ついに発動された
エジョフの党内粛清計画!
___ __________
∨
,,,,,,,,,,, || || ,,,,,,,,,
[,,|,,,★,|,] || || [,|,★,,,|,] / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`) 目 目 (・∀・ ) < 果たしてこれは
( つ )つ ⊂ NKVD,) | 大粛清へと続く一本道なのか?
┃レ __ | ̄ ̄ ̄ ̄ | ___,ノ┃ | 結末はまだ誰にもわからない。
┗━┳┳\ | ̄ ̄ ̄ ̄|,/━┳┳┛ | 情勢はまだまだ五里霧中なのだ
┃┃ |_____,,| ┃┃ |
484 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:00:53 ID:K1yut6wQ0
かつて、限られた少数のエリート・・・労働者の前衛を名乗った革命家たちの結社「ボリシェヴィキ党」は
やる夫支配下において大衆政党として大幅にかじを切り、
さらに農業集団化を始めとする「全戦線における社会主義的攻勢」下においてその党勢は絶頂に達した。
【1924年】
∧,,∧ ∧,,∧
∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧
( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )
l U l ( ´・) (・` )l と ノ
.u-u ( l). (l ) u-u'
`u-u' `u-u'
【1933年】
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ∧,,∧ ∧,,∧ u-u (l ) (∧,,∧ /⌒ヽ
`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ| U ( ´・) (・` )と ノ
∧,,∧u-∧,,∧ ) ( ノu ∧,,∧-u∧,,∧ ) ( ノu ∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧-u'∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) ( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ∧,,∧ ∧,,∧ u-u (l ) (∩,,∩ /⌒ヽu-u (l ) ( ノu-u
`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ x ・) (・ω・`) ∧∧u-u' `u-u'
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ| U ( ´・) (・` ) と ノ
∧,,∧u-∧,,∧ ) ( ノu ∧,,∧-u∧,,∧ ) ( ノu-u
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧-u'
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
1924年当時、約47万人だった党勢は、農業集団化直後の1933年には300万人を超えていた。
485 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:01:18 ID:K1yut6wQ0
まるで、当時中央ヨーロッパにおいて急激に台頭したヒトラーのナチス党が
党員数390万人を数えていたことに大急ぎで追随しようとしていたかのようである。
_ __
__ _ , ----彡’フ}
. ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..、 ィ:i:i\ /
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠二二ヽ\ ./:i:i:i:ヾ:i:iヽ--イ
/:.:_:_:/:.:.:.:.:.:./:/|:l:.:.:.:.ヽ:.:.:゚, /:i:i:i:i:i:i:i:i:iV:i}
':.:.{/ |:.:.:.:.:.:./X__!ハ:.:.:.:.:.}:.:.:.i ':i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}/
i:.:/ト イ:.:.:. !:.芹Vト \:.:ム:.:.:| /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/
|〈/:{ |:.:.:.:.|' 以 ソ|:.:.:.:| ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i/
/:.:.:.:ハ |:.:.:.:.| イメ/:.:.:. ! .イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:iイ
/:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:i| ` - ∧:.:/厶ィ7:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i/イ
':.i:.:.:l:.:.:从:.:.:.l| .イ:.:.イ|+ォ| /:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i/′
{/|:.:ハ:.:.:.:.:Ⅳ/ ≧==:.:.:.:.イ/i|  ̄ {:i:i':i:i:i:i:i:i:i:i:i/
乂 /:ノ /: :{://i/:/:i | V:i:i:i:i:i:i:i:i イ
斗イ:/⌒ ー/: : : : イi/ イ:i:i∧ ヾ:i:i:i:i/
.イ>'"  ̄`フ /: : :ィi〔シ:イ:i:i:i:i:i:i:ヽ マ´ ____
/:`ヽ ィ´⌒ ./: :イi/:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\_/ ./_ノ ヽ、_\
.イ:i:i:i:i:i:V :! ./: /iイ: :イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/. / (● ) (● )\ チラッチラッ
/:i:i:i:i:i:i:i:/: :lrn /: /i//:i:i:i:i:i:i:i:i:i:イ ./ /////(__人__)///\
/:i:i:i:i:i:i:i:/l: : l /: /iイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ | |
./:i:i:i:i:i:i:i:/トZ: :l./: /0:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i / \ /
結局、急進的政策の下でなお国家と体制を維持するためには、
大衆的支持基盤を獲得しなければならなかったということだった。
かつてレーニンが目指した社会的少数エリートによる寡頭支配政党は現実にはならなかった。
486 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:01:44 ID:K1yut6wQ0
しかし、急激な党勢拡大は、質的に極めて疑わしい人々の党内流入をもたらした。
__
__ / ./) __
/ ./) 三三)/) / ./)
三三)/) ∧,,∧ ∧,,∧ 三三)/)
三三)/ (´;ω;) (;ω;`) 三三)/
∧∧ と φ) .( つφノ ∧,,∧ __
( ´;ω)/⌒/⌒/ ̄/⌒/⌒/ ̄(ω;` ) / ./)
/ _∧,,∧口 ∧,,∧ ⌒ □と_ ヽ 三三)/)
∧,,∧ (/( ´;)η口(;` )/⌒/ /_ノ 三三)/)
∧ ∧ (・ω・ ) <定時だ、定時だ ∥ ̄(l ノ  ̄( ノ ̄ ̄ ̄|| 三三)/
(ω・ ) 日⊂ ノ三 __`ー‐' `ー‐'
| U 三 u-u / ../) __
u-u 三三)/) / ./)
∧ ∧ ∧ ∧ 三三)/) 三三)/)
( ・ω) <どこ飲みに行く? (ω・ )<和民でよくね? 三三)/ 三三)/
| U 三 | U 三
u-u u-u
党員資格だけを目的にしてロクな党員活動もしない幽霊党員や、
ブルジョワ的経歴を持つ者、はてには反ソ的思想を持つ者たちが大量に流れ込んでしまったのである。
488 :
羊羹が意見募集中、詳しくは一休で :2013/06/22(土) 21:02:57 ID:gKKT70Uw0
ここら辺は日本でも小泉チルドレンに似たものがあるよね 487 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:02:52 ID:K1yut6wQ0
こういった不当・不正党員の洗い出し・ふるい落としを目的とした党員資格の総点検は、
肥大化しすぎた党のぜい肉をそぎ落とすためにもキーロフ暗殺以前から計画されていたものだった。
【党員資格審議中】
∧,,∧ ~♪~♪♪~>
(・ω・`)∩
⊂( )ノ
`u-u'
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
__( )( )( )( )_
( 審 ) 審 ) 審 ) 審 ) |
不適切と判断された者は党員資格のはく奪・・・つまり党から除名されることとなる。
489 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:03:09 ID:K1yut6wQ0
【補足】
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
= ゙ミ
ミ ★ ゙ミ
ミ ゙ミ
ミ;=======゙ミ
/ ,= ヽ
/ ,=' _ ∧_ _,, チーストカ
/,,_ {i ,~ ~ /´ ハ^、_ 本来、「粛 清」とはこのような
ヽi} / / / ヽ_/ ヽ__,,\ 党員資格の書類的点検のことをさし、
{ | _|__,,/ /  ̄ \ヽ そこから一般に「党からの除名」を
ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ 表す言葉となりました。
|`、ヽ.__ノ ヽ-‐' _/
| |{i t _ / | つまり、通常は大粛清と言うと
| | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| | 大規模な党員点検・除名のことであり、
// i} / }-‐斤ヒl、__| l| | 必ずしも生命に直結する重罰のことを
r、 //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ 意味したのではありません。
__ゝ |i}^V'' __/ }} ハ {{ |
ヽ ノ' `j }} /X | {{ |
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
= ゙ミ
ミ ★ ゙ミ
r―ミ ゙ミ
l ミ;=======.:::゙ミ
ヽ / ※ ※ ※ ∧ ですので、学術本などでは
. / r―_‐_'i:¨:¨´:l ̄:`ヽ} 1937年~39年の大規模な弾圧を
{ ※ /: ´/: :/`:./;ハ:`: :l: l より適切に表現するために
} f: /fてハヾ´ /f'云ヾハ:} 「大テロル」という言葉を使うのが普通です。
. { ※ }:{ 弋__ノ 弋::リ j//
ハ {:ヾゝ'''' ,、 ''',イ ヽ 単なる党からの除名は「粛清」、
. /: } ※. }: : ;>‐‐--‐<ヽ }_ 処刑については「テロル」と表します。
/: :.{ l:/{i{ (ニニXニニ)} :.{ ※ ヘ
,.イ: : :/ ※ l:ヾ}i} 〃{i {i: :ヽ ヽ ただし、この物語では一般的に使われている
. {:ヽ: :.く /: :j:ヾx、_ノノゞ≠'j : :.} ※ } 「大粛清」の語をそのまま使いますのであしからず・・・
.r<:ヽ:`:ー`ヽ,/f'"::`ーt‐f´:t‐r‐':ヘ:-'`¨¨:}´
490 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:03:43 ID:K1yut6wQ0
,.:-=;1ー;1―;1―;1―;1―;1―;1―,=;:、
ミ ゙ミ
ミ ゙ミ
ミ ★ ゙ミ
ミ ゙ミ
ミ ゙ミ
ミ;==============゙ミ
〃. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:ヽ k
. / . : : .:.:|: : : : : : : .:人: : : : : : : : :', ! :', さて・・・1935年のなかば、
,'. : : : :.:.:.:.|: : :,':,'.: : / \\_.:.:.:|.: : :.! *|.:| エジョフはこの党員資格点検を
. |: : :.:.: :.:.:.|.:.://.:.//  ̄ \\メ、.:.:.:! |.:.:| トロツキスト追放の一大キャンペーンに
. 人 、 :. :.:イ//// ,.-≠ ミ.、!.:,' ,'.:. | 利用することを思いつきます。
\\:.:.:.:lYl⌒ヽ /| :::::::l! |/ ,': : :|
l\\八 フ:ノ ′ フ__ノ' ,' l.:.:.: :| ではなぜ、そのようなキャンペーンが
|ハ *ミ ,,`´ '' .イ *|.:.:. | 必要だったのでしょうか?
. ノハ >.....__冖_ <:八 い、ヘ 彼らは本当に「トロツキストの脅威」
r 彡.:.:.,' !:.|「≠介トn,、リ≠、.:\ \\\ なるものが党内に潜伏していると
<-=≠:/ ,'.:〈チ_/小.シ〃゙ ト、У.:.ハ. \< 思っていたのでしょうか?
/-=/ /.:f癶=キト込、/:.:.:.〈〉ー-ハ ※ ∨\
>-´ ※ //xタミⅩ彡:::ム|:.:.:.:.:.:〉.:.:.:.:.:', ∨.: \
 ̄|>x、._/-_j斗'"ハ:::ハ:::/|.:.|:.:.:./\ .:.:.:.|___/\.:. /
【補足終わり】
491 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:04:37 ID:K1yut6wQ0
1935年にはいると、やる夫は腐敗し封建領主化した地方幹部らを攻撃・統制する手段を模索していた。
そこで(故意にか、それとも偶然にか)作り出したのが「トロツキストの脅威」という方便だった。
.____
;/ ノ( \;
;/ _ノ 三ヽ、_ \;
;/ノ(( 。 )三( ゚ )∪\;
;.| ⌒ (__人__) ノ( |.;
..;\ u. . |++++| ⌒ /;
.,∧、 ∧
∧ .r-‐i''''''i'''‐-、 | |
| | o| o! .o i o ! o. | |
| | .|\_|`‐´`‐/|_/|. | |
| | / ● く.● | | |
| | / | ,r ●,,>、 ミ | |
| | i ,/ 彡、´゚ 彡‐∪‐ミ、`\_∞∞ [,|,,★,,|] ∬
∞∞ / /i ヽノ /:.\__三),‐ -、 ミ,,゜Д゜ノ,っ━~
(三___/ .| (王) /::::: . |.| > _と~,,, ~,,,ノ_. ∀
ノ |.| ::::| /:::::.. .. .. ヽ/ .ミ,,,/~), .| ┷┳━
ヾ .. :::/ /\ ヽ .:::... .. /゙  ̄ ̄ ̄ .し'J ̄ ̄|... ┃
/ ....... ( ( ..:':'.:. ヽ i .:::: \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .┻
実際のところ、身内を表立って敵として攻撃することも「腐敗幹部」としてやり玉に挙げることも難しかった。
なぜならば、そのような「スキャンダル」はつまるところ「ボリシェヴィキ党の組織的腐敗」を暴露してしまい
守るべき党権力そのものを崩壊させてしまいかねないからである。
492 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:05:05 ID:K1yut6wQ0
だから、「トロツキスト」という党の敵を描き出し、地方の腐敗・過失を、
エヌキゼが言われたような「トロツキストを支援する行為」として指弾し、
あるいは「トロツキスト」そのものとして批判することで党の権威を損なわずに患部を切除しようとしたのだ。
____
/::::::::: u\
/ノ└ \,三_ノ\ ,∩__
/:::::⌒( ●)三(●)\ fつuu
|::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | | |
\::::::::: ` ⌒´ ,/_ | |
ヽ i 丿
/(⌒) / ̄ ̄´
/ / /
ともかく、今回の党員資格点検では地方党機関の腐敗した部分が、トロツキストとして追放される予定であった。
少なくともやる夫が意図していた粛清の目的はそうであったと思われる。
493 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:05:56 ID:K1yut6wQ0
エジョフがどこまでやる夫の真意に気づいていたか・・・(そもそもやる夫の真意とやらも推測にすぎないけども)
それははっきりとはわからない。
/: : : : :/: : : : : ://: : : : : : : : : : : : :\
,' : : | : ': : : :///: : : _: : -―: : : : ヽ: ヽ\
': : : :|: :|: : : l´/: : : /: : : : : : :/ : : }: : :\
/ :l : : l: :l: : : l´ニニニ: :-: : : : :/: : :/ / : l: :
/: :l: : : :ヽl: : : |二_:―――: : ´: : /: /: : :|: :
/:/: l: : : : : ゝ: :l:|ヤッ≧==、―‐ァ:/: :イ : : /: :
. / / /: l : : : : : : ヽトト弐 jトヽ=彡'_ ,r≦メ: : / l: :
/:イ / : |: : :l: : : : : : :ゝ- -=テ¬元ソ/: ∨:/l /
. |:l l: |:l: :|:l: : |: : : : : : : :\---‐ ⌒i{ 彡 : : /l///
. l|l l: |:l: :| l: : | : : : : : : : ヽ ヽ、 、 冫メ --彳´/´
. 'リ l: |:l: :| l: : ヽ: : :ヽ: : : : :vl-`、、´/: : : : :l|
_∧l」 -ゝ……―- 、: :i: :lリ` ィヽ : : : : : l l'\
/. ´ ______`" ‐<lム: l : : : : l|:|
. /l/ / ` 、 \>: : :/: :l.l:|
. / / / \ \/l //ノ'
中央委員会書記・党統制委員会議長
ニコライ・エジョフ
だが、熱烈で忠実な党員であった彼はやる夫の方針をそのまま受け入れたはずである。
少なくとも、党内には忠誠心が疑わしいか、もっと言えば党にとって危険な人間がいる。
彼らは排除されなければならず、しかもこれは党の存続にとり危急の問題である、と・・・
494 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:06:14 ID:K1yut6wQ0
しかし、中級・下級の実務担当者、あるいは地方党機関の重鎮らは
今回の党員資格点検を今までとおなじ単なる事務書類点検にすぎないと考えていた。
_______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
||
|| 今後の審議どうよ
|| ∧,,∧ ∧,,∧ 適当にやってりゃいいべ
|| (´・ω・) (・ω・`)
___[三]_||_ ∧,,∧つc□ 匚Pと ∧,,∧
────┬┬┘ ( ´・ω) -u' `u- (ω・` ) 早く帰りてー
││ ( つc□ 匚Pと )
┷┷ `u∧,,∧ ∧,,∧u'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ( ´・) (・` ) オレ明日有休
\ ( o つc□ 匚Pと o )
\ `u-u' `u-u'
\
そのためエジョフは配下の党機関の当局者らに、単なる幽霊党員のあぶり出しではなく
トロツキストを見つけ出して追放するようにはっぱをかけねばならなかった。
496 :
羊羹が意見募集中、詳しくは一休で :2013/06/22(土) 21:07:34 ID:78b0vevo0
同僚を肩叩きする人事部みたいなもんだから、乗り気になれという方が無茶だしなあ 495 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:07:18 ID:K1yut6wQ0
_ -―……―- _
. . ´ ` 、
. / \
.. / / 、 ヽ /ヽ、 /\ /\ /\
. / / // / ヽ ∧ / \/ \/ \/ \/
/ /'´/ / / . | ∨ ∧ .ノ
. ′ . // / / | | | ', ヽ 我が連邦国内には必ずトロツキストのセンターがある!
| / / l' / // . // . /| || \ 奴らは党内に潜り込み堂々と党員証をブラ下げて
| ' ' | | |// // / ィ /| /┤ || / 党員面している!!
|// | | |/ /∠、 彡 ´///∠イ l, V / このような連中は追放されねばならない!!
l// / | | |/代汀ヘ≧='彡ィfjアノ/ .イv | /
| l / | ト l|`{  ̄ ´}__,_{ ̄イイ l| ,l |  ̄ ̄|_ /ヽ、 /\ /\ /
| | ′| ∨ゝゝ rソ⌒V` / イ|l|/ (ヽ、//\/ \/ \/ \/
l || | ヘヘ\  ̄ - / イ /l/l/ノ ヽ´ヽ、ヽ
`l|| { ヘヽ ,. __¬/| | |/ ノ (,ゝ、 \ ヽ l、
| | | ヘ ||ヽl> . / |!|| ヽ、 ヽ、 | | ! l
| | | ∧∧ヘ \/  ̄l | lヽ| ヽ ヽ/ l | l
ゝv∨ ∧ ヘヘ ∧ | | | ト 〉 `ヽ l/
Vv V ∧ トヽ{ | | | / / ,!
497 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:07:57 ID:K1yut6wQ0
/::::::::::::::::/::/:::::::::/::::::::::::::::}::::、:::: ヘ::::ヘ
.i:::::::::::/::/;イ:::::::::/:::::::::::::::ノ::∧:::ヘ:::i::ヘ::::ヘ
l:::::::::::l:::l/:::::::/:::::::::::::::; /::/ V::::l:::l::::l:::::::i
|!:::::::::|:/:::/::::::::_:: - '´,.イ/ ヽ:|:::!:::|::::::::l 地方党委員会書記、人事担当者の同志諸君!
|!:::::::l::!|::ムr‐'=z-x.._,ィイ ,.....z‐'''"リ!:j:::|::::::|l:|
|ヘ:::::ヘ:V´、で妁ミくヽ /´x'iチ妁'7'|:::/:::::リ |! 重要なのは敵が党内に潜り込んでいること、
|:::ヘ::::::::ヘ ` ̄ ,レ勹i{, ` ̄ノ ノ/::::::/./ そして正式な党員証を持ち、党籍を保持し、党員として働いていることだ!
|:::::::ゝ、:::::ゝ、..ノ _ノ' ! ヽ_ ...ィ///イ
.!:::|:::|::::::|`ヽ r / ` /リ}:::/:::| 敵は党員の顔をしている!
!::|:::|::::::ヘ __ _ {//:|::|::|::| 敵は追及から逃げるために、何としてでも党員であろうとする!
|::|:::|::::::|_:ヽ ´ ‐ ` .イ´|::|::|::|::|
|::|:::|::::::|:|:::::|ヽ イ:|:::::|::|::|::|::| これが敵の戦術だ!
.!:|:::|::::::|:|::r:t.._ ` 、__ イ |、|_::ノイ:|::|::| 敵の戦術を理解せよ!
!:|::::::::::|:|::!:.:.:.:`¨:.:.:.:TT:::::¨´::|´:.:.:.:|::|::::::!
|::!:::i::l::|::|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|::|::::::|
t::|:::!::!::!:V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:ri:.:.:.:|::|:::::ノ
ー=ニ二:__;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;l::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
/::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/:: ハ:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.ハ 300万の党員の群れの中に潜り込んだ敵を、
. /:〃::.:.::::::/:::::::::::::.:::::::::::::::::/::/ ヽ:.:ヽ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.ハ
. ///::.:.:.:::::/:.:.:::.:.:::::::::::.:.:.:.;.ィ:.:/ , =‐\\、:ヽ、:.:.:.ヽ、:.ヽ:.:.:.\ 何としてでも探し出し追放するのだ!
i/ ':.:.:.:.:.:::.!:::::.:.:.:.::::._、-‐ ´ノィ≦彡ァztゥ芥ド=-ヽ‐-ヽ:、l:.:.:.:.:.:\
{ |:.:.:.:,l:.:.:l:.:.:..:.:::.:ィヤ心/ 〃ナア弋多ノ | ̄!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ヽヽ 党員証を持っているからとすぐに
. |:.:.:.ハ:.:!:.:.:.:.:.:ハ弐zハ {__ ´ ̄ l |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :. : :l`\ 本当の共産党員として信用してしまうような
V:.:{ ゝ!:.:.:.:./:.:ハ /}=ゝ ) / , ':.:. :/.:.:. : : :.:.: : :. : : l 警戒心の欠如はもうやめなければならない!
V:l ヽ:.:.:{ー‐ャ ´ソ  ̄ ̄ /: : /:.:. : : : .: :. : :. : !|
い jヽ|:.:.:.:.:.ゝ 丶、 ' ‐ァ'_ -ァ:.:.: : : : : : / /: :/: j|/
/: .:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、 tz‐ュ /´ ィ:/: /: :/:〃/: :ィ//
,.': : :.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>、 ー /〃lィ:_: イ ィ:ッ'/ {
/イ: :. : : :. :. : :.::_/ \_ ィ´ / rく / ノ"´ \
〃 !l /!: : /:. : イヽ ハ | ヽ 个 、_
498 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:08:48 ID:K1yut6wQ0
エジョフは地方の人事実務担当者らを招集した会議で、
党内に潜伏する党員として振舞う「面従腹背」のトロツキストを草の根分けても探し出すよう焚きつけた。
∧,,∧ .∧,,∧
∧∧(´‐ω‐`)(´‐ω‐`)∧∧
(´‐ω‐) ∧∧) ( ∧∧(‐ω‐`) (そんなこと急に言われてもな・・・)
| U (´‐ω‐`)(´‐ω‐`) と ノ
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u' `u-u'
「敵は党員であろうとする」という主張は、つまるところただ「党員である」だけでは「敵ではない」証拠とはならないということであり、
ボリシェヴィキ特有の脅迫神経的世界観を不気味にあらわしていた・・・
499 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:09:22 ID:K1yut6wQ0
: : : | : : | : : : : :/: : : /: : : : : : : : : : : _, : :':´: : / /: : : : : :/ __」: : : /: : : : : l
: : : | : :|: : : /: : ∠: :-‐: : : _: : -‐: ´_ .. ' ´ /: : : : :∠ -‐ ¬′:〃: : : : : |
: : :|: : |: : :/: /_: :-‐:_: 二 : -‐≪´ /: : : : :_;斗孑≠テ': : :く:} : : l : :!
: : : : : : :l: :/: 厶斗¬二托恭トミ丶`ミ==-‐'/: : _.. イ廴笊{′/ : :/ヘヽ: :|: : |
: : : : : : :∨ / ∨ 、 い込{‐ワ \ ヽ /:, '´ / 辷_ク / :,〃: : / }: : | : :,′
: : : : :l : : ヽ{ヘ._」 丶`二ニ´ -‐ ∠:イ __/ -‐‥ ¬'//: l: :/ /: : :|: / 従来、書類点検は党員資格に係る事案であり
\: : : ヽ: : :ト-┤ _」___/ __7⌒ヽ / : :レ' イ/ : /}/ その担当は党機関によるものだった。
: : :ヽ: : :丶 { 、 / 厶 -‐ ]┴、 } /:_/ィ: 〃/ '′
: : : :l:\ : :い \ 〉'′ / 廴'┐_厶.イ: :l:/イ しかし、今回の党員資格点検はテロリストの追放にも
: : : :l: : :\: :\ 丶、 _/ { -‐{ ∨: } !:| :|: :| 関わることであり、NKVDにも協力していただく。
: : : :l: : : : :l:ト- `=-  ̄ ̄ ̄ `、 `、 ∨厶{ :|: :|
: : : :|: : : : :!{ - , ヘ \_ _ヽ `ヽl: :| 地方の点検事務担当者各位においては、
: : : :|: : : : :い、 '′ } ‐ ¬ `} \{ NKVDの捜査と緊密に連携をとり職務を遂行されたし!
: : : :l: :l : : :|: :|\ _ -‐ ¬ / } 廴 -‐ヘ
: : : :|: :| : :| | 丶、 , ⌒ヽ '´-‐ …'´ ,〃 , {、 }
: : : :|: :l: : : |: :| 丶、{ ヽ -‐‥ / / ,′ l } ム
: : : :|: :|: : : |: :l`丶 `、 `、 /{ / { ∪ { ヽ
: : : :|: :|: : : |: :ト、 \____」 ├-< /∨ } { | }
: : : :|: :|: : : |: :| \ \ } { V { { { } { {
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
|::::::: i
|:::::::: /' '\ | もともとNKVDは党外の国家に対する脅威を取り締まるモンで、
|::::: --- , (---- 党機関の人事政策は管轄外なんやけど・・・
| (6 u ) ・ ・)( ^ヽ
| | ┃ノヨョヨコョヨi┃ | まぁテロリストやスパイの捜査・摘発に関しては
∧ | ┃ |コュユコュ|┃ | ワイらの方がプロやからな、協力させてもらうで。
/\\ヽ ┃ヽニニニソ┃ ノ
/ \ \ヽ. ┗━━┛/ \
. ‐-‐-‐------ーイ `、
内務人民委員・国家保安総人民委員
ゲンリフ・ヤゴダ
500 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:10:09 ID:K1yut6wQ0
∧,,∧ .∧,,∧ (党の政策になんで警察が首を突っ込むんだ?)
∧∧(`・ω・´)(`・ω・´)∧∧
(`・ω・´).∧∧) (∧∧(`・ω・´) (人事問題は地方党機関の「身内の事情」がもっとも絡む問題だ・・・
| U (`・ω・´)(`・ω・´) と ノ ヨソ者に引っ掻き回されたくないね!)
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u' `u-u' (党内はウチらの縄張りだ!中央の警察に口出しされるなんてごめんだ!)
ミミミミミ彡彡ミミミ
ミ巛巛巛彡ミミ巛巛
|:: ___ ___ ::|
|:: -・=, 、=・- ::| (と言っても、
(6 ⌒ )(・_・)( ⌒ 6) 向こうは協力する気なさそうやな・・・
| U ┃ノ三ヽ┃ |
ヽ ┗━┛ u/ こらややこしい問題に引き込まれてもたわ)
/\ `ー-一´ /
/ `ー--一'´ ヽ
/ | ヘ
|____r ミN K V D彡 i
| | | |
501 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:11:04 ID:K1yut6wQ0
――― ロストフ・ナ・ドヌ
, r--ュ r--ュ「77! rュ
777777l ./l| l///| !//////|―ュ r-‐ュ_ j r-ュ 」/l
//////|////! __ |///| _l//////|///| j7////77| !777ェ r='7//l| l//|l
///////////lイ/ト|///|l///////////lェ「77ヽ==='////////トt-=-=-l////ト=-'7/////l|-==イ///-=
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
(\___/)
( ̄l▼  ̄) ( )
/ ● ● | ( ) 中央から党員書類点検の通達?
__| l ___\l__ ( )
(_. ▲ ( 。--。 )`__ )─┛ トロツキストの追及・暴露と追放・・・
/ / ヽ (( ̄))/_/:::::/ まためんどくさい命令が来たモ~。
|::::::::::| / ( ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::| ̄
|::::::::::| |  ̄ ̄ヽ .ノ |:::::::| / こんなもの真面目にやる必要ないんだモ~!
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|/
/__________/ | |
| |-------------------| |
アゾフ・黒海地方委員会第一書記
ボリス・ペトロヴィッチ・シャボルダーエフ
502 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:12:03 ID:K1yut6wQ0
__
[|,,,★,,|] しかし同志シャボルダーエフ。
(´・ω・`) これは党中央の方針だと・・・
(つ□と) すでにNKVD機関から要捜査対象者の
`u―u´ リストが送付されてきておりますが。
(\___/)
( ̄l▼  ̄)
/ ● ● | モ~~!!
| l ___\l
l▲ ( 。--。 )`\ 党員関係の作業は我々党機関の管轄だモ~!
/■___ (( ̄))´> )
(___)  ̄/ (_/ NKVDからわざわざ口出しされる筋合いは無いんだモ~!
|■ ▼/
| /\ \ そんなリストはとっとと処分しろモ~!
| / )▼
∪ ( \
\_)
503 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:12:41 ID:K1yut6wQ0
__
[|,,,★,,|] いくらなんでも完全に無視することなどできません。
(´・ω・` ) ともかく中央から指示された「ノルマ」を達成しませんと。
O^ソ⌒とヽ
(_(_ノ、_ソ
(\___/)
( ̄l▼/ ヽ ̄)
/ ● ● | そんなこと言っても、トロツキスの摘発なんてどだい無理な話だモ~。
/ l ___\l
/▲ ( 。--。 )`\ 20年代前半に左翼反対派に少しでも加担した経歴のある人間なんて
/■__ (( ̄)) >▲) 腐るほどいるモ~。
(___) (___/
|. / ヽ / ヽ そういう連中は続く右翼反対派との闘争の際に
|. |■| |▲| 我々主流派と合流してしまったんだモ~。
ヽ | | | |
504 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:13:37 ID:K1yut6wQ0
__
[|,,,★,,|] そして五カ年計画時には熱狂的に党の政策に協力した・・・
(´・ω・) 彼ら元反対派は、今や党機関の幹部にまで出世しており
( つ旦O 我々と不可分の存在になってしまいましたね。
と_)_)
(\___/)
( ̄l▼  ̄)
/ ● ● | あの時は兵隊が必要だったんだモ~。
| l ___\l 元左翼反対派は農民との階級闘争のために不可欠だったモ~。
l▲ ( 。--。 )`\
/■___ (( ̄))´> ) それをいまさら追放しろってことは、
(___)  ̄/ (_/ 俺たちに身内を粛清しろってことと同じだモ~!
|■ ▼/
| /\ \ そんなことできっこないんだモ~!
| / )▼
∪ ( \
\_)
505 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:14:00 ID:K1yut6wQ0
__
[|,,,★,,|]
(´・ω・`) では中央の命令は
(つ□と) 本当に無視するのですか?
`u―u´
〈〈〈〈 ヽ
.〈⊃ }
(\___/) | |
( ̄l▼  ̄) ../
/ ● ● | / 無視はしないけど従う必要もないモ~!
| l ___\l. /
l▲ ( 。--。 )/ 適当にスケープゴートを用意して、
/■___ (( ̄))/´ お茶を濁しておけばいいんだモ~。
(___)  ̄/
|■ ▼/ どのみち地方で実権を握ってるのは俺たちなんだモ~!
| /\ \ 報告書なんて捏造し放題だモ~!
| / )▼
∪ ( \
\_)
506 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:14:54 ID:K1yut6wQ0
――― ハリコフ
__ _ _ _ |
l;;;;;;;;;; | ;; ;;;;、,. | ;; | | ;; | l;;l
l;;;;;;;;;; | l;;;;;;;;;;; ;; | ;; | | ;; | l;;;;l _ _ _-:;;;;;─;;;;┐
l;;;;;;;;;; | __ _ l;;;;;;;;;;;;;;;| _ l;;;; Ll;;;; |_ _ .| ;;;;;l;;;;;;;;;| l ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
l;;;;;;;;;; | l;;;;;;;;;;;;; | l;;;;;;;;;;;;;;;| l ;;;;┐_ _|;;;;;;;;;;;;;;;;;;| l ;;;;;;;l;;;;;;;;|;;;;;;;;:──┐ ;;;;;;;;;;;;;; |
l;;;;;;;;;; | l;;;;;;;;;;;;; | l;;;;;;;;;;;;;;;|____ l ;;;;;;;;;;;;l;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;; | l ;;;;;|l ;;;;;;;;| ;;;;;;;;;;;; |;;;;| ;;;;;;;;;;;;;;;; |
l;;;;;;;;;; | l;;;;;;;;;;;;; | l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| l ;;;;;;;;;;;;l;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;; | l ;;;;;|l ;;;;;;;;| ;;;;;;;;;;;; |;;;;| ;;;;;;;;;;;;;;;; |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l;;;;;;;;;;;;; |. __ . l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ┌;;;;; |; l ;;;;;;;;;;;l ;;;;;;;;;;;;;;;;;|:: | ;;;;;|┐;;;;;;;;;;| ;;;;;;;;;;;; |;;;;|;;;;;| ;;;;;;;;;;;;l
;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;; ┌┐;;;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|=:┐ ;;;;;|; l ;;;;;;;;;;;l ;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ┌───┐ ;;;;;| ;;;;;;;;;;;;l
;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;;;; |;;;;|;;;;;;;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l ;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;| ;;;;;;;;;;;;l
;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;;;; |;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; l ;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
_ _ __ _ r-、
{.r、\\`㍉、`\i\¨ミ、
/Ⅵi\\\ \ .\.Ⅵ `㍉
,イ彡iiⅥム ヽ ヽ \ .\}\∧
}彡ニハⅦiム \ \ .ヽ .∨ Ⅵ
{/,イ `¨¨∧ .i i .∨i}i
Y// .∨| | | |i i } l!Ⅵ}
{i i,ィzzzzミ、 .乂i}i 从乂八il } i乂、
{`Y ,ィ==r=ァミ、___,Yrィ尨ラ.}i}从{i ノノ 党内に潜伏する「党員の顔をした」トロツキストの追放・・・
人 {(弋__`彡豸⌒}i}_`⌒".ノノ }/}
`Y`ー====彳i⌒` ‐==‐'.,ィ iノノ ほう、あのエジョフとかいう若造、なかなかやってくれるじゃないか。
、_,ィ . ,イ /ミ、
人 `‐-= zzz-≠彡′/{㍉ ヽ_
/ .\ `ー‐‐‐ /ノiト、i} }i:i: Yヽ、
____,..-'/ /i} >‐- --,..イ./ / ./ ./i:i: i ` \
/i}_____/ /./} /ゝヘ ./ ./ ./ i{i:i: i}乂 `ーミ、____
/乂⌒/ i/ /./i∨ j /}´⌒i} ./ ./ ヽ___///i`㍉____ 〉、
ウクライナの大物幹部党員 パーヴェル・ポストゥイシェフ
507 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:16:09 ID:K1yut6wQ0
_,. -=;; ̄;;=-._
_..-:"::::::::::::::::::::::::::::::::\ __,.-===-,,、
_-'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::V≦_ ヾ,
":::::::::::::::::::::::::::::, 、::::::::::::/ "''iヽ ヾ, ヾ, エジョフは各機関に敵の炙り出しをせっついております。
::::::::::::::::::::::::::::/ ノ::::::/ __,,_ i. ii i ii,
::::::::::::::::::::::::::::!/:::::::/\ ヘ ヽ | ii ,i iii しかも今回の党員点検にはNKVDが介入するとか・・・
::::::::::::::::::::::/::::::ノ , ,.VIY/ ,i' ,ii
::::::::::::::::::::::::< i::i ' ' iノi, /i ,,ノ どうも中央には、クレムリン事件の波を利用しようとする
:::::::::::::::::::::ノ ヽ!ヽ i_、_.i--' ヾ=='"
::::::::::::::::/i, >::ヽ、_,/:::::::::::=‐-:::、:_ 意図が存在するようですわ。
::::::::::::::/::::k' i;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄::=‐-...、.._
:::::::::ノ::::::::::i Y:::;_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄:::::=-...、,,__
/:::::::::::::::::::V:::ノ ̄ "=-- _::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄.."=---.、
:::::::::::::::::::::::::i:::l'  ̄"'''=-- 、::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::√l_ _,,,__
::::::::::::::::::::::/:::/  ̄ "'''= 、_::::::::::::::::::::::::::::::::ノ .ノ "y ト-、,__
::::::::::::::::::::::::/ _=-―-、  ̄"''=-::::__,,/__/-iノ .ノ./ "=- 、,__
-::= 、;_::::::/ /::::::::::::::::::::i, "'''=' > ‐- ,____ノ
:::::::::::: ̄:L_ /::::::::::::::::::::::::::::::i, ("''-,__ 'i,
::::::::::::::::::i' 7y-,_ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'i, >"/ /l i
;;;__;;;:::ノ .ノ/ /"''=-<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'i / 4 / l' .l
ポストゥイシェフの妻・ウクライナ党イデオロギー機関支配者
タチアナ・セミョーノヴィナ・ポストロフスカヤ
_ /^ ̄ ̄¨¨¨ーrm,,
i ^^´ \ \ \ ̄\
_人ヾ\ \ \ \ `i
ヘ i \ \ `i ヾ i 中央の意図がどうにせよ、我々にとっては好都合だ。
|三ミ ||||\ i | | |
レ ミ/:::::::::i | | | | | | 今回の党員点検はかなり大掛かりなものになるぞ。
〈 ;^::::::::::::::::::|| | || ||||| | | | |
.レ/i::::__x≠x v | レ^,-三=テヽ//,/ しかもこれほどの規模・・・
l(\ r´r´_土ヾ示~^|≦ミゞ" || ノ
ヾヽ\rヘニゞ゚"` }t‐ー´\;;__/ |/ 中央が現場での点検作業を監視することなど不可能だ。
\::|::\_:::::::_,/^|::: ::::::::: _ヘ .| \,,,...,,
ゝ.|:::::::::二:::::::;;;;;___;/_,,,ェヲ .|\ \:::::
/.∧:::::`ヾ-=;;;ー二二ノ´ /||\\\
_┌ー¨¨/ ;;`\;;::::::::- ̄:::::" /´;;;;;;| .;i:::::::::
ーー¨¨¨/;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;||||`"ー;;;;;;;_;;;;;;-"´::: || \
__,,,../;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:::|:::::::::ヘ||||::::::::::::::,ヘ \:::::: :|;;;;;;::::::
509 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:17:00 ID:K1yut6wQ0
, r: : : : : : :ヽ、,r=‐‐‐‐‐‐ 、
/: : : : : : : : :/`゙゙゙゙ く ̄ ̄ヽ、 \、
{: : : : : : : :r/{ ⌒` __'; } ⅵ
i: : : : :r v: {{―tイエフ }-{ '´ }i!
j: : : : ヘ }: :{乂: : : :゙-' 7 {`) } なるほど。
j: : : : : : : : :{ ー、wテ `ー'
/: : : : : : : : : ト、 `ー7 お題目とレッテルが何であれ、鉈を振るうのは私たち。
./: : : : : : : : : : :i ` 、_ / どの首を切り落とすかは私たちが決めればよろしいと。
/: : : : : : : :r=i: : :i {: : :}
/: : : : ////ヽ、i: : :i¨`{∨: :i しかし、NKVDが介入してくればそういうわけにはいかないのでは?
-/´: : : : : ::///////∧: :i i/ }: :i'
/: : : : : : ://///////∧::ト、ト、/‐テ モスクワはNKVDを使って私たちから「鉈」を
: : : : : : :///////////∧i/////∧ 取り上げるつもりかもしれませんわ。
: : : : : ://///////////////////∧
: : : : :///////////////////////∧
: : : ://///////////////////////∧
: : ://///////////////////////// j`';、
: ://////////////////////////// }、,,,〈∧
////////´ ̄`{∨//////////0//// ∨〉
///////: : : : : :{ ∨//////////////
//////: : : : : : :{ .〉/////////////
,. =i/∨i i iへ.,
ハ丶丶//∨i i i i i i へ
ハ丶ヾ ' ' ∨i i i i i i i i i i ,
ハ ,.=ー=., ,.=-^レi i i i i i i i i i
├( ノ二( 'iシi i i/i i i i 党員人事は我々党機関の領域だ!
( }  ̄ く _ 丶_ へレ/ハi i i |
. v ,',._ 丶 !.i'’ソ / NKVDごときに口出しはさせんよ。
i i 彑彑彑彑彑 ) , ノノ,/
人 ,、册册册册’, /テテ なに、今回の波、見事に乗り切ってみせようじゃないか。
. /'-,ヾ二 二 ̄ ノ彡’ヾ.,_
/ ヽ::...... ̄........-=三’ / ト,_ _ なぁ、タチアナ?
,:’ 〃^i;::::_;: - '’ / | .{ {ヽ
,.・∨ /i .i’ヽ、 //. | /” なにせここは「我々の」ウクライナなのだからな。
’ ∨ /ノ ル ,ゝ /.∨ |/
∨ /レ'=o=> 丶, 0/ ,/ |
’ / ハ ノ /i ヽ’// .i,.・’
ハ,:' / i . / / |
510 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:18:09 ID:K1yut6wQ0
1935年半ばより、ついに大規模な党員粛清が開始された。
「党内に潜伏するトロツキストのふるいわけ」をお題目として行われたこの粛清は、
中央政府・地方幹部の様々な思惑が絡み合いながら熾烈なものとなった。
''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;'';;;,.,;''';;';';;'';;''';;';';;'';;;,.,'';;''';;';';;'';;;,''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;'''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;
';;';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';;';'';';''';''';;';'';';'''';;';'';';''''';;';'';';'';';''';''';;';'';';'''';;';'';';''''';;';'';';'
';;''';;';'';';;;''';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';;;''';;';'';';';;;'';;'';;;'';;';'';';;;'''';';;;''';;';'';';';;;'';;'';;;'';;';'';';;;''';;';'';';';;''';;';'';';;;''';;';'';'
;';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;';';;'';';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;;';'';''';';';;';;'';';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'
vymy vymyvvvymy vymyvvvymyvwymyvymyvyvymy vymyvvvymy vymyvvymyvy
MVvvMVvvMMVvvMvyvMVvvMvyMVvvMMVvvMVvvMMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv
Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘΛ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘΛ_ヘ^-^
ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λヘ__Λ ヘ_ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ /__,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ
/\___/ヽ /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ /\___/ヽ
/ ,,,,,,,ノiヽ,,,,,,:::i|li\/'''''' '''/'''''' '''''':::::::\ /'''''' '''''':::::::\/、-―' ゙、ー-::::\
. |(○), 、(○)、 :|(○),lilililili |(●), 、(●)、.:|、( |(●), 、(●)、.:| (○), 、 (○)、 .|
| ⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒ u.:::| ,,ノ(、_, )| .,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )|...ひ ,,ノ(、_, )ヽ、,, ::::| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
. |.u (^・^> 。.:::::::| U `-=ニ= | .`-=ニ=- ' .:::::::|ニ=| `[王l王]' ..:::::| `-=ニ=- ' :::::::|
\ ゚ ⌒´ u .::::/\ `ニニ \ `ニニ´ .:::::/ニ´ \ `ニニ´ .:::::/\ `ニニ´.....:::::/
/`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐- /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐--‐‐―´\
しかし、粛清の実態はエジョフの狙いから大きく乖離してしまっていた。
511 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:18:36 ID:K1yut6wQ0
トロツキスト
このとき、かつて左翼反対派として活動していた党員はすでに地方党機関において指導的な地位にまで出世しており、
地方幹部は身内を粛清するのを嫌って下っ端党員の僅かな経歴上の汚点を見つけては彼らを「トロツキスト」に仕立てて追放、
中央の要求するトロツキスト追放の「実績」を水増し報告していたのだ。
|l ili l ili iliii|i|/
|l ili ili lilii i/
|l ili l ili iliii|
,-、 |li llil lil @il|
\\ |liii 人 l lilil|
\\ [|,,,★,,|] |ii{´┴`}iiil
/// .\\(´・ω・`) ※从三从三ミ/
| | | ⊂ ( つニ二二二二Σ>
\\\ /(/ノ\ \ ///| i|\
/ /_) (__)///__ゝ \
'、/ バシーン!バシーン!
(\___/)
( ̄l▼  ̄) ( )
/ ● ● | ( )
__| l ___\l__ ( ) ちゃんと俺たちは「トロツキスト」の摘発を
(_. ▲ ( 。--。 )`__ )─┛ 遂行してるモ~。
/ / ヽ (( ̄))/_/:::::/
|::::::::::| / ( ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::| ̄ 文句言われる筋合いはないモ~。
|::::::::::| |  ̄ ̄ヽ .ノ |:::::::| /
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|/
/__________/ | |
| |-------------------| |
512 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:19:27 ID:K1yut6wQ0
さらに一部の地方幹部にいたっては、粛清を自らの一族支配に批判的な政敵の追放に利用し、
党機関の私物化と独裁化を強化しようとすらしていた。
,,ィ ,,..-ェiii!!!!!"""::::::;;、
/",ィ",-'"",,.-;;:lliiiヽ、 ヾヽ
//,r"r" /::/ ノツ ,!::| ,-三ミ
i!::| |::| ゞゝ、__,,.ィ;;;:リ ,,-―、 〈,;'"~ヾノ
ヾY::ゝ、 `ー==‐'''" ((⌒) ||/~i ; ; i! 同志ヴァシーリエヴァはスヴェルドロフスク在任中、
ゝ:::::::三""`'':::::::::::::::::::`'''ー-、 ノ(r'""^;〈 複数のトロツキストと接触、さらに赤色教授大学においては
,,.ィ'''"三::::::::::::;:三:::::::ミ彡三三ミミミヽ〈_ i!''"~ヾ' 民族主義者と連携しこれら反ソ的組織の摘発を妨害した。
//彡;;;::::ニ;;;;::::,.;'"::::::::ミ彡ミミミミミミミ〉ソー、_; ,i!
////;::l::::!'";://:::,;ヘ::|"`"~| |!::l|:::::i!::::::::(iiiゞケ;:;) この事実の判明を鑑み、同志ヴァシーリエヴァを
i /./彡::::/:::/::/:/:|:||| l! | |!|| l::|:::::::::|;: ;: ;::!"|`! 面従腹背のトロツキストと断定、
| i //::::/::::://::|:::|:::|ゞー-、ゝ | |!二l::l:::,-、| ;: ;: ;:i:| 〉ヽ マルスク・レーニン主義研究ウクライナ協会から解任のうえ
! l l |:::/l/::::::||:::::|::::|:::,!( ◎ゝヾ-'ゞ'ヾソ、 |::! |i/|~ヾ! |_/ | 党籍剥奪・党除名を決定する!
\| |::|ノ::::::::| |::::::ヽ:|ゝ、_,,,ソ⌒ヾ、_ノ |!-'"::,/ |/ !
,./l::::::::ヾ|:::::::i !::::| 、__, / , l::::|::::::::/ ' ノ __,,....__
,,..-''"彡;;:::::::::::::ヽ::::::|:::::i!ゝ`ーェェェ‐|!"/:::::|::::::i"ゝ / /!、 -―, `i!
彡''"::::::::::::::::::::::ゝ::::i!::::i!::|`ヽ、_,.ィ::/|:::|::::::|X__`ー;"_::::::::ヽ、ゝ-''" ,!!
/:::::::::::::!'!::::::::::::::::::::::::::i!::::!:::! \ / |:::i!:::/___O〕:::::ヾ`ーミ`ー"
特にウクライナにおけるポストゥイシェフ夫妻による党機関の一族支配はその最たるものであった。
ポストゥイシェフの妻ポストロフスカヤは党機関の最高権力者となり、
さらに彼女の取り巻き連中が好き勝手を始める始末だった。
513 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:20:27 ID:K1yut6wQ0
こういった党員粛清において、党機関と共同してトロツキストの洗い出しを行うはずだったNKVDも、
身内支配を維持しようとする地方幹部の頑強な抵抗と非協力にぶちあたって何もできない有様だった。
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
|:::::::. u u u i
|:::::::: ⌒ ⌒ |
|::::: u -・=- , (-・=- 我がNKVDは地方党機関と緊密に連携して
| (6 u u⌒ ) ・ ・)( ^ヽ トロツキストの摘発を進めとる。
| |. u ┏━━┓u|
∧ | u . ┃ヽ三ノ ┃ | 両者の意思疎通は抜群やで。
/\\ヽ u ┗━┛u.ノ
/ \ \ヽ. ─── /|\ ノ7_,,, 、
(⌒、"⌒ソ⌒ヽ- イノ `、 ( ィ⌒ -'"",う
~''(_)(_)(_)(_)ソ-ィ ヽノ ,イ^
_ヽ /`、_, ィ/ ヽ ヽ─/
/,ィ'"/ / `、 ) /
NKVDは中央に党機関との連携に関する成果を報告していたが、実際はほとんどうまくいっていなかった。
党機関人事を掌握したい地方幹部の抵抗、あるいは人事担当者の官僚主義的な硬直した姿勢が
両者の情報共有と連携を破綻させていた。
_ /^ ̄ ̄¨¨¨ーrm,,
i ^^´ \ \ \ ̄\
_人ヾ\ \ \ \ `i
ヘ i \ \ `i ヾ i
|三ミ ||||\ i | | |
レ ミ/:::::::::i | | | | | | NKVDから送付された容疑者ファイルは無視してもかまわん。
〈 ;^::::::::::::::::::|| | || ||||| | | | |
.レ/i::::__x≠x v | レ^,-三=テヽ//,/ 適当な反党分子を集めて、十把一絡げにNKVDに送りつけろ。
l(\ r´r´_土ヾ示~^|≦ミゞ" || ノ
ヾヽ\rヘニゞ゚"` }t‐ー´\;;__/ |/ あとは奴らの仕事だ。
\::|::\_:::::::_,/^|::: ::::::::: _ヘ .| \,,,...,,
ゝ.|:::::::::二:::::::;;;;;___;/_,,,ェヲ .|\ \::::: 我々の管轄に口出しする隙を与えるな。
/.∧:::::`ヾ-=;;;ー二二ノ´ /||\\\
_┌ー¨¨/ ;;`\;;::::::::- ̄:::::" /´;;;;;;| .;i:::::::::
ーー¨¨¨/;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;||||`"ー;;;;;;;_;;;;;;-"´::: || \
__,,,../;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:::|:::::::::ヘ||||::::::::::::::,ヘ \:::::: :|;;;;;;::::::
514 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:21:16 ID:K1yut6wQ0
身内を粛清から守ろうとする地方幹部は、「敵の追放」に関する中央からのノルマをこなすために、
「敵」の役割を平党員たちに押し付けていった。
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
/⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ) /⌒ヽ)
i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪ i三 ∪
〇三 | 〇三 | 〇三 | 〇三 | 〇三 | 〇三 |
(/~∪ (/~∪ (/~∪ (/~∪ (/~∪ (/~∪
三三 三三 三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三 三三 三三
三三三 三三三 三三三 三三三 三三三 三三三
経歴上のささいな欠点、出身階級の異質、あるいはまったく軽度な過失を理由に
大量の平党員が党から追放され社会的な地位を失った。
515 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:21:54 ID:K1yut6wQ0
さらに党員粛清は地方幹部に際限の無い弾圧の権限をもたらしてしまった。
地方幹部はこの機会に配下の鉄道局人事を掌握しようとして大粛清を発動し、
各地方の鉄道局は粛清の大津波をまともに食らってしまう。
:.: :.: . . . . . . . . . . .  ̄ ̄  ̄─── .!_____| |____.. |
_:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.: . . . . . . . .  ̄ ̄
: .  ̄ ̄Λ_Λ──______:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:.i ̄ ̄i:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
:::::::::: /:彡ミ゛ヽ;)ー、::::::::: Λ_Λ. .  ̄ ̄ ̄ ̄─‐. ⊂ニニ⊃ ______:. :.:. :.:. :.:. :.: Λ_Λ:.: :.: :. :. :.
::::::.../ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i:::::....(-д-::: )ー、::::::....... ( ゚д゚ )ー、 Λ_Λ:: .. . ̄ ̄ ̄─(-д-::: )ー、::..
::. . / :::/;;: ヽ ヽ ::l::: . /i ;: :::i:::.::::::..... . /i ;: ::. i /:彡ミ゛ヽ;)ー、:::::::... . /i ;: :::i::..
: . (_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l: . (:: ;;__/ :::./ |:::::...... (:: ;;__/ :::./::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i::::.... . (:: ;;__/ :::./ |:: .
i⌒\)i⌒\ /:: .. / ____/ :|:::::::::.... . . / ____/::/ :::/;;: ヽ ヽ ::l:::::...... / ____/ :|::..
| :::| ::;;_| :::| ::;;ノ: . i⌒i_ノ :i⌒\ /::::::...... . i⌒i_ノ :i⌒\(_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l::::... i⌒i_ノ :i⌒\ /::..
| :::| | :::|:::: .... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::::::... .. | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ i⌒\)i⌒\ /:::::::.... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::...
(___/ (___/::..... | :::| | :::|:::::..... . | :::| | :::|:: . | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::.... . | :::| | :::|:::: ::...
(___/ (___/:::.... .. .. . (___/ (___/:: : | :::| | :::|:::::::.... . (___/ (___/:::.... ..
(___/ (___/:::.....
地方幹部はまったく根拠の無い理由で大量の鉄道職員を逮捕・追放した。
もっともひどいところでは職員の7割が処分されてしまうほどであった。
516 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:22:13 ID:K1yut6wQ0
最終的に、党員の1割近くが追放の憂き目にあった。
実数にして17万7千人。うち逮捕されたものは約1万5千名である。
';';,..
'';;';';;,.,
''';;';';;'';;;,.,
''';;';'';';''';;'';;;,.,
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘ
ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,.ヘ
/\___/ヽ /\___ /\___/ヽ _/ヽ ./\___/ヽ
/ :::::::\/ ./ :::::::\ / :::::::\
. | .::| :| .::| :::| .::|
. | .::::| :::| .:::::| :::| .:::::|
. | .::::| :::| .:::::| :::| .::::|
\ .::::::/\ \ .::::::/ \ .::::/
/`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐- /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´\
しかし、これらのうち実際に「トロツキスト」とされたものは追放者全体の3%にすら満たなかった。
97%の者が異質階級の出身であったり、あるいはまったくなんの理由もなしにただとばっちりで追放された者たちだった。
__ ,ィ-─‐-、
/:::::::::}i:::::::\ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ
/::/´ `ヽ:ヘ / ̄  ̄ヘ |;;;;;;;;___;;;;;|
/ ̄ ̄ヽ /:::| ⌒ 、 ,⌒ :|:::| l l ,ィ;;;;;;;;;;;___;;;;;;;ヽ、
| | |::::={.(・)フ=ヘ(・)}|:::| |____| |;;;;;;ィ'-=-、,-=-、;;;;;;|
|____|弋:ルハ (..) }:::ヘノノ \::::::::::::ノ ∨;| -━ :━- 'l;;;;;ノ
\:::::::::::ノ `ゝヘ <─> :/-' f⌒ヽ,´ ヘ^|´ ,ィ'-,,,,-ヽ、ノ:∨
ィ二二ヽ-─‐{^| \ __/|::|ヽ__r-f^{二ヽ'、 `:| ''゙イfffffff>i : ;|
r'二二ソ::::::::::::::||、\:: ̄ ノ/リ:::::{二|O─ヽヽ、 弋il,,l|`'===''´i|;ソ
〈─‐=_):::::::::::::〈(\(\/、/《「-〈`ヽ|-‐⌒ヽノ\ ___〉`'!!i,,,,ル!、ノ::::|、
ヽ_||_:::::::::::r──[二]──、〈⌒/\ ─''─ V´;;;;;;;;;;;;;|\‐-、,-‐二ノノ‐─、
その一方で、やる夫が当初標的としていた地方幹部ら既得権益層はほぼ無傷で残っていたのだ。
517 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:23:08 ID:K1yut6wQ0
【補足】
,.:-=;1―;1―;1―;1,=-;:、
ミ ゙ミ
. ミ ★ ゙ミ
/ミ ゙ミ \
《 ミ;========゙ミ } 》
. 》/ / / :/ : : : : : : : : : \ ∨《
. /// : :/ :/ : : : /:/ |: : : : : ∨^:| 1935年に実施された党員粛清は、
l∨ : : l :/: : :// / :八 : : : l: l : :| 完全な失敗に終わってしまいました。
| :| : : :|/ :/ //:/ :/ ヽ: : | ハ: :|
| :| : : :|≧x、/イ//,.ィ≦ハ ノ : l: :| エジョフのトロツキスト摘発キャンペーンも
} :|八 :代uzノ 弋uzノ仏イノ: :| まったくなんの効果も発揮せず、
. ′:} 仆⊂⊃ ⊂⊃イ 八 : :| 地方幹部の既得権益に打撃を与えられなかったどころか
. /: : / 八 > ~~~ .イ}{ : : : | 無実の一般党員たちに大量の犠牲を
. /: : 〈 // ̄》 》≫=≪《 《V ∧: : : 発生させてしまったのです。
. / : : : : { 》《_》《_》《 〈 / 、: :丶
/: : : : : : } 《_/八_》 }: : : :\
/: : : : : : :/ ∨{><}{ {: : : : : : :\
/ : : : : : : /人,___人}><}人__人\ : : : : : :ヽ
《 : : : : : : // { ̄/∨`¨¨¨´∨\ ̄} \\ : : : : : \
|: : : : : : : :/ / \ `丶ト、:.|:.:.:.:.:.:.:|: : : : :ート、、ヽ
ヽ.ィ: : : :/ , / l 'i '"´: : :.:|:.:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
r‐:':::::::/ / / . | .l. | .',: : : :.:|:.:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
',_:、:::/ |||. | .|. | `丶;.:.|:.:.:.:.:.:.:!: : : : : :ハ::ヽ
ノ:,' .|l| \ ト、 | l !´: :.:!:.:.:.:.:.,' : : :r ' `¬
/:| | . |十ト 、 |__x ┼‐ヽ- / | .).:: /:.:.:.:./: ::::::::| |: 粛清の主導権を地方幹部に握られて、
. /:::,! | .VV_ _\ `丁__ヽ|_____∨ ヽ{: : :/:.:.:.:./::::::;::::ノ| !: 結局政争の道具にされてしまったのね。
/:::::ハ.ト 、 ト下丁丁 ‐-不三丁丁フ ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::! | .!:
. .ヽ|l ',ヽ \| 弋_‐.フ 弋_ー_フ | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l .! |: そうならないようにNKVDが介入するはずだったのに、
|丁| ,、,、 ,、,、,、l ! .|:.ヾ ニフ !::l .| |: 腰砕けに終わってしまったのだわ。
. | l| ′′ ′′′| l| .|/:.:.:.:.⌒ヽ丶|. |: ..|:
/ / 人 | l| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\|: |:
/ /| |_ > .._ r_‐_、 _, l l.! !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ |:
/,イ | |! /:.:.:.::::ハィュヘ: ̄「「ヽ ..,' .,':| |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ|:
ノ' | .| ,′/`ヾニンリ:::..:.:.:.:.:./ /:.:.! !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
..'"ィ | ||:.::':.:.:.:.::.:.`¬´:.:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.
【補足終わり】
518 :
羊羹が意見募集中、詳しくは一休で :2013/06/22(土) 21:23:12 ID:gKKT70Uw0
グッダグダですな 519 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:23:53 ID:K1yut6wQ0
党から追放された元党員らは職を失ったが、慣例に従えば彼らの家族もまた職を失い路頭に迷うことになる。
: :: :::: ::::: ::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : ::: :::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: : : :: ::: :::::::::::::::::::::: Λ_Λ . . . .: : : ::: : ::
: : : :: ::::::: :: :/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : :
∧ _∧::::::::::::::::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i ∧ _∧
::::::::/⌒ ̄⌒ヽ)'ヽ::::::/ :::/;;: ヽ ヽ ::l::::::::/⌒ ̄⌒ヽ)'ヽ:
 ̄/;;;;;;;;;:: ::::ヽ;; |::::(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄/;;;;;;;;;:: ::::ヽ;; |
::::::|;;;;;;;;;:: ノヽ__ノ: : :::::::: :: :: : ::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;:: ノヽ__ノ
 ̄l;;;;;;::: /::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l;;;;;;::: /
結局、数十万の人々が地方幹部の既得権益のためにその人生を台無しにされてしまったのだ。
520 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:24:21 ID:K1yut6wQ0
さらに純粋に忠実な党員だった者たちは、党追放のショックに耐え切れず自殺していった。
|| ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━─────
Λ||Λ ┃
( / ⌒ヽ あなた方がこの手紙を受け取る頃には、私は生きていないだろう。
| | | なんの必要あって私を誹謗したのだ?・・・党外に追い出されることは、我慢できない。
∪ / ノ
| || ――― 1935年12月、アセーエフの自殺予告
∪∪ ┃
─────━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
521 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:24:41 ID:K1yut6wQ0
1935年末には、党指導部もエジョフの党員粛清計画がまったく見当はずれの無実無辜の一般党員らに
大量の流れ弾をばら撒いているだけだと考え始めるようになった。
:.: :.: . . . . . . . . . . .  ̄ ̄  ̄─── .!_____| |____.. |
_:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.: . . . . . . . .  ̄ ̄
: .  ̄ ̄Λ_Λ──______:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:.i ̄ ̄i:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
:::::::::: /:彡ミ゛ヽ;)ー、::::::::: Λ_Λ. .  ̄ ̄ ̄ ̄─‐. ⊂ニニ⊃ ______:. :.:. :.:. :.:. :.: Λ_Λ:.: :.: :. :. :.
::::::.../ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i:::::....(-д-::: )ー、::::::....... ( ゚д゚ )ー、 Λ_Λ:: .. . ̄ ̄ ̄─(-д-::: )ー、::..
::. . / :::/;;: ヽ ヽ ::l::: . /i ;: :::i:::.::::::..... . /i ;: ::. i /:彡ミ゛ヽ;)ー、:::::::... . /i ;: :::i::..
: . (_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l: . (:: ;;__/ :::./ |:::::...... (:: ;;__/ :::./::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i::::.... . (:: ;;__/ :::./ |:: .
i⌒\)i⌒\ /:: .. / ____/ :|:::::::::.... . . / ____/::/ :::/;;: ヽ ヽ ::l:::::...... / ____/ :|::..
| :::| ::;;_| :::| ::;;ノ: . i⌒i_ノ :i⌒\ /::::::...... . i⌒i_ノ :i⌒\(_,ノ⌒\;; ヽ、_ノ:l::::... i⌒i_ノ :i⌒\ /::..
| :::| | :::|:::: .... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::::::... .. | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ i⌒\)i⌒\ /:::::::.... | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::...
(___/ (___/::..... | :::| | :::|:::::..... . | :::| | :::|:: . | :::| ::;;_| :::| ::;;ノ::::::.... . | :::| | :::|:::: ::...
(___/ (___/:::.... .. .. . (___/ (___/:: : | :::| | :::|:::::::.... . (___/ (___/:::.... ..
(___/ (___/:::.....
そして何より重要なのは、これら無実の犠牲を強いられた大量の元党員たちの巨大な不満の渦が、
ボリシェヴィキ党の権力基盤と正当性に深刻な脅威をもたらすのではないかということであった。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| お断りします | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|__| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|りします |
∧| お断りします |____| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ぞろぞろ・・・・・
. . ( ゚ |_______|. || | お断りします |
/ づΦ. ∧∧ || ( ゚ω゚ )|| |_______|ぞろぞろ・・・・・
. ( ゚ω゚ )|| / づΦ ∧∧ ||
 ̄ ̄ ̄| / づΦ ぞろぞろ・・・・・.( ゚ω゚ )|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
り | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| / づΦ. | お断りします |
_| お断りします | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |_______|
|_______| | お断りします | ∧∧ ||
. ∧∧ || |_______|. ( ゚ω゚ )||
. ( ゚ω゚ )|| . ∧∧ || / づΦ
/ づΦ ( ゚ω゚ )||
ぞろぞろ・・・・・ / づΦ
実際、党に対する不満はこの時期に危険な高まりを見せていた。
522 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:25:41 ID:K1yut6wQ0
____
/ \
/ ヽ、三 _ノ \ エジョフ・・・やる夫のところには無数の元党員から
/ (●)三(●) \ 不服申し立てと抗議の手紙が届いているお。
| (__人__) | 統制委員会は目下の粛清作業をどこまで把握しているんだお?
\ ` ⌒´ /ヽ ちゃんとトロツキストを追放できてるのかお?
/ \
( ヽγ⌒) ヘ \
 ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/::::::::::::::::::::::::_::::::::::::;xヘ:::::::::::::..、
/::::::::::::::::;:::::::/::::::::/::::::::::!::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::/::/:::::::::/::::::::::::::::}::::、:::: ヘ::::ヘ
.i:::::::::::/::/;イ:::::::::/:::::::::::::::ノ::∧:::ヘ:::i::ヘ::::ヘ
l:::::::::::l:::l/:::::::/:::::::::::::::; /::/ V::::l:::l::::l:::::::i
|!:::::::::|:/:::/::::::::_:: - '´,.イ/ ヽ:|:::!:::|::::::::l
|!:::::::l::!|::ムr‐'=z-x.._,ィイ ,.....z‐'''"リ!:j:::|::::::|l:|
|ヘ:::::ヘ:V´、で妁ミくヽ /´x'iチ妁'7'|:::/:::::リ |!
|:::ヘ::::::::ヘ ` ̄ ,レ勹i{, ` ̄ノ ノ/::::::/./ 同志やる夫。
|:::::::ゝ、:::::ゝ、..ノ _ノ' ! ヽ_ ...ィ///イ すでに党機関は全体で17万人以上の
.!:::|:::|::::::|`ヽ r / ` /リ}:::/:::| 党員を除名処分としております。
!::|:::|::::::ヘ U __ _ {//:|::|::|::|
|::|:::|::::::|_:ヽ ´ ‐ ` u .イ´|::|::|::|::| しかし遺憾ながら、この中には
|::|:::|::::::|:|:::::|ヽ イ:|:::::|::|::|::|::| まったく無実の党員がかなりの割合で
.!:|:::|::::::|:|::r:t.._ ` 、__ イ |、|_::ノイ:|::|::| 含まれていると考えられます。
!:|::::::::::|:|::!:.:.:.:`¨:.:.:.:TT:::::¨´::|´:.:.:.:|::|::::::!
|::!:::i::l::|::|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|::|::::::|
523 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:26:18 ID:K1yut6wQ0
ノ L____
⌒ \ / \
/ (○) (○)\ そのうえ幹部連中には一切手をつけていないお!
/ (__人__) \
| |::::::| | 地方の党機関の奴らはやたらめったら一般党員を
\ l;;;;;;l /l!| ! 軽率に追放して、本当の敵を野放しにしているお!
/ `ー' \ |i _ _
/ ヽ !l ヽi | l [l] | ̄| /l | |
( 丶- 、 しE |そ | 二l  ̄/ [][]∧.|_|
`ー、_ノ ∑ l、E ノ < |__| | ̄/ <_/ <>
レY^V^ヽl  ̄
( ⌒ )
( \\ /
, ─── 、 /
ゝ/_____\ _
/ | / ⌒\/⌒ l 同志エジョフ!これは由々しき問題ではないか!?
l |─| ・|∠ | ある党機関では職員の半分が粛清されたそうだ!
Y⌒ ` ー ヘー ヽ それもほとんどが無実の者だったというじゃないか!
ヽ_ /⌒ヽ___つ
l | / _ いったいどのような捜査をしているんだい!
>、 二二二) | ) これではまるでボリシェヴィキ党を弱体化させているだけだ!
(( / \/\|──/ 二) 敵の思う壺じゃないか!
/ l |__|、 (_ノ
/⌒ヽ/| |
レニングラードの支配者・やる夫の側近
アンドレイ・ジダーノフ
/ , / / ィ !l l 、 \ ヽ lヽ
/ / , / / / // | ノ| l | v|| | ヽ | ! |
/ / / /_/ / 〃 彳 丿/ !ノノ 」l-‐|| | ! |
/ / // / 〃≫≦´ 、j__/ァー=ナ≦_j{、ハ ! | ′! |
/ / -/―一||汀卞、 、 レ /-≠ンf卞、¨j{》!、\! / ||
. / / /l l l| ||、V{_)ヽVi'´ / Viノ ィ!'ll >、 メ、 |l そ、それは・・・・・・
/ / / j| ! | liミ=i‐‐/ヘi / ミ=キ¨´|ノレ' / ̄` | {
. i / / .!ノ ! ゝぃ レ'゙ ノ丶 ーヘニ ィ /{ || | !
. レ ' ! `iー‐t<_, 、 U -ャ彳 | l || l !、
. l l /l || il|| ミ=- u ヽ ` Ⅵ ! ! { | l ! \__
. | ノ' j || |l|| i\ 、__ U /v //! } } い { `‐-、_
,| { .{ |V.l|| | { l\ こ二¨` ' ∧/ ゙ , !{ {、ヽ丿 `丶、
ィ´j ! ‘ 八 }!! | | { ヽ ィ// ヘ// / ̄ ̄`く ヽ、
「 〈 ヽi V `}}{ い{ 丶 __ < // /// / ヽ
. 〉 \ | ∧ 、小、 、 丶 \ // /// / |
524 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:26:54 ID:K1yut6wQ0
{ / :// : : : : : : / : : : : : : : , ': : : : :,:': : :!|: : : : : : :! : : : : : : !: : : : : : : :i
\、_ _,/ : '´/ :/ : : : / : : : : : : : / : : : : :/: : :イ !: : : : : : :! : : : : : :! : : : : : !
` ー--‐'´,〃 /: : : : , ': : : : : : : : /: : : : : : /: : :/ ! i : :i: : : : :!: i : : : : : !: : : : : : : !
/ //: :' : : : : : /: : : : : : : / : : : : : : , ': : , |: ! : {: : : : :!: :!: : : : : :! : : : : : :!
/ /イ ! : : : : / : : : : : /: : : : : : : /: :/ ! {: : :'、 : :!: 、 : : : : i: : : : : : : i
/ / { : j: : : : : j: : : : :/ : : : : : , ';´: , ´ ぃ: : : ヽ: : : :、: `、 : : !: : : : : : !
|: i !: |: : : : : }: : :, ' : : : : : _//:/ _ -ヘ:\: : 丶: : \ ヽ: : :!: : : : : : :'、
V! |: : ! : : : : | : /: : :_:x≪._/: '´ , _-‐ ニ-‐¬二≫ヽ: : :\: : ヽ、\}: : : :丶 : ヽ た、ただちに手続きと捜査体系を見直します!
`\j: :∧: : : : ! /:_/!`トfミy' 〈 ´, ´ _f汽_モ无[ ̄´ム≫xヘ:ヽ、: :`: `二ニ=-ヘ : : 、
|: :| \ : :l/:/ユ:个近土ハヽ j ^' 弋仁ヅ-‐' }r'⌒¨7く: :` ¬`=-: : : : i:ヽ: `、 地方党機関に乱雑な党員追放をやめさせ、
j /} _厶: V'´ j: ! !{rル'^ヽ {_ , , ハ}: : : : |: : : : : : : :!: : `、:ヽ
__厶`二、__ヽ\{ : : ! ‘7゙} `い . ′ //. : : : : : :l : : : : : : : !: : : ぃ :', 幹部たちの経歴・素行についても糾明を開始するよう
, -'-‐ ´, } }`トjミーヘ-‐ ´ / ` ー----‐ '´ /:/,: : : : : : !: : : : : : : !: : : :!:ハi
} \ 、__{ { ' j !: : : :∧ 〈 ー=イ://. : : : : : : : : : : : : : : :|: : : イ l } 通達を出しましょう!
. ! _`ニ^} j / ,´ { : : /: : >、 `丶 ^ U /:/ ' : : : : : : : : : : : : : : : : !:/´:!: ! ′
j -‐ 7 / , ' ハ }: :/: :/ : : \ ー. - 、__ ':/ .イ: :/: : : : : :, : : : : : : : :i: : : : !: } それから、党員捜査の徹底化について
{ ぃ{_,′'^ー' !:/: : ': : : : /゙ヽ `ー- ` /:/'´/: /: : : : : : ' . : : : : : : i: : : :_jノ
! { `ー' ,: : : :j: : : 〃 : : _:_〉、 イ:/ /: /: : : : : : :′. : : : : : : : !: : : / 同志ヤゴダとも話し合います!
. ! ヽ / : : : {: : /厶イ/ `ー-‐¬'´ !{ ' : ': : : : : : /. : : : : : : : : :!:/
j } /: : : : _j/ , '´ ハ l:| }: :i: : : : : :/: : /: : : : : : : :ル{__
,{ ノ イ{: : / {rヘ / !V`V: : |: : : : :/: : / : : : : :_:/ / } `ヽ
____
/ ノ( \
/ _ノ ヽ、_ \ 急ぎたまえ・・・
/ ノ( ●━━● \
| ⌒ (__人__) ノ( | 時間はないぞ!
\ ` ⌒´ ⌒/
525 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:28:06 ID:K1yut6wQ0
/::::::::::::::::::::::::_::::::::::::;xヘ:::::::::::::..、
/::::::::::::::::;:::::::/::::::::/::::::::::!::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::/::/:::::::::/::::::::::::::::}::::、:::: ヘ::::ヘ
.i:::::::::::/::/;イ:::::::::/:::::::::::::::ノ::∧:::ヘ:::i::ヘ::::ヘ
l:::::::::::l:::l/:::::::/:::::::::::::::; /::/ V::::l:::l::::l:::::::i
|!:::::::::|:/:::/::::::::_:: - '´,.イ/ ヽ:|:::!:::|::::::::l
|!:::::::l::!|::ムr‐'=z-x.._,ィイ ,.....z‐'''"リ!:j:::|::::::|l:|
|ヘ:::::ヘ:V´、で妁ミくヽ /´x'iチ妁'7'|:::/:::::リ |!
|:::ヘ::::::::ヘ ` ̄ ,レ勹i{, ` ̄ノ ノ/::::::/./
|:::::::ゝ、:::::ゝ、..ノ _ノ' ! ヽ_ ...ィ///イ
.!:::|:::|::::::|`ヽ r / ` /リ}:::/:::| し、失礼します!
!::|:::|::::::ヘ U __ _ {//:|::|::|::|
|::|:::|::::::|_:ヽ ´ ‐ ` u .イ´|::|::|::|::|
|::|:::|::::::|:|:::::|ヽ イ:|:::::|::|::|::|::|
.!:|:::|::::::|:|::r:t.._ ` 、__ イ |、|_::ノイ:|::|::|
!:|::::::::::|:|::!:.:.:.:`¨:.:.:.:TT:::::¨´::|´:.:.:.:|::|::::::!
|::!:::i::l::|::|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|::|::::::|
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| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 0 || て
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| て パタン
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| (
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____
/ \
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/ :::::::::::::::::: ヽ ・・・・・・
| ::::::::::::::::::::::::: |
\ /
536 :
羊羹が意見募集中、詳しくは一休で :2013/06/22(土) 21:33:45 ID:WwyR9reM0
酷いとは聞いていたけどここまでgdgdとはね・・・ こんなんで独ソ戦を乗り切った事が信じれんわ 526 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:28:22 ID:K1yut6wQ0
____
/ \ \\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川//
/ ゙\, .,、,/" \ 三 三
/ (①)三(①) \ 三 なんたる失態!なんたる期待はずれ! 三
| (__人__) | 三 三
\ `⌒´ ,/ // | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\
/ ー‐ \
527 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:28:37 ID:K1yut6wQ0
____ \\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川//
/ \ 三 三
/_ノ ヽ、_ \ 三 エジョフの若造め! 三
/(①)三(①)) .\ 三 大見得を切っておいてこの体たらくだ! 三
| (__人__) | 三 大失敗もいいところではないか! 三
\ ヽ|r┬-| / / 三 三
/ `ー'´ \ // | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\
____
/ \
/ _ノ ヽ、_.\ (とはいえ、よもやここまで裏目に出るとは・・・
/ (○) (○) \ やる夫の見通しが甘かったということも
| (__人__) | 認めるしかないようだお。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | 腐敗幹部どもの根は、思った以上に
.\ “ /__| | 深いようだお・・・)
\ /___ /
528 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:28:51 ID:K1yut6wQ0
___
/ \
/ _ノ '' 'ー \ (・・・戦術を変える必要があるお。
/ (○) (○) \ この粛清計画はすでに破綻したと考えるべきだお。
| (__人__) | 最悪だお。障害だらけだお・・・)
\ ` ⌒´ /
,..¨ ̄ ̄¨丶 \\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川//
/ \ 三 三
/ ヽ、::::::::: ヽ, 三 だが、粛清の最終的計画に 三
. /( ①):::::::::::, -‐ i .三 変更は無い! 三
i ::::: ( ①) | 三 三
\ (_,、 / // | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\
\ ` ‐' __/
/ \
529 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:29:06 ID:K1yut6wQ0
\三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
\三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三/
'''- ,,_ | i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|i |
||i;i;i;i; | .| i| _____ ____ |i |
||i;i;i;i; | , | i| ロロ:|::::::::::::::::::::::::::| |; ∧))∧ :|: |i |
||i;i;i;i; | , | i| _□ |::::::::::::::::::::::::::| | §´ー`; :|: ,____ 、 |i |
==== | ,-、゙ .| i|: | ゚ |: .|::::::::::::::::::: | |: /)::H::): |: |`ll ̄ ̄ ̄l |l____________、|
||i;i;i;i;i;⌒Y⌒| ii ) | i|  ̄ |:::::::::: |  ̄ ̄ ̄ ̄ |、|___:,|、|| ̄ ̄ ̄||
||i;i;i;i; |. || `-' | i|____|_____...|゙_________.|`||ニニニニ|||l[「「[[[「「l|
||i;i;i;i; |. || /:'. .,: .:'. .,: .:'. .,: γー――――― 、__'. .,: .:'. .,:...゙ヽ||____________||||ニニニ,|| ,_
||i;_,-'"' || ./. .,: .:'. .,: .:'. .,: .:'. i i__ __i_i i:'. .,: .:'. .,: .:'. .,: .:'. .,: .:'. .,: .:'. / ̄ ̄ ̄ ̄\,
'" || /'. .,: .:'. ._,--、:'. .,: .:'. .i___| ̄  ̄ ̄ ̄ ̄\ i.. ..:'. .,: .:'. .,:,-- ,,:'. .,: .:'. .,: ./_____ ヽ
||:'. .,: .:'. .,: .:'.| .:\.:`ー 、:'. .,:| \.:.:'. .,, ー' /.: |:'. .,: .:'. .,: | ─ 、 ─ 、 ヽ | | / ̄ ̄
//|\,'. .,: .:'. .,;;;i',',',',',',',',') i:'. .,:iニニニニニニニニ i:'. .,:i (',',',',',',',','i;;. .,: .:'. .,: | ・|・ |─ |___/ < ?
./. .,: .:'. .,: .:'. .,: .:';;;;;|______,,j/:'. .,:|il:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__ . .ヽ|______,,j;;;;;: .,: .:'. .|` - c`─ ′ 6 l \__
/:'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,/..::::::::::::::..\:'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'.ヽ (____ ,-′
/:'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,/..:::::::::::::::::::::::::.\'. .,: :'. .,: :'. .,: :'. .,: :'.ヽ ___ /ヽ
/..:::::::①::::::::::::::::::::::::.\ / |/\/ l ^ヽ
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | | | | |
\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
\\ | l i 川 | l i川 | l i 川 | | l i川| l i 川//
三 三
三 そうだ!後退などしないぞ!! 三
三 三
// | l i 川 | l i川 | l i 川 l i川 | l i 川 |\\
539 :
羊羹が意見募集中、詳しくは一休で :2013/06/22(土) 21:34:50 ID:ylwEBB.s0
ここからが同志やる夫の真骨頂か 530 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:30:02 ID:K1yut6wQ0
____
/ \
/ :::::::::::::: \ ジダーノフ・・・
/ :::::::::::::::::: ヽ この状況、どう思うお?
| ::::::::::::::::::::::::: |
\ /
_____
/´ `\
ゝ/ _________ヽ
/ | ヘ、 ノ⌒ |
| | /  ̄`ヽ /  ̄`ヽl そうですね・・・同志やる夫。
l | l lj | lj l
ヽ |_| | | 地方党機関の硬直化と官僚主義化は
/⌒` ヽ l ノ、 かなり憂慮すべき状況にあると考えます。
| ) ` ー─ ´ っー ´ l
ヽ__ /⌒\____つ ノ 一般党員に対する幹部党員の排他的な扱いは
\ ( ______ ノ / 党内民主主義を根っこから切り倒してしまうでしょう。
>ー───、─ ´
/ \ / \/ \
l l |/\
├─┤ |、
531 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:30:17 ID:K1yut6wQ0
( ⌒ )
( \\ /
, ─── 、 /
ゝ/_____\ _
/ | / ⌒\/⌒ l
l |─| ・|∠ | このような悪しき傾向は
Y⌒ ` ー ヘー ヽ 直ちに修正されるべきだと思います!
ヽ_ /⌒ヽ___つ
l | / _
>、 二二二) | )
(( / \/\|──/ 二)
/ l |__|、 (_ノ
/⌒ヽ/| |
_-―――- 、._
,-"´ \
/ ヽ
./ ::::::::::::::::::::::::ヽ たしかにそのとおりだお・・・
| :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l :::::::::::::::::::::::::::::::::;l だけどジダーノフ、もうひとつ重大な問題があるお。
` 、 (__人_) .;/
`ー,、_ /
/ `''ー─‐─''"´\
532 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:31:15 ID:K1yut6wQ0
/.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/: : : \
/: : : : \
/: : : : : : \
/ : : : : : : : .. \ それは・・・
|: : : : : : ,,,,ノ⌒" '' ``⌒\,,, l
|: : : ::;; ( (・) ) ノヽ ( (・) );;::: | トロツキー・ジノヴィエフ派の問題が、
|: : : : : ´"''" "''"´ l
. \ : : : : . .( j ) / 今なお未解決であるということだお。
\: : :: : >ー-‐'=ー-ー< /
/ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\
: : : : : : : : :``ー- -‐'"´ \
: : : : . : : . : : . \
533 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:31:30 ID:K1yut6wQ0
/ ̄ ̄ ̄ ̄\,,
/_____ ヽ
同志やる夫・・・ | ─ 、 ─ 、 ヽ | |. / ̄ ̄ ̄ ̄
| ・|・ |─ |___/ < ?
すでにジノヴィエフらの責任については. |` - c`─ ′ 6 l \____
. 年頭の裁判で判決が出ておりますが。 ヽ ε u ,-′
ヽ ___ /ヽ
それに奴らに対する捜査も. / |/\/ l ^ヽ
もう打ち切られております。 | | | |
ノ L____
⌒ \ / \
/ (○) (○)\ あんな内容には納得できない!
/ (__人__) \
| |::::::| | まったく不十分な結論だ!
\ l;;;;;;l /l!| !
/ `ー' \ |i _ _
/ ヽ !l ヽi | l [l] | ̄| /l | |
( 丶- 、 しE |そ | 二l  ̄/ [][]∧.|_|
`ー、_ノ ∑ l、E ノ < |__| | ̄/ <_/ <>
レY^V^ヽl  ̄
534 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:32:26 ID:K1yut6wQ0
あくる1936年。
やる夫はエジョフ主導の党員粛清計画の失敗を認めざるを得ず、徐々に戦術を切り替えることを考え始めた。
それはつまり、「キーロフ暗殺に関するトロツキー・ジノヴィエフ派の陰謀」に再び焦点を戻すことであった。
__
/..::::::::::::::..\
/..:::::::::::::::::::::::::.\ 同志エジョフ・・・トロツキー・ジノヴィエフ派の陰謀とその実態について、
/..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\ 裁判判決とその後の捜査打ち切りには「腑に落ちない点」がある。
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 「何か」がおかしい、納得できない。
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ
535 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:32:39 ID:K1yut6wQ0
,r== -
/'´ ヽ、 /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ヽ /: : : \
| ヘ /: : : : \
V t /: : : : : : \ まだ我々の前に明るみになっていない
ヽ !: : : : : : : .. \ 「事実」があるはずだ。
ヽ |: : : : : ,,,,ノ⌒" '' ``⌒\,,, l
. /ヽ ∧: ::;; ( (・) ) ノヽ ( (・) );;::: | キーロフ暗殺事件とその捜査について、
. r'⌒ ' \ : ´"''" "''"´ l ただちにすべてを洗いなおしたまえ。
. | ヽ \: . .( j ) /
丿 <\ | l:: : >ー-‐'=ー-ー< /
( 、 ィ_.ノ |: : : : : : : : : : : : : : : : : イ\
/ \ /´ l: : : : :``ー- -‐'"´ \
\ `\ `ー{, -―`. : : . : : . \
\ ` ー `ー ´
/::::::::::::::::::::::::_::::::::::::;xヘ:::::::::::::..、
/::::::::::::::::;:::::::/::::::::/::::::::::!::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::/::/:::::::::/::::::::::::::::}::::、:::: ヘ::::ヘ
.i:::::::::::/::/;イ:::::::::/:::::::::::::::ノ::∧:::ヘ:::i::ヘ::::ヘ
l:::::::::::l:::l/:::::::/:::::::::::::::; /::/ V::::l:::l::::l:::::::i
|!:::::::::|:/:::/::::::::_:: - '´,.イ/ ヽ:|:::!:::|::::::::l
|!:::::::l::!|::ムr‐'=z-x.._,ィイ ,.....z‐'''"リ!:j:::|::::::|l:|
|ヘ:::::ヘ:V´、で妁ミくヽ /´x'iチ妁'7'|:::/:::::リ |!
|:::ヘ::::::::ヘ ` ̄ ,レ勹i{, ` ̄ノ ノ/::::::/./
|:::::::ゝ、:::::ゝ、..ノ _ノ' ! ヽ_ ...ィ///イ
.!:::|:::|::::::|`ヽ r / ` /リ}:::/:::|
!::|:::|::::::ヘ __ _ {//:|::|::|::| 承知いたしました!
|::|:::|::::::|_:ヽ ´ ‐ ` .イ´|::|::|::|::|
|::|:::|::::::|:|:::::|ヽ イ:|:::::|::|::|::|::|
.!:|:::|::::::|:|::r:t.._ ` 、__ イ |、|_::ノイ:|::|::|
!:|::::::::::|:|::!:.:.:.:`¨:.:.:.:TT:::::¨´::|´:.:.:.:|::|::::::!
|::!:::i::l::|::|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|::|::::::|
t::|:::!::!::!:V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:ri:.:.:.:|::|:::::ノ
__,.......-―::: ニゝ:|::|::|:::|:.`:.:.:.、:.:.:.:|::|:.:.:.:;r::::::ヽ:j::j:::/ ニ:_―-.......__
__,.....‐:: ニ´-‐:.:.:.:. ̄:.:.:.:.:.:.:`ヽ、!::ヽ:.:.:`¨''=}:}:.:.´:.:.:.:.:.:.|/ <:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:.:.:.‐:`:::::‐-....
537 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:34:09 ID:K1yut6wQ0
やる夫から直々に下されたキーロフ暗殺事件の再捜査命令は、
1935年5月に却下されたエジョフの急進的な弾圧計画をここに来て拾い上げることを意味した。
/: : : : : : : : : :,: : : : : : : : : : :\
/: :/: : : : : /: : |: l: : l : : : : : : : : ヽ
,.' : : /: : :/ : /: : /|: V: :ゝ: : ヽ: : : : :∧
/ : : /: :/: : :イ: / _>、ト、: :ヽ\ l : : : : ∧
. / / : |/ : /, ', '.ィ≦zャ¬ヘヽ:\\: : : : : ',
|: |: : :|: :r≦彡'´{ケィヤ乏ノ }|: :` ‐\ ニ=‐: | (再捜査・・・
|: |:l : レ沁厂i}==ゝュ__/ | | : : : : : : : : :| つまりジノヴィエフたちが暗殺事件に直接関わっていないという
|: |:ゝ ゝ二.ノ | l: : : : : : : : : : | 裁判所の決定を、同志やる夫は認めていないということだ。
ヽ|\\三ゝ 、 | |: : : |: : : : : |: |
ト ム `,........._ | |: : :|: : : : :|: | だが、前回の中央委員会総会で私が奴らの直接関与を告発した時、
, ‐''´\ ‐ | l: : : :|: : : : : :|: | 同志やる夫は同意しなかったはず・・・
/ , \ ヽ /| |: : : l|: : : : |: l: :|
/ _、ヽ ) }ゝ_ . ´ / |: : : ||: : : : |: |: :| なのにどうしてここにきて・・・)
/ lノ / /イiノ∠┤ //||: : : ||: : : : |: |: :|
, ' ノ'‐f´ァ'´l_/ | // ||: :|||: |: : :|: j∠
r< `T7 _ イ / ,| l/l : | : :| :|| l|_ 斗 彡¬__
/ \_'_/_」/ 」 〃"´j |レ|: :|: : l_」l斗z彡' / /`ー、
/ // / < / ┌一|' |:/L:ィ / -‐/
, // ∠ イム {`ヽ | l′ l/ / / /
/: : : : :/: : : : : ://: : : : : : : : : : : : :\
,' : : | : ': : : :///: : : _: : -―: : : : ヽ: ヽ\
': : : :|: :|: : : l´/: : : /: : : : : : :/ : : }: : :\
/ :l : : l: :l: : : l´ニニニ: :-: : : : :/: : :/ / : l: : (方針を変えた・・・?
/: :l: : : :ヽl: : : |二_:―――: : ´: : /: /: : :|: :
/:/: l: : : : : ゝ: :l:|ヤッ≧==、―‐ァ:/: :イ : : /: : もはや現下の党員粛清は失敗したから、
. / / /: l : : : : : : ヽトト弐 jトヽ=彡'_ ,r≦メ: : / l: : 別の方法を試すと?
/:イ / : |: : :l: : : : : : :ゝ- -=テ¬元ソ/: ∨:/l /
. |:l l: |:l: :|:l: : |: : : : : : : :\---‐ ⌒i{ 彡 : : /l/// しかし、その新方針もまた、
. l|l l: |:l: :| l: : | : : : : : : : ヽ ヽ、 、 冫メ --彳´/´ 前回失敗したものじゃないか。
. 'リ l: |:l: :| l: : ヽ: : :ヽ: : : : :vl-`、、´/: : : : :l|
_∧l」 -ゝ……―- 、: :i: :lリ` ィヽ : : : : : l l'\ なぜそれを再びやらせる?
/. ´ ______`" ‐<lム: l : : : : l|:| もしやジノヴィエフらが暗殺事件に関わったと
. /l/ / ` 、 \>: : :/: :l.l:| 確信を持てるようになったのか?)
. / / / \ \/l //ノ'
538 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:34:47 ID:K1yut6wQ0
: : : | : : | : : : : :/: : : /: : : : : : : : : : : _, : :':´: : / /: : : : : :/ __」: : : /: : : : : l
: : : | : :|: : : /: : ∠: :-‐: : : _: : -‐: ´_ .. ' ´ /: : : : :∠ -‐ ¬′:〃: : : : : |
: : :|: : |: : :/: /_: :-‐:_: 二 : -‐≪´ /: : : : :_;斗孑≠テ': : :く:} : : l : :!
: : : : : : :l: :/: 厶斗¬二托恭トミ丶`ミ==-‐'/: : _.. イ廴笊{′/ : :/ヘヽ: :|: : |
: : : : : : :∨ / ∨ 、 い込{‐ワ \ ヽ /:, '´ / 辷_ク / :,〃: : / }: : | : :,′
: : : : :l : : ヽ{ヘ._」 丶`二ニ´ -‐ ∠:イ __/ -‐‥ ¬'//: l: :/ /: : :|: /
\: : : ヽ: : :ト-┤ _」___/ __7⌒ヽ / : :レ' イ/ : /}/
: : :ヽ: : :丶 { 、 / 厶 -‐ ]┴、 } /:_/ィ: 〃/ '′ (・・・ここで考え込んでいても意味は無いか。
: : : :l:\ : :い \ 〉'′ / 廴'┐_厶.イ: :l:/イ
: : : :l: : :\: :\ 丶、 _/ { -‐{ ∨: } !:| :|: :| おそらく同志やる夫は多少の論理的齟齬を
: : : :l: : : : :l:ト- `=-  ̄ ̄ ̄ `、 `、 ∨厶{ :|: :| 無視してでも目標を達成しようとしている。
: : : :|: : : : :!{ - , ヘ \_ _ヽ `ヽl: :|
: : : :|: : : : :い、 '′ } ‐ ¬ `} \{ 重要なのは、まだ私が同志やる夫から
: : : :l: :l : : :|: :|\ _ -‐ ¬ / } 廴 -‐ヘ 信任を失っていないということだ。
: : : :|: :| : :| | 丶、 , ⌒ヽ '´-‐ …'´ ,〃 , {、 }
: : : :|: :l: : : |: :| 丶、{ ヽ -‐‥ / / ,′ l } ム やってやる・・・
: : : :|: :|: : : |: :l`丶 `、 `、 /{ / { ∪ { ヽ 今度こそジノヴィエフたちを、党内に潜む敵どもを
: : : :|: :|: : : |: :ト、 \____」 ├-< /∨ } { | } 断罪してやる!)
: : : :|: :|: : : |: :| \ \ } { V { { { } { {
すでに現下の党員粛清について失望を買っていたエジョフは、
自らの失点を帳消しにするための絶好の機会と捕らえただちに再捜査へと移る。
540 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:36:04 ID:K1yut6wQ0
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:\
_, ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
_,. -'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
ー=ニ二:__;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;l::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
/::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/:: ハ:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.ハ
. /:〃::.:.::::::/:::::::::::::.:::::::::::::::::/::/ ヽ:.:ヽ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.ハ 同志ヤゴダ、キーロフ暗殺事件の捜査を
. ///::.:.:.:::::/:.:.:::.:.:::::::::::.:.:.:.;.ィ:.:/ , =‐\\、:ヽ、:.:.:.ヽ、:.ヽ:.:.:.\ すべて仕切りなおすこととなった。
i/ ':.:.:.:.:.:::.!:::::.:.:.:.::::._、-‐ ´ノィ≦彡ァztゥ芥ド=-ヽ‐-ヽ:、l:.:.:.:.:.:\
{ |:.:.:.:,l:.:.:l:.:.:..:.:::.:ィヤ心/ 〃ナア弋多ノ | ̄!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ヽヽ 党機関の把握する情報では、
. |:.:.:.ハ:.:!:.:.:.:.:.:ハ弐zハ {__ ´ ̄ l |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :. : :l`\ ジノヴィエフ、カーメネフらが暗殺事件に
V:.:{ ゝ!:.:.:.:./:.:ハ /}=ゝ ) / , ':.:. :/.:.:. : : :.:.: : :. : : l 直接関与したとの疑いがある。
V:l ヽ:.:.:{ー‐ャ ´ソ  ̄ ̄ /: : /:.:. : : : .: :. : :. : !|
い jヽ|:.:.:.:.:.ゝ 丶、 ' ‐ァ'_ -ァ:.:.: : : : : : / /: :/: j|/ 奴らの暗殺事件関与について、
/: .:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、 tz‐ュ /´ ィ:/: /: :/:〃/: :ィ// 証拠を洗い出し必ず立証するのだ!
,.': : :.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>、 ー /〃lィ:_: イ ィ:ッ'/ {
/イ: :. : : :. :. : :.::_/ \_ ィ´ / rく / ノ"´ \
〃 !l /!: : /:. : イヽ ハ | ヽ 个 、_
{′lヘl |/|:.// \ { ハ | l / / / `ー‐-、__
`′ !' ィ , 、 ^ゝ l′ } j \ V /
/ / / ! 〈 | / / 丶、 | /
/ / ´ l l\ ト、 rノ -‐ /\ レ
ミミミミミ彡彡ミミミ
ミ巛巛巛彡ミミ巛巛
|:: ___ ___ ::|
|:: -・=, 、=・- ::| ジノヴィエフとカーメネフの直接関与やて!?
(6 ⌒ )(・_・)( ⌒ 6)
| U ┃ノ三ヽ┃ | そんなもん、前の裁判で認められなかったやないか。
ヽ ┗━┛ u /
/\ `ー-一´ / いまさら立証しろやなんてなに考えとんねん。
/ `ー--一'´ ヽ
/ | ヘ
|____r ミN K V D彡 i
| | | |
541 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:36:43 ID:K1yut6wQ0
/: : : : : : : : : :,: : : : : : : : : : :\
/: :/: : : : : /: : |: l: : l : : : : : : : : ヽ
,.' : : /: : :/ : /: : /|: V: :ゝ: : ヽ: : : : :∧
/ : : /: :/: : :イ: / _>、ト、: :ヽ\ l : : : : ∧
. / / : |/ : /, ', '.ィ≦zャ¬ヘヽ:\\: : : : : ',
|: |: : :|: :r≦彡'´{ケィヤ乏ノ }|: :` ‐\ ニ=‐: | 同志やる夫が先の判決は納得できないと
|: |:l : レ沁厂i}==ゝュ__/ | | : : : : : : : : :| お考えでいらっしゃるのだ!
|: |:ゝ ゝ二.ノ | l: : : : : : : : : : |
ヽ|\\三ゝ 、 | |: : : |: : : : : |: | 必ず隠された「何か」があるはずだ!
ト ム `,........._ | |: : :|: : : : :|: |
, ‐''´\ ‐ | l: : : :|: : : : : :|: | それを見つけ出す!
/ , \ ヽ /| |: : : l|: : : : |: l: :|
/ _、ヽ ) }ゝ_ . ´ / |: : : ||: : : : |: |: :|
/ lノ / /イiノ∠┤ //||: : : ||: : : : |: |: :|
, ' ノ'‐f´ァ'´l_/ | // ||: :|||: |: : :|: j∠
r< `T7 _ イ / ,| l/l : | : :| :|| l|_ 斗 彡¬__
/ \_'_/_」/ 」 〃"´j |レ|: :|: : l_」l斗z彡' / /`ー、
/ // / < / ┌一|' |:/L:ィ / -‐/
, // ∠ イム {`ヽ | l′ l/ / / /
/ ' ' ' ∧| 丿/ / / / /
/{ | | / l { ム.|// / / / /
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
|::::::: i
|:::::::: /' '\ | (同志やる夫の命令やて?
|::::: --- , (----
| (6 u ) ・ ・)( ^ヽ 前の中央委総会でエジョフがジノヴィエフどもの
| | ┃ノヨョヨコョヨi┃ | 関与を告発した時、無視を決め込んでたやんけ・・・
∧ | ┃ |コュユコュ|┃ |
/\\ヽ ┃ヽニニニソ┃ ノ いったい何を考えとんのや?)
/ \ \ヽ. ┗━━┛/ \
. ‐-‐-‐------ーイ `、
542 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:37:34 ID:K1yut6wQ0
ミミミミミ彡彡ミミミ
ミ巛巛巛彡ミミ巛巛
|:: ___ ___ ::|
|:: -・=, 、=・- ::|
(6 ⌒ )(・_・)( ⌒ 6) (キーロフ暗殺事件ほどのでかい事件に、
| U ┃ノ三ヽ┃ | 失脚したとはいえ元幹部のジノヴィエフどもの
ヽ ┗━┛ u / 関与を立証しろやなんて無茶もええところや。
/\ `ー-一´ /
/ `ー--一'´ ヽ 馬鹿馬鹿しいで・・・
/ | ヘ 大方エジョフが先走っとんのやろ)
|____r ミN K V D彡 i
| | | |
543 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:38:26 ID:K1yut6wQ0
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
|::::::: i ホジホジ
|:::::::: /' '\ |
|::::: -・=- , (-・=-
| (6 ⌒ ) ・ と'⌒^^ヽ、 あー、わかったわかった。
| | ┃ _ノョヨコョヽ ヽ
∧ | ┃ ヽニニソ ト、 \ まぁボチボチがんばろうや、同志エジョフ。
/\\ヽ ┗━━┛ ノ`、/ ̄\
/ \ \ヽ. __ / \ | ヽ (こら、まともに協力するほうがアホやな)
. r‐-‐-‐/⌒ヽ-ーイ `、 i
ヽ、 |_,|_,|_,h( ̄.ノヽ ヽ |
ー-ヽノ| `~`".`´ ´"⌒⌒) ヽ /
ノ^ //人 入_ノ´~ ̄ )-'
/ \
/ ヽ
/ / / / | ∧
' l / /, -― / /| ∧
. | l | |´/ ィ ,.l||| ∧
. | l | K_ 、―‐'´//|||| | トヽ
. | ヽ.| | 沁tx、\‐ 彡 ´_/イ/||v|
. | \ V弋z^ヽヽ l ィケアテへ,' ,' ハ|
. | ト\__,rッ={i≦ィ/`ソ./l/ ノ
. || | | | ` ゝ=/=イl//
. || | | | ´/ / { ・・・・・・
. リ | | | l、 ¨二 ` / |
`ヽ | | |、> . イ | | |
/\| | ヽ\ 厂\{ { | |
/\ ヽ|、 l | 〈| | \ | l.|
_ ´ \ 丶N 八ト、 /lVl N
/ \ ∧└、ヽ. ムト l /
544 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:39:44 ID:K1yut6wQ0
γ ⌒ミヽ
ふー・・・国外出張も疲れるな。 (´ω` ら)
/rヽ/ イl
久しぶりの祖国だ、 (.|__|:_[U]
今年の春ぐらいは家族とゆっくり過ごそう・・・ | | |
545 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:40:05 ID:K1yut6wQ0
ヴァレンティン・オルベルグだな?
貴様にトロツキストの容疑がかかっている!
同行してもらうぞ!
,,,,,,,,,
[|,,★,,|] γ ⌒ミヽ
( ゚Д゚) Σ (´ω`;ら) ええ!?
/ (y) つ /rヽ/ イl いったいなんで私が・・・!?
∪/ | (.|__|:_[U]
し"し | | |
1936年初頭、ヴァレンティン・オルベルグなる人物が逮捕された。
彼が疑われた理由は複数の国外旅行の角であったといわれているが、
なんにせよ、これを契機にエジョフは逮捕数を引き上げ始めた。
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;l::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
/::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/:: ハ:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.ハ
. /:〃::.:.::::::/:::::::::::::.:::::::::::::::::/::/ ヽ:.:ヽ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.ハ
. ///::.:.:.:::::/:.:.:::.:.:::::::::::.:.:.:.;.ィ:.:/ , =‐\\、:ヽ、:.:.:.ヽ、:.ヽ:.:.:.\
i/ ':.:.:.:.:.:::.!:::::.:.:.:.::::._、-‐ ´ノィ≦彡ァztゥ芥ド=-ヽ‐-ヽ:、l:.:.:.:.:.:\
{ |:.:.:.:,l:.:.:l:.:.:..:.:::.:ィヤ心/ 〃ナア弋多ノ | ̄!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ヽヽ
. |:.:.:.ハ:.:!:.:.:.:.:.:ハ弐zハ {__ ´ ̄ l |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :. : :l`\ 少しでもトロツキー、およびトロツキストと
V:.:{ ゝ!:.:.:.:./:.:ハ /}=ゝ ) / , ':.:. :/.:.:. : : :.:.: : :. : : l 関わりのある疑いのある人物は
V:l ヽ:.:.:{ー‐ャ ´ソ  ̄ ̄ /: : /:.:. : : : .: :. : :. : !| ただちに逮捕せよ!
い jヽ|:.:.:.:.:.ゝ 丶、 ' ‐ァ'_ -ァ:.:.: : : : : : / /: :/: j|/
/: .:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、 tz‐ュ /´ ィ:/: /: :/:〃/: :ィ//
,.': : :.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>、 ー /〃lィ:_: イ ィ:ッ'/ {
/イ: :. : : :. :. : :.::_/ \_ ィ´ / rく / ノ"´ \
〃 !l /!: : /:. : イヽ ハ | ヽ 个 、_
{′lヘl |/|:.// \ { ハ | l / / / `
`′ !' ィ , 、 ^ゝ l′ } j \ V /
/ / / ! 〈 | / / 丶、 | /
/ / ´ l l\ ト、 rノ -‐ /\ レ
[,,|,,★,|,] ∧_∧ ∧_∧ [,|,★,,|,,]
( ´∀`) (・∀・ :) (・∀・ :) (´∀` )
(つ ★ つ ―――⊂-⊂―)-⊂-⊂―)―⊂ ★ ⊂)
| 警察 | | | | | | | |.警察 |
(__)_) (_(__) (_(__) (_(__)
546 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:41:15 ID:K1yut6wQ0
さらにエジョフはオルベルグら逮捕者の「尋問」を監督し、トロツキーがソ連国内のテロ細胞に
直接命令を下していた「事実」を「立証」していく。
/ \
/ ヽ
/ / / / | ∧
' l / /, -― / /| ∧
. | l | |´/ ィ ,.l||| ∧
. | l | K_ 、―‐'´//|||| | トヽ
. | ヽ.| | 沁tx、\‐ 彡 ´_/イ/||v|
. | \ V弋z^ヽヽ l ィケアテへ,' ,' ハ| 「自白」するまで「尋問」しろ!
. | ト\__,rッ={i≦ィ/`ソ./l/ ノ
. || | | | ` ゝ=/=イl// オルベルグが自白調書にサインするまで
. || | | | ´/ / {
. リ | | | l、 ¨二 ` / | やつを寝かせるな!
`ヽ | | |、> . イ | | |
/\| | ヽ\ 厂\{ { | |
/\ ヽ|、 l | 〈| | \ | l.|
_ ´ \ 丶N 八ト、 /lVl N
/ \ ∧└、ヽ. ムト l /
| |
| ∥ [|★,,,|,]ノノノノ -__
| ∥ (゚∈゚ ) ─_____ ___
|γ ⌒ミヽ (ミ_(⌒\ ヽ _ ___
( (≡ ̄ ̄ ̄ ̄三\ ⌒ノ ノ)
|(つWつ  ̄ ̄\ ⌒彡) ノ =_
| \つ-つ \,__,ノ ノ
| | ) / / ≡=
| | / ノ ____
| | /ノ _─ (´⌒(´
| | ミ/= (´⌒(´⌒;;
547 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:42:07 ID:K1yut6wQ0
一方で元トロツキー派に対する逮捕の網を拡大しようとするエジョフに対して、
秘密警察のトップであったヤゴダはこの馬鹿騒ぎに懐疑的であった。
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
|::::::: i
|:::::::: /' '\ |
|::::: --- , (---- トロツキーが国外から
| (6 u ) ・ ・)( ^ヽ ソ連内のテロ組織に指令を出してたやって?
| | ┃ノヨョヨコョヨi┃ |
∧ | ┃ |コュユコュ|┃ | アホらしい・・・いくらなんでも無理すぎる設定やろ。
/\\ヽ ┃ヽニニニソ┃ ノ
/ \ \ヽ. ┗━━┛/ \
. ‐-‐-‐------ーイ `、
/: : : : :/: : : : : ://: : : : : : : : : : : : :\
,' : : | : ': : : :///: : : _: : -―: : : : ヽ: ヽ\
': : : :|: :|: : : l´/: : : /: : : : : : :/ : : }: : :\
/ :l : : l: :l: : : l´ニニニ: :-: : : : :/: : :/ / : l: :
/: :l: : : :ヽl: : : |二_:―――: : ´: : /: /: : :|: :
/:/: l: : : : : ゝ: :l:|ヤッ≧==、―‐ァ:/: :イ : : /: :
. / / /: l : : : : : : ヽトト弐 jトヽ=彡'_ ,r≦メ: : / l: :
/:イ / : |: : :l: : : : : : :ゝ- -=テ¬元ソ/: ∨:/l /
. |:l l: |:l: :|:l: : |: : : : : : : :\---‐ ⌒i{ 彡 : : /l/// ・・・・・・
. l|l l: |:l: :| l: : | : : : : : : : ヽ ヽ、 、 冫メ --彳´/´
. 'リ l: |:l: :| l: : ヽ: : :ヽ: : : : :vl-`、、´/: : : : :l|
_∧l」 -ゝ……―- 、: :i: :lリ` ィヽ : : : : : l l'\
/. ´ ______`" ‐<lム: l : : : : l|:|
. /l/ / ` 、 \>: : :/: :l.l:|
. / / / \ \/l //ノ'
548 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:42:43 ID:K1yut6wQ0
/::::::::::::::::::::::::_::::::::::::;xヘ:::::::::::::..、
/::::::::::::::::;:::::::/::::::::/::::::::::!::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::/::/:::::::::/::::::::::::::::}::::、:::: ヘ::::ヘ
.i:::::::::::/::/;イ:::::::::/:::::::::::::::ノ::∧:::ヘ:::i::ヘ::::ヘ
l:::::::::::l:::l/:::::::/:::::::::::::::; /::/ V::::l:::l::::l:::::::i
|!:::::::::|:/:::/::::::::_:: - '´,.イ/ ヽ:|:::!:::|::::::::l
|!:::::::l::!|::ムr‐'=z-x.._,ィイ ,.....z‐'''"リ!:j:::|::::::|l:|
|ヘ:::::ヘ:V´、で妁ミくヽ /´x'iチ妁'7'|:::/:::::リ |!
|:::ヘ::::::::ヘ ` ̄ ,レ勹i{, ` ̄ノ ノ/::::::/./ 同志やる夫。
|:::::::ゝ、:::::ゝ、..ノ _ノ' ! ヽ_ ...ィ///イ
.!:::|:::|::::::|`ヽ r / ` /リ}:::/:::| ヴァレンティン・オルベルグが自白し、
!::|:::|::::::ヘ __ _ {//:|::|::|::| 暗殺事件に関するトロツキーの関与が判明いたしました。
|::|:::|::::::|_:ヽ ´ ‐ ` .イ´|::|::|::|::|
|::|:::|::::::|:|:::::|ヽ イ:|:::::|::|::|::|::| さらに私の捜査によれば、
.!:|:::|::::::|:|::r:t.._ ` 、__ イ |、|_::ノイ:|::|::| キーロフ暗殺事件はキーロフ個人にとどまらず
!:|::::::::::|:|::!:.:.:.:`¨:.:.:.:TT:::::¨´::|´:.:.:.:|::|::::::! ソ連首脳部に対するもっと広範な
|::!:::i::l::|::|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|::|::::::| テロ計画であった可能性が濃厚と思われます。
t::|:::!::!::!:V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:ri:.:.:.:|::|:::::ノ
/ \
. / / 、 ヽ
. / / // / ヽ ∧
/ /'´/ / / . | ∨ ∧
. ′ . // / / | | | ',
| / / l' / // . // . /| ||
| ' ' | | |// // / ィ /| /┤ || しかし、詳しい事実に対する捜査について
|// | | |/ /∠、 彡 ´///∠イ l, V 見過ごせない遅滞と支障が発生しております!
l// / | | |/代汀ヘ≧='彡ィfjアノ/ .イv |
| l / | ト l|`{  ̄ ´}__,_{ ̄イイ l| ,l | これはひとえに国家保安総人民委員である
| | ′| ∨ゝゝ rソ⌒V` / イ|l|/ 同志ヤゴダの怠慢によるものであります!
l || | ヘヘ\  ̄ - / イ /l/l/ノ
`l|| { ヘヽ ,. __¬/| | |/ ノ 彼は容疑者らへの尋問について
| | | ヘ ||ヽl> . / |!|| 著しい手心を加えており、
| | | ∧∧ヘ \/  ̄l | lヽ| さらに捜査そのものに対して妨害とも捉えられる
ゝv∨ ∧ ヘヘ ∧ | | | ト 介入を行っているのです!
Vv V ∧ トヽ{ | | | /
549 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:44:17 ID:K1yut6wQ0
しかし、このころにはヤゴダの立場も危うくなっていた。
キーロフ暗殺を阻止できなかったNKVDの責任と、さらにクレムリン事件について敵の侵入を阻止できなかった過失から
その権威はすでに失墜しており、そのうえエジョフによる密告も重なってやる夫からの信任を失っていたのである。
____
/ ノ( \
/ _ノ ヽ、_ \ 話はエジョフから聞いてるお・・・
/ ノ( ●━━● \ どうにも捜査について懐疑的らしいじゃないかお?
| ⌒ (__人__) ノ( | なんで尋問に手を抜いているんだお?
\ ` ⌒´ ⌒/ お前は奴らのお友達なのかお?
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
|:::::::. u u u i
|:::::::: ⌒ ⌒ |
|::::: u -・=- , (-・=- ま、まさか・・・そんなワケありまへんやんか?
| (6 u u⌒ ) ・ ・)( ^ヽ
| |. u ┏━━┓u| ただ、ちょっと証拠の確認に手間取っててましてな・・・
∧ | u . ┃ヽ三ノ ┃ |
/\\ヽ u ┗━┛u.ノ
/ \ \ヽ. ─── /|\ ノ7_,,, 、
(⌒、"⌒ソ⌒ヽ- イノ `、 ( ィ⌒ -'"",う
~''(_)(_)(_)(_)ソ-ィ ヽノ ,イ^
_ヽ /`、_, ィ/ ヽ ヽ─/
/,ィ'"/ / `、 ) /
550 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:44:50 ID:K1yut6wQ0
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\ だったらはやくしろ!!
/ (__人__) \
| ヽ |!!il|!|!l| / | これ以上グズグズするならお前から始末するぞ!!
\ |ェェェェ| /
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ ドンッ!!
`ー、_ノ ∑ l、E ノ <
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
|::::::: u u u i
|:::::::: u ⌒u ⌒ |
|::::: -・=- , (-・=-
| (6 u ⌒ ) ・ ・)( ^ヽ わ、わかりましたがな・・・
| |. u u ┏━━┓ |
人 | u ┃ヽ三ノ┃ノ (くそ・・・なんや知らんが
/ \ヽ u u ┗━┛ 人 いつの間にか色々ヤバくなっとる感じやんけ・・・)
/ \ \ . ─── イ| \
\ 、`ー--ー' ノ \
551 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:45:26 ID:K1yut6wQ0
巛彡彡ミミミミミ彡彡
巛巛巛巛巛巛巛彡彡
|::::::: i
|:::::::: \, ,/ |
|::::: ∪ -=・- , (-=・- アグラーノフ!
| (6 ⌒ ) ・ ・)( ^ヽ なんやこの逮捕者実績は!
| | u ┃ノヨョヨコョヨi┃ | 全然足らん!党はいま、潜伏したトロツキストの
ヽ | ┃ |コュユコュ|┃ | 脅威に直面しとるんやぞ!
\ヽ u ┃ヽニニニソ┃ ノ
\ヽ. ┗━━┛/ とにもかくにも少しでもトロツキストの
ヽ. -ー イ 疑いがある奴は全員逮捕しろや!
,..:;;;;;;;;;;;;;;;:::,
./;:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;;;;;'''''''''''''''V''''''''';
|;;;;;;;;」 !
|;;;;;;| ━、 , ━ i
i 、'|| <・> < ・> |
'; ' |] ' i,. なんや、今まであんだけノリ気じゃなかったのに・・・
ノーi :::::: ._`ー'゙ ..!
イ i ゙t:::::::、'、v三ツ::;'
!. ヽ,.:::::゙::::::::::::/ヽ、
ヽ、 ':.、:::;;;;:/ | ゙ヽ、
\___ ノ. ゙ヽ
ヤゴダの副官・副内務人民委員
ヤーコフ・アグラーノフ
552 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:45:57 ID:K1yut6wQ0
立場が危うくなっていると感じ取ったヤゴダは、自分の価値をやる夫に証明しようと
打って変わってトロツキスト摘発に強硬な態度をとるようになる。
,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;;;;;''''''''''''''''''''V''''''':;
i;;;;;;;;;」:::::::::::::::::::::::::::::: !
!;;;;;|::::::::::::::━'ソ:i:i:'━:i
iヽ.||:::::::, <・>ン ,'<・ >
| >|.} ` ' i,. ' ,' (さては・・・
ノー.i;;;;;::.. ..:::::_`ー::'゙:. .!
, イ| i i;;;;;;::、;'./Vョヨコョi::;;' ヤゴダの奴もケツに火がついたようやな。
., - ' || | ゙t;;;;;;;:::..i-r-、./::;;'
!! `、 ヽ,;;;;::ヽニニソ./\ ワシも火が燃え移らんように気をつけんとな・・・)
ヾ、、ヽ、. ':、;;;;;;;;;;;;/|| \
. r‐-‐-‐/⌒ヽ-ーイ // `、
ヽ、 |_,|_,|_,h( ̄.ノヽY ビシッ ヽ
ー-ヽノ| `~`".`´ ´"⌒⌒) ヽ i
ノ^ //人 入_ノ´~| ̄ i |
\_ //__/ | ノ |
このころには反党組織と戦うNKVDのお株も、徐々にエジョフに奪われつつあったのだ。
553 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:46:20 ID:K1yut6wQ0
,.:-=;1―;1―;1―;1,=-;:、
ミ ゙ミ
. ミ ★ ゙ミ
/ミ ゙ミ \
《 ミ;========゙ミ } 》
. 》/ / / :/ : : : : : : : : : \ ∨《
. /// : :/ :/ : : : /:/ |: : : : : ∨^:| 1935年から1936年にかけて、
l∨ : : l :/: : :// / :八 : : : l: l : :| 党の粛清に関する事態は実に流動的でした。
| :| : : :|/ :/ //:/ :/ ヽ: : | ハ: :|
| :| : : :|≧x、/イ//,.ィ≦ハ ノ : l: :| 35年半ばから始まったエジョフ主導の
} :|八 :代uzノ 弋uzノ仏イノ: :| 党員点検は予想外の被害を出し事実上失敗。
. ′:} 仆⊂⊃ ⊂⊃イ 八 : :|
. /: : / 八 > ~~~ .イ}{ : : : | 一方で、煮え切らない態度のヤゴダがやる夫の信任を失い、
. /: : 〈 // ̄》 》≫=≪《 《V ∧: : : 代わりにエジョフの役割が大きくなりつつありました。
. / : : : : { 》《_》《_》《 〈 / 、: :丶
/: : : : : : } 《_/八_》 }: : : :\ 粛清の方法に関する戦術はこの時点でも定まらず、
/: : : : : : :/ ∨{><}{ {: : : : : : :\ 党は1年ぶりの中央委員会総会を迎えようとしていました。
/ : : : : : : /人,___人}><}人__人\ : : : : : :ヽ
《 : : : : : : // { ̄/∨`¨¨¨´∨\ ̄} \\ : : : : : \
《 : : : : :/ 《( } {_人 人_} { )》 \ : : : : :》
》: : :/ 》) 人人_)) ((_人ノ (《 \: : :《
《 :/ 《( \ / )》 \ 》
`\\ ≫x、 \__/ ,x≪ //
554 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:46:33 ID:K1yut6wQ0
――― 1936年6月、中央委員会総会
/ ./
/ /
‐-、_ / ./
 ̄"''ー-、_ / /
__  ̄`ー 、 / /
__`―----、_━  ̄"'ー- 、______________/ ./
[二] ̄゛ ̄`―‐ニニニニ==―--、_━ `ー‐ ┌―――――――┐||||/__
(ニ) (ニ) ̄ ̄  ̄| ̄llll||||| |||||||| |
「 T~| | |||||||| |||||||| |
| | |__|_|||||||└―――――――┘|||||||___|_
――――― '" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~| |,-|~~~ニ二二二二二二二二二二二l、 |
-、,-、 ,Y =========================
| 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二 二
[ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ]
,,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,
[,|,,,,,,,,,,|,,] [|,,,,,,,,,|,,] [|,,,,,,,,,|,] [,|,,,,,,,,|,,[|,,,,,,,,,,|,,][|,,,,,,,,,[,,|,,,,,,,,,,|,] [,,|,,,,,,,,,,|,][,,|,,,,,,,,,|]
( )( )( )( ( ) ( ) ( )( )
::l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l l´ ̄ ̄ ̄`l::
::|::.. ..::| |::... ...::| |::.. .:| |::. ..:| |::. .::| |::.. ..::| |::.. ..::|::
555 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:46:47 ID:K1yut6wQ0
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
= ゙ミ
ミ ★ ゙ミ
ミ ゙ミ
ミ;=======゙ミ
/ ,= ヽ
/ ,=' _ ∧_ _,,
/,,_ {i ,~ ~ /´ ハ^、_
ヽi} / / / ヽ_/ ヽ__,,\ この中央委員会総会では
{ | _|__,,/ /  ̄ \ヽ エジョフによる党員総点検の報告と
ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ 議論がなされました。
|`、ヽ.__ノ ヽ-‐' _/
| |{i t _ / | そして総会の内容は、
| | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| | 党内公開用資料としてまとめられました。
// i} / }-‐斤ヒl、__| l| |
r、 //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ この資料は総会速記要録からなり、
__ゝ |i}^V'' __/ }} ハ {{ | 党中堅幹部たちに限定して公開されたのです。
ヽ ノ' `j }} /X | {{ |
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
= ゙ミ
ミ ★ ゙ミ
ミ ゙ミ
, ミ;=======.:::゙ミヽ
/ ./ / ヽ\ \
\__/ /l / / , /l'| ト、l ',/ この資料に触れることのできた中堅幹部たちは
| / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
| l |┬::cr ./ /┬::cr」 || 平レベルの一般党員たちに総会内容の説明をする
| l ! l:::::::j '. l::::::::j. !l
ハ ⊂⊃‐ ‐⊂⊃| 役割を担っていたと思われます。
l \ _ ,/ |
/l .lY` ー‐┐ r‐ イ| | 次のやり取りは、この公開用資料に記載された
/| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. !
l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! ! エジョフとやる夫たちのやりとりです。
/ / ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|!
【党内公開用資料に記載されたやりとりの要約】
556 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:47:56 ID:K1yut6wQ0
_ -―……―- _
. . ´ ` 、
/ \
. / / 、 ヽ
. / / // / ヽ ∧
/ /'´/ / / . | ∨ ∧
. ′ . // / / | | | ', 我々は多くの悪辣な「敵」を党から除名しましたが、
| / / l' / // . // . /| || これの「敵」がこのまま黙っているとはとても思えません。
| ' ' | | |// // / ィ /| /┤ ||
|// | | |/ /∠、 彡 ´///∠イ l, V つまり我が党の各機関は、追放だけで満足せず、
l// / | | |/代汀ヘ≧='彡ィfjアノ/ .イv | 除名された元党員の動向に特別な責任をもって
| l / | ト l|`{  ̄ ´}__,_{ ̄イイ l| ,l | 監督すべきなのです。
| | ′| ∨ゝゝ rソ⌒V` / イ|l|/
l || | ヘヘ\  ̄ - / イ /l/l/ノ
`l|| { ヘヽ ,. __¬/| | |/ ノ
| | | ヘ ||ヽl> . / |!||
| | | ∧∧ヘ \/  ̄l | lヽ|
ゝv∨ ∧ ヘヘ ∧ | | | ト
Vv V ∧ トヽ{ | | | /
/ \
/ \
/ ヽ
/ / / / | ∧
' l / /, -― / /| ∧
. | l | |´/ ィ ,.l||| ∧
. | l | K_ 、―‐'´//|||| | トヽ しかしながら、それでも除名された者の相当数は
. | ヽ.| | 沁tx、\‐ 彡 ´_/イ/||v| これらの「敵」と直接的に関係があったわけではありません。
. | \ V弋z^ヽヽ l ィケアテへ,' ,' ハ|
. | ト\__,rッ={i≦ィ/`ソ./l/ ノ そういった人々は、党の敵とは関係なく
. || | | | ` ゝ=/=イl// 書類上にしか存在しない「幽霊党員」であったり、
. || | | | ´/ / { 党員活動をないがしろにする「怠け者」であったり、
. リ | | | l、 ¨二 ` / | 違法な手段で党員資格を手に入れた「詐欺師」であったり、
`ヽ | | |、> . イ | | | あるいは不道徳な行為で党の名誉に泥をぬった連中でした。
/\| | ヽ\ 厂\{ { | |
/\ ヽ|、 l | 〈| | \ | l.|
_ ´ \ 丶N 八ト、 /lVl N
/ \ ∧└、ヽ. ムト l /
557 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:49:09 ID:K1yut6wQ0
/::::::::::::::::::::::::_::::::::::::;xヘ:::::::::::::..、
/::::::::::::::::;:::::::/::::::::/::::::::::!::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::/::/:::::::::/::::::::::::::::}::::、:::: ヘ::::ヘ
.i:::::::::::/::/;イ:::::::::/:::::::::::::::ノ::∧:::ヘ:::i::ヘ::::ヘ
l:::::::::::l:::l/:::::::/:::::::::::::::; /::/ V::::l:::l::::l:::::::i このような連中の多くが除名処分について
|!:::::::::|:/:::/::::::::_:: - '´,.イ/ ヽ:|:::!:::|::::::::l 不服申し立てをしておりますが、
|!:::::::l::!|::ムr‐'=z-x.._,ィイ ,.....z‐'''"リ!:j:::|::::::|l:| 受理されることはほとんどないでしょう。
|ヘ:::::ヘ:V´、で妁ミくヽ /´x'iチ妁'7'|:::/:::::リ |!
|:::ヘ::::::::ヘ ` ̄ ,レ勹i{, ` ̄ノ ノ/::::::/./ しかし、一部の元党員については、
|:::::::ゝ、:::::ゝ、..ノ _ノ' ! ヽ_ ...ィ///イ 身の回りを整頓し、更正して
.!:::|:::|::::::|`ヽ r / ` /リ}:::/:::| 復党を許されることもあり得ます。
!::|:::|::::::ヘ __ _ {//:|::|::|::|
|::|:::|::::::|_:ヽ ´ ‐ ` .イ´|::|::|::|::| 少しでも復党する可能性のある人がいるのなら
|::|:::|::::::|:|:::::|ヽ イ:|:::::|::|::|::|::| 不服申し立ての審査は厳密に実施されるべきだ!
.!:|:::|::::::|:|::r:t.._ ` 、__ イ |、|_::ノイ:|::|::|
!:|::::::::::|:|::!:.:.:.:`¨:.:.:.:TT:::::¨´::|´:.:.:.:|::|::::::!
|::!:::i::l::|::|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|::|::::::|
t::|:::!::!::!:V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:ri:.:.:.:|::|:::::ノ
558 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:49:37 ID:K1yut6wQ0
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:\
_, ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
_,. -'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
ー=ニ二:__;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;l::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
/::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/:: ハ:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.ハ そしてもうひとつ、
. /:〃::.:.::::::/:::::::::::::.:::::::::::::::::/::/ ヽ:.:ヽ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.ハ
. ///::.:.:.:::::/:.:.:::.:.:::::::::::.:.:.:.;.ィ:.:/ , =‐\\、:ヽ、:.:.:.ヽ、:.ヽ:.:.:.\ 党を除名された人々は自動的に解雇され、
i/ ':.:.:.:.:.:::.!:::::.:.:.:.::::._、-‐ ´ノィ≦彡ァztゥ芥ド=-ヽ‐-ヽ:、l:.:.:.:.:.:\ 住家を没収され、大学から退学させられている。
{ |:.:.:.:,l:.:.:l:.:.:..:.:::.:ィヤ心/ 〃ナア弋多ノ | ̄!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ヽヽ
. |:.:.:.ハ:.:!:.:.:.:.:.:ハ弐zハ {__ ´ ̄ l |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :. : :l`\ そして場合によっては家族にまで累が及んでいる。
V:.:{ ゝ!:.:.:.:./:.:ハ /}=ゝ ) / , ':.:. :/.:.:. : : :.:.: : :. : : l
V:l ヽ:.:.:{ー‐ャ ´ソ  ̄ ̄ /: : /:.:. : : : .: :. : :. : !| このような仕打ちは間違ったやり方だ!
い jヽ|:.:.:.:.:.ゝ 丶、 ' ‐ァ'_ -ァ:.:.: : : : : : / /: :/: j|/
/: .:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、 tz‐ュ /´ ィ:/: /: :/:〃/: :ィ// 人事担当者の官僚主義的な責任回避にすぎず、
,.': : :.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>、 ー /〃lィ:_: イ ィ:ッ'/ {
/イ: :. : : :. :. : :.::_/ \_ ィ´ / rく / ノ"´ \ なんら党のためにならない行為です!
〃 !l /!: : /:. : イヽ ハ | ヽ 个 、_
{′lヘl |/|:.// \ { ハ | l / / / `ー‐-、__
`′ !' ィ , 、 ^ゝ l′ } j \ V / `ー- 、__
/ / / ! 〈 | / / 丶、 | / `ヽ
/ / ´ l l\ ト、 rノ -‐ /\ レ
559 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:49:49 ID:K1yut6wQ0
____
/ \
/ ─ ─ \ 元党員の不服申し立てについて、
/ (●) (●) \ これに関する審議は一切の先送りをせず
| (__人__) | 早急に行われるべきだと思います。
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
___
/)/ノ ' ヽ、\ 我が党の幹部たちには、党員を一纏めにして扱う態度が横行している。
/ .イ '(●) .(●)\ 少しでも過失のあった党員から、何もかも全て取り上げるというのはよくない。
. /,'才.ミ). (__人__) \ 党員として完全でないのなら、別の立場を与えてやればいい。
. | ≧シ' ´ ⌒` | たとえば「党員候補」とか・・・
. \ ヽ /
561 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:50:40 ID:K1yut6wQ0
【補足】
,.:-=;1―;1―;1―;1―;1,=;:、
ミ ゙ミ
ミ ★ ゙ミ \
/ ミ ゙ミ \
V/::ミ;=========゙ミヽ \
//:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :', `、ヽ ム> ・・・以上の公開用資料からは、いくつかのメッセージが読み取れます。
. /:i:: :: /:: :: :: :: /:: :: :: :: :∧:: :: :: :: :::i } >/i´
,'::i:: :: i:: :: :: :: /:: :: :: :: :/ ∨:: i:: :: ::l V/:: l それはつまり、1)追放された党員の多くは危険な「敵」ではなかった。
,':: l:: :: l:: _:: :: /:: :: :: :: :ム--+::-l―:: | |:: :: |
. i:: ::l:: :: |:: :`''フ:: :: :: ,:: / ',:: |:: :: :| |:: :: | 2)彼らの多くはテロリストではなく単に過失のある党員だった。
. l:: i:.|::..::|::_:: /:: :: : // v|:: :: :| |:: :: |
. |::.l::.|:: ::|::/ニ_;; ;// ====V:: ::,' |:: :: :| 3)そのうち、幾らかは復党(つまり除名されるほどではなかった)の可能性もある。
|::∧:',:: ::V弋.:.:テ ´ て:::::::o|:: ::,' .|:: :: ::|
|::i ',:',:: :∧廴::ソ こ .ン|::/,' i:: :: ::.| 4)一部の党機関の党員点検について官僚主義的な誤りがある。
',.i }::ト:: : ヽ゛゛ ` _ ゜゜イ|/:,' ,':: :: :: |
',' .ハ::iヽ:: ::>ァ-------<´<:: /:,' /:: :: :: ::| ・・・というものでした。
∧ヾV>、:V/ | (ニxニ) |: :',:: /_ -'''´:: :: :: :: ::|
/:: L_i VX|: :| ∧ |: : |:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::ヽ
/:: :: :: :: :: :: :|: └ ┘└ ┘: :.|:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::\
( ヽ. │.::::::::::| (´ ' , ′ i! \::::::::::. `7
) \.|.::::::::::::| 7 / / / i! 、 ヽ::::::. )
' |:::::::::::::| (⌒' / ' / i! \ V::::.. ノ
( _ |:::::::::::│ ) / i i ! i! ! 、 i:::::::...ノ
イ::「 ) V.:: | 「 .' i i !/i ヾ | !ヽ |::::::..ノ
/ !::|(__ ヽ::.. r‐v7/ ∧ !|ト!、| |│ \! ! ! ′i |::::::::)
.' !::|ゝ==) rfぅjV ハ)/7从 、|ヽ! | /:||\ i イ / .′ !::::\ やんわりと失敗があったことを示唆しているけど、
丶 !::| \ ゝ-.. ゝ少ノ ,' | rzぇ::zrゝ 乂::ノ / 'ヽ / .' / ,人::::ゞ\
〈 \:| ヽ ヽ ` ーヘ / │ 夊f_少' /レ')/ゝ/) イ / イ:| |:|⌒)::::) 全体的には自分たちに誤りはなかったと
ヽ ヾ: 、 〉、 \ V | ィzテ7/ ! .′/ ! | __ノ '/
\ |:|\ !:::| ヾ | ハ v夕 /レ' レイイ | 「! (:/ 言いつくろっている感じなのだわ。
ヽ. |:| |:::| r.. ―┤ | '. . j ∧i| |: |/ !
|:| |:::ト<:. │ ト i! - 、 イ ヾ | |: ∧\
|:| |:::| \ 人 \:ト、 . <__j! \ | / '. \
|:| |:::| Y' \ \ > -<´:::::::::::: i!ー-, \ ! .' ! )::)
レ′Y::/ | ヽ. \ \tfうj} :::::::::::; / / / | /::/
│! ム-‐─‐-ゝ ):少 :::::::::; / /ヽ. , ' ) '/::/
562 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:52:56 ID:K1yut6wQ0
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
= ゙ミ
ミ ★ ゙ミ
ミ ゙ミ
ミ;=======゙ミ
/ ,= ヽ
/ ,=' _ ∧_ _,, これは公開用に訂正・編集されたものでした。
/,,_ {i ,~ ~ /´ ハ^、_
ヽi} / / / ヽ_/ ヽ__,,\ しかし、実際に行われていた議論では
{ | _|__,,/ /  ̄ \ヽ 幹部たちの間で鋭い意見の対立や批判があったことが
ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ オリジナルの速記要録に記録されています。
|`、ヽ.__ノ ヽ-‐' _/
| |{i t _ / | これは与える影響が危険すぎるとして一切公開されませんでした。
| | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| |
// i} / }-‐斤ヒl、__| l| | では、そのオリジナルを見てみましょう。
r、 //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ
__ゝ |i}^V'' __/ }} ハ {{ |
ヽ ノ' `j }} /X | {{ |
563 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:53:30 ID:K1yut6wQ0
【非公開のオリジナル速記要録に記載されたやりとりの要約】
/ \
/ ヽ
/ / / / | ∧
' l / /, -― / /| ∧
. | l | |´/ ィ ,.l||| ∧
. | l | K_ 、―‐'´//|||| | トヽ
. | ヽ.| | 沁tx、\‐ 彡 ´_/イ/||v|
. | \ V弋z^ヽヽ l ィケアテへ,' ,' ハ|
. | ト\__,rッ={i≦ィ/`ソ./l/ ノ
. || | | | ` ゝ=/=イl// 党員点検の結果、
. || | | | ´/ / {
. リ | | | l、 ¨二 ` / | 我々は20万人の党員を除名しました。
`ヽ | | |、> . イ | | |
/\| | ヽ\ 厂\{ { | |
/\ ヽ|、 l | 〈| | \ | l.|
_ ´ \ 丶N 八ト、 /lVl N
/ \ ∧└、ヽ. ムト l /
. / ヽヘ ∧ l V 〉 ヽl' ー 、
___
/ \
/ _ノ '' 'ー \
/ (●) (●) \ ・・・ずいぶん多いな。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
564 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:54:13 ID:K1yut6wQ0
. / / 、 ヽ
. / / // / ヽ ∧
/ /'´/ / / . | ∨ ∧
. ′ . // / / | | | ',
| / / l' / // . // . /| || おっしゃるとおりです。
| ' ' | | |// // / ィ /| /┤ ||
|// | | |/ /∠、 彡 ´///∠イ l, V かなりの数に上っています。
l// / | | |/代汀ヘ≧='彡ィfjアノ/ .イv |
| l / | ト l|`{  ̄ ´}__,_{ ̄イイ l| ,l | そしてこれらの者の一部が逮捕されました。
| | ′| ∨ゝゝ rソ⌒V` / イ|l|/
l || | ヘヘ\  ̄ - / イ /l/l/ノ 除名された者のうち約3%がトロツキスト容疑でした。
`l|| { ヘヽ U ,. __¬/| | |/ ノ
| | | ヘ ||ヽl> . / |!||
| | | ∧∧ヘ \/  ̄l | lヽ|
ゝv∨ ∧ ヘヘ ∧ | | | ト
Vv V ∧ トヽ{ | | | /
____
/ \
/_ノ ヽ、_ \ なら残りの19万人はなんだったのだ?
/(●)三(●)) .\
| (__人__) | こんな程度なら、3万人除名するだけでも
\ ヽ|r┬-| / / 十分だったのではないのか?
/ `ー'´ \
565 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:54:59 ID:K1yut6wQ0
/::::::::::::::::::::::::_::::::::::::;xヘ:::::::::::::..、
/::::::::::::::::;:::::::/::::::::/::::::::::!::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::/::/:::::::::/::::::::::::::::}::::、:::: ヘ::::ヘ
.i:::::::::::/::/;イ:::::::::/:::::::::::::::ノ::∧:::ヘ:::i::ヘ::::ヘ
l:::::::::::l:::l/:::::::/:::::::::::::::; /::/ V::::l:::l::::l:::::::i
|!:::::::::|:/:::/::::::::_:: - '´,.イ/ ヽ:|:::!:::|::::::::l 誰も除名される者について注意を払わなかったと
|!:::::::l::!|::ムr‐'=z-x.._,ィイ ,.....z‐'''"リ!:j:::|::::::|l:| 言わざるを得ません。
|ヘ:::::ヘ:V´、で妁ミくヽ /´x'iチ妁'7'|:::/:::::リ |!
|:::ヘ::::::::ヘ ` ̄ ,レ勹i{, ` ̄ノ ノ/::::::/./ 一部の地方党幹部は、誰かを除名してしまえば
|:::::::ゝ、:::::ゝ、..ノ _ノ' ! ヽ_ ...ィ///イ 自分の仕事は終わったと考えている。
.!:::|:::|::::::|`ヽ r / ` /リ}:::/:::|
!::|:::|::::::ヘ U __ _ {//:|::|::|::| そうやって除名されてしまった人々の中には
|::|:::|::::::|_:ヽ ´ ‐ ` .イ´|::|::|::|::| まったく敵といえない人々もいたのです!
|::|:::|::::::|:|:::::|ヽ イ:|:::::|::|::|::|::|
.!:|:::|::::::|:|::r:t.._ ` 、__ イ |、|_::ノイ:|::|::| そして彼らは職にもありつけない状況に追いやられた!
!:|::::::::::|:|::!:.:.:.:`¨:.:.:.:TT:::::¨´::|´:.:.:.:|::|::::::! これの重大さが、わからないわけではないでしょう!
|::!:::i::l::|::|:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|::|::::::|
t::|:::!::!::!:V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::|:.:.:.:.:.:.:ri:.:.:.:|::|:::::ノ
(\___/)
( ̄l▼  ̄)
/ ● ● |
| U l ___\l
l▲ ( 。--。 )`\ ・・・・・・
/■___ (( ̄))´> )
(___)  ̄/ (_/
|■ ▼/
566 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:55:25 ID:K1yut6wQ0
_, ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
_,. -'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
ー=ニ二:__;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;l::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
/::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/:: ハ:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.ハ
. /:〃::.:.::::::/:::::::::::::.:::::::::::::::::/::/ ヽ:.:ヽ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.ハ 今回の党員総点検について、
. ///::.:.:.:::::/:.:.:::.:.:::::::::::.:.:.:.;.ィ:.:/ , =‐\\、:ヽ、:.:.:.ヽ、:.ヽ:.:.:.\
i/ ':.:.:.:.:.:::.!:::::.:.:.:.::::._、-‐ ´ノィ≦彡ァztゥ芥ド=-ヽ‐-ヽ:、l:.:.:.:.:.:\ 一部の地方幹部は極めて悪辣な
{ |:.:.:.:,l:.:.:l:.:.:..:.:::.:ィヤ心/ 〃ナア弋多ノ | ̄!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :ヽヽ
. |:.:.:.ハ:.:!:.:.:.:.:.:ハ弐zハ {__ ´ ̄ l |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :. : :l`\ 業務を行っています!
V:.:{ ゝ!:.:.:.:./:.:ハ /}=ゝ ) / , ':.:. :/.:.:. : : :.:.: : :. : : l
V:l ヽ:.:.:{ー‐ャ ´ソ  ̄ ̄ /: : /:.:. : : : .: :. : :. : !| まるで帝政時代の腐敗官僚のようだ!
い jヽ|:.:.:.:.:.ゝ 丶、 ' ‐ァ'_ -ァ:.:.: : : : : : / /: :/: j|/
/: .:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、 tz‐ュ /´ ィ:/: /: :/:〃/: :ィ//
,.': : :.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>、 ー /〃lィ:_: イ ィ:ッ'/ {
/イ: :. : : :. :. : :.::_/ \_ ィ´ / rく / ノ"´ \
〃 !l /!: : /:. : イヽ ハ | ヽ 个 、_
{′lヘl |/|:.// \ { ハ | l / / / `ー‐-、__
`′ !' ィ , 、 ^ゝ l′ } j \ V / `ー- 、__
_ /^ ̄ ̄¨¨¨ーrm,,
i ^^´ \ \ \ ̄\
_人ヾ\ \ \ \ `i
ヘ i \ \ `i ヾ i
|三ミ ||||\ i | | |
レ ミ/:::::::::i | | | | | |
〈 ;^::::::::::::::::::|| | || ||||| | | | |
.レ/i::::__x≠x v | レ^,-三=テヽ//,/
l(\ r´r´_土ヾ示~^|≦ミゞ" || ノ
ヾヽ\rヘニゞ゚"` }t‐ー´\;;__/ |/ ・・・・・・
\::|::\_:::::::_,/^|::: ::::::::: _ヘ .| \,,,...,,
ゝ.|:::::::::二:::::::;;;;;___;/_,,,ェヲ .|\ \:::::
/.∧:::::`ヾ-=;;;ー二二ノ´ /||\\\
_┌ー¨¨/ ;;`\;;::::::::- ̄:::::" /´;;;;;;| .;i:::::::::
ーー¨¨¨/;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;||||`"ー;;;;;;;_;;;;;;-"´::: || \
__,,,../;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:::|:::::::::ヘ||||::::::::::::::,ヘ \:::::: :|;;;;;;::::::
567 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:56:23 ID:K1yut6wQ0
【補足】
,.:-=;1―;1―;1―;1,=-;:、
ミ ゙ミ
. ミ ★ ゙ミ
/ミ ゙ミ \
《 ミ;========゙ミ } 》
. 》/ / / :/ : : : : : : : : : \ ∨《 オリジナル速記要録の内容は二つの点で衝撃的です。
. /// : :/ :/ : : : /:/ |: : : : : ∨^:|
l∨ : : l :/: : :// / :八 : : : l: l : :| 第一に、エジョフの党員粛清について
| :| : : :|/ :/ //:/ :/ ヽ: : | ハ: :| やる夫がはっきりと不快感を示したことです。
| :| : : :|≧x、/イ//,.ィ≦ハ ノ : l: :|
} :|八 :代uzノ 弋uzノ仏イノ: :| 「3万人ほど除名するだけでよかった」という発言は、
. ′:} 仆⊂⊃ ⊂⊃イ 八 : :| より壮大な追放を行ったエジョフの粛清が
. /: : / 八 > ~~~ .イ}{ : : : | 完全に失敗であったとやる夫が考えていたことを
. /: : 〈 // ̄》 》≫=≪《 《V ∧: : : 示しています。
. / : : : : { 》《_》《_》《 〈 / 、: :丶
/: : : : : : } 《_/八_》 }: : : :\
/: : : : : : :/ ∨{><}{ {: : : : : : :\
/ : : : : : : /人,___人}><}人__人\ : : : : : :ヽ
《 : : : : : : // { ̄/∨`¨¨¨´∨\ ̄} \\ : : : : : \
《 : : : : :/ 《( } {_人 人_} { )》 \ : : : : :》
》: : :/ 》) 人人_)) ((_人ノ (《 \: : :《
《 :/ 《( \ / )》 \ 》
`\\ ≫x、 \__/ ,x≪ //
568 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:56:45 ID:K1yut6wQ0
,.:-=;1―;1―;1―;1―;1,=;:、
ミ ゙ミ
ミ ★ ゙ミ \
/ ミ ゙ミ \
V/::ミ;=========゙ミヽ \
//:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :', `、ヽ ム>
. /:i:: :: /:: :: :: :: /:: :: :: :: :∧:: :: :: :: :::i } >/i´
,'::i:: :: i:: :: :: :: /:: :: :: :: :/ ∨:: i:: :: ::l V/:: l 第二に、地方幹部に対する熾烈な批判です。
,':: l:: :: l:: _:: :: /:: :: :: :: :ム--+::-l―:: | |:: :: |
. i:: ::l:: :: |:: :`''フ:: :: :: ,:: / ',:: |:: :: :| |:: :: | やる夫たち党の最高幹部らは
. l:: i:.|::..::|::_:: /:: :: : // v|:: :: :| |:: :: | 地方の腐敗幹部たちが粛清の矛先を逸らした
. |::.l::.|:: ::|::/ニ_;; ;// ====V:: ::,' |:: :: :| ことについて激怒していました。
|::∧:',:: ::V弋.:.:テ ´ て:::::::o|:: ::,' .|:: :: ::|
|::i ',:',:: :∧廴::ソ こ .ン|::/,' i:: :: ::.| これは、モスクワの党中央と地方幹部たちの間で
',.i }::ト:: : ヽ゛゛ ` _ ゜゜イ|/:,' ,':: :: :: | 極めて危険な断裂が起こっていることを表しています。
',' .ハ::iヽ:: ::>ァ-------<´<:: /:,' /:: :: :: ::|
∧ヾV>、:V/ | (ニxニ) |: :',:: /_ -'''´:: :: :: :: ::|
/:: L_i VX|: :| ∧ |: : |:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::ヽ
/:: :: :: :: :: :: :|: └ ┘└ ┘: :.|:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::\
' , '" ゙ヽ L
,′ / \ ノ
_ l j// / 丶 ヽ /
___ (._ | ノ , ' , ' ' ヽ
___/r_- '  ̄ イ (__/ / / | i 、 V
r :::__:::: { /:! ヽ ,' │!. │ ! V ', 公開用資料からまるごと削除されということが、
|:::| イ^て イ::::! ノ .! l. │! ハ ! l ! ハ !
L/イ 「 |:::::! (_ | l ハ | | |! l | | ノ| ! ! | | このやりとりがどれだけ危険なものであるかということを
. /! ハ____. |:::::! ヽVハ__ヽ__Nヽ|! l/ j ,.ィl‐j 'T リ イ レ
/::! l ヽヽ:::ヽ ノヘ´ ヽ==ゝl、 `ヾノ' j/ィ´j::V レイ| 証明しているのだわ。
!:::! ! ( ヽ,=:Vハ ヽ イiナ:ハ 、'-ノ ' l | ヽ
ゝ! ! ー-..{@jil!| ! ゝ‐ ' ハ ハ. | いよいよ暗雲が迫ってきたということかしら。
| ! ´ゞィ'!| | _′ / | | ヽ
| ! `ナ'| ト '-' ∠_.l ! \
. ,| ::! /' l !_>-_、, ―-、 /⌒Y ,′ lヽ
/│ ::::! / l ! ' ´ : : : : : : .ヽ-<: : : : :V ハ. | !
. /:/ :::::! / ,l !: : : : : : :__ {ゞン}─ - 、:.| ! ノ / '
569 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:57:21 ID:K1yut6wQ0
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
= ゙ミ
ミ ★ ゙ミ
ミ ゙ミ
ミ;=======゙ミ
/ ,= ヽ しかしそれでも、外から見てみれば
/ ,=' _ ∧_ _,, 今回の総会にも雪解けのサインが確認できました。
/,,_ {i ,~ ~ /´ ハ^、_
ヽi} / / / ヽ_/ ヽ__,,\ それは党員の粛清に歯止めがかかり、
{ | _|__,,/ /  ̄ \ヽ 除名された元党員たちの復党審査が
ヽ | _|∠_// ┬―ゥ ヽ 大規模に開始されたということです。
|`、ヽ.__ノ ヽ-‐' _/
| |{i t _ / | その象徴として、前回の総会で党から追放された
| | i} > 、___ヽノ_ ,ィ リ| l| | エヌキゼが復党を許されました。
// i} / }-‐斤ヒl、__| l| |
r、 //,,i} //}} l|》o《|! {{`lヽ
__ゝ |i}^V'' __/ }} ハ {{ |
ヽ ノ' `j }} /X | {{ |
:::::::i::::::::::i::::::::::::::::i:::::::::::,'、==ミ::::::l::::::::::::::::::彡=ゞ、::::::::i::::::::::::',:::::::',:::i
:::::::l::::::::::l:::::::::::::::::l:::,/ ',:::::::::!::::::::::::::::::::l ',`"ヾソ;::::::::::::i:::::::::',:!
:::::::!::::::::::!:::::::::::::::メ´::/ ',:::::::l;:::::::::::::::::::i ',:::::::/ ヾ;::::::::l::::::::::',
::::ハ:::::::::ハ::::::::::::::,' ';:;' _,,,、、,,,_ ヽ':,::::lヾ;::::::::::::::!_,,,、、,,',::/ ';:::::::!::ヾ;:::i
::;' !:::::,'::::l::::::::::::i 彡""´`゙゙゙`゙'' '.;:! \:::::::ヾ"´``ヾミr、 〉::::ハ:::::入ゝ
/ i::::i',:::::!::::::::::ト `" ヽ \::: `´ /ヾ:::) //
',::i ',:::::';::::::∧ :::::::::::::::::::::: ヽ::::::::::::::::::::::,'ソ:ソ',ソ::::::> や っ た ぜ 。
ヽ ':,:::';::::iヘ', :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,///ヾ<
∨∨\ ,ソ::::!/""´´ 粘り強く不服申し立てした甲斐があったってことだ!
', `∀ ̄ ̄ ̄ ̄∀´ /へ;:::|
ヽ ', ,' , ' ヾ
` 、 ', ,' , ´
> 、 ', ,'_ <く__
<:.:.:.:.:.:| >二 二< |:.:.:.:.:.:.\
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
やる夫の旧友・元クレムリン管理責任者
アヴェル・エヌキゼ
571 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:57:35 ID:K1yut6wQ0
,.:-=;1ー;1―;1―,=;:、
= ゙ミ
ミ ★ ゙ミ
ミ ゙ミ
, ミ;=======.:::゙ミヽ
/ ./ / ヽ\ \
\__/ /l / / , /l'| ト、l ',/ さらに粛清計画を進めていたエジョフが
| / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
| l |┬::cr ./ /┬::cr」 || あからさまにやる夫から不興を買っていたことは、
| l ! l:::::::j '. l::::::::j. !l
ハ ⊂⊃‐ ‐⊂⊃| 血気盛んな首切り判事が梯子を外された印象を聴衆に与え
l \ _ ,/ |
/l .lY` ー‐┐ r‐ イ| | 中央からの批判に身構える地方幹部に余裕を持たせました。
/| l::::::::::;ィ´ {X}ik'::::::l. !
l l__j::::::::/: i_lil__|:i::::::! !
/ / ::::: i: : :l:::::ヒj::l」 : l_|!
/ , / / ィ !l l 、 \ ヽ lヽ
/ / , / / / // | ノ| l | v|| | ヽ | ! |
/ / / /_/ / 〃 彳 丿/ !ノノ 」l-‐|| | ! |
/ / // / 〃≫≦´ 、j__/ァー=ナ≦_j{、ハ ! | ′! |
/ / -/―一||汀卞、 、 レ /-≠ンf卞、¨j{》!、\! / ||
. / / /l l l| ||、V{_)ヽVi'´ / Viノ ィ!'ll >、 メ、 |l
/ / / j| ! | liミ=i‐‐/ヘi / ミ=キ¨´|ノレ' / ̄` | {
. i / / .!ノ ! ゝぃ レ'゙ ノ丶 ーヘニ ィ /{ || | !
. レ ' ! `iー‐t<_, 、 u -ャ彳 | l || l !、
. l l /l || il|| ミ=- ヽ ` Ⅵ ! ! { | l ! \__
. | ノ' j || |l|| i\ 、__ U /v //! } } い { `‐-、_
,| { .{ |V.l|| | { l\ こ二¨` ' ∧/ ゙ , !{ {、ヽ丿 `丶、
ィ´j ! ‘ 八 }!! | | { ヽ ィ// ヘ// / ̄ ̄`く ヽ、
「 〈 ヽi V `}}{ い{ 丶 __ < // /// / ヽ
(\___/)
( ̄l▼  ̄)
(ヽ / (゜) (゜)| /)
(((i)| l ___\| (i))) ざっまああああああああああああああwwwwwwww
/∠▲ ( 。--。 )_ゝ\
(___、 (( ̄)) ,__)
|  ̄ /´
| /
572 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:58:45 ID:K1yut6wQ0
,.:-=;1―;1―;1―;1―;1,=;:、
ミ ゙ミ
ミ ★ ゙ミ \
/ ミ ゙ミ \
V/::ミ;=========゙ミヽ \
//:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :', `、ヽ ム>
. /:i:: :: /:: :: :: :: /:: :: :: :: :∧:: :: :: :: :::i } >/i´
,'::i:: :: i:: :: :: :: /:: :: :: :: :/ ∨:: i:: :: ::l V/:: l
,':: l:: :: l:: _:: :: /:: :: :: :: :ム--+::-l―:: | |:: :: | ・・・・しかし、後世の私たちが知っているように、
. i:: ::l:: :: |:: :`''フ:: :: :: ,:: / ',:: |:: :: :| |:: :: |
. l:: i:.|::..::|::_:: /:: :: : // v|:: :: :| |:: :: | このとき実際に進行しているのは雪解けでも何でもありませんでした。
. |::.l::.|:: ::|::/ニ_;; ;// ====V:: ::,' |:: :: :|
|::∧:',:: ::V弋.:.:テ ´ て:::::::o|:: ::,' .|:: :: ::| これまでの全てがある「巨大な何か」の前座にすぎないことを、
|::i ',:',:: :∧廴::ソ こ .ン|::/,' i:: :: ::.|
',.i }::ト:: : ヽ゛゛ ` _ ゜゜イ|/:,' ,':: :: :: | 総会の出席者たちも、ほどなくして知ることになります・・・
',' .ハ::iヽ:: ::>ァ-------<´<:: /:,' /:: :: :: ::|
∧ヾV>、:V/ | (ニxニ) |: :',:: /_ -'''´:: :: :: :: ::|
/:: L_i VX|: :| ∧ |: : |:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::ヽ
/:: :: :: :: :: :: :|: └ ┘└ ┘: :.|:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::\
【補足終わり】
573 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 21:59:40 ID:K1yut6wQ0
・ ・ ・ ・ ・ .・ ・ ・
この1936年中央委員会総会における、「本当の最重要議題」については、不気味にも全ての公式文書において記録されていない。
なにかしらの都合によって記録されなかったのか、あるいは一旦記録されたが危険なものとして抹消されたのかもしれない。
┌──────────────┐
│ │
│ === |
│ |
│ ====== |
│ |
│ ========. |
│ ============ |
│ ============ |
│ ============ |
│ ============ |
│,. -―---‐=ニ¨´.:::;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;;..|
│"´...;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;;.|
│;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; |
│;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; |
│;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; |
│;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; |
└──────────────┘
だが、後世の記録から推測するにその「議題」はほぼ確実に存在し、やる夫が発言したともされる・・・
そしてそれは、これから起きる悲劇の先触れであった。
574 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:00:31 ID:K1yut6wQ0
____
/ \
/ \ / \ 党員諸君、やる夫はこの総会の席において
/ (●) (●) \ 極めて重大な事実を報告せねばならないお・・・
| (__人__) |
\ `⌒´ ,/ それは、我々の足元に忍び寄る
/ ー‐ \ 薄ら寒い犯罪についてだお。
________________________________________________________________________________________________________________
= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
=====================================
┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐
[ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ] [ * ]
,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|]
´ー`) ( ^×^) ( ´m`) ( `∀´) ( ・Д・) ( ´W` ) ( ´・ω・) ( ´^ω^) ( ゝω・)
[|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|] [|,,,,★,|]
( ・∀・) .( ´Д`) ( ゚Д゚) (-@∀@) ( ´∀`) ( ゚ー゚) ( ^ω^) ( ・3・) ミ,,゚Д゚彡
/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ/´~ V:V~ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
575 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:01:20 ID:K1yut6wQ0
/.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/: : : \
/: : : : \
/: : : : : : \
/ : : : : : : : .. \ 先のキーロフ暗殺事件に関係して
|: : : : : : ,,,,ノ⌒" '' ``⌒\,,, l
|: : : ::;; ( (・) ) ノヽ ( (・) );;::: | それぞれ禁固刑を受けた元左派の連中・・・
|: : : : : ´"''" "''"´ l
. \ : : : : . .( j ) / とりわけジノヴィエフとカーメネフについて・・・
\: : :: : >ー-‐'=ー-ー< /
/ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\
: : : : : : : : :``ー- -‐'"´ \
: : : : . : : . : : . \
(なんだなんだ?)
rfニ、ヽ
l。 。 f9i (ジノヴィエフだって?)
t≦_ノゝ、 ,,....,,,,__ ,rrテ≡==-、
`ブ´,,:: -- ::、 ,r''"''''''ヽ:::`ヽ. (〃彡三ミミ::`ヽ
,rニュf::r-‐t::::::::ヽ f´,,..、 r"::::::::::i /"~´ i三ミ::::i,
/,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l ノ゙ f・= 7:::::::::::l. f:、 ‐-:、 (ミミ:::::::l
ム゚゙゙' く、'゚` ゙'"):::l ヽ'' ゙'⌒リ:ノ ノ゚ヲ ''・= リ::r-、リ (なんで今更あんな奴らの名前が・・・)
l=,,;;:. l=、 ..::" ,)ヽ、 j⌒ ト'"fノ l (-、ヽ'" ゙'´ノ),)
/`ゝ-''^ヽ''" ,/: : : :\ ヽ、: : : '" ノ^i, lィー-、 ノ-イ
/rf´ i′ ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/ `ヽ、 t_゙゙ _,,.. :: " l、 (まさか奴らも復党するのか?)
゙'゙ l l: : j :f´: : : : : ヽ,/ '''"´ ,,.: - ヽ `ユ゙" ,ノ::ゝ、
! /: :ノ l: : : : : : : ノ, ,:'" ゙ヽ i,.r‐(´::::〉 ,.ィ":::::/::::::
/-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ / / ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ /`7: :(: : : : : /ヽ/ 〃 リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::::
576 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:01:45 ID:K1yut6wQ0
/.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/: : : \ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
/: : : : \ < >
/: : : : : : \ < 奴らはキーロフ暗殺に直接関係していた! >
: : : : : : : :.._ _ \ < >
: : : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒` | < それだけではない! >
: : : : ::;;(( ○ )::::ノヽ::::::( ○ ));;::: | < >
: : : : : : ´"''", "''"´ | < トロツキストとブロックを組んで、 >
: : : : : : . . ( \j / )/ / < >
\: : : : : : :.`∨トエエイ∨ / < ソ連首脳部の組織的抹殺を計画していたのだ! >
/ヽ: : : : : : : :∧エエ∧: : : : : イ\ < >
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´ \ VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
: : : : . : : . : : . \
r―==二 ̄`ヽ
>‐-_'´ u V:::::|
r―-―== 、 , ' r-- 、 }:::::|
アー-'^⌒}:::::! ( ' } 「r、:::|
/ u 〉:::| > i} リ |ヒ}}: |
ヽ ==ヘ /-、::! _ __ / ー-u' |ン::: |
_ rァ__ / i }} |ヒ}!::| > ^´ ヽ ∠__r=_`-イ丁ヽ.|ヽ:::::|
>::::^':::::::::'. / =u彡 |ン::::| イ/⌒く | 、---ヾエヱ二」 ! \|r
そ:/ヽ:::::_::! `1工エエハ ./\:: 「`ヽ .> i う ヒ}l くr 、V^ー ´`ー '_| //
ハ。=Y{.)| _}-r‐:// ヽ\リ く_r-┬!ト、|_ ∠≦リ::} , イ //.....
<.`_^、/く:| Lー-イ/ //:.:.:.\ f=' j | ヽー-<j /イ \//..........
〉-- / /\ (_,イ /:.:./:.: |`Y´|\イ-、 l | /`ヽ#\ /...................
ヽ__// \ ( \:.:.:.| | |:.::__| | K´ l \#Y=―- 、.........
\ }-― 、 \r── `'┴┴r!(___ _ア´ ̄`ヽ{ }/.................ヽ....
:.:.:.\/ } }`ー―― 、 、‐':.:.:.:.:.} , <`ヽ '._/ /............................
:.:.:.:.:.:V __/ :.Y´ ̄ ̄ ̄ >:.:/:./ /\ } } ◯./..◯...................../
:.:.:.:.:.:.:Vノ.  ̄`Y:.:.| ( ̄ ̄ ̄ ̄:.:/:.:/ .|:.:.:.:.> / / .}............................/
:.:.:.:.:.:.:.:.', \. ヽ_人.人  ̄ ̄ ̄ ̄):.:(__,.ィ__j:.:/(__/ ,イ.............../....../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.'. ヽ_VL イ:.:.:.:.: ̄「 ̄「 ̄:.:.:.ヽ:.:.:.:.:./ |:.\/ j--―..´........../
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V"´ ヽー--}ヽ \:.:.:.:.:.:.\/ j:.:.:.:\/........................./
577 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:01:59 ID:K1yut6wQ0
(\___/)
( ̄l▼  ̄)
/ ● ● | (キーロフ?ジノヴィエフ?
| U l ___\l
l▲ ( 。--。 )`\ なんで今頃こんな話が
/■___ (( ̄))´> )
(___)  ̄/ (_/ 出てくるんだモ~!?)
|■ ▼/
/ |
. / π |
| ノ { |
l i 从(´__ `ヽ_ {
(いまさらこの話を蒸し返すのか・・・? ヽヽ .{/////`ー´77777ノ丿 / |
`ヽ i/////r-、//////ヽ─´ /, |
前の総会で流れたものと同じじゃないか。 _ノ ∨/_ノ/ ヽ////>/ // _/
て ', ヽ ` ̄ z /´ /_
やる夫・・・一体何を考えてる?) -=> ', ニ= レイ く
|::::::::::::|/ ヽ ` / / ヽ ト--= _
|:::::::::::{{ ,|_`ー- - ´ / |_ ノ:. :. :. :. 〉 〉
|:::::::::::|| |`ー------ イ _(:. :. :. :. : //
└:::::::::|| イ }t-:. :. :. :. :. //
-=ニ二三三::::::::::}} |/:. :. :. :. :. //
元右派・イズベスチア編集長 ニコライ・ブハーリン
578 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:03:01 ID:K1yut6wQ0
,..¨ ̄ ̄¨丶
/ \ すでに元左派のブロックに対して
/ ヽ、::::::::: ヽ, 徹底した逮捕と捜査が行われている。
. /( ①):::::::::::, -‐ i
i ::::: ( ①) | 来る8月・・・モスクワでジノヴィエフらテロ組織を弾劾する
\ (_,、 / 「公開裁判」が開かれるだろう。
\ ` ‐' __/
/ \ 諸君、敵との本格的な戦いが、始まったのだ。
(ヽ、00 ∩
⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
,, -‐- \ | |/⌒ヽ
( ⊂ニニ / /⌒) ) (ヽ、00 ∩
`ー――'′ し∪ (ノ ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
/ ̄ー―‐ 、 ,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ( ⊂ニニ / /⌒) )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ `ー――'′ し∪ (ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::i ., -―- 、 ___
:::::::::::::::::::___ノ、/〉' /::::::::::::::::::て/::_:::ヽ
:::::::::::::::/ u て;/7 /::::::::::::::::::;ァ、、:::「ェ ヽ::〉 __ (公開裁判!?)
::::::::::::/ /〈 i::::::::r、::/=ミ `く.u J/:::::::::\
:::::::::::j u 、 ´_}ヽ.|::::::iオ/u ニi < iヽァ/:::::r----J .r:´二ニヽ (奴らの裁判なら去年やったばかりじゃ・・・)
::::::::::i (二7´_.L., 、ハ 〉 _ _マ/ン::::r ' ;tr /;j i::/r-、r-| r一ー、
::::::::::|、 .r ' c /、:.:.:ヽ ヽ ー」: : : : ii ヽu.___、/ _ん' `´ム.' |:::r―┤
:::::::::/ ̄ ´」ー/:.:.:.:.\:.:.\\__j: : : : : ヽ ヽフ`ヽ´ | | ヽ'ーン、 _/ハu.'_' |
i:i i:::i:iヽi ´ !':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.',:.:i: : : : : : : :「=| : : : |: ! 7!`:´|< 7マ.ヽー'
579 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:03:32 ID:K1yut6wQ0
_ /^ ̄ ̄¨¨¨ーrm,,
i ^^´ \ \ \ ̄\
_人ヾ\ \ \ \ `i
ヘ i \ \ `i ヾ i
|三ミ ||||\ i | | |
レ ミ/:::::::::i | | | | | | (二度目の裁判・・・
〈 ;^::::::::::::::::::|| | || ||||| | | | |
.レ/i::::__x≠x v | レ^,-三=テヽ//,/ しかも同一人物に同一容疑、
l(\ r´r´_土ヾ示~^|≦ミゞ" || ノ そのうえ公開裁判ときた。
ヾヽ\rヘニゞ゚"` }t‐ー´\;;__/ |/
\::|::\_:::::::_,/^|::: ::::::::: _ヘ .| \,,,...,, 前回と同じ結果になるはずがない。
ゝ.|:::::::::二:::::::;;;;;___;/_,,,ェヲ .|\ \:::::
/.∧:::::`ヾ-=;;;ー二二ノ´ /||\\\ おそらく、ジノヴィエフどもも
_┌ー¨¨/ ;;`\;;::::::::- ̄:::::" /´;;;;;;| .;i::::::::: 今度ばかりは助かるまい・・・)
ーー¨¨¨/;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;||||`"ー;;;;;;;_;;;;;;-"´::: || \
__,,,../;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:::|:::::::::ヘ||||::::::::::::::,ヘ \:::::: :|;;;;;;::::::
,.:-=;1―;1―;1―;1―;1,=;:、
ミ ゙ミ
ミ ゙ミ
ミ ゙ミ
ミ;=========゙ミ
/:.:.:..:.:.:.::... ヽ (処刑するのか・・・?
,':.:.::.:.:.:.::.:.::.. -― ',
l:.:.::.:.::.::.:.:.:.:.:.:... __l ジノヴィエフたちを!?
{:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:..:.:.. し / }
ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:::.:.::.:.:.::.:... 、___/ なんでいまさら?なんのために?)
ヽ、:..:.:.:.:..:.:.:..:::.:.:.::.:.:.. ,/
/:.:.:.:.:. .:.:<
580 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:03:44 ID:K1yut6wQ0
\ヽ l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l //
\ /
二 二
― なにを始めるつもりだ!? ―
二 二
// \
// l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ヽ\
581 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:04:37 ID:K1yut6wQ0
1936年総会の結論とやる夫の態度は、幹部党員たちに多くの矛盾と相反するメッセージを表して混乱させた。
総会は軽率な一般党員の大量追放を非難し、元党員たちへの寛大な復党措置を大いに奨励する一方、
元反対派の経歴がある古参幹部党員たちへの大規模な弾圧を開始すると発表した。
,.:-=;1―;1―;1―,=-;:、
ミ ゙ミ ,.:-;1―;1―;1―,=-;:、 ,.:-;;1-―;1―,=-;:、
ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ ,.:-;;1-―;1―,=-;:、 ミ ゙ミ
ミ ゙ミ ミ ★ ゙ミ ミ ゙ミ .ミ ★ ゙ミ
. ミ;=======゙ミ .ミ ゙ミ ミ ★ ゙ミ .ミ ゙ミ
| ,イノ u l ト、 N ミ;=======゙ミ ミ ゙ミ ミ;======゙ミ
| ノ‐'-、_, 、_,リ‐W. │ .ノ∠ニニフバニニぅレ' ミ;======゙ミ` | |'⌒'ー' ー'⌒ | |
|r=i| ⊆ニ・, .・ニ⊇|. |r=Tモ=。TニF。=;T! | /-─-' '-ー-‐| | r=i| ⊂ニ・ ・ニ⊃ |i=、
||{^|| | | v | ||L|lヽ.三./ vヽ.三.ィ′ r=T¨モ。fニf。テ¨T=、 {ft|| v |.| u |f リ
ノ 'ー|! `! u L_」 r1 |`7|!rー'‘‐~‐' ‐-| |h||`ー-イ .ト-‐'||ヲj `7l. '-U-' :|く
,ノ/| l、 -‐-ー- ,'_/|./ | -ー~~′ ! ゙ー|! u ‘ー-‐' u ll‐' -‐''7 | -──- |. ヾ''ー-
-'‐1| | |ヽ. -- ∧ l |' l u ー‐ ,l rー:l -一ー- l-、 l ヽ._  ̄ ,ノ |
. |.! ! l. ヽ / l||ー- ⊥_ ` ー 、__,. イ `f⌒\l` 、 一 , イ /´ヽl |、 ̄ ̄ ̄ ,| |
. !| Wト、 `ー-‐1V || ヽ、_ .| l/⌒ヽ ト、 ` ー ' _,| / ̄\.__ ド.エエエエエ.イ |
|| | ` ー--‐イ || ハ、゙エエエ'ヌ'´ヽ、_ K.エエエエエン! _,ノ ∧ レ‐- 」
. |L ==、、| | || .l l |│| / |  ̄\l十十十十レ'´ ̄ l ヽ |
´ |ヽ| |.r;='」 | ||│/ | ソl‐十十十| | ,ヘ |
地方幹部たちはその態度と過失を鋭く批判されながらも、彼らの罪を隠蔽するように、公開用資料からはその痕跡が抹消された。
エジョフは党員粛清の失敗を暗に批判されたが、今になって前回の総会で却下された彼の告発が採用された。
582 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:05:18 ID:K1yut6wQ0
やる夫は持ち前の政治的妥協とリバランス能力を大いに発揮し、舞台を裏から支配しているかのように見えた。
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やる夫は何を考えているのか、これから事態はどこへ向かおうとしているのか・・・
583 :
◆J7qCZtZxmc :2013/06/22(土) 22:05:43 ID:K1yut6wQ0
時は1936年6月。嵐はどこまで近づいているのだろうか?
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それは誰にもわからなかった。
――― そして、おそらく、やる夫自身にもわからなかったはずである・・・
【第三十八話 嵐への道 暗雲迫る 終わり】
第三十九話 嵐への道 第一次モスクワ裁判 に続く・・・
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スターリンでもここまでのgdgd経験してるなら
安倍晋三が主導権握って憲法改正だ核兵器保持だは無理っぽいな
あのボンボン面のオッサンに、支持者は何を期待してるのやら
利権目当てで近づく連中の魂胆ならわかりやすいけどね
明確な敵がいるときだけまともな党勢になれるってのは、どこぞの民主並みに危ういんだよなあ。
結局、平常時をいかに乗り切るかと騒乱時にいかに結束するかが国家の行き先を決めるわな。
>58057
有権者が期待するのはこの国が今後も平和で豊かな暮らしができるようにしてくれることだけです
あと安部さんが主導権握っても出来ることは憲法改正や核兵器保持を提案するだけで、最終的に選ぶのは有権者です
憲法改正や核兵器保持で平和で豊かな暮らしができるっていう話に説得力があるんなら、多分有権者はそれを選ぶんでしょう(結果がどうなるかは置いといて)
一党独裁政党の支配者と、民主主義の選挙で選ばれた与党のトップを同一視してもらっては困ります
>>58057
政治体制が違うからそもそも比較にならんだろ
首相の意志に関わらず国会の決定が強いのが日本の政治体制
憲法改正には国民投票が必要だしな
首脳と直属の部下の問答の公表は、プーチンの執務室のTV中継でよく放送されてたな。
この時代から踏襲したんだろうね。
※58057
安倍が核兵器保有めざしてるなんて聞いたことないが
憲法改正だって本気でできるなんて思って支持してる奴なんかほとんどいねえよ
支持率高いのは民主党にやらせてみてら想像以上にクソで
他にマシなのがないからだろ
結局お前利権って言葉使いたいだけじゃないのか?
変な流れになるのだけは勘弁
しかしまだ嵐が来ないのは意外というか
こんなに長いと嵐の恐ろしさが一段と引き立つんだろうな・・・
>>58057
赤だろうがアカだろうがこういう手前勝手なレッテル張りで感情論を煽って不特定多数の人間を動かそうとするやり口はいつの時代もかわらんなー
あのスターリンでさえこんなgdgdを我慢してたんだな
もっと本能の赴くままに殺しまくってたイメージがあったけど
本能の赴くままというと、最晩年かな
自分の秘書やモロトフの妻まで粛清されてる
終いに毒殺されたっぽいけど
ブハーリンがまだ生きてて党にいる…
まぁでもこれから……
58057みたいなわかりやすいのが湧くようになったって事は、民主党は相当焦ってるんだろうね。
報告書偽装って官僚制なら多かれ少なかれあるんだろうけど
共産国ではやけに目立つ気がするのはなぜだろう
憲法改正は普通に今でも可能、世界的に見て全く憲法を改正して来なかった国は日本くらいなもんだ。核は持てるよ!って環境を作っておくだけでも、特定三国に対して抑止力的効果を持つから早急に持つ必要性は薄いね。
御役目ご苦労様です同志※58057!!
報ステの古舘メモから推測するに、マスゴミ・反日同志はみんなの党の援護射撃に入ったと推測しておりますが、
正直分の悪い賭けだと言わざるを得ませんな。
見きって裏切るのなら早い者勝ちだと思いますよ?
1945年に「ヒトラーが大粛清を支持した」という話がどうにも頭の片隅にあって咀嚼できない。
ヒトラーは長いナイフの夜以降かなりの独裁的裁量をもった。 (同性愛者を公然と非難できるようになったのもそうだろう。)
ただそれでも国防軍に対しては不可侵の部分が多かったし。 ブロンベルク国防相をでっち上げで叩き国防
軍を貶めたあとでも公然とサポタージュされてる。
事実暗殺計画が起きている。
無論死者数で見たらソ連の方が圧倒的に多かったのだけど、ヒトラーとスターリンにとって党の存続の方が遥かに価値があるだろう。
この二人は
自国民が100万人の死者ですんで自分の党がなくなるよりも
1000万人死のうが自分の党が存続した方をとったろう
この粛清すらより良く組織を保つための「ある種の善意」ではないのかという意識がぬぐえない。
無論猜疑心から単に独裁者が気が狂ってきていたのかもしれない それとも独裁者の位置にしか見えないなにかがあったのか
戦後ドイツでは無数の失敗がヒトラーの原因のせいとされてきた。
将軍の失敗、ドイツ国防軍の失敗もあったのにヒトラーの方が圧倒的無能だったみたいになってる。
ドイツでは日本の海軍善玉論みたいなのがまだ跋扈してるように感じるんだよな
失敗したら全部失脚した独裁者のせいにできるのが、独裁政治のメリットという気もするけど。
独裁政治ではないが隣の韓国やメキシコなど大統領制の国では、前政権の汚職狩りが新政権のスタートあったりする。
対する日本では責任の所在が曖昧なことが多い。
もしヒトラーも大粛清を実行していたら、バルバロッサ作戦は五分五分の戦いになってただろうな
そんでもって42年ぐらいにWW2は終わってたろうな
※58179
軍に対してもそうだけど、ドイツにおけるナチス党よりもソ連におけるスターリンの共産党の方が
より社会全般に独裁的な権力を確立していた様な印象があるな。
ナチスドイツの場合、既存の官僚制や組織の上に接ぎ木した支配体制だから。
ソ連は一から行政組織を作り直したケースが多いんだと思う。
>58187
日本の場合、戦争もバブルも原発も
国民総懺悔
で片つけようって話になるよね
利益食ってようが食ってまいが連帯責任
604 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/23(日) 23:34:35 ID:HuHb486U0大粛清後のソビエトの将軍や元帥って、優秀無能勝ち負け問わず
味方に凄まじい損害を出すようなことするよな
まぁ彼らにとって兵卒は砲弾の弾ぐらいの存在なのだろうけど・・・
605 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/23(日) 23:59:50 ID:D8jEo2t60現場レベルの指揮官の能力が低すぎたり兵站が調ってなかったりで、その種の単純な作戦しか実施できないとか?
606 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/24(月) 00:06:56 ID:eVwoj1/I0>>605
クリークとか酷いのが目立つだけで、優秀な将官は例の事件後もいっぱい
生き残ってはいるんだよ
ただ・・・彼らは大体が犠牲を顧みないんだよ・・・
607 : ◆J7qCZtZxmc:2013/06/24(月) 00:08:16 ID:IeKsi5DA0まぁその分ドイツ側にも損害与えてるし、多少はね
最近の研究じゃ独ソ戦のソ連側戦死者は800万くらい、ドイツ側戦死者は600万くらいとか
そんなに変わんないから
むしろあの軍隊の絶望的な状況から百戦錬磨のドイツ軍を押し返したにしては
損害を少なく抑えたほうだと思う、たぶん
608 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/24(月) 00:10:48 ID:ACDHUVag0冬戦争の尺はどのぐらい取るんだろうか
あの戦争の結果を見てヒトラーは開戦に踏み切ったって話があるぐらいだし
609 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/24(月) 00:52:39 ID:lsmca25.0>>600
わーい。独ソ戦大好きだから尺が一番というのは嬉しい。独ソ開戦までで第一部完にして、
開始から新スレ立ててもええんやで。練度の高い軍が一度解体されたみたいなもんだから
消耗戦になってしまうのは致し方ない。銃は2人で一丁とかあったし人間が一番安い資材よ
610 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/24(月) 01:10:14 ID:4g6nfgDo0カティンの森も勿論やってくれよ?
611 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/24(月) 12:09:48 ID:/.6B62cE0同志>>1ウラー!
612 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/24(月) 12:36:03 ID:qaNlDyxg0>>604
目標達成のための犠牲は前向きに許容されるのが赤軍だから仕方ないね(レ)
無駄な犠牲を出した奴はちゃんと罰されてるから(震え声)
613 : ◆J7qCZtZxmc:2013/06/25(火) 23:43:14 ID:uOuM4.i.0
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130624-00000008-asahi-pol
はぇ~共産党すっごい躍進・・・
やっぱ労働者たちを率いる前衛党なんすねー(棒読み)
それより橋下さんの暴走自爆っぷりは
勢いを持続するためにひたすら攻撃的な博打を続けていったどこぞのちょび髭伍長を彷彿とさせますね・・・
やっぱりハシズムじゃないか
614 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/26(水) 00:05:12 ID:91CYHA6U0発言だけみると石原さんの方がよっぽどやばいことを言ってるような気もするが
なぜ彼は自爆しないんだろうか
615 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/26(水) 00:10:57 ID:osYKc2PE0>>613
「前衛党」はやめたんじゃなかったけな。共産党要素がどんどん薄まってゆく……
616 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/26(水) 00:19:03 ID:OcqlLnL20>>613
我らが共産党が議会第一党となり、同志C委員長が首相となる日を、心待ちにしているモノであります(万雷の拍手
……いや実際、C委員長が憲法通りに総理になって、天皇の承認受けるシーンを見たいだけです
617 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/26(水) 01:11:46 ID:IrpocWvA0>>613
橋下は攻撃的な博打は打つけど同時にそれが威力偵察も兼ねてて
発言に対する大勢の反応・雰囲気次第ではあっさり引くのがちょび髭とちょっと違うような
先日の失言は国内にしか意識が向いてなかった為に引き際を読み違えたんじゃあないかと
>>614
石原は前科が積み重なりまくってて暴言して当たり前なイメージが強い
固定ファンに近い支持者はいれど橋下ほどの勢いはないし
618 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/26(水) 03:27:49 ID:.j.0pqQg0威力偵察というか、橋下さんはあちこちに喧嘩を売り過ぎで、どういう層の支持を得たいのかすらもわからん。
ともあれ、アメリカ帝国主義と財界・新自由主義の走狗として働いて久しい、保守反動政党の自民党、
日和見主義プチブル政党に過ぎず、政権について馬脚を露わにした民主党、
場当たり的に一貫性もない過激な発言を繰り返す、無責任なポピュリスト集団の維新の会、その他の有象無象・・・
やはり、日本人民のための政治を行えるのは日本共産党しかない、という期待が高まりつつあるのでしょう(棒)
>>616
同志、「天皇の承認受けるシーンを見たい」とはどういう事かね?
日本共産党は憲法上の制度として当面、天皇の存在を認めているにすぎず、
一人の個人が世襲で「国民統合」の象徴となるという
民主主義および人間の平等の原則と両立しない天皇制を肯定してなどいないのだが・・・。
619 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/26(水) 08:33:02 ID:2cKg0INU0橋下的問題提起手法って、わりと北朝鮮式瀬戸際外交に似てる
なんか唐突にヒートアップするけど、相手にせず放置しておくと、なぜかトーンダウンして擦り寄ってくるところとか
620 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/26(水) 13:27:40 ID:.q0o5XIU0独ソ戦やると同志>>1が仰られていたがどのくらいの分量になるのだろうか
621 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/26(水) 14:11:55 ID:B8t63MSY02009年 得票率12.56% 議席数8
2013年 得票率13.61% 議席数17
議席数だけ見れば大躍進だな。
622 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/27(木) 10:25:48 ID:ZS5PT5RQ0橋下さんは政治家というより言論人な気がするわ
なんとなく、政治家には向いてないと思う
とにかく批判したいことは批判するっていうのがね
だからあちこちに喧嘩を売りすぎるのかなぁ
623 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/27(木) 17:30:52 ID:VM5qdj1M0ドイツが来た!ソ連に助けを求めよう→お前らはブルジョワだ
から鏖!→ドイツ支持するから助けて!→パルチザンかもし
れんからお前ら鏖!→\(^o^)/
って感じだったらしいね独ソ戦の戦闘地域の住民て。
624 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/27(木) 22:52:45 ID:Ugpe6taY0大陸の住民は恐ろしいにゃ~
625 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/28(金) 01:24:49 ID:qEkJk7m.0大国に挟まれた小国は無残やな
626 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/28(金) 01:28:29 ID:a1cas.go0エジョフが首切り判事とか言われてるけど、今はまだ書類上の首切り判事で
首切り判事(物理)とかではない感じだな
627 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/28(金) 17:20:24 ID:ctuIH9XU0ナルホドさんじゃね?
628 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/28(金) 20:02:56 ID:Qf8n2rRo0>>622
橋下にしても、それ以前の類似品自称改革派
はごっこやってるだけだからな。
629 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/28(金) 20:25:39 ID:usNoIRmI0「ごっこ遊びは終わりだ」
セリフ的にはかっこいいけど、ここのスレの同志やる夫以下登場人物たちの
「活躍ぶり」読んでると、そのままごっこ遊びしてるほうがいいように思えてしまう
630 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/28(金) 20:43:19 ID:dRUEYY060「文化大革命だ」と“仕分け”を自画自賛した仙石達のおかげで、何万人かが死んでる
わけだから、一応あの三年間はごっこ遊びよりは評価してやってもいいんじゃないか
631 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/28(金) 23:07:44 ID:qEkJk7m.0鳩山さんとか素晴らしい総理が誕生したりしたしな。今も積極的に活動してくれてるし
632 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/29(土) 00:07:31 ID:D7VaJQmA0鳩山さんはブルジョワだからね。
打倒ブルジョワに闘志を燃やした革命戦士達はこんな気持ちだったのかと、最近ようやく理解できるようになった。
633 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/29(土) 00:09:52 ID:vWk70ddg0その革命戦士たちもレーニンに代表されるように大体がブルジョワ階級の師弟
が中心なんですがねぇ・・・
634 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/29(土) 00:10:03 ID:pCthjrpM0このスレの登場人物に共感できるようになってしまったか……
635 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/29(土) 00:10:40 ID:d8HSOzeM0偉大なる指導者同志鳩山のお陰で、我々プロレタリアートは団結することができるのだ!!
万雷の拍手を!!
636 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/29(土) 03:41:19 ID:2cmnBY8A0労働者たる日本人民の財産を奪い、外国人にバラ撒こうと画策する左派・リベラルこそが現代日本における階級敵なのだ!
637 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/29(土) 10:00:21 ID:ZO6PvQBA0でも、もうダメ、テレビでタレントが薦めるから投票しちゃうビクンビクン
太平洋戦争よりぎもぢイィーっ
鳩山が目立ってるから目が逸らされてるけど、岡田イオンの方が資金力、集票力とマスコミ
支配力ははるかに大きいはず。
民主党をはじめたのは鳩山でも、小沢に続いて離党する今となっては、岡田が表裏共に
支配者だろう。
638 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/29(土) 22:11:52 ID:OcyRSffE0現代日本の話はこれくらいにしましょうかね
639 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/30(日) 12:44:26 ID:YY7la0s60tpp推進派は農協とかと対立してるからさ
折角だから共産党には推進派に回ってもらって
「階級としての富農を清算せよ」って言って欲しいわ
640 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/30(日) 21:15:46 ID:Zu5KHps6O民族資本家の成長がなければ植民地、半植民地は独立出来ない。
641 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/30(日) 22:59:02 ID:JQJB8bkc0ベリヤってこのスレやwikipediaを見る限り、世界遺産級の屑という
印象しか持てないのだけれども、家庭では家族を大事にする
とても良いお父さんという話って本当?
642 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/06/30(日) 23:20:48 ID:BETo/wIA0ラングさんじゃないですか
643 : ◆J7qCZtZxmc:2013/06/30(日) 23:54:35 ID:QdbulCZw0>>641
テニスプレイヤーでスポーツマンだったりもする
「ソ連で唯一GMの会長が務まる男」と言って娘さんは終生父親のことを尊敬していたそうな
一時期ベリヤの妻ニーナはベリヤに誘拐レイプされて妻にされたんだとかいうエグイ説があったそうですよ
いくらなんでもさすがに風説だと思いますけど
644 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/01(月) 16:34:38 ID:U1UgbQwQ0>>643
確か出会いは刑務所にいたときに奥さんのニーナと出会う
→そのまま両者は恋におち、列車に乗って駆け落ちという
妙にラブロマンス溢れたものなんでしたっけ
出典はウィキだけど
645 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/01(月) 23:39:29 ID:stZvvjrQ0グルジアとかコーカサスの国ではいわゆる「誘拐婚」の習慣があるから風説とも限るまい。
実際には誘拐婚も双方が同意済で儀式としてやるケースが結構あるそうだけど。
646 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/02(火) 00:30:27 ID:92pgJ3l.0>>645
するとベリヤは気に入った異性は誘拐して手に入れるって故郷の伝統を
更に物騒な形に歪めてグルジアからロシアの中枢へ持ち込んだってことかな。
647 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/02(火) 08:41:13 ID:3ZFIUZns0世界まる見えで誘拐婚のドキュメンタリーやってたけど攫ってきた女の人を無理やり説得して結婚させてたな
648 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/03(水) 23:06:23 ID:sx3w7Y160鬼畜ベリヤと同じく性的に逸脱していたという同志エジョフの性生活はどんなもんだったんだろ
バイだったてのは作中に出てたし知ってるけど
ベリヤよろしく男誘拐してきてあんなことやこんなことしてたんかな
649 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/04(木) 01:58:04 ID:Zc4vjIBg0熱狂的革命戦士→冷酷非情の権現→稀代の俗物
→狂信者系サイコパス→鬼畜ロリコン
なんでチェキストの親玉は皆常軌を逸しているん・・・?
650 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/04(木) 02:02:43 ID:N20DzTI.0全員が非業の粛清で散ったなか、唯一まともな死に方をやり遂げた初代長官、
鉄人たるフェリックス・ジェルジンスキーは飛び抜けすぎている
651 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/04(木) 15:34:33 ID:AOd3JT3E0心臓発作がまともな死に方…?
まあ他よりましだけどさ
652 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/05(金) 12:14:53 ID:OUoZWqY60苦しむ間もなく逝ったならソ連では最上の死に方と言って良い
653 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/05(金) 18:21:37 ID:0FBks25Y0心臓発作の方が銃殺より苦しいんじゃないか?(少なくとも肉体的には)
あと同志メンジンスキーはどうなんだ?>>650
654 :羊羹が意見募集中、詳しくは一休で:2013/07/05(金) 23:48:51 ID:oETlsLiE0>>652
同志ヤゴダ以降の三人は拷問→自己批判→銃殺の3コンボ喰らっているからな(震え声)
655 : ◆J7qCZtZxmc:2013/07/06(土) 10:34:23 ID:Sh8dWxkU0貴族の家に生まれながら労働者の苦境に憤慨して革命に生涯を捧げる決意をしたジェルジンスキーかっこよすぎぃ!
焼け野原で荒廃しきっていた内戦混乱期にジェルジンスキーが作り上げた秘密警察組織は
チェーカーと通称され、KGBにまで連なる現代の秘密警察・諜報機関の始祖として内戦勝利にも貢献している。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Feliks_Dzierzynski_1902.jpg
↑やっぱイケメンだったんすねぇ~
ちなみに女性革命家として高名なローザ・ルクセンブルクとも同志だったとか
私心を殺してひたすら革命のために働き非人道的行為も厭わなかった「労働者の騎士」ジェルジンスキー
彼の側近であり、国外に逃げた反革命派の「始末」に鮮やかな手腕を見せた「スパイマスター」メンジンスキー
死に際がどうにせよ、レーニンたちと肩を並べていた革命第一世代のボリシェヴィキは超人揃いなんだよなぁ・・・
ちなみにジェルジンスキーの後継者メンジンスキーは、本編ではネウロが演じているので不気味な魔王っぽい雰囲気を醸し出してますが
レーニン本人からはやんわりと「卑劣漢」ってディスられたり、最初にあてがわれた財務省の仕事では盛大に失敗したり、
自ら反革命派を銃殺することも厭わなかったジェルジンスキーと違って拷問や処刑が苦手だったり
案外かわいらしいところもあったらしいっすよ。
656 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/07(日) 13:40:55 ID:0nFvIor60レーニン同志って自らの同志たちに対して実に辛口な方だったんですな。
ああ、だからやる夫のことを「あまりにも粗暴すぎる」云々と書いた例の手紙は
やる夫を失脚させる根拠としては弱すぎたのか。
>>649
どこまで本当か知らんけど、元薬剤師で毒薬を調合して実験することと西側のポルノの収集がご趣味だったというヤゴーダ同志もなかなか。
657 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/07(日) 18:44:48 ID:AkBQIuqs0清廉な人格に相応しい思考と分別が全く欠如してんねこいつw
って某学者からディスられてるジェルジンスキーたん萌え(?)。
658 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/08(月) 01:16:29 ID:J3bZ4nvQ0いくら清廉で志高い人物でも、その道を誤れば虐殺者になることは
このスレを追って十二分に痛感しました
659 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/09(火) 23:10:25 ID:Ib7RVKas0一方ドイツのちょび髭さんは、しょっぱなから踏み外してたような…
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1364130896/
659 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/09(火) 23:10:25 ID:Ib7RVKas0一方ドイツのちょび髭さんは、しょっぱなから踏み外してたような…
660 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/10(水) 23:13:38 ID:fokoxVbMO正当な選挙により合法的に地位と権力を国民から与えられたのは実はこっちの方。
661 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/10(水) 23:22:14 ID:6646bTjA0>>660
ヒトラースレでもあったが、合法的と言われたが実情はかなりいけないこともやっていた覚えが・・・
662 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/10(水) 23:25:31 ID:YnGDKqHg0政敵に物理的危害を加えるのと、テレビで捏造するのは似たようなもんだから
後者が合法なら前者も合法なんだろう。社会主義的に考えて
663 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/10(水) 23:42:16 ID:4PBcj7Bk0最近1話から一気に読んで追いついた
読み物としてはすごく面白いけど、実際にあった話なんだよな
恐ろしいよ
664 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/11(木) 00:00:33 ID:yoq03u720大統領選挙ではヒンデンブルクが勝ってたんだよなあ
665 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/11(木) 00:34:11 ID:.zJBt.zY0ワイマール体制下のドイツの政党は国家公認の暴力団だからな
ナチスどころか、そのライバルである社会民主党やドイツ共産党ですら
私兵集団を所持していたし(そもそも政党が軍もってて当たり前)
それを使って敵対陣営に殴り込みや恐喝をかけるのが日常な時代
もっとも、ボルツェヴィキは暴力団どころか、まさしくアニメや特撮に出てくる
悪の秘密結社そのものなんだけれども
666 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/11(木) 10:21:12 ID:oL48TslA0「悪法でも法は法」なら合法でいいんじゃね
667 : ◆J7qCZtZxmc:2013/07/11(木) 18:15:38 ID:DP6GvT960>>665
悪の道を貫き通したら結果的に天下取っちゃったからね、しょうがないね
大衆の支持を獲得する過程でヒトラーが一時暴力路線から合法路線にシフトしたのと違って
レーニンはほぼ一貫して暴力路線だったし、両者は似てるようで違うんだよなぁ・・・
そもそもドイツとロシアじゃ国内情勢がまるきり違うからね
668 :怖~い夏のホラー祭り、八月二十三日から開催だお:2013/07/12(金) 19:03:19 ID:bi0Ps.oY0ソ連時代の選挙についてググってたら、候補者が一人しかいないけど売店
とかが沢山来て、普段は食えない物とかが並べてあるので子供には人気が
ある行事だった、と書いてあってちょっとわろた。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1364130896/l50
メンジンスキーでダメならヤコダをそれもダメならエジョフを使い邪魔になったらベリヤに変える
何が何でも大粛清を強行したのは古参が邪魔だったのもあるだろうけど
イヴァンとピョートルが大粛清をした以上、自己をそれに並ぶ存在としているスターリンとしてはやらないわけにはいかなかったんだろう
>58179
第三帝国の興亡読んでてそういう善玉論を批判しているようにとれたわ
コメント欄のネトウヨも全く聞く耳を持ってないもんなぁ
58157なんて完全にボリシェビキそのものだし(皮肉だったらスマン)
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