
大粛清はやる夫にとってさえ未知の領域であり、おびえるように反応を確かめながら一歩一歩進んでいたのである。


     ____
   /      \
  /  \   ,_\
/    (①)゛ (①) \
|  ∪   (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



もしかしたら他の手段も取り得るかもしれないと試行錯誤もしていたのかもしれない・・・





69 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:03:50 ID:K6a7OP0U0





                       ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
                       ┃                                              ┃
                       ┃        が、しかし、それももはや限界だった。               ┃
                       ┃                                              ┃
                       ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋





70 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:04:55 ID:K6a7OP0U0





           \__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__/
            ≫                                             ≪
           ≪      不当弾圧だ!!腐敗人事だ!!組織を改編しろ!!           ≫
             ≫                                            ≪
           /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒\


    ∧ ∧    ∧ ∧    ∧ ∧   ∧ ∧    ∧ ∧    ∧ ∧    ∧ ∧    ∧ ∧   ∧ ∧    ∧ ∧
 ∧(`・ω・´)  (`・ω・´)  (`・ω・´)  (`・ω・´)  (`・ω・´)  (`・ω・´)  (`・ω・´)  (`・ω・´)  (`・ω・´)  (`・ω・´)
(`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´)





71 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:05:24 ID:K6a7OP0U0





         ,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
         =           ゙ミ
         ミ     ★     ゙ミ
         ミ            ゙ミ
         ミ;=======゙ミ
       ,:' \  ,,. 、./  ノ( ::::::::',     地域党組織の指導的同志たちは、
       :'  ●     ● ⌒   :::::i.     何の罪もない我ら一般党員の言論を封殺する一方、
       i  ''' (_人_) '''' *   :::::i     組織内部に潜り込んだ「敵」や破壊活動の
        :    {+ + +}      :::::i     摘発を放置している!これは不当行為だ!
       `:,、   ̄ ̄      ::::::::: /      敵を見逃すことは、敵の仲間であるのと同じだ!
        ,:'        : ::::::::::::`:、     弾劾せよ!腐敗幹部を引き摺り下ろせ!
        ,:'         : : ::::::::::`:、





72 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:05:55 ID:K6a7OP0U0




    ,, . -――― - .,,
  /            `ヽ、
  !               ヽ
  ヽ;;.'' ¨ ̄ ★  ̄ ̄`¨'' 、 ノ
  L=ニ二 二二二ニニ=,l''
  /  / \u  i  /  ヽ  ヽ
  |  ( ●    ●  )  |         だ、黙れ!
 / 彡   ▼    ミミ   、        勝手な集会を開くな!
く彡彡   _/\_ u   ミミミ ヽ       党機関人事は委員会が
 `<    \/     ミミ彳         管轄とする領域だ!
    丿\    ___,/ ヽ
 ‐ '''"!,,ヘ \、_ ,." ,-, i¨'' ー- 、     意義を申したてたければ
    | ヽ、oヽノ' ヽ  /o/ ,|      ヽ    正式な党員集会で発言しろ!
    ヽ  / |〇 \`'  ,/lニllニl
      `    |    ` ´  ☆ ☆

      【地方幹部】



ヽ、人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人
、)
_)  そっちこそ黙れ!!批判封殺だ!!トロツキストの味方をするのか!!
 )
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
     ||  |!       /          /
     ||  |      /         /
                 ,-‐-、  /   /
   ,. - ─- 、        |_!_!ュ }    /
  /  ノノノノハヽ       `'}‐┴、
  i ,-、_{___ l'  ,. -─- 、 { ̄`{          /
  } | r} ` / -' | |`i /  ,ヘr^、 | }_,  ,! -‐- 、    /          /
  { 'ァ'  `ー'/,_ )!/リノ二二jノノ`i, /     _i             /
 ,-ソ 、   ノ/ニ| `i//  - r {⌒ / |__∠__,へ / ̄ ̄ヽ  ,-rrr、
/#\  、   `='ノ iニij   ,ニ゙ | `i /| r、/__,| ̄/   ノノノij iっ,!,!,!
\#i\    ̄,ノ`i ヽ   |r┼-、 i'  v{_ (__ハ_!  | _ノ^i'_フ'i,!  `i  {
  \i#|\==|/`|\\`ー| ´|ニ、ヽ  | i ` ,.-i{   }、|-   ,-'i   |\_|>
   \|ヽ } ノ  i \ | 〉' `ー'/  ,く.j   二ノ  /ソ  ヽ._`ファ-ァr{`ー-1
      O|/    |l/ i ノ´|  / /_ノ\\ "{ヽ /i「|i、rr、/|ヘ! /ノ   |
       |    リ /∧  V_i/   ヽ_|\ノ|ヘ !| !|.| | |/  |-── '
       |0`    | /  ヽ_/|\   、   `| {|   |゛゛|   |
       |      |    /ノ |  \ リ     | ノ  ri  ノ  |





73 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:06:41 ID:K6a7OP0U0




.:-=,一;1ー,,;;ー,1ー,;ー,1,,,
ミ                ゙ミ
ミ                ゙ミ      こいつはくせえッー!
ミ                ゙ミ
ミ       ★       ゙ミ       縁故人事のにおいが
ミ                ゙ミ      プンプンするぜッ─────ッ!!
ミ_,,,,,,,_,,,,,_,;;_,;;_ ,;;゙ミ
、`¨フ>;''ニニゞ,;アニニY´; )     こんな密室人事は見たことが
_、;;)¨´,ニ=゚='" ,.ヘ=゚:く {ッリ'        ねえほどなァ────ッ
i1(リ        r;:ドヽ K
ヾ=、     に二ニヽ `|; )       党員選挙を経て幹部になっただと?
_,ノ| i.     {⌒゙'^ヽ.{  i;; ヽ        ちがうねッ!!
_,ノ!i ヽ、  ヾ二ニソ ,';;;  ;;冫=:、
_;(|.!.  \   ‐っ /!;;; ;;/ 、''"\__  こいつは筋金入りのコネ採用だッ!
'ト、\.   ,ゝ、.二..イリ\ / ー1\'ニゝヽ_
:ヽ  `ニア   ,. -┴‐‐'  ー-:l :=ゞ=ソ」=ヽ   NKVDさん
:::::\ ニ=ト、.i___`ー-┴-、ノ .   l __l| ,ニト、くヽ
l::::::::::\ー:ト      __}/ト、゙ ー-‐| ,ニ|ゞ=ハ `¨´ー-  早えとこ
;ニ=ー:::::::ヾト、._    ̄ ノ|::ヽ ニ._‐-ゞ=' .ノ ::|:::::::::::  シベリア送りにしちまいな!
:\:::::::::::::::ヽ   ̄ ̄ !:|:::::    ̄ ̄  ::::|::::::::




       \ヽ人_从人__从_人__从_从人_从_从人__从_从人__人__从_从人_人/   ////////
 \     ≧                                     ≦     /////
\\\   ≧  無能な地区委員会を粛清しろ!敵を放り出せ!!     ≦    //////
\\\   ≧                                     ≦   ///////
\\\  /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ///////
\\\\                                           ////////
\\\   [|,,★,,|]    [|,,★,,|]  . [|,,★,,|]    [|,,★,,|]    [|,,★,,|]  .  [|,,★,,|]   //////
\\  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ///////
\ [|,,★,,|]    [|,,★,,|]    [|,,★,,|]    [|,,★,,|]    [|,,★,,|]    [|,,★,,|]    [|,,★,,|]  ////
 ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ////
(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ )) ///
   く  >     く  >     く  >     く  >     く  >     く  >     く  >     //





74 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:08:08 ID:K6a7OP0U0




一般党員からの批判を利用して地方幹部に圧力をかける、しかしそれは地方党組織の権威を傷つけない範囲に限られる・・・
やる夫は地方幹部を激しく批判しつつも彼らを庇うことでこのような複雑なメッセージを一般党員に送った。



        、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人___人__人__人__人__人__人__,
       _)                                                (_
       _)_         ┃                              ┃ ┃        (
       .)     ┏━━ ┃                         ┃ ┃       (
       _)            ┃                 ━━━━  ┛ ┛       (
       _)            ┃ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋         ┛ ┛       (_
       _)                                              (_
       )                                                  (.
       ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y .
   キャー!                      ワー!
           ワー!                                パチパチパチ
                                                        ウォー!
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、MVvvMvyvMVvvMvyvMVvvMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、MVvvMvyvMVv
Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘΛ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘヘ _,.ヘ ,.ヘ ヘ _,.ヘ ,.ヘ
ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λヘ _,.ヘ ,.ヘ ヘ _,.ヘ ,.
ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ__,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ ヘ _,.ヘ ,.ヘ
  /\___/ヽ   /\___ /\___/ヽ  _/ヽ /\___/ヽ      /\___/ヽ    /\___ /\_
/        \/      /         \  /        \   /        \  /        \
|           |       |           |  |           |  |           |  |           |
|           |       |           |  |           |  |           |  |           |
|           |       |           |  |           |  |           |  |           |
\        /\      \        /    \        /   \        /   \        /
/`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐-  /`ー‐--‐‐―´\   /`ー‐--‐‐―´      /`ー‐--‐‐―´\   /`ー‐--‐‐―´\



が、しかし、長年中央権力の舞台から追放されていた一般党員には今更そのような区別は出来なかった。

ジダーノフの「幹部選挙」布告後、舞い上がった党員たちは気に入らない幹部を血祭りにあげようと大騒動を起し始めた。
闇雲な党員集会を開き、幹部を弾劾し、委員会のメンバーを粛清したり幹部人事を無効にしたりした。





75 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:08:49 ID:K6a7OP0U0




権力を乱用する幹部や批判を封殺する幹部だけでなく、
ただ単に党員から人気のない幹部や気に食わない幹部らも標的とされたのである。



        ____
      /::::::::::  u\
     /:::::::::⌒ 三. ⌒\
   /:::::::::: ( ○)三(○)\                   やべえお・・・とんでもないことになってるお・・・
    |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒  |  _________
   \::::::::::   ` ⌒´   ,/.   | |              |
   ノ::::::::::u        \   | |              |
. /::::::::::::::::     u      | |              |
 |::::::::::::: l  u            | |              |
 ヽ:::::::  -一ー_~、⌒)^),-、    |_|_______|
  ヽ::::::::___,ノγ⌒ヽ)二二二     | |  |



・・・やる夫が最も避けたかった事態であった。
ボリシェヴィキ党の権威そのものが、下からの批判の前に崩れかけつつあった。





76 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:09:29 ID:K6a7OP0U0




         ____
       /   u \
      /  /    \\      どうするお・・・やっぱりやり直すかお・・・
    /  し (○)  (○) \     いや今更路線変更なんてできないお・・・
     | ∪    (__人__)  J |     ヒラ党員の動きなんて制御できるのかお・・・
    \  u   `⌒´   /     でもこれ以外に方法が・・・



         ____
       /   u \
      /  \    /\
    /  し (○)  (○) \      どうする?どうするお?
     | ∪    (__人__)  J |
    \  u   `⌒´   /



         ____
       /   u \
      /  \    /\
    /  し (>)  (<) \      ・・・・・・っ
     | ∪    (__人__)  J |
    \  u   `⌒´   /





77 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:10:13 ID:K6a7OP0U0




         ____
       /  ::::::::::\
      /  \::,三_::ノ\
    /  ::::::<①>三<①> \
     |  :::::::::::::(__人__)::::::::: |
    \  :::::::::::`⌒´::::::::::/





78 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:10:59 ID:K6a7OP0U0




            ,.:-=;1―;1―;1―;1,=-;:、
            ミ             ゙ミ
.              ミ      ★      ゙ミ
           /ミ             ゙ミ \
          《  ミ;========゙ミ } 》
.             》/ / / :/ : : : : : : : : : \ ∨《
.            /// : :/ :/ : : : /:/ |: : : : : ∨^:|          ・・・1934年末のキーロフ暗殺事件からおよそ2年。
           l∨ : : l :/: : :// / :八 : : : l: l : :|          そして第一次モスクワ裁判から7ヶ月。
           | :| : : :|/ :/ //:/ :/  ヽ: : | ハ: :|
           | :| : : :|≧x、/イ//,.ィ≦ハ ノ : l: :|          今まで手探り状態で逡巡していたやる夫が、
           } :|八 :代uzノ    弋uzノ仏イノ: :|          大粛清のあるべき形について
.           ′:} 仆⊂⊃     ⊂⊃イ 八 : :|          最後のふんぎりをつけたのが
.        /: : / 八 >  ~~~ .イ}{ : : : |          1937年3月から4月に起こった「下からの批判」の
.        /: : 〈 // ̄》 》≫=≪《 《V ∧: : :           思わぬ急拡大であったと考えられます。
.        / : : : : {   》《_》《_》《 〈 /  、: :丶
       /: : : : : : }   《_/八_》      }: : : :\       それは36年10月にヤゴダを追い出して内務人民委員と
     /: : : : : : :/    ∨{><}{    {: : : : : : :\      となったエジョフが、NKVDの掌握を完了したのと
    / : : : : : : /人,___人}><}人__人\ : : : : : :ヽ     ほぼ同じ時期でした。
   《 : : : : : : // { ̄/∨`¨¨¨´∨\ ̄} \\ : : : : : \
  《 : : : : :/ 《(   } {_人    人_} {  )》 \ : : : : :》
   》: : :/   》)  人人_))   ((_人ノ (《    \: : :《
  《 :/    《(    \        /    )》      \ 》
   `\\    ≫x、    \__/   ,x≪     //






:.:!:.!:.:.:.:.:.:.l:`l丶、:.:.:.:.:.://., ' ./:/:./ !l ヽ:.:.:.:ヽ:_..- ':.:!:.:l:.:.:.:.:.l:.!:.ヽ
:.:.!:.!:.:.:.:.',:.',:.!:.:.:.:.:>'<、/ //,:./  !l _><\:.:.:.l:./:.:.:.:.://:.:.:.:
:.:.:',:',:.:.:.:.ヽV`ヾ〒_==ミー7/// ーrィ== 〒ア、/:':.:.:.:..://:.:.:.:.:
-、,.ヘヽ:.:.:.:ヽヽ ヾ、_ー'_ノ /'´〃    弋_ー'.ノ '  /:.:.:.:.:.//、:.:r‐‐
 ヽ.-l \:.:.:\、     /´        ヽ   /':.:.:.// ,.-J      ・・・長きに渡って躊躇していたやる夫が、
./  .!   ヽ、:.ヽヽ、      i        ‐,.'ィ":./   !/  `
ヽ、  ,!   l l`ヾ.=-    _._ _._   -‐"‐/l !   l )  / 〉    ついに決定的な一歩を踏み出すのです。
) .! へ!  //  `丶、      ...     ,. '´   l !  !< ,   く
  ヽ_ ̄l   l !       `丶、   _.. '"       !l   !  / -,.、ノ:





79 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:11:53 ID:K6a7OP0U0




 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
 ≧                             <
 ≧    ふざけるな!!どういうことや!!    ≦
 ≧                             ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
  \
:::::  \
\:::::  \
 \::::: _ヽ __   _
  ヽ/,  /_ ヽ/、 ヽ_
   // /<  __) l -,|__) >
   || | <  __)_ゝJ_)_>
\ ||.| <  ___)_(_)_ >
  \| |  <____ノ_(_)_ )
   ヾヽニニ/ー--'/
    |_|_t_|_♀__|
      9   ∂ 
       6  ∂
       (9_∂





81 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:13:25 ID:K6a7OP0U0




     _.. -‐ ' ¨ ̄`丶、
  r ' ´          ノ       , -‐ "´ ̄` 丶、
  ヽ _  -- _巡リ__Y    /           ノ
   L_r'二____\   ヽ _ --_二巡リ__Y
   l //⌒ヽ._,/`|      L__r'二_____,>
   ト、〉 r__・フ   {・>|      |_〈 ¨≧=、 ,:≦|
   l{|    L,_,.) |      「fl !  ー゚ 〈`゚‐/        通信人民委員ゲンリフ・ヤゴダ。
_____/ト.l  ヽニニニフ/        ト_!|   r:_ ヽ/
___/ | ∧    ≡ /     /| ∧ ヽニニ7/         貴様には反国家的刑事犯罪の容疑が
 l.  |\ \_____/\ =ニ二l  K ヘ   ≡ /          かけられている。
 | | \ / | | |「`ヽ  | | \`ー‐┬'lニ._‐、_
 !  |  ィ´ 〉、| | ||__|\,|   |   \,/l |  「l'ニ-、    政治局は貴様の中央委員会追放と
 !  |/ 〉イ | |  下「 ハ   |  /\ | |  |,|  | ハ   緊急逮捕を決定した。
 \ |  / / /^二ニ⊇/  |\ |/ 〉イ |、/   下「/ |
 /|/ .//  -===、'  〈/ |  | ! | 〉lニ0コ§  |   連行する。
,ハ  |' /    ニニT´  〈   | || | /厂 ̄|§ /〉



     巛彡ミミミミミミ彡
     巛巛巛彡彡彡彡
     |::.   \、 ,/  #|
     |::  《;.・;》 《;・;.》. .|     ワイは元内務人民委員やぞ!!
     (6.  ⌒ ) ・・)'⌒ヽ6)     お前等の上司やったんやぞ!!
     |  ┃iuUuui.┃ ..|     い、今でも人民委員会議の一員なんや!!
     |  ┃|,-v-、|┃ |     貴様等ごときが手をかけていい人間や
     \  ヽニニノ  /     ないんやぞぉ!!!!糞!エジョフの糞野郎!!
        ヽlー--ーイ



   ――― 1937年4月3日、元内務人民委員ゲンリフ・ヤゴダ逮捕。





82 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:14:03 ID:K6a7OP0U0




                           /l  ,ィ    ,.ィ
                          / ///  / l     ,.ィ
                   // /  /  / /   l  ,ィ .//l
                   / //   /  //     l/// , ' /
                    /  ./    /  /      l. / / .//.|
                  /  ./       /           /  /  /   l
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                 /    |        /   ̄"''‐./,,_     /   /__
              / /   l         / ./      ヽヽヽ/   / /
           ,.-'"ヽ/ /爪ヽ   i  / .///,.ヘ      ヽ      //_,,..-――‐,‐
         /   / /f/   \ l  .l ///// \    |  l  / ̄     /
.       / / / /\、     \  |l/// /  ヽ     l        /___
     / /   l /  ヾミ,、     `''''''´ /;"==、、 ヽ    | ヽ   /_,,..-''"
.    /  /     _l .l.  ,,===、、ミ彡〉 iヾ彡〃 ,-‐ 、ヾ..l    |  ヽ /___
   / ,./   ./ | l. 〃 ,-‐ 、ヾ        { ・ } }|    .|     ',  _,,..-''"
   ///   {  ィl |..{{ {  ・ }   し      ゝ - ′ |   |ヽ   ',´
.  〃 l    ゝ'" }ヾ. ゞ ゝ - '          ヽミ二≠"|    ! l    ハ
.     |    ./  / }.     =≠彡"´            |i川|| |  ,'  .|   l ハ
.     |   /ゝィ /        /            ヽ  l  /  l  |ヽ i
.    |  ./ | {_イ  U   /                } | ./  /|  .| リ      ・・・・・・
.    | /|  | {_ノl     {        i      ノ  |/l   / |ヽ、|
.    l / l .l ヾノl      ゝ、__ノ ̄´` ̄ ̄〉´    .l /| |
.    l′ ヽ.| ヾl   u        }      /       |/ .|./
          > 、         ゝ-──-'       , <   ,> ──- 、,,
             〉        " ̄ ゙̄   し / 〈/゙}  /::::::::::::::::::::::::::ハ
           //                / /:::::〈_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
          /::::/   \           / /:::::::::::〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
        /:::::::/     ヽ         " /::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧

         やる夫の個人警護官・NKVD高官 カール・パウケル





83 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:14:45 ID:K6a7OP0U0




     ト VVVVVVVVノ\
      \            \
        ヽ             \
      ⌒≧x   /^^\/ \ \
       彡  〆   .u )   丶 ∨
        〃 ハ  ((○)) ((○))Y:i|            こっ、これは同志やる夫の命令なんすか!?
  /⌒)⌒)⌒)§.::::  (__人__) u |从 /⌒)⌒)⌒)
  | / / / §     |r┬-|  ,|(⌒) / / /      確認・・・同志やる夫に確認させてほしいっす!!!
  | :::::::::::(⌒) o     |  | | / ゝ  ::::::::::/
  |     ノ..  ∽ └ー.┘∽ ./  )   /       何かの間違いだ!!俺っちはカール・パウケルっすよ!!!
  ヽ    /      ∞∞   /    /


                    __ _
                 ,r'´  ,   `ヽ、
                   /  ー=k=‐   \
                 j ,. -‐ ¢ ー- 、 `、
                   |!、  ,.-==‐- 、ト、 j
                   ll ト<´ _/_/_,/リト/
                `〈カ≧_ソ}=(ー゚'ノ゙ijソ            知ってるよ。
                 `fi',  ´::;i´ ̄ 'j'′
                _, ィハ 、_,;='_ , ' レト、            連行しろ。
          _ _, -‐'フ///ハ `二'´ ,イ!.:`i`ヽ、
      ,r‐イ>≠ - 一 '´/.:.:.,! `ゝ--‐'/ |.:.:l  \ト、ー-、
     _厂  ̄ ̄   , ィ´.:l1/iヽ /jj / ト.:.ヽ   \`¨`ヽ‐-、
    「 `\ __ _,.' ´.:.:.ヾ:.」!.:.:.:l.:.l/ ヽ;;;;l_/ !.:.:.i:.゙、.  \ j /! ヽ
    | ,r‐'',;´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.」|.::.:..:.:.ヽ !;;;;;i /.:.ヽl.:.:ヽ    \/   ,久
    1 l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l/;;;;;;;l /.:.:.ヽ.:.:.:.:.:\  /  ,/ /ト、



   ――― 同月、カール・パウケル逮捕。




85 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:16:20 ID:K6a7OP0U0




これら一連の逮捕は、エジョフがNKVDを掌握する最後の仕上げ作業であった。


                 /: : : : : : : : : :,: : : : : : : : : : :\
                /: :/: : : : : /: : |: l: : l : : : : : : : : ヽ
               ,.' : : /: : :/ : /: : /|: V: :ゝ: : ヽ: : : : :∧
                / : : /: :/: : :イ: / _>、ト、: :ヽ\ l : : : : ∧
.              / / : |/ : /, ', '.ィ≦zャ¬ヘヽ:\\: : : : : ',
            |: |: : :|: :r≦彡'´{ケィヤ乏ノ }|: :` ‐\ ニ=‐: |
            |: |:l : レ沁厂i}==ゝュ__/ | | : : : : : : : : :|
            |: |:ゝ ゝ二.ノ         | l: : : : : : : : : : |
            ヽ|\\三ゝ 、        | |: : : |: : : : : |: |
               ト ム  `,........._      | |: : :|: : : : :|: |
               , ‐''´\  ‐       | l: : : :|: : : : : :|: |
              / , \ ヽ      /| |: : : l|: : : : |: l: :|
            / _、ヽ  ) }ゝ_ .  ´ / |: : : ||: : : : |: |: :|
          /    lノ / /イiノ∠┤   //||: : : ||: : : : |: |: :|
           , '    ノ'‐f´ァ'´l_/   | // ||: :|||: |: : :|: j∠
        r<  `T7 _  イ    / ,| l/l : | : :| :|| l|_ 斗 彡¬__
       / \_'_/_」/  」  〃"´j |レ|: :|: : l_」l斗z彡' / /`ー、
        /     // /  <   / ┌一|' |:/L:ィ  / -‐/
      ,     // ∠  イム  {`ヽ |   l′ l/ / / /
    /     ' '     ' ∧| 丿/   / /     /     /
   /{      | | /   l { ム.|//   / /       /    /


エジョフは春から初夏にかけてNKVD内部を粛清。
NKVD大将6名、中将1名、少将2名、准将1名を逮捕。このうち全員が銃殺される・・・





88 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:17:23 ID:K6a7OP0U0




.     /: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : \
     /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
.    /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
   /: : /: : : 斗--、 :|: : : : :|: : | ,ィT: ',: : :ヽ : !
   |: : |: : : : : |: /  \: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ト、:|
   |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽV: |.: : : | V
  < : 」_: : / 〈 (・) |/:::::::レ(・) }|:./ヽ : |
  <:: |. 小{   _,,.. - :::::::::::、-.,_  レ{: :.|ヽ:|    なんで逮捕なんだ!?
   厶ヘ ハ   ::::::::::::::::::::、::::::::::::::: {ハ/ V
      \_! u     _ '     !        俺は許されたんじゃないかったのか!?
        ヽ    /   `t u /
      ___,r| \  {    / /          もう一度やる夫に会わせてくれ!
    /:/::::| \  ヽ `_⌒ ィ ´
  /::::::/::::::|  \u  ´ ∧>、          きっと何かの間違いだ!!
/:::::::::::/::::::::|    \  /  !\::`ー- 、
::::::::::::::/:::::::::∧    /二\ |::::::ヽ::::::::::::\
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ  /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!

  元クレムリン責任者・やる夫の旧友
       アヴェル・エヌキゼ



   ――― クレムリン事件により追放されたが後に復党を許されたエヌキゼも再逮捕。




90 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:18:06 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年4月22日、英国王戴冠式に関するトゥハチェフスキーの海外出張が急遽取りやめになる。



       i i !  !  i i i!   i   .!  i  ∥ i  ',
       │!  l| i  ソ i ン   /i  i   i 从 l  !i
      i i  |i  乂  /   / ソ ノ  ノ ノ ノ | |   i'
      ∥ l | |  ノ /  /リ /i / / ソ || |リ i   i!
      ! i | | ノ/___/_ソノ | ノ //ッ''ソjリ l   .li
      i i | |  |ヽ, 'ー'ヽ、 jノ /ノ─ "  リ |  !i          ・・・・・どういうことだ。
       | ! |│ |i.   ̄" °         j |  i ト 、
      イi i │ 从               リ.| i  ソソ  ヽ       まともな理由があるんだろうな?
    /::::::', t  人        、 丿   /| | j リ/   ヽ
   / \:::::', ヽヾ,i\   、,, ,,_,.ン'  /:::| ∥ /       ;
   /\◇:::::ヽ ヽ !:::丶、  `' ー "  . ':::jノ:ソjノ        i
  /\  \/\◇人ゞ::::: ::丶、   /:::::::::::::::::!       i
     \/\  \:::::::::::::::::::::::Tへ ::::::::::::::::::::::|       !



            /                \
              /                   ヽ
          /   /   / /           |  ∧
            '    l    / /,  -―    / /|  ∧
.           |   l |  |´/        ィ ,.l||| ∧
.           |   l |  K_  、―‐'´//|||| | トヽ
.           |    ヽ.|  | 沁tx、\‐ 彡 ´_/イ/||v|
.           |      \ V弋z^ヽヽ l  ィケアテへ,' ,' ハ|
.           |       ト\__,rッ={i≦ィ/`ソ./l/ ノ    貴方を狙ったテロ計画が判明したのですよ・・・
.           || |   |   |  `      ゝ=/=イl//
.           || |   |  |      ´/ /  {        安全が確認されるまで国内にいていただきます。
.           リ |   | |  l、   ¨二 ` /  |
          `ヽ  | |  |、> .   イ | | |
               /\| |  ヽ\ 厂\{ { | |
            /\ ヽ|、 l | 〈| |    \  | l.|
       _  ´     \ 丶N 八ト、    /lVl N
       /          \  ∧└、ヽ. ムト l /




92 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:19:02 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年5月1日、メーデー。



             ,__
             l_<
             _|_
_           ,ェ._.ュ、
,,,,]||      ,,.-'"゛    ~''ヽ、
ニニニ,,!-z,,,,,,メ--────--丶、          /_|ヽ                 ★
-、,,,,_ .~"'''ニ==ェ,,--'''''''-------ヽ.._        |iiii|゙|.                    |
   `~"'―-,,,,,,|ニニニニニエエエェ,l,,,,|,,,,[ ]、       |;;;;;;|;;|.                 ,!!、
  人   人 `゚゙'''―v,,,,「  .|~゙---->...ュ,ュ__.、 .,i;ロ;ロ|;;|                 iiiii
  彡ミ  彡ミ  人   人゙'''ー-...,,,,_|  `゙''''「゙゙'''''..|∩-|iil.,,,                |||||
彡彡ミミ 彡ミミ  彡ミ  彡ミ  人 `゙"人-i、,,_,,,l;;;;;;;;;;;/;;;/z,,,__.             .|  :|     i
彡彡ミミ彡ミミ ;;彡ミミ.;彡ミミ ;彡ミ  彡ミ  人゙'''┐'| .|''i--zz;;;;;,,,,,.         |AA.|    ∧
彡彡ミミミ彡ミミ 彡ミミ 彡ミミ .彡ミミ 彡ミミ彡ミミ:::| .| .l'''―v,,,,,"'''i   _____ .A l゙| | |.|.A. .|ii|
彡彡ミミミ彡ミミミ;;;;ミミミ彡ミミミ彡ミミミ彡ミミ彡ミミ:::| .! ,|    `~"'ヘ-i、|ロロロロi''i_|ii| |ll,,,,,,,||ii|_./ .ヽ
彡彡ミミミ;;;;ミミミ ミミミ ミミミ;;ミミミ;;ミミミ;ミミミ::::| |  | 人人人  r‐┴── ┴┐゙゙゙゙゙゙゙゙゙ll-----トL,
ニニニニニニニニニニニ===============   |..彡ミ .r‐―┴――─┴-┴─--iL,、:::::::|゙゙゙|----- 
  ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ======ェュyy,|jlll」―――---------u,,|_, !.| .!-ト |  
ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'|ゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'iゝ-'i ト-   _ ..|.「[l|____,,,..|...............
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ヽ::L::ノ:::::ヽ. ヽ::L::ノ:::::ヽ..ヽ::L::ノ:::::ヽ:、_ヽ::L::ノ:::::ヽ.、_ヽ::L::ノ:::::ヽ..._ヽ::L::ノ:::::ヽ..._ヽ::L::ノ:::::ヽ. _
.,':::: /  \::':_,':::: /  \::':.,':::: /  \::':_:;!':::: /  \::':_:;!'::::/  \::':_:;!':::: /  \::':_:;!':::: /  \::':_:;!
'、_::ヽ. 彡 ゝ'、_::ヽ. 彡 ゝ、_::ヽ. 彡 ゝ'''、_::ヽ. 彡 ゝ''、_::ヽ. 彡 ゝ'''、_::ヽ. 彡 ゝ'''、_::ヽ. 彡 ゝ''
  ̄´      ̄´      ̄´         ̄´        ̄´         ̄´        ̄´





93 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:19:47 ID:K6a7OP0U0




この日、ヴォロシーロフ宅で開かれた晩餐会の席上で、赤軍将官を前にやる夫は粛清の必要性をまくし立てた。



               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /:::\:::/::\.   |   |    来るファシストとの戦争で勝利を掴むには
   / <①>::::::<①>\  !   !    数多の赤軍兵士を必要とするが、
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l    この勝利を台無しにするには軍・師団参謀部に
  |     |!!il|!|!l|      |  /    数人のスパイがいるだけでコト足りるのだ!
  \     |ェェェェ|     //      破壊分子は国防人民委員部にも存在する!
  / __        /       奴らは死滅させねばならない!!
  (___)       /



                                                    / ̄ ̄\
                                                  /  \    \
                                                 .(●)(● )  u. |
                                                 (__人__)  u   |
                                                 .(`⌒ ´     |
                                                  {         |
                                                  {      u. /
.                                                  __\     /リ 厂`'‐- .._
                                              / :  : :介ーz<__」// |: : : : : : :ヽ
                                               | : : : : ::〈 「`乂/  / 丿: : : : : : : |
                                              | : : : : : /: | {::::} / `7: : : : : : : :│
                                   -- 、
                                  /´★    \
                               厶---  、
                              ,ィ≦__ ´ ̄`ヽ\
                           tf´ /__, ≧t、   \>-
                            ____`¨{tテッ `ー,tテッv┬v
                      ,ィ==≦、 、   `}`¨f^ヽ `ー宀│
              ト((ィー'^</ /    \ヽ、  j;; ^__`_  ;;;u j Y    ・・・・・・
.       , --- 、  ,r'      ∨ __,tッー¬fっ=r-ヘ r'===ヘィ   '^'__
      .イ廴__   ー≦f(乂从儿 ヽ!てテ  てテYヽ ヽ` ̄ ̄´;;u , ' /
     〃__,{ ヽ、 、({ ≦   ≧zヽ, } こ'⌒ヽ ¨´u |Y^ヘヽ、___ _, イ/
   、」:ftッ,ヽ、 ハ ミニ! /⌒ヽ ;;ト┘{ ;ヽ弋iつ7´,'└〉_ノ^f^ヽ、´/
    ヾ_| 〈_、 |  |   〈';;r===-イ 气,ハ `¨こ´u;;; _/ヽノ| ,ァ=r- 、
     「! fニぇj  j   入`¨こ¨´ u  /f≧ー一 '´  ,/ 厶八_ノ   \__
.     ヽ、 `¨7 ,イ/>rr--r≦´  jf`=--    /   ,r-、





94 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:20:22 ID:K6a7OP0U0




                   /  ̄ ̄\
                  _ノ 'ヽ、_   \
                   (⌒)(⌒ )    |
                   (__人___)     |    ま、まぁ赤軍には特殊な事情があるだろ・・・
                     '、'ーー´   'J |
                   |        |    敵の摘発については赤軍なりに
                  |      .ィ {    特別な方法で進めても問題は・・・
                 _`ュ`ーー___´_ノ',
           _, 、 -ー´. : l : .\  イ::::ハヽ{`、
          /. : : : : : : : : i : : :.∨´〉::::::V: : 、>、
         丿 : : : : : : i : : : :/ :`、 ',::::::: l : : > : : : -、
            r : : : : : : : :| : : :\ : : :`、',:::::::| : :.ヽ : : : : ',




      ,.⌒ヽ     γ⌒ヽ
     〈  ●ノ\   人 ● 〉
       ヽ彡'  ヽ / ヾ__ノ
       )    Y   (
      /γ⌒    ⌒ヽ\        国防人民委員部にも点検は必要だ!
     /  |        | ヽ
     |   ヽ__人__ノ  |       「自分たちのところにだけは
     \     `ー'´    /        敵はいない」などというのは
.      /⌒~" ̄  ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ    おめでたすぎるといえよう!!
      |  ____゙___、rヾイソ⊃
     |            `| ̄
.      |           |





95 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:21:01 ID:K6a7OP0U0




        __
      /..::::::::::::::..\
    /..:::::::::::::::::::::::::.\
   /..::::::①:::::::::::::::::::::::::.\
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |     赤軍にも、国防人民委員部にも、
   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     大規模な粛清が必要だ・・・
  ,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、      クリムはそう思わないのか?
  ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ



             / ̄ ̄\
            /   _,.ノ  ヽ、_
            |    ( ○) (○)
           | U  (___人__)       い、いや・・・その・・・
            .|       __ノ__
            |     _/ ___\ヽ_
               人、   '-/____ ヽ  |
            _,/( ヽ、  __'-〈 、 ヽ  |
   _, 、 -― ''" :l : :.\  ヽ,、.゙,/ヽノ}   ト、
  /. : : : : : : : : : :|_: :.ヽ、 ∧:::〈ヽト{   〈j)、
 丿: : : : : : : : : : : : /: : :.∨ |:::::', |: ゞニニ彡〉,





96 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:21:49 ID:K6a7OP0U0




        :    / ̄ ̄\
        :  /ノ(iiiiii_ノiii \ :
         : | ⌒ (●)iiii(●)
         : |     (__人__)::          や、やる夫の言うとおりだろ!!
           :  | U   ⌒⌒ノ
            : |  ノ(   u  } :           国防人民委員部も赤軍も
            :: ヽ ⌒     }            薄汚い敵のスパイだらけなのは
         ::  ヽ、.,__ __ノ :           もはや明白・・・大規模かつ徹底的な粛清が
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、          今すぐにでも必要だろ!!
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、      粛清万歳!!
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::





97 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:22:35 ID:K6a7OP0U0




             ,.-─ - 、
             /  i     \
          /    _」_      \
            /   ,イ 火`ヽ       \
         /   i ,'!i≧T≦j!.`ー-、  、 \
          〈   リ ヾ_ニ_ソ     \j  \
         ヽ _ノー=====ー- 、_   \   \
          /            ``ヽ、\,   i
        ヾニニ二二ニ''ー '‐‐ _ ィニフ´`ヽゝ,  ノ
          ゙ゞj^ヾテン`, ´`¨二ニ≡-、ミニソT´       (嫌な予感がする・・・
             N   ``j′ `゙ー'-`  ゙ミ ,ィ‐,_ノ
            ヾ,   , ′      j,イj´ jカ         やる夫は赤軍を始末するつもりなのでは。
              i!  , `ー'  U '´ レ' ,イソ
             |  ' ー‐- 、  ; u i l゙¨´          ジノヴィエフやピャタコフと同じように、
            ヽ  ` `     , ‐'´ ,ト、           我々を反逆者に仕立て上げるのではないか?)
            「 ゝ、_ __, ィ ´-‐'´ ̄ l
           」!ヾrァy==「       |i
     ,、r ''フ¨´ ̄`il  !,i !   |      ,イ``ー─- 、_
   / └〈_      j i |    L_ -‐'¨´         ``''ー-、

      赤軍人事部長 ボリス・フェーリドマン





98 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:23:09 ID:K6a7OP0U0




             ,.-─ - 、
             /  i     \
          /    _」_      \
            /   ,イ 火`ヽ       \
         /   i ,'!i≧T≦j!.`ー-、  、 \
          〈   リ ヾ_ニ_ソ     \j  \
         ヽ _ノー=====ー- 、_   \   \
          /            ``ヽ、\,   i
        ヾニニ二二ニ''ー '‐‐ _ ィニフ´`ヽゝ,  ノ
          ゙ゞj^ヾテン`, ´`¨二ニ≡-、ミニソT´    同志ヤキール。
             N   ``j′ `゙ー'-`  ゙ミ ,ィ‐,_ノ
            ヾ,   , ′      j,イj´ jカ     やる夫は赤軍に対して極めて危険な
              i!  , `ー'    '´ レ' ,イソ      メッセージを送り続けています。
             |  ' ー‐- 、  ;   i l゙¨´
            ヽ  ` `     , ‐'´ ,ト、       取り返しのつかない事態が差し迫っている
            「 ゝ、_ __, ィ ´-‐'´ ̄ l       予感がするのです。我々は対策を講じるべきです!
           」!ヾrァy==「       |i



              ヽ  ミ==二===_彡:  ./  /|     |
              t  ヽ;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::;/ /  丶,  ⌒,
              丶 .`ー-________ ::;;;;' _.,∠ ,,,   ↑,κ |
               ';::ゝー- .________,.. -< `'  ノ'   | ソ`| |
                |ヘ|;;;ヾヽ`' ,' i::i    ー=._    | |丿 ノ      ・・・・・・
                ヽ;:ii`````'   /i           '   /
                  ヽi     /;;;|    .        'ソ
                  ` .     ':::::|  _  ヾ      |ノノ
                   i    ~. ´          / |





99 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:23:34 ID:K6a7OP0U0




            , -──‐- 、、
            !          `丶、
            ! ,r‐- 、       `丶、
           ! 〈 Vソ ノ.:.:.:.`ヽ、      \
             ヽ >=く_ __   `ヽ、     \
             ヽ1'´ _ _」ニエユyo`丶、   ヽ
              ノ. ´ -‐ ''"´  ̄ `ミミヽ、 \__ノ
             (.:.:.:.:.::'´ ヽニ‘フ`  ミ: : : \_ノ
                ``};;}  、 ̄`   ミ:/⌒: : :!
               「L_,,. `ヽ   リ )ノノ :,′      ・・・我々にどうしろと?
                 ',  _ _       ,.イヽ:!
                     ',`ニニ ´    ,' /  l        クーデターでも起せというのか。
                     l      ,. . イ_,'_ _L
                   `> ‐「. : : : : : : : : : :}       何も出来ん。何も・・・
                  「{{「:::|. : : : : : : : : : :.|
                  |:l:|::::::L.-──‐- 、j!
                   _」"´.::::::::::::::::::::::::::::::::〈
                /7.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                //.:::r ェニニニニニヽ.:.:.::::::::::::.',
                 //:::/ レ'´  ̄``ヽ孑'´`ヽ.:.:::',
              〃/ /        `丶  \|



危機を感じたフェーリドマンはヤキールたちに行動を起こすようせっついたが、
諦観にも似た態度で突き放されてしまう・・・





100 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:24:42 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年5月4日、プラウダに「外国スパイによる徴募活動の狡猾な手法」という長大な記事が掲載される。




 カタカタ [|,,★,,|]
     |(@∀@-)       わが国の内部には、ドイツ・日本などのスパイが
   _| ̄ ̄||_)       潜伏しており、深刻な状況に・・・
 /旦|――||// /|
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|




   ――― 同日、赤軍元防空本部長メドヴェージェフ准将逮捕、拷問にかけられる。



         _     __
        ┌ ┐ ┌ ┐|┌ ┬┐ ┌-
        │ │ |  | └ ┴┘__| ̄l__‐┐         __
        / /  l  ヽ_   ̄ |__  __|     _┐   |   ||
      !l | ̄ __/  ヽ\__   | |   ‐┘ └―i l ̄| |_l _. | |
  |\    ̄ /\      ./ |    /.└┐ ┌‐┘  ̄  / /  .|_|
_|  \/\/   \/\/ |∧/ / | |_l        / ///
\                     /           ̄     | ̄|
∠       いぎゃぁ!!      >       ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
/_                 _ \     <                     >
 ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄調中]  <  お前はドイツと日本の    >
  //   |/     \/     \|_____ <  スパイだ!そうだろ!!  >
                   |    ___    |<  お前の仲間は誰だ!?  >
     ,,,,,,,,,,,           |  [||_||_||_||]  |<                     >
    [,|,★,,|,,] ¶        |             |  VVVVVVVVVVVVVVVVV
     (`Д´ )||         |   .γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
     ( :l  《L|         |   |   なんのことだ・・・     |
    /__,:|_,/」           |    ゝ___________,ノ
  |\     /\     / |   //  /__ |
_|  \/\/   \/\/ |∧/ / |        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\                     /
∠       うげぇっ!?      >        ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
  ┏┓┏┳┓              _ \   ┏┓ <                     >
┏┛┗┻╋┛ ┏┓  ┏┓   .|  ̄   .┃┃ <  吐け!!            >
┗┓┏┓┃   ┗┛  ┃┃ \|       ┃┃ <  仲間は誰だ?!       >
  ┃┃┃┃   ┏━━┛┃ ┏┳┳┓  ┗┛ <  トゥハチェフスキーか!? >
  ┗┛┗┛   ┗━━━┛ ┗╋┛┃  ┏┓ <                     >
                    ┗━┛  ┗┛   VVVVVVVVVVVVVVVVV





101 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:25:23 ID:K6a7OP0U0




     ,..:;;;;;;;;;;;;;;;:::,
   ./;:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
   /;;;;;;;;'''''''''''''''V''''''''';
  |;;;;;;;;」        !
  |;;;;;;|   ━、 , ━ i
  i 、'||  <・> < ・> |        メドヴェージェフが「自白」したで。
  '; ' |]     ' i,.
  ノーi ::::::   ._`ー'゙ ..!         自分がファシストのスパイであること、
イ i  ゙t:::::::、'、v三ツ::;'          そして赤軍内部にファシストのスパイ網が
   !.  ヽ,.:::::゙::::::::::::/ヽ、        存在することもや。そんで・・・
   ヽ、  ':.、:::;;;;:/ |  ゙ヽ、
     \___ ノ.    ゙ヽ

内務人民委員次官・元ヤゴダの部下
 ヤーコフ・アグラーノフ



: : : | : : | : : : : :/: : : /: : : : : : : : : : : _, : :':´: : /   /: : : : : :/   __」: : : /: : : : : l
: : : | : :|: : : /: : ∠: :-‐: : : _: : -‐: ´_ ..  ' ´  /: : : : :∠ -‐ ¬′:〃: : : : : |
: : :|: : |: : :/: /_: :-‐:_: 二 : -‐≪´        /: : : : :_;斗孑≠テ': : :く:} : : l : :!
: : : : : : :l: :/: 厶斗¬二托恭トミ丶`ミ==-‐'/: : _.. イ廴笊{′/ : :/ヘヽ: :|: : |
: : : : : : :∨ / ∨ 、 い込{‐ワ   \  ヽ /:,  '´  / 辷_ク / :,〃: : / }: : | : :,′
: : : : :l : : ヽ{ヘ._」  丶`二ニ´ -‐    ∠:イ   __/ -‐‥ ¬'//: l: :/ /: : :|: /
\: : : ヽ: : :ト-┤                 _」___/ __7⌒ヽ     / : :レ' イ/ : /}/
: : :ヽ: : :丶 {   、            / 厶 -‐ ]┴、  }   /:_/ィ: 〃/ '′
: : : :l:\ : :い   \            〉'′   /   廴'┐_厶.イ: :l:/イ
: : : :l: : :\: :\    丶、      _/      {  -‐{  ∨: } !:| :|: :|        そのテロ組織には
: : : :l: : : : :l:ト- `=-     ̄ ̄ ̄          `、  `、  ∨厶{ :|: :|        トゥハチェフスキーらを中心とする
: : : :|: : : : :!{                 -  , ヘ   \_ _ヽ `ヽl: :|        多数の赤軍幹部が加わっていた、だな。
: : : :|: : : : :い、                       '′ }  ‐ ¬  `}  \{
: : : :l: :l : : :|: :|\            _ -‐ ¬   /    }   廴 -‐ヘ       よろしい、十分な証拠だ。
: : : :|: :| : :| |   丶、   , ⌒ヽ   '´-‐ …'´  ,〃     ,    {、      }
: : : :|: :l: : : |: :|    丶、{    ヽ -‐‥   / /    ,′  l }    ム      ・・・始めるぞ。
: : : :|: :|: : : |: :l`丶     `、   `、   /{ /    {    ∪    {  ヽ
: : : :|: :|: : : |: :ト、  \____」    ├-< /∨      }    {    |   }
: : : :|: :|: : : |: :| \  \  }      {   V  {   {  {      }     {   {





102 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:25:55 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年5月10日、赤軍内部で大規模な人事異動。トゥハチェフスキーとヤキールが突如左遷される。



             ,r' / ,' j  ノハ ヽ',ヾ \ヽヽ
                / // i | //! i ヽi iヽヽ、 '.,
               / /i7 /i l,ノ ハ Nヽ i } i ',ヽ',. ',
             ハ/リi ,' Nノ'oヾ、ゞ、`jメ リl i } ', i
           i i,' .{ |! i イト`ー =' '  、く.゚'_)!ハ. i l
            { i| i l !li       r .!  ´'.i| ! |
             | l  ! ',i l     __     リ j  i
             !lN   ハ !    /-ー'┤  ソ! リ  }      どういうことだ!?
           liハ ! ',', N    ´ ̄- ̄  ,r'ソ ン i l
              ', ' ゝ,ヾ、_ヾ丶、    /ィノ/ji l リ      なぜ俺が国防人民委員部次官を解任なんだ!
           ヽ' ,\ ゞ、`ー ::`:::ー:'::lン/ンrイノ
          ェftャ、ヾ=ェ_ニ=ーュ  ::::l_-ン' ´'
         rえシf=‐<::::::::::::::::'k  ;::fl:`i
       ,、'ふ/ ::::==、:j ̄:):::::::::i:fl /::ソ:::}
    , - '  シ ..::::レ'''" ̄::)~.:::::::::::K !.fl:::::゚:`ー..、._
    /     i:〉-'...::::::,r‐''':ヽ゚o.::::ヾふン::::。゚:::::::::::::::i::lー- 、.
   ,'      K_ ;r‐'´.:::::::ンヽ:::゚o:::::i}Q::::。:::::::::::::::::::i::l.   ヽ
  j        ';`i、..:::;r'´.::::/:::::::::゚o::::fl::。::::::::::::::::::::::!:::i    ',



         ____
        /     \
      /  _ノ  ヽ、_  \
     /  o゚⌒   ⌒゚o  \     しょうがないお・・・
      |      (__人__)     |     だってお前の周囲の人間から
     \     ` ⌒´     /     反革命分子が複数逮捕されてるんだお。
      >    / )ヽ   <       だからお前にも処分を下さないといけないんだお。
      (  \ / __ハ ) /  )
      \  ゙  /ヽ ゙  /
         \_/   \_/





103 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:26:12 ID:K6a7OP0U0




             (ヽ三/) ))
         __  ( i)))
        /⌒  ⌒\ \
      /( ●)  (●)\ )
    ./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\       でも安心して欲しいお!
    |    (⌒)|r┬-|     |
    ,┌、-、!.~〈`ー´/    _/       すぐに復職させるつもりだお!
    | | | |  __ヽ、    /
    レレ'、ノ‐´   ̄〉  |          ほとぼりが冷めるまでは少しの間だけ我慢してくれお!
    `ー---‐一' ̄





104 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:27:30 ID:K6a7OP0U0




   ――― 大嘘だった。1937年5月15日、フェーリドマン逮捕


             ,.-─ - 、
             /  i     \
          /    _」_      \
            /   ,イ 火`ヽ       \
         /   i ,'!i≧T≦j!.`ー-、  、 \
          〈   リ ヾ_ニ_ソ     \j  \
         ヽ _ノー=====ー- 、_   \   \
          /            ``ヽ、\,   i
        ヾニニ二二ニ''ー '‐‐ _ ィニフ´`ヽゝ,  ノ
          ゙ゞj^ヾテン`, ´`¨二ニ≡-、ミニソT´
             N   ``j′ `゙ー'-`  ゙ミ ,ィ‐,_ノ
            ヾ,   , ′      j,イj´ jカ      だから言ったんだ!取り返しのつかないことになると!
              i!  , `ー'  U '´ レ' ,イソ
             |  ' ー‐- 、  ; u i l゙¨´、
            ヽ  ` `     , ‐'´ ,ト、
            「 ゝ、_ __, ィ ´-‐'´ ̄ l
           」!ヾrァy==「       |i
     ,、r ''フ¨´ ̄`il  !,i !   |      ,イ``ー─- 、_
   / └〈_      j i |    L_ -‐'¨´         ``''ー-、




   ――― 1937年5月22日、トゥハチェフスキー逮捕。



        /,  /i i', i i  ヽヽ`、ヽ 丶  ',
        /,'  i レ ' i i ヽヽゞヽi ヽリ i , i
        ,', i i i 《 ゚ ヾリ ヽi/ ゚ 》 i レ i i
       ,' i iヽ',  ̄       ̄  i メ i
       i  i i i     ' '     i   i
       i  ',i  i    /ニニヽ    i  i  ',
       i i ', ,`、   ヽ─ '   , ' ,' ,' イ
       ', 丶 ', ', \   -    ' ,' ,' ,' ,'
        ', ヽ ' ,  i 丶、,,__,,, '  i  / / /ー..、.- ....___
      __、 ヽ ヽ从 ー丶   /::::::j/:j/:::::::::::',     ヽ
  , - ' /:::::::::::::丶、  ::::::::::i  /::::::::::::::::::::::::::::::::::',





105 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:28:00 ID:K6a7OP0U0




                    [取調中]
                  _______
                   |    ___    |
     ,,,,,,,,,,,           |  [||_||_||_||]  |
    [,|,★,,|,,] ¶        |             |
     (`Д´ )||         |             |
     ( .:l 《L|         |             |
    /__,:|_,/」           |             |
    (_(__)          |______ |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





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             .i:::::::::::/::/;イ:::::::::/:::::::::::::::ノ::∧:::ヘ:::i::ヘ::::ヘ
             l:::::::::::l:::l/:::::::/:::::::::::::::; /::/ V::::l:::l::::l:::::::i
             |!:::::::::|:/:::/::::::::_:: - '´,.イ/   ヽ:|:::!:::|::::::::l
             |!:::::::l::!|::ムr‐'=z-x.._,ィイ ,.....z‐'''"リ!:j:::|::::::|l:|
             |ヘ:::::ヘ:V´、で妁ミくヽ  /´x'iチ妁'7'|:::/:::::リ |!
             |:::ヘ::::::::ヘ ` ̄   ,レ勹i{,  ` ̄ノ ノ/::::::/./      トゥハチェフスキー。
             |:::::::ゝ、:::::ゝ、..ノ _ノ'   ! ヽ_  ...ィ///イ
             .!:::|:::|::::::|`ヽ     r /   `  /リ}:::/:::|       貴様にはドイツ・ファシストのために
             !::|:::|::::::ヘ      __ _      {//:|::|::|::|       赤軍内部において反ソ陰謀を企てた
             |::|:::|::::::|_:ヽ     ´ ‐ `   .イ´|::|::|::|::|       容疑がかけられている。
             |::|:::|::::::|:|:::::|ヽ        イ:|:::::|::|::|::|::|
             .!:|:::|::::::|:|::r:t.._ ` 、__ イ  |、|_::ノイ:|::|::|       そして我々NKVDは確実な証拠を握っている。
              !:|::::::::::|:|::!:.:.:.:`¨:.:.:.:TT:::::¨´::|´:.:.:.:|::|::::::!       自白しろ。そうすればせめてもの
              |::!:::i::l::|::|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|::|::::::|       祖国の慈悲を当てにできるだろう。
              t::|:::!::!::!:V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:ri:.:.:.:|::|:::::ノ
       __,.......-―::: ニゝ:|::|::|:::|:.`:.:.:.、:.:.:.:|::|:.:.:.:;r::::::ヽ:j::j:::/ ニ:_―-.......__
  __,.....‐:: ニ´-‐:.:.:.:. ̄:.:.:.:.:.:.:`ヽ、!::ヽ:.:.:`¨''=}:}:.:.´:.:.:.:.:.:.|/ <:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:.:.‐:`:::::‐-....



             ,r' / ,' j  ノハ ヽ',ヾ \ヽヽ
                / // i | //! i ヽi iヽヽ、 '.,
               / /i7 /i l,ノ ハ Nヽ i } i ',ヽ',. ',
             ハ/リi ,' Nノ'oヾ、ゞ、`jメ リl i } ', i
           i i,' .{ |! i イト`ー =' '  、く.゚'_)!ハ. i l
            { i| i l !li       r .!  ´'.i| ! |
             | l  ! ',i l u    __     リ j  i      てめぇ・・・!!
             !lN   ハ !    /-ー'┤  ソ! リ  }
           liハ ! ',', N    ´ ̄- ̄  ,r'ソ ン i l      証拠だぁ!?いったい何の証拠だ!!
              ', ' ゝ,ヾ、_ヾ丶、    /ィノ/ji l リ      ありもしない事実をでっちあげる
           ヽ' ,\ ゞ、`ー ::`:::ー:'::lン/ンrイノ       ありもしない証拠か!?
          ェftャ、ヾ=ェ_ニ=ーュ  ::::l_-ン' ´'
         rえシf=‐<::::::::::::::::'k  ;::fl:`i           舐めたまねしやがって・・・
       ,、'ふ/ ::::==、:j ̄:):::::::::i:fl /::ソ:::}           よりにもよって赤軍元帥たる
    , - '  シ ..::::レ'''" ̄::)~.:::::::::::K !.fl:::::゚:`ー..、._       この俺を逮捕するとは、いい度胸してるじゃねえか!
    /     i:〉-'...::::::,r‐''':ヽ゚o.::::ヾふン::::。゚:::::::::::::::i::lー- 、.
   ,'      K_ ;r‐'´.:::::::ンヽ:::゚o:::::i}Q::::。:::::::::::::::::::i::l.   ヽ
  j        ';`i、..:::;r'´.::::/:::::::::゚o::::fl::。::::::::::::::::::::::!:::i    ',
  /        i::ゞ:`ヾ::::シ::::::::::::::::::゚ol}。:::::::::::::::::::::::::i:::l    i





107 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:29:38 ID:K6a7OP0U0



         '   i l  ∥  !i  l   '.  l   l i  i
       i i !  !  i i i!   i   .!  i  ∥ i  ',
       │!  l| i  ソ i ン   /i  i   i 从 l  !i
      i i  |i  乂  /   / ソ ノ  ノ ノ ノ | |   i'
      ∥ l | |  ノ /  /リ /i / / ソ || |リ i   i!        俺は、前にも同じような白饅頭の
      ! i | | ノ/___/_ソノ | ノ //ッ''ソjリ l   .li        世迷いごとに巻き込まれことがある・・・
      i i | |  |ヽ, 'ー'ヽ、 jノ /ノ─ "  リ |  !i
       | ! |│ |i.   ̄" °         j |  i ト 、      あんときゃあ、ちょうどお前の立ってる場所に
      イi i │ 从               リ.| i  ソソ  ヽ     メンジンスキーの野郎がいやがったがな。
    /::::::', t  人    U   、 丿   /| | j リ/   ヽ
   / \:::::', ヽヾ,i\   、,, ,,_,.ン'  /:::| ∥ /       ;   だが奴も結局俺を釈放するしかなかった。
   /\◇:::::ヽ ヽ !:::丶、  `' ー "  . ':::jノ:ソjノ        i
  /\  \/\◇人ゞ::::: ::丶、   /:::::::::::::::::!       i   いいか?俺たちは内戦のときに白衛軍と干渉軍を
     \/\  \:::::::::::::::::::::::Tへ ::::::::::::::::::::::|       !   叩きのめして革命と祖国を守ったんだ!
     /'、  \ /:。::::::::::::::::/\〆"''ヾ:::::::::::|        |
       ' 、 /:::::::゚。::::::√\ζn....メ。ヾ:::::::::|         i    その俺たちを否定することは、革命そのものを・・・
         /::::::::::::::゚o:::: \〆::;.....''''',,,,
                 ζ;:;::.; :::





108 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:30:15 ID:K6a7OP0U0




    ,、__
   |!   l!     _   ___}} ̄l!_ ,、_ __
   l|   }!  l[]l![]l   |!二_ ̄   ̄ ̄ ⌒ ̄l!
   |l   l!    ̄    `  ̄l!  .r==…┐ .l!
   }!  .ゞ-==-ォ       {!  i|     }!  |!  __
   |l   __」!       |!  l!     l!  |l  |[]|![]l!!   _
   l|    i厂 ̄        }l  }l     |!  |l    ̄ ̄   i厂|!
   |!    |!          ,リ  |!   _{}  !!    _,、 彡 }!
   }!   l{           《  ,ツ   j厂__j|   |!_   .彡
   |廴_|l           `¨"     ̄ ̄ ̄     ̄ ̄


            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
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     ,,、..   //   ノ'          //'''  |\     /\     / |   //  /,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ          _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///`'''::::::::::;''
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 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ            ∠      ぐあぁぁっ!!?      >
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,     /_                 _ \
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109 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:30:38 ID:K6a7OP0U0




        /,  /i i', i i  ヽヽ`、ヽ 丶  ',
        /,'  i レ ' i i ヽヽゞヽi ヽリ i , i
        ,', i i i 《 ゚ ヾリ ヽi/ ゚ 》 i レ i i
       ,' i iヽ', u        ̄  i メ i        て、てめぇ・・・っ!
       i  i i i     ' '  (.;::;`)i   i
       i  ',i  i   u/ニニヽ    i  i  ',
       i i ', ,`、   ヽ─┃   , ' ,' ,' イ
       ', 丶 ', ', \   -    ' ,' ,' ,' ,'
        ', ヽ ' ,  i 丶、,,__,,, '  i  / / /ー..、.- ....___
      __、 ヽ ヽ从 ー丶   /::::::j/:j/:::::::::::',     ヽ
  , - ' /:::::::::::::丶、  ::::::::::i  /::::::::::::::::::::::::::::::::::',




: : : | : : | : : : : :/: : : /: : : : : : : : : : : _, : :':´: : /   /: : : : : :/   __」: : : /: : : : : l
: : : | : :|: : : /: : ∠: :-‐: : : _: : -‐: ´_ ..  ' ´  /: : : : :∠ -‐ ¬′:〃: : : : : |
: : :|: : |: : :/: /_: :-‐:_: 二 : -‐≪´        /: : : : :_;斗孑≠テ': : :く:} : : l : :!
: : : : : : :l: :/: 厶斗¬二托恭トミ丶`ミ==-‐'/: : _.. イ廴笊{′/ : :/ヘヽ: :|: : |
: : : : : : :∨ / ∨ 、 い込{‐ワ   \  ヽ /:,  '´  / 辷_ク / :,〃: : / }: : | : :,′
: : : : :l : : ヽ{ヘ._」  丶`二ニ´ -‐    ∠:イ   __/ -‐‥ ¬'//: l: :/ /: : :|: /
\: : : ヽ: : :ト-┤                 _」___/ __7⌒ヽ     / : :レ' イ/ : /}/
: : :ヽ: : :丶 {   、            / 厶 -‐ ]┴、  }   /:_/ィ: 〃/ '′
: : : :l:\ : :い   \            〉'′   /   廴'┐_厶.イ: :l:/イ
: : : :l: : :\: :\    丶、      _/      {  -‐{  ∨: } !:| :|: :|          ひとつ断っておこうトゥハチェフスキー。
: : : :l: : : : :l:ト- `=-     ̄ ̄ ̄          `、  `、  ∨厶{ :|: :|
: : : :|: : : : :!{                 -  , ヘ   \_ _ヽ `ヽl: :|          私は、同志メンジンスキーのような
: : : :|: : : : :い、                       '′ }  ‐ ¬  `}  \{          博愛精神を持ち合わせてはいない。
: : : :l: :l : : :|: :|\            _ -‐ ¬   /    }   廴 -‐ヘ
: : : :|: :| : :| |   丶、   , ⌒ヽ   '´-‐ …'´  ,〃     ,    {、      }         ソヴィエトの敵を一人残らず
: : : :|: :l: : : |: :|    丶、{    ヽ -‐‥   / /    ,′  l }    ム        皆殺しにして平らげてしまうのが私の使命なのだ。
: : : :|: :|: : : |: :l`丶     `、   `、   /{ /    {    ∪    {  ヽ
: : : :|: :|: : : |: :ト、  \____」    ├-< /∨      }    {    |   }
: : : :|: :|: : : |: :| \  \  }      {   V  {   {  {      }     {   {





110 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:31:17 ID:K6a7OP0U0




          /   /   / /           |  ∧
            '    l    / /,  -―    / /|  ∧
.           |   l |  |´/        ィ ,.l||| ∧
.           |   l |  K_  、―‐'´//|||| | トヽ
.           |    ヽ.|  | 沁tx、\‐ 彡 ´_/イ/||v|
.           |      \ V弋z^ヽヽ l  ィケアテへ,' ,' ハ|
.           |       ト\__,rッ={i≦ィ/`ソ./l/ ノ
.           || |   |   |  `      ゝ=/=イl//
.           || |   |  |      ´/ /  {
.           リ |   | |  l、   ¨二 ` /  |       貴様のような輩が何発殴られようが
          `ヽ  | |  |、> .   イ | | |
               /\| |  ヽ\ 厂\{ { | |        何にも感じないのさ。
            /\ ヽ|、 l | 〈| |    \  | l.|
       _  ´     \ 丶N 八ト、    /lVl N
       /          \  ∧└、ヽ. ムト l /
.     /           ヽヘ ∧ l V 〉 ヽl' ー 、
.   /                 V∧ L..j∧ヘ    \
  /                ヽ. ヽ`ヽ.∧ヘ
. /   /               \\ V∧ヘ


   \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
   ≧                             <
-=ニ    畜生がくたばれ!俺は自白しねえ!     ≦
   ≧                             ≦
  /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\




112 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:31:49 ID:K6a7OP0U0




しかし、激しい拷問はトゥハチェフスキーの心を数日のうちに砕いてしまった。



   ,、__
  |!   l!     _   ___}} ̄l!_ ,、_ __
  l|   }!  l[]l![]l   |!二_ ̄   ̄ ̄ ⌒ ̄l!
  |l   l!        `  ̄l!  .r==…┐ .l!
  }!  .ゞ-==-ォ  :,:     {!  i|     }!  |!  __
  |l   __」!  /⌒''⌒) |!  l!     l!  |l  |[]|![]l!!   _
  l|    i厂 ̄  (:::::::::::::::!'  リ  |!   _{}  !!    _,、 彡 }!
  |!    |!    ヽ::::::::';''' 《  ,ツ   j厂__j|   |!_   .彡
  }!   l{     τ'::/ .;:                        ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
  |廴_|l      )/                        <                     >
         。            '  、       ;: 。  .<     ぎゃぁっ!!        >
                               `'''`~''・  <                     >
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、      VVVVVVVVVVVVVVVVV
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ          _     __   ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
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 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ           │ │ |  | └ ┴┘__| ̄l__‐┐         __
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     <                     >                    | |_l        / ///
     <       ひっ!?        >                           ̄     | ̄|
     <                     >                                ̄ ┘
      VVVVVVVVVVVVVVVVV




トゥハチェフスキーはエヌキゼの手引きによって赤軍内部のファシスト組織に加わったこと、
組織のメンバーは多数の赤軍高官に渡ること、そしてブハーリンら右派と組んで権力奪取を企んでいたことをついに認めた。

自白調書は、拷問の際に飛び散った血で汚れていたという・・・





115 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:32:58 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年5月24日、政治局の一員であり人民委員会議議長代理(副首相)であるルズタークが逮捕される。



         / ̄ ̄ ̄\
       /    u    \          ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
      /:  /ヽ   /ヽ  \        <                     >
      |::     ) /    U |        <   なぜだ!?           >
      \::    (/      /        <                     >
      /;;.          `ヽ       <    俺が何をした!?      >
      /;:: γ        ::ヽ、`、      <                     >
      /:::  /;;:::...      :::: l、|       VVVVVVVVVVVVVVVVV
     (;:. ( :::::.....      :::::: i  i
     .`、 `、:::...         i  i

       ヤン・ルズターク



彼は書記局の粛清や反対派弾圧に古くから協力してきた強硬派だったにも関わらずである。
ルズタークは、最高幹部メンバーである政治局からでた始めての逮捕者だった。





116 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:34:21 ID:K6a7OP0U0




さらに5月28日にはヤキールが、29日にはウボレーヴィチがそれぞれ列車で移動中に逮捕。



              ヽ  ミ==二===_彡:  ./  /|     |
              t  ヽ;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::;/ /  丶,  ⌒,
              丶 .`ー-________ ::;;;;' _.,∠ ,,,   ↑,κ |
               ';::ゝー- .________,.. -< `'  ノ'   | ソ`| |     馬鹿な!?
                |ヘ|;;;ヾヽ`' ,' i::i    ー=._    | |丿 ノ     トゥハチェフスキーがファシストのスパイだと!?
                ヽ;:ii`````'   /i           '   /
                  ヽi     /;;;|    .   U    'ソ      そんなことはありえない!
                  ` .     ':::::|  _  ヾ      |ノノ      私を密告したことも何かの間違いだ!
                   i    ~. ´          / |



   ||   |   |ヽ   { | \___}| |ノ| .| │.i  ∧  人
   |ヽ.  |   |  \ ヽ!     :::}| | ::|/|  l |  | ヘ.  | ヘ
   | }\|   |   {\ \  ::/}/:::ノ::| / |  | ::ヽ│  ヽ
   {  \ヽ.  ト、  | ノヽ-ゝ_, .::::.  ::!/{  |  | ::: ヘ|    \___
      ヽ \{ \l  ゙ ー―イ  ::::. :リ::| /\{___,リ―‐'"::::::::::::::::::
         \  \     ゙ヽィ¨ア_} /_/ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::      ・・・・・・
                  //≧}r j/`ー‐、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                  // ソ   /    }..::::::::::::::::::::__, -'"     やる夫の差し金かよ。
.               //  イ       _/.:::::::_,, -‐"^;;;;;;;;;;;;;;
.                ヒゞ"    ノハ___ ,‐"^:::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                        ノ `ヽ:::::::::::::ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                    ィ";;;;;;. }::::::::::::::::`7;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                    /;;;;;;;;;;; /ノ,::::::::::::::::::};;;;;;;;;r――'"´
               _,r--、,ノ;;/;;..  '‐-、::::::::::::/;;;;;;;;;;}::::::::::::::::::





117 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:35:02 ID:K6a7OP0U0




          __,.-‐'´ ̄ ̄`ー‐-、
       ,.-'´ .____ 、   __ .  `ー-、
      ./冫/   `ー^ヽ〉 `^'`ー-、. `、
      /  /              `、 l
      |  |   U            l |
     .l  .|              u .| |
      |  | u   __   /  ___    | |
      l_ !. _〆 ̄ \ 〈_∠____ゝ‐、 ノ |
     i´ l .|  ̄(`・‐テ7i ; lヾ^・::テ  .| l^i
     | 〉| |   `三ヲ/:  l `≡ヲ  .j |イ.|
     ヽ'^i ヽ     l l .;    U i´ |//     ・・・なんだと。もう一度言ってくれないか。
      `l  `i  ,.-┴-、,..-┴-、  ノ  |'´
       |   .V         ヽ/  |      いったい何がわが身に起こったのか。
       .|  ´'''''""´` ̄´`゙゙゙゙゙```  j
       |`ヽ´,     ̄ ̄   、` ./|
    -―'´|。、 \__,.、,.、__  __,.、,.、,.-'  ト-、
       !、゚、ヨ |    l^l^l   | E三|   ̄
        .`ー―┘― ト|-|― └―'"´
            - .| .| |



     _.. -‐ ' ¨ ̄`丶、
  r ' ´          ノ       , -‐ "´ ̄` 丶、
  ヽ _  -- _巡リ__Y    /           ノ
   L_r'二____\   ヽ _ --_二巡リ__Y
   l //⌒ヽ._,/`|      L__r'二_____,>
   ト、〉 r__・フ   {・>|      |_〈 ¨≧=、 ,:≦|
   l{|    L,_,.) |      「fl !  ー゚ 〈`゚‐/        ヤン・ガマルニク。政治局の決定を伝える。
_____/ト.l  ヽニニニフ/        ト_!|   r:_ ヽ/
___/ | ∧    ≡ /     /| ∧ ヽニニ7/         貴様はファシストのスパイであり反革命分子だった
 l.  |\ \_____/\ =ニ二l  K ヘ   ≡ /          前キエフ軍管区司令官ヤキールと密接な関係にあった
 | | \ / | | |「`ヽ  | | \`ー‐┬'lニ._‐、_       ことを鑑み、本日付で赤軍政治総本部長を解任された。
 !  |  ィ´ 〉、| | ||__|\,|   |   \,/l |  「l'ニ-、
 !  |/ 〉イ | |  下「 ハ   |  /\ | |  |,|  | ハ   追って通知があるまで待機しているように。
 \ |  / / /^二ニ⊇/  |\ |/ 〉イ |、/   下「/ |
 /|/ .//  -===、'  〈/ |  | ! | 〉lニ0コ§  |
,ハ  |' /    ニニT´  〈   | || | /厂 ̄|§ /〉




120 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:36:04 ID:K6a7OP0U0




          __,.-‐'´ ̄ ̄`ー‐-、
       ,.-'´ .____ 、   __ .  `ー-、
      ./冫/   `ー^ヽ〉 `^'`ー-、. `、
      /  /              `、 l
      |  |   U            l |     (トゥハチェフスキーやヤキールまで逮捕されただと?
     .l  .|              u .| |
      |  | u   __   /  ___    | |     異常だ。やる夫は我々をジノヴィエフに仕立てようとしている。
      l_ !. _〆 ̄ \ 〈_∠____ゝ‐、 ノ |
     i´ l .|  ̄(`・‐テ7i ; lヾ^・::テ  .| l^i     こんなことになるとは・・・
     | 〉| |   `三ヲ/:  l `≡ヲ  .j |イ.|
     ヽ'^i ヽ     l l .;    U i´ |//     まさか奴等がこんな手段に出るとは・・・
      `l  `i  ,.-┴-、,..-┴-、  ノ  |'´
       |   .V         ヽ/  |      行動を起しておくべきだった、やもしれん・・・しかし、もう全てが遅すぎる・・・)
       .|  ´'''''""´` ̄´`゙゙゙゙゙```  j
       |`ヽ´,     ̄ ̄   、` ./|
    -―'´|。、 \__,.、,.、__  __,.、,.、,.-'  ト-、
       !、゚、ヨ |    l^l^l   | E三|   ̄
        .`ー―┘― ト|-|― └―'"´
            - .| .| |





121 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:36:46 ID:K6a7OP0U0




      , --''´ ̄ ̄`ヽ
     /         \
   ,ノ /^Vルヘゝ 、    ヽ
    { l        \     ',
    ゝノ    /       〉    !
    {,ィ二ヽ{ ゝィニ二ヽ { , 、 /
    .{ ::::::::: j / :::::::::::  f /r.! |      ・・・もはやこれまでか。
    fl   _r__,    シ.{6ノノ
     !ゝ{,.-ェェ 、 ̄ヽシ |く.|
     | i  一   ̄ i リ l |
    ゝ      i /'"´.|
 _, -‐「ヽゝゝ -‐''´ヽ / |
      | |ーif=='"´| l/ |
     l |  |||      | /  \
     ` \|lL  -‐'´





122 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:37:17 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年5月30日、ガマルニク、政治総本部長を解任される。同日、拳銃自殺。



            :,:           :(::)
            /⌒''⌒) :,,゜      '         ,,,,,,,
           (:::::::::::::::!'                 (::::::)
           ヽ::::::::';'''                 ''``   。
           τ'::/ .;:
            )/
         。            '  、       ;: 。
                               `'''`~''・    ' `
     f''`⌒(     ,,,,               !:(',,,,、              ::,,,,,、...
     ,!,,,、(     /::τ             ノ:::::::::::::::::)          。  !::::::::::`! 、
 :.、          !:::(     ノ::`!   o   (::::::::::::::::::τ            (:::,,;,;,、; 。
       ゜     (/      ⌒・ .   ・、;::::::::::::;;.;`` ''
     ,,、..   //   ノ'          //'''`'`'` `       ..,,.. _,,,.、 ・         ,, ...:・..
  π /;::::::::(,.,.(;;;::::(   ,,.,  ・っ                    ;,;;( ):::::;.    c::── '`'''::::::::::;''
   ):::::::::::::::::::::::::::/  '''''`   `        '`                     ⌒ ` !.:::τ'' ``
 τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ               :'`'``:!
   (::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`'    、,:'::::::`:::,,,,        !:::::ノ         ・
 :::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"





123 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:37:42 ID:K6a7OP0U0




同月、予定されていたとおり党幹部を改選する秘密選挙が実施された。
下部機関や地域委員会ではかなりのメンバーの変動があったものの、地方党幹部の大部分は
この選挙をきり抜けることに成功した。



                ┌───────┐
                │ ボ ボ ボ ボ .│
                │ 正 正 丁 一 │
        ∧,,∧    │ 正 丁     .│
       ( ´・ω)  ├───∧,,∧ー─┤
       | Uつロ       (    )
          u-u           ( o つ━
                   ロ  `u-u´        A⊥A
                 ∩ヽ,,∧       ,,,,,,∠    ゙ゞ ∧∧
                \ (・ω・`) /|   ヾ,;'   ゝ*‘,,ェ‘)(ω`*)
                | ̄ ̄ ̄ ̄| .|   ;' 、,,,,,,,  ;; ,, ノロ⊂ヽと ノ
                | 投票箱 |/    |_j l_j |_j゙l_j   u-u



結果的に言えば、一般党員のクーデターを利用して地方幹部を追放するやる夫の思惑は外れたことになる。
しかし、この失敗がかすむような巨大な衝撃が、6月にはソ連全土を覆うこととなるのだった・・・




125 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:38:47 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年6月1日、国防人民委員付属軍事評議会拡大会議。


                                            /   ./
                                             /   /
‐-、_                                            /  ./
      ̄"''ー-、_                               /  /
__         ̄`ー 、                           / /
__`―----、_━     ̄"'ー- 、______________/ ./
 [二] ̄゛ ̄`―‐ニニニニ==―--、_━ `ー‐ ┌―――――――┐||||/__
          (ニ)   (ニ) ̄ ̄  ̄| ̄llll|||||              ||||||||   |
                 「 T~|  |  ||||||||              ||||||||   |
                 | | |__|_|||||||└―――――――┘|||||||___|_
――――― '" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~| |,-|~~~ニ二二二二二二二二二二二l、  |
-、,-、 ,Y  =========================
 |   二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二
   [   ] [   ] [   ] [   ] [   ] [   ] [   ] [   ] [   ]
  ,,,,,,,,,,,,,,  ,,,,,,,,,,,  ,,,,,,,,,,,  ,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,,  ,,,,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,
  [,|,,,,,,,,,,|,,] [|,,,,,,,,,|,,] [|,,,,,,,,,|,] [,|,,,,,,,,|,,[|,,,,,,,,,,|,,][|,,,,,,,,,[,,|,,,,,,,,,,|,] [,,|,,,,,,,,,,|,][,,|,,,,,,,,,|]
  (    )(    )(    )(    (    )    (    ) (    )(   )
::l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l::
::|::..    ..::| |::...   ...::| |::..    .:| |::.    ..:| |::.    .::| |::..    ..::| |::..    ..::|::



この日、やる夫・エジョフ・ヴォロシーロフの三人によってクレムリンに召集された軍事会議には
100名を超える赤軍将官らが出席していた。

彼らに向かって、衝撃的な事実が突きつけられた・・・



      / ̄ ̄\
    /   _ノ  \
    |    ( ●)(●)
    |     (__人__)
    |     ` ⌒´ノ      今日、赤軍の同志諸君に集まってもらったのは
    |         }       他でもない、赤軍内部における重大な問題の
    ヽ       /        ためだろ、常識的に考えて・・・
___イ.ヽヽ、___ _ノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ
    |  \/゙(__)\,|  i
    >   ヽ. ハ  |   |





126 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:39:43 ID:K6a7OP0U0




    , r ' ⌒ ヽ、
.  /       ヽ,
  /      ,,ヽ、_ヽ
. |    __,ノ 彡(○ )
  |   (○ ) 彡  |      ・・・去る5月。
.  |        入,__)
  |.     ゙'ー'´         赤軍内部にずっと以前から存在し、
.  |      ゙ヽ、__ノ       罰せられることなく泳ぎ回っていた極秘の
   ヽ、       ノ\.      反革命的ファシスト組織がNKVD機関によって
  /::ヽ、_   /ノ:::::|      摘発された・・・
. /:::::::,::::\ゝ、◇ノ::::i:::|
. |:::::::::|:::::::::\¶/::::::::|:::|      しかもこの組織は赤軍内部の幹部将官によって
. |:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|      構成されていたのだ!!!!
. |:::::::::|::::::::::::::::|::::::::::|:::|




         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i





127 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:40:39 ID:K6a7OP0U0




        :    / ̄ ̄\
        :  /ノ(iiiiii_ノiii \ :
         : | ⌒ (●)iiii(●)
         : |     (__人__)::     俺は・・・このような反革命的陰謀が
           :  |     ⌒⌒ノ      我が赤軍内部に存在するということを
            : |  ノ(      } :      今まで信じなかったという点において有罪だろ、
            :: ヽ ⌒     }       状況的に考えて!!
         ::  ヽ、.,__ __ノ :
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、      もはや放置しておくことはできない!
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_    俺は赤軍内部の最後の隙間まで「点検」するつもりだ!
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
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      (ヽ、00  ∩
    ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
     ,, -‐- \   | |/⌒ヽ
    ( ⊂ニニ   / /⌒) )   (ヽ、00  ∩
     `ー――'′ し∪  (ノ  ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
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:::::::::::j u   、 ´_}ヽ.|::::::iオ/u ニi < iヽァ/:::::r----J   .r:´二ニヽ
::::::::::i   (二7´_.L., 、ハ 〉  _ _マ/ン::::r ' ;tr /;j   i::/r-、r-|  r一ー、
::::::::::|、   .r ' c /、:.:.:ヽ ヽ  ー」: : : : ii ヽu.___、/  _ん' `´ム.'  |:::r―┤
:::::::::/ ̄ ´」ー/:.:.:.:.\:.:.\\__j: : : : : ヽ ヽフ`ヽ´  | | ヽ'ーン、 _/ハu.'_' |
i:i i:::i:iヽi ´ !':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.',:.:i: : : : : : : :「=| : : : |: !  7!`:´|<  7マ.ヽー'





128 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:41:19 ID:K6a7OP0U0




         ___
        /     \
      / \ , , /  \     すでに400名から500名の赤軍関係者がスパイとして逮捕された。
    /  (①)  (①)   \    ドイツ・ファシストの手先となった裏切り者には、
     |     (__人__)     |    トゥハチェフスキー・ヤキール・ウボレーヴィチなどがいる。
    \     ` ⌒ ´    ,/



    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (;・ω・) (・ω・;) ∧∧      (トゥハチェフスキーやウボレーヴィチが?まさかそんな・・・)
(;´・ω) U) ( つと ノ(ω・`;)   (400人から500人がすでに逮捕されたってマジかよ?)
| U (  ;´・) (・`; ) と ノ     (ガマルニク政治総本部長が自殺したっていう話はほんとか?)
 u-u (l    ) (   ノu-u     (政治委員ですら、粛清の例外ではないのかも・・・)
     `u-u'. `u-u'





130 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:42:04 ID:K6a7OP0U0




               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /:::\:::/::\.   |   |
   / <①>::::::<①>\  !   !     奴らはドイツ国防軍のためのスパイ活動の実行者となったのだ!
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |!!il|!|!l|      |  /     ドイツのファシストとスパイの最終的目標は、
  \     |ェェェェ|     //       われらが祖国ソ連をスペインの二の舞にすることだった。
  / __        /        第二のスペイン内戦を実現することだったのだ!!
  (___)       /

________________________________________________________________________________________________________________
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┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐
[ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ]
,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]
´ー`)  ( ^×^)  ( ´m`)  ( `∀´)  ( ・Д・)  ( ´W` )  ( ´・ω・)  ( ´^ω^)  ( ゝω・)
  [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]   [|,,,,★,|]
 ( ;・∀・)  .( ;´Д`)   ( ;゚Д゚)   (;@∀@)  (;´∀`)   (;゚ー゚)   ( ;^ω^)   (;・3・)   ミ;゚Д゚彡
/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ





131 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:42:42 ID:K6a7OP0U0




         /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
        /: : :            \
       /: : : :            \
     /: : : : : :              \
    / : : : : : : : ..               \
    |: : : : : :  ,,,,ノ⌒" '' ``⌒\,,,        l   ・・・・・・これはトゥハチェフスキーらだけの問題ではない。
    |: : : ::;; ( (・) ) ノヽ ( (・) );;:::    |
    |: : : : :  ´"''"        "''"´       l   諸君の問題でもある。
   . \ : : : : . .(     j     )      /
      \: : :: : >ー-‐'=ー-ー<    /     敵に対する警戒心が欠如した、赤軍の組織的問題でもあるのだ!
     /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\
     : : : : : : : : :``ー- -‐'"´      \
     : : : : . : : . : : .                \




      ,> ̄`ヽr'´ ̄<    ,._- 、r'''Z.._                      __、─ v─z..__
     ィ          ゝ  /        \      ,._-─ v'''Z.._      ,> `      <
.     l     l'´`^ヽ   ヽ ./  , j'^^ヽ     \   <       >     イ ィ'`^'^'^'^'^'^'ィ ゝ
    |   ,イノ u  l ト、 N l  ル'uニニヽトゝ、  .}  ∠´  , ,.、   \     l.1  u     1.!
     |   ノ‐'-、_, 、_,リ‐W. │ .ノ∠ニニフバニニぅレ'  イ ,イ/ l/ ヽ}ヽl、 !`    | |'⌒'ー'  ー'⌒ | |
    |r=i| ⊆ニ・, .・ニ⊇|.  |r=Tモ=。TニF。=;T!   | /-─-' '-ー-‐| |   r=i| ⊂ニ・  ・ニ⊃ |i=、
     ||{^||     | | v |   ||L|lヽ.三./ vヽ.三.ィ′ r=T¨モ。fニf。テ¨T=、  {ft|| v   |.|  u |f リ
   ノ 'ー|! `! u L_」  r1   |`7|!rー'‘‐~‐' ‐-|   |h||`ー-イ  .ト-‐'||ヲj   `7l.   '-U-'   :|く
  ,ノ/|  l、  -‐-ー- ,'_/|./ |  -ー~~′ !   ゙ー|! u ‘ー-‐' u ll‐' -‐''7 |  -──-   |. ヾ''ー-
-'‐1|  |  |ヽ.  --  ∧ l  |'  l u  ー‐   ,l   rー:l  -一ー-   l-、  l   ヽ._   ̄  ,ノ   |
.  |.!   ! l. ヽ    / l||ー- ⊥_  ` ー 、__,. イ `f⌒\l` 、 一 , イ /´ヽl     |、 ̄ ̄ ̄ ,|   |
.  !|   Wト、 `ー-‐1V ||    ヽ、_    .|  l/⌒ヽ  ト、 ` ー ' _,|  / ̄\.__ ド.エエエエエ.イ    |
  ||    | ` ー--‐イ   ||     ハ、゙エエエ'ヌ'´ヽ、_   K.エエエエエン!    _,ノ ∧      レ‐- 」
. |L ==、、|     |   ||     .l l |│| / |       ̄\l十十十十レ'´ ̄    l ヽ       |
  ´   |ヽ|    |.r;='」     |  ||│/  |       ソl‐十十十|         |  ,ヘ      |





132 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:43:36 ID:K6a7OP0U0




             / ̄ ̄ \
           _ノ ヽ、,_   \
            (.●)( ●) ノ( |
.          (__人_)  ⌒ |        俺はトゥハチェフスキーもウボレーヴィチも、
             '、}r┬ j   U|        いまだかつて信用したことがない!
             | ` ̄   u.  |         奴らは悪党だった!根っからの敵だったんだからな!!
             | 、      {
           ヽr ー- < ./ト、
           ,/ム _ ,. -/ : :/` 一….、
        _,.-:::://:::ハ /. : :/ : : : : : : :. - \
     // : :/.: i/.:::l y : : : / : : : : : : :/ : : : : .ヽ
     j : : : : :} ./.:::::l ./ : : : /.: : : : : : : : : : : : : : : :.
    i :i : : : :| :i ::::::レ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ



        ,.:r‐'''''ー--::.
       /  !      `ー-:._
       ,'   i      、  `ヽ、
       i  , :.       `ヽ、  \
       !  : .,:..、        ヽ、  ヽ、
       !  :.r'十`i- ._       :、  `、
       、 .!ヽ|ノ,!   ̄`ー-=.._  :、  `、
        ヽ_i`┴'        `ー-、_  ``ー-;
        ┌',ニニニニニニニiコー--:r-┐ `Tー-''"
        ,:'´´    ///   ̄,.イ~''ー--;'
       ,:'_,.-:='ニモ''''',ヒニニキテ" i ,.-、ニ:;
     ,:'" _,.:'!`::‘';   、`ー‘´,  ; :'、, .i=-:i
     `~´  :. `~,! :.  ` ̄´ ,.:-!j 〉),'≡j
         .l ,' !  ,、 ` u r''  r、_/`::;'       まったくそのとおりだ!
         l ;`T"´ `:、  ! U |    i
         !.`━―-: i!  :   !    .!
         .! `~~`     '  ,:'i    |
         i  :       / /  _,.-'i!
         ヽ...._  _,.:'",..-'‐''"´   !
          「ii「l ̄           !、
          !ii| |  =・=・     _,.-''´ `、
         ,イ.iiLL__,,,....-―''"

  ベラルーシ軍管区司令官 イヴァン・ベローフ




134 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:44:06 ID:K6a7OP0U0




             ,、-─‐- 、、
            ,r'"´      ``ヽ、
          /    ゝ、       \
         j  .::/:/ ±ヽ  ``ヽ;::.:. .  \
         |::.:.::j::::!ヾVノj「 ̄`` ヾ::.:.:.:.  \
          ヽ:.:::レ'>‐ 'ー‐ - 、  \:::.:.:.  ヽ
           >.-─ ー─ー─-`>ヽ。ヽ::::.:./
           ,イ-‐y==z、;;;r==,'''ゞ 7ミミヾ;「
           `"´`1‐‘‐'゙^;!;:`゙='^` {ミミハ;;;!
              i  j       }ミイヘリ     奴らは堕落した変質者に他ならない!
            |   `ー'"´  u ノミ{jソ
                l   ''ニ二`   Y'゙.:.|
               ヽ       , イ .:.::|
              ノi>.、__,, ..、イ-‐─┴
             | 「ニ丁「ニニ|  「三j |
              _」」:::::| i|:::::::::|_ ,, 、-'"`ー-、、_

        空軍司令官 ヤーコフ・アルクスニス



              ,,,、-ー- 、
            ,ィ´      `ヽ
              //^ー‐'''"´``ヾ;:;:.\
           リ′ ー‐  _ ,,. i;;:;::::!
           j,,,,,__ j,r、__,,,,,,  |;:;:;:::|
              !~ー゚'j ,'´ー゚‐''  !;:;:;:::!
           !,   ! ;::.:. `` , リハ/
           |゙, ,L_;::.:.:.U / ,'jラ!    ただちに処断すべきでありましょうな!!
               l  ! _ __,, 、 ! jレ'1
            ヾ ー‐   , イ  |
              `i、_  , イ /  ,」、
             ト、 ニ´ , ィ''"´  |
             |」`T"´|「 「二!,ト、_
         _,、-‐''´ヽ!j」!_,」L__,/  ``''ー- 、_
     ,ィ77"´     /7              `777ュ、
    //"´      ,//               厂´ `ヽ
  / ,/        ,//  ,r──rrrr-rュ     /     ,j

 レニングラード軍管区司令官 パーヴェル・ドゥイベンコ





135 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:44:32 ID:K6a7OP0U0




会議に出席していた居並ぶ将官たちは、ヴォロシーロフとやる夫の発表に恐慌状態に陥り、
忠誠心を示すために次々とトゥハチェフスキーたちを罵倒する言葉を吐いていった。



       _-―――- 、._
     ,-"´          \
    /              ヽ
    ./       ::::::::::::::::::::::::ヽ
   |      :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
    l       :::::::::::::::::::::::::::::::::;l
   ` 、        (__人_) .;/
     `ー,、_         /
     /  `''ー─‐─''"´\



いったい、やる夫はどのような面持ちで彼らを眺めていたのだろうか・・・?





136 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:45:11 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年6月9日、検事総長ヴィシンスキーがトゥハチェフスキーら逮捕中の被告の嘆願書を政治局に提出する。


                  _,,....,_
              ,.-‐''" -- 、`"'‐- ,,_
          ‐=、'ニ´-  ̄` zー'ー- 、  ',
             -=ニ,.=-‐,..、 z` - ,_  `´!'
           `ーz‐' i.r ;ヽ'   rr;jー r'
             `i. '、(i       l
              ',,.r`'i.        i´              ,、_
               |  `      ̄,'                /  `'' - .,_     _,,
.             ,. '/`'‐.、   'ーr- '              /       `''ー '",.'
       __ ,.-i" .ヽ   `'ー ,、'、.      ,.、     /           , '
    ,.-'-´- 、    l   ヽ   ,'""i;\     | ',、.  /          ,.'
   ,.'       ヽ  '--.、,. '´'、-.、l、_!',. ヾ'.、 r'=! l. i ./         , '
   !        i  ./    ヽ ` l '、!ヽ,ゝ/.,ノ ,! l ./        , ,.'
   l        、  `' 、.   ヽ. |  ヾ ゚,.'  '  ィ i/    r;- .,_ ,.'.,.'
.   ',           ヽ     `' 、.  ヽ!. ,...!、!,_     '/     `'-、'ヽ;'
.    ヽ        ヽ     `' 、,.r'"  `"ヽ、_,,. '゙i ``'ー- .,,r'´;`ヽ ',
.    ヽ        ヽ   ,. ‐'         ヾ、 ! !    r'´;"'ー  i'
      ヽ       ,`ー'"          | `!. !   ,.ri"´`- , r'
       ヽ      '            ,. ‐'  |   ', ,. !,' `''  ,)'.´

         検事総長 アンドレイ・ヴィシンスキー




やる夫たちは、この嘆願書に次々と思いのままに罵詈雑言を書き込んでいった。


    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━─────
    ┃


                  淫売の悪党が。

                        ――― やる夫の書き込み



                まったく正確な評価だ。

                        ――― ヴォロシーロフの書き込み



      この汚らわしい裏切り者どもへの罰はただひとつ、銃殺しかない。

                        ――― カガノーヴィチの書き込み


                                                          ┃
                        ─────━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛





138 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:45:50 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年6月10日、国営タス通信がトゥハチェフスキー、ヤキール、ウボレーヴィチら8名の逮捕と
        彼らを裁く軍事法廷の開催を発表。世界中に衝撃を与える。


,,_________,,___________,,________
| (1)  16版      1937年6月10日  タス
| ────────────────────────────
|          事 .N┃
| | | | | | | | 実 .K┃  ┌──────────────┐
| | | | | | | | 糾...V ┃  │                      │ | | | | 特ト
| ────..明 D.┃  │                     .│ | | | | 別ゥ
| | | | | | | | を エ.┃  │                     │ | | | | 軍ハ
| | | | | | | | 宣. ジ.┃  │        ,,,,,,,,,,,          │ | | | | 法チ
| ──── 言 .ョ .┃  │       [|,,,,★,|]          .│ | | | | 廷ェ
| | | | | | | |   .フ ┃  │      (__・∀・)          .│ | | | | をフ
| | | | | | | |   委.┃  │     /´~ V:V~ヽ         │ | | | | 開ス
| ────   員.┃  │__/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\_.│ | | | | 催キ
| | | | | | | |      .┃  │    |             |   │ | | | |  |
| | | | | | | |      .┃  └──────────────┘      逮
| ────── . ┃    ヤキール、ウボレヴィッチらも逮捕       捕
| | | | | | | | 新. | | |┃| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |
| | | | | | | | 事. | | |┃| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |





139 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:46:59 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年6月11日、トゥハチェフスキー・ヤキール・ウボレヴィッチ・フェーリドマンら赤軍将官8名を裁く
        最高裁軍事法廷が開催される。


         、_    、  、     _、-                             -、_   ,、  ,、
        、, `'-、 `'-、゙'-,、-'´              ,、- '  ̄`' -、             `' -i'゙ ,、-'´  ,、-'´、-
         `'-、 `'-、 `i-'               /   、 ─ 、  \              ゙-i  ,、-'´,、 '´
           `'-─゙-┘               i゙  // ̄\\ ゙:              └-゙─'´
        `' -、                        !  ;  | ´','','` |  ;  !                    _ ,、-
        、  `' -、                    └-┘ \_/ .└-┘                 ,、- ' ゙  _
         `' -、.  `'>              | ̄ ̄`!     i´ ̄ ̄|                <゙   ,、- '´
,        -、   i`' T゙              ├─┬''''''''''''''''''┬─┤              ゙T '´!_,.,_ ,、.,,
        i/ソi~'),!-、.i_               | ;;  | ̄ ̄ ̄ ̄|  ;; |             ,...,,.-,!c,=!i_・i.!_;,ノ
        ⌒'`ヽゝソ ! ')i゙;ゝ     _ _ _ _ | ;;  |  _ O _ .|  ;; | _ _ _ _       (・.)(゚ノ゙ゝ ' ' ' ´
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          i     !   i 丿 く i i i ! !- ┬ - ┤i- ∩ ┐┌ ∩ -i├ - ┬ -! i !゙(マi i゙T''゙ヽi.   i    i
          i     !   i .i~i ゙',゙.!    ! !  .i.  i二二二二二二二二!   !  i .! !' '/./  i!.


                      , -──‐‐-、
                     / ,-─==-‐‐、\
                    / ,,---、  ,,,---、ヽ
                    i ''"フ-ァ'ハ ,r‐< i
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                   __| ,,、--└Li┘---、 |___
                  { ti/   /\   \iァ }
                   Y    ./´ ̄`\   Y´
                  ノ  ∠__/\_ヾ、  ヽ
                 / /  /  i  ヽ ヽ   \
                i  /   ,'    i   ヽ ヽ   !
                | i   i     i    i  }    }
            ,.、-‐‐┤ :   !     !    }  ! ノ ノ‐--、,_
         ,、-''"    ヽ ヽ  ヽ丶   !   ノ ノ  /    `‐-、,_
      ,、-'"         \ \ ヽヽ  !  /    //         `'‐、,_
     /            \ヽ、,,__ ヽ、,, i/ //  /            \
    / \             ヽ  `r-、,  _/ /   /            / i

              最高裁長官 ヴァシーリー・ウルリッヒ



裁判長はモスクワ見せしめ裁判と同じウルリッヒであったが、
その他の判事たちはそのほとんどが赤軍将官で構成されるという異例の形で進められた。





140 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:47:32 ID:K6a7OP0U0




判事として選任されたのは、トゥハチェフスキーの後任として国防人民委員部次官に就任していたエゴロフ、
さらにエゴロフの穴埋めに参謀総長に任命されていたシャポシニコフ。



              , --、
                /   ,. --─--  .._
       '⌒ヽ、 {  / : : : : : : : : : : : : : :`丶、
           ≫゙'´/ : : : : : : : : : : \: : : : : `:二ニ=‐
            /: : / : : : : : : : : / : : : : : ヽ : : : :\
         /: : :, ' : /: : : : : : : :/|: : / : :|: ', : : : : :ヽ
         .′ /: : : !: /: : : /:_厶l/|: : : :| |l }、: : : : : :'.
         |: : :|/|: : |/: : : /:,≠=ミヽ}: : :/ ハ|ム: : :! ト|
          |: : : : l: :/: : : /|/{{  rらい/|/ 工⌒l|: :||
          }: : : : |/イ : /     `ニ′   '゙_f]`刈 ∧|
       ノイ: : /, 、l: ∧            }、{ハ/
        |: l { rヘ:ハ{ ∪           }
        |ハlヽ \        , '⌒ヽ   /
           l: : `¬、       {__ _,ノ  , ′
           |ハ:∧|          /
         ┌‐┴-、__           , ′
.          ノ , -‐…` ¬< ̄ ̄´
           {_/         `ヽ

   国防人民委員部次官 アレクサンドル・エゴロフ(元帥)



                ,.- ───‐- 、
               ,r'´          ヽ
             /:::、               `、
                l;;::::::ヽ .i           l
            /;;;;::::::/ .:}             |
            !;;:::;;:;;:! ′ _,,,,,_         j
               リ^ヾ! . ''"´ ̄``   ‐==-〉
             { い  ゞ ,rェテン;:.  斤ュ,, /
            _lハ  i    '~´   ト,、`` !
           /.:1::u '、 U    ,;:  j!   ,!
         _/.:::::| 1  ;  ,r''"´`ー-';  /
        ,、‐'´1 .:.:.:::! ゙、   / `ー---' ! ,!′
_,,.、-‐''"´ .:.:.::::|  .:.:.::`、 \    ´ ̄  ,/ヽ、
     .:.:.::::::::::l.:.:.:.::::::::.\  ヽ、 _ _,.イ `ヽ `丶、
      .:.:.::::::::::l.:.::.:.:.::::::::::ヽ   ノ/1 /.:.:.::::|   `ー、、
゙、       .:.:.:.:::::|.:.:::::::::,r‐r‐ミ、   /.::l /^i::!       ヽ
 ',       .:.:.::l .:.:.::/ .:.::l::o::|    レ1::.: :リ    i   ,ハ
  i         .:::!:::::/ .:.:::|::.:.:|    Hj.:.:.:       |  /  i

     赤軍参謀総長 ボリス・シャポシニコフ





141 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:47:58 ID:K6a7OP0U0




そして、ブジョンヌイと、ブジョンヌイやヴォロシーロフらと並ぶ元帥ブリュヘル、



       /ニYニヽ    /`i
.      / (0)(0)ヽ  /  リ
.     /  ̄`´ ̄ ヽ|  /
     | ,-)    (-リ  ヒ
     | l ____//  ,`弋ヽ
   _ \ ` ⌒´.′.Y´  , `ヽ`.l
  / :  : :介〈  `ー〈::....ノ   Vヽ
  | : : : : ::〈 「`ヽ_ー 、 `ヾ_/ //:|
  | : : : : : /: | {::::} フ-、`ー┴‐- │
  | : : : 〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|



               __
             ,r'´i ̄   ̄`ー-、_
             /  ゙、,_        \
           /    /j!、ヽ、.        \
          ,!    ,!-ijk=-,!          \
            l   | /\氷,イ    `丶、     \
           ゙、  ,!' _,,,、、-ー──- 、、_ ヽ、    \
          ヽ,イ'´. / /      _,,、-'´ゝ、 `Y   ,,ノ
           /__/_/_,、==ニ、,,_   .゙i;;:ヽ」-‐'´
           `ヾ -tz‐,! :~'‐tz-, `` j r-{l
             i  '´ !    ,!ヽ、   i;;:j,( ,!
                |   L,,、ィ、',,,,     Y ,イ
               l   ー--‐─ ,、   / ,|
             ヽ,   ー    , ィ´ _」、
              ,イゝ、_  _, ィr´-一'´  |
              |i} |-、T,r-ーi| 「三」 _」、_
         _,、-‐'"´ゞ、j  |i |  _」__,,.、-‐''"   ̄ ̄``ー-、
     ,ィrrイ´       ゞj!r‐'"´
  ,r'"´`Y´         ,!,!,!    _,ィtykkkrr、,,_

      特別極東軍管区司令官 ヴァシーリー・ブリュヘル(元帥)



その他、ベローフ、アルクスニスやドゥイベンコなどといった、
先の拡大会議でトゥハチェフスキーらを強烈に攻撃していた面々であった。

公正な裁判など、期待できようはずもなかった。





142 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:48:32 ID:K6a7OP0U0




 トゥハチェフスキー以下8名の被告は、赤軍内部の反ソ・トロツキストグループのメンバーであり
 ドイツ軍参謀本部に赤軍の重要機密を提供し、来るべき戦争において赤軍を敗北させるべく
 計画を立てていた・・・これは明らかな反国家的刑事犯罪であります!!


                  _,,....,_
              ,.-‐''" -- 、`"'‐- ,,_
          ‐=、'ニ´-  ̄` zー'ー- 、  ',
             -=ニ,.=-‐,..、 z` - ,_  `´!'
           `ーz‐' i.r ;ヽ'   rr;jー r'
             `i. '、(i       l
              ',,.r`'i.      _i´              ,、_
               |  `     'ー,'            /  `'' - .,_     _,,
.             ,. '/`'‐.、   'ーr- '              /       `''ー '",.'
       __ ,.-i" .ヽ   `'ー ,、'、.      ,.、     /           , '
    ,.-'-´- 、    l   ヽ   ,'""i;\     | ',、.  /          ,.'
   ,.'       ヽ  '--.、,. '´'、-.、l、_!',. ヾ'.、 r'=! l. i ./         , '
   !        i  ./    ヽ ` l '、!ヽ,ゝ/.,ノ ,! l ./        , ,.'
   l        、  `' 、.   ヽ. |  ヾ ゚,.'  '  ィ i/    r;- .,_ ,.'.,.'
.   ',           ヽ     `' 、.  ヽ!. ,...!、!,_     '/     `'-、'ヽ;'
.    ヽ        ヽ     `' 、,.r'"  `"ヽ、_,,. '゙i ``'ー- .,,r'´;`ヽ ',
.    ヽ        ヽ   ,. ‐'         ヾ、 ! !    r'´;"'ー  i'
      ヽ       ,`ー'"          | `!. !   ,.ri"´`- , r'
       ヽ      '            ,. ‐'  |   ', ,. !,' `''  ,)'.´
        ',、               , ‐'     !  / ','- .. ィ´l




145 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:49:18 ID:K6a7OP0U0




      , -- -  _
   _  ´           ` !
  <              !      -=ニ二 ̄ ̄ ̄_`\
  ヽ               i      -=_´_ ̄  _i´ 、`\ヽ、
   ヽ              !      `> i´`i./  ri;ゝ、.i:<
    ',   i        !       `i.人_ '     . r'´
     i   :i,、        i          |/´|  /´ 、>フ         よって裁判長!
.     」ノ´/./.、     !        /  .\. ' 、_//          検察は被告らの悪逆極まる凶悪性を鑑み、
    / r/´/´/:i.     !      , '/,'ー<´ ̄ >.-<_          被告全員に最高刑・・・銃殺刑を求刑するものです!!
    // / ./ ./     .!    _, -∠,/ノ'-i'´'、,.<  ./    ̄ニ-.、
    ! '. , ´,r' ̄ ̄ ̄ .`, - ´  , '´i'./ ./ / o'、´    /   .ヽ
.    ヽ     .!     / ./   ! i/  !/.   /    i      !
    ∧   .ノi、     / !     ! .l   /  /-‐‐-- .|      `!                 ,-、
    !!`ー--',ノ !   /  i     ! | / /       !       ヽ                / .ノ
    !` ー ´  i ./   i     .! |.//          i.         ヽ            / ./ ._  ,..、,_
.    !       !'´   !     !/'´           ヽ、       ヽ,       __ ./  `/ ./y' /__-`
     !     .!    !     !,-,                 /、      ´ ̄    ̄´/,-'    ./ i/ ./ ̄  二ヽ
.     !     !、   |      !`'              / ヽ             i /    ノ/ / /-‐  ̄
     !      i  /|     !              /   \            ! !      _;、,/
.     !、     / .l     ! _             i     .\_        ヽ`、ニフ ̄
      ',     /   i     !i' ;               i          ̄   ―-- _>'´



        __                                       rr‐-、
       l´ li                                       |l、_i
.       lー‐' !                                       i   l
       l   |                                     l   |
.      |   |                                      |  │ ___ .__
      l    L_.                                _/ ̄ヽ   !r´   i´ 〉   まったく妥当だっていう!!
    /⌒'|  / ̄ヽi ̄ヽ           /ニYニヽ            /  ',   |  ,|Y    | /
  r‐'i   |  |    |   |.          /( ゚ )( ゚ )ヽ         |    |   !   `´   l |    そこにいる連中は
  | !   '   !    !   l、       /::::⌒`´⌒::::\         !    '            | !    狂ったように「機械化師団」の
  ! ,!               |       | ,-)___(-、|        |                 ' |    創設を喚きたて、赤軍を破壊しようとした
  | ヽ             |        | l   |-┬-|  l |        |               /    「破壊活動分子」だっていう!!
.  \                 |       \   `ー'´   /        !              /
.    \          /       _/           ヽ、       ヽ           /       極刑以外ありえないっていう!!!





146 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:50:05 ID:K6a7OP0U0




         '   i l  ∥  !i  l   '.  l   l i  i
       i i !  !  i i i!   i   .!  i  ∥ i  ',
       │!  l| i  ソ i ン   /i  i   i 从 l  !i
      i i  |i  乂  /   / ソ ノ  ノ ノ ノ | |   i'
      ∥ l | |  ノ /  /リ /i / / ソ || |リ i   i!
      ! i | | ノ/___/_ソノ | ノ //ッ''ソjリ l   .li
      i i | |  |ヽ, 'ー'ヽ、 jノ /ノ─ "  リ |  !i
       | ! |│ |i.   ̄" °         j |  i ト 、       俺は・・・俺は悪夢を見ているのか・・・?
      イi i │ 从 U             リ.| i  ソソ  ヽ
    /::::::', t  人        、 丿 u  /| | j リ/   ヽ
   / \:::::', ヽヾ,i\   、,, ,,_,.ン'  /:::| ∥ /       ;
   /\◇:::::ヽ ヽ !:::丶、  `' ー "  . ':::jノ:ソjノ        i
  /\  \/\◇人ゞ::::: ::丶、   /:::::::::::::::::!       i
     \/\  \:::::::::::::::::::::::Tへ ::::::::::::::::::::::|       !



              ヽ  ミ==二===_彡:  ./  /|     |
              t  ヽ;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::;/ /  丶,  ⌒,
              丶 .`ー-________ ::;;;;' _.,∠ ,,,   ↑,κ |
               ';::ゝー- .________,.. -< `'  ノ'   | ソ`| |
                |ヘ|;;;ヾヽ`' ,' i::i    ー=._    | |丿 ノ
                ヽ;:ii`````'   /i           '   /      ・・・・・・
                  ヽi     /;;;|    .   U    'ソ
                  ` .     ':::::|  _  ヾ      |ノノ
                   i    ~. ´          / |





147 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:51:13 ID:K6a7OP0U0




                      , -──‐‐-、
                     / ,-─==-‐‐、\
                    / ,,---、  ,,,---、ヽ
                    i ''"フ-ァ'ハ ,r‐< i
                    |   '`ー゚ 」  L`゚‐'^ |
                   __| ,,、--└Li┘---、 |___        最高裁軍事法廷は、
                  { ti/   /\   \iァ }        もはやこれ以上の審理を必要としません。
                   Y    ./´ ̄`\   Y´
                  ノ  ∠__/\_ヾ、  ヽ        被告たちの有罪は明白。
                 / /  /  i  ヽ ヽ   \       一点の疑いようもなく明白です。
                i  /   ,'    i   ヽ ヽ   !
                | i   i     i    i  }    }      判決を言い渡します。
            ,.、-‐‐┤ :   !     !    }  ! ノ ノ‐--、,_
         ,、-''"    ヽ ヽ  ヽ丶   !   ノ ノ  /    `‐-、,_
      ,、-'"         \ \ ヽヽ  !  /    //         `'‐、,_
     /            \ヽ、,,__ ヽ、,, i/ //  /            \
    / \             ヽ  `r-、,  _/ /   /            / i





149 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:52:07 ID:K6a7OP0U0





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150 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:52:25 ID:K6a7OP0U0




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         ヽ _ノー=====ー- 、_   \   \
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        ヾニニ二二ニ''ー '‐‐ _ ィニフ´`ヽゝ,  ノ
          ゙ゞj^ヾテン`, ´`¨二ニ≡-、ミニソT´
             N   ``j′ `゙ー'-`  ゙ミ ,ィ‐,_ノ
            ヾ,   , ′      j,イj´ jカ
              i!  , `ー'  U '´ レ' ,イソ      (終わった・・・・)
             |  ' ー‐- 、  ; u i l゙¨´
            ヽ  ` `     , ‐'´ ,ト、
            「 ゝ、_ __, ィ ´-‐'´ ̄ l
           」!ヾrァy==「       |i




152 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:52:58 ID:K6a7OP0U0





                              ,,,,,,,,,
                              [|,,★,,|]
                             ( ゚Д゚)
                             / (y) つ    人民の判決が出た!!
                             ∪/ |      刑は直ちに執行される!裏切りものどもを連行しろ!
                             し"し

            , -──‐- 、、
            !          `丶、
            ! ,r‐- 、       `丶、
           ! 〈 Vソ ノ.:.:.:.`ヽ、      \
             ヽ >=く_ __   `ヽ、     \
             ヽ1'´ _ _」ニエユyo`丶、   ヽ
              ノ. ´ -‐ ''"´  ̄ `ミミヽ、 \__ノ
             (.:.:.:.:.::'´ ヽニ‘フ`  ミ: : : \_ノ
                ``};;}  、 ̄`   ミ:/⌒: : :!
               「L_,,. `ヽ   リ )ノノ :,′
                 ',  _ _       ,.イヽ:!      ・・・きみ、後で同志やる夫に伝えてくれ。
                     ',`ニニ ´    ,' /  l
                     l      ,. . イ_,'_ _L
                   `> ‐「. : : : : : : : : : :}
                  「{{「:::|. : : : : : : : : : :.|
                  |:l:|::::::L.-──‐- 、j!
                   _」"´.::::::::::::::::::::::::::::::::〈
                /7.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                //.:::r ェニニニニニヽ.:.:.::::::::::::.',
                 //:::/ レ'´  ̄``ヽ孑'´`ヽ.:.:::',
              〃/ /        `丶  \|





153 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:53:42 ID:K6a7OP0U0




            ,,.. =-ー、
        ,,..-‐''~゛   ノ
      _/   /,,,,,/^)
   _,,..=''゙ ;;;,,wakkein;ゝ-/
  \_ ,ッケ(c,,.へ、__ー-〈.
    ~゙}"  / t_。;y゙ヾ::;ゝ
    ( (r゙ソ     /|
      Yヘ i   "_'' /         たとえ、私が「裏切り者」だとしても、
      i゙  ヽ、   ̄ /          かつて革命のために身命を捧げて戦った事実までは
     / ̄ ̄""''i_,,..ノ          否定できない・・・
    |_└ー┘/T!7
    (~  ⌒;⌒ヾ;〈           私は共産主義の勝利に対する無限の信念を抱いたまま死ぬつもりだ。
   /    _:_  i、
.  // ̄Y´少将`い,          「裏切り者」のヤキールは、赤軍軍人として死んだと伝えてくれ。
  /   /  ̄⌒ ヽ !,
.  }   /       ヽ ヽ.
  {  /  :::iii|||iiiii;;;; }, ヽ.
  {ii||||  ::;;;iiii||||||iiiii;;;; }  ヽ.
  }ii|||{ ::;;;iiii||||||||iiiii;;;; ノ ::;;;ヽ
  !ii|||{. ::;;iii||||||||!!!ii;;;;ノ ::;;ii||,}
  ~ヾ㌫,  !!!7^レ~^ノノ ::;;iii||,}
    〉lll| !!" ^ ///} ::;;iii|,}
   ヘ !|     ///| :::;;iii/





154 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:54:29 ID:K6a7OP0U0




   ――― 1937年6月12日未明、死刑執行。被告全員が一時間以内に銃殺された。



           lⅣ  ."、    /圭圭Ⅳ             _    ,,i!!″     . ィ幺圭圭圭才㌢ー'″
          /./    l「    ../圭圭Ⅳ             ,,il″   .´      ィ幺圭圭圭才'"
     .,i''l   .,〃    .〃 /  ./圭圭Ⅳ     .,.     _ /″           ィ幺圭圭圭才 ´        _ン'
    ,lⅣ  〃   .,〃 ./  ,/圭圭/     ./     ,r'./     .,    ィ幺圭圭圭才゛        . _,,-へ.iii
   .〃   ./l   、〃 ,ir /圭圭/    .,〃    .,ノン′  .,,ir'"  ィ幺圭圭Ⅳ'″      ィ幺圭圭㌢''圭圭
   〃  .,ノ~;/  .,/./ .,ノ/ /圭圭Ⅳ .,.. |″    ,i'ン"   ,ii'" .,..-'イ圭圭Ⅳ゛   ___i才"       `'''″
  .il″ /圭Ⅳ ,ィ彰i彡'゙i/'"圭圭圭込才Ⅳ    ,-/'" ,.. ;;/!"._.刈圭圭圭Ⅳ_..-、.,才㌢'"゛
. ,i|′ ,/圭圭レ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭|  ,il!ン''/...-彡 '',゙..ィ幺圭圭圭,ィ幺圭才"'"
// 幺圭圭レ゙圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭Ⅳ. |/‐才ンィ幺゙‐'゙圭圭圭圭才゙‐'''^゙゙''″         _..i
/幺;圭圭〃圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭込ィ幺,iテア´圭圭圭圭圭圭才"      _,,,...i;;;;iv=ゞ´
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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭i彡ィ幺圭才               ィ幺圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才'´             _..- _ィ刈圭圭Ⅳ   .゙'''゙゙゙´ ,,-''"
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才″_____.圭圭彡''彡丞'"゛        ‐‐‐'"
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才_,,ィ幺圭圭圭圭才 ゙゙゙̄‐'"゛
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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才 '" ̄゛ . _..yrー''“''''"    . _,,.. -;;ニニコニ;;r‐
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭_.-‐'' 二ニ  ―ニニ`-'”'"゛     .,_iiir=`-''''"´





155 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:55:10 ID:K6a7OP0U0





            ,.:-=;1―;1―;1―;1,=-;:、
            ミ             ゙ミ
.              ミ      ★      ゙ミ
           /ミ             ゙ミ \
          《  ミ;========゙ミ } 》
.             》/ / / :/ : : : : : : : : : \ ∨《
.            /// : :/ :/ : : : /:/ |: : : : : ∨^:|
           l∨ : : l :/: : :// / :八 : : : l: l : :|
           | :| : : :|/ :/ //:/ :/  ヽ: : | ハ: :|       この軍事法廷は前回までの「見せしめ裁判」とは違い、
           | :| : : :|≧x、/イ//,.ィ≦ハ ノ : l: :|       外部に公開されることもなく、驚くほど性急に
           } :|八 :代uzノ    弋uzノ仏イノ: :|       進められ決着しました。
.           ′:} 仆⊂⊃     ⊂⊃イ 八 : :|       国民には事実のみが突きつけられたのです。
.        /: : / 八 >  ~~~ .イ}{ : : : |
.        /: : 〈 // ̄》 》≫=≪《 《V ∧: : :        トゥハチェフスキーらの粛清は、
.        / : : : : {   》《_》《_》《 〈 /  、: :丶      やる夫たちによる最初の無造作な殺戮でした。
       /: : : : : : }   《_/八_》      }: : : :\
     /: : : : : : :/    ∨{><}{    {: : : : : : :\   世に言う赤軍大粛清です。
    / : : : : : : /人,___人}><}人__人\ : : : : : :ヽ  当時、世界で最も機械化された軍隊であった赤軍は、
   《 : : : : : : // { ̄/∨`¨¨¨´∨\ ̄} \\ : : : : : \これに続くわずか数ヶ月の間に、完全に死滅していまいます・・・
  《 : : : : :/ 《(   } {_人    人_} {  )》 \ : : : : :》
   》: : :/   》)  人人_))   ((_人ノ (《    \: : :《
  《 :/    《(    \        /    )》      \ 》
   `\\    ≫x、    \__/   ,x≪     //





156 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:55:50 ID:K6a7OP0U0





判事としてトゥハチェフスキーらを破滅させた赤軍将官らも、恐怖に取り付かれていた。
判事の一人であるベローフは裁判後に友人に語っている。



        ,.:r‐'''''ー--::.
       /  !      `ー-:._
       ,'   i      、  `ヽ、
       i  , :.       `ヽ、  \
       !  : .,:..、        ヽ、  ヽ、
       !  :.r'十`i- ._       :、  `、
       、 .!ヽ|ノ,!   ̄`ー-=.._  :、  `、
        ヽ_i`┴'        `ー-、_  ``ー-;
        ┌',ニニニニニニニiコー--:r-┐ `Tー-''"
        ,:'´´    ///   ̄,.イ~''ー--;'
       ,:'_,.-:='ニモ''''',ヒニニキテ" i ,.-、ニ:;
     ,:'" _,.:'!`::‘';   、`ー‘´,  ; :'、, .i=-:i
     `~´  :. `~,! :.  ` ̄´ ,.:-!j 〉),'≡j       明日は私自身が被告席に立たされているかもしれない・・・
         .l ,' !  ,、 ` u r''  r、_/`::;'
         l ;`T"´ `:、  ! U |    i
         !.`━―-: i!  :   !    .!
         .! `~~`     '  ,:'i    |
         i  :       / /  _,.-'i!
         ヽ...._  _,.:'",..-'‐''"´   !
          「ii「l ̄           !、
          !ii| |  =・=・     _,.-''´ `、
         ,イ.iiLL__,,,....-―''"



・・・後に、彼らの予感は的中することになるのだった。




158 : ◆J7qCZtZxmc:2013/09/16(月) 22:56:16 ID:K6a7OP0U0




トゥハチェフスキー裁判に間髪をいれず、ヴォロシーロフは大規模な粛軍を発動。
自らの部下を数百人単位で次々と告発していった。



                      / ̄ ̄\      ヽ_,
                    / ノ  \ \     ヽ(_/
                    |  (◎)(◎) |      ) (
                    |  (__人__)  |     ノ (`
                     .|   |!i!i!i!i|  .}    ´⌒\
                         .|   |i!i!i!i:|  }
                     ヽ  ` ⌒´   }         裏切り者のスパイは皆殺しだぁ!!!
              ___._,r、   iヽ     ノ
            /`ヽ_j'、_ノ ̄l!'´ヾ-` ¨¨_ { ..
           ∧ ,ノ  Yヽ  l  ヽ     7ヽ~ヘヽ.、
          /-'´「 ヽ ヽj_. l   ト、  /〃ハ  | ヽ `ヾ 、_
         r'´, イ ヽ、 `,__,ィ、__)| l  ヾヽ∧'〃ノ゙ヽl  ヽ  ヽj`ヽ
         / '´  ト、  Yrイ  ∧l ',  ヽ  Tヘ',   l _..ノ   l j ',
        ,′   .}、二ィ } /   l ヽ   ', |、、ヘ. | \  / }. ヘ
        i     トz'_ノ,イ    |   ',.  ', l、ヽヘ |   |     j/ l
        |   ノ \¨7/     l  ト、  ヾ 、ヽ ',.l   lー- //  |
        ゝ─'-- -r-`'      l  ',.ヽ ヽ ヽヽ!  | ̄  /j   l



結局、裁判から10日以内に准将29名、少将37名、中将1名、連隊政治委員16名、旅団政治委員17名、師団政治委員7名を含む
将校980名が逮捕され、そのうちのほとんどが後に銃殺。



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