ブログパーツ 泳ぐやる夫シアター やる夫が葉隠武士になるようです  聞書8


















やる夫が葉隠武士になるようです  聞書8






            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i      ごきげんよう、イイ男です。
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ     このスレは、隆慶一郎『死ぬことと見つけたり』をテキストに、     
             ト.i   ,__''_  !      『葉隠』を読み解いていくやる夫スレだと思ってくれ。
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、  原作リスペクトですすめて行くが、内容や解釈が異なる場合もある。
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ. そこは穏便になって了承してもらいたい。
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  | では、いいかな?
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|














914 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:01:38.41 ID:paIhi0go






    〃                 i,       今日の余談はさっくりと終わらせようと思う。
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
    !  :l      ,リ|}    |. }       その分、本編に組み入れる形をとったから。
.   {.   |          ′    | }
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<       次のはいわゆる、浅野内匠頭による殿中刃傷事件を
    !∩|.}. '___゙`   ./'__` f^|       を記したものだ。
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄' |l.|
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ       忠臣蔵のことは後でふれるぞ。
.    }.iーi       ^ r'    ,'
     !| ヽ.   ー===-   /
.   /}   \    ー‐   ,イ
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\







                    , - - - _       (聞書10の107)
                /:::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、   『元禄14年(1701年)3月14日
               /::/¬ー-ァy、_::::::::::::::::::::ヽ   殿中において、吉良上野介を浅野内匠頭が討ちとったこと。
              ./::/     〃/~=y、_:::::::ヽ
             _/::/r;‐-...._ , ({ハ     `ー1:::!  吉良は高家役で浅野は公家衆の御馳走役であった。
            /ri`リ ゙'=ミニ、f′ {ト、     j::::{
           { ノv     `/  "ミ_-ミ丶、 j:::::i  上野介は手傷2ヶ所浅手である。 
            い/     ノ     `゙ヾミ`ー!_:/´
            } '       'っ;:、}        /厶   梶川与惣兵衛が浅野を抱きとめた。
               ソ    辷ー-、        ,ハ}
              ハ    、 ` ヾ‐    /ニノ    吉良は平川口より屋敷へ帰り、
             i ヘ    `' "    厶:公     浅野も田村右京大輔(御奏者番)へお預け、その晩、切腹。
      ───- !  i ヽ   /     /〃フ
          ) /   !  `‐- .._, イ  ハ/     このことが大下馬の家臣に伝わらないうちに、
      `丶、     |        /  /、       吉良、浅野の両屋敷へ目付が出向き、家中を鎮め、
                                 供の者たちはすべてが済んでから次第を聞いて帰ったと言う』






915 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:02:16.46 ID:paIhi0go






                                  -‐''"´ ̄ `  `''ヽ=、
                              ,.‐''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  『元禄15年12月15日
                            r(:::::::::::::::::,、_ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::
                r‐、   r‐、    _,,,_ ゞ, rr~ヅ   ミ::::::::::::::::::::::::::::::   浅野浪人47人が吉良の本庄屋敷へ夜討をかけた。
          _,,_      ヽ ヽ  ! l    / / !  フハ       ミ:::::::::::::::::::::::::::
        __,,-r‐' ,r''''ヽ. _,,,,_ ヽr' ヽ !'´ !  ! ! l  l __,,. -─¬,〈::::::::::::::::::::::::::  同16年2月4日
    ./´ ;  ,'    /} l、r‐、! >  l  !  ! ! l___〉゙゙`'''Tjフ ̄   ヽ::::::,ィ ,、ヽ:::
  ______!  ; ,'    / }_`l¨''__>、____l_/¨ヽ! l l _. /   ,.‐'"      }:::/ /ヽ ハ::::   浪人全員、死罪』
//7X/ !  ,     / {XXXXXXXX!____,ノ !  !l__/..             "´ 2ノ/ l:::
ヽーーi '  ,    /   ヾ''''''i'''''''''''''''''''',r'’ /i l. ヽ.ニ,`           __/ :l::
    !  ,   ,r''' _,,-"´ l   , ' /     ! i !.!   'ーr_‐;ァ       ィ    l:::
   ,/  ,   _!,,/     ヽ _    、__,ノ`:L,!」   〈..        /:{      ヽ
  /'       ;!         `ー-、` 、 ヽ    \、   `}     /:: ! i'''‐‐‐‐-  それでは、今日も……
/´       ;!            `ヽ、ヽ ヽ   `\ 丶、,、. イ::::::    ! _,, -
       .    ;!                丶,   _,,-‐'''''''''''`ヽヽ ∠_     `、
      :    ;!               ',,r''´         ヽ、  ヽ、     \
      :   ;!             /             ヽ   ヽ






         ,. -‐-─-- 、
.      /             `ー、
    〃                 i,        ,. -‐
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈    /
    !  :l      ,リ|}    |. }   /   .や
.   {.   |          ′    | }    l
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<    |    ら
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|    |
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|   |     な
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ     |
.    }.iーi       ^ r'    ,'    ノ    い
     !| ヽ.   ー===-   /    ⌒ヽ
.   /}   \    ー‐   ,イ       l    か
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\       ヽ
 /i   |!  i      :;::;:::::::ト、 ヽー-    ` ー--
 │ .|  i l     ノ ,'    :i  i
 ノ   |- ⊥.」__     /_,. -‐ |  |






916 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 20:02:19.66 ID:FABmbsAo



忠臣蔵か



917 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:02:38.95 ID:paIhi0go





第8話






佐賀の町は祭りのように爆発した。






;:ミx_                           こ三三三ミxノ〆【0{iIIIi}0】圭圭ミミx゚*'_‰.,_     ;| |
; ;: ミx,                           三彡'"ミxヘヘメ州iIi州Xx三三三ミミx,_       ,| |
;;: ;; ;;ミx,_                          ,,。o *"// rュ川川川ヾx oヾミミx、 o゚    ㌍=| |
; ;:; ;:; ;:; ;ミx、       *''"    *''"   *''"       。o 〃0 /゚|||||ヾx 0 c *ミx、 o゚       | |
;:; ;:; ;:; ;:; ;:;;:゙ミ         *''"   *''"           .o 〃 〃 ||ト、ヾx、 ヾ ○。         | |
;:;;: ;:; ;:; ;:;; ;:;;:;シ           \!:i/             ○ 。o.゚.ii ヾ。 ヾo ゚ o         | |
;:; ;:;: ;;: ;: ;:;:; ;:;;:゙ミx        ━…※…━            '' ゚ ノ小ヾ ヾ'              | |
; ;: ;: ;:; ;:;:; ;:;;: ;:; ;:;;i!         /ii:ii\                 ┃                 _| |
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;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:;:; ;:;;: ;;;:; ;:;;:; ;:;:ミ"         | |`´              :;:             `¬=| |
三ミx; ;:;;: ;:;; ;:;; ; ;:; ;:;:;:;r''`'"          | |                 _,,.、,、_              | |
川川ミ;:;; ;:; ;:; ;:;:;:; ;r'"~|\\__,,,...、、,,,_    | |       _,、..ィ、      イ;::::::::.:.ヽ           ,| |
川川||~{|ii|`"`|i|`~|,,.,.,,|  | ||     \  | |      ,f::::::::::::ミ;      i!;:.:.:.:.:.:.:.i!            [i{| |
川川||"~"`"''"'"~"~"~"'''-、||,.,_,.,_   |  | |   n  ミ;:::::::::::::;i!      ゞ;:;:;:;:;:;ミ            | |
川川リ_;:; ;:;; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:;:;:;"'''-、| ̄ii| |,、-'"゙ヽ、. _ゞ==ミシ     _rノ::l::!イ、_            | |
り /   ヽ;: ;:; ;:; ;:;:;:; ;:;:;:;: ;:; ;:; ;:;:; ;:; ;:; ;;:;:~"'-、|,_   /    \ー-.、/       \      ⊆⊇㌍| |  __r─────
/ , - |;:;: ;:; ;:;:; ; ;:;ィィィォx、; ;; ;:;: ;:; ;:;:; ;:; ;:; ;:; ;:"'-、/ 〆   r多ヽ:;::/  、      | \         :| |/__|,.,_,._,.,,.,,,.,_,.,_,.
  ,/   |; ;:; ;:; ;: ;:;:;i!川川lリ;: ;:; ;:; ;:;; ;:;;: ;:; ;:; ;:; ;:; :/ /     〃  |;:;|    |      _/   |____0=x_| |/三三i!x升卅从从≦x、
 i|   i|;: ;:;; ;:; ;:; ;:;リlil!l||liリ;:; ;:;; ;:; :;:;; ;:;;: ;:;;:;: ;:;_ノ |___|!  ..:|;:;|__|__/爪|   |三三三ミ> || |三三,;xミ从㌧x㍉爻㌧x㍉x、
 |____);: ;:; ;:; ;:;: ;:}刈i!fリ、l;; ; ;; ;:; ;:;:; ;:;;:; ; /  .:|包包包|__,|;:/__|三彡リ川!   /[]  []_ |   ;i| |;:; ;:;:;x㍉恋㌧x㍉㌧x㍉恋㌧x
  |  |;: ;:;:; ;:; ;:;ノ      \; ;:; ;:; ;:;:; ;; ;:;|  rっ .|包包包|   |/     |三彡シ川|  ヽ  f:::i!..|   ;i| |;:; ;:㍉恋㌧x㍉㌧x㍉恋㌧x㍉メ
  |  |;:;; ;:;:; ;:;/ r      |ヽ;:; ;:; ;: ;: ;:; ヽ. レ'  } ̄ ̄ ̄\f三i!   / ̄ ̄ ̄ ̄:|__) /, ̄\ ..:::| |;:;x㍉恋㌧x㍉㌧x㍉恋㌧x㍉爻メ
 ̄::|  | ̄[] ̄:|  ト、___r─イ |; ;: ;:; ;:;:; ;:;: ;:|   :|      |  |7  :|        :|    |_|   |_| ..::| |;㍉恋㌧x㍉㌧x㍉恋㌧x㍉恋x刈メ
  |  |  []  :|  |青春謳歌|_ノ;:; ;:; ;:; ; ;: ;;: ;|   :|      |  |ヽ_ノ!         :|ィ窄ィ窄!.|  ̄|,!  :| |メ恋㌧x㍉㌧x㍉恋㌧x㍉恋㌧㍉爻x





918 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:03:07.47 ID:paIhi0go





みなが耕作の家に集まり、杢之助とお勇の祝言のために歌い、踊り、飲みながらはしゃぎまくった。







                          ,. -‐==、、
             ,. ===、、 o   ○o.  i       :::ト、
           _,/      `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l       :::ト、\
           //      .::::/  :::::!===l      :::|ス. ',
             /./       .::::/   ::::l    |  __ ..... _::::|} ヽ l-、
.           ,ィク ,'..__    .::::/    ::::l    :l '´    `)'`ヽ ヾ;\
       /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l     `'::┬‐--<_   } ./;:::::\
     /::::::::!   ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、   |l::ヽ /;';';';';::::\
.     /|::::::;';';'\/} (ヽ、  _/|   (´    _,.ィ!::ヽ.  ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、
   / ,ノ:::;';';';';';';';';'/  /ヽ、二ニ-イ   ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::...
. /  i::;';';';';';';';';';'/ ,イ.:::::::::::::::::: !    ヽ`ー‐'";';';';';';';ヽ   \';';';';';';';';';!:::::






             ____
           /\  /\         /へ
          /( ●)  (●)\      <´ ゞ /
        / :::::⌒(__人__)⌒:::::\  /〆<ソ
          |     |r┬-|     |///
        ∧      | |  |    ///
       (  \    /⌒`ヽ///ミヽ
       \  \<    ///\/ }  ベンベンベンベベベン
        ,ヘ  \_∩ノ^) /  }__./
        {  \__,,__ノ    ノ
        ヘ      ヾゝ  /´
         \  :゚¨゚:  /ヽ
           `ー--‐一′   \
            /    /\  \
           /   /    \   \
         /   /       \  ヽ
丿⌒ ̄ ̄ ̄⌒   /  ノ⌒ ̄ ̄ ̄   丿
|_つ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    |_つ  ̄ ̄ ̄ ̄





             ___
          _, -' ´___\
       ,  '´ _,-'´, -――- ゝ、
     /  ./ /      l ト、\
     \__/ /l / /  , /l'| ト、l ',
       l | / l/|7ニイ´/〃| -L.l !
       l | l | -―  / / ―-」 |
  ミ ミ  l | l ! z=≡  '  ≡z.! /!l     ミ ミ ミ
 /⌒)⌒)⌒.ハ :_ト:とつ \\\ C V     /⌒)⌒)⌒)  あひゃっひゃっひゃっひゃ
 | / / /: lヽ:|  \ヽ __,.   }l (⌒)/ / / //
 | :::::::::::(⌒) : :}\  /   1  //  ゝ  :::::::::::/
 |     ノ ヽ lY `  {_  _,ノイ|://  /  )  /
 ヽ    /   ヘ :;ィ´ {X}i    l/!'   /    /   バ
  |    |   l||l 从人 l||l.!::|イ:::ヽ_./ l||l 从人 l||lバ ン
  ヽ    -一''''''"~~``'ー--、/:::::イ;  -一'''''''ー-、 ン
   ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ):::/}  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
       【杢之助の妻 お勇】





919 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:03:44.13 ID:paIhi0go






  / /.:/.:   i.:.:.:l.:.:.:l.:.:.:/ l.:.:.:.:.:.:``´.:.:.:.:.:.: |.:.:.、.:.:.:.\
    l.:.:./ .:.: .|.:.:.:l..:/l.:.:/ |.:/l.:.:.l.:l.:.ト、.:.:.:.:. |.:.:.:.\  ̄
  ./.:./ :. :.: :|.:.:.:l/ .l.:/  |/ l.:.:N.::.|__\.:.::|.:.:.:.:.:.:l  
  /.:./ .: .:.:.: :|.:.:.:仁l/二ニ  l.:仁l:/=== ヽ:!.:.:.|\|
  l:/.l.:.:.:.:.:.:. .ト、.:.l テ示ミヽ1 Ll/ l 「 戍テミ lトV
   l.:.:/l .: ハ:lN{ 辷ソ ノ ! 「 ̄l |弋辷ソ l1 l  
   l:/ l.:/   lL_ __ノ  ,  ヽ _二 ノ.:.:.  
       l/ 、__',               / .:.:.
           ヽ     r‐‐ッ   /.       「な、なんだか自分がここにいるのが場違いな気がしてきたよ」
             入        ,..イ.:.     
         . '´ i.:.\> -- </
       /     |.:./\    ノ.:
          【お勇の父 耕作】






       '´,> 〃   ノ `⌒ーz
         / 〃           ゝ.
        〃,/, 〃       _   ヘ
       |〃/ ,〃 〃 ,、,、 、 ,   ヾ'|
        / /,〃 ,.ヘヽ_,ゝヘ{ ヾ ヾ |
         l/ / ,.く  />‐。ァ ヽ'ト、ヾ' i
           |/  >ヾ ̄´   |'ト||ヾ |
           /         |l〃 ヾ|
         ∠-‐フ   _, / ヽ.ヾ'」     「フッ……ここは貴方の家ですよ。御義父上」
             ` ̄匚,   /   >'^ヽ._
              /  /   /    |
                 '―ヘ  /     人
               /冫′    /ミミ\
               /| |\   ./ミミミミ
             /|,ヽノ!  \/
        【佐賀浪人 斎藤杢之助】





920 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:04:12.71 ID:paIhi0go





                 __   -─- _
          -=ニ二::::::::::::::::::::::::::::_>
             /:::::::::::::___:::::::::::::::::`7
        /::::::::::::::::f┴‐ヘ::::::::::::::厶
        ∠ イ::::::::i:::::::|_,.∠、ヘ:::-、:::::/
            |:::::::::|l:::ト〈    } Ⅵ }::/
           lハ::::|「`Y、 ¨´::::: `y'´ ̄ ̄`i   「アハハ。こうしてあらためて父と言われちゃうと、やっぱり照れますねぇ」
              ヽ个‐' _ .ィ  // //   ヽ
               V ノ> 、__.. く/  '     { rル
                    / /      ∨l::|
                  |         }l::|
.                    l         |l::|
                      ′           |l::|
                  〈     /    |l::|
                      /      /     |l::|







これほどまでに杢之助の人気が上がったのは、島原の乱での論功行賞に決着がついたからだ。







   ∧,_∧ ♪   ♪ ∧,_∧
  (( (    )        (´・ω・`) ))
♪  /    ) )) ♪  (( ( つ ヽ、   ♪  
 (( (  (  〈        〉 とノ )))
   (_)^ヽ__)      (__ノ^(_)






921 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 20:04:53.81 ID:FABmbsAo



翠の子が豪傑すぎるww




922 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:05:16.01 ID:paIhi0go






            / ̄ ̄\
          /   _ノ  \
          |    ( ●)(●)
          |     (__人__)
             |     ` ⌒´ノ      中野やらない夫は、200石の加増に加えて近習にとりたて。
              |         }
              ヽ        }
            ヽ、.,__ __ノ
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
       【近習 中野やらない夫】







      -、ー- 、
   _. -─-ゝ  Y ⌒,.Z.._
    ,.>          <`
  ∠.._        ,     ヽ
.  /    , ,ィ ,ハ ト、    l
  /イ /   /l/‐K  ゝlへトi  |    一方の杢之助は、父親がもらっていた同様、捨扶持10石の支給のみ。
   レ'レf Y|==;=  =;==|f^!l
.     !6|| ` ̄ "||`  ̄´ ||6|!    身分はあいかわらず浪人のままだった。
      ゙yl、   、|レ   |y'
     _,,ハ.ト.` ̄ ̄ ̄´ ,イ/\_
    ̄:::;':::::゙! \.  ̄ / |'::::::::|::: ̄
  :::::::::l:::::::::l  \/   !::::::::::|:::::::::
  ::::::::l:/ヽ:ヽ__    __/:/\:|::::::::
  :::::::‘:::::::::::o:ヽ`  ´/::::::::┌──┐ ※捨扶持……藩から支給される米のこと。10石は金額に換算すると、7、8万円くらい
  :::::::::::::::::::::::::::ヽー/::::::::::: l:::::::::::::::l






923 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:06:07.75 ID:paIhi0go





この結果を聞いた佐賀の人々は度肝を抜かれた。
一方は200石で、片方は10石なのである。
しかも、それが本人の希望であることを知ると、さらに驚天動地だった。






【噂話中】
    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'






【可決】
      ∧,,∧  .∧,,∧
  ∧∧(`・ω・´)(`・ω・´)∧∧   
 (`・ω・´).∧∧) (∧∧(`・ω・´)  「「「「「「マジデ!?」」」」」」
 | U (`・ω・´)(`・ω・´) と ノ
  u-u (l    ) (    ノ u-u
      `u-u'  `u-u'






924 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:06:44.49 ID:paIhi0go





ここまで決着に長引いたのは、最終決定する勝茂の胸のうちに秘するものがあり、後回しになってしまったのはいうまでもない。






                    _,, --‐''` ‐ - 、
                    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`\
                /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
               /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
               l'.......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
               !::.................................:::::::::..............................`!
              ,i:::::::::::::::::::::::::::i:::::∧i...........、.....................:::ヘ
              i:::::::::::::::::::::::::/|:::::! i!!::::::::!i:::::k::::::l::::::::::iヘ
               '!:::::::::::::::::i!:/ !::l ゙ !::::/ |::/r 、::l:::i:::|:l
               !:i^l:l:::::!i.レ..,__ヘ!   l::/  !(ヽ、`\i'リ
               !k i!',:::::! _  ̄_゙゙´ ゙' -‐‐'\ \ \
                !ヽ`!::::|  `゙''''''     ‐-‐' \ \ \_   「わるかったな、グダグダで」
                 ヾ、j::|         l  r--‐-<;:>、    `ヽ
                _,/`i;:ト   u   |:. `` ‐-,、 ``     i
              _, r´:/ : :|゙' !、      ,'.:.   /-、\     `、
          _, r ´:.:.:.:./:.:.:.:.:|  ヾ、  r‐--っ /!:.:ヽ :`ヽ      ヽ
       _, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:|  \ヽ、` ̄ /  |::.:.:ヽ: : ヘ      i
    _, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.|    >-、ー_'/   !::.:.:.:.:ヽ: : :!、    ___!=、
   /゙: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:./i!  /ヘ i. / 入  |\.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,,..---┴‐,
   l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\/:.:.:.:!'! /ヽ、ヽrk'´:_,r、 イ:.:.:\/ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
   !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.l ゙'ヽ  !   ! /ヘ/|:.:.:.:.:.:\/::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
  l:.:.:.:.:.::i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:! ヽ ヘ__/   |:.:.:.:.:.:.:./!:::::::::::..:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:.:.:l
  /:.:.:.:.:.:.: !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.|    / ヽ   i:.:.:.:.:.:.:/ ヘ::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ
                 【佐賀藩主 鍋島勝茂】






925 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:07:27.21 ID:paIhi0go





わけても浪人たちの間での杢之助の株はうなぎ登りだった。







气三三三三三.::|   \ …-   __  r -           _,ィ=ャ、
.  ` ーァ'三三.::::|  /  ̄ヽ       ̄¨ ー 、      /.三三恥.
    /三三:ヽ.:::|   ル'´迅!\         ヽ ,.--.、イ ニ三三三ト、 __
   .f三::/l:::.:.l:`∧ / ;´ ̄ヽ \    ,zニ三三三三/ ! Y二二_ミニY 三ヽ
   |三7 V::.|、迅!\  ノ¨ヽ  ヽ     三三三:/ i l\      ノ 三ニノ
   |/´   V小. z 、 // _,ム.  ∨ __,三三∠ ノ ヽ. ` ーr .壬三三/{_    「よーう!この佐賀に、
       ヽト∧  んイノ   i   レ´             \  {/ .::ニ三ム三`Y    俺様より目立とうとしている不逞(ふとどき)な野郎は、
___,. -‐ 壬  \ ` 、// / ゝ .._   , --<_ ,z=ニ三,イ 、 .ニ三|三ニハ     てめえか?」
三三三三三三三三 .\ ` ´ /{ ,ィ }   /三//7ーォ    ̄ ̄/  ヽ.\ニ/三:/三ヽ
ヽ三三三三三三三 .三\..ィ  `! /-ォ'三/l! {{  ヽ、   , ′    _ノ.ニ三|三:/
  ` <三三三三    三ニ|  ィァ' / ニ/  l! {{   ` ー/     /   ニ/三ノ、
     ` ー‐‐ 、  三/´ナ//{-彡 / ヽ.l! {{     ゝ'ニ …く 、_,. ¨´ヽニ/  \
       ,. z=!. /´   // /   /- 、 i \\     ーァ ´  ̄ ` ̄  ̄
      /三,ィ=V/.   //  ∧_/ ヽ.:.:ヽ! - ヽ.≧z--イ ヽ:、
.     /三ニ/ ノヘ!> './  /      V.:.:|:\ _ _ ___,.り   ヽ\
.     /三ニ/ヌ ヽ._ , イ  /    , -┐ ハ、.:.:.:.:.:.:.:.:.://    ヽ \
         【浪人 大野上那(兄)】







.     /'.:.::: --.´ ̄`r‐.、:::::\
    イ/.:::/: : :ノ   V: :.\:::::ヽ
      /.:::/、__://⌒\\:__ノV:::::.、
    i::::::ir‐‐r':.ィ::|::::::::.ト:::::i:ヽ. |:::::::.ヽ
     !::::::i:::::ハ/-i::ト、:::::|‐ヽト:::::ヽ:::::!`
    ハ::::::i::::i (´ リ ) \!'リ  )、:::i:::::i
     ヽ:::トヘ,, ー‐   , ` ー ,, ,'ノハノ
        Vヽ::、         /ー'/
.       ノヽヽ. ´ `  .イイノ、   「おちつきなよ、兄貴」
.       /   Yi>.-.<{/    \
     ー‐‐、   !ノ    ヽi  ,.-一
      ...-/ヽ !',_    _,'_i /\` .、
   . - ´ /  .! ', ` ´ ,' i./ ,'. \ : 、
  ,'   /   i | ヽr4ァ'  .!' /    ヽ. ヽ
  !  ./',    ! |  「王_7 .|       i  ',
  |  j ',     i.|  ∨,'/   ! /   /  |   '
       【浪人 大野志門(弟)】






926 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:07:53.43 ID:paIhi0go





             、__ ...  - ‐__'' "´     ゙i
           ヾ   ̄  ̄             |
         ヾ`r             |
         ミ `(            __ r"|..._
          ミ  ´(  _____ ....((  )lノ  `ヽ
            ヾ  ◎===__====== =- ‐ ′
            `r''ヽ ノ tも=ッ‐< rテラ( }
          {(り"′ `¨´"/`  「´ l )ノ
            シヽヾ)            l l
         〃 `ー゚ 、       <フ l    「まったく、ウルセー野郎だ」
       l゙ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l-=‐= l__
       l   (  ) (  )   | `.二´l┐|
       |  _`´___ `´    |、___l │|_
    /  ̄        ̄ ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |__
   /             \       O 「 串|
  /               ヽ        l │|
        【浪人 野村源左衛門】






         / ̄ ̄\
       /   ⌒   \
      ( へ)( へ)  |
      .(__人__)      |
       l` ⌒´    .|  「ははっ、まったくだ」
       {          .|
       {       _ |
      (ヽ、ヽ   /  )|
       | ``ー―‐'| ..ヽ|
       ゝ ノ    ヽ  ノ






927 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:08:16.39 ID:paIhi0go







 |\                                 /7
 |  |                                /  /
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 |  |          / __ \      __      /  /
 |  |         (__/   \ \__/ )     /  //⌒i
 |  |      ∧          \___/     /      |   ∧
 \ \__ノ ノ                     /    /|  \_ノ ノ
   \___ノ                     (___/  \____ノ

         / ̄ ̄\
       /   ⌒   \
      ( へ)( へ)  |
      .(__人__)   u  |
       l` ⌒´    .|
       {       u  .|
       {       _ |
      (ヽ、ヽ   /  )|
       | ``ー―‐'| ..ヽ|
       ゝ ノ    ヽ  ノ






当然のことながら、やらない夫の人気は下がった。






928 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:09:17.23 ID:paIhi0go






         / ̄ ̄\
        /   _ノ  \
        |    (⌒ )(⌒)
        |     (__人__)
          |     ` ⌒´ノ  「まぁ、当然かな」
        |         }
        ヽ     ヘミ|
        /,` 、` -`,--` ,
  __,---/;;;;;`  `-,-/ニニ |
 /;;;;;::::、:::::::::|、_ ,>、 /::l,_l・ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::<:::::::ヽ``l::::|  |`l,::::ヽ







        / ̄ ̄\
      /       \
      |::::::        |
     . |:::::::::::     |
       |::::::::::::::    |          ....,:::´, .
     .  |::::::::::::::    }          ....:::,,  ..
     .  ヽ::::::::::::::    }         ,):::::::ノ .
        ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .   「オレは他人の武功を横取りした上に、
        /:::::::::::: く         ,ふ´..       図々しく殿にお役を願い出たすくたれもの(卑怯な奴)」
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´






929 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:09:35.48 ID:paIhi0go






    ∠         \
   /     /|/1     ヾ
    lイ  /|/   .|/|/レ   ヾ
     |/レ|芒。〉 芒。テ| n .|
      l / 、   .|.|リ |  「飲め」
       l `----  .||´ハ
      __l ≡ / |/  |‐- ..__
_.. -‐ '' " /ヽ_/   |  |
        /  |     ノ  .|







  `¨ - 、
      | `Tー―ーヽ、___/\
      |  !      `ヽ   _│
      r /      ヽ  ヽ/
 、    /´ \     \ \_j
  ` ー     ⌒ー、ヽ ヽ__j´
              ゛'^´






              / ̄ ̄\
             /  ヽ_  .\
            (>)(< )   |「んん。うまい」
            (__人__)      |
            l` ⌒´    |        気にするな……>
            {         |   
            {       /  「ん?」
            ヽ     ノ
        ▼/ ̄      ̄ ̄)____
      〃(⊥) ´/    / ̄ ̄/ /   〃 ⌒i
  ___i /⌒\./   /∧ ∧し' __|;;;;;;;;;;i






930 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:10:39.94 ID:paIhi0go






            _─-、 -‐;z.__
        > ` " ゙  <
       / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙\
         l " " ", ,ィ バ i ゙、 ゙、ヾ
         | " "ノlノメ、 |ノjムヘ. N  「元からオレに一番乗りをする気はなかった。
        ! r,コ| =。=  ,。==ハリ
        | |ヒ.j|   ̄ r_ \7     ただ……、誰にも邪魔されず、金作と決着をつけたかった。
       j `ァヘ  ──‐:7′
.     _/∨ :::\  ̄ 人     それだけだよ」
  -‐'''"´ |.  ヽ.  ::::`:.イ  |`''‐- 、.._
        |   \  :::/  |     .ハ
.        |   ,ヘ 〉  |へ. |     l. l
        l_/  ゚〈ー‐'|   ヽ!   │ |
           |::::::|   「 ̄ ̄| |   |







         / ̄ ̄\
       /   ヽ_  \
       |    (⌒ )(⌒)
      . |     (__人__)
        |     ` ⌒´ノ   「……祝言おめでとう。それにしても、酒がすすむ」
      .  |         }
      .  ヽ        }
         ヽ      ノ
      _,,,,ノ|、 ̄//// \、  そういいながら杢之助の前で立ち上がると……
  _,,..r''''"/ | \`'/  /  |  ̄`''ー-、
  /     /  |  /\  / /    / ヽ
 ノ |  > |/)::::/\/ \   ノ /}
 {   | {   | ,r":::ヽ /   /  / // ハ







     |┃三  
     |┃         / ̄ ̄\
     |┃      ../      \
 ガラッ. |┃       |         |
     |┃       |       .. |   小便をしに外へむかった。
     |┃三     |        }
     |┃        |         }
     |┃        ヽ      /
     |┃三       __ヽ    ノ__
     |┃三    /         .ヽ






931 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:11:07.96 ID:paIhi0go






          |〝 〝       くヽ!
         |〝 〝,〝, 〟 、  、 ヽ
        |,〝 //! ∧  ト、  ト、|
        」 _r'7ヘ_j/   >、!‐ヽ! .| !
        |「f.k━zxヽ /xz━ァ冫、! |
        ||ゞ| ` ̄ '"|.|ヽ ̄´/j〃ヽ!
        ゙=ヘ   、|」,   /=″   (オレを誘ってる……。なにか打ち明けたいことがある、な)
         /| ∧ ゙ ̄ ̄ ̄ /
          / .l/ ヽ  <7 /ヽ.      杢之助も遅れて立ち上がった。
      _/   \  ヽ./|  \
 スクッ/ |  /] |   ヽ' !    ∧
 _,.-‐'´  | / о|     |ヽ  / |`ー- 、
       |/    |\    / Y \」     \






932 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:12:05.43 ID:paIhi0go






          ,-‐-、
          | 糞 |  ング
   ング     | 正 |               先ほどからひっきりなしに飲んで騒いでいたやる夫も、
          | 宗 |
      / ̄⌒)  (⌒ ̄\ング
    / ,. ^‐'_ヽ /__ー^ 、 \         二人の空気を敏感に察すると、
  / // ̄ ` ⌒ ´ ̄\\ \
 (  </            \ノ   )
  \ \           / /
 ング \ \       / /
                   ング







          / ̄ ̄ ̄\
       /─    ─  \
      / (●)  (●)  ヽ
       |:::⌒(_人__)⌒::  |`ヽ
   ,ィTl'ヽ\  `ー´    /`ヽー;、
    kヒヒど, ((        (({⌒Yィ 、 ソ       立ち上がって追いかけていった。
      `´ ̄ヽ      ハヽ/`^ー′
           ヽ   ` /  '}
            >   /ごノ
        __,∠     /    キュムキュム
      〈、    /
       \、__ノ






933 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:12:26.64 ID:paIhi0go






やらない夫は井戸の側にある雑木林の中で立小便を始めた。






    / ̄ ̄ ̄\
  /         \
  /           ヽ
  |             |
  |               |
  |              l    「あ~~~、でるでる~~~っと」
  |          /
  |        〃/
  \、__     (
     _)_ ===\
    /          \
   /            ヽ
   |    ,        i
   |     |        l.|
   |     l         | |
   |     |.        |. l
   l    |       |.│
  /    ノ        | |ジョボジョボジョボジョボ
  /     /        l /
 (ヽ、__,/____  __,У
  ヽ_ィ  __ __ ̄ ̄_ ̄_,|
      j l   |






934 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:12:49.27 ID:paIhi0go






 <ゴボッ グエェエ     杢之助は一度胃の中を吐き出して、水を飲んで清めた。
    _________________
   [_i;_;;i_ _,i__; i ;i_]     腹を切る準備である。
    i;:;i _ i_ _,i__; i        これから何か重要な話があるに決まっていた。
    i ;_ i_ _,i__,i ;;iiww    
  ⌒⌒ ̄ ̄ ̄⌒⌒ ̄⌒  なにか命を懸けなければならないほどの。







         ____
        /― ― \     となりでやる夫も同じように酔い覚ましをした。
      /(●)  (●) \
     /   (__人__)     \
      |    ` ⌒´      |
      \           /
        /         \
       |   ・    ・     )    , -'"^^^^,-'~~~~ ~~~~~~'-,^^^^"'-
.     |  |         /  /    (,,,,, -'", '"'⌒ヽ  '"⌒ヽ`、~"'- ,,,,,)
       |   |       /  / |       ,’  ・     ・   ;,   
       |  |      /  /  |       :     ━      :  
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |       .、         、, '"
     (___ノ-'-('___)_ノ         ~~~~~~~~~~~~~~






935 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:13:15.25 ID:paIhi0go






        / /,〃 ,.ヘヽ_,ゝヘ{ ヾ ヾ |
         l/ / ,.く  />‐。ァ ヽ'ト、ヾ' i
           |/  >ヾ ̄´   |'ト||ヾ |
           /         |l〃 ヾ|   (フッ、いい顔をするようになったじゃないか)
         ∠-‐フ   _, / ヽ.ヾ'」
             ` ̄匚,   /   >'^ヽ._
              /  /   /    |
                 '―ヘ  /     人    やる夫も杢之助と同じように命を懸けるつもりだった。
               /冫′    /ミミ\
               /| |\   ./






936 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:14:13.10 ID:paIhi0go






   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \   
 |    ( ○)(○) グスッ
. |   o゚ (__人__) (なんか……自然と泣けてくるだろ、友情的に考えて)
  |  0   `ー'´ノ
.  |        }        
.  ヽ       }    
   ヽ     ノ 
   /    く  
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)、       







さすがに二人の前で涙を見せない。話を切り出した。






クルッ
   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \/`i
 |  (●)(●)./  リ
. |  (__人__)..|  /   「明日さ、殿が江戸へ向かうんだ」
  |   ` ⌒´ リ  ヒ
.  ヽ     //  ,`弋ヽ
   ヽ  - ′.Y´  , `ヽ`.l
   /〈  `ー〈::....ノ   V
   | ヽ_ー 、 `ヾ_/ //
    |    フ-、`ー┴‐-〃
         `ー‐一′






937 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:14:35.90 ID:paIhi0go






      / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙ \
        7 " " ",.",ィ バ ,゙ ゙ ヾ       r‐ ' _ノ
       ! " " /-Kl/ Vlバ.N     _ ) (_
       | "n l =。== _ ,≦ハ!      (⊂ニニ⊃)
      |."しl|  ̄ ,._ ∨       `二⊃ノ
      | " ゙ハ  ー--7′       ((  ̄
      r'ニニヽ._\. ¨/           ;;   「松平伊豆守だな」
     r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、
   /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ
.   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'_つ
  | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ
.   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l   /  ):::厂 ´
   |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l / ̄`Y´





938 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:14:55.71 ID:paIhi0go






     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)
.   |     (__人__)
    |     ` ⌒´ノ   「ああ、いよいよその時がきた、ってやつさ」
   .l^l^ln      }
.   ヽ   L     }
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、






     ____
   /      \
  /─    ─  \
/ (●)  (●)   \
|    (__人__)      |     やる夫は話しについていけず、聞いたふりをしてうなずいた。
\   ⊂ ヽ∩     <
  |  |  '、_ \ /  )
  |  |__\  “  /
  \ ___\_/






939 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:15:14.97 ID:paIhi0go





<江戸・江戸城>




                       }k
                       ノ;'l{
                     _ノ;人'、
                }、、__,. -'',r'/p、ヾ、
               ,}”ー--、."ニー--゙'ゝ ゙'‐、__,、ャ,
              ,、 /;;,rlT=イ__~ ̄~^~^''ー‐---、.y"
             ,irこ;;;},|i ||  ~||~゙ ''l!tー-n-;t{;/
             ,j r'i!_、_}-二 ニニ゛‐-,k!i、,、、」|__,|トッ
           、_ ヤ{/iコ};,^;;,,,;;;,‐,-,=ノ,ム=_-__ーネ{´,
           ,};コニニ/7r'|”~,__,゛,/ノ 。 \~^~^”””'ヤ
           i!;;;;;;;;;;;、i!__| ,i-!;'"/,r'^v^‐、\iコ~|レ=i、
         ,}`ー';;;;;;;;;;;;;;;}r‐''”_,.-''/ [iillIII}}}] 、゛\i!、;;;;i、
        /,Eャッririririrnm;y、^,、ニニ ー_ー‐-ー' ゛\,;;;i{、_     ,.ィ
        /,r"=|、__    ̄~””””””'''''''ー,rk':;firiririnnm;y^~三ニ;:ニ'}
       ,/,r"=/|::::.. ̄~゛゛``''';::::::::::::ー‐,ノ,ム-.,, 、.、.゛,.___゛~^~゛^i;/
     ,、 /,r"=/,;l,,,::::i::::|iillIIIIIIIIII|||:::::;7/,r' ``i、:::.iヘ::::::::. ̄~''''''':|
.    ォ}仁二Vェ^仁 ̄~"""゛””””''ー/,r'" .,・、 `\[iillIIIII|||]:::::::::::|  ,
    i!;;;;;;;;;;;/イ'^トー‐-ニニ二、こ,.-'" ,r' ,.-ー{  }ー、`、\"^"^"^"^゛''ー'}
    ,il;;;;;;;;;;;;;:^^i'|::::::::::::... ,. -''"_, -'/―‐‐`´ ―`i、゛、\゛^゛""ー'r/
    i l;;;;;;;;;;;;;;;;;;,'|::::i,,. -''^_,,.-''′/' ,;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiilllll `i、` 、゙-、:::::::::|;it======r'7
 _r,=ーヲー",,:;;;;;;'7rイ~,. -'''~,._-_''~´..::::::|iillIIIIIIIIII|||||||||}.:::::゙'‐、 ` 、゙''-、:|;;;`i、;;;;;;;;;;;;~ヽ、
 〕{ュョiririririrm;;;;;~_,n、 ̄__二;;;,,  ̄~゛゛゛'''''',,;;;;;;;;;ー―‐---`ゝ、` -、~ヾ,,;;ヽ、;、;,._;;_;;_,,'‐、
../,r'ーl~~~^~_,.,r'%%r===%%''ュ.,_"‐^"‐''=fhifhicifcifriririririyr'g'y'ng'y''ngmgigpmgwwiV} `''‐、._
/,r'=r|::::::::,r7=-ー''^`ー"^ -、_=フ:::::::::::: ..................._________    ~"””””””””””””|”””riririririnfzmir'7
ゞ゛ヾ゛;:"゛ゞ"'';;,r';";;ヾ、:::::::::|::::::i####lllllllllllliiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄ "''''' ::::::::::::::::::::::::::::|”””””””ヽ、””””"






940 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:15:34.90 ID:paIhi0go





徳川家光の治世は、六人集と呼ばれる老中、若年寄の合議によって執り行われていた。

まず、秀忠のころから仕えている土井利勝、酒井忠勝。






               ,.r-‐''"´`丶、、..,,,_
              ,r'´ゝ、 ,r'´フ  ,、'r ̄`ヾ、
           /,イ`ヾー=彡' ,ィツイ/   ::ヾ`ヽ,
           ,!        ,ハ'´   ... . ::;_,ィミ l
             l,ィ,,,:':::ヾ ミ、;;;,.、-─゙'''ァty、::;ィヅ;;::j
          ,}``ハヽ;;;;, r'´ -─‐'´゙,ノ'ソイ'ヾ,;;〈
          /:..;;;,r' ヾ、リ  ,か)ゞ`' ,r'`ヽ,|トj;:リ
           {jj ハi ノi ,:トj         ,jテy ,ハ;;ir'
          ,!.;;:::;ヽゝ'ヾ'         ヽ  j-‐'
         {'ヘ、,ミジゝ         `ャソ ,!
            `ゞ リハ彳、.     ``ー-、, /
            ゙,r-く,._イ, ヽ,    `ー  /
           /     `丶ミ、_      /
           ,イ        `ヾ,ー‐r一'
        / `¨丶-、       `イi`ヽ、
      ,r'´ ̄ `ヽ、,イ `丶   / |,j、  'j
    ,イ         ヽ、  \,/ ,!j ki、,イ、
   /            `,    'i ``ヾ<
            【老中 酒井讃岐守忠勝】






941 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:15:58.66 ID:paIhi0go





そして、家光の小姓時代から仕えていた松平信綱、堀田正盛、阿部忠秋、阿部重次らである。






       /. : /. : :/. : . / . : : : : . : : : : : : : : : : : : : : !
       i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/. . : : i: : : : : : : : : i: l
       l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::. i: : : :| :l: |
       l:::::}:::::: ::::..:: / :/. /}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {
       |:::::|::::i::. !:::::/.:イ: / /: : イ:/ l::l  l: ト、::. |: : : | :|: l
       }i::::|::::i:::.{:::イ:/_i:/ /:::./// j::{ .」斗ヘ:::}:/ : }. ト、!
      イ:::ハ::|::::V十rfリミ」:::/// , //ィf≧=ヘ小/. :イ: :ハ:ト、
       }/  lハ:::::ヽ、近Zソ|/メV/7/ーヘ北シメ/. :/ }/ }{
      ノ′ |ヽト、:::ヽ    i{   ノ′       /. :/.ィ:!  `
         |:::ハ:::ヽト\⌒´  ノ!      /: :イ: .イ:l
         |/ }::|::::\   、____.ノ イ: /i |/ リ
         }!  |ハ::::::i\  `二二´ /イ:!: ハ::{
             }从Li」 ヽ、   ∠_.」」:::{ }:l
               ト--T r‐`´─┐|‐‐イV .リ
               }_ハ_」 |: : : : : : :| L「!」

            【老中 松平伊豆守信綱】






942 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:16:35.50 ID:paIhi0go





今の懸案は、島原の乱で抜け駆けを行った鍋島家の処置のことであった。

信綱は断固たる制裁を与えるべし、と持論を展開した。






            /.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
              /: .:.:.:./ ..:.:.:.:.:./:.:.:.:.: .i:. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
           ':.: .:.:./ .:./.:.:/:.:.: .:.l .:.l:.: .:',:.:.:.:.:.:.:.l
           ,'.:.| :.:.l. :.:.//:/:.:.,':.: .:|:.:.:!:.:. .|:..:.:.:.:.:.:|
            /:.: l:.:.:.|:.:.//:/:.:./.:.:. //∧'.:. !:.:.:.:.:.|:.l
         /イ.: .|:.:.:.l://l//:./.:.:.:./// _ヽ:l:.:.|:.:.:|'.!
          / /:.:.:.r':.:.|ド㍉、'/}.:.:.///_,∠zミ.|:.:l.:.!:{ ヽ  「乱の鎮圧を命じられたのは我であり、
         /´|:.,:.ヽハゞfェ'イト.|:.//廾ゝュ'イフ:./ }:.lヽ、     あらかじめ勝手な城攻めを禁ずる命もだしてある。
           |:.{ヽヽ:ヽ  ̄i!´リ ,'    ̄ //イ:.l'.!
           ヽ! ヽ:.l:ヽ.    i!    /':.:.ハ:.| ヽ   なにより、秩序が求められるこれからを考え、
                l:.|:.:.\  !ニニ! /l:.:.| ',{      鍋島には厳罰をもってむかうのを良しとすべし」
              リ.ソ}Fr>、`=´イ/ヲ.:.{  `
               ノl`=r ≧≦ヲ/f |`ヽ         _ -‐ ' ̄}
               / 艸 | |: : : : | | 圸`ー---‐´ ̄ ̄ ̄: : : : : : : /: : ̄¨}_____
        _ -‐ー‐ ´: : : 丱 | |: : : : | |: :卉: : : : -─= : : : : : : : : : /: ://: : : : : : : : : : : :
  r──' ̄: : : : : : \: : : : : : : } }: : : : { { : : /: : : : : : : : : : : : : : : : :/: : /´: : : : : : : : : : : : : :
  ',: : ヽ: : : : : : : : : : : `ー- : : | |: : : : : :.| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: / : : : : : : /: : : : : : :
   ∨: :', : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : /: /: : : : : : : /: : : : : : : : :
   ∨ : ヽ : : : : : : : : : : : : : __| | : : : : : |└──二二才: : : : ://: : : : : : : _/_--───
    ∨: : ', : : : : : r───´__l : : : : :  ̄ ̄ ̄__ : : | | : : : : /: : : : : : : : イ







      ,,、-''"´ ̄ ̄```ヽ、
    ,/           `-、,,_
   ,/       i, ;      ゙ミ三ー''"
   /       ハハ        ヽ,
  i" ,/ / ,〃i/  い、 \   いN
  / ,/ ,/ノ / ,ノノハ ト,、 ミ`'ー Vリ
  | レ'   _,,、ァチ-ーヒヽ| ゞヒs、ミヽ i
 ハ  rヘ ア'  <モテ;;   i' zッ、`i  ソ  
  ゙Yf i゙ |ト        :i `` イ, ノ
  いヽ ゙!,      ,_ ;、   ,タ"
   `i, `r、    ..__`_  ,リ
    ク',ヘ ゙:、    `''ー‐'´  /゙     「秩序ねぇ。そういって貴官は、大納言と加藤家をも改易したね」
   イ,ヘ ゝ\.     ̄  /
  f ̄`''ー─--ミ''-、,,_,,イ!‐-、、,,_
,/         ゙i,⌒ヽz¬"゙ヽ   i
             ト  ヾぃ  )  L,,_






943 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:17:42.90 ID:paIhi0go





              ,   ,    / /i ,fV ハ ヽ.  ヽ
               ,′/   /  /   l {ハ/ ',   ,  ',
            / / /  /  //  } f`'ヘ }  ',   }
                {  i /  /  // ,' /八{  l!  i ,'、
            」 !i′ // /i/}ムイ/ ___j/!   }/ミ、ヽ、
          / 乂j  { i リ云ミく` 'ーァ云ミv , /{   ヽヘ、
          /     仆、 Ⅳ`^~`    ´~^ア / / ,′    vハ
         {{     从 ヽ {__,     {    彡'/イ /     } }
        vヘ     ヘ、 iト、      ′   {///     /〃
         ヽヘ.     ノi iト、  -‐一‐-  ,イ {      /,イ
           lヽヘ、   rヘjト、\  ´ ̄  /ノイハ.     //!
           l  vハ r‐┤  ヽ、_ヽ.__∠ __/  ト、  //  l
         ノ ∧ }j  '、  / /     ',  ',  ノ  V'/ 「i {
    _.. -‐¬ 〈/vハ  ヽ/  {     }   }/  //   L! 〉‐-  .._
              【徳川2代将軍 徳川秀忠】






寛永9年(1632年)は改易(かいえき)の嵐が吹き荒れた年でもあった。

大御所として江戸城西の丸に君臨していた秀忠が死去すると、将軍家光は待ってましたとばかりに
弟である徳川忠長の領地を没収。そして自害に追い込む。

そして外様の中でも群を抜いて名声の高かった加藤忠広を改易。

どちらも改易の理由がはっきりとしていない。
さらに、やたらと石高をもっていたという共通点がある。
なにか処罰があっての改易ではなく、見せしめのための改易をしたかったから、という素人考えをおこしてしまう。






944 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:18:11.88 ID:paIhi0go





世の大名は震え上がったに違いない。
少しでも咎(とが)があれば所領の没収、身分の剥奪、場合によっては切腹までことがおよぶのである。






          _,;r''"                      ゙i
         ,r'' 〈;;K〕       _,,;::ニ-ー-----=ニ::,,_ ,ノ
         {         ,,:ニf'l"    ;; :, ,,     `l;,
         ゙:、,,,___,,;r''i" i l | li   li li; li;;,,     ゙ii;
         _;f     ゙ツ,川;  l l l llli;i,  'lii;llliilllllliii;;;;;;;;,,,,liiiii}
          ら'"~  _,,ツ 川トミヾミミト,llllliii;;,''llliiillllllllllllllllllliiillll}
          {i" 〃ア~;;;ニ._゙ヾ__三ニ=-゙ミミ゙;iillllllllllllllllllllllllllllli}
          ゙i,{ ,{{ ゙i "モji:、 ;'" -''モj-=;,   ji;lllll''""゙;;llllllllllツ  (やれやれ、どうも知恵伊豆どのは、やたらと武力を振り回したがるね
           ゙ヾミ、゙l;  ̄ l:: ::..'  ̄ ̄   ,ノツツ i'" ,ノlllllllツ
             ゙リ':l;  l: :::::;,_       ,;ツ' i ノ;illllli;'    後方に回る人ほど、景気のいいことを叫ぶ、とはよく言ったもんだが)
               'l ゙:,__:-''        _,il-''";llllli;'
                'l; ー─--     ,,r''ノ ゙ミ;illlllli;;ミ;、
                ''i;, ゙"""    ,,;r'' ,/  ツ'llliiツ l
             _,;:-''"~''i:,    _,::r'".:::: '_,;ニ-''''~~   :l
       _,,,,,,;;;:-ァ"ヽ  /~'===テ"ー、r''''""   _,:-ーi  :|゙'-::,,_





945 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:18:35.63 ID:paIhi0go






    /        ,  iii ゙!,ヽ,  ,ヽ, ゝ、.. ;;;, ゙ヽ,
    i゙       ,  ,! , ili l i., l;, i, l;;;;,`ミ゙ヾ';;;, ゙i i
    !i゙ ;'   ,i  ,! ,/!,i,iハト, i, !! |i', ゙i; i;;;';';,,_ミ:: ;;, リ
    lv',ィ' ,;;;i 〃;/ リ.リl| !l゙:,ト,゙:、li;'、 i:.゙i;..;;;;;;;,ヾ ;;:〈
   ,ィ,ィ/ ,,;;:;;イ,/シノン' ノ ゙l! ゙'いミ`ミゝミゝ、゙';;;;;;;;;;;;;'v;;;i
  '" / ,;;-''シr--=、∠,,__゙、 ゙ゝ,;≧-─ミーi;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
   i゙i゙  ;;ヘ | ーt‐:ァミ:`、` ' '<"t::ラー- |;;;ハ;;;;;;;;;;i゙
   ゙;゙、 ( ハ,!  `""´'  ゙:   `' ` ´   ノ;リ ,i;;;;;;ノ
    ゙:,゙:、.ヽ,ミト:       ,  :.      ケノ./;;ャ'′
      `:、`ー;      ,'.  :::,     '゙フー';;l゙    (やることは正しい。が、ちょっと危なっかしい気がする……)
       ノ,;;;;゙ト     `ー-‐'゙     /};;;;;;;l、
      ,ィ'ス、;;;|`、   -‐ - ─-   /,.};;;;;;;;;;「
      _」 ゝ、;;;l ;゙:、   '''''''   ,ィ゙ 'ク;;;:;:;;;;」
  _//   `:'、 ゙; ゙' 、      ,ィ'゙ ;'ク:::::::::::;`;、_
 '"/  l    r‐`i゙:,  `ー---‐''゙  「..:::::::::;ィ^!;;;;;;;;;;;;
     ゙!   |:::::P"⌒`ヽr~''⌒`く! ::::::::i゚_ノ,;;;;;;;;;;;;
      |   ,l:::::::|   / バ    ,l :::::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;







この日の合議では、信綱の意見は衆人の賛同を得るにはいたらなかった。
6月25日までに鍋島勝茂を、佐賀から呼び寄せる、とする程度だった。






946 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:19:08.84 ID:paIhi0go





佐賀の勝茂に、江戸召喚がかかったのは、6月5日。杢之助の祝言の前日である。







  /  /   ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l  ::ヽ`ヽ
 i  /   .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l  !
 !   ! l .:::::::/l/__l/ //  l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
 l /l/l .::::::/ __ `ヽ、    l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
  V く l .:::/   ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l
  ∨ー!::/    `¨       /fr芹、:::/l/.:/
  j/iヽl/           /.:::::┴'..:::/./ j/
.   l::∧              { ::::::::::::::/.:/
.  __/V ::ヽ         /..::::::::::/.:/
/i/  ! ::::::ヽ     _     .:::::/ j/    「とうとう来たか」
.三l :: l :::::::ヽ、   __‐-..::::/
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/
三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\






佐賀をたった勝茂は、6月23日に江戸入りした。






947 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:19:32.90 ID:paIhi0go






         ___                                          / 〃|LLLLLLL| |
        | 石 「 ̄ ̄, ==ー- 、 _                                   / 〃/|LLLLLLL| |
  ___ _ _l| 丸 |   / | r=ー' 、  l|                                  / 〃//|LLLLLLL| |
_|r===l | | | 電 |  { l| l」冂|| |                              / 〃///|LLLLLLL| |
|||」_冖| | | 気 |   \` ー-_'ノ'  |l                        ______| 。l ////|LLLLLLL| |
||r=v┐| | | ① |ー--- ニ二 __||l                   /|」」」」」」」」」」」」l| 。| ////|LLLLLLL| |
||L!]_リ| | 「 ̄ ̄l|  匚|匚||<I|匚|匚|||                      //|幵幵|エl「幵幵| 。| ////|LLLLLLL| |
||r==、 | | | 鍋 |  匚|匚||l{ |匚|匚|||l                 l//|幵幵|エl| / | |  | ////|LLLLLLL| |
|||_L!」l | | | 島.. |  匚|匚|lテl|匚|匚|l|l                 |//|幵幵|エl||[レl | |  | / /l|[][][][][][][]| |
||r 、rァ| | | 家 ..|  匚|匚||レl|匚|匚|l||l                     |//|幵幵|エl||L] | |  |/[/|LLLLLLL| |
||<へ>| | | と  「¨ 匚|匚||ビ|匚|匚|冂                      |//|幵幵|エl||{_〕 | |  | //|LLLLLLL| |
||__|_|_| り  |  匚|匚|| ・|匚|匚||;|                      |//|幵幵f/|lX{ | |  |_//|LLLLLLL| |
冂l [l[l[l[l匚_ | つ.. |  匚|匚| ム|匚|匚||:|_                     |, /|幵幵|[レl| /f´]。 r'´\ l|LLLLLLL| |
|l |匚   _|l| ぶ ..|  匚|匚|l l |匚|匚||・|l|                 |/ '|幵幵f/|fr'l_| |  | ´\】|LLLLLLL| |
|l |l |   匚_ | し  |  匚|匚|lビ|匚|匚||:|l|                 |/|幵幵|エr'/, |´]。 r'´\ l|LLLLLLL| |
|l |匚   _|l| か.. |  匚|匚|l l |匚|匚||;|l|               rァ=ヲヲ|/|幵幵|/|レ{ | |  | ´\】|LLLLLLL| |
|l |l |   匚_ | !?  |  匚|匚|l ・|匚|匚||;|l|               |l_|=/|/|幵幵|/|l0| |´]。 r'´\ l|LLLLLLL| |
|l |匚   _|l| モ... |  匚|匚|lD|匚|匚||・|l| 、             |l_| | l|/|幵l|L|r'「||'ョ| | |  | ´\】|LLLLLLL| |
|l |l |   匚_ | ナ.. |  匚|匚| V|匚|匚||;|l| l|             _|l | | fアfEEEl }|r'|i||'z| |´]。 r'´_ __  LLLL| |
|l |匚   _|l| N  |  匚|匚|lDl l|/^゚ :|l| l|┐        ┌/「 ̄ ̄ ̄|x'|EEE| ||r'|l||'・| | |  | _| || 万 ||_ LLLL| |
|l |l |   匚_ | E  |  匚|匚| ̄|∥|匚|凵l|「|r|_  _ _ _ _r‐| ||l _ _ _「ュ[ ュ ュ| ||r'|l   |´]。 r' | |l   ||_ LLLL| |
|l |匚   _|l| W.. |  匚|匚|匚|∥|匚|  l| 二/^゚ 二二二二二二二|'ュ[ ュ ュ| ||r ゚^\、 'r┤l| || 世 ||_ LLLL| |
|l_l_|__匚_ | S  |     __∥_ _ |  l|┴∥┴┴┴┴┴┴┴┴‐r'´「 ̄ミ ̄|r'l」|l  || l| l| _| |l   ||_ LLLL| |
____r'´_|l|    | }三{ _ l「ヽ_ ∥__ヽ _| l」∥tr「 |l ィシトr「,イトl| …|「 |t:| ,幺、 | -┐ l|| l|_l| _| || 橋 ||__SEGA_|
三 |  「三 ∥   |}三三{ r‐ ∥‐┐  l| |「∥r|rrィイミソ、ミミ彡。.」|_l|__l|ニ'イiト、|二ム'´ || 二|_  ̄「 「´二GiG0二
三 |  |三=∥ _|}三三{ | ̄ ∥ l|  l|_/'」|ァ flfl',fl'fl' fl'fi'ffi' fi fi ー-= 、 _ i|` |=三fニl|| fifir  ̄l| l| ̄| ̄ ̄| ̄|
===== == =    ,、_,、    |,、_,、_ =─ '′ A  fニl A  A   fニl   A ̄`  ー-∧_∧|_λ | l|  |  λ|  |
                ( ´∀)   (   )ウンウン           ∧_∧            (`     )  ̄l| l| ー─----
鍋島モヤバインジャネ? (   )   (   )    号外!号外>(∀・  ,)           と     〉   | l|







江戸での風説は厳しいものばかりだった。

『勝茂公、上使の命を背かれ、一番乗りをしたまうこと、伊豆守のいきどおりり深く、
領国を召し上げられるか、遠島されるなど、ひそかに内意を告げ口するものあり』






948 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:20:40.03 ID:paIhi0go





<江戸 鍋島家桜田屋敷>






                       /\
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二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二
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949 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:21:35.10 ID:paIhi0go





大名は江戸に滞在する際に、城下に屋敷を構えていた。
いよいよ明日、勝茂は江戸城へと向かうのである。
この日は勝茂の息子である、小城藩主元茂、3男直澄、江戸番方の土山など、重臣が夜を徹して協議を行っていた。








               / , - ' ¨  \ ` >-、       
             / / , ' , '   |‐'´  ヽ   「父上がもし、江戸にてお隠れするようなことにでもなれば」
            /ヽ /  / / //ヽ,.'ヽヽ ヽ \    
             〉 / ! 〈  {  | |゛゛"''''|│ 〉  !      「われら譜代の者であるなら、すぐさま城を明け渡すことなど断じて許されない」
           〈 ヾ| i ヽ_lyz七リ>   | | /  | l    
           /`ハレレ|,,r==ミ     ム,Lハ / ! !                   ー--‐`''‐v''''""'''ヽ、     |/.:.:.:.:.:.:.:.:
           //,' r | l |`V::ソ       ~∨ / /                 _ー'´         ヽ、   _,,┴''".:.:.:.:.:.:.
          // | ヽ|│!.  ̄    , r=z、 /∨l/                  //    ` ー 、     \ /_,.-‐-、.:.:.:.:.:.
          // │ ヽ! |    rーy    / 〃                   / / /   ii i    \    .Y´ _ _  `ヽ、
         //  !  `、!>、  r、`´   ,ィ / |                   // / /  i .i i i \\\  \| ´_,,,, "''ー、
         //   !!   !  `ノノ )7 </ル'  !                  !i i i __i! ! i!!ヾ、!_,,.-‐ .\  Y´  ゙'''‐、
          rヾ  ̄ ||   lr‐ 'フ, '/ |ヾ| !  |  !                  ∧ i i  i`iッi、iヾ'、-iッ''\\\/゙''‐-、
        ,',ヘ ヾヽ||  /   ∠- ァ! \|  !__ヽ                / , ' ! i i  iヽ´/ `  ̄、/ !'\\l    \\
      /!  ヽ | |||/     r--'ヽヽ `ー、ヽ ¨ァ              / , ' / \i! i!ト、ヽ_ /` //.:.:` l 、  \ \
      ,' 〉  ヽ !_/    ,、┬、二ゝニ \   ヽ!/│             / , ' /   !\ト、!` 、´  /V.:/.:.:.l  l.ヽ
      ! /   / |   ィ´ ! !    | \_   |_ !            / , ' /      ヽ `  ` ‐'   ,i'´.:.:.:.:.:.:l  l.:l ト、   ヽ
          【佐賀支藩 蓮池藩主 鍋島直澄】          / ., ' /             /.:.:.:.:.:.:..::.:.l  l.:l lヽ  |
                                             
                                             【佐賀支藩 小城藩主 鍋島元茂】






             __ ,.-¬- 、._
             / '´,  、   、 `ヽ、
          r´    / l ヽ  \ 、ヽ
           /  / /l.  l、 \  ヽ ', lヽ
        /, l. / /´ヽ lヽ   ヽ. ! ヽ. ト ヽ、
        '´|  V '__ヽ. ト\、_',|   ',|
         | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl.  ト.|  「しかるに、まず妻子を殺し、家を焼き、
           lハlヘ|´ `   ヽ´ ``〉,^! | !
           l\l|    |    //ィ N   家中ことごとく籠城して、城を枕に討ち死にしましょう」
          | ハ ヽ  __   /ハ/ `       _
          '′lハn\ `ニ´/! !        ,イ |
           _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\       | |ヽ
       _, - ' /   |  ヽェ、 '   | ヽー、    _ | ト. ヽ
  ,.、-‐ ´    /  |  /  〉   |   ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ
  / ヽ     〈  ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、  ,〉     | l_! ヽ ゙l
     
       【江戸留守居役 土山五郎兵衛】







たちまちこんな極論が飛び出し、しかも大方の賛同を得てしまうのが、佐賀人の恐ろしさである。






950 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:22:23.63 ID:paIhi0go





あける24日早朝、勝茂は屋敷をでかけた。
ふと、脇に目に付くものがある。






   /// , | |    | | ヘ  ヽ
.  |/ l / | ∧ | | :| |、:||  ',
.  | l | 、ト、.|. |ハ ハ |ヽ!ヽ'V  |
.  lイ lヽ| _ム-- ` レニニT | N
    ∨| |´ 'モシ´   ゙ー' || |
    |ハ!            |//
      ヽト、    l    /   「ん?」
      ヽl\  -─  .イ
         l`  ._  / ノ、
        / |    ,rく. ヽ
.       / ,ヘ   / ∧|







気になって注意深くみてみると、それは薪束の山だった。
材木の山のように野積みされてあるものが、屋敷の軒まで積みあがっている。







l二ヽ
  ) )
 / ̄ ̄ ̄ヽ
. | .(\/) |
  |  > <  |   おまけに油壺もご丁寧に置かれていた。
  | (/\). |   これでは火をつけてくれといわんばかりである。
  ヽ___/







952 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:23:14.88 ID:paIhi0go





       ./: : : : : : : : : : : : : :.',: : :ト、::/i: :/ヽ: : ト、: : : : :.ヘ
       i: : : : : : : : : : : : : : : ヘ:: :l !/ l/  ヽ::l i: :i: : |ヽ!
       l: : : : ヘ; : : : : : : : : : l-',:l──--、_,,!/ ヾ!l: :,' ヽ
       ノ: : : : : r、: : : : : : : : :l  ゞ-t‐jヾ   /'ー、l:i/
       !イ: : : :/ ヘ: ト; : : : ト; :l   ー¨-   〈ftヅ/|
          i: : : ,'  ',:l ',: : : l ',:l         ', ̄,'ハ!
        ',: : :ヽヽ-、!: ',: : :l '!          丶、l
        ',ト、: : :ヽ__,,i ヽ: :l          /j
          :i: : : : : :i ', ヽ!       _  _ ,イ   「なんだこりゃ……、誰がやった?」
          ',!i: : : : l ヽ、 ヽ    r'"   ∨∧;!
           ',::ト;::ト!  ヽ、    ` ̄二¨/
              レi ヾ!:             /
          __f´¨ー--、_     ー,--"







::|         !     ヽ.  ヽ:::..   ヽ      '::.  l::.  ヽ
::|      :   l     ヽ:.  ヽ、::..  ヽ:..   ':::.  !::.  i
::l  :   .:   !       ヽ:. ヽヽ、::.. ヽ::/  ':::.  !、:. |
:::i ::  :l:   l          \ ヽ \/ヽ:::.   ':.  | ヽ:. !
r┤:::  :l::  |  ̄ ̄```ー- \ ヽ ,r‐ァォヤ、::.  i::: |  ヽ|
.ト| ::::  :l::: | ,r≠T〒ト    \ヽ-┴'´ |、:::. !::: |
.i' i :::::.. :ヘ::. l `ー┴ー'      \、   !::l:::. |::::::|
ヽヾ, :、:. ::ヽ::.!            、 \. |:::ハ:::ハ:::::|
::::\!:::l::.::::::lヽヘ                 ヽ  i::/ }:;' ',::::|
::::ヽ:.::::ヘ:::::::! ヽ            / /::/ |'  ',::|
ヘ:::}ヽ::、::',:::::!               /!::{     ヾ
 '::| !::Xlヽ:::',、       -―‐‐'  ィ l::i     「はっ……、やらない夫が昨日から手配していたようですが……」
  '.i ';' ト ヽ:! ヽ、       -  / ! ヽ!ヽ_
  ,/  |  ヽ   ` 、      /  l    、`ー、
.//    !  \     ` ー-r-'   l    !   `







, ' ^ ̄`丶
', ト从Vv〉
 i(レ゚ Д゚リ   「すぐやらない夫を呼べ」
(    づ





953 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:23:43.11 ID:paIhi0go





やらない夫は厩の方から走ってきた。
事情を聞くと、すぐに返事をした。






            (⊃ ̄ ̄\
          (⊃   _ノ  \
         (⊃   ( ●)(●)
          |     (__人__)
             |     ` ⌒´ノ   「はい。自分がやりました」
              |         } \
            / ヽ        }   \
        /   ヽ、.,__ __ノ     )
       /        .   | _/
      |        
       \   \ 






            :.-‐':.:.:.:.':,:.:-、
         _,-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`‐-
        /:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、
       ./:.:.:i:.:,:.:.:.i:.:.:.:.:.i:.:i、:.:.:.i:.:.:,:.:.:.:i   
       i,-'´}:.:i:.:/.l:、:.:.:l 、:l .、:.:l、:.:.:.:.:.:.l
      .,-' ,‐i´:/l:/ ` .、:l .`  、l .l:.:.:.,.:.:l   
     ./ //´l,-'} _ ,, `、 、____.l:.:.:l-:l
    .l  '- ' , :.:.l‐'__,,,   、、___l:.:/) l    
    l   ,〈,'(',:.l     l     .l/-‐'   
    l   i i´`:l    l    ι.l:./    「なに考えてやがる」
    /   / i   \  ___  /l_
  .,、 i   .' /   ,‐'.l\  ‐ /  l )),
  .l \  .i、   _/ `‐、__ `‐´ __,-‐'´ .ヽ-、
  .l   `‐-'i _,‐' .l   .,-、i  i,‐、   /  .`‐、_
  .l     .i    l  .l  l  l  l  /     `‐、_
  .l     .l    .l  /  ヽ ,'  .l ./     ,  , `‐、





954 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:24:26.60 ID:paIhi0go






                                                _ 人
                       ,'                      人)ヾ; 从
  └-、_                  (:'    . .      (:. ,:.     . .  _ノ  _人  (,_
      └-、 カン!カン!カン!      ',  ))   . .     .:从,)ノ':.:,    . . _从 (⌒    ゙ /⌒   ウー
      ::::i      ____ }  /(        ,;;'人,,ノ;ノヾ;,.,    . _ ゝ     .    火
      ::::|     γ    ,' ノし': :ヽ     ,;,、 ,;ノノ .:;.(. ,.( ,      .     .,;,.,    `ヘ/  ウー
      ::::|   r ―|    ((,イ: :  :: :V) ,、 ,.:;(゙:  ,.:.人:. ヾ,、 (.      .,.,;   ;,,.,    (  _
      ,,;;;;|_ i   :|    、ゝ: :   : :(ノ}  (,.ノ,、ヾ , .,;ノ (;. (:,  ,):. 从;:  .;       ;,   ∨(
     /  \ ̄=―-_   ヽ: :: :  : :: :/ ~,;. ,:ノヾ; . ,;) ,、 ヽ;,:.;):.从;.,  ,;        ;,   从
   /     \     \  ゝ;:; :;从;ノ | :.      , 从ヾ;. '',人ヾ,´:.:          :;,   ノ_イ
 /        \     \ |   ゝ、  | :::| r―i-i     _人ノ,   ;:           ;;   /
(           ヽ     へ_へシニタクナイヽ、|r  ̄ ̄γ‐-、__ ヽ   ;        .,ノl火)   'ヘ,
  |         |      (´Д` ;)    ::i ̄ ̄ヽ‐-!、   ~‐、            ∧ ∧  タスケテー
  |   ∧ ∧    |  r - 、 ⊂  ⊂ )   ::|    | :::|     ::|-r-=__         |( ゚Д゚)ノ|::    |
  |  (,,>A<)  キャー! | :::| Y  人,    ::|    | :::| ⊥_⊥ |   :::i     /  (  つ つ:::.    |
  |~(__ ノ   | |  | :::|(_) J ........::::|    | ⊂(;∀; )つ三三三三   |:::. ミll  リ  |:::::.....   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ し し ̄ ̄






この当時、人々が最も恐れていたことは火事である。
ただでさえ江戸は、何度も町が灰燼(かいじん)となる火災をおこしているのだ。
各大名は、失火に対して敏感になっていた。






955 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:25:00.64 ID:paIhi0go






         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \
       |    ( ⌒)(⌒)
          |     (__人__)
        |      ` ⌒´ノ  「万一のときは、屋敷に火をかけ、
          ,|         }    江戸中を火の海にしたうえで、公儀に一戦を挑むほかありません。
       / ヽ       }
     く  く ヽ     ノ    その仕度をいたしたまでです」
       \ `'     く
        ヽ、      |
            |       |






        __ ... -‐ 、
    , -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
   /::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
  イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
   /::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
  /;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l
 / |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/
   .|::l    ,   'テ''z、 l:::リ::::::i
   .|/|   /   r.Kヽf''i/'lノリ
     ハ   `    | .| l .| |ノ
     ,小. - 、   .| .l/././、        「ここが燃えても、そこまで広がるとは限らんぞ」
 _,,ィ'´.H. ゙..   ,, -'"  ,/   ゙̄'ー、
''´ /  { '  `''r'´    /    / ヽ
 /   ヽ、 ,ィl   イ /     /   ヽ
./  .,ィ^i }_/_/l    |/     ,     i






956 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:25:32.18 ID:paIhi0go






                  / ̄ ̄\
                / _ノ  .ヽ、\
                |  (●)(●) |
.                |  (__人__) .|
                 |   ` ⌒´  ノ   「ですから、のこりの藩邸にも、同じ手配をしておきました」
.           r─一'´ ̄`<ヽ      }
.          `ー‐ァ   ,    )     , -'~⌒ヽ、
           ノ   {.   ,ヘ    ,l. ゝ、_ .'ヽ).
.            /, 、 _   /. |    . ',  . ..  .ヽ、
           (/ / // / / ...|      ...|\..\\ \_)
             / // / /         . . \_\_)、_)
            ー' {_/ノ              ."´







     V             ,,   ,,   , . } }     V
    ノ            .//  //  /|  | }    ヽ V
  ∠-1           /  { ./ |  .ノ |  1 |    1 V
    .{         /| ./ー-|/、  | /  | ./| .}     1 |
    |        % .|/   .'  ヽ、|/  .|. / .}1 .}|    .|
    }        .|  '  ,,,,,,,,,,,,,, ;,, ヽ、,  }/  ' | ./|  } |、 .}
    .|.1 /^ヽ   .|    (  心 Y"    ' /"|/./  /ヘ|.}.{
     ' | .|  ヘ.  .ヘ|   へ----"    , .|""丶'./  / .{ V
     k | | ヘ .} ヽ |          | -"././  /| /  
      ヽ ヽ、ヽ |  |,,j          {    {1 /. |/
       k , ヽ 」             /   .} |/  '
       v}  | }            "   .{ .'    「なっ!?なんだと!?」
        .}.1| \      /^'---....,  . /
         ! 1  ヽ    / ̄ ̄ ̄^"/  /
             ヽ、 , |"'-----、,,,.{ ./
              ヽ、’ ̄ ̄ ̄ー '/
                ヽ、   ̄ /
                 ヾーー・






957 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:26:14.70 ID:paIhi0go





鍋島七屋敷といって、江戸には鍋島藩邸は7つある。

江戸城桜田門の付近にある桜田上屋敷、
麻布にある麻布中屋敷が2軒、御成橋の中屋敷、
芝増上寺付近の三島町中屋敷が2軒、新橋烏森の打越中屋敷である。

やらない夫は、そのすべてに放火の手際をしてきたという。
それらが同時に燃え上がれば、江戸を火の海にすることなど簡単だった。






              _, -‐--....、
           /..:::::::::::::::::::::::::::.ヽ
              / .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
          /..:.:.:.:.::::/:::;i:::::,|:::::l:::::;::::::.ヽ
          l::::::l::::::/l::/ |::/{::/|::;/l::}:;::;::i
          l/i::l:::N`|メ、_|ム|/.,j/レ|::|::ト!
          f^i:::l ''ZTー   ィ'Zト.|::|::レ'^ヽ、
     ,...-',,⌒ゞミ、l::|.      l   l::!Y::::::::::::::.ヽ、       
    /::/..::::::::::::..ヽl_      〉   /v':::::::::::ノ::_;;:::::j,ト、
   /:::::::::::::::::::..`ー-、:l、  f===r  ,ヘ:::::;::::::/ ̄ ゙''ヘュ_ノ      「誰の許しでやれといった!?」
   /:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:、L_,,リ /:>:l/:::/
  ./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..`''ヾ、ー_-イ, 〉<.|/ _ノ⌒ ー - ,,,__  _
  }:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..゙ヾ!、!;::|:|,r‐'゙           //   ヽ
 「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf     ヽ        l /    l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ニ,-'"      \___        /
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ./ l          \X=-、,,__/
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| |  ノ     ` 、      ヽ ,ヘ./
:::::::::::::::::::::..ヽ、:::::::::::::::::::::::::::| l i´       ` 、    ノ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..`ヽ;::::::::::::::::::::| | |    、     `'rイ  ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..\∩:::::::::| l\      `=、..__,ノ   ̄
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i\∩:/  | ヽ、_    ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::|  \:!`ー、  ,,=''::::`、'‐-'゙





958 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:26:54.04 ID:paIhi0go





          _____
         /       \
       i,-'´}        ヽ
      .,-' ,‐i" _ノ  ヽ、_   i
     ./ //´l (ー) (ー)   i
    .l  '- ' , l (__人___)    i       答えに窮してしまった。正直、許可など取ってない。
    l   ,〈,'   `⌒ ´    i       たしかにここが痛いところである。
    l   i i          ,i
    /   / iヽ,        /
  .,、 i   .' /,‐'.l\     /l )),      しかし……
  .l \  .i、 ム `‐、_` ̄ ̄´-‐'´ .ヽ
  .l   `‐-'i _.-ヽ .,-、i  i,‐、 . /  .`‐、_
  .l     .i   l l  l  l  l /     `‐、_







              / ̄ ̄ \
              /       \
           |   \, ,/   |
          |  (●) (●)  |
            |   (__人__)   |
           |    `⌒´   |
           {        }  
              ヽ      ノ 
          /⌒ ´     ` ⌒ヽ
        /                 ノ   






やらない夫は顔を上げて、まっすぐ勝茂の目を見る。





959 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:27:14.27 ID:paIhi0go





  ∨::::l.  |! |::::::/   '.::::; ′ ∨::::::::::::::::|:::::l::::::Ⅳ
.  ∨:|   |:::/    }; '_..-'´ ∨:::::::::::/:::l::|::::::|
   ∨    |/  _..-'´      ',:::::::::/:::::ハ|::::::|
       ,.. '_______   ' ::::/::::/::::|::::/
        '´     ∪  `' |::/:::::/|::::l::::′
           ー‐---一'   |/::::/ }:∧:|
                   ,′:/ /リ `  (クソッ、こいつの親父も、意見するときは同じ目をしていた……)
                    ハ ,:::::/ /
                 ∪/:::/ 
.   |              /V/
   l|                厂7
.   !             /∧|






960 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:27:38.29 ID:paIhi0go





      _______
    _,./       ヽ
   /  ─、,,_   _ヽ、-ー 、
   〉       `Y(,_ )  )
  (´   ─、,,_  入_____ク / ̄ ̄ \
  }         \_/   /./ \,  ,/ \
  {   ─、,_   !   、i |  (●) (●) |
  ヽ      ヽ/  /( |   (__人__)  |
   ヽ ¬─-ー"  /   ノ |    |r┬-|  |      「これらを行うのは殿が万一の場合が起こったときのみです。
    ゝ、_     _L  / ヽ |    `ー'´   |
      `゛ー<  /    ヽ        /       すでに亡くなられたら許しは不要と考えました」
          ∨       ヘ      ゝr'.二ヽ、
          ∨             i^Y゙ r─ ゝ、
           ヽ            ヽ._H゙ f゙ニ、|
            \             \`7ー┘!
              ヽ               「:ト  イ






961 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 20:27:54.89 ID:KJHV77co



なんちゅぅ…扱いにくさかww



962 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:28:11.04 ID:paIhi0go






                     _._.,,.、.-.ー.-..、_
                 ゝ<´:::::::::::::::::::::::::::::`ー:.、
                /::::::::/::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               //::::::/::::/\!\_\::::i:::::::::::::::::\
                /´/:.:l::::レヘ! ヽ/__\::::l::::::::::::i:::::::::}  (……許しなど出すはずがなかろう。
               !l:l::l::へ ヾ `´ニfソゝ ∨::::::::l:::!::::::::l
                 |:::レヘ f_))       レヘソヘ::!::::::!   江戸焼き討ちの手配などバレたら、遠島などで済まされるわけがない。
                 レヘハ く      u |/ )ソ!:::::::!
                   ! `        、//:::/リ   謀叛とみなされて斬首、が関の山だ)
                   、  - - 、    ′|/:::/
                    ヽ    _ ´  ノ:::/      
                   ゴクリ `ー、 ´     ∨_
                       _,∧  __,,、、<´ 〉、_
                    //∨) /∧    /::::::i:::ヽ._
                  _ ,,、-ー/ !/ヘヘ/ソ∧   /:::::::::l:::::::::::`:ー:.、
             ,´:::::::::::::く::::::::/ヽ(⌒ソ´´ヽ/::::::::::::::!:::::::::::::::::::ゝヽ.
              /::{::::::::::::::::>:i   l7i   /:::::\:::/::/:::/::::::::::::::::i







                        /``‐-─、
                   __,, r''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
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                 /:.:./:./:.::./^'ト:.:.:.:.:!.:.:.:.:..`、.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.|
               /〆!.:/.:/リ  !:l:.:.:.::ト;.:.:.:.:.`、.:.:.:!.:.:.:.:.:|
             ,z≠´ /.:.l:..:l ..,__ l:.|、:.:.:.! 、.:.:.:.:.`、.:.:.!.:l.:.:.:|
                  !.:.:|.:.:i ,,,__` !| `、:.|´\.:.:.:.`,.:.:.i'.:.:、ヽ
                 i.:.:.f.:r;.! イ升! ! `、!-f升、.:.:.!.:.:.|i.:.lヾ、  (おやおや……。あまりにも白々しく動いてたもので、
                 |:./ i!l.:.l  ̄  /    ̄´ 7:.、!.:.:lノ.:l        つい、許可を取っていたものだと思ってましたよ)
                  レ  !:.:.l   /       !.:.:ソ.:./|:l
                     !:::.ト  .`____    i..:.i!.::/. リ
                     !..:! \ ヽ_/  /!.f/|/
   r- 、        ,-‐ ‐- 、_,,!i-'"i`i、  ‐  /_,,リ|ヘ、    _ . -‐ 、
   ヽ、 \__   /:::::::::::::::::::::::::/::;;;;| ヘ、 ー',, / i;;;;;ヽ`' ̄::::::::::::::::::::: ヘ      __
{ヽ、!゙`、.ゝr、  l`Y\:::::::::::::::::::::/:::::::::;i  rゝ"、    !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i  ,.、r-ィ'ヽ }ィヽ
.|  |  ll  Y´ l  !  ヽ-、  ::::::\:::_/! , '!::::::::入   /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ィ´f  i  l  i´ i l
.ヽ、゙、 ゙i  ヘ  |  i     ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/ k. /i:、:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f | }  }´ l  ! ,! i
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     `ー'‐―、_   !     //´:` 、i  /:::::::::|  /:::::::`` 、::::::::::rr|::::.....r'゙  |'´  /´ //






963 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:29:16.90 ID:paIhi0go






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    ヽ       ',.     !                                      !     .,'       ,r'
ヽ     \     ヽ、   !                                     !   、,r'     /     ,r'
 ヽ      ヽ      .! ゙''" .',                                    ,'. ゛''゙ !.      ,r'      ,r'
  .ヽ、__, __,.' \.    ',.   ',                                   ,'   .,'    ./ '.,__ ,__、,r'.  
     ヽ.    `、   ! 、_,,. !                                  ! .,,_、 !   、´    .,r'
        ヽ、._,,. ' \  ',.    ',                                ,'    .,'  / ' .,,_.、,r'
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   ノ ゙ '',…-'" -‐'"       ,ヽ                           ,r',       ゛'‐- ゛'-…,'' ゙ !、
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      ゙゙''ヽ,. ノ      _,,;;/   \                      /   \;;,,_      (, .,,r'''゙゙
      _,,ノ      ノ  ,        \                    /        ,  !、      !、,,_
   ,.. - '"    ,    /    l!       ゙                  ゙       !l    \    ,    ゛' - ..,
-‐''"  、_,,...ノ-‐'‐-‐''ぐ_,,... -'''"゙''‐‐-‐''ヽ、 r' '゙゙'''‐\:        :/‐'''゙゙' 'r 、,r'''‐-‐‐''゙゛'''- ...,,_ぐ''‐-‐'‐-(,...,,_、  ゛''‐-
  - ‐''"                   ヽi、     ゙i       i゙     、i,r'                   ゛''‐ -
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       ゴゴゴゴゴゴ                                       /´〉,、     | ̄|rヘ
                                               l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
                       ゴゴゴゴゴゴゴゴ               二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
        _  ,r''゙~    __         _    _  _         /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
   .  __ |ロロ|/ ̄\_,ァ-‐ |ロロ|/ ̄\ __ |ロロ| __..|ロロ|/  \                       (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
  _|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_                                     `ー-、__,|
 
         ワー
    キャー   λ... ワー    λ...   キャー    ワー      ...λ ワー    λ...   キャー    ワー      ...λ
    λ...      λ...        ...λ    ...λ  キャー       λ...        ...λ    ...λ  キャー
                    λ..     λ..    λ..        ...λ      ...λ    ...λ






これらすべては他人に類を及ばせないための策略だった。

いざとなったら自分一人が責をかぶって、腹を切ってすべてを済ませる。
だが、万一の場合は、幕閣および江戸庶民に、佐賀武士の恐ろしさを、嫌というほど、
一生忘れられないように叩きつけてやろうというのだ。





964 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:29:43.04 ID:paIhi0go






  /  /   ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l  ::ヽ`ヽ
 i  /   .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l  !
 !   ! l .:::::::/l/__l/ //  l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
 l /l/l .::::::/ __ `ヽ、    l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!    勝茂は戦りつした。
  V く l .:::/   ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l
  ∨ー!::/    `¨       /fr芹、:::/l/.:/
  j/iヽl/ U         /.:::::┴'..:::/./ j/
.   l::∧              { ::::::::::::::/.:/
.  __/V ::ヽ         /..::::::::::/.:/          (この男……)
/i/  ! ::::::ヽ     _     .:::::/ j/
.三l :: l :::::::ヽ、   __‐-..::::/
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/
三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\






965 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:30:09.62 ID:paIhi0go







 

              / ̄ ̄\
            / ノ  \ \             \il i !l ll i ll l i ll l il i !l ll ! ll l ! l! l il il i !!l l/
            |  (●)(●) |             三                          三
.            |  (__人__)  |             三  間違いなく死人(しびと)だ……  .三
             |   ` ⌒´  |             三                          三
.             |        }             /il i !l ll i ll l i ll l il i !l ll ! ll l ! ll l il il i ! l l\
.             ヽ       ノ
               ,ヘ1、     /へ
        _  -イ::::::::::,ヘ  //::::::`ト-   _
      /: : : : : :!::::::::::::, ヘ/ /::::::::::::/: : : : : : :\
     /: : : :i: : : : !::::::::::::::ゞ_/::::::::::::/: : : : : !: : : :
    ./: : : : : :!: : : : ヽ::::::::::::/:::::::::::/: : r'1: : ! : : : :
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966 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:31:06.64 ID:paIhi0go






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             , -‐'´   ̄ ー 、          , ':: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          , ‐'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、        / ....l.......::::.....:::::::::::::::::::::::::::::::::..........  ',
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.         l::::::::::::::::::::::::::::::;〃ヽ':::::::::!::::::/ヽ //!::::,':|::::i r ´         |:::/ r-'ノ:::::::::::::::::::l !
      j::::::::::::::::::::::::::::〃i {r./::::::::|/ Fテ、X /:::/:/!::l  ヽ,       |/ r イ::::::::::::::::::::::i
       /::::::::::::::::::::::::::/ !::', (/::::::::::i   { i;/ /:/j::/ i:/   、__,..       /  |/ヽ::::::::::::l:ヘ
     /:::::::::::::::::::::::::::::!、l ,' ト'|:::::::::::|   `'   {  /  |'    '.             \|X::i\
    /::/:::::::::::::::::::::::::::::::::l_ |:::l::::::|::::|       ヽ        i           //    \_
   /:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`i:ハ::::::',:::|  \, '´            丶---ー、    //        ヽ
.   |::〃:::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::|'| l:::::::ト;:|  r 'l                ヽ、// , -‐'´        \
   !' |:::::::::::::::::::: :/ヽ:::::::::::l. rl::::::!_!|._ /イ::!                / , ' , ‐'´
   | i::::::::::::, -‐'´ ̄` ヽ、::',::!' !::::| j:::::/|;'                i. /, '
.    |:::, -'/  /    ヽ!゙、 ',::| }:::/ |'                 /l/ '
   jr〃'   /        i l ';| |/                 ,'/
  ////、   /          |__!__                    /
. //// ヽ /    ヽ    |r-r'|                   /

          【佐賀藩祖 鍋島直茂】






「常住死身」
常に死んでいろという教えは勝茂も父親の直茂から教わっている。
そんな教えは真面目にやったことなどないし、やる必要もないともおっていた。
だが、この男はやっている。






967 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:31:34.27 ID:paIhi0go






でなければ、こんな死と引き換えに、暴力と恐怖を頭に植えつけるようなマネをするはずがない。
死人にしか思いつかない発想だった。







.        / ./フ 7  , -‐ x   l   i i i  ',
        / ,/ / / / / i i  j        |
         レ/ /  / 〆ー‐‐く. / /   i  |
         r/ ′ ′ '´ .ィ´厂l/! / }  / | }|  
         !′     r__ 、j/` ̄厂ヽ! /j! j /}!
.       !       /  .}  ` ー‐''/〃 ハ ノ
       j     /   ノ        / /イ
      r‐‐'―- 、 /!    ___      / /
   厂 ̄ ̄`ヽ ゙> l\ ゞ二)  /jイヽ    .「……見なかったことにする」
   ,′     X.  l  ヽ. ___ . イ  / .|  \
.  /        n /   !  /ー 、 r‐‐/ | ∨\
 /       n /   l /、c | |ー l`ヽ. |  .∨ \







         / ̄ ̄\
       /   \ /\
       |    ( ー)(ー)   
       |     (__人__)  
         |     ` ⌒´ノ    「御意」
         |         }
         ヽ        }      
    /  ⌒ヽ    '´(
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.   そういって城へと向かった。






968 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:32:05.66 ID:paIhi0go








      シタニー              _,.r==='''-"‐‐‐-- 、 ,,.. -- 二''ー-、____
                        ,.ィ" ..::::::::::::.. .::::::::::::/ /     ヾ;:, \ 、―‐ヵ‐-`';   シタニー
 シタニー              (フ'"   :::::::::::::::::: ::::::::::,.:' /l      ヽ;:, ヽ, `'Y ,l',-' ,!     シタニー
             __,,,... ----;;'ニ―- ..,,:::::::::::::::::::::: ::::::::/:' /l,rー-:  --‐‐''"^:,~    "" ̄i
       ,,... -‐ ''''""~    ,. - '"   ~”゙゙`  ~` ''ー- ,,,,/:''..= ---'     '''' ;    __  . |
     /::;!  ,.  '"      _ ,.  - ‐          ,,, !             ;    .,'" `!  .,!
      ,ト''         ,r-、、'"       ,.r''"~~`ヽ、  .!            ,'  .,'/j:;〉i,|.-〈
     r'" :;、_      i'::::::,!:!     ,..  ,.' ,,.-‐ァ、:::..'!  '!         ,.'   {:|;:i:)ミi|レ'
     tミl~~`''tー、ー-.、_ゞン,:'    ,, ,,  / /、ヾ'.ハ';::l !  i  _ .. -‐ '' "   _|ヾj:レノ
    ィ 、!,!、..,,_j`''キーr-- ニニ...、  ,;' ,;,' ;l! |;;:! ,r; ,rァ !:!:!  `      ,,.,.. -‐'''"
    'ー、    `''ー、〉 ゞ-=.....,,,,ノ  " " |  |r 'i , ヾ:','::!   _,,.. -‐''' " ~
      `''ー、_、_               |::::::ヽ'_'‐"ソ:/ー'''' ~
          ~゙` '''''' ー--- --―'''" ゞ-:;;;:;:::=-''"






969 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:32:29.30 ID:paIhi0go






                 ___
               / : : : : : : :`¨ー-、
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        /: : : : : : : : : : : : :{: : : : : : ;イ : : : : : : : : : : :ヘ
       ./: : : : : : : : : : : : : :.',: : :ト、::/i: :/ヽ: : ト、: : : : :.ヘ
       i: : : : : : : : : : : : : : : ヘ:: :l !/ l/  ヽ::l i: :i: : |ヽ!
       l: : : : ヘ; : : : : : : : : : l-',:l──--、_,,!/ ヾ!l: :,' ヽ
       ノ: : : : : r、: : : : : : : : :l  ゞ-t‐jヾ   /'ー、l:i/
       !イ: : : :/ ヘ: ト; : : : ト; :l   ー¨-   〈ftヅ/|   駕籠の中で勝茂は、不思議な高揚を感じていた。
          i: : : ,'  ',:l ',: : : l ',:l         ', ̄,'ハ!
        ',: : :ヽヽ-、!: ',: : :l '!          丶、l     
        ',ト、: : :ヽ__,,i ヽ: :l          /j
          :i: : : : : :i ', ヽ!   ∟      ,イ     「フフッ。俺は死人にふりまわされっぱなしだ。
          ',!i: : : : l ヽ、 ヽ     ̄二¨ ./;!
           ',::ト;::ト!  ヽ、        /       だが、いい腹積もりができた」
              レi ヾ!:             /
          __f´¨ー--、_     ー,--"
        /: j       `¨ー-,、  ,'ー--、_






勝茂はまだ気づいていない。
これ以上の死人が、まさに死人でしかできないようなことを、江戸でやろうとしていることを。






970 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 20:35:59.99 ID:o6Khdnoo



常在戦場なら知ってるが、
常在死身なんて言葉は初めて知った



973 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 20:37:17.05 ID:FABmbsAo



自分と高速移動できそうな駕籠ですなww



974 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:38:11.56 ID:paIhi0go





<佐賀>






時間は杢之助の祝言の日に戻る。






               ,.ィ"/,. ィ'":.:.:.:\:.:`丶、
             / / ,:":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.\
            / ./ /:.:./:.:.:.:.:.:.:.|:.:ト;.:.:l:.:.:.:.:.ヽヽ
          /  / /:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/:.:| ',:.:ト、:.:.!:.:.l:.',
         く   ,'  l:.:.:.:l:.:.:./:.:.://_/ .l:/ー-ヽ:.:| ',|
           ヽ、.」  l:.:.:.:.l:.:.l_:/フ ' /' 、,,,,,.ノ:./ ′
             /:.:.{  !:.:.:.:.Vr   ,,ィ ′  ///イ}
            /:.:.:.:{   ヘ:.:.:.:\=''"//   _   ハ!    「ん~~~、頭が痛いですぅ。
           /:.:.:.:.:.{   ,イ_ヽT rr‐',  <ノ  , ' }  
          /:.:.:.:.:.:..{ r-,.‐-.、>、ヽヽヽ ..__/   }     みんなお勇がかわいいからって、
         /:.:.:.:.:.:.:.:{ く/: : : : :ヽ} ヽ、  ,ヽ,‐;.:.::{   }       調子に乗って飲みまくったですぅ」
        /:.:.:.:.:.:.::.:.{ {l: : : : : :.:.!{,〃゙Yニ - _ュく{.   } 
.      , ':.:.:.:/:.:.:.:{ /:|:.: : : : : :ヾ,ヽ='ィ、ニ. r.イYヽ   } 
    , ':.:.:./:.:.:.:.,イ/:.:.|:.:.',: : /: : : \/ !  / /{:ハ.  }. 
.  , ':.:.:/:.:.:.:.:./ /:.:.:.:!:.:.:.∨: :_:_: : / l   ' .,'イ: : :!  }. 
 , ':.:./:.:.:.:.:.:./ ./:.:.:.:.:.!:.:.:/: :/r =7     ,'.フ: :ヽl   }
,.':.:/:.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.:/ハ:/:.:.:.イ7/〈:、     !'.):.:. : : `ヽ
/:.:.:.:.:.:.:., '  /:.:./:./:./:.:.:.:/://:.:.:ヽ:\   |ヘ:r,.-.、、






975 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:38:47.56 ID:paIhi0go





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illlllllliiiiiillllllllllliiiiiiiiiiliiiiiiiiliiii!!!;;;,,,,,;;;!!!iillllllliiiiii!!;;;,,,,,;;;!!!iillllll!!!iiiiiiiiiiii!!!lll;;;;;;;;;::::::: :::: ;;;;;;iiiiii!!!;;;;;;;;;iillllllliii






周りを見渡すと、静かなものだった。
すでに日が暮れている。
昼間からの客は、お勇と同じように酔いつぶれているのも大勢いるが、半分以上は居なくなっていた。






976 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:39:25.54 ID:paIhi0go






                          /   rク      , --=====ミ \
                         /    ィ7     ≠:::::::::::::::::::::::::::::::::`¬\
                     ,. '     〃   /:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                  ,.       rク  /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::ヽ
                  \   \   jj  /::::::::::::::://:::::::::::::::/::::::/::::/::::::|::::::::::゛
                   \` 、ヽ {{   .::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/:::::/::/::::::::ノ::::::::::::: ハ    お勇>
                    \/::::::V{{  |::::::::::::::::/―--/ ::/::イ:::::/::::/:::::::::::::::::|
                        /:::::::∧{  |::::::::::::::|子=ミ ヽ / /::::イ:::::|::::::::::::::::::::|
                    /::::::/::::}} i|:::::::::::::::|├び ハ`   ///ト:::::::::::::| |.//
                    ,/:::::::::::::::::::::}}. \:::::::::|` ー ′   / ァえメ、`:::::::::: | |'/
                  /:::::::::::::::::::::::: {{   rf\:::ヽ:::::::::   、 lじン〃ヘ/::::::::| |′
                /::::::::::::::::::::::::::::/バ  {{  \:        ::::::::: / /::::::::/ /
               /::::::::::::/^ヽゝぞ!: {{  }} | ト>  `ー-   ー二::::::::イ//
             /:::::::::::::::レ'   `}   {{  }}ト⌒\\_  イ |}}  //}}
            /::::::::::::::::::{         {{  }}_,ニヽ__ / l |{{    }} ヾ!      「あっ」
          /:::::::: ,.=、ソ     /: :ヽ∠{{  }}ハ: : : :`.、 ∨´  {{    }}. : . '.ム_
         /:::::::::::::/  `ー―'´ `ノ: : : : :{{  }}ヽ: : ス:.ヽ.∨´ソ ム. :/ }.:' ノ-、´
       /:::::::::::::::::{       イ: : : : : : {{  }} ハ: リ``ヽヽ.   `¨/ _,/ .//l
      /:::::::::::::::::::::::∨     {: : : : : : : : ヽ} ハ}!\_j:\:ヽ  ,イ '     /j
    /::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ-    .j: : : : : : : : :Vリ ハr´   }:レ'、_,f/      ,/\:
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/: : :)   /: : : : : : : :  V`ー'ヾ   ノノ/^、     / !: : : ハ
 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::f}: : : :f  ∠: : : : : : : : : : ヘ  r―'----'  ヽ..__rf´  丶.:{l: リ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::lr 、:ト弋、 \: : : : : : : : :/:ノ  {^!         7    ム!:.ソ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r=====冫、==.、___,:´¨: :`ヽ=へ/  ゝ |         /、_ソ⌒`¨´ レ'





977 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:39:52.98 ID:paIhi0go





振り返ると、自分の新しい殿方がいた。
今までは気を使ってもらって、ご丁寧に「さん」づけだった。
こうしてあらためて呼び方を変えてもらうと、うれしくなって赤くなってしまう。







   ∠..., =‐- i!  i!  i! i! <´
    .ィ´ i!   i! i! i! i!   i! i! ヽ
.  , ′i! i! i! i! i! i!  i!  i! i!.!
  /イ i! i! i!ィ i! i./::、 i! ト、 i! i! !
  /i!.//i!./::iメi/:::::::,メ、「ヽト、 i! i!j
  /イ i!/! /==。=、:::::.=。===:i!,...i! |
    j/ j/ i::`:‐:/:::::::: ー一.:´:|ir, }.|
       i:::::/.::::::、   .::::::|Lンii|      「ちょっと、離れへ行こう」
         i: `‐――一'.;.::::ハ.i! j;\
           、  ー ..:::::/;  ヽ:{;;;;;;;ト、__
      . -=''7ヘ.....:.:::::/;;; '   j;;;;;;;j;;;;;;;
   -‐'";;;;;;;;;;/;;;;;;ヽ .イ;;;;: '     /;;;;;;;;|;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;|:.:;;:::'    /;;;;;;;;;;;!;;;;;;






978 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:40:11.71 ID:paIhi0go






                ____ ,.   ´      _, --一- 、_\
                   l               ,. -‐ ´※    米 ` ヾ、
                 \        / r ´  _,. -匕 ̄ ̄`ー 、 ※ヘ
                  \   _/r‐┘r‐ ′         }丶、ハ 、
                   \ />、 _ノ /  //   _ ノ     l   V∧\
                        /`   {  /  X ∠ _  ´    /  /    |\}/
                        ,′   f /  /  /   //  ∧ i  ハ ヘ
                   /     _」 ,′ ! ∠ >--ィ_, イ / / ハ |  l   ト、
                     /    {  l   l 卞テ=rミ / / / 、{  }\ /  } |
                 / /  f  ハ  ∧ 弋tツ ノ /´  ミ二' 7 ァ 、 リ`|
                  / /    }  ゞ、   ト、         下りアイ / ,イ/ |
                    //     ( ※  ∧、 \_     ,!    ̄/ 〃 //
                /′      }   l l \ ̄   r=_,   // ̄7
                  /        ,1  + }/、  \    _  ィ´  } 米 /     「なんですぅ?もう、片付けだってある……」
              /       /{  ※ ! \   7  ̄/  /   !  {1
                /     f㍉rう 1 +  }   \__1 '、リ  /   } + f |
               , ′    rf´ ̄ ̄}、   )   x==0====x   Y 1ハ
            /     7:.:.:.:.:.:.:.:.:\米ヘ、{{  //{1ト、  }_) }}   ! {  ,
           /         f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}、  1ヾ__f1 |!{ ゞ==xソ   ヾヘ ∧





979 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:40:32.79 ID:paIhi0go





   l.:.:ヽ  \.::人:::::::::ヽ ////〃 ハ ヽ丶             ,                 ./.:.::::
    l.:.:l l (二\.:::\::::::::\      〃ハヽ丶             `''´             ../.:.:.::::
    l.:ヽ ヽ  / \.:\:::::::::\           〈       ////〃ヽ          /.:.:.:::::::::
     l.:.〉   /   l lヘ ` ' - ,\                       // ハヽ` '   ,-'´.::::::::::::::::
      { l       ヽ′ヽ                                 _ - '´:::::::::::::::::::::::::    :不意に口を塞がれた。
      ヽ ヽ       |\            __             _  -.:':´::::::::::_::_- ' ´ ̄`'-、
       〉        l:;:; \             ヽ        ー----―_,..,_フ,´{           舌をかき回される。
       { l         l:;:;:;:;:\                        _-'´   Y   ヽ
 __    ヽ ヽ       _ .\:;:;:;:;\                  _,,..-‐y′     `-‐´,. --‐亠
´:;:;: \   .〉       ヽヽ \:;:;:;:;\             _,,, _//~/ 〈   ,.  /,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;:;:;:    \ { l   \   } }  / , :;:;`'‐、,_           /,. ,. ‐-、 /   )/-‐'´,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;






980 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:40:55.15 ID:paIhi0go





        ,    _.. -‐…‐-   _
.       (  , '´ , -―     、`ヽ、
         × _∠ニ -―‐  、 \  \
        く /. : : : : :; : : : ; : : : :\   ヽ、 \
       /: : : :// : : :;イ: : : : : : :丶  \ \
.     ,: : /: ::, '::;イ /: / /:::/ハ : : : : : ヽ  {   \
    /: :/: ::////  /: /  !|: : : : : : :.  ヽ   \
     {: /: : ,'´//  / , ′ !| i: : : : : :} ┼ } j _,ノ
     j/{: : :l://  ̄  /  ヽ、|l ト、 : : : ハ   | 厂
      八: : {/ x‐‐ 、     」≧ーi: ::,′{  レ{
        〉. :ヽ/{:::::リ      ´{::::::jヽj::/:} {十{ : !   きょとん、としている間に体を持ち上げられた。
      ハヽ: {xx~´   .     ー' ノイ:/( }  } : l
.         从八             Xx //: : ){Ⅹノl : l
        / /{ヽ \   っ     //: : /f′ j l :∥
.       / /ハ Xヽ > .. __   イ: メ、: {{ j×ノ l : l !
     / // ハ /   ,ィ个x、      \}j {: l : l :!
.    / //ノ /   〃 ∧  \     ヽ+} l : l :l





981 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:41:30.69 ID:paIhi0go






          ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄    離れへ運ばれて、畳の上で刺し貫かれてしまった。
                 ||          ||          ||
                 ||          ||          ||
                 ||          ||          ||
                 ||          ||          ||    「いやあ!みんなゼッタイ気づいてるですぅ!」
                 ||_____||_____||
                 ||_____||_____||          お勇も文句を言いながらあえいでいた。
                 ||O ※※※※||※※※※※||
                 ||※※※※※||※※※※※||
         ____||※※※※※||※※※※※|| ____
                    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄









2 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 20:43:11.15 ID:paIhi0go





  ゝ _{  《 ー/: : : : : : //: : : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : :',
    ' ∧ 《  /: : : : : : /': : : : /: : : : : :/: :/: : |: : : : : : ',
   / /: :ゝ《   ,: : : : : : /: : : :/: : : : : /: /: /: : /: :l: : : : : ',
   / /: : : : 《  l: : : : : : l: : /: : : : : /: /:/: : /: : l|: : : : : :l
  l: /: : : : : :》ー:!: : : :-‐1:´: :_; :-‐≠: ///: : :∧: : l|: : : :l : |    後ろから、前から、
  l/: : : : : : :《 ∧: : : : : |三ー-/、/´  〃::/ ハ: :l|: : : :l : |
  /: r ⌒)\: 《 ハ.: : : : :!ヘヤテ云圷ミー /イ示テイ: :∨: : :/: :/
 'r=',イ {  ヘ《  \: : |\とう斗′   辷ぅ イ:l: :/: :/l/:/
/f´/ l  レ⌒ヌ《   ーi\\ 丶      ,!   /、l:/://》 /'´
: }/  l     r' ヘ》   |トヽ  c- ァ    ィ》 /イ ー《
: :|   |     {   《     | > 、 _,. <´j_ 《     







             /.:|  \ヽ;::::::::    ,  ::::::::::::ノ_/ |.:.:.:.:':、
              /.:.:.l   | 弋    ,. _    フl  /.:.:.:.:.:.:ヽ
.             /.:.:.:.:ヽ  ヽ __ >、___  `_,.ィ< /  /.:.:_.:.:.:.:',
            /:./:`∧  | |` ̄ \ヾ/ノ ̄ ∨  {'´: : : : :\.:.\
          /.:/: 、 : : ',  | |  __,r<_< ヽ,.__|  |.: : : : : : : :l.:.:. ヽ   体位(かたち)を変えて、
.         /.:/: : : \: : }  |.  ̄/ \ヾ) \ |  L、 : : : : : :}.:.:.:.:.:\    しつこい程、何度も何度も求め続ける。
         / .:.{ :\: : :.}: : ! ト、/   ヽ }〈//  ヾ一'|/:-ー' : : :/.:.:.:.:.:.::. ヽ
          / .:.:.:.ヽ: :ヽ,: : :r十く/ゝ ,.メノv ヽ入  <\_ : : : :/.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ',
         / .:.:.:f\_〉.: : : :/  ヽ/ ̄Zソ |人| ( >_「´ヽノ  } : :〈,.ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|
       / .:.:.:.:.:} |>二ニ/    ゝー厶 |∨| 〉 \一'   Y二、 ̄〉.:.:.:.:.:.: |
     / .:.:.:.:.:.ヾ/: : : イ      ノ_ノ |ハ| (__,、_}      |ヽ:ト\.:.:.:.:.:.:.:.:|
     ヽ, .:.:.:./: :/ |    /`ゝ-勹 /ヽ------\    |:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ






3 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 20:43:33.46 ID:paIhi0go





         ,.       rク  /    /             ハ  ヽ
         \   \   jj  /      //     /  / /  |   ゛
          \` 、ヽ {{   .′   /    /  / /   ′    ハ
           \/  V{{  |   -/―--<.  / イ / /       |
               /  ∧{  |     |子=ミ< ̄ / / イ |    |
           /  / }} i|     |├び ハ` / //ト |  | |.//  「こんなに強引……
           , ′    }}. \   |` ー ′   / ァえメ、`|  | |'/
         /        {{   rf\ ヽ::::::::::     lじン〃ヘ/  | |′   いつものことだけど、でも、なにか焦っているような……」
       /       /バ  {{\        ′::::::` / /  / /
      /       // {{  }} | \    ‘`    ー 二  イ//   杢之助は何もいわない。
    /        //   什jト′ `   _,  r< |}}   / }}








:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.::.::.:. ' ::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:::.:: ' :.:.:.::::., ' :.:.:./.:.:. /   ヽヽ::.:.:.:.:.:.:.:.ハ乂
:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:: /:.:.:.:./:./:.:.:.:,..:.:.:/:.:.:./:.:.:.:. /::.:.:., '!.::. /    |:.|:.:.:.:.:.:.:..:.::.:.:!乂
:.:.| .:.:.:|:.:.:.:.::.:. ' _:../:.:.:/.:.::;/!.:./:.:.:/ l:.:.:.:./'.:..:.:、/_'_:._/ - ─‐―!'― ..:.:.:.:.:.::.:!
:.:.| .:.:.:|:.:.::./:.:./_`::ー-/---/、 ' /:.:/ ,'.:.:::.:./ /.:.:/  ___  |:.| ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.!
:.:.| .:.:.:|:.:.' :.:./:.:,ー三//≡ ,'.: / ,'/  /:.:.:., ' /:.:, ',彡≡≡三!:|ヽ !:..:.:.:.:.:.:. '
:.:.| .:.:.:|:.:.:.: ':.:.:.:.::'彳ハ/!:::://iヾ/   /:.:./   'イハ::::1 :::::::::::|::レ' !:.:.:.:.:.:. /    「また、どこか遠いところへ行っちゃうんですか?」
:.:.| .:.::.|/:.:/:.:.:/ ヾl 弋::::::ノ l       ':/         フ::ゝ-_.フ::i  !::::.:.::.:.,
:.:.:.:.:.:.:.::.:/::.:./、    ゝ,, _ _ ノ      /          ゝ -- -'レ'   ,'::.:.:. /      
:.:.:.:.:.:.::,.イ:.:.ハ:l                                   /:.:.:.:. '       
l:.:.:.:.: / l!:.: lヽ:.\                     /////    ':.:.:. ,イ       
|:.:.:.:./ |:.:.:.|  \ヽ     /////     ヽ               ':.:/       
l .:..,'   |:.:.:.|   ヽ.ゝ                            /イ乂        
l:.:/   l:.:.:.l   乂ハ                               /´イ       ふと、お勇の胸に別離の二文字が浮かんだ。
レ    、:.|    乂):..\          ´ ̄  ̄           / ハ乂         
. 乂    ゝ    乂)ヽ:.!ゝ                       , イ  (乂      
(乂        乂|!:::::::| .:.:.> 、               /::/   (乂       






4 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:44:10.26 ID:paIhi0go





,-‐', '´ ll   lll   lll  /| ll    ll    ll   ll  |
./l , -‐'´ ll   lll /ll/. | .iヘ   lll   ll   ll
.ll/ /    l  /ll.//l/    |ll| | llヽ、 lll   ll   |
  / ll./ ll.∠// .l/    , |.|-‐|.| ̄ヽ、 ll.    lll |   「俺のことは忘れろ」
 ./l//l / / `ヽ、|   /  |  |  ::\  ll  ll|
../ //.|.=====、  __ ========::::| .l⌒ヽ .|
  ./  | ` ‐--゚‐/,::: '''' ` ‐-゚--‐ ' ´  ::|ll|⌒l | |
      |    :::/,::::::::            :::| |⌒l |lll|
.      |  ::/,:::::::::::::     ##### :::|l|6ノノ .|\     いきなり平手打ちをくらわせた。
.        |. /,:::::::::::__:::)    ##### :::::||、_ノ |::::::\
.         l.(_::          ### :::::::/l   ll|::::::::::::|
.         l.   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   :::::::/ | lll |::::::::::::::|
           l、   ___     ::::::/:   | ll|::::::::::::::::|
        _, -/l、   ̄ ̄    :::::/::    | |:::::::::::::::::|
    _, -':::::::/::::::!.        ::::/:::     |.|:::::::::::::::::::|
    ::::::::::::::/::::::::::ヽ、     :::/:::       |:::::::::::::::::::::|
   :::::::::::/::::::::::::::l::ヽ、  ::/:::       /l:::::::::::::::::::::|
   ::::::::/::::::::::::::::l:::::::lヽ/:::         /::|::::::::::::::::::::::|
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   ::/:::::::::::::::::;:へ::::::::|            /:::;:へ::::::::::::::::::::::|





5 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:44:43.86 ID:paIhi0go





                     _.. - .._
                   _.. - ,ニ-冖 ⌒ 冖-ニ - _
               / ノ´,. .‐.: : : ̄: :、:‐. 、`ヽ \
            /   //: :./: : : : : : :l: : : :.\ヽ \
             <  ヽ/: : : :/: : : : : : /: :.l: : :、: : :ヽ/   >
              丶、/: : : ::/: : : : ::::〃:/:.|:: : :.l: : : :.', /
              l:l: :-:、l.: :::::::://://:∧:::._;l:-!: l:.|!
             ,l:l: : : ::|><__/ ' / '_,. へ:.|: l: :|::!l
             l:.|:|: : : ::lz=ュ   ′ z=ュ.リ:://: l
            l: :Nヽ: : :ヽ     '       /:://: : :.l    「馬鹿いうんじゃねぇです!」
             l: : /il ヽ、ヽヽ   /二ヽ  / '// ̄`ヽ!
             l: /   il  li、``  |   |  /' li:.   ヽ
              l:/    il   li `丶、ヽ-- ,' ィ .il  li::.    ヽ
            ,/     il.※.li    ,.ィ`不ヽ、 il.※.li::::::..   ヽ






そういいながらお勇は昇天してしまった。





6 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:45:00.10 ID:paIhi0go







        _、‐-、, -‐z._
        > ` " " ′.<
      / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙ \
        7 " " ",.",ィ バ ,゙ ゙ ヾ       r‐ ' _ノ
       ! " " /-Kl/ Vlバ.N     _ ) (_
       | "n l =。== _ ,≦ハ!      (⊂ニニ⊃)
      |."しl|  ̄ ,._ ∨       `二⊃ノ
      | " ゙ハ  ー--7′       ((  ̄
      r'ニニヽ._\. ¨/           ;;
     r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、     「江戸だ」
   /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ
.   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'_つ
  | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ
.   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l   /  ):::厂 ´
   |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l / ̄`Y´
.   |:.:.::.:.::.::l.__: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉
   |::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ゙/







乱暴した自分の妻の衣服を掛けてやると、家の外へ出て行った。






7 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:45:40.21 ID:paIhi0go





<宗智寺>





         、,,                           ,
        `、`゙'''ー=============================ー'''゙´ノ
         `ゝl!i!li!lil!il!ili!lil!i!li!lil!il!ili!lil!i!li!lil!il!ili!lil!i!li!lil!il!ili!イ´
          |=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=|
          |=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=|
          |=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=|
          |=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=|
        ,.r''"=|_|^|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|^|=`゙'、,,
      ,.r''"=/^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|ヽ=`''、,,
   __,.r''"=/^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|^|=`゙''-、__.;i;';.
:、;;`、エ@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@=@エr''´.;i;';.
;i;';.:;;:、;<__人__>-------<=二二二二二二二二二=>-------<__人__>.;i;';.Y;:;;::
:;;::、;;:。; |□|田田田田田||.(;;;)(;;;)(;;;)(;;;)(;;;)(;;;) ||田田田田田|□|;:。;:;;::。;:;;::、
`;`;;i`.:;:i..''|| :田田田田癶||ロロ|    .§. .   .. . |ロロ||癶田田田田 .||'`,:'':'`:Y:'';;::,:'':';:
`;i`.;` ;;i`´.||〒〒〒〒(:::::)ロロ|   .,--§--.、   .|ロロ(:::::)〒〒〒〒';.,,;;`;;i':';:;..,,:'':';:;"
`;;ii|!:;. ,,;...;)}{{.|llll|llll|llll|llll|┃||ロロ|____.| ̄ ̄ ̄ ̄||___|ロロ||┃llll|llll|llll|llll|.}}ヾ':';:;..,"i|!i|!,:'':';:;..
─-==-_─三─≡-=─-==-.::::; ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、:::..─-==-_─三─≡-=─-==-_
二三_-==-_─ ̄三─≡ ̄-:::::/: : : : : : : : : : : ヽ::::.-==-_─-==-_─三─≡-==-_
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杢之助が寺へとやってきたのは、もちろん墓参りのためではない。






8 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:46:12.65 ID:paIhi0go





寺には、すでに100名を越す人数が集まっていた。
どの物も、編み笠をかぶり、杖をもつ僧体である。
見慣れた顔が多いのは、今日の祝言で顔を合わせた浪人たちが大部分だったからだ。







∠-'';::/ ,∠/ ./::   ::\.ヽ\ ヽ ヽ \ ヽ. \
::::r''∠- '´:∠ -ヘ::....... ,...:‐''7,ゝl‐-ヽ}   ト、 lヽ. !
:::l::::-===モ== _::::/:::::::::/_  ` / ,ヘ. | ヽ |. ヽ.!
: |:::: `  ー‐=''"::´:::::::::::::/ニ´>,'/  ヽ | ヽ!  ゙l
::|:::::      ..::::::::::::::::::::::/    ハ     ヽ!
:|::::::    ...:::::::::::/::r:::::::i_:   ,'l }
|l::::::        `__:::    /.|′
iヘ::::..      ̄ ̄     `ヽ ./^'       「おそくなった。すまない」
:|::ヽ:::..      ‐==;;   /
::l::::::ヽ::..        :::::::   /    ,.、
:::l::::::::::\.         /  /.:/:ヽ.
::::|:::: :::::::\.         ,イ /....::/::::::::







             /: : : : : : : : : : : : : :\: : :/::/   /
        / : : : : : : : : : : : : : |`ヾ__/    /: \
      ト、/: : : : : / : : : : : : i : : | ̄  /       /: : : : ヽ
      ,\ ` 、: : /: : : : : : :∧:: ::|  /       /: : : : : : : ',
   /___\  /: :イ: :: :: :/ l: : | /        ,イ : : : : : : : : ',
  / ̄    j\ l/|: : :/  ̄!: ::|      / ヽ: : : : : : : : :',
         / : : \ |: :/ ノヽ!: ::|     /    ヽ: : : : : : : ::ヽ
.        /: :: :: :: :ヽ| ./く   l: :/\  /       V⌒ヽ:: : : : >   「おーおー!棟梁のおでましだ!
      /: : : :/l: : V Y' ヽ ‐V     //ヽ       く ヽ:: : : >     かみさんにはやさしくしてきたか?」
      /: : /  |: : : : :|   _ -‐''´,-v   |        )ヽ ノ: :/
     //     |: : : :∧ ヽ vー‐'´/⌒⌒j     / ノ /: :/
     /      l: : ::/  ',  | _/-――ノ      _,/: :/
           ヽ/    ', ヽー―― '´      ノ::::::::\l
                l            /::::     ヽ
                |           /::::::::      ',
                ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::        ',
                   ̄`j::::::::::::::::::::::::::            l






9 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:46:36.17 ID:paIhi0go







           _,. -‐―‐-、)ヽ
          '´,> 〃   ノ `⌒ーz
 ))        / 〃           ゝ   
((        〃,/, 〃       __,ノしヘ
 ))       |〃/ ,〃 〃 ,、,、 、 ,ゝ  ヾ'|   
((         / /,〃 ,.ヘヽ_,ゝヘ{ ヾ ヾ |
 ))         l/ / ,.く  />‐。ァ ヽ'ト、ヾ' !   
((             |/  >ヾ ̄´   |'ト||ヾ |
 <゙、_/゙ヽ       /         |l〃 ヾ|  「フッ、たっぷりかわいがってきたさ」
 ノヽ し'(゙\   ∠-‐フ   _, / ヽ.ヾ'」
( ヽ.ノヽ>ノ .|       ` ̄匚,   /   >'^ヽ._ 
〈ヽ.ノ  /   .|        /  /   /    |
 Y´ (   イ           '―ヘ  /     人
  \ i   |         /冫′    /ミミ\
    L___ _」        /| |\   ./ミミミミ







     ヒューヒュー          ヒューヒュー
                ヒューヒュー
  ___       、--7          ヒューヒュー
  > ``´〉ー、  ミ_o_d,,,
  7ミレW゛ "}ゞ  ミ゙ ゚ -゚ノ
   ゞ(q `ヒi´j   √¨l-゚]、  ,ゞ-ー-ィ、          ヒューヒュー
  〃)}。`´。{(ヾ  (゙ /  |ゞ 〃.<○ニ○ゝ        __
  \〉ニニニ〈シ  /ヾノ==,)  ゞ .r'ヘ从,ヘリ       /⌒ ⌒\
   .}=芥={  ム-ノ__|_jゝ  ヘ,(q ‘ー‘ノ     / (⌒ ⌒)\
    j  ハ .|         /{ ソ-、,-|'}l     .(  ///(_人_)// )
   く三| |三ゝ        `!イ=y=ソ      / ,○ `´ ○,i
   (Y__」 L__Y)         さニjiニち     ..丶__ノ     |ノ






10 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:46:57.95 ID:paIhi0go






           7i         ヾ ー゙ヽ
          /  ii         i; 、ヽ
         _ i i!            i. ゙ ,
       / ゙'' -'^ヽv v ヘ、ヽヾヾ i i i\i
     /""   , ,,_ Y!/  ヾ__!_Aリ|ノ!'!'!
   ,.- "  〈   i   i=ゝ、 ,,∠=-ァYヘレ
   ノ   !   | "~' |、 - !゚-."!|く゚-  !!メ/
  (   ! ,,... ! ,,.. !  ̄i,   !|::.  /.ノ
.  |ヾ '!.  /   |"゙  〉ー !|;― /"iヽ~゙゙^''' -   「これで全員か?」
  /ヽi - ! _/゙ー i'!  i,/ 、 ― /i  |,,__
  ノ">ヾ_!〈==-!|_ノi ヽ \ / !  |  ゙゙゙̄^'''
  /    ''゙.---┘  |  \ッ" /  |







       |:::::::::::::::::::::::___::リ,
       r| ::::::::::::::( )|'爪|::jリ
      /``======_‐ラ(6,′
     ,>‐'つ__... =-〒rtッテ|h′
   /.ノ (:{,|| i   i l゙`~.jl|リ   「ああ、おまえで最後だ」
   ! }/゙ヽl.l ',  ヾツ  |l!|) _
   { (´/ヽ.):ヽ  r=- l/l:}/,r=,ヽ.._
    ヽ( イ- ) ̄l|、|!゙¨´ / l:八.>=iこ⊂⊃
     \ `ヽ:::::lドミ==‐' レ____l[二´__
 ̄:¨"7゙<〉   )::¨o7 






11 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:47:17.71 ID:paIhi0go





          |〝 〝       くヽ!
         |〝 〝,〝, 〟 、  、 ヽ
        |,〝 //! ∧  ト、  ト、|
        」 _r'7ヘ_j/   >、!‐ヽ! .| !
        |「f.k━zxヽ /xz━ァ冫、! |
        ||ゞ| ` ̄ '"|.|ヽ ̄´/j〃ヽ!
        ゙=ヘ   、|」,   /=″    「みんな、聞いてくれ」
         /| ∧ ゙ ̄ ̄ ̄ /
          / .l/ ヽ  <7 /ヽ.
      _/   \  ヽ./|  \
     / |  /] |   ヽ' !    ∧     騒がしかったのが、一瞬で静まり返る。
 _,.-‐'´  | / о|     |ヽ  / |`ー- 、
       |/    |\    / Y \」     \





12 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:47:39.28 ID:paIhi0go





.:.:.:.:.:.:.             r 、j/イ  ∠   /   \ヽ. ____ ノ .:.:.:.ハ
.:.:.:.:.:.:.             ├‐      ̄ =/      ヽ、________.:.:.ハ
.:.:.:.:.:.:.             |           /      ム {ヽ         `:.、:\
.:.:.:.:.:.:.             |    f´ ̄  |      |弋ハ__\           :.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:.             |     ||  - ,ィ | /∨     | イvハ-x 丶         :.:.:.:.:.
_.:.:.:.:.:.:.:.      |∨ .ハ   ||' ,ィ仭Ⅳ ∨ ハハ│ヽ{  ヽ \ j    :.:.:.:.:.
イ:.:.:.:.:.:.:.:.       |.:.∨ ハ   ||/ー ' ス.  \{ }ヽ ',0    ',  ヽ{ヽ ハ:.:./   『ここにいる人間は、
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.    |:.:.::∨ ハ _ノイ  - '       _lノ   ヽ     }    ∨ j/:.:.:.    藩から浪人を申し付けられたもの、
;/l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   |:.:.:.:.:∨ハ   :.:.       ト. く .:.:.:.:.:.. ` ー―彡     .:.:.:.:.:.     手明槍のもの』
 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |ー弌z,Vハ         jハ ヽ              ,  '  ̄ ̄
 |.:.:.:.:.:/⌒丶.:.,イ―― 、ヽ{.:.       , イ |  {__           u /
 |.:.:/.:.:.:.:.  \.:. __}:.:.:.:.:.     //。│  (`こ⌒)    /     /.:
ィ':}イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽf.:.:.:.≧:..、.:.:.:.:._/イ  ∧( ) ' ⌒ヽ ´  /     .:./.:.:.:.:
.:.{.:.:.:.'  ̄ ̄ ̄ ヽノ:\.:..\.:.:.>:.、` =xー{ ( )  .:.:.:',  /       .:.:./:.:./:
:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.   } ̄ヽ\.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.≧、/ヽ_____ .:.xー┴'ー‐     .:.:.イ,.:.'.:.:.:.   ※手明槍  侍と足軽の中間の身分






13 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:47:59.01 ID:paIhi0go





三三三三三三   ミ         三三三三
三三三三三三   ミ        三三三三三三
三三三三三三   ミ _    三三三三三三
三三三三三三   〔|ミlm|___,Θ三三三三三
三三三三./ ,)-__二二-―-´lミ ミミミミミ彡
三三三 /,,/ ̄ ̄ ̄) .、テ‐,-  ヽミ/~ヽミミ彡
三三三 /,,,/ (,,ヽ/ i ~`` ヽミ   lSl |ミミミ彡     『政道のやり方に不満を抱くもの、さまざまだ』
三三 /^ヽヽノ lヽ) _ `   |   _/彡ミ彡
三 / \ ソ.  / }‐- 、       l ヽ彡ミミ
三 l、 \ )(  ノ  ノ⌒       / | ヽミミ \
三 l\ソ、  _/  ヽ__  _ /  |   /三三\
三 \  _/i |‐、三三三三\    /  /三三三
三三lミ  / (三三三三三. ) ∩  /三三三
三∠|ミ/ / .|三三三三l ̄ ̄l l ̄三三三





14 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:48:19.04 ID:paIhi0go





     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/
|       (__人__) l;;,´
./      ∩ ノ)━・'/   『御家にはいいたいこともあるかもしれない…』
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /







       、─- 、  __
    ,_ -─-ヽ   '´   ,∠.._
    ,> " " " ゙  、、 <`
  ∠_ " "  "  ヾ  、、ヾ
   / ″, ,ィ /ヘ i、 ヾ ヾ !
.  /イ ,ィ ./l/‐K   >!ヘ|\ ゙ |
    |/ レ|==a= . =a== |n. l
.     | l  ̄ ´|.:   ̄  :|fリ,'
      `ヘ   、l.レ    :|"ハ
.      /ヽ.  ̄ ̄ ̄ /|/  :!_    「だが…、公儀が佐賀に喧嘩を吹っかけてきた以上、
      _/   l\  ̄ / ./   |-¨二    俺たちのやり方でケリをつける!」
-‐ _''.二/    l:::::`‐:'´  /    |
¨´   l    ,ヽ:::::   /,へ   |
      |   /o |_   _,/   \ |
.    |./   |_.二../      `
         r_'.ニニ'' \
.        とニニ''_.   ヽ
       /  ,. -、 \   \
      /   / | o\)`ァ、  \:‐┐
    /  _.ノ   |     | ヽ.   \!






15 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:49:05.18 ID:paIhi0go






             、‐- 、 ,. -- _
          ,ゝ ̄ `  ′゙,∠.._
       /´ " " " ゙ ゙ ゙ .<`
       7 " " " " , ゙ ゙ ゙  、\
.      i " " " ゙,.ィ / \ ゙ ` ゙ \
.        | " " ,ィ/‐l/、  ,ゞト、゙ 、゙ヽl
       | r=、 l.=。==._ ,。==ゞ ゙ N
.      | {にl l ` ̄  _ \´ハN
       ,l ヾ=lノ  __ ‘ ‐  ゝ
   _./:l "./ ヽ. ∟..二ニ7/
‐''"´:/::::::| /    \   一 /、
::::::::: !::::::::l′     \ ,イ:::::\      「みんな、”しね”!!」
::::::::::l::::::::::l         /:`:::l::::::::::::\
::::::::::|:::::::::::\     /:::::::::::l::::::::::::::::::\
::::::::::|::::::/\ヽ   l::ヘ::::::::l:::::::::::::::::::::ハ
::::::::::l/:::::::::::o:ト .」::-:::::\::!::::::::::::::::/::::l
:::::::::::::::::::::::::::::: l`ー'l:::::::::::::::::`:::::::::::::/::::::::l









                           おう
                   「「「「「「「「「「 応っ 」」」」」」」」」」










16 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:49:37.30 ID:paIhi0go






             ___
           ,ノ' ´    ` ''ヾ、   (聞書1の55)
         /            ヽ   『ある男は、喧嘩の仕返し(=打ち返へし)をしなかったために恥をかいた。
        }f^'^^了t^'^'`'ー1  l
        |L_ ! ___ { ,..、|    打ち返へしは、ただ突っ込んでいって、斬り殺されたら斬り殺されたで良い。
         }f'tr'i  ''^'tォー` }j/i',|     恥じゃない。
          l.| ´ |    ̄  vijソ.!
         丶 └、     Fイ l′   恥となるのは、相手に勝たなければ、と思うが故にまにあわなくなること。
     /    ',  ‐--‐  ,イ ケ|
   , ,/.       ヽ `''"´,/ !  ^|ー、     また、相手は多勢だから味方を集めないと、
  / /      _,,」、'....ィ'       '|. \、   _と言っているうちに時間ばかり経って、
. /./  ,. ‐'''"´    ! /   ,  _」__ヾ',     グダグダになり、遂にはやめようか、ということになることだ。
.,'.,'  /´   └ 、_ ノi   ノ  (、_  ``ヾ!
,'/ /     ヽ、 ` ''ー 、ィ-─'' r`'^    `
l|  !            リ    `ぅ ー=、_
| |          サ     〉         相手が何千人いようと、
  ト             ′    ./''ー- 、,.._    片っ端からなで斬りにしてやる覚悟で
  |  ヽl            (B   /    ヽ、      立ち向かっていけばいいんだ。
  |     !,、      !     /     ∠_
  ,イ     ヾ'     ィ 、  . /   ,,ィ'´     案外、その方がことは成就するもんだぜ。
        ゙、      :::/::::::|::::::
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、






17 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:50:07.89 ID:paIhi0go





|  /   '",:;;               ||
|| /    ;:',;'                 ||
0)||          '",:;           ||
||;:',;'      ;:',;'   '",:;         ||     ∩___∩_
|| |       ;:',;'             _||_ __(・∀・  )      浅野家浪人たちの吉良邸討ち入り後、
((0)      '"  ,:;            C|         |      (主君が葬られている)泉岳寺で腹を斬らなかったのは落度だ。
||||                     |つ|____/  |
|||                      レ´_/| | |   /      また、主君が死んでから仇を討つまでの時間がかかりすぎだ。
||| ||                  ,     ̄    |_//_/    
| ||                            |_∞_|     もし、その間に吉良殿が病死でもしてしまったらどうするつもりだったんだ?
 |||               (\_/)      | || | | || ||||' ",:;
| ||               ( ;´∀`)      | | | | | | |||||||
|||               /|| `′ ||\    | | | | | || |||||        上方の人間は利口なので、人にほめられるやり方は巧い。
| | |            /ヽ ||   || ´\  | | | | | | || ||||||    '",:;
  \          〈  \||=====|| / ) | | | | | | || |||||||        だが、長崎喧嘩のような無分別なことはできない。
λ  \          \_|ろ===E|_/  |_|_|__|_||∧|_|_||_|||||
  λ  ̄         //// | | ||\\\  Zy」     Lyゝ
.;:'";:'".,:;';:'";:';'.;:'",:;;:';' ( ( ( | | | | | ) ) )).;:'";:'".,:;';:'" ,:;'.;:';'.;:'",:;;:';'.
.;:'",:;'    '.;    : ' ,;'.;:'",: ;'.;:'  .;:'".,:  ;:'  '.;:'"  .; '";'.;:
,:;';:'",:;'.;:'";:'",:;''".,:;';:'"'.;:';'../ ̄ ̄\;;';:'" ,:;'.;:  ',;'.;:'",:;'.;:';'.;:''.;:'",:;
:',;  '",  .;: .; ;'  ;'.  | ̄ ̄ ̄ ̄|;.;:',;'.;:'",:;'.        .;:'",:;'
;:'",;'.;:'",:;;:.;:'",:;'.'".,:;';:',:;'., ̄| ̄ ̄| ̄;'  .;:'",:;'.;:':;'.;:'".,:;';:',:;'.     ※長崎喧嘩   深堀藩の武士が、往来の喧嘩で負けたことがきっかけで、
.;:'",:;'   '.;  : ' ,;'.;:'",: ;'.;:'  .;:'".,:  ;:'  '.;:'"  .; '";'.;:              町役の高木を仕返しした事件。死者数十名。






18 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:50:53.44 ID:paIhi0go





       |  !                        |  |       |     勝敗は時の運であるが、恥をかかないやり方は別のものである。
      | │                   〈   !      人
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ   ̄ .Y     死ぬ覚悟があればいい。
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !    |
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |         その場で負けたら、すぐに仕返ししろ。
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /          知恵も技もいらない。
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'            曲者は勝敗も考えず、ただ無我夢中になって死ぬまで闘うだけだ。
    |    `!                    /
    人     ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |             そこから迷いも晴れる』
  ̄ .Y  ̄    |\      ー ─‐       , ′ !
    |       |  \             /   |






19 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:54:37.97 ID:paIhi0go






     ,, - ―- 、
  ,. '" _,,. -…;   ヽ
  (i'"((´  __ 〈    }
  |__ r=_ニニ`ヽfハ  }   ここが『葉隠』で有名な忠臣蔵を否定した部分だな。
  ヾ|!   ┴'  }|トi  }
    |! ,,_      {'  }   せっかくなんで、もう少しだけ掘り下げてみようか。
   「´r__ァ   ./ 彡ハ、
    ヽ ‐'  /   "'ヽ
     ヽ__,.. ' /     ヽ      俺はなんで浅野内匠頭が吉良に斬りかかったのかが気になっている。
     /⌒`  ̄ `    ヽ\_
    /           i ヽ \   なので、ここでは『葉隠』の中にあるエピソードを
   ,'              }  i  ヽ   3つ挙げてみようと思うぜ。
    {             j   l    }
   i   ヽ    j   ノ   |   } l
   ト、    }   /  /   l  | .|
   ! ヽ      |  ノ    j  ' |
   { |     } |      l    |
   ヽ |     i  | \    l    /|






20 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:55:35.41 ID:paIhi0go





ケース1:永井信濃守事件

(聞書10の105)

『延宝8年(1680年)5月24日、増上寺において、4代将軍家綱の法事が執り行われていた。

読経中、諸役人が大勢いる中を、内藤和泉守が永井信濃守の前に来て、






            ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄:::::::::::::,.-、:::ヽ、                    ノ
        ー=ニ二ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  ソ:::::::丶.、             _,. '
ヽ、         ,'::::::::::::::::::::!:::::::::::/::::::!::::::::::/   /::::::::::::::::::::`:::‐-- 、 _ ___,,. -‐1´
:::::::ヽ .          !::::::::::::::::::::l:::::::::,イ_:::::il:::::::/    /:/:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::l
:::::::::::::::`丶、    l:::::::::::!::::::::i:::::::/ |:::`メl、::/     /;イ::::::::::::,.イl:::::::/!::::::::::::::::::/::::::::::::!
::::::::::::::::::::::::::::`::‐ .._l::::::::::l::::::::::!::::,' j::;ィ'=|:/メ、   l/ l::::_,::斗‐/‐;:イ l::::::::::::::::/::::::::::::::l
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙:‐-.j_::::::ハ:::l  'ヘ:ト-iイリ } `   l゙´:イ7ラテメミ、 !:::::::::::::/::::::::::::::::l
゙‐- ::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::‐゙vハ  !ゝー'丿    レ'′込=ソ,ハ./::::::::/:::::::::::::::::::l   「信濃守、覚えたか」
.: .: .: .: : ̄` ‐- ::_::::::::::::::::::::::::::::::/:>、` ̄        ` ‐--ィ/::::::/:::::::::::::::::::::::::!
:` ‐- .:_:.: :.: .: :.: .:.: ̄:.゙:.‐- .:_/::/ /`゙‐-、._ ′/ ̄`ー--‐‐<:::/:::::::::::::::::::::::,:.-┴- 、
       ̄ ‐- .:._ ,ィ‐‐- ._/::::/ /  ()     `/        `ヽ::::::::::::::::,.‐'´      ヽ.
- .._          /     ゙ー'、_/_     0   /    /´        \::/           ヽ
   `゙ ‐- .. __/     _, ‐'´   >、_   /    /   /        }′            !
            , ‐ '´     (.:.:.:.:.`〉ー-l    ,'   /   /   /┴-、    . . . .     l
           , "           ヽ:.:.:{   '、___/   /   /   /    ヽ    . .:..:..:..:..:.  |
          /         ,. -‐'|.:.:.:.`ヽ   ハ、__/!  /   /_     |    . . . ..    l
         !       /.:.:.:.:.::l.:.:.:.:.:.:.:.゙ー-ィ′.:.:.:.゙ーイー‐'´:.:.:l_ _ 丿          |






       ,, ,;;;;;,
      ;,,;;;,;;;;;;;;,,
        ;;;;;;;;;;;,,  ,.-- 、
         ;;;;;;;;;;;;,/_- .,|
           ;;;;;| ゛' .!゛
    ブシュー  _ ;;;;;, .(__
         .r''フ .i,/ ./ ヽ
         | | ,, - ,, !_i  |     と言って、永井の首を斬りおとした。
         | i"     | .|
         | |     ,| |
         |/,,i-i,,__ /.| |
         .{!       | |
        . ||  ::   { }
         |   |!   .|
    ____.|   |.!   t -'' - ,
 ___"==-   !、 ,,-!,  ,/""----、___
"=-   __  ゛ "  ゛‐"  ,-.、__,,―― "
゛ ――"   ゛ー――″""""






21 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:56:12.09 ID:paIhi0go





                 /  /
           ,...--..、  /   / 「なにやっとんじゃぁああ!」
         ,/:.:.:.:.:.-:.ヽ、ハ、  ヽ\
        <:.:.:.:.:.、_ヾヽ=ヽ `ー '’  `>
        /i:.:.:.:.:ゝ`、-、  i    // ヽ
         l/|\`i┴+'ヾ、  -/./    ゝ
            `  /  / ̄-、iヽ、- ’_\      脇にいた遠山主殿は脇差で内藤の利き手を峰で打ちつけた。
              / /    ,, ∠ノ  ̄ - lヽ
  ,-、        / / r t '' ¨     ' `・ , i
  〉 \       /’ .ノ -l ヽ      、    , ヽ
 < 丶  >    i  ハ  ヽ ヽ _, ---ー―・   i
  ヽ /\\   l  / ヘ  ヾ` '       ヽ    ヽ
  ヽ i  \丶ノ ./  l  l         l    _ヽ
   ヾ   、<,r /   l   l         ` t ¨   `・ 、     _
        ¨・<_>   l_l           ー -- 、 _ i ` ¨ ¨ `i
              |  i                  ̄ `丶、  l






                           > 、_
  ビターン                   ,{  ゝ──  '
          ヽ、 - ._  ___        ハ
          __>≠=-`ヽ、 `ヽ    /  '、     ノ
           ̄ / ̄   ⌒ヽト、__ ',  /   ` ー '/
           / /       .i   ̄`v       /     さらに、伊那兵右衛門が内藤のアゴをひっかけて、うしろ反りに投げつけた。
          i / / /      i   ∨       ′
        __ノ// ./ / /   i i _V     /       地面にうつ伏せにして倒すと、懐中ひもで内藤を縛り上げてしまった。
        >イ// / / i i i  {_i/ l:'、____,ィ
         // / .,′ i i i/ 7  ヽ::::::::::ノ !          
          lハ/!_ハ_>/   '.     ̄´  l
,、          , ´ ̄7{      ヽ      ノ         内藤は、将軍綱吉の命により、その夜、青松寺で切腹を仰せ付けられた。
! \_r' >    __/     '.        >─‐く
_  , ケ'"´   〈      ヽ、   /     ヽ
_   {_'、__.  -\___ ヘ、 ヽ  /      丿
  ̄ ´             >V         !     (落首)昔より 和泉守は きれもので ながい銘を たったひと打ち』
                /  { {       ノ─ 、






22 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:57:10.48 ID:paIhi0go





ケース2:堀田大老事件






                        !;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;::;::, -─‐ -、‐-、j
                         ',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,、‐'´      ヾミ!
                      `N''ー'''"´        .:.:.|ミ|   
                         iN!  ー- 、,,     _ _.::!ミ!  (聞書10の106)
                      」リ ,、z===z、.,  '"´_,、、、;,:;ト、!   
                     ,ヘj"´ _,,rェテ:ン'':>ー'゙ェェz、_::::トリ   『貞享元年(1684年)8月28日、江戸城において。
                     i カ  `  ‐'"´ { ``ー '"~ .l/!   
                     ヽt、        j!     .:/リ!   
                        ゙i    , ィ  ト、    .:,イ:ソ   
                          |',   /   `ー''^ヽ .:.:/´    大老であった堀田筑前守が、
                       , イ! ゙、   <ニニニ> !.:.:,:{         若年寄の稲葉石見守によって討ち果たされてしまった。
                    /.:.:.::ヽ ト、   `二´ .:.::/.:!、
                     /.:.::::::::::::`ヽ、 _ _ __,, イ.:::::!::.\   堀田が老中たちと一緒に談話をしていると、稲葉が近づいてきた。
      , -ー‐ - 、、、 __ __ ノ.:.:.:::::::::::::::::::::::V 7⌒ゝr─ュ;|::::.:.:.!
    /.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V  jハト、  !:::::::::L_
   /.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::1   川  ,!::::







            /;:;:;:;:;:;:;::::::ィ彡三ニ i!:::::.:.:.:.     ヽ
        /, ';:;:;:;:;:;:;;彡二三三ミ|:::::::::.:.:.:.:.    ゙、
        //;;;;;;;;,r-ー ‐‐- 、、、;;;;jト、,,,,,、、、、:.:.:.:.:.:.:.j!
       ,イN;;;;;;;/:::::::::.:.:.:.           ̄ `ヾ.:::::|
       {;:;/;:;;{::::::::::::.:.:.:.               i!:::::!     稲葉は脇差を抜くと、堀田の腹を突き通し、えぐり回した。
         ゙、;;;;;;|::::::::..:.:.:.                 |:::::!
        ゙、;;;;!::,r':.:.:.:.:.       .I!        !::/     大事な敵を討つには、このようにしなければならないという。
         カ;!::-ー- 、、_ _ ,, ,::;{   _ _ _ 1!/     
         〈 ト、::::ゝ こテニ;::::j;;{:::斤'''reァーュ ``j!       この時、老中は残らずたちむかい、
  ズンッ ,r‐< ハ!:::.:.:``  '"´::; ト、`` ̄ ¨´ //_          稲葉をその場で成敗したという』
_,,、、、-一''"´.:.:::::ト、jト、:.:.      .:.;; i      ノ/:::::.ヽ
.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::!.:.:ヽト、    .:;;;; |      j〈::::::::::::::::``ー‐-
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::!.:.:.゙、::    '^ ー'゙    ,イ/:::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!.:.:. ゙、   -=ニニ=-    /:::::::::::::::!::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`.、.:.:ヽ   、__,   /::::::::::::::::::|:::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ >、        ,イ:::::::::::/l:::::::|::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ゝ --t r <:::::::::::::::l/:::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i /   ! ト、 \::::::












24 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:57:39.87 ID:paIhi0go





ケース3:徳久事件

(聞書7の29)

『徳久殿、殿中で刃傷のこと。






        /.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:{:.{ \:.`ー-:.:`:.ー---:.、:.:.:.:.:\:.:.:.:.ヽ:.__:
      /.:/.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.ヽ ヽ:.{⌒`ミ≧ーヽ--、:.:.:.:.:.\:.Y´,.-
.     /.:/.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.|l:.:.|   ` ̄ _,z彡'   ,. \:.:.:.:.:.\{r‐
    /.:/.:/.:.:/.:.:.:.:.:.:.!:.:ハ:.|    _z彡-‐_二ィ :!{ } .\\:.:.\'
   ノ:.:.:.:/.:.:/.:/.:./.:/|:/ jノ   ,彡テ /-、 / //Y _ノ ヽ:.\:.:ヘ
  /.:/.:.:.:.:.f:.:.i.:〃|:| |{  {{ _z彡ア/{::O:/ //{ }  f,ハト、\
. /.:/.:/.:.:.:.:.:|:.:.|:.|:| l:{ ヾ、 ヾ ̄/ノニニ´-‐' /ノ~´ (_)    i.:|    佐賀藩の徳久は、生まれつき人と変わったところがあり、
.f.:/.:.:l:.:.:.:.!:.ハ:.ハ:lヾ.ヾ、、 _, ´ _,. -――一'´ー‐'  ̄ ̄` ()f }ハ     少し抜けているように見えた。
.|∧:.:.!:.:.:.:|:l| |! \ ヽ ノ´ ,. ´  ̄(__) ー―‐¬ー-- 、_  Yヽ
  V:.:\:.ド、ヾ_,ォ彡__/ /    ̄ `)         _  ` f_)廴}    あるとき、客にどじょうなますをだしたので、人々から、
   ∨:.:.{`-彡ヌ.ーr1Yヘ    f⌒ /  _,. -―¬ア/     {
.   V:.:∨,イ{:O:}/ //}| r‐   } /´     ノ}´ ,′ (_) 、_丿    「徳久殿のどじょうなます」
.     Y:.:.ゝ`ニ´ /// ハ._,  ー'_ノ   ,.r‐'´ー'´ /  __ {_ノ廴ノ
     |:|:l:.:Y^)‐ 'ノ/ | l  / ̄   ,.ィ_ノ      ′ cY__)、{__/     とからかって笑っていた。
     ヾハ:.:ヽし(_){  f.) /   ,.イ_,ノ     / ,.--、 {__ノ /
        ヾド≧ー、  |  | ∠ ‐'     ,. ´   ゝ._ノ_  {_//
            ト、 ヽ く._   __,. '´         -'、 ,/廴.イ
            ,ハ \J(__) ̄    (__)       ア´
          / \  ヽ._廴r__Y(つ、__(__)  ⊂_ア´  ̄`\
          ,{   ` ー- 、    ̄ ̄ ¨¨¨¨  ̄  `マー-、__
         ノ、\     `丶、     、__,. -―7⌒\\__






25 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:58:16.03 ID:paIhi0go





                         xY:}:{:Yx
                       ,r=≠≧xル≦z==x、
                  __,ノ::/´〃;イ:{::=ミ、\、:::\
                 -=彡;:::j:::{:::::{{::{:{、:ヽ::::}:}::::}ハ:}ハ:\
             _ノ;/;:/::,ノ;:ィ:リノ}:}:}::}:V:ノ}:;ハ:{、Vヾ=ミ、
            /´ /;:/:f´{:{ {:{{ {:{ノハ{:{ {{ リム:Y彡} }
                 {:{:{:Y⌒リ `リ ヾ、 ヾ `ヽ ミ}:}彡ム
                  {ヾYゞ==x、:.  }  .:,r==‐ノ'^Yfr}}、   
                 ,ハ,リ}: Y´@`ヽ):. .... .: ィf´@`Y r;{ミ:f }             別の日、出仕の時、何某が
              イ:,f:: ミ='´ ..:j:::.. 、 `=彡 r;.:}:}}|    
                 |八r:‘r   r; ‘^ー'^’ ‘r;  r_;:ムリ
          __ . --一ベr;,::__r=ニー'ニ=、_,:: .r_;ソ / ` ー――‐ 、         「どじょうなます」
       l ̄      /  |`ト、`ヾ二二二ア´,rィ´|        /
       |             | }: :|`ト::.. ー ..::ィf: :{  !    |     /
.       \          i |: :| :!:: `:i:´ :// : ハ       i   /|         と言ってからかったのを、徳久は抜き打ちに斬ってすてた。
           `ト-r: 、       | : ヾニヽ:レ/: : : :,:}      r: ´: V
         ヽ/: : |   :::::  {:、: : : : : :Y: : : : //  :::::   | :|: : :|
           /: : : |      \:ー、_:_;/: : : :/ :/      j :j : : `:┐
.         _〈: : i : L._        \ : : :_:_:_/ :/      / /: :/ : : |   ,.-、
        /: : : : :|: : :|: }       \ V´: : :/   __,/|/: :厶: ⌒ヽ/ハ._j
.       / : : : : : \ |: :T:ーヽ__》,__y≦...______,.イ: l/ : : : : /∨/
      /: : : : : : :\: }: :{\:/_:_/: :/:/: ://: :_;>ーく : ∨,r===ァ ∨/}     その後の詮議で徳久は、
.     /: : : : : : : : : :`{: :{'´    ̄` ーァ:T:下、 \    ヽi/,r‐/∨/: :/       殿中での刃傷により、切腹の沙汰が下った。
     ヽ:_;r==≠=xf⌒ソ     /  〈`Y Y´ l〉     に|{!{∨,.イハ∨
        ` ー/::   }: /____ ./    i⌒i⌒/      r:fヘ `´_,ハ__;}_〉
          !Y  人 ヽ: : :/: :i:L.__|: : !: :{_ ... -┬‐{{ 、__ ̄_ノ
          {_、| {yクヽ_〉´: :| :|: :{: : {: : : |: :/ : : /: : : !: : `T: T´ :〉
         ヾ.\う: : :i : | :|: : \:\: |:/ : : /: : : : !: : : :| : l: :/






26 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:58:50.10 ID:paIhi0go






   〈: : : : : : : : : -‐-r‐/::::::/:::∧/:::::`7ー-  :_: : : : : : : :ヽ::::::::::::::::::ヽ   これを聞いた直茂公は、
    `7,: :-‐ァ'¨´二.7::::::/::::::/::/\:/!::::::::::::::::::> 、 : : : : l::::::::::::::::::::    
    〈 レ'´: ':/   \/:::;:イ::;イ:::::/\l:::::i:::::::::/:::::::::::\ : : }::::::::::ヽ:::::
    /: : : : /  / `ヽ ',:/ レ/::::/  l\l::::i!::ll:::::::::::::::/::ヽイ_:::::::::::ハ:::    「人から笑いものにされて黙っているのは臆病者ね。
   >、ー-.:{  l r‐、 ! }l Ffテ≠=ミ、 !:::/´:!!::l!::::_,.斗‐'7´!:::::::::::::::l:::
  /.:/`7ーヘ l ! J / ./:l | ん::::::::::::;ヘ!∧:::lヘ:!ヾ::::::/ l::::/l:/::::::::::::::::l::    :殿中だからって関係ないわ。
、/_/_ノ‐<::〉 ゝニ´/::::| トイ:::::::::/   ヾ!   テ≠ミレ' l:::::::::::::::::: l::::
´_,.ィ≧/    {     ∧::::::| 辷__゚ン       ん:::::::::/ 》 !:::::i:::::::::::::!::::    人をなぶる者が馬鹿な奴。斬られ損よ」
'//´ ̄     、  .イ::::\:l             トイ::::::/ " j::::::l:::::::::::;'::::
ノ    V    ヽ  ヽ::::::l`              辷_゚ン  /l::::::!::::::::;イ:::∧   と仰せになられたという』
 ヽ.   {       !    V::ト、                    /:::/::::;':::::::/ !::/
  !   丶    .}     `ー-ミ 、   <!        /:::/::::/::::::/ レ
、  ヽ    \  ノ         ヽ > .. _     _ ,.イ::::/::::/:::::/
.:`:.ー-ゝ-‐ ''`T´「⌒ヽ     ノ   /:.:.: ̄ ̄:.:/:::/:::/::::/::/






27 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 20:58:56.77 ID:X.aA7kwo



そりゃドジョウじゃなくてガマだww



28 :1[saga]:2009/05/28(木) 20:59:21.11 ID:paIhi0go





             __
          ,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、     この3つの事件に共通するのは、以下のとおり。
      /;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
      ,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!   1.殿中など公の場所であり、刃傷を
      |;;;|      ノリ     ミ;;;|       かたく禁じられているところで事件が起こっている
     _ゞ;! r─-- 、  ,rェ--- 、ミ;リ   2.犯人は、犯行のあと即断されている
      !ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ..  3.浅野内匠頭の事件より以前
     !(,ヘ!   ̄'"  |:::.`  ̄  ,ドリ
     ヾ、!      !;     ,レソ
       `|      ^'='^     ム'′   浅野内匠頭も、これらを知っていたら、
       ,rト、  ー- ─-:  /|       「自分だってやってやる」と思わなかっただろうか。
    _../ i| \   ===   ,イ.:ト、
    /  i| ゙、\  ;   /リ.:;!:::\、_  『葉隠』を読後に内匠頭の行動をみると、
       ゙!  ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\    なんだか武士の一分をたてるため、見栄と意地のための
        ゙、      :::/::::::|::::::        パフォーマンスのようにみえてくる。
    `ヽ、  ゙、     ./  .|  ,-、、
                         本当に敵と思うなら、稲葉石見守のように、刺殺するはずだしね。






29 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:20
09/05/28(木) 20:59:22.22 ID:GToNfKgo



忠臣蔵って話は知っててもきちんと見たことなかったんだが
マジで1年半近くあいてるのな…
さっき時期みたとき随分あいてると思ったがやっぱ言及があったかww




30 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:00:17.81 ID:paIhi0go





        _,,.、、、、、.,,_
      /.:::::::::::::::::::..`ヽ、
     / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '、
     | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ヘ{ツ
      | ::::::::::::::::::::::::,ィゥ ノ j
     |::::::::::::::::::::::( |.!  ;{     『葉隠』にはこういう刃傷事件がイヤになるほど出てくる。
     .|::::::::::::::::::rリ`l,〉   j}゙
      }:::::::::::::::ノ゙  l  /.     酒の席での口論から、いろいろな遺恨、はたまた喧嘩……。
     ,xァ''ー'゙'`    '、 /
    / ー`¨`''''ー-- 、」゙'′_    あげくには切腹だ。
   ''^ーァ 、_____  ̄ /
    `>'、,     '''"´ ̄ ̄_二ヽ、
    /           /    ヽ
   ,'        ,   /      ゙、
            l /  __      !
            l, l  く,_  、   |






31 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:01:07.09 ID:paIhi0go






  そだ  |                i,
  れが  |ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈       山本常朝と田代陣基がこういう話をだいぶ載せたということは、
  が   |      ,リ|}    |. }        武士という生き物は、喧嘩して、
 . い   |          ′   | }  に      殺し合いの気概を忘れず、身の破滅に関係なく意地を張るもんである。
  い   |∠ニ'==ァ   、==ニゞ<  や
  !!    /}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|  っ    そう考えていたんじゃないだろうか。
\__/゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|
 .    ヽ.ヽ        {:.    lリ
 .    }.iーi       ^ r'    ,'        まぁ、極論だが。
      !| ヽ.   ー_ ‐-‐ァ'  /
 .   /}   \   二"  ,イ
  __/ ∥  .  ヽ、_ __/:::|\        ちなみに、長崎喧嘩のことについては、のちのちに語る予定さ。






32 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:02:09.49 ID:paIhi0go





<江戸 伊豆守の屋敷>





                               (:;:〃::;;;)
        g _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,:;::;;(:;〃:;;::〃:;;″
      ,ノ,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;丿:;〃:;;::〃:;;″''',
  ,,,,,,,,,,,,ノ゙,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;,ノ;:;(:;:;;::〃:;;″,);::〃
 ,',',',',ノlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll:;(:;〃:;;::〃:;;″ :;;::〃
  ̄ ̄ ̄l:   ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ヾ:〃:;;:〃:;;;:〃:;;)
       |  丿,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,丿il″.゙:;ソ'l:;;::〃,:;;;:〃:;;)
       |     .l|l     l:〃:;):;     l  ⌒     |    |ヽヽ
 ,,,,,,,,,,,,,,,,|゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚l|l''''''''''''''''''l :〃 ;),,    l゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚|゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚゚| ;丿:;〃
   l:l'''l |:::::::::::::::::l|l | ̄| _ l:;:〃:;;). .   |::::::::::::::::::::::|::::::::l| ̄l|: ,:.;,丿;;;:〃:;;)
   l:l,,,l |:::::::::::::::::l|l |_|:| : |:l: /~~゙ヽ'    |::::::::::::::::::::::|::::::::l|κl| ”ー、,,,,,_
   l:l,,,l |:::::::::::::::::l|l   :  ::.l: ヽ;;:;丿,,,,-' |::::::::::::::::::::::|::::::::l|ξl|.,l:    `゚‐
   """"|:::::::::::::::::l|l ._,,,,,,,,,,,,、lr''''''゙゙゙~    |::::::::::::::::::::::|:::;;;,.l|πl|゙`  ,'''゙゚゙"ヽ
  .llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll,!'''゙゚゙"ヾl|  l| *i,,,'l_ :;:;::゙:;
  : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .'l_ :;:;::゙:;|l" ̄:;:ヽ  `─"'
                             `─"' ヽ_,,丿   .,.,:;;.,;






33 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:06:49.70 ID:paIhi0go






    ,.   ―――――――――‐  、
.    / 7―r r '  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
   / ./  l l                  \
 /、/   .| |                    \'⌒)
 l  <⌒ヽ | L. .._     .. ____ ..     -‐'' \_
 |    ̄ 、  .._                      \
 l     ',   "'' ‐ .._               l  l  \
 ト      l       "'' ‐ .._           ,'   l   >、
 | |::|     |          "'' ‐ .._    __ /   _..l.. -‐へ
 V:::、   f´ヽ    /l ̄| ̄ ヽ___く< (l+l)l|  ― ト、_l__l.ノl
.  `ー\  |l ヽ:l`  (_l_l_/      \llll /    _.. -‐ イ
     \l| l::l ` ー――――――― 、  ヽ/  /  ̄    _.. /:|
       |l |:::l       . f  ̄ ̄ ̄ ̄| \ _ /-‐ " ̄(__) /::::}
      ∥|l、 |::::l   「 ̄`Y|_____|    _ .. -‐ ''"  ̄
        ゝノ:::::|`ー‐-` ―――――― '''' "  ̄
         `ー‐'






              /.::::::::: ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
             j : :::: : .::::::::::: .:: .:::::::::::::::::::::::: ::i!
             ! ..i:: :: .: .:: : .::: ..: :::: .:! ::::::::::}: :::!
             .'.::::!.::.{: ..::.::::イ;ィ::.: .}.:!}!::::. :: ::!::. {
               /イ::::!::::!::メ、´〃}!.::/:/ハ{!:::} ::!i!:i:ヽ
           /./イ:::{!:{K辷_メ///斗≠ミ/::..:i::!:ト、ヽ、
           ノ´ハ{:ハ:ト、`¨´/ イ ヒェz/}ノ::ノ:ハ、`
            / i!:!ヘヽ、    !   ノイ:::/{:{:{
              リハ}ヽ、 -_ 、  //:/{ハ|.ヽ   「ん?」
               {!` =.\   .イレ'/ リ ! ヽ
         ,  -  、  j!: :._∧_:.}!´¨¨〒}
       /´ ̄`ヽ: : `丶: ヘ}{∩!!: : : {{:{







伊豆守の乗った駕籠が、急に進まなくなった。





34 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:07:13.84 ID:FABmbsAo



>>31
鍋島藩の場合はそういう風に身を処した方が本人が死んでも家は残るぞ、逆に臆病風に吹かれたらお家断絶だぞ、
と家単位での保身を示唆してたともとれるがww



35 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:07:18.27 ID:paIhi0go





すると、先頭にいたはずの家来が駕籠の脇まで走ってきた。






                     / 三二ニ= 、
                    ,イ/  ,二二ニ ヽ、、
                   ハ{   / >‐-= 、 \_/,イ
                   /´二}  {´ , -‐- 、  \ー'__}
                 //, /`ヽ、V /∠二ミ 、_  _ノ
                {〈 ,{ V´ `ー~´´´´´V/7//  「突然申し訳ございません。
               、__」レ'ノ 〉    ,   _V´}/     旅の僧侶の一団が、先頭と接触しかけたので、
                ミ三,-r´、≧ミ、 ソムtf我`レ/        あわてて立ち止まりました」
                  ヽ!     ´ | ` ̄  .'´ _
                   」、   、j    /,r'´   \
                   {{ }ヽ -ー一  イ>ト     ヽ
                  . ィV__ \ ⌒ /ノ {ヘ     `、
              _.. ‐ ´::ノヘ」|〉ーf=i⌒lレ>/ ', /}   `、
        _.. -‐.::::::::::::::::::::/ \,」 }  !   {(/i   V l    `、‐-    .._
    r<:::::::::::::::::::::::::::::::/  <ヽ.ノ  rk!  .レ'  >'´/ノ     `、:::::::::::::::::`ヽ
    _)::::::ヽ、:r== '"´     ノ  ヽ  し'  ,/ / / ィ´       ヽ::::::::::::::::::/
     ヽ:::::::::::||\ ` ー…― - ⌒ヽ}  -‐ '"´  ´/ノl   , -‐-  .  \:::::::/
      |::::::::::||   ヽ          ( rヘォー─ '7'´ | /.::::::::::::::::::::`丶 `く






36 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:08:12.34 ID:paIhi0go





     |:.:|:.:.l:.:.|:.:.:.|:.:/:.://:.:,∠///:.://:.:.:./// l:.l:.:.:.l:.:.:.:l:.:.:丶
     |:.:l:.:.|:.:.|:.:.:.|///:/ーァ-/:.://:.:///___l:.l:.:./:.:.:/:.:.:.:トヽ
    /:/!:.:.l:.:.l:.:.:.l弁≠ミftッ、/:///.,//-‐、ヽ∨:.:./:.{ヽ:.:.'.
.    /イ:.l:.:.:!:.:.!:.:.:.ト込zクイ≠、/'´ ,'/ィz=≡ミ,/:.:./:.:.l  \',
   /´/:/l:.:.:{:.:.'.:.:.:.!             { ´ゝ仗〉':.:/:./:.:!   ヽ
   ノ´ ト.:.`r、ヽ:.:ヽ         . 〉    ̄/:.ノ:.:/:.:.:.!       「かまわん、城へ急げ」
        |:!:.:.|l ヽ丶:.:\      _´   //、:.:./:.:ハ:.{
       i:|:.:ノ\'\`‐-ヽ  -´‐─`    / /:/|:/ ヽ! ,-ヘ ̄ヽ─────
      リ:/|:.:./:.了ヽ        ̄    /ノ!/ ̄ ̄ ̄ ̄| ',  ',: : : : : : : : : :  イエス!ユア マジェスティック!
      j/ j:./:.ハ:.`、 丶、        ∠:.:.:イ      /   .l  |  |: : : : : : : : : :
       ノイ:./ j:.:..トヽ  > 、_ イ:.r '´  ____ ノ-‐  |  |  |: : : : : : : : : :
         j/ ノ从|__r───‐/ノ / ̄  / / ̄ ∨ (_|  |: : : : : : : : : :
           /, ─| | ̄ ̄/ _/ /  /   /      ̄l│ |: : : : : : : : : :
          (/∧ :| |: : r/ // /___   /   __/| |  |: : : : : : /: : :
           |/、Y/:| |:./ // /|└┤ ./-‐´/:.: : : : :.| |  |: : ム≠´: : :
           |}}〈〉{:|r┴ ´ ∠.ノ| |: / /: : : / : : : : : :.ヽ!_!/:. : : :/: :
         /:ヽ∨/|`¬'´: : : : :| !/_/: : : /: : : : : : /: : : : : : /: ://: :







家来は頭を下げると、走って先頭へと向かった。






38 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:09:06.80 ID:paIhi0go





家来は頭を下げると、走って先頭へと向かった。

伊豆守は駕籠の隙間から走り去る部下の背中を見ていると、話に出てきた僧侶の一団を遠目で見ていた。






                /               \
          /             \     ヽ
         /    / /  l  l  ヽ  \    }
         ',  /  /   l   l   ヽ   \ /
             ヽ、   /   l   l    _,r‐'´          /               \
            `ー‐─┬────r'´ |          /             \     ヽ
                   | ヽ ‐‐ ノ, ヘ  |         /    / /  l  l  ヽ  \    }
                    |/ i r‐/ />、        ',  /  /   l   l   ヽ   \ /
               _, ´  / |/ / / /´`ヽ、      ヽ、   /   l   l    _,r‐'´
             /| /  / / /  / /     ヽ        `ー‐─┬────r'´  |
                / レ|  i / /   l  l   }--、 ヽ        |    (__人__)       |     , -'"^^^^,-'~~~~ ~~~~~~'-,^^^^"'-
             ト ̄`i  / /   i´ ̄ 〉  r┤   ', ヽ       \    ` ⌒´     ,/__    (,,,,, -'", '"'⌒ヽ  '"⌒ヽ`、~"'- ,,,,,)
               | 〉ュ'  |  |   _〉={  l |    ', |        _ ` ー─ ' ┌、 ヽ  ヽ,       ,’  ・     ・   ;,   
           |く `ヽ ミミヽ─-、{  ̄lヽ |  l     ', l      /                \      :     ━      :  
           | }三/ f} fiく´   ̄「_ノ l ノ      l     /                  ヽ     .、         、, '"
           ヽ | /ー ヽi l l ヽ.  |ヽヽ.|/        |    /                     丿      ~~~~~~~~~~~~~~






./  ./.:.:.::./   l:.:.:.:.:/       !:.l ヽヽ:.ヽ:.:.:.:',:.:l :.:.:l: .:.:.:l:.:.:.:.
´  /:.:./     /.:.:.:./         l:|  ヽヽ:.:.ヽ:.:.∨ :.:.!: :.:.:.l:.:.: :.
  /:.:./    /.:.:.:./          l:!_,-‐ヽヽ:.:.\:|: :.::.l: .:.:.:!:.:. :.:.
  /:.:/    /.:.:.:./     _ェィ=∠|!ニニ二\\:l: .:.:.! :.:.:.l:.:. :.:.
//  ! / /.:.:.:./  _, -‐=≠ニ ̄:.ヽ   ¨7 .l .:.:! :.:.:.!:.: .:.:.    「犬をつれた僧侶とは……」
/    l|/ /:.:./==∠才、__/孑:.:.:.:.}   / l :.:/ :.:./:. :.:./:.
  〉  i| /:.:./<_/¨ l:.:.:.:.:.:.ゝ‐':.:厶ノ  ノ ノ/ .:./ :.:./: .:./: :
/  \_/:./  / - 、__ \_:.:.:.:.:.0:.:/ /  / :./ .:.:/:. :.:./: :
¬   /:./   ¨ ̄`冖  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     / :./ .:./:.: .:./: : :
  | /:/                   / :./. :./:.:.:.:./: : : :
_ ┴、/                   / :./. :./:.:.:.:./: : : : :








珍しいとは思ったが、これから行われることを思い出し、そのことはすぐに頭の隅に追いやられた。

いよいよ今日から鍋島詮議がとり行われるのである。

伊豆守の頭の中は、佐賀藩を召し上げて天領にすることで一杯だった。





39 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:09:42.74 ID:paIhi0go





<江戸城 評定所>






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40 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:10:08.27 ID:paIhi0go





                ッ-‐…ー-、
               , -'゙. : :: :::::: :: .`ヽ
             / . : :: ::;:::::::::::::::: : ト      r、.,.、
             { : : ;;、厶ヘヘ;;、、;: : ゙!     ゙! ゙i、 >:、   
            ラ _;「´セT' f゙セト ):: {      ゙! !i-タ┐ 
           ,r‐ ゙! l、';   ; !、  Tフ:;!.._  r‐、 l,  <,.イ|    「審議に入る前に、
            /   ゙!;:::゙!   ,ニ、 /゙:;(  ヽ ヽ.`ー'、、 '  {     ちょっと御意見番の話をうかがいたいと思うんだが、
         /     ,〉::l゙ 、 `ー' ,:'}:::{    ', `ヽ、 ! ,、 >、     どうかな?」
         ,'    ,」∧ヽ_`ー‐''゙_ノi::::ト、_  _',__  `Fニノ゙.::..`、
        _l__,,.、-''"...:::::`'| i_| i」 l/::lコ:.`ー""ニ':, ̄`゙';:::::::::::::::..`、
      ,r''" .....::. ...::::::::::::!、  ノ ,|::::::::;' .::::::::::::::::::::::::::::';:::::::::::::::::..゙:、








/     .,':.|:.: .|: .:./:.:.:.:.// :.,イ .:.:.:.7}:. :.:./:.l.:.:.:.l:.: :.: .:.|:: :.:.:. :.ノ.:.|.: .:.l
      /:.:.i:.:. .l: .,':.:.:.:.//// ,イ:./ ,' :.:./.}.:.lヽ:.:.',:. :.:.:.i:.: .:. :./:.:.il.:.:.:.{
     /.:./|:.:. |.:.|:.:.:.:/// /:./ /:/ / :.:.:/ /:./  ヽヽ.:.:.:.|:.:. : /:.:./ }:.:..`、
     //|:.l.:. l:.:.|.:.:./≧_/:/ /:/ / :.:.:/ /:./ .,∠戈‐、:.i:.:.:./:.:/ ノ|:.:.| `ー、
.    /´  |:.l.:. |:.:.|:.:,'{ {戈_>、// / :.:./ /:./,Kイ_) - j 〉7:.:../:.:/ イ.:.l|:.l|
   /   |:.l|.:.|:.:.:',ヘ \ゝェ イ∨.:/ /イ/、ゝzツノ´/..:./:.:/r':.:./|:l|リ`
       ヽ|.:.l:.:.}:.:∧   ̄ //i 〃´ ´ ̄   イ:.:./:.:.|ヽ、:./ l.|        「なっ!?そのようなこと、必要なかろう」
        l.:.l|:.:.|l:.:.∧   /´  i}       ./:./i:.|:.|  `‐--------‐
        |.:.lヽ.| }:.:.|:.ヽ     、、     /‐´/:.:.,'|:|l|
        l:/ ',:| |:.:}:.:.|、\   r、___    /イ:/ リ/|     ___ , -‐'
\       |´  ヾ l.ノヽ| )ノヽ ',二_,, 〉 /// / .|     |: : : : : : :
  \         ./  ( ´  {` 、 ̄ ̄, イ// //  i    ノ: : : : : : :
\  \          `/  /`、` ‐´ /¨ヽ/ /  ノ   /: : : : : : : :
: : \  \         〈  { /  / ̄ ̄ヽ   } / /   /: : : : : : : : /






41 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:10:48.69 ID:paIhi0go






    ,/           `-、,,_
   ,/       i, ;      ゙ミ三ー''"
   /       ハハ        ヽ,
  i" ,/ / ,〃i/  い、 \   いN
  / ,/ ,/ノ / ,ノノハ ト,、 ミ`'ー Vリ
  | レ'   _,,、ァチ-ーヒヽ| ゞヒs、ミヽ i
 ハ  rヘ ア'  <モテ;;   i' zッ、`i  ソ  
  ゙Yf i゙ |ト        :i `` イ, ノ
  いヽ ゙!,      ,_ ;、   ,タ"    「まぁまぁ。大久保彦左衛門殿は名高いいくさ巧者と評判だし」
   `i, `r、    ..__`_  ,リ
    ク',ヘ ゙:、    `''ー‐'´  /゙
   イ,ヘ ゝ\.     ̄  /
  f ̄`''ー─--ミ''-、,,_,,イ!‐-、、,,_
,/         ゙i,⌒ヽz¬"゙ヽ   i






42 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:11:27.97 ID:paIhi0go






     /              ヽ.    やってきた大久保彦左衛門は、伊豆守の厳罰説に反対した。
   ,r':::::            __ノ _ ,,
   /.::::::        _,、-‐''"´\ー_`ン゙~Y   
  i゙:::::::   〈K〕   ,r'゙      `ヒ_,.ィ'タィ
  、ゝ:::::::::.....   ,r'゙         }ミ ーィ彡   
  ミ `''ーr─''"´      ,ィ'゙´``  }ミミ三彡
  ミ  三{.-─-、,,__, ッ''゙r‐''_ア   }r''^Vf    「そもそもいくさとは茶の湯と違い、作法どおりに行われるものではない。
   `ミ l~゙l ´ ̄-゙ラ゙i 、` ̄    リ,イ ,!′     
   `ミ゙i,「l,     '; !      ノ ツノ/     戦機必勝。これは名うての鍋島家だからできたこと。
    ``ゝト、   ィ、! , ,l` 、  , ' 「ノ      
      `'l, ';   `ニ゙    ;'  l|、      抜け駆けで失敗したのなら重罰ももっともだが、
        ゙:,゙  ー''ニ''ー ;'  ,r'゙|_`ヽ.      それがきっかけになって陥落せしめたのを軍法に背くとは納得できまい」
      ,、-:^ト、  ´    ,' /, ,ノ,l:::::..|
     r''゙..::::::;:| ゙:、      / /ィッ'゙.::::::::l    
     | ::::::::f゙ L...,ニ=、-‐ニ゙--fr'゙.:::::::/l:.`'-、,_
 ,、-─'゙.:::::::::|/ /   ,/´   リ.::::::::〈.o/.::::::::....
  .::::::::::::::::::l゙ '   〃    /.:::::
    【旗本 大久保彦左衛門忠教】






43 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:12:01.55 ID:paIhi0go






       _,,::-----::;,,_
    ,./~       ''>i,,
   /  〔オ>  ,:-"~ ̄ヽ彡,,,
  (      ,./     ヒ彡"
   ゝ、_,;ィ'"_    _,, ヒ彡,   「さらに、罰することで鍋島側が公儀に背き、郷里でたてこもることもありえる。
  _ヨ彡彡|  -ェテ,ラ f;iェ- :l彡''  
 -ヨ彡( ゙!(  "´ :i. |`'''  f"     百姓でさえあれだけてこずったのである。
   彡;ヽ_ ヽ   -v-' /    
    彡;;|l :l  -===- '/       武家のものがもしそうなったら、解決はさらに難しくなるだろう」
     ,,-| \   ''''' ,ィ,,_      
    / ´ー-,,_ゝ:---' |)入
_,,-'<"    ,r'l''''''l,不~:l~ |ト、,,,__
  _,,ヽ、  ノ |  '::l ,l ノ     ̄"''''
 ̄    ヽ ノ  └--ー'' ノ=======







     /.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽ ヽ :.:.:.: ..:. :.:.\:.`ー-、_
    /:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|、\ :.:.:.:.ヽ :ヽ ヽ :.: .:.:. :.:.:.:.\ ̄
    /.:.:./ .:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| \:.\. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:\
   /:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|  \:.\:l :.:|: .|r 、:.:.:.:l|:.:|:.|`ヽ、`ー、_
   ノ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|  ∠弌ヽl .:.|:.:| ノ.:l:.:.|:.:.|:.|    ̄
 /'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_//_j },ノ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|
    l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./、 |.l´彡>=´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|リ
    |:,'  ヽ:|、{:.:.:.{,孑ゝヽ、     /イ/// イ/ヽヽ:.`ー-、_
    {l   ヽ{ヽ ヽ¨´|      ´ //  /  ヽヽ ̄
    ヽ、   ヽ.{:.:.|ヽヽi!  _ ,__  ∠    //',     (酒井め、やりおったなっ)
          |{ヽ{  |:.`> 、   /===Fイ´: : :ヘ
           `  }ノ ソ ン ` ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ 
          _ - ‐´──== ̄冫||: : : : : : ||: ((升〉〉 :\
         /: : : : : : : : : : : : : : :托: ||: : : : : : ||: : 〈卅〉: : : :`丶







茶の湯とは、要するに官僚の信綱への痛烈な皮肉であり、
鎧武者からたたき上げとして戦場を駆けてきた意地であった。





44 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:12:26.60 ID:paIhi0go






                        /  :/ : :/   : /    . : : :/  /        : : :   : : : :l
                         |  {  : :{  : :,′   : : /  /. : : : : . : :/ : : : : }:| : : : |
                         l  :'  : :|: : :|   : : /   /: : : :/: : : / : : : : /: | : : : |
                         ヽ  :\ lヘ: : |  : : :/ /: : : :/: : : /: : : : : / : j : : : j
                            \  l`トァ=ミl  : :/l :/: : :.:/: : : /: : : : :_/ : : / : : :/
                           |\〈:|{{_ノハ : :| |//∠ =≦二._=彡彳  : : /  : : ;′
                           | : : ト弋圦\:{    _,.イ、ノ::ハ  }} /   : : / : : : i
                           | : : |  ー       弋辷少 〃/   : : /  : : : :!
                                | : : l    /        ー… /   : : /   : : : :|
                                | : :八                  ,′ : : :/: : : l : : |
                                | : :! : ヽ  、_            : : : /: :   |: : :|  (やべっ、話きいてなかった)
          xヘ、              | : :|:.r==ヘ//ヽ        /  : : : / : :   : : : : |
       f'7勿勿勿^)⌒':':'':':;'';':;: ':':'';':_ー''';:y  : :|∧ ノ∧_    -=≦ニ7  : : : /: / :  : :!: :│
       /〈彡彡彡ン'{;':;-::::rっ'::::;tク ' :{ヅ;:::ヘ  : j.:_:∨;/   〈`ー─//:::/ : : : ;イ :,': : :   : :!: : |
     /  >尨彡彡}'';(ン:;:::.'::.::.:'::.: :'::."..._:;_:ヽ:_[_:ノ;/ _/フ   ///: : : :/::|: i: : : : : : : l: :│
    / -=ニ>'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)─='つ~-ク´:.:`ァー//       //: : :.:/::::::::∨: : : : : : : |: : |
     |       -r=ニニ二¨ ̄  '´イ  /: : : /::∠/___     /: : : /::::z===≧、: : : : : l : :|
  /7      ̄      / /{ノ  ./ : /'´ ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>'⌒>ー─<      \: : : l.: :|
 /{. /         _ -一'´ / ノ{{   /:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./::::::/::::::::::::::::::::::)_     ヽ : :!:.:|
.∧∨       /   _,二ニイ:::::`≠/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ    |: : :i:.|
                               【老中 阿部忠秋】






この彦左衛門の話が効いた。
六人集の大半が同調するようになってしまったのだ。
世は徳川の時代とはいえ、地方では常に叛旗の目をうかがっていた。
もし鍋島が佐賀でたてこもることになり、それによって同調するものが出てきてしまったら……。






45 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:15:16.81 ID:o6Khdnoo



いくさと茶の湯……
花の慶次で信長&若き日の慶次・助右衛門のシーン思い出したわ

「茶坊主であれば畳の上の作法で死ぬのもよろしかろうと存ずる。
されど助右衛門はいくさ人でございます。戦さ場で槍働きの果て死ぬるのが務めでございます」




46 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:15:19.58 ID:GToNfKgo



まあ、仮に鍋島が叛旗翻すと…
中国の毛利と鹿児島の島津あたりは虎視眈々だろうなあ
佐賀はこの2つの中間くらいにあるし




47 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:16:18.97 ID:paIhi0go





      ,_____,,..
     |ロロロロロロロ#l;;l
     |ロロロロロロロ||     .┌──、_,       γ ⌒ ⌒ `ヘ.   (´⌒;人;;从;;;;:人;;:.`
       ξロロロロロ ;,,||     ,.l|____くz.    イ ""  ⌒  ヾ ヾ  ⌒;:⌒`~;;从;;人;;;⌒
     |ロロロロロロロ||     |==========|  / (   ⌒    ヽ  )ヽ;;:⌒∵⌒`);(´∴人;
     |ロロロロロロロ||  l.   |##三三三三|  (      、 ,     ヾ ⌒;从;;人;;;⌒`)⌒;;
.       |ロロロロロi;,"||..,,..∥   |==========|  ゞ (.    .  ノ. .ノ .ノ ∴人;;ノ;⌒`)⌒;(´∴
λ,  ,.ξ :::::;;,,:::::::;;;;;::::::::/「「「「「/;,I三三三;#;;|   ゝ、、ゝ   ノ  ノソ  l.人;;从;;;;:人;;:.`)";:(´
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|「「「「;#《  ,,..,,...,.、 :  ;:.:ヽ.;:,.i・人从  /::::.... ::λ,  ,.ξ :::::;;,,:::::::;;;;;::::::人,,ノ;ノヾ;,;,I三三三;#;;|
|「「「「「「|//;く‐-=ヾ从;l;从 /、。;.:;从 ;:. /ニフ └‐┘l|         ノ.:;. (. ,.( ,|;,| ;;;;;::::::::;;;;;;:::::::;;::::,,,,
. . .      (:. ,:. :.从:::;.:;,:,;、;l,;l> :;.:;人:;.../|「「「「;#《  ,,..,,...,.、    .|,. .人:. ヾ,|;,|     ___
. .     .:从,)ノ':.:,  ) ,.,;;;W_从 :.:;/,∧ ;/..|「「「「「「|//;く‐-=ヾ    |「「「「「「「|;,|    トr‐イ ..::::::,,...
.    ,;;'人,,ノ;ノヾ;,.三.,.,;:;.:,,l|二|;,:;,ゞ;;,,从 :;.;: % ~:..";;「「「〈#《〈〈,,,..丶\ (ヽ;,:.;):.从;., 
 ,;,、 ,;ノノ .:;.(. ,.( , ;''。:。,,::从ゞ;;,;;;/*:;:,,~`=::;;;::::::;;::::  ,,,|「「「「「「「「(:. ,:..,;. '',人ヾ,´:.    /‰
 ,、 ,.:;(゙:  ,.:.人:. ヾ,、 (.                   |「「「「「.:从,)ノ':. 「「「「「「「|;,| // ;;:从ゝ
   (:. ,:.  ;;「「「「「|l                     |「「「;;'人,,ノ;ノヾ;,., ;:::;;;;;:;;;;;:;;;:::;;,,,.. [:.μ::;;::;:へへ
                                |「「「「ノノ .:;.(. ,.( , 
                                |「メ;;;「:  ,.:.人:. ヾ,、






大権現以来の治世の崩壊であり、ふたたび血で血を洗う戦乱の再発である。
冗談ではなかった。
その責任をとるのが幕閣である自分たちであるなら、そんなことに巻き込まれるのは真っ平である。






48 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:17:02.82 ID:paIhi0go






.        / ./フ 7  , -‐ x   l   i i i  ',
        / ,/ / / / / i i  j        |
         レ/ /  / 〆ー‐‐く. / /   i  |
         r/ ′ ′ '´ .ィ´厂l/! / }  / | }|    なにより、島原の乱での鍋島家の犠牲者が物語っている。
         !′     r__ 、j/` ̄厂ヽ! /j! j /}!
.       !       /  .}  ` ー‐''/〃 ハ ノ.     戦死者  620名
       j     /   ノ        / /イ       負傷者 3034名
      r‐‐'―- 、 /!    ___      / /
   厂 ̄ ̄`ヽ ゙> l\ ゞ二)  /jイヽ.       従軍した大名の中でも最高である。
   ,′     X.  l  ヽ. ___ . イ  / .|  \
.  /        n /   !  /ー 、 r‐‐/ | ∨\
 /       n /   l /、c | |ー l`ヽ. |  .∨ \







        l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.///l:.:. :. /:.:.:.:./:.:.:.∧ \:.:.
         |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:./ /:./ヽ:.ヽ }:.:
       ,':l:.:.l^l:.:.l:.|.: l:/イ<ヽ、/‐、|:.:.:.レ'´/:/l  |.:.:.|  |:.:
      /:.|:.:.}}|.:.|:.|.:.:.|、{rf夊仏\|:.:./rフ´/_.|  {:.::.|  |/   これに対して信綱の方は、
.     /:./|:.:.| l.:.l:.|.ト:.'. ̄¬‐┴ヽ',:.//‐´ \_/  ヽ_l
     // }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ      ヽ, ,}\       ヽ     ..戦死者   6名
   /´  .':.ハ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-\     {_ ̄ ̄ ̄ヽ      ',    負傷者 100名
        /:/ }:.:|FT〕、:.\        ヽ ̄ヽ        l
       // /|:.:l|{≡}|ヽ-、\ 、__ _  / .|  | ',
      /´   l:.|}:|f i:|. \    ___ ¨ヽ {  l ',           いくら参加した人数が少ないとはいえ、差は歴然である。
          /´l:ハヽヽ、 \    ¨   `才:.ハ
          ノ _}:.:|\\ \   , ' ´/:.:./ /,ヽ
           }二二匁≡⊃><ヲ‐≠ォ{! ./´  \
          /:∧: : / /: :  ̄7 / ̄ ̄l ヽ     _〉___
           /: ∨: :/ /: : : : :/ /-、〈〉/     __|____







50 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:19:33.02 ID:paIhi0go






        / |   |.|   | l |       |  |  |   |∧
      l   !   l| !  .|│ l        ト,  !  |  ./ / |
       l   ヽ   | !ヽ. ヽ 、ヽ、 l   / |. | / ./ /l |
       |     \ {ヽヽ\ ヽ\ヽ|  / -l/l/l//| l
      |    |\ヽ \ ヽ-、ヽ| / , -_仏∠∠| . |   |
.      !|l   | /"7¨丁゙}\   レ'  ,イ、_>ー} 〉 / .| ∥
        l | |   | ` ヽ二ン      ヾ='´ノ / / | ∥
      l.l |   |ヽ   ̄       |       / /  1  |
      ∥|   ト、丶        '       / /  /|  |  (はやく帰って、ピザ食べたい)
       |│  |  `\     -─    /}′ / ||.   |
       |│  |  , -‐ヽ、       / /   /' ||    !、
       |│  |/     | `丶 、 __/"7  /イ  ||    lヽ
       |│  │       | , ‐ ´    /  //_|.  ||    l  、
       |│  |ー---‐ "´         /  // | ||   ',   ヽ
       |│  |          - ┬‐/  //´ ̄ \ \、   ヽ  \






みなの顔が、もう十分じゃないのか、と訴えていた。







  |      ./     /   / /:::::::/ /:: / /   /
  |      l     /   /xヘ  / / :::::/ /:/  /
  |      │     ./ </   X /: :::::::./ /:/  /
  |      |    /〃え≧仆く/\ ::::::../ /:/  /        信綱、おもいもよらない大逆転である。
  |      |   :Ⅳ /圦;;;;;;;;;必\ \:/ /:::l. /
  |      |   lY fう;::ゝ;;;(⌒\\::/x'::::│/ /!   !
  |      |   |{ 弋ヘ:::::::::ヽ  ハ、//::::\l/ /│   | │   
  |      |   小、 夊三三:ゝ'′/∧ ::::::::〉∧│   | │
 ∧.    ll    l  ヾ、.        //::;ヾ、:::/∧∧!  :| │   (酒井、覚えておけよ)
 l ∧    |l    |     `ー==≡≠≦. ∨/ ヘ ∨  |l  |
 l ∧    | l  │   __ ニ二三V;三ニミ/∧:ミミヾ∨./ \!
 l  ∧  | l  |               V.::::::::::ヾミ=l l三彡
    ∧. l  \ |                   ヾマリ三彡






51 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:20:16.74 ID:paIhi0go






                ,.'"´  ̄ ̄ ``ヽ
             ,、-''´           \
              /;:::.: . . .        _ _ ノ,
             /;;:;:;:;:;:.:.: . .<カ〕.  ,.' ´  ``ヾ
          !;:;;:;:;:.:.: .:. . :. . ,,、 '´      .:..::`,
          ゙、;:;: ;:.:.:.:.: .::,、‐'´;、ィイム、;、 .:.、;.;.;.;ヾ!
          ,イ>--‐''゙´.;,ィイノン'i'`ヾトヾ,,::.::::.ヾノ
          7;.;.;.;.;.;.;, ,ィシ'7_ ,,,、' ゙ 、_,,>トヾ、;::;:.リ    
          _」;;;:;:;イ;;j"´,r-デ:;> ,イ^モ7 `i;;;;:;ソ    
  _ , - ー'''´,ハ;;;;;;!/j;;;ト    ´ .  i ´  ,イ;イイ     (これでちょっとは懲りてもらえればいいんだけど……)
.:.:. :.:. :.:. :.:. :.:.:./;:..ゞ仆ヾlリ      ,   ,!   jソ/′
;;:.:;.,. -─一'/;;:.: .:.`゙ゞヘ_ト、      `ー'   / ヽ ̄``ー- 、
:.:.:.:;.:. :.. :.: . . i;;;;.: .:. .  Yj '、    -ー‐:- /  i   ー - 、_`ヽ、
:.:.:.:.:. :.:.:. :. :.. .\.:.: .. ,ヘ \ヽ __ ´ ̄ ,イ ハ _」;,      ¨``ヽ,
:.:.:.:.:.. .:.:. .: . .:. .:. \:./ -‐'"´    ``ーrァ'ー'-、_,::;:;          i
,. -‐ ─ ''''"´ ̄             ij||  







           / . : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::ミヽ::::ゞ、
          i ; ; ;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::lリゞ;;:::ゞ
          /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノイ,/;;;;/::;;〃i/いリ;;;;;;:::::`、
            /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ,/;;;;/ノ;;/;ノノハノハw;;;:::::';
            !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ,ノノイノハノノノイノヽ、ノハ;;;::::!
           l;;;;;;;;r'ヽ;;;;!  -─ノノ-ノ '´─-ヽ;;:;:;:::/
          ハ;;;;;!リ〉リ'   r-rェァ'`  ,rェッ  !;;;;:ソ
          ,リ;;;;;;),  ヽ           l    /;:ノ
          ,/)ぃ,l:リ  l        ,_」   /       (でも、こんどは私の身が危ういかなぁ)
      _,.、-‐!  ヾ:!、Y       ___   /`ー -、_
_,.、-‐' ̄''ー- 、 l    \  ヽ     ー   /`ー-、_ i`ヽ、_
``ヽ、_,.、-ー-‐'ヾ 〔《l \ \     / \     `ー-,l ';
   ヽ、      ヽ      r'、  `ー‐',i ,r-‐'゙}        l! !
    .ヽ、     `、   /.、 \   / 〉\/          / ,}
      ヽ ゙l、  ヽ/、;:;:;:゙:、 \_/_,.r'             / / ク
`''‐-:、,_  ^:、 !       `ー、;;ヽ、,.ィ':;/          i / イr'゙ \






52 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:21:08.51 ID:paIhi0go





<伊豆守の屋敷前>






             /:.:.:./:.//:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.\
            , '.:.:.:./:.//::..:.:.:.//.:.l.:.ヽ:.:.ヽ
           i:.:.i:.:/:.:.:///l:.:.:.:.:/:./|:.:.ハ:.:.:!.:.:.:.:.'.
            l:.:.|.:.|:.:.// l l|:.:.://∠/:./__',:.:|:.|:.:l:.:.',
            |:.:.l:.:l:./7/|!‐|:./// 〃/‐‐-ヽl:.!.:.|:.|:l
           }:.:{:.:.|f仆ス7ミ|{/ } /´tf匁ヌヾ〉!:./:.lリ
           /:.:.',.:.', ̄ ̄  ! i| .   ̄ ̄ ,':./:.!:.|
             /:.ハ:.:.ヽヽ     ___     ノ:/、:.|',|
         /}/ '.{ヽ\   〃 ‐:. ヽ  /://}|:.} ヽ   「止めろ!」
          ノ  ヽヽ\ゝ         /イ´ノヽ
             }l:.:.l:.:`丶、      イ:.:.l:.:/
             リ',:.|:|:.:|  ` - '´  |:.l:.|:.{
              リi:.|:r´- 、 ___,lヽ:.{:|
              /`ー -r、,--、-、-┴ 、ヽ
              >‐'  / /  ヽ ヽ-‐<
    ______,/\ ̄/ /    l '、/)__
 r‐'´: : : : : : : : : : : : :\\ ∨ ,'     i  l  / l `ー--、___








屋敷に戻ると、目の前は異様な光景を目にした。





53 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:21:45.14 ID:paIhi0go







屋敷に戻ると、目の前は異様な光景だった。








        .:'' ,:;.'';*:',. ,.''::;.,゛、ヾ┐==============================
*,.:;'' :',.*..、.:'';:. ,'':.;,  _ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ─ヽ
、ヽ、 /´ ,ヾ,.:*,;::'  ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ ∈∋ ヽ
ヾ、ハ´〃´-'´'''゙ _ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ_ノ        ヽ
_|_|_____________________________
________________________________
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀
  /\ 南無阿弥陀.../\南無阿弥陀仏/\南無阿弥陀仏../\南無阿弥陀
/    \     ./   .\      /   \      /   \







今朝見た僧侶の団体が、屋敷の周りをぐるりと取り囲んでいる。
そして、全員が信綱の屋敷に向かって、なにやらつぶやいているのである。





54 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:22:46.42 ID:mdHc8woo



うわああああああああ




56 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:23:56.01 ID:paIhi0go






   `   =ァ::::\ Y{/∨/__/\\ ヽ;::\:__丿
、   /   ..:`ヽ::|l;::ヽ<′   \\ ∨/::/
:::ゝー/  ..::彡ーァ´~  \\ 、 、   ヾ}.__}/:/
\{ 〈   .:/::/ 〃   u   \', 〉 〉≧彡く|:::厶-─- 、
 .:\\  {:::{  |L _ ,.ィ≦ミキ l ,ィ;:) 〉 ト〈        \
\  ..::ヽ:::人 ||   二二ミ、 }} |/ ー '  | ヽ        \
\>、::_ノ |:| ||イ´ (:) ノ〉 } リ ヽ.     l   \        .} 「ご、ご報告いたします。
   ゝ-彡' |:| ||  `二彡'      、   ∧    ',      ,'
   ヽ::::\ ソ ヘ     /      〉   / ',    }      /  あの一団、こちらの問いかけに何も返答せず、
     \::::ヽ            ′ /  l    l    /       ただ念仏をくりかえすばかり……です」
      \::::\        ,. ー _フ ,'  |    |   ./
        \:::::ヽ      ∠ -‐   l         /  /
         \::::::>ー- 、     /   ヽ     /
           `>、:::::::::/ ̄ ´〉/     ',  _〃
              7:/    //      } }´:/







.        l:::::: /::: ::::/::: /::/ ! :::: ::八::ヽ: :: ::::::: :| : : : ! ::.\ \
/|      |:::::/ ::/ :/::: /::/ ::| ::::::/  \\ :::::::|: ::l ::l :::::::〉.、 \
/        |::/ ::.' ::/ :::/::/: ::.' ::::/  /_ \\:::│::: l ::| ::::::/:::::.ヽ  〉
|         }'::::/ ::::{: :/:::イ: ::/: :/_//__>≦7::,':::::/::/ ::::/ヽ ::::/ /
|        /:::::{ :::: |: l::/、|:::/ ::// /,ィチ:rf:::ノ/ ./:::/ :/ :::://.、〉:/ /
|      ./:|:::::| ::: :|: |:仏∨イ//', 〃,,≠¬ ̄ /:::/ :/ :::/っ〉/:/ /
|     /:/|:::::| ::: :|: }:イ泛ム/'  ' ^      ,イ: / :/ :::/.r'/::/ /
|    /´ .}:|::| ::: :|: |::ゞ屮'}         /イ :/ :::/ r '}::::/ /
ト _      |:|::| ::: :ト::l:::ハ /          /:イ::/ { |::/ /
',  \____|ハ:ト :: :|_}| ::::ヽ\   ____ _   // , '  // /  「……くっ、かまわん。無視しろ」
:ヘ          ̄ヽヽ{ リ::::/|ノ\ ¬'-──¬ `、 /   ' / /
Vヘ         乂::イ ´   |\  ̄ ̄¨` , <___∠::/ /
:::Vヘ        /j/    j/jノヽ   .イ ̄ ̄    / /
ヽ::Vヘ                r‐`≦==¬ニ二二フ /






57 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:24:23.78 ID:paIhi0go






一瞬、島原の復讐か、とも考えた。
だが、切支丹であるなら、おらしょ(賛美歌)を唱えるはずである。







      {:. /:.:l :.:/、 リ  ∠\ 丶}:.:. :. .:.:.|'^ヽ、:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
      |: l|:.:.| :.l:.:.:', /r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ノ  )}:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
      |l l|:.:.| :.|:.:.:.}  ,イレ}/ |:.:.:.:.:.:.:/ゝノ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|
      |! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ }/  ,':.:.:.:.// __ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
        |:.:|l:.{ヽ:./   ´   //:.:.//  l  |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|
        ヾヽ/      ///    } |:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ソ
           \      /       |:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
            |ヽrー--      _,   |:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
            |/|ノ r      /    }ノ__l|_|:.:./‐‐リニソ    「となれば、鍋島か。
            l '  ヘ    <   _-ニニ─‐|/ ̄ ̄: : {      姑息な……。どうあっても許さん」
                `´  ,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
      _--‐-、_       <∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
     /  ___、_ ノ、      ∨((: : : : / : : : : : : : : : : : : : \
   /  / /))─ー'       ∨乢-‐' : : : : :
  {  ヘ /  / ̄`l  _-ー一ニ ̄ ̄: : : : : :
   l   l/  / ヽ | ̄: : : : : : : : : : : :







58 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:25:13.74 ID:paIhi0go





書斎で書類の整理をしていると、信綱の内儀が不安の表情を浮かべて入ってきた。







               / /  / /  / //、 .   ヽ
                 i、,'   / i  イ 〃   l j. }  l
            | i i i / ! { | ii    jノ} / .リ
             lヽl { !l'^,弌い !{ `ーァニ71 /イ
                i| f'い{|{ {t_リ `   {t.〕 }ノイi|
                !l `トヽミ、-   ,  ー 川.! l
             i.| ' 小. "",.―-、 "" /! l.|  「あなた……」
                i l/  / /ゝ、{ ____ノ /| | l
          ,.. -亠‐--r'´ { ヽ\ ‐,. イ }.ヽl !-┴…‐-、
         {      il  l 丶  / l  j ,|      l
        }   `、   ll   |  ゝ'   l  ,'/l  /    ノ
           !、  、  l|    !./{_,}\ l / | /    /l
          !\ ヽ l|   l   !| l , ′,! /,.-、__' j
           、ヽ__ .|!   _ ! l  ! !/ , - '´―‐-く.イ
         {_`ー-`ヽ、/-.ヽ_| _L.!r/        r、\
         (._`    \{{ ̄レ'r'´ l          ,、`Y
         (       .ゝ'´  !  | _,.- ..___  、`ヾ′







                /.::::::::::::::::::::::::::::::::::.`丶、
                /.:::::::::::::::::::/.:::::::::::::. :: ::::::. .ヽ.
             /.::/.:::::::.::::::::/. .:::!:::::::::::. : :. :::.:::::ヘ
               i′:′.: .:.::::::/.::::.:::l、:、:::::::. ::. l::::::::ハ
               |:::::i ::: :: :!:::/.:: .:/.:jヘ、\:: .::::::ト、:::::::ト、
               |:::::l: :. ::::l:/|::!::/}:/ ,rァ≠fト、::::::|/.::::ト|
               |:::::|::::::::::|kl::|:{ /  ィ代fiツ:::::::::{::::::::ト|
               l:i{::ト、::ゝ㌘f沁′    ̄ |:::/:/ l::::i:|
               爪:l::::ヽ::::\¨´ }       |/l/  }:::ト!     「心配ないよ。これは僕が戦場でうけた呪いを払ってもらっているんだ」
             ノ ヘ.::.::トxヘ、 ` t一ァ  /  .イ|从
                メ、 ─‐`┐. _  /,r',仆、l、 ゙ー‐-   .._
                /      `二丁{、「 ̄ヾマヽ f           >‐‐、
                /      .イ」 /} }/〉、  ヽマk」`      /    i
           r'´     ∠  -‐〈/  {/iハ   メ}    i     .′     l
           {   `rイ            } }  | |   i   /        l
           l__,/,小、        | |  | |   ',  /  /      |
         /{ // | ヽ        | |  { >ニニV  /    / j
        /__//   j      r‐─ 二ソ        「」 } .′    / /{
        {-- ´     ト、    { 「」´          | |/     / / }






59 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:25:37.23 ID:paIhi0go





         /:/: : : : :./: /: : :/:/   |: :| : : : ヽ: :',: : : : ノ:{:
          /: :/: : : : :/: : : {: : :/:/    j: ハ: : : : }: :.j: :/:ノハ
          /: :/: : : : :/ : /|: :/:/´ ̄ ̄./7 ‐!: : :/: : :|:': //:/
       j: : j: : : : : |:∠-ヘ!: {:.|   z'.ニミ、l:/: : :.:.j: ':/:/: :
       |: : | : : : : イ , -.ミヽN    んッ:: } 〉|: : : : :.| ': : イ: : :
       |: : |: : : : :小〈 ん::}     弋z ノ  j: : : ::.:.|-く: :!: : :
       |: : |、: : : : :lハ 弋り ,           |: : : :.:.:| 5 }:.!: : :
       |: : | ヽ: : : ヽ!   〈             |: : : :.:.:| /: |: : :    「そ、そうなんだ」
       ヽ: l  \: : :\    __.       |: : : :.:.:|イ: :.|: : :
        ヽ    丁¨\   マ_)       !: : : : :.| i: : :|: : :
             |: : : : \  ー     .. イ: : :.:.:.:| i: : :|: : :
             |: : : : : ::.:ヽ、_ ..  <  j: : : : :/ォ!: : l: : :
             | : : : : : : : : : : ヽ     |: : : :/  マヽ: : :
             |: : : : : : : : : : :.rj   /l : : /  /  \:
             |: : : : : : : : :., イ ゝ<.  /: :/ ./     /〉
             |: : : : : : :./ /!{;;;;;;∧ /: ://       //
             |: : : : :/ / /;;;;7  V: :/'      //







            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
            /::::::::::::::::: :::::: ::::::::::: :::::::::::::::::::::ヽ
         /::::::::::::::::::: ::::: :::::: :::: : ::::: ::::::: :: :::',
         |:::::l:::::::|:: : :/:: /::/: :: :: ./::ハ:. :::::: :: :::ヽ
         }:|:::l :::::|::: ::/::::/::/イ : :::/::/ ∨: ::: ::::::トヽ
      /|   |:|:::| :::::l: ::/ ::/::/|::|: :::/∠..--ヽ.::::::|<
     / /  |:l:::l: ::::|::/7:/7/十| ::/ 7 ,ィ≦ミ、V:::|::::|
    / /|│   |:|:::ト.::::レ斤弌fz、リ|::/ /〃トzチタ }:: ,: ::l   「ああ。だから、安心して」
   </:::| |   リ}/|::r、ヽ弋ユメ┘ レ {    ̄ /:./::|::| 
   |::::::::l l      j/{ ヽ:ヽ.      ',    /::.ハ :|::|_
   |::::::::| |\_____|`‐ヽ\    _'__ ∠::イ::∧ト:{  
    ',::::::l l        |/l:|、::トヽ  ¨ ニニ ´ イ::::|:/ リ ` 
    V:::| |      ' リ jノ::/:}>、   /,┴┤     
     V::{ l         V}:'::`ー:≧'-:´:::::::::|      
      ヽ:ヽヽ       /^r‐/ ̄`l‐¬< ̄ ̄ヽ  
       、:\\     rl  |/ l:  | ,  ヽ.    >_.
       r、:::\\  /l ∨l   |  /    |___ //






60 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:26:16.22 ID:dzj8PnM0



ここでこういう言い訳が即出るのは知恵伊豆だよなあ



61 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:27:01.70 ID:paIhi0go






<江戸 とある居酒屋>






                 .|     ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ
                 .|    ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄
                 .|   ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ ̄ノ
                 .|  @==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==
   ┌────┐     |      |             ┌─────────┐
   |  ∧w∧....│     |      |    ┌──┐ │  居酒屋  〈戯湖〉  |
   | (,, ゚Д゚) .|     |      |    │  蠎│ └─────────┘
   |  /   |   |     |      |    │上  │  :========:.:========:  ┏┓
   | 居酒屋 ....│     |      |    │  蛇│  |i.     l||i.     l|  (三三)
   |  戯湖⇒..|     |      |    │等  │  |i.     l||i.     l| .(三三三)
   └────┘     |      |    └──┘  |i_____l||i_____l| .(三三三)
.                 |    /|              |┬┬┬┬||┬┬┬┬|  (三三)
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__________|/    |_________________|┼┼┼┼||┼┼┼┼|_______
.                                  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄








62 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:28:29.71 ID:paIhi0go






             _ __            フ;:;:;:;:;;:;;:;;ク       '´      ゙i,,ノイ
           ,-''"::::::::::::`:ヽ.       ..(/;:;:;:;:;;:イイ:::::::::::::         ,.、‐ }£リ
         r'´:::::::::::::::::::::::::::::ヽ       .゙i;:;:;:;:;彡|::::::::_,..--.、_,ィ:  r:≦_  f了
        f´;;;/⌒ヽ、,,  _,.、:',        レf⌒豸::::::'´ r'〔テ,>:ンヽ i'KEヲィ’ |l   「で、一介の町人と、
        {;;;;;;};;;;;:::::::::::::::::::::::::::i::}        {シ{f く::::、::::   ̄   .. ゙i,:    |i 
        {;;;;;;{;;;_:_:::::::::::::::::__:::::|f        ゞ゙i、 ゙i:::ヽ;:..     :::〟〕   ,i     どうしようもない旗本奴(はたもとやっこ)を
        f´V;;;;=ェiヽ::::rfirァ:`!          ヽ;ヽリ、::::゙i:::    └=:7'´   ,i       呼び出す坊やは何者だい?」
        ゙、;;;;;;;;;::::::::::::::::::::|j           jノ:;:ハ:、:::::::::  .._,.....〟  ,ii
        >;;;;;;::::::::丶-`:::::∧           {(;:;{/゙i゙、::::::: 〝   ー ''   i'¬;
       ハ {;;;;;::::<三ヨ::::| !、           `ヾi`''‐\:::        ,i'ン: |
    , -''"  \\;;:::::::::::::::::/ / \          , .‐{: : : : :`'-、: : .    i': / カ-/`'‐-.、_
  -''"       \`…-ー'´/    `ヽ     ,..‐'´  /ヽ、: :ー-ー `'‐-…'´/ : ./: ./ : : : : : : : :`''‐-、

        【魚屋 一心太助】           【旗本奴 水野出雲守成貞】







          /     ,. ‐' ̄ ヽn      \
           {,   /   i l   Ww `ヽ.   i
          ├ー'´ 卅从jUハヽヾ、彡      !
            (!人rrニ=  ィ=ニゝヽヽ     }
           J i '工j_    工T~  )ノ  li;, ト  「手前は世を捨てたものです。
           fi  i          彳  リ ハ.}
            L i   〈 、       iWjj!'  /   家を捨て、身分を棄て、名前を捨て……
             ヽl   _ .,,,,,_     /   r'´
                八   =    人从 リリ     捨丸とお呼び下さい……」
                \     / /  Y'´ _  
               _>i… '´ r┬'' ̄ ̄ |   
             f干  __.」_,,,,,....,_| |  _   ヽ_
             | ヽ「/,イ /  fノ  | |└=  /  ̄`''ー-、__
         ,,,,,,,-‐'|  | | Nノ   {!  |_二.‐'
    _,,,.―''''"    !   |└ーー'''' ̄
          
            【捨丸 (本名:酒井忠朝)】





63 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:29:12.16 ID:paIhi0go





<伊豆守屋敷>






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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、:::: ::  ,ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(,.,;.,~-ー''''~ ̄:::::::::::::::::::::::::
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''''-,,、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
-ー'""::::::::::::::::::::::::::::::::::::,;´""'';,, ,,,`,-;;ー,,,,,__,;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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南無阿弥陀仏~ 南無阿弥陀仏~ 南無阿弥陀仏~ 南無阿弥陀仏~
 南無阿弥陀仏~ 南無阿弥陀仏~ 南無阿弥陀仏~ 南無阿弥陀仏~







64 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:30:36.26 ID:paIhi0go







        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|
                            ,ー、
                    ///7^7^7 ^7/ /`/\
                   ///7^7^7 ^7,/ /`/ ー、 \
 南無阿弥陀仏       // /7^7^7 ^7,/ /`/ ー、ー、ー
                // /7^7^7 ^7,/ /`/ ー、ー、ー、ー、
南無阿弥陀仏      // /7^7^7 ^7,/ /`/ ー、ー、ー、ー
              // /7^7^7 ^7,/ /`/ ー、ー、ー、
             // /7^7^7 ^7,/ /`/ ー、ー、ー、ー、ー
 南無阿弥陀仏  // /7^7^7 ^7,/ /`/ ー、ー、ー、
           // /7^7^7 ^7,/ /`/ ー、ー、ー、ー
          // /7^7^7 ^7,/ /`/ ー、ー、ー、ー、ー
          //.〈ニニニニニ:|_,|,/ ー、ー、ー、ー、ー/
           》 |    カタカタ\ー、ー、ー
      ビリ  》   |          \\ー ,
        ビリ》   |          
             》  |          







100人を越す一斉念仏である。
建物は震え、家中の者たちは、陰々滅滅たる斉唱にふるえあがっていた。






65 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:31:16.42 ID:paIhi0go





古来より、弱者の強者への対抗手段は存在した。
それがノロヒ(呪い)だった。

念仏は夜半過ぎても途切れない。
内儀は不安で眠れず、夫のところへむかった。







.        /   .::/.:.:.::/.:.:.:/  Y.:.::ヽ.:.:.::|:::::::l:::::::|
        / .:. .:.:::/.:.:.:.:,′.:,′  ! ハ.:.:l.:.| |::::,イ:::::::|
        ,' / .:.:/ |.:.:.:./|.:.:.├‐‐/ム|.:/.:/.:レ ::リ:::::::|
.       | ,!.:.:.::|.:.:! ∠ .ゝ.:.ト、 んぅミ イ.:.:.::ト:::::|:::::::|
.       | i!.:.:.::|.::イ たぅ `ヽ 弋戎 |.:.::::| }:::|:::::::|
.       | i!.:.:.::|.:.:.:代歹        |.:.:.:.|′:|:::::::|
.       Ⅵヽ.:.| 小、_  、     イ.:.:.:.|::::::|:::::::|
.           \ヽ≦⌒   r_.,  / !.:.:.:.|::::::|:::::::|    「あなた、本当に大丈夫な……」
              ` || |> . ー  .イ  |.:.:.:.|::::::|:::::::|
             || .:|.::::::::::T ´   _┤.:.:.|::::::|:::::::|
             ||.:.:!.:::;' ̄|二二--|.:.:.:.ト、:::!:::::::|
             |ヽ V !.ノ     / |.:.:.::|  ヽ_| 
             |_..ィ  !‐、   'フ  |.:.:.| //   ̄ ヽ
         / ̄  /  |   //ヽ|.:.:.::| //       ハ
        /     / /ヽ!//   .!.:.:.:.| //  /     |
.      /      レ'   〉 Y    ,イ.:..,イ//   ′     |
.       ト、    //    | |    /.:.:./ /〈  ,'        |






66 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:32:04.58 ID:paIhi0go





::::::::::::::,:イfkァ.:::∠ミ 、V.:::/ /.::::.:::: イ____,/.::::/-‐ ¬.::
.:::::::/ff /∠    vハ}イ /.:::ィ7 //.::::::/.:::::/-──‐ァ.:::i
:::::/  {L//{{℃ik}} vハ/.:::/ { レ'/⌒`イ.::::::/_ ー──ァ.:::/|
.::/ \メ、 `¨¨¨´  v.:::イ   ゝ一ァ' /.::/  _xkァ==イ::::ムミ
:/  ` `三≡==一zl.:/     / //  >'"´ _   _」:/
′      ‐ ==ァ斗 ´        /L_ イ    {{℃fL}{}
          |          /   ヽ、ヽ、  `¨¨¨|l ,ィ/
、         {               \ `≧xz={彡イ:
::ヽ         |   、             `   `≧´.::::
\l                       ー==ニ二:::__::,:::::    「だまれっ!!」
          /` ‐-  _               /.::::::
         ハ、      `丶、           /.::::::::::::
',       ∧_」三三ニ=‐ .、 ハ        /.::::::::::::::::::
∧      /三三三三三==三L」        //.::::::::::::/.::
/∧    /三三三三/       l     /イ.:::::::::::::/.:::::







                 /.::.::.,.::.::.::.::.::.::.::.::.`ヽ、
                ,:'.::.::./.::.::/:/.::.rヘ::.::.:、`ヽ
               ,:'.::.::./.::.::/:厶/l:_,レl::l }::.::}::}:j::.}
       ゚       /.:.::.::.{::.::.::l/,x=ミト、l レ'V.::.:///}/
             /.::.::.::.「l::.::.i:{{ ヒj   {リノ'.:イメ'′
                /.::.::.::.::.ハ!、.::トl ゙゙゙゙__  、゙゙/.::/     「ひぃ」
          o     /.::.:/:/'⌒ヽ`ヽ` (_`ァ' イ::.,′
.            /.::.:/:/   ゚ } ,ィ>=rイ  l::.:|
           ,.:'.::.::.イ7    {ヽ{ レi斗┴ 、!::.{
        ,.:'.::.::.:/.:l !     ハ  ` `L、 `、::.:、







日ごろ冷静な知恵伊豆が、怒りのあまり我を失っていた。






67 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv2009/05/28(木) 21:33:08.19 ID:YdZ8Mok0



ルルwwwwww



68 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:33:29.64 ID:X.aA7kwo



ヘタレwwwwww
しかしこいつらどう見ても弱者じゃねえよww




69 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:35:21.40 ID:paIhi0go





       ,'.:.:.:./ .:.!:.:.:.:.:./:.:./',.:.:.:.:.:.:.:.:.\         
       /: .:./ .:.l:.:.:.:./:.:./ ヽ\.:.:.\:.:.\  
      /. /:. l :.|:.:.:./l:.:.,' /ヽ:.\.:.:.ヽ:.:.|ヽ   ∧: : :
   |   /. :./l.:. | :.|:.:/ |:,'/ ./ヽヽ:\.:.|:.:.|:.:.',   ∧: : : :
   |l  /:. :/:.:|:.:.| :.|:.{ 〃|l /fi  /\', ヽ|:./:.:./ヽ  ∧: : : : :
   | {/.:./|:.:.l:.:.| :.|:.|ヽ,/i!ノ {ノ| /  ヽ、:./:.:.:/.:.:.ヽ  ∧: : : : : :
   |//  l:.:.イ:.:l :.:l:.|.:..|彡  iノ/     /:.:./.:.:.:./:ヽ  ∧: : : : : :
  /´∧  |.:.,'|:.:.|.:.:.|:.l:./   /     /:.:./.:.:.:./:.:/ ヽ   ∧: : : : :
  / \ ∧ |:.l |:.:lヽ:.ヽ'、   ´     /:.イ:.:.:.:/./   \  \: : : : :
    ヽ. `|:| ',:.| /ヽ、        ///:.:/´    |  \  \: : :
     \|:l l:| \ 、   _____. /´ .//       }  /   /:     「外の奴等を黙らせろッ!手段は問わんッ!」
       |!、`ヽ、  ヽ_ _∠二ニ/ヽ /´       イ//   /: : :
       ` \ \  ノ`ヽ\  /¨´ヽ      / /: :/   /: : :
          \\/:.:/ ヽヽ/ /  /,'     / /:./:./   /: : :
           `// |/} iニニイ  ,  ' ´  /:./:./   /::.::
           /´\',ノ ^ヽ¨ ̄ //\_. //:./  /::.::.:
              \   ',_ / //:.//:.:./  /::.::. :
                \   / <  / /  /::.::.::.::
                /  / } ̄/ ヽ{-/  /:.::.: :






70 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:36:01.70 ID:paIhi0go





            / /|   _ -― ァ-‐  ̄          l
           /   / ! ! / |     |  /    _ .. -‐.、 |    /
        /  / / | |.!    / /| {   ,∠三三ミ. ヽ | /   -           /                    ///
         /   ! ! {_||  /{ /=!   {‐   ̄ `ヽヽ } |/ / _/         ト、{\        _       /´/{ イ
      /    | | | /|  { ヽ._j_ -  } \、   `ハ/ 三三三          「 ̄ ̄ ̄` ー- < ̄-‐≦二    /   /
      _../   | | ! .|/l | \ ー‐ ,ィー\、 ト.      ̄ `‐z 三         ├―--  __     ` <二≦    7   /
  ,. ‐, -/      l  l |  ! !|′ ` ̄ ヾ 逝jヽトl         `>         ', _,,〟   ,,.≧xー- _    `ヽ、ー‐'´  /
// イ       |  !| /  ! !     ヽ\  ト| V|    //              | ┬ァミ}  '"⌒゛\   `ヽ 、 〇下 、/
r'  /|  ⌒ヽ. |  ||V  | |         ` ̄、 ヽ.| /' /イ __ ノイ         イ  ゞソ    ≧ュ.,,,_ヽ   / }>く   〉
  /  |     } } !  |! V | !           ヽ、{z_/≦三テ/..-          |     /    、 弋ゾ"  / /⌒〉 ヽ/
 /  |   ノ//  }| V | l             /^辷'ノ/´           |  〈           イ/イ´ /  ∧
/  / |rー '/ _/ ノー、 V|.|  , <丶        /   /              ヘ                ″'´ノ  / ',
  /  j   /ヽ/  ハ-V!V{′ \\  r--   イ                ヽ L 、____  _、    rイ「   ハ |
     く   /  /  /    Vト、    }`¨> .イ´ /                   ', `ー==ニ彡´   ノ´ ノ   | | |
      ヽ |   /  /  /  ハ-へ ___/z</ /                    ! `        ´   /イ   | l |
        l |  ′  { /    >ミ_ /‐  イ  ̄                    イ州」厶ィ´        ノイ}ハレ/ ′
       | |    r__ュ  __ / -‐_.. ‐ ´ j                          ̄「       /    // /
                                  「「「はっ!!」」」






     ///    /.::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、___
.    ///    /.::.:::::::::::::⌒7.:::、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iハ、丶`ヽ
   ///    /.:::/.::::::::/.:へ}∟厶:::i:.::::.:!:.:::::::::::::.:.::.:.::.::::i::ハヽ ヽ
   , , ,′   ,'.:. .: .:: i:. i::::「´    i::|::. :::!:. ::i::::i:.::. ::.i::.:::::リ  } } }
  { { {    }::: .i:. :.:| .:!:::{ ,     |::ト、:仆、:::}::::}: .: :::!:.::i/  j | |
  i i i    |::i:::!.:: .:!:.:ト、|i|    }::},」::|j斗イ::::j::.:.::!:!::/   ,' j j     伊豆守の家中は棒や手ごろな薪を手に取った。
  | | |    |::|:::!:::!::!:::ト、{iL、  、ノ厶以f衣j:,イ:::::::外′  ,  ,' ,′
  l l l    |::|:::!:::!::!:::代_ftktrー{[_7fー`¬//::::://    / / ,′
   ', 'ー‐一ヘj:::l::::!::!:::ト、 i「 ノ}⌒V    ノ厶イ/   / / / ,′    不らちな僧侶風情に手心を加え、叩きのめしてやろうと気色ばむ。
   ヽヽヽニニ 、{:::|::l:::仁マ´、j _ ` ー‐ ´   ノ   /// / / ,
.    >' {、rf一ヽ以:::{ー‐ヽ、`tf==ァ'´/   ///  / / /
  /  」.斗`ー一  ヾ    { \ ``二´∠ r一 >‐ ´   ,' / /
./   /            ',  ヽ、_/   ヽヽ      {〈 〈
  /               ____、   ヽ、___ ヽヽ      ヽヽ
./      ___ _____ノ´   ヽ   ヽ   ヽヽ       、 ヽヽ
         /´         ヽ、  ヽ    ヽヽ       ヽ ヽヽ






71 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:36:47.76 ID:dzj8PnM0



こいつらじゃだめだー



72 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:37:08.96 ID:paIhi0go





だが、信綱を筆頭に、家中誰もがこの一団を、本物の僧侶か疑わなかったことが間抜けだった。








         __      __   _      __
    /::ヽ.   「::::l /}  /:::/ /´::::/     /´::::> ,.-.、_        __,,..、
    〈:::::::ハ  |:::::j '´   |:::::/ /:::::::/./!   /:::::/ /:::::/      /::::::::j__
    ';:::::::l l/ _    l::::i /:::::::://:::/  /:::::/ /::::://::7   ,:'::::::::/::::::〉    __
     V:::::l /::::}.   l:::::!ヽ一' l/   /::::::< └-' 〈_:/  /::::://:::::::/,.ヘ.  /:::::/
     V:::レ::::::::r'  .l:::::l       /:::;へ::::\      /:::::<  ー-'<:://::::::://:ヽ
.       ';:::::::::/   ;:::::└‐:::ァ    ∨  丶;::::>.    ,'::::;ヘ::丶、  ´ /::::::::/':::::::/
.       ';::::〈     !::::;_:::::::/          `     レ'   `¨   /:::::::< ヽ;;/::::>
       ヽ::::〉    |::/  ̄                        /::::;::::::::\ ヽ'
.          V     U                             〈:::/ \/









73 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:37:47.44 ID:paIhi0go





         |::::::l {  |!  V:::::::::::::∧{、          :/        / | {  ./  ,′
         ∨:∧  |l  ∨::::::::/ヘ.        / l.ト     /  j |  /  /
          V::::li、 !l   ヽ:::::ii:::::::::::ヽ./:二二二ヽ.  |! \./  ,./ /、 /
         _.  ヽ::|iヽl {    \{::::::::::::::j:/ |二| :::|i  j| /   // イ }{/
     /  >‐1ト、 \、   |{j7ー- ム{., ‐_=‐ 、 l{_> '´    /イ  ,.ィ|ー< ̄`丶
    / , イ   ..||!:lヽ.  \   l !   //´__`ヽ.ヽ、      /   /.ィ ト、  `ヽ、 \
   /lレ:7:::......::/:::::!l|::il::>、 {{`::-..l l   /|:{ニ{  }ニ}リ:ハ   イ/  ∠..ィ :| ト、 \  |!\ l             ,,、
   l/::::|:::::./:::::::::::|::|!::「:::l:::` ド、  ト.{¨〈 :{ヽ. `¨´ //::::/¨ ̄ //ィ'´ ....::::| リ |:::.\ \ |l  ヽ|      ―ーュ  ..-\`\
__. ム-.┴:':::、:/:::::::::|::|l::::ニ::  ||::::「\‐ ミ.\ヽ{`¨¨}レ::/_:>‐ァ7:::|  ...二/l.リ::::::....>――‐z=-..、   . │  !  \_`ゝ、┘   /゙ゝ、
    :::::::::::::ヽ::::::: |:::|!::   r!{:::::l/ r^ー┬ ミー.トイ.-ァ^:ーイ /]イ!_.イ―イル'.| ::::::/    /::::::::::::    │  !    `ー'´     `' 、  ゙' 、     .. 、
:z==ミ、:::::::::::::::l::::: !ヽ!!   {{ :!::::l {:::::::::|{::::|:::::|::::| |! ::::::::} i/ ::/ }!:::::::{/ | :::l     {/  ̄`ヽ..   │  ゙''ー-..__          ゙'-┘     / ´7
::::::::::::::}:......   |:: |::. 「ト || Vハ l!:::::::::||::::ヽ::|::::| /′ ::: |リ .:/ /ハ_/   | :::|      ! r= 、     .│ ┌-..,, ´"‐ 、             _/ 丿
/´ }./:..   :::!:: |::. |{.  j{/ヽヘl!:::::::::i|::::::::丶::イ!     / .:/-‐ト{      l  :∧    ヘ. {  ヽ   │  !   `''‐/            _..r┘ _/
_:://::::::::::.... /::  ∧::. l| i/::\:::\\::、||::::::::___l!_   ,ィ/ ./_ -ヘ l.    l  ::::::ヽ.    \丶._   . │  !           ........--‐‐"` _..r''´
::::イ{::::::::/`.く::::..::::::::ト、 l!. {{::::::::::`::.‐\ト<´:::::_:::. `7//‐     リ   /  :::::::/ヽ    `j7    │  !           | ___..--‐"´
:::::::}|::/    :\::::::::| {\ ヽヽ__::::::lヽ、ヽィ  ̄`ヽイ/' |__ ...- 7::.., イ   ..::/   } |\  .::|!    '''''''′           `'´
-‐イ!::::  .:..   :\:::| !  `ー┘::::::::: ̄:\}}:::|!::::__   /'/:::::::    {{:イ} /  :/     | !  ` :十::
イ{::´::::::  :::::.    :\     \:::::::::::::::\ヒ___ヽ/       |! j { ./       !|    }}::






74 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:38:08.04 ID:paIhi0go





   ミ\\\\   \川ミミ\ミ  ..  ・ ┃ ・ ,.,┏┓┏┓ ┏┓┓フ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━
  ミミ\/二l'二\ミ┏┏┏┏┓ミ\・ ・┏ ,./l┃┃┃┃ ┃┛┛ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓
 \ミミ/◯ミミlミミミl ┃○○○ ノミ\┗・┃┏┃┃━__ ━┏━━┓フ  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━
 \ミ/○○ミミ\ミミl┃○○ミ/\ミミ\┃┃ ┃┃-‐'/  ┗━┓┃>ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓
 \ミ/○○。ミミミlノ ミ\○=ー,.ミミ∧   ∧┃ ┏┛  ┏━┛┃> ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━  ╋ ━
 \\\○。┌┐□\ミミ\ミミミミ,ミミ/ ヽ/ ヽ┃ ┃ミミ ┗━━┛フノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃━┓ノ┃ ━┓
  ミ\ミ\ └┘_ミミ\\ミ\\ミ/◯ ◯,.,.-┗━┛\\ミ  ーーフオラオl‐''l‐''l‐''l''lミノー/lー--,.,.、╋ ━
 \┌┐┌──┐\/ ̄l ̄/\ │\ーー/┏━ │ミミ__\\ミミ○○○。 └┘ ┘┘"""~~;;;;;;;;;;;;;;;\ ノ┃ ̄ノ ━━ ツ
 □└┘└─┐│/◎ /   l  \/┏ミミミ\。○ー□、 ミl三l三l≡l\└─/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミノフ∧∧∧∧∧∧∧
─┐   ┌─┘│/        \    ┃┏ミミ○○ミミミミl  \,.ll-l二○○○。l、;;;;,、;,.'',.",.",.-、;;;;;;;;;;;;'',.,.、ミミミミミミミ
  └┐ ・└──┘ ,.,.// ̄ ̄\  \   ┃┃ミ○○。ミミミミl     l二/二/=/''‐、,@`,⊿'/lll,.ノヽ;;;;;;;;;;;;レ、
  ┌┘ ┌┐口□ー、__llミミミミ\へへへ\\\lミミミミミミ//\  ≡ l__ll___ll___ll;;;/\⊿/\ミ/ミl\\;;;;;;;;;;ゝ
  │  │└┐     ミミミミ┌/○○lミll\\\\ミミミ//ミミミ\ ≡≡ └─\l  \,.-‐-、ll  l lー-,.、--,.、
─┘  │┌┘┌───┐\ll○○○ミミl\\\\ ̄ ̄l_ミミミミミミ\ ≡≡○○○。   ,.llllフ/ ̄ ̄ーー,.、\\
     ││  └──┐│ \○○ミミ//\\\\\\\l ̄\ ̄l┐   ≡l三l三l三|]  \/"/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\;;;;;;;\
     └┘  ┌──┘│\ \ミミ//ミミミ\ \ \,/ ̄l/ ̄l ̄\    └└└└   /,/;;;;;;      ;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;\
        へ└───┘\\\-\ミミ\\\\,.l ̄l/│ミミlミミミ\\\ \      l/;;;;;;;;;;;; ;==;;;;  ;;;;l;:;:;:;:;:;:;:
        l /ーー┐__/ ̄‐---,.、\\/\ ̄  ┌/lミミミ◯ミミミミミl\\\       l,.,.-‐''' ;;;     ,.,. ,,l;:;:;:;:
        \ー,.,.,l__l  ,.  ;;   l /__///\ / lミミミミ◯ ◯ミミミミミl一--,.,.,.、ミミ  ,./" ;‐'''''"    ;;;;'''l;;;;;/;:;:
  \\\ \,.\  ヽ '''lー└─"/ーー\//lノノノlミミ◯ ◯ ◯ミミミミミl\\\ ̄ ̄\/、/ ;;       ;;;;l-ー
     \\,.ー┘  ;;; ,.'/   ○○///// ̄////\◯ ◯ ◯ ◯ミミミミl\\\\l  ;;\ ---‐‐''""   ;;;/
   \\\/、 'l‐"  l  l  ○○○///l /川川ノノ/ーミミミミ‐‐ミミミ//\\\\l   \\        ;/
       / ‐‐,.'/ __l、 l/ /○lミlミlミl┘/川ーー‐┤  \\\\''\ミミ\\\l   ,.,.-‐'',l ー ,.,.,.,.-‐''"
   \\/,.___,.l l  )lー' l____  l└└└ 」 / ◯川川l、││  \ \ ''‐‐--,.,.,./  ̄ ;;; ,.'" "',.ー
      \\ l ̄l ''\'"____フ ////// ○ ○川川l│││   \\\ '\   ,.,. ,.-''l、__/'"  \\
          レ'" \ \  //彡llll○○○川川l││ │     \  "'''''"""~~ """\\\
            \\\ \/////巛l巛l巛l巛l川l ││               \\   \ \
              \\\\彡//ll└└└└___」││ │
                        ││lll│││││





75 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:38:23.53 ID:KJHV77co



物理的に丸くなり 阿呆になり 思わせぶりな科白を残して みんな犯られてしまいそう



76 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:38:34.41 ID:paIhi0go





               __   .イl. , -- ミ 、       ,ィ
             / `く.  l/ , - 、: .` ==、___/ノ!
ヘ              , '   . : . \l //: : :、:、: . .__ : : ´/ィ
.∧          .イ: / /: :__!{ム___ヽ:、: : : :--‐: ´:/イ
 ∧         /. ヽ| { {/     ,.ィ l ,{   `\、: :‐--‐: : ! .ィ
V .∧      i、iゝ_j ヽヽ==彡' ノ i `=r 、_`===彡'′
.∨ .∧      丶三. //: ト:l _三.     r ィfヾ:.:.、ヽi: : : : :/
 V .∧    、z‐彡': :/ l|イ ゚ , ノ   | f:.l:.:.:.、:.ヽ:.\: :ニ=‐'′
  ∨ ∧    `¨Z イ ノ'  ‐彡'    | l:.:.、:.:.:.ヽ:.:ヽ:.V_,,
  ∨ ∧     ハ ヘ          , i〉ゝ:.:',:.:.:.:l:.:.:.l:.:|
.   ∨ ∧     ィ: ゝヘ       __ }:.:.:l:.:.:.:l:.:.:.l:.:|  「こ、こいつらは、一体……」
    ∨ ∧/: l: : l ヘ      /一'{ }:.:.:l:.:.:.:l:.:.:.|:.|
    ∨ .∧ : l: : :ゝ .\   〈、___j} ,|:.:.:.`:.:.:.:.:.:.:.:l、
  __/:∨ .∧ | : : ヽヽ \ ` ニニ´ j|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: \
<: : : ∨  ∧l: : : : \\\    〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;': : :\_
: : : 、: : ∨  ∧: : : : : ` 、`_`ニニ.||:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ム: : : : \__
、: : : \: ∨  ∧ : : : : r‐ 、| | |ニ||:.:.:.:.:.:.:.://:ヽ: : : : : : `丶
、\: : : \ ∨  ∧: : : : : ⌒ヽ.| | ゝ:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.\: : : : : : :







            /
          //
        ///          (⌒\
       ///         ___ \  ヽ
       (  (        /⌒.三.⌒\ \\ \
       \ \    /( ⑪)三(⑪)\ ト\ヽ
         \ \ /::::::⌒(__人__)⌒::: |  \ヽ
          \ \.     |r┬-|    ノ  ノ  \   こまけえこたぁいいんだよっ!!
            \  ヽ   `ー'´   / /
             /            /  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
           //  /           ̄ ̄ ̄ ̄)  )
         /  (  ⌒ ̄ ̄ ̄ヽ         ノノ/
      _/  / `ー―――、  )        ノ/
 ー=二三 __ノ        ノノ/       /
                  ノ/
                /






77 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:39:13.14 ID:dzj8PnM0



戦力差が圧倒的過ぎるww



78 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:40:04.02 ID:paIhi0go





              ,,,,、-∠
              )   /  ,、'て ,,、ィ
               フ /_,,、-イ /./ /
              ,, /  ´   / / / /    ,,,、-ーァ
         ィ, 、- '"   r''ー "/__l. / 」 ,,イ /   /
      ノ'''´  ,,、-'"/ /  ,,イ   /// .| / /,,,、イ        /\  /\ /\      /| /|
.       イ ,、-'"  ノ  / ,r'" (     )  (///´  /        |  |  |  | |  |     | | | |
     /'´" /(  ) / ノ  /    ノ /  /  /          |  |  |  | |  |  |~| .|/ |/
         }  / /. /  )  |    //   / /          |  |  |  〉 | /   | |      /| /|
          イ  } /  /  / /        //            |  |_ヽl    |\_| |      | | |/
         / /  | /   //                       ... |    \    L_└┐    |/
.       /,/  |/                             .|   i、_  \_  i、_ | i‐┘
                ,,、 -''/                        .|   | \ .~| |_ `└-、
             イ  /,r ''了 / 了                   ..`|   |  \|   ̄! i、,_| 〈~|
               /  /,/  // ,/,r、-  _,,,、 -ー ―             |   |      | | ,,,__〉 !‐二 〉
           /   /:/  // _/'. /レ '' "  ,、   /              \  |      | / |__,.ヘ〈 く/
              イ  / / __/: l/ /   z- "/  /              \|      .|/    | |
             |.  / //__,   /,、-''"  /  /                           |/
.           |  レ '''"  /      ,,、-'  /
.            |    ,、-ーー'   ,、-'' "   ,,、z
          |  r'       l"   ,、- '
           |  |       / ,、 ''"
            |  |        //
            /  |       /√
         |  /
         |/






79 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:40:59.13 ID:paIhi0go





                      /::::,.ィ彡::::::::::::::::::::o::::::::::::O::::廴ノ> ´|!     /{
                        /'´ ´ ̄<::::::::::::/⌒ヽ:::::::::::> ´     !!    / |
                    }/z-      `マ:::::ィ' /⌒ }::,.ィ'´        |!   /   !
                    ,ムァィ___//   }::/' / > ´         |!   /  |
              , ィ 。  修//勹/ ,/   _jムイ´           l   /     |
    ,ィ'⌒        (_ノ     V,jo,ィ/ /,ィ彡イ′              j  /      !
   //                }j/Ⅳ  l/  ′                /  〈     |
  /:/       o       ト=升i|{!  j!                    {   ヽ    |\
 ノ::!     O    。  rー‐=ニ.> { N!  |!       __zz==三三==---  V        l  ヽ
/l::::|         ,イ    ノ/´   く┬、 !、  i|!    ,.ィ≦ ̄}!ヽ ̄ ̄ ミ::>‐=ミヽ          l
|:::!      j 廴_ 〃      `! \Ⅵハ  / 人  }/} lハ   ヽミ、::::::::/` \        l
|:∧    (/⌒ヽヽ}.} rァ _ノ'⌒¨¨`ヘ ∧ ,.イ 〉 /イ// l} ハ \  Ⅵ::::/     \
. V::::::\        \j   廴く   /:::ヘ ヽ-- '¨´// /   |  ヽ !:::/       `゙ <__
、 Ⅵ:::ト:\o           ヽ\. ,レ、「V、 V     イ     |   l V          /:>
:ヽ. ヽ:::ヽ `ミヽ、_ O  o    ``ぐ / ト、 ヽ,  / O (⌒ヽ.    l          /:::::::::/
:::::ヽ. V::::\  `ヽ::ミ:ー..、      rく´    /,//    ` ー'    ト--- 、   /::::::::::/
::::::::::\::::::::..\  `ヽ、:::::\     \ド`  ,∠イ / / ____  ___{__ _)`Y::::::::::::/
\:::::::::::\:::...::::\    \:::::\    {__,. イ、ー`¨ ̄   O   「|     「|  /:::::彡' O






80 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:41:18.87 ID:WQ/T2mko



死んでる、これ死んでるよwwww



81 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:41:27.47 ID:paIhi0go





          ≧  ̄` レ!
          ミ rt≦イヘト!`
     r'7ニニ7'!ハ`"、jアー-;、                         / ̄
  .rァ'7´lf   ∨__ヽシl ̄l.ノ,ヘ._         ,.  -─ 、          /
/〈〈_,.、__|l    〈|,∠ハノ ノ,レ -‐>、_   く     _\          /
r ' ´^´  |ヽ      /∠-‐- くくr_ヘヘ,、   l         ̄`ヽ.    / l
     〈_,. -‐ '_´ -─く     `^ツソソ  ヽ            \ /    \ _
     ,く ,. ‐'"´ r-    l      _      \    ・.’   Y      ・
   / '´   /´    /    /   `ー- 、   ヽ         ヽ=ニ二_  ¨…
    l     /     ,.イ´     〈.       \  \        ヽ   \
   ヽ、_// ,∠.シ       |       _.ゝ、_L\    |\
    r '´ ./ /          |/   > ,二 /  ̄   \ _|‘・ヽ    ,
   ,.く  / /        /‐- / /  /     _,.-─ゝ、_:・ヽ. ,・.  /
.  ルヘ7‐' /         ,.イヽ, '            「  / ̄,  ‐;-<¨ ‐ 、_/
 /_fシ!'"/     _,  -‐// ./,. - ───、-、  | /   ,  ハ・:  ` <_`ー-
 ヽ二j ./   /´ ̄      /´          > \ |〈 `ヽ,,〃 /,シ';,、   , 、 \
  |  /   ノ   ___/         ∠_’¨''\ゝ…゙∠タ,_r', ヽ / 。} ノl 〉
.  j /  /    \      _/´ ̄ `''‐- 、._ ̄`ー-l\.¨´  ー- ,._`イ'/,イ
    /        \       |         \ ;・ `(\    / j ,、  / l
                                   ヽ.\ '-‐゚_// l  ヽ







戦闘は一瞬で終わった。
伊豆守の家臣たちは、攻撃をかわされ、お返しに痛烈な一撃を何発も浴びた。
全員が失神した。





82 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:42:23.20 ID:paIhi0go





その上で、屋敷の玄関にご丁寧に放り込まれてしまった。
そうして、僧侶たちは、何気ない顔で元の場所に戻り、念仏の斉唱を続けるのだった。







         ,.‐''''''''' '' " `ヽァノ_ノi
         / r'⌒j       <
        f´彡 ノノノ j ハノjノ)イ ヽ
        r'´::¨:: f`''‐'´    ''´l:: f´
      r'´:::::::::/::‥-、    _ j:::リ   _______
      レ'´/ヽi:::::::cテヽ r ri'´ 八}  /
       {、{ Nヽ:  ̄  i ¨ j /  | 
       J:::ヽ-、::    、 !;  /  < ふぅん……あれが鍋島ね
       イ:::::| :ト:::: 、、___  /    | 
       ヽ乍ヽ\ `' ='´ /     \
   _.. ァ '' "i'´\  \_  /|ヽ--、、、、  ̄ ̄ ̄
, ‐'´  /::::::::::|ヽ  `''‥ー-¨‐'  ノ 







84 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:43:43.26 ID:mdHc8woo



ないっしゅー



85 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:44:06.58 ID:paIhi0go





<翌朝>






          / ̄ ̄ \
.      /       \
.      /  _ ノ  .ヽ、_  \
     |  (ー)  ( ●)   |
.     \  (__人__)   /      「これでやる夫たちは、天下の反逆者だお」
.    , '´7::::|.7 「i .}::::ヾー、
    |ヽ:::::|∧|/| .| ! |∧|:::::::|ヽ
    |:::i::::::::lニト i | |.,|ニl:::::::::i:::::|
   /::ハ:::::::lニ|::\/:|ニl:::::::::|::::ヽ
   〉:::::|::::::lニ|::::::||:::::|ニl:::::::::|::/::|    つい先ほど、伊豆守は青い顔をして登城していったばかりだった。
.   i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|
   |::::::::r::::::lニ|::::::||:::::::::\::::_}:::::::::〉
  〈::::::::|:::::::::::|::::::||::::::::::::::Y |ソ::::::::|
   |:/:|::::::::::/===l=====::l_人:::/
   |i::::,-、:::::/::::::::::|:i::::::::::::::::|:::::::|/  ___
   \|_/ヽ/::::::::::::i_:::::::::::::::::|〉.イ  r'´   ,. ヽ 
.    ハ::::::::::::::::::/、::::::::::::::::i´|/  `ー '´ `,) '_´.     `゙ ‐- 、
.     i::::::::::::::::! !:::::::::::::::|      ,. '´/  `i        `ヽ ,. ‐ 、
      |::::::::::::::|.  i::::::::::::::|       /      l          ,, -、 ヽ‐-、 \
.      i:::::::::::::i   i::::::::::::|       !   ・        /   l   ! ヽ-'
      |::::::::::::〉.  {::::::::::::|      ヽ、     r‐- 、__       '  !
      |::::::::::::|   |:::::::::::|        `ヽ - 、_,. ̄_`´ ー'  ・    /
      |::::::::::::| .   |:::::::::::|              !`ヽ-'ー 、_   _   ノ
      |:::::::::::::|   |:::::::::::::}            /      l`´
      |____|    |___|            l ,     l   ',  ,. -、
     , -'´::::::::::}.    {:::::::::ヽ-、_ .        !  ! |  l /  |  ノ |






86 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:45:06.14 ID:paIhi0go





.  , ′i! i! i! i! i! i!  i!  i! i!.!
  /イ i! i! i!ィ i! i./::、 i! ト、 i! i! !
  /i!.//i!./::iメi/:::::::,メ、「ヽト、 i! i!j
  /イ i!/! /==。=、:::::.=。===:i!,...i! |
    j/ j/ i::`:‐:/:::::::: ー一.:´:|ir, }.|
       i:::::/.::::::、   .::::::|Lンii|     「江戸の住民と佐賀、秤にかければどちらが大事か、いうまでもない」
         i: `‐――一'.;.::::ハ.i! j;\
           、  ー ..:::::/;  ヽ:{;;;;;;;ト、__
      . -=''7ヘ.....:.:::::/;;; '   j;;;;;;;j;;;;;;;
   -‐'";;;;;;;;;;/;;;;;;ヽ .イ;;;;: '     /;;;;;;;;|;;;;;;;
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;|:.:;;:::'    /;;;;;;;;;;;!;;;;;;





87 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:45:50.21 ID:paIhi0go





      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・
. | ( ●)   ⌒)   |
. |   (__ノ ̄    /  「こんなんで、本当に殿の援護になるのかお?」
. |         /
  \_      _ノ\
    /´         |







    ,> " " " ゙  、、 <`
  ∠_ " "  "  ヾ  、、ヾ
   / ″, ,ィ /ヘ i、 ヾ ヾ !
.  /イ ,ィ ./l/‐K   >!ヘ|\ ゙ |
    |/ レ|==a= . =a== |n. l   「ならなくても構わない。
.     | l  ̄ ´|.:   ̄  :|fリ,'
      `ヘ   、l.レ    :|"ハ    あの人も鍋島に手を出したらどうなるか、わかったはず」
.      /ヽ.  ̄ ̄ ̄ /|/  :!_
      _/   l\  ̄ / ./   |-¨二
-‐ _''.二/    l:::::`‐:'´  /    |
¨´   l    ,ヽ:::::   /,へ   |
      |   /o |_   _,/   \ |
.    |./   |_.二../      `






88 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:46:37.01 ID:paIhi0go






       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( ●)( ●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \    「佐賀が本当に取り上げられちゃったらどうするお?」
  |     (  (      |
  \     `ー'      /







    / ll _,.  ll  lll  ll   ll    lll    ll i
  , '.,. ‐',´'´ lll   ll  ll  ,.イ   lll    ll   ll |
 / , ' ll ,ィ . ll ,.イll.,.イll./::::ヽ.ll ト、 ll 、   lll   |
.   /ll./! ,イ ./_:l /:::!./::::::::::ヽ. |_ヽ |ヽ lll  ll |
  /., ' . !ll /l ll/:::::l/ヽl/::::::::,.‐''::ヽ!:::ヽ!::ヽ ll   |
  /   ! / .l /.l===。=、::::::;;;:==。====! r‐:、lll|   「このまま屋敷に突っ込む。家人全員を殺し、屋敷に火をかける。
     l/  |/ .l :`::ー-:/::::::::::: ー-‐ '::´:::|l|r‐、!│
             l :::::::/::::::::::::     :::::::::|.!ト、リ l|    それで老中も終わりさ」
              l:::/::::::::::__-,    .::::::::::|Lンll ト
.            l`"----------一::::/ヽl!  |;;;ヽ.
              !   ___ ..::::::::/;   ヽ ll !;;;;;;;;ヽ.
            ヽ.  ̄ ̄..:::::::/;;:    ヽ. |;;;;;;;;;;;;;l`;;ー-
          _,,. -‐''7ヽ......::::::::::/;;;:      ヽ!;;;;;;;;
    _,,. -‐''";;;;;;;;;;;; /;;;;;ヽ:::::::/;;;::         /;;;;;;;
    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;`1;;;;::   






89 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:47:00.18 ID:paIhi0go





/:::.:.:.:.::.::::_:∨ {┤ | 、 ;  ハ   「屋敷は城と変わりはない。
{:.:::.:.:.:::/::::::∨ ヘ'、 }:、 }  ;  |
;:.::.::.:./:::::::::::::::\ハ ヽト、ヾ  , -┴ 、  自分の城を守れない者に、老中の職など勤まるわけがない。
;:.:.:::_.、-‐rッ  ̄ \ フ´| /__:::::::}
  |::: ̄:::::ー─‐  ´ . :.:.:| |::__.:::}.::/   ククク……」
  |::::::::::::::.:        .:.:.:l |::_::V.::/
  |:::::.::::::::.:      .:.:.:.l レ:::Y::/                 ___   
  |::.:.:::::::.:      . :.:.:.l |__/:/               ../⌒  ⌒\
  |::::.::.:.:      . :.:.:.ハ|__ノ_              /( >)  (<)\  
  |:.:::.}      . :.:.:.:/ ノ/三 \.           /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   「それもそうだお。シッシッシ」
、_ノ'"´       . .:.:.:イ /三三三ヽ_..         |    /| | | | |     |
──────'.:.:.::/f| /三三三三 {三≧= __  \  (、`ー―'´,    /
___   ..:.:.:.:.:/.::{レ三三三三三;三三三三三≧= 、    ̄ ̄ ̄
圭三´ . .:.::.:.:.:/.:::::::.l三三三三三三,三三
  . .:.:.:.:.:.:./.:::::::::.: :|三三三三三三!三
 . ..:.:.:.:.:/.::::::::::::. :. :|三三







91 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:49:15.04 ID:VZIywi6o



2人とも悪い笑顔だwwww



92 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:49:48.57 ID:mdHc8woo



いいねえww



93 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:50:47.32 ID:dzj8PnM0



こんなのが100人単位でいたらそら手に負えんわww



94 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:50:51.27 ID:paIhi0go







                   /         ,     ',  、      \     6月27日、鍋島勝茂は抜け駆けの罰として、
                  /      /   /     ',   ',  ヽ ヽ  ヽ      無期限の江戸屋敷蟄居(ちっきょ)を命じられた。
                    /  /   i.l   /  l   .|  .l  l   ',  ',.  ',
                ノ  / /  l.l   {  ィ   |  l   }   l  l   ',    これは伊豆守の当初の目論見からすると、段違いに軽い処分である。
              ー=-イ / /   i ',  .∧ l !   !  ハ  ハ  ,'  !  l ヽ、_
                { i l l   l ト、 l l | ',  ハ / .l / l /  /  j ,ゝ´  しかし、無期限とすることで、
                   l l l l  ハ | ヽ! ヾ ヽ./ |:/  |' _j/l  /  /./      期間を長くすればそれだけ刑を重くすることができる。
                 } .ハ ,l ヽ |ヘlニ;--,.._ ' ` 、',.-;‐;二__  l /  /./
                ノ'" l.ヘ. ト、! '弋赱!~ ,     ' 'T心!_ イ   j l′
                      |rヘ lヽ    ´     `     l  / ノ      勝茂は深々と頭を下げて承諾した。
                   ヽヘ l        i           l  /'´
                    `l | ',、j      |         j /
                     jハ. ヘ      ヽ!       /! /ヽ
                      !ヘ ハ、   ,__,...、   /|/` ‐ヽ
                       i!ヘl\ ゝ-‐ニ‐-' ,. イ从'      「これは困った。郷里(くに)に帰れないとなると、
                      , ィ' ヽ \    /  ノ ヽ、         諸々のことが手を付けられない……」
                     / /   `ヽ ヽ- '´  r'   ', ヽ
                   /   l    /iーヘ   rニ' ヘ   l   ゙ヽ
                 , -イ   l   /`ヽOヘ  / /-''ヘ.   l   ヽ‐、
              _.. - ´ /    {  ,.ヘ、_>'^''< _..-ヘ.  l    ',  ` ‐、
          _.. - ´     /   , -i!/ ヽ    ',    /    ヽ |\    ヽ    ` ‐ 、
      , -''''´        /  /  l   `   ゝ- /   _ -' `!   \   \     `ヽ






95 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:51:55.49 ID:paIhi0go






          / ,/   ´  , '_ !-‐'''''''''''') ./l ../l     i ...l l   龍造寺一族との摩擦、三支藩との調整、後継者の問題。
         r/ .l  ゙   '''’ _,,,-‐/ ̄.l/ .l ./ l     i  .l l   鍋島藩はいくつもの火種をかかえる火薬庫のようなものだった。
         .l.!         々' Vヽー--l/'‐、l /l   i  /ll   
         l         /'''' ヽ   '..,,,___、l/./   ノ'l/ l'   これらは勝茂なくして片付くとは到底思われない。
        l         ./   !       '' /'/' ,/)ノ
        l        /   /          / ,//
        /       丿   亅         ./ /r'
     / ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ /丶   ____        ./ /        「やれやれ……」
   / ̄ ̄ ̄ ̄''' ‐ ,_ \. .l\ ”-ニ⊃    //r'\






96 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:52:35.15 ID:paIhi0go





また、酒井忠勝と土井利勝は、この年(1938年)の11月に老中を罷免されている。
土井利勝は、以前から体調がおもわしくなく、それ故の処置と考えられた。






                    ,.-──‐- 、
                 ,.'´        \
                 /         _,,、-ーヽ
                 /          ,ィ<    ゞ`,
              !   <カ  ,.'´  `ミt、   ゙i
              ,>、 _ _,,ィ´ ヽヾ      、_イ!
             ,イ   ,ィイハ、 ト、`三ゞ、  ミ彡ij
               l/l/ ,N'゙ _,ィ ` 、__,ニヾー-、 ,r、,i〈
              l/Vハ, 冖イ  `≡=、  ル' / j !    「おやおや……。
                  `i   j       '゙,イ ,ィイ
                  ヽ 、 ゝ<      / ノ爪リ     それじゃ、楽しい年金生活をおくらせてもらうとしますか」
                /^(、  ̄`'ー=' /  イ/、
                 /   \_ _,/  _/Y  >、
             _, イ´      /!`ヽイ`\! ,/ |







だが、酒井はいまだ壮年。
柳生新影流を学び、健康にも問題なかった。
土井と同じように扱われるのはおかしい。






97 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:53:22.01 ID:paIhi0go






二人は非常時に呼ばれて政務をとることとなる。
これがのちの大老職につながり、酒井忠勝は江戸幕府で最初の大老ということになった。







              _,,,.-―''''" ̄`''-,‐'´---- 、
            , ''"     rr、         \
           /      /iiii(从川  iii   iii;; \
           ノ      /iiiiiiiiiiiiiiiiiiiil ii iii   iiiiii  \
          / i   ノjノiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| ii iii   jiiiiiii ゙、ヽj
        / ノンiii;;;iiiiillllliiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii ;;〃iii /j八iii  }
        !iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii_,,,.-ァiiiiiiiiiiiiiii〃,‐'ノノー_= 〉iijリ
        i、iiiiiiiiヘ_iiノ::::/iiiiiiiiiiiiiiiiiノ:::::::r ' I!:::  {jノjノ
         iiiiiiiiiiゝ:::::::/iiiiir'´ヽii 〔::::::::   ̄   \
         ゙、iiiiiiiiii iiiiiiiiiiiii{ 斤ヽ ヽ::::::.      ___ノ
          iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiヽ、爪弋ミ゙::::::::::      j   「これでますます伊豆守から目を離せなくなったなぁ。
           \iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii`Y´::::::::::::::::    ー=!
            }iiiiiiiiiiiiiiiiii/ノノ从::::゙、::::::::::::..   'ーf    あとは忠朝にうまくやってもらうか」
           「iiiiiiiiiiiiiiiii/iンノjノ::゙、: ヽ:::::::::::::    i
           ヽi_i_ii_iiiii∧リ:_:_:_:_ヽ;;;: :`''‐-、_,,ノ
            |llllllllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiii\〔___
            |lllllllllllllllll_llllliiiiiiiiiiiiiiヽ与、-、ii、
           r'´`ヽ!!!lllll|_ ~`''}iiiiiii| ii|  ゝ\ヽ
         /llllllllllllllll\llllllllllll`┘iiiii| iiii|  ノ  }lL






98 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:54:23.68 ID:paIhi0go





        .′.:.::| : :::;!: :::/.|.:∧: :.:::ト、:::|\:::.:.:|::::: !:::. : : : :∧
        |.:.:.:.:.:|.:.:/ !:.:/ |/  ゙、:.:l ゙、l  ヽ:.:lヽ: : |:::.:.:.:.:.: : ハ
        | ;!.:.:.:|::/ _|_'__l    ゙、|   l__゙L_ヽ::|::.:.:.:.:.: : : :|
        |/l :.:.:|ハ´ __、  、 .l ´ z___ `゙:|::.:.:.:.:.:|:.:l:.:!
        l l:ハ::l:::! ´_辷.」`  ゛    ´_辷_リ_   :|::. /|/:.:.ハ:′  評定所から下がろうとする勝茂を、伊豆守が呼び止めた。
            l |:!: !        !             ::|::./´!゙i:/ !
           !l:::!      .:;             :|:/i //
              ゙l: l       、            ::|'ノ/:/
             |ハ                ,‐-'.:/
             ヽ               ./:.:.:/|′
                   ヽ    ´ ̄ ̄゛    ./!:.:/
                \     ゛     . :´ : :l'|′       
                  |:\    . :'´: : :.::::|、
.                 r‐|  ` -''´ _... ‐ '"´ `、_  <し、信濃守(勝茂)どの……
                  /| ` ‐、   _.ノ´ヽ     /:::\
             _,./ : :|  /  >´i    〉、 /::::::::::::::i-.._






99 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:54:52.76 ID:paIhi0go





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  |ハ.:.:.:.:..|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:仆 '、u/:/}.:.:/ イ./'/.:.:ィ.:.:.//./_}.:.:.:.:/.:.:/ } .1: : : : : : : : : _ ― 二 ―
  ヽ}.:小 .:',:ト、:.:.:.|.:.:.:代芝ソ外z |.:イ/.:/ /.:∠}.:./´}ム '.:.:.:.:.′/ // : : ― 二 ―  ̄: : : : : : :
  _ノ  ハ ヽ{ :.:.{.:.:.{  ¨¨¨` U.|ハ.:./ /.:/ォタ丞ア.:.:.′.:./.:.; ′´: // ̄: : : : : : : : : : : : : : : :
   ハ  ハ u.|.:.:.:ト:.:{      u }/彡イ `^¨´.:.:.:/.:.:.:./.:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : :
    ハヽ_ ヽヘ ハvハ    U   ´ .{ U/}.:.:.:/.:.:.:./.:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : :
    V  T ‐‐マ ト ヾ  rェ、__  ‐_' イ: : /.:.:/.:.:.イ.:/ー――――――――――――
ハ   /   |   vハヽ  ー‐ '_ -‐´: : : : :/.:.:/.///
. ハ /    .|   } vハ ` ー ´: : : : : : : :/ハ// ./´     「そ……僧侶を、払って、下され……」
  ∨    1  /  ヾ./ ./: : : : : : : :/ _ノ
 /     







101 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:55:38.63 ID:paIhi0go





           /::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ::::::/!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
           ,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
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             !::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,.   ,リ  ´ _,..,_ !::::::::ハj
          !/f r.|::::::::!  弋エノ`    `'ィニ二_ /:::::::::!
               k.ヤ!:::::::!           ゞzソ,. /::::∧::|
           |∧`Y::リ           i      //|/  ヾ
              !Tヾ  u.     j       //ノ
             ヤ. ヽ.    , ‐-、,__    ,.イ:/    「は?僧侶、ですか?」
              r<´|.  \  弋,__,/  / |/
             !  `丶、.  \  ー   /
           _/     `'-、. `'ー-r<´
       , -'" `ヽ、      `ヽ、 f`, \







  , ':.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.: /.:.:.:./:.:.:.|:.l .:.:.:.:.:.| .:.:.: .:.:.:.: .:.:.:,
  }:.:.:. l.:.:|: :.:.:. :./.: .:./:.:.: .l|:.|:. :.:. :.:.:l :. |:.:.| .:.: .:. :.:|
  |. i:. |:.:.l: :.:. :./. :./.:. ./ l:.l:.:. : .:. :| :.:l :.:l: .:. .:.ト:.:l
  l. |:. |:.:.|. .:./l :./ :/ /u ',ヽ:.: .:. l :.,'.:.,':.:. :.:.l |:l
  |. l: .l:.:.|:. :.,' .| :./ /:./   ヽヽ.:.:.,':.:/:./7、.:.:l:.| l:|   (すっかり衰弱している。顔も青い。やせ衰えて隅までつくってる)
  l.:.|:.:.|:.:.|:.:.ト、|:.,':././∠=-‐'弋´∨.:/:.,':./} }:.:|.| ヽ、
  ,:.:ト.:.l.:.:.l:.:|㍉l:.:/:/〃彡z辷テミフ./:./:./)/.l:.|l|
  /´|:l:.:|:.:.l:.:.,ゞ'}:/:イ  u ` ̄ ̄7/:/./_ノl:.:.l|:l
   ',{ヽヽ:ヽ∧' / |       ///:/ l:.:.l:|ソ |i
    ヽ\\ヽリ\ヽ、 _   u /´/ r‐フ)       「ご存じ……ない?」
        ヾ __.>-‐、ニ‐  ∠///{
        /  <ヽ \イ-‐r/./ / ヽ
       /   \ \´/フ ,'. / .///>、
       /   \ \ノ- '   |彡////: : `‐--- 、_
, -‐ー: : :/   \ ヽノ彡   |////: : : : : : : : : : : : : : ̄





102 :旧サーバーにロールバックしましたFrom vs302.vip2ch.com sv[sage]:2009/05/28(木) 21:56:01.92 ID:dzj8PnM0



この知恵伊豆さん虚弱だからwwww



103 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:56:45.29 ID:paIhi0go





   /::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
  イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
   /::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
  /;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l
 / |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/
   .|::l    ,   'テ''z、 l:::リ::::::i  「身に覚えがござらん」
   .|/|   /   r.Kヽf''i/'lノリ
     ハ   `    | .| l .| |ノ
     ,小. - 、   .| .l/././、         (また何かの難癖?……いや、これは)
 _,,ィ'´.H. ゙..   ,, -'"  ,/   ゙̄'ー、
''´ /  { '  `''r'´    /    / ヽ
 /   ヽ、 ,ィl   イ /     /   ヽ
./  .,ィ^i }_/_/l    |/     ,     i







                  , -‐‐'  ̄ ̄ ̄ ` ー 、
             _ - ' ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
            /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
            ,'::..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
           /:./ :./:.: .:.:.:. :. .:.ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.  l
           /:./ ./.:./. |:.:.: .: :.: .:',.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.|::.. .:.:.:.:.:.:.l /|
          ,':/| :. l.:./|:./|:.l.:.',.:.: :.:. .ヽ:.:|: :.: .:.:.:.:.l::.. :.:.:_//
          |:| |:.: .|.:.l//// ヽヽ::..:.:.:.:.ヽ|: :.: .:.:.:./:. :.:.:/  /
          |:| |:.:.:.l.:.:.〉//ー-ヽヽ::..:.:.:.:.| :.: .:.:./:.:.:.:.:/  /、_     「い、犬を連れた僧侶も……いたと、聞いておる」
          |:l |:.:.:.|.:.//´ 戈メzュ_ヽヽ:.:.:.l :.: :.:.:r 、.:./  /: :\\_
     _  - ー|!‐|:.:.:l:/     ̄¨_u ゝ,':: .:.:..//:/ / : : : : :\\
  _ /        ',:.| ヽ  u  {: : : : : \:.:.:./:.://: : : : : : : : : : \\
   ̄` ー--、     |! |:.ヽ‐‐、 r┴─ : : : .\l//.: : : : : : : : : : : : : : /
         \    |/ヽ_/二 : : : : : : : : \: : : : ::.::.::.::.::.::.:: : : /
           ¨\ ´  { : {: : __: : : : : : : : : : ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.: ./:.\
            r─ヽ /',: :|: :| ヽ : : : : : : : : : |::.::.::.::.::. : : : (_::.::.: : :\
            |: : : :}l   |: |: :|/ `ヽ : : : : : , -l: : : : : : : : : :  ̄ ̄` ̄`






104 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:57:28.79 ID:paIhi0go





                /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
              ,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
              r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
            ,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ'  |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
              !:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..!  こヒr`i`´  _ュ=-.,リ .リ
            |,イ !i^)レ'l:.:.:./    ´    l´ヒr /:.:.ノ
            ! !:ヤヽ、.ヽ/  u       ヽ  l:.:./
              k.l,`-ァi           '´  /∨  「……手前の知り合いに、本願寺の住職がおられます。
               k_N.l     r'´ ̄`ア  /
              _,イj  ヽ     ヽ-―┘./      その者を通じて……」
            /´r'´\   \.    `´ /
        _,.ィ=''7´;;;;;;;|   \   `ー-ェ-‐'´
    _,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;!    \   ノ \
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:!    /トュ  ヤ Zト、







            _ - ‐───---、__
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶、
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.  .:.:.:.:..\
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     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:. :. :.:.:\:.`ニニ=ー
     /.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽ ヽ :.:.:.: ..:. :.:.\:.`ー-、_
    /:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|、\ :.:.:.:.ヽ :ヽ ヽ :.: .:.:. :.:.:.:.\ ̄
    /.:.:./ .:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| \:.\. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:\
   /:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|u \:.\:l :.:|: .|r 、:.:.:.:l|:.:|:.|`ヽ、`ー、_
   ノ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|  ∠弌ヽl .:.|:.:| ノ.:l:.:.|:.:.|:.|    ̄
 /'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_//_j },ノ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|
    l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./、 |.l´彡>=´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|リ     「おお……ぜひお願い申す。私はあと半刻は城内におるので」
    |:,'  ヽ:|、{:.:.:.{,孑ゝヽ、     /イ/// イ/ヽヽ:.`ー-、_
    {l   ヽ{ヽ ヽ¨´|    U ´ //  /u ヽヽ ̄
    ヽ、   ヽ.{:.:.|ヽヽi!  _ ,__  ∠    //',
          |{ヽ{  |:.`> 、 u /===Fイ´: : :ヘ
           `  }ノ ソ ン ` ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ 
          _ - ‐´──== ̄冫||: : : : : : ||: ((升〉〉 :\
         /: : : : : : : : : : : : : : :托: ||: : : : : : ||: : 〈卅〉: : : :`丶 、_       信綱はいい終わると、あたふたと去っていった。
         |: : : : : : : : : : : : : : :廾: : ||: : : : : : :||: : : 化: : : : : : : : : : : :  ̄ ‐─-、_
         |: : : : : |: : : : : : : : : : : : // : : : : : : ||: : : Y: : : --─=: : : : : : : : : : : : : `l
         ', : : : : |: : : : : : : : : : : :ヽヽ : : : : : //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
         \ : : | : : : : r-───' /: : : : : :ヽヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
          | : : :| : : : : |「` ̄ ̄ ̄ : : : : : : : | l_____: : : |:: : : : : : : : : : /







106 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:58:35.48 ID:paIhi0go





<江戸 桜田鍋島屋敷>







 ゙̄''ー-、.._                                _,,-―'" ̄
       || ゙̄''ー-、______________,,-―'" ̄
二.二二二二i===||________,| |              | |
    ||    ||;; |  | | ̄ ̄__i__ ̄ ̄| |―┬―┬―┬―| |  |\
    ||    ||;; |  | |   |  |:   | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |  |  \
    ||    ||;; |  | |   |  |:   | |.  i i        | |  |   |
    ||    ||;; |_| |   |_|:   | | (_;;).       | |  |    |
    ||    ||/ /| |         | | ̄ ̄ ̄| ̄''''――| |  |    |
    ||    ||/  /三.三.三.三三|_|―――|゚____,|_|   \  |
    ||    || /                       \  \|
    ||    ||'                             \
//||   /                               \
//|| /
//










   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ.
.  |         }.   「すでに焼き討ちの手配は取り除いております」
.  ヽ        }.
   ヽ     ノ
   /    く
   |     |
    |     .|







108 :1[saga]:2009/05/28(木) 21:59:32.38 ID:paIhi0go






.        / ./フ 7  , -‐ x   l   i i i  ',
        / ,/ / / / / i i  j        |
         レ/ /  / 〆ー‐‐く. / /   i  |
         r/ ′ ′ '´ .ィ´厂l/! / }  / | }|  ハァー…
         !′     r__ 、j/` ̄厂ヽ! /j! j /}!
.       !       /  .}  ` ー‐''/〃 ハ ノ
       j     /   ノ        / /イ
      r‐‐'―- 、 /!    ___      / /
   厂 ̄ ̄`ヽ ゙> l\ ゞ二)  /jイヽ.   「ならば、百人出家も取り払っておけ」
   ,′     X.  l  ヽ. ___ . イ  / .|  \
.  /        n /   !  /ー 、 r‐‐/ | ∨\
 /       n /   l /、c | |ー l`ヽ. |  








   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)
. |  u  (__人__)
  |      |r┬|}
  |      | | |}    「ご存知でしたか」
.  ヽ     `ニ}
   ヽ     ノ
   /    く  
   |     \  






109 :1[saga]:2009/05/28(木) 22:00:20.90 ID:paIhi0go





                /::::::::/::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               //::::::/::::/\!\_\::::i:::::::::::::::::\
                /´/:.:l::::レヘ! ヽ/__\::::l::::::::::::i:::::::::}
               !l:l::l::へ ヾ `´ニfソゝ ∨::::::::l:::!::::::::l
                 |:::レヘ f_))       レヘソヘ::!::::::!
                 レヘハ く        |/ )ソ!:::::::!
                   ! `        、//:::/リ
                   、  - - 、    ′|/:::/     「また杢之助たちだな。
                    ヽ    _ ´  ノ:::/        おまえがやらせたのか?」
                         `ー、 ´     ∨_
                       _,∧  __,,、、<´ 〉、_
                    //∨) /∧    /::::::i:::ヽ._






         / ̄ ̄\
       /   _ノ  \
       |    ( ⌒)(⌒)  「俺は杢之助とやる夫に
          |     (__人__)     江戸の招集日を知らせただけです。
        |      ` ⌒´ノ
          ,|         }    あとは向こうが勝手に動いただけですよ」
       / ヽ       }
     く  く ヽ     ノ
       \ `'     く
        ヽ、      |
            |       |






110 :1[saga]:2009/05/28(木) 22:01:08.04 ID:paIhi0go





       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ト、 .:. |.:.l | リ V .ト、 .:.:.:.:.:.ト、.:.: l
       ,′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. V.:.Ⅳ |/   V.| \.:.:.:.| \|
.     l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: r‐∨─── ' |/ 、__ レヘ:|
     从.:.:.:.:.:., ┐:.:.:.:.:.:. イ .:.|  ' ̄じリ㍉   /_`,ハ/
       jイ.:.:.:.:/ -ミ.:.l.:.:.:.:.:.:| .: |  `ー‐'    j{ じ /.:.|
      |.:.:.:〈  (ヘ.:ト、 :.:.: ト、.:|          〈 ̄ レヘl
      ∨.:.:.\ ` リ、', .:.:| リ             \ |
         Vヘ.:.:.:ヽ __ ,ハ :|            ノノ
            Ⅵ.:.:.:. ∧ V           '´ イ
         リ|.:.:.:.:.川\      /´ ̄ ア /レ     「策士め。
           Ⅵ.:.:.:,イ  \      ` ̄二'"/         ……いったい何やったんだ?」
           イ^V      `:...         /
.         __r┴- .__         ‐ァ-- '′
       /',、|      ̄ ¬‐- 、 ├- _







              ./ ̄ ̄\
             _ノ  ヽ,_ . \
            (●)(● )   |
            (__人__)     |  「121名の者が伊豆守の屋敷を取り囲んで、
            ヽ`⌒ ´  .   |     昼夜を問わずに念仏を唱えたとか」
             {       .  i
             ヽ      ノ
                 >ー,-- ':;\
               /:;:/レ'/;:;:;:;;:;:;:\
                 {:;:〈/:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;\






111 :1[saga]:2009/05/28(木) 22:01:44.42 ID:paIhi0go





               /´: : : : : `´: : : : :ヽ
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
           /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
          ,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
            l: l: i: : l /!/∨   |/ ∨∨!: :::::::l
           レ!: !: :l i"⌒"'-、   ,、-'''⌒`l: :::::ヘ!  「昼夜を問わずか!?
           ∨ヘ i | でラ`   , r≡=、/::∧|      だから、伊豆守はあれだけ弱ってたのか」
              !ヘ∨ゝ       .i     ∧ソ
            レヽi l       }     ∧ノ
               レヘ   ______   /ノ     勝茂は声を上げて笑ってしまった。
              ∨\ ヽ __ / / ′      天下の老中相手にして、弱音を吐かせたのである。
             /i{  \  ` /i
             /:::::l ヘ   ` ´ ∧\      先ほどの信綱の顔を思い出すと痛快だった。
          _,,-''/::::::::l  ` ー、 ,/ .i:::::\、,_
       _,..-.:":::::::/:::::::::::i   /;;ヘ__!入  l:::::::::\`::..、,,_
  _,..-.:":::::::::::::::::::::\:::/:|ヘ /`ヘ::::::::ソ´ヘ i::\::/::::::::::::`i:ー.,
 ,´ー-、::::::::::::::::::::::::::/:::::::::i    ∨:/    l::::::::\::::::::::::::i:::::::',






112 :1[saga]:2009/05/28(木) 22:02:03.25 ID:paIhi0go





                      .:::::::::::::::::::::::::::::l  
                     .:::::::::::::::::::::::::::::::ト、
                 .       .:::::::::::::::::::::::::::::::::| 
   :   ::.        .:       .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  
   :.  ::::.     :  .::    .::  .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
l   ::. :::::.    .:: .::::   .:::: .:::::::::::::::::::::/〉:::::::::ハ::l 
| l  ::.. ::::::.   ..::: ..:::  .::::::..:::::::::::::::::::://:::::::::/ Ⅳ
ヽハ  :::. :::::::.  :::::.:::::: .:::::::::::::::::::::::::::::/  {::::::イ::/  
  ヽ ::. ::::::::. :::::::::::..:::::::::::::::::::::::::::::/\ l:::::}Ⅳ  
    、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.イ   し!::〃
    ヽハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:/ |    |::/     「ったく、小癪なまねを……」
     /|:::::::::::::::::::::::::/:::/レ'  |    レ     
    r─;|:::l::::::/::::/:::::イ::/ /      /       
   / YjⅥ:::ハ/|:::/ |/    ,    /          急にやらない夫に背を向けてしまう。
  __/   \!/   |/      / ̄ ̄         
/ ヽ     \         /        
    ト、     `   、   ,イ 
    l \       丶、   \  
   |   \        7i   l   
   |    \      / \_}__ 






113 :1[saga]:2009/05/28(木) 22:02:20.12 ID:paIhi0go







            / ̄ ̄\           121名、名前を記して、俺にもってこい >
          /   _ノ  \  「はっ」
          |    ( ●)(●)
          |     (__人__)
             |     ` ⌒´ノ                   金子を餞別してやれ >
              |         }  「はっ」
              ヽ        }  
            ヽ、.,__ __ノ
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、                 出すぎた真似はするな >
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114 :1[saga]:2009/05/28(木) 22:03:05.68 ID:paIhi0go





               /:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:......  ::.::.::.::.ヽ
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           /小.!/   。``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ!
           ノイイ/!′ ゚      } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/  
 ̄`ヽー- 、 __ /了|´ |       /ノ    ヽV:イ:./ j′   
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| |  l       /       { ノ´      
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..|  l  l   く`{        i′   「……懐紙をよこせ」
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.|  l ハ  `ソ_       }
ー..、`ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l   ヽ >≦--.、ヽ      /
二:..ヽ:{:..:.::.:>ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ  /
::.::.::.:ーヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽV
::.::.::.::.::.:{::.::.:l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
.::.::.::.::.::.:ヽ::.::.l::.::/:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉







とうとう堪えきれず、勝茂の目から大粒の滴が流れた。








やる夫が葉隠武士になるようです  第8話  『打ち返へし』  了












原作 『葉隠』 山本常朝・田代陣基
    『死ぬことと見つけたり』  隆慶一郎







キャスト

やる夫       佐賀の浪人   (パー速でやる夫)
中野やらない夫  やる夫の友人。勝茂近習  (パー速でやらない夫)
斎藤杢之助    常に死人たらんとするいくさ人  (赤木しげる『アカギ』)
お勇        杢之助の妻  (翠星石『ローゼンメイデン』)
耕作        杢之助の支持者   (桜田ジュン『ローゼンメイデン』)
やる夫の犬    やる夫につきそう  (シロ『クレヨンしんちゃん』)
斎藤用之助    故人。杢之助の父。したたかないくさ人  (平井銀二『銀と金』)
中野将監     故人。やらない夫の父。忠義の人   (できる夫)
大野上那     大野兄弟の兄貴。騒がしい男  (カミナ『天元突破グレンラガン』)
大野志門     大野兄弟の弟。内気な青年   (シモン『天元突破グレンラガン』)
野村源左衛門  浪人組。        (空条承太郎『ジョジョの奇妙な冒険第3部』)

【鍋島家】
鍋島勝茂     初代佐賀藩主。剛毅  (キョン『涼宮ハルヒの憂鬱』)
鍋島直茂     故人。佐賀藩の藩祖。名君 (涼宮ハルヒ『涼宮ハルヒの憂鬱』)
鍋島元茂     勝茂の子。佐賀支藩 小城藩主  (緋村剣心『るろうに剣心』)
鍋島直澄     勝茂の3男。佐賀支藩 蓮池藩主 (朝倉涼子『涼宮ハルヒの憂鬱』)
多久美作守    老獪な佐賀藩家老  (利根川『賭博黙示録カイジ』)
土山五郎衛門  江戸番役の側近     (古泉一樹『涼宮ハルヒの憂鬱』)

【徳川家】
徳川秀忠     故人。徳川幕府2代将軍        (シュナイゼル『コードギアス―反逆のルルーシュ―』)
松平信綱     知恵伊豆。佐賀藩取り潰しを狙う  (ルルーシュ『コードギアス―反逆のルルーシュ―』)
酒井忠勝     讃岐守。信綱の行動をけん制する  (ヤン・ウェンリー『銀河英雄伝説』)
阿部忠秋     老中。信綱と政治のつながりが強い   (C.C.『コードギアス―反逆のルルーシュ―』)
捨丸        忠勝の息子、忠朝。         (ユリアン・ミンツ『銀河英雄伝説』)
水野成貞     出雲守。旗本奴を率いる無頼    (オリビエ・ポプラン
一心太助     江戸の町人。捨丸と行動を共にする   


阿部さん      葉隠の解説   (阿部高和『くそみそテクニック』)







   __   __       __                      __
   l__ゝ / /_,へ,  / /======へ,  =======へ   /ヽ / /
    , //ノ7 l7/  / / // 7/ / / ______「`´r´~,へ, ノ/=/ /=へ
  //  / (´   / / // // / /  ̄ ̄/ / ̄// =====/_/===へ
  l l / 人 \  / /.//=// / /   ___/ /  ´   /7=====,へ,
  l_| 〆´  `ヽ/ /_/======/__/   ヽ___ノ     /_/=====/_/







          /_,r'´                   、
          | ム二=-‐'"              、 ヘ
         |                      \ ヘ
.         |                        ゝミ
         |     |_  |  |  |_| | | | |  |      |
.         |     ||  ̄| ̄| ̄| l | | | |  |      |
        |    ''''''l==-、_L | L| L|L_|'‐-|.,__      |     
.        |     |O__::::: ゚:ノ      _ __ |       |
        |  |    |//  ̄"      "f :;;; : :ノ>  |   |
       |   |    l    /////////''' ‐-'O|  ハ    |
.       |   |   |゛、      '    ////l  | |   |
       |    |   |. l 、    =ニァ      イ |  | |   |
      /     |   |. ノ \r―-=ヘ、 ‐'"  |  |  |   |
     r´ ̄  ‐-.|   |   ///\\ッ.,____|  |、_ |     |
.    /         |   |  / > '´へ 二つ   |  |  ',|    |






        ヽヽ:ヽ彡           ____
         ヽヾ:;ヽ          ./ー.三.ー\_
\        彡ヽヾ::ヽ彡      /( ;:;:;ノ三(ー)(;)
\\彡      彡ヽヾ::ヽ彡   / ⌒(__人__)⌒  \ /
  \\       彡ヽヾ::ヽ  (;:;:;:;;;:;  `⌒´  )  .:;;;;)
  彡\\彡       ヽヾ::ヽ   \ ||  `ー|||     /,
   彡\\彡    彡ヽヾ::ヽ彡  /:ヽ-__〈`l7´::::::ヽ ///
     彡\\彡    彡ヽヾ:ヽ ノ::::::::::::  V::/:::::::::::〉//彡
      彡\\彡 ブ  彡ヽヾ く;;;;;;;|:    /;;;;;;;;;;;;;;ゝ/
        彡\\彡ン      / ::/:::::  ./::::::::://  //
`丶、.彡        \\       / :::/    ./:::::::::/::l //彡
`丶、`丶、 彡   ∠二フ   /:::::/{   /:::::::::/::::! /
 彡`丶、`丶彡  ヽ,'~つニ〉ヾ::::::::/ ヽ /:::::::::/::::::::j _,. - ' ´
    彡`丶、`丶彡 ゙へノ7  ヽノ  /::::::::::/ー--¬_,- ' ´
       彡`丶、`丶、彡くヲ``` ̄___ノヘ</^ヾフ=/{
           彡 _,. -ヾソ  ノ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,
           r ' ´:::::::::::::`ー‐'\\,,,,,,,,,,,,,,,,,:::::::::::::::``丶
              l:::::::::::::::r -- ' ´ \\   ``'ー、::::::::::::::l7
           /::::::::::::::l       \\     l::::::::::::〈
           〈::::::::::::::/         `´     l:::::::::::::〉






第9話   「やる夫さんがくるよ」

ご期待くださいませ m(   )m

















                    _,, --‐''` ‐ - 、
                    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`\
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               l'.......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
               !::.................................:::::::::..............................`!
              ,i:::::::::::::::::::::::::::i:::::∧i...........、.....................:::ヘ.       ・ 1580年~1657年
              i:::::::::::::::::::::::::/|:::::! i!!::::::::!i:::::k::::::l::::::::::iヘ       ・ 佐賀鍋島藩の初代藩主
               '!:::::::::::::::::i!:/ !::l ゙ !::::/ |::/r 、::l:::i:::|:l        ・ 性格は血の気が多くて剛毅、
               !:i^l:l:::::!i.レ..,__ヘ!   l::/  !(ヽ、`\i'リ.       . ・ 関ヶ原の戦いで、西軍についてしまう
               !k i!',:::::! _  ̄_゙゙´ ゙' -‐‐'\ \ \.      .. ・ なによりも家臣を大事にした名君
                !ヽ`!::::|  `゙''''''     ‐-‐' \ \ \.._     .・ 柳生新影流の免許所持者
                 ヾ、j::|         l  r--‐-<;:>、    `ヽ    ・ 息子に元茂、忠直、直澄、直弘、直朝、直長
                _,/`i;:ト   u   |:. `` ‐-,、 ``     i..    ・ 浪人たちをはじめ、家族、父親とつねにトラブルの渦中にいる
              _, r´:/ : :|゙' !、      ,'.:.   /-、\     `、     ふびんな人
          _, r ´:.:.:.:./:.:.:.:.:|  ヾ、  r‐--っ /!:.:ヽ :`ヽ      ヽ
       _, r'´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:|  \ヽ、` ̄ /  |::.:.:ヽ: : ヘ      i
    _, r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.|    >-、ー_'/   !::.:.:.:.:ヽ: : :!、    ___!=、
   /゙: : : : : : : : : : : : ヽ:.:.:.:.:.:./i!  /ヘ i. / 入  |\.:.:.:.:.ヽ;,r'`‐´_,,..---┴‐,
   l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\/:.:.:.:!'! /ヽ、ヽrk'´:_,r、 イ:.:.:\/ _>-‐'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
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人物紹介 第8回 鍋島勝茂 (キョン)






肥前佐賀藩は、元々は龍造寺一族が支配している土地でした。
それから鍋島直茂に実権が移り、豊臣秀吉の頃から佐賀の支配を行っています。
しかし、直茂は終生藩主の地位にのぼることはありませんでした。(魏の曹操と似ていますね)
それゆえに鍋島藩の初代を勝茂、藩祖を直茂と呼ぶようになりました。

『葉隠』では勝茂は、直茂と一緒で理想とする武士の一人として挙げております。

とはいえ、自分の印象では、若い頃は性格が災いして失敗が多い。
のちに丸くなっていって名君になっていった、と見えます。

『葉隠』の4巻は、勝茂の業績と発言をまとめた巻であります。

作品をつくるにあたって、一番扱いが慎重になった人でした。
なぜなら、杢之助や求馬のようなクセの強いものたちが、佐賀のために動くのは、
勝茂に人間的な魅力があるからなのですね。

つまらない人間では浪人組は動いてくれません。









                       /  /  \  ヽ  \<お芝居は終わりです。
                      /  ./ _lヽ   \  \ヽヽ、    _,=------=,___
                      /   l ./ ヽ.、ヽ  \  ヾ 、ヽ  >''"/       .ヽ、
                     ノ| l .|.l--'' \ヽ、''''-ヽヽ ヽ  // .// , l、 l、 l  l   ヽ、
                     /1l l .l .l_,=-  ヽ、=-ヒ、ヽ.l.ヽヽ ////l/l/l l ヾヽl 、     l
                      llv'l l、l.    l  .  lヾ、1.l ' 1/ {-=' \ 二二 l l  .l . |
            ,,=---=---=,,   ' .ヾ、.{.ヽ  ___;__  /./ l l   " l l ==,  二三/, l=,, ,.l
         . / / /_,,,===,,,_\   l ヘヽ、 ''---" /l/      .{ {  ./     "l /@).l\
         />-///----=,,,\ \  | /l l .ヽ、二/l/l__      l/l  ヽ___   ",-"/
       . /<"//  / / //  .l .l"l、ヽ ヾ/l=/     ヽl ラ、_     ヽ  -    /l /
、_     . / /タ/ /l _.l/l/l  /l .l l l .l.、.}/ヽl----  -== l /\.{=-----<, ヽ_____ ,-二_ l
.l l=______  //ナ// . l_l_,,lヽ、l / _=-/l l .l、l ll'ヘ、{___   .l/  \____,,,,,,,,lヽ,,,,l   )  '''=-,,,        ,,,,
、ヽ ''=、,,ヽ.{ l '( {  l ヒハナ "  ヒlll< }/ イ./.lヽヽ\ { ヽ--.{    \      l   , }     ''=,,,    /,=
-=,,,_  ヽ{ .l  ヾ  l "'''.   , テ"./ l/l_l1 l  \ヾ.、.l / |     .ヽ   ,=''''" ./_.} ------'"=,,,,__/  __
   '''=,, .{ l、  {  l   ー-   / /"/.}./   ヽヽヽ、l  l  ___,=-='ヽ  /''''' '"/~l. /'''"      /l /
     ヽ ヽ、ヽ ヽ {、lヽ、_ _,=-''" / ///--, .ヽ\\ヽ _l .l/, ,  /. /  , / / ,.|        /  l'
      ヽ/''''\, l 、ヽ、 l<、   /ヽl /_____.l.  ・lヽヽ.ヽ ヘ、{ / // ./ヽ=-' //{        /    l






『涼宮ハルヒの憂鬱』はライトノベルから読み始めました。
キョンは原作の中で一番すきなキャラクターですね。

常にハルヒに振り回される日常をおくっていても、なんだかんだで楽しんでいる自分。
そして、その日常が壊されそうになると、なによりも自分と仲間のために骨を折る姿に声援を送りたくなります。

こういうそこそこ有能で、程ほどに欠点のある人物は作品を作るうえで非常に重要で、
他のキャラクターを輝かせるのに、すごく役立ってくれます。

今まで見たやる夫スレで、家康さん(三好伊豆)、ハンニバルさん(ファビウス)、ドラクォ(隊長の部下)などなど
キョンをうまく使いこなしているなぁ、という印象を受けました。

自分もこの作品を完成させるためには、
どれだけキョン勝茂をうまく動かせるかにかかっているといえるでしょうか。








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[ 34485 ]

序盤のやらない夫父の件では悪い奴かと思ったけど勝茂が好きになってきた
[ 2012/04/12 18:20 ] [ 編集 ]

[ 41621 ]

なんで日本が、勝てないと分かってたアメリカに戦争を仕掛けたのか分かった気がする。
今はここまで腹の据わった人間はほとんどいないんだろうな。
[ 2012/08/16 06:50 ] [ 編集 ]

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