─ ヴェーサリー近郊 ベールヴァ村 ─
⊂二⊃
⊂二⊃
/~\ ,/⌒ヽ
\ 〜 、 /⌒ヽ,, / \ / ^ヽ、
ヽ,,,/ \_ ,,,,,/ '''' \,,,/ \ /
~ ー '
 ̄ ̄ ̄|\ /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
田 田 |:::..| ___________ |.::::| 田 田 田 田
|:::::| |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|;;;;;| |:::::| 日
田 田 |:::::| | __ ______ | | |:::::| 田 田 田 田
|:::::| | |//| |//////////| | | |:::::| 日
=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=i=
5 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:31:22.17 ID:wShacHfl0
|
__、!,_ポツ
/― ― \
/(●) (●) \ あ、雨だお
/ (__人__) \
| ` ⌒´ |
\ /
____
/ ~~~\ ふむ、そろそろ雨期か
/ ~~~ \
/ (◎) (◎) \ よし
| ( ( (__人__))) | 修行者たちよ、これより雨安居に入る
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | | みんなそれぞれの知人を頼りなさい
.\ “ /__| | 私もここで雨安居に入る
. \ /___ /
オレトモダチ イナイ
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
(´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) はーい
/ У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ
(__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田_)
7 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:33:09.78 ID:wShacHfl0
/^ヽ
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、{ i } 雨安居(うあんご)の説明するよ~
/ /" ,-‐'゛ ゙̄"'ヽ ノ⌒゙'' 、,
//, '/ `、..._ ヽ r'⌒ヽー, ノ' インドは雨期と乾期に分かれていて、
おはな 〃 {_{ ゙'..,.ィ´ト、::::,イ⌒`',、 雨期はだいたい6月中旬から9月中旬にかけてあるっさ
レ!小lノ `ヽ/ / } `` }
ヽ|l ● ●|_,.イ´i`ー,--‐'′ その期間は草木がボーボーに生えたり、ぬかるんだり、
|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j ヽ_,i、ノ 蛇が出たり虫がわいたりして 外での修行や旅には適さないにょろ
| /⌒l,、 __, イァト |/ | 日本でも梅雨の時に山に入ったら死ねるよね
. | / /::|三/::// ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, | あと虫たちを踏み殺すリスクを回避するためでもあるっさ
, '´ ̄ ̄` ー-、
/ 〃" `ヽ、 \
/ / ハ/ \ハヘ この時点ではまだ寺院(仏教建築物)は無かったから、
|i │ l |リノ \}_}ハ それぞれの知り合いなどの所を頼ってたにょろ
|i | 从 ● ● l小N 散り散りになった方が、頼られる方も楽だしね
|i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ
| i⌒ヽ j (_.ノ ノi|__/⌒)
| ヽ ヽx>、 __, イl |::::ヽ/.
| ∧__,ヘ}::ヘ三|:::::/l| |',:::::ハ 雨安居の時は屋内で座禅瞑想とかしてたってさ
| ヾ_:::ッリ :::∨:/ | | >'''´
8 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:35:39.51 ID:wShacHfl0
─ とある日 ─
! | !l |! ! | ! | ! l | ! l |! | !ll |! l |!| !l | ! ! |
!l |! ! | ! !ll |! l !| l !ll |! l !| | ! l il i (ヽ========
| |! ! | ! | ! l | l | !| ! l | ! l ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ
l !i! | ! l | !l |! !! l !l |l |! l |! l |! ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ
! l ! | | l | ! l |! | | ! l |! l l |! ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ
!l |! ! | ! i | ! l i !i li | ! l ! ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
! ! | | ! | ! l | !l |! ! | ! li ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ
!l ! ! | | ! | ! l | !l |! ! ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
! | !l |! ! | ! | ! l | ! l |! | ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
| ! | ! l | ! l | ! l |! | @二|二|二|二|二|二|二|二|二|二|
| ! l | ! l |! | !ll |! l |!| | ! |二二二|二二二|二二二|二二
! | | ! | ! l | !l |! ! | | ! |二二二|二二二|二二二|二二
9 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:38:15.87 ID:wShacHfl0
|
\ | ’
\、_ ノし'// 『ある日、釈迦に病が起こり、恐ろしい痛みが彼を襲った。
__) て
――=二 =――一
メ、 (_ しかし釈迦は強い意思でこれを耐え忍んだ。』
Y^ \ `
| \
!
____
/~~u \ (私が弟子達や やる夫に何も言わずに
/ /~~\\ 急死するのは、私にはふさわしくない・・・
/ し (◎)三(◎) \ 元気を出してこの病を乗り越えねば・・・
| ∪ ::::(((__人__)))J| 寿命をまっとうせねば・・・)
\ u `⌒´ /
10 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:41:47.06 ID:wShacHfl0
─ しばらくして ─
_/__/__/__/__/./,,くノ___ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ___.ノ_
==@==@==@==@ /,,くノ__ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___
l」/'' l」/'' l」/'' ./,,くノ__ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ__ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ___ノ____
┼─╂ . /,,くノ__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__
┼─╂ ヒ,イ=@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==
┼─╂ l」/'' l」/'' l」/'| l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/'' l」/''
┷━╋━┷━╋━┷| ||┠─┼─╂─┼─╂─┼─╂─┼─┨| ||┠─
////┃//////┃////| ||┠─┼─╂─┼─╂─┼─╂─┼─┨| ||┠─
━━┻━━━┻━━| ||┠─┼─╂─┼─╂─┼─╂─┼─┨| ||┠─
三三三三三三三三三 | ||┣━┷━╋━┷━╋━┷━╋━┷━┫| ||┣━
――┬┬――――,,/ | ||┃//////┃//////┃//////┃//////┃| ||┃//
::::::::::: |;;;;|| ::::::::::::::: /,/,|_|l┗━━━┻━━━┻━━━┻━━━┛| ||┗━
. ヒ三f/ . /,∠ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
∠二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
└───────────────────────────
...:::::::::::::,,|;;;;i|,|:フi:::::::::::::::::::::::::::::: ,,|;;;;i|,|:フi::::::::::::::::::::::::::::: ,,|;;;;i|,|:フi::::::
...::::::f----イ/::::::::::::::::::::::::: f----イ/:::::::::::::::::::::::::: f----イ/:::::
___
/~~~ \
/ ―~~― \
/ (◎) (◎) \ 今日は晴れか
| .(((__人__))). |
\ `⌒´ /
/ \
11 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:44:11.90 ID:wShacHfl0
___
/~~~ \ ___
/ ―~~― \ プニ /⌒ ⌒\ 病気はもう良くなったみたいですお?
/ (◎) (◎) \. (● ) (● )\
| .(((__人__))). (ニ~`ヽ、 /:::⌒(__人__)⌒::::: \ お師匠が病気になって、やる夫は
\ `⌒´ (((_⊂>ヽ| |r┬-| | なにも手につかなかったお
/ \ \ \ `ー'´ /
ゝ-| ヽ 無事快復して嬉しいお
.____ .i^マ'フ
モジモジ ./⌒ ⌒\ レ' / お師匠が、未熟なやる夫たちを残して
/( ―) (―) ./ ,イ ヽ、 涅槃に入るはずが無いと信じてましたお
//// .(__人__) ./ 、 /ーヘ_,.ヽ,
| .´ ⌒` ./ 、\`ヽ´__ .`t 教団のこともまだ聞いてないし、
. \ .../ ヽ r'´_}__, { 安心しましたお
./ {'T /`7/ _,ノ !
.-' `7'/ヽY´ |
12 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:47:11.11 ID:wShacHfl0
--‐ '´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ、
/ /" ```ヽ ヽ \ 涅槃ってのは簡単に言えば「煩悩の無い安らぎ」ってことっさ
/ /, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ \ / リ| l │ i| でもここでは「死ぬ」って意味だね
レ!小l ● ● 从 |、 i|
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ | |ノ │ 死んじゃえばもう煩悩も起こらないねってことにょろ
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l> ,、 _、_,、_, イァ/ / |
. /:::::/| | ヾ:::::|三三/:::/ {ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ:::::∨:::::/ ヾ:::彡' |
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/10/03(水) 19:59:07.96 ID:JfnpF3bz0
いやブッダは生きてる間から煩悩ないでしょうに
体の苦しみがなくなるという意味で無余涅槃というのが正しい 13 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:50:09.51 ID:wShacHfl0
____ やる夫よ、
/~~~ \ お前たち修行者は、これ以上何を私に期待する?
/ _ノ Ξヽ、_ \ 私は隠し事なく、お前たちに教えを授けた
/ (◎) (◎) \
| ::::(((__人__))):::: | それに私には教団を指導しているという意識はないぞ
\ `⌒´ / だから指導者として語ることは何も無いんだよ
/ ̄ ̄ ̄ \ 私はもう80歳だ
/ ~~~ . \ 老衰し、朽ちている
/ _ ノ 三 ヽ、_ \
.| (◎)三(◎) . | もはや、ボロ車が革ひもなどの補助を受けて
\:::( ((__人__)))::::: / やっと動けるように、
/ `⌒´ ヽ 私の体も革ひもの助けでやっと動いてるようなものだ
ヽ、二⌒) (⌒ニノ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/10/03(水) 19:53:12.27 ID:wShacHfl0
____
/~Ξ ~\ しかし!
/( ◎)Ξ(◎)\
/:::::( ((__人__)))::: \ 向上を続けた人がしっかりと精神統一する時、
| |r┬-| | その人の体は健全なのである!
\ `ー'´ /
___ つまり!
/~~~ \ この世において自らを拠り所とし、
/ \ Ξ /\ 真理を拠り所とせよ!
/ ( ◎) (◎) \ 他人や他のモノゴトに捉われるのではない!
| :::::( ((__人__)))::: |
\ |r┬-| ,/ 修行者は体・感覚・心・ものごとを
, -‐ (_).ヽ`ー'´ ィヽ よく観察し、気をつけて、念じて、
l_j_j_j と) i 貪りと憂いを除いていくんだぞ!
 ̄`ヽ | l
16 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:56:08.68 ID:wShacHfl0
____ やる夫よ、
/ \
/ :::::::::::::: \ 今でも、私が死んでからも、
/ :::::::::::::::::: ヽ 自らを拠り所とし、真理を拠り所とし、他のものに振り回されない修行者は、
| ::::::::::::::::::::::::: |
\ / やがて最高の境地へ到達するだろう・・・・学ぼうと望む人々は誰でもな
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
18 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 19:59:20.84 ID:wShacHfl0
─ とある日 ─
____
/ \ あ、お師匠、
/ ─ ─\ 托鉢お疲れ様ですお
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
ノ ー‐ \
____
/~~~ \
/( ◎) (◎)\ うむ
/:::::( ((__人__)))::: \ 後で木の下でちょっと話そうか
| 。`,⌒゚:j´ |
\γ⌒/■)' _ / パクパク
( ^ノ ̄ ヽ
22 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:04:28.27 ID:wShacHfl0
/:;ヾ :ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ソ :::ゞ:;ヾ;ヾ:;
''ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ ::: :::ゞ:;ヾゞ
ゞ:;ヾ :ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ソ :::ゞ:;ヾ;ヾ
ヽゞ:;ヾ ヾ:::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ヾ
ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ ::ゞ:;ヾ:::
ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ :::ゞ:;ヾ
ヾ;; i r´
ll. i ;|
| l; .li
|, ;i0.l
l ; l. i|,
|l:; .l,i;l
|0l i .;|.
丿;i;;'、 ;ヾ
" " ''' "" ""' '' "" "" ''' " "" "'' '"" "" ''' "" " "''' " "" "'' '"" " "'' '"" ""'
24 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:07:52.32 ID:wShacHfl0
____
/~Ξ ~\ やる夫よ
/( ◎)Ξ(◎)\
/:::::( ((__人__)))::: \ ヴェーサリーはいい所だ
| |r┬-| | マンゴー林はいい所だ
\ `ー'´ / この木の下はいい所だ
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
28 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:10:10.88 ID:wShacHfl0
____
/~Ξ ~\ やる夫よ
/( ◎)Ξ(◎)\
/:::::( ((__人__)))::: \ 修行完成者は不思議な力により、
| |r┬-| | 望むなら天寿を全うする事もできるし、
\ `ー'´ / またそれ以上に頑張って長生きすることもできる
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/10/03(水) 20:14:08.02 ID:JfnpF3bz0
ナ ナンダッテー!!
Ω ΩΩ 29 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:12:46.36 ID:wShacHfl0
____ ・・・・・・
/ \Ξ/\ キリッ やる夫よ、ヴェーサリーはいい所だ、この木の下は~
/( ◎) (◎)\ やる夫よ、
/ ⌒ノ(、_, )ヽ⌒ \ 修行完成者は不思議な力により、
| ノ `-=ニ=- ヽ | 望むなら天寿を全うする事もできるし、
\ `ー'´ / + またそれ以上に頑張って長生きすることもできる
____
/;:;:;:;:;:;:;:;:\
/ ̄ ̄ ̄\;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\/|
/ ─ ─ \;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\|
/ (●) (●) \;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
| (__人__) |;:;:;:;:;:;:;:/
\ ` ⌒´ / スゥー
____
/_ノΞ ヽ_\
/ (◎) (◎) \ ・・・・・・・・
/ ::::::(((__人__))):::::\
| |
\ /
31 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:14:21.75 ID:wShacHfl0
___
/~~~ \ やる夫よ、
/ \ ,Ξ, / \ ヴェーサリーは~
/ ( ◎) (◎) \
| :::::( ((__人__)))::: |
\ ` ⌒ ´ ,/ やる夫よ
ノ \ 修行完成者は不思議な力により、
._i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ 望むなら天寿を全うする事もできるし、
( l l l l l またそれ以上に頑張って長生きすることもできる
ヽ /
____
/ \
/ ̄ ̄ ̄\ ノ' ヾ \/|
/ ─ ─ \ <≫ \|
/ (●) (●) \ __) |
| (__人__) |^^ ´ /
\ ` ⌒´ /
33 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:17:08.31 ID:wShacHfl0
____
/ \
/ \ もうよい
/ ~~~ \
| \Ξ ,_ | やる夫よ、下がりなさい
/ u ∩ノ ⊃―)/
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄ ̄\ l /
/ ─ ─ \ フッ/ ?
/ (●) (●) \
| (__人__) | はいですお
\ ` ⌒´ / 向うの木の下で休んでますお
35 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:20:00.92 ID:wShacHfl0
____ ____
/ \ / \
/ \ |\/ ノ' ヾ \/|  ̄
/ ~~~ \ |/ ≪> <≫ \| ─ ススー
| \Ξ ,_ | | (__人__) | _
/ u ∩ノ ⊃―)/ \、 ` ^^^^ ´ ,/
( \ / _ノ | | / ヾ `ー‐" " ⌒ヽ
.\ “ /__| |
\ /___ /
37 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:22:28.26 ID:wShacHfl0
____
/ \
/ \ 悪魔よ、久しぶりだな
/ ~~~ \
| \Ξ ,_ | 一体何の用だ?
/ u ∩ノ ⊃―)/
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
____
/⌒ ⌒\ 尊い方よ
|\/<> <>\/|
|/ (__人__) \| あなたは今、涅槃にお入りなさい
| |^^^^| | あなたは今すぐ涅槃に入るべきです
\、 `ー'´ ,/
40 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:24:47.32 ID:wShacHfl0
___
/ \
|\/ ⌒ ― \/| 尊い方よ
|/ ≪> <≫ \|
| (__人__) | かつてあなたがさとりを得た時、
\ |^^^^| ,/、 あなたは私に言いましたよね?
cー、 / `ー'´ ヽ
,へ λ ィ i
<<</ヽ | l
42 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:27:42.34 ID:wShacHfl0
─ さかのぼる事45年前 ガヤーの地 ─
____
/ \ :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
/ \ :::: ゴータマよ・・・・:::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ::
/ \ : :::: :::: :ゴータマ・シッダールタよ・・・・::: ::::
| | :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ::::
\ /
r´、___∩∩__, i
\__ ´人 ` _ノ
|  ̄  ̄ |
_,-'" ,--、 "ー-、_
/ / ー―'⌒ヽ ` 〉 ヽ
/´\ \____,/` -――一' -`/\
45 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:29:55.15 ID:wShacHfl0
____
/ \
/ \
/ \ ・・・・何者だ?
| |
\ /
r´、___∩∩__, i
\__ ´人 ` _ノ
__
/..:::::::::::::..\ 何者でもよい・・・
|\/.::::::::::::::::::::::::.\/|
|/..::::::::::::::::::::::::::::::::::.\| あなたはブッダとなられた
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | さあ、このまま涅槃に入りなさい
\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 永遠の安らぎの世界へと赴きなさい
46 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:32:12.74 ID:wShacHfl0
____
/ \ ・・・・残念ながらそうはいかん
/ \ 私は、私のさとった真理を人々へ伝えようと思う
/ \
| | それを受けた修行者や在俗の人々が、
\ / もはや私無しでも真理によって正しく生きる時が来るまでは、
r´、___∩∩__, i
\__ ´人 ` _ノ 私が全てを教え尽くすまでは、 私は涅槃には入らない
48 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:34:35.93 ID:wShacHfl0
____
/ \ 今、あなたは全てを教え尽くし、
|\/ ノ' ヾ \/| 修行者も在俗信者もあなた無しで生きていける
|/ ≪> <≫ \|
| (__人__) | それはあなた自身が 数日前に弟子にいいましたよね?
\、 ` ^^^^ ´ ,/
. / ヾ `ー‐" " ⌒ヽ さあ、今こそ涅槃に入りなさい
____
/ ~~~\
/ \ 三 ,_\ 悪魔よ、そう焦るな
/ (◎) (◎) \
| ( ( (__人__))) | 近いうちに私は涅槃に入るだろう
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| | そう、三か月のうちに私は涅槃に入る
. \ /___ /
49 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:36:12.10 ID:wShacHfl0
|l!i│il |i! l: i| !li| l|i│il!li|
|l!i│il |i! | :l !li| l|i│il!li|
|l!i│il |i ____ .li| l|i│il!li|
|l!i│il | . /~~~\ ..i| l|i│il!li|
|l!i│i / ― Ξ ― \ .| l|i│il!li|
|l!i│ / (ー) (ー) \ .│il!li|
|l!i | ::::(((__人__))):::: |
|l \ `⌒´ /
r´、___∩∩__, |
\__ ´人 ` _ノ
|  ̄  ̄ | スッ
,-'" ,--、 "ー-、
/ ー―'⌒ヽ ` 〉
\____,/` -――一'
52 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:38:12.99 ID:wShacHfl0
. -──-
フアッ
、
/ \
/
l l
| |
| |
l l
/
、
\
丶 /
..__..
54 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:40:11.46 ID:wShacHfl0
____
/ \
|\/ ノ' ヾ \/| ふふふふふ
|/ ≪> <≫ \|
| (__人__) | そう、それでいい
\、 ` ^^^^ ´ ,/
. / ヾ `ー‐" " ⌒ヽ
__
/..:::::::::::::..\
|\/.::::::::::::::::::::::::.\/|
|/..::::::::::::::::::::::::::::::::::.\| それでいいのです
| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...` スゥー
ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::
57 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:42:39.09 ID:wShacHfl0
, -‐ '´  ̄ ̄ ` ヽ、
/:::::/" `ヽ ヽ::::::::: \ この悪魔とのやり取りなんだけど、
(( /:::::::::/ ヽ ヽ:::::::::: ヽ
l:::::::{:::l , ー-j从:ヽ::::::::.ヽ 悪魔はそのまま悪魔としてもいいし、
| ::i::ル{レ' ●` li!: ト、::::..',
│ :::::i"● ⊂⊃: |ノ::::. l 煩悩や心の葛藤のたとえとも言われてるにょろ
ソルλ⊂⊃ ,_ l|:: |:::::::::.l
ス、,ゝ、_ `´ ィ<|:: |_:::::::.l
|l:::: i "Tーイ'^ァレ'l_::::::.l とりあえず悪魔にとっては釈迦なんて邪魔な存在だから、
,,t|l:::: l'ヾ::|三/:://l/ ヽ、'i さっさと涅槃に入るように促してるっさ
|::|l:::: l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, | :ji
\ ̄ ̄)スモチ( ̄ ̄/
58 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:45:06.98 ID:wShacHfl0
/ ̄ ̄ ̄\
/ ― ―\ ん?
__ / ( ー) (●) \
( | (__人__) | ドドドドドド
\ヽ\__ `ー ´__/ \
\( ̄ ⌒⌒⌒⌒ ̄⌒ ⌒ ⌒ヽ
ヽ \
\ \
ガバッ ! ! ______
//:υ::─ニjjニ─ヾ\ 地震だお!!!
/:::li|(○ ○)三 ((○○)\
(:::||!.:υ:( ((__人__人__):::: i|
〃 ):::::::::::. |r┬-| li:::://
/ /: : : : : : l\`ー '/j: : ::ヽヽ ┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃
\ヽ :ヽ: : : : 7ヽ />: : : :r:\\ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓
( ̄ ⌒⌒⌒⌒ ̄⌒ ⌒ ⌒ヽ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛
ヽ \ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛
59 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:47:12.68 ID:wShacHfl0
____
/ u \ ┣¨┣¨ドドド ・・・
/ \ /\
/ し (>) (<) \
| ∪ (__人__) J | おさまったかお?
\ u `⌒´ /
____
―― [] ] / 三\
| l ̄ | | . 三 \ 三/
|_| 匚. | 三 . ( ○) (○)' ってお師匠は大丈夫かお?!!
| | 三 u (__人__) |
|_| 三 . ` ⌒´ /
[] [] ,- r⌒ヽ rヽ, }
// 三 i/ | ノヽ
匚/ 三 三 / )≡
三 三 / /≡
ニ三 ./ /
二≡、__./ /、⌒)
三 \  ̄
三 /\ \
三 /ニ ヽ 三 三
三 / ニ_二__/
三 ./ .
≡ / |
≡ /
三_ノ
60 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:49:17.77 ID:wShacHfl0
─ = ニ ニ _三 三 ニ ニ ズザー!
` (⌒ 、_ ___
- - ── = ニ 三 `> ´`ヽ / \ お師匠!
(⌒)ヽ (⌒ -、./ / \,, 、/ \
─ == ニ 三 ヽ::::::: | (●) (●) | 大丈夫ですかお?!
(⌒) .。; ゚ ,, \ `''⌒) (__人_). }'⌒)
(⌒・⌒ ・ = ニ 三 三` -、 、.:::::,,.r' ` ⌒´ /,,.r'
'';:. ,、,,・:・ 、、,,==ニニニニ` ー三----`''ー―─‐'".....
___
/~~~ \
/ ―~~― \ ん?
/ (◎)Ξ(◎) \
| .(((__人__))). | ああ、大丈夫だよ
\ `⌒´ /
/ \
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/10/03(水) 20:49:34.64 ID:+zTNs6mS0
ズコー 64 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:51:28.56 ID:wShacHfl0
___
/ \
/ノ \ u. \ それは良かったですお
/ (●) (●) \
| (__人__) u. | ところでさっきの地震は
\ u.` ⌒´ / いったい何だったんだお?
ノ \
/´ ヽ
____
/―Ξ ―\
/ (◎)Ξ(◎) \ やる夫よ
/ ::::::(((__人__))):::::\
| | 地震が起こるのには8つの原因がある
\ /
67 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:53:11.99 ID:wShacHfl0
_;:':;';;`:`;;`";:`:`;;:`;;`;,,__
..__ _,;'`:`;;`,'´;:`;.`:`;;`';`:`;`";';';;":`;__ __..
// /ノ ̄  ̄  ゙̄ト) ヽゝ,
/从/ヘ ,イ' 木ヽ 1つ目
´/斗 ( /l|ヾ
l|i| ネノ この大地は水の上にあり、
圦 スノ その水は風の上にあり、
>\ /厂 その風は空間の上にある
´ ゙~ト"==‐- , }/
)j ,;´ だから、大きな風が吹くと水が揺れ、
大地が揺れて、地震が起こる
λλ 2つ目、
(-A*-) オンッ
ト(__)~ 大きい神通力を持つ人や神霊が、
〃⌒ ̄⌒⌒ヽ 大地や水を揺らした時、地震が起こる
( ( ⌒ ‐)
\_ニ__/
69 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:55:21.32 ID:wShacHfl0
./妊_娠\ 3つ目
ヽ|/-O-O-ヽ| 将来ブッダとなるであろう命が
((ノ| . : )'e'( : . |ヽ 母親の胎内に宿った時、地震が起こる
ヽ____ノ
__
/ノへゝ おぎゃー
|\´-`)ゝ 4つ目
\_ ̄ ̄ヾ その命が母親から出て来た時、地震が起こる
\__/
71 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:57:19.85 ID:wShacHfl0
| │ ○ 〈 ! 5つ目
___∧, | |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ__ _ その人がさとりを得て
 ̄ ̄ ̄'`'` /⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! ̄ ̄ ̄ ブッダとなった時、地震が起こる
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l |
_,. -‐ '' " ",. ̄'' ̄` ''‐、
,.-' ,r'' _,,.. - 、 ` 、
,.r'/// / ,.-' `' 、. \
/ ,r' ,r' ,rfn、 \ '、 6つ目、
/ ///// ,' ,' ,rffn. '" ヽ ', ブッダが真理を初めて人に教える時、
i ,.ァ .i '" ,riiニヽ. ',. ', 地震が起こる
| ,.r '" |. { ,riiニヽ _. ', ',
| .,.r' | ! ,.. _,,.. -‐' _,..r' i .i
|,' 初 ', ', '、., __ ,.. -‐''"゙ } | .|
| 転 ', `、 ヽ ! } .}
', 法 ', '、 ヽ ./ ! .|
'、 輪 `、 \ `ヽ==='゙ ,' !
`、 '、 ' 、 / .,'
'、'-..,,_____ ___`、 `''‐- ..,, ,,.. r' /
\ ヾヾヾヾヾ \ /
` 、 、、、、、、、、 ` - ..,,, _ _,.r'゙
`' - .,,_ _,. - ''"
`"'' '' '' ""
73 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 20:59:31.16 ID:wShacHfl0
. -──-
フアッ
、
/ \
/ 7つ目、
ブッダが寿命以上に長生きする
l l 努力を捨てた時、地震が起こる
| |
| |
l l
/
、
\
丶 /
..__..
____
. /~~~\ 8つ目
/ ― Ξ ― \ ブッダが全き涅槃に入る時、地震が起こる
/ (ー) (ー) \
| ::::(((__人__))):::: | ・・・・以上が地震が起こる8つの原因だ
\ `⌒´ /
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/10/03(水) 20:58:52.60 ID:+zTNs6mS0
地震起こりすぎだろw 76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/10/03(水) 21:03:10.58 ID:7Jza1oA1O
世を救うわりには地震の原因ってwwwww 74 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:01:39.58 ID:wShacHfl0
____
/ \ 風が吹いたとき・・・神通力で揺らしたとき・・・
/ ― ― \ 妊娠したとき・・・生まれたとき・・・
/ (●) (●) \ さとったとき・・・初めて教えたとき・・・
| (__人__) | 寿命以上に生きるのをやめたとき・・・
\ `⌒´ / 死んだとき・・・・
mj~i
〈__ノ
ノ ノ ん?・・・・・寿命・・・・?
77 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:03:39.91 ID:wShacHfl0
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\
/ (__人__) \
| ヽ |!!il|!|!l| / |
\ |ェェェェ| /
____
/ ノ ヽ\ ちょちょ、ちょっと待つお!
/ (○)}liil{(○)
/ (__人__) ヽ 生きれるのなら生きて下さいお!!
| |!!il|l| | 世の人々の幸せのためにも!!
\ lェェェl /
/ ヽ 修行者はどうなるんですかお?!
しヽ ト、ノ
| __ | やる夫は!やる夫はどうなるんですかお?!
!___ノ´ ヽ__丿
78 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:05:37.12 ID:wShacHfl0
____
/ \
. / ~~~ \ やる夫よ
. / /) ノ 'Ξヽ、 \
| / .イ '(ー) (ー) u| 修行完成者を困らせないでくれ、
. /,'才.ミ). ((__人__)))/ そういうお願いをしないでくれ
. | ≧シ' ` ⌒´ \
/\ ヽ ヽ
80 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:07:56.86 ID:wShacHfl0
____
/~~~ \
/ _ノ Ξヽ、_ \ やる夫よ
/ (◎) (◎) \
| ::::(((__人__))):::: | お前は私のさとりを信じているか?
\ `⌒´ /
___
/ \
/ 一' `ー\
/ ( ○) (○)\ も、もちろんですお!
i (__人__) i
ヽ、 |r┬-| / お師匠のさとりを信じてますお!!
/ `ー'´ く
i 丶 ヽ ヽ
r ヽ、__) (_丿
ヽ、___ ヽ ヽ
と_____ノ_ノ
81 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:10:23.19 ID:wShacHfl0
___
/~~~\ ならどうして
/_ノ 三ヽ、_ \ 『修行完成者は不思議な力により、
/(◎)三(◎)) \ 望むなら天寿を全うする事もできるし、
|:::( ((__人__)))::::: | またそれ以上に頑張って長生きすることもできる』
\ ヽ|r┬-| / /
/ `ー'´ \ と、3回もほのめかしたのに「長生きしてほしい」とお願いしなかったんだ?
82 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:13:43.41 ID:wShacHfl0
/ ̄ ̄∨ ̄ ̄\ お師匠!
| / ̄ ̄ ̄\ |
__|/ _ノ ヽ、_ \|__ どうか長生きできるだけ長生きして下さいお!
/ / ((>)) ((<)) \ \
| | o゚ (__人__) ゚o| | お願いします!
(⊥_⊥)\___`⌒´__/(⊥_⊥) お願いします!
お願いします!!
__
クルッ /..::::::::::::::\ だめだっ!
/..:::::::::::::::::::::::::.\
/..::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\ お前は私のさとりを信じているにも関わらず、
| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | 私の話を3回も聞き流してしまった
\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ただの1回でも私に「長生きしてほしい」とお願いしなかった
,. -‐'´..:::::::::::::::::::::...`丶、
ノ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....ヽ やる夫よ、これはお前の過失である、お前の罪である
84 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:16:06.33 ID:wShacHfl0
// // そんなっ…!
. / / __,‐⌒ヽ、 // バカなっ…! バカなっ…!
/ / / '─ \ / / 常識外なっ…! ありえないっ…!
//ノ ノ-、 (○ \ / / どうして…! こんなことがっ…!
// | 。(○) 、゚ ヽ, ヽ l l どうして…… こんな…
/ ヽ ヽ__,,,トー'i )| | あってはならない……! 常識的に……!
ノ ` ⌒'' ノ | | どうして… 1回のミスで…!
( } ノ ノ どうして… こんな…
ヽ // こんな…
ヽ // こ ん な こ と が っ … … !
____
/_ノΞ ヽ_\
/ (◎) (◎) \ ・・・・・
/ ::::::(((__人__))):::::\
| |
\ /
85 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:18:25.48 ID:wShacHfl0
____ やる夫よ、
/~Ξ ~\ 私はいつも言ってたろう?
/( ◎)Ξ(◎)\ 『愛しい人も、すべてやがては生別し死別する』と
/:::::( ((__人__)))::: \
| |r┬-| | 生まれ、作られ、存在し、壊滅するハズものが、
\ `ー'´ / 実はそうならないなんて道理は無いんだよ
____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \ でも!
/ ゚((●)) ((●))゚ \
| (__人__) | でもっ!!
\ ` ⌒´ /
86 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:20:29.91 ID:wShacHfl0
____
/_ノΞ ヽ_\ やる夫よ
/ (◎)Ξ(◎) \
/ ::::::(((__人__))):::::\ 私はあと三か月で亡くなると宣言した
| |r┬-| | それを弟子に・・・かわいい弟子に頼まれたからって
\ `ー'´ / 撤回するなんてあり得ないんだよ
94 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:31:51.17 ID:wShacHfl0
____
/\ /\ さあやる夫よ
/( ◎)Ξ(◎)\
/:::::( ((__人__)))::: \ 近辺の修行者たちを集めてくれんか
| |r┬-| | 私は彼らにも話をしようと思う
\ ` ー'´ /
/ ̄ ̄ ̄ \
/ . \
/ _ ノ ヽ、_ \ はいですお
.| (ー) (ー) . |
\ (__人__) . /
/ `⌒´ ヽ
ヽ、二⌒) (⌒ニノ
97 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:34:28.46 ID:wShacHfl0
─ 集められた修行者たち ─
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧ キョウハ ドンナ オハナシダロウ?
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ | U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ∧,,∧ ∧,,∧ u-u (l ) (∧,,∧ ∧,,∧ オマエ ドコデ アンゴシテタノ?
`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧`u-∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) オレ ネカフェ
ガヤガヤ | U ( ´・) (・` ) と ノ| U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ) ( ノu-u u-u (l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u' `u-u'. `u-u'
100 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:37:08.40 ID:wShacHfl0
____ 修行者たちよ!
/~~~ \
(ヽ /( ◎)Ξ(◎)\ /) 私はいろんな事を説いてきた
(((i ) :::::( ((__人__)))::: \ ( i))) 君たちはそれらをよく守り、実行し、修行しなさい
/∠ | |r┬-| |_ゝ\
(___ `ー'´ ____ ) 君たちが正しく行動し続ければ、
| / それが人々や神々の利益・幸福になるであろう!
ハーイ ウイッス
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ zZZ
(´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´-ω-`)
/ У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ
(__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ、__)
102 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:39:29.02 ID:wShacHfl0
∩_ さて、私の齢は熟した
〈〈〈 ヽ 私の余命はもういくばくも無い
____ 〈⊃ } 三か月後に、君たちを捨てて私は行くであろう
/~~~ \ | |
/( ◎)Ξ(◎)\ ! ! 私は自己に帰依する事を成し遂げた
/:::::( ((__人__)))::: \| l
| |r┬-| | / 君たちは怠る事無く、集中し、よく戒めを守りなさい
\ ` ー'´ // よく精神統一し、自分の心を守りなさい
/ __ /
(___) / この教えと戒めとに勤める者は、
生死の輪廻をすてて、苦しみも消滅するであろう
ハーイ・・・・・え?!
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ エッ?
(´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・) (´・ω・)
/ У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ / У~ヽ
(__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田_) (__ノ田__)
105 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:41:30.93 ID:wShacHfl0
─ 雨期も明けて ─ |
\│/
――○――
/|\
|
ドドド ドーナ~ッツ
♪ ♪
∧_∧ ∧_∧ ∧ ∧__ ∧∧
( ´∀`) ( ・∀・) /(*゚ー゚)っ/\ (゚Д゚,,)
( `∀)ノ ( ) ( つ /| ̄∪ ̄ ̄|\/ (| |)
ノ( ) 人 ヽノ 人 ヽノ | しぃ |/ | |~ ○
/ ヽ (_(__) ヽ|〃 (_(__)  ̄∪∪ ̄ ∪∪ vwvwヽ|〃vwvw
~~~"""''"""""""~~~~~~"""''"""""""~~~~~""""""""""""~~~~~~~"""""""''""""~~~~~~~~~"''""""""~~~
107 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:43:36.11 ID:wShacHfl0
___
/~~~\
/( ◎)Ξ(◎)\ さてやる夫よ
/:::::( ((__人__)))::: \
| |r┬-| | 雨期も明けたし、そろそろ出発するか
\ `ー'´ /
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\ はいですお!
/::::::⌒(__人__)⌒:::::\
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
109 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:45:31.12 ID:wShacHfl0
─ ヴェーサリー市郊外 ─
 ゙゙̄"''‐- 、 ,,,,,_ _,,.-ー''''"゙゙"´゙''``'
 ゙゙̄"''''''ー-_... 、 ,,,,,_______________________________,,.--ー''''''"゙゙''"´``'''"´``'‐''"´ ... .. .. . ... ...
'ー-:::: :: :;... .. .. :: ... .,:-‐‐.、,,,,.,.,.,,,,-‐、,,-‐'゛ ... .. .. . ... ... ..:: . .. . .. ... .. ..
`゙''ー-、_,,.--ー''''"゙゙`゙''ー-、_,,.--庁ー ''''''"゙゙":;;;: : ;:.............;;;;; ; ::; : ;:; :; : :: :;... .. .. . ... ...
゙゙゙゙''''''''''‐-- 、 ,,,,,__i;;ii:i;;i ̄|rニユ l |l i: i:二i, .;';':;:';'::;:';'; ,. '':';;:::;:;;:爿|:::.:....;';':;:';'::;:';';
... .  ゙゙̄"'''''―--二.ll.| . 二|=,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-il]|_三rーilil ̄|─r‐┬
::::::::::::::::  ゙゙̄"'''''―--::;...;;.;;ii:i;;:|l|、_,|斤il]il]|_三rーilil}r‐┬r
''"'"~''' ゙゙゙゙''''''''''‐-- 、 ,,,, ~゙"'ー-::... |巫|il]il]|_三‐┬ li ,.、t''T
`゙''ー-、 ''"'"~''' ゙''、,, `゙''ー-、|l::;...;;.;.;ii:illl":;;;: : ;
, -- 、 , -- 、
/ 釈 ヽ / や ヽ
ゝ ノ ゝ ノ
. ( ) ( )
| | | |
111 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:47:31.63 ID:wShacHfl0
____
/~~~ \
─ ─ \ ・・・・・
(◎)Ξ (◎) \
|((__人__)))::: |
\` ⌒´ /
/ ー‐ ヽ
/ `
___
/ \
クルッ / \
/ \
| |
\ /
/ \
113 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:50:19.17 ID:wShacHfl0
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\ お師匠
/ ::::⌒(__人__)⌒:::: \ どうかしましたかお?
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
『 釈迦は、像がふり返るようにゆっくりと身をひるがえし、
ヴェーサリー市を眺めて 若き人やる夫に言った 』
116 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:51:38.52 ID:wShacHfl0
____
/ ~~~\ やる夫よ
/ ─ Ξ ─\
/ (◎)Ξ(◎) \ これは修行完成者がヴェーサリーを見る
| :::::( ((__人__)))::: | 最後の眺めとなるであろう
\ ` ⌒´ ,/
ノ ー‐ \
____
/ \
/Ξ ─ \
'Ξ(◎) \ さあやる夫よ、進もう
(l、__)))::: |
⌒´ /
`l \
l \
─ つづく ─
118 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:52:17.86 ID:wShacHfl0
, '´ ̄ ̄` ー-、
/ 〃" `ヽ、 \ さて、釈迦が
/ / ハ/ \ハヘ 「生きようと思えば長生きできる~」
|i │ l |リ\ /}_}ハ という発言があったけど、
|i | 从 ● ●l小N
|i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ 鈍感なやる夫は釈迦に
| i ノ、 ノi| 「長生きできるだけして欲しい」
| l x>、 __, イl | って頼まなかったのと、
| lくミヽ::::ヘ三l:::::ノl lヽ
| l( ⌒ )..::::V::/ ( ⌒ )
, '´ ̄ ̄` ー-、
/ 、 \
/ / / ハヘ___
|i | _}ハ〉 |
|i | | 小N | 釈迦の
|i i|.__| 「長生きしてくれと頼まなかったのはお前の罪である」
| j i|/⌒) って発言があったにょろ
| | ノ
| :/| |ソ|
| :/||| |::/
121 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:55:47.82 ID:wShacHfl0
, '´ ̄ ̄` ー-、
/ 〃" `ヽ、 \
/ / ハ/ \ハヘ あれについてみんなはどう思う?
|i │ l |リ }_}ハ
|i | 从 ノ `ヽl小N
|i (| | ● ● li|ノ 実は作者はあのシーンの意図がよく分からないにょろ
| 、| ⊂⊃、_,、_, ⊂ノ i|
| ヽlヽ> 、 __ ,l⌒ヽ|
| / \ヽ::ヾ三|::i i
| ,ミ_::::コ ヾ、:::∨ツ l |
,. -- 、
,' , '⌒,ノ
.__ i/ ´
-‐´ ̄ ̄(__)r'ヽ
/ /" `ヽ ヽ \ 作者が思うものとして
/, '/ ヽハ 、 ヽ
l { l , ー- j从 ヽ ヽ ・釈迦の神格化のため
| i ル{レ' ●` li! ト、 ',
/⌒)i"● l| ||ノ l ・「人の言う事をよく聞き、示唆する事に気付くように」
/ yi ヘ⊃ ,_,⊂⊃l| | l という戒め
( /ス、,ゝ、_ `´ ィ<| |_ l
'</ |l:::: i "Tーイ'^ァレ'l_ l
\,,t|l:::: l'ヾ::|三/:://l/ ヽ、'i とまあ無理やりこんな感じかと思いつつ、でも違うかなと思う
|::|l:::: l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, | ji
124 :
◆QgI4sOi7dg : 2012/10/03(水) 21:57:34.24 ID:wShacHfl0
, '´ ̄ ̄` ー-、 とある本には
/ 〃" `ヽ、 \ 『釈迦も人間だから、どこかで「長生きしてほしい」と
/ / ハ/ \ハヘ 言われたい気持ちがあったんでしょう』
|i │ l |リ― ―}_}ハ. って書いてたにょろ
|i | 从 ○ ○l小N
|i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ おいおいそれ言っちゃう?って感じだよね
| i⌒ヽ j ノi|__/⌒) もしかしたらそうかも知れないけど・・・・
| ヽ ヽx>、 __, イl |::::ヽ/
| ∧__,ヘ}::ヘ三|:::::/l| |',:::::ハ 作者だって「さとったとはいえ釈迦だって人間」
| ヾ_:::ッリ :::∨:/ | | >'''´ という考えではあるんだけどさ・・・・でもだよね
, -‐ '´  ̄ ̄ ` ヽ、
/:::::/" `ヽ ヽ::::::::: \
/:::::::::/ ヽ ヽ:::::::::: ヽ 一応注意しとくと、
l:::::::{:::l , ー-j从:ヽ::::::::.ヽ あのシーンは後世の付加、もしくは創作の可能性もあるよ
| ::i::ル{レ' ●` li!: ト、::::..',
/⌒)i"● ⊂⊃: |ノ::::. l
/ yi ヘ⊃ ,__, l|:: |:::::::::.l まあいずれにせよ、
( /ス.ゝ、_ `´ ィ<|:: |_:::::::.l その意図が問題なんだけれども
'</ |l:::: i "Tーイ'^ァレ'l_::::::.l
\,,t|l:::: l'ヾ::|三/:://l/ ヽ、'i
|::|l:::: l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, | :ji
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まあ仏典なんて受け止め方しだいなとこあるからな
悪魔っつっても自身の葛藤とあるように、修行完成者であっても
いつでも堕落させようとねらっているのは自分の弱い心であるというとり方もあるし
地震にしたって物理的に揺れるという意味じゃなく
社会的なことが大きく「動く」という意味ともとれるし
最後の涅槃に関しては、自分の死期がわかってて
しかも弟子や悪魔(自身の心)に3ヶ月って宣言しちゃったんだから
それを翻したら不妄語戒(ウソつかない)を自分で破ることになっちゃうし
阿難にそれを納得させ、かつ「私がいなくても強く生きろ」と
ハッパをかけるためにあえて突き放すような言い方したんだと思うけどな
いや~いいね~
生涯無宗教を貫く予定だが、お釈迦さんは好きです
作者とまとめた人にラッキースケベが起きますように
それに私には教団を指導しているという意識はないぞ
だから指導者として語ることは何も無いんだよ
って言ってるように釈迦もキリストも教団作ろうって意図じゃなかったんだよな。ムハンマドは知らんw
本人に近かった弟子達が信者を階層型にしてピラミッドの上の方にいれば
美味しい思いが出来るって気づいたから教団化したわけで。
その時に布教のために一般人を脅すための道具として
「悪魔」って概念も出来たと思ってたわ。
何も酷い事が起こらないんだったらわざわざ入信なんかしないしね。
個人的には仏教に好感を抱いてる身ではあるけど……。
後世の加筆なら、もう少し演出をどうにかできなかったのかと感じてしまう。
これじゃあ「私は好きなだけ生きられるけど、あと三か月で死ぬのは
お前のせいだぞ。」と自分の寿命まで他者のせいにしてるみたいじゃ
ないか。
>>44517
マーラけしかけんなw
ここで出た悪魔ってマーラなのか…?
44534
44607
ここで出てきたのも成道のときに出てきたマーラだぞ
悟りを開いたからっていなくなったりはしないし
いつでも“自分の中にいる”
だから修行をやめちゃ駄目なわけよ
自分の中にいるものであり、自分の中にある
怠けたり、怒ったり、憎んだり、わかっていてもついつい
そう“流されたがる”弱い心を指した隠語であって
後付けされた脅しの道具なんて単純なものじゃないからな?
キリストの最期と似たエピソードだよな
仏教に造詣が深いわけでもなんでもないですが、私が感じたことは、釈迦は自分が長生きすることが修行者にとって害悪になると思ったんじゃないかと。
その2の冒頭で、やる夫は人の死について煩悩を捨てられていないことが書かれています。
それに続いて、釈迦は修行者たちに「自ら念じ、気をつける」よう諭しています。
ところが、やる夫は、すぐにわかるような釈迦のほのめかし(修行完成者は云々)を三度繰り返されても、それに気付くことが出来なかった。
つまり、ポーっとしてたわけですな。
自分の師を眼前にして言葉を賜っているときでさえこうなんだから、他は押して知るべきです。
常に釈迦のそばにいて修行しながら「自ら念じ、気をつける」ことが少しも実践できていない。
おそらく釈迦はやる夫の普段の言動から、こういう部分を感じ取っていたのでしょう。
釈迦の側からすれば、「俺は自分が死ぬことなんかどうでもいいけど、お前は死にこだわっていたはずだろ?何でお前ここで驚かない?『長生きしてください』と頼まない?前から思ってたけど、お前俺の話、聞いてないよね」ということかと。
師と仰ぐ人が常に身近にいるということは、有難いことである反面、ある種の油断を生み出すのでしょう。
「この人についていけば間違いない」「この人なら何でも教えてくれる」「俺にはこの人がいるからいいや」みたいな。
修行に必要な真剣さや切迫感が薄れ、奇妙な安心感が生み出されるわけです。
釈迦から見ればそれは堕落以外の何物でもなく、「こんなことなら俺が生きていても仕方が無い」と思うのは不思議ではありません。
やる夫は日本の仏教でも阿難大和尚と称される仏教の第三祖であって、釈迦が近侍させていたことからもすでにその才能を感じ取って期待していたと思うんですね。
だからこそ、やる夫に真剣になってもらうために「お前の罪」とビシっと言ってやった。
実際、教えを守ってなかったわけだから罪でしょうし。
作者さんが出している
・「人の言う事をよく聞き、示唆する事に気付くように」という戒め
というのが、「無理やり」でも何でもなく、ごく自然な解釈ではないかと私は思います。
まあ私はこの元ネタの本も読んでないし、作者さんに比べてほとんど仏教の知識も持っていない人間です。
作者さんはもっと別のところで不自然さを感じているのかもしれないですけどね。
※44642
なるほど、色々と腑に落ちました。
ありがとうございます。
この逸話が創作だとするなら「ほんとはお釈迦様はすげー長生きできたのに弟子の不注意のせいで・・・・」という後世のいいわけに見える
もし本当にブッダが言ったのなら「もう俺がいなくても大丈夫?」みたいな感じかなあ
※44668へ
寧ろ
ブッダ「あれ?俺が居ない方が(涅槃した方が)俺の教えは多くの人に伝わるんじゃね?」
って感じじゃない?
そのへんは法華経に詳しく書かれてる
「方便現涅槃」
別に生きようと思えば生きられるんだけど、自分も死ぬことで
人はみんな必ず死ぬってことや、死ぬことで逆に生命が永遠である
(死ってのは老いた身体をとっかえたり、記憶を一度リフレッシュする意味もあるから、地獄堕ちるような悪いことしてない人はそんなビビんなくていいよ)
的なことを教えるために方便として死ぬんだよ
「而実不滅度」
実は不滅だから
「常住此説法・我常住於此」
俺は釈迦としての身体や姿は捨てるけど、常にこの世界にいて
別の姿で法を説き続け、人を救い続けるからね
などと書かれてる
あとその後には
「衆見我滅度」
衆生が私の死ぬのを見たならば
「広供養舎利」
広く私の骨を供養し(ありがたがって大事にし)
「或皆懐恋慕」
あるいは皆懐かしがったり、恋しく思う心を起こし
「而生渇仰心」
また私の存在を望む心を起こして
以下、もっと一生懸命修行に励むようになるだろう
と、44673の言ってるのと似たようなことが書かれてる
初期仏教に親しんで機会がないから前提条件が理解されてないように思える
1)ブッダに生への執着はない
2)ブッダは既に教えの全てを説き終えている
3)後のアーナンダ尊者はマハーカッサパ尊者に、この事を含め、7つの罪で告発される。
が、それは教団追放(1番、重い罪)でも僧侶資格停止(2番めに重い罪)でもなく、その場にいた阿羅漢達に懺悔するだけですんでいる。
4)アーナンダ尊者が阿羅漢ではなく、預流果の次元に留まっていたのはブッダの侍者として、お世話に忙しく、自分の修行の時間が取れなかったという理由が大きい。
多分、言ってる事と、やってる事が一致していない事を指しているんだと思う。
子供の「わかった」があてにならないのと一緒。
普段、「お前の事愛してるよ」と言ってる浮気者は、
行動や言動の節々に本当は愛していない証拠が出る。
師匠の言動をはっきりと理解していない事を
自覚させるために言ったんだと思う。
>44634
怠けたり、怒ったり、憎んだり、わかっていてもついつい
そう“流されたがる”弱い心を指した隠語であって
そういう一般人がハマりやすい(悟りを開いてないやる夫も)世俗的な観念から解脱した状態を悟りっていうんじゃないの?
んで一般大衆にも自分と同じ状態になってほしいから教えを広めてるんだろ?
ブッダになっても一般人と同じ観念と格闘するなら悟りって何よって話にならね?
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