271 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:00:28 ID:iZzpJZYu
やる夫で学ぶ「太平記」・第二部第一章
～後 醍 醐 天 皇 入 洛 ノ 事～
.
272 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:01:28 ID:iZzpJZYu
まだ新田義貞が幕府軍と戦っていた5月12日、足利高氏・赤松円心・千種忠顕らが
船上山の後醍醐天皇に急使を遣わし、六波羅陥落を伝えた。
/ ） ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
./ / | 陛下！
/ / ＼ 六波羅が陥落いたしました！
/ / ￣|／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
./ /＿Λ , -つ
/ / ´Д｀） .／__ノ
/ ＼ ／ /
.| へ／ ／
| ﾚ' /､二つ
| ／
/ ／
/ ／
/ /
／ ノ
_/ ／
ノ ／
⊂ -'
r "
マジで！？ ＼ ＿
r-''ニl::::/,ﾆ二 ｰｰ-- __
.,／: :// o l !/ /o ｌ.}: : : : : : :｀:ヽ 、
／:,.-ｰl { ﾞ-"ﾉﾉl ｌ. ﾞ ‐ﾞﾉﾉ,,,_: : : : : : : : : :ヽ、
ゝ､,,ヽ /;;;;;;;;;;ﾘﾞ‐'ｰ＝" ＿゛ =､: : : : : : : :ヽ、
/ ＿________｀ﾞ ｀'-- ヾ_____--⌒ `-: : : : : : : :
...-''"│ ∧ .ヽ. ＿_______ / ____ ---‐‐‐ｰｰ ＼: : : : :
! / .ヽ ﾞ,ゝ､ / ____＿___rｰ''"￣''ｰ､ `､: : :
.ｌ.／ V ｀'''ｰ-、__/__r-‐''"゛ ￣￣ ＼ ﾞl: : :
ｌ .,.. -､、 _ ‐''''''''-、 ｌ !: :
｜ ／ .| .! ｀'､ | l: :
ｌ | .ｌ,,ﾉ ｜ ! !: :
/ 'ﾞ‐'''''ヽ、 .,,,.. -''''''''^^'''-、/ l !: :
r―- ..__ｌ＿__ ｀´ ｌ / /: :
＼ ｀ﾞ^''''''―- ..___＿＿＿/_／ /: : :
後醍醐天皇
273 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:02:44 ID:iZzpJZYu
＿＿＿＿
. ／´ /⌒ヽ ⌒ヽ｀＼
/ , -| ＞|＜ |－､ ヽ
/ ／ ｀ー ●ー ′ ヽ ヽ そうか、
ｌ / .二 | 二 ヽ ｌ やってくれたか！
/⌒ヽ| ｌ l ─ | ─ | | |
〉､__ノl | ＼ | ﾉ ｌ
| ヽヽ ヽ､ | ／ /｀ヽ
ヽ ヽ ￣￣￣￣ ／ ｌ
ヽ ＼ ＿＿＿＿＿＿_ /⌒ヽ ﾉ
. 〉 `ー──◯──‐ヽ＿ノイ
ｌ ／ ＼ |
＿_
／ | |
／ -─'┴‐- 、
ミー‐'──-- ｎ--─`‐=彡
｀7'''T卞二フﾉ |弋'フ'ｉi丁´
| | :| ', || | 陛下・・・やりましたね！
| | :| ﾉ,､,.〉 || | これで皆、京へ帰れますよ！
. ｰ‐|─|‐抂─ノ‐ｖ-､‐刊┼─
| | :| } ｀ヾ`ｰ''フ ｆ||｜
| | :| L ´￣｀ ｣||｜
Ｌ.⊥ﾉ＼＿__ｆｆｆ__／廴|
／ 八 ヽ jｊii / / ＼
一条行房
―――‐
／>‐< ＼
/ ｌ○ﾉ l
|>､_ __／ヽ | いや・・・まだ京に戻るのは危険です、陛下。
|ｌ_| |ｌ_ｌ`i |
|､ﾉ ヽ ノ /
〈 ｏ ⌒i
＼ー―一 ノ
ー|￣￣￣￣
勘解由光守
274 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:03:59 ID:iZzpJZYu
| | |
| | |
i､ _, -!--'- 、 ,'i
＿!＼ _, ' 丶 ／/
＼ ` ー---=ニニニニﾆ=-`ー' ＞
ｰ'=----- ､------t'^tｰニ-----,-t----~=-
i | |ヽ二ﾌ,／i i＼!二ﾌ | | |
| | | ￣ | |. ￣ | | | み、光守殿・・・
| | ﾄ､. ! ｜ r:| | |
､ .| | |:::i ん､_,,ふ .i:::| | | ,
` ー====＝ニﾆへi,_iへﾆニ======-ー'
| | |::::! ∠ -ｰｰｰ-＼ |:::| | |
| | | u `>-=-く .|__| |
レ'＞ ､___ ,,,, .,__ノヽヽ､|
`-ミニﾘ| ＼＿i;;;i ／/ ヽへ <
／::/:{ヽヽ V / /::::ﾉ:::::＼
―――‐
／>‐< ＼
/ ｌ○ﾉ l まだ畿内には千早城を攻めていた幕府の大軍もいます。
|>､_ __／ヽ | それに関東八カ国の軍勢は日ノ本の軍勢にも匹敵し、
|ｌ_| |ｌ_ｌ`i | 鎌倉中の軍勢は関東八カ国の軍勢にも匹敵すると聞いています。
|､ﾉ ヽ ノ / この大軍が上洛したら我らはひとたまりもないでしょう。
〈 ｏ ⌒i 京へ戻るのを決めるにはまだ時期尚早です。
＼ー―一 ノ
ー|￣￣￣￣
275 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:05:13 ID:iZzpJZYu
,..-‐'″.｀'´ ｀''-..、
lﾞ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
/'''''''''''''''''''''''''''''''''''''''.ゝ
-ｘｉ彡i ---,r;;‐―-r;;-----iiﾆm- 確かに光守殿の言うとおり
____ /"l| ／.ﾞ¨ﾉ ,,, !¨ﾞ.＼`|l ! 〕, まだ京は危ないかもしれませんね。
/'｛~ ｀'ヽ.｀ﾞﾞﾞ´ ﾞ‐'ﾞ ｀""´ ヽ,! ,） またいつ戦場になるのか分かりませんから。
| 〔 |lﾞ.￣￣"＾＾"￣￣ﾌ ﾉ"::ﾞ｀::､
,i'..ｌﾉ ﾉ ''十ー|―|ー十/ /!:::::::::::::::＼
／i′ `-..,___.,..i┴, ｀ー-.,,____,,..-'" ,/ ﾉ::ヽ:::::::::::::ヽ
!:::│ .....,,,,,,! ｝,^'''ｰ-..,,____,,.-ｰ"／ : !::::::ヽ:::::::::ヽ
ｌ::::::.! .,___ レﾞ ＼ /.;.;.;ﾞヽ, ／: : : : !:::::::::l､:::::::::l
＼::＼ ,,｝: : : : : :＼.;.;.;.;／: : : : : : : !::::::::|!:::::::::::|
￣７ｰ--"!: : : : : : : : : : ▽: : : : : : : : : !:::::::ｒ'"ﾞﾞﾞﾞ"'ヽ
坊門清忠
＿＿＿＿
,..-'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀''ｰ-、
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀┬--‐lｉ
〃ｰ--‐':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣:.ヽ:!
|':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.ヽ:.:.:.:.:.:_:.:.:|:.:.:|
!:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:ヽ:.:.:.::.!:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.ﾉ＿-_/:〃:.,ｲ
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.､｀ｰ-.!''ﾆ-ｰﾆ￣￣￣￣,-､｀ヽ:./:.:.:.! でも、京は平定されたのに帝が
.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ﾞ"/ ／/Tlﾄ lこ'ｉ. ! !:.:.:.:| 京にいないなんておかしいでしょ。
ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ | lｲ .|.! lソ_/.! lr､:.l それに敵が攻めてきたら
ヽ:.:.:.:/´｀'ｉ:! ゝﾆｰ'´ -、 `‐''´ ! ﾉ/ 足利高氏や赤松円心に守らせれば
ヽ:.:! .|' ! ..::::::::::.. ′.:::::::.. |7′ いいだけのことじゃない。
＼ヽ,ﾞ'＿ /
＼,:.:.:..＼ ´￣ ／
｀'‐-__|ｰ ､_ _,.-‐´
, -─‐-､ ! ￣￣「 _,.--- ､
/ ´ |‐' ヽ
桐院実世
276 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:06:30 ID:iZzpJZYu
| | |
| | |
i､ _, -!--'- 、 ,'i
＿!＼ _, ' 丶 ／/
＼ ` ー---=ニニニニﾆ=-`ー' ＞
ｰ'=----- ､------t'^tｰニ-----,-t----~=-
i | |ヽ二ﾌ,／i i＼!二ﾌ | | | へ、陛下のお考えの程は・・・？
| | | ￣ | |. ￣ | | |
| | ﾄ､. ! ｜ r:| | |
､ .| | |:::i ん､_,,ふ .i:::| | | ,
` ー====＝ニﾆへi,_iへﾆニ======-ー'
| | |::::! ∠ -ｰｰｰ-＼ |:::| | |
| | | u `>-=-く .|__| |
レ'＞ ､___ ,,,, .,__ノヽヽ､|
`-ミニﾘ| ＼＿i;;;i ／/ ヽへ <
／::/:{ヽヽ V / /::::ﾉ:::::＼
, ─── ､
／ /⌒ ⌒ヽ＼
/ , ┤ ・|・ |-､ヽ ・・・・・・ここは筮竹で決めよう。
ｌ ／ ー ●ｰ ヽ
. | / 三 | 三 | _
| | ／⌒＼ __|_／＾ヽ ｌ（__）
ヽヽ （ ＿＿＿＿＿_ / / /
>━━━━,-､━━イ /
/ / ヽﾌ ヽ ｌ/
（ _） | ＿＿＿＿ | |
ｌ ヽ ヽ _＿___ ノ ﾉ ｌ
277 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:07:43 ID:iZzpJZYu
後醍醐天皇は自ら易経を披き、京に戻るべきか否かを筮竹で占ったという。
━ ┃┃ ━ ┃┃ ━
ミﾐ ━ ━ ━━
ミﾐﾐ━━┛╋┓ ━━┛╋┓ ━━┛
ミﾐ ＿＿＿＿＿ 彡彡彡彡彡彡
ﾐﾐﾐ ／ / ＼|/ ヽ＼ 彡彡彡彡彡
/ ／| 0|∠ |ヽ ヽ 彡 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
ミﾐ. | |＼ ｀－○－´／| .| ＜ 師は貞にして 丈人あって
ﾐ | /| |＼ 三|三／| | | ||||| ＜ 吉にして咎無し
ﾐ | | |＿|__|＼_|／| |__| | |＿| ＜ 上六は大君命を有ち
| | | | |￣ |￣|￣| / / （___ ﾉ .＜ 国を開いて家を承く
ミ __ ヽヽ＼＿／￣＼___/／ ／ ／ ＜ 小人には用いること勿れ
ﾐ（___）－＝＝＝（Ｔ）＝＝ ／ 丿丿 .∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
ヽ__ ／ ヽ | ／
278 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:08:59 ID:iZzpJZYu
その結果・・・
_,,,,,--―――--,,,,_
. ,r-‐'´r-―-､;;;;;;r-―-､;;;｀`ヘ
,〆;;;;;;;;;/｀`ゝ､ ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;＼
／;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ
/;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ･ ∧ ･ |＿;;;;;;;;;;;;ヽ 戦の終わりにはいつも天皇が命を下し、
/;;;;;;;;r-'´ ヽ､ ,ノ-ヽ､＿＿,ノ ｀ヽ;;;;;;;;∨ 分に応じて臣下たちに国や家を与えてきた。
,';;;;;;;/ ｀￣´（;;;;o） ヽ;;;;;;;l 国を安泰させるためにもここは京へ戻ろう。
l;;;;;/ ￣￣￣ /::::::::ヽ ￣￣￣ l;;;;;;|
|;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;|
l;;;;| ,,,- ｀￣￣´ ー--,,,,__ |;;;l
,r-―-､ i;;;l -‐'''´ ,r'´￣｀ゝ―'''´￣￣｀ヽ l;;;l
/ ヽ ',;;;l ／;;;;;;_,r-―――--､;;;;;;;;;;ﾍ i;;;l
l ／`ゝ､;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/
ヽ ／:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ﾉ /;;/
ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: ｀ー'''´ ｀ー''´ /／
l:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾑ-―――――――――――ｧ-､
ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l::::＼ ,-‐'´｀ヽ､ ,〆:::l:::::ヽ
ﾍ::::::::::::::::::::::::::::ゝ--ｧ＼＜´ 〉-〈 ＼／r-､/::::::::::::ヽ
後醍醐天皇は京への還幸を決断したのである。
279 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:09:59 ID:iZzpJZYu
＿_
／ | |
／ -─'┴‐- 、
ミー‐'──-- ｎ--─`‐=彡
｀7'''T卞二フﾉ |弋'フ'ｉi丁´
| | :| ', || | ハハッ！私も御供いたします、陛下。
| | :| ﾉ,､,.〉 || |
. ｰ‐|─|‐抂─ノ‐ｖ-､‐刊┼─
| | :| } ｀ヾ`ｰ''フ ｆ||｜
| | :| L ´￣｀ ｣||｜
Ｌ.⊥ﾉ＼＿__ｆｆｆ__／廴|
／ 八 ヽ jｊii / / ＼
―――‐
／>‐< ＼
/ ｌ○ﾉ l
|>､_ __／ヽ | 陛下の御決断なら私も御供いたしましょう。
|ｌ_| |ｌ_ｌ`i |
|､ﾉ ヽ ノ /
〈 ｏ ⌒i
＼ー―一 ノ
ー|￣￣￣￣
5月23日、後醍醐天皇は伯耆の船上山を出立し山陰を東に京へ向かった。
通例とは違い衣冠姿にてお供するのは行房と光守の２人だけであり、
他の公卿・殿上人や諸官庁の次官たちはみな甲冑を帯して、天皇の前後に騎乗していくのであった。
281 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:11:28 ID:iZzpJZYu
塩冶高貞は一日早く出立し、1000余騎で前陣の役を務めた。
_ ,,, _
, ' ~: : : : : : : : : :｀ 、
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/ / / /!: : : : :!: :i: : i: : :、: : : : : :.i
/ . .,:/: :! l: :l: :/l .l. . . . l. :li: : i: : !l: : : : : : :.l
/／´i: : !: :ｌi li ﾊ!‐! l: : : l: l l /l ﾉ l: :!: : : l: : |
i: : :ヽイ';/;;;;ゝ ｉｉヽ:lヽ!,i/,,!/,_!/l: : : ﾉ: :ﾘ 一緒に京都へ行こうよ、陛下♪
l: :i: :l ｌゝ!:::::ﾉ｀ ` 丶 '´i;;;;;;;!ヽﾉ: : :/: :./
|/ｉ/iヽｌ "ﾞ''ﾞﾞ !ﾋ;;;;ﾉノ´、/: :./
,ノ⌒ヽ-‐´~~＼、＿／⌒｀ ー- 、..-‐ 、 ヽ! ´ ｀ /ノ: :／
_,. -‐" / ヽ 、~"ヘ ｀ ヽ＜"⌒￣-人、 _ ,,_ /: :／
/ __,,／ , ヽ ヽ ヽ ~ﾞ" ＼ヽ ヽ、 ,彡／
/ ,∠／ ／" i iヽ、 ハ lヽヽ ヽゝ,ｰ ＜ ´,
/ / ／ ／ ﾉ, l l ヽ i / ヽヽ ＼ ハ ヽ、_
/ ノ ／ ∠-‐--〆´ i / ﾉ ! |ヽヽ iﾆ,,_i ｀''ァ、
/ﾌ /_／フ イ'´ ｲ / ／ ＞, ! ＼ヽ 'i l /./ヽ
,(二_ノ'ﾍニ..ノ',Ｙ´/"";_,,,__ ／/ / Ｚ＿ー~冫 ヽ ヽヽ ｌ .l ／ /i、i
(__,,,ノ＼_,,..-‐''´ ヽ-ｰ"´ ￣",ヘ´,／ ＿/ _／￣ヽ／i ヽ ＼ヽ !l ／,／/i ミヽ、
｀ｰ""´｀~￣""ー''´
塩冶高貞
282 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:12:52 ID:iZzpJZYu
名和長年は帯剣の役を務め天皇に右に副った。
/:::::::;;:::::::i _二"´ ﾞﾐ:::::::::::::::::::｀`
!::::;/i::::::::l ,.‐´ ,､．､.,_ ヾ､:::::::::::::::::::::
l::/ l::::::::i r''''''‐ , '´ ヽ ヽ:::::::::::::::: 俺みたいな田舎の貧乏侍が
ﾚ=≡';:::lヾ、, '' ‐､ （_） ';:::::::::::::: こんな名誉ある役を務めるなんて光栄だぜ、帝。
ヽ、≡=ヽい O i 、 _,..ィ､､、 i:::::::::_:::
ヽ､=≡ヽ ﾞi 、 ,ﾉ ､ﾆ-‐ヾ !:;ｒ'ﾞr‐`
｀ヽ､_= i " ヽ､‐_ ,. ．--───--､ ﾚ /,ﾆ、
｀fﾞi ,-'' ´ _,,..､ --- ､,r _, / L..ゝ /,/
'､! ﾞ､_,. ' ´ ,.､-‐ ''"""'''''ｿ ﾉ＿,,／
ヽﾞ､ r'´__,,..、､､､..,_／,. ':.:.:.:.:./;;;;/
ヽ' <"´ _, -,´‐":.:.:.:.:.:./;;;;;;;!
｀ ｀､'' '',.´ィ''"ヽ :.:.:.:.; ｲ;;;;;;;;;;!
/;;｀´;;;;;l｀ヽ､ ／ /;;;;;;;;;;;|
/;;;;;;;;;;;;;;;;! /;;;;;;;;;;;;;;;!
名和長年
この他、朝山太郎が500余騎で後陣の役を務め、金持大和守が錦の御旗を差して天皇の左に副った。
283 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:14:01 ID:iZzpJZYu
後醍醐天皇は御輿に揺られながら隠岐での日々を思い返していた。
, -───- ､
／ / ⌒ヽ./⌒ヽ＼
/ , -{ / ﾊヽ } ､ ヽ
/ ／ ゝ _ ノ, ‐ヽ-' ＼ヽ 隠岐に流されたのがもう一年前か・・・
/ ‐┼──- ゝ ノ - ‐一!|‐ 思えばあの時の苦しみも全てはこの為にあったんだ・・・
| l.､, -一 | ｰ─- ｌL_
| ／ ＼.／ | ｰ-.／ !
､ ' l. ／＼＿ | ＿／ /＼
ヽ Ｘ ￣￣ ／
/､二二二二二二二二 く
/ ／ ( 〒)＼ ヽ
! / / } !
284 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:15:30 ID:iZzpJZYu
,. -――‐- ._
,. '´ /⌒ヽ /⌒ヽ ｀ヽ
/ ! ｏ l_!ｏ ! ヽ
.. / ,. ‐へ＿,ノ-ヽ＿_ノ‐､ ﾍ
,' / ｀`'''ｰ- ﾞ､_,ﾉ -‐''" ヽ ', 僕は新しい国造りのために頑張るぞ！！
! l ￣￣_ | _￣￣ l |
l l ‐弋´ ｜ ｀~ﾌｰ ! l
. ', ', ＞-､_ | _,. -'" / /
VV { ） ￣ / /
ヽ／ ｀ー'＿＿＿＿＿,/／
/ /--/⌒ヽ----┘、
l / ﾋΤﾌ ヽ ＼
天皇は松吹く風の音も「万歳三唱」と聞こえ、海水を煮る塩作りの民の煙を見ても、
これから国が正しく治まっていく前兆と感じていた。
285 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:16:46 ID:iZzpJZYu
この還幸の行列の中には一人だけ女性がいた。
天皇最愛の后・阿野廉子である。
_
, -、 /:::＼
/:::::::ゝ┴---'、
. |::::／ ,,-─--＼
|;/ // ,,, ,,,ヽ やっと陛下と都に戻れるのね・・・
| | （_0 _(.0.| 意外と早かったわ・・・
| | o |
ヽ、'、 ・ ﾉ
┝━┯━o;
/ ＼i ＿_ i|.|
◎-( ヽ◯,;;_ﾉﾉ◯
（'ゝ )____）
￣￣￣
阿野廉子
286 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 00:16:53 ID:MEf52o2p
夢見てるなぁ。
まぁ苦節の末の事だからしょうがないか。
287 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:18:08 ID:iZzpJZYu
廉子は両親の反対を押し切ってまで後醍醐天皇とともに隠岐へ同行していた。
そんな廉子には野望があったのである。
, － ､
/⌒＼ /＿＿_ヽ_
ｌ ／´ _＿＿＿__＼
| / ／ へ / ヽ 陛下を信じてよかった・・・
V / /⌒ ⌒ ヽ これで京に戻ったら私の立場は
l l | | ﾟ| | |ﾟ | l ますます強くなるわ・・・
. | ｌ ー oｰ |
ｌ | ） ｌ
ヽ ヽ ⌒ー ´ /
>━━━━,-､━ く
/ ／ ヽﾌ ヽ ヽ
288 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:19:45 ID:iZzpJZYu
廉子の野望とは自分の産んだ三人の皇子をいつか天皇にすることであった。
､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
､＞ .|
＞＿＿＿＿＿＿＿＿ .|
￣ .|./＿ ＿＼ | |
| / ヽ／ ヽ | |
. | | ・ | ・ | V⌒ｉ
＿ |.＼ 人＿_ノ 6 |
＼￣ ○ /
. ＼ 厂
／ ＿＿＿＿_／
￣￣, -/へ／＼/｀- ､
／./ ./o i. ＼
恒良親王
／￣￣￣￣￣＼
/ ,∨∨∨∨∨
/ ／ ／ ＼ |
| / ,（･） （･） |
(6 ⊂⊃ |
| ＿＿＿l＿，|
| ＼＿＿/ ／
／| ／＼
成良親王
＿＿
,,,─:ﾞ : : : : :＼
/ : : : :／＾＼: : ヽ
. |: : : :／一 -＼;|
|:__:/ <（ﾟ) <(ﾟ)|
（t ' ゝ |
＾ヽ、 ヽ_フ 丿
__i`__-__┐´ ∩/＾ヽ
/＾ ＼; ;∧;/＾ヽ | ｀ヽ ﾉ
| i D | ＼／＼／
義良親王
～～～～～～～～～○～～～～～～～～～
＼/ ｀ ヽ O
-┴‐- ､i, o
-─‐- ､ヽ,
., ヽ, ｨ, , l
|〈ｶ ｶ） ll あの子らをいつか天皇に・・・
｀ ´ ‐０ l それが私の願い・・・
, -‐‐,' ,'
',___/ / ,.（__ ）
＝＝Ｏ＝-|´ ／
＿＿＿_ヽ i '
ＸＸＸＸﾉ l
289 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 00:20:34 ID:MEf52o2p
この女のせいで建武新政が壊れた所も少なからずあるよな・・・。
290 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:20:49 ID:iZzpJZYu
, － ､
/⌒＼ /＿＿_ヽ_
ｌ ／´ _＿＿＿__＼
| / ／ へ / ヽ
V / /⌒ ⌒ ヽ 気がかりは大塔宮・・・護良親王。
l l | | ﾟ| | |ﾟ | l あの方の功績は誰もが認めるところ・・・
. | ｌ ー oｰ |
ｌ | ） ｌ
ヽ ヽ ⌒ー ´ /
>━━━━,-､━ く
/ ／ ヽﾌ ヽ ヽ
291 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:21:57 ID:iZzpJZYu
＿＿＿＿
／ ＼〟
i──────┐ ヽ
| ⌒ヽ ⌒ヽ＼ | |
| ＞|・ |─-|＿ /
j ーｃ ─ ′ ヽ
⊂＿＿＿_ ／! _ﾉ
＿(＼ ＼ ＼ ＿＿／ ／
（─ ヽ､ ` ─_──イ- ､
ヽ二＿ノ ＼／|/＼ ／ ＼
＼
護良親王
～～～～～～～～～○～～～～～～～～～
O
__ __ o
/##＼__/##ヽ,
|##／ -─--＼
ヽ/ ／ﾉ ,,, ,,,ヽ
| | （(ﾟ） _((ﾟ）| 大塔宮をなんとかしない限り
_ | | ~~ o）~'| _ 私の皇子たちには未来はないわ・・・
（_ )＼| (._￣/ /_ ) どうにかしなければ・・・
＼ '＝＝＝o＝' /
| / __＿___ヽ|
◎-| ヽヽ###ﾉﾉ|
| ￣￣ |
⊂二⊃'⊂二⊃
阿野廉子は自らの野望を実現のために、
大塔宮・護良親王の存在を危険視するようになる。
292 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:23:09 ID:iZzpJZYu
一方、北条一族を討伐し鎌倉を制圧した新田義貞は後醍醐天皇に急使を送った。
＿＿＿
, ‐_二........_ヽ､ ｀丶､
／"´ .i.} ､ヽ＼ i ＞
. ,、 / / .//:ﾄ､／ } .ヽ V'、
ヽ＼_,.､ / . .{ ..:ノｲｲiｲ7下i : .:} { ', 帝に義貞の大活躍を
ｒく V´ ｿVヽ､ i:{ : :{弋ﾘ , ゝ'/ｲ.::/i i ', 早く伝えるですよ！！
ゝマ__ﾉ〃､‐､丶､ , -`ゝ::ヽ ｒ‐ ､ ﾉｨｨ_i .i ',
⌒ヽ､: : . .｀}1水) i｀`､ ゝ._ﾉ ｒ'1 「.{::. ',
｀丶､ : i:i ∨: . }＋i てiー＜ L_i , i:､::. ',
/￣i:i ヽ: : : ｊ.＋i: :〈V´ｒｯ水ヽ+ {::::､::..::',
/ : :i:i {｀ゝ} , { 人_ノi:i ﾄﾄ;ﾍ {､:::::_ｒュ、
/ : : i:L_: . V ﾉ＋ｨiT: : 〈i i::i i{ ii ﾍﾍﾍ>ヽ ∧
└ ､: : ￣}L / ｊ ＋{::',',: : 〈i !:i iﾍi:i 〈ﾍ VWV::::',
ヽ: : :ヽ::} } {::::',',: 〈L」:|_l 〉ﾘ_」i i }｀T {::::::',
ヽ: : V .:}＋ {:::::ゝ: :⌒⌒代彳}+i:} . {::､:::',
∧_/ .::::L....」::く: : : : : : : ﾚﾍi: L」:､ ﾊ:::＼'､
// .:::::::::::::::::／＿＿: : : :｀ﾞ": :ヽ i:i`": ヽ:::::`ヽ､
// .:::::::::::::／￣ /:,､: : ｒ､: :_ {､!i: : 〈:::::::::::::
, ' .::::::::::::／ /:/ ',: :{ }: { ､､ヽ: :ｊ:::::::::::::
／'´.::::::::::::／ ,/:/ L:」 L:i ､､ヽノ::::::::::::::
_..- ´ .::::::::::::／ /:/ ､､ヽ::::::::::::::
新田義貞
293 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:24:57 ID:iZzpJZYu
一色右馬介たち足利軍もやる夫の嫡男・千寿王を奉じ鎌倉に入っていた。
／￣￣＼
／ ＼ ＼
.（●）（● ） u. | いやあ、まさか本当に新田義貞が
（__人__） u | 鎌倉を制圧しちまうとは正直驚いただろ・・・
.(｀⌒ ´ |
{ |
{ u. /
. ＿＿＼ /ﾘ 厂`'‐- .._
／ : : :介ｰz＜__｣// |: : : : : : :ヽ
| : : : : ::〈 ｢｀乂/ / 丿: : : : : : : |
| : : : : : /: | {::::} / `7: : : : : : : :│
. | : : : 〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |
＿_
, ‐ '´￣;.;.;￣` ー 、
／.;.;.;.;.;.;.;;.;.;.;.;.;.;.; .;.;.;.;.; ヽ
／: :: ::i: : : : :.;;.;.;.;.;.;.; .;.; .;.; .;. ヽ
/: :/;..;.;i;.;.;.;／|;;/|:: : : : : : : : : : : ヽ
/.;.;|/;..;.;|;.;.;/ i;/ |.;.;.;.;/|.;.;iヽ:;:;;:;: ;ヽ
i;.;.;/i;.;.;;.;|;;/ ﾚ |.;.;.;/ |.;/ ヽ.;.;.;.;.ヽ＼
i;.;/.;|;.;..;.;|7ナｧｫｮ |.;.;/ _ﾚ ヽ.;.;.;;.;.;ヽ まあ鎌倉攻めの総大将は名ばかりでも
/;.;|.;/|;.;;.;ｲ 迄rﾉ |.;/ 辺冖/;.;.;.;.;.;.;i 千寿王様だったんだし、足利の名前は立つってヴぁ。
/,;ｩ;|/ |;.;.;;.;|`‐`'´ '´ 弋万i;.;.;.;.;.;ﾄ;.;| それにしても千寿王様に怪我もなかったし
'´ /;;.;`‐|,-‐,'ｺ /;.;.;.;.;,、| ヽi 安心してやる夫様にも報告できるぜ。
/, -‐'ﾌ _|, やﾄ 、 ` ー |;.;.;.;.;;/ i;|
' / ニﾚ7ﾍ`t _ ‐ t'´i;;.;.;.;/ |
| ｨｧ',/i ,'‐' `<´' |/ {;.;.;.;/
〉 ',‐'i`ヽ~ ‐/ `入 |;.;/
/ / ｌ `ー‐―' ／ `, |/
/ // / /
/ }{ / /
| //| :..:: ﾉ /
紀五左衛門
294 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:26:20 ID:iZzpJZYu
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） | そうだった。
（__人__） | 俺たちもやる夫様に急使を遣わさないとな。
（｀⌒ ´ | 千寿王様と登子様の御無事、
. { | それと新田が鎌倉を制圧したことを伝えないと・・・
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
ｰｧ ''"￣｀`ヽ、
/:.:.:r,、:.,:.l､:.,:.:ヽ
/,:.:./lハ/`'ヽ!:.:ヽ', ああ、そうだな・・・
" l:.:.!┃ ┃l:.:.,､ト`
!ﾊゞ,. _.._,.''l:/ｲ､!
`' /.トハ' `
ﾊ､!', ィi
! '介'" |
295 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:27:56 ID:iZzpJZYu
＿＿＿＿＿_
´ : : : : : : : : : : : : :｀丶
／ : : : : : : : : : : : : ＿_ : : : : : ＼
. : : : : : : : : : : : : :|∨｢｢∧ : : : ヽ : ヽ
. / : : : : : i: :/:: : : : |: |´￣￣ ' : : | : : : : :', なら右馬介、あなたが使者として
/: : : /: :|│:|: : :|: | |: | ／⌒ ∨ |: :│ : : やる夫様の元へ行きなさい！
: : : i: : :|│:| i: :|: |_l:イ ｨ==‐ヵ |:│: :| : : : i
. |: : : :l : ┼l:‐ﾄ|:/|: | l: |圦......ｨ|j. |:│: :ﾄ､ : : |
. |: : : :|: |:.|ﾑ斗=ﾐｌ: |八| V辷ﾘ j:/!: : | }: : :|
. |: : : :|: |小l ﾄ:ィj∨ /V |: :│ﾉ : :│
. : : : :l八l∧ Vﾝ､ |: :│: : : : :(⌒ヽ｢￣_ ｀ヽ
ヽ: : : :丶ﾊ. -┐ │: :|: : : : : : ＼ し｢ r‐ _,＼
＼ : : :{人 マ ノ ｲ|: : j＼ : : : : ヽ ヽ└‐{__/ rハ
＼_ ＼:丶、 ／ |: :/: : :＼ : : : :＼{ / `ｰﾍ }
∨: :|: :＞,､_.. イ￢￣:|:∧／⌒ ／二ﾆ＞､｛ ｢＼
∨ l: : : :| :〈:::::::::::::::::j/ '´ ／／ / ＼､＿＿_＼_〉、
∨: 、 :|: :x〉:::::::: ／ ／／ / 〉ー─=彡ﾍ.＼
|＼ヽ／r'L_＿/ ／ ﾒ､ 〈＼＿＿＿ノ 〈
|／＼∨二ﾆ/ ,／} ノ ー- ＼ ∧
｢ | | | / ／ / 丶（ ヽ / ∧
∧.| | | ./ ／ / ＼ '; / ∧
_{ ∧＼ｰ|_厶ｲ=ｰ / ＼ ＼ ∧ / ∧
/ {＿｢三三ﾌ>ー一' ＞rヘ { ＼ / }
/ Y ｛＿＿｣＼ ／ | : : ＼ ＼ ﾉ
赤橋登子
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 登子様・・・！？
. | U （__人__） な、なぜ鎌倉へ・・・！！
| |r┬-|
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
296 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:29:01 ID:iZzpJZYu
, -‐ ￣￣￣｀ ､
, ´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : ＼
／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.:＼＼ヽ
. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヽ卅ゝ;:ヽ:ヽ:ヽ:ヽ
/:. :. :. :. :. :. :. : ｌ:. :. :. :. :', ヽ:ヽ:.ヽ:ヽ:ヽ
,':. :. :. :. :. :. ｌ:. :. |: : i:. :. :l | ',:.:l:ｌ:. i: :lV
ｌ:. : |:. :. :i:. :.|:. :. |: : l:. :. :l |´￣｀l::j:|: :|: :|
',:. :.|:.l:. :.l: : ﾄ __i_l: :.|:.:ｌ: |ﾘ ＿リj:.:ﾊ:.j
',: :ﾍl:. :. l／ｌヽ;|ﾘヽlV'V ,'"￣゛ l/:.V 千寿王が心配で来ちゃった♪
',:. :ヽ:.:/:ﾄ､| ,,===､ ､､､､ |:. :|',
',:. :.h::､:. ﾊv' 、 j:.:. l:.',
',: :ヽl::＼ﾍ ｀｀｀｀｀ ｲl:. :.|ヽ'、
',: : :l:. :.:.:|:.＼ ‐ ´ ／j:ll:.:. |:. :ヾ、
}: : |:. :. :|: |:ｌ ｀ ｰn---y´::::{7||:.:.:j:. :. :. ＼
|: : ﾍ:. :.:|:.jj ／ヽ￣￣:::::: / .||:.:,'￣｀/7ｰ ヽ
| :. :. |ヽ:.ヽ´ |ｒ'￣￣ / .lｊ:/ / / /./｀ヽ
| :. :. | ﾊ: :ヽ |￣￣ 7 ﾚ' ／／,ｲ./ ',
| :. :. |:| l ＼ｌ. | / ／／／/ | ',
| :. :. |:| l､＼＼ | / ／／／ / l ヽ
／￣￣＼
／ u ノ ＼
| .u （ ●） | （来ちゃった♪・・・って
. | （__人_） そんな軽い口調で言われても・・・）
| ｀ ⌒ﾉ
| }
ヽ u }
ヽ ノ
ノ ＼
／´ ヽ
297 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:30:23 ID:iZzpJZYu
/: : : : : : : : : / :/: : :/: :/ :/く＼､ : : : : : : : : : : ヽ
. /: /: : : :/ :/ /: ;'!: : /: :/ :/≪:＼.|: : : : : :| : : : : : :
| /: : : :/ :/ / :/ | :/ : / :/ "≪|: : : : : :| : : : : : :|
|:ｌ: : : : | /｀ﾒ､/ | :| : :|.:│ |: : : : : :| : : : : : :|
|:ｌ: : : : l/ :/∨＼| :| : :|.:│ |: : : : : :| : : : : : :|
N: : : : |:./|{＾ｱ㍉| :| : :|.:┼ー─- |: : : : : :|: : : : : :
'; : :| ﾚ;小 ﾄ:ｨ|ヽ|＼|ヽ| │: : : : ∧: : : : : j 大丈夫、怪我なんかしてませんよ！
＼{∨:│ Ｖﾘ ｘ=＝ミ, /: : : : :/ }: : : :∨ それに足利荘の留守なら
|: : ! ´ ｀/: : : : :/ ﾉﾉ: : : : :| 義母上が守ってるから安心しなさい♪
|:.:人 ′ /: : : : :/_／ : : : : : |
|: : :/＼ ｖー┐ /: : : : :/: : : : : : : : : :|
|: : :|: : : >､ ､_ノ /: : : : :/|: : : : : : : : : :│
/{: : :|: : /.: :＞‐┬／: : : :／_｣: : : : : : : : : : :|
/∧: :.| :/: :∠二二ﾆ=ｰ＜＿__| : : : : : : : : : : |
/:/: : : :|/／ ＼ ＼八: : : : : : : : : : :|
. /./l: : :ヽ|/ ＼ ヽ: : : : : : : : : :|
/:/ :|: : : ノ 丶 ＼: : : : : : :│
／￣￣＼
／ u ノ ＼
| .u （ ●） | はぁ・・・清子様がですか・・・
. | （__人_）
| ｀ ⌒ﾉ
| }
ヽ u }
ヽ ノ
ノ ＼
／´ ヽ
298 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:31:54 ID:iZzpJZYu
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） ・・・しかし、私が使者にとおっしゃいましたが
. | （__人__） 私には千寿王様を御守りするという大事なお役目が・・・
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
＿＿＿＿
, ´:. :. :. :. :. :. :. : ｀ 、
／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :＼
／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :./:. :. :. :. :. :. :. ヽ
/:. :. :. :. :. //:. :/:. :.::/:./:. :. :. :. /、:. :.:ヽ
/:. :l:|:!:. :i:.:.|:.|:._/__://i:.:.ｌ:. :. :/:./川､;l:.ヽ:.',
,':. :. 川:. :|:.:.l: |´/ !//｀lヽl:. :.:,':./｀ヾ卅i:.i:.ｌ:.:',
,':. :. :川 :. l: :lＶ|/ ﾚ lﾊ:. :i:ｌ:.j ゛|:.|:.|:.|:.|
ｉ:. :. ｒY::|:.:.|:.:.| ヾ､＿_ |:./ｌｊ:.|￣ヽ ｊ: l:.j::|:.| ああ、それならもういいわ。
j : . { {|Vi:. l:.:.| ｀"""´ Ｖ |ｊ Ｖ::/:.:l::l: ! 五左衛門もいるし、それに私は
|: : :ｊヽ| |ヽﾍV ヾ､_ /:/:. :.j:jリ 誰かから守ってもらうというほど弱くはありません！
|:. / :. | |: ヽl ､ ｀ﾞ/:/: :.// 右馬介、あなたを千寿王の護衛から解任します！
j:./:.:.:/| ',:. :.| /⌒ヽ、 /ｲ:.:.://
|/:. :/::l:. l :. l＼ ｌ / /|/／ｌ/
/:. :/::∧:.ヽ:.l ヽ、｀ー ' _ , イ:.:!:.|:. ||
-――― ､ /: :./::/: _',: :. :ﾄ､＿_,二T､ ´:l::|:. |:. :|:.l:.:.||
＿ ヽ､_ /:. :/-‐'´ ',:. :.:',:::::::::::::::::ノへl:.|:. |:. :|:.|ヽll
／｀ー― ヾヽ__∠ｒ‐'''´ ',:. :.l::::::::::::::::j ＼:|: :ｊ:ｊ:.:.ヾ
／ |/ｌ´| | | ',:.:|――-/ |://､＿:＼
ﾉノl ヽ | | Ｖ￣￣'/ ,lj/ / /￣ｊ
299 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:33:31 ID:iZzpJZYu
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ○）（○）
. | U （__人__） か、かいに・・・ん・・・
| |r┬-|
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
| | | | | | | ｌ | | | | | ', |
| | | ﾄ､.l | | | | | | | | レ | !
| | | | |＼ｊ │ | | | | | ,. イ´ |! ! |
| | | |ｒ≠=≧ﾐ! ! :∧| | |,_ ∠..=≠＝ァ !ヽ │
| ,ﾍ. | ｌ.小 トﾍ ハ㍉j |ゝ!イ トﾍ ハ // | } | さあ・・・早くやる夫様に事の次第を告げて
|/ ヽ ｌ ｌ | V::fi!爿 ト::fi!爿 〃! l ﾉ | 安心させてあげなさい！！
ヽ!ﾍ! ヽ.弋匕リ 弋匕リ | lノ | これは命令です、早く！！
＼ヽ＼l/l/ l/l/l/ .ｌ | |
|＼く ' ..ｲ! / |
| |lゝ . ＿ _ ,､ .イ ! /＼ !
| || | ＞ . . .＜/ | / .ハ |
| || |､ {≧ー≦:::::::::/ ｌ / ／: :.} |
ﾚﾍｌ |{.＼ ト- - ―./ ﾚ,.イ: . : . ヽ !
/: : : Nﾊ ヽミ､ ヽ / . イ ∧: : : :ハ |
/: : : : : :/ ヽ 二≧-ゝ-.ム-彡二.イl!.∧: : : :ハ |
＼: : :彡:＼.ﾍ: : : : : {三}: : : : : : : / | |ノヽ: : : : 〉!
＼: : : : : ヽﾍ: : イ川ヽ､: : : : : :}:／: : : : : :／/
` ､ : : : ｿ,〉 〈 ! 》=`ｰ r,.くヽ: : : : イ ／
ｰ‐.f ﾉ ハ ! / ハ > ＜l /j/
ﾚ ∨ V ノ! ﾚ
300 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:34:59 ID:iZzpJZYu
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） ・・・・・・・・・
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （●）（●） |
. | （__人__） | ・・・分かりました。
| ｀ ⌒´ ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
301 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:36:10 ID:iZzpJZYu
右馬介は登子の命令により、やる夫の元に全ての事柄を伝えるための使者として、京へと向かった。
―― [] ] ／￣三＼
| ｌ￣ | | ／ ＼三/＼
|_| 匚. | 三 （ ●） （ ●） （そうか・・・登子様は俺とやる夫様を・・・）
| | 三 u （__人__）
|_| ≡ ｀ ⌒´ﾉ
二 }
[] [] ,- r⌒ヽｒヽ， }
／／三 i／ | __ ノヽ
匚／ 三 三 / )≡
三 三 ／ /／≡
三三 .／ /￣､⌒)
≡､__.／ ／ ⌒ヽ￣
r ／ |
三 ﾉ
三 三 /
.三 三三 ／
.三. .三三 ／
三 ／ .≡ ／
三 ./ .ノ.＾/
≡ / |_／
≡ /
三 /
=／
302 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:38:23 ID:iZzpJZYu
/ / / ∧ _ ＼
/ ./ / / / /く/∧ ヽ. ',
| | | ! | / / ｀ヾ! ! | !
| | | ﾊ ! .! ﾊ | | | | . |
| 八| .｣斗‐十 ‐ト､ .! | | ,.斗- | | | ! |
| / ｣. | 斗ｒＨ=ﾐ | | !V 斗ｒｚ､| | | ! |
| / ｉ＾ヽ | ヽ|いｒ | V |んｒ} /! / /| ﾚ ふう・・・これでよし、と。
|' |ｒ７| | Ｖ_少 Ｖ_ｿ ,ｒく,.ィ|/|/
/ 人_/ ﾄ 八 ヽ|
/ / / | ﾄ､ > 人ﾉ ||
. / / / ﾊ. |:: ＼ 'ｰ ' ／／ / |
/ /斗＜ | ﾄ､:::::: ＞.. ､.. ィ/ / / |
/ /´￣ ＼＼| ﾊ ＼::::::::::::,イ_|! / ム /
/ / : : : : : : ＼ヽﾊ ヽ:::::: ::::} ﾚ|,.-‐く }ハ
. / /: : : : : : : : : : ＼ﾊ. ヽ::::::::|く _ノヽ |
/ / : : : : : : : : : : : : ﾄ:＼ ∨=.|/`ｰ‐'’.: : : : |
/.: : : : ＼: : :＼: : : |. ＼＼ ∨八: : : : : : : : :.|
/ |.: : : : .: : ＼.: : :＼ |＼ ＼＼| ∧ : : : .: : : :.|
,. ‐ '' " ´:.￣:.:｀`' ､
,. '":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
ｰ＝ﾆ二´, ‐:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
／:.:.:.:/:.:.:.:/:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:.:'.,
, ':.:.:.:.:.:/, - ､!:.:l:.:.:.:.:.:.:.:., /－､:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.,
,/:.:.:./:.:/:.′/ l`:,!:.:.:.:.:.:.:.:./ ヽ:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:l
/:.／':.:.:.!:.:.:./ !/|:.:.:.:.:.:.:./ ヽ:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:|
/'" !:.:.:.:l:.:.:/, ,ﾆ､､ｌ:.:.:.:.:.:/ , ‐＿丶:.:.ｌ:.:.:.:.:.:.l、:ｌ:.:l いいのか、登子様？
' ｌ:.:.:.:.:l:.:ﾊV ,ﾉ:::ヾ,:.:.::/ ,ｲ_,）::ヽヾ:.:./:.:.:.l:.ヽ!ﾘ 右馬介は私なんかより立派に
i:.:.:.:.:.:!:ｌ:.:ｌ !i:::::i.!ｌ:.:/ l.i::::::::i.l ﾘ:./:.:.:.:,}:.:.:.:.! 千寿王様を補佐してたってヴぁ。
|:.:.:ﾊ:.:ﾘ:.:.i 弋‐ｸ l/ !,ﾞｰ ク ,:./:.:.:.:/':.:.:.:N
|:./ !:.i:.:.:.{ ,,,,, ､ ￣,,,/:/:.:.:.:/:.:.:.:.:.:l
l/ !:.l:.:.:丶、 _ /:/:.:.:.:/:.､:.:.:.:.:.!
ヽl:.:.:.:.:ﾊ:i`'､ｧ 、__,. 'ｴ'/i:.:.:.:ハ:.l ヽ:.:.:.:!
丶:.:.:! ﾘ／} }./′ ,/' ,':.:.:/.、ヽ! ` ﾞ､
ヽ:!ｲ..../ ,/.ト---ｧ.../:.:/....._ヽ
,{iヾ,/ "＾ヽ,、/.../／..／,. -_}
i ヾ/ ' , !'.....'....／／／ ヽ
! { /7.....／／,. '" |
303 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:39:41 ID:iZzpJZYu
/: : : : : : : : : / :/: : :/: :/ :/く＼､ : : : : : : : : : : ヽ
. /: /: : : :/ :/ /: ;'!: : /: :/ :/≪:＼.|: : : : : :| : : : : : :
| /: : : :/ :/ / :/ | :/ : / :/ "≪|: : : : : :| : : : : : :|
|:ｌ: : : : | /｀ﾒ､/ | :| : :|.:│ |: : : : : :| : : : : : :|
|:ｌ: : : : l/ :/∨＼| :| : :|.:│ |: : : : : :| : : : : : :|
N: : : : |:./|{＾ｱ㍉| :| : :|.:┼ー─- |: : : : : :|: : : : : : いいのよ。
'; : :| ﾚ;小 ﾄ:ｨ|ヽ|＼|ヽ| │: : : : ∧: : : : : j やっぱりあの二人は一緒にいないと駄目なのよ。
＼{∨:│ Ｖﾘ ｘ=＝ミ, /: : : : :/ }: : : :∨ やる夫様に堂々と物申せるのは
|: : ! ´ ｀/: : : : :/ ﾉﾉ: : : : :| 足利家中には右馬介しかいないのよ。
|:.:人 ′ /: : : : :/_／ : : : : : |
|: : :/＼ ｖー┐ /: : : : :/: : : : : : : : : :|
|: : :|: : : >､ ､_ノ /: : : : :/|: : : : : : : : : :│
/{: : :|: : /.: :＞‐┬／: : : :／_｣: : : : : : : : : : :|
/∧: :.| :/: :∠二二ﾆ=ｰ＜＿__| : : : : : : : : : : |
/:/: : : :|/／ ＼ ＼八: : : : : : : : : : :|
. /./l: : :ヽ|/ ＼ ヽ: : : : : : : : : :|
/:/ :|: : : ノ 丶 ＼: : : : : : :│
_ - - ‐‐‐‐-- 、
, ィ '´: : : : : : : : : : : : : : : `丶、
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
ノ'´: : : : |: : : : : : :: : ﾄ: :ﾍ: : : ﾍ: : : : ﾍ: : ヽ
＿ ＝´: : : : : : : |: : : : : : :|: ヽヽ: :i: : :ﾍ: : : : : ﾍ: : :ヽ
/´: : : : : : ﾍ: : : : : : : |‐t-キ_A: : :i: : : : : : ﾍ: : ヽ 確かに普通にため口でやる夫様と喋ってるよな・・・
/: : : : :|: : | !: : : : : : : |: | ｷﾍ ﾍ: :i: : : : : : :ﾍ: : ヽ 右馬介は・・・
/: / : : : |: ﾚヽヽ: : : : : :|: i ヽl ﾍ:|: : : : : i: |: : : :ﾍ
/: / : : : !: : レ'| ヽ:iヽ:: : :ﾚ' , ,〉=ﾐe|: : : : : |: ﾄ: : : :ﾍ
|::/|: : : : : !: : :|:| ヽ ヽ:: :| '´彡'´￣ |: : : : : ﾄ、|:|}: : ﾐ`、
|:/ |: : : |: ﾍ: : :ﾄ| ー- ヽ:| |: : : : :/ ヽ|: : : ヽ
ﾚ |: : : |: ::ﾍ: :|:ヽ 彡≡ﾐ . |: :|: : : i'´: ,: : : : : ヽ
|: : /|: : :ﾍ: |,、ヽ ' ,ｧ'´`l |: :|: : :ﾉト、i` ‐-::＿:＼
|: / |: : !: 〉' i: : | ( ___,ノ ,|: /: :/,、i ヽ ￣
!::| !: ﾄ| /: : ヽ、 ＿ _, '´ i:/: :/ﾉ |:|
!:| ﾍ: |:| ／~`>' ）:|￣ >￣lヽﾍ /ｲ::/／`ヽ、
| ヘ|ﾉ ／_~|〈::| , '´!￣/ / //|:/ ヽ
| '￣| ﾄ:V / L＿＿/ ﾚ |
ﾍ ` | |: :i | | / /
304 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:41:44 ID:iZzpJZYu
／ . / :./ :/:/: : : : : : : : : : : : : : :.｀ヽ､
/ . :/: :/: /:/: : : : : : : : /「こN: : : : : : :ヽ
/ . : /: :/ :/:./: : :.i: : :.l: l/// /lN: : : : :l: : :.l
/ . :.:.l: :.:l: ::i: :l: l: : {: : :.l: l ￣｀ヽ|: : : : :l: : :.l
| . : : :| :l l:.⊥⊥l:.:.:.|: :.l:L:L＿ _ |: : : :.:l: : : | それだけ二人は心許せる仲なのよ。
| : : : :|: l l´l:{⊥:l .: :|: :.N ﾘ __ ｀1: : : .:l: : : | 大変な時こそあの二人は一緒にいないとね。
| : : : :| :l.彳ﾌ〒ﾒ､: |: :.l 〒 ==ﾐヽj: : : : l: : : | 妻の私だって嫉妬しちゃうわ・・・なんてね。
|ﾊ.: : :| :ﾊ V ﾊ｡lヽ| V r小 } Vl: /: :.:l: : : :|
V:.: :.:ハ ヽ りﾉ じ｡ｿノ l/: : :.ﾊ: :.:.:|
V.:.: i..ﾊ ､ /l: : : lﾉ: : : |
ヽ＼ :.:ﾊ /: : : :l: : : : :|
1: : i＼ rっ , ｲ: : : :/: : : :.:.|
l: : :l : :＞ ､ __ , イ: :/:/ : /: : : : ::.:|
_＿ _」: : l/:::::〈 /V: /// : : : i: : : |
／ ＼ |::::::::.ヽ l:::::V//: : : :i: |: : : |
/-- ､ ＼::::::::::.L ＼/丶、: l :|: : : |
/ ヽ ヽ:::::::::.＼二二ヽ:::::.、｀丶、: |
/ ＼ ＼::::::::::.＼ ＼::＼ ＼
,.．-‐ ' '"￣￣""'' ｰ- ．.,_
,／´ "'''ｰ―-- ＿＿
.／ , ::| l ＜"￣
／ / /i ::| l ヽ
/ l,;:/ ./ .l .::| ﾄ､ 、 ＼
/ / l;:/ / ./ | ::| _i .l ﾍ i;, ､ ﾍ
/ l' l:/ _ムイ.::|､ . ｢`ﾄ､ ﾞ, .l;;, ヽ ヽ
. l .l . l .-ｰ"/ . l ::| l λ.:|. .`ﾄ | ', ﾄ､＼
l .l . l. / ___ .l::| i .ハ:l l .| :; i: l .` ＼ （いや、そんなことが分かるなんて
. l ,;l l, /七ﾆ=ミﾐ!| ! /. ,ll-＝Ⅴ.! ; .i:;, . i ｀ 登子様も十分やる夫様の事を
./ ,;;| |〃.Y._.j .Yﾞ .! /. K }ヽ`iﾍi ' i;;; l . l 分かってるってヴぁ・・・）
. /ｨ' ,;;;:| i : ﾊ{ .{ ~ i l./ {. ~ } ﾚ',l, l;;;;; l , l
／'/ ,;:'''.l .ﾊ : l ﾍ.ゞ j ′. l . ﾉ ' /;l l;;;;;; | l
." / ,:' ,..l 儿 ; ', .``ｰ'''´ ， `"''´. ,;;;;;:l./;;;;;; |ヽ |
/ ,..．''" λ;;;;|: ';;. ', _ :;;;;;;;;;;;|;;;;; | ﾍ |
.." ／"l;;:'ﾍ ':;;,,.'.､ ￣´ ,,.;;;;;;;;;;;;/|;;;; | ﾞ!
'"´ ﾚ' .ヽ '::;;､ `'ｰ-,．．＿ ,. ．τ/|;;;;;;;;;;;/ .|;;;,!
ヽ ';;ヾУ" j | `ヽ/V |;;;;;;;;/ |;;,!
ヽ '';Xヽ f" .`i `＼. |;;;;/ |;!
305 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:42:57 ID:iZzpJZYu
＿＿
_ - : : : : : : : :ー ､
／: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/ : : : : : : : : : : : /､_ヽ: : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : /弌从ｌ: ､ : i: : ﾍ
//: : : :/: : :i |: : l: :| ﾍ: !: :|: : : !
/ｲ: : | i |: :| ｲ_|:ｌ |:ｲ|- ´ ｀ｰト|: :|: : : :!
. |' |: : |: l !:イ/|/|从|ﾘ ィTtセｧ:! :.|,､: |:.l ・・・さて、私が鎌倉へ来たのには
| !: :ﾊ l | |ﾔ孑ﾗ 之´j |l: :.|ｿ.!:|: l 実は目的があるのよ・・・
| / !| ﾄ! 弋タ ￣ ｲ: !:|ﾉﾉ ヽ!
|' | |: ﾍ '、 |: !:|´: |: :|
,|: |:ﾄ､ __ イ| |:.!: : i: :ﾊ
||: |:|: : ヽ ＿_ ‐´__|}|/ l: : : !: :ﾊ
||: :!|-─ｲ´￣￣:::__ l| 人＿:|: : ﾊ
／|: :l| |, - ､::／/: / ｸ-､ ﾊ
/ | | : | |-‐ -/ l: / ／／´＼l
. /7 | ﾄ、|､､ ! / / / ／／l / 「i､
. イ l ヽ .Y､ヽ!_＼_| /__ r ｿ彡 ´ / l | iヽ
／ i ! ヽ! ヽ＿了ー＜´--―／ l l ＼
／ | jﾆﾆ/ ￣￣ l ＼
/ ｨ´| ／ i| ヽ ＼
,. ‐ '' " ´:.￣:.:｀`' ､
,. '":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
ｰ＝ﾆ二´, ‐:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
／:.:.:.:/:.:.:.:/:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｉ:.:'.,
, ':.:.:.:.:.:/, - ､!:.:l:.:.:.:.:.:.:.:., /－､:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.,
,/:.:.:./:.:/:.′/ l`:,!:.:.:.:.:.:.:.:./ ヽ:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:l
/:.／':.:.:.!:.:.:./ !/|:.:.:.:.:.:.:./ ヽ:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:|
/'" !:.:.:.:l:.:.:/, ,ﾆ､､ｌ:.:.:.:.:.:/ , ‐＿丶:.:.ｌ:.:.:.:.:.:.l、:ｌ:.:l
' ｌ:.:.:.:.:l:.:ﾊV ,ﾉ:::ヾ,:.:.::/ ,ｲ_,）::ヽヾ:.:./:.:.:.l:.ヽ!ﾘ ・・・・・・目的？
i:.:.:.:.:.:!:ｌ:.:ｌ !i:::::i.!ｌ:.:/ l.i::::::::i.l ﾘ:./:.:.:.:,}:.:.:.:.!
|:.:.:ﾊ:.:ﾘ:.:.i 弋‐ｸ l/ !,ﾞｰ ク ,:./:.:.:.:/':.:.:.:N
|:./ !:.i:.:.:.{ ,,,,, ､ ￣,,,/:/:.:.:.:/:.:.:.:.:.:l
l/ !:.l:.:.:丶、 _ /:/:.:.:.:/:.､:.:.:.:.:.!
ヽl:.:.:.:.:ﾊ:i`'､ｧ 、__,. 'ｴ'/i:.:.:.:ハ:.l ヽ:.:.:.:!
丶:.:.:! ﾘ／} }./′ ,/' ,':.:.:/.、ヽ! ` ﾞ､
ヽ:!ｲ..../ ,/.ト---ｧ.../:.:/....._ヽ
,{iヾ,/ "＾ヽ,、/.../／..／,. -_}
i ヾ/ ' , !'.....'....／／／ ヽ
! { /7.....／／,. '" |
306 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:44:46 ID:iZzpJZYu
, ´ ` 、
／ ＼
/ ヽ,
,' ﾍ
′ / ﾄxvﾑ :ﾊ
′ | ｜ | |刈刋 ! .:',
l ! |: ﾊ l.|｜ | | | | |
ｌ :/ j! ｜ | l | l |｜ | | | | l ,'
ﾚ′ 人:|i :l ﾊ i |__|_l_|｜ l ー‐| | l il: ,' 兄上たちの・・・北条一族の
/ .://勹:|i :| !|‐| 「 | | l |｜ﾉ ＿j/!: / iﾚ′ 菩提を弔わないとね・・・
/ .:/八ｹi ji !从ﾁ圷示戈ﾚ′ 行ﾌ〃/l / それが生き残った私の役目。
/ .://:. /V从 乂 込zり └' /ﾚ' /:/
／ //／ / |ヽ=ゝ :::::: ;. :::/| | ﾚ′
. ／ .:／／ ',. | l个 ､ cｧ ＜| | |!
, ′.:／／ 人 ', |:|‐―ｧ` ｬ≦＼ ! | | ||
/ .:／∠ ／ ＼ｌ .l:「:ﾌ/ ﾄ.、 ／|｜| ||
. /／ / ｀ ､ ／ | l|〈〈＿_, | / ./｜ /j
// ,| ∨ | l|: `¨ｺ | / /二/ ﾚ' /〉
. // /:| ', / .'., l| | || / ,': 〈
' ' /.:/ ﾊ / Ⅵ | |!′ ノ: : : l
ｰｧ ''"￣｀`ヽ、
/:.:.:r,、:.,:.l､:.,:.:ヽ
/,:.:./lハ/`'ヽ!:.:ヽ', 登子様・・・
" l:.:.!┃ ┃l:.:.,､ト`
!ﾊゞ,. _.._,.''l:/ｲ､!
`' /.トハ' `
ﾊ､!', ィi
! '介'" |
307 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 00:45:53 ID:Mh6WljZY
みんな死んだからね・・・
308 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:46:07 ID:iZzpJZYu
／￣￣＼
／ ─ ─＼
/ （●） （●）ヽ ははうえ、せんじゅおうも
.| （__人__） | ほうじょうのかたがたをとむらいますお。
.| ｀⌒´ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
足利千寿王
／ . / :./ :/:/: : : : : : : : : : : : : : :.｀ヽ､
/ . :/: :/: /:/: : : : : : : : /「こN: : : : : : :ヽ
/ . : /: :/ :/:./: : :.i: : :.l: l/// /lN: : : : :l: : :.l
/ . :.:.l: :.:l: ::i: :l: l: : {: : :.l: l ￣｀ヽ|: : : : :l: : :.l
| . : : :| :l l:.⊥⊥l:.:.:.|: :.l:L:L＿ _ |: : : :.:l: : : |
| : : : :|: l l´l:{⊥:l .: :|: :.N ﾘ __ ｀1: : : .:l: : : | 千寿王・・・
| : : : :| :l.彳ﾌ〒ﾒ､: |: :.l 〒 ==ﾐヽj: : : : l: : : |
|ﾊ.: : :| :ﾊ V ﾊ｡lヽ| V r小 } Vl: /: :.:l: : : :|
V:.: :.:ハ ヽ りﾉ じ｡ｿノ l/: : :.ﾊ: :.:.:|
V.:.: i..ﾊ ､ /l: : : lﾉ: : : |
ヽ＼ :.:ﾊ /: : : :l: : : : :|
1: : i＼ rっ , ｲ: : : :/: : : :.:.|
l: : :l : :＞ ､ __ , イ: :/:/ : /: : : : ::.:|
_＿ _」: : l/:::::〈 /V: /// : : : i: : : |
／ ＼ |::::::::.ヽ l:::::V//: : : :i: |: : : |
/-- ､ ＼::::::::::.L ＼/丶、: l :|: : : |
/ ヽ ヽ:::::::::.＼二二ヽ:::::.、｀丶、: |
/ ＼ ＼::::::::::.＼ ＼::＼ ＼
309 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 00:46:25 ID:3nLIQOPB
兄貴立派な最期だったよなぁ・・・
310 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:47:55 ID:iZzpJZYu
, -‐ ￣￣￣｀ ､
, ´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : ＼
／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.:＼＼ヽ
. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヽ卅ゝ;:ヽ:ヽ:ヽ:ヽ
/:. :. :. :. :. :. :. : ｌ:. :. :. :. :', ヽ:ヽ:.ヽ:ヽ:ヽ
,':. :. :. :. :. :. ｌ:. :. |: : i:. :. :l | ',:.:l:ｌ:. i: :lV
ｌ:. : |:. :. :i:. :.|:. :. |: : l:. :. :l |´￣｀l::j:|: :|: :|
',:. :.|:.l:. :.l: : ﾄ __i_l: :.|:.:ｌ: |ﾘ ＿リj:.:ﾊ:.j
',: :ﾍl:. :. l／ｌヽ;|ﾘヽlV'V ,'"￣゛ l/:.V ありがとう。
',:. :ヽ:.:/:ﾄ､| ,,===､ ､､､､ |:. :|', 母は嬉しいわ。
',:. :.h::､:. ﾊv' 、 j:.:. l:.',
',: :ヽl::＼ﾍ ｀｀｀｀｀ ｲl:. :.|ヽ'、
',: : :l:. :.:.:|:.＼ ‐ ´ ／j:ll:.:. |:. :ヾ、
}: : |:. :. :|: |:ｌ ｀ ｰn---y´::::{7||:.:.:j:. :. :. ＼
|: : ﾍ:. :.:|:.jj ／ヽ￣￣:::::: / .||:.:,'￣｀/7ｰ ヽ
| :. :. |ヽ:.ヽ´ |ｒ'￣￣ / .lｊ:/ / / /./｀ヽ
| :. :. | ﾊ: :ヽ |￣￣ 7 ﾚ' ／／,ｲ./ ',
| :. :. |:| l ＼ｌ. | / ／／／/ | ',
| :. :. |:| l､＼＼ | / ／／／ / l ヽ
／￣￣＼
／ ⌒ ⌒＼
/ （⌒） （⌒）ヽ せんじゅおうも、またははうえとおあいできて
.| （__人__） | うれしいですお。
.| ｀⌒´ |
ヽ /
/ ヽ ノヽ
/ ヾ
（ . -――- . ／⌒
（ヽ.＿ . ＞ : ´: . : . : . : . : . : . ｀; ＜
ヽ:_:_:_ : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : ヽ.
／: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : ＼
〃: . : . : . :/: . /|: . : . : . : .|､: . : . : . : . : -=キ＝-
／/: . : . : . :/: . / !: . : . : . : .! ｌ . : |: . : . : . : . :|
（ /:/: . : . : /: . :/ !: . : . : . : ﾄ |:＿:l!; . : . : . : . |
/:/: /: . : /_:_,ノ |: . : . : |: .:| !: . :|',: . l: . : .:.:|:|
.ｲ/: . ! . : /|: . / ! . : .:,/|: / !: . | ',: |!: . : . :!:| 千寿王様・・・
/: . : |: . ｲ j: / !: . :/ ﾚ ヽ:j Ⅵ : . : . | | いい子すぎるってヴぁ。
/: . : .:|: /: },ﾚ- ―‐ |: ./ ー― - |: . : . ::.|:.| 足利家も安泰だぜ。
/: . : . :j/: . l三三三三 V 三三三三j: . : . Ⅳ:.|
/: . : . : . : . ,'{ { } |: . l: .|:ヽ:ヽ
!: . :／|: . : .{ ! | , ―‐v､ | .|: . l:./:l: .＼:ゝ
|／ .|: . : .l､l | l } │ . |: . ﾚ: .|＼:_l
|: . : .|:.≧ . l └─―┘ j.. ＜: j: . ;!: .:|
|: . : :|!: .| 1: ｱ ,. ┬┬ ､: .;イ: . /|:: /ヽ:j
ヽ: . :|＼! ∨ ／ f ー‐ゝ ∨.|／ l;./
＼! /＼ ! /／ﾊ j/
311 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:49:16 ID:iZzpJZYu
後醍醐天皇の還幸の一行は5月27日には書写山へ、28日には法華山へ参拝し、
同月末日には兵庫の福厳寺へ到着した。
､,, ,
`､｀ﾞ'''ｰ=============================ｰ'''ﾞ´ﾉ
`ゝl!i!li!lil!il!ili!lil!i!li!lil!il!ili!lil!i!li!lil!il!ili!lil!ii!lil!il!ili!イ´
|=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=|
|=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=|
|=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=|
|=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=|
,.r''"=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=｀ﾞ'､,,
,.r''"=/^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|ヽ=｀''､,,
__,.r''"=/^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|=｀ﾞ''-､__.;i；';.
：､;；`､ｴ@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@ｴr''´.;i；';.
;i；';.:；;：､;<__人__>-------＜=二二二二二二二二二=＞-------<__人__>.;i；';.Y;:；;:：
:；;:：､;；:｡; |□|田田田田田||.（;;;）（;;;）（;;;）（;;;）（;;;）（;;;） ||田田田田田|□|；:｡;:；;:：｡;:；;:：､
`；`;；i`.:;：i..''|| :田田田田癶||ﾛﾛ| .§. . .. . |ﾛﾛ||癶田田田田 .||'`,:'':'`:Y:''；;:：,:'':';:
`；i`.;` ;；i`´.||〒〒〒〒（:::::）ﾛﾛ| .,--§--.､ .|ﾛﾛ（:::::）〒〒〒〒';.,,;；`;；i':';:;..,,:'':';:;"
`;；ii|!:;. ,,;...;)}{{.|llll|llll|llll|llll|┃||ﾛﾛ|____.|￣￣￣￣||___|ﾛﾛ||┃llll|llll|llll|llll|.}}ヾ':';:;..,"i|!i|!,:'':';:;..
─-=＝-＿─三─≡-=─-=＝-.::::;￣￣￣￣ヽ､:::..─-=＝-＿─三─≡-=─-=＝-＿
二三_-=＝-＿─￣三─≡￣-:::::/: : : : : : : : : : : ヽ::::.-=＝-＿─-=＝-＿─三─≡-=＝-＿
,,,,_,,ｰ,,,- ,,,- ,,,, _,:,, ,,- ,,,::::r'' : : : : : : : : : : : : : :ﾞ''､::::..ｰ,,,, ,,,,,,ｰ ,,,,- ,,,,,, -,,,,,,,- ,,,,ｰ ,,,, ,,
312 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:50:42 ID:iZzpJZYu
そこに赤松円心父子四人が手勢500余騎を率いて天皇の元へ参上した。
,;彡ミﾐﾐ;'""'''""'''""""'''''""''彡ミミ;,
ﾌ彡彡;;, ヽ、,, ,..:::.. ,.:' ゞ;;,ミﾐゝ
';彡ﾐｼ,;r==::;,,':.':::::::..,,,;r=ﾆﾆゝ;,,ミ7"'
"'';;彡'",;;;;;;;;;;;;;;,ヽ:::....r;;;;;;;;;;;;;;;;;,,Ｙ"'ヽ, 赤松二郎入道円心、
/"'iｼi,;;;;;;;;;;;;;;;;;;',l::::"''!;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾉl⌒"l, 500の兵を率いて帝の元へ参上致した。
,i /,;"ｿヾ::;;;;;;;::ノ.l:::.."''ヾ:::::;;;;,''"::l ﾉ ﾉ
i., y 'l, ....:::::::l',;'' ;,, ヽ、 ｌ〆/
＼ヽ;'i:. "',;':::::::::....ゝ "'ヽ.,:l /"
＼,'l.. "':::;;;'''"" ;''ゝ i''
"l,::.. r‐,_,. -―''''''ﾆﾆﾉ ..:::l
l:::..."'ヽ,二ニニ‐''",,; .::/l
'ｌヽ、.::"'''''''""""""..:::/ .l
l;;;;;ヽ、 . :.: :::. . : ..::../ ｌ
,r'"l;;;;;;;;;ヽ,,;;,,;,;;;;;;;;;;;;;;/ l"';,
l;（く;l..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''''"" ,;;l)）:l
ｌ;;,"''ー-::;;;;;;;;;;'' _,,,...r'':::::::;;ー;,,
i''"";ii;;:::::::::::::;i::i:ヽﾆﾆﾝ,i,;:,:::::::::::,;l'::ヾ:'i_,,
_＿,,,,,,,.....:.....,i"::::::::::::::;ii;:"'t.,::::::::;;;l /:::::::::;;;;::i'i::;;:::ヾ:::::ー―- ...,,,,,
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.ヽ.::;;ii;:::::::';,-:::::;l_,,../;;;'"::::::::::;ii;:::::'"":::::::::'''""''::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::;,,:::::::;;,,::::::;ii;,:::::'":::::::::::;;::,;::::::::::::;;::i;iii::::::::;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::
赤松円心
＿＿＿＿
／ - ､‐ ､ ＼
/ -| (・|・) |- ､ U （なんか怖そうな奴だなあ・・・）
/ `-●‐ ′ ＼ ヽ うむ・・・大義である、赤松。
i 二 __| 二 U i i
_| ─ （__ ─ | !
（__） (_ | /
| ヽ / /
.ヽ ` ━━６━━━━┥
313 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:51:59 ID:iZzpJZYu
, ──── ､
／ / ⌒ヽ ⌒ヽ ＼
/ , -| ・|・ |- ､ ヽ 天下統一の功はひとえに
/ ／ ｀ー ●ー ´ ＼ ヽ 君たちの忠義のお陰だ。
ｌ / ─ | ─ ヽ l 恩賞はそれぞれ望み通りに与えよう。
. | ｌ ─ | ─ ｌ |
, ─ ､ｌ ─ | ─ | !
ｌ l , ─┴─ ､ ｌ /
ヽ､__ ノヽ ／ ＼ ｌ/
ヽ ヽ━━━,－､━━━━く
＼ ／ ヽフ ＼ ヽ
､-≦_ー‐ -=ﾆ`ー､ヾ,ヽヽﾄ､ヾﾖヽ'i Y,r‐'‐ｲ
〉三_‐_´＿ `ミ､_ヽ`ミﾄ､ﾄ_ﾐ;;W_ヽi ﾘ∠'-三!,
彡ﾗ'_´-_‐' -‐三ミｰ_-ミﾐr' `"┴ミﾐﾐ≦
〃彡-_ ,-__ヽ≡_－ヾミ{_ ﾄ＼､!
ﾑ,∠／-,-',,.-, |彡_／~~≡＿ |ﾊ!ヾ'
}三三{ ／) ﾄ'､'､ `ｰ‐-'_､ , !
. f三三ﾑ !r'( ヽヽ､ ､ r-､ミヾi|!|,-| クックック・・・ありがたき幸せ。
f三シ´ } y'/ ＼｀ヽ,ヾ|!､ !ヽﾐﾘｿ|Z! どうぞ、我が一族を御供に加えてください。
ﾉ彡ﾞ ヽｯ';:;;:､ ＼ ｀ヾ≧ｷ};=＝iﾘ
:ﾞ /;:;:;;〃_,,､_ ｀ヽ{_ノ'-' !
ヽ, i /;:;:;=､´,=ﾄ､ﾞ_ ,.-､. i
ヽヽ,i' i',彡;:;, ﾞﾄy_`,ｰ-..､ ﾄ､,.＿ 〉
ヽヽ, ＼ﾚ: .:, ｀'ヽ'､'w,_ ｀ヽ､〉"
､ ヽヽ, ｀に;;::; ､ ｀ヽ_~)'r'´
ヽ ヽヽ ヾrシ ヾ_-ｧ‐'
ヽ ヽヽ ヾfｼﾉ, , 〃/
ヽ ヽ＼_,..-ヾｶｿﾉｿｼﾉ｀ヽ､
ヽ､_ソ／）､ ｀＼´ ｀ヽ
ヽミ_-' / ﾉ＼ ＼ |
ヽ ￣ ´ ＼ ＼.
314 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:53:13 ID:iZzpJZYu
, ─── ､
／ /⌒ ⌒ヽ＼
/ , ┤ ・|・ |-､ヽ よし、いいだろう！
ｌ ／ ー ●ｰ ヽ それじゃあ門の警護を頼むよ。
. | / 三 | 三 | _
| | ／⌒＼ __|_／＾ヽ ｌ（__）
ヽヽ （ ＿＿＿＿＿_ / / /
>━━━━,-､━━イ /
/ / ヽﾌ ヽ ｌ/
（ _） | ＿＿＿＿ | |
ｌ ヽ ヽ _＿___ ノ ﾉ ｌ
315 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:54:54 ID:iZzpJZYu
,;彡ミﾐﾐ;'""'''""'''""""'''''""''彡ミミ;,
ﾌ彡彡;;, ヽ、,, ,..:::.. ,.:' ゞ;;,ミﾐゝ
';彡ﾐｼ,;r==::;,,':.':::::::..,,,;r=ﾆﾆゝ;,,ミ7"'
"'';;彡'",;;;;;;;;;;;;;;,ヽ:::....r;;;;;;;;;;;;;;;;;,,Ｙ"'ヽ,
/"'iｼi,;;;;;;;;;;;;;;;;;;',l::::"''!;;;;;;;;;;;;;;;;;,ﾉl⌒"l, 聞いたか！？
,i /,;"ｿヾ::;;;;;;;::ノ.l:::.."''ヾ:::::;;;;,''"::l ﾉ ﾉ 帝は我らに望み通りの恩賞を
i., y 'l, ....:::::::l',;'' ;,, ヽ、 ｌ〆/ 与えるそうだ。
＼ヽ;'i:. "',;':::::::::....ゝ "'ヽ.,:l /"
＼,'l.. "':::;;;'''"" ;''ゝ i''
"l,::.. r‐,_,. -―''''''ﾆﾆﾉ ..:::l
l:::..."'ヽ,二ニニ‐''",,; .::/l
'ｌヽ、.::"'''''''""""""..:::/ .l
l;;;;;ヽ、 . :.: :::. . : ..::../ ｌ
,r'"l;;;;;;;;;ヽ,,;;,,;,;;;;;;;;;;;;;;/ l"';,
l;（く;l..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''''"" ,;;l)）:l
ｌ;;,"''ー-::;;;;;;;;;;'' _,,,...r'':::::::;;ー;,,
＼
､＿＿＿＿>＼＿ﾉ|
＼ ＞::::::::::::::::::::::::::::::ﾉL_
ヽ‐-‐'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ああ・・・どうやら我が赤松家が
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ'ｌヽ::::::::::::::|＿＿ 播磨一国を領するのは間違いないみたいだな、親父。
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ﾉ⊥Ｌ::::::r､::|.:.:.:.:.:.:.|＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,ィTﾌ|::::lノ::|:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:＼
/／7::::::::::::::::::::::::::::::::/l／| ￣ ﾉ:::::::::::!.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.＼＿
/ |:::::::::::::::::::::::::::::::/ ｌ::| __ l:::::::::::!.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
. |:/ｌ:::::::::::::::::::::::::| ､＿＿＿７ /::::::::::|.:.:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
/i':::|:::::::::::::::::::::::::ヽ ｀＝＝´ /ｌｲ:::::::〈.:.:.:.:.:|.:.＼.:.:.:.:.:.:.:.:. |
/:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::＼ ＿ ／ .| 〉ﾉｌ|ﾉ＼.:.:.|.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:.:/
/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::|ヽ!ー-､＿／/､.:.:.:.:.:..:＼ｌ.:.:.:.:.:.:.:＼.:./＼
/::::::/:::::::::::::::::::::::::::/{.:.:.:.＼／＼/ ＼.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:..:.＼.:.:.＼
赤松範資
316 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:56:22 ID:iZzpJZYu
_ ,,-r'ヽｰ‐-- - ,,
,,-''~ _ : : : : : ヽ､
/::`':::~ /;;;;;l :::.. : : : : : : ヽ、
/.::: ﾄ､::: /;;;;;;;;| ::.. : : : : : : ヽ
/ ::: |;;＼ l;;;;;;;;/ ::.. : : ヽ いいえ、播磨だけじゃないわよ。
/ :::: |;;;;;;＼{;;;;;;/ ,, ::. . . :ヽ きっと二ヶ国くらいは拝領できるわよ。
/ : : |;;;;;;;;;;;;;;;/ ｌ.|ヽ, ＿ : : : : : : :ヽ
{ |;:ﾄ'''''''' { 1| ／ゝ,,, ::::: ::. ヽ
｜ ﾄ=､､, |/ !'r'戈くﾞ ::: :::. : ヽ
| :: : | .,-'`'ヽ|;〈 ）ヽ ::: :::::::. ::. ヽ
. | ::: : |.{ }i '`､ ,,､‐' ヾ`、:::::::::::. : :::. ヽ
| ::: ヽ | ヽ-‐'ﾉ_,, ヽ, :::::::|l:::: :::::. ヽ
. | .::: ::ヾ、ヽ､ ､-‐‐'======･~|::::. :::::::.
| :::| :: .::lヽ::.` ‐ ､_~ / | .::| .|:::::. :::::::.
. |.:::| ::: | l:::. |:::::::::ｰ ‐'l／| .::| |:: ::. ::::::::.
|:::|: :: .::::|::. ::::::: ::: ／ .| .::|／ |::: :.....
. | |:: : .:::|:::: : :. :. :.{ '^l, .| .::| ／`-,,:::
||::::. _,,--‐‐-‐‐‐⊂,'~i_r| .::|／ ~ ｰ --
赤松貞範
,,､､_ ,ィ‐-─＝ ､
,r '´ ｀` ＼
/ , ＼
/// / , / /! `,､ヽ ヽ
, イ // // //l_,ｲ_j ,!,ｲﾄ､l ヽ!
／／l/N ,ｲ/ //ｨl/,､rt|ヽ/ l/N !j ,j
／／ V´｀Y ｲ/ ｨ'´〈じj ｲIj |/ / / 我が一族の一命を懸けて
,彳/ ／ ヽ(ｶVY ゝ-‐'ﾞ ゝ, ,ﾚNl/ 六波羅軍と戦った甲斐がありましたね！
/ // ／ゝr ' ' ´ ﾉ/'´
/／// ,イ / l ! -‐ ,ｲ'´
/,ィｲ^7^i/火､ 丶、 ,ｲ｀ヽ
,ｨﾆ二ヽ´￣二ﾌ´N/ `''ｰ-､｀二ﾆ´/ | l
.,ｨﾚ'´￣ ヽ､￣ ヽ'´ ｀ ｲ√ l ,!
/ ,rhellsing､＼ `ﾄ､_ jメ ､,,!/
赤松則祐
317 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:57:53 ID:iZzpJZYu
その時、鎌倉の新田義貞からの使者が天皇のいる兵庫へと到着した。
＼ 新田義貞の使者でござる！！お取次ぎ願いたい！！
￣￣￣￣￣￣￣∨￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
⊂二￣⌒＼ ノ）
）＼ （ ∧＿∧ ／ ＼
／＿＿ ）*´Д｀） _ ／ ／＾＼)
/／／／ ／ ⌒￣＿／
/ / / ／／￣＼ |￣￣
/ / / (／ ＼ ＼＿＿＿
（（／ （ ＿ ）
/ ／￣￣/ ／
/ ／ / ／
／ ／ （ /
/ ／ ） /
／ ／ し′
（ /
） /
し′
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::|
∠＿ -―'7:::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::::::::::| !|::::::::::::::::::::::::::::::::|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::ﾘ |::::::::::::::::::::::::::::::::|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄﾁ|＝=､:::::::::::ﾚ=＝ｭ|::::::::::::::::::::::::::::::::| なに・・・
ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::「;;;;;;;;;;;;;}|_ﾄ､::::|;;;;;;;;;;;;;;|:::::::::::::::::::::::::::::::| 新田義貞の・・・！？
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::N.;;;;;;;;;;ノ l::|ヽ:::ﾄ;;;;;;;;;;ﾉ::::|:::::::::::::,ﾍ:::|:::::|
ｲ::::::::::::::: ﾉ|:::::::::::::::::| ￣ |::| ヽ| ￣ ﾚｲ|:::|:::ﾄ､:| |::| |::::|
|:::::::::::::::ｲ |:::::::::|::::ﾄ| |:::| | |::||::| |::| |::| |::::|
|:::::::::::/ |:::::/ |:::| ヽ:|_- ﾄ､|| || ﾚ |::| jノ
.|::::::::::| |::::| |::::ゝ r ,__＿ ､ / ﾘ || |::|
|::::::::l |::::|_,.|::::| ヽ `ー ＝=' / 卞- ＿jﾉ
ﾉ::::ﾉ -‐ ￣∨／|:::| ﾄ､ ￣￣ ｲ ＼ `ｰ- __
￣ﾚ'´ ／ |::| 〈 |＼ ／ | 〉 ＼ ￣
/ ヽ:| | ＼__｀ -- ´__／ | ヽ
| | | o 不 o | | |
|／ ＼|
318 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 00:59:11 ID:iZzpJZYu
義貞の使者は既に北条一族を追討し、鎌倉及び東国を平定したことを後醍醐天皇に伝えた。
∧＿∧ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
（； ´Д｀） ＜ 新田義貞は既に鎌倉方を攻め滅ぼし、
_, i -イ、 | 高時以下、北条一族を追討致しました！！
（⌒` ⌒ヽ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ヽ ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 |
/ |
{ }
| |
{ ,イ ノ
_,.＞
r "
マジで！？ ＼ ＿
_ r-''ニl::::/,ﾆ二 ｰｰ-- __
.,／: :// o l !/ /o ｌ.}: : : : : : :｀:ヽ 、
／:,.-ｰl { ﾞ-"ﾉﾉl ｌ. ﾞ ‐ﾞﾉﾉ,,,_: : : : : : : : : :ヽ、
＿＿l＞ゝ､,,ヽ /;;;;;;;;;;ﾘﾞ‐'ｰ＝" ＿゛ =､: : : : : : : :ヽ、
/ ＿________｀ﾞ ｀'-- ヾ_____--⌒ `-: : : : : : : :
...-''"│ ∧ .ヽ. ＿_______ / ____ ---‐‐‐ｰｰ ＼: : : : :
! / .ヽ ﾞ,ゝ､ / ____＿___rｰ''"￣''ｰ､ `､: : :
.ｌ.／ V ｀'''ｰ-、__/__r-‐''"゛ ￣￣ ＼ ﾞl: : :
ｌ .,.. -､、 _ ‐''''''''-、 ｌ !: :
｜ ／ .| .! ｀'､ | l: :
ｌ | .ｌ,,ﾉ ｜ ! !: :
/ 'ﾞ‐'''''ヽ、 .,,,.. -''''''''^^'''-、/ l !: :
r―- ..__ｌ＿__ ｀´ ｌ / /: :
＼ ｀ﾞ^''''''―- ..___＿＿＿/_／ /: : :
319 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:01:00 ID:iZzpJZYu
| | |
| | |
i､ _, -!--'- 、 ,'i
＿!＼ _, ' 丶 ／/
＼ ` ー---=ニニニニﾆ=-`ー' ＞
ｰ'=----- ､------t'^tｰニ-----,-t----~=-
i | |ヽ二ﾌ,／i i＼!二ﾌ | | | な、なんと・・・まさか鎌倉が
| | | ￣ | |. ￣ | | | こんなにも早く落ちるとは・・・
| | ﾄ､. ! ｜ r:| | | なんという吉報・・・
､ .| | |:::i ん､_,,ふ .i:::| | | ,
` ー====＝ニﾆへi,_iへﾆニ======-ー'
| | |::::! ∠ -ｰｰｰ-＼ |:::| | |
| | | u `>-=-く .|__| |
レ'＞ ､___ ,,,, .,__ノヽヽ､|
`-ミニﾘ| ＼＿i;;;i ／/ ヽへ <
／::/:{ヽヽ V / /::::ﾉ:::::＼
―――‐
／>‐< ＼
/ ｌ○ﾉ l 六波羅を攻め落としたとは言え、
|>､_ __／ヽ | 鎌倉を攻めるのは大変だと
|ｌ_| |ｌ_ｌ`i | 思っておりましたが・・・
|､ﾉ ヽ ノ / これでもうなんの心配もいりませぬ。
〈 ｏ ⌒i
＼ー―一 ノ
ー|￣￣￣￣
_ ＿ __
,. ´ , - ､, -､ ｀丶、
／ , -{ ollｏ }‐- ､ ヽ
/ ／ `ー/⌒V ヽ. } 北条高時が死んだ・・・
,′/ ─‐ ｀Ｔ ´ 二 ∨
! l 二二 | ─ ′
ｌ | ,. -┴-､ /
. l l `ー─－' ／
ヽ ＞──────く
/￣￣￣ラ⌒く￣ ハ
320 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:01:26 ID:Mh6WljZY
びっくりだよなぁｗ
321 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:02:10 ID:iZzpJZYu
,-､ ｎｎ
.r-、 _００ /::::'┴'ｒ'
.|::::'´::::r┘ !「`L00、|.l└ｸ_;厂 /
.|::::「|:::| l| |Lｎ:::r┘|.l _lﾆユ、 ./
.￣└r''"´］_ l| | ｒﾞ=ﾞ┐ |└ァ::/ / /
､ヽ、 ,ゞ´_::::| l| |「二:::7 .|.l └′/ / ／
. ＼＼｀´ |:::|. l| l 〈::/ ､ ! '／
＼￣ l ,>ｨ''ヾト:r:‐､_
. , / ,.-､／ /::＼ `‐'^ヾ;<´
/ { ゝｲ /.:::::....｀丶､._＿戈‐ イヤッホ――――――イ！！！！
! ＿ | ::| |::::::::::::::::::::::::::::::;ｲ:l こんなに嬉しいことは初めてだ！！！！
／ ｀ヾl、 ｌ:::（＼____:::::::／ ｌ::|
. { ,ﾑ＼＼:`‐-‐':／ /:/
ヽ;:-ィ'´,.､ ｀㊦､､￣´ ／='ｨ⌒i
! {. ヾ;| l ＼ ｀ヾ＝'´;: -‐'^'''゛
', '､ ＼＼＿,,> ﾉ::／ } !
ヽ,＼ ヾ;､.＿_,／∠_ ノ/
丶丶、ヽ;:::::::;:ｨ´ ﾞ, ／
`'‐-<.___ノ
322 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:02:27 ID:3nLIQOPB
>>318
そら驚くよね…>>278の決断がうまく転んだことに
323 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:03:43 ID:iZzpJZYu
, -──- ､
／ , -‐､ , ‐ ､ ヽ
/ /,-‐''´∨~~｀ヽ ヽ
/ _,.l ・ ,! ・ /‐､ ヽ
l / ニ､｀ｰ‐‐'◯ｰ‐' 二ヽ | 義貞には望み通りの恩賞を与えると申し伝えてくれ。
l l-─ l ‐､-l! そしてそこの使者、君にも勲功の賞を与えよう。
l l ヾ''ｰ‐ ､__ |＿ _,,...ｨ'´ l
ヽヽ ヽ ）／ /
ヽヽ ｀''ｰ── ' /
ヽ＿＿＿＿＿＿, -‐''''⌒ヽ
／ ￣､ﾌｰ─‐＠─‐ヽ（ ）ノ
| ヽヽ~￣￣￣|￣￣ヽ
ヽ （ ） | ヽ
|｀ｰ┬'l￣ヽ＿＿＿|＿＿＿ヽ
| ヽ､｀ｰ---- '´／ |
＊ + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 ＊ 。
+ 。 | | マジですか！？
＊ + / / イヤッッホォォォオオォオウ！
∧＿∧ / /
（´∀｀ / / + 。 + 。 ＊ 。
,- ｆ
/ ｭﾍ | ＊ + 。 + 。 +
〈＿｝ ） |
/ ! + 。 + + ＊
./ ,ﾍ |
ｶﾞﾀﾝ ||| j / | | |||
――――――――――――
後醍醐天皇は嬉しさのあまりその使者にも勲功の賞を与えた。
324 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:05:09 ID:iZzpJZYu
それを聞いた赤松一族は・・・
/::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::ﾘ |::::::::::::::::::::::::::::::::|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄﾁ|＝=､:::::::::::ﾚ=＝ｭ|::::::::::::::::::::::::::::::::|
ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::「;;;;;;;;;;;;;}|_ﾄ､::::|;;;;;;;;;;;;;;|:::::::::::::::::::::::::::::::|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::N.;;;;;;;;;;ノ l::|ヽ:::ﾄ;;;;;;;;;;ﾉ::::|:::::::::::::,ﾍ:::|:::::|
ｲ::::::::::::::: ﾉ|:::::::::::::::::| ￣ |::| ヽ| ￣ ﾚｲ|:::|:::ﾄ､:| |::| |::::| ・・・帝は使者にも
|:::::::::::::::ｲ |:::::::::|::::ﾄ| |:::| | |::||::| |::| |::| |::::| 勲功の賞を与えたらしい・・・
|:::::::::::/ |:::::/ |:::| ヽ:|_- ﾄ､|| || ﾚ |::| jノ
.|::::::::::| |::::| |::::ゝ r ,__＿ ､ / ﾘ || |::|
|::::::::l |::::|_,.|::::| ヽ `ー ＝=' / 卞- ＿jﾉ
ﾉ::::ﾉ -‐ ￣∨／|:::| ﾄ､ ￣￣ ｲ ＼ `ｰ- __
￣ﾚ'´ ／ |::| 〈 |＼ ／ | 〉 ＼ ￣
/ ヽ:| | ＼__｀ -- ´__／ | ヽ
| | | o 不 o | | |
|／ ＼|
＿＿＿＿ ／＼
／ r‐､ / , l ヽ
／ .//ヽ // l. l l｀ヽ、
／ .// l l l / l l l i
/ ∧ ', lli l/ l ', l l
l / /-､i__',lll/_,./l l l
l / / l l l 使者ごときの何の勲功があるのよ。
:. . . . . . l l ./ / l ', l あれじゃあただの恩賞のばら撒きじゃない。
. : : : : : : :. l l ///-===､ ;ｨ==-l l
. : : : : . . l l //ヾtｯ-､ ヽ '＿＿,,.l l
: : : : l l //lﾍﾞ ￣ ヽ＿/ゞ'-' ヽ,l l
: : : l ////l l ヽ、＿ ノ￣ヽ、＿,ノ/l ヽ
: : ,-／ﾊ,.l /// l l ll < _,. / l i ヽ
Qﾆﾆ/ / / i /ｲ l l l lヽ、 ヽ===‐ / l l l ヽ
/ /r' l l l-'"l l l l'"|＼ ￣ ／ i l l l. ヽ
〈 ll l l ', l l. l l ヽ ＼＿_,／ l/ l l l l. ヽ
ヽ ll l l. ', l l l l/ヽi / / .l l l l ヽ
325 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:06:46 ID:iZzpJZYu
,,､､_ ,ィ‐-─＝ ､
,r '´ ｀` ＼
/ , ＼
/// / , / /! `,､ヽ ヽ
, イ // // //l_,ｲ_j ,!,ｲﾄ､l ヽ!
／／l/N ,ｲ/ //ｨl/,､rt|ヽ/ l/N !j ,j
／／ V´｀Y ｲ/ ｨ'´〈じj ｲIj |/ / / まあいいじゃないですか。
,彳/ ／ ヽ(ｶVY ゝ-‐'ﾞ ゝ, ,ﾚNl/ 帝はきっと我々にも気前よく
/ // ／ゝr ' ' ´ ﾉ/'´ 恩賞をくださりますよ。
/／// ,イ / l ! -‐ ,ｲ'´
/,ィｲ^7^i/火､ 丶、 ,ｲ｀ヽ
,ｨﾆ二ヽ´￣二ﾌ´N/ `''ｰ-､｀二ﾆ´/ | l
.,ｨﾚ'´￣ ヽ､￣ ヽ'´ ｀ ｲ√ l ,!
/ ,rhellsing､＼ `ﾄ､_ jメ ､,,!/
〉/;:;:;:;:/ / ＼r=＝‐､ ｀ゝィ ｀ヽ
//─戈─ / ,ﾚ;:;:;:;:l i l/､ ,ィ´ b _,＼
/ ヽ /;:;:;／ ﾘΛ￣i:;/ `,ヽ ﾄ､__,ィ´￣｀i
､;."｀;: .:..――――
;":::::::::::::::::ヾ::::::::::: ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::: ;―i ・・・・・・果たしてそうかな、則祐？
::::::::::::::::r^i::::::i^i_:::: / l
::::::iヽ○i l○〉:〉ヽ::::/ ..:::|
:::::rヽ∨ i_/ /／;ｲ .::::::::|
:::::::＼iJesus /／:::i .::::::::::|
::::::::::::> † :〈::::::: | .::::::::::|
:::::::::/＞―＜i ::: |.....::::::::::|
:::::::/:::::::::::::::/:::::::::::| .:::::::::::|
326 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:08:09 ID:iZzpJZYu
_ ,,,...,,,__,/ _._
,;-'" ((`'"_=-
,;' ∠ ￣`~ヽ､
/ ∠ '"￣~_`_＼
/ / ／／ ／/, ヽ､ヽヾ
／ /／/ / ／ﾅﾒ/, ヾ､ヽ ヾヾ
／／／ .r^`{|l /ｧ-;-, {l | }_}_ ヾ、 〉
／／ ／ .ヽ`| | .|.ヾ;ﾉ , l l/-､ﾘl| } l/ ・・・・・・父上。
／/／／ y^ ヽ{ ~￣ ､ヾｼ/,l/}/
'／/／,‐'.-. ,,ヽ、 ' /~' '
〉~; : ; : ; :~;`‐. ..,,_~ ／
／: ; ヾ :ヾｰ;-:-;-:‐; :~`ゝ
､-≦_ー‐ -=ﾆ`ー､ヾ,ヽヽﾄ､ヾﾖヽ'i Y,r‐'‐ｲ
〉三_‐_´＿ `ミ､_ヽ`ミﾄ､ﾄ_ﾐ;;W_ヽi ﾘ∠'-三!,
彡ﾗ'_´-_‐' -‐三ミｰ_-ミﾐr' `"┴ミﾐﾐ≦
〃彡-_ ,-__ヽ≡_－ヾミ{_ ﾄ＼､!
ﾑ,∠／-,-',,.-, |彡_／~~≡＿ |ﾊ!ヾ'
}三三{ ／) ﾄ'､'､ `ｰ‐-'_､ , ! 武功を立てたのは我らだけではないぞ・・・
. f三三ﾑ !r'( ヽヽ､ ､ r-､ミヾi|!|,-| 楠木正成に新田義貞、名和長年・・・
f三シ´ } y'/ ＼｀ヽ,ヾ|!､ !ヽﾐﾘｿ|Z! そして足利高氏もいる・・・
ﾉ彡ﾞ ヽｯ';:;;:､ ＼ ｀ヾ≧ｷ};=＝iﾘ 果たしてそれら全てに望み通りの恩賞を
:ﾞ /;:;:;;〃_,,､_ ｀ヽ{_ノ'-' ! 与えたらどうなるというのだ・・・？
ヽ, i /;:;:;=､´,=ﾄ､ﾞ_ ,.-､. i
ヽヽ,i' i',彡;:;, ﾞﾄy_`,ｰ-..､ ﾄ､,.＿ 〉
ヽヽ, ＼ﾚ: .:, ｀'ヽ'､'w,_ ｀ヽ､〉"
､ ヽヽ, ｀に;;::; ､ ｀ヽ_~)'r'´
ヽ ヽヽ ヾrシ ヾ_-ｧ‐'
ヽ ヽヽ ヾfｼﾉ, , 〃/
ヽ ヽ＼_,..-ヾｶｿﾉｿｼﾉ｀ヽ､
ヽ､_ソ／）､ ｀＼´ ｀ヽ
ヽミ_-' / ﾉ＼ ＼ |
ヽ ￣ ´ ＼ ＼.
327 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:09:54 ID:iZzpJZYu
_ ,,,...,,,__,/ _._
,;-'" ((`'"_=-
,;' ∠ ￣`~ヽ､
/ ∠ '"￣~_`_＼
/ / ／／ ／/, ヽ､ヽヾ
／ /／/ / ／ﾅﾒ/, ヾ､ヽ ヾヾ
／／／ .r^`{|l /ｧ-;-, {l | }_}_ ヾ、 〉 ・・・しかし、我々には大塔宮様の後ろ盾もあります。
／／ ／ .ヽ`| | .|.ヾ;ﾉ , l l/-､ﾘl| } l/ 父上は心配しすぎですよ・・・
／/／／ y^ ヽ{ ~￣ ､ヾｼ/,l/}/
'／/／,‐'.-. ,,ヽ、 ' /~' '
〉~; : ; : ; :~;`‐. ..,,_~ ／
／: ; ヾ :ヾｰ;-:-;-:‐; :~`ゝ
､;."｀;: .:..――――
;":::::::::::::::::ヾ::::::::::: ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::: ;―i ・・・・・・だといいがな。
::::::::::::::::r^i::::::i^i_:::: / l
::::::iヽ○i l○〉:〉ヽ::::/ ..:::|
:::::rヽ∨ i_/ /／;ｲ .::::::::|
:::::::＼iJesus /／:::i .::::::::::|
::::::::::::> † :〈::::::: | .::::::::::|
:::::::::/＞―＜i ::: |.....::::::::::|
:::::::/:::::::::::::::/:::::::::::| .:::::::::::|
328 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:11:32 ID:3nLIQOPB
後醍醐さんの浮かれっぷりは心配よね。
って阿野さんからの妨害フラグが…
329 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:11:46 ID:iZzpJZYu
一方、六波羅探題を滅ぼし京を制圧したやる夫は洛中の警護に当たっていたが・・・
."⌒ヽ.
ヽ ,'
ﾞ､;´ ﾌｺﾞｺﾞ……
_（_｀Y´ ）
／ |r┬｀| ＼
／ `ー'´ ＼ ､´｀ヽ
／ ヽ ⊂´rｨ_;ヽ､
| ､＿＿/;;: ｀ ｀⌒￣￣｀ >
「｀ｨ､- -‐ｬ,--─´⌒ ￣｀,.￣ ,ｲ , -─ ´
､'ゝ_ /,_＿＿_｀＿ ゝ､ ヽ´
X／ ￣｀ヽ ヽ
| ､
| ヽ
|,´ ｀ ´ ｀ヽ
/ ヽ
/ .,＿──‐-､ ヽ
′ ／ ､ ヽ
, ′ ヽ' ヽ,´ ヽ ,-､
,ｲ ／ ヽ ゝ- ´｀'"ゝ
l､｀￣ ,' l ｀j ﾗ
ヽ ｉ ｀､_ ,＿ _.,~ﾉ
ゝ- ‐ ^─´
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 兄上、兄上・・・
／ u （＝） （＝） ＼ 我々の出番がやって来ましたよ、起きてください。
| __´___ |
＼ `ー'´ ／
足利直義
長らく出番がなかったせいか思いっきり寝ていた。
330 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:12:39 ID:Mh6WljZY
だらしねぇ寝姿だｗ
331 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:13:05 ID:iZzpJZYu
＜兄上・・・兄上！
."⌒ヽ.
ヽ ,'
ﾞ､;´ んん・・・ただよし・・・
_（_｀Y´ ） どうせきょうも、やるおのでばんは・・・ﾑﾆｬﾑﾆｬ
／ |r┬｀| ＼ ねえんだ・・・ｸﾞｺﾞｺﾞｫ・・・お・・・
／ `ー'´ ＼ ､´｀ヽ
／ ヽ ⊂´rｨ_;ヽ､
| ､＿＿/;;: ｀ ｀⌒￣￣｀ >
「｀ｨ､- -‐ｬ,--─´⌒ ￣｀,.￣ ,ｲ , -─ ´
､'ゝ_ /,_＿＿_｀＿ ゝ､ ヽ´
X／ ￣｀ヽ ヽ
| ､
| ヽ
|,´ ｀ ´ ｀ヽ
/ ヽ
/ .,＿──‐-､ ヽ
′ ／ ､ ヽ
, ′ ヽ' ヽ,´ ヽ ,-､
,ｲ ／ ヽ ゝ- ´｀'"ゝ
l､｀￣ ,' l ｀j ﾗ
ヽ ｉ ｀､_ ,＿ _.,~ﾉ
ゝ- ‐ ^─´
332 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:14:10 ID:MEf52o2p
メタなナレーション自重ｗｗ
つかキン肉マンの休載直後のロビンマスクみたいだｗ
333 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:14:18 ID:iZzpJZYu
,.-‐ ､ ／￣￣＼
/ ＼ ／ ノ" ＼ ＼
/ `ﾍ､_ | （○）（○） |
. / ﾄ、 ` | （＿人＿） | 起きろよ、やる夫様！！
/ i ＼ | {i j}, }
/ | ゝ, ゝ ｀'⌒´ ト-― ､
./ { ／ " ,ノ ＼
r ､,.-､,/'ヽ _ｊ／ ｒ ヽ、
,. -､ r‐f⌒i:| |:} 〉,.ﾍ ） ／ ソ ,ﾉ''"Y~ ﾄ-､
/ ､ く, `! {::', i:{. /（ y'´ ／ , -ィ￣Lノ( _/、 }
{ i ／ vﾉ`tﾉ ｰ' :`´ ´ ＼ ／ `ー"~ t.___ (,,人_
ﾉ j ／ ; ＼ ／ r ― ､ `ｰ-'ｰt_,i
{;;;; { ／ ,,,／⌒"∪＼,,, ヾ､, イ |r -.,i ,. ヘ,
`ｰi ヽ ／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼`丶､,r ､ ﾊ`＿ﾉ ／ｨ i
／⌒ヽ､ ,. ヽ / （ ○ liii||||iil ○ ） ＼､ ): ｿ `"./ ,.ﾉ-､ グギャァァァァ！！！！
i i ', ＼| ヽ_ _彡 ヾ _ _ノ ; | /,.ﾉ ー - { く` /v ,〉
.|: ゝ | ; ''"⌒'（ i ）'⌒"' ∪ r-‐" ､＿ _ `ｰ ',ﾉ ,ﾊ
－⌒ ＼´￣｀）ｰ '､ ∪ ｀┬─'＾ー┬' .r､.ヽ `, （く.Y´ 〉
ヽ ー´ ー ´＿_ 人 |!il|!|!l!l!il|!| ／,.ﾉ, ,`ｰ' ／
334 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:15:17 ID:3nLIQOPB
メタ展開ｗｗ
335 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:15:50 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼ いってぇーーー！！なにすんだお！！！
／ （__人__） ＼ ・・・って右馬介！？
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__） 出番がないからって油断しすぎだろ
| ｀ ⌒´ﾉ. 常識的に考えて。
. | }.
. ヽ }.
ヽ ノ
/ く
| |
| .|
336 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:17:19 ID:iZzpJZYu
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ お、お前がここにいるってことは・・・
／ （●） （●） ＼ 千寿王は・・・登子はどうしたんだおか・・・！？
| （__人__） u. |
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
／￣￣＼
／ ヽ_ ＼
| （⌒ ）（⌒） 安心してくれ。
. | （__人__） 俺はその登子様の命令でここに来たんだ。
| ｀ ⌒´ﾉ 二人とも無事だ、元気すぎるほどだろ。
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
_,,,,ノ|､￣／/／/ ＼、
_,,..r''''"/ | ＼`'／ / | ￣`''ｰ-､
/ / | ／＼ / ／ / ヽ
ﾉ | ＞ |／）::::/＼/ ＼ ノ ／}
{ | { | ,r":::ヽ / / / // ハ
337 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:18:56 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼ ほ、本当だおか・・・！？
／ し （●） （●） ＼
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
＿＿＿_
／ ＼
/ ヽ
lノ ヽ､_ l 俺が嘘なんかつくはずないだろ。
( ⌒) ( ⌒ ) l 本当だよ。
( ＿ 人 ＿_ ) l
( ` ⌒ ´ !
ヽ l
{ l
ヽ l
338 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:19:59 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ ・・・・・・そうか・・・二人とも無事だったのかお・・・
／ /⌒) ⌒ﾟo ＼ よかったお・・・うぅ・・・
| / /（__人__） |
＼/ / ｀ ⌒´ ／
339 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:20:54 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／ ＼
ｏ ○ o´ _ノ ヽ､_ `ｏ ○ o 竹若が殺されてしまってから・・・
.。ﾟ ／ oﾟ/⌒) (（＜）)ﾟo＼ ﾟ 。 やる夫はすごい心配だったんだお・・・
| 0 / /（__人__）' 0 | よかったお・・・本当に・・・うぅ・・・
＼ / / `― ' ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） えっ・・・竹若様が・・・！！
. | U （__人__）
| |r┬-|
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
340 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:22:07 ID:iZzpJZYu
／￣￣￣ ＼
／ ノ ヽ ＼ ・・・右馬介が来る数日前に
／ （ー） （ー） ＼ 竹若が駿河で殺害されたと
| __´ _ | 報せがあったんですよ・・・
＼ ￣ ／
／ ￣￣＼
／ ノ ヽ
|:::::: （● ） そうだったのか・・・
. |::::::::::: （__人） 俺が竹若様も助けていれば・・・
|:::::::::::::: ⌒ﾉ
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: }
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
|:::::::::::::: |
|:::::::::::::::| |
341 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:23:50 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼ いや、右馬介が気にすることないお・・・
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 右馬介は千寿王と登子を助けただけも十分だお。
| （ （ |
＼ `ー' ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） やる夫様・・・
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ.
. | }.
. ヽ }.
ヽ ノ
/ く
| |
| .|
342 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:25:02 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
+ .／ ＼ ／＼ ｷﾘｯ
／ （●） （●）＼ いつまでもメソメソ泣いてちゃ駄目だお！
／ ⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒ ＼ さあ右馬介、今の関東の情勢を話すんだお！
| ｀-=ﾆ=- |
＼ `ー'´ ／ +
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜
. |::::::::::: ｜ （この御方も成長したな・・・）
|:::::::::::::: ｜
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: }
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
343 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:26:45 ID:iZzpJZYu
,, -‐ ､
/' ヽ
／￣￣＼ ./ i よし、驚かないでくれよ！
／ ._ノ ヽ､＼ / ...........i 鎌倉は我ら倒幕軍によって既に制圧された！
| （●）（●） | / ..:::::::::::::::| 北条高時他、北条一族も東勝寺で自害。
| （__人__） | / ..::::::::::::::::::l つまり鎌倉幕府はもう滅亡した！
.| ｀ ⌒´ .} ./ ..::::::::::::::::::::!
| }/ .::::::::::::::::::::/
ヽ ./ .:::::::::::::::::::/
.ヽ . .／ .:::::::::::::::::::/
,. ‐'"´ `'‐,r''"~ .:::::::::::::::::／
..:.／,. -‐‐- ､ l′ ..:::::::::::::／|
:,' ／ !.:::::::／:i..:..l
r ､ / !::::::::::: i..:..i
l .......`:i i !:::::::::: ﾞ､:.i
! ::::::::::/ i i:::::::::: ヽ:i
.! ::::::::/ i .....i::::::::::: ヽ
.ヽ ::::::| `､ `､ .....::::::::::::l:::::::::::: `,
/ ＼:::l. `､ ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: /'''ー─----､
`ヽ `､ .::::＼:::::::::::::::|::::::::: /,, ,. ‐;''
＿＿＿
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ￣） （＿）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
＼ ｡≧ 三 ＝=-
-ｧ, ≧=- 。
ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
344 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:27:38 ID:3nLIQOPB
竹若は不運だったよな…
345 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:28:07 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼ マ、マママジかお！！？？
／ （__人__） ＼ 幕府が滅亡！？
| ヽ |!!il|!|!l| / | 一体、誰がやったんだお！？
＼ |ｪｪｪｪ| ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） （まあ、流石に驚くなという方に無理があったか・・・）
. | （__人__） ・・・・・・それが新田義貞だ。
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ }
. ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
ヽ＿＿ﾉ
346 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:29:41 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／ ＼
／_ノ ヽ､_ ＼ ハァァァァ・・・！！！！
／（●）三（●）) .＼ 新田ァァァ・・・・・・！？
| （__人__） |
＼ ヽ|r┬-| / ／
／ ｀ー'´ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒) ずいぶん不満みたいだけど
. | u （__人__) 事実なんだよな・・・これが・・・
| |r┬|}
| | | |}
. ヽ ｀ﾆ}
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
347 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:30:58 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／::::::::: u＼
／ﾉ└ ＼,三_ノ＼ ,∩__ あったりまえだお！！
／:::::⌒（ ●）三（●）＼ fつuu あいつ何かとやる夫に絡んでくるから
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ | | | ムカつくんだお！！
＼::::::::: ｀ ⌒´ ,／_ | |
ヽ i 丿
/(⌒) /￣￣´
/ ／ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿,ﾉ ⌒ ＼ だから格下の負け犬風情なんて相手にしちゃダメですよ、兄上。
. ／ （一） （ー） ＼ 荒らしはスルー推奨で行きましょうよ。
. | ´ ij |
＼ ⊂つ ／
／ ＼
348 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:31:06 ID:Mh6WljZY
めっちゃ不満そうｗ
349 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:32:11 ID:MEf52o2p
出来る夫がいいこといったｗ
350 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:32:37 ID:iZzpJZYu
.＿＿＿_
；／ ノ（ ＼；
；／ _ノ 三ヽ､_ ＼； でもあいつこれでまた調子に乗って
；／ノ（（ ｡ ）三（ ﾟ ）∪＼； また何かとやる夫に絡んでくるに決まってるお！！
；.| ⌒ （__人__） ノ（ |.； これで帝があいつを出世させたら
..；＼ u. . |++++| ⌒ ／； また面倒くさいことになるお・・・あぁ、マジうぜえわ。
／￣￣＼
／ _⌒ ＼
| （●）（ー） ・・・それがそうでもないんだな。
| ⌒（_,,人__） ﾎｼﾞﾎｼﾞ
| ∩ノ |;;;| }
| ／＿ノ"' }
/ヽ/ / }
( ヽ /＿ ノ
7.ヽ＿_/ ＼
351 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:34:08 ID:iZzpJZYu
＿__ ━┓
／ ―＼ ┏┛
／ノ (●)＼ ・ ・・・・・・どういうことだお？
. ｜ (●) ⌒）＼
. ｜ （__ノ￣ |
＼ /
＼ _ノ
/´ ｀＼
| |
| |
／￣￣＼
_ノ ヽ、 ＼ ,.:┐ 実は俺たち関東に残った足利軍も
.（ ●）（ ●） ..| ／ ｜ 千寿王様を奉じて、鎌倉攻めに参加したんだ。
（__人__） .|./ / その時、一門の桃井直常様の案で
i⌒ ´ .r－､ |/ ／ 千寿王様が名ばかりだが
{ ヽ, ',. .,/ :/', 鎌倉攻めの総大将になったんだよ。
.ヽ .| l_/_, -‐､',
.ヽ . | / , -－'i|
/ { V , -－ﾍ
| ヽ Ｌ| r= |
352 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:36:02 ID:iZzpJZYu
(ヽ三/) ））
( i)))
／￣￣＼ ＼
／ _ノ ＼ ）
| （ ＞）（＜） それで千寿王様の名前を使って、関東の武士に挙兵を呼びかけたら
. | ///（__人__） これまで新田じゃ大して集まらなかった 関東の兵が集まるわ集まるわで
| ｀ ⌒´ﾉ 義貞の面目丸潰れなわけよ！ あの時の義貞の顔は傑作だったろ。
. | } やっぱ新田じゃ足利のブランドには勝てないだろって！
. ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !ｌ ノ ﾉ |
⊂ｃノ´| ｜
． … ．
：＿＿＿_：
：／_ノ ー､＼： そ、そうだったおか・・・
：／（ ●） （●）｡ ＼： いやあ、よくやってくれたお右馬介。
：／:::::: r（__人__） ､ :::::＼： やる夫もその時の義貞の顔見てみたかったお・・・プププ
：| { l／⌒ヽ |：
：＼ ／ ／ ／：
,＿＿＿
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ やっぱり格下はいくら頑張ろうが格下なんですよ。
／ （●） （●） ヽ 今回ばかりは義貞に同情してやりますよ。
| ､__',_, |
＼ ,／
353 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:36:51 ID:MEf52o2p
酷いこと言ってるが、鎌倉スレのオプーナさんがあれだったから今こうなってるわけで。
まさに「親の因果が子に報い」だなーｗ
354 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:38:11 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ ・・・ってことは今、千寿王は鎌倉にいるってことだおか？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） ああ、登子様も一緒だ。
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ.
. | }.
. ヽ }.
ヽ ノ
/ く
| |
| .|
355 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:39:56 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ そうかお・・・・・・・・・・・・
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_ ヽ v /
／⌒ ⌒＼ -（ｍ）-
／／・＼ .／・＼＼ ≡
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| `ー'´ |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
356 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:41:08 ID:iZzpJZYu
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ （ここは鎌倉を足利家が治めるチャンスかもしれないお！）
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿_
／＼ ／＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ ・・・細川和氏を呼ぶお！！
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
357 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:41:30 ID:Mh6WljZY
悪い顔してやがる
358 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:42:14 ID:3nLIQOPB
ﾓﾓｰｲは大殊勲よね
>>355
絶対不倫フラグだと思ったのにｗ
359 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:42:21 ID:iZzpJZYu
やる夫は足利一門の一人・細川和氏を呼び出し事情を説明した。
＿＿＿_
／＼ ／＼
／（ ●） （●）＼ ・・・・・・というわけなんだお！
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
,.ィ ､vイ,.ｨ,.ィ,. ､
／/ ｨ,.ｨ,.ｲﾊ/::::/:::::::'´‐-､ﾉl ､
ﾄ /::::;':::/::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/ｿﾘヽ､
､ i､ .l::',.!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
l:', l::', l:::';::::::::';:::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::ﾉ::ﾉ:::::::::
. ';:ヽ';:::',ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::i:ノ:::::::::::::::ノ::ノ:::ﾉ::::::
､ ヽ::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::ノ::::::::::::::::::::::
ヾ::､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;､‐-､:::::::::::ヽ:／;;;;＼:::::
ヽト‐::::::::::::::::::::::::::::::::;.::/､rスv '､:ハ／;;;／::::::::::;. なるほど・・・千寿王様が鎌倉に・・・
￣彡三:::::::::::::::::/N/ ヾ_::ﾘ /／;;;／‐-､::::ノィi:::
￣フー┬-----､"へ､;;;;:,,､ ,.ｨ;;;;／ｨｵ‐- .';::ﾄi !／､_,.
ヽｆ ､ ､_＿__ノﾄ:', '弋ﾂヽiヽ/､'-｀="^ ';!ﾉノ:::::::::ヽ
ヽ::::i､‐ ¨￣ 'ヽ'., ｀¨ ´/ｌ ! j ﾄ､/!:::::::::::::i
:::〈 ヽ-、 ＼.', ! l _, l l:::::::::::/＿
／ i／＿_＼＿＿＿＿l ',. ヽ7ノ / i l::::::::::l‐‐､）
|／r────---- .l ヽ ヽ..= '" / l /￣￣￣/
ヽ i---─ l ヽ 丶ニく / / ○ i
／ !＿＿__／／ _,,.. l l. ＼ ,ｲ __,,.. -'ノ ,....､ ＞､
／ ＞''" .ｌ ! ニ ￣ / / ,.-､ / ヽ｀iﾞト､＼
細川和氏
360 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:43:55 ID:iZzpJZYu
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼ そこで和氏ら細川一族には鎌倉に下向して
/::⌒（_人＿）⌒::::: | 千寿王の補佐に付いてもらいたいんだお。
| ー .| 桃井直常も鎌倉にいるから一緒に協力するお。
＼ ／
rY彡彡＜彡ﾉ ﾉﾘ ﾘ彳!ヽヽゝ' ＞ ノィ
ヽ-彡｀‐, ､｀ くノノﾊ ﾘ ﾘゝ'∠ヽ l ヽ
ヽ- 斤i ィ'F_ﾃ､ヽ､_ｸ_ィ_ケゝl jﾊll!ヽ!
Yl ﾄ|ﾊ ヽ- ',ィ |ヽ､ー´ !ﾘ {ﾉ 分かりました。
ﾄヽヽ.ﾍ | 彡' ; | 三 |jノヽ_ , 頼春と顕氏も連れて行きましょう。
ﾄ ミ ﾍ ヽゝ-､ !,ｰ'j － | | (_,´ 千寿王様のことはお任せください。
ヽヽレ'´ } _, _==_‐ｨ l ! ト
_ .. -┬--,_ _ ノ´｀´ﾄ､_ ノ、 ´二_-, / | ﾘ
ィﾆ / / ヽ、ヽ ､ｰ_ rィ1 l＼ 彡 / ! |_´
彡/r ｰノ、 ヽ- ' | { ヽ ヽ、_ ィ ! |ﾊ
// ヽ ヽ li, ィ｀ヽ､, _ヽ 三三 l jハ、
361 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:45:27 ID:iZzpJZYu
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ よろしく頼んだお。
／ ⌒ ⌒ ＼ ・・・・・・あ、あと・・・
| /// （__人__） /// |
. (⌒) (⌒)
./ i＼ ／i ヽ
,.ィ ､vイ,.ｨ,.ィ,. ､
／/ ｨ,.ｨ,.ｲﾊ/::::/:::::::'´‐-､ﾉl ､
ﾄ /::::;':::/::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/ｿﾘヽ､
､ i､ .l::',.!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
l:', l::', l:::';::::::::';:::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::ﾉ::ﾉ:::::::::
. ';:ヽ';:::',ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::i:ノ:::::::::::::::ノ::ノ:::ﾉ::::::
､ ヽ::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::ノ::::::::::::::::::::::
ヾ::､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;､‐-､:::::::::::ヽ:／;;;;＼:::::
ヽト‐::::::::::::::::::::::::::::::::;.::/､rスv '､:ハ／;;;／::::::::::;. ・・・・・・はい？
￣彡三:::::::::::::::::/N/ ヾ_::ﾘ /／;;;／‐-､::::ノィi:::
￣フー┬-----､"へ､;;;;:,,､ ,.ｨ;;;;／ｨｵ‐- .';::ﾄi !／､_,.
ヽｆ ､ ､_＿__ノﾄ:', '弋ﾂヽiヽ/､'-｀="^ ';!ﾉノ:::::::::ヽ
ヽ::::i､‐ ¨￣ 'ヽ'., ｀¨ ´/ｌ ! j ﾄ､/!:::::::::::::i
:::〈 ヽ-、 ＼.', ! l _, l l:::::::::::/＿
／ i／＿_＼＿＿＿＿l ',. ヽ7ノ / i l::::::::::l‐‐､）
|／r────---- .l ヽ ヽ..= '" / l /￣￣￣/
ヽ i---─ l ヽ 丶ニく / / ○ i
／ !＿＿__／／ _,,.. l l. ＼ ,ｲ __,,.. -'ノ ,....､ ＞､
／ ＞''" .ｌ ! ニ ￣ / / ,.-､ / ヽ｀iﾞト､＼
362 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:47:14 ID:iZzpJZYu
::::::... ..丶
:::::::.... ...＼
:::.' ──-.. ＼ 別に戦になっても構わねえから、
:::::::... ⌒__丶 ＼ 新田義貞の勢力を鎌倉から排除するお。
:::::::::.... .'::. ）.ヽ .ヽ 奴らは元々大したことはねえお。
:::::::::::.... __ ..丿 ヽ とにかく義貞を千寿王に従わせるんだお・・・
:::::::::::... ヽ .ヽ
:::::.._ ﾉ ヽ.___＿丿 .丶
::::::::::::::.... ..::ﾉ .）
:::::::::::.. ../ .ﾉ
:::::::::.⌒ " ..ﾉ
:::::::::::::::::.... ....::::::../
:::::::::::::::::::::.. ......::::.／
. i( /( /'" { /(,ｒ(,ﾉ ｒ'／ﾉィ
__-=､V `''" ヽ' ノ '"ノｒ' "
. ___＞￣,ｒ'',ｒ7７ヽ ﾞヽ､ヽﾉ ノﾉ ﾉ,ｒヽﾉ
'"---.､''" // / ﾉ `､ ヽ,ｒ'~,,ｒ､,ｒ' `''" ﾉ
ヽｰ' // / ./ヽ ヽ ', ",ｒ"ﾉノヽ,r' `''
. `=// / / ﾉ ﾊ,ｒ'' ﾉ,ｒ' ,ノ,,-.､'''"
// / / /ヾ､ﾉノ" _,ｒ''"ﾉィヘ ヽ､
ノノノ ノ /ﾉﾉ'▽▽▽▽▽▽>､＼`丶､
ﾉﾌﾌ フ -ｖ'ノｰ､ ＼ ￣￣ｊﾉ_／_ ,rﾍﾊヽ､
ｒ' /ｷ ﾆ=ｒ｡､コ川「__,ｒｒ｡fヽｷﾘﾍヽ. なるほど・・・そちらもお任せあれ！！
{しししｒ7 /ヾ `'亠ナ/ｌ :ヽ"-`-ﾞ'' ')ﾉ/
`i l ヽ '"/ ｌ : ヽ ,r'ﾐ(_,,
ヽ l ヽ ヽ.ﾄ ｲ.／ /`１ ﾞ丶､
', ヽ ﾞヽ ___ `-"__,,ィ / ﾄ.､ ヽ
ｒ１ ヽ } !--￣-_ﾌﾞ / l }ヽ `､
l Ｌ ｌ /＼ `ﾆﾆﾆ..ィ ／ l ,' ﾊ ヽ
,ｒ ''' ￣￣7,...､ `'z､こｰ_ﾉ7 :＼ し ／: l' i ｌ ｌ
,r''" / `ヽ､ ヽ /ｌ : :'---'" : ,ｒ" ﾉｌ l
. ,ｒ' / ヽ `ﾋヘ} : :′ ,,ｒ'" / ,ｒ' l
363 ：名無しのやる夫さん ：09/06/21 01:48:38 ID:3nLIQOPB
黒い、黒いよｗ
364 ：1 ◆XR6x1ddXyM ：09/06/21 01:49:12 ID:iZzpJZYu
こうして細川和氏は弟・頼春と従兄弟の顕氏と共に、
やる夫の命により千寿王を補佐するために鎌倉へ下向した。
ﾉ!
,.-､_ / |
_,.-'´ ｀ヽ、 _／ / ＿＿__
／ ＼_／ / ／ ｀'ｰ､
/"'i／ _,.-'´ ／-, Y ／ ,.-'"ヽ、
/ / ／ ,ｲ し'´ ﾉー-‐'´ r‐'⌒ヽ ＿l_
/ ,_ ＼ r‐‐-、 ／ ／人ヽ-‐'ﾉ ＿ ＿ﾉ Y´ ｀!
(_ノ ＼ ',!l⌒) ! ／ ／ __,.-‐''ー'´,.-'´ミミミニヽ､ ヽ＿_,ノ
ヽ ! ﾄﾆイ / ,／!￣ __,.／(ﾐﾐミﾍ ヽ＿ミ三彡
（｀ヽ‐'ノ ／ /,'ﾄ､ヽ＿,.-'7ｒ､ヽ ヽﾐミ ﾐミ､ ﾐミく 新田義貞さえ排除すれば、
｀''"´ ヽ / ///,ｲ' ∨ b:| | ヽﾐﾐヽヽ ﾐミ三≡- 鎌倉も実質足利家が支配できるわけだ・・・
ﾚ ,ｲ ｌ;/ﾘﾉ ｒ'ノ ﾘヽリヽ ヽ ﾐミ≡=
／ ／_,ﾆ| ´ | 彡 ﾘ |ヽﾐ 川￣´
,／＿,. -'´ | _,...､ | 彡 ヽ´ヽ川
.／⌒~ ﾞーｒ',,.._,. // 〃彡 ヽ ＼
｀'こィ ／/ 〃 彡 ﾐ ヽ 入
し,.'´'´| 〃 彡 ﾐ ／ -ﾆ;_
r`"⌒`ｰ＝v ‐-､
1:::::..................... }
|:::::::::::::::::::::::＿__::ﾘ,
ｒ| ::::::::::::::( )|'爪|::ｊﾘ
／``＝====＝_‐ラ(6,′
,>‐'つ__... =-〒ｒｔッﾃ|h′ ・・・ということは義貞と戦うのか？兄貴。
／.ノ (:{,|| i ｉ ｌﾞ｀~.ｊl|ﾘ
! }／ﾞヽl.l ', ヾﾂ |ｌ!|) ＿
｛ (´／ヽ.):ヽ ｒ＝- l/ｌ:}/,ｒ=,ヽ.._
ヽ( ｲ- ）￣ｌ|､|!ﾞ¨´ / ｌ:八.>=iこ⊂⊃
＼ ｀ヽ:::::ｌドﾐ==‐' ﾚ＿___ｌ[二´__
￣:¨"７ﾞ<〉 ）::¨o７ / ￣ フ 7ｰ-､:_::￣
::::::::::/:::::::＼ ノﾉ:::／ ' '"´ / / ｀ヽ
和氏の弟・細川頼春
_.. - ―――― - .._
ｆヾ爻爻爻爻爻爻爻爻ｼ:::l
lヾミ爻爻爻爻爻爻爻ｼ:::/l
|ﾐミヽヾﾐ爻爻爻爻爻ｼ::/ｲ
|ミヾﾐゝヾ爻爻爻爻ｼ:::/ｲl
|ミ（ , ベヽ､::::::::::::::::::::ノｨ:ﾘ
ｒ‐､(〃^ヽヽ､｀¨¨ﾌ／ ｌ|〈ム いや、戦う必要もねえだろ。
ｌ.ﾍﾘ そなﾗ)`ﾞ ﾘ'ｨ'なﾌ`' ﾘｲl 奴の立場を悪くすればいいだけのことだ。
ｌヾｌ ｀"´ : l ｀¨´ ﾉリ
〉┤ : : l : l''´
〃7l : __`'" : l
__ / ニ.ヽ / ハヽ : こ二(匸｝＼
_ ￣{ ｆ.l L｝｝￣/ﾞ´）ヽ＼ =＝`ー､ ＼
￣入
. Vﾊ | r';;z j r';;zﾘ /}, '/／
関連記事
スポンサーサイト
≪ 前ページ | HOME |
次ページ ≫
≪前ページ | HOME |
次ページ≫
