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やる夫がイスパニアの独裁者になるようです 第二話 アフリカ派

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                       やる夫がイスパニアの独裁者になるようです



                              第二話 アフリカ派






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118 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:01:09 ID:nFYiU3fY0




 1912年モロッコに着任したやる夫は、通算10年あまりもそこに勤務することになる。




                    -―-
                 /         `
                   '              \
                /              、
              '                  }>,
            /  \    /       イ /
              /_i ( ●)  ( ●)   /: : /
             \ `ー、(__人__) r―. . ´: : : :.人
              \: : ヽ`⌒´  !: : : : : : :./: : .\
                    )--},不 ̄ )--― ´: : / ̄ \
               /: : /丶 :: ` 、{:.: : : : :.: :/: : : : :.:.-'、
            /.:.: : //:::::::\:: .i: : : : : : /: : : : : : : : : : \
             /: : : /´:: ○/___i: : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : \
              /: : :./:::::::::/ ̄ ̄|: : : : : : :.:.\: : : : : : : : : : : '、
            ./: : :./ :: /::::::::::::: |:.: : : : : : : :.:\.:.: : : : : : : : :.:\
          /: : :./ イ:::::::::::::::::::::: | : : : : : : : : : : : \:.: : : : : : : : :.:.\
          イ: : :./ ::|:::::::::::::::::::::::|: : : : : : : : : : : : : :.\__/: : : : : : :.i
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     /: : : : : : /::::::::: !::::::::::::::::::::::::: ! 、: : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : |
    /.: : : : : : :.:/\ :::: |:::::::::::::::::::::::::::|:: \:.: : : : : : : : :.:.|: : : : : : : : : :|
   ./.: : : : : : :.:/ヽ. ` . !_____|___.\: : : : : : : : :.|: : : : : : : : : :.:|
  /.: : : : : : :.:/  `  __________\ : : : : : : |: : : : : : : : : : |





119 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:01:38 ID:nFYiU3fY0




 やる夫には文句はまったくなかった。
 なぜなら────




             ____
            /⌒  ⌒\
          。o(゜>)  (<゜)o 。        モロッコ勤務キタッ!
         /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
          |     |r┬-|     |   て   出世のチャンスだお!
         \      `ー'´     /( `´) そ
        /           \ノ ノミ
        |\ \       . \____ノ




121 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:02:31 ID:nFYiU3fY0




                             ┃
                             ┃
                             ┃
                             ┃
                             ┃
                             ┃
                                ・
                                ・
                                ・
                               :
                               :
                               :
                             |


       ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
        ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
         ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
          ヽ (::___:;;) /
         _ ,'       ',. _
          フヽ ヽ /  /l
          ,' ヾゝ   ィフ ',         ────ところで、スペイン内戦前のスペイン陸軍には
         | _    ' l    __L_      奇妙な派閥抗争がありました。
       ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_
       '´   _ィl ー┴-'ヽト、
        //  V^ーく  ,ケ:::ヽ、
      , ィ7::::::ヽ、、{    l〃/:::::::ヾ:丶、
   , -:':,ィ':::::::::::::ヽ ソ   ,! ヾソ:::::::::::::ヽ::::`丶、
  r''" ''":`ヾ‐-v-‐ヘ!  li!/`ー‐v,ァ''"´:::`丶丶
  |:::、::::::::::::::::`丶、:::ヽ  f'":::, - '"::::::::::::::::::::::/:::
 〈::::ヾ:::::::::::::::::::::::::`ヽ>',:ィ:"::::::::::::::::::::::::::::::/:,r::
 ,j:::ヾヽ::::::::::::::::::::::::::::: {:▽::::::::::::::::::::::::::::::::/:/'"/
  {:::::::ヽヽ:::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::://::,ィヽ





122 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:03:15 ID:nFYiU3fY0




 モロッコ勤務が長い軍人は「アフリカ派」と呼ばれ、
 本国勤務に向けられたものは「半島派」と呼ばれ、両者は仲が悪かった。



      ~アフリカ派~

       / ̄ ̄ ̄\
      / \   ノ \
      ´ (● )  (― )   、
     i    (__人__)    i
    i ̄(   `― ´   ) ̄i
     > / ー‐ァ、 ,r― <   /
    ' ./ ―‐ ´\ ` ― ´ヽ ヽ
  /    、 :: O/..:::::::| ::::
  i   i:: \/::::::::::::: | :::: i   i
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |
  |   | :::: |::::::::::::::::::::| :::: |   |


                            ~半島派~

                            /レVVVVVVVV イ
                          /           /
                         /         ∠
                       / /ヽ/^^\   x≦⌒
                      / /   (     〆  ミ
                      | ′_ノ   ―    ム  ヾ
                      从| (●) (● )  §从 ゝ
                       |  (__人__)    §ル′
                       \ `ー ´    o ゚ \
                         ∽    ∽    ヽ
                        /  ∞∞  / /   |




 それは、昇進制度にかかわるものである。





123 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:03:52 ID:nFYiU3fY0




 スペイン陸軍には、功績による昇進という原則があった。
 軍人の功績とは武勲である。




          ト VVVVVVVVノ\
          \            \
            ヽ             \
         ⌒≧x  〆/^^\/ \ \
          〃 ハ   u   )  丶Y:i|
          イ 从§   ノ   ―  |从
         乂イ§   ( ●) (●) |
            / ゚ o    (__人__)/    .軍人なんだから、そりゃそうだと
         /      ∽    ∽      俺らも思うっすよ?
          |  ヽ ヽ   ∞∞ ヽ




           ト VVVVVVV_ノ\
            \           \
            ハ            \
         ⌒≧ /  /^^\〆 、 \
            彡  〆     \ \ ヽ
          〃 ハ   _ノ   ―\ l  |
         ル从§ (○)}l{(○) ヾ  |
             乂§ ゚ (__人__)゚  从イ     だけど今のスペインで、モロッコ以外に
            \ ヽ |!!il|!|!l| / /     どこで武勲をあげろって言うんじゃ!
            /   ` ⌒´     \




 当時のスペインで、実際に戦闘が想定されるのはモロッコだけといってよい。
 実際の戦闘に参加しなければ、武勲などあり得ないではないか。





124 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:04:57 ID:nFYiU3fY0




                /  ///    / //
              ′ ///   / //
              | r'/:::::\/ ィ /
               | |'ヘ::::/ /
              ∠! へ\            /  \  ヾ
           /     ヽ |!|
          /            〉     やる夫はモロッコ着任の年に中尉となり、
        { ̄ ̄  ‐- --  i     .1914年、21歳で大尉となりました。
        ヾ- ――-     〉
            \      __,.. ソ     1916年、セウタ郊外のゲリラ掃討作戦で
         _r―  ー;.,.,. '´      活躍し、少佐となります。
       _/マ==|ヽ{、
    -‐ .:::.:::.::\::\└勺!                        ,. ---,
  //.:::.:ヽヽ:::.:::.:ヽ:::.\ ゞヽ、                    / ∠二/ノ_
 |l:::.:::.:::.:i i:::.:::.:::.:i l:::.:ヽ ヾヽト、                / ´ ̄ _∠二ニ'
 |l:::.:::.:::.:j l:::.:::.:::.::|ヽ:::.::ヘ `i! l:::ヽ           ヘヽ ,.  ´
 亅L. イ /.:::.:::.:::.\\:::.:Y i! l::.::|         /:::.:::.:::i丿
 f―::: /:::.::l:.:::.:::.:::.:::.\`:::Yi! |:V|        /::.::.::.::.:/
 ヾ ∠:::.:::.:::j.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.∧i!|/::ト       /.::.::.:::/
  |   /:::.:::.:/:.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.\il!|::;ハ    /::.::.//





125 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:05:31 ID:nFYiU3fY0




         ____
        /⌒  ⌒\
      / (⌒) (⌒)\
     /  ::⌒(__人__)⌒::: \     やっぱりモロッコ勤務はサイコーだお!
     |       |::::::|   ,---、
     \       `ー'   しE |    .この調子でどんどん出世していくお!
     /           l、E ノ
   /            | |
   (   丶- 、       ヽ_/
    `ー、_ノ




 ────しかしながら、せっかく少佐となったのに意外な問題が生じた。





126 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:05:54 ID:nFYiU3fY0




 当時、モロッコ駐屯軍には少佐のポストがなかったのである。




         ____
        /ノ   ヽ、_\    r ⌒j
      /( ○)}liil{(○)\  /   /
     /    (__人__)   \/   /   /  )  な、なんじゃそりゃ!?
    |     |i|||||||i|     /  /  /  /
    \     |ェェェェ|     /   '` ´  /
      r´  (⌒'ー―- イ′     ´廴
     /    > 、     ヽ      _  ̄ ̄ ̄)
    /        -、      }        (  ̄¨´
   /           ヽ._       __  \
                `   --‐'´ `゙' 、_.)





127 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:06:33 ID:nFYiU3fY0




        . ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
          .ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
           .ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
            .ヽ (::___:;;) /
           ._ ,'       ',. _
            .フヽ ヽ /  /l
         ,' ヾゝ   ィフ ',
           .| _    ' l    __L_     結局やる夫は、1917年には本国に帰ることになり、
        . ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_      オビエドに赴任します。
ー―-、 _r '´   _ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、...
     \  \   r 、 卜、 l⌒! .r‐、 _
       l    \ ノ |  ̄ l/ / / / 〉
\     |     〈  丶__/ / / / /\
  l      ノ      〉     ¨´ / イ  /





128 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:07:23 ID:nFYiU3fY0




. ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
.   ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
.    ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
.     ヽ (::___:;;) /       . ,-、
.    _ ,'       ',. _    .///
.     フヽ ヽ /  /l  .∩,///
   ..,' ヾゝ   ィフ ', :...|/二ヽ.     不本意な形での帰国でしたが、
.    | _    ' l    __Lヽ| | ソ |     やる夫はこの新天地オビエドで、ある出会いをします。
. ' ´ニt-_  ‥  , メ  ;ヽ (   |‐、
. '´.,-、.._ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ、,,,..|.゛;ヽ
  ..ヽ',  |::,-.." ." ,/|/  /ゝ‐'\ ノ
  , ‐'‐'‐'||__,,,.'   |   | |ヽ   \
  |   /:::::::/   |  //:..ヽ    \
  |  /::::::::/     .ヽ‐::::::::::ヽ     ヽ
 丶 |:::/     /:::::::::::::::::/\    |
 / ゛‐|___ /:::::::/::::::::/:::::::|丶、_ノ
./    |    / ̄ ̄::::::::::::/:::;;ノ;ノ





129 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:07:44 ID:nFYiU3fY0




 この日やる夫は、オビエドで開かれた実業家の集まりに参加していた。




     , ' ⌒ ヽ.        |§|:.    , ' ⌒ ヽ..     |§|:.    , ' ⌒ ヽ..     |§|:.
     ||: : |: : ||        |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.
     ||―|―||        |§|:.    ||―|―||.     |§|:.    ||―|―||.     |§|:.
     ||―|―||        |§|:.    ||―|―||.     |§|:.    ||―|―||.     |§|:.
     ||: : |: : ||        |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.    ||: : |: : ||.     |§|:.
         ̄ ̄         |§|:.        ̄ ̄         |§|:.        ̄ ̄         |§|:.
 ====================|§|====================|§|====================|§|======: :
 圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖
 ====================|§|====================|§|====================|§|=====: :
          ∧_∧   ̄                ̄                 ̄::::::::::::: : :
         .(ΘsΘ)_                           /|
    ,ハ、、ハ  (∪⊂|_|           ∧_∧          .r' _ ヽ>
   彡*゚ーミ ,  ̄ ̄ ̄ ̄Ψ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ(∀`* )_          ヽ n‐`ノ
   と y )つ∇ (Ξ)  ゙┴ ゙(EE)∇   と ~:~  )||         ( ノ⊂)
   ||(;;;,⌒).゙|ゝ、    (ミ//)     ,イ( (~/⌒||      γ ̄▼ ̄ ̄Ψ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
   || ̄iiJJ.|| | ̄|| ̄|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄||| しし ii ̄''||        | /bbb/  ゙┴゙  ∧ ∧O)∇ |
         ...| |  ||  ||  |  |  |  |  |||::::::::::::::.......::....      ||ゝ、  (///).   (  .,,)   ,イ::
         ..⌒⌒"⌒"⌒'⌒"⌒⌒"⌒"              || | ̄|| ̄| ̄| ̄| .ii''"~"''ii:  ̄|||::::





130 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:08:06 ID:nFYiU3fY0




         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \     こうして来たはいいけど……
  | / .イ '(ー) (ー) u|
.   /,'才.ミ). (__人__)  /     こういう場所は、やっぱり落ち着かんお。
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ



                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                  おい! 君、君!   >
                  ________/



         ____
       /     \
.    /       \
.  / /) ノ '  ヽ、 \
  | / .イ '=・=  =・= u|   お?
    /,'才.ミ) (__人__) /
.   | ≧シ'  ` ⌒´   \
 /\ ヽ          ヽ





131 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:09:30 ID:nFYiU3fY0




.     i ./ ,. -‐- 、.`'ー--‐'´ ,. -‐- 、. ヽ. !
     l ./         `''ー--‐''´       ヽ i
      {〈.  ,.r''"⌒'ヽ、    ,r'"⌒'''‐、  〉}
     {.ヽ ´ ,. -‐-       " -‐- 、  `,/ }
    i'⌒l│   ==。=     =。==  | l⌒i
   l i´.|.|    `ー--‐'l      lー--‐'´  .|.!r´ !     君がやる夫少佐かね……?
.   !.r‐||   `‐--‐l.      l‐--‐'    || ヘ !
    ヽ._|! ,r'⌒ヽ、_.ノl       lヽ.__, -‐-、|!_,ノ     噂はかねがね聞いとるぞ!
      │l. lヾi;、.,,,,,,,゙ー^ー'^ー',,,,,,,,.:ッ:;シ! !
.      !  ゙、L工工工工工工工工工」ノ l       モロッコでは大活躍だったそうじゃないか!
       !  ヽ、匚匚匚匚匚匚匚匚レ' l
      ./!、        ___        !\._
.-‐''"´/::┃::`'i‐ 、     ̄ ̄     ,. ‐i´::┃ヽ`''‐- 、.._
::┃::::/::::┃:::::l;;ヽ `''‐ 、.     ,. ‐'´ /;l::::┃::::i、:::::┃::
::┃::/::::::┃:::::|;;;;;;\   `'' ー '"´  ./;;;;;;;|::::┃::::::i、:::┃::
::┃/::::::::┃:::::|;;;;;;;;;;;;\        /;;;;;;;;;;;;;|::::┃::::::::i、:┃::







          ____
        /_ノ  ヽ\
      / ( ●) (●)、
    /::::::::⌒(__人__)⌒\
    |      |r┬-|    |   いやいや、それほどでもないですお。
    \       `ー'´  /
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ





132 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:09:55 ID:nFYiU3fY0




        ,  -───‐- 、
        /,. ─- 、.__,. -─ 、ヽ
       l |  ─-、 _ , -─  l l
.      l | -─-、   ,.-─- | |         謙遜することはない……!
     r=、ヽ ,.-‐-   -‐-、 .}.r=:、
      {.F,|.|.  ー-‐i   iー-‐' :|.|ヨ |        そうだ、せっかく会ったんだ……!
     ヾ=||. ,..二ニl   lニ二 、||= "
       │|,,,,,,,,,└‐-‐┘,,,,,,,,,| |          ついでにワシの娘を紹介しよう!
       ,.1   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ト、
    , イ   `ト 、  ̄ ̄  ,. イ   `r、
-‐''"´  .l    ト、  ` ー-‐ '  ,.|    | `'''ー-
     |   | \      / |   |
      |   |、   `r‐r く    |   |
      ,> | ヽ   !f.Tヽ|  /|  <
      |   |. ヽ. |.|r:h.|.|、./ |   |
     |   |    |.||│||.| '   |    |
       !    |   | 1∥:!│   |.   |
.      l    |  | ;' | ; ;|  |   |
       _,L.. -┴ ''|.   |  `l`ー'- 、.L_
-‐‐'''"´       l   人  |      `'''ー-







      ___
    /ノ  ヽ、_ \
   /(●) (●.) \
 /  (__人_,)    \   はあ……
 |  l^l^ln ⌒ ´        |
 \ヽ   L         ,/
    ゝ  ノ
  /   /





133 :名無しのやる夫だお:2012/09/07(金) 23:10:17 ID:U4kHkw3s0



・・・・・・え?


134 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:11:05 ID:nFYiU3fY0




              __  , -―===--===‐- 、  __
              く必}廴__     _,    _ .. ≧f必}ア三ニ=
          -=ニ三竺勹    ̄ ̄    「   `ヽ ヽメ≧≒=-
         ,イ必ナ /    ,,  / ;   |       、 Y^ヾ\
        厶斗/  /   〃  l|  !   |    、   ', l  ヾ ヽ.
            〃/  /     ||  l| i|  | ! |!  :   |¦   ヽ ヽ
        〃/  / ! ! ヽ、l|  l| }i|  | |∥ ! i :  j  !    〉 }
         〃/  ,′| | ¦`ヽ、 jjハ||  ! }i|| |¦i i :   ハ     /
        {L{..__,′ { { {_j_j_L≧xl|{ j}、ji|| ||| | }l ,′ . / /
.        `¬7メ、、 \ 云=弌 从メ≪卅ナナノノ从ハ   ∨/
          ,′}ハ i  i l}{戈::::!:::}    ヽ≧≪j乂i| |ハ  / /       ────カルメン・ポーロです。
          ,′ノノ }i  i 从   ̄       `~フノ| i| ¦  y /ハ
         ,'/ / i  l/j l|ヽ、   _'_   `ナ| i| i  / / ハ     よろしくお願いします。
         / / i| i  i¦l| j}>。、    ィァ| i| ¦ { { / ハ
        //  __」..⊥ /¦l| `ヽ≒ `Y´ア≠ア¦ i| i _≧ニニミ、
     /〃,'   ハ    `ヽ j| __ノ^ヽ`'~'゙^≠ヘ、j__j|_ノ´    / )メ
     `≒=、 { ヽ、 _      ‐- 、,≧zく           -‐ f´}//∧
        ,'\\    )  ̄ _ 二ニ=  {f必) }  =ニ二 ̄   / // ハ
        ,′ ヽ ヽ   ̄ {    /^}゙¬{ヘ、`ヽ、  / ̄  // / ハ
       ,′   ノノノ 、   ヽー<  イヽノヽ、 フ¬ー ′   {{_  ハ
.       ′ //   >‐-、    ̄ヽ/ハr'´ ̄   ハ、_,.  彡≒、`ヽ/ ∧
.    ,′//   / / ハ     Y_     / ハ´    =ヘ. 〉 } / ∧
      //   /  / / ハ         `ヽ / / ハ      V /  / ハ





135 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:11:37 ID:nFYiU3fY0




       ___
     / ⌒  ⌒\
    / (○)  (○) \    こ、こちらこそだお!
  /   ///(__人__)/// \
  |   u.   `Y⌒y'´    |  (これは……なんつー綺麗な子だお!)
   \      ゛ー ′   ,/
    /      ー‐    ィ





136 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:11:54 ID:nFYiU3fY0




 この少女こそ、未来の伴侶カルメン・ポーロであった。




         /j.::::::_イ       │   ,. l      |   .ハ. ト│ !!: !       | ヽ.        \  ヽ
        /. イ  ハ     i l│  ハ l  __   l!ハ  |_,.ィl|-j─||: │  │  │_\____  ___\_ \
       ´  / イ | |   i ! ! | l l | ! ( ⌒ゝ_| ィ_!´|,ニVノ__)从ゞ:| l. |  ,. '´ ,. --───────'
        /./ レ'| |   | !::!ニ!ハ二!二_ヽlー|/'fー'(V≦(オjノ:::∧. ∨  {  く     ヽ
      //    l l   | i::lヾ __V.=!≦ `ヽ! ` -、._`'≦乂_:/ ∨    ゝ、  ヽ     \
     //        l l ハ 丶 ゝく'´l-f:ハ          ̄`ーヽ!  Y:::.   !: \ \     \
    //        l ゝヽ  | ゝ、  ゝ-‐'           ゝ=´ Vjハ:::   !::  \ \     \
  //         ゝ  \ ハ         ヽ          ヒイ!::   !:::   \ \     \
, ' /      __ .. --ュ/ \ |  ハ         _ -_,       /!::::::!::   i:::::     \ \     \
. /  _,.. -‐_ ニ ― テ/ '    ::|  ::::ハ         ー        /::|::::: !:.   i::::::::     \ \     \
/´ , - '′   ///    .:::|  :::::/:::ゝ、             イ__::| :::::!::   |::::::::__ゝ_.. -\ \ __
 /     .// ./     .::::::|  :::/::::::::::|::>-__        r⌒フ__  ヽ:::!::   レ ´: : : : : : : : : :.\ \ \
/      //  /     ::::::::| :::イ :::::::: |::/  ノ_>ーr-√ __∠_ : : : `フヽ:::::/: : : : : : : : : : : : : :|:.\ \
    /:: '   /      :::::::::|::::/::::::::::::::,::::〉:⌒≦_ー-`V´: : : ::/: : : ∠::::::/: : : : : : : : : : : : : __ノ: : : :\ \
   / ::/  ./    :::::::::::::|:/:::::::::::::://_:_:_ rィt二フ< : : :./: : :/' ´: : : : : :----__-、_ノ : : : : : : :: : : /  )
 / :::::/  /     ::::::: __ _::::::: / ::::::: く''弋<rー' イ: : : :ー ': : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : /  /
   ::,    /  |ヽ-- ' ´: : : : : : : `ー── ⌒ くメー‐ イ: : : : :: ⌒ヽ__ : _: : : : /: : : : : : : : :: : : :/  /:
 ::::/   /   ゝ_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : __> イ: : : : ー---、: : : : : : ノ: ̄: : : : : : : : : : : :/  /: : : :
::/     /  / ⌒:ヽ: : : : : : : : : : : : : : : /⌒ゝ: : : : :.ノ: : : : : : : :/ヽ: : : : :/: : : : : : : : : : : : :/   / : : : : : : :




 一瞬にして心を奪われたやる夫は、猛烈なアプローチを開始する。





138 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:12:46 ID:nFYiU3fY0




 ム `ヽ`ヽ ∨| !
  .\ \::, .∨ r-.、
    \ ヽ ∨}:::::::j
      >` ゞミュ!
      ,    \ 、ヽ
     ,゙     、_`ハ ∨
    ノ/     ゞュ.∨
   イ    ____  `ヽ
.   |   ´_  -―-ミ   )r}
.   ゝ  '´      `ー彡リ、    やる夫には、身分もなければ財産もありません。
     ` 、    ー-ミ w,ノ     勇猛で有能な軍人というだけでした。
       ハー―ュ i´`ヾ
       ,..<≦ ̄{三rト、
 rー.: :´: : : : ヘ∨ハ {__マ}、
. : : ヾ: :、: : : : :∧∨ハ }__マム
: : : : :.∨マ: : : : ∧∨ム {__マムミ : ,
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマヘ }_マム: : マ:、
: : : : : : :.∨: : : ノ: : >ュミヽ {.マム: : :∧
: : : : : : : :.∨: /. : : : : : : / ∨}_マト、: : :}
彡'` ー -: :}: :, : : : : : : : \ ゝマハ}: |





139 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:13:39 ID:nFYiU3fY0





 結婚は、容易ではなかった。
 カルメンが15歳のときに求婚したが────



           ,. -──────‐- 、
           ,∠...--─── 、       ヽ
       /         │         |
.     /--─  ./´   u |.        |
   /     ./ , -、   r-┘       |
.   \  、_,/ /  d , v│ /ニヽ      :|
     \ =: く _ /r'  |. |ニヽl |      :|
     / u  ー-‐J′ r' | |-‐,1.|       |
.   /   __ u 、__,. -─-、 |.L__,リ      :|
  ∠   _;ー ′__,,,,,... -─  |kー'´      :|      ああん?
    <__.二.-r¬''''T ̄lヽ. ! \     │
        L.⊥-'-┴ ''~´ ̄|u|.   \     !      .娘をよこせだあ?
.          r──r───| |     \ / \
.        l ̄l ̄l ̄l ̄l~lフ  |     /
         l´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ /    /
        `フ   u   /    ./
          /____,/\   /





140 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:14:55 ID:nFYiU3fY0




               ,. -───‐- 、
.            //´ ̄`ヽ、..__,.ノ^\
             l |    ̄`ヽ. __,.ノ'"´ ヽ
.            | L._  ̄`\    / ̄ ゙}
          | r‐、} F==`   ':==ラ |          冗談じゃないッ……!
          |.| F||  `ーu゚1 u ドu〃 |
         /| `ァ1`,二ニ L、__,.」ニ二、|           どこの馬の骨とも知らん闘牛士のごときに、
      _,. イ  :| / |/r'〒〒r‐r‐r〒〒i|、_
_,,.. -‐''"´   |  |/  |. E〒〒〒〒〒〒イ  `''ー-、      大切な娘がやれるかッ……!
.        |.  |\ `ヽ . ̄ ̄二 ̄´,.イ      | ヽ
       │  |  \   `` ー-,.イ  |.    l  ヽ
         |    |   \   /  |   |.    l   ヽ
       /´二二}__    ><    |   |   ,'  r'二ニヽ.
.      // , ----} {   /| oト、   /| .∠_  / 「{゙r;ー- |
      //./ r ─‐}´ヽ/ | o| ヽ/ |   /  /  `7.{r',ニニ |
   /{ ./ / /ニソ   :| o|    |   / ./  ,{./`ー′/
     \__, イ  |      ̄      | ./ ∧  / `{   ,.イ


 ────軽く一蹴されてしまう。
 
 ちなみに「闘牛士」というのは、「出世の可能性がないこともないが
 やはり貧乏人」という意味である。





142 :名無しのやる夫だお:2012/09/07(金) 23:15:22 ID:U4kHkw3s0



この場合ロリコンというべきだろうか・・・。15歳ならもう十分成長してるよね。


149 :名無しのやる夫だお:2012/09/07(金) 23:21:31 ID:EU8ojm760



15の時に求婚ってことは、会ったのは何歳の時だったんだろ?w


155 :名無しのやる夫だお:2012/09/07(金) 23:26:12 ID:SP3YftHA0



>>149
今さくっとググってみると、割と出会ってすぐ求婚したらしいから、まぁ15歳だったんじゃね?w



141 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:15:22 ID:nFYiU3fY0




 しかしやる夫のカルメンへの想いは強く、
 それから二人はひそかに逢いびきを重ねる。




                    - -、
            r、      ● ●) ヽ
          ‐==r=´ ̄`ヽ(人__) ノ
         〃∀     ,i}=-´‐   ‐`-、
.         _ノ /      ',::i::::::::::: i::::::::: f.',
.       / /  イ  i   ハ:`:、::::::::: !::::::: |::::|
     √ ./ , ´  .:}     ハ::::ヽ:::::::::::::::: |::::j
      \/ ,'    .: :.   ' :l}__ノ:::::::::::::::: j::ノ
     , ‐ 7 ,     .:      .:/| :::.:::::::__.-‐r´
    _」/{ ,'   .:      .:ノ .| :::::::::::::::::::: |
  / {/'ノ    人    j/!、|________|,______|
    ‐イ´´"ヽ_,,ノ゙: :レ'ソレ!: :./ |:::::: |::::::::|
     /l: : : :{: : : : 〉: : : : : : : :} .|:::::: |::::::|
    ル'{ : : ∧_: :.ハ; : : : : : : /   |:::::: |:::::|
    マ人:ノ',  癶 v{、: :rイ    |:ヽ_,|::::|
    廴A  v/: : :y、_イ/lノ     |:::::: |:::|
       Ⅵ i: : /.i: : :|       .|:::::: |:::|
          / :/ ',: : |       |:::::: |:::|
          / :/   !: :.|      |::::::: |_:|
       (: : ト、 !: : ト、     ,.ハ--,メ__i
         i__i____j .'┴┘    `‐‐--'





143 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:17:05 ID:nFYiU3fY0




      ゙i:::.゙i ゙i    ! !::::::.,'
       ゙i:::゙i ゙i   | |:::::,'
        ゙i::.゙i ゙i_| |:::,'
        ゙i::゙i. V _ 1!,r'
         ンJ  (,___ 」,'
       ,r'´      V `゛             -- 、
     ,r'      ' , !                /   ヽ     そして6年後に、二人は結婚します。
     ミ        ィ、' !              |     i
    ' ┼‐-  .,  ゛`  ,'                _|     }     やる夫の熱意と意志の強さを物語るものですね。
    '' 十‐-  .,`ィ    ゙i              /ノ     イ
    f'Z|,_ .,   `!、    〉             .ノ _  -―┴‐‐-、
   /    ̄ .ー‐`下.ー 、          /           }
  /⌒>‐-,、  .` . | | /|_        {             ノ
/  /     \  / ヽ∨ `ー- 、      }   ニ=ー一   ̄`ヽ
´` ̄\      ∨  O}|    l     __{            _ノ
     \  ヽY      《.     |  / 八 _   ー=ニ二 ̄`}
       \ !|     |0    | / /|  ヘ         _xく
        Ⅵ!       |    lⅣ /│/ {          '´   )





144 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:17:24 ID:nFYiU3fY0




                       ,
             ト、       /ノ
              ', \ r-、 〃 /
              ヾ、i:}=={/ , '
                i'   Y゙      ────さて、1918年……第一次世界大戦停戦の年、
                {゙' _, '゙}       やる夫は「少佐級研修」に参加しました。
              _彡ゝ=チヽ_
               i///ハ i ハ//∧
             r゙///,∧∧////!
            ノ///|///,-,//,!|i/{
            ///ー≦}_彡/{ !/|
            `ーァ'///∧〃.{ j/,|
             //j//〃::∨∧_ノ
               ///}ヘ._/\ノ∧
                ////!´//i///,|/,ヘ.
            i////!///i///,!///,ヘ
            |///∧//,|//,:、/////,:ヘ.
            i////ハ/////j ヾ./////,∧
            ∨// |//,i./,'   `"'''ミ、//∧
            i〃  ヾ//!,:{       `ヾ{
            レ   }/ソ/i
                 {/,!/,!
                i/,j/{
                j去::k
               ノ///}ソー、
               {:::::::::/ー-='
                ̄





145 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:17:51 ID:nFYiU3fY0




 ────マドリード郊外




     _               , 、        ., 、           、             r
    'Fニ]ヽ            ,/―\___,/―\___/―\_        _   ,/:
_    l  |,ィf゙ヾ 、  ,rュ_,、 -''| l田l | rュ  | l田l |  rュ  ! l田l l `''-rュ ,ィf'゙―‐ヾ ,」 ::
: >   |,ィf'゙.___ ヾ 、_|__|___|__|_,,|_,,|_|__|__l_,,|_|__.!___,l_,,|_ゝ .r┬┐_>"゙:.
; .そ_,ィf'゙  |__|_,」 <ニlニ!ニニニニニニニニロニニニニニニニニニロニニニニニニニニニロ」  _ィ'´`^"゙:.:;
::"..;:ヘ'_'         |==|lEEEEEEE|==|lEEEEEEE|==|lEEEEEEE|==|| <"゙:.:;:::.
"゙:.:;:,”:7|三三三三_|  ||王|王|王|王|  ||王|王|王|王|  ||王|王|王|王|  || 」:":: :,”"゙:"゙:.:
:,”:"゙:.:゙':,<||―|―|―||  ||土|土|土|土|  ||土|土|土|土|  ||土|土|土|土|  ||r'::;:":: :,”l `:::.
:: :,”:"゙:.:゙そー|―|―||  ||i i i i i i i i i i|  ||i i i i i i i i i i|  ||i i i i i i i i i i|  ||゙、;:":: :,”::`"゙:
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:: _,, 、_:":: l_, ,ィ^´`^''ヽヘ<::;;..;゙r 、'^"^''ス,.|_|_||_|_,r''´::..^''=、::.::::.:r‐- 、 . |―――‐<"゙:.:
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、` 、; :::...:;;:lイ;;.;..;;;::;;:::lTTTTTTTTTTTTl三/____/^´:::;.. `、:: r┐_::.::...ミr―――――‐‐
;;.'i:::.ヽ、::;...l`''-----‐---‐---‐---‐---‐---‐--ミ:: ;.:::;..::;;..;;..:. |   |-┐|_    「 ̄ ̄ ̄
:./::.;;:; ..lヾニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ「::..:::;;..;;..:;;..;;..: .r -‐‐、, !_,,l.. -  、   _
:ノ-f'ヾニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニミ:;;..;;..:;;..;;..:;;../;::.::.::..:::f::...;;::.::.:;;:...::.:ヽr.:::::.:
ヾニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニシ:;;..;;..:;;..;;../::.:...;;;..:::...:l..::.:;;.::.:;;.::.:;;::..::l::...::::





146 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:19:21 ID:nFYiU3fY0




 そこでやる夫は、もう一つの出会いをする。




                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                  やる夫少佐かい?  >
                  ________/


       ____
     /      \
    /  ─    ─\
  /    (●)  (●) \
  |       (__人__)    |   ん?
  \   ⊂ ヽ∩     <
    |  |  '、_ \ /  )
    |  |__\  “  /
    \ ___\_/





147 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:20:33 ID:nFYiU3fY0




.    /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
   /: : /: : : : |: : : : :|: : : : :|: : | ,: : : ',: : :ヽ : :!
   |: : |: : : : : |: /  \: : /|:.: :: :ヽ: : :.|.: : : ト、:|
   |: : |: : : : /!jニニコ| :/ |:./iニニV: :|.: : : | V
  < : _: : : / 〈fエ:エi |/  レ fエエ) |./ヽ: : |
  <:: |. 小{              レ{:.| ヽ:|
   厶ヘ ハ       >     {ハ/ .V     よう、やる夫少佐。
      \_!              !
        ヽ     !ー―‐r   /         噂はかねがね聞いてるよ。
      ___,r| \  `ー―'  /
    /:/::::| \  ヽ _ ̄ ィ ´             (⌒)
  /::::::/::::::|  \   ´ ∧>、       ノ ~.レ-r┐、
/:::::::::::/::::::::|    \  /  !\::`ー- 、  ノ__  | .| | |




 それは、ミリャン・アストライ少佐との出会いである。





148 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:20:59 ID:nFYiU3fY0




             ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
              ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
               ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
                ヽ (::___:;;) /
                 _ ,'       ',. _
                   フヽ ヽ /  /l
                  ,' ヾゝ   ィフ ',      ミリャン・アストライもまた、「アフリカ派」の軍人でした。
               | _    ' l    __L_
              ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_    二人は意気投合します。
               '´   _ィl ー┴-'ヽ
              _, -':::/lレ'二ヽl:: !`. ‐‐-__
             ,-‐'´..::::::::/::| | .!| l .!::.|::::/:::::::: ',
         /|::::::::::::/:::::| ! !| ! l::: |::::::,-::::ヽ:: !
         | ', ::::::::::/ ::: | | ||. .l:,r:l,::'´/::::::.:ノー‐‐┐
         |  ::::::::::ヽ  | l || ./,r/::_,-‐'"   /
          ┌ン : ::::::::::`〉 l.! ll !:::/     ,-‐'"
         l´::::::::::λ::::::::!、:l. lレ !    __, イ
        ./::::::::::::/ !:::::::::.>'´   ̄ ̄   |
        !::::::::::::/  | /        丶 ヽ、
       / ::::::::::/  丿 !   --‐      ヽ,|    l
      / :::::::::: !   ゝ ! .__,  __、  ,!   ノ' 、___,/
     ,'  :::::::/  _,-‐'´   /   ,/   .,'l: !
     ,'  :::::::/./   _,-ァ"  ,-7  ., ヽイ!
    .,! !  ::::// . ,ィ'´ l /   /,、 l   .| _/|::!
    !. | : ::: !. `'´./ :::: !,′ / / ::::|   !:'´::: |:: ',
   ,' :::| :::/   ,' : ::::: !ヽ<´ :::ヽrヽ__ノ:::::: : |:::: ',
  ヽ : : ::l   / : ::::::: l ::::ヽ:::::: !:::::::::::::::::: !::::: ヽ





150 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:21:31 ID:nFYiU3fY0




       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \.
       /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ.
     /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
     /: : /: : : : |: : : : |: : : : :|: : | ,ィT: ',: : : ヽ: .!
     |: : |: : : : : |: /  \: : /|: : r 、 : : :.|.: : : ト、:|.      やる夫少佐、
     |: : |: : : : /!/_ノ | :./ .|:(ヽ、`\::::|.: : : | V       俺は、スペインの行く末にたいへんな危機感を
    < : 」_: : /  _   _|/  ル. \ \ \ : |        .感じてるんだ。
    <:: |. 小{   `゙''''''       ‐-\ \ \_
     厶ヘ ハ        、 r--‐-、 >、    `ヽ.      それは、今回の大戦をへていっそう強くなったよ。
       \_!  u       ' ` ‐-、 ``      `、.
   _, r´:/ : :| ヽ    -  -   /\         `、
 ´:.:.:.:./:.:.:.:.::| | \         /ヽ :`ヽ         ヽ.
 :.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:|  \ ヽ _ , ィ ´ |::.:.:ヽ: : `、        `、





151 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:22:47 ID:nFYiU3fY0




      ___
    /ノ  ヽ、_ \
   /(●) (●.) \
 /  (__人_,)    \
 |  l^l^ln ⌒ ´        |   ……!
 \ヽ   L         ,/
    ゝ  ノ
  /   /




 第一次世界大戦において、スペインは厳正中立を維持した。
 ただし、外交戦略から中立を選択したのではない。
 小国スペインが、国際社会でまったく問題にされなかっただけだった。
 このことも、やる夫など将校団の悲憤憤慨のたねだった。





153 :名無しのやる夫だお:2012/09/07(金) 23:24:20 ID:qF0Wiwt20



ぶっちゃけスペインは、状況が欧州各国の中じゃ詰んでいる方だからなあ。
植民地はモロッコしかねえし。中央集権化は20世紀なのにちっとも進まないし。



152 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:24:12 ID:nFYiU3fY0




.     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
     /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ
.    /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
   /: : /: : : 斗--、 :|: : : : :|: : | ,ィT: ',: : :ヽ : !
   |: : |: : : : : |: /  \: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ト、:|
   |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽV: |.: : : | V
  < : 」_: : / 〈  {} |/  レ  {} }|:./ヽ: : |
  <:: |. 小{   _,,.. -    、-.,_  レ{: :.|ヽ:|
   厶ヘ ハ         、     {ハ/ V
      \_!      _ '     !
        ヽ    /   `t   /      スペインがかつての栄光をとり戻すためには、
      ___,r| \  {    / /       軍事力の強化────これしかない!
    /:/::::| \  ヽ `_⌒ ィ ´
  /::::::/::::::|  \   ´ ∧>、
/:::::::::::/::::::::|    \  /  !\::`ー- 、
::::::::::::::/:::::::::∧    /二\ |::::::ヽ::::::::::::\
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ  /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::





154 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:24:47 ID:nFYiU3fY0




                       ,
             ト、       /ノ
              ', \ r-、 〃 /
              ヾ、i:}=={/ , '
                i'   Y゙       .ここで二人は、「外人部隊」の創設で意見の一致をみました。
                {゙' _, '゙}
              _彡ゝ=チヽ_      発想の原点としては、フランスの精鋭部隊として
               i///ハ i ハ//∧     名高い「外人部隊」という先例があります。
             r゙///,∧∧////!
            ノ///|///,-,//,!|i/{
            ///ー≦}_彡/{ !/|
            `ーァ'///∧〃.{ j/,|
             //j//〃::∨∧_ノ
               ///}ヘ._/\ノ∧
                ////!´//i///,|/,ヘ.
            i////!///i///,!///,ヘ
            |///∧//,|//,:、/////,:ヘ.
            i////ハ/////j ヾ./////,∧
            ∨// |//,i./,'   `"'''ミ、//∧
            i〃  ヾ//!,:{       `ヾ{
            レ   }/ソ/i
                 {/,!/,!
                i/,j/{
                j去::k
               ノ///}ソー、
               {:::::::::/ー-='
                ̄





156 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:26:23 ID:nFYiU3fY0




              _,,,..-.ー.─.-.-....、._
          二ヽ,,..::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:..、
       /::::::::``:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::ヽ
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ヾ:::::\:::::::::',
     /:::::::::::::::i:::::i!::::::::::::::::ヾ:::::,,∠,、_:::::\::::\:::::',
      i::::::::::::::::!:::::i i:::::::::l::::::::イ\\\:::::::::\:::\::',
      l:::::::i::::::::!::::i,,ゞ;::::::::i:::::::::l  >≧r、\::::::ヾ\_ r 、
      l::::::i!:::i::::l;/i ._,,\::::!、::::::l   辻ヾ〉 \:::ヾ) (ヽ、`\
     i:::::ハ::::|::::l:::i〈`(ヘ\! \:',   ゞ-′  ラ∨/\ \ \         となれば、善は急げだ!
.     l:::i l:::|::::lヾ、 弋i;) ヽ  \      ┌::ソノ   \ \ \_
      ∨ l::::l::::l:::\ "           ヘ::::/ r--‐-、>、    `ヽ
        \|\!\  ′          ∨   ` ‐-、 ``       `、
         ヾ ヾ 、    ー ´    ,   ヽ、    -\         `、
          _, r ´:`  、      , ′ 、   |  !:.:ヽ : ヽ         ヽ
       _, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.....` ー <´    ヽ  |  |::.:.:ヽ: : ヘ       `、
    _, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.| .ヽ   -、ー_'/   !::.:.:.:.:ヽ: : ` 、  _______i_
   /゙: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:./i!  | ヘ i. / 入  |\.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,, ..---┴‐,
   l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\/:.:.:.:!'! /ヽ、ヽrk'´:_,r、 イ:.:.:\/ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
   !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.l ゙'   !   !  ヘ/|:.:.:.:.:.:\/::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
  l:.:.:.:.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!   ヘ__/    |:.:.:.:.:.:.:./!:::::::::::..:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:.:l
  /:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.|    / ヽ    i:.:.:.:.:.:.:/ ヘ::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ



 ただちにミリャン・アストライは陸軍大臣に意見具申をおこなう。





157 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:27:40 ID:nFYiU3fY0




 1920年、ミリャン・アストライは念願かなって、外人部隊の創設責任者となった。




     /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
   /: : /: : : 斗--、 :|: : : : :|: : | ,ィT: ',: : :ヽ : !
   |: : |: : : : : |: /  \: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ト、:|
   |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽV: |.: : : | V
  < : _: : : / 〈  ノ |/  レ ヽ }|:./ヽ: : :|
  <:: |. 小{   _,,.. -    、-.,_ レ{: :.|ヽ:|
   厶ヘ ハ         、     {ハ,;' ((
      \_!         '     ! ( ( ヽ)
        ヽ    'ー―--    / ヽノζ       _
      ___,r| \         / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|ゝ'゙___ `i
    /:/::::| \  ヽ _ , ィ´   |          |Y__  !
  /::::::/::::::|  \   ´ ∧>、. ',       /コ__  ト、
/:::::::::::/::::::::|    \  /  ! ,r-'' ヽ、__/  !、___





158 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:28:00 ID:nFYiU3fY0




.    /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
   /: : /: : : : |: : : : :|: : : : :|: : | ,: : : ',: : :ヽ : :!
   |: : |: : : : : |: /  \: : /|:.: :: :ヽ: : :.|.: : : ト、:|
   |: : |: : : : /!jニニコ| :/ |:./iニニV: :|.: : : | V
  < : _: : : / 〈fエ:エi |/  レ fエエ) |./ヽ: : |
  <:: |. 小{              レ{:.| ヽ:|    次長候補はやる夫少佐、君しかいない。
   厶ヘ ハ       >     {ハ/ .V
      \_!              !        もちろん引き受けてくれるよな?
        ヽ     !ー―‐r   /
      ___,r| \  `ー―'  /
    /:/::::| \  ヽ _ ̄ ィ ´             (⌒)
  /::::::/::::::|  \   ´ ∧>、       ノ ~.レ-r┐、
/:::::::::::/::::::::|    \  /  !\::`ー- 、  ノ__  | .| | |





159 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:28:27 ID:nFYiU3fY0




           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ
         /       _/::::::\_ヽ
       |         ::::::::::::::  ヽ
        l  u    ( ●)::::::::::( ●)
       ` 、        (__人_)  /    う、うーん……
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\




 だがやる夫には、一つ心配があった。
 カルメンのことである。





160 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:29:23 ID:nFYiU3fY0




;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::,;;,

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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:.:;:;,,:.;:,,::;:;,,:,:,::..,. ..

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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;,;:.:;;:;:.::.,,.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;:,:.:;:.::,,..,,,...,

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;;:;;:.,;:,.:,.:.,,..,.,...:.,.:



      / ̄ ̄ ̄\
    / /     \ \
   /  (●)  (●)  \    ────そういうわけで、やる夫はもうすぐ
   |    (__人__)    |    モロッコ勤務が決まりそうなんだお。
   \    ` ⌒´    /
   /              \





161 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:29:42 ID:nFYiU3fY0




           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ
         /       _/::::::\_ヽ
       |         ::::::::::::::  ヽ    カルメン……
        l  u    ( _)::::::::::( _)
       ` 、        (__人_)  /    やる夫を、待っていてくれるかお?
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\





162 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:29:56 ID:nFYiU3fY0




       __   _..: 二=¨ミ" ̄三ニ==ミ,斗‐ァ
       ヾ=ミ`Y´   /     ヽ    `ヾツ-,
   -=ニ三≧ヽ// / ハ  ,イi|  ハ 、 i  `辷ニ=-
   ,ィ"斗匕≦彡' イ   / j / |ハ   リ )}ヾ:、  Ⅵ\
  ´ ̄/斗孑'ィ / !l  / / イ  !|ヘ  /八/,  \、 ハ
    ´ ̄ 7"イ / ! | /_人_ハ_ミ、ヽ 乂_/バi  ヽ\ ヘ、
      /イ//  i イ/ ハ {`ヽ ヾ\  リ厂リ i 八 ヽ ヾ:、
.   /, 1 //   i|/八 ハァ≠弍ミ、 ヽ人乂=≠リハ )ノ  ヽ\
  // i iハ   八  |jバ代._!.ノ `   (! 〈{くr}>j /ハヽ :} ヽ\
. / /  / // /  ヽ ハ ヘ´ ̄`     `辷彡くイ,'/ i ヽゞノ   \ 、     そう……
/ /  / // 〈  jイヾ、ヾハ     j:.    j从/ ハ ! ヾ、     Yi
! {  / / ′ イ /!| 1 ヽ \__  __       /:′{ ヾi   ヘ    | !    モロッコに行くのね……
| i ,:′ '/   八 ' i| i| i  \乂   `   /い i! ヾ:、   ヾ:、 ハヽ
i ∨  ハ / /  ヽヾ! |!ト、  ヽ \_ _ ..イ.:.:.:ハヽ ヾ  } )  ハ  }ヽ!
入ヽ /// /    } !| i| い    \ \ {.:.!|.:.:.:.:.:.:〉 \ /     ヘ / i
  ヾ ' / / _..-イ| i|!人ヾ\    ヽ ヽ辻ミ:j从ヽ.  ∨  , ,′ Ⅵ /
  \ i {/   |川ヾ:、ヾ、 ヽ   } ハ  `Y ̄`丶 ′ / /   / /
    Ⅵ: :    川リノ: :`ー-≧  ノ   ヽィミぇ_   ヽ i:/   //
ヽ   Y、 `ー-‐ナ大ー―-、: :ヽ/ 乂   ハ: :`ニ{ i   Ⅵ'  /{
      ! ` ̄ ̄厂≧、    ヽイ     i/  }: :/: :`"1  Ⅵ{   ヽ
.     l    rイ〉": : : :\  ハ.:ヽ  /  ノ:ム': : :└、 Ⅵ、    \
 ヽ  |     Y: : : : : : : :ヽ ノ.:./    /: : : `.:.:.:ァ<  ∨       \
   \j      |: : : : : : : : : }//    /: : : : : : : : : : :ハ   ∨
     |      |: : : : : : : : :〃   . イ: : : : : : : : : : : : : : :i   :.
     l     人: : : : : : : : 八/: : : : : : : : : : : : : : : : :,ノ    i





163 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:30:20 ID:nFYiU3fY0




             _,. -―‐¬ス仁ニ、
         ,. '´  _,.-‐'´ トヽ.`戈―-- 、
       /        ヽ  ヽ」  ̄`ヽ   `ヽ、
      / ,  l 、     l  l  ヽ  `、     〉
.      / / l l  |   l|  ヽ  ヽ   ヽ /
     |l ハ | l | | l |l  |ト、   \  \ ,.イ
      |l | l |l Nレ匕lヽ l| レヘ、ヽ  ヽ /ヽ |
     lN XヾV佖イ}LV | l廴}   \/ヽ、  |
     /   リヾ<メ、 ̄l r'´ヾ、 〈 \  \ ヽ、       ええ、待っているわ。
    /    <   , ′ ヽ\_入`―ーr――个-- 、
  └―‐- 、 / 冫く    ,.ィヘ、<:/ \  \ヽ  \_>
.       // /!  `‐匕冖-: :`二ニ:-‐冖-..、} ヽ/ヽ
     / / / { l   r=〉: : : : : : : : : : : : : : : `く」_   \
   /  / ハ ヾニ=扱从} : : : : : : : : : : :_:r―冖‐ミ、  ヽ
.  〈  / /  \{>斤'′: : : : : : r―‐'´: : : : : : ::r‐ヘ\  \
   \ l l    7んヘ: : : _:_: r‐'´ : : : : : : : : : ::人  ヽ ヽ







                     ______
                /           \
              /              \
             /  ――     ――  \
           /   ,.-‐-、     ,.-‐-、    .\
          /      (・)         (・)      \
            |        `ー一     ー一′     |
            |.       /     i     ヽ       |    !!
          \.     ヽ.__人__ ノ      ./
           \                  /





164 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:30:37 ID:nFYiU3fY0




            ̄>二ツ      ̄ ̄ ` ー-、
           //´ /   ̄`  --── 、 {ツ/二ニ=ー
         //   /     /   ヽ     ` く二ニ=ー
        //    /  l/\|    ||  |    |`ヽ\
       //.    /|   |   |\/   ||  | |   | |  ', ヽ
     / く   __   l | ||十ト、|\.!/L ___!/ .l | !    \\
     ` ̄ ̄`ヽ >  ゞ\く戈テミ、|/メ-≠/ミ////     ) 〉
        //   // 人| ゞー'゙ |/ ゝ伐ソj/イ/|   //      私、待っているわ。
       //.   /─- 、∧   '   ` ̄∧/l. !  //
     //    /|\:.__r=≧ 、` ´ ,. イ´ |  ! | 〈 く         やる夫が帰ってくるまで、何年でも……
    〈 く´     //|: : }: : : \} ノ´二/〈__l_,⊥L__ \\
     \\ -=/厶l: : {_-ー 「:} /´: :}/: : : ─-- 、/}. \\
     // / / ヾ: : : :〉: : :ヽ!./〉 /: :`ヽ: : : : :./ /  > 〉
    //   / / /: :、 /` ゙̄/ヾ´r─:.── ': : ´: : :/ .//
  //   / / ./: : :._{: : : : }/´: : : : : : :_{: : : : : ノヽ/ /
. 〈 く     / //: : :./ |: : : :〈: : : : : : : :/人: : : メ、 〈 〈
  \\ / / -ー/  l: : : : :',: : : : : : _:_:/ .|: : : ト、〉 .\\
    } 〉/: : :./___ノ: : : : : :}: : : :/: :/  l: : : | ',. \ \\
    |.イ: : : /∧: : : : : : : : :.//ヽ: : : : / l  |: : : :!  ヽ ヽ / /
   /} |; イ´ /  \: : : : _/: : }: : : : :\ヽ |: : : .}    //}
 /: ; イ´/ /  /: ̄´: :,.: : : : ∧: :\_:>l: : : :l   // 〉ノ
/: : :/: : ヾ / /: : : : : : /: : : :〃: :〉:/ヽ,  !: : : :',  \\<
`|  \: :/  /: : : : : : : /´ ̄/: : : : : : : : : \ ト、: : :\//   `ヽ
. | {_ノ ヾ! /: : : : : : : /ヽ_/: : : : : : : : : : : : '|: \: : : `ヽ\ / ノ





165 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:30:53 ID:nFYiU3fY0




                  , -‐ ´ ̄` ‐- .
               ,. ‐´           `ヽ、
              /: : : : : : : : : : : : : : : : :    'ハ
             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :    ハ
            ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :      ハ
           /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :      ヘ
           .i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :     ヘ
           | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :     .}    カルメン……!
           i  : : : : : : : : : : : : : : : 、. : : : : _    /
           ,.-'´ ̄ ̄`''' : : : : : : : : : : : ` ̄    ̄`'ヽ'    .ありがとうだお……!
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :     ヽ,
        /: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :      ハ
       ,i: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : :    ハ
     /´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : :      ハ
    /: : : : : : : : i': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : :   ヽ、: : :      i、
   /': : : : : : :   i: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : :   ヘ: : : :     ハ
   / : : : : : :  i : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :     ヘ : : : :     ハ
 ノ' : : : : : :  /i : : : : : : : : : : : : : : : : : :       ヘ: : : : : :    ハ




 もう、ためらう理由はない。
 ただちにモロッコへ赴任した。





166 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:31:11 ID:nFYiU3fY0




          /彡'∧ }   ,'  |  / /
          \////ヘハ_  ;  j ノ /
            ヽ>'´ j//ハ  〃' ,イ
          rー-=ニ=≦彡'イ /´./
        /ー-==テ'´    `ヽ
      ,.イ ヽハ }./!     . -‐=ミ
      } ,へヽ Y./ノ :  ,  /      ∨
     ノ \/ーツ.,{`ヽ {   ',         ∨
     ,'    Yヘノ  }、 ` jえz      ∨          1920年8月、スペインの外人部隊が正式に編成されました。
.   _zi.    ノ,イ   リ   ノ'´          ヽ         .3個大隊で編成された、ほぼ連隊の規模でした。
   ∧\___ゾ    {ノ i                i
.  〃∧ 丶 {    〔     -====-   ;        部隊長はミリャン・アストライ、
 ////∧  ノ  , -=ヘ'´  ´-===-  .   ノ        やる夫はその次長ふくみの第一大隊長として任命されます。
〃/////へ/ハ ´ /  .ーゝ--'       彡'
/////////\}  ´    \    ノ  >{           やる夫、28歳のときでした。
///////////〉        ゞwヽ,..<  ´}-===ー-
/////////,ノ         />介ー<//////////
////////    ___彡'// ̄〉ヽ'´/.:://////////
///////    /////////r' {  /.:::::///////////
//////  _,イ////////〃{  {  /.:::::////////////
/////   {//////////// r' / /.::::〃///////////





167 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:32:29 ID:nFYiU3fY0




       ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
        ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
         ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
          ヽ (::___:;;) /
         _ ,'       ',. _
          フヽ ヽ /  /l       ちなみに「外人部隊」というものの、
          ,' ヾゝ   ィフ ',       .その大部分はスペイン人でしめられていました。
         | _    ' l    __L_
       ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_     フランスの外人部隊とは、そこが異なります。
       '´   _ィl ー┴-'ヽト、
        //  V^ーく  ,ケ:::ヽ、
      , ィ7::::::ヽ、、{    l〃/:::::::ヾ:丶、
   , -:':,ィ':::::::::::::ヽ ソ   ,! ヾソ:::::::::::::ヽ::::`丶、
  r''" ''":`ヾ‐-v-‐ヘ!  li!/`ー‐v,ァ''"´:::`丶丶
  |:::、::::::::::::::::`丶、:::ヽ  f'":::, - '"::::::::::::::::::::::/:::
 〈::::ヾ:::::::::::::::::::::::::`ヽ>',:ィ:"::::::::::::::::::::::::::::::/:,r::
 ,j:::ヾヽ::::::::::::::::::::::::::::: {:▽::::::::::::::::::::::::::::::::/:/'"/
  {:::::::ヽヽ:::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::://::,ィヽ





168 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:32:59 ID:nFYiU3fY0




 モロッコの諸部族のゲリラ戦は執拗をきわめた。
 部族間に統一的な戦略はなく、いまだ組織的な独立戦争の段階に達していなかったが、
 スペインの支配を拒否する意思表示には違いなかった。




                      __________
                /                  \
               /                    |`ヽ、   ..、
              /           |ヽ、       {   |ヽ |  ヽ
             /            {  \     .i   | ゙|  .}
               /                 \  \    i   |  |  .|
           /            |\  ヽ  \ィiiiiiii}   |ii. |  .|{ヽ
          ./.     /"二¨ヾ   {.  \  >、   ヾiiiiii|   |iiii|  .|  V
          |     〃w(Ⅱ)w:  .\   \{iiネ    Vii,’  |iiii|   |.  :
          |      ゙ヾ.._.二.,,_'i}:    ヽ   叉i   V}   |iiiii|   |  |
          i   (iト、              ヽ   V}    ヽ  ヽ’  {   }
         .ィi    { .{iii{エエエエエエエエエエエエエ∧   `          ’  |
       /  \  ゙ ヽエエエエエエエエエエエエエエ∧             i  |
      /     `ヽ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ }               {
     /                          i               i
  ./                             {               |
. /                           ヽ             /





170 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:33:32 ID:nFYiU3fY0




 その激戦の中にあって、やる夫の勇猛さは群をぬいていた。
 外人部隊は、いつも激戦の地に、尖兵として派遣されたからである。




        ヽ三三三三三三三三二\
     ミミヽ {:::: \三三三三三三二=ヽ
   /三三ニ  \__ ̄三三三三ニ/
ニ/三三三ニトゥ/  乂三二~★   /
三\三三三ニヽ{  ( ● )三三三三l}ー‐、
三二\三三三ヾ    (__人__) =="三三l}
三三三\三三ニヽ    ` ̄´    /三三ニ/ヽ
三三三三\三ニ \  ー /三三ニ/三ヽ
三三三三三\三三 `ー―三三三三/三ニ》
\三三三三三\三三三三三三ニ/三三/
三\三三三三三ヽ三三三三ニ/三三三t、
三三\三三三三ニ\○三ニ/孑'三三三三ヽ
三三三\三三三三三三三 {l三三三三三ニ/,
三三三三ヽ三三三三三三/三三三三三三/
三三三三三/三三ノ三ニ/三三三三三三l}
三三三三ニ/三三/ニ /三三三三三三三l}





178 :名無しのやる夫だお:2012/09/07(金) 23:39:34 ID:U4kHkw3s0



戦闘で常に勇敢に活躍してたっていうのがヒトラーやスターリンとは違うね。


171 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:35:17 ID:nFYiU3fY0




 やる夫は、戦地にあって鉄の規律を維持するために、
 しばしば銃殺刑を執行した。




     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
    /: : :             \
  /: : : :            \
/: : : : : :               \
: : : : : : : :.._        _      \
: : : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒`        |
: : : : ::;;(( ○ )::::ノヽ::::::( ○ ));;:::   |    命令違反、敵前逃亡、
: : : : : : ´"''",       "''"´        |
: : : : : : . . (  \j /  )/     /    ほかにも部内の規律を乱すヤツはぶっ殺してやるお!!
\: : : : : : :.`∨トエエイ∨     /
/ヽ: : : : : : : :∧エエ∧: : : : : イ\
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´         \
: : : : . : : . : : .                   \





172 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:36:33 ID:nFYiU3fY0




.     /: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : \
     /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
.    /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
   /: : /: : : 斗--、 :|: : : : :|: : | ,ィT: ',: : :ヽ : !
   |: : |: : : : : |: /  \: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ト、:|
   |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽV: |.: : : | V
  < : 」_: : / 〈 (・) |/:::::::レ(・) }|:./ヽ : |
  <:: |. 小{   _,,.. - :::::::::::、-.,_  レ{: :.|ヽ:|
   厶ヘ ハ   ::::::::::::::::::::、::::::::::::::: {ハ/ V    やる夫!
      \_! u     _ '     !
        ヽ    /   `t u /        むやみに銃殺刑を執行するんじゃない!
      ___,r| \  {    / /
    /:/::::| \  ヽ `_⌒ ィ ´           銃殺刑の執行はあくまで、陸軍刑法の重大な
  /::::::/::::::|  \u  ´ ∧>、          違反があった場合のみだ!
/:::::::::::/::::::::|    \  /  !\::`ー- 、
::::::::::::::/:::::::::∧    /二\ |::::::ヽ::::::::::::\
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ  /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!





175 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:38:03 ID:nFYiU3fY0





 しかし、やる夫がこの命令を厳密に守った形跡はない。




       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((●)) ((●))゚o \   分かったお……
  |     (__人__)    |   .これからはそうするお。
  \     ` ⌒´     /
建前
──────────────────
本音
  /      ,,-‐'、      \
  |     | |  |      |
  |     | |  |      |
  |     | |  |      |
  |     | |  |      |   (冗談じゃないお! 誰が守るかお!)
  |     |r┴-|      |   
  \::::::⌒(~~人~~)⌒::::: /
   o。((●)) ((●))。o
     \~ノ  ヽ´~/
        ̄ ̄ ̄





176 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:38:52 ID:nFYiU3fY0




                 ̄ ̄ ̄`ヽ
          /            ヽ
         /                ',
           i                 !
        i                , ィ´j  l       (やる夫たちが今相手にしてる
         l            、,ィ´ ゝ'ィ   ト、      あの蛮族どもは、平気で死体を切り刻むんだお……)
          l    ___,ヾ, ヽイ、 ` ー‐   j  ヽ
        !    ゝ、_!ソイ      )   /    ヽ
               {    )ー‐'   /      ハ
         ヽ     `ー '´    ィ´        l
          ハミ≧ー ___ ,, ≦         l
        /                       j





                      ____         ',
     __,,...-‐'''"´       .γ´      `ヽ       ',
   ./   ,,...., ヽ                        l
   l   (::::0::}  Y                            l
   ':,    `ー '   ノ         `ー――――''´        l     (それに比べれば、
    ` ―――‐/    `Y´     ヽ
          /      i      ',               l     やる夫なんて甘いモンだお……)
          .{        .l      }               /
         乂      .人     ノ              ./





177 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:39:26 ID:nFYiU3fY0




        >- ' ´ ̄ >‐|:::::::::::::::::::::::::::イ   ノ /
     > ' ´    ,,,xxz/::::::::ト:::::::::::::::::::::::/::∨;,//
   /     /;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i 〉
  , '        , ' / ,'  ゙x:::::::::ゝニ二ニソ::::;;::::ノ./
/     ,,,/ , '   ,   \_::::::::::::::I´∨〈`v'ヽ
   ,,,.-‐´ , '  _{_    '''''====ゝ 丶ヘ \l
_,,,, - ‐ ' ´   , '  ,イ `ヽ、       ヽ ヾl、_!
           シ  ト-、       ,- \ \゛、
           ,'   ゞ_〉、       /〉 、`"ー  Y
          ィ'      `';.     'ワ"、 ̄`  " l     ある日のこと、ある兵士がひどい食事に腹をたてて、
         _ゝ      ..    / イ;ト<-    l     それを上官に投げつけるという事件がおこりました。
          _゛ニ_‐-   "゛   `´  l`   _}
          >'´::"゙ッ、  ヾ__ノ' ==キ{、   _L、   
         /:::::::::::/::::| テx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__  ソ ト
     , - '  : : : :::/::::::| l 一` サ゛´ー〉::::::::/k_//::::\
, - ' ´  . . : : :::::::::l:::::::::l `―'´! l>-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ  . . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l ,'   //  /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ レ-‐./:::::::::::::::::\::::::::::::::::::
 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈 7/:::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::
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 ム `ヽ`ヽ ∨| !
  .\ \::, .∨ r-.、
    \ ヽ ∨}:::::::j
      >` ゞミュ!
      ,    \ 、ヽ
     ,゙     、_`ハ ∨
    ノ/     ゞュ.∨
   イ    ____  `ヽ
.   |   ´_  -―-ミ   )r}      これを聞いたやる夫は、全員に非常招集をかけて
.   ゝ  '´      `ー彡リ、     銃殺刑を執行しました。
     ` 、    ー-ミ w,ノ
       ハー―ュ i´`ヾ
       ,..<≦ ̄{三rト、
 rー.: :´: : : : ヘ∨ハ {__マ}、
. : : ヾ: :、: : : : :∧∨ハ }__マム
: : : : :.∨マ: : : : ∧∨ム {__マムミ : ,
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマヘ }_マム: : マ:、
: : : : : : :.∨: : : ノ: : >ュミヽ {.マム: : :∧
: : : : : : : :.∨: /. : : : : : : / ∨}_マト、: : :}
彡'` ー -: :}: :, : : : : : : : \ ゝマハ}: |





179 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:39:50 ID:nFYiU3fY0




                      ',:::| |_ / /.::/
                      ヽ!「 _ __V ./::/
                       ',」 ___,)  レく
                     "´ V      `ヽ        外人部隊の鉄の規律は、
                         ! , '     ヽ      宿命的に無制限な残酷性を生み出しました。
                       ! ' ,.ィ        ミ
                        ',  `"  ,.  -‐┼ '     やる夫はもともときわめて冷徹な人間でしたが、
                        /    ィ´,.  -‐十 ''     モロッコ戦争における外人部隊の経験により、
                       〈    ノ´   ,. イ ')ヽ    ますます非人間的な人格が形成されたのです。
                        `ーく_   ,.イ ´   / \ __
                              i: .ー ´   ,.ィ ´       冫、_
                        , -‐くl: : .   .:li⌒ヽ      /   `ー 、_
                       /    ヽ: : . . : ll.:.:. iゝ.._  / ,   ´ ___ミ:、
                      /     /iヽ: : : : 〃 /   ヽ/ ///    ヽ
                     /.- ⌒ヽ  ,': :! }: : /' /.  / /  /´/  __    l
                   /.:.:.:.:... ...:.:} l : : : : ,'  !   /  l  /' ´  /     l!
                     l     .:.ヽ !: : : : i  ,.....ェzzzzェ....、    /.       li
                      li         \: : .ィ尖:圭:圭:圭圭尖:、 /         l',
                     l',  .         !: ,:勿汐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:弐小!          l 〉
                    l ', .:i       爪汐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i弐小      _    l/
                     l ヾl         {圭:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:圭}_- ― \  l′
                    /l ヽ::j.  iニ.、   {圭i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:圭}.   ̄ ̄ ー 、!
                 { i|  ヾ.   l _j ,  守弐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:沙汐 、      ノ
                  ヽヽ  ト\. !.   ',. i.守弐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:沙才'  `┬‐ ´ ̄ !
                  / \l ` \.   ', ! `守:圭:圭:圭:才´ ,.‐´  ,' !     i
                   l   ̄.l    r‐-、 ソo,. -' .― ̄ ̄   >-<⌒ l i   /
      _           /     l、.  ゝヽ \`  ゝ `) \ , -'、 ノ )ヽ l !  /
       lil:::: ̄::::―::...._ /ヽ    l、ヽ.  \  ` ̄  \   `  、 \. _ノ./!/





180 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:41:48 ID:nFYiU3fY0




 1921年、モロッコ戦争は急速に危機の様相をおびてきた。
 ベルベル族を糾合したアブデルクリムというゲリラ指導者にてこずることになるのだ。




           ',   \  / ,.,-‐-,.,., , ,.;:-‐-:;.,__  "''‐-,.,., /  ./!
            \   y´ '''" /二三i/.,.,.,,__  \ ̄""'''‐-,.,.>//
             \/    // /ヽ/´´  \  \  ,.,.:''" / ./
     ____  ,.,-‐7´.,.,.-‐''"/  ./       i 〉\  ','    ̄_./
     "''‐-,.,., ̄   //    ./  ,(_     :  ., ,ヘV´i\. ',∠二_
           "''‐-.,/´ ,.,..-‐'/ ,イ∨.,_ "' : .:' ,イ .|).ノ. \!___  ̄\
 .            _フ´   / /‐i^(', ヽ\,,_.:,/‐' .!ィ) ',、二> ¨ ̄ ̄        ,,.,.,.,.,....
       _,.,.-‐''"   -‐‐i /,,,... ヽ、',   ̄ !ヽ,ィ  i¨  ',  \    ,.,.-‐‐'''""""'''''‐-.,.,
        ̄¨""''''''''''''''''''"i/´ / /U l',  ┌`´ 」 /    ',::... ,.,>/i":
                / ./i _i  : i \ ¨ ̄ //   ,.,.,.=''/..:::::
                   // ,,'/ i  i .i  \__/_i__><"∠-‐--:;:;;
                 '" _/ ..,. .i  j _i!,.,..-二..;:;-‐'"  >      \
              ><..:-‐‐''">‐''ニ-''""   ,.-‐''"
      ,.,.:;:‐''"">''"く  \_,.,.;:-‐'''"   ,.:;-''""          ''''''''''::,,
    /,.,.,:;-‐フ´    \  (⌒)ノ  ,.;:‐''""                  ヽ::::;:;:-‐‐‐‐-
   / ´  / ̄      .\.  ̄ ,.;:‐''"                   ,,,,,,,, :/ |
 /   /            _ヽ/                 (二)     '''i  ',
/    /            i                         ', イ





181 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:43:05 ID:nFYiU3fY0




 やる夫の大隊が特命をうけて、セウタ港まで遠征したときに、
 驚くべきニュースに接する。




     ,ィ, (fー--─‐- 、、
.    ,イ/〃        ヾ= 、
   N {                \
  ト.l ヽ               l
 、ゝ丶         ,..ィ从    |
  \`.、_  __ ,. _彡'ノリ _,.ゝ、  |         ∧
   `ゝf‐ゞ゙ujヾ二r^ァuj< y=レヽ.     l\ /
.    |fjl、  ̄.リj^ヾ.)  ̄  ノ レ リ   __|  `
    ヾl.`ー- べ!゙‐ ` ー-‐'  ,ン   \
      l    f,.ニニニヽ u /:|   _∠,   大変です!
       ト、  ヽ.__.丿  ,イ |     /
     _亅::ヽ、 ー   / i :ト、    ´ ̄|
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、   l/、  ,ヘ
    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l       ∨
   ヽl \\‐二ニ二三/ / /





182 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:43:33 ID:nFYiU3fY0




         N /i/´ ゙ ̄ ̄``ヾ)_      ∧  /
        Nヾ ゙        ゙ヽ   |\/ ∨l/
       N゙、            ゙i _|`
       N゙ゞ            .! ヽ
       ゞミミ、  ノ,彡イハヾ、  i Z    東部地域、アルジェリアとの国境方面で、
       ー-r-==、'リノ_ノ_,.ヾミ,.ィ,ニi ヽ
.        {i `゙';l={゙´石ゞ}='´゙'r_/ 〈    奇襲をうけたわが軍が総くずれになり敗走中とのことです!
.        ` iー'/ ヾ、__,.ノ  /i´  /
          !  ゙ニ-=、  u / ,ト, ∠_   
           ヽ、i'、_丿 /// ヽ /_
        _,.ィヘヽ二 ィ'_/ /  ゙i\|/Wlヘ
  -‐ '''" ' ̄/ i ヽ_./´   ./    .| `\   ∨\
      /  /ィ´ ゙̄i   /   ir=、  l'i"ヽ、
     ∠__,,..-イ i   /\_,イ,=-、 i 、,.ゞ、 | ゙'"ヽ \
!     .i-'´  ,i | ./`゙'i'   /i_.!._,..ヽ<!  ゙i、゙i.  =゙!  \
!    |   .,i゙::|/  .|  ,/::/-i   ゙i ゙i 三゙i ゙i   | /⌒
i/   .|   ,i゙:::i'    | ,/ ::/= .|三. ゙i/.|   .| .|  .ij:.
.l〉   |   ,i゙ :::|   .!' ::::i゙'i  ト.  ゙i | _,.. V =,!
 !   |  ,i゙ ::::|   / ::::::| l= ヾ!.._ ヽ」 "´;i  :.:i ./
. |   .|  .,i ::::::|  ,/::::::::::|  ヾ:.:. ヾ::" ゙     //
│   |  ,i::::::::| ,/ .::::::::: |   ゙i.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/,ィ'"´
.|     |  i::::::::,イ::::::::::::::::|   /ト、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::,ノi|Y





183 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:43:56 ID:nFYiU3fY0




                     ______
                    :/ '⌒ヽ  ; '⌒゙\ :
                  : /        ∪     \ :
               / /´  `ヽ   /´  `ヽ \
               : /  (   ◎ l  ιl ◎   )∪\ :
             : /  ιヽ_  ∪ノ   ヽ∪ _ノ  ;  \    なッ!?
            |   ;  ''"⌒'(    i    )'⌒"' ∪   | :
             : |  ∪      `┬─'^ー┬'′       | :
               :\    ι    |/⌒i⌒、|  ι     /
              \/⌒⌒ヽ !、__,!    U  / :
                 : /      〉、____,,       \
              : /      /             ヽ :
               : |         |             ,     | :




 敗走した地点の名により、「アンヌアルの大敗」と呼ばれる。
 やる夫はただちに東部地域の拠点メリーリャに急行した。





185 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:44:19 ID:nFYiU3fY0




 1921年9月には、スペイン側の反撃作戦がおこなわれる。




                    -―-
                 /         `
                   '              \
                /              、
              '                  }>,
            /  \    /       イ /
              /_i ( ●)  ( ●)   /: : /
             \ `ー、(__人__) r―. . ´: : : :.人
              \: : ヽ`⌒´  !: : : : : : :./: : .\
                    )--},不 ̄ )--― ´: : / ̄ \
               /: : /丶 :: ` 、{:.: : : : :.: :/: : : : :.:.-'、
            /.:.: : //:::::::\:: .i: : : : : : /: : : : : : : : : : \
             /: : : /´:: ○/___i: : : : : : ヽ : : : : : : : : : : : \
              /: : :./:::::::::/ ̄ ̄|: : : : : : :.:.\: : : : : : : : : : : '、
            ./: : :./ :: /::::::::::::: |:.: : : : : : : :.:\.:.: : : : : : : : :.:\
          /: : :./ イ:::::::::::::::::::::: | : : : : : : : : : : : \:.: : : : : : : : :.:.\
          イ: : :./ ::|:::::::::::::::::::::::|: : : : : : : : : : : : : :.\__/: : : : : : :.i
      /: : : : :./::::::::|:::::::::::::::::::::::::. : : : : : : : : : : : : : : :.|: : ̄.: : : : ::.:.:|
     /: : : : : : /::::::::: !::::::::::::::::::::::::: ! 、: : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : |
    /.: : : : : : :.:/\ :::: |:::::::::::::::::::::::::::|:: \:.: : : : : : : : :.:.|: : : : : : : : : :|
   ./.: : : : : : :.:/ヽ. ` . !_____|___.\: : : : : : : : :.|: : : : : : : : : :.:|
  /.: : : : : : :.:/  `  __________\ : : : : : : |: : : : : : : : : : |





186 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:45:11 ID:nFYiU3fY0




: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : |-|l―|-ヽ-: : : ヽ: : : : : : :\: :.\
: : : : : : : : : :/\: : : : : : : : :.:|: ハ :|  \: : : :ヽ: : : : : : :.ヽヽ:.\
: :|: : : : : : :/ /l: : : : : : : : ハ:l  |:|二二、ヽ: : : l: : : : : : : : ヽ\: \
: :|: : : : : ://   |: :|: : : : : :j |:l  |:|     ∨: :ト、: :\: : : : :l  \|
: :|: : : : : :|' |   .|: :!: : : : :./ .リ  レ ミ==≡〉:.:.| ヽ: :ヽ: : : :|
: :|: : : : : :| .|   ´l: :|: : : : /              ';.:j   ト|: :|ヽ:.:.:|
: :|: : : : : :|     |ll:: : : :/    三 ."    V   l ヽ| ヽ :j
: :|: : : : : :|     lハ: :./;;    \ ゛'         l }|  V
: :ヽ: : : : :|    ノ/V       ヽ         |_/j
: :: ::ヽ :: : lr‐、_,/ "        . j      U  |_ノ
: :: :: ::ヽト lT~ "  ,   ,                  j
: :: :: :: : | \l     ;;;      ,==ヾ、       /
: :: :: :: : | | |  ;;;          /_,-‐"^ヾ     /
r―― | | |  ″        | |       `ー-/
ヽ  ̄ヽ l | |            | |        /




 反攻第一日に、ミリャン・アストライが重傷をうけて、
 指揮権をやる夫に委ねた。





187 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:45:32 ID:nFYiU3fY0




 東部戦線のたて直しは困難を極めたが、
 やる夫指揮下の外人部隊の獅子奮迅のはたらきもあり、
 モロッコ駐屯軍は失地回復に成功する。




               _______
    :/ ̄| :  :  ./ /  #  ;,;  ヽ
  :. | ::|    /⌒  ;;#  ,;.;::⌒ : ::::\ :
    | ::|:  / -==、   '  ( ●) ..:::::|
  ,―    \   | ::::::⌒(__人__)⌒  :::::.::::| :
 | ___)  ::|: ! #;;:..  l/ニニ|    .::::::/
 | ___)  ::|  ヽ.;;;//;;.;`ー‐'ォ  ..;;#:::/
 | ___)  ::|   .>;;;;::..    ..;,.;-\
 ヽ__)_/ :  /            \




189 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:45:56 ID:nFYiU3fY0




             ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
              ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
               ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
                ヽ (::___:;;) /
                 _ ,'       ',. _
                   フヽ ヽ /  /l
                  ,' ヾゝ   ィフ ',        ミリャン・アストライから指揮権を引き継いだやる夫は
               | _    ' l    __L_     その後もかずかずの武勲をあげ、「外人部隊のエース」と
              ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_     呼ばれました。
               '´   _ィl ー┴-'ヽ
              _, -':::/lレ'二ヽl:: !`. ‐‐-__
             ,-‐'´..::::::::/::| | .!| l .!::.|::::/:::::::: ',
         /|::::::::::::/:::::| ! !| ! l::: |::::::,-::::ヽ:: !
         | ', ::::::::::/ ::: | | ||. .l:,r:l,::'´/::::::.:ノー‐‐┐
         |  ::::::::::ヽ  | l || ./,r/::_,-‐'"   /
          ┌ン : ::::::::::`〉 l.! ll !:::/     ,-‐'"
         l´::::::::::λ::::::::!、:l. lレ !    __, イ
        ./::::::::::::/ !:::::::::.>'´   ̄ ̄   |
        !::::::::::::/  | /        丶 ヽ、
       / ::::::::::/  丿 !   --‐      ヽ,|    l
      / :::::::::: !   ゝ ! .__,  __、  ,!   ノ' 、___,/
     ,'  :::::::/  _,-‐'´   /   ,/   .,'l: !
     ,'  :::::::/./   _,-ァ"  ,-7  ., ヽイ!
    .,! !  ::::// . ,ィ'´ l /   /,、 l   .| _/|::!
    !. | : ::: !. `'´./ :::: !,′ / / ::::|   !:'´::: |:: ',
   ,' :::| :::/   ,' : ::::: !ヽ<´ :::ヽrヽ__ノ:::::: : |:::: ',
  ヽ : : ::l   / : ::::::: l ::::ヽ:::::: !:::::::::::::::::: !::::: ヽ





190 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:46:50 ID:nFYiU3fY0




 モロッコ戦争の活躍により、やる夫の知名度・人気は一躍高まった。
 休暇帰国のおりには、国民から熱狂的な歓迎を受けた。




              ,っ - -、
              i {● ●) ヽ
              ヽ.(人__) ノ
                ヽ     \_
.               〉      |-'
                ιー   J







                                         f¨゙!
:┐         n /〉               <ヽ          /^〉'
 !         }”/              ,、  <`ヽ        ./:::/.,、
⌒!ィ        f¨゚{             <´ 'ヽ Vハ   |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、  _ /¨>  r-‐,、 <⌒!
::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒',
/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVイ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ<! V_::|  ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/  / > ¨⌒ヽ:'.  V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
\f':!::::::::::::::::::l ハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:'   V::::::::::{ .}  .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
  ヾ!,、:::::::::__/_/  ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ   V!::::::::::::::::::!:/  ./:::::::;:::Y  /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./:::::
    `Y゚ ̄    _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ  `!:::::i:::::::::::|'   /:::::::/L_|   ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”::::::::
、       f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|   ヽ .|:::::l::::i::::::|  /:::::::::|  >- ._  }}   |:.: |ヽ:::::::





191 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:47:26 ID:nFYiU3fY0




 国王アルフォンソ13世も、マドリッドの王宮で引見して
 その功績を激賞した。




                         /ミ了`ー- 、::::::/:::::::::::::::::::::::: ̄:::::`::::―‐
                          lミミ   (三シ`‐---  ___:::::::::::::::::
                           lミシ  ,.        ヾ三)    }三三三
          |  /            fi7  . "  `、 :     _ _    ヾ三ミ三
      ,\__ノし//             .| !  ' 、==z、ヽ|:  , '"  丶   `}ミミミ
     /  ..)/⌒                  |i|  ` `二彡/    、ー==、、:   |ミミミ
      ̄ ̄   l⌒\           lリ      _/     `二ニ``   |ミミ/
            !   ヽ  .,. ''´ ̄ ̄ ̄`ヾ!:、    f´'′  :^ヽ        ,.lミ/       よくやったでおじゃる!
..         /   //         l ` :r '´`^'、__,.-、ノヽ、    ,. " }シ 
        /⌒ト、/.       _,. -‐ '゙´ヽ { 、-- 、:.:__   ヽ...  '   /}\      褒めてつかわすぞ!
    r-='´     ヽ _,. -‐ ''"´     /,ハ ヾ`ヾエエェェェ>-     , 'ノ   ハ、
     |    _∠ ノ |        ,. -, {{(  ヽ `丶`二ニ´      /´   | |
 ,. '´} ⌒´     `V        i //ヽヽ、 ,ヘ          , '´     //
'´   〉       -‐く        、ヾ、 \\| ヽ、       ,. -,:'´     //
    ヽ   ̄      /         /ヽ、``ー`、_`丶>---_彡'"´     //
    ハ      /|/      /   ` ‐- 、` ‐--`ニ==----――'´/





192 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:47:47 ID:nFYiU3fY0




            ゙i:::.゙i ゙i    ! !::::::.,'
             ゙i:::゙i ゙i   | |:::::,'
              ゙i::.゙i ゙i_| |:::,'
              ゙i::゙i. V _ 1!,r'
               ンJ  (,___ 」,'
             ,r'´      V `゛
           ,r'      ' , !
           ミ        ィ、' !      国民的英雄となったやる夫を、
            ' ┼‐-  .,  ゛`  ,'      上流階級の人々も、しがない小市民出の野心家などと
             '' 十‐-  .,`ィ    ゙i      .軽蔑することはできません。
           、  .,   `!、    〉
         '´::::::::::::::: ト、  _ンー`      カルメンとの結婚も、時間の問題でした。
       ,. '´--、:::::::ヽ:::メ'´`iT〈 ,ィシ´
       /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽノ、 ヾ
      ハ、:::_::::::゙';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
     ,/:::::_::::,-::::::',::::::::::l__;vヘl ',
    /::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::`ヽ、:ヽ ',
   /、:::::ニニ二二フ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.  /::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
 /:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll





193 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:48:19 ID:nFYiU3fY0




 まさにその頃、1923年9月13日、バルセロナ総督であったプリモ・デ・リベーラが、
 突如政権を奪取して独裁制をしいた。




              _,.、--‐‐‐-- 、,
            ,ィ'´ _,.、--‐‐‐- 、._)
           (,.ィ'´ _,.、 --@- 、.,l
            レiニ、-‐_,ニ--ニ,'_‐i、
           ノヽ-‐''>o、 , ,ro<{´
           l ( ' '´`''''''",  i`'''"`l
           ゞ,  :. _'ゞ=ニこニ=ツ {
           l' '   `゙`'ニニニ'" ノ    ,.__.,_
           ゝ.,_    `~~´' ノ フ""フ/// `゛゙`'i、,
      _,rm-‐''"ゞi i``'>‐-‐-r‐'"彡"    ̄       `i、
    ,ィ'´///.  ,--'`フ`゛゙`'"´彡"      /         `、
   /.   ̄   フ ァ┘;彡" ___, _   /           |
  l  ,i     i ̄;彡"   l//丿/ /   l           ゝ
  l /     ;彡"     ,d/ノ△-/  i, l            ヽ
  / /   ,;;彡"      (_ノ (__丿  'l l             'i




 国王の黙認の下おこなわれた、無血のクーデターである。





194 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:49:56 ID:nFYiU3fY0




 ただし、やる夫は、このクーデターにはあまり関心をもたなかったという。




              / ̄ ̄ ̄ \  ホジホジ
            / ―   ― \
           /   (●)  (●)  \   .ま、別にいいんじゃないかお?
           |     (__人__)      |
           \   mj |⌒´     /
              〈__ノ
             ノ   ノ





195 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:50:20 ID:nFYiU3fY0




       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ー)  (ー)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |    mj |ー'´      |   なんせやる夫は今、それどころじゃないんだお。
  \  〈__ノ      /
    ノ  ノ




             ____
            /⌒  ⌒\
          。o(゜>)  (<゜)o 。         だって10月には、
         /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
          |     |r┬-|     |   て    待ちに待ったカルメンとの結婚式があるんだお!
         \      `ー'´     /( `´) そ
        /           \ノ ノミ
        |\ \・      ・ \____ノ





196 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:50:58 ID:nFYiU3fY0




 プリモのクーデターのすぐ後に休暇帰国の機会にめぐまれたやる夫は、
 10月21日にカルメンとの結婚式を挙行する。




        †
        ||
      /'i,ヽ
     / ..;;;i:::::;\
     | ̄ ̄| ̄ ̄|
     | l⌒l | l⌒l |
     | |...::l | |;;;;;l |;;:ヽミゞ;;    ゞ;:;:ヽ
  ミゞ;;;|  ̄ |  ̄ |;:;ミ__ヽミゞ,,_;;:ヽ_;:ゞ;;____.____ ミゞ;;ミゞ;;
ヾ;:;:ヽミ;;| l⌒l | l⌒l |;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;; ゞソミゝミゞ;;ヾ;:;;:
  ミゞ;;;| |....:l | |;;;;;l |;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;ヾ;:;;:ヽミゞ;;ソゝミゞ;;
 ヾ;:;ゝ | |;;;;;l | |;;;;;l |;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;ヾ;:; ミヽミゞ;;ヾ;:;;:
 ヾゝソ | __ | __ |;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;;;;;;i;ゞゝヽミ;ソミゝミゞ;;
  ミゞ;;;| LLl | LL;;;|    __    .__    __    .__    .__  |ミゞ;;;:;ソソミヾ;:;;:
   |i| | LLl | LL;;;|   i_i_l   i_i_l   i_i_l   i_i_l   i_i_l | |iソ ヾ;:;;:i;i
   |i| | LLl | LL;;;|   i_i_l   i_i_l   i_i_l   i_i_l   i_i_l | i;i;:ヽ_;:ゞi;i
iliiliiliiliililiiliiiiliiliiliiliililiilii|         |iliiliiliiliililiiliiiliiliiliiliililiiliiiliiliiliiliiliiliiliili|;:ヽ_;:ゞ
iliiliiliiliililiiliiiiliiliiliiliililiilii|           |iliiliiliiliililiiliiiliiliiliiliililiiliiiliiliiliiliiliiliiliili|;:ヽ _ヾ;;;
"''"'''"'" '"''"'''"'" '"''"'''"''"'''"'"' "''"'''"'"'"'' "'''"'"'"'"'"''"'''"'" '"'"''"''
     :  :::
           '"'''         ::: "'"''  "'''"  '"'





197 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:51:36 ID:nFYiU3fY0




 結婚式は、カルメンの故郷オビエドの教会でおこなわれた。
 花婿は30歳で、花嫁は21歳である。




                         }  /´ヾ.     ii:::::::::::::::i i           \
                        /  .iソ::::ii      ii:::::::::::::ノノ            ヘ
              rvヘ    ______ /   i;::::::ii     ヾ-‐゙´´ ヘ           ヘ
       ____ {`ヽ}'-=´─== 、{    ヽノ'               i.               i
       >―-ァ ≧f=       i    i.    i             }           }
      / ,二///| ,' 丶、    {    {.   ノ\_        ノ           ノ
     / /∠>く |/  l|l l ∨!  ヘ.    ゙ー-'´--- `ゝ-――<´          ノ
 ,. =≠'´ ̄丁ヽ、__) ′ ; lハ | ト」 |\ l \                       /
〃  /  / ̄       /l | 弋圷ミx { (^Y! \                   _. -‐ ´ハ
′  { /        / ! l ==ミ ヽN|斥示、> 、_ _______ _/     / ヽ
   ∨      ′  /  ハ!       {{r迂}7 ,′    / ∧   / /      /   \
    /     /   〃 l| l|        / ヾイl/レ′  , ィ  //!   ' /     /       \
.   /   /     〃  人 l|     ` 、  (廴_,...-ァー'´ /  ,′ } /        /   ,..-:――::¬
. /  ∠ -―‐-< /ー:/ハ     , イ /:: /   /  /   /         /  /::.::.::.:_:_:_:_:_:_
´   r个ー-、 : : : : : : `ヽ::/∧:`‐ァr</ / /:: :::/   /  /  / _      / /::.::.::.:/
  / | : : : :`ー'⌒): : : ∨: : `7ク/ /`ヾ、:::,'   /   「ヽ 7 /  ヽ、   レ'::.::.::: /
  ,′!: : : : : : : : { : : : : }`ヽ、{::〈 ̄´: : : : :`二フ//ヽ |  / 〈     \  ,'::.::.::/
// ,' l : : : : : : : : :`ー-v' : : : r行h: : : : : : : :./}   / ! ′ ヽ     /∨ ::/
/ /   ヽ、: : : : : : : : .:└-ヘ: {ヾ彳}: : : ; : -‐'ノ   く  」/    〉 /::.::.:::/





198 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:51:53 ID:nFYiU3fY0




                       ,
             ト、       /ノ
              ', \ r-、 〃 /
              ヾ、i:}=={/ , '
                i'   Y゙         新婚気分に浸る間もなく、
                {゙' _, '゙}          やる夫はモロッコの戦地に帰任します。
              _彡ゝ=チヽ_
               i///ハ i ハ//∧        ミリャン・アストライの後任として、
             r゙///,∧∧////!       外人部隊の指揮官(階級は中佐)としての帰任でした。
            ノ///|///,-,//,!|i/{
            ///ー≦}_彡/{ !/|
            `ーァ'///∧〃.{ j/,|
             //j//〃::∨∧_ノ
               ///}ヘ._/\ノ∧
                ////!´//i///,|/,ヘ.
            i////!///i///,!///,ヘ
            |///∧//,|//,:、/////,:ヘ.
            i////ハ/////j ヾ./////,∧
            ∨// |//,i./,'   `"'''ミ、//∧
            i〃  ヾ//!,:{       `ヾ{
            レ   }/ソ/i
                 {/,!/,!
                i/,j/{
                j去::k
               ノ///}ソー、
               {:::::::::/ー-='
                ̄





199 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:52:10 ID:nFYiU3fY0




     ____
   /      \
  /   _ノ ヽ、_.\
/    (●)  (●) \    .モロッコ戦争はいまだに終わりの気配を見せない……
|       (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /     終わらせるには、アブデルクリムを殺るしかないんだお。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /




     ____
   /      \
  /         \
/           \
|     \   ,_   |   そのためにはどうすれば……
/  u  ∩ノ ⊃―)/
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /





200 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:52:45 ID:nFYiU3fY0




  NヽN`              `゙、
.、Nヾミ                i
 ヾミミ、       _,.ィイ八、     !
  ー-=ニ _,..、_'"'ノ,."-'ニ'ヾ、._ l_
     {F|! '、辷゙iニ{´'_辷,゙ ゙!r'-r,^、i
      l;j゙、_   ノ ヽ)、  ノ'  ゝ:'/
      `!  ̄ヽ '   ̄~´  ,'.,ィ'      やる夫中佐、お客様がお見えですよ。
       i.   --一 、   ,' |
        ヽ、 `二ニ´  ./  ト、
       ,..-i;:ヽ、   ,. '´  / ヽ、_
    _,.イ´  j   ̄ ̄   /   ,i、゙ト-、




     ____ 
   /      \
  /  \   ,_\
/    (●)゛ (●) \
|  ∪   (__人__)    |    客?
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /





201 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:53:07 ID:nFYiU3fY0




              _,.、--‐‐‐-- 、,
            ,ィ'´ _,.、--‐‐‐- 、._)
           (,.ィ'´ _,.、 --@- 、.,l
            レiニ、-‐_,ニ--ニ,'_‐i、
           ノヽ-‐''>o、 , ,ro<{´
           l ( ' '´`''''''",  i`'''"`l   ────うむ、ワシだ。
           ゞ,  :. _'ゞ=ニこニ=ツ {
           l' '   `゙`'ニニニ'" ノ    ,.__.,_
           ゝ.,_    `~~´' ノ フ""フ/// `゛゙`'i、,
      _,rm-‐''"ゞi i``'>‐-‐-r‐'"彡"    ̄       `i、
    ,ィ'´///.  ,--'`フ`゛゙`'"´彡"      /         `、
   /.   ̄   フ ァ┘;彡" ___, _   /           |
  l  ,i     i ̄;彡"   l//丿/ /   l           ゝ
  l /     ;彡"     ,d/ノ△-/  i, l            ヽ
  / /   ,;;彡"      (_ノ (__丿  'l l             'i





         ___
        / .u   \
      /((○)) ((○))\
/⌒)⌒)⌒).::::  (__人__) l_j :::\     /⌒)⌒)⌒)    プ、プリモ将軍!?
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /





202 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:53:30 ID:nFYiU3fY0




. ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
.   ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
.    ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
.     ヽ (::___:;;) /       . ,-、
.    _ ,'       ',. _    .///         1924年6月、独裁者プリモ・デ・リベーラ将軍が
.     フヽ ヽ /  /l  .∩,///         モロッコの視察におとずれました。
   ..,' ヾゝ   ィフ ', :...|/二ヽ.
.    | _    ' l    __Lヽ| | ソ |         やる夫は、外人部隊の指揮官として
. ' ´ニt-_  ‥  , メ  ;ヽ (   |‐、       晩餐会をおこないました。
. '´.,-、.._ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ、,,,..|.゛;ヽ
  ..ヽ',  |::,-.." ." ,/|/  /ゝ‐'\ ノ       ────その席上でのことです。
  , ‐'‐'‐'||__,,,.'   |   | |ヽ   \
  |   /:::::::/   |  //:..ヽ    \
  |  /::::::::/     .ヽ‐::::::::::ヽ     ヽ
 丶 |:::/     /:::::::::::::::::/\    |
 / ゛‐|___ /:::::::/::::::::/:::::::|丶、_ノ
./    |    / ̄ ̄::::::::::::/:::;;ノ;ノ





203 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:53:53 ID:nFYiU3fY0




                         _,,..-‐-、,
                      ,、r''"     `'、
                     /          ゙l
                       〈_,,,,-、        ゙l
                   ,r'~nョェ    ,r 、   ゙l、
                   /  ゞ     i l    )   ────実はだな、やる夫中佐。
                   こミ彡      /    `i
                   〉 ``     i    _,、-‐'i
                   ゙i       i_,,、ィ‐'"´   _〉、
               .    ,>-----‐''´ _,,.、-‐''"´ ̄
                 /,ィ>--‐‐''''""´_,,,,,....,,,,,_ 
               / <,ィゞ    、ィ'´     `' 
              ノ   △    ヽ _,,、-‐‐- 、,,_゙i




               ____
             /      \
           /   ⌒   ⌒\
          /   ( ●) ( ●)ヽ
            l      ⌒(__人__)⌒ |   はい?
          \     ` ⌒´   /
          /             ヽl





204 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:55:09 ID:nFYiU3fY0




                   ,.ィ''´ ̄``'ュ、
                 ,r´   _,,..,   ゙i
                (''>'‐ -'。`'i,  ,rヽ             「アフリカ派」のキミには言いづらいことだが……
             __,,,,_ ,;llf`゚'/_ ,ヽ`   ' ji|、
           ,,,r'´ ミ  }lll} ,,;;`'-‐''' ,   r' ゙i            .実はワシは、このモロッコを
        ,,..r' /    ミ } l_,,,‐'''"~~゙ '   ! ,ィ'-‐--- 、_,,,,,,,,     放棄しようと考えておるんだ。
     _,,ィ''-┬ノ ,r-、,r(ノ )lllll゙`i^    ,ィ,ィ'´丿    / ' /`'i、
   ,r'´'"´  l l  └、|||||||lllllllll/`'‐-‐'-‐'  ,.ィ'        ̄ ̄   `i、
  /   l  ヽヽ‐'"ll ``'''´  ``'┬┬‐''´         /     l
  l    l   ヽ;~l ll      /コ o└i           l      ヽ
   l    ヽ  ,ィ''´ll       /___l ̄  、‐- ,  _   l      ヽ
   ゝ、__,,ィ''´/  ll         i     ゝ_/  l l    l       l、
        /   ll        i      (___) (@)     l        l
        l    ll       i               ヽ       l
         l    ll       i               ヽ       l




      ____              ━━┓┃┃
     /     \                 ┃   ━━━━━━━━
   / u      \≦ 三 ゚。 ゚         ┃               ┃┃┃
  /           \  三 ==-                          ┛
  |        u     |   ≧=- 。
  \              /   >三  。゚ ・ ゚
               。゚ /。・イハ 、





205 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:55:40 ID:nFYiU3fY0




        / ̄ ̄ ̄ \
       ノし ゙\, .,、,/"u\
     / ⌒ (◎)ヾ'(◎)u \
      | u  ⌒゙(__人__)"⌒ u |     ふ、ふざけんじゃねえお、このハゲッ!
       \ u   `ヾ,┬、/` ,/
.       /⌒/^ヽ、 )__( ,ィヽ、      そんなこと認められるかお!
      /  ,ゞ ,ノ ゙⌒" ,  ゝ、
     l /  /      ト/.\\





                         |。≦≧ ´: : : ,r -- ──- 一ヽ
                    r- トヾ _ > イ\     .∠= 、 .! 、          大局を見ろ、やる夫中佐!
                    ! 、   イ  ・ ) .ヽ!  ,イ ・ }  } i
                      { .iル    - ニ¨      L ¨ ̄   Ⅵ          今モロッコ問題を解決しないと、
                     7        ,イ ,、 ,、 )      、          スペインはおしまいだぞ!
                    {     ≦三三≧≦三三7    .!
                    `.   ! |  , /  r--- 、 ヽノ   ノ          それには、モロッコ保護領を放棄して
                ___ - 一イ 、 _    ¨ ̄ ー‐ ¨ ̄   ノイヽ、        全面撤退するほかないのだ!
        > イ ¨7: : : : : : : : : : ヽ ¨ : : : ヽ     ⌒     , イ .イ: : .ー─- 、ー-- 、
       , ´ : i  !  !: : : : : : : : : :  ̄ > 、: : >」¨¨! ー― <. イ : : : : : : / /: : : \ ヽ .\一 、
     /: : : : ¨ ̄: : : : : : : : : : : : : : : : : : > 、`.<!_iニ =イ : : : : : : : : / /: : : : : : >ーイ: : : :ヽ
    /: : : 、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ニヽ  /__ : : : : : : : : : / /: : : : : : : : : : : : : : : : : \





206 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:55:59 ID:nFYiU3fY0




                 ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
                  ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
                 ヽ (::___:;;) /
                 ,'       ',.
                フヽ ヽ /  /l        当然激論となり、晩餐会の席は凍りつきました。
                ,' ヾゝ   ィフ ',
                | _    ' l    __L_     双方の部下たちはひそかに
             ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_      ピストルに手をかけたといわれています。
             '´   _ィl ー┴-'ヽ''i `i- ,,_
                ,:;':' | |''_ -',/.  ',  `'''ー--;;、
              /,' /, |゙  ,:;''-、,.-´   ./ ´ `:、
             _,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!/./  `-,  /      i
           / _,i゙-, l-:、_i"| /    ,.:'  i        |
           i ./.| (ヽ Ti |:i _| ,'   ,:'     |         |
            |.,' | .|´'i'゙`,‐/ ,'  ./    、i       |
             |.| .| | `、!'/  .i  /     |         |
.           | ! .| |  |O   |  ,'      |       i
          | |.  l ! .|    | ,'         ',      |
.            | |   i.| .|O   | ,'        .i        |




208 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:56:29 ID:nFYiU3fY0




            ゙i:::.゙i ゙i    ! !::::::.,'
             ゙i:::゙i ゙i   | |:::::,'
              ゙i::.゙i ゙i_| |:::,'
              ゙i::゙i. V _ 1!,r'
               ンJ  (,___ 」,'
             ,r'´      V `゛
           ,r'      ' , !
           ミ        ィ、' !
            ' ┼‐-  .,  ゛`  ,'
             '' 十‐-  .,`ィ    ゙i       その後の経過についての真相は不明です。
           、  .,   `!、    〉
         '´::::::::::::::: ト、  _ンー`       いずれにせよ、結局、やる夫は一切の不利益処分を
       ,. '´--、:::::::ヽ:::メ'´`iT〈 ,ィシ´      まぬがれました。
       /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽノ、 ヾ
      ハ、:::_::::::゙';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
     ,/:::::_::::,-::::::',::::::::::l__;vヘl ',
    /::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::`ヽ、:ヽ ',
   /、:::::ニニ二二フ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.  /::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
 /:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll





209 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:57:25 ID:nFYiU3fY0




         ./  ,./    /ヽヽ\  /// \ヽ \   ∠,. -‐'"´
    -‐/  //  /      ` '´    |: ,」\  i  ′ , /
     /  / ./  /i |       l    , へ`i /´i\i   ∠___
      .∠- ./ ./ ,、 |_ |   \  | / /, 个' i /i i_  _,.,.,.-‐''''"_,
.     /,  // .i.i^\l. i‐- 、 ヽ 〈._// / .i,-l./   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_.ノ    俺は無敵だ……!
.       /´   ヘ .(ノヘ `ヘニ 三テ'-^ヘ─'  i,く/   _,.,.-─''''"
      / ̄_, ' 〉、_,,ヘ       i|  ,、   .iゞノ. _二ニ=‐-       スペインなんか目じゃねえ!
     / '"´∠_,...イ   i_リヽ、ヽ   ,≧.ノi   /   \ 
    ̄¨゙'<//i !  :i     ヽ. \ ヽ `ー─'  / i ',   ヽ 
       \ ヽ\:|.     ',   i\ ´ ̄`,イ .i  i',   1
         \ \\.___ ',  \.ヽ--‐' :|.  i  i ヽ   |
    _,. -‐'"´ ` ‐->/¨゙'ニ二‐-、\   :| i ト、 i  \ |
.          i.    \     ゙̄'二ヽ、 :| ', \\  ヾ  ,.=-‐-=、_
          ./       \       ゙̄'‐<二¨゙'一`>‐〈´_ ,.-──=ニ= 、




 このころになると、アブデルクリムの権力はいよいよ侮れぬものとなっていた。





210 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:57:57 ID:nFYiU3fY0




 プリモ将軍がマドリードに帰ると、アブデルクリムは
 スペイン領モロッコの首都テトゥアンにせまる大攻勢をかけてきた。




           ',   \  / ,.,-‐-,.,., , ,.;:-‐-:;.,__  "''‐-,.,., /  ./!
            \   y´ '''" /二三i/.,.,.,,__  \ ̄""'''‐-,.,.>//
             \/    // /ヽ/´´  \  \  ,.,.:''" / ./
     ____  ,.,-‐7´.,.,.-‐''"/  ./       i 〉\  ','    ̄_./
     "''‐-,.,., ̄   //    ./  ,(_     :  ., ,ヘV´i\. ',∠二_
           "''‐-.,/´ ,.,..-‐'/ ,イ∨.,_ "' : .:' ,イ .|).ノ. \!___  ̄\
 .            _フ´   / /‐i^(', ヽ\,,_.:,/‐' .!ィ) ',、二> ¨ ̄ ̄        ,,.,.,.,.,....
       _,.,.-‐''"   -‐‐i /,,,... ヽ、',   ̄ !ヽ,ィ  i¨  ',  \    ,.,.-‐‐'''""""'''''‐-.,.,
        ̄¨""''''''''''''''''''"i/´ / /U l',  ┌`´ 」 /    ',::... ,.,>/i":
                / ./i _i  : i \ ¨ ̄ //   ,.,.,.=''/..:::::
                   // ,,'/ i  i .i  \__/_i__><"∠-‐--:;:;;
                 '" _/ ..,. .i  j _i!,.,..-二..;:;-‐'"  >      \
              ><..:-‐‐''">‐''ニ-''""   ,.-‐''"
      ,.,.:;:‐''"">''"く  \_,.,.;:-‐'''"   ,.:;-''""          ''''''''''::,,
    /,.,.,:;-‐フ´    \  (⌒)ノ  ,.;:‐''""                  ヽ::::;:;:-‐‐‐‐-
   / ´  / ̄      .\.  ̄ ,.;:‐''"                   ,,,,,,,, :/ |
 /   /            _ヽ/                 (二)     '''i  ',
/    /            i                         ', イ





211 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:58:13 ID:nFYiU3fY0




     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
    /: : :             \
  /: : : :            \
/: : : : : :                   \
: :  ___              /   \
: : : : : :\_____,ノノ ソ ((,,,/_ _     l     敵はこっちの弱気につけこんでくるんだお!
: : : :;;((_(|)_))ノ::::ノヽ:::( (_(|)_) );;:::   |
: : : : :   ⌒ _ノ "''"´     ゙゙     l     撤退など口に出すべきじゃなかったのに……!
: : : : : : . . (    j    )       _人_人_
\: : : : : : :. {ー-‐'´`ー-‐/'′   /| ギ |
  ヽ: : : : : :{ソヘノ' ―ー_( : : : :ーイ< リ  {
: ーイ : : : : : :  ̄ ̄ ̄”^       | ッ  ゝ
                    へwへイ





212 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:58:40 ID:nFYiU3fY0




. ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
.   ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
.    ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
.     ヽ (::___:;;) /       . ,-、
.    _ ,'       ',. _    .///
.     フヽ ヽ /  /l  .∩,///      ともかくモロッコ駐屯軍としては、
   ..,' ヾゝ   ィフ ', :...|/二ヽ.      とりあえずは戦線を縮小して守りをかためるほかありません。
.    | _    ' l    __Lヽ| | ソ |
. ' ´ニt-_  ‥  , メ  ;ヽ (   |‐、    それは、大規模な撤収作戦でした。
. '´.,-、.._ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ、,,,..|.゛;ヽ
  ..ヽ',  |::,-.." ." ,/|/  /ゝ‐'\ ノ
  , ‐'‐'‐'||__,,,.'   |   | |ヽ   \
  |   /:::::::/   |  //:..ヽ    \
  |  /::::::::/     .ヽ‐::::::::::ヽ     ヽ
 丶 |:::/     /:::::::::::::::::/\    |
 / ゛‐|___ /:::::::/::::::::/:::::::|丶、_ノ
./    |    / ̄ ̄::::::::::::/:::;;ノ;ノ





213 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/07(金) 23:59:00 ID:nFYiU3fY0




 最大の問題は、奥地の基地シャウエンで、大軍に包囲されて
 苦戦している総勢一万名の守備軍の救出だった。




   __        /         \  {       レ'     }      /: :       |
/二    ̄ニ=-、  {        . : : :ー、   __」  r'⌒ヽ|      /: : : : .    {
: : : : : : : : .ヽ  〉        /ヽ、 \ヘ\ 7   く二アフ    /: : : . r     |
: : : : : : : : : \ r、  /´   |レ'  ̄ ̄ヽフ{       〈{     /: : : : . {:    〈
: : : : : : : : : : :レ  \l             } ヾ  r'´  }ヲ   /: : : :    ヽ    __
: : : : : : : : : : : \  /^ヽ__/l ヽ  r' ノ  `ーァ=ー'_/   /: : :    _,、-=ー' ̄   `\
: : : : : : : : : : : : V rヘ    {`ー-rー'´     /   ァ―=' rへ: : :  /            「ヽ
: rへ           : : : : : : : : |  {       /  r'^X: : : :}  i   /: :             | }
_/  >=' ニ ̄ ニ=-、       -、  ,| ∧,,∧  (_ァ_,ソ {          /: : : :          r'  レ'
  /          ヽ  「ヽ_ヽ  ノ^l_ノ (・ω・`;)っ∧,,∧ 〉 r‐  __ /: : : : :  ヽ      {   }
∨             `ー'    ̄` ク   (_っ   ノ (;´・ω) ヽ__/ __,ス: : : : : .  }  __イ  /
、                       }    ∧,,∧  (っ   ∧,,∧  \     ̄7: :  r'  ̄  |  {
 \              }    ノ (( c(ω・´;) ∧,,∧ ( ;ω; )   }      厂7  }   /   |
   }   r、      ,ィ  ト=-"     〉  ぅ (・ω・#) っ c∧,,∧ヽ`  '´ ノ /  /   /  /
   {   〈 トーr―-" {  {       〈_,ー、c=c-   c) u-u(; ・ω) `ー ‐´  (_, ノ   `ー'
    \  \\_,)    \ \_            uーァ_ノ   ノ っ゛,っ゛   〃
     \_フ        ヽ_ソ                   し-u′





214 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:00:48 ID:SrJsGEfs0




           ____    、θ
         /      \  - `    、θ
        /  uヽ、_,  _ノ θ ミ `        \ゞ从レ/
      /   |i|( ●)  (●)'、 ,,_____,,,\ゞ从レ/;;;て  __――_━ ̄ ̄
      |  u      (__人__)  y"_//___イニニニfi ) ; ;;て乂ゞ\    -―=== ‐━
      \ _    lr┬ |_,イ~ ̄マニフ,="´ ̄´/乂人从/    _ ―― __―_━ ̄ ̄
       /´  `゙ ̄ ̄´; "     />´        ) ; ;;て ‐
       〈    _...;::::──,"i ̄´イ        /i'乂ゞ\
       i  ´ ̄       /、. ̄,/
       |           |   ̄




 やる夫は、9月の作戦開始からシャウエン突入までは前衛をつとめ、
 そこから生存者とその家族を救出し、撤収には後衛をつとめた。
 そのあいだ約3カ月の作戦だった。





216 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:01:11 ID:SrJsGEfs0




        . ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
          .ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
           .ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
            .ヽ (::___:;;) /
           ._ ,'       ',. _
            .フヽ ヽ /  /l        この功績により、やる夫は1925年2月、大佐に昇進します。
         ,' ヾゝ   ィフ ',
           .| _    ' l    __L_      外人部隊指揮官は中佐相当のポストですが、
        . ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_      特例によって大佐のまま留任することになりました。
ー―-、 _r '´   _ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、...
     \  \   r 、 卜、 l⌒! .r‐、 _
       l    \ ノ |  ̄ l/ / / / 〉
\     |     〈  丶__/ / / / /\
  l      ノ      〉     ¨´ / イ  /





217 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:01:44 ID:SrJsGEfs0




                         _,,..-‐-、,
                      ,、r''"     `'、
                     /          ゙l
                       〈_,,,,-、        ゙l
                   ,r'~nョェ    ,r 、   ゙l、
                   /  ゞ     i l    )
                   こミ彡      /    `i
                   〉 ``     i    _,、-‐'i
                   ゙i       i_,,、ィ‐'"´   _〉、
               .    ,>-----‐''´ _,,.、-‐''"´ ̄
                 /,ィ>--‐‐''''""´_,,,,,....,,,,,_ 
               / <,ィゞ    、ィ'´     `'  
              ノ   △    ヽ _,,、-‐‐- 、,,_゙i
             /  (フ  ◇     _,.、-‐''''''''''‐-、,      l
           /     (フ    ,ィ'´         `i、.    l
          /          ,ィ´            `、    l




 しかもそれに続いて、プリモ将軍は、モロッコ放棄政策を公式に撤回した。
 やる夫などアフリカ派の軍人にとっては、この上ない朗報である。





218 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:02:12 ID:SrJsGEfs0




 なお、この間、アブデルクリムはスペイン軍にたいして勝ちほこるあまり、
 フランスにも挑戦するという致命的な誤謬を犯した。




              \  \   `>、  -=≦ヘ | / ≧x  // / ィ
              ヽ \  \   //  /彡 マ  へ \\. ̄ //
             、 .ヽ `> 、ヽ./ ' /  ' /ヽ l ムヘ  、 ヽ \ "/ _
              \  \   / -≦  /          ヽ  、 l  ヽ ̄   ィ
                 |  ` >ヽ"-≦  / /    、    _  ヽ  ト、  ヽ / /
              \\ /" `  ' /Y ィ_- 、 ` r 厂 __ ∧.....| \  マ ./ __
               `ー ___= / ' }《!  ヽ >ノル<  r .∧...| -<\ マ "  /
                -≦   ` レ フYi! 、、 ̄` F´` ̄  / λ.| =-  ヽ < ´
              _/ -…> " rrr' U 、 ト、ヽ_ノ _ィ / / 〈 !, 、`<こ´
              "    /_≦"ヘ!/    、 ,二二二/ ' ,:'∪ ヽ, \\ __>
           r ===∠´  `ヽ, 乂 ::::   、ゝ ー_ ' /:::不\ ヽト,\ヽ
         //     ハ    ,=乂=- _ 、二 ./::::://リ:レ'  マ\___
        イ.イ    __/ i!   __ヽ  \>、ク`==;;;;;;///=――ナ<_    ヽ
       / / .|  __'    Y, { __ム  l,へ <` ー `´<__ -" ヘヽ ヽ
        | ,.从 ノ   、   」ム ´  }    |     / r 入 /   i - -=
        | Y/     、   、 ゝ--<> _≧__  ' /i!::::::::i/  <     \
       ム "|   \   、 ......〉:::::::::          }≧=- ゝ-イ ´    、_    、
       ム/^\  \  〉::::´:::::/    ノ _ __'     ´}        ヽ    、
        从 ヽ \__ノ/  ̄::<  _<フ´          /!         ヽ   }
          マ   \    /.::::::::::<//´                イ::ト、          、,
         マ    ≧=='::::::::::::彡 // r--、    .x===≦:::::::人≧=-  ̄ ―――Y
         マ    ≧:::::::::::::::彡//  `-´  ≦::::::::::::::::::::::/    ヽ:::::::::::::::::::三=-|





220 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:03:56 ID:SrJsGEfs0




 これで結局、スペインとフランス両国のモロッコ駐屯軍は、
 共同作戦協定を結ぶにいたった。




                                          _ -―
、_                                   _ -‐
  _ >一ー―――- 、__       , ---―- 、     _ .. -‐
 ̄                }  _ -‐ッ'       `ー--、}
               「 ̄  「   ,.-、        ',
               |     }   /  \       、
                 i     jノ ノ    `丶、    ヽ
              |    `゙´        ヽ     }
              /               ヽ   |
: . . .            /ヽ, -‐-、,r"ヽ         丶 .ィ´:、    . : : : :
: : : : : : : : : : / 〈 ⌒/ ゝ /⌒ヽ    ヽ  ∨ 、: 、. : : : :_ .. -‐  ̄
 ̄ ―-  __: : : : /   `´{  /   ∠、 \  \__ノ  \}_ .. -‐ "
         ̄ ―┘    `¨´、 /- /丶、 >‐'
                    `゙'、__/`--' ̄




221 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:04:18 ID:SrJsGEfs0




 フランス側のモロッコ軍司令官は、フィリップ・ペタン、
 第一次世界大戦ではヴェルダンの勝利で英雄となったあのペタン将軍だった。




           __,,,,.、、、 --──- .,_
           /            `''ヽ、
        /       ,.,.,.,.,._         \
        / {      ,./    `ヽ、      ヽ
      l  / ヽ-- ''"        ゙、        ゙、
      ノ ./    i '´ ___,. -─‐-、 <         l
     (  l _,,,,,,.___ l  r',,. -o=,.‐‐-ゝ!       i
       ゙i レ .,-o==ヽ   `ー‐''"   r'  i´⌒ヽ  {
        ヽi 、`ー''"l  i ゙i      }   ゙i-,  l   .)
       lヽ,   /   __     /|     }'  l  /
         { |`  〈.,,___ ,.-<,._  ' `ニ7,._ノ  /  '-,
       〈,l ,r'´       ゙ヽ、   ̄  `ヽ、___,.ノ
        | L,,. -────--- .,ゝ     ノ     ゙、-、
         ゙、   ---            /  ,,. -'"-'゙i
         ヽ、,        _,,. -'"_,,. -'" /´   ゙i
           ヽ、____ ,.-'"_,,. -'",.-'" `} `゙ヽ   l- 、
           ゙、 ヽ,___,,. -'",. -'"  、___ノ ノ`ヽ!,.-'";;;;;;;;;`'''-
            |゙'i | r‐'',.-''"-/   `''ー ' ,.-'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;





222 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:04:49 ID:SrJsGEfs0




                 ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
                  ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
                 ヽ (::___:;;) /
                 ,'       ',.       こうして、北よりスペイン軍、南より北進するフランス軍に
                フヽ ヽ /  /l       挟撃されたアブデルクリムは、
                ,' ヾゝ   ィフ ',       1926年5月にフランス軍に投降しました。
                | _    ' l    __L_
             ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_     ここに、モロッコ独立運動は壊滅したのです。
             '´   _ィl ー┴-'ヽ''i `i- ,,_
                ,:;':' | |''_ -',/.  ',  `'''ー--;;、
              /,' /, |゙  ,:;''-、,.-´   ./ ´ `:、
             _,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!/./  `-,  /      i
           / _,i゙-, l-:、_i"| /    ,.:'  i        |
           i ./.| (ヽ Ti |:i _| ,'   ,:'     |         |
            |.,' | .|´'i'゙`,‐/ ,'  ./    、i       |
             |.| .| | `、!'/  .i  /     |         |
.           | ! .| |  |O   |  ,'      |       i
          | |.  l ! .|    | ,'         ',      |
.            | |   i.| .|O   | ,'        .i        |





225 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:05:31 ID:SrJsGEfs0




 モロッコでかずかずの輝かしい武勲をあげたやる夫は、
 1926年2月付で、准将に昇進した。




        / ̄ ̄ ̄\
      /―   ー  \
     / (●) (● )  \
  .  |   (__人__)      |
     \   `⌒´    /
_____ノ`------、r<'´::{
=r===l::l      ノ‐'´`ヽ、、._
//::::::::::::::::l',ヽ     /rゝ==‐‐ }:ヾミヽ
/::::::::::::::::::::ヽヘ} ニニrイ‐‐‐-  〉 : : :
:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::``「`'‐-  ノ|:.: : :
::::::::「フ:::::::::::/::::::::::::::::::::フ  ノ レ、::..:
:=(r:)=:::/::::::::::::::::::::/イ    /:.. ヽ:
::::/メ´:::::::/::::::::::::::::::://--ゝ,/::::::::./
::/メ|:::::::::/::::::::::::::::://::::::::::::Y:::::::::::/:::




 このときやる夫は33歳、当時の欧州では最年少の将官の誕生である。
 まさに異例中の異例の昇進だった。





227 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:06:43 ID:SrJsGEfs0




            ゙i:::.゙i ゙i    ! !::::::.,'
             ゙i:::゙i ゙i   | |:::::,'
              ゙i::.゙i ゙i_| |:::,'
              ゙i::゙i. V _ 1!,r'
               ンJ  (,___ 」,'
             ,r'´      V `゛
           ,r'      ' , !
           ミ        ィ、' !      准将なれば、いよいよ外人部隊にとどまるわけにはいきません。
            ' ┼‐-  .,  ゛`  ,'
             '' 十‐-  .,`ィ    ゙i     外人部隊の指揮官は通常中佐であり、
           、  .,   `!、    〉     それまでは大佐となっても
         '´::::::::::::::: ト、  _ンー`     特例として留任していたという事情がありました。
       ,. '´--、:::::::ヽ:::メ'´`iT〈 ,ィシ´
       /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽノ、 ヾ
      ハ、:::_::::::゙';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
     ,/:::::_::::,-::::::',::::::::::l__;vヘl ',
    /::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::`ヽ、:ヽ ',
   /、:::::ニニ二二フ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.  /::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
 /:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll





228 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:07:27 ID:SrJsGEfs0




. ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
.   ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
.    ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
.     ヽ (::___:;;) /       . ,-、
.    _ ,'       ',. _    .///
.     フヽ ヽ /  /l  .∩,///        新しい任地は、栄光のポストでした。
   ..,' ヾゝ   ィフ ', :...|/二ヽ.
.    | _    ' l    __Lヽ| | ソ |      マドリード第一師団の第一旅団長です。
. ' ´ニt-_  ‥  , メ  ;ヽ (   |‐、
. '´.,-、.._ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ、,,,..|.゛;ヽ
  ..ヽ',  |::,-.." ." ,/|/  /ゝ‐'\ ノ
  , ‐'‐'‐'||__,,,.'   |   | |ヽ   \
  |   /:::::::/   |  //:..ヽ    \
  |  /::::::::/     .ヽ‐::::::::::ヽ     ヽ
 丶 |:::/     /:::::::::::::::::/\    |
 / ゛‐|___ /:::::::/::::::::/:::::::|丶、_ノ
./    |    / ̄ ̄::::::::::::/:::;;ノ;ノ





        . ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
          .ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
           .ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
            .ヽ (::___:;;) /
           ._ ,'       ',. _
            .フヽ ヽ /  /l
         ,' ヾゝ   ィフ ',      「国王連隊」と「レオン連隊」から成るこの旅団は、
           .| _    ' l    __L_   いずれも貴族出身の士官が勤務するのを常としていました。
        . ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_    このことからも、やる夫の異例の昇進ぶりが分かりますね。
ー―-、 _r '´   _ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、...
     \  \   r 、 卜、 l⌒! .r‐、 _
       l    \ ノ |  ̄ l/ / / / 〉
\     |     〈  丶__/ / / / /\
  l      ノ      〉     ¨´ / イ  /





229 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:09:22 ID:SrJsGEfs0




 やる夫は、マドリード勤務を楽しんだ。




   o'-'''''--''''--''''ヽ--''---''''''--,,-'''_,,-'''-,,'-l,,!,,,,!,,,,,!,,,l''''i'''''i'''l  ∧     /:::ヽ
.   (o..O-。○,,,o__,,_O,,___,,,,___,,-'' _,,-'     '-,ヽ-----' ''''''i'''''l /:::ヽ _,--,_l:::::::::l _,-'''-,,,,
   l,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-,,,_-'' '''''''''''''''''''''' - ヽ,      l /::::;;:::l l  (::::;;;:::::ヽ
    !-------------------l~~~~,-''''''''''''-,_~~~l~ヽ     l:;;;;;;;::::::ヽ ,-'':;;;;:::::::::::ヽ
 ,,,___ .l ll~~~~ll~~~~l       l--'' ,,,,,,,,,,,,, ヽ--l'''''''l     .l;;;;;;;::::;;;;;ヽ!::::;;;::::::;;;:::::::)
/   'l ll   ll   .l       l  l ll ○ ll  l  l  l     .l;;;;;;;:::::::::::::(:::;;;;;;:::::::::::::)
_,,_____, l ll   ll   .l       l  l ll''''''''ll  .l  l____l__________.l;;;;;;;;;;;;;;::::,,--;;;;;:::::::::::::::)
    l ll,,,,,,,,,ll,,,,,,,,,,l,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, l  l ll''''''''ll  .l  l---------.l;;;;;;;;;;;;;;;;;;(;;;;;::::::::::::::::::::>'''''''''
.                   l  l''''''''''''''''''''''''l  l----------';;;;;;;;;;;;;;;;;;(;;;;;;;;;;;;;;;:::::::ノ
                  ヽ ヽ,,,,     .\ .\      _      (;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
============================(,,_,)      .\ .\  ,,(__)⌒⌒''--,,,__
     _,--''--,,___,,_--,,_, ___  _,,,,__l.ヽヽ       \~''l.  \\ o O 。~''---,
    <  o O  oo  .。 ヽ/o oヽ .l~~l        \l   ヽ ヽ,_  。 o O.),,__
------'''-,,,,,,,,,,--,,,,___,,,,,___  ノ__,,,,__ノ .l .l          \   .l l '-,_  。  o ~''ヽ,
----------------------'''''------ l l .l           ヽ  l l  ~ヽ,,_ o  。
-------------------⌒⌒ヽ/~~'''''ヽl l .l__________________________ヽ  l l     ~ヽ, O o
             ( o O 。。 o .l l .l-----------------ヽ .l l      ~--







 .        ____
..          /        \
       / ⌒  ⌒   \
      / (⌒)  (⌒)    \
      |   '" (__人__) "'     |
     \   `ー ´     /
       / ゝ         ィ'ヽ
     /                 \
   /   ィ          r   \
    |   `||           |ヽ  ヽ
    /⌒ヾ|          | |,  |
   ヾ___,ソl          │(、__,ノ
       |          |
         l    Y´     /
         ヽ,   (     ,/
          ヾ  |   |
         ≒;|   |
         (.("_`゙_)





230 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:09:48 ID:SrJsGEfs0




 1926年9月には、娘が生まれた。
 マリア・デル・カルメン、つまり母親とまったく同じ名前である。
 それで、「ネヌーカ」という愛称で呼ばれることになる。




      r 、.     ,、
      l ヽ,,, -ー -', l
      /  @ o  @ ヽ
     Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
     l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j
     `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::)
     リ::::::( ( ●) (●)::(
.     ハ::::ハ "  l マ i )
       Y ヽ  ` イ' y




 生涯、それ以上の子宝に恵まれることはなかった。





232 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:10:14 ID:SrJsGEfs0




 やる夫がマドリード勤務を満喫する一方で、
 モロッコ戦争の現実にふれたプリモ将軍は、
 陸軍の伝統的な構造的欠陥を矯正しようと思いいたった。




              _,.、--‐‐‐-- 、,
            ,ィ'´ _,.、--‐‐‐- 、._)
           (,.ィ'´ _,.、 --@- 、.,l
            レiニ、-‐_,ニ--ニ,'_‐i、
           ノヽ-‐''>o、 , ,ro<{´
           l ( ' '´`''''''",  i`'''"`l
           ゞ,  :. _'ゞ=ニこニ=ツ {
           l' '   `゙`'ニニニ'" ノ    ,.__.,_
           ゝ.,_    `~~´' ノ フ""フ/// `゛゙`'i、,
      _,rm-‐''"ゞi i``'>‐-‐-r‐'"彡"    ̄       `i、
    ,ィ'´///.  ,--'`フ`゛゙`'"´彡"      /         `、
   /.   ̄   フ ァ┘;彡" ___, _   /           |
  l  ,i     i ̄;彡"   l//丿/ /   l           ゝ
  l /     ;彡"     ,d/ノ△-/  i, l            ヽ
  / /   ,;;彡"      (_ノ (__丿  'l l             'i





233 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:11:04 ID:SrJsGEfs0




. ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
.   ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
.    ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
.     ヽ (::___:;;) /       . ,-、
.    _ ,'       ',. _    .///       陸軍の伝統的な構造的欠陥────
.     フヽ ヽ /  /l  .∩,///
   ..,' ヾゝ   ィフ ', :...|/二ヽ.      一つは、「アフリカ派」と「半島派」の対立です。
.    | _    ' l    __Lヽ| | ソ |      これはすでに言及したとおりです。
. ' ´ニt-_  ‥  , メ  ;ヽ (   |‐、
. '´.,-、.._ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ、,,,..|.゛;ヽ
  ..ヽ',  |::,-.." ." ,/|/  /ゝ‐'\ ノ
  , ‐'‐'‐'||__,,,.'   |   | |ヽ   \
  |   /:::::::/   |  //:..ヽ    \
  |  /::::::::/     .ヽ‐::::::::::ヽ     ヽ
 丶 |:::/     /:::::::::::::::::/\    |
 / ゛‐|___ /:::::::/::::::::/:::::::|丶、_ノ
./    |    / ̄ ̄::::::::::::/:::;;ノ;ノ





        . ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
          .ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
           .ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
            .ヽ (::___:;;) /
           ._ ,'       ',. _
            .フヽ ヽ /  /l
         ,' ヾゝ   ィフ ',      もう一つ、各種兵科間の伝統的な対立がありました。
           .| _    ' l    __L_
        . ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_     一方に歩兵、それにたいして砲兵と、
ー―-、 _r '´   _ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、...    その両者の間に深刻な対立があったのです。
     \  \   r 、 卜、 l⌒! .r‐、 _
       l    \ ノ |  ̄ l/ / / / 〉
\     |     〈  丶__/ / / / /\
  l      ノ      〉     ¨´ / イ  /





234 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:11:30 ID:SrJsGEfs0




 プリモは、各兵科間の対立が、縦割りの割拠主義に根源があると考えた。




                         _,,..-‐-、,
                      ,、r''"     `'、
                     /          ゙l
                       〈_,,,,-、        ゙l
                   ,r'~nョェ    ,r 、   ゙l、
                   /  ゞ     i l    )     (────例えば、どこでも陸軍と海軍は仲が悪い。
                   こミ彡      /    `i
                   〉 ``     i    _,、-‐'i     横ならびの機能集団には、
                   ゙i       i_,,、ィ‐'"´   _〉、
               .    ,>-----‐''´ _,,.、-‐''"´ ̄     必然的にライバル意識が生じてしまうものだ)
                 /,ィ>--‐‐''''""´_,,,,,....,,,,,_ 
               / <,ィゞ    、ィ'´     `'  
              ノ   △    ヽ _,,、-‐‐- 、,,_゙i
             /  (フ  ◇     _,.、-‐''''''''''‐-、,      l
           /     (フ    ,ィ'´         `i、.    l
          /          ,ィ´            `、    l




 これにたいする対策として、プリモは「総合士官学校」の創設を思いつく。





235 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:12:19 ID:SrJsGEfs0




        >- ' ´ ̄ >‐|:::::::::::::::::::::::::::イ   ノ /
     > ' ´    ,,,xxz/::::::::ト:::::::::::::::::::::::/::∨;,//
   /     /;;:'´,'´l::::::::::>弋:::::::::::::::/::::::::::i 〉
  , '        , ' / ,'  ゙x:::::::::ゝニ二ニソ::::;;::::ノ./
/     ,,,/ , '   ,   \_::::::::::::::I´∨〈`v'ヽ
   ,,,.-‐´ , '  _{_    '''''====ゝ 丶ヘ \l
_,,,, - ‐ ' ´   , '  ,イ `ヽ、       ヽ ヾl、_!         当時は、各兵科が独自の士官学校を
           シ  ト-、       ,- \ \゛、     開設して、個別に幹部を養成していました。
           ,'   ゞ_〉、       /〉 、`"ー  Y
          ィ'      `';.     'ワ"、 ̄`  " l     それでは割拠主義しか生まれません。
         _ゝ      ..    / イ;ト<-    l
          _゛ニ_‐-   "゛   `´  l`   _}     そこで、士官候補生の基礎教育は、
          >'´::"゙ッ、  ヾ__ノ' ==キ{、   _L、    一元的に同一の教育機関でおこなうことにしたのです。
         /:::::::::::/::::| テx,,ノゝ- ,,,,,='´:::::∧__  ソ ト
     , - '  : : : :::/::::::| l 一` サ゛´ー〉::::::::/k_//::::\
, - ' ´  . . : : :::::::::l:::::::::l `―'´! l>-' 〉:::::ゝー...'..´::::::::::::::
ヽ  . . : : : : ::::::::::::::l:::::::::::l ,'   //  /::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::
.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::、::::::::∨ ,l_/ レ-‐./:::::::::::::::::\::::::::::::::::::
 〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::∨_l 〈 7/:::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::〉 l  〉 /::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::





236 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:12:49 ID:SrJsGEfs0




プリモは、その構想を実現するためにやる夫を起用した。




                    __
                  ,ィ'´~   ~`'i、
                 ,i'  ,r‐-、,_  ro"´i、
                ,i   io二i   `i"´ `i、
                l     ,,,,,,i、,,ィ',,,,,,, l
                丿`i、    ,r==‐-‐i  l-‐<"゚´ヽ''‐-、      ────というワケだから、頼むぞやる夫君。
               ノiiiiiii;:、) i i',_ニ ,r‐-、ノ  }  ヽ-‐'   ヽ
         _,、-ヾ ̄ヽir''´ __ゝ   (iiiiiiiii'´ 丿l        l、_
        /´   ヽ-‐' l  -‐ニゝ、___ノiiiiil_/ l       i   \
       ノ     ヽ ノ     ,-ノiiiiiiiir'´ii _,ィ'       _ヽ   \
      /   __,,-‐''r、/     ノ、ⅷr‐'-‐''i´ L,   <  l ヽヽ ヽ   \
     丿_,,-‐''    ||    /  ||   ヒ、 ┌    >└i ヽヽ ヽ    ヽ
    /         || ノ`´    ||      ̄     `-‐' `‐'  l     ヽ
   /           ヾ彡       ||      i           l     l
   |            ノ      ||       ヽ           l     ヽ





     ____
   /     \
  /  ─    ─\
/   ‐=・=‐ ‐=・= \
| u     (__人__)    |   またえらく急な……
\     ` ⌒´   ,/





237 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:13:10 ID:SrJsGEfs0




             ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
              ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
               ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
                ヽ (::___:;;) /
                 _ ,'       ',. _
                   フヽ ヽ /  /l
                  ,' ヾゝ   ィフ ',       1927年2月、アルフォンソ13世は
               | _    ' l    __L_    総合士官学校構想を承認し、
              ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_     翌年1月には、その初代校長にやる夫を任命しました。
               '´   _ィl ー┴-'ヽ
              _, -':::/lレ'二ヽl:: !`. ‐‐-__
             ,-‐'´..::::::::/::| | .!| l .!::.|::::/:::::::: ',
         /|::::::::::::/:::::| ! !| ! l::: |::::::,-::::ヽ:: !
         | ', ::::::::::/ ::: | | ||. .l:,r:l,::'´/::::::.:ノー‐‐┐
         |  ::::::::::ヽ  | l || ./,r/::_,-‐'"   /
          ┌ン : ::::::::::`〉 l.! ll !:::/     ,-‐'"
         l´::::::::::λ::::::::!、:l. lレ !    __, イ
        ./::::::::::::/ !:::::::::.>'´   ̄ ̄   |
        !::::::::::::/  | /        丶 ヽ、
       / ::::::::::/  丿 !   --‐      ヽ,|    l
      / :::::::::: !   ゝ ! .__,  __、  ,!   ノ' 、___,/
     ,'  :::::::/  _,-‐'´   /   ,/   .,'l: !
     ,'  :::::::/./   _,-ァ"  ,-7  ., ヽイ!
    .,! !  ::::// . ,ィ'´ l /   /,、 l   .| _/|::!
    !. | : ::: !. `'´./ :::: !,′ / / ::::|   !:'´::: |:: ',
   ,' :::| :::/   ,' : ::::: !ヽ<´ :::ヽrヽ__ノ:::::: : |:::: ',
  ヽ : : ::l   / : ::::::: l ::::ヽ:::::: !:::::::::::::::::: !::::: ヽ





238 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:13:36 ID:SrJsGEfs0




                   || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||
     __________||   i´T`i   ||__________
     三三三三三三三三三三||   |__|__l   ||三三三三三三三三三三
     __  __,;  __   __;;  ||;        ||   __,,  __;;; ___  __
     _|| ||_|_|| ||_|_|| ||_|_||  ; ||;   ___  # ||   ||_|_|| ||_|_|| ||_|_|| ||_
     _|| ||_|_|| ||_|_|| ||_|_||   ;||  ;;||_|_||   ||   ||_|_|| ||_|_|| ||_|_|| ||_
         ̄''  ;:; ̄   '' ̄   ||;;  ||_|_||   ||
     三三三三三三三三三三|| ,, ||_|_||   ||三三三三三三三三三三
     __  __   __   __   [二二二二二二]   __   __  __  __
     _|| ||_|_|| ||_|_|| ||_|_||   | |  __  | |   ||_|_|| ||_|_|| ||_|_|| ||_
     _|| ||_|_|| ||_|_|| ||_|_||   | |  |_ :|: _|  | |   ||_|_|| ||_|_|| ||_|_|| ||_
     __________,|_|  |:::゚|゚:::|  |_|___________
      ;;;";;;:::::;; ゙"'':::::;;;;;;;" ""゙ / ̄ ̄ ̄ ̄\ ゙" ;:;;:;:;:''";:;:;:゙" ゙" ;:;:;:"";;:;:
      ;:;゙" ;:;;:;:''"";:;:;:;:;:゙" ゙";./            \"'';;;";;;:::::;; ゙"'':::::;;;;;;;" ""゙
     ⌒))ゝ⌒ゝ)⌒ミ⌒;;;)i^i                i^i⌒ゝ;:;)⌒ゝ;;;⌒ゝ⌒´;;
     ;;ゝヾ;ヾ;:⌒;;Z;);.;)ヾミ||           || ゞ((;;;ゝヾゝヾ;ヾ⌒;;;))
     ゝヾ゙ヽソ;;;)ヾz;:;ソ(;;;ゝ||           ||)ゝ;;;;ゝ));ヾ;:;;;ヽソヾミ;ソ
     '"''"`''´"''"´"''"''"''`"´            `"''"''"`"´"''"''"`"´"''"''




 総合士官学校は1928年10月に開校され、
 第一期士官候補生を受け入れた。
 場所は、アラゴン地方の主都サラゴサである。





239 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:14:07 ID:SrJsGEfs0




 やる夫校長は、入学式で「十戒」と称する訓話をおこなう。
 すべての引用はさけるが、内容としてはおおよそ、




         ___
       /      \
      /  ─   ─ \           ひとつ、愛国心をもて。
    /    (●) (●) \         ひとつ、勇敢であれ。
    .|      (__人__)   |    __ .  ひとつ、決断力をもて────
     \     ` ⌒/ ̄ ̄⌒/⌒   /
    (⌒      /     /     /
    i\  \ ,(つ     /   ⊂)
    |  \   y(つ__./,__⊆)
    |   ヽ_ノ    |
    |           |_




 というようなものであった。





240 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:14:36 ID:SrJsGEfs0




. ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
.   ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
.    ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
.     ヽ (::___:;;) /       . ,-、
.    _ ,'       ',. _    .///
.     フヽ ヽ /  /l  .∩,///
   ..,' ヾゝ   ィフ ', :...|/二ヽ.
.    | _    ' l    __Lヽ| | ソ |      やる夫のサラゴサ勤務は、
. ' ´ニt-_  ‥  , メ  ;ヽ (   |‐、    .彼の精神形成にとって重要な時期となりました。
. '´.,-、.._ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、 .ゝ、,,,..|.゛;ヽ
  ..ヽ',  |::,-.." ." ,/|/  /ゝ‐'\ ノ
  , ‐'‐'‐'||__,,,.'   |   | |ヽ   \
  |   /:::::::/   |  //:..ヽ    \
  |  /::::::::/     .ヽ‐::::::::::ヽ     ヽ
 丶 |:::/     /:::::::::::::::::/\    |
 / ゛‐|___ /:::::::/::::::::/:::::::|丶、_ノ
./    |    / ̄ ̄::::::::::::/:::;;ノ;ノ




        . ヽ. | !.|        ,' ! ,'/
          .ヽ !| ! ,- -、 / !,' /
           .ヽ`ヽ.l:`;';;| / ,'/
            .ヽ (::___:;;) /
           ._ ,'       ',. _
            .フヽ ヽ /  /l         まさにこの時期に、
         ,' ヾゝ   ィフ ',        やる夫の反共産主義の信条や
           .| _    ' l    __L_      権威主義的傾向が強化されたといわれています。
        . ' ´ニt-_  ‥  , _メ 、_
ー―-、 _r '´   _ィl ー┴-'ヽ':,ヽ、...
     \  \   r 、 卜、 l⌒! .r‐、 _
       l    \ ノ |  ̄ l/ / / / 〉
\     |     〈  丶__/ / / / /\
  l      ノ      〉     ¨´ / イ  /





241 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:14:53 ID:SrJsGEfs0




            ゙i:::.゙i ゙i    ! !::::::.,'
             ゙i:::゙i ゙i   | |:::::,'
              ゙i::.゙i ゙i_| |:::,'
              ゙i::゙i. V _ 1!,r'
               ンJ  (,___ 」,'
             ,r'´      V `゛
           ,r'      ' , !
           ミ        ィ、' !
            ' ┼‐-  .,  ゛`  ,'      ────そしてこの頃……
             '' 十‐-  .,`ィ    ゙i
           、  .,   `!、    〉      サラゴサ勤務とならんで、
         '´::::::::::::::: ト、  _ンー`      やる夫の生涯にとって重要な意味をおびる
       ,. '´--、:::::::ヽ:::メ'´`iT〈 ,ィシ´      事柄がおこります。
       /::::::::::::::ヽ:::::::ヽ::ヽノ、 ヾ
      ハ、:::_::::::゙';::::::::ヽ::::ヾ! i ',
     ,/:::::_::::,-::::::',::::::::::l__;vヘl ',
    /::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::`ヽ、:ヽ ',
   /、:::::ニニ二二フ::::::::::::::::::::ヽ::', l
.  /::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::ヽlj
 /:::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ll




243 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:15:52 ID:SrJsGEfs0




   __,>: : : : : ヽ: : :ヽノ : : : :_:_:_:ノィ
  ({ : : : : : : : : :_:_)辷不辷シ、)、)⌒ヽ
  ({: : : :__r<入ノ`ヽノゝ-ヘヘ.ヽ.ヽ 〔
 く(hィ´: :x rチ {   |  i ヽ \\}`ヽ
   Yフフフ ノ ! !  ! {  l x‐l‐ 、', jヽく
   ノlイ厂 i ヽ X´「从 jノ八ィ=ミハx彡く
. 〃 | { ', ヽ /ヽィ=ミ``´ rし'i 》jイr‐=ミx
. ,′ l| 八 ヽ. i 《 rし'l   , ゞ゚''ィニニ」二二}
. `ー=ミー=≧トー=xゞ゚''  r ‐┐  ハ三辷ラ´
    )Y´ ̄ゝ-=ラ、  ヽ ノ .イー‐‐<
   辷ゝ=ニ三ハ=≧=‐r‐ イ:_:j: : : : : : :ヽ、
     ` ¬くく乙( x‐rく <⌒ヽヽ: : : :.:.:.:::.: )
            〃`小. ヽ ー' ノ: : :.:.:.:::ノく
         人ー彡∧ 〈 ̄: :`:ー:r : : :ヽ: \
        (::.:.:./// iヘ.丶: : : : :.i : : : : :ヽ: 〉
            〉:.〈// | i\\: : :.i : : : : : : \
        /:.:./j_j   | i:.: :\.>: :i : : : : : : : : \
          /:.:.//   | i: : : : : : : :i : : : : : : : : : : \
.         /:.:.// i   | i: : : : : : : :i : : : : : : : : : : : : \




 ────1931年2月、カルメン夫人の妹シータが結婚した。
 それ自体はなんの変哲もないことだが、問題はその相手である。





244 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:16:33 ID:SrJsGEfs0




 シータの結婚相手は、セラノ・スーニェルだった。




     /.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
    /: : :             \
  /: : : :              \
/: : : : : :                 \
: : : : : : : :.._        _      \
: : : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒`       l
: : : : ::;;( ● )::::ノヽ::::::( ● );;:::    |
: : : : : : ´"''",       "''"´       l
: : : : : : . .      ゝ         /
\: : : : : : :.  ー--- ‐'       /.
/ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ\
: : : : : : : : : :.``ー- -‐'"´        \
: : : : . : : . : : .                   \




 彼はのちに、やる夫政権の要職にあって、ある重要な役割を果たす人物である。





245 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:16:59 ID:SrJsGEfs0




 しかも、この結婚には、もう一人特異な人物が関係する。




        ___
       /     \
     /  ⌒   ⌒\
    /   ( ⌒)  (⌒)\
    |       ___´__   |
    ヽ、    `ー '´  /
     ノ          \







                           《/ /   .'           ,       ,: : :  `'' - .
                           / ,'   '        i  | l  '.     |: :         `'' - ._
                          ,'    ,      : : l |: : !: :!: : }: : }: : j i            /
                          l i   .i    : : :ノノ '爪丁'メ、 ,イイ゙|:《 :  _. -──-ミ_/
                          | :リ.: :八Y⌒: : : :リノ 'ッ孑テHミy゙|| |.:| :|:二三,_    ̄`《厂
                          レヘ; : : リ: :Vみ、ノ'    仆ッ多;.リノ,ノ.ノ : : : : : 二ニ=彡'
                            乂彡込八ッ,   ‘' …'´辷彡仁_: : :  ̄`《厂
                             ||辷彡ヘ`''゙ 、      廴  川リ 辷===彡'
                             リ 人辷人   マ)     辷彡什彡ク 厂 ̄
                             /彡: 人辷,>... __ ,. イ>'´ ̄\辷《
                            辷===彡ク       〉'゙      ∨ 》
                               ̄  r‐r=f^「ニニ|          ∨
                                 | | |. レ'/∧       : : : 〉
                                 | レ'.|. |//  \    : : : イ
                                 L_ル'ゝ-'´  : :/    : :.||
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246 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:17:38 ID:SrJsGEfs0




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                                       /\
                       , --< ̄ヽ            /  /
               , ― '´      /             \/ />
                 /    r‐ヽ、  `ヽ、 ̄ヽ_――‐ 、       </
           /       l ミ i、l ,.  ヽ,ィ .|`i_ , ―'      ┌─┐
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         /           .l   'l  lィニ_  l '`/l、 ___ノ
       /           ,'    ` ̄ ̄  '  `,.∧´ _ノ            /7(())
―――ー            lrイ    .l    イ    ノ lハイ              // ヾ〉
?                    /l              /   .ノ              ___.....
: :?             .〃l              /  /イ               コ匸
: : : ?              〃 l            /,'                   ̄|「´    /7(())
: : : : i             ,'l               ,'                           // ヾ〉
: : : : |  ._, -=ニ=―――イ ',            /                         ___.....
: : : : |‐'´             V             /                         コ匸
: : : : |                    ',          /                        ̄|「´
: : /                ',           l
                      V        ヽ
                      V  , '  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄?
                     i/: : : : : : : : : : : : : : : : :?
                       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ?
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247 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:18:25 ID:SrJsGEfs0




   :::::|| |!. 、                r ´    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ
     ::ll {.   \         ` ― 、‐'   ..  | このたびはおめでとうございます、
     :!.     ヽ          _ノ      | やる夫さん。
            、        /       _乂_______________ ノ
          、.   , -‐丶   _ ′
         \イ \    ̄
          \.  ヽ




     _.. ‐'''''''''''' ‐ 、
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  ( ●)    ⌒     ..i
  i.     ( ●)    .|   お?
 . \(_入_ノ      /
    \______/
    ./ゝ/ノ:::::::::::::::::\
    |ノ//::::::::::ヽ,::::::::::|
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
    |^::::::::::::::::::::::|:::::::::|





248 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:18:48 ID:SrJsGEfs0




     ____ 
   /      \
  /  \   ,_\.
/    (●)゛ (●) \    アレ……?
|  ∪   (__人__)    |
/     ∩ノ ⊃  /     失礼ながら、どちらさまだったかお?
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /





     !:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::\:::ヽ::::\:::\::ヽ:::::ヽ!::::}!::::l::li|
     j/:::l:::::!:、:::!::ト、:、:ヽ:::::`ヽ{、::::::\::::\{、:::::::::i::!::l:l !
      l:i:l::::i::i:、:l::lテ=-、:ヽ、_、::\_,≧ェュ、_、\:::::::::i::li::!::リ
     !ハト:{:!:i:トN{、ヒ_ラヘ、{ >、{ 'イ ヒ_ラ 》\::l::!:ト!!:l::l!
       ヽ i、ヽ:ト{、ヾ ̄"´ l!\   `" ̄"´  |::!:l::! j:ll:!
         !::、::::i      l            |:::/lj/l:!リ
           ヾト、:!               j!/ j|:::リ
          ヾ!    ヽ  ‐          /イ´lハ/     そういえば、こうしてお会いするのは
            }ト.、   、 __ _ ,    /' !:://       初めてでしたね。
             リl::l゛、           /  |/:/
         rー''"´ト!::i{\       /  / !:/
        / ^ヽ  ヾ!  ヽ _,,、'´    /  j/





249 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:19:13 ID:SrJsGEfs0




               _____
          ,ィ7刈:从乂爪ミ≧.、
          /:'::/彡//!::〃il:ト:ヽヽ、\
.       //,ィ/´::l〃::;イ/イ:!:i:l::!:i:i:!:i::|!
      /:,イ///: /!/:〃:://::l::i:l:l:l::l!:l:l
     ,':/〃:i:i::/〃!,:イ/:://,'!::l::l:l:l:l::li:!:l
      i:.!:'i:i/l::!'/イ l!:〃:,イ l/ li::!'::l:l:!:il::il
      |:i:i:l:l:.ハソイ !//,:イヾ//小ハ::lリ:/:l:ll      はじめまして、やる夫さん。
      |:l:.l:l:!,:代ト//  ィマラ7:/l〃,‐:!l:!
      |!l:i:! i  ̄'     ̄ ´/イソ!'/ 〉}:l'       アントニオ・プリモ・デ・リベーラです。
      lハ:ハ   i         〃_才:リ
      ! ヾハ  _` ´      / .T:i:リ'        どうぞよろしく……
.        `  、  、__ ̄   イ  .Ⅵー,-、
.           ヽ    /     . '   \
             i: .ー ´   ,.ィ ´       冫、_
       , -‐くl: : .   .:li⌒ヽ      /   `ー 、_
      /    ヽ: : . . : ll.:.:. iゝ.._  / ,   ´ ___ミ:、
     /     /iヽ: : : : 〃 /   ヽ/ ///    ヽ
   /.- ⌒ヽ  ,': :! }: : /' /.  / /  /´/  __    l
  /.:.:.:.:... ...:.:} l : : : : ,'  !   /  l  /' ´  /     l!





250 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:19:33 ID:SrJsGEfs0




 花婿の付添人は、アントニオ・プリモ・デ・リベーラであった。
 独裁者プリモ将軍の長男である。




               _,,.,_
           ,.-‐ '  ̄:lニヽ、: ̄ `::....、
          ,..::'::::/:l::::l:::::l::``ヽ:ヽ、:ヽ::::`ヽ、
      /:::::://::il:::l:|:::::|ヽ、:::::::::ヽ、:\ヽ:ヽ
     //:::::/l:i::::::::il:::l::|::::ト::::ヽ、::::::::::ヽ::::ヽ:ヽ:ヽ
    /::/:::::::/::l:i::::::::il::::::|::::|:::l::::::ヽ::::::::::::l:ヽ::::ヽヽ:'.,
   ./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::',
  /:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l、:::::::l:::::::::::::::l::::|、:l:::::::::l:::l::l
  .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l、::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|、::l:::::::::l::i:::|
  l::::::l::::l:::::l::l::::l、::::l:、ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
  |l:::::l:i:l:l::::ト:::ヽ:l`ヽ、://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
  |トl:::::il l、::ilヽ、:::l-‐,..-ュォ-、:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
  | ヽ::::il kァ、 、` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|  l:::::::l::::::ト|.
  ヽ ヽ、i `7     ´   //  |ト:::l/l::::::|  }:::::::l::::i| |
   ヽ  .l/            ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| `
      ヽ、 -          l   〉l、|:::::|i::::::l::::|
       ヽ`                /   .li:::lト:l::::l:l|
        ヽ ‐、ニ= ‐      /    lヽl-ヽl::l|
         ヽ ー       /  ,. r '´    ヽ、
             l、    ,.  '" ,.  '´        ヽ
           `ー‐ ' r1,. '´         ,. ‐ ' ´ヽ.,
            <´ i'´      ,.  ‐ ' ´,. ‐ ' ´::::::::ヽ
             lヽ|.l    ,. ‐'´,. -‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
              | | l| /,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
            |/ / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
            // /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
            〈 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l





251 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:19:58 ID:SrJsGEfs0




 そしてこのアントニオこそ、のちに「ファランヘ党」の創立者となるのである。




                              |:::::::::::::::/:/:::::::::::::::::::::::::j:::!::::::::
                              |:::::::::::y'/::::::i:::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::
                             |::::::::/:/:::::::::::|i:::、:::::::::::::::::::i::i::::::::::
                            |:::::/:/:::::::::::::i=!::|=:、:::::::::::::ヘヘ::::::::
                           |:::7/::i::::::::::::|tキ!≧:z、::::::::::ヘヘ:::::
                           ヤ:::::7 i::::::::::|',ヘヤ!弋ゞ;;ッ、<;::::\
                              ヤ::::i i::::::::::|:.i: :ヾ、___ ̄ _ヽ、>、:
                                ヤ∧ .ヤ:::::::i:ハ, .ヤ!: : :  ̄: ヘ,: : : :.
                            ヤ:::ヘ ヤ:::::ハ:.:. ヾ: : : : : : : : :、 :
                             ヘ:::::ヽ',:::iヘ:',:. : : : : : : : : : : : .:::
                                 ヘ::::::::ヾヘ ヽ . : : : : : : : : : .:::
                              ヾ::i:::::ハ    : : : : : : : :   :::
                              ,イ! i::::::i::i',   : : : : : : :.  ::::
                               ∠_ ! ヤi::i',:iヘ   : : : : : : : : ヾ
                          , イ  i i ',!リ ',iヤヽ   : : : : : : : : : :
                        , イ   .::i ヤ:ヘ ,j.:.:.:ヾヘ:::\  : :` : : ‐--
                   , -<´  ..:.:.:.:.:.:7 ヘ:.'i,:.:.:.:.:.:.:.ヘ::::::\ : : : : 、:_:_
                , -‐'"............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.i:.:.:.'i,:.i:.:.:.:.::::ヘ ヘ:::::::::\ : : : : :
           , -‐ '"/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ::::ヘ:.:.ル:.i::::::::::::::ヘ ヘ:::::::::::ヽ : : : : :
         /ノ///:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:/::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::> .





252 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:20:24 ID:SrJsGEfs0




 ム `ヽ`ヽ ∨| !
  .\ \::, .∨ r-.、
    \ ヽ ∨}:::::::j
      >` ゞミュ!
      ,    \ 、ヽ
     ,゙     、_`ハ ∨
    ノ/     ゞュ.∨
   イ    ____  `ヽ
.   |   ´_  -―-ミ   )r}       セラノ・スーニェルと義兄弟となったやる夫でしたが、
.   ゝ  '´      `ー彡リ、      このアントニオとは、いつも頭痛のたねとして、
     ` 、    ー-ミ w,ノ       複雑な関係となるのです────
       ハー―ュ i´`ヾ
       ,..<≦ ̄{三rト、
 rー.: :´: : : : ヘ∨ハ {__マ}、
. : : ヾ: :、: : : : :∧∨ハ }__マム
: : : : :.∨マ: : : : ∧∨ム {__マムミ : ,
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマヘ }_マム: : マ:、
: : : : : : :.∨: : : ノ: : >ュミヽ {.マム: : :∧
: : : : : : : :.∨: /. : : : : : : / ∨}_マト、: : :}
彡'` ー -: :}: :, : : : : : : : \ ゝマハ}: |





253 : ◆eZty3vRhsw:2012/09/08(土) 00:20:40 ID:SrJsGEfs0







                       やる夫がイスパニアの独裁者になるようです



                              第二話 アフリカ派

                                  終わり







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[ 42856 ]

人物とか全然知らないけどすらすら読めるなぁ。
あんまり深い説明やら固有名詞やらをごっそり取り除いてるおかげかね。
[ 2012/09/08 07:38 ] [ 編集 ]

[ 42860 ]

職業軍人(士官)のフランコと一介の兵卒に過ぎなかったヒトラーの軍での実績を並べるのはちょっと乱暴じゃね?
経歴的にはチョビ髭や筆髭よりもむしろナポレオンとかナセルに近いイメージ
[ 2012/09/08 09:30 ] [ 編集 ]

[ 42865 ]

戦場の英雄というとあとはケマルとかド・ゴールとかかな
[ 2012/09/08 11:42 ] [ 編集 ]

[ 42879 ]

ちょび髭だって負傷するまでは、割と有能な兵卒として機能してたんじゃなかったっけ

スターリン?革命家の細胞としてはそこそこ経験者だったね
[ 2012/09/08 15:25 ] [ 編集 ]

[ 42880 ]

20代で佐官、33歳で将軍って、なにその主人公w

さて、もう31年か。すると次回は地獄の第二共和制か……。
[ 2012/09/08 15:28 ] [ 編集 ]

[ 42887 ]

碌に統治できない唯一の植民地で延々ゴタゴタやってるわけか、武勲が稼げる程度の戦がいくらでもあって。
国家丸ごとダメだろ、この状況。
[ 2012/09/08 16:47 ] [ 編集 ]

[ 42891 ]

※42887
エスタド・ノヴォ末期のポルトガルさんの悪口はやめろ!!w
[ 2012/09/08 18:44 ] [ 編集 ]

[ 42894 ]

フランコは、20世紀前半の独裁者としては少数派な経歴に見えるけど、それが生きながらえた要因かとも思えてくる
[ 2012/09/08 20:30 ] [ 編集 ]

[ 42900 ]

日本も、陸軍と海軍の対立には悩まされたけど、
スペインの場合、もっと後れていたんだね。

反発多いはずの軍事独裁を、国王が黙認したのも、
そうでもしないと国を治められない段階になっていたということかな?

[ 2012/09/08 21:33 ] [ 編集 ]

[ 42912 ]

※42894
薄っぺらい「国民の支持」に支えられた指導者よりも軍務経験者たちから「同じ釜の飯を食った仲」で信頼される方が権力基盤が安定してるのかも
体を張って国家への忠誠を示してるわけだし右派から売国奴呼ばわりされるリスクも少ない

まぁ、軍人の政治介入が当たり前な時代というのも大きいんだろうね
[ 2012/09/09 01:29 ] [ 編集 ]

[ 42960 ]

何気にアルフォンソ13世と出会っているのか…。
感慨深いわ。

作者さんに敬礼ッ!
これから胸アツ過ぎるわ…そしてあ〇れ、ペダンさん―
[ 2012/09/10 00:34 ] [ 編集 ]

[ 42987 ]

大航海時代から見て可哀想なくらい衰退してるなあ
[ 2012/09/10 09:46 ] [ 編集 ]

[ 42997 ]

武勲を立てるチャンスがあるってのが
「国家がイケイケドンドン」じゃなくて「統治に失敗してgdgdだから」ってのが泣けるな
[ 2012/09/10 11:59 ] [ 編集 ]

[ 43006 ]

韓国も南北の同一民族の戦争のための軍事力強化。
第二次大戦後は、今回のスペインに近いパターンの国の方が多い。
[ 2012/09/10 14:27 ] [ 編集 ]

[ 43097 ]

ペタン元帥のこの後の行く末を考えると泣ける
[ 2012/09/12 20:47 ] [ 編集 ]

[ 43103 ]

元首に担がれた軍人といえば、ヒンデンブルクもだな

[ 2012/09/13 00:27 ] [ 編集 ]

[ 43187 ]

銃殺刑しまくってた事については結局言及されないままだったのかな。
過激で厳格な上官って部下に寝首かかれるイメージが。
[ 2012/09/15 03:55 ] [ 編集 ]

[ 43232 ]

>フランコの日和見的態度は,大戦後のスペインの地位を高めるのにも大いに役立っている。
>腹心カレロ・ブランコは大戦後の世界秩序が米ソ冷戦という構造になっていくことを冷徹に見抜き,フランコに提出した政策メモで,
>亡命した人民政府側の勢力を弾圧したところで,共産主義の招来を恐れる西側各国はスペインを非難こそすれ,
>実効的な圧力をかけてくることはないから気にするな,と助言する
http://na-inet.jp/weblog/archives/001136.html

このブランコさん役はどのキャラをあてるかな?
[ 2012/09/15 19:04 ] [ 編集 ]

[ 48559 ]

銃殺刑が不問になったのは、犯罪者が兵卒だったことも一因かと
[ 2012/12/04 20:17 ] [ 編集 ]

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