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やる夫はアフリカで奇跡を起こすようです その1







ボツワナ共和国初代大統領、セレツェ・カーマの一代記の予定です。
あまり知られていない政治家、しかも作者は超ド級の初心者ではありますが、
よろしくお願いします。





      ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
       ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
        ゙、';|i,!  'i i"i,       、__人_从_人__/し、_人_入
         `、||i |i i l|,      、_)ヒャッハー!
          ',||i }i | ;,〃,,     _) あの村を襲えーー!
          .}.|||| | ! l-'~、ミ    `)
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ   '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ
        Y,;-   ー、  .i|,];;彡
        iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
        {  く;ァソ  '';;,;'' ゙};;彡ミ
         ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
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'''''  ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/



世紀末大陸・アフリカ…








3 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/28(日) 23:51:44 ID:WnbnE.nc0





      ,へ~~~ ̄ ̄フ,           フ
     /´         `~、_ |`~、_,、__/
   ,/                    ヽレ、
  /                      ヽヽ
 |                         ヽ ヽ
 `|                         ヽ ヽ
 (                          ヽ |  _、-
  |                           \`´,-フ
  \                            ̄  /
    `\,,~~~´`L_、                  /
              )                /
             く               /
              \            (
               ヽ            |
                )            |    、
               |´             _) ,,ノ´ |
               (,,          、~´  )  |´
               ヽ         ヽ   (  |´
                |,        、ノ    し-´
                 ヽ       ノ
                 ゝ     ノ
                 `-~~~´



その南端近くに、一つの国がある。
ボツワナ共和国。
混沌の大陸・アフリカにおいて、奇跡ともいわれる経済成長を遂げた国である。





4 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 00:05:22 ID:4ZhbsTs20




  |LLLLLL|l,l,l, i                 .|i i i|LLLLL
  |LLLLLL|l,l,l, i  _i三i___   .      ___,|i i i|LLL ,-''ト------t
  |LLLLLL|l,l,l, i  |ロロロ| i r--t      li レ|i i i|L___,,|i i | ロロロロロ.|
  |LL,,,LLL|l,l,l, i  |ロロロ| i |i i iI     li レ|i i i| |ロロl|i i | ロロロロロ.|
,,ノ从 (")  .ノ'ミ  火 ノ'、| i | ___,,,..........,,,__li レ|i i i| |ロロl|i i | ロロロロロ.|
ミ、;;:;:ミ(;:;:ゞ ノ゛,,ミ 彳ゞ 木 / ,-------、\ i i | |ロロl|i i | ロロロロロ.|
 il l} l ii; `|li|  i i_,,,-ー~~ ̄         ̄\ `..|ロロl|i i | ロロロロロ.|
,,ノi|i Lノl__,,,,,-ー''"~  ~~    ~~~    \` 、l|i i | ロロロロロ.|
-ー''"~   ~~     ~~ ;;;;;;  ~~   \ ` 、| 日門日|
___.○______,○______,○___\____,○__
___| |______| |______| |______| |_
|||| |||||||| |||||||| |||||||| ||
|||| |||||||| || ∧_∧ || |||||||| ||
|||| |||||||| ||( ´∀`) || |||||||| ||
====__=======(    )======= .∧,,∧====
     ヽ|__ノ)    モォ ((  人 Y           ノリノリハレリ
       (‘-‘ ハ   _)_, ―‐ 、し(_)    ∧,,∧    パー゚,ノリハ
     /(Y (ヽ_ /・ ヽ     ̄ヽ     彡・ー・ミ   リ( †リとリハ
      ノ___ゝ  ` ^ヽ ノ.::::::__( ノヽ    と @つ  ハ/  '' ヽハリ
      _/ヽ      /ヽ ̄ ̄/ヽ        |  ,O   リ<ノ、ノ_,i_,ゝハ



ひとりあたりGDPは約15000ドルに達し、上位中進国レベルに到達。
周辺諸国から大きくぬきんでた状況にある。
教育システムやインフラも完備し、
何よりも建国以来の民主政治が定着しており、政情も極めて安定している。





5 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 00:13:43 ID:4ZhbsTs20




        ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_                ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_
          ( j〉    」´ ̄ ̄``ー-、ヽ                ( j〉    」´ ̄ ̄``ー-、ヽ
          ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄                  ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄

           ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_                ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_
             ( j〉    」´ ̄ ̄``ー-、ヽ                ( j〉    」´ ̄ ̄``ー-、ヽ
             ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄                  ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄



一時期はエイズのパンデミックによって平均寿命が半減までしたが、





6 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 00:16:05 ID:4ZhbsTs20




                ∧_∧    ∧,,,∧    ∧,,,,
           l´ ̄ (´∀` )  ̄ ミ,゚Д゚,彡  ̄ (#゚;;-゚)  ̄`l
              ∧∧. (   ∧_∧ ミ  ∧_∧ ヽ)(/;l    |
        l´ ̄ (゚Д゚,,)  ̄ (・∀・ )  ̄ ( ・∀・)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`l
        |   ( ∽ .)   (     )   (     )         |
      i二二( ( ( 二二( (  (二二二 )  ) )二二二二二二i
       ll  しし'     (__(__)     (__)__)        ll



政府が医療体制を整え国民全員にエイズ治療がいきわたるようにした結果、
寿命は大幅に改善傾向にある。





7 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 00:20:54 ID:4ZhbsTs20




         |               ,-―-、                     i
         i    _∧_        _|  __j |_                    !
    __ _人_ _ ∨   . <  ヘ、__ノ   > .          _ _ / \ _ _
        `Y´   o    . :个 ‐- /     ∨'′   i` : .             \ /
        ! * ゚   /   i     l:::\   /ヘ,     l __ \            i i
.           /⌒ヽ-―¬‐=ニ.._j::ニ=-‐‐-=ニz--‐‐1     i/⌒Y     ┼◇―
.         八   __,\  i::::> ´     !   : ` <,」  /.__   ノ        ! 人
            ^ ー‐一'__ j '         :   /i/::::. 丶'/,ー‐一彡       `Y´
          ,'> ´\,'//     、   i: ,  /   ∨/     ',         ∧
.          ;ヘ、   , ′    \  |::/ / ::.:. . .__ '/ヽ  /::        ∨
        i//\ / i      _ ニ=- !'___   -‐ ニ i///,>、::::::i        :
         |/// 丶 | -‐ ニ ̄ __;::イ \::::.:.:..:.. . .   |,/  \::|        ◇
.          k'    ∧   . : : :/ , 、__, ⌒ヽ : : : : . . ,'∧     !         :
.           v> , _/::::::、 / ‐-/ /_j:::::ir‐-、:::\--‐, //ム -‐=7
         V,/// ̄ ̄ト、  7 ;  ヽ::!   ir‐、::/,|     i:::::,′
          ,ム=-‐―--| > .._    :|    _..<'//| r‐――-、
.          i      /i ̄ ̄∨/フ7'へ'7フ// ̄ ̄ ,-\     }
            ゝ ___.. <:::::∧   ∨'     ´'v/    / ::::>ヘ ___ノ
      i        `  ハニ=-‐ \   / ‐-=ニ/> '′
   _ _人_ _ ゚ o       ` < __ Y´ ̄`Y __ > ´
    `Y´      ☆ 。           | ⌒i|
     i                    `ー―'



こうした経済成長を支えたのが、世界一の産出量を誇るダイヤモンドである。
高品質で膨大なダイヤの産出は、国土のほとんどが砂漠であるこの国にとって、
まさに命綱となっている。
この富をもとに、教育振興やインフラ整備、経済の多角化が行われ、
現在の状況が作り上げられた。





9 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 00:26:29 ID:4ZhbsTs20




                                   、_人_从_人__/
                                   _)
 ,..r;;:  (  人)  ) ,;`ー、          | ヽ丶       _) 消  汚
 ヾゞ、  ゞ'´   '`´   `ヾ、     ─|─           _) 毒   物
          -‐':、ゞ'``  ,l      / | ヽ            _) だ  は
ヾ、 ゞ;;.  ,r-、   `ヾ、    ヽ、                   _)  l
, rヾ    ,r!/r'ヽ    '`      \      _|_      _) っ
   _,,,.,ノ、_ ヽ,       `ゞ;;    ;:、    /|        `) !
,r‐'''" ,.r ,イ彡ミミヾ、      ``  ´;;i             V^V⌒W^Y⌒
__,.;;,ィ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j`、        `i;:、      オ
;; ヾ、彡;;;ノリ;jjjjj;;;jr' i   . ノ;;:'' `゙`、 ``ー、                   ,ィ
彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;レ  ,t'´           ,.、ー、  ゝ     ォ             i|l;
;'イ;;;'ヾ``ヽ、ィ;;i ,ri'´    ヽ ヾノ ,ry' il'Y゙r    ヽ、            ,j|l;;
j'´ '´ '´/ゞ';;::`´ヽ    ``´ー  ゙i ;;: ,r'      )  ,r、       ,rヾlir'ミ,
  / ,;:' '´/ ー≡;i{、      /ヾr'´  ,.   '`;;:、 〉ゝ  r-ー-、_ ,{i=i= }i、
ーr-、j ,! ,;',;'ィ;;:イ''``ゞ、_,、-‐'´ヽ:;/ 、 ``ヽ  ;:、 `' (´  `ゞ、;;;;'',,fi、,≡:;イ==、
,,:'  ``ゞ、,;;ゞ、 "´イ ,... `'彡 ,/´  `ヾ、ヾ   '    ー、  ii;j `i;;!'´ニil';;;;ゞr、_,r'ミ
'   ー‐─ ,rー'゙ー─-、_j;:r'´     ヾ,ゞ         、 ゞ,ミ;:l;;l  ,!  ,!,i;;'´¨/
;.   r-‐;;'"}            ``ヾ、  ノ       ,;;;: (i,;)))、,,:;!、__,:};!_,.、l
....   _,,,ィ、 i        'ヾ人  、}( /     ノ   ,r'i  r'"ヾ-‐i‐-:;イ, / ヾ
    ,.r'´,ィ'l、   _ィ;;、   、,.ミミ'´ ,;:'´ハ   '´  ,j ,r'  }ミ,r;}ゞ‐'─l:::.i  ,jl
,l:.   ヾ;'´イ'´ト、_  j (_,r'´(`'´`ー'´,ノ  i; l  (`'´ Y´     ,イ≡=‐-ゞ、,r'
キ:.  ,.彡;:、    }ヽ、'´ `   、,;{   ゙レ   ,ゝ'        i;;;:: ,;:li三ミ;}jlK
'i   ,r'"´,;ゞ、_,.イレ'゙、         ,.{ i'   )        ,イ ;;;;;;jk三ミ}゙kiヾ、



しかし、資源に恵まれているのはボツワナだけではない。
アフリカ大陸のかなりの国には豊かな資源がある。
にもかかわらず、そうした国々のほとんどは政争に明け暮れ、
資源を巡って凄惨な内戦を繰り返すありさまである。

なぜ、ボツワナだけはそうならなかったのか?





10 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 00:33:11 ID:4ZhbsTs20




      ∧,,∧  .∧,,∧
  ∧∧(`・ω・´)(`・ω・´)∧∧
 (`・ω・´).∧∧) (∧∧(`・ω・´)
 | U (`・ω・´)(`・ω・´) と ノ
  u-u (l    ) (    ノ u-u
      `u-u'  `u-u'



もちろん、国民や為政者の努力もある。
しかし、こう聞かれたボツワナ国民の多くは、
ひとりの名を上げるだろう。





11 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 00:37:34 ID:4ZhbsTs20




              ____
            /      \                        _, -‐-- 、 ___
           /   \   /\                    , -'´ 、 ____ 、_  `  ‐、
         /   ( ●) ( ●)ヽ                _ /フ´   '-、ミli`´`、'' '―'’
         l       (__人__)  |               , -  l i 、      ヽ__..ノ
         \     ` ⌒´   /-テ- 、_   __.......  'フ/   、\`>ニ二=、_イ...ノ
          _,ノl_〉,.... -‐フ´.`/'´  /    `'''´            ゝミ_-シ//
      _, -'´//l' `'l  ./  .l   /                   `''-ニ/
     ./ /  /_,-l 〉_ノ| /-、_, - '   l                  _, - ' ´ ̄
     / /  フ' l'./ .l .y   。`、   |              __, - '´
   / .l  .〈.  |'  l/   /    l         __, --' ´
  .ノ  l'   l  | /  _,/,----、  ヽ     , - '´
  /   |   | .|./ _/         ゝ_ _/



初代大統領、セレツェ・カーマ。
その人こそ、ボツワナをここまでにした立役者であると。

この物語は、
この国土のほとんどが砂漠である貧乏国家を立て直した一人の政治家の物語である。




28 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 11:43:50 ID:Syb2NteM0





                     )i☆i(
               ;O;+  ;o+: ;i|*|i、 ;;o;+、 ;;O+;
               |i、i''ii、;i゙ii、;ii'゙゙'ii;;、,ii゙i、,ii''i,i|
               |i|O|・Xo゚)||◯||(゚oX・|O|i|
               |'゙゙+''゙゙*''゙゙+''゙゙゙'+''゙゙*゙゙''+゙゙|       
               ゙!!'''゙'''''゙''''''゙''''''''''゙'''''''゙'''、!!゙
              /  ⌒     ⌒ \        
             /   (●)    (●)  .\
             |      (__人__)     |     セレツェ・カーマは1921年7月1日、
             \      ` ⌒´      /     英国保護領ベチュアナランド北部のセロウェで、第一王子として生まれた。
            f~~r 、''''‐-: ''''~~"~ ""~~~,,,,{,       
      _,,,,,,_    /,ィ〔/T‐ェ',     ''''' ~~   ヽ     父はツワナ人8部族中最大部族であるングワト族の王、セコマ2世。
   ,.'''~   ゙i ~~''t-'7:::i' ! !::::::::~''- .,         -‐く      祖父はトランスヴァール共和国の侵略からツワナ領を守り抜いた名君、カーマ3世である。
   i   , t-l   l::/:::::l l l:::::::::::::::::::゙i' - .,_     `i     
   i゙''''f l::::l    l/::::::;l ll l:::::::::::::::::::;!:::::::::::~ ''''''‐-t-'    1925年に父が亡くなったため、カーマは4歳にしてングワトの族長となった。
   l_l l::::!   /::::::::l l l l::::::::::::::::ゝ:;:::::::::::::::::::::::::゙i      
 /  \:::l.  /:::::::〔,,,l:l,,,〕:::::::::::::゙!~ ~'- 、:::::::::::::::〈      
.."''t---f''゙!::!  ./::::::::::::::i:i:::::::::::::::::r.'    ヽ;:::::::::::::ヽ     
  〈   〉.l::l.  ,!:::::::::::::::l::l:::::::::::::::::゙t:..、     ~''‐-- 'i
  l---l ゙',.=く:::::::::::::::::l:::l:::::::::::;;: -!  ヽ,        ヽ     
    ̄ r::'":::::::ヽ;::::::::::;;l;;;;l. ァ ''/ .r゙;..,,,.ノ::ヽ,       ゙:,
      ヾ:;;;;;;;::;;: ‐'' "   i  i‐ァ ,!r'''''' '' - 'ヽ.,     ,,. t'
    ,,. -'''"__゙' ‐---‐‐''"__,」:l,,,!l;         ヽ;::~'''''''~:::::::゙;,
    ゙'''''''''" ゙''‐----‐''"     ゙''‐---‐''" ゙''‐---‐''




29 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 11:48:08 ID:Syb2NteM0




とはいえ4歳で王の職務を務められるわけもなく、
ングワト民会(コトラ)はカーマ3世の末子であるツェケディ・カーマを摂政に任命。
セレツェが成人するまでの間、彼がングワトを統治することとなった。



                / ̄\
               |     |
                 \_/
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           \    ` ⌒´    /
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \

            ツェケディ・カーマ





30 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 11:54:18 ID:Syb2NteM0




         / ̄\
        |     |
         \_/
          |
       /  ̄  ̄ \
     /  \ /  \
    /   ⌒   ⌒   \      
    |    (__人__)     |      
    \    ` ⌒´    /   ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
 l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ____
    / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ-'ヽ--'  / オープナ  /|
   .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| ______
/ ̄オプーナ/|  ̄|__」/_オープナ  /| ̄|__,」___    /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/オープナ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄|/ オプーナ /|  / .|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|



ツェケディ、この時23歳。セレツェから見れば叔父にあたる。
ツェケディは改革主義の政治家で、家畜の改良や中学校の設立などを行い、
さらに白人優越主義のみなぎるこの地で法を犯した白人に体刑を加えるなど、
大きな治績を上げた。




33 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 12:31:59 ID:Syb2NteM0




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"´'"           _,/.::/.:::::;>‐''゙ ̄ ̄ハ .r─r--::;:-.:.、_:: ,<´_,::":/:':::::..`._..::;'".へ'´\/^  
       _/`yヽ√\ヘヘ:/  ..:::. ...::/ ,::' ..ソ;:::;..i:.  . ::...` "_/へ.`ー-v::、,_...:,:_,/:/.:::  
─'ー ─´ー─----‐'ー-─'´ー-==;;:;'__,:::".::;';';:;';;;;;;;;;;; _ヾ.∠;;,,_:::__\:".::/'';;';';:;';;;;;;;;;';';  
          rュ、.                 . . ..。.         . .. .^         
   ^    。    ゚  .  . '   :   '',  ; ' '  ;  .     .     ;  .  ; ' :
.  . '  :     '    ,     ;   '     '      ;   .  .   '      :
    ::;__;;        ^   .    :.     ;    .  ;     ' :      ;    ~
  :;∠´... .. ̄\;,;,;::._; . '  :.......∠二ヽ.... .  ゚  .    '    ' ,  ; ^ : ;_;_:,.;_:_;_ :
  /´.::;:..\::.:、:...  <::.´ ̄`ヽ::.._ .    ' :  .     ;    ; ' :   _;∠,;;;;.:;::::;:、:;゙ヾ
/〉    ::.:ニ;;.. ,/ ̄\:::..ハ''´ .::::\.     ;  .  '   . ... .::.::;/べ;:::.::'.:. ̄ヾ::;:;;;,:;
,ノ.::.:::':::.:.:..;;.;;:;::.:./.::、:/´ ̄`\:-:ー:┴- 、 .     ;  .  ; ' :  .::/ .::;:.::::.:;:::::.;::':ヾ>ー-
:.:;:べ、___,,/ ̄`ヾ;:::.:..:;.:...::.:::;:.::/.:::.::......`ヽ::::::::..      r-、   .:└ヾ,;:::':::::;ィ;;;;;;;;:;;ツ::::::;;;;



とはいえ、当時のングワト、いやツワナ人全体の富は大したものではなかった。
ツワナ人は南のボーア人によって肥沃な南部を奪われ、
カラハリ砂漠とその近辺の痩せて乾いた土地へと押し込まれていたのである。

ベチュアナランドが南アフリカに併合されなかったのも、
ここが何の価値もない土地であったからにすぎない。

鉄道は国土の東端に1本だけ、舗装道路はない。学校もほとんどない。
なによりも、穀物がろくに育たない。

こうした中、ツワナ人はわずかな草を食んで育つ牛に頼り、細々と暮らしていた。

当然、王といってもセレツェの暮らしもそこまで贅沢なものではなかったが、
生活に困ることはさすがになかった。




34 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 12:40:39 ID:Syb2NteM0




          / ̄ ̄ ̄\
       /─    ─  \
      / (●)  (●)  ヽ          セレツェはそんな中、南アフリカにある寄宿学校へと通い、成長していった。
       |:::⌒(_人__)⌒::  |`ヽ        .叔父のツェケディとの関係も悪くなく、
   ,ィTl'ヽ\  `ー´    /`ヽー;、      それなりにリア充に過ごしていたといえる。
    kヒヒど, ((        (({⌒Yィ 、 ソ       サッカークラブを作ったり、白人優先の鉄道に乗り込んで騒動を起こしたりと
      `´ ̄ヽ      ハヽ/`^ー′      いくつかのエピソードはあるものの、
           ヽ   ` /  '}           少し鼻っ柱の強くて行動力のある、普通の子供だったといっていい。
            >   /ごノ
        __,∠     /    キュムキュム
      〈、    /
       \、__ノ




36 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 13:00:49 ID:Syb2NteM0




               ┼                                ┼
             /⌒ヽ                            /⌒ヽ
              (;!___!_)              /\            (;!___!_)
             (;;_i____i__)_____________________.//\\ _____________________(;;i____i__)
                !XXXXX| ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ::://三三\\; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;|XXXXX|
    ___________________[三三三] ; ; ; ; ; ; ; ; ; //:i |:::iニ|:::i |;\\; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;[三三三]___________________
  /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;!|;;;;;;;;;;;;;/_;_;_;_;_;_;_;_//::::::i_|:::i__|:::i_|::::;;\\;_;_;_;_;_;_;_;;;;\;;;;;;;;;;;;|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; \
/ ;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_|;;:::::::::::::::!::::::::::::::::::;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::::::::;;i;;::::::::::::: i;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_\
.. ̄|:::::::::::::::::;:::::::::::::::: |;;:::i ニ|::::::i:::::::∧:::::::;;|::::∧::::∧::::;::::;:::∧::::∧::::|:::::::∧::::::::;;!;;:::i ニ|:::: |:::::::::::::::::;:::::::::::::::: ! ̄
  |::iニ|::iニ|::;::i ニ|::iニ|::|;;:::i__|::::::i::::: i_i_|::::::;;|::::i_i_|::i_i_|:::;::::;:::i_i_|::i_i_|::::!::::::i_i_|:::::::;;i;;::::!_,|:::: i::iニ|::iニ|::;::iニ|::iニ|::|
   |::i__|::i__|::;::i__|::i__|::|;;:::::::::::::::!::::::i_i_|::::::;;|::::i_i_|::i_i_|:::;::::;:::i_i_|::i_i_|::::!::::::i_i_|:::::::;;i;;:::::::::::::::| i__|::i__|::;::i__|::i__|::|
  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; [三三三]三三三三[ 三三三三三三三三三]三三三三:[三三三];;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |
  |:::::::::::::::::;:::::::::::::::: |;;:::::::::::::::!:::::::::::::::::::;;|:::::::::::::::::::::::;::::;:::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::;;i;;::::::::::::: |:::::::::::::::::;:::::::::::::::::|
  |::iニ|::iニ|::;::iニ|::i ニ|::|;;::::iニ|:::::i::::i |::::i | ::;;|::::iニ|::::iニ|::::;::::;:::iニ|::::iニ|:::|::::i |::::i |::::;;i;;::::iニ|:::::|::iニ|::iニ|::;::iニ|::iニ|::!
   |::i__|::i__|::;::i__|::i__|::|;;::::i__|:::::i::::i_|::::i_| ::;;|::::i__|::::i__|::::;::::;:::i__|::::i__|:::|::::i_|::::i_|::::;;i;;::::i__|:::::|::i__|::i__|::;::i__|::i__|::!
  |:::::::::::::::::;:::::::::::::::: |;;:::::::::::::::!:::::::::::::::::::;;|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::;;i;;::::::::::::: |:::::::::::::::::;:::::::::::::::: |
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やがて、やる夫は南アフリカのフォートヘア大学へと進学。
当時のフォートヘア大は黒人全般の最高学府であり、
黒人各民族の頭脳が集まっていた。
この少し前にはネルソン・マンデラもここに通っている。
(マンデラはこのころ、ウィットウォータースランド大学へと移っていた)

1944年にフォートヘアを卒業すると、セレツェはイギリス本国への留学を決意。
オックスフォード大学へと進学した。





37 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 13:04:00 ID:Syb2NteM0




なお、この時のエピソードとして、こんな話が残っている。



        / ̄\
          |    |
        \_/
         _|___
       /       \      お前も王になるんだから、
      /  u   ノ  \    . そこまで真剣に法学の道に進まなくてもいいじゃないか
    /      u <●>:::: \
    |         (__人__)|
     \    u   .` ⌒/
    ノ           \
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



      ____
     /\  /\
   /( ●)  (●)\      もしイギリスに王をクビにされても、
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\     弁護士の資格もってりゃ食っていけるじゃない!
  |     |r┬-|       |
  \     ` ー'´     /



この会話は、この時はただの冗談だった、はずだった。




39 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 13:15:02 ID:Syb2NteM0




そして、1947年。
運命の時がやってくる。



          ____
        /      \
       /  ─    ─\
     /    (●) (●) \     イギリスは寒いお
     |       (__人__)    |     空から白いものが降ってくるとか信じられないお
      \      ` ⌒´   ,/
      /         ::::i \
     /  /       ::::|_/
     \/          ::|
        |        ::::|  キュム
        i     \ ::::/ キュム
        \     |::/
          |\_//
          \_/



          ____
        /      \
       ─   ─    \
      (●)  ( ●)      \     …ん?
      | (_人__)        |
       \` ⌒´       /
        / ー‐       ヽ
       /            `





40 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 13:21:43 ID:Syb2NteM0




                 _,..:.:-:.:―:-:....、
                ,.r:':./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::`丶、
             /:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
                /:.:.:.:/:.:.:.:,r:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:.:.\
           /:.:.:.:.!:.:.:./:.:/:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:!:.ヽ:.ヽ:.:.;ヽ
           /:.:.:.:.:l:.:.:/:./l:.://:,:イ:.:/l:.:.:.:ハ:.jl:.:.:i:.:l:.、ヽ
            /:.:.:.:.:.:l:.:.:l:/:.レ_/'´/シ !:.ツ′.V ';.:.l.:.!:.:l:.:',
         /:.ィ:.:.:.:.:i:.:.:':.:.:.:!__```¬ ' ´  , --l:.、/:/:l:.:l
         ´ l;';.:.:.:.',:.:.:.:.く7:::::::`ヽ     _ レ/:':ノ!/
               ';l:.:f ';.:.:.:.:.l::::::::r'′    r'::::::lヽ// '´/'
             Vヽ ',:.:.:.:lー- '     l::::::メ /:;'!
              ヾl、',:.:.:.!        ` ´ /::/
                ';ハ:.:ト,、   -    ノ;.:.;'
                 >:〈/丶、 _ -v' ´V l:,'
                / ヾ、  _ヽヽ、   l;'
              イヽ   ヽ'´ `',  `l:ヽ、
              l:.:.ヽ\   _ヽ___',  リr ´_二ュ _
             ,':.:.:.:.:ヽ .Y´,........---..ミ二y::´::::::::::::::;'
                 ,':.:.:.:.:.:.:.〉Y::::::::::::::::::::::;':::::::;'::::::::::::r 、'
                /:.:.:.:.:.:.:.l:.;'-、::::::::::::::::::;'::::::;':::::::::::::/  7
            /:.:.:.:.:.:/Y 〈::::::::::::::::::;'::::::;'::::::::::::ヽ.._ノ!
              l:.:.r:.:.:.:.:.:.:.l  f:::::::::::::::::;'::::::;':::::::::::::::::;':.:.:.!

                 ルース・ウィリアムズ


         ____
       /      \
      /  ⌒  ⌒ \
    / u  二二二(♥)二二(♥)
    .|    :::⌒(__人__)⌒::: |   __
     \      |r┬|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /
    (⌒\    `ー/          /
    i\  \  ,(つ        ⊂)
    .|  \   y(つ     __⊆)




41 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 13:26:18 ID:Syb2NteM0




         ___
       / ⌒  ⌒\
      / (⌒)  (⌒)\
    /   ///(__人__)///\     お、お嬢さん。
     |   u.   `Y⌒y'´    |     一緒に饅頭でも食べませんかお!
      \       ゙ー ′  ,/
     /       __|___________
    |   l..   /l ツワナ銘菓      l
    ヽ  丶-.,/  |__オカバンゴまんじゅう_|
    /`ー、_ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/




42 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 13:27:09 ID:Syb2NteM0




          ,, r一-- 、 ,,
        /´         ``ヽ、
      /'               \
     ,;'                  ヽ
.    ノ ,  i      /    ,,   / |ヽ ゙ヽ
    イ i  |   i ,'`メ //  /i  .ト ヽ ヽ
    レ| {   i   |//'´ `メ / / /|  } ト 1
     ',イ   i   r+テ=ミメイ   //'"|´/ / ハ|
      `、ヽ r'メ,  {。;;;;'ソ `   ' ,rz;,y'ノi〃イ .'
       `ハヾ ヘ   i'ー''-    /。シ゚ク /'"
         レ',`'';  i     , `'' / /
          ' i∧ト i,   -   ,イ{ ./           ………
.          ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ リ |/
         ,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、.   |i
       ,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、,
.      /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i、
..     //  ` `\\.:.:.:.ヘ  i|:||i丶
     ,' f     ヽ \\:.:.:i  i|.||i ',
    イ i      /' \ヽ.:i_,,_|:ii .{     _ ,,r'''i ┐
.    ,' ヘ      、   ハヾ',|ソ,'/i ヽ ノ,ゝ;;=、ミヾ、 i;;|
    '' ̄',      ',   i ヾ`,〃 》 ,イ、  ̄`ヽミヽヽ,i;;|
       ',  \  ',  :i _,,∨,,,_∠、 ヽ   r- ' ヾ、;;;|
       ',    ヽ、', ,ゝr'     ヽ :} 」´,n`ヽメ'ト、>





43 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 13:28:19 ID:Syb2NteM0




          ,, r一-- 、 ,,
        /´         ``ヽ、
      /'               \
     ,;'                  ヽ
.    ノ ,  i      /    ,,   / |ヽ ゙ヽ
    イ i  |   i ,'`メ //  /i  .ト ヽ ヽ
    レ| {   i   |//'´ `メ / / /|  } ト 1
     ',イ   i   r+テ=ミメイ   //'"|´/ / ハ|
      `、ヽ r'メ,  {。;;;;'ソ `   ' ,rz;,y'ノi〃イ .'
       `ハヾ ヘ   i'ー''-    /。シ゚ク /'"
         レ',`'';  i     , `'' / /
          ' i∧ト i,   -   ,イ{ ./        (…白饅頭みたい…)
.          ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ リ |/
         ,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、.   |i
       ,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、,
.      /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i、
..     //  ` `\\.:.:.:.ヘ  i|:||i丶
     ,' f     ヽ \\:.:.:i  i|.||i ',
    イ i      /' \ヽ.:i_,,_|:ii .{     _ ,,r'''i ┐
.    ,' ヘ      、   ハヾ',|ソ,'/i ヽ ノ,ゝ;;=、ミヾ、 i;;|
    '' ̄',      ',   i ヾ`,〃 》 ,イ、  ̄`ヽミヽヽ,i;;|
       ',  \  ',  :i _,,∨,,,_∠、 ヽ   r- ' ヾ、;;;|
       ',    ヽ、', ,ゝr'     ヽ :} 」´,n`ヽメ'ト、>




45 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/04/29(月) 13:38:15 ID:Syb2NteM0




こうして二人は交際を始め、1年後には結婚に至る。

しかしそれは、叔父のツェケディ・カーマの強い反対を受けただけでなく、
人種差別主義をとる南の隣国・南アフリカ連邦にとっても到底受け入れられないものであった。

この結婚は、やがてベチュアナランドのみならず南アフリカやイギリスをも巻き込んだ大政治問題となっていき、
カーマの人生にも大きな影響を与えていく…



         __r--─ァム=≠({`Yヽ「 ア
     __/厂 ㌢ 瓦豸ヽ=- >く`^ く 〉_
.   厂/  仡=艾ンイノ ィヽ./丶ー' `ヽ\_,.ゝ
  ァ/  %弋乏彡イ/ 廴イ= >  `ヽ、 ヽ ヽ
//  .ム/ /Y _廴)ム-イバ下、\  ヽ、 }  }
. /  彳{ />イ´イ___Y //  {|  \\   Y li
/   爻.V { イ〃 / 化瓜 ̄`ヽ   >弋   } lイ
   爻 { / / / イ !.ィT示ミ    伝rミ〉 !l/|
   爻 l从l/ f `Y l.`ト.トィ      トイ/l.l /
    爻 ヽ{〃☆川 l 「¨       `¨l.イl/爻
     爻 |/いYl トl .ハl    ‐=  イィ从  爻
     爻  ヾ小!ヽ{`ト    ´イ/ l∧.ヽ、_ 爻爻
     爻    % ヽ、ヽ、|`¨´ !{ /        爻
      爻  ,.メ¬☆。o  。☆ ヽ、_,       爻
       ィ爻´    o *。☆O☆ー-、         爻
.     /  爻      *o。 * ゚*   ヽ         爻
    {  .爻     *    o。     '.        爻
    |   爻 l   __  ヽ     /  }         爻
    |  爻  |´ ̄   ̄`¨ー─‐ヘ  l         爻
    |  爻  |              〉 |        爻




67 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:45:30 ID:zUg8uCuE0





セレツェとルースの結婚は大きな波紋を呼んだが、
まず最初に反応したのは摂政である叔父・ツェケディであった。

彼は改革派の政治家だったが、家族観は古いものであり、
ングワトの王たるものが保護者の決めた結婚ではなく恋愛結婚を、
しかも自分の許しも得ないままに決めたことにひどく腹を立てていた。

また、彼はセレツェの相手はツワナ人内からしかるべき相手を探すべきであり、
イギリス人女性などとんでもないと考えていた。



         / ̄\
         |     |
          \_/
       ノ L__|__
       ⌒:::\:::::/::\
      / <●>::::<●>\
     /    (__人__)   \     お前の相手はこっちでちゃんと用意しただろ!
     |       |::::::|     |    いったいどこが不満なんだ!
     \       l;;;;;;l    /l!|
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |    
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ >
               レY^V^ヽ





68 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:46:26 ID:zUg8uCuE0
 



             __
         , -‐- 、 r'´ 三ミヽ.
     r'´彡,   彡'   ミ、ヽ
.     ノ  '〃'/ l''ヘ\ヾミ`\\
    ,'      ノ  ヽ.     ` ヽ
     l ノノ,リ,r ァ'-、   ゙>-ミ、ミヾ │
    | '〃'.,ノ ′__    __ `\ ヾ |
.     l r,=i|. ゞ'⌒`,  、'⌒ヾ' |i=、l        (申し分ない家柄の王妃候補)
.    |.l.ト:l| '/// / /,ハ ///, ||fリ|
      |.ヾ=l! r _‐-‘ニ'='ニ’.-‐ 、lレ' l
.    ||i:  | | トカエエエエエ夕l ||.ill|
.     | l|!|l.| l ヒェェェェェェェェTj ll_ レ'l二二二l
    |   l._` ー────/.ノ',.イ-~ニ~{
    _.⊥-┬- 、T' ‐- ニ -ァ7 ノ/r'/l二二二l
. /, -‐ 、:::ヽ::\:\._  _./ノ  {'// /´レァ/
/:/    \::\:::`:ー::ニ:ァr〈.  `ー'-‐' /./Z
レ      T‐-`ニ::‐/ ヽ\.   ''ニニ 'ノ,ハ
|     ,. -─┴- 、_/{.    ` ` フ"´「 ̄  j
ヽ    r' ´  ̄/  ヽ.   _/  │  / |



             ____
           /      \
          / ─    ─ \
        /   (●)  (●)  \
        |      (__人__)     |   お断りします
        \     ` ⌒´    ,/
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }            | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |
        |                |  |





69 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:47:21 ID:zUg8uCuE0





これは伝統のほかに、
白人女性と黒人男性との結婚によって
強大な隣国・南アフリカ連邦との関係が極度に悪化することを恐れた、
政治家としての判断もあった。

当時の南アフリカはアパルトヘイトの開始期に当たり、
人種間の問題には極度に敏感になっていたのである。



             __ ,.-¬- 、._
             / '´,  、   、 `ヽ、
          r´    / l ヽ  \ 、ヽ
           /  / /l.  l、 \  ヽ ', lヽ
        /, l. / /´ヽ lヽ   ヽ. ! ヽ. ト ヽ、    改正背徳禁止法の施行、黒人隔離地区の拡大…
        '´|  V '__ヽ. ト\、_',|   ',|      黒人の権利の制限は始まったばかりです。
         | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl.  ト.|       他国とはいえ、ここで異人種間の婚姻など認めるわけにはいきませんよ
           lハlヘ|´ `   ヽ´ ``〉,^! | !
           l\l|    |    //ィ N
          | ハ ヽ  __   /ハ/ `       _
          '′lハn\ `ニ´/! !        ,イ |
           _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\       | |ヽ
       _, - ' /   |  ヽェ、 '   | ヽー、    _ | ト. ヽ
  ,.、-‐ ´    /  |  /  〉   |   ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ
  / ヽ     〈  ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、  ,〉     | l_! ヽ ゙l

       南アフリカ連邦首相 ダニエル・マラン





70 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:48:13 ID:zUg8uCuE0





         / ̄\
        |     |
          \_/             
         _|___
       /     \
      /  ::\:::::::/::\
    /    <●>::::::<●> \    今すぐ離婚しろ!
     |       (__人__)   |
      \      ` ⌒ ´  ,/
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃
     |            `l ̄
.      |          |



            ____
          /― ― \
   rヽ     /(●)  (●) \
   i !   /   (__人__)     \
  r;r | ヽ |    ` ⌒´      |    だが断る
〈     } .\           ./
 l    /  /           \
 ヽ   l /              \



セレツェとツェケディの間で激論が交わされたが、
決着はつかなかった。
それに、そもそもこの件は王家だけで決着がつけられる話でもなかった。




72 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:49:09 ID:zUg8uCuE0





    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )   困ったね
| U (  ´・) (・`  ) と ノ  どうしようか
 u-u (l    ) (   ノu-u  そんなことよりサッカーしようぜ
     `u-u'. `u-u'

【ングワト民会のみなさん】



ツワナ人8部族は、どれも徹底した民主制を布いている。
王といえど、民会での決議なしにはどんなこともできない。

そして今回、ングワト民会はいまだいかなる判断も下してはいなかった。





73 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:49:57 ID:zUg8uCuE0





        ∧,,∧ ∧,,∧
   ∧,,∧ (´・ω・)(・ω・`)∧,,∧  やっぱ両方の話聞かないとね
  ( ´・ω)(∧,,∧) (∧,,∧(ω・` )  お互いの話聞いてからだよなあ
   l U l (  ´・) (・`  )l と ノ
   .u-u (   l). (l   ) u-u'
        `u-u'   `u-u'



このため、セレツェとルースの結婚を認めるかどうかの民会が急遽開催されることとなり。
セレツェのもとには出頭要請が届いた。

こうして1949年、彼は再びベチュアナランドの土を踏むこととなった。





74 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:50:42 ID:zUg8uCuE0




: : : : : : :_,.,.,;::;::.:::.:::;;:;:;:;:;':':':'"´: : : : : : : : : : : :..,;,:.:゙'"..:.:'.';;:.:;. :..      . . . ....:...:..:::.::;:;:;;';':':'
: :_,.,.,;::;::.:::.:::;;:;:;:;:;':':':'"´: : : : : : : : : : : : :..,;,:.:゙'"..:.:'.';;:.:;. :..      . . . ....:...:..:::.::;:;:;;';':':':'"´
"..:.:::;:;:::;';':::':'"´ : . : : . : : . : : . : : . : :...:.:'"..:.:;;:;.:. ..,._'     ....:...:...:.:.:::.:::.:::;:;:;':':':'"´: :.._;_:,.; ._,:..
:'''´: : . : : : . : : . : : . : : . : : . : : .''""゙゙´_,.,.::;;;' : : .: : . :..:.:.:..::.::::::;;:;:;';:':':':'" : .__,.,;:"''':;';:::: .:::;'": : .
. : : . : : . : : . : : . : : . : : . : : . : :_.:_ _;::': . : :.  ....::.:::;;;:';':'':'"´: : `_,.,...::.':'"...:.:::;;:;:;';:;':';;:''"´.. : : .. :
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 . . . . . . . . ._..,...;'"´...:.:.:::.:::;;:;:';':':':'"´. . . . .,.,.;'::':"".`""''''"´ . . . . . . : : . :
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     ._,. :.':"...:.:::;:;';':':::':'"´                         ,, ,.,.;,;::::,:::::;''" ..:.::;':;
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.  . '  :     '    ,     ;   '     '      ;   .  .   '      :
    ::;__;;        ^   .    :.     ;    .  ;     ' :      ;    ~
  :;∠´... .. ̄\;,;,;::._; . '  :.......∠二ヽ.... .  ゚  .    '    ' ,  ; ^ : ;_;_:,.;_:_;_ :
  /´.::;:..\::.:、:...  <::.´ ̄`ヽ::.._ .    ' :  .     ;    ; ' :   _;∠,;;;;.:;::::;:、:;゙ヾ
/〉    ::.:ニ;;.. ,/ ̄\:::..ハ''´ .::::\.     ;  .  '   . ... .::.::;/べ;:::.::'.:. ̄ヾ::;:;;;,:;
,ノ.::.:::':::.:.:..;;.;;:;::.:./.::、:/´ ̄`\:-:ー:┴- 、 .     ;  .  ; ' :  .::/ .::;:.::::.:;:::::.;::':ヾ>ー-
:.:;:べ、___,,/ ̄`ヾ;:::.:..:;.:...::.:::;:.::/.:::.::......`ヽ::::::::..      r-、   .:└ヾ,;:::':::::;ィ;;;;;;;;:;;ツ::::::;;;;



ングワトではすでに2回民会が開催されており、
これまでのところはツェケディ側が優勢であった。

しかし、セレツェの参加する3回目の民会こそが最終的な結論を出す場となるのは明らかであり、
この民会はングワトのみならず全ベチュアナランド、それどころか世界が注目するものとなっていた。
「黒人の王子と白人女性の許されざる恋」というものに、当時はそれほどのニュースバリューがあったのである。





75 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:51:21 ID:zUg8uCuE0





             //\
         ,. -/\/______.'r 、  この件についてコメントをどうぞ
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      |::::レヘハ ォ'-=!、  'ト,リ ハ::!イ!      ゝ'ー-=ニン´
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      ノハ::::!::::ハ、"  ,.-┐ ,.イハ:!;;;;!,.--,.-,/ヽ/
     _,.!'-、!::!:::!::>.、、,,_,..イ-7/ /!  しゝ_/!
 アホー >〉゜::)、レV,.ィ'7ヽ/  !/ ヽ !_ ヽ〈ヽ、_,.ノ
      `ヽ;::!:: / !/  ハ   !   ` 7-‐''"´)
        ヽ〈   i V ム ヽ_!   /   (
  ∧      '〉''7   |:    /      )
 / !ヘ     / /   |:   〈      /
ヘ!   `ヽ/ /━  /|   ━ゝ、    〈
! ヽ    Y) 〉、  /:::::ヽ   /::::ヽ、  \

          各国の報道陣





76 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:51:51 ID:zUg8uCuE0





                         , ―- 、
          ,  -――┐        /、    \ __        /´ ̄` 丶、
           | /二二二|      <^\丶-----〉   ヽ    _,/\     \
          lィ, ニニニニア      /,ニ丶._  ̄ ̄〈二二二.L_   \\ \___/
         〈イ:::::/__,二. ,ニl        〉l   }/ニl¬-'ィ:ァ:ァt:tァイ   厶\丶 ___〈
          ‘i{ i} └‐'. }┘     く ,,,,_, l r-く::/1{ ,ニ、 ,ニ.{´   ノl  }:/ヘー――ァ┘
          `T L_ '''--'i'      ‘T´   _人ニ!_}   , ) |}  く ,,,,,  //:::::::::::/
          /(丶-ヽリリ'          ̄)'´/∧ノl_ ` こ´人  〈ー  ノ´ ニニ 〈
      , -‐'´ | \ /\l\_      /}/ / ヽ \ 天 /、|` ー∟、/´ ̄ ̄\_
      /  ̄`ヽ  ̄ / \〉ヘ〉  |     /´l ̄ /⌒ 〉/ヘ〉〈l  〉   l∠ -‐ '´ ̄ ̄` \
      |    |  \  \| | |     //l  l    / \∨∠l∠/ \          ヽ
      | /  j     ̄ヽlム| |     / /l/| l |   '    /'´  〃    ヽ         |
     /-― //     o /|   '   ̄ 〈   |    o  /{ }      !  /    リ
     |  //         l |  /      }    |      / V       | /     /l
    /    /         l |  |     /|   |     ,  /      |      / !
    / 、  /ヽ         o l |  |      /    |    o/  |     ,'       /  |
    〈  ヽ 〈 /         〈 |  |  , -‐/   /    /   |      /         |   |
    ヽ   }          l |  |/  /´  /(     /  ノ    /        |   |

                    他7部族からの使節団





77 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:52:18 ID:zUg8uCuE0





..           ''';;';';;'';;;,.,
             ''';;';'';';''';;'';;;,.,
              ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
             ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
          vymyvwymyvymyvy、
      ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ
 ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ ( ゚д゚ )っ ( ゚д゚ )つ
   ゝηミ ( ゚д゚ )っ ミ) ⊂( ゚д゚ ) .(彡η r
    しu(彡η r⊂( ゚д゚ ) .ゝ.η.ミ) i_ノ┘
.       i_ノ┘  ヽ ηミ)しu
           (⌒) .|
            三`J

           やじうま



その他もろもろの人々、約1万人が集まり、
ングワト首都セロウェは時ならぬ喧騒に包まれていた。





78 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:53:09 ID:zUg8uCuE0





                      , -──‐‐-、                  _,. -‐^ヽ、
 |`ー─‐'~` |`ー──'~`      / ,-─==-‐‐、\       lニニニニフ r--‐''"   r'' ̄
 | L___l | | L___l |     / ,,---、  ,,,---、ヽ        / /   " ̄ ̄ | |
 | L___l | | L___l |     i ''"フ-ァ'ハ ,r‐< i       / ム-、     | |
 | |    ゙‐゙ `‐´   | |     |   '`ー゚ 」  L`゚‐'^ |      /_/`フ ノ lニニニ  ニニニ^ゝ
 | |  lニニ rニrニニl   | |     __| ,,、--└Li┘---、 |___       ゝソ /      | |
 | |  lニニ rニrニニl   | |   { ti/   /\   \iァ }     /. 〈   lニ二___二ニ^ゝ
 | |   j. | | |     | |    Y    ./´ ̄`\   Y´     /ノ\ヽ、
 |___|  ノノ <ソ   ゝ、ノ   ノ  ∠__/\_ヾ、  ヽ   _ノ"    `ー、ニニニニニフ
                 / /  /  i  ヽ ヽ   \
                i  /   ,'    i   ヽ ヽ   !
                | i   i     i    i  }    }
            ,.、-‐‐┤ :   !     !    }  ! ノ ノ‐--、,_
         ,、-''"    ヽ ヽ  ヽ丶   !   ノ ノ  /    `‐-、,_
      ,、-'"         \ \ ヽヽ  !  /    //         `'‐、,_
     /            \ヽ、,,__ ヽ、,, i/ //  /            \
    / \             ヽ  `r-、,  _/ /   /            / i
┌‐────┐           ヽ  \ノ二ヽ /   /            /    |
│ サイバンチョ .!            ヽ   i   i   /            /,、-   |
├───‐─┴────────────────────────────
|ではこれより、ングワト民会を開会する!
└─────────────────────────────────‐





79 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:54:21 ID:zUg8uCuE0





まず口火を切ったのは、
摂政のツェケディだった。



        / ̄\
          |    |
         \_/
           |         /)
       /  ̄  ̄ \    ( i )))   ツワナの王はツワナの中から結婚相手を選ぶべきだ!
     /  ::\:::/::  \   / /   . 国外の平民、しかも白人と婚姻を結ぶべきではない!
    /  <●>::::::<●>   \ノ /     もしこの結婚を強行するのなら、
    |    (__人__)     | .,/     彼は王位から降りなければならない!
    \    ` ⌒´    /
    /__       /´
   (___)     /



::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     ハハ
    (lコ゚=)
    /  ハ ハ      ∧∧     ∧,_∧
    |  (д゚=)    (д゚ =)    (д゚= )     ソウダナ、ソノトオリダ
    |   / ⌒ヽ   /  =ヽ  /  =ヽ   伝統ハタイセツダ
      / y / =ヽ | |  Y  |  |     = |
     (ξ二ノ  =/ .|   |  | ノ |   |  |
     | | `iー- m/ / // |  / ノ





80 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:54:51 ID:zUg8uCuE0





これに対し、セレツェは反論する。



         ___
        /     \
      / \ , , /  \
    /  (●)  (●)   \    結婚は個人の自由意思でするものだお!
     |     (__人__)     |    それに相手がいないのならともかく、やる夫はもう結婚しているお!
    \     ` ⌒ ´    ,/    王位にふさわしくないという理由で離婚させられるなんて納得できないお!
     ノ          \
  ._i⌒i⌒i⌒i┐         ヽ
 ( l  l  l  l l
  ヽ      /




81 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:55:40 ID:zUg8uCuE0





         ___
       /     \
      /   \ , , /\
    /    (●)  (●) \      .それに、彼女は十分な教育を受け、
     |       (__人__)   |      .やる夫と出会う前はきちんと働いていたお!
      \      |r┬-|  ,/      彼女もこの地に骨を埋める覚悟はある!
     , -‐ (_).ヽ`ー'´   ィヽ      まちがいなく、彼女は王妃にふさわしい女性だお!
      l_j_j_j と)         i
       ̄`ヽ        | l




  \       |    |     /          /
    \      |    |    /        //
\    \     |   |           / //

    ハハ
    (ロ゚=)    ハ ハ      ∧∧   ∧ ∧
 ヘn |  、 ヽ  (∀゚=)    (∀゚ =)   (Д゚*=)       ソウダ、ソノトオリダ!
 `ー、`(´`´_ノてγ(´) ⌒ヽ   /  =ヽ /  =ヽ      マズヤッテミヨウジャナイカ!
   / ̄/⌒ノ `ーヽ_ノ ヽ / |  Y(´9/     = |
  (__,ノ |  |    //=ノ /  |   | ヽ  |(´ヽ |  |
     (_)  / | Y  (_/ / /`ー|\ `  ノ





82 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:56:11 ID:zUg8uCuE0





こうして議論は終了し、採決は行われた。



【審議中】

    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'




【可決】

パッ   パッ   パッ    パッ   パッ    パッ
 [合格]  [合格]  [合格]  [合格]  [合格]  [合格]
  ∥∧∧  ∥∧∧ ∥∧,,∧ ∥∧,,∧ ∥∧∧  ∥,∧∧
  ∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)
   (    ). (    ). (    ) (    ) (    ) (    )
   `u-u´  `u-u´   `u-u´  `u-u´  `u-u´  `u-u





83 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:56:46 ID:zUg8uCuE0





                      , -──‐‐-、                  _,. -‐^ヽ、
 |`ー─‐'~` |`ー──'~`      / ,-─==-‐‐、\       lニニニニフ r--‐''"   r'' ̄
 | L___l | | L___l |     / ,,---、  ,,,---、ヽ        / /   " ̄ ̄ | |
 | L___l | | L___l |     i ''"フ-ァ'ハ ,r‐< i       / ム-、     | |
 | |    ゙‐゙|` `‐´  | |     |   '`ー゚ 」  L`゚‐'^ |      /_/`フ ノ lニニニ  ニニニ^ゝ
 | |  lニニニ ニニニl  | |    __| ,,、--└Li┘---、 |___       ゝソ /      | |
 | |    ノノ| |     | |   { ti/   /\   \iァ }     /. 〈   lニ二___二ニ^ゝ
 | |   ノノ | |     | |    Y    ./´ ̄`\   Y´     /ノ\ヽ、
 |___| ノ"  ゝノ.  ゝ、ノ   ノ  ∠__/\_ヾ、  ヽ   _ノ"    `ー、ニニニニニフ
                 / /  /  i  ヽ ヽ   \
                i  /   ,'    i   ヽ ヽ   !
                | i   i     i    i  }    }
            ,.、-‐‐┤ :   !     !    }  ! ノ ノ‐--、,_
         ,、-''"    ヽ ヽ  ヽ丶   !   ノ ノ  /    `‐-、,_
      ,、-'"         \ \ ヽヽ  !  /    //         `'‐、,_
     /            \ヽ、,,__ ヽ、,, i/ //  /            \
    / \             ヽ  `r-、,  _/ /   /            / i
┌‐────┐           ヽ  \ノ二ヽ /   /            /    |
│ サイバンチョ .!            ヽ   i   i   /            /,、-   |
├───‐─┴────────────────────────────
|セレツェ・カーマの王位継承、ならびにルース・カーマの王妃就任は可決された!
|これにて閉会と致す!
└─────────────────────────────────‐



こうして、ングワト、並びにツワナ人内部においてこの結婚は法的に承認され、正式なものとなった。





84 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:57:28 ID:zUg8uCuE0





閉会後…



             ____
           /      \
         /           \
        /   _ノ ::::::: ゝ、  \     叔父上…
          |   (○)  (○)  u |     本当にごめんだお…
        \   (__人__)   ,/
        /    `⌒´    \



        / ̄\
          |    |
        \_/
         _|___
       /       \      .そんな顔をするな
      /  u   ノ  \     わしは認められないが、民会で正式に決めたことだ
    /      u <●>:::: \    …おまえがングワトに戻ってきたら、
    |         (__人__)|    わしはクウェナ族の地に移住しようと思う
     \    u   .` ⌒/
    ノ           \




85 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:58:05 ID:zUg8uCuE0





       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \       そんな!
  / o゚((●)) ((●))゚o \      そこまでしなくてもいいお!
  |     (__人__)     |     やる夫をこれからも補佐してくれお!
  \     ` ⌒´     /



         / ̄\
        |     |
         \_/
           |
       / ̄ ̄ ̄ \
      /ノ :::: \::::: u \      王にたてついて、ングワトを混乱させたんだ
    / <●>::::<●>    \     このくらいの責任はとらにゃならんだろうよ
    |   (__人__)    u.   |
     \ u.` ⌒´      /     …南アフリカの動きだけが心配だ。無事に済むことを祈ってるぞ
     /       __|___





86 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:58:37 ID:zUg8uCuE0





       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  /⌒)   ⌒゚o  \      …お…叔父上…
  |  / /(__人__)      |
  \/ /   ` ⌒´     /



            / ̄\
           |     |
             \_/
               |
 l^ヽ   /^l    /  ̄  ̄ \       なあに、お前が戻ってくるまではまだ摂政だよ。
 ヽ `_/ /   ./  \  /   \     はやいとこ留学終えて戻ってこい。待ってるぞ
 r'ヽ   ヽ /  ⌒   ⌒   \
  ゝ、 r'ヽi|    (__人__)     |
  `ヽー、ノ \    ` ⌒´    /





87 :O ◆XLjdU8ssbY:2013/05/03(金) 22:59:50 ID:zUg8uCuE0





             __ ,.-¬- 、._
             / '´,  、   、 `ヽ、
          r´    / l ヽ  \ 、ヽ
           /  / /l.  l、 \  ヽ ', lヽ
        /, l. / /´ヽ lヽ   ヽ. ! ヽ. ト ヽ、    これは困りましたね。
        '´|  V '__ヽ. ト\、_',|   ',|      …まあ、こちらにも考えがありますが
         | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl.  ト.|
           lハlヘ|´ `   ヽ´ ``〉,^! | !
           l\l|    |    //ィ N
          | ハ ヽ  __   /ハ/ `       _
          '′lハn\ `ニ´/! !        ,イ |
           _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\       | |ヽ
       _, - ' /   |  ヽェ、 '   | ヽー、    _ | ト. ヽ
  ,.、-‐ ´    /  |  /  〉   |   ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ
  / ヽ     〈  ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、  ,〉     | l_! ヽ ゙l



こうしてセレツェの王位継承は、ツワナにおいて正式に承認され、
セレツェは卒業のためにオックスフォードへと戻った。
しかし、ツェケディの危惧の通り、南アフリカ連邦がこの件に介入し、
セレツェの人生に大きな影響を及ぼすこととなる…














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[ 56804 ]

サウス・アフリカを大いに盛り上げるセレツェの団を支持します
[ 2013/06/01 20:19 ] [ 編集 ]

[ 56811 ]

これは面白そう
作者さんには無理せず続けてもらいたい
[ 2013/06/01 21:11 ] [ 編集 ]

[ 56813 ]

アフリカも一括りに出来るとほど狭くないからな
これは期待したい
[ 2013/06/01 21:25 ] [ 編集 ]

[ 56833 ]

ツェケディの叔父上配役オプーナのくせに男前だな
[ 2013/06/02 01:44 ] [ 編集 ]

[ 56845 ]

アフリカについてよく知らないので期待
[ 2013/06/02 06:13 ] [ 編集 ]

[ 56898 ]

面白そうだ
周りに何と言おうと好きな女と結婚する
かっこいいじゃないか
[ 2013/06/02 22:47 ] [ 編集 ]

[ 56936 ]

1947年って、アメリカですらKKKが大手振って黒人震え上がらせてた時代だよな。
そんな時代に白人と結婚とかよくやるわ。俺にはまねできん。
[ 2013/06/03 15:27 ] [ 編集 ]

[ 56965 ]

作者さんの技量の高さに期待大。
楽しみに読ませてもらいます。
[ 2013/06/03 23:44 ] [ 編集 ]

[ 57572 ]

この政治家、あの混沌とした時代において汚職やら独裁政策無しで死ぬまで議会民主制貫いた怪物だぜ。
[ 2013/06/16 09:34 ] [ 編集 ]

[ 57576 ]

アフリカはルワンダをちょろっとくらいしか知らないから期待
[ 2013/06/16 15:22 ] [ 編集 ]

[ 58601 ]

セレツェ・カーマといえば現代史で最も偉大な政治家の一人だけど、立派な叔父上の存在も大きかったんだな・・・
[ 2013/07/05 20:28 ] [ 編集 ]

[ 60551 ]  

これって映画になってないんだろうか
黒人の王子と白人女性のラブロマンスもあるし
映画に向いてると思うけど
[ 2013/08/04 11:48 ] [ 編集 ]

[ 60975 ]

星の王子様ニューヨークへ行く、みたいだよね
[ 2013/08/11 19:55 ] [ 編集 ]

[ 61242 ]

スゴく続きが気になるわ
それにしても叔父上が立派だよね、大抵は悪役ポジションなのにw
[ 2013/08/16 12:59 ] [ 編集 ]

[ 63416 ]

ボツワナは凄く興味のある国だったから、近代史について詳しく知ることが出来るのはうれしい。しかも現在進行形のスレとは。楽しみにしてます。
[ 2013/09/18 19:08 ] [ 編集 ]

[ 63417 ]

ツワナ族の社会に民会まであったことにも驚いた。

以前に読んだ本では、ボツワナ人は自分達の民主主義が、
ヨーロッパの猿真似ではない独自の伝統に基づくものであることに
誇りを持っている、と書いてあった。前近代にすでに民主主義
になじみがあったことが、独立後に腐敗や独裁と無縁に国家を
運営できた要因かもしれんね。
[ 2013/09/18 19:17 ] [ 編集 ]

[ 73485 ]

本当に愛のある結婚だったんだろうね
心温まる話だ

部族レベルなら意外と民主制を敷いていた民族も多いんだよな
そしてそういう民族はのちに民主主義国家にスムーズに移行できるのだと思う
たとえばゲルマン民族がそうだった
[ 2014/07/19 18:52 ] [ 編集 ]

[ 83785 ] 精准医疗如何做 刘如银来分享

精准医疗又叫个性化医疗,是指以个人基因组信息为基础,结合蛋白质组,代谢组等相关内环境信息,为病人量身设计出最佳治疗方案,以期达到治疗效果最大化和副作用最小化的一门定制医疗模式。因此相较传统医疗,精准医疗具有针对性、高效性及预防性等特征。

美国医学界在2011年首次提出了“精准医学”的概念,今年1月20日,奥巴马又在美国国情咨文中提出“精准医学计划”,希望精准医学可以引领一个医学新时代。10月8日,2015全球创新论坛纽约峰会在纽约穆迪总部大楼举办。乐土投资集团CEO刘如银在峰会上介绍了他的精准医疗生态圈的想法。

刘如银介绍了乐土投资在美国的国际化实践,包括在美国的地产投资拓展,以及最新投资的医疗健康项目。乐土投资集团(CLIG)定位以硅谷的高科技投资为引擎,以科技医疗和互联网金融为两翼,链接最具价值的深科技健康项目,服务国际大健康和科技发展。

美国财政预算计划在2016年拨付给美国国立卫生研究院(NIH)、美国食品药品监督管理局(FDA)、美国国家医疗信息技术协调办公室(ONC)等机构共2.15亿美元用于资助这方面的科学研究与创新发展。

刘如银说:美国的精准医疗主要是围绕着基因组、蛋白组等方面的检测,也就是围绕分子生物学的特性,针对个体化的病理特征进行治疗。而我们所关注的不仅如此,更是系统化的,全过程、全要素、全局性的对医疗过程和临床实践进行优化。我们所指的精准医疗也是针对每一个病人的具体病情,正确选择并精确的应用适当的治疗方法。刘如银认为:精准医疗的最终目标是以最小化的医源性损害、最低化的医疗资源耗费去获得最大化的病患的效益,其前景不可限量。

精准医疗要做到个性、高效及预防的关键在于筛查和诊断,因此基因测序等检测诊断技术的发展是关键。成本的下降让基因测序商业化市场的打开成为可能,基因测序技术的成熟和商用经过了多年的发展,1980 年自动测序仪出现,2001 年完成了人类基因组框架图标志着这一技术的成熟,2007 年二代基因测序技术大幅降低测序成本,使得这一技术应用出现可能,以走在前列的Illumina 公司为例,该公司自2007 年起把当时每个基因组的测序成本费用从1000万美元降到了当下的1000 美元, 根据Illumina 公司数据,全球NGS(二代基因测序)的应用市场规模预计为200 亿美元,药品研发和临床应用是增速最快的领域,增速超过15%,肿瘤诊断和个性化用药是最有应用前景的领域,市场规模120亿美元。乐土投资与Illumina以及新一代的基因检测公司Genalyte, Centrillion都有着合作关系。

刘如银说:精准医疗作为医疗模式的革新对提高我国国民健康水平有重要意义,将在基因测序技术发展和国家政策的推动下迎来黄金发展期。精准治疗是下一个新兴朝阳行业,我们关注基因测序、肿瘤诊断及个性化用药等相关投资机会。

全球创新论坛纽约峰会由全美华人金融协会(The Chinese Finance Association, TCFA) 主办。全美华人金融协会于一九九四年在美国成立。分布在世界各地的会员来自华尔街投行、基金、监管部门、和学术界,已成为联系中美金融界最重要的桥梁之一。协会定期举行学术年会。协会本部设在纽约,并在波士顿,华盛顿,旧金山,伦敦,香港,北京和上海等金融中心设有分会。

原招商银行行长马蔚华,中信银行美国分行行长文兵,汉世纪投资管理有限公司合伙人吴皓,联合国南南合作办首席经济与投资专家杨庆宏等参加了本年度会议并发表了讲话。
[ 2015/10/30 02:40 ] [ 編集 ]

[ 85988 ]

日本語でおk
[ 2016/01/19 10:50 ] [ 編集 ]

[ 88029 ]

83785は荒らしだと思われるので無視
[ 2016/07/31 21:15 ] [ 編集 ]

[ 88392 ]

逆に黒人の国に骨埋める覚悟で嫁ぎにいく白人女性もごっついよな
周囲から反対されなかったんだろうか
正直、今でもアフリカの聞いたこと無い国に嫁ぎにいくって言ったら「やめとけ」って言われると思うけどな
[ 2016/08/21 00:57 ] [ 編集 ]

[ 88514 ]

88392
多くの人は普通好きでもついてかないよね
すべてを投げ捨てられない愛は本当の愛か疑われるが
現実は難しいし、そもそも打算も何もなく愛だけに身を投じるような性質は進化することはできなかっただろうし
われわれ人類にとってはそういう愛も本当の愛なんじゃないかと思う
論点ずれた
[ 2016/09/02 16:43 ] [ 編集 ]

[ 90080 ]

純粋な恋愛物のよう捉えてるがこれそんな単純な問題じゃない
日本の皇太子が外国人女性と結婚したいと言ったら国民はどんな反応をするか考えてみればいい
皇族とは違うが徳川宗家の嫡男である徳川家広氏がベトナム人女性と結婚しようとしたら周囲から猛反対された事実がそれを物語る
[ 2017/02/27 13:38 ] [ 編集 ]

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