＼ 　 　 　｀ ⌒´　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ma l'avra da fara con me>







155 ：Figaro ◆1fWU0Viu9M：2010/01/22(金) 23:12:47 ID:xCgDUG5.






　!:::::::::::::::::::::／::::／　　　l l　　　　,l　　　| |　　l　　　! !　　　l　　　　　 l l::
　!:::::::::::::::／!:::／　|　 　 !　! |　　/ !　 　 !_!-‐ァ　l　| |　　　 |　　　　　 ! !:
　!:::::::::／,-､∨ _!__, --､|　 ! | 　 |　!　　　|`r'´!　 l　! |　　　　|　　　　　＜
　|:::／／:::::::!:!　|　{　　 }｀ﾞ`ト!､　!　|　　　 | !/　　! ﾊ |　　 　 !　　　　　　!:
-､!'／:::::::::::ﾉﾉ!　!ヽ!｀T´! 　 !| !｀ト､ !　　　 ! !　 //　! !　　　 ! 　 　 　 　 |:　　　ねえ……　でも、やらないか夫と
ヽヽ:::,､:::／ｨ　ﾄ､|_ｧ=ァ＝=ミ､ﾄl　!　 l　　 ,ｲヽ!,ｲ/　 l ﾊ　　　|　　　　　　 !
　〉!:/::ヽ／|　 | ヾ　 {っr⊂かﾐヽ|　　!　//　/メ　 _// !　　| !　　　　　|　|::　　　どうにか、お話できませんこと？
_/∧::::::::)　l!　 !　 `┴-ﾆ､ノ　　　　　Ｖ /／〃 ヽ/'｀`ト､　l l　　　　l　|　l::
-'　 ヽ:/l　 |ヽ　!　　　　　 ｀　　　　　　 '´　/' ＿　　 /ｲ メｲ　　　　!　l /::　　♪
-ヽ　 ヽl　 |　l　|　　　　　　　　　　　　　　　 ７っ｀ヽ'´ l// j　　/　/ /ﾚイ::
　　ヽ　l 　 !　|　|　　　　　　　　　　　　　 　 _{　r⊂∧　 ,.ｲ　 / ,ｲ /-イ !::　　　（Senti senti... ma a Lindoro
＼　 ヽ! 　 |　 !　!　　　　　　　　　 　 /　　　 ｀ヽン ノ／/ , ｲ／彳　　! l:::　　　 Per parlar come si fa?）
＿｀ﾆ=|　　|　　l　|　 　 　 　 ､　　　'´　 　 　 　 　 ,ｲ l　イl l　 |:::!　　 ! !:::
::::::::::::::!　　|＼　!　l　　　　　　｀　-　　　　　　　／ｲ /　 l　!|　 !::l　　 l l:::/
⌒l:::::::|　　 !--ヽ!　|　　　　　　　　　　 　　 　 /´　!/!　 !　||　 !::|　　 ! ﾚ
､　ヽ´|　　　!　 |　!　|　　　　　　　　　　　_,　'´　 〃 l　 l　 ||　l:::l!　　|
　｀´　|　　　 !　l　 |　!｀ ト　__ ..　-‐＝ﾆ´､　　　//　!　l　　||　!::||　　!
　　　 ',　　　 ',　!　|　!　　Y´｀ヽ‐､　　　 ＼>　//|　　 l　　 || ,ヽ! !　 l
　　　　ヽ　　　ヽヽl　l　　　Yrゝ〉ヽ}　　 /　＼l l　!　　|　 　 ||' /　l 　 ',





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと静かにしてほしいお 　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　♪ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　／─　 　 ─　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やらないか夫は間もなくここに来る　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　手筈になってるお　　　　　　　　　　　　　　|　 　 （__人__）　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　 '､＿ ＼　／　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Zitto, zitto, qui Lindoro　　　　　　　　　　　　|　 |＿＿＼　 “　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　♪ 　　　　　Per parlavi or or sara.） 　　　　　　　　　　　＼ ＿＿＿＼_／







156 ：Figaro ◆1fWU0Viu9M：2010/01/22(金) 23:13:29 ID:xCgDUG5.






　　　　　　　　♪ 　 　 　 ／　「 └'／　 　　　　└ ､
　　　　　　　　　　　　　 / 　r:ﾉ ¨¨ ￣｀　‐-　 .　　_｣
　　　　　　__　 /｀=へ／! 　Ｌｲ　　　 　 　 ヽ　 ＼ ヽ
　　　 　 l￣｀ヽ!　 　/.:::/ 　 __〕　 ,j!　.i　　　:　 i　 ヽﾌ
　　　 ／l二二lツ ｰｌ.::::l　 /! ノ　 /| 　|　　　i　 ! ､　ハ　　　　私とお話に来るなんて……　素敵！素敵だわ
　　　 ヽ　 /／|_ 　 l:::::{　'　L}　 /斗イ!ｽ、　i!メ､j ｌ ｌ　!
　　　　 ヽイ　ｌj｣ 　 !:::::l 　ｒ ｿ, / ,ｨｆ羔ミ, ヾノ川!ﾘヽj　!　　　　どうぞ来て頂戴。でも用心はしてね
　♪ 　 ./' |　 ｌ|_ 　 l::::::', ﾊ八ゝ〈{ 辷tﾀ　　　 ｆ市k| / l
　　　 .,ｲ　,　 l|::!.j　 iｲﾊﾇｌ_）　|　 ｘｘｘ　 　 　 ヾツﾘ′ﾉ
　　　 l::| /　:/!:| ヽﾍゞこｿ:::i　i!　　　　　　 　 ′xx{ ,′
　　　 ｌ::|'　 .:l |｣　 l::ﾄ､ー'ヾj　i:!　　　　　 r‐ ｫ　　 }iヾ:､　　　　（Per parlrami?... bravo! bravo!　　♪
　　　 ヽ!　ｌ｜　 　l_j!　lｰ-/　Ⅳ:、　 　 　￣´ 　 ﾉ ! 〉:〉　　　　Venga pur, ma con prudenza;）
　　　 /　 ,: l　　　　|　:l　ｉ　 /;:::::::＼　　　　　 イ　｜´
　　 ,:′ /　!　　　 :'　/ ,｣∧ヾ:::::::::::｀xr=ｧ「´＼|ヽ　 ヽ
　 ,/,:　ｲ　 .!　 　 _｣ /　_,′} ,〉::::::::::::;:{kﾁ}::;:::::.ヽ ＞ ﾉ
　//!　 | 　 l　　/　ノ　 {　 //{｀:::::::::::::ヾtｲ:;'::::::::/＼〈
/,/ i　 .! 　 l,. rj　ゞミ二二ヾ::::＼:::::::::::::;l|;:::::::::;ｲ:::::/} }







　　　　j　 / / 　/ 　| | |i　　　|　　　　　 i ｌ 　 ｊ！　 !.| |　||　　l　　　　 |　|
　　　 ｛. └/　 /. 　 | | | 　 　.|　　 i　　 :i　　 ,'　 　 i | |　||　　l　　　　 |　|
　　　 j　__ノ　,ｲ.|　　| | |　　 i |　　 |　　 :! 　 ,'　　　.i |！　　　i|　 　 　.|　|
　　　 i:｛.i| -/-| |.＿.| | |　　 i |　　 | 　, ｲ　 ,　　　 川 　 | 　　.j　　　　.j　;
　　　 |- i|　i|　| l 　､| | |ミ ､.i |　　 j　//j 　j 　　./ j l　　|　 , ,'　　 ,　,' j ,′／
　, - ､_ﾉ|.|　i{,ゝ爻示≧､ ､ 川ト ､/ // /　/　　/ / .l 　 .|　//　　/ / //　´　　　 , -､　　もう待ち切れなくって、死にそうだわ……
,ｲ.ィ､ ﾉ | |　i| ７-､´:::::｀ﾄミ ､＼∨ノ/ / /ｲ　　/ /___l＿ .j // 　 / /イ/　　　　　く
{_{_ｿ }l　| |　i| ㌘:{::::::::::::} i　 ヽ　´ / / / ﾉ　 /7＿_ ｊ　　Ｔ 7　 〃/　〃　　, -ぇ ノ　　　　でも、なんて遅いの？どうしたらいいの？
､_ ｰ' j　| |　i| 丈､弌::::ノﾉ　　　 　　　　　　 //≠氷ｨ､_ノ / ／ イ　./　　 ｛　 :{
　＼´　j j|　i|　ゝ､xXX '　　　　　　　　　　 ｲ气::::｀i ﾊ ｘ.. イ_ノ　　./, イ_ ノ 　 ;
､ ､　|　j j:ﾄ. iｌ 　　｀ ｀｀　　　　　 　 　 　 　 { f::::::::ﾉﾉ 癶 ｲ　| ､ー/　）　　　 　 ;
　ゝイ / j !　il　Xxxx　　　　　　　　　　　　 ゝxxX ' 　 イ {　.l､_ﾉ ｀´i 　　 　 　 i　　♪ 　　（Io gia moro d'impazienza!
　　,j /　　|　{､　　　　　　　　　　　　'　　　　　｀｀　　/ :l　ヽ｛　　　　',　　 　 　 !　　　　　　 Ma che tarda?... cosa fa?）
＿_j i　 　厶　 ､_　　　　　　　　 _　　　　　 　 xxxX/　　ヽ　l､　　 　 ヽ　　　 　{
　 ,' j 　　 i　ヽ　ヽ￣｀!　　　　　｀´　　　　　　　　 八.　　　＼ヽ、　 　 ヽ　　　 ﾊ
　 i l|　　| i　　ヽ　ヽ.　! 　　　　　　　　　 ＿_. ィ／ 　 ＼､　　 ＼　　 ､ 　ヽ　　　 ､
─i| ! 　 | |　　　 ､　ヽ{ ､..､_　　　_ 厂￣　　　　￣￣　｀　－-　､＼ 　 ｀ヽ､＼　　 ＼　　　♪
　 i| ! 　 | |　　　　ヽ.　∨＼ヽ∠...._v　丶 　 ヽ　　　ヽ 　　､　　ハ　 ＿__　 ＼ヽ
___j|｛　　| |__l＿＿ __ヽム ﾉrﾍ　｝／ﾊ 　 ',　　 !　　　 i　　　 Y/ イ´　　　',　 _ ＼ ､ ＿
　 　￣　　 ＿＿ _ _ _ 二ﾆ 7シ/　　ﾊ　　i　　 | 　　　|　　　 /　´　　　　 ﾑ　 ＞ 二
三二ニ≡＝=‐-―=＝≡ ｛ , '　　/. ､},　´ﾊ　.| 　 　 |　　 /' 　 　 , 　 イ -‐ 二二二







157 ：Figaro ◆1fWU0Viu9M：2010/01/22(金) 23:14:11 ID:xCgDUG5.






　　 　　　＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼ （ ;;;;(　　　♪
　　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼) ;;;;)
　／ 　　 （─） 　（─ /;;／　　　　ヤツは、貴女からの愛の証を欲しがってるんだお
　|　 　　 　 （__人__） l;;,´|
　./　　　 　 ∩ ノ)━・'／
　(　 ＼　／ ＿ノ´.|　 |　　　　　　（Egli attende qualche segno
.　＼　 " 　／＿＿|　 |　　　　　　 Poverin del vostro affetto;）　　　　　♪
　　　＼ ／＿＿＿ ／







　　　　　　　　　　　　 　 ∩＿
　♪ 　　　　　　　　　　　〈〈〈　ヽ
　　　　　　＿＿＿_　　　〈⊃　　}　　ホンの短い手紙でも書いてくれれば、ホイホイ
　　　　 ／⌒　　⌒＼　　 |　　 |
　　　／（ ●） 　（●）＼　 !　　 !　　やって来るはずだけど……　どうだお？
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼|　　 l
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／　　　 （Sol due righe di biglietto
　　/　＿＿　 　　　　　　/　　　　　　Gli mandate, e qui verra.
　　(＿＿＿）　　　　　　/　　　　　　 Che ne dite?...）







158 ：Figaro ◆1fWU0Viu9M：2010/01/22(金) 23:14:51 ID:xCgDUG5.






　　　　　　　　　　）:.:::.:::.:::.:::.:::.;　'´　／／〈.:.:.:.:＼ ＼.:.:.:.:.:.:.::ヽ-へ
　　　　　　　　ｒ''".:::.:::.:::.:::.:::／　/ /　/ ハ `ｰ‐┐＼ ヽ:.:.:.:.:.:.:ﾉ=ﾆ):＼　　　　　できませんわ……
　♪ 　　　　　{ ::.:::.:::.:::.:::.; ′　　/ 　 　 　|　　　{_:.:.:.ヽ ヽ:.:.:.(二｀V/＾):､
　　　　　　　　 ￣つ.:::.::/ 　 /　,′　　　　| 　 　| ￣ヽﾊ. i.:.:.:.:.｀i!ヽ.!_/:./　　　 （Non saprei...）
　　　　　　　　　（:.:::.:::.::!l!　 l 　i　　　　　 |l!　　 |　　ノ:.:.| |:.:.:.:.:.:||:.ﾄ､;:ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そこは、思い切って！
　　　　　　　　　　｀７:.::|l| 　|　ﾊ　　　　　 ;'|　　　　 し-､| |:.:..:_ノ.|.:| |
　　　　　　　　　　,. -―‐- ,､_| l__,　　　 / |　　/　 /　ノ|/:.:ん. l |:.| |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　♪ 　　　　　　　（Su conraggio.）
　　　　　　　　,ィ´　　　　　　ヽヽ、　 , / `ト､/!　,ｲ. く:.:/:.; -┘| L｣ !　　　　　　いやだわ……
　　　　　　 ／/　　　　　　　　 ヽ ヽ、ｿ　_ﾚ'´ lメ /／ |／　 |　|　　 |
　　　 　 ／ ,ｲ　 _　　 　,r,=､,、　ｌ､　ヽ、´￣ ヽ　1　　| 　 　 |　|　　 |　　　　　 （Non vorrei...）
　　　 ／　/./'´(:;;;l　　　|l:;;;ノヾ､ l',　　ヽ、"""　ﾉ!| 　 |　　　 |　|　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　♪ 　　　　　　　　　　　　二行でいいんだお
　　／　 /　,l　　 /　　　ヾ,、　　）ｌl ',　　　ヽ ＜._| !　 |ヽ.　　 |　|　　 |
　/　　 /.　,'｀ｰ'´ 　０　　　ゞ=ﾆノ ', ヽ、　　ヽ:;://| 　|:.:.::',　　ｌ　l 　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Sol due righe...）
/　　／　　|　　 ,＿,!､＿,　　　　 　|;:ニヽ、 　 ）/;:;! ､|:.:.:.:.:L_　!　!　　|　　　　　恥ずかしいのだわ……
｀-'´　　 　 ',　　　〈 ' |　 　 　 　　 ,'/ﾆV;｀￣〈〈_;/|　ヽ:.:.:.:.:.:L_l　!　　|
　　　　　　 ヽ、　　｀‐'　　　　 　ノ.:(ﾞこ 　/'^ﾍ V:.:＼　＼:.:.:.:.:{! |　　 !　　　　　（Mi vergogno...）　　　　　　 ,　―――― 、
　　　　　　　　＞､,,_＿＿,､-＜､_::.:.:｀}　ノ:.:..:.ハ V:.:_＞- ヽ.:.:.:.} |　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　_ノ ' ;、ヽ_ ＼
　　　　_,.．-''´ヾ;::::::ヾ;:ﾉ:::::::;∧　｀' ,、Y.:.:.:.:.:.:.:.::.:>'"　　／:.:r‐'´〉、　　i　　　　 　　　　　　　　　　　　　／　　 （ ●）　 （●）　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　（__人__）　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 / | | | | |ゝ 　　ﾉ　,.､,_ ,..._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ヽ、　　　､`ー―'´,)r‐ｧ‐''"／ _／　＞-‐ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '／ /　＼ 　　　￣￣ (ﾞ＼`マ -‐ﾄ-.r '`';ーく__＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　♪ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '/　 '、　　　ゞ　　＿_　,ｨ ヽ ＼＼　,）/　ノ　／　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　 ｀' ｰｧ､　　;;:／　 /￣iヽ ｀々゛　　、　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　　　　　　 |　ヽ　　;ﾉ　〈　 ',ヽ `、　　:i　ﾉ　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 l　　＼　　　 ヽ /, ＼l 　　 ! /　　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l 　　　　　 ヽ ,､ -〉　 , --〉/⌒i'ﾊ　 　 ;　 　 　ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　　;　　　　 |　　＼ 　／_ﾉi＼l ',＼　ヽ,　　　 !　＼







159 ：Figaro ◆1fWU0Viu9M：2010/01/22(金) 23:15:31 ID:xCgDUG5.






　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
　♪ 　　　　　 ／_,r'　 ' !､＼
　　　　　　　／（≡） 　 （≡）＼　　　　　　　　　　　何が？　こんなの何でもないと いうことぐらい
　　　　 ｎ／ ::::⌒（__人__）⌒::::::＼　　　　　　　　　 分かってるお？
　　　　ｙ |　　　　　|r┬-|　　　　　|⌒)
　　　　ｌ　＼＿　　　`ー'ｫ 　　 　／/　　　　　　　　ここに紙があるから、急いで、急いで……
　　　　 ＼ 　 　 　・　　　　・ ￣ ／
　　　　　　 ＼　　　　　　　　　/
　　　　　　　　＞　　　　　　<　　　　　　　　♪ 　　（Ma di che?... di che?... si sa?
　　　　　　 〃　　　(::)っ　　 ヽ　　　　　　　　　　　 Presto presto; qua un biglietto.）
　　　　　　 ヽ　　<　　`‐'　>　　）
　　　　　　　 と＿_）　　　(＿＿)








　　　　　　 /　　　　　＼　　.｢￣!.＿ .＿　　　　　　 ＼
　　　　　／　 | ‐┼‐　　|､_,,|　 .| |　| |　|　 　 　 　 　 ﾍ　　　　　　＿＿
　　　　　`,　　|, (ﾌｰ　　 !　 |　 .| |　| |　|.　　　　　　 　 ﾍ　　,ノﾉ「.:.:.:.:.:.:.lLL__　　　　　♪
　♪ 　 　 |　　　＿　　　'、.|　　! ￣ .￣　やる夫　　　 ﾄ ,∠.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉﾊ､
　　　　 ／|　　 ―‐､　　/ .|　　|＿＿　 　 　 　 　 　 ﾊﾉ/水ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ､　　　　　　手紙？　なら、ここだわ！
.　　 ／ 　 !　　　　ノ　　l　| 　 ＿＿_/7　　　　　 　 /(( ｚ薔へ.:.:.::-‐-‐-､.:.:.:.:.:.l:.:ﾊ
　／ 　 　 ｊ　　　　つ 　.l　| 　 |.＼.　 /／ノl/|　,　 / .}　こｼ !　　　　　　　 ＼.:.:.l.:.:.ﾊ
.'　　　　　`､　　　　　　_l .|　　|　/ ` ､＿＿_,.|/'リ'　.ﾉ　./　ｆ　　　　　　　　　 ',:.:.:.〕´￣`))　　 （Un biglietto?... eccolo qua.）
　　　　　　　＼,､-‐-､/　.| 　 |　ｊ　ｰ/／ _,／　　.／ ! /　 ,'　　　　　　　　　　 !:::::}r ＝くヽ
　 ､　　　　　　／/ /　　└‐┘ |　 r'､_ズｰ--‐_'/　　/ 　 !　　　　　　　　　　　!::/ﾊミﾐｼVﾊ
　　`ー-　　'ｒ'　.i　l　　 　 　 　 '　/　　　　　/ /. 　 /　　.!　　　　　　　　　　　l/　ﾄ､_ﾉ ',
　　　　　　　! 　l　l　　　 , ｒ‐=＝=-、　　 ／,|｜'　.,'　 　 ﾄ､ 　 　 　 　 　 　 ,/ 　i　　　 ',
　　　　　＿_|＿|__|＿_　 /￣`, ＿__）　　.ﾄ 　| |, - !,　　　l::::`　､　＿＿, ｒ, '/　　 l　　　 ',
　　　　　|＿＿__　　　|　〉‐ "::::::::::::::|　ｒ"　', ｒ/　｜i　　　l:::::::::::::::::::::`Yノ /　　　|　　　 ｉ　'、　　　　♪
　　　　　　　　／　 ／　l::::::::::::::::::::::::|　l　 ／_　　|　l　　　l､::::::::::::::::::::::!.ノ　　　　|　　　 ',　 '､
.` ､＿＿,,　／　　<.　 　V:::::::::::::::::::::;〉､／　/ ｀'‐|　 l　　　l　｀ ー‐- /` ,､　　　　|　　 　 ',.　 ＼
　　|　　.／　.／＼. ＼　 V::::::::::::／l!　' 　./　 　 ,|　 l 　 i　',　ー-　/　./　`i　　　',.　 　　 ',.　 　＼
　　|　　＼／.l） 〉 ＼ ｀>　l!l ﾍl!!| l! l　　 /､　　./ |　 ',　 .l　 '､　,　/　./　　 }　　　ﾍ 　 　　 '､　　　＼
　r",i　i,|　l|　lｰ'　　　~　　　!|! l!l｜l!l　 /、 ｀'-'　 | 　 ',　 ',.　 ＼ `7 <　　 /　　　　ヽ　　　　 ＼　　　＼
　ｰ' ﾄ､_}!. 'ﾍ._)　　　　　　　 ! l!　l ､＿/　 ` 、　　 !. 　 ',　 ',.　　 ＼ / ` ､/.　　 　　　＼　　　　 ＼　　　＼







160 ：Figaro ◆1fWU0Viu9M：2010/01/22(金) 23:16:06 ID:xCgDUG5.






　♪ 　　　　 　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼_
　　　　　　　　　 　／　／　 　＼（ ;:;:;）　　　　　　ああ、馬鹿なことしたお
　　　　　　　　　／（ ;:;:;:;:;ﾉ 　 （＝）　 ＼
　　　　　　　　（;:;:;:;;;:;　 （__人__）　　　 .:::::）　　　　彼女に恋愛指導をする なんて
　　　　　　　　／ || 　　　｀ ⌒|||　　　,／
　　　 　　　　/ / |＼／ /　 /ｌ　| ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　♪
　　 　　　　 / /__|　 ＼/　/　|　|　　　　　　　　　　（Gia era scritto!
　　　　　　 ヽ、//////） /　 |　|　　　　　　　　　　　Ve' che bestia! il maestro faccio a lei!）
　　　　　　　 /　￣￣　/　　 |　|
　　　 　 _＿/　　)--- ヽ　　　ヽ つ
　　　 ⊂---― 'ｰ----'　　　　　　　　　　　　♪







161 ：Figaro ◆1fWU0Viu9M：2010/01/22(金) 23:16:47 ID:xCgDUG5.






　　　　　　　　　　　　／.|￣l／ヽ
　♪ 　　　　　　　 へ .ノ　　´ ∠､　　　　　　 ﾍ
　　　　　　　　　 / ┐_ - ‐ - ､　　)_　　　　/ﾉｿ
　　　　　　　　　|　 ヾ　/|､　)､ ヽ　／　 ┌ﾉﾞ､ﾉ　　　　　私の愛が、ついに報われたのだわ
　　　　　　　〈￣｀イ/ ＼ｌ i 〉/ヽ )´　　/‐く/ノ〈
　　　　　　　　｀ｌ´丿 弋ﾉ )ｲﾉ､ｲ/ _ ､/　　　ヽ´　　　　　ようやく ほっと人心地ついたわ
　　　　　　　 　 i´| ∧　　_ '　ﾉｌ／　　＼　_::ﾉ
　　　　　　　　　ﾉ .|√ﾞ丶- ´｀〉ｌ　　ノ ./ ´
　　　　　　　　〟‐ｌ〈　ノ _-､ _ )iヽ､　ﾉ　　　　　　　　　　（Fortunati affetti miei
　　　　　　　 /　ﾉ i 〉‐'´/'ｌ゛ _ヽｌ､　ゝ　　　　　　　　　　　Io comincio a respirar.）
　　　　　　ノ　　/ l_ヽ‐'´　｀´ノ丿＼
　　　　　<　　　｀_‐､｀ヽ　　／ﾉﾉ　_/　　　　　　♪
　　　 _く　｀‐_ ‐ '`ヽ ヾゝ‐ / ﾉ 〈
　 _ノヽ´ヽ_/ ﾉ /　　ゝ -　　　〈　)､





. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もし、ズルの講義というのがあったなら 　.iニーヽ　　　　／─　　─　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iニ＿ 　￣￣／（●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　♪ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼女は教授になれるお　　　　　　　　　　　　⊂ノ￣￣|　　（__人__）　　u.　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂ ヽ∩　｀ー´ 　　　＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '､＿ ＼　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（Ah che in cattedra costei　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　＼　／　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Di malizia puo dettar.）　　　 .　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼　ヽ　／　 |







162 ：Figaro ◆1fWU0Viu9M：2010/01/22(金) 23:17:39 ID:xCgDUG5.






　　　　　　 　 ;;;;;;;;_;;;;;_;;;;;;_;;;;;;;;;;;
　　　　　　　.::::／　　 　 　＼;;;;;;;;;;;;;;
　　　 　 ::;;;;;.／　　　 　 　 　 ﾞヾ;;;;;;;;;;;;;;
　　　　 ::::／　　─　 　 ─ 　 　＼;;;;;;;;;;;;;;;;
　　 　 ::;;;.ｉ　 　（─） 　（─） 　 　 };;;;,,,,,;;;;;;;;;;　　　　女、女…　　　♪
　　 　 ::;;;;::...　　　（__人__）　　　／;;;;;::;;;;;
　　　　　;;;:,ﾁ''゛''::'' ｀⌒ ´'::'''''　ﾞﾞY;;;;:;;;;;　　　　　　　一体 誰が、その心の内を計り知ることができようか、おお神よ
　　　::;;;;y'´　　　 , `::::::::'　　 　 `{;;;;;::;;;;;
　　　::;;;.(,　　　　″　　　　　 　　'(;;;::;;;;;
　　　　;;;;;:`,ll'-､　＼　　　　　ll　 |:::;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　（Donne donne, eterni Dei,
　　　　　::::|　　 ﾞ;,_ ,:　　　　　 ﾞ､　i;;;;,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;　　　 Chi vi arriva a indovinar?）
　　　　　:::::i　 　::::　　 　 　 　 　 .'-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　;;;;;;;;ﾊ　　i:::::　　　　　....::::'' 　 ｀'<;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　 ::;;;;;.ﾊ　 '(i|||||lllllllliiii＝''′　　 .,};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾆヽ
　　　_,,,,,lllllllｼ 　,,illllllllllll″　,＿_,,,,,,,,,iiillllllllllllllllllll　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐┴v'⌒ヽ、　　　 _ ＿＿＿ __
　　.(lllllllllllll､,,,ｨ'illlllllllllllllli,　ﾞlllllllllllllllll!ﾞﾞllllllllllllllll.　　　　　　　　　　　♪ 　 　 　 　 ,ゝ=彳:.:.:.:.;ィﾆ孑'´:.:._:_:_:_:_:.:.:.:.:.:.:｀丶､
　　　　｀”ﾞﾞﾞﾞﾞﾞllllllllllllllllllllllllｭ,,ｊ'llll　 !.llllllllllll　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/// （:.:.r=くﾆ∠:.:.:_:_:_:_.:.:.:.:rﾍ:_/＾ー'⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 { ﾚ1l|{_:.:{廻jｿ:.:-‐rﾍ:_ﾉ冫ｰ＾ヽ、　　　　丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿ ／j | |ｌ (_|三l :.:rケメ､//l　ｌ| !｀Ｙ!　　　 「
　　♪ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　'´￣,　 -‐ ／!八　l三厂ハ 朮Ｙヽｌ 八 、｀ヽ、　r′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 （　∠二￣ _／厂:ヽ }ﾆl ,ｲ ｜｀´　ﾉ川ハ ｀ヽハ,ノ
　　　　　　　ああ貴方こそ、愛する人よ、貴方だけが　　　　　 ｀ヽ、 〈￣￣,..:'´ .:.:.:.:〈ヲ//| ノ､　_ ぶj乂リ｝j从ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｛:.:ヽ ｀r＜_:_:.:.:.:.r;==彳ﾆ廴 _｀_ .ィ;‐ｭ　｀＜＿｀丶､､ ＿
　　　　　　　私を慰めてくれるのだわ.　　　　　　　　　　　　　　 　 〉:.:ﾉ 厶-‐ﾍヽ:〈└ -ﾍ、〈) lr‐く　 乍}_＿二￣ミヽ､)）_＿￣ ｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（／/⌒Ｙ:.:.:.:.:} }:.:｀￣｀ヽＹ::┘:.:.:｀Ｙ-‐勹^ヽこ二ｰ-く　￣∧｀ヽ ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ,.ｲ_:_:__L二彡′.:f⌒ヽ､|:.:.:.:.:｀┌':.:.:.:.:）:.:.:.〉　jう＞'′　 |l | ヽ }　丶ヽ
　　　　　　　（Ah tu solo, amor, tu sei 　　　　　　　　　　　　　/　{ {_ﾉr冖7弋´:.:.:.:.:.ノ:.:.:.:./:' .:.:.:.:.:丿/⌒´:｀ｰ':‐:'´￣｀ヽr‐r:ﾍ/-‐'′　ﾉ丿
　　　　　　　 Che mi devi consolar.）　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ＞:┴く　了⌒:＾´.:ヽ:.:.:′:.:.:.;∠:_八ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.‐-:.′）⌒ﾝr1ｧ_彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:'´:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ}:_:_:.:.:.:.:.:.:.:.＼:_;.イヽ､ ＿ﾉ 厂＞:､_:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:く__YＹj┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　♪ 　　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/⌒.:.:.:｀.: :.　.:.:.:､:.〈:｀ヽ､〉 ＞‐:―:-: 、｀ー‐'⌒Ｖ人_￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:.:.:.:.:.:／:.;.:.:.:.:.:.:.:.　.:.:..:.:.:.｀ヽ:.丿:｀:ｰ:-:-:.:.:.:.:.:.:.｀:.:く














本日の話の投下は以上です。







【今回の没ＡＡ】








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;,　　　　　　　　　　　　　　 。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼　　　　　　,,,,,,,,　o　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从　　　　（;:;:;:;:ヾ-r
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:）　０　　ソ;:;:;:;:;:;:;:｝　　　ﾎﾟﾀ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ　　　　 ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀　　　　,.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"　　,,,,　　　　　　_;:;:⌒ゝｿ;:/　　　　　　　　　ﾎﾟﾀ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（;:;:丿　　　　（;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ;;;;;;;;;;;;/;　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´　　/;:ﾉ　。　　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（）








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　，　　*
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　， ；；，ﾟ， 。；；，ﾟ，，
　　ｸﾏ?　　　　　　,,,──-＿＿__　　　　　；；，ﾟ，●，’；；。’，’；；。’；；
　　　　　　　 ＿/´-　　　　　　　　＞，；*；∵’；；。’；；　・，，∵∵。　，，；*；　゛
　　　　　　／　/　 ./ヽ　　｀ヾ　　 ；；，ﾟ，，；*；∵ﾟ　，，　ﾟ　●，，∵，，*ﾟ
　　　　 ／　　/　　|∩|　　　 彡＼’；；。’　，ﾟ，，∵■；；；~∴∴∴∵，
　　　　 |　　ミ　　( ●　)　 　| ヽ ﾟ　’；●；；。’　*　　∵　。；；，ﾟ，，　’~。
　　　　 |　 |　|　○　　 ○　/　/　/　　 　ﾟ　’；●；；；，ﾟ，，’；；。’；；，，，
　　　　(＿/　ヽ　　　 　 　/ (＿/　　　　　　　~・　’；；。’ﾟ ∵。　　*








>>123 で、フィガロ（やる夫）がエロゲーをばら撒いて、ドン･バルトロ（桜田ジュン）の家の召使い達の力を削ぐよう、描いてますが、
（当たり前の話ですが）原作的には、そんな話は出ません。

オペラでは（そして原作の戯曲でも）、阿片ならびに瀉血（しゃけつ）で、使用人たちを使いものにならないよう、しています。


この時代（十八世紀後半や十九世紀初頭）には、まだ、理髪師が外科手術を行っていたのですね。



（現代と同じような意味合いでの）近代医学が、いつ始まるか、というのは、科学の発展と密接な関係があるので難しいのですが、
（遠い未来であれば、二〇世紀や二一世紀初頭の医学も“時代遅れ”に見えるかもしれませんし）医学を科学的に捉えるように
なったのは、主に十七世紀ごろから始まるようです。
その頃、血液循環説（それまでは血液は造られては分解されて排泄されていく、みたいに考えられていた）が発見され、また顕微鏡で
体内の微細構造が研究されるようになったのも、この頃かららしいです。

このオペラの背景となっている十八世紀後半辺りになると更に進み、人体を機械的に捉える「機械論」と、昔からよくある霊魂が
人を動かしているという「生気論」の対立が激しくなるところまで進んでいたそうです。



ただ、人間の慣習というものはなかなか変わらないもので、この頃でも薬などを処方する内科医に比べ外科医は社会的地位は低く、
都会ならまだしも地方になると、理髪師が外科を行うことがままあったようです。
ですから社会的地位の高い医師ドン･バルトロは当然“内科医”で、床屋のフィガロが外科担当という形で互いに関わりあっている、と
いえるでしょう。
ただ、十八世紀後半にもなると外科医の評価も高くなってますので、このセビリャの町もしくはドン･バルトロが時代遅れな旧弊たる
人物として描き出す、という意図がボーマルシェにあった可能性も十分考えられます。

（蛇足ながら、現在でも理髪店の店頭に置かれている 赤、白、青の三色模様の回転灯も、血液の色から来ているように、昔の風習の
名残りだそうです）




というわけで、原作的には血が辺り一面吹きこぼれ、麻酔用の阿片や嗅ぎタバコが撒き散らされるシーンが入るわけですが、

・現代の風習に合い難い
・血なまぐさいＡＡ使いたくない

という理由から、やる夫板におけるセオリー「やる夫はエロゲーマニア」に合わせて改変（改悪）しました。


しかし、残酷描写を避けてエロになったっていうか、血を抜く代わりに別のものをヌクというか……



とりあえず今回の投下は、これをもって終了とします。












166 ：どこかの名無しさん：2010/01/22(金) 23:28:26 ID:AVDPav5o



乙です

本編もさることながら解説もおもしろい


167 ：どこかの名無しさん：2010/01/22(金) 23:32:27 ID:20STsKc.



乙


168 ：どこかの名無しさん：2010/01/23(土) 00:09:34 ID:BzziviMc



乙
昔の話はさらっとダークなネタ入るからね
今回の改変は悪くないと思う



通常の上演では省略されてますが、ト書きの中ではドン･バルトロが「奴(フィガロ)は家中を血と阿片で手術室にしやがった…」と
怒るシーンがあります

ちなみにロッシーニのオペラの中でも『セビリャの理髪師』と『チェネレントラ』の二つは特に、元のリブレットと通常の上演で
使用される台本との違いが大きく、レチタティーヴォの省略や改変はザラで、アリアも結構単語が変えられてたりします
動画を聴きながら音楽之友社から出ている「オペラ対訳ライブラリー」読むと、あちこち違うもんなあ……

このスレでは上演用の台本をベースにしているので、「対訳ライブラリー」の『セビリャの理髪師』とは、そこかしこで
違いがありますので、念のため