/ ̄ ̄\
/ _ノ .\ _,,
| ( ●) (●) |. l;l
. | (__人__) | _,_,|,|_, おい、やる夫
| ` ⌒´ |, ト-=y 丶
. | } ヽ `i, ̄‐^l 今から北海道に行こうと思うんだが
. ヽ } ヾ~ ` i,
ヽ ノ _ ヽ、 ;i, お前も一緒に行くか?
,,_,i y,ソト,,__ ヽ、 ;i,
,/r-'"j / / ii, `ヽ、-x,,゜r ;i いや、一緒に来てもらう
,,/'/__.L、 /ヾ、"i `ヽ `;i i,
,/ /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i `、'i iヽ、 これは命令だ。拒否権はない
_,) ヽ " ネメ、_ii"~ _Yri l, ヽ、
_,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ / ,¬ V⌒l
,y`;,,__ ,i /ii' / r-/| l l
_/^,,, ヘ l /iil / l"v' y } l
v=4⌒ヽ、 j --,,,if /iii| ,, 〈-ヘ_,、 <、 / i|
___
/⌒ ⌒\ ブーッ
/(  ̄) (_)\
/::::::⌒(__人__)⌒:::: \ ちょ、いきなり何言ってるんだおやらない夫
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚
\ 。≧ 三 ==- いや、別に嫌じゃないけどやる夫にもいろいろあるんだお!
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。
7 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:29:42 ID:gCwtqW1s
/ ;;;;;;;;;;ヽ
/ ;;;;;;;;;;;;;、
| ノ \ ;;;;;;;;;;|
|( ●) (●) ;;;;;;;;;l 大丈夫だ
| (__人__) ;;;;;;;;il 旅費は俺が持つ
| ` ⌒´ ; ;;;;;;;.;;;;;ヽ
! ;;;;;;/i;;;;;;;;ヽ、 ただせっかく北海道に行くのに
\ ;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ、_ 友人も連れずたった一人ってのも寂しいと思ってな
/)  ̄ ̄;l; ;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-、
_ / :/ |;;;; /;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ、
ノヾ `‐-" l , -‐"i /;;;ノ;;;;;;;/;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ヽ,
ノヽ | / .ヽ!;;:/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li
l , :l / , ;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
( ヽノ .i i; ;l ,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽ、 \l/_,-‐ 、:;| :;\,,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ、i \i;;;;;:));| ;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐、;;;;;;;;;;/
\ \´);;| ;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;
8 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:30:09 ID:gCwtqW1s
やらない夫ー!
なんて太っ腹なんだお!
/ ̄ ̄\
.ノ \,_. .\
(>)(< ) |
/ ̄(__人__) |
/ _ノ .ヾ⌒ ´ | いいってことよ
/ o゚⌒ { . /
| (__人\ .カ 俺とおまえの仲じゃないか!
\ ` ⌒´ン .ノノ ギュッ
/  ̄ ./ . .. し}
.(⌒二_⊿ニ⌒) .i
/
9 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:30:59 ID:gCwtqW1s
北海道っていっても広いお
どこに行くんだお?
,'⌒,ー、 _ ,,.. X
〈∨⌒ /\__,,.. -‐ '' " _,,. ‐''´
〈\ _,,r'" 〉 // // . ‐''" まあそれは着いてから決めようじゃないか
,ゝ `く/ / 〉 / ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / / . {'⌒) ∠二二> - - - - - - -
_,.. ‐''" _,,,.. -{(⌒)、 r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
'-‐ '' " _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐' ;; ‐ -‐ _-
- ‐_+ ;'" ,;'' ,'' ,;゙ ‐- ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////
10 :
名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 18:31:11 ID:u7Bs..Oo
新しい差別ビジネスの温床になりかけてるんだっけ
今回はその話題を出す前の「こうい差別があった」と学ぶ回です・・・11 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:31:51 ID:gCwtqW1s
____________
|新千歳⇒羽田 10:00 [220] |
|新千歳⇒関西 10:05 [220] |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄
\\ || \\ || \\ ||
\ || \ || \ ||
|| || ||
|| || ||
____||______||______||__
______
\
\______\
| _____ |
| | ::::::| | ∧_∧
|_| \===_r-t _ (´∀` )
\\==| || || | ( )
\\=|_||_||_| | | |
\\===\___ r- 、____
\\=- // ヽヽヽl、 ヾヽヽヽヽヽ
\\/ / ヽ ヽヽヽl_|ヽヽヽヽ
\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)\ ほえーやっぱ北海道は夏でも涼しいお!
/ ///(__人__)///\
| u. `Y⌒y'´ | それにじめじめもしてないし、エアコン入らずの天国だお
\ ゙ー ′ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
季節は夏ってことでおねがいします・・・
12 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:34:09 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒)
. | u (__人__) 当たり前だ、まだ屋内なんだから
| |r┬|}
| | | |}
. ヽ `ニ} まあ外も内地に比べりゃだいぶ涼しいだろうがな
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●)
| (__人__) ・・・・さて、とりあえず早く出るぞ。
| ` ⌒´ノ
| } \
/ヽ } \ 人を待たせるのは悪い。
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
13 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:34:55 ID:gCwtqW1s
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・
. | ( ●) ⌒) | 人? 知り合いかお?
. | (__ノ ̄ /
. | /
\_ _ノ\
/´ |
. | / |
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \ ,.:┐
.( ●)( ●) ..| / |
(__人__) .|./ /
i⌒ ´ .r-、 |/ / ああ、古い顔見知りだ
{ ヽ, ',. .,/ :/',
.ヽ .| l_/_, -‐、', 今回北海道に行くと連絡したら
.ヽ . | / , --'i| 案内役を買って出てくれた。
/ { V , --ヘ
| ヽ L| r= |
14 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:35:31 ID:gCwtqW1s
γ⌒) ))
/ ⊃__
〃/ / ⌒ ⌒\ 個人旅行なのにツアコン同伴かお!?
γ⌒)( ⌒) (⌒) \ ∩⌒) つくづくやる夫は運がいいお!
/ _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ
( <| | |r┬( / / )) で、どんな人なんだお?
( \ ヽ \ _`ー‐' /( ⌒)
/ /
/ ̄ ̄\
/ ⌒ \
| ミィ赱、i .i_r赱 それは会ってのおたのしみだ
. | ::::::⌒ (__人__)
. | トエエエイ と、言ってる間にあっちから来てくれたみたいだ
. ヽ `""´}
ヽ ノ
/ く
15 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:37:10 ID:gCwtqW1s
/ /<___/`ー'´::::::::::::! \__>-、_ \
///:;ハ::::::::::::::::::::::::::::::: /\_| \ \
_r|./::/!:::ト、::::::::::::::::: | \ ':,
ト.、 |_/:::/:::::|:::|:::::: : / \__,ハ ',
|::::|`ー‐--、 _//‐‐-/::/__. \ i / `| ハ
∨ヽ、 ̄\:::Y´/:/ /::/ `' 、 \ /〉' | |
\::`<´|:/´_]く__r‐-'-‐ァ─-、 \ //-- ─  ̄\_!
/\_,>r'´ _」-─-'、_ \ '、.// 〈_,|
_ノ´ ̄ ,>‐ '"´ \_/ ̄i___// / イ
く__/ ̄ ,>'´ , i ヽ. \__.//|〉 / /
/ \,./ i /| ,ハ-‐-八 ', //へ、 / /
└-、/7 !-‐ァ' |/ァ'〒テァt\ | //ハ‐、/__ __,,.. -‐''"´i/
└| `ヽ| ァ'=‐ ゝ-‐'´ | \.|// |‐'_r、  ̄ ,|_r‐'´ 久しぶりねやらない夫さん
`ヽ. ,ハ ,. , "/|/ // ,ハ、 ` ̄ ̄
)イ /| _ _,. / / .// / \ それと、やる夫さんだったかしら?
ト、 /.レ' .ト 、, / / >//-‐-'、 ,! \ はじめまして
/::::| / / | /|`>/7 ̄`ーく7://::::::::::::::`Y .| ',\
く:::::_|7´ _/! |'_」/ァ// /:://:::::::::::::::::::::∨ ! ハ 今回案内役の八雲紫と申します
>'´ヽ,イ::`7| ./::::/| // /|:::://!::::::::::::::::::::::::| | / i この私が案内するからには
ノ`Y´\::/ |/:::::::/ ,// /ノ´`ヽ/ |::::::::::::/::::::::::〉 ./| ノ⌒7 一生心に残る素晴らしい旅を約束しますわ
/ / /::::ァ'´二`''く/(i/´ ∨r‐、_/::::::::;:イ//|く::::::く
,| / r〈:::::/ -‐ノ`ー':〈_r-、 |/´ ̄`ヽこン'./ .| \_j、
/ レ' r〉ー/ ン'〈/:::|__/ /、 \ /イ / ,ハ 〈 \
,| i7/ /::::::::::/ / /:::ヘ \ /| |/ / ,| ノ )
____ ____
//,;'::;;;;;:、\ / \
//,ィ':::::;;;;;;;;;;;;;、\ / .\ ─ ─
//,ィ';;;;;;;;;;;餡;:::::;;;;;;、\ / (:::::)_(:::::) \ ○ ○ ・ ・
| | イ;;;;;;:::::;;;;子;;;;;;;;;;;;;;;;} | | (::::::::::::) | (__人__)
\\ `;;;;;;;;;;;;;;;;;::::;;;;;イ / \ |::::::::::| ,/ トェェェイ
ノ ノ イ;;;;;::::;;;;;;;;;;;;;;;'、 \ ノ `ー'´ \ 、ェェ/
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
16 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:37:40 ID:gCwtqW1s
うおおおおおおい!!!!
___ これはどういうことだおおお!!!!
. /ノ( _.ノ \ どうしてゆかりんとやらない夫が友達なんだお!
/ ⌒(( ●)(●) /⌒l / ̄ ̄\
/⌒ ヽ (__人__)ヽ |`'''| / ヽ_ .\
/ \ ´ ⌒` |/ / (●) (● ) |
/ /⌒l ⌒ヽ、ノ'' ノ 二三 (__人__) u |
( _ ノ | `ヽ´ _ l` ⌒´ |
| `ヽー‐-''" ̄  ゙̄''ー'´ ̄`ヽ { / 色々あったのさ色々
.| _ノ { /
ヽ __,, -‐ ''"  ̄ ̄ ̄ ヽ ノ それにそういう関係じゃないから安心しろ
\ , '´  ̄ / ̄  ̄ ̄ )
\ ( / /´/ / ̄ ̄/ /
\ \ ___ /⌒\./ / し'
_,. -‐ '''' ー-、-―-、
. 。 r'´ r'`ヽ、 _ _,,,... -t `ヽ、
o 广 -└-ォ、.)n(....,,,,____ノ `i
. ○ /´フゝ- ‐t、__,,...,, .r、 ヽ !
. Y ∠ ハ. ハ `‐' 7、.r-t__r‐〉
l. l /-‐レ' レヘ‐メ、 ゝ V ここは公共機関ですわよ?
l/i. l イ __ _ ` .l. ハ } 暴れるなら外にしてくださいね
. Vl ! ´ ___ ``,,ルイ イ
,!. l゙ゝ、 ゝ., `j ,.イ l. ハ なんならカツゲンを飲んでカルシウム補給をどうぞ
/.l !. `fニ.!j≦ l j `i
i´ }><{ /´,.ノ,ノ. '、}><{ l
! レ゙ f‐'',. '" V ノ l
/ /''´ l´ ,ノ ※カツゲン:北海道限定販売の乳製飲料
/ ,. -i ,.イ l l、
l/´ (´ ゙̄l l λ、 .ハ
ノ l l_ // '、/^i. l
`ヽ '-、`'-、.,___// `! ハ l
゙‐、_____``''‐- ,.''- 、_r'´ V^!/
`ー‐''
17 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:38:12 ID:gCwtqW1s
____
/ ノ \\
/ (●) (●)\ いや、やる夫は暴れるつもりはないお
/ ∪ (__人__) \
| ` ⌒´ | ただ友達が、その…
\ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒) かわい、かわ、か、いいかったからちょっとシットしただけだお
ノ | / / / (⌒) ./ / /
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/ よ、よろしくおねがいしますお
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / / そ、その・・・ えーと、ゆかり、さん
ヽ __ / / /
_,. -── -- 、
,..'" ,.-=-、 ゙ヽ、
,'r'= '、 ノノ ノ ゙ヽ
l |l ヽ、'rイ、'___,.イ 、 〉
ゝ.r-、___ゝ、r-、_イ_,,..γ ヽ_イゝ 「ゆかりん」でいいですわ
r'r γ_イ_ハ ,!イ'"`゙r>i ヽ、イ
`i , ..ハrr-、 レ ゙ー-゙ !ハ i ヘ そのほうが呼びやすいでしょう?
|ハレイ.lハ;.ノ "" ! | ', あなた、いつも私をそう呼んでいらしてるようですし…
|ノ人." - ' ,イ ハ イ ヽ
/ | |゙>- ,_,,..イ iノ>ー- 、i ',
,' λ|ノ ,.!-r─- 、}><{ i ヽ、
ノ }>i/ /ヽ/ 〉 ハ ',
i λ<\ ', | / /ゝ_-=イ / iノ
ノ<{ iγ r/⌒i、//>' ゞi 〈
18 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:38:43 ID:gCwtqW1s
______
(⊂二二二⊃)
 ̄ ̄ ̄ ̄
____
/_ノ ' ヽ_\
/(≡) (≡)\
/ /// (__人__) /// ヽ (か、かあええお…
.| |r┬-| |
__\ `ー'´ /__ 今まで妄想の中でしか会話できなかったゆかりんと会話できるなんて
/YYYY / _ノ(ξ)、_ \YYYYY\
.|YYYYYY(__/ \__)YYYYYY| 声だけで3発はイケるお… いろんな意味で)
∨ { } ∨
{ }
{ }
ヽ | /
ヽ | /
∪ ∪
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) ・・・おいやる夫、しっかりしろ
. |U (__人__)
| ` ⌒´ノ 今日は時間がないんだ。早く車に乗るぞ
.l^l^ln }
. ヽ L }
ゝ ノ ノ
/ / \
19 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:39:22 ID:gCwtqW1s
_∩
/ 〉〉〉
{ ⊂〉 ____
| | /⌒ ⌒ \ お?
| | /(●) (● ) \
| |/:::⌒(__人__.)⌒::: \ おお、悪かったお
ヽ | |,┬‐ | u |
\.\ `ー ´ / 早速どっかに向かうんだおね?
\ __ ヽ
ヽ (____/
| > 、 | < ´ //\ _ ―
| `><、 /// // / `´ |
∧ >< / > / / / / ハ | |
| / / 斗 ― テ ┼ ― 廴´ ハ ハ | ええ、
´ i / i / ./ / /个 斗 / i |
/ .ハ .l i ハ / / ./ i / .i | まあちょっとですから
/ / i l l 、廴_/ -云テ、 l l i リ
/ / i .ハ .l ハ::::::不丈丁ミ、 l l l l 楽しくおしゃべりしながら向かうとしましょう
//\_li i.i l l .i.乂:::::::::う ', | l l
./ l .i l .マ .lll .| .\ー ´_ ',| /
/ l l /\ .l | ハ  ̄ |
/ ∧lハ ハ ! ハ. !
/ / / i レ \l;;;;;;;> ` ー ´
/ / | /l ∧/ l∨;;;;;;;;;> 、 .<
l / l l l / i \i二>┘‐≧ー≦´|ヽ__
ll ヽ l\/ /二二∧:::ーーl 二二二_/
l \.i /―-/ i::::::::::::>アヒ 、::::::::::::ヽ
/ ̄ ̄ ̄ ̄‐.l /l::::::::::::::::\ / iヽ >、::::::
./ マ ll:::::::::::::::> ´ //:::\ `>
20 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:39:50 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) |
まあ、「ちょっと」って言っても (__人__) |
余裕で300キロ以上移動するがな (`⌒ ´ |
. { |
{ ノ
mm ヽ ノ
(⊂  ̄ ̄ ̄ ヽ
 ̄ ̄ ̄| |
____
/_ノ ヽ、_\. ━━┓┃┃
,. -- 、, o゚((●)) ((●))゚o ┃ ━━━━━━━━
,―<,__ ヽ::::⌒(__人__)⌒::::: \ ┃ ┃┃┃
/ ヽ ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
__| }。≧ 三 ==-
/ ヽ, / { -ァ, ≧=- 。
{ Y----‐┬´ 、レ,、 >三 。゚ ・ ゚ 「ちょっと」=「300キロ」って
/'、 ヽ |ー´ ヽ`Vヾ ヾ ≧
.{ ヽ ヽ lヽ_!´ ヽ。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・ こいつら頭おかしいお!
', ヽ ヽ ,/ }
ヽ ヽ 、,__./ __/
\ ヽ__/,' _ /
\__.'! 〈 _, '
 ̄
21 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:40:17 ID:gCwtqW1s
/ (●) ヽヽ 北海道民にとっては
/ (⌒ (●)/ 移動50キロで隣町へ行く
/  ̄ヽ__) / 移動200キロでちょっと時間かかる近所
/ ____/ 移動500キロで遠くの街だ 覚えておけ
/ ;/(○)三(○)
/ ;/ノし (__人__) ヽ;
/ ;| ^ `⌒″ ui ちょギブギブ!!わかったからこの手をほどくんだお!
i ; | ;j |;
ヽ \ n⌒) /;
| \ (⌒ヽ/ ./ ノ `i
| \  ̄_/ ̄ ̄ ノヽ.
| ;/ ̄  ̄ ̄ ̄ |
22 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:40:51 ID:gCwtqW1s
_,,.;:''" :、`'‐.、 _ _,,.;:''"´''"'"~'''``'‐.、 ,:'''"´`丶-ー''"´``'‐.、
''"´``'''"´''"´``'丶,.-ー''";: :.:゙,:;、,"'._,,.;:''"".:;_,,.;:''":::.:゙,:;、,"'._,,.;:''"".:;``'‐.、゙.:'"´`''"'"~'''``'‐.
".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"``'‐.、;:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙::゙,"'.:.:;,`:;,':,,,、
,".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:..:'"゙:.:゙,:;、
".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙: .:;,`:;,':,:
_________________________________________
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一体どこいくんだお?
_________________________________________
,---------、
___/ノ___||___ヽ\ 俺もしらん
/ 〕 ^ー--、
(≡].__γ⌒ヽ_____γ⌒ヽ__.}
`ー―ゝ__,ノ─── ゝ__,ノー‐´
ふふ、いいところですわよ
==== ==== ==== ==== ==== ====
_________________________________________
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
23 :
名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 18:41:21 ID:EFH8vjyY
信じられない北海道ってテキサスかどっかなのかよ…>200kmで近所 24 :
名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 18:42:11 ID:V4QoQagw
こういう生活の感覚って外の人間じゃなかなか分からないよね
>>1は北海道に住んでるのか 25 :
名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 18:42:24 ID:rdI8B93U
道民はカツゲンが北海道限定販売だと信じているが、、、
実は青森県内でも売っている 30 :
名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 18:44:59 ID:rdI8B93U
200キロでちょっと時間かかる近所と思っているのは根室管内くらい、たぶん
でも、50~60kmが日常の行動圏なのは認めるw 26 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:42:29 ID:gCwtqW1s
4時間後・・・
/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ \
| ( ●) (●)| ふうやっと着いたな
| (__人__) |
| ` ⌒´ | ・・・お?
| |
ヽ /
_,,ゝ (,_
/´ `ー-一´`ヽ
/ 、 , |
/ ノ | l
( y'l l_ |
ヽ ヽ. |' }
\ソ`ー─‐一ヾ/
| ij ノ
| |. |
| | l
i' ,} ,ノ
l | /
27 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:44:01 ID:gCwtqW1s
....,,.... (⌒ヽ
,,:;::'' ::::::: '::::,, ザアアアア ノ )
,,:::::'':: :::::: :::: :: :::::: :'':::,,, ('' ⌒)
: :;;;:: :::::: ;;:::; :::: :;;;:: :::::: ;;'''::::...,, (⌒ )
:;;::: ::::;;::: :;;;:;;::: ::::;;:: :::::: :: :::::::: :::;;:: '::;:::,,..... ('' `)
,. ,. ,..,,..,.,.,.,.,, .,.,.,.,.,.,., ,.,.,.,. ,.,.,..,., ,.,, ., .,. ,. ,..,,..,.,., .,.,,.,.,.,.,, ., .,. ,. ,. .,.,.,.,.,.,., ,.,.,.,. ,.,.,..,., ,.,, ., .
.,.,.,.,,.,.,.,.,.,,.,.,.,.,.,,.,.,.,.,.,,.,.,.,.,.,,.,.,;;.,.,,.,.,.,.,.,,,.,.,.,.,.,.,.,,.,.,.,.,.,.,,.,;;.,;,,,.,.,.,,. .,.,.,.,.,.,.,,.,.,.,.,.,.,,.,;;.,;,,,.,.,.,,. .,.,.,.,.,
vwvwvwvvwvwvvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwv
vwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvwvvwvvvwv
V/V/V/V/V/VV/V/V/V/V/V/V/V/V/V/V/ V/V/V/V/V/VV/V/V/V/V/V/V/V/V/V/V/
| || || || || || |||| || || || || || || || || || || || || | || || || || || |||| || || || || || || || || || || || || |
.'' ::, ̄: .:': .'': .'' ''  ̄': .:': .'': .'' ::': ̄ .:': .'': .'' '' ::': .:': .'': .:': .'': .'' '' ::': .:': .'': . .:': .'': .:': .'': .'' '' ::': .:': .'': .
28 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:44:21 ID:gCwtqW1s
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,. ⌒ ⌒):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.―――― ○ ――――:::.:.:.:::::::::
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.(⌒ r':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r ⌒ヽ.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.// | \ .:.::::::::::::::::::::::.:.:.:
: : : : : ,.(⌒' : : : : : : : : : : : ,.(⌒ ⌒): : 、 / / | \:::::::::::::::::::::::.
: : ( : : : : :(⌒ : : : r'⌒ヽ::::::::::::::::::::::;|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ ̄ ̄\ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.~~~~.~~.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::.:.:.:.:.:.
⊂⊃ /\ ⊂ ⊃ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::.:.:.:..:::::.
/⊂⊃ \/ \ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:::::::.:.:.:.::.::
/ /ゝ /ゝ ゙ヽ \ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:::::::.:.:..:.:.
ーi、,,,,__ ゝ::::::::::..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::.:.:.:::
 ̄ / / ̄/ニlーiニトーi---i-=、,,,,____::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
""" "  ̄  ̄ ∠/ ̄|ニi―-i==、__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::.:.:.:.:.
""" """ "" """ """ """"" ヽニヽー-、,,_:.:.:.:.:.:.:::::::.:.:::::::.:.:.
∠ニiー-┬-
ヘヘ ヘヘ。ヘヘ /~ヾ ヘヘ " "" " "" """ """
_ (,, )(,, )ミ ミ ( ,,)\( ,,) ゜・ " "" " "" """ """
| ├────────┤ ヾ ___(ヽノ) " "" " """"" """
| ---- ヾ ̄ ヽ ------ ]=========◎ 。ヽ " "" " "" """ """
└──| ◎ |=───┘ | _||_;; ω " "" " """"" """
(( ゝ__.;'' (( (( ∪∪ ∪∪ " "" " """"""""""""
""" "" """ """ "" """ """ "" """ """ "" """
""" "" " "" "" """"" "" " "" """ """ "" """
" "" " " "" " """ """"" """ "" "" " " """ " "
" "" "" "" " "" " """ " " " "" "" " " "" "" "
29 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:44:41 ID:gCwtqW1s
___
/ ⌒ ⌒\
/ (○) (○) \ ふおおおお!!
/ ///(__人__)/// \
| u. `Y⌒y'´ | すげぇお!!! 牧場だお!!
\ ゛ー ′ ,/
/ ー‐ ィ
,. -‐──--..,,,___( ̄ 7
r,ヘ ,,. -'' "´/ヽ-'
,,.ー-〈__,.へ / / !ヽ.
/⌒ヽ、/⌒- 、 ! \ / | ',
!、_,.ノuヽ、_,ノ`ー! `く ,' ! まずは歓迎のご挨拶ね
/_,.-、__,.-、_,.イノ_,-i, ヽ_,.へ , ' |
i / i -ハ ハ‐!-ハヽ-^,ヽ、_ヽ/ ! ようこそゆかりファームへ!
ノi ハ/ァ;=、!/ ァ!=;、! ノ i !ヽ、 ,'
レi | !'ヒj ´ヒ__リ'! ! ヽ.,.へ___/ 今回やる夫さんたちはここで過ごしてもらいますわ
) !." _ _, "./|ノ イ ヽ_!ノ
ノ >.、.,__ イ! i ノ
ハノ ! ァィ‐-!ヘハ ! ( あ、それと一応ここの所在を言っておくと
〈ヘハ!/:::::::::::::::!〉'i ヽ 道南は渡島管内、山越郡八雲町よ
/´!_,.、_:::,:::::::ノノ !Y
,.-'-/ヘ >_r_イ/' !ノ'´ 酪農と言えばふつう道東の方が盛んなんだけど
/ ,.7 ´ /ン':::::::!´ ここは気候が乳牛の飼育にちょうど良くて道内でも随一の酪農地なの
'ー' ヽ-'´!:_::::::::::::::>
31 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:45:07 ID:gCwtqW1s
____
/ \
/ ─ ─ \
/ -=・=- -=・=- \ ・・・・八雲町?
| (__人__) U | なんでそこ選んだお
\ ` ⌒´ /
(Y)
,,..-ー7" `ヽー- ..,,
/,,.-ー'"´ ̄ ̄`゙ー-'、ヽ、
/'"i´ |l⌒ヽ、__,ノ´⌒l| ヽ '.,
l:::,.ゝ '、r-、__!r-、__,r-i_ノ_,.イ l
',::`γ´ ハ λ _ハ、 ゝr'"i シャレです☆
ヽ;:i レイ~.レハノr= 、レヽノ::ン
☆⌒ ノレ´ .i.-─ ヒ_ノi. |'
7 从" ┌┐ "从 i
〈./ ri.>r---,.イレ'ヽ 〉
__ハ/⌒iイヽニンYー'、 ハイ<{
____
/ _ノ ヽ_\
/ ∩l^l^lnnl^l^|\
/ 。ヽ ∥ ノ \
| / 人 l | やっぱり…
\ / /|ii!i!|\ \/
. | /. |;;;;;;| \ |
32 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:45:44 ID:gCwtqW1s
ト ,-、
|:::|.\\ __
|:::| \\,,....,,,_ , '´'´ |::::::|
__ ,|:::ト、'´ .!:::| //ヽ、 /:::::;'
<´::_ノ´ ̄`ァ‐-、|:/-イ/ ,:':::::/
r‐/´>'"´ ̄\ ヽ─-、___,/::/ヽ
く./´ / `ー' ̄ヽノ‐-、-イ ハ
! ! メ、/! └-、 /`ヽー-、 | まあ本当はそれだけじゃあないのですが…
'、 .|/ ト、,、! /、 __ \ ト、::::\
\ ,ハ |,ハ! /-‐\ | ト-ヘ、\r-ヽ そろそろネタばらししても
、 / !,..`'ー'|/ -‐テ‐‐rァ! ./`\ `Y いいころじゃないかしらやらない夫さん?
:::〉 __/ 人 . j__,ソ//! ∨ \
/ .// / ! ,>、 、 _ ゙/´|,イ 八 ` 、.,__
\ ,' / |/::::::::ヽ.,_,,.. イ / >‐-.、 \ `ヽ.
::::::`| ,' /|::::::::::::/ |,ハ_/| ./´:::::::::::::::::\ ` /´l . ',
r‐ァこ7/,イ:::::i:::/}>rァ─-|/::/:::::::::::::::::::::ハ / ,' ./| |
::::レ'|`ヽ | 〉、:::/::|/ム、__rァiこ7:::::::::::::::::::::::::::'7 ,!‐-'、! /
\/ \|' `!:::く_/::::|__」∧|:::i::::::::::::::::::::::::::::::;| _つ 〉レ'
| /-─‐ヽ、:::::::!:::::::::|/::::::::ト、::::::::::::::::::_ノイ/ `ーァ'/|
! \:::::::::::::::::::::::イ>::、イ´ ∨ r '´ レ'
___
/ \
/ノ \ u. \ ・・・え!?
/ (●) (●) \
| (__人__) u. |
\ u.` ⌒´ /
ノ \
/´ ヽ
33 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:46:20 ID:gCwtqW1s
/:::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::ヽ
|::::::::::::::::::::::::::::::|
| (__人)
|::::::::::::::::::::::::::::ノ
ヽ:::::::::::::::::::::ノ ……
/.:.:::::::::::::::/
_,r'゙.:.:::::::::::::.:.:.\
,.-‐'´.:.::::::::::::::::::::::::::::.:..`ヽ、
/.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.\
.,,..,.,., .,.,,.,.l.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.ヽ ,.,.,., ,.,.,.,. ,.,.,..,., ,.,, ., .
..,,..,.,.,.,., /.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l.,.,.,,.,.,.,.,.,.,,.,;;.,;,,,.,.,.,,. .,.,.,.,.,
.,.,.,.,,.., /.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|vwvwvwvwvwvwvwvwvwv
wvwv/.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.Lwvwvwvwvwvwvwvvw
vwvw::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.ヽVV/V/V/V/V/V/V/V
V/V/ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.`ヽV/V/V/V/V/V/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
V/V/V/ V/V/Vi::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「/V/V/V/V/V/V/V/V/V
|| || || | || || || || |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\|| || || || || || || || || ||
.'': .'' '' ::': .:': .'': .:': .:': .'': . .:': .'': .:': .'': .'' '' :
34 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:46:38 ID:gCwtqW1s
ああ、そうだな・・・
___,........._
`ヽ、....._ `''ー―=-――― 、
__ __, rァ ヽ ヽヽ
‐'´ __`二´ ̄--―‐ゝ `>ー―‐ 、 -、 / l
〈 r―――゙‐'" } 、'ぐ'-, r‐ー',!
ヽ `ヽ ノ .'l¬、 '!ッ、`i`'/''′ r‐ー1 l゙ .l゙
r-‐'''' - 、 l} } | ./ ヽヽ"゛ ,,、 r‐┐ ,l゙ ,i´ l゙ l゙
`''ー- 、_`'' ∧ { ! ./ .l ヽ ._,,-,'l″,!,/ / │ ," l゙ │
`'ー{ ヽ ノ ./ ./ .! .l ゙l、.゙l゙l-'ナ / | ,l゙ .|,,,,,ノ
| ,.イ / . ,i/ |, l .゙‐'`丿 丿 .L,,,ノ .,r'"゙゙l
,j..ノ/ /´ .` ´ `冖'" r'"^゙l ヽ-'゜
/ ノ/ ヽ-'゜
_,/''7'''ー'゙
_,..... - '゙ //
35 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:50:01 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \ いや、こんなことに巻き込んでしまい済まない
. | ( ●)(● ) |
. | (__人__) │ 本来なら俺一人でこいつを再教育するつもりだったんだがな・・・
| `⌒ ´ |
. | |
. ヽ /
ヽ /_,. ハ `/ '´ `丶、
/,...ヽ.._ / ノ/, ′ iヽ
/ ヽ ‐、 / '/// ! ',
,.イ l \ /__ i ,' i
/ !| ., ' ´ ,={ / 亅
,. -'ァ‐==ニ_‐-v′ ^ヘ / ,′
/ /- ._ 〃, ', _,.イ /
/ ハ` ミ {/ 〉 ´ i !イ{
i ,イ` _,,.t' / 亅 ノ ! ',
! ,厶ヘ ヘ. ,′ .' / |
v' / ヽ -_込._ { ' , j
/ / \__,,.. ァ'´ { `¨¨¬ / / /
,′ ! ', ヘ._,. 个、___,,. }__ー‐'´ v' /
{ ', ハ ノ ,、,.-‐'´ ) V//
∨ ,ハ. / ,{ ヽ-‐'/ / {/
36 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:50:26 ID:gCwtqW1s
∥ _>、、-‐'´`ソ/‐- 、 _ ||
|i _||-'´ .|| ∥ ヽ、 .||
ヾ、 ./ .|| || .∥ .ヽ||__
, ┬ 、ヾ、__||/´`¨゙゚ヾ、∥ _,.. -‐ ッ‐'T¨゚゙´
/ i ヽ、 / /\_,.. -‐'´,-─‐ '〈 ヽ
/ 人 ソ __ / .ヽ_,. -,' 〉. ) いいのです
ヽ、 / .l ノ_,.-‐' .| .Y /.┬i /‐-</フヽ
ヽi、.i |` ´ | ! ヽ、__,.. -t'´ ! `、ノ _ノ .| やらない夫さんは私の無二の友人ですし。
! .l |. L__ | j i ヽ、 __,ィ'´ _,! それに、「北海道」をバカにした罪の重さを
ト、_ヽ .!、. |_ヽ i.、 _,.-/-‐/| j イ l ,.-'´ この際ハッキリ自覚させてあげるべきでしょう
¨゙ヽ,.\ l` l `,ヽ、|.ヽ _,ィ-─..、l / /! | ヾ
. / ゙> |i ヾ.:;' V´ ヽ、:'ノ'´ , / | .| | 正直私も話を聞いて
/ /,| ! ` ´/_ノ|'´! | 、 .| 少なからず腹が立ちましたから・・・
. // ,r'ノ ,〉、. ' レ' | | | ! !
._ _,,,....-' ´ / ./ /:::::::::ヽ、.`ー‐ .,<;/ i'`ヽ、_ . | |
.--ッ─--─' 7´,/ .ノ:::::::::::::::!::`.ー_;:'´'´:::j l:::/:::::::`ヽ.、| !、
-‐'´ ノ .,r' ,イ::!:::::::::::::::|:::トiイ´::::::::/ /;:':::::::::::::::::::::ヽ,.|ヽ、
.. _ ,.r'´,∠.-.'´ |:::|:::::;;;;:::::::::!:|:l:|::::::::/. |':::::::::::::::::::;r'´ _,.ゝ、ヽ
,' /_ゝ=' '´ ヽl::;'二Ц二ヽl:!l:|::::;.' /:::::::::::::::;:'´ / .`ヽ`ヽ、_
._,../‐'´ i , ノ':::::::::::::::::ヽ`‐-:;.' /:::::::::::::::;' / i ヽ
, 、、 ,,
, ' ____ " 、、
, ' /⌒三 ⌒\ ',
; /( @)三(@)\ ;
; /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ; ちょちょちょっとなんだおこれ!?
| u |r┬-| u | ;
\ u `,. -'"´´ ̄`ヽ ; まず、まず落ち着いて冷静に話をするんだおやらない夫!
_ / (___ | ',
,、' / | ; やる夫がいつ北海道をバカにしたお?
、 ( ̄ | ;
 ̄ ̄ ̄| | ; 言われなき罪だお!
37 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:50:47 ID:gCwtqW1s
/ ;;;;;;;;;;ヽ
/ ;;;;;;;;;;;;;、
| ノ \ ;;;;;;;;;;| ああ、話をしようじゃないか。冷静にな。
|( ●) (●) ;;;;;;;;;l
| (__人__) ;;;;;;;;il ただし、今から俺が聞くことに回答できるかによるが・・・
| ` ⌒´ ; ;;;;;;;.;;;;;ヽ
! ;;;;;;/i;;;;;;;;ヽ、 お前が約三日前見ていたN○Kニュースの内容覚えているか?
\ ;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ、_
/)  ̄ ̄;l; ;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-、
_ / :/ |;;;; /;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ、
ノヾ `‐-" l , -‐"i /;;;ノ;;;;;;;/;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ヽ,
ノヽ | / .ヽ!;;:/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li
l , :l / , ;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
( ヽノ .i i; ;l ,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽ、 \l/_,-‐ 、:;| :;\,,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ、i \i;;;;;:));| ;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐、;;;;;;;;;;/
\ \´);;| ;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;
____
/ \
/u ─ ─\ (適当でもいいから答えないと殺されるお・・・)
/ ‐=・=‐ ‐=・= \
| u (__人__) | う、うん。覚えてるお
\ ` ⌒´ ,/
38 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:51:28 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
ヌンッ / !、_ 八\ その最後に伝えられた
(●)(● ))⌒ |
(__人__) | 「アイヌ民族の踊りを広める活動が津軽海峡を越えて東京で催された」
. (,`⌒ ´ |
{ ト、_____ というニュースを聞いてお前は俺の隣でなんと言った?
{ ..:.::::::|ヽ、  ̄`ヽ
人 .:.:.:::::ノ:!::. :. . ..........:::=≧=‐- 、
_/ .:ヽ :i::::::::/.: /:::':.. .:..,. ''. :: . :.:.:`ヽ
, --―'´;.:.、... .: .:i :i::/: .:::..:,.‐''". . .:、 :.:::}
/ . :.:.ノ:. ..\.ヽヽ: , -‐''´ ..::: .. : .::l . :.:.::|
/ . .:.:.:./:. `ヽ、::/ .:::、:.. .. . :. :. .::i ...:.:∧
| . . .:.:.:;イ:: .:i::. . .::`''‐-=、ヽ、.:.. . .:: .:ノ: :!
/{::. : : .: '´.:.i::. . :|: . .:: :.::::::::::::/゙"ヽ、:..:.::´::..: :|
,' `: :...:.:.:.::.::;!::.. . .:.:|: . . . :: :.:.:::::::::{::. .::;'`:‐ .::.: ;!:|.
{ :. `''''゙´|:::.:.:. : . . . .:::l::. . . . .. .. .:.::..:.:::::::::::|::. . ::i ..:::iく ::|
{:.:.. .:.. . .:.:::ト、:.:.. . . . .:.:;!、::.. . . . ... .:.::..:::::::_;;.ゝ、..:| ..:ノ :. ヾ.
/`''' 、,,,___:ノ \::. :.....:.:ノ::..`'ー::.....;;;_;;:.-‐''....:...:::,>'=、 .::i :.::}
. {:.:. . ___\ ` ‐-=、:::.:.. ..::r ー-=、.....:...::..::::/ . .:::! :; ::|
!ー: . /:::___;>┐ \:.. :! ,.-―:‐、:: ,,.:‐''´ . . :__;ノ.イ.:.:|
';.:../:::::/´、  ̄)ヽ. _,r―‐亠- 、!::::::::::::::|「: . . - '''´. : :丿.:/
____
/ ノ \\
/ (●) (●)\ ええ? あ、うんと。待つんだお。今思い出すからお
/ ∪ (__人__) \
| ` ⌒´ | 確か、えーと・・・
\ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
39 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:52:06 ID:gCwtqW1s
・・・・三日前
\ 本日午後、東京ドームでアイヌ民族の伝統文化を理解し /
\親睦を広めようという催しが初めて開かれ、集まった3000人が/
\ 最後にイオマンテで執り行われる伝統舞踊を舞い…/
________
| ______ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| | / .::::::::::::::::::::::\
| | / ..::::::::::::::::::::::::|
| | .| ...:::::::::::::::::::::::::|
| | | ....:::::::::::::::::::/
| |____ ヽ .....:::::::::::::::::::::::<
└___/ ̄ ̄ :::::::::::::::::::::::::|
|\ | :::::::::::::::::::::|
\ \ \___ ::::::
____
/ \
/ ⌒ ⌒ \ 何言ってんだこいつ
/ (●) (●) \ アイヌとか血も絶えてもうオワコンだろお?
| 、" ゙)(__人__)" ) ___________
\ 。` ⌒゚:j´ ,/ j゙~~| | | |
__/ \ |__| | | |
| | / , \n|| | | |
| | / / r. ( こ) | | |
| | | ⌒ ーnnn |\ (⊆ソ .|_|___________|
 ̄ \__、("二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l二二l二二 _|_|__|_
40 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:52:36 ID:gCwtqW1s
____
/ _ノ ヽ_ \ だいたい「親睦を深めよう」つったって相手は言葉が通じないんだお?
/。(⌒) (⌒)o\ 民族も違うんだしそんなの無理だお?
/ :::⌒(__人__) ⌒::: \ ________
| ヽr┬-ノ | . | | |
. \ `ー'′ / | | |
/ ` \ .| | |
| r .| \.| | |
| ┴rェェァ_ |\ |_|________|
──‐‐`ー-イ__)l二二l ̄ ̄ | | |
____
/ \ /\ キリッ
/ (ー) (ー)\
/ ⌒(__人__)⌒ \ って言ったお!
. | |r┬-| |
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
41 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:53:11 ID:gCwtqW1s
. __
./::::::. \
/::::::ヽ;;: \
. (:::::(::::冫 |
. (:人;;;) . |
r‐-;::::::. . |
(三)):::::.. . |
>::::ノ:::::::::. /
/::: / ヽ;::::::::: /
/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
(;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::)
. |\::::::::::::;;:1
. |:::::\;;/:::|
./ /;;;;;;;/ヽ>‐-、\ ヽ / ヽ
/ /;;;;;;;;;;/ ヽ >‐- ` 、 / ̄>-、 / _____\
/ /;;;;;;;;;;;/ ヽ / `> 、 ――――― \
. //;;;;;;;;;;;;/ |. i____/ | | |、 \ |\_/l
|;;;;;;;;;;;;;;;// | | | | | ヽ_.|ヽ `ヽ--- ´ ヽ/;;;;;;/
\;;;;;;/ / | | |. __-t 匕 |、 | 7-ヘ--=___ ヽ/<
>´ `/ /| | ヽ| ´ |:::::| |ヽ |、 |:::::ヘ ヽ | i__ ヽ
|` ―-// | | | | |,,≠≦ミヽ |ヽ 〃斥ミ=ヽ / |;;;;\ |
∧;;;;;;;;/ |;;;;;| | .| | |‐〃´① 〃ヽ .|:::::ゝ入.lノカゞ‐/ |;;;;;;;/
ヽ;;;;;| |;;;;;;| .| | ヽ | ゝ====彳:::::::::jヽl::::::::: ̄ ̄:::::::::| 、 |;/
. ヽ| |/ | | ヽ ヽ | 、..,,_______≠ ´ | .| ヽ .|
. | | | | lヽ \ヽ |、 /| .イ \ ./
| | | .ヘ | \ 人 |.ヽ∨-- --v// /;;;| \/
. |.| ヽ iヽ| \| >、ヽ ,>T<、 / <;;;;/;;;;;;| \
| ヽl | / / | ><:::| | |:::::::`><、;;;;ヽ|ヽ .\
/ / / /:::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::`>;;| ヽ .\
/ ./ / ./::::::::::::::::::::::::| .| |:::::::::::::::::::::::::::/ゝ ヽ .\
/ / / |::::::::::::::::::::::::::::::| .| |::::::::::::::::::::::::/< 、 ヽ \
/ / | >\:::::::::::::::::::::::::| | |::::::::::::::::::::::/:::::::::::::`> 、ヽ \
. // / |´::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ \
. / / /::::::::::::::::::::::::::::::::::///:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`> \
43 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:53:32 ID:gCwtqW1s
___
/ .u \
/((○)) ((○))\
/⌒)⌒)⌒. :::: (__人__) l_j :::\ /⌒)⌒)⌒) (・・・・なんか悪いこと言ったかお?)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| | | / ゝ :::::::::::/
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / └ー.┘ ヽ / /
. __
./::::::. \
/::::::ヽ;;: \
. (:::::(::::冫 |
. (:人;;;) . | やる夫
r‐-;::::::. . |
(三)):::::.. . | お前それ、本気で言ったのか?
>::::ノ:::::::::. /
/::: / ヽ;::::::::: / ネットの住民特有の小馬鹿にした意味で言ったのか?
/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
(;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::)
. |\::::::::::::;;:1
. |:::::\;;/:::|
44 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:54:10 ID:gCwtqW1s
| > 、 | < ´ //\ _ ―
| `><、 /// // / `´ |
∧ >< / > / / / / ハ | |
| / / 斗 ― テ ┼ ― 廴´ ハ ハ | もし前者なら相当救えないわね
´ i / i / ./ / /个 斗 / i |
/ .ハ .l i ハ / / ./ i / .i |
/ / i l l 、廴_/ -云テ、 l l i リ 後者でも愚かしいほど阿呆だわ
/ / i .ハ .l ハ::::::不丈丁ミ、 l l l l
//\_li i.i l l .i.乂:::::::::う ', | l l
./ l .i l .マ .lll .| .\ー ´_ ',| /
/ l l /\ .l | ハ  ̄ |
/ ∧lハ ハ ! ハ. !
/ / / i レ \l;;;;;;;> ` ー ´
/ / | /l ∧/ l∨;;;;;;;;;> 、 .<
l / l l l / i \i二>┘‐≧ー≦´|ヽ__
ll ヽ l\/ /二二∧:::ーーl 二二二_/
l \.i /―-/ i::::::::::::>アヒ 、::::::::::::ヽ
/ ̄ ̄ ̄ ̄‐.l /l::::::::::::::::\ / iヽ >、::::::
./ マ ll:::::::::::::::> ´ //:::\ `>
, 、、 ,,
, ' ____ " 、、
, ' /⌒三 ⌒\ ',
; /( @)三(@)\ ;
; /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ; 不適切な発言だったことは謝るお
| u |r┬-| u | ;
\ u `,. -'"´´ ̄`ヽ ; いつもみたいに軽いノリだったんだお!
_ / (___ | ',
,、' / | ; そんなに本気にしないでくれお
、 ( ̄ | ;
 ̄ ̄ ̄| | ;
45 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:54:33 ID:gCwtqW1s
/  ̄ ̄\
/ ノ ヽ
|:::::: (● ) ・・・・なあやる夫
. |::::::::::: (__人)
|:::::::::::::: ⌒ノ お前、アイヌ民族のことをどれくらい理解している?
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: }
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
|:::::::::::::: |
|:::::::::::::::| |
____
/ ノ ヽ\
/ (○)}liil{(○)
/ (__人__) ヽ え?
| |!!il|l| |
\ lェェェl /
/ ヽ
しヽ ト、ノ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
46 :
名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 18:55:03 ID:EFH8vjyY
日本にいると民族の誇りとかって軽視しがちだけどそれって相当異様なことだよな 47 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:55:17 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ \
/ \
γ λ
| '、::::゙`゙''ー、/"´::: :::: | アイヌの人々がどんな信仰をし
| ::: {:: ゙:::::、::: :::ィ ,,:::: | どんな生活をし
| ::: ヽ::::ミヽ:: | ノ W:: | どんな知恵をもちいて命をつなぎ
| ::: ヾ {:::::ミ ヽ j イ|从 ":::: | どんな歴史をたどり
;;;ノ:::::: \'、 }}: l||イ /,ィ;;、、-ーーヾ'ァ;;イ、 どんな文化を持っているのか
;リ:レ彡"三三ミヽ,,リ{{,,ノ;;;;ィ≦==ミ'" |;;〉l.|
l"';;;l ゙'''<<~(::) >>::)-ら::ィ'ー゙-゙,,彡゙ .:|;l"lリ
|l ';;', ::: ー` ̄:::::::ミ}゙'~}彡ィ""´ .:::lリノ/ 貴様は知っているのかと聞いているんだッ!!
l'、〈;', ::: :::::::t、,j iノ:::、::.. ..::::lー'/
ヽヽ,,', ::.、 :::::(゙゙( ),、)、ヽ::. イ ::::l_ノ
ヽ,,,', ヾ'ー、:::;r'"`' ゙'';;"" ゙l| ::j ::: |: l,,,,
,l ', l| リ {"ィr''''' ーー''ijツヽ l| :" l |',`ヽ,
(l :'、 `',. 'l| |;;゙゙゙゙"""´ー、;;| ノ: / /リヽ \
. Z::::ヽ '、 ゙'t;ヽ ` ´ ノ;;リ ,r' // |
. >; :::ヽ ::ヽミニニニ彡'" , ':::::// |
フヽ ::\ : ミー―― "ノ , ':::: //: |
}ヽヽ :::::\::( ̄ ̄ ̄ /:::://: |
____
/ ∪ \
γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ ひいいいいい!ごめんなさいお!
/ _ノ (>)三(<) \ `、
( <:::∪:::::(__人__):::::∪| ) 知らないお! やる夫は何一つ知らないのに馬鹿にしたお!
\ ヽ ::∪::::` ⌒´∪::// 申し訳ないんだお! 後悔してるお! もうしないんだお!
48 :
名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 18:56:06 ID:V4QoQagw
こういうタイプのやる夫は懐かしい…w 49 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:56:16 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ \ 知らないなら
|:::::: |
. |::::::::::: | 学べばいいだろう
|:::::::::::::: | ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
____
/ \
/⌒ ⌒ \
/( ・ ) ( ・ ) \
| (__ |
\ _l /
/ ー \
50 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:56:44 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
. _ノ,、 \_ \
( ●)( ●) |
(__人__) | なにも知らない。なにも理解がないからそういうことになるんだ
(`⌒ ´ |
{ | だから今から一度、みっちり彼らの文化について勉強し、理解する。
{ /
ヾ /
ソgヘ二ニ=7⌒ ̄"⌒ ̄〆"⌒ニつ 民族摩擦はややっこしいが、せめて互いが理解しようと努力すれば
∧ii/ oィ/" 〃 (乙ノ≠^ソノ いくらかはマシになると俺は思うんだ。
/ .|//= ゝー─~゙─‐゙~'´ どちらかに悪意がない限りはな。
l |。 `~/
/ |。 / 彼らの習慣を学び、彼らがいかなる価値観を持って生きてきたのか
/ソ |。 ( 勉強してからでも、お前が後悔するのは遅くないぞ。
/ リ∠\____ニゝ
51 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:57:16 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ( ;;;;( 俺はお前の発言を聞いてから、一度アイヌ文化を学ぶ必要があると思った。
| ( ─)(─ ) ;;;;) だから、お前を誘ってまではるばる来たんだよ。
| (__人__) /;;/ なにも知らないままではお前も、アイヌの人々も不幸だ。
. | ノ l;;,´
| ∩ ノ)━・'
/ / _ノ´ それに、何事も本場が一番だからな。
(. \ / ./ │ 北海道の大自然の中にいれば、アイヌ民族の倫理が嫌でも理解できるぜ。
\ “ /___| |
. \/ ___ /
__
,.---─´ `ヽ、__,.へ--、
____..ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::;:---、::ヘヽ、
ノ::::::,.-─-、:::____;:--、.::ノ,/ ̄i 7:::::::::iヽ.
_,/::::://´ ̄`>ヽ、ノ `7ー'-、/ノゝ-'、!__,!
i:::::::〈〈:::::γ´ i ___,/....,,,__/ ̄__,`7___ハ
__i:::::::::_ゝr'´ ,.-γ^´ ⌒´く 'r、/〉')、
/::::::::::/--- ヽ/_,.'" -ーハ ハー- i 、ヽ/^ヽ、,_/)
i:::::::::::i -=ニ'ィ´ ,.ィヘノ i/ レヘハハノ`^ 、 i
「i ,.-、_,rー、7 / レ´ハ.i -─ ─- !/ i 7
! ゝニγ`ヽ \!、/ ハ "" _, ""从 .ノ /
`゙ーヽ> `ゝー-、!>.,_、__._,.イーへ _ ノ
└-、____ /i 7゙'ーヽ7ヘV トr'´ i/ 果てーしないー♪
ちょうど、古い友人も現地にいることだし l:::: ̄!`ゝ、___,.イ、 `ゝ〉、__,.イ´ ノ
_________,ゝ;;;;::::-─=ニゝiー'-ヘ-ィヽ、. | /
ことを始めるに容易だった・・・。 「r o と__ ` `ヽ〉ヘ_,. '"
i ', ', ___  ̄て_ O /i !/
r「\\γ´:::::::_`ヽ (_ノi _,// ./
/ _,.ヽi:::::::::::i´ o`i________レ´i .ハ
!、∠ | l、::o::ノ_,.-┴'''""´、 / i::::ヽ、
ヽ、_ヽ/ ̄ ̄ 7`ヽ /`ー--、_ハ::::::::::':,
 ̄/ー-ヘ/ `ー^ー-、 / ヽ、ゝ:::::::i
/ゝー/^L__,.-、__ 7-ヘ、__ `ヽ、::::l
!、_ン 7、____,.! / i  ̄ヽヘ:::::|
/ゝ-/`ヽ、__,.ヘ__ト__,.、_r┴'゙
!、_ン
52 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:57:43 ID:gCwtqW1s
____
/ \
/ _ノ ヽ、\
/ (○) (O) \ やらない夫……
| || (__人__) ..|
\ ノi ! |. /
/ し' `⌒´ .ノ
| ./ ./
やる夫のことをそんなに気にかけてくれるなんて
やらない夫はやっぱりやる夫の親友だお!
/ ̄ ̄\
.ノ \,_. .\
(>)(< ) |
/ ̄(__人__) |
/ _ノ .ヾ⌒ ´ |
/ o゚⌒ { . / わかってくれて俺も嬉しいぞ!
| (__人\ .カ
\ ` ⌒´ン .ノノ ギュッ
/  ̄ ./ . .. し}
.(⌒二_⊿ニ⌒) .i
/
53 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:58:10 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
+ ( ●)( ●) |
(__人__) | というわけで、さっそくやってくか!
+ l` ⌒´ |
{ | ここには四日ほど滞在する予定だからな
__,..-{ /
_,.r'´ ̄ ヽ、ヽ ノ`ヽ____._ 大自然の中で、みっちり俺が教えこんでやろう
_,..r'´,,.... _ ヽ `ヽ、_,..-‐´ `ヽ、
,'´ _,r'´ ⌒ヽ< /_∠、_ 〃′ __ `ヽ、
i ,r'´ ` `/ ⌒ ⌒ヽ' ̄ `ヽ `)、
!_ ⌒/ ,r'´ ̄ _ , ;;,,, ヽ.
,r' ,′ / ヽ、 i
/ ! ,′ ′ !
,i !、 i 入. _,、_ ,. !
!/ ト、_,.-‐´ `、 ノ / `´ `Y'´ Y
,イ ⌒ヽ、 ,!、 ` ‐ 、. ′,′ `i
_ノ、 Y、i、 _,..-―-.、_ ` ヽ 、_,.-l,i .l !
./ .!、 `ト、_ \!' `ヽ、_ ,; イ il , i __、 )
____
/ \
/ ─ ─ \
/ -=・=- -=・=- \ まさか今からかお?
| (__人__) U | もう暗くなってきてるお?
\ ` ⌒´ /
54 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 18:58:43 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/⌒丶/ _ノ \/⌒\
/´ | ( ●)(●) ヽ
| / | (__人__) |
. | | ` ⌒´ノ |
| | }ノ ,| 当たり前だろ!
. | ヽ } 丿 今さっきお前もやると言ったじゃないか!
ノヽ` ノヽ、.,__ __ノ /
/ ,/ソ \ / さあ、俺とともに、レッツラーニング!
( ,/ `´ |
\ イ ´ |
\ ヽ \ 八 ノ
ヽ ` ー ´人` /
\ / ´,、ヽノ
ノ⌒ / |
/ ノ_
_____
r⌒ヽ、 . / ー ー\
/ \ \. / ( ●) ( ●)
_/ / ヽ / u (__人__) \
〈__/ . | | ` ⌒´ | ちょ、助けてお!
/ .\ i⌒\ /
./ / ⌒ヽ, _.ヽ .\/ ゆかりん!やらない夫が暴走してるお
.__ r / |/ー、\ \ このままじゃ一生消えないトラウマを負いそうだお
."ヽ | i, ノ .\^ i
.| ヽ./ ヽ、_../ / . ヽ、__ノ
.i / // ./
.ヽ、_./ ./ /
./ /
.ノ.^/ ダッ
|_/
55 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:00:04 ID:gCwtqW1s
,.-- 、 _
{::仁孑:}ー 、」:アフォ
,.・´¨ヽ:ヽハ:! l/ ,'/、
{ _ r‐厂`にニ='ヌ∠{ !
r.'"7´>ァ''7"´ ィ 〉ヽノー'i
`ー!´ ′ !ハ-'!ハ. /!_ィ `Y ・・・・あら? 最初に私は言いましたわよ?
l ,'! ㌃丁`::! /:┬}ヘ ノ
├' `! ィ !,,¨ '└' 7 {
ノ ! | ト . ー .ィ | ヽ
′ l ! |ィ、 ィ T ´ァ 、! )
人 |、,ァ'⌒ヽヽi,、! /./ヽ. ィ
(. )、 ハ:::::::::::::}(ァ `ヾ.<ト ソ
`ム ノ! ゝト/^Ⅴ , ィ:::::::ィマ ㌧
〈 ,ィ 「 ヾi:.、__/:::::::::ィ_> ':::::\
56 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:00:29 ID:gCwtqW1s
, ゝ、_ \ /´ヽ ゝ、
,  ̄ 7ー---イ i
,ィ' / ヽ、 i i ト、
// / / `.メi | | ', i
/ / / , / |`ーA.i__i |
i ,' / /ー/--+ / リ i ̄ |
| ! ,/ イ /,,彡=サ=ェ、..,,| ! 「一生心に残る素晴らしい旅を約束する」
| イ ,'ィ''" γ力 ``ヾミイ
.! i| /!/ | . i `リミ、
ヘ i メ、 ! `ヽ、.i、_ノ 彳´ ってね!
ノi i l ヽ、 `゙` ―</
', i ヽ、 / /
ソ ヽ、 ,//
__ `ーァ' /
---... ̄二 - ..,,__, / /
:::::::::::::::::::::::::::ヽ, / / /
""'' ―- ::;;_:::/ / / /
ー--―‐ ''" / / / /
___ i i / /
| i / ィ''"7
! i/''",' i
,.| l ! |
、_,,.. -‐ ''" i ! | i
/ ', ヽ、i i
/ ', ヽ i
___
/ .u \
/((○)) ((○))\
/⌒)⌒)⌒. :::: (__人__) l_j :::\ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| | | / ゝ :::::::::::/
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / └ー.┘ ヽ / /
57 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:01:14 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ !、_ 八\
(●)(● ))⌒ | さあやる夫、俺がみっちり教え込んでやる
(__人__) |
. (,`⌒ ´ | みっちりと…
{ ト、_____
{ ..:.::::::|ヽ、  ̄`ヽ
人 .:.:.:::::ノ:!::. :. . ..........:::=≧=‐- 、
_/ .:ヽ :i::::::::/.: /:::':.. .:..,. ''. :: . :.:.:`ヽ
, --―'´;.:.、... .: .:i :i::/: .:::..:,.‐''". . .:、 :.:::}
/ . :.:.ノ:. ..\.ヽヽ: , -‐''´ ..::: .. : .::l . :.:.::|
/ . .:.:.:./:. `ヽ、::/ .:::、:.. .. . :. :. .::i ...:.:∧
| . . .:.:.:;イ:: .:i::. . .::`''‐-=、ヽ、.:.. . .:: .:ノ: :!
/{::. : : .: '´.:.i::. . :|: . .:: :.::::::::::::/゙"ヽ、:..:.::´::..: :|
,' `: :...:.:.:.::.::;!::.. . .:.:|: . . . :: :.:.:::::::::{::. .::;'`:‐ .::.: ;!:|.
{ :. `''''゙´|:::.:.:. : . . . .:::l::. . . . .. .. .:.::..:.:::::::::::|::. . ::i ..:::iく ::|
{:.:.. .:.. . .:.:::ト、:.:.. . . . .:.:;!、::.. . . . ... .:.::..:::::::_;;.ゝ、..:| ..:ノ :. ヾ.
/`''' 、,,,___:ノ \::. :.....:.:ノ::..`'ー::.....;;;_;;:.-‐''....:...:::,>'=、 .::i :.::}
. {:.:. . ___\ ` ‐-=、:::.:.. ..::r ー-=、.....:...::..::::/ . .:::! :; ::|
!ー: . /:::___;>┐ \:.. :! ,.-―:‐、:: ,,.:‐''´ . . :__;ノ.イ.:.:|
';.:../:::::/´、  ̄)ヽ. _,r―‐亠- 、!::::::::::::::|「: . . - '''´. : :丿.:/
i!i||!!
i!i!:;:;!i!|
!i!|i|!i i|!i|!|i!
i!i!i!!!|| !i!|i|!i|!,,,
i!i!;;; ___ :;:;:;:;!i!|
!|i /_ノ ヽ\ ;;;::||i!
!i| / (__ ) (__ ) \ ;;;;;i|
i / ::::::::::(__人__):::::: \ ;;i!i
!!!!i | |i!i!i!i!| u | !i!| うわあああああああああああああああああああああああああ!
!i! \ u |;;;;;;;;;| / !i
i! !i / `⌒´ \ !i |!|i!
!i!;;!! (<<<) (>>>) !i!| i|!
i!ii!! |、 i、 ,i / !i!i!
i!!!;;;; ヽ_/ ヽ__/ !i!|
i!iii;;;;; | | !i!
58 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:01:34 ID:gCwtqW1s
_,, !゙.,,.,i圭圭Ⅳ .iУ ,i'㌢ rィ幺圭圭
.i}′ / Ⅳ ., /圭圭Ⅳ .l″ ,ν /Ⅳ_ィ幺圭圭圭圭
` i"Ⅳ / /圭圭Ⅳ il l′ ィ幺圭圭圭圭圭才㌢
lⅣ ."、 /圭圭Ⅳ _ ,,i!!″ . ィ幺圭圭圭才㌢ー'″
/./ l「 ../圭圭Ⅳ ,,il″ .´ ィ幺圭圭圭才'"
.,i''l .,〃 ´ _ン'
,lⅣ 〃 『 あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ !!! 』 . _,,-へ.iii
.〃 ./l 、 圭㌢''圭圭
〃 .,ノ~;/ .,/./ .,ノ/ /圭圭Ⅳ .,.. |″ ,i'ン" ,ii'" .,..-'イ圭圭Ⅳ゛ ___i才" `'''″
.il″ /圭Ⅳ ,ィ彰i彡'゙i/'"圭圭圭込才Ⅳ ,-/'" ,.. ;;/!"._.刈圭圭圭Ⅳ_..-、.,才㌢'"゛
. ,i|′ ,/圭圭レ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭| ,il!ン''/...-彡 '',゙..ィ幺圭圭圭,ィ幺圭才"'"
// 幺圭圭レ゙圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭Ⅳ. |/‐才ンィ幺゙‐'゙圭圭圭圭才゙‐'''^゙゙''″ _..i
/幺;圭圭〃圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭込ィ幺,iテア´圭圭圭圭圭圭才" _,,,...i;;;;iv=ゞ´
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才 __..;;メ`-ー'"゛ _,,..ィ幺圭圭圭圭λ
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭i彡ィ幺圭才 ィ幺圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才'´ _..- _ィ刈圭圭Ⅳ .゙'''゙゙゙´ ,,-''"
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才″_____.圭圭彡''彡丞'"゛ ‐‐‐'"
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才_,,ィ幺圭圭圭圭才 ゙゙゙̄‐'"゛
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才'" 59 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:03:17 ID:gCwtqW1s
それなりに時間経過後・・・
.r-、 / ̄ ̄\
/て ) / _ノ \
( _ノ フ. | ( ●)(●)
ゝ、 〈 | (__人__) さあやる夫
/ ハ ヽ. | ` ⌒´ノ
/〃 ヘ \ . | } これからやっと本題だ
i ! \ ` ーヽ }
丶丶 _ > ヽ ノ、 気合い入れていくぞ
ゝ'´- 、_ y-、 \
〈  ̄ う /、 ヽ
`ー― ¬、__ノ | > /
| r'^ヽ'´ _/
| `く__ノ´
/ ̄ ̄ ̄\_
/:::/:::::::::::\( ;:;:;) ・・・うぐえ
/( ;:;:;:;:;ノ:::::::<-> \
(;:;:;:;;;:; (__人__) .:::::) 学ぶ前に体力がなくなりそうだお・・・
./ || ` ⌒||| ,/
/ / |\/ / /l |  ̄
/ /__| \/ / | |
ヽ、//////) / | |
/  ̄ ̄ / | |
____,/ )--- ヽ ヽ つ
60 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:03:45 ID:gCwtqW1s
_,. -── -- 、
,..'" ,.-=-、 ゙ヽ、
,'r'= '、 ノノ ノ ゙ヽ (どうやらこってり絞られたようね)
l |l ヽ、'rイ、'___,.イ 、 〉
ゝ.r-、___ゝ、r-、_イ_,,..γ ヽ_イゝ
r'r γ_イ_ハ ,!イ'"`゙r>i ヽ、イ さて、「アイヌ文化」と漠然としたところから始めるわけですが
`i , ..ハrr-、 レ ゙ー-゙ !ハ i ヘ とりあえず
|ハレイ.lハ;.ノ "" ! | ', 「アイヌの歴史」からやっていこうかと思います
|ノ人." - ' ,イ ハ イ ヽ
/ | |゙>- ,_,,..イ iノ>ー- 、i ',
,' λ|ノ ,.!-r─- 、}><{ i ヽ
ノ }>i/ /ヽ/ 〉 ハ
i λ<\ ', | / /ゝ_-=イ / i
}>ノ<{ iγ r/⌒i、//>' ゞi 〈 }><{
61 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:04:18 ID:gCwtqW1s
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CA
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▲ ▲. .▲ ▲. ▲ ▲. ▲ ▲. ▲ ▲. .▲ ▲
. ● . ● . ● . ● . ● . ●
. ▲ .▲ .▲ .▲ .▲ .▲
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CA
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
l\ /!
〉:::lヽ、 ァ‐-、,o,_ ,.ィ /l::〉 ―警告―
>:::| ノヽ,r〉;'´::::::::`ヽ}イ |::>
く:::':、 〈 Y!ノメ人ス):〉ノ l::フ 話のテーマがテーマなので
i`ヽ;〉 ノルリ ゚ ヮ゚ノリ /イ 後半に行くに従って
'、゚ 。`'ーイ:〈,_i(( !)}]つ,ノ。/ 内容がまるで「坊っちゃん」のごとく重っこくなっていきます。
\。゚ 〈/ン'^~フヽ、゚/
` く/'ト,ラ^i_ラ'´ ´ でも「許容できる人だけ」と言っては学ぶスレの意味がないので
一応話をみる下地として覚えておいてね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CA
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▲ ▲. .▲ ▲. ▲ ▲. ▲ ▲. ▲ ▲. .▲ ▲
. ● . ● . ● . ● . ● . ●
. ▲ .▲ .▲ .▲ .▲ .▲
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CA
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
62 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:04:54 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) | なんでもことの始まりから整理していった方がわかりやすいからな
(__人__) |
( | とは言っても
. { |
⊂ ヽ∩ く 実はアイヌ民族の歴史は現在でもそのほとんどがよくわかっていないのが現実なんだ。
| '、_ \ / )
| |_\ “ ./
ヽ、 __\_/
___
/⌒ ⌒\ ブーッ
/(  ̄) (_)\
/::::::⌒(__人__)⌒:::: \ 出だしからこれだお!?
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚
\ 。≧ 三 ==- よくわかってないって、大学の学者先生は何やってるんだお?
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。
63 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:05:26 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) 歴史を知るためには第一に「史料」というものが必要なんだ
. |U (__人__)
| ` ⌒´ノ 例えば日本史なら古代史の史料として『古事記』や『日本書紀』があるだろ?
.l^l^ln }
. ヽ L } そういう史料を読み取って、分析、解釈し事実を考証した結果
ゝ ノ ノ
/ / \ 「昔こういうことがあった」
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、 と初めてわかるものなんだよ。
ヽ__ノ
_____
/ .r┐ヽ「|
/ r-、 | .| ./ l l゙l
. / .__,ノヽ ゙、_,ノ '-' .|,,/ | でも、残念ながらアイヌの歴史研究にこの手は通用しない。
| (●)ヽ ノ ´/
| 〉 〈_,,.-、
.| (__人{ .r''´ なぜなら、アイヌにはそういう史料がないし、そもそも文字が無いんだよ
.| ´ ⌒| _,.-i'´
. .{ l-‐'''''''ーl }
{ . |´ ̄ ̄``l }
{ .| |.}
64 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:06:08 ID:gCwtqW1s
____
/::::::::::::::::\
/::::::─三三─\ ・・・文字がない?
/:::::::: ( ○)三(○)\
|::::::::::::::::::::(__人__):::: | なんだおそれ?
\::::::::: |r┬-| ,/ .
ノ:::::::::::: `ー'´ \
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \ ,.:┐
.( ●)( ●) ..| / | やる夫
(__人__) .|./ /
i⌒ ´ .r-、 |/ / 文字の発祥の経緯は知っているか?
{ ヽ, ',. .,/ :/',
.ヽ .| l_/_, -‐、',
.ヽ . | / , --'i|
/ { V , --ヘ
| ヽ L| r= |
65 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:07:00 ID:gCwtqW1s
____
/ \ /\ キリッ
/ (ー) (ー)\
/ ⌒(__人__)⌒ \
. | |r┬-| |
\ `ー'´ / 知るわけないお
ノ \
/´ ヽ あった方が便利だからいつの間にかできたんじゃないかお?
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
,.-- 、 _
{::仁孑:}ー 、」:アフォ
,.・´¨ヽ:ヽハ:! l/ ,'/、
{ _ r‐厂`にニ='ヌ∠{ !
r.'"7´>ァ''7"´ ィ 〉ヽノー'i
`ー!´ ′ !ハ-'!ハ. /!_ィ `Y ただ「便利だからできた」のなら
l ,'! ㌃丁`::! /:┬}ヘ ノ
├' `! ィ !,,¨ '└' 7 { どの民族も独自の文字があってしかるべきです
ノ ! | ト . ー .ィ | ヽ
′ l ! |ィ、 ィ T ´ァ 、! ) もしそれが理由なら、文字がない民族、それこそアイヌ民族はどうして文字を持たなかったのかしら?
人 |、,ァ'⌒ヽヽi,、! /./ヽ. ィ
(. )、 ハ:::::::::::::}(ァ `ヾ.<ト ソ
`ム ノ! ゝト/^Ⅴ , ィ:::::::ィマ ㌧
〈 ,ィ 「 ヾi:.、__/:::::::::ィ_> ':::::\
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \
/ <○> <○> \ う・・・
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ \
66 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:07:44 ID:gCwtqW1s
. / ̄ ̄\
. / ノ \ \/`i 多くの場合、文字が発明されたのは巨大な統一国家が発生したことが理由にある
| (●)(●)./ リ
. | (__人__)..| / 領土が大きくなった結果、広範囲にわたる命令伝達、租税徴収の記録ができるものが必要になった。
| ` ⌒´ リ ヒ 口で伝える場合は間違いが広まる可能性があるし、離れた相手に確実に伝わるとは限らないからな。
. ヽ // ,`弋ヽ こういう口伝えのデメリットを補うために発明されたのが「文字」なんだよ
__ ヽ - ′.Y´ , `ヽ`.l
/ : : :介〈 `ー〈::....ノ Vヽ 中国文明の甲骨文字もメソポタミアのくさび文字も
| : : : : ::〈 「`ヽ_ー 、 `ヾ_/ //:| 最初は命令文書を作るために使われたんだからな。
| : : : : : /: | {::::} フ-、`ー┴‐- │
| : : : 〈: :│ {::::l /. :`ー‐一′ ::|
___ ,,――,,
| ,---ニ;;-,,_/,,..ー、, \
\ 'ヽ、 "i "i__,,..ノ,,ノ
/''ー..,,ニ-'"ト''ー、-ー'' ヽ、 そういう大国が近くにある国は放っておくと侵略されてしまう危険があります。
i'" 7ニl__,-'⌒`''i、 `i ですからご機嫌をとったり、自分たちの国の正当性を主張するために
,i,,_,,.. /"" i ヽ ヾi \l, 文章を書く必要性が出てきます。
,-,'' ,,..ノ ,' ,/ ハ i , | ノ これが「文字の借用」の原型でしょう。
/" ' ,イ , ィ==,/' レ=ァ,| ,//
i, --i" , ', ! ヒ'_! i_i":レ'/ 日本古代史の重要資料である記紀も
\_ | ,i i,__ヽ. 、__ ノ::i ',~ ヤマト朝廷の正当性を主張するための国家文書だったと言われています
フ ,ノ ノ,=''「"''、ェ''";;::::', i
/ /!',,_ ),,"" "''i `)i,ノ
__丿 ∧, /"''-=i=i ::::::::|=ヽ、
!,, i, ',ヾ/ / "i :::ト \,
67 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:08:15 ID:gCwtqW1s
┌―――――――――――――――――――────────
| 解説が長くなりそうなことは
| 。 。 基本的に私がここで解説いたします。
| .ノ ヽ_ハ,
| ./~~~ヽ / まったく、牛の世話も仕事もぜんぶ私に任せているのに
| i ラノノ)))ン`/ 紫さまは人使いが荒いです。
| ,ヘ((ゝ゚ -゚ノ,) /
| |\,ゝ.(二)=))ン .\ _E[]ヨ________________
| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| | | 解説係 |
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、
/ _,,,......,,,_i 【記紀】
γノノλノ))
,ヘ,n!゚ ヮ゚ノ,) 『古事記』、『日本書紀』の二つを合わせた歴史用語。
,ゝ !,_|.|鬥)つ 嘘っぽい記述や実証段階にない話も多くありますが、
ζ_./ |鬥|.|ゝ それでも古代日本の歴史を知ることができる超重要な資料です。
£'r_,ィ_,:`i
68 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:08:40 ID:gCwtqW1s
., ──‐、
/ \
. .| _ノ ヽ
| ( ●) (●) しかしアイヌには統一国家がなかった
| (__人__) , -―ーっ
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄ 国がない以上は王もいなければ軍もないので「命令」があるはずなく
. ン } ゙| ̄'|
/⌒ヽ、 ノ .|, | 「税」もないので記録をつける必要もないし
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫
| | / / r_____ ∬ 国がないのだから国の歴史を記した史料もあるはずがない
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| | アイヌ民族に歴史書がないのはこういう背景があるわけだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄
____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \
/ o゚((●)) ((●))゚o \ うー 文字がない理由はわかったお
| (__人__)' |
\ `⌒´ / けど歴史がないなんて、なんだか寂しい気がするお
69 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:09:21 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \ いや、歴史がないわけじゃあないんだ。
( ●)( ●) |
(__人__) | ../}
_ ヽ`⌒ ´ | / / __ 彼らが残した遺跡がある以上俺たち日本人(和人)と同じくらい
(^ヽ{ ヽ { ./ / . / .ノ
( ̄ ヽ ヽ i ヽ / 厶- ´ / 日本列島に住んでいるのは事実だし、
.(二 ヽ i i |,r‐i ノ. ヽ / /
ヽ / ノ / r一'´ ー 、  ̄ ̄ ̄) 歴史的事実だと実証のしようがないだけで彼らには
i { イ―イ / .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
ヽ. `ー '/ / /\ \ 「ウエペケレ」という日本語で言えば「昔話」が一族の古老に伝わっている
`ー '  ̄ ̄! | ヽノ
,o, o
)ハ、_ハ 【ウエペケレ】
_、i,、´、,、,、,ヽ,
. ,,ヽ i !(( ノハ)) 史実として信じられている昔話。
,ゝ-、'((i ゚ ヮ゚ノリ アイヌの口伝譚としては珍しく節をつけずに語る。
,ゝ‐ (_`_i〕l〔i_)
`,´ノ/´ |問||、 日本昔話の「瘤取り爺さん」みたいな「隣の爺」的なおとぎ話もあれば
´`i_ラi_ラ どこどこの村長がこんなことをした。などの人物伝もある。
70 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:10:48 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) それに、日本史の中に残された彼らの記述から
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ アイヌ民族の歴史はわずかながら垣間見られる。
. | }
. ヽ } あくまで和人から見た記述だけどな・・・
_/⌒ヽ ィ
i'⌒゙l | l \__ィ~っ
| |. | | ト、_"__冫く;'三}
| | ( " ̄⌒ヽ、 |____`ー‐"
|.  ̄ ̄ ̄ ̄|ソノノ ̄`ヽ ̄⌒ヽ.'⌒lソ
| l .| y |_ィ | .||
| | .|.| | | | ||
| | |___| |__| ||
|_______.|___(__゙)__{___゙)_||
, -‐- 、 ,.:'⌒ )
/ ヽ i ⌒ヽ.
Y ゝ _ _,ノ / ̄ ̄ ̄ ̄
l _,.、 /7ヽ. // ` ー'´ /. と
お 紫 l /:::;ヘヽ,.___,:'::∠i:::/_ '´ .l も あ .い
や お | ,':::/´ i::| /::/ /:/ `'' 、 .l .の く う
. く 姉 | ,.'"':;::'、 |:|_/∠、r'-'、_ノ `ヽ .l . だ ま わ
そ ち | ! \ゝ'-'"´ ̄; ̄ヽ_>,-、_,ノ i | っ .で .け
. く ゃ . | rゝ、‐ '" / | ! ,ハ-‐ハ`'ーrヽ、__」、 | て 和 で
だ ん .| / i /| /i / i i ! i`ヾr-r' /^i .| 忘 人
ぞ と | i i / レ´\!、 |/ / i iヽ ./ ./ .| れ の 今
. の .|イ .7" (ヒ_] ヒ_ン ハ /! ./ ./ │ な .歴 .か
(⌒Y⌒) l゙i ヘ ∧ 、 イ 厶_たヽ │ い 史 ら
. \_/ .l . l ヘ xxx xxx /, / _,,ノ∧ │ .で .観 語
l. l人\ ー( / .{ ´}と,,ノ ,カ l. ね に .る
/. )ン'ト. ` >.、. _イ ∧ ,ノ .゙-と/. ヽ ! よ 内
ヽ / ,:' / /`"i':ァr‐ ,r'i´、!,'ヽ .:.:.:k ,{ 丶 る 容
ゝ、 _,/. .i ,:i ,.:'ゆかりん(17):::レ':ヽ::::::ヽ` ̄´∧ \ は /
` ̄´ レ'ノ l:.: !:.:.:.:..:l l:.:.:.:.:.:l .:.:.:.:|:::::: ∨.:.:.:. ∧ ` ー---‐'´
71 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:11:19 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、.\
| (●)(●) | 日本に残る史料の中でアイヌ民族らしいものは『古事記』でもう名が挙がっている。
| (__人/,〉.| ただ「らしい」ってだけで、名前も「蝦夷(えぞ/えみし)」だがな。
{ ´フ´ ./._ }
ヽ ./,二ニソ}
_ヽ/ ,-― 、}ノ 『古事記』中巻に載っているヤマトタケルの説話内で彼は、
/:;:{' ノーヘJ:;:;ヽ 東の「まつろはぬひとども(服従しない人たち)」を平らげたと見え
/:;:;:;:;:;| _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;}
/:;:;:;:;:;:;:;:;:\_/:;:;:;::;:;i:;/\ 『日本書紀』巻第二「神武天皇」には
{:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;:;:;:;:;:;:;〈:;:;:;:;:\ 「えみしを ひたり ももなひとひとはいへとも たむかいもせす」
ヘ:;:;:;:;:;:;:;:;/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:\:;/ヘ、という歌がある。
 ̄ ̄7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;::;ゝ、`ーj
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;:;:;:\~ 「えみしは一人で百人に当たると言うが、抵抗もしない」って意味だ。
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|ヾ:;:;:;/
72 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:12:08 ID:gCwtqW1s
/7
// 『日本書紀』にはこの他にもたびたび「蝦夷」の単語がでてくる。
//
__ // 一番有名なのは、660年に斉明天皇により阿倍比羅夫が派遣され
. /ノ ヽ\ .// アキタ、ヌシロ、ツガル、イブリサエなどの蝦夷を討伐したって話だろ。
. / (●)(●〉/.
l (__人_,//l. ここから読み取った事実から「えみし」という単語はアイヌ民族を単に表す言葉でなく
. | `⌒// ノ ただ朝廷に従わない、対立する人々という意味だとする学説もあるが
l // ./
. ヽ r-‐''7/)/ この「えみし」の中に「イカシマ」とか「サニクナ」って明らかにアイヌ語人名が含まれている点からみれば
/ と'_{'´ヽ やっぱり「えみし」に「アイヌ民族」が含まれていたのは確かだろ。
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
,o, o
)ハ、_ハ 【蝦夷(えみし/えぞ)】
_、i,、´、,、,、,ヽ,
. ,,ヽ i !(( ノハ)) 平安時代ごろまでは「朝廷に従わない奴ら」「人外なる者」という意味だったようですが
,ゝ-、'((i ゚ ヮ゚ノリ 近世になり、和人の支配が東北地方にまで広がるとアイヌ民族を指す言葉になったようです。
,ゝ‐ (_`_i〕l〔i_)
`,´ノ/´ |問||、 ちなみに「蝦」も「夷」も、原義は「外国人」とか「外敵」って意味です。
´`i_ラi_ラ
74 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:12:40 ID:gCwtqW1s
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・
. | ( ●) ⌒) | 「アキタ」とか「ツガル」って言葉が出てきたけど
. | (__ノ ̄ /
. | / それって「秋田」「津軽」の地名かお?
\_ _ノ\
/´ | もしそうなら秋田も津軽も本州だお?
. | / | アイヌって北海道にしかいなんじゃないのかお?
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、.\
| (●)(●) .| お前の言うとおり「アキタ」は今の秋田。「ツガル」は津軽地方ってことで間違いない。
! (__人__) | (ヌシロは能代か新潟の上越付近、イブリサエは北海道の胆振地方と推測されている)
, っ `⌒´ |
/ ミ) / ただアイヌ民族が北海道にしか住んでいないって認識は大きな間違いだ。
./ ノゝ / アイヌ民族はもともと北陸から北海道に亘って住んでいたが
i レ'´ ヽ さっき言ったような和人による遠征によって徐々に北に追いやられ
| |/| | | 最後は北海道に押し込められてしまったんだ。
それに、樺太や千島にも独自にアイヌ民族は生活していたからな。
75 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:13:29 ID:gCwtqW1s
| > 、 | < ´ //\ _ ―
| `><、 /// // / `´ |
∧ >< / > / / / / ハ | |
| / / 斗 ― テ ┼ ― 廴´ ハ ハ | 実際東北地方には
´ i / i / ./ / /个 斗 / i | アイヌ語由来と思われる地名が多数残っています
/ .ハ .l i ハ / / ./ i / .i |
/ / i l l 、廴_/ -云テ、 l l i リ 特に秋田県と岩手県には多いですね。
/ / i .ハ .l ハ::::::不丈丁ミ、 l l l l 『遠野物語』に出てくる「佐比内」という地名も
//\_li i.i l l .i.乂:::::::::う ', | l l 一説にはアイヌ語ではないかと言われています。
./ l .i l .マ .lll .| .\ー ´_ ',| /
/ l l /\ .l | ハ  ̄ |
/ ∧lハ ハ ! ハ. !
/ / / i レ \l;;;;;;;> ` ー ´
/ / | /l ∧/ l∨;;;;;;;;;> 、 .<
l / l l l / i \i二>┘‐≧ー≦´|ヽ__
ll ヽ l\/ /二二∧:::ーーl 二二二_/
l \.i /―-/ i::::::::::::>アヒ 、::::::::::::ヽ
/ ̄ ̄ ̄ ̄‐.l /l::::::::::::::::\ / iヽ >、::::::
./ マ ll:::::::::::::::> ´ //:::\ `>
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【アイヌ語地名】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 特徴としては「ナイ」、「ベツ」、「シリ」、「ホロ」、「ベ」がつくことが多いです。
,ヘ,n!゚ ヮ゚ノ,) 本州ではこれが付く=アイヌ語地名だ!と単純には行きませんが
,ゝ !,_|.|鬥)つ 北海道ではこれらがつけばほぼ確実にアイヌ語地名と言いきれます。(ちなみに>>1もナイが付く北海道の町在住です)
ζ_./ |鬥|.|ゝ 問題はアイヌ語に無理矢理漢字をあてた地名で、国内でも屈指の難読度を誇ります。
£'r_,ィ_,:`i 「一已」とか「大楽毛」とか「留辺蘂」とか「珸瑶瑁」とか「太櫓」とか。
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【遠野物語】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 柳田國男が自費出版した日本民俗学の先駆けともいえる著作。
,ヘ,ゝ゚ ヮ゚ノ,) 日本人が抱いていた自然への畏れ、霊異譚、地理譚が数多く収められ
,ゝ. (,_`]l[´iン ちょっとした昔話集として軽く読めることもあってか現在でも多くの人に読まれ続けています。
ζ_./'~|鬥「|ゝ
£'r_,ィ_ァ┘ 後に『遠野物語拾遺』が追稿されましたが、その第17話がとんでもない内容なのは意外と知られていない。
78 :
名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:15:12 ID:mpWFayUU
札幌市民だけど、ルベシベ以外よめねえ 76 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:14:09 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
. ( (● ) |
. (人__) | 平安時代初期に討伐されたアテルイも名前から考えてアイヌの酋長だろう
r-ヽ |
(三) | | しかし墓がどこなのかいまだはっきりしていないので発掘調査もできていない。
> ノ /
/ / ヽ / 彼が確実にアイヌ民族であるとは言い切れないが
/ / へ> <
|___ヽ \/ ) いずれにしても平安中期までは東北にアイヌ民族がいたことは確実だ。
|\ /|
| \_/ |
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【アテルイ(阿弖流為)】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 平安時代初期の胆沢の蝦夷の酋長。数回にわたる和人の攻撃を退けるが
,ヘ,ゝ゚ ヮ゚ノ,) 坂上田村麻呂の軍勢に敗れ、田村麻呂の説得の末京へ上る。
,ゝ. (,_`]l[´iン しかし助命の嘆願は叶わず、処刑されてしまいました。
ζ_./'~|鬥「|ゝ 彼は朝廷にとって排除すべき存在であり、そのため詳しい人物像や信条を記録したものは一切伝わっていません。
£'r_,ィ_ァ┘ ここらへんも、和人からみた歴史観でしか見れないことの弊害でしょう。
77 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:14:49 ID:gCwtqW1s
_-─―─- 、._
,-"´ \
/ ヽ 自分たちで本州から追い出しておきながら
/ _/::::::\_ヽ
| :::::::::::::: ヽ そんなこと全然知らずにやる夫は生きてたのかお
l u ( ●)::::::::::( ●)
` 、 (__人_) / なんだかものすごく申し訳ないお・・・
`ー,、_ /
/ `''ー─‐─''"´\
79 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:15:22 ID:gCwtqW1s
ト、 /:!
_.」::r`ヽ.--‐ァ'/!::!_
(.,,_ ,. '"´ '、'、.,__!ヽ.//__// `ヽ.
、.,_ ,' 、ー->r'-ァ-ェ'イ___,. ! ちなみにこの時代からすでにアイヌ民族に対する偏見はあったようです。
! ゝ‐ァコ-'"´ `ヽーヽーrヘ
r'ーァ'´ / 、」__,./!、 ; i. `ヾ_ハ 「蝦夷は鬼のような容姿をしており、力も軽く我々を凌駕する暴れ者だ」
ノY ;' /_」_/,.| / !、ハ_ ; i-' という風説が信じられていたり
`! ノ! ,'/´;' ri`レ' レァt、!`ハ ノノ コ サ ミチノク
! ! .レ'i ヘ ゝ-' じリ!イイ( 「胡沙ふかば 曇りもぞする 陸奥の 蝦夷にはみせじ 秋の夜の月」
ノ ,' i !" __'_ ''.! iン (奥州のアイヌが笛の音とともに噴き出す魔法の霧で月が曇らないか心配だ。
/ ノ__,,.イ| ト、 '、__ソ ,ハ ', 彼らに月を見せまいという、冗談めかした歌なのでしょう)
,' ,.'"ァ'´`'ー-っ', `i. 、,__,.,.</ ! _ ト、 という歌をあの西行法師が詠んでいるくらいですからね。
ノ! / ;' ,r'! !イ、___/ i ハ´:::`ヽ.ヽ.
', i ;' ,.イi/ /ゝ、}>く{ ,.イ! /::::::::::::::::::':、) 偏見というよりは迷信の類かもしれませんが
ノ !i7 ム レ'ヽ、/ムヽ、/レ':::::::::::::::::::::::::ヽ. 明らかに異端視、蔑視していたことは読み取れます。
' r/ ハ>iく{:::::::::/!:::::::::}>!く{::::::::::::::::::::::::::::i
';' i'7〈〉:::::::::;'::;::::::::::::〈〉'、::::::::::`>'"´`ヾ7、
ヽ、! ,イ:!:::::::::::::::、:::::::::::::::::::::ノ>-へ.,r_'´`´ヽ7
ノ`ァー'´ ノ`i':::::::::::::::::::::::::::::::´イ,.'
,..-─,ヘ-.、 【西行】
(,.r-/_@_r-i i 平安~鎌倉時代の旅僧。元武士でもあり、鳥羽上皇直属のつはものだったときもある。
i ノルハノリノノ ノ| 若くして無常を感じ(失恋が原因とも)僧となり、全国を旅しながら歌を詠む。
ルl.リ_゚ ヮ゚ノリ (_,ノ これがまとめられたのが『山家集』であり
rX,_,i.∞i,〉 晩年の「願わくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ」のあまりにも有名。
<_/_,§! |〉 彼には娘がいたが、名がわかっていないのでまんま「西行の娘」とされている。
`'-r_,ィ_ァ' ←の人のモデルらしい。
80 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:16:19 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
. ./ _ノ ヽ
| ( ●) (●)
| (__人__) ∫ 異民族に対する偏見はいつの時代もあるものさ
| `⌒´ノ ∬
. ヽ } | ̄| 言葉が通じなかったり、文化が違ったり
ヽ ノ |_|)
____/ イー┘ | いや、民族が違うってだけでそう見てしまうのかもな・・・
| | / / ___/
| | / / |
| | (  ̄ ̄ ̄⌒ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) 話がそれたな。で、北海道にまで駆逐されてしまったアイヌだったが
| ` ⌒´ノ
| }
_./:l ヽ }
‐''"´:/::::::|_ ヽ_ __ノ::、 追われた地が北海道であったが故の、平和が訪れることになる。
::::::::: !::::::::l′ \ ,イ\
::::::::::l::::::::::l /:`:::l:::::\
::::::::::|:::::::::::\ /:::::::::::l:::::::::\
::::::::::|::::::/\ヽ l::ヘ::::::::l::::::::::::ハ
::::::::::l/:::::::::::o:ト .」::-:::::\::!::::::/::::l
:::::::::::::::::::::::::::::: l`ー'l:::::::::::::::::`::/::::::::l
81 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:16:47 ID:gCwtqW1s
/i´`ヾ二ア''‐- 、
ri ゝ、__ン「i、 ト 、
r'7'´ヽ-'ヽ_ン、__,.イ ヽ.
Y ハi ハ `ー'、i i たいていの狩猟民族は交易に熱心です。
イ i ./r'、ト !/_,ィ i>r、_,rン
!ハ!イトj ' ァ;'-!、ハ,ゝ i アイヌたちも定住狩猟民族ですし、和人たちとは違う地域に追われたことで
/i7 ' ト__j〉! | | ラッコの毛皮やギョウジャニンニクなど、宝物珍味を和人へもたらし、
) .>、 r--, "/! ! i 逆にアイヌは製鉄技術を持たないので、刀や綿製品を手に入れるという
/ | iヽ、二_ イ // ハ 共存関係に落ち着いたわけです。
〈 /ヽ,.- 、'ー</' / .i
: ヽ/ ヽ::::〈 / /
,i、 /:::::/ ,' i 和人による侵攻の結果とはいえ
__/ ´ ソ':::::::::i / /i / これは両者の利害が見事に一致した
rン' /::::::::::::!/レi レ'ヽ ギブアンドテイクだったのです。
82 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:17:24 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ .ヽ、\
| (●)(●) | それだけではなく
. | (__人__) .| アイヌたちは実は北方ルートを通じて中国と朝貢貿易をしていた。
| . '´n`' .ノ
.ヽ . | | } アイヌ側は鳥の羽や海獣の毛皮を贈り
ヽ.. ノ .ュノ 見返りに中国側は中国の宮廷衣装を返した。
/ { ..ニj、
|. | "ツ \ これがアイヌ絵によくみられる「蝦夷錦」ってやつだな
|. | .l |ヽ、二⌒) 蝦夷錦については、後の章で解説する。
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【朝貢貿易】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 中国大陸の王朝とその周りの国や民族がとっていた貿易の一形態。
,ヘ,ゝ゚ ヮ゚ノ,) 周囲の国は大陸の王朝へ「あなたの家来ですよー」と属国になることを認め、
,ゝ. (,_`]l[´iン 王朝側が「おおそうかそうか。かわいいやつだ」と宗主国だと名乗ることで成立する。
ζ_./'~|鬥「|ゝ 属国は貢物、王朝は賜物として貿易をおこなうのでわずかな貢物でも莫大な利益が得られた。
£'r_,ィ_ァ┘ 日本の場合、遣隋使や遣唐使、勘合貿易がこれの例。
83 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:18:09 ID:gCwtqW1s
_,.、 /7ヽ.
/:::;ヘヽ,.___,:'::∠i:::/_
,':::/´ i::| /::/ /:/ `'' 、
,.'"':;::'、 |:|_/∠、r'-'、_ノ `ヽ.
! \ゝ'-'"´ ̄; ̄ヽ_>-、_,ノ i
rゝ、‐ '" / | ! ,ハ-‐ハ`'ーrヽ、__」、
くr'"/ /-‐!/! ,'-ァ''テ'ヽ! i`ヾr-r'
ノ i /ァテァ、レ' iっ .,ハ /! ,ゝ ! 院政期に書かれた
,:' /! ,ハ i. iっi ゙'ー‐' レ' |/ |
/へrヽ !'7.,.,`'" _____ '"'"7 ,' i | 『中外抄』という日記にはすでに蝦夷錦の記述があります。
)ン'ト.、, `'、__ノ ,.イ / .ハ ',
,:' //`"i':ァr‐ ,r'i´、! ,' ,' i ヽ. さらに1358年に北海道について初めて記述をした文献
i ,:i /,.:'"´ストーンガ:;:::レ'::ヽ. ! ', ) 『諏訪大明神絵詞』によれば
レ'ノ k':::::/::::}>く{:::::}>く{:::::::Y i ,ハ 津軽の十三湊は蝦夷との交易で大変賑わっていたとしていますし
}>く{^ヽ,7ーi:::::/ムヽ:::::〈〉:::::::::::〉 レ' ':,
ノi ,ノ/r'7ー--r‐ァTアゝr-‐ヘ!-‐ァ'iく{ i なかなかいい関係だったように思えるけど・・・
〈ノ / /ヽ/へ/ヽ、ハ/ヽ. `'く、!,__ノ
/ゝrイ´:::::::/::::::::!:::::::::::';:::::::::::::ヽ、_、_!> `>
// Y、::::::/::::::::::!::::::::::::::';::::::::::::ヽ;:イ」ヽ┘
,:'/ /,∠ヽ7>、:;____|______:::::::';___;;::イン´
,/_,,.. -''" `'ーr'ー‐ァヘ、__ハ二、_,ン‐r'
(ン´ i`'ー/ ヽー'"i
`ー' `ー'
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【諏訪大明神絵詞(すわだいみょうじんえことば)】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 諏訪社建立の縁起、タケミナカタとタケミカヅチの神代の話。
,ヘ,n!゚ ヮ゚ノ,) 中世以前の諏訪社の様子、土着神ミシャクジ様。諏訪地方の風俗、信仰譚がまとめられている。
,ゝ !,_|.|鬥)つ
ζ_./ |鬥|.|ゝ 現在伝わっている四冊の写本のうち一冊は、緑の腋巫女さんのモデル:守矢早苗氏が所持しており
£'r_,ィ_,:`i 内容もあいまって東方とはなにかと関係が深い本。
84 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:18:45 ID:gCwtqW1s
__
.,/,-、 \
/ ノ:/ ノfヽ.. \
| /:/ /...| | | やはりそのころから関係の歪みは生じつつあったようだ。
l レ ./..ノ .,''´} i
l ' ´ .〃 / |
ヽ. . 〈 .ノ それも、原因は和人の北海道の定住開始にある・・・
\.,_ ._ノ /
/ / ヽ
./ / |
i ./ . |
___
/ \
/ 一' `ー\
/ ( ○) (○)\ え? 北海道に日本人が住み始めたのって
i (__人__) i 江戸時代あたりからじゃないのかお?
ヽ、 |r┬-| /
/ `ー'´ く
i 丶 ヽ ヽ ガシャ
r ヽ、__) (_丿 , -っ ゚
ヽ、___ ヽ ヽ r. ― ┐ ー ュ '
と_____ノ_ノ | 茶. | 。, つ o
` ー‐┘‐- ´。
85 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:19:23 ID:gCwtqW1s
__,,.. -‐-、
/:::/´ ̄`ヽ! ,.-ァ‐-,、
_,. !::::!、 ''"´ |::|`""''ー|::/ /::/
,. '"´ ヽ、::ヽ、/|:| |/`7::/
,:'´ r-‐'、,ゝ-‐'、__,r-ァ'∠/`ヽ. それがそう単純でもないのよね
!、 _,.r'" ̄ハ__,,..>-‐─-<´ `iー、 !
r'"´`7´ _>ァ'"´ / / 〉`"'ヽノー'、 『大野土佐日記』によれば
`ヽ、_Y´ .,' .,' ,' ! ,' ; ヽ、ノ 1205年には北海道に甲斐国(今の山梨県)から金山の視察が訪れ
.! ! !/!‐-/!_ハ /! __/! i' 良質の砂金が取れるとわかるとすぐに和人の定住が始まったとあるわ。
.| ,' !ァー‐-;-'、::! /::_!_/_」、! ノ しかも1260年にはその村がアイヌに襲われ壊滅したと記録があるし
! ,ノ i ,イ、__,rソ ::::レ'::::'i__rノ7へ( /!
i' `レ'i !,,.. ,,.! | /::i 北海道でもいさかいは鎌倉時代にもう始まっていたのよ
ノ ! .| |、 、. _ ,.イ ', /:::::::::!
,:' ,' | |/`i 、.,_ _,,.. イ | ヽ. i::くO/
,' i ',. |イヽ、r'''"i´ ̄`7'ヽ!. ', ) i::::::/
i | /ァ'"^ヽト、:ヽ、! | / /ヽ! イ ,'::/
ノ', !/:::::::::::::::::::::Y::::!/´i_ // _ス i __ iヽ!/ /!
( )、 ハk::::、::::::::::::;:イ:!7 `ヽ,-<!ヽヽノ /;-、ヽ./!く__(
`(ァ ヽ( ゝ、ト、/ヽ^ヽ/ ,.イ::::::::::';::::〉キ<,{ // /_/::::!
ム ノ ! ノヽ, ,' /::::::::::::::イマ'´ヽ、__r//-、/::::::)'i
〈 ,.イ 「`ヽiヽ. _/::::::::::;;:イ,,>''"´:::::::`ヽ、7::::(::::!
i / !___ン7 `7´ ン´7ンi::::::::::::::':、:::::::::::::::::ヽ、_/___
〈〉 レ' / ,!ヘ,/、_ハ/ヽ'"::::::::::::::::::::::::::::':;::::::::::::ヽ、::::`ヽ7
(ゝヘ / /. !::::::::::::::::::::::/::::::::::!:::::::::::::::::::: ':;::::::::_r‐'"ン´ >
ト、/ / ,' _,.ゝ、:::::::::::::::;':::::::::::; ':::::::::::::::::::::::::ン´r-‐'´_ _!
';::::`ヽ、/ i'"´:::::::ノ>、:;;___7:::::::::::/__r'"ア_二ン'ァ‐' `'7´
ヽ、:::::└---'::くOン´ r'ン___r_ン-‐'"´7´、.,∠/ ヽr'"´
`"'' ー-‐''"´ ヽ、__/__7,iヽー‐7メ/ `"''ー '
i、__X_i'_/
i リ
ヽ、___,ノ
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【大野土佐日記】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 北海道知内町、雷公(らいこう)神社に伝わる古文書。
,ヘ,ゝ゚ ヮ゚ノ,) 成立は宝暦~文政年間とみられ、同神社神主が作者か?
,ゝ. (,_`]l[´iン 成立年代が江戸期であり、歴史的資料としては採用できないとの見解もあるが
ζ_./'~|鬥「|ゝ 千軒岳の砂金や地域の事始めなどを多く伝えており、もう一度検証してみる価値は大いにあります。
£'r_,ィ_ァ┘ 余談ですが幼いころ、「雷公」という言葉に何とも言えないカッコ良さを感じたのは内緒。
86 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:20:04 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●
. | (__人__) さらに時代がくだり室町時代になると
|, ` ⌒´ノ
│ } 東北を支配していた豪族間の激しい覇権争いが起こり
ヽ、 ソ
イ斗┴r┐` .; それに敗れた者は一度北海道に渡り、そこで力を蓄えリベンジを狙う
/ ̄`ーゞ、 / |__ 〈ー─r、
/ \ ∨\ |,ベ._ / | という状況になる。
{ . : : : . ヽ>ー\[ ̄{ 〉\|、_
| `丶}\ __\_]~∨'\`ヽ その結果北海道の道南地域にできたのが和人による居城
:| ._ \_}/r‐-}\ ゙,`''く l ゙, いわゆる「道南十二館」ってやつだな
ト、: :./ / ̄`` ぐ└f'二)::{ ', | !,ゞ┐
`、∨ ´ ,.、-''"~ ̄}_{‐''く:::{_ ', _|_|_,rー'、_ この流れが、後のコシャマインの乱につながるわけだ。
}{ / _、-'''"~ ̄{_\;;;;;j;><;:::::\:::ヘ}\
}∨: / _、-''゙~ ̄ ̄ \::::},之_ ヽ
〉∨ / ,.、イ;;ノ_ `ヽ}
{: \,/\ -‐ '" /` ̄ :.:}
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【道南十二館】
/ _,,,......,,,_i タテ
γノノλノ)) 室町時代、北海道に定住した和人が築いた城と住居を兼ねた施設を「館」といい、
,ヘ,n!゚ ヮ゚ノ,) この館が道南には十二あったので、ひとくくりにして「道南十二館」といいます。
,ゝ !,_|.|鬥)つ コシャマインの乱ではここがアイヌによって攻められ、花沢館と茂別館を除くすべてが陥落しました。
ζ_./ |鬥|.|ゝ
£'r_,ィ_,:`i 今の「函館」の名はこの位置にあった「箱館」が由来と言われています。
87 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:20:40 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄ ̄\
γ⌒) (⌒ヽ やる夫は社会とかの覚える教科は苦手だったお
/ _ノ ノ \ \ `、
( < (○) (○) | ) ○○の乱とか○○の変とか聞くだけで目が回るお
\ ヽ (__人__) / /
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) |
とりあえずここでは聞くだけでいい。 (__人__) |
(`⌒ ´ |
学校の勉強とは違って . { |
{ ノ
テストするわけじゃなんだからな mm ヽ ノ
(⊂  ̄ ̄ ̄ ヽ
 ̄ ̄ ̄| |
88 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:21:09 ID:gCwtqW1s
/-‐‐―Α/\_,-、_ ハ
ゞ〒==''´/ ,.‐‐、< `'`==、_ハ__
i\/´ ! { | | ,r;=ニ-‐┐i
ヘ(._ _,._ゝ_ヘ_,、_|_|_// } }
∠_Y,-、_,-、;ニゝ,'ニ.、ニニニニニソ!
Y /!‐-イ i _,,_ _ヽ--、__ ハ コシャマインの乱は道南地方の和人に対するアイヌの蜂起よ
{ i l {rt‐、',/!/,-‐t、! ヽ ヽ.〈
`ヽl ,ヽ! ヒ_j { rjゞ ノ 〉├' きっかけはアイヌの青年が和人の鍛冶屋に依頼した
ソレ' { `"´ソ '´i / | 小刀の切れ味をめぐるトラブルと言われているけど
_ノ ゝ. _ o _ ,ノ´ / ヘ,-, 原因はもっと深いところにあるのでしょうね。
, - '", / ヽ /7`x´/ _r'⌒ヽ_/´r'
{ / 人 /レ'/=、Yri /.:.:.:.(`Y !
ヽ./i ,、 ゝ.{:.//_ ノノル| /:..:.:.:.:;-‐} ノ
Σヽyムゞ‐ゝミ`ー ': .::ヘ!:::::....〈/´i ノ
〈/ーZ〕i ミ }:::ゝ- 'ゝ、__,ゝ-{ }
(_ヽr' /:.:.:/.:.:.:丶.:.ヽ:.ヽ'.__
____
/_ノ ヽ、_\
/( ─)/)(─)\
/::::::⌒///)⌒::::: \
| /,.=゙''"/ | 例えばどういうのだお?
\. i f ,.r='"-‐'つ /
/ i _,.-‐'~ \
i ,二ニ⊃
89 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:21:39 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ /\'ー、 ,, ..,、
| ( ●)( / .\` 、 . // /
. | (__人/ \ヽ、,.// ../ 道南十二館は位置を見るとすべて大きな川の河口付近に建てられていたんだ。
| ` / ``77 / 遡上してくる秋サケを採るにはうってつけだな。
. ヽ / / / /
ヽ.. / fヽ、/ / , -,./ そして、和人が蝦夷地へやってきた理由は資金と力を蓄えるため・・・
/./ r-、 ヽ ∨,ノ /
|. \ 〈\.\,〉 `, f 和人が売却するためにサケをはじめとした資源を採りつくし
| . \ (ヽ ヽ `.. | アイヌの生活が圧迫される姿が目に浮かぶだろJK。
| .\ \ ノ
,.--、_,,....,,__,. -- 、
,.- '"// ⌒ヽヽ //⌒l |
/ l | ___ ___',',nイk___,// ヽ, ゜
,' ヽ_rゝゝ-' ー',.-、- 、イ、 i
,.へ_トー'"____,.ィ ! ハ、___ イヽ、イ
r'⌒ r´γ / . i i / V ハ ゝ
〈_,.イ イ ,ィヽ/ __.レ´ _∨!ヽ! ハ 生活に窮し、和人に対する不満が溜まっていたところに
i i .レイlO'" ̄  ̄`.ハ/ヽ
〉. i i ',,. __ ,从 ( ついに火種が投げ込まれたってわけよ。
i /〈 lヽ ,''' ( / ''',.イノ Y
ノ イ /ヽ、| i>r--r,=´/ _ハ,
,' ) i,.-ハ/ ゝ、__ 7 iゝノヽi ヽ.イ )
i / ./ 〈 ノ i ヽ、`}>n<{_,.イヽヽ!、
ハ !/ }><{、 Y Y}><{ヘ ',
! 〈 ハゝ 〉 `ー´ ハィ ゝイ
/ iヽ/ヽ/ヽ/ゝイ ノノ V i`/i、
90 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:22:23 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄ ̄\
/ \ 貿易でどんなものがあるかわかったおかげで
/ ─ ─ ヽ
| (●) (●) | 「あいつらいいもの持ってるから俺たちが行って儲けようぜ」
\ ∩(__人/777/
/ (丶_//// \ ってノリがこの争いを引き起こしたのかお・・・
/ ̄ ̄\
/ _ノ .ヽ、\
| (●)(●) | そういうことだな。
. | (__人__) .|
| ` ⌒´ ノ 話を元に戻すぞ。
. r─一'´ ̄`<ヽ }
. `ー‐ァ , ) , -'~⌒ヽ、 このコシャマインの乱は
ノ {. ,ヘ ,l. ゝ、_ .'ヽ). みるみるまに戦域を拡大して
. /, 、 _ /. | . ', . .. .ヽ、
(/ / // / / ...| ...|\..\\ \_) あっという間に十二の館のうち、十が陥落した。
/ // / / . . \_\_)、_)
ー' {_/ノ ."´
___
/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒)\ おおお
/ ///(__人__)///\
| u. `Y⌒y'´ | なんかアイヌの人たち今回は強いお
\ ゙ー ′ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ 本気出すと実は強いなんて、まるでやる夫だお
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
91 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:23:05 ID:gCwtqW1s
―― 、
/ 〉 ´ \
/ /' __ ノ ゝ.__ ヽ
/ //〉 ( ー) (ー ) l しかし、現在の上ノ国町にあった花沢館を攻めた時
l ´ イl (___人___) l
. l iYl ` ⌒ ´ l ここを治めていた豪族の武将:武田信広によって
. / ハ !.! !
. / / ' ヽ / アイヌ軍の大将:コシャマインが討たれると形勢は逆転。
l // 、ゝ / ヽ_
´` ー‐ '`./ `ー、 ,-´ / \ アイヌは敗れ、また元の生活に戻ってしまうんだ。
. i ii / `:.i i´ヽ. / ` 、
. , 'l l.! / l ! ハ / \
/ ,:| | ヽ/ !_' V , , ヽ
. / / l | /:.:.:.:ヽ / / / i
. !/ ! l\. i:.:.:.:.:.:.i / / / l
/ ! ヽ. !:.:.:.:.:. ! ´ ! / !
.′ .′ .' \ \ / '´ ヽ
| | | \ \ ' / '.
| | | /⌒ヽ_\ V / !
| | |__7 ̄______.Y' ̄ Y  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└ァ_ |
', !._____/ ____ >―' ̄ ̄ ̄_ ̄ ̄_` 、.  ̄ ̄ ! /
>--r‐‐… (__γ ( ____て´ ( )`'_─-レ'/ このアイヌを破るきっかけとなった男
(.:.:.:.: / _..イ_ヽ, ___ | ヽ. |\r‐…′ \ く 武田信広が
 ̄7''ーイT ¨ /::::ヽ ̄`i |、 | _\ ___| !\ \\
.′ |∧ /::::::::-:\ l |::\ ト ´  ̄ 、 | ! /`─--‐く_:ノ
/ ∧ ヽ イ代テ三ミ、ゝ:::::::\:::::>...__\| i / ! ヽ、 後にアイヌを支配する松前藩主の家系、
∧ /:.:. '. V:弋rぅ::ナ`::::::::::::::::::::::'イテ::ラハ ヘ/ /:.: i 「松前氏」の祖先になるのは
| '. |:.:.:.:.| !⊂⊃ ::::::::::::::::::::::::::::::::弋.t少 イ / /.:.:.:! i
| ゝ |.:.:.:.:| ∧ ⊂⊃ /:.:.:.:.:! i
ヽ \|:.:.:.:.| 人 / / .:.:.:.:.:! ! 運命のいたずらでしょうかね・・・
\:.:.:.:.:.:.:| |:.:.:\ ー -- .イ ,. :.:.:.:.:.:. ! !
\ :.:.:.! !- ― ゝ、 _ .イ/ /、:.:.:.:.:.:.:.′ !
/ /⌒! ! ` z ┬ ¨ .′ / \,..--! !
/ | !⌒ヽ γ⌒ヽ, |:: | __ 「`tr ⌒} / ! !
( | ! 「`! } /:::/ レ'⌒ Y´ │ ! !
92 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:23:25 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \ (・・・スルーかお)
/ <○> <○> \.
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ \
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【松前氏】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 祖は花沢館の主:蠣崎氏の客将だった武田信広。
,ヘ,ゝ゚ ヮ゚ノ,) 後に蠣崎氏の養子となり、豊臣秀吉、徳川家康に認められ、知行一万石格の外様大名として
,ゝ. (,_`]l[´iン 蝦夷ヶ島(北海道)唯一の大名となる。
ζ_./'~|鬥「|ゝ 代によって老中になったり、部下の奸言にそそのかされて菩提寺の坊主を殺したり
£'r_,ィ_ァ┘ 裏切って新政府に付いた結果、旧幕府軍にボコボコにされて逃げたりで結構アップダウンの激しい家系である。
93 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:24:12 ID:gCwtqW1s
_,. -── -- 、
,..'" ,.-=-、 ゙ヽ、
,'r'= '、 ノノ ノ ゙ヽ
l |l ヽ、'rイ、'___,.イ 、 〉
ゝ.r-、___ゝ、r-、_イ_,,..γ ヽ_イゝ |)
r'r γ_イ_ハ ,!イ'"`゙r>i ヽ、イ }>§<{ そして
`i , ..ハrr-、 レ ゙ー-゙ !ハ i ヘ λ さらに時代が下って江戸時代になると
|ハレイ.lハ;.ノ "" ! | ', ./:::,'
|ノ人." - ' ,イ ハ イ ヽ /:::::::/ 松前氏による道南の統治がはじまります。
/ | |゙>- ,_,,..イ iノ>ー- 、i ',/:::::::/
,' λ|ノ ,.!-r─- 、}><{ i ヽ、::::::/
ノ }>i/ /ヽ/ 〉 ハ ',:::/ これが和人による、本格的なアイヌ支配の始まりでしょう。
i λ<\ ', | / /ゝ_-=イ / iノ/
}>ノ<{ iγ r/⌒i、//>' ゞi 〈 }><{
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (─ /;;/ 「支配」とか
| (__人__) l;;,´|
./ ∩ ノ)━・'/ 物騒なこといいだすお、このオバげふんげふん
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| | ・・・お姉さん(17歳)。
\ /___ /
94 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:24:38 ID:gCwtqW1s
::: :: : : : ,.'´ 二`ヽ、_____ ,. --- 、 : : :
┼ |::|'´ ̄ `ヽ;‐r''"<´__ `ヽヽ
/ゝ、.,____,.ィ-'>、ヽ、 `ヽ!:::|
:::: :::: !_「 ̄`>---<`ヽ、.,_二ンヽ.
r'" _>'"  ̄ヽ_7- 、 \
* 〈 !/ / ハ ヽ_/ヽ_.ノ '、
/ i /| /i / i i ヽ__,.へ,__ あなたも支配してあげましょうか?
: : : : ::i i / レ´ ̄!、 | / !.___i iヽ、_ri、
::: ::: レ、,へi' ´ ̄ヽ レ' , ! /`i !
イ .7" ´ ̄`ヽ! ,ゝ.| | 白饅頭
+ ! /、 ' "/ゝ、! | | i
。 / !/'ヽ. ー ‐ /// / ハ _ __人 __ _
〈 | / `ヽ、.____ / / ./ / i `Y´
/ヽ! ハ __/ i/__,.イ / i ', !
i / /´ `ヽ:::::::/i / | 〉
ノヾン´ i::::i ハ i ハ 〈
〈 , ノ::::| ヽ! / ! i
___ _
. / >‐-、\
. /~ヾ, j| 。 } \ 遠慮しておきます。
/|_ ゚ .,.〉 .ゞー≠ ...\,
./ ヾ≦'(_人__) .\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
95 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:25:27 ID:gCwtqW1s
_,,.. - 、
,.-' `' 、.
,r' ,rfn、 \
,' ,rffn. '" ヽ HAHAHA
.i '" ,riiニヽ. ',. なんだお前ら、以外にいいコンビじゃないか。
{ ,riiニヽ _. ', おかげで俺もこんな顔になってしまったぞ
! ,.. _,,.. -‐' _,..r' i
', '、., __ ,.. -‐''"゙ } |
`、 ヽ ! } ・・・またそれたな。本題に戻るぞ
'、 ヽ ./ !
\ `ヽ==='゙ ,' この松前藩なんだが
' 、 / .
`''‐ . r' \ 他の藩にはない特殊な経済体系をもっていた。
/ く \ \
| \ \ \ それが「場所知行制」だ。
| |ヽ、二⌒) \
____ ━┓
/ \ ┏┛
/ \ ,_\. ・ ばしょ? ちぎょうせい?
/ (●)゛ (●) \
| ∪ (__人__) | またよくわからない言葉がでてきたお
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
96 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:25:55 ID:gCwtqW1s
i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:i
i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:i
,i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:ィヽ これを説明するにはまず普通の大名の給料支給を見る必要がある
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;,,-;;彡彡、 江戸時代の主人に使える武士たちの給料は
ミミィ`゙'ー‐--、;:;:;:;:;:;:;::::--‐‐""´ ヾ彡彡彡
,ミミ 、二_,,, - '彡彡彡 基本的に年貢で徴収した米だ。
ミミ (ミリ i. _, (三ツ '彡彡ィ'、
ミリ '´,、__ `i , _,,,、、 '彡〃''ヽ これを受け取り、町で売ることで得たお金で生活するってわけだ。
iヾ '"ー‐-=,,,iソ、,`ー-'"´,,,_`ヾ彡 彡',,ヽ./
ヽ| 〃ィ弋'ゞ';; :i ー t ‐=でシ>、,彡 リシ;; ./
',ヽ"ヽ、`゙゙"´ /:: ヽ、`二;,,,ィ /'rノ i'
',ヽ `゙'''''' .:::: 、`゙"´ ,, ' i )
いヽ ノ:: ヾ、 '´ r''´
`|::. ー=、_,="ヽヽ |
i::: ,彡ツ i i ヾミミ、ヽ ,' ノ、 麻呂よ、今月の禄である100Mbサイズzip×15じゃ
', ( ー-'、,,-―─´ミ、 / 人
. '、 / `゙ー一'´ ヽ //:::::ヽ ありがたく受けとれい!
,,,,,,,,,/iヽ、、_ '''''''' 一 ''" ノ::::::::::::::::ト、、
/,:,:,:/::::i ヽ:::::.、_ _,,,, /::::::::::::::::/,:,:ヽ
''",:,:,:,::,ー‐、ヽ ヽ`゙ーヽ二二,,,,-一''":::::::;;;;イ'",:,:,:,:/,:,ー-、、
「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:}
ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」
{::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!
l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 }
',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、
|| ヾ三) ,ィ三ミヲ `丶三三三三三ん',
lj ゙' ― '′ ヾ三三三ミ/ )}
| , --:.:、:.. .:.:.:.:..:.:... 三三三ツ ) /
| fr‐t-、ヽ. .:.:. '",二ニ、、 三三シ,rく /
l 丶‐三' ノ :ヾイ、弋::ノ`:.:. 三シ r'‐' /
', ゙'ー-‐' イ: : 丶三-‐'":.:.:.. 三! ,' / はは!
', /.: ミツ/ー'′
', ,ィ/ : .:'^ヽ、.. jソ,ト、 ありがたき幸せでおじゃる
',.:/.:.,{、: .: ,ノ 丶:::.. -、 ,ハ l、
ヽ .i:, ヽ、__, イ _`゙ヾ ノ / ,l l:ヽ
,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ } ,/ l l:.:(丶、
_r/ /:.`i ヽヾェェシ/ ゙' / ,' ,':.:.:`ヾヽ
_,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'." / / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_
一 '' "´ ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒ ,r'" / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ | ``丶、
ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ / /:.:..:.:.:.,ィシ′ |
`丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '" /
97 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:26:39 ID:gCwtqW1s
i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;',:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,,,-'
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;',:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_:;-:;'`:;:;:;:;}
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;',:;:;:;_:;,,:;:;-:;''゙~:;:;:;:;:;:;:;_,.-彡, しかし、松前藩の場合はこれができない。
|─────-''`:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,,. -i`彡彡彡i
|,,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;._,,,. -''` ゙',彡彡彡i 寒冷な気候の蝦夷地では米が育たず
,i゙ミミ;;;~`''''ー─--‐'''' ',彡彡彡i
|ミミj ,,,, ‐ '' ~ ;;'''''丶 ',彡ミ/~`', 年貢の徴収ができないからだ。
',ミミi ヾミ) . , `゙゙~´ ,,_'' .lミミミ'゙~:::i
゙ミミl '',.. ‐ ... ::j.ヽ_,._,,. -''''‐ゞ::: .i彡lソ .i
f`ミ ‐_''~ニ''';ヾニ;;(;;;;,,z:tテゝ= ヾミ) i
ヽj ,,,z'fヲ''ソ::゙~ ゙ヾ:::;゙゙゙゙゙゙´ , し レ,, {
ヾ '',, ゙゙゙゙ ;;.. i;; ゞ'''''´~ i 丿
;', `ー i;;; ヾ .Y
( i .i';;;; ,,..,);;ヽ } 麻呂、すまぬ・・・
ヽ `'' ー´ ,,;;z;;;ヾ iヽ
i /,'彡', ', _,,,,ヾミ'::‐ ,'/ヽ この北の地では、zipを作る技術がないのじゃ
i { iソ-= ━''_, ''゙~ ゙゙ヾ, ._, ソ ヾ, _
i `~~ ソ .; i;;;>i よってこれよりzipは与えられぬ。辛抱せい。
゙ヽ,,,, ,.-´_,/ _,,。-´ iー - ,_
/ ゝ ;;゙'';;ー;--::::'''_゙゙ -‐´ _, -´ _, -´ `'''- , _
/ \\;~゙゙゙゙゙ '''''´,,, -ー'''´ -''゙~
,ト--ミ、、_:::::::::::::::::`:"'':―┼――――l
/ミミ三三ミ'ー‐-- 、、_:::::::|:::::::::::::::::::::::j
{ミミミ三三、 、ー=、`'┴―――fミ',
,..、ミミミミミ三シ . . . . `―' l ii l (ヲ lミil
//う{ミミミミf'" _,,.,,_:.:.:.:.. _j_ .:.:.:. lミリ
l V }ミミミミ ',ィでiンミ、:.:.、__, -,ィも=、',l:l′
'i l ,ノヾミミ' ´ ̄`゙`ラ .:. 三 f"´ ̄`' lj 左大臣殿それはないでおじゃるっ!!
ヽヽへ}ミミ `二ニノ ,、 jl ',` ―''" ,l!
ヽ二ノミ' ,ィ'" ト、 ,! 麻呂にとってzipは生命の糧、
, -fソ!'ミ / `^ヽ,_ノi ,'
,/(/ {i,ミ' / _,,...,_,,..,、l / いや命そのものでおじゃるぞ!
/ ヽ lN, / ,ィiTTTTTト, ,} ,/
, -―/ ヽ ', ヽ { ,/⌒'ー'‐'‐'‐',リ l / zipを断つということ言うことは
/ / ヽ'、 ヽ l {,ゝ、‐r‐'ン-i/ ,/ ,イ丶、、
"i {、 ヽヽ丶 丶 ヾくZェェェシ' ノ ,i'lヽ、 `ヾー-- 、 麻呂に死ねと言っているのと一緒でおじゃる!
l, \ ヽヽ 丶、 ` ` ‐ -- ‐'"/ノ ,l \ \ ヽ
98 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:27:14 ID:gCwtqW1s
i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:i
i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:i
,i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:ィヽ もちろん冗談ではなくこのままでは家臣が路頭に迷うことになってしまう
/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;,,-;;彡彡、
ミミィ`゙'ー‐--、;:;:;:;:;:;:;::::--‐‐""´ ヾ彡彡彡 考えた末、松前藩は
,ミミ 、二_,,, - '彡彡彡
ミミ (ミリ i. _, (三ツ '彡彡ィ'、 領地を細分与し、その中にあるアイヌとの交易場(商場、または場所と呼ぶ)
ミリ '´,、__ `i , _,,,、、 '彡〃''ヽ
iヾ '"ー‐-=,,,iソ、,`ー-'"´,,,_`ヾ彡 彡',,ヽ./ での交易権を独占させることで家臣の給料とした。
ヽ| 〃ィ弋'ゞ';; :i ー t ‐=でシ>、,彡 リシ;; ./
',ヽ"ヽ、`゙゙"´ /:: ヽ、`二;,,,ィ /'rノ i' これを「商場知行制(あきないばちぎょうせい)」という
',ヽ `゙'''''' .:::: 、`゙"´ ,, ' i )
いヽ ノ:: ヾ、 '´ r''´
`|::. ー=、_,="ヽヽ |
i::: ,彡ツ i i ヾミミ、ヽ ,' ノ、 そこでじゃ麻呂。
', ( ー-'、,,-―─´ミ、 / 人
. '、 / `゙ー一'´ ヽ //:::::ヽ これより、貴殿に市民の市場を与え
,,,,,,,,,/iヽ、、_ '''''''' 一 ''" ノ::::::::::::::::ト、、
/,:,:,:/::::i ヽ:::::.、_ _,,,, /::::::::::::::::/,:,:ヽ そこから得られるjpgを貴殿の俸禄とする。よいな?
''",:,:,:,::,ー‐、ヽ ヽ`゙ーヽ二二,,,,-一''":::::::;;;;イ'",:,:,:,:/,:,ー-、、
___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
',i ,-三三三三三、 _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′
',、、ヾ三三'" ̄ ̄ `ー‐" ヾ-'" .〉′
ヽ ヽヾ三,' :::..,. -‐- 、 _,,..-‐、、,' (jpg・・・ 一つ一つまとめるのが面倒でおじゃる
`ー',ミミ ::.弋ラ''ー、 i'"ィ'之フ l′
/:l lミミ ::::.. 二フ´ l ヽ、.ノ ,' しかれども、なにも手に入らないよりは万倍マシでおじゃる)
,.-‐フ:::::| |,ミ l /
/r‐'":::::::::| |ヾ /__. l /
_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. \ ⌒ヽ、,ノ /ヽ,_ 相分かったでおじゃる・・・
" l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. \ _,_,.、〃 /l | `゙'ー-、、
',\\:::::::::::::::ヽ\ \ 、. ̄⌒" ̄/:::::| | `ヽ、
\\\;::::::::::::\\ `、.__  ̄´ ̄/::::::::::l | \
ヽ \`ー-、::::::ヽ ヽ  ̄フフ::::::::::::::ノ ./ `ヽ、
`ー-二'‐┴┴、__/‐'‐´二ー'".ノ
 ̄`ー─--─‐''" ̄
99 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:27:48 ID:gCwtqW1s
/"'-..,;;;;;;;;;;;;;`''-..,,_;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;..|
ト:::::::::`''- ..,, ;;;;;;;;;;;;`'' -...., . .- ''´|
i:::::::::::::::::::三 `'' - ..,,;;;;;/;;;,,..-'イ;, しかし与えられたはいいがそこは武士。
/ニ、::::::::::::::::三 、;;;;;; `"´ ,,,,, i;;;i
{ ( _',::::::::::/ "" |/ 今まで商売や交易なんてやったことないものだから
', 'くi ヾ:::::::i 、、,,三、 ,,.-、 i
',、ヾヽi:::::i '-ヽソヾ /,'ッフ、i ヘタな値切りをしてみたり、あからさまに騙してみたりで
ヽ__.. i::::i 、  ̄ノ | ;ニ ノ.i
ノ,.-| i::i | i あまりうまくいかなかった。
. i,ィ''"', /、_ :::: /
/',',', ', / ヽ_ノ /
. イ',',',',', ', ', ( ,.---::;;;;、_,. } /
/ '',',',',',', ', ',- 、 ,.__`ー´ノノ ふん、こんなそふとれべるのjpgが310Kbとな?
,.-イ ''',',',.',', ',:', ,ノ /、,,、
( {´ ',',',',', :',.','---─ '´リ ', ヽ この麻呂をうつけと思うて舐めておると帝が黙っておじゃらんぞ!
''´´ヽ((''- .., ',',',',', .',.',ソ ./ / ',) }ー..,,,
↓交易に来た人々
_,,..,,,,_ _,,..,,,,_
_,,..,,,_/ ・ω・ヽ/・ω・ ヽ,..,,,,_ なにあのお公家さん
./ ・ω_,,..,,,,_ l _,,..,,,,_/ω・ ヽ 文句言ってばっかりでなかなか言い値で買ってくれないよ
| / ・ヽ /・ ヽ l あの人と取引するのもういやだなー
`'ー--l ll l---‐´
`'ー---‐´`'ー---‐´
100 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:28:37 ID:gCwtqW1s
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
.|_;:_;:_;:_;:_;_:_;:_;:_;:_;:_;:_;:i;:_;:_;:_;:_;:_;:| 結局、武士たちは自分たちより商売のうまい商人たちを呼び、
|_;:_;:_;:_;:_;_:_;:_;:_;:_;:_;:_;:;i;:_;:_;:_;:_;:_;:;|
|=ニニミ , 一, 、ー、 ヾミi 場所での交易権を保護する代わりに
/ニ三彡ゞ,. .. `""´ `" ,iミi
,i三ニ彡ラ".: , -‐‐-'. .: ー- 、.ヾi 売上から税をとることによって生活費を捻出するようにして
ゞ彡彡'. .: ,ィ'で入 . '. ,ィ'で)'、 ∥
,r=ミニ彡 :: `゙゙゙"´ノ.:: ',`゙゙゙"´ .| ようやく、松前藩は家禄支給が安定するようになったんだ。
ii ノ,,ゞ彡 : ::. ' ,::: ', .:|
ヽ.( 〉ヾリ : : ::... /ゝ =、_,,r`、 ::l この方法を、場所での商売を商人に請け負わせるから
ヽ "ヾリ : : : :::.. ,' : : i .::l
`卅ヾi : : : .::: : _,ィェェェュ、 :i ::i 「場所請負制」と呼ぶんだ。
' 'ヾ| ', : : .::: i 〈-‐‐rー, i i .:/
ヽヽ: : ::: i ヽzェェェュリ :! /
,、.|: :ヽ: ::.. ヽ ヽニ二ノ /
/i |ノ: : : ヽ: :. / 商いなんぞ下々の者がすることで麻呂には似合わぬ!
/:ヽ\: : : : .`゙ー- 、..,,,,,,...ノ |\,,_
_,,/::::::::ヽ \: : :. :. :: / ./:::::ヾヽ、_ これよりは貴様に任せるのでよきにはからうでおじゃる!
ノ´\::::::::::::::ヽ \: :. : ::. / /::::::::::::ヽ i `` ー- 、,,
"´、 `ー-::、::::::ヽ \: : .: ./ /::::::::::::::ノ |
/ \
(て ,´ ヽ
ヽ∨ |
| /l /フト、 ト、 ハ |
| / //7| ヽ | ヽl _`< l .l はは
r-/ / / l |, 、_/-‐ 、 レハル/i /
} ノ ,/ / //{ ==ヘノ i |/ このこーりんにすべてお任せを・・・
ノ , {_// `ー-'´ ,.' .,'/
/ ´ /ヽ |/レ |
/ イ/` 、 -_ -'´ / / ト、
/`ヽ / 、`ヽ __ ∠ ‐'´ / 入
/:::::::::`..r‐'´ ,....-‐..ーr'ゝ´/ / i ゝ
. , ─ -ー --─ 7‐'´::::::::::::::::i ゝ {ー..-─./ く´ / \ _
/ l::::::::::::::::::::::::::l \ \::::/ ,ゝ / \ 「rtゝ
|::::::::::::::::::::::::::ヽ i_ У く´ / \リ/
ゝ::::::::::::::::::::::::::::::`/ / / ir \
101 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:29:00 ID:gCwtqW1s
,rn / ̄ ̄\
r「l l h. / ノ ヽ \
| 、. !j | ( ●) (●) | と
ゝ .f, | (__人__) |
| | | ` ⌒ ´ | 場所請負制については
,」 L_ | |
ヾー‐'| ヽ / こんなんでわかったか?
| じ_,,ゝ (,_
\ ´ `ー-一´`ヽ
\ , |
│ | l
│ l_ |
│ |' }
____
/ \
/ ─ ─\ よーくわかったお
/ (●) (●) \
| (__人__) | けど、これがどうしてアイヌの人々の支配につながるんだお?
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
102 :
◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:29:26 ID:gCwtqW1s
,.-- 、 _
{::仁孑:}ー 、」:アフォ
,.・´¨ヽ:ヽハ:! l/ ,'/、
{ _ r‐厂`にニ='ヌ∠{ ! 商人は武士と違って世の中の大きな経済の動きを見られるわ
r.'"7´>ァ''7"´ ィ 〉ヽノー'i
`ー!´ ′ !ハ-'!ハ. /!_ィ `Y この場所の中では
l ,'! ㌃丁`::! /:┬}ヘ ノ .ィ
├' `! ィ !,,¨ '└' 7 { /:::l 江戸時代中期にはもう大規模なサケや漁猟の経営が行われていたのよ
ノ ! | ト . ー .ィ | ヽ. i:
′ l ! |ィ、 ィ T ´ァ 、! ) i:::/ 珍しい秋サケや昆布、ヒグマの毛皮などの交易品は莫大な利益を生み
人 |、,ァ'⌒ヽヽi,、! /./ヽ. ィ __ N:/ ,ィ
(. )、 ハ:::::::::::::}(ァ `ヾ.<ト ソ /;-ミ./!く_(
`ム ノ! ゝト/^Ⅴ , ィ:::::::ィマ ㌧// /::)! さらに場所は規模を拡大していったわ
〈 ,ィ 「 ヾi:.、__/:::::::::ィ_> ':::::\7:::(:!
レ└ァ'ヘ_, , vン:´:::::::::::::ヽ:::::::、` く‐ァ
牟 / / !~::::::::::/::::::!:::::::::::ヽ:::_r'"ン > そんな中、アイヌの人々はもともと住んでいたコタン(小さい村)から
!`ヽ / f‐'"ノ>、::::7::::::/_rァ= ン ‐'"7´ 場所に近い所に大規模な集落を作るようになるわ。
ゝ:::└-<oン rン_rン‐'"7 、∠. ヽr'"
`  ̄ ´ `ー' -㌃x7ノ~ ー'
'、__り
103 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:29:50 ID:gCwtqW1s
,, -‐ 、
/' ヽ
/ ̄ ̄\ ./ i
/ ._ノ ヽ、\ / ...........i
| (●)(●) | / ..:::::::::::::::|
| (__人__) | / ..::::::::::::::::::l アイヌの人々は和人にとって
.| ` ⌒´ .} ./ ..::::::::::::::::::::! 交易の相手ではなく 、労働力になったんだ。
| }/ .::::::::::::::::::::/
ヽ ./ .:::::::::::::::::::/ となると、アイヌ独自に村を運営させるよりは
.ヽ . ./ .:::::::::::::::::::/ 和人が上に立つようにまとめてしまった方が何かと都合がいい。
,. ‐'"´ `'‐,r''"~ .:::::::::::::::::/
..:./,. -‐‐- 、 l′ ..:::::::::::::/| そこで、松前藩は集まってきたアイヌの村を
:,' / !.:::::::/:i..:..l 自分たちの元に置くようにシステムを改めたんだ。
r 、 / !::::::::::: i..:..i
l .......`:i i !:::::::::: ゙、:.i それまでの「自然集落」に代わる
! ::::::::::/ i i:::::::::: ヽ:i 藩によって作られた「強制集落」の誕生だ。
.! ::::::::/ i .....i::::::::::: ヽ
.ヽ ::::::| `、 `、 .....::::::::::::l:::::::::::: `,
/ \:::l. `、 ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: /'''ー─----、
`ヽ `、 .::::\:::::::::::::::|::::::::: /,, ,. ‐;''
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【自然集落】 【強制集落】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) アイヌ人がもともと住んでいたコタンを別名「自然集落」といい、規模は20~50人と比較的小さいです。
,ヘ,n!゚ ヮ゚ノ,) もちろんこっちがアイヌ人独自の物で、アイヌ文化色も強いです。
,ゝ !,_|.|鬥)つ
ζ_./ |鬥|.|ゝ 逆に和人によって作られた大規模な集落を「強制集落」と呼び、
£'r_,ィ_,:`i 近世ではこれと自然集落が習合していったせいで、それ以前の「自然集落」の姿が見えづらくなっています。
104 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:30:18 ID:gCwtqW1s
,.--、_,,....,,__,. -- 、
,.- '"// ⌒ヽヽ //⌒l |
/ l | ___ ___',',nイk___,// ヽ,
,' ヽ_rゝゝ-' ー',.-、- 、イ、 i.:.
i ,.へ_トー'"____,.ィ ! ハ、___ イヽ、イ
r'⌒ r´γ /__,.i i / V__ハ ゝ 具体的には
〈_,.イ イ ,ィ===、 レ´,.==!ヽ! ハ
i i .レイl'"'' "''! ハ/ヽ それまでの村長にかわって、
i / 〈 lヽ, ´` ,.イノ Y( 藩によって立てられた長(乙名、オトナ、またはオッテナ)を置き
,' ) i,.-ハ/ゝ、i>r--r,=´ノヽiヽ.イ その部下として「コンツカイ(こま使い)」を置いたことね。
i / ./ 〈 ノ iヽ、`}>n<{_,.イ ヽヽ!
ハ !/ }><{、;;;;;;Y;;;;;;;;Y}><{ヘ ', 基本的に村はアイヌによる自治が認められたけど
! 〈 ハゝ〉〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハィ ゝイ
/ iヽ/ヽ/ヽ/ゝイ f;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V i`/i、 事実上、アイヌ人たちは和人に支配されることになったのよ。
) fr. | ||ニニl;;;;;;lニニ||ゝ
「 !i | |;;;;; __ || __
} | | |;;; ,,',;;;;;;;;::::`,,,,,,'r;;;;;;;;;;;;;ヽ
ノ ) γ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;γ´:::::::_`ヽ
ゝニニハニイ) `へ;;;;;;;;;;;;;::::::i:::::::::::i´ o`i ,ィニ>!
r---'"入 / ノ--、__,.ヘ__,''''."\;;;::::::,イニニム_,.-Vrz,イ:::::::::::i
`¨¨¨´ `¨ ´ / /「|Y" ̄`i;;;;;;;;;;! }‐':::::::__/
テ、__,.ヘ__ト__,.、_rムイ「:|:ト、;;;;;;ノ_,.-''、i::::::::::::::!
ヾV:::::::::::::i `ー-‐"
` ー‐"
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
. ( (● ) |
. (人__) | 一度この体制が確立されると
r-ヽ |
(三) | | 藩の力が届く道南一帯に広まっていった。
> ノ /
/ / ヽ / 和人による「交易」とは名ばかりの「支配」は以後
/ / へ> <
|___ヽ \/ ) 時代とともに確実に北へ北へと上っていくんだ。
|\ /|
| \_/ |
105 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:30:28 ID:mpWFayUU
商人っていかなる種類の人間よりも、勢力拡大早いからな
106 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:30:43 ID:gCwtqW1s
____
/ \
/ \ うー
/ \
| \ ,_ | 北海道にまで追い詰めといて
/ u ∩ノ ⊃―)/
( \ / _ノ | | あげく支配かお。
.\ “ /__| |
\ /___ / なんだかもう聞きたくなくなってきたお・・・
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ 何言ってるんだ。
| ( ●)(●)
. | (__人__) この後もっとひどくなるんだぜ?
| ` ⌒´ノ
. | } この支配と亀裂から生じた生活苦が
. ヽ }
ヽ ノ mm シャクシャインの乱につながるんだからな。
/  ̄ ̄ ̄ つノ
| | ̄ ̄ ̄
107 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:31:21 ID:gCwtqW1s
ヽヽ .|| //
\\ || _ 〃
ヽヽ _||´ ` ヽ/≠---- ___
, ‐ヾ || // \
/ 、 ゝ-、 = ´ , - ヽ、
---ニニ>´ / ./_´ .! i
 ̄ /- ___ |`ヽ-、 { / `ヽ / ヽ ヽ シャクシャインの乱は
\ 7‐ ‐‐‐ | | ヽ´ヽ i 7 1669年に起こったアイヌによる最大の蜂起です。
__ / / / / / / | | \ l ヽ
ヽ- __ / / / / _⊥┼-- / ヽ-、| __ ---ヽ もとは日高地方の門別と静内のアイヌのいざこざだったのですが
{ { {.‐┼´ / イ圷ア/ / ヽ´| 7 _/ 一度これを松前藩が調停した後、また対立が激しくなり
! ! i圷,ヽi ゞ-′ / |. ! {_--ヽ 門別のオトナが松前藩に救援を頼みに向かうと
ヽ ヽ.!ゞ、 ヽ / / ./! | .ヽ すべてがその帰りの道中で急死してしまいます。
ヽ ヾ、 -  ̄ ,7 / | | ヽ
|}| > イ/ / ! ! \ アイヌたちは毒殺を疑い
/ リ / /ヽ`´ニ / / } | \ かねてから抱いていた和人不信がより深くなりました。
/. r‐/ ,--L/:.:./ /  ̄ ヽ} }
/ ///:.--ニ:.:/ / ヽ i 静内のオトナ:シャクシャインはこれに乗じて
i rニニ--:.´:.:.:.:/ i \ / 「このままでは松前藩によって我々は皆殺しにされる」
//≠:.:.:.:.:.:.,- / {/ ∨| と呼びかけ、ついに増毛から白糠に渡るアイヌが参加する
-- ´-/:.:.:.:.:.:.:._ -´/ / | / ! 大戦争へと発展しました。
. / ',:.:.:.:.:.:{ / // ヽ ヽ|
__
/ ./}\
/ ,r'"/ .\
ハ / / ヽ、 /"i 最初はアイヌ側の圧倒的有利の中戦局は進んだが
.ソ ノ / / (●/ ..,ィ´
| レ' '- '~ /..|_ 団体戦に慣れている和人が徐々に盛り返し
l t".,.-┘.)
. ', 、-ーr'、 長万部の戦いの後は、戦力が二つに分断されて硬直状態となり
.\ ゛''´.ノ
) /`´ 結局両者は和平をむずぶことで落ち着いた・・・
/ /ヽ
. / / │
108 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:31:55 ID:gCwtqW1s
_∩
/ 〉〉〉
{ ⊂〉 ____
| | /⌒ ⌒ \
| | /(●) (● ) \ おお!
| |/:::⌒(__人__.)⌒::: \
ヽ | |,┬‐ | | 負けたんじゃなく和平になったのかお
\.\ `ー ´ /
\ __ ヽ これならアイヌの人々の生活もいくらかはよくなるお!
ヽ (____/
| > 、 | < ´ //\ _ ―
| `><、 /// // / `´ |
∧ >< / > / / / / ハ | |
| / / 斗 ― テ ┼ ― 廴´ ハ ハ | ・・・やる夫さん
´ i / i / ./ / /个 斗 / i | 現実はそんなに甘くありませんよ。
/ .ハ .l i ハ / / ./ i / .i |
/ / i l l 、廴_/ -云テ、 l l i リ 実は松前藩は最初から和平など結ぶつもりはなく
/ / i .ハ .l ハ::::::不丈丁ミ、 l l l l
//\_li i.i l l .i.乂:::::::::う ', | l l 和平の祝宴を開くとしてシャクシャイン
./ l .i l .マ .lll .| .\ー ´_ ',| /
/ l l /\ .l | ハ  ̄ | およびアイヌ軍の幹部を呼び出して
/ ∧lハ ハ ! ハ. !
/ / / i レ \l;;;;;;;> ` ー ´ その席で彼らを皆殺しにしてしまいます。
/ / | /l ∧/ l∨;;;;;;;;;> 、 .<
l / l l l / i \i二>┘‐≧ー≦´|ヽ__
ll ヽ l\/ /二二∧:::ーーl 二二二_/ 指導者を失ったアイヌ軍は
l \.i /―-/ i::::::::::::>アヒ 、::::::::::::ヽ
/ ̄ ̄ ̄ ̄‐.l /l::::::::::::::::\ / iヽ >、:::::: いとも簡単に制圧されてしまいました・・・
./ マ ll:::::::::::::::> ´ //:::\ `>
109 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:32:23 ID:gCwtqW1s
_,. -┬ fニト、
r'´ 、r | | ,.L |
| (_ノ j {. '、\
| }‐イ-上 〉. \
| ノ´ /)゚o |
i r‐‐人__) .|
ヽ .ノ ` ⌒´ . | 汚いな、さすが松前藩。汚い・・・
i !, ノ
.', ヽ、 . / 反乱をおこしたので、以降はさらに虐げられたとも
\ . ヽ、
\ |.i 記録には残っている。
| . | |
____
/ \
/ _ノ ヽ、\
/ (○) (O) \ ・・・酷過ぎるだろお松前藩
| || (__人__) ..|
\ ノi ! |. / 約束すら破るなんて同じ人間に対する扱いじゃないお
/ し' `⌒´ .ノ
| ./ ./
110 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:32:57 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
rヽ / ノ \ \ 「騙し打ち」は敵といえども同族同士では汚いだろうが
i ! | (●)(●) | 異形の者に対する攻撃手段としては正しいことのようになってるからな。
r;r‐r/ |. | (__人__) |
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ 事実ヤマタノオロチの討伐や酒呑童子退治では
l` ( ``/ . | } 神とかそれに代行する者ともあろうものが堂々と騙し打ちをしている。
ヽ l . ヽ }
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ この辺からも、和人がアイヌを完全に異質な存在とみていたことがわかる。
__,..- '-、
,. '" ̄  ̄`゙ヽ、. ヽ_
.〈.(⌒ヽnノ⌒ヽ, ヽ. \
r'、_r'-、_,.''、_,.-、ノ __ ノ.、/ ', だいたい同じ人間だと思っていれば
ヽレル_イヽハ_i_ハゝニヽ:::::ヽi
'ゝ|ハ.'l.) ´i_ンi ゝ |´:::::::::l 蔑むこともしないはずですよ。
〈人" _ "ノイi i_,;;;::ノ
ノiノ`>rγ´ヽ 〈
/⌒l).`レ〈.,_,__,.) 〉∞ 当時の和人たちから見れば
(ゝノ_ゝ_,./ /i }>イ<{ノl
_(_ノ:::::r'=、__ノ.イγ'"::::::ノ アイヌ人は都合のいい労働力か搾取する対象としか思ってなかったんでしょうね。
/::::::::γ`l/ 、ノ:::゚ω゚)ノ
/,,゚∀゚//,...--...,,,,/ ヽ、:イ
∞ 〈γ( (´ `γヽ、_,ゝ
|) ゙ー`ヽ〉、ノヽ!´
ヽヽノ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
111 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:33:13 ID:mpWFayUU
戦国時代ではよくある話なんだけどな
115 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:35:02 ID:uSqLCWOc
和平の席で皆殺し
まあ、よくある話だな
119 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:35:57 ID:rdI8B93U
松前に限らず、千代さんのところのダンナもやってたぐらいだしなぁ > だまし討ち
135 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:45:57 ID:.RDBCZNM
特定の視点で考えすぎてる気がするねん
騙まし討ちは同族ですら普通に起きるんよ
やられた側が怒るのは当然ことだけど
112 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:33:29 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) 和人がアイヌをどれほど見下していたかわかるエピソードがある。
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ 「アイヌ勘定」と呼ばれる不正な交易の常套手段だ。
.l^l^ln }
. ヽ L }
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
113 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:34:07 ID:gCwtqW1s
例えば、ある場所内では
アイヌが捕ってきた鳥を、和人が一匹10円で買っていたとするぞ。
ヾヽヽ
(,, ・∀・) = ⑩
ミ_ノ
″″
で、これを交易するときは
一括購入ではなく、いちいち和人が数えて交換するんだが
「アイヌ勘定」ってのは、要するにこの数えるときのズルだな。
下のやりとりが、その驚愕のカラクリだ!
①
和人 : アイヌ
:
: ヾヽヽ ヾヽヽ ヾヽヽ
: (,, ・∀・) (,, ・∀・) (,, ・∀・)
: ミ_ノ ミ_ノ ミ_ノ
: ″″ ″″ ″″
:
: ヾヽヽ ヾヽヽ
: (,, ・∀・) (,, ・∀・)
: ミ_ノ ミ_ノ
: ″″ ″″
114 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:34:36 ID:gCwtqW1s
②
和人「始めます!」 : アイヌ
:
ヾヽヽ : ヾヽヽ ヾヽヽ ヾヽヽ
(,, ・∀・) : (,, ・∀・) (,, ・∀・) (,, ・∀・)
ミ_ノ : ミ_ノ ミ_ノ ミ_ノ
″″ : ″″ ″″ ″″
:
: ヾヽヽ
: (,, ・∀・)
: ミ_ノ
: ″″
③
和人「一羽!」 : アイヌ
:
ヾヽヽ ヾヽヽ : ヾヽヽ ヾヽヽ ヾヽヽ
(,, ・∀・) (,, ・∀・) : (,, ・∀・) (,, ・∀・) (,, ・∀・)
ミ_ノ ミ_ノ : ミ_ノ ミ_ノ ミ_ノ
″″ ″″ : ″″ ″″ ″″
:
:
: ⑩
:
:
116 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:35:03 ID:gCwtqW1s
④
和人「二羽!」 : アイヌ
:
ヾヽヽ ヾヽヽ ヾヽヽ : ヾヽヽ ヾヽヽ
(,, ・∀・) (,, ・∀・) (,, ・∀・) : (,, ・∀・) (,, ・∀・) ⑩
ミ_ノ ミ_ノ ミ_ノ : ミ_ノ ミ_ノ
″″ ″″ ″″ : ″″ ″″
:
:
: ⑩
:
:
⑤
和人「三羽!」 : アイヌ
:
ヾヽヽ ヾヽヽ ヾヽヽ : ヾヽヽ
(,, ・∀・) (,, ・∀・) (,, ・∀・) : (,, ・∀・) ⑩ ⑩
ミ_ノ ミ_ノ ミ_ノ : ミ_ノ
″″ ″″ ″″ : ″″
ヾヽヽ :
(,, ・∀・) :
ミ_ノ : ⑩
″″ :
:
⑥
和人「終わります!」 : アイヌ
:
ヾヽヽ ヾヽヽ ヾヽヽ :
(,, ・∀・) (,, ・∀・) (,, ・∀・) : ⑩ ⑩
ミ_ノ ミ_ノ ミ_ノ :
″″ ″″ ″″ :
ヾヽヽ ヾヽヽ :
(,, ・∀・) (,, ・∀・) :
ミ_ノ ミ_ノ : ⑩
″″ ″″ :
:
117 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:35:26 ID:gCwtqW1s
⑦
和人「はいまいどありーwww」 : アイヌ「・・・・・」
:
ヾヽヽ ヾヽヽ ヾヽヽ :
(,, ・∀・) (,, ・∀・) (,, ・∀・) : ⑩ ⑩
ミ_ノ ミ_ノ ミ_ノ :
″″ ″″ ″″ :
ヾヽヽ ヾヽヽ :
(,, ・∀・) (,, ・∀・) :
ミ_ノ ミ_ノ : ⑩
″″ ″″ :
:
/ ̄ ̄\
/ \
| u |
| ヽ ノ u | ね? 簡単でしょう?
/´ fト、_{ル{,ィ'eラ, |
/' ヾ| .(__人__)⌒`/ |
,゙ / )ヽ(,`⌒ ´ | | ヾ、
|/_/ ハ /:} V:::::ヽ
// 二二二7 /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ
118 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:35:50 ID:gCwtqW1s
____
/_ノ ヽ、_\ ━━┓┃┃
o゚((●)) ((●))゚o ┃ ━━━━━━━━
/::::::⌒(__人__)⌒:::: \ ┃ ┃┃┃
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
\ 。≧ 三 ==- なんだおこれ!?
-ァ, ≧=- 。 これは酷いとか、汚いなさすが和人汚いとか
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚ そんなチャッチなもんじゃ断じてねえお!
≦`Vヾ ヾ ≧ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったお!
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・
レ' \ ', /` ┐、 | / ヽ \
/ >、 V / _ >' /_ ヽ \
| /  ̄ 八 | / \ | !
ノ / // / { ` 、_V ノ ノ |
. // | / / ナメ 、 | | ム―' <_ もちろん言葉が通じなくても
/ /. ! / | | 斗十、 !`ヽ ! \ ノ「 ̄`ー―、|
l / | / ノ | | 示ミ、| ヾ ', !`┬‐┬'ハハ __〉 同じ人間である以上
|/ { ! r‐' ハ八 | 弋;;;;;孑、 ヾ ', ≠彡ノ||ハ | /
|| ハ ', l ', | `ス 刈ヾ、 ヾ ', 川 リ ,' 八j ハ┘ おかしいことなんてすぐにわかるわ。
. ∥ l ! ノ l V / ハ ヾ 三\ヾ\ Y / l / 小 ハ
\_ | 乂 l ㌧ ,′ ヽニ二≠彡、ヽ乂 ,′ |/ Vノ けどその場の強者は和人ですし
レ′ ! l ! 从≠ニ‐ノ メ、 ノ| 乂 言いくるめられて返されるのが関の山だったのでしょう。
', L ___! / /乂 〆 / ノ/彡ノ
',\j | | Lリ / { ミ_\ ニ≠-/
| | l l二コ ,′ !―┘ 彡-/
l ノ /. | l / ! |二ニ≠' 他にも様々な不正が平気で行われていましたし、
! / 」 レ′ l L このような不満の種が積もりに積もった結果
! ム- イ | ノ l | アイヌたちは幾度の蜂起をおこしたのでしょう。
. / / | レ′ ノ |
/ , ′ , ' _ ― ', ニ二、|
. / / / ィ ̄ , '"/ ヽ、
...- ´ ム-' | | , '"/ ヽ
, -'" | レ' / |
/ ./ ノ / l
121 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:36:39 ID:4BLdS8K6
アイヌ勘定は父親から聞いたことあるけど、本当無茶苦茶だよなぁ
120 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:36:23 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄ ̄\
/ .\
/ ─ヽ .─ \ こんな状態に疑問をもったり
| (●) (●) .|
\. (__人__) / 問題視するまともな人間はいなかったのかお?
( ヽ ___ ././
.\ \| .,レ゛/
.\旨 爻ン
/ ̄ ̄\
. ./ _ノ ヽ
| ( ●) (●) ああ、一応あったさ。
| (__人__) ∫ 1800年ごろから蝦夷地は徳川幕府の直轄地になってな。
| `⌒´ノ ∬ そのときに不正な交易を改めようという動きはあったみたいだし、
. ヽ } | ̄| 1854年にふたたび幕府の直轄地になったときは
ヽ ノ |_|) 風俗の日本化や困窮したアイヌ人への援助も行ったらしい。
____/ イー┘ |
| | / / ___/ だがこれはあくまで北方警備やロシアの脅威に対する処置で
| | / / | アイヌ自体のことを考えていたわけではないだろ。
| | (  ̄ ̄ ̄⌒ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
122 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:36:59 ID:gCwtqW1s
/-‐‐―Α/\_,-、_ ハ
ゞ〒==''´/ ,.‐‐、< `'`==、_ハ__
i\/´ ! { | | ,r;=ニ-‐┐i
ヘ(._ _,._ゝ_ヘ_,、_|_|_// } }
∠_Y,-、_,-、;ニゝ,'ニ.、ニニニニニソ!
Y /!‐-イ i _,,_ _ヽ--、__ ハ 幕府や中央政府はまったくそのとおりね。
{ i l {rt‐、',/!/,-‐t、! ヽ ヽ.〈
`ヽl ,ヽ! ヒ_j { rjゞ ノ 〉├'
ソレ' { `"´ソ '´i / | けど個人的にアイヌの人々に対する和人の不正を糾弾した人物はいるわ。
_ノ ゝ. _ o _ ,ノ´ / ヘ,-,
, - '", / ヽ /7`x´/ _r'⌒ヽ_/´r' 松浦武四郎という探検家で
{ / 人 /レ'/=、Yri /.:.:.:.(`Y !
ヽ./i ,、 ゝ.{:.//_ ノノル| /:..:.:.:.:;-‐} ノ その著書『近世蝦夷人物誌』で、藩や場所の請負商人を強く非難しているわ。
Σヽyムゞ‐ゝミ`ー ': .::ヘ!:::::....〈/´i ノ
〈/ーZ〕i ミ }:::ゝ- 'ゝ、__,ゝ-{ }
(_ヽr' /:.:.:/.:.:.:丶.:.ヽ:.ヽ'.__ この本は本州でも置いてる図書館が多いから
,、_/`´.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:ヽ.:.:. 》
ゞ.:.:.:.:.:´.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.、:.《 興味があるならぜひ読んでみてほしいわ。
{{_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.::::',::::::》
ゞ.:.:.:.:.:...:::.:r‐‐、.:.:..:::::::::..:.:.:::::::〃
`ヾ;ヽ--'´__ \_:::::::::...::::::/r'
└--{´ `-、_`ー―‐'ソ
弋_ _/ `ー-‐´
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【松浦武四郎】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 江戸時代の探検家。
,ヘ,ゝ゚ ヮ゚ノ,) 蝦夷地の地名研究、樺太、千島を探検し、維新後は開拓使に務めたが
,ゝ. (,_`]l[´iン 幕府とまったく変わらないアイヌへの酷い扱いに憤り、批判したがこれがもとで開拓使を辞職させられた。
ζ_./'~|鬥「|ゝ ちなみに「北海道」という名前を付けたのは松浦武四郎その人。
£'r_,ィ_ァ┘
123 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:37:43 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ( ;;;;( シャクシャインの乱後も
| ( ─)(─ ) ;;;;) 小さないざこざは絶えず起こっている。
| (__人__) /;;/
. | ノ l;;,´ だがいずれもすぐに鎮圧され、
| ∩ ノ)━・' 1789年の、クナシリ・メナシの蜂起を最後にアイヌによる反乱は起こってないとされる。
/ / _ノ´
(. \ / ./ │ もちろんこれはアイヌの扱いが改善されたのが理由でないし
\ “ /___| | 両者が話し合った結果訪れた平和だとは
. \/ ___ / とても言えないだろ。
____
/ \ もういいお
/ _ノ ヽ、_ \
/ o゚((●)) ((●))゚o \ 江戸幕府のアイヌへの酷い扱いの話はもういいお!
| (__人__)' |
\ `⌒´ / 早く次の時代へ行くんだお!
124 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:38:11 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
rヽ / ノ \ \
i ! | (●)(●) | ああ、そろそろ明治時代にいこうか。
r;r‐r/ |. | (__人__) |
〈_L (`ヽ .} | ` ⌒´ ノ でも、基本的に扱いがよくなることはないぞ。
l` ( ``/ . | }
ヽ l . ヽ } さらにさらに悪化していくだけだ。もうこれ以上ないくらいに
|,. l /⌒ ー‐ ィ ヽ
.____
;/ ノ( \;
;/ _ノ 三ヽ、_ \; ……これ以上どうするってお?
;/ノ(( 。 )三( ゚ )∪\;
;.| ⌒ (__人__) ノ( |.; 一族郎党皆殺しかお?
..;\ u. . |++++| ⌒ /;
125 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:38:42 ID:gCwtqW1s
,.--、_,,....,,__,. -- 、
,.- '"// ⌒ヽヽ //⌒l |
/ l | ___ ___',',nイk___,// ヽ,
,' ヽ_rゝゝ-' ー',.-、- 、イ、 i.:.
i ,.へ_トー'"____,.ィ ! ハ、___ イヽ、イ
r'⌒ r´γ /__,.i i / V__ハ ゝ
〈_,.イ イ ,ィ===、 レ´,.==!ヽ! ハ
i i .レイl'"'' "''! ハ/ヽ 拡大解釈するとそうなるかもしれないわ。
i / 〈 lヽ, ´` ,.イノ Y(
,' ) i,.-ハ/ゝ、i>r--r,=´ノヽiヽ.イ
i / ./ 〈 ノ iヽ、`}>n<{_,.イ ヽヽ! さ、アイヌの不遇の歴史も
ハ !/ }><{、;;;;;;Y;;;;;;;;Y}><{ヘ ',
! 〈 ハゝ〉〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハィ ゝイ そろそろ大詰めよ。心して聞くようにね。
/ iヽ/ヽ/ヽ/ゝイ f;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V i`/i、
) fr. | ||ニニl;;;;;;lニニ||ゝ
「 !i | |;;;;; __ || __
} | | |;;; ,,',;;;;;;;;::::`,,,,,,'r;;;;;;;;;;;;;ヽ
ノ ) γ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;γ´:::::::_`ヽ
ゝニニハニイ) `へ;;;;;;;;;;;;;::::::i:::::::::::i´ o`i ,ィニ>!
r---'"入 / ノ--、__,.ヘ__,''''."\;;;::::::,イニニム_,.-Vrz,イ:::::::::::i
`¨¨¨´ `¨ ´ / /「|Y" ̄`i;;;;;;;;;;! }‐':::::::__/
テ、__,.ヘ__ト__,.、_rムイ「:|:ト、;;;;;;ノ_,.-''、i::::::::::::::!
ヾV:::::::::::::i `ー-‐"
` ー‐"
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
. ( (● ) |
. (人__) | 明治時代になると、政府は日本に迫る欧米列強の脅威に対抗すべく
r-ヽ |
(三) | | 富国強兵・殖産興業のスローガンのもと、まずは国防と国を一つにまとめることに精力を注いだ。
> ノ /
/ / ヽ / あいまいだったロシアとの国境を決める条約を結んだり
/ / へ> <
|___ヽ \/ ) 実効支配していた琉球を日本の領土だとしたことはこれのいい例だな。
|\ /|
| \_/ |
126 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:39:10 ID:gCwtqW1s
., ──‐、
/ \ 維新前までほとんど未開の地だった北海道にもその目は向けられた。
. .| _ノ ヽ
| ( ●) (●) 札幌に置かれた開拓使は原野を切り開き、道路や畑にして行った。
| (__人__) , -―ーっ
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄ 当然森でクマを狩り、川で魚を採って生活していたアイヌの人たちは
. ン } ゙| ̄'|
/⌒ヽ、 ノ .|, | みるみる間に住みかを追われ、コタンの仲間たちもチリヂリになっていった。
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫
| | / / r_____ ∬ もともと生活に窮していたアイヌは、これに大してどうしようもなかったが、
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| | 政府は一切容赦せず、ついに同化政策を開始するんだ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄
____
/ \
. / \ ……字面からどうゆうことをやったかはやる夫でもわかるお
. / /) ノ ' ヽ、 \
| / .イ '(ー) (ー) u| アイヌの人々を日本人と同じような生活にしようとしたんだおね?
. /,'才.ミ). (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \
/\ ヽ ヽ
127 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:39:33 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\ そのとおりだ。
/ _ノ ヽ、.\
| (●)(●) .| コタンを形成し、漁を行い、神に感謝しながら生きる彼らの習俗を禁じ
! (__人__) |
, っ `⌒´ | アイヌ語を奪い、日本語を話すことを強制した。
/ ミ) /
./ ノゝ / カナを習ったことでアイヌ語を借音して書くことができるようになったが
i レ'´ ヽ
| |/| | | そのときにはもうアイヌ語を残そうとすること自体が罪になっていたんだ。
128 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:40:07 ID:gCwtqW1s
\..,, ,、 \ \_ \\,__ // / /ーミ<,
>,>..,, 、 、 __ \.,,"''丶..,,_ \ヾ⌒y''"i/ / ,/ ⊿/
ヘ,_''""" ̄''ー''"'' ミ.,, 二>_,..,, "''>ー―--..) |ニ'ニ_,,.ノ / i
\ / / ̄"// "ー フ _、 "|ニ"__...、ヽ> |
ヽ<フ - .,∠ / i ,/D__,,.イ" |ソ|ヽ !
/| "''-'三>ー-..,,_'三iー-" |, , ! !|| / 文化を和人化すると同時に
,,.. - '" | ,/ ハ, ,'!リ ,,人ノ|,ハ, /
/ ', / ノ ヽ、 ハ! ,,='')` | ! ! ! / アイヌ民族の血自体を無くすため
i| i / / _,,..-' // リ''1'' / | Y |/
ハ ! __,,,ィ-'+ー''" ̄ニ_i /,' ∠-'" | ヽ、! 日本人との通婚も積極的に行ったわ。
i |', ヽ ''""フ _レ,,..-ーi"7` ! | \
ノ i | \ -,',,==''"(ヾ-""''"ソ ! \
_..,,-''" | | '\(  ̄ ̄ ̄"~ / _j ,,.ノ 時代が違うとはいえ
,' ,' i ト、 ,. // t''"
/ / | | ヽ /≧ ..,,_\ 今の中国がチベットで行っている民族浄化と
,. ' ,ノ / ,..- / , "''丶
∠___,,_彡_,/ 'ー=ー―-''"' ,/_,,.. - ' やってることは大して変わらないわね。
/ ̄ /" \ --''",ィ" ̄
129 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:40:37 ID:gCwtqW1s
____
:/ \:
:/ _ノ iiiii \. \ 民族浄化・・・
/ (○) (○) \
: | (__人__) |: 自分たちを虐げているやつらと結婚させられて
\ ` ⌒´ /
/ ⌒ /⌒Y⌒ヽ ヽ 生まれてくる子も自分のとその血が半分ずつ流れてるなんて・・・
:| \| .i イ |
|\ / 人 .\! やる夫はそんな状況ぜったい嫌だお。
| \___/ \__/:
| / 愛情と憎しみがぶつかり合って、どうにかなっちゃいそうだお。
| /
__,..- '-、
,. '" ̄  ̄`゙ヽ、. ヽ_
.〈.(⌒ヽnノ⌒ヽ, ヽ. \
r'、_r'-、_,.''、_,.-、ノ __ ノ.、/ ',
ヽレル_イヽハ_i_ハゝニヽ:::::ヽi 当時のアイヌの中には
'ゝ|ハ.'l.) ´i_ンi ゝ |´:::::::::l
〈人" _ "ノイi i_,;;;::ノ 以外にも自ら望んで和人との通婚をしようとした人間もいたそうです。
ノiノ`>rγ´ヽ 〈
/⌒l).`レ〈.,_,__,.) 〉∞ なんでも日本人からの差別が酷過ぎて
(ゝノ_ゝ_,./ /i }>イ<{ノl
_(_ノ:::::r'=、__ノ.イγ'"::::::ノ 自分の子供がこんな扱いを受けて生きるであろうことに耐えきれずとった
/::::::::γ`l/ 、ノ:::゚ω゚)ノ
/,,゚∀゚//,...--...,,,,/ ヽ、:イ 苦肉の策であったといいます。
∞ 〈γ( (´ `γヽ、_,ゝ
|) ゙ー`ヽ〉、ノヽ!´
ヽヽノ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
130 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:41:42 ID:mpWFayUU
アイヌ人はそもそも混血をあまり嫌がらない文化だったとも聞いたことがある
確かに「アイヌ」という言葉の意味は「人間」ですし
神への祈りも、日本語でもOKってしていますから そういうことには開放的な民族であったようです
137 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:46:57 ID:uSqLCWOc
>今の中国がチベットで行っている民族浄化と
>やってることは大して変わらないわね。
行為から見るとその通りなんだよなあ
まあ、当時は力こそ正義の時代だし日本がやらなくてもロシアを始めとして列強が代わり北海道の植民地化を進めてただろうけど
でも時代観を合わせて考えることは、>>1も重要だと思ってます・・
131 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:42:19 ID:gCwtqW1s
. __
./::::::. \
/::::::ヽ;;: \ これが某国の証言なら、「まーた始まった」で済むんだがな・・・
. (:::::(::::冫 |
. (:人;;;) . | ま、それはいいとして。政府の負の努力のおかげで
r‐-;::::::. . |
(三)):::::.. . | 今ではアイヌ純血の人間は数えるくらいしかいなくなっている。
>::::ノ:::::::::. /
/::: / ヽ;::::::::: / いや、もしかしたら彼らはもうアイヌではないのかもしれない。
/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
(;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::) 習俗や倫理は、もはや完全に日本人化されてしまっているからな。
. |\::::::::::::;;:1
. |:::::\;;/:::| 哀しい現実だよ。まったく。
/-‐‐―Α/\_,-、_ ハ
ゞ〒==''´/ ,.‐‐、< `'`==、_ハ__
i\/´ ! { | | ,r;=ニ-‐┐i
ヘ(._ _,._ゝ_ヘ_,、_|_|_// } }
∠_Y,-、_,-、;ニゝ,'ニ.、ニニニニニソ!
Y /!‐-イ i _,,_ _ヽ--、__ ハ
{ i l {rt‐、',/!/,-‐t、! ヽ ヽ.〈 それでも彼らはアイヌとしての誇りをもって今日を生きているわ。
`ヽl ,ヽ! ヒ_j { rjゞ ノ 〉├'
ソレ' { `"´ソ '´i / |
_ノ ゝ. _ o _ ,ノ´ / ヘ,-, あなたのその考えは文化人類学の観点から言ったのだろうけど
, - '", / ヽ /7`x´/ _r'⌒ヽ_/´r'
{ / 人 /レ'/=、Yri /.:.:.:.(`Y !
ヽ./i ,、 ゝ.{:.//_ ノノル| /:..:.:.:.:;-‐} ノ 少なからずアイヌの誇りを傷付けているしあまり快いものいいじゃないわね。
Σヽyムゞ‐ゝミ`ー ': .::ヘ!:::::....〈/´i ノ
〈/ーZ〕i ミ }:::ゝ- 'ゝ、__,ゝ-{ }
(_ヽr' /:.:.:/.:.:.:丶.:.ヽ:.ヽ'.__
,、_/`´.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:ヽ.:.:. 》
ゞ.:.:.:.:.:´.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.、:.《
{{_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.:.:.:.::::',::::::》
ゞ.:.:.:.:.:...:::.:r‐‐、.:.:..:::::::::..:.:.:::::::〃
`ヾ;ヽ--'´__ \_:::::::::...::::::/r'
└--{´ `-、_`ー―‐'ソ
弋_ _/ `ー-‐´
132 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:44:31 ID:gCwtqW1s
::::::... ..丶
:::::::.... ...\
:::.' ──-.. \
:::::::... ⌒__丶 \
:::::::::.... .'::. ).ヽ .ヽ だいたい
:::::::::::.... __ ..丿 ヽ
:::::::::::... ヽ .ヽ どうして明治政府はここまで酷いことを押しすすめたんだお?
:::::.._ ノ ヽ.____丿 .丶
::::::::::::::.... ..::ノ .) あんまりすぎて吐き気がしてきたお。
:::::::::::.. ../ .ノ
:::::::::.⌒ " ..ノ
:::::::::::::::::.... ....::::::../
:::::::::::::::::::::.. ......::::./
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) 第一はやっぱり「国民皆学」を体よく捻じ曲げて進めた中央一本化の概念のせいだな。
. |U (__人__)
| ` ⌒´ノ 東京で話されていた言葉を「共通語」とし、方言を話すことをよしとしなかった。
.l^l^ln }
. ヽ L } また日本的でない文化はすべて改めさせた。南西諸島でもやっていたからな。
ゝ ノ ノ
/ / \ 天皇を頂点とした日本を作るための一つの政策だったわけさ。
/ / \
. / / |ヽ、二⌒) あ、>>1は別に天皇制がわるいとか言ってるわけじゃないからな。
ヽ__ノ >>1は普段はバリバリの右翼的思想を持っている。ま、いわゆるネトウヨだ。
133 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:45:09 ID:gCwtqW1s
ト、 /:!
_.」::r`ヽ.--‐ァ'/!::!_
(.,,_ ,. '"´ '、'、.,__!ヽ.//__// `ヽ.
、.,_ ,' 、ー->r'-ァ-ェ'イ___,. ! あとはさきほどやらない夫さんが話した
! ゝ‐ァコ-'"´ `ヽーヽーrヘ
r'ーァ'´ / 、」__,./!、 ; i. `ヾ_ハ 国防のためというのが大きいでしょうね。
ノY ;' /_」_/,.| / !、ハ_ ; i-'
`! ノ! ,'/´;' ri`レ' レァt、!`ハ ノノ 北海道はすぐ北にロシアという強大な帝国を向かえていますから、
! ! .レ'i ヘ ゝ-' じリ!イイ(
ノ ,' i !" __'_ ''.! iン 日本としてはどうしても未開のままにはしておけませんし
/ ノ__,,.イ| ト、 '、__ソ ,ハ ',
,' ,.'"ァ'´`'ー-っ', `i. 、,__,.,.</ ! _ ト、 そこに住むアイヌ民族にもそれなりの教養を持ってほしかったのでしょう。
ノ! / ;' ,r'! !イ、___/ i ハ´:::`ヽ.ヽ.
', i ;' ,.イi/ /ゝ、}>く{ ,.イ! /::::::::::::::::::':、) 江戸時代まではこぞって文字を学ばせないようにしていたというのに
ノ !i7 ム レ'ヽ、/ムヽ、/レ':::::::::::::::::::::::::ヽ.
' r/ ハ>iく{:::::::::/!:::::::::}>!く{::::::::::::::::::::::::::::i 都合のいいものです。
';' i'7〈〉:::::::::;'::;::::::::::::〈〉'、::::::::::`>'"´`ヾ7、
ヽ、! ,イ:!:::::::::::::::、:::::::::::::::::::::ノ>-へ.,r_'´`´ヽ7
ノ`ァー'´ ノ`i':::::::::::::::::::::::::::::::´イ,.'-‐''"´ ノ
149 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:53:09 ID:7LJpfNZo
まあ国として力つけないと、待ってるのは外圧で「国民総奴隷」「更地」の二択だからねぇ
某ロボアニメの主人公の言葉を借りれば「急ぎすぎた」のは否定出来んが……。
国防としては仕方がなかったことじゃないかという日本人としての感情と
北海道出身としての感情がある自分としては複雑です・・・
134 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:45:32 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄ ̄\
/ ヽ
/ 丶 しかし、その「教育」のおかげで
| _ノ ( ノ)
i ( ノ) ! 和人と「社会的に」対等と認められる存在になった者がでてきたのも
| (__人_) /〉
/∧ ,.<))/´二//⊃ なんだか皮肉だな。
/ : | ヽ / / '‐、二ニ⊃`
, -‐'´: : : : :l 丶l ´ヽ〉: : : : \
/: : : : : : : : :| /_/ __人〉|: : : : :| 獣医の辨開凧次郎。言語学者の知里幸恵、真志保姉妹とかな。
「ヾ: : : : : : : : : :l_/:_/ヽ. /´ | : : : : :|
〈\ : : : : : : : :,、: :/´∨/`ー'〉 |_| |: : : : :|
!: : :ミヽ: : :/ `y′.: ',ゝ、_/ l: : : : : :|
! ⌒ヽ: : : :.ヾ/: ://: : : :| l: : : : : :|
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【辨開凧次郎(べんかいたこじろう)】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 北海道八雲町、旧落部村出身のアイヌ酋長。馬を主とした獣医、獣商人。
,ヘ,ゝ゚ ヮ゚ノ,) 村岡格の影響を受け獣医を志し、明治33年に皇太子(後の大正天皇)に謁見しクマ二頭を贈っている。
,ゝ. (,_`]l[´iン 1902年の八甲田山陸軍遭難事件の際はアイヌ犬を率いて隊の捜索を買って出たことで有名。
ζ_./'~|鬥「|ゝ
£'r_,ィ_ァ┘ が、最期は酒に酔って馬から落ちたせいで死んだらしい。それなんて鎌倉幕府?
o o
ノi^ヽ、_,ヘ、 【知里幸恵・真志保(ちりゆきえ ちりましほ)】
/ _,,,......,,,_i
γノノλノ)) 北海道登別出身の言語学者、民俗学者。
,ヘ,n!゚ ヮ゚ノ,) アイヌからみたアイヌ習俗、古老に伝わる伝説や踊り、歌をまとめ
,ゝ !,_|「⊂))ン 姉の幸恵は『アイヌ神謡集』を、真志保は『分類アイヌ語辞典』を著し、「アイヌの天才姉妹」と称された。
ζ_./ |鬥|.|ゝ 幸恵は『アイヌ神謡集』を完成させた夜、心臓発作により19歳で亡くなり
£'r_,ィ_ァ┘ 真志保は戦後、北海道大学名誉教授となっている。
136 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:46:41 ID:gCwtqW1s
/ /<___/`ー'´::::::::::::! \__>-、_ \
///:;ハ::::::::::::::::::::::::::::::: /\_| \ \
_r|./::/!:::ト、::::::::::::::::: | \ ':,
ト.、 |_/:::/:::::|:::|:::::: : / \__,ハ ',
|::::|`ー‐--、 _//‐‐-/::/__. \ i / `| ハ
∨ヽ、 ̄\:::Y´/:/ /::/ `' 、 \ /〉' | |
\::`<´|:/´_]く__r‐-'-‐ァ─-、 \ //-- ─  ̄\_!
/\_,>r'´ _」-─-'、_ \ '、.// 〈_,|
_ノ´ ̄ ,>‐ '"´ \_/ ̄i___// / イ
く__/ ̄ ,>'´ , i ヽ. \__.//|〉 / /
/ \,./ i /| ,ハ-‐-八 ', //へ、 / /
└-、/7 !-‐ァ' |/ァ'〒テァt\ | //ハ‐、/__ __,,.. -‐''"´i/
└| `ヽ| ァ'=‐ ゝ-‐'´ | \.|// |‐'_r、  ̄ ,|_r‐'´
`ヽ. ,ハ ,. , "/|/ // ,ハ、 ` ̄ ̄
)イ /| _ _,. / / .// / \ あら、あなた辨開凧次郎を知ってるの?
ト、 /.レ' .ト 、, / / >//-‐-'、 ,! \
/::::| / / | /|`>/7 ̄`ーく7://::::::::::::::`Y .| ',\ うちの町には彼の研究をするサークルがあるの。
く:::::_|7´ _/! |'_」/ァ// /:://:::::::::::::::::::::∨ ! ハ 何といっても、八雲から出た有名人ですからね。
>'´ヽ,イ::`7| ./::::/| // /|:::://!::::::::::::::::::::::::| | / i
ノ`Y´\::/ |/:::::::/ ,// /ノ´`ヽ/ |::::::::::::/::::::::::〉 ./| ノ⌒7 地元ではある意味ヒーロー的な扱いだわ。
/ / /::::ァ'´二`''く/(i/´ ∨r‐、_/::::::::;:イ//|く::::::く
,| / r〈:::::/ -‐ノ`ー':〈_r-、 |/´ ̄`ヽこン'./ .| \_j、 どう? あなたも入らない?
/ レ' r〉ー/ ン'〈/:::|__/ /、 \ /イ / ,ハ 〈 \
,| i7/ /::::::::::/ / /:::ヘ \ /| |/ / ,| ノ )
\ ユカユカーユカユーカユカユカリンユカリン /
\ユカユカーユカユーカユカユカユカリンリン/
)
(罪 ) へ( 罪)へ
( )Z ( )へ (ノ罪)
く \ / ( )\
<(罪 )> 乂
丶(罪 )ノ ( )
( )へ < >
く
\(罪 )
( )>
く \
↑会員の皆さん
138 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:47:47 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
____ | ( ー)(ー)
/⌒三 ⌒\ . | u (__人__)
/( ○)三(○)\ | ` ⌒´ノ
/::::::⌒(__人__)⌒:::::\ 遠慮しておきます .l^l^ln }
| |r┬-| | . ヽ L }
\ `ー'´ / ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
/ ̄ ̄\ ていうか流れぶった切るなよな。JK・・・
/ _ノ ヽ、.\
| (●)(●) .| 日本人と同じくらい、いやそれ以上の頭を持っているのに
! (__人__) |
, っ `⌒´ | それでも民族の違いや習俗の違いによるアイヌ差別は続いた。
/ ミ) /
./ ノゝ / 特に問題なのは、部落差別撤廃、人権擁護などを掲げた戦後政策の後も
i レ'´ ヽ
| |/| | | 差別が公然と続いたことだ。
139 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:48:44 ID:gCwtqW1s
_.. ‐'''''''''''' ‐ 、
,r' \
/_,ノ ,, ヽ, でも「部落差別を撤廃」って言っても
( о) ミ ヽ、,,,_ ..i
i. ミミ( ○) .| 今でも根強く差別感情が残っているのが現状だお。
\(_入_ノ /
ノ__,,/,____/ アイヌだけ「公然」とって言うのも
./ゝ/ノ:::::::::::::::::\
|ノ//::::::::::ヽ,::::::::::| なんかおかしいんじゃないかお?
|^::::::::::::::::::::::|::::::::::|
|^::::::::::::::::::::::|::::::::::|
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
. ( (● ) |
. (人__) | そう思うだろう。
r-ヽ |
(三) | | ところが、アイヌの場合特別なんだよ。
> ノ /
/ / ヽ / それは、明治32年に制定された
/ / へ> <
|___ヽ \/ ) 「北海道旧土人保護法」が関係している。
|\ /|
| \_/ |
140 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:49:51 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\ γ⌒))⌒) ))
/ノ( :::\:::/::::i / ⊃ ゞ 「旧土人」!?
/ ⌒( ●)::::( ●)\ ∩⌒)彡⌒)
| (__人__) 〃/ ノ 名前からしてまずおかしいだろお!
| |r┬-| / / )) γ⌒))⌒) ))
\::::::;:::.... `ー'´ _/( ⌒)ミ⌒) _/ ⊃ だれかこの名前つけるの反対しなかったのかお?
/ _ ̄"" / \/ / __ノノ ))
(___) ./ ))
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
| (__人__) するはずがないだろう。
| |r┬| .} 制定されたのは明治32年。
| | | | } 日本人がアイヌの土地を追い、日本国にとりこもうとしていたまっただ中だぞ?
,..-'ヽ `ニニ }
./::"::::`ヽ、.,__ __ノ ゙ 中央政府の立法機関が平気でこんな名前の法律を作るほど
/::i::::::::::::"'弋'!ー',イ>|'_ノ´`ー -,,_ _ 当時のアイヌに対する蔑視感情は強かったんだ。
. }:::゙|::::::::::::::::::::~゙:_戈;f" 、 イ/ `i
/:::::::!;:::::::::::::::::::/',r.テ \xー.ォ、__ノ
::::::::::::ヾ!:::::::::::::l .l r' ` 、_冫y"
:::::::::::::::::\o:::::l .ト、 ヽ,_ノ"ー'
:::::::::::::::::{::::{\代 l>ー、,_ノ
146 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 19:52:02 ID:uSqLCWOc
>土人
今じゃ差別用語だけど、当時だと「原住民」程度のニュアンスしかないんじゃなかったっけ?
幕末まではそういう意味だったみたいですが
明治以降は「日本人」との対比語としての機能が強くなっていったそうです
141 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:50:17 ID:gCwtqW1s
| > 、 | < ´ //\ _ ―
| `><、 /// // / `´ |
∧ >< / > / / / / ハ | |
| / / 斗 ― テ ┼ ― 廴´ ハ ハ | しかもこの法律
´ i / i / ./ / /个 斗 / i | 名前はいかにもアイヌ民族を保護する法律に見え、
/ .ハ .l i ハ / / ./ i / .i | 制定された名目も
/ / i l l 、廴_/ -云テ、 l l i リ 「貧困にあえぐアイヌ民族の救済」としていましたが
/ / i .ハ .l ハ::::::不丈丁ミ、 l l l l
//\_li i.i l l .i.乂:::::::::う ', | l l 実際はアイヌの財産(主に川や山での漁業権など)
./ l .i l .マ .lll .| .\ー ´_ ',| / を没収し
/ l l /\ .l | ハ  ̄ | 同化政策を進めることを正当化する法律なのです。
/ ∧lハ ハ ! ハ. !
/ / / i レ \l;;;;;;;> ` ー ´
/ / | /l ∧/ l∨;;;;;;;;;> 、 .< 具体的には
l / l l l / i \i二>┘‐≧ー≦´|ヽ__ アイヌ人の土地の没収。固有の習慣、風俗の禁止ね。
ll ヽ l\/ /二二∧:::ーーl 二二二_/
l \.i /―-/ i::::::::::::>アヒ 、::::::::::::ヽ
/ ̄ ̄ ̄ ̄‐.l /l::::::::::::::::\ / iヽ >、::::::
./ マ ll:::::::::::::::> ´ //:::\ `>
142 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:50:37 ID:gCwtqW1s
ヽヽ .|| //
\\ || _ 〃
ヽヽ _||´ ` ヽ/≠---- ___
, ‐ヾ || // \
/ 、 ゝ-、 = ´ , - ヽ、
---ニニ>´ / ./_´ .! i
 ̄ /- ___ |`ヽ-、 { / `ヽ / ヽ ヽ しかも
\ 7‐ ‐‐‐ | | ヽ´ヽ i 7
__ / / / / / / | | \ l ヽ この法律は戦後のGHQによる人権啓蒙。
ヽ- __ / / / / _⊥┼-- / ヽ-、| __ ---ヽ 被差別民の救済政策でも見直されず、
{ { {.‐┼´ / イ圷ア/ / ヽ´| 7 _/
! ! i圷,ヽi ゞ-′ / |. ! {_--ヽ 1997年に
ヽ ヽ.!ゞ、 ヽ / / ./! | .ヽ 「アイヌ文化振興法」が制定されるまで
ヽ ヾ、 -  ̄ ,7 / | | ヽ およそ100年に亘って法の名の下
|}| > イ/ / ! ! \ アイヌたちの不利益をばらまき続けました。
/ リ / /ヽ`´ニ / / } | \
/. r‐/ ,--L/:.:./ /  ̄ ヽ} }
/ ///:.--ニ:.:/ / ヽ i この法律の制定に尽力したのは
i rニニ--:.´:.:.:.:/ i \ / 萱野茂さんというアイヌの参議院議員ですが
//≠:.:.:.:.:.:.,- / {/ ∨| もしこの人がいなかったら、いまだに「北海道旧土人保護法」は
-- ´-/:.:.:.:.:.:.:._ -´/ / | / ! 立派な「法律」として存在していたかもしれません。
. / ',:.:.:.:.:.:{ / // ヽ ヽ| 戦後50年以上たつにも関わらず一切見直されないほど
アイヌの人々は軽視されていたのね。
/ ̄ ̄ ̄\
γ⌒) (⌒ヽ やる夫もその中の一人だお・・・
/ _ノ ノ \ \ `、
( < (○) (○) | ) なんにも知らないくせに、気にも留めてなかったお。
\ ヽ (__人__) / /
143 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:51:05 ID:gCwtqW1s
____
/ \
/ \ でもどうしてアメリカはこのとんでもない差別法律を撤廃しなかったんだお?
/ \
| \ ,_ | アメリカは正義と民主主義の国(笑)だろお?
/ u ∩ノ ⊃―)/
( \ / _ノ | | なにか対応策があってしかるべきだお
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ ああ、それにはカラクリがあってな。
| (●)(●) |
| (__人__) | アメリカがアイヌに対して正当な権利を保障すると
|U ` ⌒´ |
ヽ } 色々とまずいんだよ。
__,, -ヽ ノ -、
/⌒ヽ | \><ヘl ヽ \ . なぜなら、アメリカ自身も大陸の先住民だったインディアンたちを
{::: l \ ヽ };;{ | | i }
{:::::.. 〈;;,, ヽ V;;;}ノ l彡 ヽ 追い出し、殺戮し、不当な扱いをしていたんだ。
_,,.-‐''" |:::::::: ヽ--、 \ >--'⌒ヽ::. } ,
|| |_,,.ィ'|::::..... }_,,.-‐''"~ヽ_,,.-し':: )_もし占領下の日本でそんな政策をとったら
|| | || !:: / .::ノ::::::::::. ノ
|| | || _ヽ,, .;::: _,,.-‐''"ー''--'' ̄ 本国にその一報が瞬く間に広がって
_,,. -‐''" `ー---''" インディアンたちが自分たちも解放しろなんて言いだすかもしれないだろ?
144 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:51:35 ID:gCwtqW1s
____
/ \
. / \ ……なるほど
. / /) ノ ' ヽ、 \
| / .イ '(ー) (ー) u| 結局は自分たちに都合のいい話が正義かお。
. /,'才.ミ). (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \ 右京さん、出番ですよー
/\ ヽ ヽ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ( ;;;;(
| ( ─)(─ ) ;;;;) アイヌと日本人の歴史が始まって幾百年・・・
| (__人__) /;;/
. | ノ l;;,´ この平成になってやっとアイヌが日本人と対等であり
| ∩ ノ)━・'
/ / _ノ´ 一つの文化を持った民族である。と法律で認められたわけだ。
(. \ / ./ │
\ “ /___| | しかし、いまだに差別は残っているし
. \/ ___ / この「アイヌ文化振興法」が制定されるときにも数々の問題が立ちはだかった・・・
145 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:51:59 ID:gCwtqW1s
____
/ノ ヽ、_\ r ⌒j
/( ○)}liil{(○)\ / /
/ (__人__) \/ / / )
| |i|||||||i| / / / /
\ |ェェェェ| / '` ´ / えーーーー!?
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ > 、 ヽ _  ̄ ̄ ̄) せっかく落ち着いたと思ったのに
/ -、 } (  ̄¨´
/ ヽ._ __ \ まだあんのかお?
` --‐'´ `゙' 、_.)
,.-- 、 _
{::仁孑:}ー 、」:アフォ
,.・´¨ヽ:ヽハ:! l/ ,'/、
{ _ r‐厂`にニ='ヌ∠{ ! 実はこの「アイヌ文化振興法」
r.'"7´>ァ''7"´ ィ 〉ヽノー'i 法案の時点では
`ー!´ ′ !ハ-'!ハ. /!_ィ `Y 「アイヌ風俗、伝統を理解し、その誇りを最大に尊重される社会の実現を図る
l ,'! ㌃丁`::! /:┬}ヘ ノ とともに、多様な文化の発展に寄与することを目的にする」
├' `! ィ !,,¨ '└' 7 { とし、その効力は全国に持つとしていましたが
ノ ! | ト . ー .ィ | ヽ
′ l ! |ィ、 ィ T ´ァ 、! )
人 |、,ァ'⌒ヽヽi,、! /./ヽ. ィ 当時のとある衆議院議員の猛反発を食らい
(. )、 ハ:::::::::::::}(ァ `ヾ.<ト ソ 結局北海道のみに効力を持つ法律となってしまいました。
`ム ノ! ゝト/^Ⅴ , ィ:::::::ィマ ㌧
〈 ,ィ 「 ヾi:.、__/:::::::::ィ_> ':::::\ その議員の名は・・・
147 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:52:21 ID:gCwtqW1s
,ィイミミミミミミミミ!ヽ
/リミミミミミミミミミ彡ヽ
fミメ --ーーー-弋メ.ミ!
.ト.| ___ _____ ____ .|ミ;|
ト|. _,,,,,,____,,,,,,_ |ミ|
{.ト.i~-ェ:ュ H.,ィェュ~i-}!:7
l.|.ハ、_____ノハ、_____ノ .! }
ゝf _, ,L__ 」、、_ l‐'
__,. -'ヘ, ィー===-'〉, ,/─-
_ -‐ ''" / \._._____._/!\  ゙̄ー- 、
ハ / |ヽ ̄ ̄// ヽ ハ
| ヽ く ! .>ーく / > / !
148 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:52:52 ID:gCwtqW1s
./ /;;;;;;;/ヽ>‐-、\ ヽ / ヽ
/ /;;;;;;;;;;/ ヽ >‐- ` 、 / ̄>-、 / _____\
/ /;;;;;;;;;;;/ ヽ / `> 、 ――――― \
. //;;;;;;;;;;;;/ |. i____/ | | |、 \ |\_/l
|;;;;;;;;;;;;;;;// | | | | | ヽ_.|ヽ `ヽ--- ´ ヽ/;;;;;;/
\;;;;;;/ / | | |. __-t 匕 |、 | 7-ヘ--=___ ヽ/< 他ならぬ
>´ `/ /| | ヽ| ´ |:::::| |ヽ |、 |:::::ヘ ヽ | i__ ヽ
|` ―-// | | | | |,,≠≦ミヽ |ヽ 〃斥ミ=ヽ / |;;;;\ | 石原慎太郎よ!
∧;;;;;;;;/ |;;;;;| | .| | |‐〃´① 〃ヽ .|:::::ゝ入.lノカゞ‐/ |;;;;;;;/
ヽ;;;;;| |;;;;;;| .| | ヽ | ゝ====彳:::::::::jヽl::::::::: ̄ ̄:::::::::| 、 |;/
. ヽ| |/ | | ヽ ヽ | 、..,,_______≠ ´ | .| ヽ .|
. | | | | lヽ \ヽ |、 /| .イ \ ./
| | | .ヘ | \ 人 |.ヽ∨-- --v// /;;;| \/
. |.| ヽ iヽ| \| >、ヽ ,>T<、 / <;;;;/;;;;;;| \
| ヽl | / / | ><:::| | |:::::::`><、;;;;ヽ|ヽ .\
/ / / /:::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::`>;;| ヽ .\
/ ./ / ./::::::::::::::::::::::::| .| |:::::::::::::::::::::::::::/ゝ ヽ .\
/ / / |::::::::::::::::::::::::::::::| .| |::::::::::::::::::::::::/< 、 ヽ \
/ / | >\:::::::::::::::::::::::::| | |::::::::::::::::::::::/:::::::::::::`> 、ヽ \
. // / |´::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ \
. / / /::::::::::::::::::::::::::::::::::///:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`> \
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\
/ (__人__) \
| ヽ |!!il|!|!l| / | いしはらああああああああああああ!
\ |ェェェェ| ./l!| !
/ `ー' .\ |i お前やっぱりクズだお!
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ はっきり言ってのクズの塊だお!
`ー、_ノ ? l、E ノ <
レY^V^ヽl
150 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:53:25 ID:gCwtqW1s
_________
/ 'r r.r.r.i
/ | | | | |
/ u .ノ.ノ.ノノノ
ハ_ノ ヽ、__ / /ノ
/ (●)(● ) .( l ヽー―ー-、 たぶんシンタロウは
/ .(__人___) ム イ r ヽ
./ / ヽ`⌒´ | .l / 、 l 「多様な文化の発展に寄与することを目的にする」
/ / 八_ 、__ /l | ,' l l
. / ,' ヽ| | ノ ハ l って条文が気にくわなかったんだろうな。
/ .l ∧ | レ' ノ l
/ l ノ ヽ | | ノ } 解釈によっては
∧ / ,〆 ヘ l , ' l
ヽ、_,ノ'´ ヘ .l / ノ やつの嫌いな在日朝鮮人とか外国人移民を
', | / ,' 肯定してしまうおそれがあるからな。
ト、 ノ ノ とはいっても、なんだか腑に落ちないものがあるよな。
__,..- '-、
,. '" ̄  ̄`゙ヽ、. ヽ_
.〈.(⌒ヽnノ⌒ヽ, ヽ. \
r'、_r'-、_,.''、_,.-、ノ __ ノ.、/ ',
ヽレル_イヽハ_i_ハゝニヽ:::::ヽi というわけで
'ゝ|ハ.'l.) ´i_ンi ゝ |´:::::::::l
〈人" _ "ノイi i_,;;;::ノ 長々とアイヌと日本人の関係する歴史を見てきたわけだけど
ノiノ`>rγ´ヽ 〈
/⌒l).`レ〈.,_,__,.) 〉∞ 最近はそれでもだいぶ改善はされてきているわね。
(ゝノ_ゝ_,./ /i }>イ<{ノl
_(_ノ:::::r'=、__ノ.イγ'"::::::ノ
/::::::::γ`l/ 、ノ:::゚ω゚)ノ まあ改善と言うよりは
/,,゚∀゚//,...--...,,,,/ ヽ、:イ
∞ 〈γ( (´ `γヽ、_,ゝ 興味がないという表現の方が正確かもしれませんが・・・
|) ゙ー`ヽ〉、ノヽ!´
ヽヽノ
151 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:56:12 ID:gCwtqW1s
/  ̄ ̄\
/ ノ ヽ
|:::::: (● ) やる夫
. |::::::::::: (__人)
|:::::::::::::: ⌒ノ これで今日の俺からの話は終わるが
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: } どうだ? 少しでもアイヌに対して興味がわいたか?
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く 彼らを理解し、同じ人間として付き合いたいという心はお前にあるか?
|:::::::::::::: |
|:::::::::::::::| |
____
/ ─ ─\
/ (●) (●)\ ・・・・
/ (__人__) \
| ` ⌒´ |
\ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
153 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:56:50 ID:gCwtqW1s
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..::..:|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \: . :::| >
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ ヽ、_ .ヽ.:: |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;o゚(●)) (( ●))゚o ..ヽ| <
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| (__人__)' i:|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\_`⌒´ .⌒ゞ'´| >
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~'/⌒/⌒/ / |::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(つ/_/ /\.|::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(____/ .ヽ::|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;/ / \ ._丿|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(__(___):: ̄: :: .:|
____
/ \
/ ─ ─ \ (昔、やる夫はぼっちだったお
/ (●) (●) \ 毎日便所飯は当たり前、休み時間は寝てるふりで潰し
| (__人__) | 学校が楽しい場所だなんて一回も思ったことなかったお・・・)
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
154 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:57:28 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| (⌒ )(⌒)
| (__人__)
| ` ⌒´ノ
| }
ヽ ヘミ|
/,` 、` -`,--` ,
__,---/;;;;;` `-,-/ニニ |
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,>、 /::l,_l・ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::<:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::\|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
;;;;;/' `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
,,,,_________
⌒ヽ、 ノ⌒`''''-- ,,_
ヽ (⌒ ノ \ __,,--
`-へ,,,,,____ \"''ヽ ___,,----''"" ̄
 ̄''''''------ 、
__ ,, ----─ '''  ̄ ̄ \ /⌒,! /⌒,) \ ___ \
 ̄ Y ノ / / /"`ヽ _ .\ \ i
∟___Y /./ / \\ \ λ !
/ .// :/./゙`) \.l | `┘ __,---
'--::`! // ./ \ `! / _,,---''" ̄
ヽ-.// ./ 〉 〉 〉" /
ヽ-/ / / /
____
/ \
/ ─ ─ \ (そんなときだお
/ (●) (●) \ やらない夫がやる夫と友達になってくれたのは
| (__人__) | やる夫のことを理解してくれて
\ `⌒´ ,/ やる夫と一緒にいろんな場所にいってくれたお・・・)
/ ー‐ \
155 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:57:50 ID:gCwtqW1s
|┃
|┃ ____
|┃/⌒ ⌒\
|┃ (―) (―)\
――‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\
|┃ |
|┃ /
|┃ヽ・ ・ ̄ /
|┃ \ ,.:∴~・:,゜・~・:,゜・ ,
|┃ヽ_)つ‘∴・゜゜・・∴~・:,゜・・∴
|┃ (::)(::) ヽ ・゜゜・∴~゜
|┃/ > ) ゜゜・∴:,゜・~
|┃ (__) :,゜・~:,゜・゜゜・~
/ ̄ ̄\
/ノ( _ノ \
| ⌒(( ●)(●)
.| (__人__) /⌒l
| ` ⌒´ノ |`'''|
/ ⌒ヽ } | | ____
/ へ \ }__/ / /─ \
/ / | ノ ノ /●)) ((●\ . ’, ・
( _ ノ | \´ _ / (__人__)’,∴\ , ’
| \_,, -‐ ''"  ̄ ゙̄''?---└'´ ̄`ヽ/ > て
.| __ ノ / (
ヽ _,, -‐ ''" ̄ヽ、 ̄ `ー'´ / r'" ̄
\ , '´ / .|
\ ( / |
\ \ /
/ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒\〃
| `ヽ/ ̄\〃 ∵. ・ ___ ノ(
. | ミ } ー=- ̄ ̄=_ / ⌒
| >、_ __ /\:::::::/:::: \
. | " ノ`ヾ} \  ̄ ==/:<○>::::<○>::: \
. ヽ } \ | (__人__) |
ヽ ノ \ \ ` ⌒´ _/\
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
|. λ⌒丶 l
. | l l:::::::::l l
| l l::::::::::l l
.l^l^ln l l:::::::::l l
.ヽ L ゝ┘:::::ソ }
ゝ ノ ~~ ノ
/ / \
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
____
/_ノ ヽ、_\. ━━┓┃┃
,. -- 、, o゚((●)) ((●))゚o ┃ ━━━━━━━━
,―<,__ ヽ::::⌒(__人__)⌒::::: \ ┃ ┃┃┃
/ ヽ ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
__| }。≧ 三 ==-
/ ヽ, / { -ァ, ≧=- 。
{ Y----‐┬´ 、レ,、 >三 。゚ ・ ゚
/'、 ヽ |ー´ ヽ`Vヾ ヾ ≧
.{ ヽ ヽ lヽ_!´ ヽ。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・
', ヽ ヽ ,/ }
ヽ ヽ 、,__./ __/
\ ヽ__/,' _ /
\__.'! 〈 _, '
 ̄
156 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:58:14 ID:gCwtqW1s
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ (・・・・・)
| (__人__) |
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
* _______
/ ̄| + / ヽ +
| ::| /⌒ ⌒ \
| ::|x / ( ●) ( ●) | .人
,― \ | ::::::⌒(__人__)⌒::::: | `Y´ やらない夫!
| ___) ::| .! l/ニニ| /
| ___) ::|+ヽ `ー‐' / 十 やる夫はもっとアイヌの人たちの文化をしりたいお。
| ___) ::| .> \ 明日もこの話の続きをしてくれお!
ヽ__)_/ / \
157 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:58:34 ID:gCwtqW1s
/ ̄ ̄\
/ ⌒ \
( へ)( へ) | ・・・そうか!
.(__人__) |
l` ⌒´ .| んじゃ、明日も紫さんと交えてやっていこうか
{ .|
{ _ | 置いてもらってただ飯ぐらいするのも悪いし
(ヽ、ヽ / )|
| ``ー―‐'| ..ヽ| 朝に少し手伝いもしようか
ゝ ノ ヽ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_,. -── -- 、
,..'" ,.-=-、 ゙ヽ、
,'r'= '、 ノノ ノ ゙ヽ
l |l ヽ、'rイ、'___,.イ 、 〉 あら、ずいぶん気がきくわね。
ゝ.r-、___ゝ、r-、_イ_,,..γ ヽ_イゝ |)
r'r γ_イ_ハ ,!イ'"`゙r>i ヽ、イ }>§<{ んじゃミルカーの操作でもお願いしようかしら?
`i , ..ハrr-、 レ ゙ー-゙ !ハ i ヘ λ
|ハレイ.lハ;.ノ "" ! | ', ./:::,'
|ノ人." - ' ,イ ハ イ ヽ /:::::::/
/ | |゙>- ,_,,..イ iノ>ー- 、i ',/:::::::/
,' λ|ノ ,.!-r─- 、}><{ i ヽ、::::::/
ノ }>i/ /ヽ/ 〉 ハ ',:::/
i λ<\ ', | / /ゝ_-=イ / iノ/
}>ノ<{ iγ r/⌒i、//>' ゞi 〈 }><{
158 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:58:58 ID:gCwtqW1s
____
/ \
. / \
. / /) ノ ' ヽ、 \
| / .イ '=・= =・= u| ・・・ミルカーってなんだお?
/,'才.ミ) (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \
/\ ヽ ヽ
/-‐‐―Α/\_,-、_ ハ
ゞ〒==''´/ ,.‐‐、< `'`==、_ハ__
i\/´ ! { | | ,r;=ニ-‐┐i
ヘ(._ _,._ゝ_ヘ_,、_|_|_// } }
∠_Y,-、_,-、;ニゝ,'ニ.、ニニニニニソ!
Y /!‐-イ i _,,_ _ヽ--、__ ハ
{ i l {rt‐、',/!/,-‐t、! ヽ ヽ.〈 搾乳機のことよ。
`ヽl ,ヽ! ヒ_j { rjゞ ノ 〉├'
ソレ' { `"´ソ '´i / | 使い方は藍に訊いてね。
_ノ ゝ. _ o _ ,ノ´ / ヘ,-,
, - '", / ヽ /7`x´/ _r'⌒ヽ_/´r' きちんと説明してくれるはずだから・・・
{ / 人 /レ'/=、Yri /.:.:.:.(`Y !
ヽ./i ,、 ゝ.{:.//_ ノノル| /:..:.:.:.:;-‐} ノ
Σヽyムゞ‐ゝミ`ー ': .::ヘ!:::::....〈/´i ノ
〈/ーZ〕i ミ }:::ゝ- 'ゝ、__,ゝ-{ }
(_ヽr' /:.:.:/.:.:.:丶.:.ヽ:.ヽ'.__
159 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:59:23 ID:gCwtqW1s
____
/_ノ ' ヽ_\ 藍しゃまを搾乳するなんて・・・
/(≡) (≡)\
/ /// (__人__) ///\ このやる夫、喜んでお手伝いしますお
| |r┬-| |
\ ` ー'´ /
お前の妄想で話を解釈するな!
搾乳機にかけんのは
牛にきまってんだろ常考!
/ ̄ ̄\ ゙i\
/ノ( _ノ \ ゙i (,
| ⌒(( ●)(●) i ゙i
. | (__人__) /⌒l i| i,
| ` ⌒´ノ |`'''| i| ',
/ ⌒ヽ } | | i| |i
/ へ \ }__/ / i|. |i
/ / | ノ ノ ,.i. |
( _ ノ | \´ ,.i ゝ
| \_, ゝ |i.
.| \ , ' |i.
ヽ \ \ / |i.
\ \ \ , ' |i.
\ ( \ ,, ,. ,., ' , ' _/⌒ ⌒\_
\ \ \ `゙ィ/ /:●))(__人__)((● \ ぐぇあ
, ,. /` | |r┬-| |
゙ィ/`, ' ` \ `ー'┃ /
160 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 19:59:46 ID:gCwtqW1s
_,. -‐ '''' ー-、-―-、
. 。 r'´ r'`ヽ、 _ _,,,... -t `ヽ、
o 广 -└-ォ、.)n(....,,,,____ノ `i
. ○ /´フゝ- ‐t、__,,...,, .r、 ヽ !
. Y ∠ ハ. ハ `‐' 7、.r-t__r‐〉 ちなみに、作業に間に合うためには
l. l /-‐レ' レヘ‐メ、 ゝ V
l/i. l イ __ _ ` .l. ハ } 三時に起床しないとダメよ。
. Vl ! ´ ___ ``,,ルイ イ
,!. l゙ゝ、 ゝ., `j ,.イ l. ハ
/.l !. `fニ.!j≦ l j `i 牛たちは早朝じゃないとミルクの出が悪いし、出荷にも間に合わないわ。
i´ }><{ /´,.ノ,ノ. '、}><{ l
! レ゙ f‐'',. '" V ノ l
/ /''´ l´ ,ノ
/ ,. -i ,.イ l l、
l/´ (´ ゙̄l l λ、 .ハ
ノ l l_ // '、/^i. l
`ヽ '-、`'-、.,___// `! ハ l
゙‐、_____``''‐- ,.''- 、_r'´ V^!/
`ー‐''
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \
/ <○> <○> \. え? そんなに早いのかお?
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / んじゃ早く寝なきゃダメじゃないかお。今何時だお?
/ \
161 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 20:00:07 ID:gCwtqW1s
. __
./::::::. \
/::::::ヽ;;: \
. (:::::(::::冫 |
. (:人;;;) . |
r‐-;::::::. . |
(三)):::::.. . | 10時半だ。
>::::ノ:::::::::. /
/::: / ヽ;::::::::: / というわけで、おれは休ませてもらうぞ。
/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
(;;;;__ゝ:;;:::::\/:::::) さ、ずらかれずらかれ・・・
. |\::::::::::::;;:1
. |:::::\;;/:::|
_, -―'  ̄゛ ー 、
/´ >、 \
|`ヾ、 //ヽヽ ヽ、
,へi に><< | .| \ i
| i_/` フへヽ-‐'.j ヽ ハ
`ヽ、 /ーz-i`ー'下---、 |__ / i _
i´ .ヽク / 弋__ /ヽ、!ヽ____,,ァ'´::::::!てゝ,(クコ_//
j i、 乂 ./ ヾ├-Lソ_ __ `ヽ:::::::| /::::::)ハ ̄
/ / ! ア>弋! レハ, .i jー' i ヽ__/:::::::∨:::::/ | ヽ 私も今日は遠出をして疲れたわ。
. / i. ノ. | |;;;;;;iヽ !-zァ--ト'、 /! |::::::.:::::::::::::/ ヾ,/
n 人_,イ ヽ/! ー' ..:.::::::...ヾ;;;;;;ノ>/ i !ァュ、:::::/ ´
/ハ ./::::/_入冫 ノ)ト.、_ 、____,`フ/ /> | ハ ̄::::/ おやすみなさいませ。
. / | /:::::::::::::::(/.i´入( /ヽ>-ュ'<>/´ \ .( ヾ/
\上(::::::..:|\:::::i `) `!ヘ,/ \ _j´r' ) ) /
_r―'こ./ヽ;::::ト少::/. /! / ,イ / /|、_/. / ヽ
` ̄ /ハ ゛ーy' /::| `ヽト-" |__レ'ー! !| (_ /
. \ | !、. | ̄ヽ ii! ヽ / ハ、 人 i
レ' \. | j / ! ヘ . ! !<く. (/
j .j \| ∨ | |/ ヾ
レ' | | j '
| n'"i、__/
` ー
162 : ◆B/.xHLRJU6:2011/02/28(月) 20:00:31 ID:gCwtqW1s
____
/ノ ヽ、_\ r ⌒j
/( ○)}liil{(○)\ / /
/ (__人__) \/ / / )
| |i|||||||i| / / / /
\ |ェェェェ| / '` ´ / ちょっと待ってくれお!
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ > 、 ヽ _  ̄ ̄ ̄) やる夫はどこで寝ればいいんだお?
/ -、 } (  ̄¨´
/ ヽ._ __ \ ていうかなんでやる夫はいっつもこんな扱いなんだお!
` --‐'´ `゙' 、_.)
今回はここまでです
なんか一方的な面での記述ばっかりしてすみません。
次はこのアイヌ差別を隠れ蓑にした市民団体(笑)などがテーマです。
まだまだ不勉強ですが 質問や意見があればどうぞ
今後の糧にしたいので・・・
168 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 20:14:34 ID:n96qdYjc
乙です
北海道のメジャーな地名にもアイヌ語由来が多いんだっけ?
最近合併したとこ以外のおおきな都市でアイヌ語じゃないのは岩見沢と千歳と、あとは函館あたりかな・・・
169 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 20:20:13 ID:Pg9RW2/w
乙!!
アイヌ文化には興味があったので、楽しませていただきました
ただ、基本的な部分でちょっと……
分りやすいので使うのは問題ないけど、「アイヌ」呼称は「インディアン」と
言ってるのと変わらないから、説明入れといた方がよいのでは?
北海道ツーリングで、コタン跡やら片っ端から訪ねた時は楽しかったなあ
次回の最初に注釈いれます
170 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 20:21:39 ID:mpWFayUU
乙でした。次回も期待してますよ
北海道民として、アイヌとか知らんでは済まされないとは思ってるけど
和人とアイヌの理想的な関係がぱっと思い浮かばないのが悩み
次にその話が出ます
171 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 20:34:51 ID:V4QoQagw
乙
北海道行きたいと思ってるんでちょうど良いスレだった
個人的にはやらない夫とゆかりんが長文で喋ってる部分がちょっと長めに感じたかな
麻呂とかアイヌ勘定の所みたいな視覚的な表現を増やせばより分かりやすくなるんじゃないかと
やってる最中自分でも思いました。これでもかなり削ったり分けたんだけどまだ足りんかったか・・・
次回は気をつけまする。
173 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 20:44:00 ID:7krXFdxI
おつでしたー ナコルルはアイヌの知名度Upに貢献したよね
あとホロホロ
174 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 20:45:20 ID:cXw86/lg
乙。
本州のアイヌ民族は同化した人も多いみたいだけどな。
北陸の神社でも、アイヌの信仰が元になっているという説のあるところもあるみたいだし。
kwsk
175 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 20:49:45 ID:IJN8pmag
乙!
とーほぐじんとして、やる夫スレでこういった話を作ってくれるのは嬉しい。
俺も、アテルイや蝦夷が「鬼」として中央から扱われてしまった歴史的経緯と、
一方で先祖がそれを「征伐」した源氏の出身、というアイデンテティに悩んでるところがあるから、
非常に楽しみにしてる。
>なぜなら、アメリカ自身も大陸の先住民だったインディアンたちを
>追い出し、殺戮し、不当な扱いをしていたんだ。
なにしろ、アメリカに住む白人以外は「自然物」だったからなぁ・・・
わかりますそれ。 >>1は道南人ですが
やっぱり日本人としての愛国心と、北海道人としての理解という葛藤で悩んでます。
176 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 20:50:24 ID:.RDBCZNM
乙
せっかくアイヌ側の伝承の話が出たのに取り上げないのは勿体なくね?
文化や信仰のほうは次の次からです
「学ぶアイヌ文化」なのに、どうしてこうなった・・・
179 :名無しのやる夫だお:2011/02/28(月) 21:22:53 ID:zr49mPZE
乙でした
とりあえず日本人が単一民族というのは幻想だよなー
ヨーロッパのように多文化主義でいかないと
民族が違うかはわかりませんが
諏訪社や出雲社は伊勢神宮(皇室系列)とはまったく違いますからね・・・
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俺もアイヌ民族に興味があって、資料を読んでいるのだが・・・
学ぶ系の人はよく調べているなぁ
結局この手の話を解決するには両者が「忘れる」しかないんだよなぁ。
第二次大戦前辺りまではそれが常道だったんだが、
民族主義が勃興してからはそれで利益出してる奴らも出て来ちゃったから
もう差別問題を「解決」するってのは不可能なんだよね。。
なぁ、このスレ読んでなんて言えばいいんだ?
日本人はアイヌの人に酷いことしたね。とか謝罪と賠償の上にアイヌの文化を復活させましょうとか言えばいいの?
そもそも第二次大戦以前の異民族の扱いなんて十把一絡じゃないか。だいたい同じ国に二つの文化が共存するなんてあり得るわけないし、敗北者の扱いはどこでも変わらんと思うんですが
戦後サヨクが言い出した捏造だよコレ。
差別の実態などなかったって証拠もでてるし。
※14310
気持ちが分からんでもないが、嫌なら見なければいいんじゃないか?次回はアイヌ差別を隠れ蓑にした市民団体(笑)などがテーマらしいからスレ主はあんたが思ってるような人でもないと思うけど。
差別する側はともかく、差別された側が「不幸な歴史」を簡単に忘れるということはまずない。
何が差別であり、どのような差別が実際にあった(ある)のか、あったすればどのような対応をすべきなのか、というのはアイヌ問題だけでなく幅広く考えさせられるテーマだけど、仮に逆差別や利権(特権)が存在したとしても、そこで思考停止しないことが重要ではないか。
これだけ何度も日本人に攻められたり騙されたり
してるのに、アイヌ国樹立も永久徹底抗戦もしなかった
アイヌ人って底抜けにお人よしなんじゃないのかねえ
歴史的経緯をきちんと知ろうという姿勢は必要だが、大昔の問題を持ち出して“贖罪”とやらに苛まれることに意味があるのかね?
どの時代も民族紛争や経済戦争と無縁な世界は無いし、負け組が悲惨な目に遭うのも世界共通だろうね。
当然本州でも鎌倉・室町・戦国時代・明治維新と戦争だらけじゃないか。アイヌ“だけ”が“一方的に”殺戮されたってのか?
元々日本なんて大陸・半島・東南アジア・ミクロネシア・アリューシャンなどあちこちから人がやって来たDNAの掃き溜めみたいなとこでしょ。
地方によって独特の伝統的な慣習があったり、身体的な特徴も違うんじゃないか?それらが皆“俺たちはヤマトに同化させられた”って騒ぐか?
カビの生えた民族意識を引っ張り出して国を分断しようとするより、日本国民としてお互いに認め合う方が余程建設的だと思うんだがね。
今更過去の問題掘り返して一体何になるんだか
わざわざ特別扱いでもして欲しいのかな
こんな事言い始めたら沖縄だって琉球民族だから保護しなければならないし
本州の人間は大和民族だから自分達の文化を云々なんて一言も口にしていないのに
※14314
何度も反乱起こしてその度に鎮圧されてんだぞ。
アイヌが死に絶えるまで抵抗しろってんのか?
あと統一された民族意識というのがそもそもない。
各集落ごとに完全に独立してるので団結も困難。
自分たちは差別されてる!ってわめく奴らは信用できない
ユーカラの話とかかと思ったのにがっかりした
そういや昔ユーカラJJとかいうMZ用のワープロソフトとかあったな
・・・もしかしてアイヌ語変換とかできたんだろうかあれ?
*14314
アイヌ「民族」と括って考えるからそういう考えになるのかもしれないけど、アイヌは自分たちが一つの民族だという認識は、当時はあんまり無かった。
部族ごとに結構対立していたし、シャクシャインだって和人に対する乱を起こす前は、利害関係のある部族と戦争していたくらいだ。
自分たちの国、という概念がそもそもない。
アイヌ民族からすれば、そもそも土地も狩りの獲物も、自然界全てが神(カムイ)の物って土着信仰に基づくから。
>>14311は恥を知るべき。
基本的に、桓武帝も松前氏も明治政府も
蝦夷・アイヌ政策については誤りが多かっただろう。
江戸幕府が一番マシだったくらいじゃなかろうか。
まあ、松前氏は最終的に、引く者は斬る人にボコに
されて、ざまぁとしか言い様がない。
大和民族も割とお人好しだぜ
権力持ったら暴走する奴いたけど、基本的に温和
戦で片方が1割削れれば勝敗決めたりで、全滅させない
原因は、外国諸国が属国化、植民地化を企んだことで、
(守る)力を持たないと滅びるという前提があった
お隣りの国みたいに攻められれば、
「そんな民族無かった」ことになる
現代みたいに余裕があればお互いを尊重できるけど、
切羽詰っているときに、同化っていう効率のよい方法を取るのは仕方ない気もする
アイヌは、自然と生きる=大量の資源をそのままにするという、
ある意味贅沢ともいえる生き方とも捉えられる
過ぎたことは変えられないから、
今ある文化を有形無形で残していくのが大事
近世の北東北のアイヌ政策に触れられていない…
それに「本州から追いやられた」というのも違うと思うのだが…
アメリカ先住民との比較を交えて考えるとまた面白いんだよな、アイヌの歴史
こういうのは最後の手前あたりにやって欲しかったなあ・・・
アイヌ文化って結構興味深いの多いから、楽しみにはしてるが
>>14311
取り敢えず言っとくか。ソースは何?
いきなりスレタイネタの「文化」から逸らして
番外編の「歴史」2本構成で「どうしてこうなった」w
やる夫が無知なのをいいことに
日本人が悪い事した日本人が悪い事したってたたみかけて
無理やり反省させる構図が胸糞悪いな
これアイヌの文化じゃなくアイヌの謝罪要求スレじゃないか
かれこれ北海道で生まれ30年間暮らしているが
差別もなければ悪感情も一切ないな
政治的には差別されてるのかもしれんが
アイヌ文化にはこんな楽しいところや怖いところがありますよって紹介しといて
最後に「こんな歴史もあったんですよ、こんな利権構造になっちゃってるんですよ」ってすれば良かったのにね。
まだ皆アイヌに対して好感情も悪感情も持ってないのに、
自分が主張したいことを一番最初に持ってきちゃったから余計に角が立った感じやね。
マーケットプレイスの奴もそうだったけど、あんまり構成力がないな。
まあどうしても「謝罪と賠償を要求するニダ!」を連想してしまうけど、そんな目くじら立てる内容でもなくね?
まあやる夫が「和人ひどい! アイヌかわいそう!」になったから一方的な物言いになってるが、
それでギャーギャー糾弾できるほどお前ら聖人君子じゃねーだろ?
別にええがなそんなもん。さすがにそこまでファビョる理由が分からん
>>14388
うん、こういう内容自体はいいんだよ、別に
ただ「やる夫で学ぶ『アイヌ文化』」と銘打ってある以上、
そこにあるのはアイヌの暮らしぶりとか信仰とかユーカラとか、そういうのだと期待しちゃうだろ
それがいきなり最初が差別学習だったら、えぇ?ってなっちゃうだろ・・・・
※14332の言うような構成だったら、多分文句はでなかったと思う
二次創作系やオリジナル系はともかく、「学ぶ」系での歴史モノの場合、
筆者個人の見解を挟まず事実だけを淡々を語った方が良いと思うんだが
(たとえば「同じ人間と思っていれば見下したりしない」のくだりとか。
実際には和人同士でも士農工商の身分制度があったわけで。
他の人も指摘しているが、現代の常識が当時も常識だと思わない方がいい)、
まぁこんな事はここで言わず本スレで言うべきだな、うんゴメン。
東方女が悪い。
と、思わずアンチ東方厨になりたくなってしまうようなスレだなこりゃ。
アイヌの人も今じゃ、日本人なんだし、しつこくこういうことがあったからあなた達は反省しなさい、的なことばっか言ってると隣の半島人みたいだと思う。
なんでかこのブログ、こういう話題になると右端の人が暴れ出すんだよな。
黙れとは言わんが、もうちょっと落ち着いてけんか腰やめたらどうなんだ。
なんか内容が偏り過ぎてるんだよな
シャクシャインの乱の後かなり融和的な政策が取ら事ことも書いてないし
アイヌ側を完全な被害者として扱い
和人側が絶対的悪の様に書かれてるのはこの手のスレとしてどうよ
構成に失敗したっぽいな、これは
文化や信仰、価値観については興味あるんだけどなぁ
もったいない
>>※14344
>こういう話題になると右端の人が暴れ出す
そりゃ、こういう話題はたいていの場合「上から目線」で語られるのが常だからな。
もちろん語ってる本人には全くその自覚が無いのも常。
さっきも同じ事書いたけど、こういう話題(歴史とか民族とか)をやる時は、
できるだけ発言者個人の主観(特に善悪二元判断)は述べない方が良いのだよ。
個人的に言いたい事があるなら二次創作物として作るか、
でなければν+でやるのがオヌヌメ。
ユーカラの話は、小学校の教科書にも書いてあって面白かったな
差別に関しては、お互いに忘れる以外ない
ただ、それを最低限知っておいて、嘘を許さないのは絶対必要
相手が謝罪が必要ってのや、かわいそうってのは、乞食を作る魔法の言葉だぜ
>>14311
お前は、この中に出てきた江戸時代後期以降の人間の実績を調べろ
特に、北海道大の人と、国会議員の人を
やる夫で学ぶ日本陰謀スレと同じ匂いがするなあ・・・。
まあ、大和民族も聖人君子ではないのは分かるけども。
まあ、次回に期待。
むぅ、何とも言い難いな。
ただ一つ言えるのは、アイヌの唯一の失点。
それは文化を明文化して残さなかったこと、
知を智として血にし力としなかった事、かなぁ。
いきなり論争呼びそうなネタから入ったのは失敗だったかも知れんね
とりあえず次回以降に期待
歴史モノを扱う時は
「現代の常識で当時を語らない」ってのは
必要最低限なんだがそれすら出来てない時点で今後の出来は推して知るべしだろうな・・・
多分調べていくうちに感情移入しちゃったんだろうけどね。
無理に正当化しようとするから論争が起こるんだよ。
許せ、許さないの感情論で県着が付くはずがない。
もっとシンプルに行こうぜ。
文化的にも武力的にも弱いから支配されました。弱いアイヌが悪い。文句は自分の先祖にどうぞと。
だいたい侵略ってのはしなきゃ生きていけない原罪みたいなもんだ。それを否定することは人間性をも否定することと同じ。
南京大虐殺、慰安婦、原子爆弾、進駐米軍事件全部ありましたでもそれが戦争だで片がつくだろうに。
やったやらない他の方法が、って議論こねくり回してバカじゃないのかと思うわ。結局議論こねて得するのは被害者だろうに。
支配したらもう終わりなんだよ怨みも全部。保護・開放なんてのは金持ちの道楽なんだってことを認識しなきゃ歩み寄りなんて不可能。
単純に作者が物事を客観的に書こうとしてないのが問題だと思うんだ
そりゃ誰しもが満足する視点なんてのはないがそれを差し引いても最低限書かなきゃいけないことまで省略してる
アイヌ文化にワクテカして見にきたら 知らないから反論もできないような事持ち出されていきなり説教されたでござる
どうでもいいが八雲町は合併して二海郡八雲町になっとるぞ。
太平洋と日本海、どちらにも面している唯一の市町村。
なんつうか、タイトルで損しているよね。
文化と言いつつ差別史やられても。しかも主観まじりでw
100年前ならいざ知らず今の日本で民族と言っても
ピンとこないというのが実感なんだよな。
日本人という意識はあるが大和民族(かどうかはしらんが)という意識はほとんど無い。
これは別に俺個人に限ったことじゃ無いと思うんだよね。
アイヌや琉球の人は民族意識をもってるのかな?
一つの国の中で民族紛争とかが当たり前な世界の中では異質な国ではあるんだろうけどねぇ。
あと弱い者は強い者に食い物にされるのは形を変えてはいるが今も昔も変わらない。
過去にあった事を忘れるべきではないし、知らないなら知るのは良い事だとも思うが
それは将来同様の愚を冒さないための予防線としての意味のみがあれば良い。
ほんと※14311みたいなネウヨは印象操作だけで、
具体的なことは何一つ書かないのな。
まじ+にでも籠って出てこなきゃいいのに。
本州にもアイヌ人が住んでいたのに血が混ざっていないとは思えない
アイヌ人が酷い差別を受けている前提での和人の資料での解説にしか見えなかった
記紀とか読んでると大和民族の他民族に対する扱いが酷いのはよく出てくるからな。
それに慣れるとこの内容でも普通に感じてしまうんだが……。
作者も書いてる最中はそんなもんだったんじゃないか?
全体的に穏やかな流れなのに
一人で奮戦して※14311>>14311ネトウヨネウヨって
流れぶった切るようにしてねちっこくたたき続けてる子が気持ち悪い
かなり偏ったスレ主だなぁ・・・
松前を批判するのは結構だがそれならシャクシャインも残虐だった事を書かないと
アイヌ同士での対立・抗争の歴史をスルーしてアイヌを純真無垢な天使扱いする事こそ差別だろ
実際中国がチベットでやってるようなことは俺らもやってきたんだろうな
かと言って容認しろって言われたら気持ち的にそれは無理なんだけども
ただ正義は我にあり、って風に喋るのはよした方がいいんだろうな
無知な人間にいきなり大量の情報を押し付けるところが、宗教やら通販やらの押し売りみたいに見えていやだなぁ。
それ、ここに限らずやる夫スレ来ない方がいいんじゃね?
事実の羅列に関して問題ないが、
紫とやらない夫のキャラ付けがイカンのだろうな。
プロ市民だもの、これw
しょっぱなから
「こんなことも知らん哀れで無知でキモイお前らを正しい道に導いてやる」
って姿勢で来られると
その
困る
差別の歴史とか民族の恨みとか政治的な陰謀とか
アイヌ文化そのものを知らない内にまくし立てられても
はぁそうですかとしか思えないじゃない
何かに似てるなと思ったけど、アレだ。
「ごっつええ感じ」のコントでやってた「豆」。
「土人」に反応するひとが「インディアン」に反応しないのはいいの?
いや よく知らんけど。
この作品プロ市民に洗脳される行程を上手く書いてるね
しかしどうやって文化を語り始めるのだろう。
他の人も言っているが、明らかに構成を間違えた気がする。
まずは文化の話を持ってきて、アイヌ語とか独自の風習とかをネタを絡めて進めて、
ある程度流れが落ち着いた所で番外編としてやる内容だわな、これ。
ラーメン屋の看板を見て入ったら、店の親父の説教を聞かされた気分というか。
なぜ纏めた
大学で取った授業の中で琉球、アイヌ人差別についての事をちょろっとやった事があるんだけどね
まあ実際に本土の人間とは区別と言うか差別と言うかされて、一段下に見られてたっていうのは間違いないみたい
けどなーんかこのスレ見てもやもやすると言うか、違和感があると言うか、妙な気分になった
で、何でか考えてみたんだけども、やたら感情的になってるのがいかんのじゃないかなと
って上でも書いてる人居るね、資料に残されてる事を淡々と語る方が良かったんじゃないかって
アイヌの文化を学べると楽しみにしていたんだが・・・
「俺たちはアイヌの人々にひどいことをしたね」と
反省しなければ、彼らの文化を学ぶことはできないのか?
作者は「知って欲しいだけ」というかもしれないが、
「無知なお前ら」と「残虐だったお前らの祖先」を責められているようにしか思えん。
日本人として違和感なく暮らしている若いアイヌの人たちがこれ見たら、なんて思うんだろ。
やる夫に対して「何も知らないくせに」と罵るということは、
このスレを開いてくれた読者にも同じ言葉を突き付けるということだよ。
そしてやる夫が我が身の如く苦しんでいるのにフォローを入れないやらない夫とBBAもマズい。
何でこういう系のスレって右左関係なく、途端に抽象的な批判を繰り返す人が大量に沸くのかね。
そういう仕事の人がいるのかな?
ナイ:沢
ベツ:川
水がないと生きていけないので
自然とこういう地名が多くなる。
あとカツゲンとリボンナポリンを内地で売れ。
ホンコンやきそばとやきそば弁当もな。
今日投稿された「その2」が別視点だったからそこも見て判断しようぜ。
話の順序で損したのは間違いないだろうけどね、本スレでも構成ミスは指摘されてるし作者も失敗だったと思ってるみたいだし。
加えて「やる夫で学ぶアイヌの歴史と文化」ってタイトルだったらスレ開いてあれ?って思う人も減ってたと思う。
ネイティブアメリカンの文化について知りたいと言ったら、REDを貸してもらったような感じかな。
やきそば弁当?
バゴーンが売ってるから、別にいいです。