~第三章~
『複合の君主政体について』
III - De principatibus mixtis (I principati misti)
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 複合ってなんだお?
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) 第一章で触れた
| (__人__) ③全面的に新しいか、あるいは部分的か
| ` ⌒´ノ の部分的なほうだな
| } \
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ ) 第一章でいった増築箇所のようなやつだ
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
78 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:20:28
ID:u0BnavK.0【獲得について】
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ 新興の君主が政権を獲得するには様々な困難がともなってくる。
| ( ●)(●) まず、そこで政変が起きる(起こす)必要があるんだが・・・
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
79 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:21:30
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(●) その原因は
. | (__人__) 『事態がより良くなるものと思い込んで、人民が支配者を変えたがるということにある。』
| ` ⌒´ノ といっている
.l^l^ln }
. ヽ L } どこかで聞いた話だろ
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
ノ´⌒`ヽ
γ⌒´ \
// ""´ ⌒\ )
i / \ / i )
□■□■□■□■ まったく誰が言ってたんだお?
l (__人_) |
\ `ー' /
`7 〈
80 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:22:12 ID:OtDvUe.Q0
鳩wwwwww 81 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:22:29
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ ノ \ \ これについてマキァヴェッリは
| (●)(●) |
. | (__人__) | 『けれども、それは思い違いである』
| ` ⌒´ ノ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
. | } と一刀両断している
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
___
/⌒ ⌒\ ━━┓┃┃
/(  ̄) (_)\ ┃ ━━━━━━━━
/::::::⌒(__人__)⌒:::: \ ┃ ┃┃┃
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
\ 。≧ 三 ==-
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。
82 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:23:28
ID:u0BnavK.0 ____
/ ノ \\
/ (●) (●)\ 岸辺露伴もびっくりの発言だお
/ ∪ (__人__) \ まさか500年前の人間に言われるとは思わなかったお
| ` ⌒´ |
\ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / /
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
/ ̄ ̄\ このスレでは政治信条については中立を保ちたいが
/ _ノ \ 少なくとも政策でなく
| ( ●)(● ・お灸をすえる
| (__人__) ・自○党が嫌だから
. | ノ
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ といった理由で民○党に投票したひとは、マキァヴェッリ的には
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| | 『なぜならば、事態がより悪くなったことを後になって彼らは身をもって知るのだから。』
. \/ ___ / ということになる
83 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:24:31
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \ 理由としてマキァヴェッリは
| ( ●)(●)
. | (__人__) 『新しく君主になったものが、軍事力によって、
| ` ⌒´ノ また新たな獲得に伴って生ずる他の無数の破壊行為によって、
. | } 住民に常に被害をもたらしてしまうという、
. ヽ } 当然かつ自然な別の必然性からも生まれてくる』
ヽ ノ \
/ く \ \ といってるな
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
84 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:25:23
ID:u0BnavK.0 ____
/― ― \
/(●) (●) \
/ (__人__) \ なんか含みのあるいいかただお
| ` ⌒´ | ”からも生まれてくる”ってことは
\ /
/ \ 他にも理由があるのかお?
| ・ ・ )
. | | / /
| | / / |
| | / / |
(YYYヾ Y (YYYヽ |
(___ノ-'-('___)_ノ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) これについては、ここでの説明は難しい
. | (__人__). rm、 第九章で言及する
| ` ⌒´ノr川 ||
. | },.! ノ'
. ヽ r / .|
ヽ ノノ ノ
/ / ./
| /
| i´
85 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:26:10
ID:u0BnavK.0 ., ──‐、
/ \ そんな訳で
. .| _ノ ヽ 新興の君主は
| ( ●) (●) ・被害を与えてしまった者たちを敵に回し
| (__人__) , -―ーっ ・政権を取るのを助けてくれた味方は、それほど満足させられず
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄ ・かといって、味方なので強引に支配する訳にもいかない
. ン } ゙| ̄'|
/⌒ヽ、 ノ .|, | かなり困難な状況と戦わなくてはいけないわけだ
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫ どんなに強力な軍事力を持っていても、統治する以上地域住民の味方は必要だろ
| | / / r_____ ∬
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ 抽象的すぎてわかんねーお
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
r、 r、/ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | |
ヘ lノ `'ソ | |
/´ / |. |
\. ィ | |
| | |
86 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:27:12
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \
(○)(○ ) | ・自○党支持者を敵に回し
. (__人__) u .| ・公約の完璧な実現はできず
. ヽ`⌒ ´ | ・かといって、公約を反故にする訳にもいかない
{ /
lヽ、 ,ィ'.) ./ これでいいか?
j .}ン// ヽ もう時事ネタは扱いたくないだろ
ノ '"´  ̄〉 |
. { 勹.. |
ヽ 、__,,ノ . |
____
/ ∪ \
γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ ちょっと調子にのったお
/ _ノ (>)三(<) \ `、
( <:::∪:::::(__人__):::::∪| )
\ ヽ ::∪::::` ⌒´∪:://
87 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:27:49 ID:6.4A6S1I0
非常にわかりやすいwwwwwwwwwwwwwwwww 88 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:28:30
ID:u0BnavK.0【反乱について】
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 新興の君主が政権を獲得した後に
. | (__人__) 反乱を起こされるのはよくあることだろ
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
___
/)/ノ ' ヽ、\
/ .イ '(●) .(●)\ さっき散々、人民が満足することはないって言ってた以上
. /,'才.ミ). (__人__) \
. | ≧シ' ´ ⌒` | 当然だお
. \ ヽ / 人民は支配者を変えたがるんだお
89 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:28:41 ID:mduYYpqw0
マジでこういう状況だから困る・・・ 90 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:29:35
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) | そうだな、だが
. | (__人__) | 『反乱を起こした地域を再度、改めて獲得するならば、
| ` ⌒´ ノ もはや容易にこれを失うことがないというのは、いかにも真実である。』
. | } ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
. ヽ } というのが、ここでの主題だな
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
____
/ \
/ ─ ─\ どういうことだお?
/ (●) (●) \ むしろ反乱を起こさせたほうがいいってことかお?
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
91 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:30:56
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) そこまではいってないだろ
| ` ⌒´ノ 反乱が成功すればそれまでだしな
. | }
. ヽ }
ヽ ノ mm
/  ̄ ̄ ̄ つノ
| | ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄\ ただ
/ \ コントロール可能な反乱を起こさせて
|:::::: | ガス抜きをするというのは十分ありえる
. |::::::::::: |
|:::::::::::::: | ....,:::´, . 『やる夫がゴリアテの若き英雄になるようです』
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
http://orehaya.blog73.fc2.com/blog-entry-79.html . ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: . の麻呂を見て思っただろ
/:::::::::::: く ,ふ´.. 史実じゃこういうのは表にでてこないだろ
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
92 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:31:35
ID:u0BnavK.0 ____
/― ― \
/(●) (●) \ いつも拝見させて頂いてるお
/ (__人__) \ 内容もさることながら
| ` ⌒´ |
\ / あの投下量の多さはすごすぎるお
/ \
| ・ ・ )
. | | / /
| | / / |
| | / / |
(YYYヾ Y (YYYヽ |
(___ノ-'-('___)_ノ
93 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:32:06
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \ 獲得した際は生ぬるい事しかできなかったが
| ( ●)(● 反乱を起こしたという前科があれば容赦なく敵対勢力を粛清できる
| (__人__)
. | ノ 大義名分は重要だろ
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ 敵対勢力がいなくなれば保持は容易ってことだ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
____
/ \
/ ─ ─ \ だんだん話が黒くなってきたお
/ -=・=- -=・=- \
| (__人__) U |
\ ` ⌒´ /
94 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:32:45
ID:u0BnavK.0 (⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \ まだいいほうだ
(⊃ ( ●)(●) 15章あたりはマキァヴェッリズム全開なんてもんじゃない
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 最近で例を求めるなら小泉純一郎元総理の郵政選挙のくだりだな
| } \ 造反議員を容赦なく刺客で倒し、郵政反対派を粛清して
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ ) 戦後第三位の長期政権を実現しただろ
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
95 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:33:21
ID:u0BnavK.0【獲得した土地の文化的差異の有無】
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) 増築箇所のように、
| ` ⌒´ノ 新たな土地を支配下に置いた場合
. | }
. ヽ } 本国との文化的差異が存在する場合があるだろ
ヽ ノ
.> <
| |
| |
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (─ /;;/ 多かれ少なかれどこにでも
| (__人__) l;;,´| カルチャーショックはあるもんだお
./ ∩ ノ)━・'/
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
96 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:34:19
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) | その場合の対応について、
. | (__人__) │ ここでもマキァヴェッリ的論法で
| `⌒ ´ |
. | | 『同じ地域と同じ言語に属するものか、そうでないかいずれかである。』
. ヽ / といってる
ヽ /
> <
| |
| |
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ また「AあるいはB」かお
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/ ー‐ \
97 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:34:52
ID:u0BnavK.0【同じ地域、同じ言語の場合】
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) | この場合難しいことはない、君主政体下の場合
. | .(__人__) .| さっき少し話したが
r、 | ` ⌒´ .|
,.く\\r、 ヽ ノ ・旧支配者の血筋を抹消する
\\\ヽ} ヽ / ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
rヽ ` ヽ / ァ'´ヽ ・法と税制を変えない
└'`{ . \.| / i ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ヽ、._ ヽ、_,r' .| これを守ればすぐ本国と一体化する
`ヽ、 /' |
`'ー'´
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ─ ─\
/ (ー) (ー) \ 住人にとってはトップが替わるだけで、
| (__人__) |
\ ` ⌒´ / 関係ねーってことだお
/ ヽノ ⌒\__
/ | \___)⌒\
` ̄\ \ -''' ⌒(___)
\ /\ \__
` ―─―─´ ヽ___)
98 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:35:29
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \ ( ;;;;( 聞けば当たり前に思えるが
| ( ─)(─ ) ;;;;) 支配地に重税を貸した例は…これまた枚挙に暇がない
| (__人__) /;;/ 政治は難しいだろ、可能性の技術(アルテ)的に考えて
. | ノ l;;,´
| ∩ ノ)━・'
/ / _ノ´
(. \ / ./ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
99 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:36:09
ID:u0BnavK.0【地域、言語が異なる場合】
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ こっちは・・・
| ( ●)(●) …予想はできたと思うが、
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ さまざまな困難がおきてくる
. | } これについてマキァヴェッリは
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
/ ̄ ̄\
/ _ノ \. ①君主自らが獲得した土地へ乗り込む
| ( >)(<) ②植民兵を送り込む
. | ::::::⌒(__人__) ③周辺弱小国の庇護者となる
| ` ⌒´ノ
. | }. 。 という方策を最上としている。
. ヽ } /
ヽ ノ ./
/ lヽ介/lヽ、 ,rE)
. | | ~ヾ/~ |. ソ◇'
| | ゚| |\/____E[]ヨ___________
_ | | ゚| |__
|\  ̄ヽ⌒ヽ⌒ヽ \
|\\ ⌒ ⌒ 甘 \
| \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
100 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:36:41
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ 植民兵以外はなんとなくわかるお
| (●) (●) |
\ ∩(__人/777/
/ (丶_//// \
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) |
. | (__人__) | 順番に説明するだろ
| ` ⌒´ ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
101 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:37:16
ID:u0BnavK.0①君主自らが獲得した土地へ乗り込む
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) 当時は情報伝達に時間がかかったから、
| ` ⌒´ノ 現地にいないと手遅れになることが多いだろ
.l^l^ln }
.ヽ L } 住民も陳情を君主にすぐ聞いてもらえるから満足する
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
___
/)/ノ ' ヽ、\
/ .イ '(●) .(●)\ 日産にゴーンが乗り込んできたもんかお??
. /,'才.ミ). (__人__) \
. | ≧シ' ´ ⌒` |
. \ ヽ /
102 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:38:03
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ \ \
.(●)(● ) u. | 支配とはちょっと違うが
(__人__) u | あの業績のV字回復は
.(`⌒ ´ | 同様の効果があったと見ていいだろ
{ |
{ u. /
. __\ /リ 厂`'‐- .._
/ : : :介ーz<__」// |: : : : : : :ヽ
| : : : : ::〈 「`乂/ / 丿: : : : : : : |
| : : : : : /: | {::::} / `7: : : : : : : :│
. | : : : 〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( 一)(●) 君主論では
| (__人__) オスマントルコがバルカン半島を征服した時に
| `⌒´ノ
| ,.<))/´二⊃ コンスタンティノープル(現イスタンブル)
ヽ / / '‐、ニ⊃ に移り住んだことを例に出してるな
ヽ、l ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||゙!:゙、-、_
:::::::/´∨/`ー'〉゙||i l\>::::゙'ー、
:::y′.: ',ゝ、_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
/: ://: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|
103 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:38:43
ID:u0BnavK.0 |
.ii |
i i .| | ii
.i i i i i i:i. i:i
|ニ | l__l ハ l l | | 当初はキリスト教圏だったのに
| ! ! ! ,. -''"  ̄ ``''-、 |-||=| 現代でもイスラム国であるトルコ共和国
_|___|_| | /:::/: ヽ \ |: ||: | 最大の都市であることを考えると
}三:{}三{ ∧ /ェェェェェェェェェェェェェェェェ ヽ_ [ニ{ニニ}
| .||--| テ.'''''i'''''i'''''''i''''i''''i''''i'''i'''i'''i''i''''''i | | | 移住という方策は成功といわざるをえないだろ
| .|| | _,, - {ニ ァニ、ニニニニニニニニニニニニニ ァニ、 | | |
| .|| | ∠二______|:| | .||/ ̄ ̄_ ̄ ̄`n; | .l~`ヽ、_ | | |
| .|| | _,l____ _____|::r' - ,.イ;彡i iミミ;ヽ、. .::!" ・iニニニl,,___ | | |
|____||--| _|二|||____H._r-|::| ・ / i^i l^l| |l^l i^i::ヽ:| |___________|::::\..._ | | |
| | l | ! |=ニニニ=、l::| ・ i^i.i^i.i^i.i^i.i^i.i^i.i^i:::| : ! iニn二nニニニl二i, | | |
l :| l_,,,,--|__・__レ'二 ヽニ\! |二二二二二二:ヽ:| | /__,..- 、ヽ三┐i |-:|==|_ _ _
,'_____',/, へ___|,,, / ̄∩~\./二二.|/i⌒iヽ /i⌒iヽニニニニ゙:l ∩∩|::iヽ、___\ |==| LLL
, ,| _,..-'''"  ̄| ∩ ∩| ̄ ̄ ̄| |--| , -┸ 、|--|-トi- , -┸ 、. n !::! , --┸-.、 ;;
,, | /i ri ロロ ロロ | ∩ !_____| | / ゙ヽ.|._|/ ゙ヽ_|::| , ∧ ,.;;:,;;;';.,,:::
三三 !_ロ,.;i;';;;,, r'ニニ/三.;ii';;,,二Y----i./: . : .: .: .: .: .:.;;:i::、; n nヽ:| _/ |lL| ,.;;:;,.;;';.,,,',,
,; ;;;|フ,.;;,.;;:。:;;ヽ ri | ,::、;:,,;,;,, |, r==、_______________;:、;:;;::;、=======テ , -'" ̄`゙ヽ、 。;:.;;:;:;;
;,.;;:。);:;;::、;; ;;::、;).|__| Yii;:i;;:/; ;ヽ/ニ|.i i i | ;:;,.;;';.,,,',ノ,.;i;,.;i;';.,,';.,.;i;';.,,,ニ/: : : : ヽ';.,,,;:;,.
コンスタンティノープル(現イスタンブール)
104 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:39:32
ID:u0BnavK.0 r ‐、
| ○ | r‐‐、
_,;ト - イ、 ∧l☆│∧ 良い子の諸君!
(⌒` ⌒ヽ /,、,,ト.-イ/,、 l トルコの首都はイスタンブールじゃないぞ
|ヽ ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒) アンカラだ
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /| 間違えてると明日学校で恥をかくから
│ 〉 |│ |`ー^ー― r' | 気をつけろ
│ /───| | |/ | l ト、 |
| irー-、 ー ,} | / i
| / `X´ ヽ / 入 |
105 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:39:36 ID:mduYYpqw0
信長が岐阜に拠点移したのとかそうかな
いい例です。ありがとうございますorz
106 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:40:45
ID:u0BnavK.0②植民兵を送り込む
/ ̄ ̄\
/ ノ ヽ \
| ( ●) (●)| 植民兵というのは普段は市民生活を送っていて
| (__人__) | 召集があった場合に兵士になる市民だな
| ` ⌒´ |
| | 東洋的には
ヽ / 屯田兵という言い方のほうがわかりやすい
_,,ゝ (,_
/´ `ー-一´`ヽ
/ 、 , |
/ ノ | l
( y'l l_ |
ヽ ヽ. |' }
\ソ`ー─‐一ヾ/
| ij ノ
| |. |
| | l
i' ,} ,ノ
l | /
|,_、|,/
(゙ ))
γ⌒) ))
/ ⊃__
〃/ / ⌒ ⌒\ 曹操の
γ⌒)( ⌒) (⌒) \ ∩⌒) 青洲兵だお
/ _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ
( <| | |r┬( / / ))
( \ ヽ \ _`ー‐' /( ⌒)
/ /
107 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:42:12
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \ 支配地を獲得した以上
| ( ●)(● その土地に、足枷(コンペデス)となるような
| (__人__)
. | ノ 軍事力が必要なんだ
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
____
/ \
/ ─ ─ \ そりゃ
/ (●) (●) \ 何もなかったら反乱し放題だお
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
r、 r、/ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | |
ヘ lノ `'ソ | |
/´ / |. |
\. ィ | |
| | |
108 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:43:04
ID:u0BnavK.0 (⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \ そこでまともに正規軍を駐留させると
(⊃ ( ●)(●) 莫大な費用がかかってしまう
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 戦費が膨大なのはいつの時代も同じだろ
| } \
/ヽ } \ 『新しい支配地からの全収益を防衛軍へ注ぎ込んでしまうため、
/ ヽ、____ノ ) その獲得は損失へと転じてしまう。』
/ . | _/ ってな
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
____
/ \ 某国の
/ ─ ─\ イラク、アフガニスタンの駐留は収益どころか
/ ‐=・=‐ ‐=・= \ 持ち出しってレベルじゃねーお
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
109 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:43:43
ID:u0BnavK.0 /7
//
// そこで植民兵というわけだ
__ // 支配地から植民兵用に家屋や土地を没収する必要はあるんだが、
. /ノ ヽ\ .// なにより自活できるから費用が激安だ
. / (●)(●〉/
l (__人_,//l また強制的に没収した人々は
. | `⌒// ノ 『散りぢりになり、かつ貧しくなるゆえ君主に危害を及ぼす恐れはまったくない。』
l // ./ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
___ _
. / >‐-、\
. /~ヾ, j| 。 } \ 思考が黒すぎるお・・・
/|_ ゚ .,.〉 .ゞー≠ ...\,
./ ヾ≦'(_人__) .\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
110 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:44:55
ID:u0BnavK.0 ____
/ \ あれ?
/ ─ ─\ なんでアメ○カは
/ (●) (●) \ マキァヴェッリ的な植民兵を送り込まないんだお?
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ いま植民なんて許されないだろ、国際世論的に考えて
| ( ●)(●)
. | (__人__) それに古代~中世はある程度の人数と城壁があれば守れたが
| ` ⌒´ノ 現代じゃ自爆テロだの、ミサイルだの打ち込まれて
. | }
. ヽ } 40秒で跡形もなくなるぞ
ヽ ノ ビシッ
/ く__,-ュ__ て
| ___ 三) (
| |  ̄ ´
111 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:45:51
ID:u0BnavK.0 ____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) | 500年まえとじゃ変わっていることも多いって事かお
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ そうだな
| ( ●)(●) それともうひとつ
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ 当時のマキァヴェッリの生きたルネサンス期は軍事力といえば傭兵だ
. | } この植民兵という考え方がどうも
. ヽ } ローマ帝国の施策の借り物感が否めない
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
112 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:46:43
ID:u0BnavK.0 ____ ━┓
/ \ ┏┛
/ \ ,_\. ・
/ (●)゛ (●) \
| ∪ (__人__) | なにがいけないんだお?
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/ u ノ \ いけなくなんかないんだが
| .u ( ●) | ローマ帝国では原則として市民は直接税がなく、
. | (__人_)
| ` ⌒ノ 兵役が税金である『血の税』としていたから
| } 市民を植民=軍事力という図式が成り立ったが
ヽ u }
ヽ ノ この時代にただ植民してもそうはいかないだろ
ノ \
/´ ヽ
113 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:47:16
ID:u0BnavK.0 ___
/)/ノ ' ヽ、\ そもそも
/ .イ '(●) .(●)\ 傭兵なら何かあったら
. /,'才.ミ). (__人__) \ パッとその場で集められるから、
. | ≧シ' ´ ⌒` |
. \ ヽ / 植民兵よりよさそうな気がするお
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ いや
| ( ●)(●) それは間違いだと断言するだろ、君主論的に考えて
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ 君主論は『傭兵は害悪しかもたらさない』というのが大きなテーマでもある
. | } 第12章で言葉の限りを尽くして非難してるから期待していてくれ
. ヽ }
ヽ ノ mm
/  ̄ ̄ ̄ つノ
| | ̄ ̄ ̄
114 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:48:06
ID:u0BnavK.0 ―― 、
/ 〉 ´ \ そんなんでマキァヴェッリ自身も
/ /' __ ノ ゝ.__ ヽ フィレンツェで市民兵を組織することに情熱を注いでいた
/ //〉 ( ー) (ー ) l
l ´ イl (___人___) l 周囲の反対や、訓練不足、
. l iYl ` ⌒ ´ l さらにマキァヴェッリ自体が軍政家であっても司令官でなかったため、
. / ハ !.! ! たいした戦果はあげていない
. / / ' ヽ /
l // 、ゝ / ヽ_
´` ー‐ '`./ `ー、 ,-´ / \
. i ii / `:.i i´ヽ. / ` 、
. , 'l l.! / l ! ハ / \
/ ,:| | ヽ/ !_' V , , ヽ
. / / l | /:.:.:.:ヽ / / / i
. !/ ! l\. i:.:.:.:.:.:.i / / / l
/ ! ヽ. !:.:.:.:.:. ! ´ ! / !
115 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:48:55
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ .\ _,, ただこれを見る限り、方向性はあっていただろ
| ( ●) (●) |. l;l 『やる夫が北方の獅子王になるようです』
. | (__人__) | _,_,|,|_,
http://snudge.blog38.fc2.com/blog-entry-54.html | ` ⌒´ |, ト-=y 丶
. | } ヽ `i, ̄‐^l マキァヴェッリ死後100年後の人物だな
. ヽ } ヾ~ ` i, いまでこそ当たり前に聞こえるが徴兵制というのは
ヽ ノ _ ヽ、 ;i, マキァヴェッリ当時最先端の思想だっただろ
,,_,i y,ソト,,__ ヽ、 ;i,
,/r-'"j / / ii, `ヽ、-x,,゜r ;i
,,/'/__.L、 /ヾ、"i `ヽ `;i i,
,/ /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i `、'i iヽ、
_,) ヽ " ネメ、_ii"~ _Yri l, ヽ、
_,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ / ,¬ V⌒l
,y`;,,__ ,i /ii' / r-/| l l
_/^,,, ヘ l /iil / l"v' y } l
v=4⌒ヽ、 j --,,,if /iii| ,, 〈-ヘ_,、 <、 / i|
____
/ \
/ _ノ ヽ、_.\ ものすごい勉強なるスレだお
/ (●) (●) \ 特に西洋の軍事戦術の変遷の解説は目から鱗だったお
| (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ / あと、どうやったらあんな地図を描けるようになるのか
( \ / _ノ | | 教えてほしいお
.\ “ /__| |
\ /___ /
116 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:50:04
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\ マキァヴェッリは
/ _ノ \ ローマ式市民軍⇒植民兵という思考の流れだろうが
| ( ●)(●) マキァヴェッリは古代のローマ軍を理想としすぎるきらいがあるだろ
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ 古代の軍を参考にしすぎて砲兵の導入に消極的だったりな
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.> <
| |
| |
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) | 俺としては君主政体下での植民兵には無理があると思っている
. | (__人__) │ 遠隔地で市民生活を送りつつ
| `⌒ ´ | 有事に兵役に従事させるには
. | |
. ヽ / ある程度主権が市民にないと無理だろ
ヽ /
> <
| |
| |
117 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:50:43 ID:OtDvUe.Q0
地図の描き方はパー速の避難所でやってたな
地図のほうもあったんですね
陣地図は昨日見たんですが
探してみます118 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:51:06
ID:u0BnavK.0 ____ ━┓
/ \ ┏┛
/ \ ,_\. ・
/ (●)゛ (●) \ そんなもんなのかお
| ∪ (__人__) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/ u ノ \ 偉そうなこと言ったが
| .u ( ●) | このあたりは
. | (__人_) ただの俺の意見だから無視してくれていいぞ
| ` ⌒ノ
| }
ヽ u }
ヽ ノ
ノ \
/´ ヽ
119 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:52:07 ID:LsTasc.Y0
ローマを模倣し過ぎて、格好だけ軍団兵のおっさんコスプレ集団を作ったりな・・・ 120 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:52:20
ID:u0BnavK.0③周辺弱小国の庇護者となる
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) これは支配した地域の強大勢力を弱らせ
| ` ⌒´ノ 自分と似たような外国勢力に漬け込まれないようにするための方策だな
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
____
/ \ 外国勢力・・・
/ ⌒ ⌒ \ スネオがジャイアンに助けを求めるようなもんかお
/ (ー) (ー) /^ヽ
| (__人__)( / 〉|
\ ` ⌒´ 〈 / ⌒^ヽ
―――――――― \ _ _ _ )
121 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:53:28
ID:u0BnavK.0 ., ──‐、
/ \
. .| _ノ ヽ いい例えだろ
| ( ●) (●) これはするのは簡単だ、抜粋すると
| (__人__) , -―ーっ
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄ 『それまで自分たちの頭上に権力をふるってきた者への
. ン } ゙| ̄'| 妬みと憎しみに駆られて、彼の側へ帰順をしてくる。』
/⌒ヽ、 ノ .|, |
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫ そんな訳で、安全保障、日本風に言うと所領安堵してあげるだけでOKだ
| | / / r_____ ∬ ~~~~~~~~~
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| (⌒ )(⌒) あとは、この弱小国の一つが
| (__人__) あまり力を持たないように気をつけていればいい
| ` ⌒´ノ
| } 実例でローマ帝国のことが載ってるが、一言で表すなら
ヽ ヘミ| 『分割し、統治せよ』だろ、諺的に考えて
/,` 、` -`,--` ,
__,---/;;;;;` `-,-/ニニ |
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,>、 /::l,_l・ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::<:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::\|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
;;;;;/' `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
122 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:54:01
ID:u0BnavK.0 ____
/ \
/ ─ ─ \ んな諺しらねーお
/ (●) (●) \ 『ローマは一日にしてならず』ぐらいしか知らねーお
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
r、 r、/ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | |
ヘ lノ `'ソ | |
/´ / |. |
\. ィ | |
| | |
/ ̄ ̄\
/ u ノ \ そんなに有名じゃないのか・・・
| .u ( ●) | 一応ウィキ張っとくだろ
. | (__人_)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%89%B2%E7%B5%B1%E6%B2%BB | ` ⌒ノ
| }
ヽ u }
ヽ ノ
ノ \
/´ ヽ
123 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:56:21
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\ ・・・っと一応調べてよかっただろ
/ _ノ \
| ( ●)(●) 『分割し、統治せよ』には支配地を互いに反目させるという意味もあるみたいだが
. | (__人__) ここではそれを忘れてくれ
| ` ⌒´ノ 後々矛盾が出てくる
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ビシッ ここではローマがラテン同盟⇒ローマ連合になったときのように
/ く__,-ュ__ て 分割して結束しにくくするような意味で捉えてほしいだろ
| ___ 三) (
| |  ̄ ´
124 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:57:14
ID:u0BnavK.0【実例】フランス王ルイ12世のイタリア戦争
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) |
. | (__人__) | ここで実例紹介だ
| ` ⌒´ ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
-─‐──‐-、
/ \
/ ; ヽ. 疲れたお
l U l 第三章は長すぎるお
| , 、 ; |⌒´⌒`ヽ、
!、 _ノ" "ヽ、__ ∪ \
ヽ ((ー) (ー) ):: /⌒゛` l:
/ヽ∪(_人__)∪__ ,ノ| , |
/ /` ⌒ ´ |. | , !
/ ∪ |∪`-,,,.|" |___,ノ |
/. / | | | ,lー─- 、
, --‐-ー、_/∪ l ∪ ,| | ,/ ) )
く / / ァ- ,ノ _ \ノ^ノ^/⌒ヽj\ /^ー-‐'
`ー' ー´ ̄ (_) (_(_イ_,イ、_,ィ'´__/  ̄
125 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:57:33 ID:0.y/9aOA0
ふむふむ 126 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:58:25
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(● ここは君主論第一の山場だろ
| (__人__) この後、第七章まではサクサク進むからがんばれ
. | ノ
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \ ただの実例といっても
| (●)(●) |
. | .(__人__) .| この第三章は
r、 | ` ⌒´ .| マキァヴェッリが体験したこのイタリア戦争における
,.く\\r、 ヽ ノ ルイ12世を反面教師にして書かれたようなもんだ
\\\ヽ} ヽ /
rヽ ` ヽ / ァ'´ヽ これを省略するわけにはいかないだろ
└'`{ . \.| / i
ヽ、._ ヽ、_,r' .|
`ヽ、 /' |
`'ー'´
127 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:58:49 ID:auEJvUFE0
第二章の短さに比べると、確かに第三章は長いな。 128 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:58:59
ID:u0BnavK.0 ____
/― ― \
/(●) (●) \
/ (__人__) \ ルイさんはベルばらで見た
| ` ⌒´ | ルイ16世しか知らないお
\ /
/ \ こっちでも見たお
| ・ ・ )
やる夫がフランス革命を生き抜きます. | | / /
| | / / | 一市民の目線で書くとか半端ないお
| | / / | どれだけ資料調べたんだお
(YYYヾ Y (YYYヽ |
(___ノ-'-('___)_ノ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ 普通知らいよな、
| ( ー)(ー) 当時のイタリアの状況とあわせて説明するぞ
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | nl^l^l
. ヽ | ノ
ヽ ヽ く
/ ヽ \
129 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 21:59:54
ID:u0BnavK.0 ↑至フランス↑
__
ノ´ ̄ ̄ ̄ ̄\____/´ )
く_ ___/
| / |__/⌒\
(_ ◎ミラノく ヴェネツィア \
\ \ ◎,-、____|
(___ `⌒\ ,-~´ 」、
ジェノヴァ ノ \ \_」 `‐- 、,
_/ ◎ .\ ,,,_,、,-‐~◎|フェッラーラ ~`
/ /´ `ヽ\,( / ̄´|, 当時のイタリアの各国はこんな感じだ
,|-~´~ ~´)|______/_ `\, 小国分立というのがよくわかるだろ
/ )フレンツェ◎\ `~|
`) __ 丿 `|
~\( ◎ )/ |,
シエナく,,_/ ( \
`\◎ローマ | `"-,_,,-ーっ
\ ) /
`ヽ,ノ-,_ `ヽ,,
ヽ,_, ◎ナポリ  ̄`ヽ,,_
`っ ,,-,,_ ~ヽ,
`ヽ, _ / `ヽ )
~ |, (_, し´
) `ヽ,
`),, _|
,-´ (
_) ノ´
(__ノ
____
/ \
/ ─ ─\ どこから自分で作ったかよくわかる地図だお
/ ‐=・=‐ ‐=・= \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
130 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:00:39
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \ 勘弁してくれこれでも頑張ったんだ
(○)(○ ) | AA職人は神すぎるだろ
. (__人__) u .|
. ヽ`⌒ ´ |
{ /
lヽ、 ,ィ'.) ./
j .}ン// ヽ
ノ '"´  ̄〉 |
. { 勹.. |
ヽ 、__,,ノ . |
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) | 説明方法は迷ったんだが
. | (__人__) │ ここから抜粋を中心に進めるだろ
| `⌒ ´ |
. | |
. ヽ /
ヽ /
> <
| |
| |
131 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:01:25
ID:u0BnavK.0『ルイ王がイタリアに侵入したのは、…、ヴェネチア人の野望に動かされあった。』
,. -──- 、
/ _ -v-- 、 \
/ / rv、 、`ヾヽ /ハ こ、ここ、これ読んで下さいっ!
l/ // | l l lヾヘマヽ
/ /ー '^′`ー:: ┼l_」ヘ/|
H'´ ≡/////≡ | / | j
l:l{ ::::: ┌─ ┐ :::::: 冂ヽ lく :::::::
八 | | l´レj :::
, -/ /\ | | | | :::::
, -ー 、'´〈_/ rく ` ー--‐ 7´:! {:{ ';
/ , ノ ` l::::l li /ニく /⌒ヽ \.i
, └ '´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ノ__ ', ,イ:
/ \ (⌒⌒) , └ '´ / i/
/ ヽ / ー ' / /,.イ
∠ __ / / /
 ̄ ̄ ̄プ ー r── -------/-‐'´ /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
| |
/  ̄ ̄ ̄ ̄ /_____
/ お金払うから / // ,. - ''""``''ー、
/ミラノ公国山分けにしよ/ / / /,\,.-,,.ニニ,, 、、 `>,、
/ / / / .i.i .>',..、 ``ー/.!.|、
/ ____ / / / .','/ (_,ノ i゙`ヽ'、ノノ |
/ / / / ソ `''" Y_/ ぷいにゅー
/ / / / ./_,,_ | \
,r'r',.‐、', r,'ニヽ. i_「~,.-''⌒ヽ,
i ヾニ'ッ 、,ゞ_,,ノノ,,.L/ ,!
ヽ、 `'',⌒`'7' ,.r''" -‐く
`,>‐'、,,ノ.ィ' x `、
\、 .,' / i
く、i ,' !
! .! /
132 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:01:56
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) | と誘われてホイホイついていってしまったわけだ
. | (__人__) |
| ` ⌒´ ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
____
/_ノ ' ヽ_\
/(≡) (≡)\ やる夫でも間違いなくついてくお
/ /// (__人__) ///\ アカリタンハァハァ
| |r┬-| |
\ ` ー'´ /
133 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:02:42
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ ノ \ \ (アリシアさん一筋だろ)
| (●)(●) |
. | (__人__) .| さらにここにチェーザレ&法王の策謀が絡み
r、 | ` ⌒´ .| ルイ12世はイタリア遠征を決断する
,.く\\r、 ヽ ノ
\\\ヽ} ヽ /
rヽ ` ヽ / ァ'´ヽ
└'`{ . \.| / i
ヽ、._ ヽ、_,r' .|
`ヽ、 /' |
`'ー'´
134 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:03:07
ID:u0BnavK.0『私としては王が選らんだこのような決断を非難したくはない。』
____
/ \
/ ─ ─\ なーんか引っかかるいい方だお、
/ (●) (●) \ 招き入れてくれて万々歳じゃないのかお?
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \ 第21章の話だが、
(⊃ ( ●)(●) ”有力勢力と組んで弱小勢力を攻めることをしてはいけない”といってるから
| (__人__) そのことだと思うぞ
| ` ⌒´ノ
| } \ それはヴェネチア側にもいえることで
/ヽ } \ 結果的に見れば、ミスったのはヴェネチアだ
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/ それに・・・
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
135 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:03:38
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\ 先王シャルル八世が馬鹿したせいで
/ _ノ \
| ( ー)(ー) ヴェネチアぐらいしか味方がいなかったんだ
. | (__人__) 先代が馬鹿だと苦労するだろ、jk
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln }
. ヽ L } そこでフランス王がイタリアに攻め入ると
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
136 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:04:02
ID:u0BnavK.0『ジェーノヴァが屈服し、フィレンツェ人が味方にまわり、マントヴァ候が…
誰も彼もが友好を求めて王のもとに会いに来た』
___
/)/ノ ' ヽ、\ これがさっきいってた
/ .イ '(●) .(●)\ 周辺弱小国のことかお?
. /,'才.ミ). (__人__) \ 確かに楽勝だお
. | ≧シ' ´ ⌒` |
. \ ヽ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ( ;;;;( そうだ
| ( ─)(─ ) ;;;;) 命かかってんだ形振りなんか構ってられない
| (__人__) /;;/
. | ノ l;;,´ 弱小国はつらいだろ
| ∩ ノ)━・'
/ / _ノ´
(. \ / ./ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
137 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:04:34
ID:u0BnavK.0『このころになって、ヴェネチア人は自分たちの採った方策が軽率であったことを思い知らされたのである。』
『王をイタリア全土の三分の二の支配者にしてしまったのだから』
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) |
. | (__人__) | っとここまでは超がつくほど順調なわけだ
| ` ⌒´ ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
____
. / \
/ u ノ \ ・・・ということは
/ u (●) \
| (__人__)|
\ u .` ⌒/
ノ \
/´ ヽ
138 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:04:50
ID:u0BnavK.0 | \| /
| / ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄\ /
_\ | \/ | /
\ ̄ \ U | / |
_\ / U。 |/ | 地 ほ こ
\ ̄ | lllllllllllllllllll lllllllllllllllllll | | 獄 ん れ
\ | ̄| | ̄ ̄\ / ̄/ | | だ と か
\___| 6| U \ ●|川| ●/ / < お う ら
_____\|  ̄ ̄  ̄ / _____ | ・ の が
\| | | | | ̄| U ( j )/ ̄| | | | |/ \・
/\| | | | \ .`ー-‐'´`ー-‐'′ | | | |/|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ \| | | \ / | | |/ |
` ‐ 、._ l
139 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:05:32
ID:u0BnavK.0【失敗1】弱小勢力の蹂躙
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ 最低限これさえ守ればよかったと、マキァヴェッリは言っている
| ( ー)(ー) 政治は難しいだろ
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ この弱小国は
. | nl^l^l 教会勢力を恐れ
. ヽ | ノ ヴェネチィアを恐れてたから
ヽ ヽ く なにもしなくても味方だったのにな
/ ヽ \
____
/ \
/ \ いったいルイさんは
/ \ なにやらかしたんだお?
| \ ,_ |
/ u ∩ノ ⊃―)/
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
140 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:06:33
ID:u0BnavK.0『教皇アレクサンデルに手をかし、ロマーニャ地方を占領せしめた』
/ ̄ >─ ̄ ̄-─ 、 ⊂二二⊃
| ─ ̄ \
/ ,──、 \ ⊂二二二⊃ ∩__
/ / \ \ ⊂二 __ \
.| / / ̄> | \ | | ∠/
| ─ ̄ / /,-、 \ \ ∪∩ ∩
|─ ̄ ̄ / /∠-'/ \ >─ ̄/ ̄─、 | | | |
|__ ∨ / / / V | l / ∪ | |
|_  ̄`、  ̄ / | l \/ / /
.|  ̄二二  ̄ ̄ \ \/ / /
| /-'/ / \/\  ̄
`, ̄ / |  ̄──、 / \
\─' / \ \ \
/| \ λ_ < / ̄ ̄\ \ \
. _ | | \ l / / \ \ \
/ | | \ |___/ ─ ' / l \
| | | | \ \_ _─ ̄ _/ | \
.| | | | \ \| \__ ─ ̄ _/ \_
.| | | | \ \ _─- ─ ̄ \
| | | | | \ \_/ ─ ̄\ \
| | | | | \ ─ ̄ \
| | | | | | \ / /| |
| | | | | | \___/ // /
| | | | | | \|/ />
【アレクサンデル6世】
141 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:06:53
ID:u0BnavK.0 _____
,,, -─  ̄.::::::::::::::::::::::::::.... ̄ ` '' ー- ,,,_
,,.:::''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.`:::..,,
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
l::::::::::::::::::::::::_;;=''''´ ̄ ̄  ̄ ̄ ` '''ー=:、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.|:::::::::::::::;;r'''´ 、wッ, __,,, -- ─- 、 ,,, __ `'''=::、:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.|::::::::::::/ _,,=.}.ili f__,,,...:::----:::.,,,,..____  ̄` - 、._ `''ー.、:::::::::::::::::::::l
l::::::::/ , ''´ ,ィ "-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄''''‐-- 、__゙'''-、 `'、:::::::::::::::|
\::〉´ :''´7:::::::::::::::::::::::::::_;;;;;;;;;;;;;ニ三-ェ==‐-、;; O/ ゙'''-、 ヽ;::::::/
.`l,..::´/./:::;;;;;;;;;;ェ.-=''''´/ / o ヽ`ヾ '';:;:;:;.,`''ー.、 ゙' 、,{/
ノ:::::/_ァ''´ o ヾソ (. l / 〃'';:;:;:;:;:;:;:;.,`''ー、 {
/:::/ l lf ヽ ゙ー---‐'' ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ‐-'、
.l;;/ |;:トlヽ、_,,. -i ! = .:;:;:;:;:;:;''"/./T .ヽ
.l;| ト,.i´\ ミ'' / ./ / `':::ヽ l〃ッ,,
(`ヾ| ",, .l l. ヘ,,> l 〕つ:::ノ./ 彡ッ
iヽ,| 丶l/ ,,.,ノiッ,Y.ノ ,;ミ
ヽ .| /iz,, /彡ノ' ' 彡 ,,ミ゙へ
ヽl. ,ィ''" ̄` 二ニニニ= i '´ ,,='' \
丶 !>.-'''''  ̄ ,,,ッ" _,,,='''
ヽ ,, ツミッ'' _,,,-‐'''
,イヽ ,,へ、__/ " _,,,-‐'''
〈 l;;:::ヽ. // / /ミ _,,,-‐'''
〉、`ー=ヽ、_Y/ / /ソ _,,,-‐'''
/ \ヽヽヾ/ /,,シ´ ,,-‐'''
l. .`iー'''''シ" /
【チェーザレ・ボルジア】
142 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:07:16
ID:u0BnavK.0補足:ロマーニャ地方
__
ノ´ ̄ ̄ ̄ ̄\____/´ )
く_ ___/
| / |__/⌒\
(_ く \
\ \ ◎,-、____|
(___ `⌒\ ,-~´ 」、
ノ \ \_」 `‐- 、,
_/ ◎ .\ ,,,_,、,-‐~◎| ~`
/ /´ `ヽ\,( / ̄´|,
,|-~´~ ~´)|______/_:;:;:;:;`\, ロマーニャ地方
/ ) ◎\:;:;:;:;`~|
`) __ 丿:;:;:;:;:;:;`|
~\( ◎ )/ |,
く,,_/ ( \
`\◎ | `"-,_,,-ーっ
\ ) /
`ヽ,ノ-,_ `ヽ,,
ヽ,_, ◎  ̄`ヽ,,_
`っ ,,-,,_ ~ヽ,
`ヽ, _ / `ヽ )
~ |, (_, し´
) `ヽ,
`),, _|
,-´ (
_) ノ´
(__ノ
143 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:07:37 ID:auEJvUFE0
チュザーレwwww 144 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:08:05 ID:6.4A6S1I0
チェーザレやべえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 145 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:08:14
ID:u0BnavK.0 ___
/ \
/ 一' `ー\ ドラえもんがジャイアンに道具を貸して
/ ( ○) (○)\
i (__人__) i のび太をいじめたってとこかお
ヽ、 |r┬-| /
/ `ー'´ く
i 丶 ヽ ヽ ガシャ
r ヽ、__) (_丿 , -っ ゚
ヽ、___ ヽ ヽ r. ― ┐ ー ュ '
と_____ノ_ノ | 茶. | 。, つ o
` ー‐┘‐- ´。
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \ ああ
(⊃ ( ●)(●) これが有名なヴァレンティーノ公
| (__人__) チェーザレ・ボルジアだ
| ` ⌒´ノ
| } \ 教会なんてただでさえ
/ヽ } \ 絶大な精神的なパワーを持ってたのに
/ ヽ、____ノ ) 世俗的な力まで与えてしまっただろ
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
146 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:08:16 ID:dOaTD0/.0
このチェザレはぴったりだ。 147 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:09:06
ID:u0BnavK.0 ____
/ \
/ ─ ─\ ん?よく見ると
/ (●) (●) \ ロマーニャ地方って元々教会の領土じゃないのかお?
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ よく気づいたな
| ( ●)(●) そこが結構重要だったりする
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | } チェーザレ視点の話は第七章にするから
. ヽ } そんとき話すぞ
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
148 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:10:20
ID:u0BnavK.0 ____ つーか
/ \ なんか聞けば聞くほど
/ \ あほらしくなってきたお
/ \
| \ ,_ | なんでフランス王はこんなことしたんだお?
/ u ∩ノ ⊃―)/
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
149 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:11:26
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ ノ \ \ 妻と離婚して、
| (●)(●) | 先王の妻のアンヌ・ド・ブルターニュと結婚するのを
. | (__人__) | 認めてもらうためだ
| ` ⌒´ ノ
. | } 通常離婚は認められてないだろ、カトリック的に考えて
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
150 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:11:53
ID:u0BnavK.0━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_,. === 、
,ィ´ `ヾ、
_. ,、 ,.、/_ ',',
_/:...:/:.:.`´:.:.:ヽ:.:.:.ヾ´.ヘ l! __,,.、 -- 、、_
,. ´/:...:/:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ:.:.: ヽ:.: ヽ i! _,.ィ'"´ `'ト、
/:.:.:./: .:./:.:.:.:.:l:.:.:.....:.:.ヽ:.:.:.:ヽ:.:.:.ヽ. ′ . / \
./:.:.:.:.:/:.:f:.:i:.:. f : |:.:l:.:.:...!:.:.i:.:.!:.:∧:.:.:.ヽ . / ..: ..:: ..i ..:.\
/:.:.:.:.:/: .:.!:.:|:.:. l:.:.il:.:l:.:.:. |:.:.ll:.:.i:.:.∧:.:.:.:ヘ / ..:.:.: ..:.:.: .:.| .::.:.:∧
,|_,.:,/:.:.:.:i:.:.|: .:.l:.:.i.l:.|:.:.:. |:.:.||:. !:.!:.:ハ:...:.:.:ハ . j ..:.: .: ../:: .:.::ト、 .:.:.:.:.:.:ヘ
lニニ|:! :.:.;i,斗-ft‐l-!:|:.:.:. !ィセT:ト、!:.ハ:. !:.:.:ハ .. | / .:.:.:.:/ .:,イ.:./!:..| i :.:.:.:.:.:.: i,
!ヽゝ|:l :.l:.|t,斗‐!-、ヾ,!:.: / 斗‐!、i:i!:.: |:.:|:.:l.:.:| | .:.:./.:.:. // .://.:./ |:./ } :.:.:.:.:.:.:.:.::|
!:.:.:.,.|:l:. !:|/f.fi`i i/. ffi`! } .|: !:|:.:|:.:i!: } | .:.:.:/.: /--─‐‐ ''/" l/\ | :.:.:.:.|.:.:.:.:: |
|:.i.:!.从:.:l:|.弋¨ノ 辷/ /.//:./,;イ!/ | :.:./:.:/ ,ィ==rァ / /_,_ `ト、:.:.|::.:.::.|::|
/:.|:.ト、 ヾリ , /ィ'/:i∧:.:l.′ . | :.:.:j:.:.:.:.l'"トz::゚リ ィテラト| .:.:. |:.:.:.:.|.:|
/:.:.|:.l:.:.T‐ 、 __´ レ':..イ:.:ヘ:.i、 . | ..:.:|:.:.:.:.{ `-‐' ヒ::,゚ソ /}:.:.: l\:.//
./:.i:.:l:.:l:l:.:.i:.:li:\ ゝ ′ , 'i:.!:.:.:.:.!:.:.ヘ:ヽ | :.:.:| :.:.:.ヘ、 ~ /,ノ:.:.::.∧ \
/:i:.i:.:.|:.:l:l:.: i:.:li: .:|` 、 , イ:.:.!:.l.i、:...:i :.:i:.:`、 | :.:.:| :.:.:.::}へ、 __ ' _ イ : /二二^ \
|/i:.!:.!|:.:l:ト、.i:.i!:. | ` ‐ イ:.|:. |:.:.:!:..!:.ヽ:...:i:.:.ト、:} . | :.:.:| .:.:.:.:.lト、 >、_ _,. <:.:..:..〈 ー‐-、 ヘ
i' .!:i:.lヾ:.!l:.ヽヾi.ヽ ト.k :|:.:.:i:..}:.:.∧:.:i:.:| ソ / :.:.:.| :.:.:.:..| \ 了\__:.:.:.:.:.:.:`l斤\ |
!:i::|-ヘi´ ̄ヽ', \ \!ヽ:.;i:リ!:.:.:.:iヘi:.:! . / :.:/|:.:.:.:.:.:|ヘ rー--ヘ、 \:.:.:.::.:..| ト---‐┴、
>'ヽ \_ | `ゞ、:.:| i/ /../::::::|:.:.:.:.:.:| \{ ー-<⌒)'二\::.| {::::::::::::::::::::::}
厶;;;;;;ヽ ヾ 、 √| !'〈 . /../:::::::::: |:.:.:.:.:.:|\ \ __,, ィ`-K-- .__).! |::::::::::::::::::::::|
,\;;;;; ∧ ヽ ,i i;;;\ /..:{::::::::::::::|.:.:.:.:.:.|:.:.:\/___ノ ノ \-- >.|:::::::::::::::::::: |
/ \;;;;∧. r- 、 `、/ ∨;;;;! . /..:.:.:|::::::::::::::\:.:.::.i,:.::.::.ヽ ::`ー''´:::ヘ Y´:::::::\:::::::::::::::::j
/ ./ \;;;;ヽ、_ ___|: : : :`乂 ,.---、 ∨i:! . /..:.:.:.:ヘ.::::::::::::::::.\:.:\:.:.::.):::::::::::::::::::ヘ }::::::::::::::::\ :::::::: |
ジャンヌ・ド・フランス アンヌ・ド・ブルターニュ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
151 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:13:12
ID:u0BnavK.0 ___
/⌒ ⌒\ ━━┓┃┃
/(  ̄) (_)\ ┃ ━━━━━━━━
/::::::⌒(__人__)⌒:::: \ ┃ ┃┃┃
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
\ 。≧ 三 ==-
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。
___ 先王の妻って・・・
/ .u \ なんて壮大な昼ドラ展開かお
/((○)) ((○))\
/⌒)⌒)⌒. :::: (__人__) l_j :::\ /⌒)⌒)⌒) まだ登場してないけど
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / // 誠氏ね
| :::::::::::(⌒) U .| | | / ゝ :::::::::::/
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / └ー.┘ ヽ / /
152 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:13:56
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \
| (⌒ )(⌒) まぁ
| (__人__) わざと誤解を与えるような言い方をしたんだがな
| ` ⌒´ノ
| } ”アンヌ・ド・ブルターニュ”、名前から想像できる通り
ヽ ヘミ|
/,` 、` -`,--` , ブルターニュ地方の継承権をもってただろ
__,---/;;;;;` `-,-/ニニ | 政略結婚というやつだな
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,>、 /::l,_l・ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::<:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::\|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
;;;;;/' `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
., ──‐、
/ \ それと自国の大臣でもあるルーアン大司教を枢機卿として
. .| _ノ ヽ 教会権力に送り込むのも条件だったな
| ( ●) (●)
| (__人__) , -―ーっ 他にもあるが割愛するだろ
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄
. ン } ゙| ̄'| とにかくこれでフランスの軍事援助を取り付けた
/⌒ヽ、 ノ .|, | この時代教皇最強すぎるだろ
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫
| | / / r_____ ∬
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
153 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:14:28
ID:u0BnavK.0━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_
_,、-‐ '' ~ ̄ _`ヽ、_
/´ / r'ニ三ヽ\} ^ヽ、
/ / | ̄ ̄¨`ヾム;_=ニヽ
/ / | `lヾ|l
// ! / ‐7 ̄`''‐、,_ | レ|
l | | / f ,ィ‐‐〈/ l|
|l / / ,| '´ ̄` 〈マヽ/|! ||!
|! / / / ,l ヽ` | ! |′
/ l / / ,/ ,.._ =ィ''’/ ! |
/ ! / / ,/ ヽ、二,ァ / | |
/ / / / / il| '' ‐ / | !
./ / ,.イ // i: il|il|i 州 /| !l
l / '| l l/、.,,_ ! il|l|ili|l|,i / |
! / | | / /``'‐、,ィ!´il| , / /|
ゞ‐、i| ! | l| / /Y } ,/ / イ|
`\| |‐<_ / 7l l,/ / / l /
>!'゛ `_ 〈∠ill| l--'イ| / !/
/ ^`ヽ\ll「lヽ、_'´ノ′
ヾ,リ| \`t.、_
', | \ヽヾ'‐t-、
ルーアン大司教ジョルジュ・ダンボアーズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
154 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:15:11
ID:u0BnavK.0━┓
┏┛ ⌒
・ .___ ⌒ ___ ━┓
/ ―\ / ― \ ┏┛
/ノ (● X (●) \ヽ ・.
| (●) /_ (⌒ (●) /.
| (__/  ̄ヽ__) / あれ?
\ /´ ___/ 意外と悪くない条件なんじゃないかお?
\| \ フランスのブルターニュとイタリアの優先順位は知らんお
/|´ |
/ ̄ ̄\
/ \ そう考えるのは決して悪くないと思うぞ、
|:::::: | むしろ友達にするのはそういう人間であってほしいだろ
. |::::::::::: |
|:::::::::::::: | ....,:::´, . 君主の条約、約束をいかに守るかについては第18章で扱う
. |:::::::::::::: } ....:::,, .. ここではマキァヴェッリズム全開だとだけ言っておく
. ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
____
/ \
/ ─ ─ \ あーもう
/ -=・=- -=・=- \ なんとなくわかってきたお
| (__人__) U |
\ ` ⌒´ /
155 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:15:48
ID:u0BnavK.0【失敗2】スペインを自ら呼び込む
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \ イタリアに侵入したルイ12世は今度、
| (●)(●) | イタリアの端のナポリ王国に食指を伸ばした
. | (__人__) |
| ` ⌒´ ノ ここで、教会権力つまりチェーザレ・ボルジアを牽制する目的で、
. | } このナポリをスペインと分割するグラナダ協定を結ぶ
. ヽ }
ヽ ノ \ 軽挙としか言いようがない
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
156 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:16:21
ID:u0BnavK.0補足:ナポリ王国
__
ノ´ ̄ ̄ ̄ ̄\____/´ )
く_ ___/
| / |__/⌒\
(_ く \
\ \ ◎,-、____|
(___ `⌒\ ,-~´ 」、
ノ \ \_」 `‐- 、,
_/ ◎ .\ ,,,_,、,-‐~◎| ~`
/ /´ `ヽ\,( / ̄´|,
,|-~´~ ~´)|______/_ `\,
/ ) ◎\ `~|
`) __ 丿 `|
~\( ◎ )/ |,
く,,_/ (:;:;:;\
`\◎ |:;:;:;:;`"-,_,,-ーっ
\ ):;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ナポリ王国
`ヽ,ノ-,_:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;`ヽ,,
← ヽ,_, ◎:;:;:;:;:;:;:;:;:; ̄`ヽ,,_
至 `っ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;,,-,,_ ~ヽ,
ス `ヽ, _:;:;:;:;/ `ヽ )
ペ ~ |,:;:;:;(_, し´
イ ):;:;:;:;`ヽ,
ン `),,:;:;:;_|
← ,-´:;:;(
_):;:;:;ノ´
(__ノ
157 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:16:55
ID:u0BnavK.0『せっかくイタリアにおける単独の支配者になっていたのに、そこに仲間を引き入れて、
この地域の野心家たちや、彼に不満を抱くものたちが頼りとして身を寄せられる相手まで設けてしまった。』
\ ヽ | / /
\ ヽ | / /
\ ヽ | / /
混 沌 と し た イタリア に スペイン の 救 世 主 が ! !
\ ヽ / /
‐、、 \ / _,,-''
`-、、 ┌─────────┐ _,,-''
`-、、 | | _,,-''
` | |
!`ヽ |. ● ● .| i⌒!
───────‐ ヽ、 \|:. ├──┤ .:|ノ ノ ───────‐
\_|:::... ヽ、 ノ ...:::!_/
|::::::::::...  ̄ ...:::::::::::|
_,,-'' |:::::::::::::::........ ......:::::::::::::::::| `-、、
_,,-'' l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! `-、、
,'´\ / |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ /`i
! \ _,,-┐ \:::::;‐、:::::::::::::::::::::::::::;‐、:::::/ r‐-、、 / !
゙、 `ー--<´ /  ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ゙、 >-一'′ ,'
y' `ヽ/ / | | | | ヽ ヽ '´ イ
158 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:17:45
ID:u0BnavK.0 ____
/ \
iニーヽ /─ ─ \
iニ_  ̄ ̄/(●) (●) \ ドラミちゃんが助けに来てくれたってとこかお
⊂ノ ̄ ̄| (__人__) |
⊂ ヽ∩ `ー´ _/
'、_ \ )
\ \ / /|
|\ ヽ / |
/ ̄ ̄\ ドラえもんネタにこだわるな
/ _ノ \ 一度打ち破って
| ( ー)(ー) 恭順をしめしていた、ナポリ王を追い出して
. | (__人__) 自分を追い出すほどの強力な人物をすえてしまったわけだ
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln } 実際にフランスは後々追い出される
. ヽ L }
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
159 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:18:41
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) まだヴァレンティーノ公(チェーザレ)は
| ` ⌒´ノ フランスの軍事援助なしに行動できるほど
.l^l^ln } 勢力を伸ばしていなかったからな
.ヽ L } 他にやりようはいくらでもあったはずだ
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
., ──‐、
/ \ このナポリ分割について、少し長いが抜粋する
. .| _ノ ヽ
| ( ●) (●) 『そもそも領土拡大の欲望はきわめて自然かつ当然のものであるから、
| (__人__) , -―ーっ 能力のある人間がこれを行うときには、常に賞賛され非難されないだろう、
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄ だが能力もないくせに、無理やりこれを欲するときには、そこから誤りと非難が生じる。』
. ン } ゙| ̄'|
/⌒ヽ、 ノ .|, | 戦犯という概念から
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫ 侵略が悪であると断罪される現代では一行目は微妙なニュアンスではあるが
| | / / r_____ ∬ 二行目からは現代でも至言だろ
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
160 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:19:40
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄ ̄\
γ⌒) (⌒ヽ ※ただしイケメンに限る、と同じ匂いがするお
/ _ノ ノ \ \ `、
( < (○) (○) | ) 『イケメンが無口になるときは、常にクールと言われ賞賛され非難されないだろう、
\ ヽ (__人__) / / だがイケメンでないくせに、黙っていると、根暗という評判が生じる』
/ ̄ ̄\
/ \ 世の中平等にはできてないだろ
|:::::: |
. |::::::::::: | フランスとしては自力で征服できるなら、そうするべきだったし、
|:::::::::::::: | ....,:::´, . フランスの軍事力の優位的に不可能ではなかっただろ
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
161 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:20:18
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \ ,.:┐ できないにしてもスペインを招きいれたのは下の下の策だろ
.( ●)( ●) ..| / | マキァヴェッリ的にいえば
(__人__) .|./ /
i⌒ ´ .r-、 |/ / 『まさに非難に値する』
{ ヽ, ',. .,/ :/',
.ヽ .| l_/_, -‐、',
.ヽ . | / , --'i|
/ { V , --ヘ
| ヽ L| r= |
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ なんかマキァヴェッリさんから
| (__人__) | ジョジョ臭がするお
\ ` ⌒´ /
/ |
(_ ) ・ ・ ||
l⌒ヽ _ノ |
| r ` (;;;U;;) )__)
(_ノ  ̄ / /
( _)
162 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:21:35
ID:u0BnavK.0【失敗総括】
『したがって、ルイは以下の5つの誤りを犯したのである。』
r`"⌒`ー=v ‐-、
1:::::..................... } ①テメーは俺を怒らせた
|:::::::::::::::::::::::___::リ, ②テメーは俺を怒らせた
r| ::::::::::::::( )|'爪|::jリ ③テメーは俺を怒らせた
./``======_‐ラ(6フ ④テメーは俺を怒らせた
ヽ、_ __... == (●) \ ⑤テメーは俺を怒らせた
| (__人__)' |
\ `⌒´ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ それが言いたかっただけだろ、jk
| ( ●)(●)
. | (__人__) ①弱小勢力群を消滅させたこと
| ` ⌒´ノ ②強大な一勢力の権威を増大させたこと
. | } ③きわめて強大な外国勢力を導入したこと
. ヽ } ④自らは移り住まなかったこと
ヽ ノ ビシッ ⑤植民兵を派遣しなかったこと
/ く__,-ュ__ て
| ___ 三) ( この五つだ
| |  ̄ ´
163 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:22:05 ID:0.y/9aOA0
イケメンに例えると分かりやすいなw 164 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:22:08 ID:6.4A6S1I0
ボロボロだな 165 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:23:40
ID:u0BnavK.0『これらの誤りがあっても、第六の誤り、すなわちヴェネティア人から領土を奪うという誤りさえ犯さなかったならば、
生きているうちに、彼のみに危害が及びはしなかったであろう。』
,, 、、 ,
、、 ゛ ____ ' ,
,' /⌒ 三⌒\ 丶
; /(@)三(@ )\ ; まだなにかややらかしたのかお?
; /:::::⌒(__人__)⌒::::::\ ;
; | u |r┬-| u |
; /´ ̄``゛'- ._‐´ u /
,' | ___) \ _
; | \ '、,
; |  ̄)
; | | ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \ 歴史的には
(○)(○ ) | カンブレー同盟戦争ってやつだ
. (__人__) u .|
. ヽ`⌒ ´ | さっき出てきた教皇アレクサンデル6世の次代の
{ / ユリウス二世が主導した同盟で
lヽ、 ,ィ'.) ./ ヨーロッパ全部VSヴェネチアの戦争だ
j .}ン// ヽ
ノ '"´  ̄〉 | もちろんヴェネチアに勝ち目なんてなく
. { 勹.. | ルイ12世は
>>131で分割したヴェネチア側のミラノの領土を奪ったんだ
ヽ 、__,,ノ . |
166 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:24:37
ID:u0BnavK.0━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヘ/ | | / l ./ '--'、_'-'_ _`-ーヘ' l | | | l |∨
. /| | .|| | ∨_,..-―ー-.._ ヽ ゙´ ,..-―ー-.._`- l ハ |ヘ
..l | . l | l|丶/ `く,...` ' >/ `t...-ソ | / ヘ
| ∧ ヘ|__,../ ,. -ta、. 丶 ー/. ,. -ta、 ヘー- | / \l
. / ゝ、 |` ,.| l|i,;;;il||i;|l : : l|i,;;il||i;|l ト、_ . | /ヘ l
./ / >ー-ー| /丶 `'ミ;彡'' , 、 `'ミ;彡'' '´ .ト--―くヾ ヘ
'/ /./l | :| 丶 , '... .::::.、 , ' | | | \ |
// |.| :| ´'` ー:::::::::::::::::: :::::::::::::::::‐ ´`` | |/ \
/ `| :| / / _、ゝ
`ゝ、 ト、.....ノ.l . :.. ト、.....ノ、_ゞ`
.. `t- | ヘ . ::::::. / |' |
| | ヘ ..::::::::::::::.. /| | |
... | | |.\ ` ` ' ' ' ' // | |
.. | | | \ .__,.......___. / l |ノヘ、|
'"´ヽ|. | ,.ヘ、 `ー---‐'" xヘ l |
この地に招いてくれたヴェネチアまでを敵に回し
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
167 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:24:59
ID:u0BnavK.0━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,,,ノニミ=ミ-、、
.∩「)') /=7 ̄ ̄~7)、、
n._|_{|_||_| |彡二フ''"~^^"`}.))
ヽー` },r'フ ,へノノ 、、 ,, }ノ ,、-ーっ
{ ' ̄ ( ノ―-〉} ! イ迯 '〈ョ{ _ノ 二ニフ
ヽ .∧ ヾ i フ,” j`〈 ,,,/ ,/
ノ^~} {ー=7、 \ イー=='/ー---、,,,,、_,-ー~' ̄ ̄! ̄)ー-ー―――;;「{'" ∠ニ 、
ノ | ヽー フ ヽ \. \___二}' ヽ ヾ } // / --- ー―-{ ヾフー--ーー'
| |_,,,ノ" 入 \ ミニ/ { ヽ } } / / /  ̄ ̄ {―"
ノ| └―''''` } 、 \ \ V''""ヽ レ /// / |
/| 入ゝ ヽ ヾ `旦 ヽ V / / ,,,,,-―ーー"" ̄
| { ノレ ノノヽ 〉 \ \ 〉 }//,,,-ー'''"
| |人ー―'''" ノ ヽ_| ヽ 〉 ヽ } //
| | |ヽ ,ー< | } }∩ } |
| | | ’ | '| .} <○、} |
| | | ノ 〉 | |() 〉 `<) {
ヽ { | / ` | | ^ヽ 〈 |
り | | | `ー'| |
自分で強大化した教会権力
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
168 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:25:38
ID:u0BnavK.0━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
‐、、 \ / _,,-''
`-、、 ┌─────────┐ _,,-''
`-、、 | | _,,-''
` | |
!`ヽ |. ● ● .| i⌒!
───────‐ ヽ、 \|:. ├──┤ .:|ノ ノ ───────‐
\_|:::... ヽ、 ノ ...:::!_/
|::::::::::...  ̄ ...:::::::::::|
_,,-'' |:::::::::::::::........ ......:::::::::::::::::| `-、、
_,,-'' l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! `-、、
,'´\ / |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ /`i
! \ _,,-┐ \:::::;‐、:::::::::::::::::::::::::::;‐、:::::/ r‐-、、 / !
゙、 `ー--<´ /  ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ゙、 >-一'′ ,'
y' `ヽ/ / | | | | ヽ ヽ '´ イ
自分で招いたスペイン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
169 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:26:06
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ ノ \ \ この後
| (●)(●) | この三国とイングランドが神聖同盟をむすんで、
. | (__人__) | 最終的にフランスを追い出しただろ
| ` ⌒´ ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ いくらやる夫でもこれはないと思うお
| (__人__) | フランス王は一体何がしたかったんだお
\ ` ⌒´ ,/
r、 r、/ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | |
ヘ lノ `'ソ | |
/´ / |. |
\. ィ | |
| | |
170 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:26:36
ID:u0BnavK.0 ., ──‐、
/ \ 後で鑑みれば歴史なんてそんな程度のもんだ
. .| _ノ ヽ
| ( ●) (●) 簡単なことだからこそ
| (__人__) , -―ーっ 同じ轍を踏まないために歴史を学ぶだろ
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄
. ン } ゙| ̄'|
/⌒ヽ、 ノ .|, |
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫
| | / / r_____ ∬
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
171 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:27:37
ID:u0BnavK.0『ここから決して、あるいは滅多に、過つことのない、一般原則が引き出せる』
.. ____
/ ― -\
. . / (●) (●)
/ (__人__) \ まだなんかあるのかお
| ` ⌒´ | マキァヴェッリさん?
. \ /
. ノ \
/´ ヽ
『他者が強大になる原因を作ったものはみずからを亡ぼす。』
/ ̄ ̄\
/ u ノ \
| .u ( ●) |
. | (__人_) 肝に銘じるだろ
| ` ⌒ノ
| }
ヽ u }
ヽ ノ
ノ \
/´ ヽ
172 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:28:13
ID:u0BnavK.0【おまけ】マキァヴェッリのフランス訪問時のエピソード
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『私はルーアンと語り合ったことがある』
_
_,、-‐ '' ~ ̄ _`ヽ、_
/´ / r'ニ三ヽ\} ^ヽ、
/ / | ̄ ̄¨`ヾム;_=ニヽ
/ / | `lヾ|l
// ! / ‐7 ̄`''‐、,_ | レ|
l | | / f ,ィ‐‐〈/ l| やぁマキァヴェッリ
|l / / ,| '´ ̄` 〈マヽ/|! ||! 御勤め御苦労
|! / / / ,l ヽ` | ! |′ フィレンツェとの同盟喜ばしい限りだ
/ l / / ,/ ,.._ =ィ''’/ ! |
/ ! / / ,/ ヽ、二,ァ / | |
/ / / / / il| '' ‐ / | !
./ / ,.イ // i: il|il|i 州 /| !l
l / '| l l/、.,,_ ! il|l|ili|l|,i / |
! / | | / /``'‐、,ィ!´il| , / /|
ゞ‐、i| ! | l| / /Y } ,/ / イ|
`\| |‐<_ / 7l l,/ / / l /
>!'゛ `_ 〈∠ill| l--'イ| / !/
/ ^`ヽ\ll「lヽ、_'´ノ′
ヾ,リ| \`t.、_
', | \ヽヾ'‐t-、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
173 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:28:39
ID:u0BnavK.0━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『イタリア人は戦争というものを理解していない、とルーアンの枢機卿が私に言うので、』
| '" " ¨"'''了 | |
|___ i | |
| `丶、 | || |
.lー==―-、 、_ / ノ | |
iz=_(:)_,. ヽ // ' i i| | | だが
/ /ナ-==z.._ {.| .| | まったく、イタリア人は戦争というものを理解していない
../ { ヽγ, 、 .〉 | | フランスの軍勢に頼り切りではないか
/ `、 `'..__ヽ /| | |
/ / / } || | |
/ //// .リ ノ .| |
/ / ;;;;;;;;;;;;;;;;;; ./ i i .| .|
/ ノ ,丶ー-_ ;;;;;; ./ l | | |
t /l|lil|i \──  ̄ `/ / | ./ i| l
i/ |l|||  ̄ ̄ / / .| | i
/ `丶、 ili|l| ./ / | | /
| 丶、|l|ili|l ,ilil ./ | | |
..{ /~\Yillili|l| 州il、 ilil ./ .| .} i
.l / \ li| li|l|ili|l||||l|lil|i ililillil / / /
{ / ヽ,ilililli|l||||l|liilililil" ./ / /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
174 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:29:32
ID:u0BnavK.0━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『私のほうはフランス人が支配権というものを理解していない、と彼に答えた』
/ ̄ ヽ―-- 、_
_ // ̄` -―-、:::::::::::`゙ - 、
//:;:;:;:Y;:;:;:;:;:ー---、__ヽ、:::::::::::::::::\
. //:;:;:;:;:__/ _ \:::::::\::::::::ヽ、
/::|;:;:;:;r' __∠_ ヾ、:::::\::::::::\
|::::|;:;:;:l l_∠)__,- '` ゞ-ヽ、::::丶、i
|:::|;:;:ノ_,-┤ ''' く .个i、:::::::`\ なんだと!!
!:::ヾヽ f) / ノノ/;\::::::::::::\
ト::::::::i:〉く::::.... _ _/;::;:;:;\::::::::::::::\
| ヽ:::::! ヾ /_ >、 / !;:;:;:;:;:;:;:;::;:\::::::::::::::::\
|::::::ヽ::ヽ、ヽ/ l i|i| / |;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;;:ヽ:::::::::::::::::ヽ、
|:::::::::::::∧ ', ノ i|i|/ |;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;.:;:;:丶:::::::::::::::ト!
|,::::::::::::∧ ヽ-‐' i|i|i|i| ',;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;: |:::::::::::::|
|;:;:;:,::::::::::::i| 州 li|i|i| ',;:;:;:;:;:;:;:;::;:;;:;:;:;: ト,:::::::::|
!;:;:;:;:;:;:,::::::::i|il|l|ili|l|i|i|__,.┬―┐ ├‐┐;:;:;:::,;:;:;:;:| |ノ~V
l;:;:;:;:;:;:;:;:,:::::::::::li|l|ili ̄ l l ヽ ',;:;:;:;:;:|ヽノ
\;:;;|\iヽW::::/ l | ̄ ̄ i ',_,、ノ
ゝ'r -ー' ̄  ̄`--、_ l | l__ ヒfi_
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
175 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:29:43
ID:u0BnavK.0━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『もしもそれについての理解があったのならば、
あれほどまでに教会権力を強大にすることはなかったはずだから』
/:::/:::::::::::\//:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::イ~~~`"~~~~~~~~ヘ::::::::::::::::|::::::::|
|::::::/ |:::::::|::::::::::::::::|
|:::::/ u |::::::::::::::::::::::::|
|::::| _|:::::::::::::|:::::::::|
|::::|~―-、 ヽ ,,-―~ |:::::|:::::::::::::::::|
|::::::| ,-―-、`/、、_,ノ-―--、 |::::::::::|::::::::::| ・・・・・
|::::::::| -゚―` | 、 `-゚―"|:::::::::::::::::::::|
|:::::::ヽ | |::::::::::|:::::::::::|
|::::::::| | u |:::::::::::::::::::::::|
|:::::::| / 、 |:::::::::::::|::::::::::|
|::::::::ヽ -`--― 、 |::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::::l|il|i ヽ_ ̄ ̄ / l|i/ |::::::::|:::|:::::::::|
|:::::::::::::::l|i 二 ̄ l|i|:::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::::::::::::|\州__l|i/ |:::::::::::::::|:::::::::::::|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
176 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:30:44
ID:u0BnavK.0 ____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (─ /;;/ 解説たのむお
| (__人__) l;;,´|
./ ∩ ノ)━・'/
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \ 当時、マキァヴェッリが書記官を務めるフィレンツェは
| (●)(●) |
. | (__人__) | フランス軍を借りて ピサの町を攻略していた
| ` ⌒´ ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
177 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:31:22
ID:u0BnavK.0補足:ピサの位置
__
ノ´ ̄ ̄ ̄ ̄\____/´ )
く_ ___/
| / |__/⌒\
(_ く \
\ \ ◎,-、____|
(___ `⌒\ ,-~´ 」、
ノ \ \_」 `‐- 、,
_/ ◎ .\ ,,,_,、,-‐~◎| ~`
/ /´ `ヽ\,( / ̄´|,
,|-~´~ ~´)|______/_ \, ロマーニャ地方
/ ピサ )◎ ◎\: `~|
`) __ 丿 `|
~\( ◎ )/ |,
く,,_/ ( \
`\◎ | `"-,_,,-ーっ
\ ) /
`ヽ,ノ-,_ `ヽ,,
ヽ,_, ◎  ̄`ヽ,,_
`っ ,,-,,_ ~ヽ,
`ヽ, _ / `ヽ )
~ |, (_, し´
) `ヽ,
`),, _|
,-´ (
_) ノ´
(__ノ
178 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:32:02
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \ ただ借りたフランス軍は言う事を聞かず
| ( ー)(ー) まったくの役に立たず
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ しまいにゃ周りでヒャッハーしだすし始末だ
.l^l^ln }
. ヽ L }
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入
`、||i |i i l|, 、_)
',||i }i | ;,〃,, _) ヒャッハー、略奪だ!!
.}.|||| | ! l-'~、ミ `)
,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
.{/゙'、}|||// .i| };;;ミ
Y,;- ー、 .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
{ く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ
゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__
゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
179 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:32:36
ID:u0BnavK.0 ., ──‐、
/ \
. .| _ノ ヽ 結局、フランス軍は勝手に帰ってしまう
| ( ●) (●)
| (__人__) , -―ーっ さらに戦費でもめて、
| ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄ マキァヴェッリがフランスに交渉に乗り込んだときのエピソードがこれだ
. ン } ゙| ̄'|
/⌒ヽ、 ノ .|, |
__/ ノ \_ィ ´ー‐ィ' ∫
| | / / r_____ ∬
| | / / |i ┌‐┐
| | ( 〆⌒'──r─≒、.((| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____
/ \ ひでー話だお
/ ─ ─\
/ ‐=・=‐ ‐=・= \ ピサってあのピサの斜塔のピサかお?
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
180 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:33:08
ID:u0BnavK.0 /7
//
//
__ // そうだ
. /ノ ヽ\ .// 内陸国のフィレンツェは
. / (●)(●〉/ ヴェネチア、ジェノヴァに並ぶ海運国である。ピサを欲したんだ
l (__人_,//l
. | `⌒// ノ ピサは簿記を発明した国でもあるくらい
l // ./ 商業に長けた裕福な国だ
. ヽ r-‐''7/)/
/ と'_{'´ヽ
/ _.、__〉 ト,
{ 、__} |.i
ヽ _,.フ .|.|
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \ さらにフィレンツェのアルノ川をくだれば
(⊃ ( ●)(●) すぐピサという好立地だ
| (__人__)
| ` ⌒´ノ 絶対に欲しいだろ、貿易的に考えて
| } \
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
181 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:33:48
ID:u0BnavK.0 ___
/)/ノ ' ヽ、\
/ .イ '(●) .(●)\ でも失敗したんだお
. /,'才.ミ). (__人__) \
. | ≧シ' ´ ⌒` |
. \ ヽ /
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) | この時はな
. | (__人__) .| その後マキァヴェッリ自身が組織した
r、 | ` ⌒´ .| 市民軍+傭兵の混成軍が成功する
,.く\\r、 ヽ ノ
\\\ヽ} ヽ / この経験が、この後の第12~14章につながっていく
rヽ ` ヽ / ァ'´ヽ
└'`{ . \.| / i
ヽ、._ ヽ、_,r' .|
`ヽ、 /' |
`'ー'´
182 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:34:36
ID:u0BnavK.0 / ̄ ̄\
/ _ノ \ あと、このエピソードは
| ( ー)(ー) マキァヴェッリ自身が取り上げていることから考えて
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ 小国フィレンツェのマキァヴェッリが大国のフランスに対して
. | nl^l^l
. ヽ | ノ
ヽ ヽ く
/ ヽ \
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ (言ってやった、言ってやった)
l::::::::: \,, ,,/ .|
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
. | ( ●)(● ) |
. | (__人__) │ という感じだったんだろうな
| `⌒ ´ |
. | |
. ヽ /
ヽ /
> <
| |
| |
183 :
投票受付中!設定が変更されてるお:2009/12/26(土) 22:35:12
ID:u0BnavK.0【第三章まとめ】
, -、 , -――- 、
! ', く ̄`'ー 、 ,rz:yェュヽ ・新興君主は
ヽ. ヽ __ /.:ト 、 ー-{{ rャz_}}ハ ・被害を与えてしまった者たちを敵に回し
ヽ \ /´ } / '} 丶、 ヽ,:クー'ヽ.〉 li ・政権をとるのを助けてくれた味方は、それほど満足させられず
r‐ヽ. ヽノ / l.: / >‐ゝ〃ヽl l| ・かといって、味方なので強引に支配する訳にもいかない
r | {:. , 九、 l: /- 、 ' ,ィfメ、 \ l :! このため様々な困難が生じる。
. 「', \_}l ノ }' \ ヽ!:y=、 ヘ:りj 、Y´Vl
l ヽ_〕 _ イ _〕\´l\ _ハ:り 、 ´xXx fヽjノ ・反乱は鎮圧できれば支配を磐石にできる。
` ー 't--イ __j´ / _} \ //⌒ヾ _, -'´) ,rー」
フ⌒K´ ' ヽ、| ヽ、__./ ̄ `ヽー 、ニ´ r '´ ̄ ̄¨ヽ ・支配地が同じ文化圏の場合、旧支配者の血筋を抹消し、法、税は変えない
厶ィ l \ / | 、 ヽ `丶 - V 」ト-イ_V´ . 二 _ 」、
/ ハ. 丶、{_ 」 ` ヽ / _}。 Y゙-―‥チ:〉 ・文化圏が異なる場合はそれに加えて
└ 'イ. ヘ / イ /‐t― ヽ、, イノ l:ト、 , -_」{ ①君主自らが獲得した土地へ乗り込む
/ , l 'ーォ / / \__ , f´ ̄`フ|」 匕.-'‐i| ②植民兵を送り込む
´} '´\ / { / / ≦三} 。 K≧イ! ③周辺弱小国の庇護者となる
¨´ケ ハ フ | / / └=' 、 /ハ l を行うのが最上である。
{.ノ} し'イj' / /`ヽ }'´ :|
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