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やる夫で学ぶ「太平記」 巻ノ一

1 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:20:17 ID:/iMdD+bA
「太平記」は鎌倉幕府の滅亡から建武の新政、室町幕府の成立、南北朝の動乱、
細川頼之の管領就任までを描いた「平家物語」と双璧をなす軍記物語の傑作と言われている。
康永年間(1338年~1345年)までに法勝寺の僧、恵鎮が足利直義のもとに持参した三十余巻の
「太平記」を複数の人物が書き継ぎ応安三年(1370年)の頃には現存する四十巻本が完成したとされる。
       __________
    r´ ´\                \
    (    \   太  平  記   \
     \     \              \
      \     \                 \
        \     \                 \
          \    \                 \
          \    \_________\
                \   r´=========r´
                 \ 《 三三三三三三三三三=
                ヽゝ==========ゝ
       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ここでは足利高氏(やる夫)を主人公に「太平記」を学ぶお!!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /

2 名前:名無しのやる夫さん :09/05/24 21:22:29 ID:/iMdD+bA
やる夫こと足利高氏は河内源氏の棟梁八幡太郎義家の子・義国を祖とする足利家の
嫡流・足利貞氏の嫡男として生まれた。
足利家は鎌倉幕府の有力御家人の一つである。
       ____
    /     \
   /  ─    ─\   やる夫は足利家嫡男・足利高氏。幼名は又太郎。
 /    (●) (●) \  でもやる夫と呼んでくれお。
 |       (__人__)    |
 \     ` ⌒´   /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||
      足利高氏



3 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:24:10 ID:/iMdD+bA
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●) 本当は次男なんだけど
. |     (__人__)  兄の高義様が早世なされてるから嫡男なんだろ
  |     ` ⌒´ノ  常識的に考えて。
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・
. | ( ●)   ⌒)   |  お前は誰だお?
. |   (__ノ ̄    /
. |         /
  \_      _ノ\
    /´         |
.     |  /       |



4 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:26:01 ID:/iMdD+bA
   / ̄ ̄\
 / ノ  \ \
 |  (●)(●) |  俺は一色右馬介。
. |  (__人__)  |  お前の幼少からの側近だろ、よろしくな。
  |   ` ⌒´  ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \
  一色右馬介



5 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:27:12 ID:/iMdD+bA
            うるせーな!!史実史実うるさいんだよ!!
        / ̄ ̄\ 大河でも登場しただろ!!
    /ノ(  ゝ 、_,ノヽ        r'´ ゙ヽ      /`ヽ          ____ 一色右馬介なんて人物は実在しないお!!
    | ⌒(( ●)(●)        ヽ   ヽ从从/   /        \   /\  Wikipediaにも載っていないお!!
.    |     (__人__) /⌒l     \  \/  /て       (●)liil(●) ノ( \
     |     ` ⌒´ノ |`'''|    ∑ ヽ/  /  そ     / (__人__)  ⌒   \
    / ⌒ヽ     }  |  |      ,)/  / \ く     |   |!!il|!|!l|         |
   /  へ  \   }__/ /      /   /\  \      \i⌒ヽェェ|      /
 / / |      ノ   ノ    /   / YYY\   \     \ \  /⌒,/´
( _ ノ    |      \´    /   /       \   \     / \ \/  /l
       |       \_,/   /         \   \_/    \__ノ |\
       .|            /            \             |) )
       ヽ          /               \           ,r' /
         \      , '´                   `' ,        /ー'′
          \     (                     )     /
            \    \                  /    /
一色右馬介は架空の人物だが、吉川英治著の「私本太平記」では足利高氏の側近として登場し、
それを原作にしたNHK大河ドラマ「太平記」でも設定を変えてはあるが同じく高氏の側近として登場している。



6 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:29:00 ID:/iMdD+bA
やる夫たちは今、鎌倉に赴いていた。

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●) まあ、そんなことより
. |     (__人__)  いよいよ今日、赤橋家から若の正室となられる登子様が
  |     ` ⌒´ノ  この足利屋敷にやって来るぞ。
.  |         }   もう心の準備はできたのか?
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/ ん~~・・・実はあんまり気が進まないんだお・・・
|       (__人__) l;;,´
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /



7 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:31:08 ID:/iMdD+bA
        / ̄ ̄\
      /  _ノ ,ヽ\
      |   ( ●)(●) ・・・やはり北条家から嫁をもらうのは嫌か?
. \    |     (__人__)
   .\  .|     ` ⌒ノ
   . \ ヽ       }
      .\_,ゝ     ノ
      /, r、    く
     ./ 〈  \    i
    . ヽ、 .ヽ   \ i..|
       .て_)   \ノ
             \
               \
                 \
       ____
      /      \   ・・・足利は源氏、北条は平氏だお。
     / ⌒  ⌒   \  昔から源氏と平氏は対立してたお。
   /  (ー) (ー) /^ヽ  いくら執権とは言え北条の軍門に降るようで嫌なんだお。
  |   (__人__)( /   〉|  それに高時様もあまりいい噂は聞かないお。
  \   ` ⌒´  〈 / ⌒^ヽ
―――――――― \ _ _ _ )



8 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:32:57 ID:/iMdD+bA
鎌倉幕府十四代執権・北条高時は政治を疎かにし、闘犬や田楽に興じていた。
                     /i
          _,,,..-‐-...,,,_     // i!
        ,r'",,    "';;;,`ヽー'’;;/:::. ヘ
      /,;;;'      ';'。,i;'::;;;;;;;;ヽ: :.ソ'i
     /;;i'。';;;,     。 /.: ::;;; ;;;;;;;v',;;,l
    ./;;; ヘ.。    。 /. :: :::ヽ¨/;;;:く
   ,/;;;; ;;; ;;` ‐-゚-─''"''::;; :: ;; /(_・)=-;!
  ,/キ;;;; :;;:::.: : :::: r'     '':;:;; ::;;;ヽ;;;:/,;l
 /!;;;;:キ;;;: ;;,:::'   ;' ,;;;r、;..... . .;:::r、,;;:;;ヘ:;;ノ  ガルルルルルル・・・・・・
/ iヘ;;;:;;;キ;;:;;:;;::.. ( .:;;llllllヽ,.:: :::::';_0,;9;i'
;! ` ヽ;;;:;;;`;;;:;;:` -`_ ';;;i!>ヾll`v-…-、:;/
;;ヽ  `::;;;:;;; ;;;;;;: ::.';;ヽ::ソ_,-‐-、';r'"v'
::;;;,ヘ  `ヾ';;: ::: ;; :;;;;';ヽヘ⊿ワュ’.,
;;;;;;:;;;ヘ_ '',,..,,`'''r-''"_;;:;;ハ_;;:;;: .::;;ノ
           ,へ、      /.ヘ
         /i. l::>-yr ‐ <::/:. !l
         !、_ィ(、_,.イ ト、,__ノ::::\7:l
           /::/iJ/  \/iJハ:::::`(
         |::::ゝf‐、    、ー :::::::} ウウウウウウウ・・・・・・
          |:: {_,ニ´、___   l    :ハ
            ',   }.,__,-、ノ    ノ:::l、
          \ト辷iV _. -‐ニ_  ::::l、
           └r-イ   ヽ  `^ ニ:l
 ヽニー-、        /::ニ     `    ニ:::l、
  ヽヽ::::::ミヽ     ノ::::ニ ヽ       ノ ヽl


    /\___/ヽ
   /''''''   '''''':::::::\
  . |(●),   、(●)、.:| + フフ~~~♪
  |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|  
.   |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
   \  `ニニ´  .:::::/     +
,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||
幕府十四代執権・北条高時



9 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:34:34 ID:/iMdD+bA
元寇以降、鎌倉幕府の権威は揺らぎ始め、当時は悪党と呼ばれる新興勢力が現れ、
寺社の強訴が相次いでいた。鎌倉幕府はこれらに動きに高圧的な姿勢で対処し、
各地域独自の動きを強権的に抑え込もうとした。
しかし、この鎌倉幕府の対処はかえって反感を呼び、幕府への不平不満が高まっていた。
               +      +
   m n _∩          +      +  ∩_ n m
  ⊂二⌒ __)  +  /\___/ヽ +    ( _⌒二⊃
     \ \    /''''''   '''''':::::::\    / /
       \ \  |(●),   、(●)、.:|  / / うるせー、お前ら言うとおりにしろ!!
        \ \.|   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| / /
          \  |   ´トェェェイ` .:::::::|  /
           \\  |,r-r-| .::::://
             \`ー `ニニ´‐―´/
             / ・    ・ /



10 名前:名無しのやる夫さん :09/05/24 21:35:16 ID:RTaxnxEd
太平記キター!
やる夫ってことは綺麗な尊氏なんだろーか?これからの展開に期待



11 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:36:23 ID:/iMdD+bA
やる夫と婚儀が決まった赤橋登子の赤橋家は北条家の一族であり、
登子の兄・守時も鎌倉幕府内で重要な職に就いていた。

       / ̄ ̄ ̄ \
      /  ─    ─\
    /    (ー)  (ー) \ やる夫にもプライドはあるお。
    |       (__人__)   |  赤橋の娘とはあまり仲良くなれそうにないお。
    \      ` ⌒´   /
      / ヽノ   ⌒\__
     / |      \___)⌒\
     ` ̄\ \     -''' ⌒(___)
         \         /\ \__
           ` ―─―─´   ヽ___)

        / ̄ ̄\
      /       \
      |::::::        |  まあ、気持ちは分かるがこれも足利家繁栄のためだ
     . |:::::::::::     |  仕方がないだろ・・・
       |::::::::::::::    |  
     .  |::::::::::::::    }   と、言ってるうちに登子様が到着したようだな。       
     .  ヽ::::::::::::::    }    ほら、会いにいくぞ。     
        ヽ::::::::::  ノ         
        /:::::::::::: く         
-―――――|:::::::::::::::: \ -―――
         |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)



12 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:38:01 ID:/iMdD+bA

           , -‐  ̄ ̄ ̄`  、
        , ´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : \
    /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.:\\ヽ
.    /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヽ卅ゝ;:ヽ:ヽ:ヽ:ヽ
   /:. :. :. :. :. :. :. : l:. :. :. :. :',   ヽ:ヽ:.ヽ:ヽ:ヽ
  ,':. :. :. :. :. :. l:. :. |: : i:. :. :l |   ',:.:l:l:. i: :lV
  l:. : |:. :. :i:. :.|:. :. |: : l:. :. :l |´ ̄`l::j:|: :|: :|
  ',:. :.|:.l:. :.l: : ト __i_l: :.|:.:l: |リ   _リj:.:ハ:.j  はじめまして、高氏様。
   ',: :ヘl:. :. l/lヽ;|リヽlV'V   ,'" ̄゛ l/:.V   赤橋登子です。
    ',:. :ヽ:.:/:ト、| ,,===、      、、、、 |:. :|',   ふつつかものではございますが、
    ',:. :.h::、:. ハv'      、    j:.:. l:.',   これから末永くよろしくお願いします。
    ',: :ヽl::\ヘ `````         イl:. :.|ヽ'、
     ',: : :l:. :.:.:|:.\    ‐ ´ /j:ll:.:. |:. :ヾ、
     }: : |:. :. :|: |:l ` ーn---y´::::{7||:.:.:j:. :. :. \
     |: : ヘ:. :.:|:.jj /ヽ ̄ ̄:::::: / .||:.:,' ̄`/7ー ヽ
     | :. :. |ヽ:.ヽ´   |r' ̄ ̄ / .lj:/  / / /./`ヽ
     | :. :. | ハ: :ヽ   | ̄ ̄ 7  レ' //,イ./   ',
     | :. :. |:| l \l.  |   /   //// |    ',
     | :. :. |:| l、\\ |   /  /// / l     ヽ
             赤橋登子



13 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:40:16 ID:/iMdD+bA
      / ̄ ̄ ̄ \
    //     \\   はじめましてだお、登子。
   /  ( ≡)   (≡)  \  やる夫が足利高氏だお。
   | /// (__人__) ///   |  呼ぶ時は高氏じゃなくてやる夫って呼んでほしいお。
    \__ `ー ' __/   これから足利家の妻としてお願いするお。
   /    ヾ、 //  \ ヽフ
   ヽ_⌒)ハ //   | レつ||)
  i⌒l ミ゚Д゚,,彡⌒)  ヽ_ノ  ̄
  |  | ヽ__"" ヽ_ノ|  |
  ヽ  ̄ ̄ ̄/ ヽ ヽ_ノ
    ̄ ̄ ̄ /  /ヽ__)
       (__ノ

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー) ・・・・・・・・・分かりやすい人だ。
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ.
.  |         }.
.  ヽ        }.
   ヽ     ノ
   /    く
   |     |
    |     .|
こうして足利高氏ことやる夫は赤橋登子と婚約した。
夫婦仲は良く、後に義詮、基氏など七人の子を儲けたとされる。



14 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:42:06 ID:/iMdD+bA
一方その頃、京の都ではある男が密かに鎌倉幕府を倒そうと動き出そうとしていた・・・
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゙ゞ:.ミ,,;'',;' ;~,;''゚ ,:;,`゙ゞ:.ミ,,;'',;' ;~゙ゞ:.ミ,,;'',;' ;~,;''゚ ;~゚''゚ ;"i|:;.::;,,;''゚ ;~゚''゚ ;":;.::;,゙ゞ:.ミ,,;'',;' ;~,;''゚ ,:
:.ミ,,;'',;' ;~,;''゚ ,::.ミ,,;'',;' ;~,;:.ミ,,ii;'',;' ;~,;''゚ :.ミ,,;'',;' ;~,;''゚ ,:;,`゙ゞ:.ミ,;'',;' ;~゙ゞ:.ミ,,;'',;' ;~,;,:.:.、;:...:,:.:.、
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16 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:44:05 ID:/iMdD+bA
その男とは当時の帝であり、文学に優れ政治を好み京の都でも善政を敷いたとされる・・・

     ,. -――‐- ._
   ,. '´::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
../:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|   (フフフ・・・今、幕府への不満が高まっている・・・
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l    これは倒幕のチャンスだ・・・)
.'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
 V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::┘、
  l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\



17 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:46:02 ID:/iMdD+bA
後醍醐天皇その人である。

     ,. -――‐- ._
   ,. '´ /⌒ヽ /⌒ヽ `ヽ
  /    !  o l_!o   !   ヽ
../  ,. ‐へ_,ノ-ヽ__ノ‐、  ヘ
,' / ``'''ー-  ゙、_,ノ  -‐''" ヽ  ',  こんにちわ。
! l  ̄ ̄_   |   _ ̄ ̄ l  |   僕、後醍醐天皇です。
l l ‐弋´   |   `~フー ! l
.', ',    >-、_ | _,. -'"   / /
 VV  {   )  ̄      / /
  ヽ/ `ー'_____,//
  /    /--/⌒ヽ----┘、
  l     /  ヒΤフ  ヽ  \
      後醍醐天皇



18 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:48:14 ID:/iMdD+bA
この時代の天皇家は後深草天皇を祖とする持明院統と亀山天皇を祖とする大覚寺統の
二系統に分かれており、それ以来その二系統から交互に天皇が即位していた。
後醍醐天皇は亀山天皇の孫、大覚寺統に当たる。

後嵯峨天皇(88代)――┬──宗尊親王(6代将軍)
                    |
                    |【持明院統】                                
                    ├──後深草天皇(89代)―――伏見天皇(92代)―┬―後伏見天皇(93代)
                    |                                    |
                    |                                    └─花園天皇(95代)
                    |【大覚寺統】                             
                    └──亀山天皇(90代)―――後宇多天皇(91代)―┬―後二条天皇(94代)―――邦良親王
                                                    |
                                                    └─後醍醐天皇(96代)



19 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:50:22 ID:/iMdD+bA
後醍醐天皇は三十一歳という当時としては遅い年齢で即位した。
元々は兄の後二条天皇の遺児・邦良親王が成人するまでの中継ぎであり、
父の後宇多法皇より自身の子孫に皇位を世襲させることが否定されていた。

        _,,,...-――-,,.._    
      /::::::::::;' "Y'"ヽ_;;::\   
    /::::::,. -‐i  ・l・_,ノ _,ヽ::i  僕は政治もやりたいし、
   ,|::::/ー-  ` "●  _,,_`i   甥の中継ぎなんかには終わらないぞ。
   |:::|-‐     |_,-、 、_  }  
   |:::i,,,-'"       _,ノ  ` i
    i::i、       、_,)    /
     ヾ >、_____,,,ィ.
     ,i :::: ̄ ̄,=(t)‐、'':::::i



20 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:51:57 ID:/iMdD+bA
1321年(元享元年)後宇多法皇は院政を停止して、後醍醐天皇の親政が開始される。
後醍醐天皇は積極的に政治を行った。
                 _,,,,,--―――--,,,,_
.             ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ
            ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、  ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\
           /;;;;;;;;;;;;;;l    `''-l-''´     l;;;;;;;;;;;;;;ヽ
         /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l     ・ ∧ ・    |_;;;;;;;;;;;;ヽ 商売や往来の邪魔になっている
         /;;;;;;;;r-'´  ヽ、   ,ノ-ヽ、__,ノ   `ヽ;;;;;;;;∨ 新しい関所は大津と葛葉の関以外
        ,';;;;;;;/       ` ̄´(;;;;o)        ヽ;;;;;;;l  全て廃止する。
        l;;;;;/  ̄ ̄ ̄     /::::::::ヽ    ̄ ̄ ̄  l;;;;;;|
        |;;;;l ―――     (:::::::::::::::)   ―――  |;;;;| 富裕な者どもが蓄えた米、雑穀を
        l;;;;|    ,,,-    ` ̄ ̄´   ー--,,,,__  |;;;l  飢えた民たちに安く売るんだ。
  ,r-―-、   i;;;l -‐'''´   ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ     l;;;l
 /    ヽ  ',;;;l    /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ    i;;;l
 l     /`ゝ、;;l    {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;|   /;;/
 ヽ  /:::::::::::::::ヾ   ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ  /;;/
   ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ:   `ー'''´       `ー''´  //
   l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、
   ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l::::\    ,-‐'´`ヽ、    ,〆:::l:::::ヽ
    ヘ::::::::::::::::::::::::::::ゝ--ァ\<´  〉-〈   \/r-、/::::::::::::ヽ
      \:::::::::::::::::i:::::::::<:::::::::`ゝ、 |   | ,〆:::::::>:::::ヽ:::::::::::::}



21 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:53:55 ID:/iMdD+bA
だが、1324年(正中元年)の後宇多法皇が死去すると邦良親王派から後醍醐天皇に
皇位を邦良親王に譲るように催促されるようになる。
また持明院統からも量仁親王(後伏見上皇の子)を皇太子にするよう主張されており、
これらは全て鎌倉幕府の意向であった。
         ____     
     ,.>‐'::::::::::, - ,;::::::,ニ、'‐-::、   
   ,.;'"::::::::::::::::/‐- 、l/   ';:::::::::\    
  /::::::::::::,;::::::/  .( ・)| |--- .|::::::::::::: 
/:::::::::::::::/:|-'へ、/⌒,.!、`ヽ ./ ̄\:::::::::l   
:::::::::::/ し'    ' ‐-イ::::::::)‐'"    \:::|   幕府め・・・
:::::::::/    ̄  ̄ ' -  '‐r''" ' ̄ ̄ ̄  ',:!  
:::::::/  ∧ー――-   .|   ――∧-  l|    皇位に口出しするなんて
:::::::|  し'     _    |   ー- し'_  l|    武士のくせに生意気だぞ。
:::::::l  ―― '´  ,r ┬个┬-、     ./
::::::::l    -‐='"┴┴┴┴ ┴=:、   /     
::::::::' 、                 ̄ /  
\::::::\___________/  
  >------------r―-:、------ゝ、  
/::::::::::::::::::;;-‐'"´ ̄ト‐┬‐l ̄\:::::::::::\
::::::::::::::::::::/      ヽ -‐'   `:,:::::::::::l



22 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:56:01 ID:/iMdD+bA
そんな中、後醍醐天皇に倒幕計画を持ちかけたのは側近の日野資朝であった。

          (|li||il||)  
          `|ニ|゛
      , -‐‐‐‐-、|
    , '´, '''`v'‐-、  \    そんな幕府ならいっそのこと
   , '  i OiO  |   ヽ    倒してしまえばいいナリよ!
   ,'   ヽ〇`、,ノ     !  
   i  (_          .|  
   .i  ヽ ̄ ̄ ̄`ヽ   /   
   ヽ  i , ‐'""゛`|  ./  
     ヽ、`‐‐----',,/
        ̄ ̄ ̄
      日野資朝

        _,,,...-――-,,.._    
      /::::::::::;' "Y'"ヽ_;;::\   
    /::::::,. -‐i  ・l・_,ノ _,ヽ::i  ・・・・・・資朝。
   ,|::::/ー-  ` "●  _,,_`i  
   |:::|-‐     |_,-、 、_  }  
   |:::i,,,-'"       _,ノ  ` i
    i::i、       、_,)    /
     ヾ >、_____,,,ィ.
     ,i :::: ̄ ̄,=(t)‐、'':::::i



23 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:58:01 ID:/iMdD+bA
            _. .,、 .、
            i!、/'!'レZ゙l
         ゙'/'''!レ゙‐'
         │ | ._,,,..............,,,,、
             !..-'~゛ .、  、.   \
        /    .,r \i l'/''、  \   今は武士の間でも幕府への不平不満が
       /      ./   ゙l゙   !   .ヽ  高まっていると聞くナリ。
      /         |  _,,/_  |    l  その者たちを味方につけるナリよ。
      /       `、 ...ノ ~' i '"     !         ,,,、
      |           ゙'- ′     .!   ._,,_  .,-',゙ヽl
      .!           _........ 、     / _./  `'ヽ /
      ゝ      ._,x;;´    ヽ   ./ | l     .|
       ヽ_.   ./   `''-,  │ / _..|  l     /
       iノ\ `────‐┴‐'´ l'|"、-'゙! ヽ'r‐'"

          _____
     /´    -、 -、\   
     /   , -|   ・|・  |-ヽ
   /  /   `ー ●ー´  ヽ     なるほど。
    l   /    二   | 二 、 |     それはいい案だ。
   |  l |\_ ─  | ─_ノ l     ならばその不平不満の武士たちに
    l  l ヽ    ̄ ̄ ̄ ̄ / /     味方するよう働きかけよう。
   ヽ ヽ ヽ、___ / /    
      l━━━━O━━ ー◯     
    l   \´___ ヽ /
    |    _◯ _ノ | |



24 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 21:59:55 ID:/iMdD+bA
               _,. -――- 、,_
             /         `ヽ
            /,. '" ̄ ̄ '''‐-、    \
            { , -、   , ―、 ヽ     ヽ_
       /`<つ_,l | r1   |  r1   |  r'" ̄
       (\//\ i | L|  |  L|  l  l   その任務、拙者めにお任せください。
      / ̄ヽ、⌒〉`-'〇  `- '', -、 l  l       _
      (      Y(_____ (Cノ/ /   ,.‐'"   ,.>
     \    /^ \      ` ,ノ ∠_ノ     /
         \/   / i`t― --r''フ´    \-― 'ヽ(
          \i_/   \\/ノ  r     |
            ヽ,    {>ロ<}  }-―- 、」
            |      \\( ___   }
                l       `/´    `y'
              l   __ /      ノ、
             l/,ゝ   `ヽ, _,. <_l〃\
            <// / ,/ /_,,ノ'iニニニi\  \
               「 Lハ_/ノ ` '┘    `ヽ \//
              日野俊基



25 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:02:06 ID:/iMdD+bA
日野俊基は山伏に姿を変えると不平不満の武士たちに
天皇の倒幕計画に参加するよう密かに接触をはじめていた。
   ,.、             __
  く/\        /:::::::::::::::::`ヽ
   \□\.     /::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     \□\   〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
      \□\  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 山伏・日野俊基、ただいま参上!
        \□\|:::i、::::::::::::::::::::::::::/i:::〉   ___
         \□i:::| `(・) iヽ, (・)´ .|:::|一'´.::::::::::::::::::\
         / ,Xへi @  |l }  @ j::::≦´ ̄\:::::::::::::/
       ヾ/ /\\`ー/ ノ`ー'_ノ:::::::::::::\  ヽ:::::::::〉
           /.:::::::\ヾ:| ´ ̄ヽ}:::::::::::ハ::::::::\ \::ノ
           /::::::ハ:::::::ヽノ '⌒ヽ{::::::::::{ ヽ:::::::::\
        /::r'⌒ー‐一'´   )ノ::::::::::::|  ヘ:::::::::::}
         〈::〈〈XXXXXX{ー一'´\:::::::::::〉   }::::::::,′
        ∧::ゞ'´ ̄::::::::::::::::::::::::::::{:::::::::::)\ ⌒V
        /::::::::::::::::::::::::::::::{ ≧{ }≦〉:::::::::〉、:. \
       ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::7 ハ\ゞ'⌒{:::::\:: \
      .{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l__|::ヽ/::}Xx|::::::::::ヽ:: \
      \::::::::::::::::::::::::/ ̄〃7/:::::|Xx|::::::::::::::', 、  \
        `'ー一ヘ='ヘ.   {.{ }ム::::ノXx{::::::::::::::::} \  \
              ,ゞ'"´〉|〈_,.イ´ ̄ヽ::::::::::::/   ヽ./,)
            r((⌒_,ノ:人:ノ j , , , }:三/      ̄
            `ー‐一'゙  `ー'ー'ー '  ̄



26 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:03:29 ID:/iMdD+bA
そんな天皇の呼びかけに応じたのが土岐頼貞や多治見国長ら在京の武士、
そして比叡山の僧兵らであった。

            -─‐- 、.   .. -─;-
       -=ニ´ ̄     ヽ'´ ∠´__
        ,.'"´            `>
.        /     , /| /^l ト、   ヽ
       |      /|イ、l_;;::|ノ_,.ゝ.、 ト、l  ククク・・・・・・・・・・
       |    ,イ/‐、_,リ:::;::リ,-ヘト |ヽ! `
       |  , ‐、r':=。=;;;:(=。=lヽ!   帝の命とあらば・・・・
        |   { f、||u`ー‐' r_\-' l
.       /  `ー'ト、::: ー----:ヲ│    
       / /|  |::\::` ー-‐' /!ヽ、
      ∠-/  \|`、 :::`‐、__/リ!\   
.      -‐''""|  /ヽ|`ヽ、.__ノ|w レ `''‐
         レ'' ◯|;';'';';';';';';'|=\|
            土岐頼貞
            ___   ,,.......、 ヽ, 、
          / r''`,r'"    `ヽ) ヽ , - 、
         /   レ"          '"∠⌒`
       , -、!                 、゙ヽ
     /                     ヽ`!
    /⌒>                     ゙、
     /                       ',
    /                         !
    i  /       ,i! ハハ   ,!i        ,'
    '、 {!, i      ,! l l l .l  /! l  ,ィ     / 断るはずないだろ。
    `ヽ! ヽj、     H,,!、! .l /'! l ,!-j/jノ  i
         `'!,   i !r',.、\l/  jノ∠゙`'l i   '、  )ヽ
     /(   j  (i i `''゚`''` ー'''"゚-" / l)   `'''゙ノ
    (  `''-'"   '! ハ     j     /l .!     `ヽ
     `>      V ゙\  ー - ,/ V       `ヽ
  ,r''~ ̄    / ,'    | `''- ''" |  _ ヽ  `:、   !
 /,r'7     ,' ハ(ー'゙r`┘、__  __,, ゙くノ ヽ__i   !  ハj
 '、! !____r''T"!、 ! `ー' l----------/   ,/  ,イト:、 ノ
              多治見国長





28 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:05:25 ID:/iMdD+bA
比叡山には後醍醐天皇の皇子・三ノ宮が梨本房の門跡に入り、
天台座主に任じられ法名を尊雲、通称を大塔宮と呼ばれていた。
彼が後の護良親王である。
         ____
       /        \〟
      i──────┐ ヽ
      | ⌒ヽ ⌒ヽ\ |   | 武芸にも励んできたし、
      |  >|・   |─-|_ / いよいよ父上の役に立つときだね!  
      j ーc ─ ′    ヽ
       ⊂____ /!   _ノ
  _(\ \ \ __/ /
 (─   ヽ、 ` ─_──イ- 、
  ヽ二_ノ \/|/\ /   \
      \
      大塔宮(護良親王)



29 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:07:25 ID:/iMdD+bA
倒幕計画は進み、ついに挙兵は九月二十三日、
北野神社の祭礼の日と定められた。

          (|li||il||)  
          `|ニ|゛
      , -‐‐‐‐-、|
    , '´, '''`v'‐-、  \ 当日は祭の準備で
   , '  i OiO  |   ヽ 六波羅探題が手薄になるナリ。   
   ,'   ヽ〇`、,ノ     ! そこを土岐、多治見の兵で 
   i  (_          .|  急襲するナリよ!
   .i  ヽ ̄ ̄ ̄`ヽ   /   
   ヽ  i , ‐'""゛`|  ./  
     ヽ、`‐‐----',,/
        ̄ ̄ ̄
      ,. -─- 、
      /   ___丶
   ∠. /´ ,.- 、r‐、`|
      l |  | ー | lー | |  宇治、勢多方面には
     l. |@`ー' oー' l  比叡山の僧兵に
   (\ヽヽ ~~~~ゝ 守らせればいいでござるな。
   \.ゞ,>nn‐r=<
    ( / `^^´`ヽハ)
     /`! ー--=≦-‐1



30 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:09:19 ID:/iMdD+bA
       ____  
     /    \,,/ \
    /  / -|  ・|∠ | ヽ   いよいよ決起する時だ。
    |  /    `-●- ヽ|   頼んだぞ、頼貞、国長。 
 .  | |   三   | 三 |     
    i | / ̄ ̄\|   /    
    ヽ|       \ / 
   /━━━( t)━━i 
  ○   /   / /ノ 
         ̄ ̄ ̄
            -─‐- 、.   .. -─;-
       -=ニ´ ̄     ヽ'´ ∠´__
        ,.'"´            `>
.        /     , /| /^l ト、   ヽ
       |      /|イ、l_;;::|ノ_,.ゝ.、 ト、l  ククク・・・・・・・・・・
       |    ,イ/‐、_,リ:::;::リ,-ヘト |ヽ! `
       |  , ‐、r':=。=;;;:(=。=lヽ!   いよいよ倒幕・・・・
        |   { f、||u`ー‐' r_\-' l
.       /  `ー'ト、::: ー----:ヲ│    まずは六波羅を・・・・
       / /|  |::\::` ー-‐' /!ヽ、
      ∠-/  \|`、 :::`‐、__/リ!\   攻め落とす・・・・・・
.      -‐''""|  /ヽ|`ヽ、.__ノ|w レ `''‐
         レ'' ◯|;';'';';';';';';'|=\|
    i  /       ,i! ハハ   ,!i        ,'
    '、 {!, i      ,! l l l .l  /! l  ,ィ     / まかしとけ、陛下。
    `ヽ! ヽj、     H,,!、! .l /'! l ,!-j/jノ  i
         `'!,   i !r',.、\l/  jノ∠゙`'l i   '、  )ヽ
     /(   j  (i i `''゚`''` ー'''"゚-" / l)   `'''゙ノ
    (  `''-'"   '! ハ     j     /l .!     `ヽ
     `>      V ゙\  ー - ,/ V       `ヽ
  ,r''~ ̄    / ,'    | `''- ''" |  _ ヽ  `:、   !
 /,r'7     ,' ハ(ー'゙r`┘、__  __,, ゙くノ ヽ__i   !  ハj
       _ヽー-v-─‐z._
      ,>  `       <.
.    ∠       /v、     \
    /    ,.イ ./   ヽト、ヘ、  ゝ
    7  ,.イノコ/‐ u ,!エ、ヽト. ゝ
.    1 /_/, == ヽ_/ == 、ヽ__! | (・・・・・・果たして本当に成功するのだろうか・・・)
    /´l.「 ヽ.ー-゚ノ─ヽ.゚-‐',ノ l.「iヽ
     {.i´|| U  ̄ l v' l  ̄ u ||`;リ
    ヾ:」!  、 └‐-‐┘  ,.  l!ソ
.   / |  } (二ニニニ二) {   ! \
-‐'''7    ヽ. ´   ー一   ` , '    「'''ー-
  i      |`ー-、.___,. --イ     |
         土岐頼員



31 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:11:45 ID:/iMdD+bA
計画に参加した一人、土岐頼員は六波羅探題の奉行・斎藤利行の娘を妻にしていた。

         . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.,:.:.:.:.ハ:.:.、:.:.:.:.:.:.,:.:`、`
        /:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.イ:.:.イ:.:.:./ .l:.:.:l、:.:i、:.:l:.:.トヽ
        l:.:.:.:.:.:.:.:イ:./.l:./ l:/  .l:.:.l ',:.l ',:.:ト:.:'.,`
        l:.:.:.:.:i:./ l/ /'-‐'、_ゝ .ヾ:l-.',!、_',:l `、!
        l:.,:-‐lー-./  ̄\   / ̄\''!
        l:.l ヾ:l:l | (  o |ー‐‐.| .o .) .|‐ (計画が実行されれば合戦になる・・・
        l:.l ゝ ll  \ _.イ   \_イ   そうなれば私も討ち死にするかもしれない・・・
         l:.:ヽ l'      . l    _l   l    このことを妻にどう話すべきか・・・)
        _l:.:.:./´l    ,-,-,-,-,-,´-,、  l
      /~:.!:.:/  l   )、二二二二 '(  l
     ./: : : !'   l      ー―    . l
  _,-‐'/l: : : : :.!  ヽ_         _/、_
-'´: : :./:.l: : : : : :.!      ̄`‐、___,-'´l: : :.ヽ\、__
: : : : :/: :l: : : : : : : !            .!: : : :.ヽ:`: :`‐-、_
: : : :/: : :l: : : : : : : : !ヽ _       _,-' !: : : : :ヽ: : : : : : `‐-、_



32 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:13:07 ID:/iMdD+bA
そして、妻との別れを惜しんだ土岐頼員は
妻に天皇の倒幕計画のことを漏らしてしまった。
     z―-y-―z_    
   ァ´        く  
   フ , , ,、 、    ヽ    
  7 ,イ /! / ヽ ト、 ヽ  l  
  |/ l/ l/_,,,  ,,ヽ__\ト、|    
   rl/,‐。、ヾニ/,‐。、ヽ」|ヽ   実はかくかくしかじか・・・
   |(|ヽ二イ ̄ヾ二ノ::||)|.   
    ヽ! u  {_ _j:.  u :|lノ      
    |  )=====(  :| \    
--‐'7´ト、._  一   _ノ!  l`ー―
-‐'7 .ト、 `ー― '´  ,イ.   ト、
 /  |ヾミ=====彡'|   |
/   |ヽ   ̄ ̄ ̄  |

       /⌒ヽ
  ,,..ィ'" ̄`'     \,
  !     ,l^^l     ゙ヽ
 ↑  _,'ノ  |、     ゙i
 ,!  y',r‐¬  ゙;亠-、ュ  l
 |  i' 、'''''。'i  i'。'''' ; ゙!、 l  えぇ!?
 | n.l  `‐‐' ,  、゙‐‐"  l.n |  なんですって!?
 l ヒj.l、 _/_,._,._'、_ , |.iッ.|
 |   |゙t`iェェェェェェェェiヲ" l   l
 !  | 、ヘェェェェェェェッ'ノ l   l
 !   !、.._ ̄ ̄ ̄ ̄_,丿   l
└凵_L_]`ー=ー''[__」__,,L凵.
      。j     l,。
      頼員の妻





34 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:14:57 ID:/iMdD+bA
さらに頼員の妻はその日の夜のうちに父の斎藤利行に事の次第を打ち明け、
驚いた利行はただちに六波羅に参上し、事の次第を告げ鎌倉に早馬の使者を立てた。
           , -──────- 、
        /        ,. -‐-.、 `‐、
       /./`::‐ 、.__,...‐'::´::::::::::::::::ヽ  ヽ
.        /./::::::、:::::::::::::::::::;:::‐'::::::::::::::::::::l.   !
      //  :::::`:ー-‐::'::::::::::::::::::::::::::::::::l  i
.     |' ̄`~`'‐、:::::::::::, ‐''"~´ ̄ ̄ :::::::!   |
       l.  ─‐- :::::::::::-──  :::::::/   |
      │===。=, :::::::==。=== :::::| l⌒i |   帝が謀反だと・・・
     │ ` ‐-‐/ jv :::ヽー--‐ '  :::::|.|,ヘ |. |
.       l. ー-‐/  u:::::ヽー--‐'  u::::|ト、 l |   早く六波羅と鎌倉に知らせなければ・・・
.      | ,r‐'〈__,、_,、_〉 `ー-‐ 、::::|!_ノ  !    
        |/ ,,,;;;;;;;;;;     ;;;;;;;;;;;;;;,,,,,  l::::|ヽ  |\
       l 匚匚匚匚匚匚匚匚匚lヽ::::|:: ヽ |::::::\
      | `┴┴┴┴┴┴┴┴┴':::::!::  ヽ|::┃::::i`‐-
.      !、    =====  ::::::::::::::/::   ゝ::┃:::::|:::::
      ,. ‐'`i'‐ 、   :::::::::::, ‐ ' ´::::   /;|:::┃:::::|::::
   ,. ‐'´┃:::::|:::┃::`i ‐ ' "´:::::::::::::    /;;;;;;|::::┃:::::|::::      
      六波羅探題奉行・斎藤利行






36 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:17:10 ID:/iMdD+bA
六波羅探題は京内外の武士たち三千余騎を召集し、
九月十九日、三条堀河の土岐頼貞邸を急襲した。
 ///      /| |::l .|l  |ヽ  ヽ\
   /        /::::|.|:::l |::| |/\ \\           まさか・・・・・・
.  | /    ./::::::::l|:::::l |".l |/::::::::ヽ、_\ヽ__      
  |.l.| l   /::::::::::::|/ i /l| _,,、、-  ~  ::::ヽ ヽ/⌒ヽ、一族の頼員が裏切るとは・・・
  || | .|l  /\::::: ヽ /,、-'''"        :::::::ヽ ヽ'⌒ヽ.ヽ
  . | |.| | /  \  〃          i.l ::::::::ヽ ヽ'⌒| .|  クッ・・・ 
.    |l |l    \ ;;; ヽ、  ,,、'      ij  :::::::::ヽ ヽ、_ノ |
           /:::::    ‐''~         ::::::::::::ヽ ヽ、_ノ  不覚・・・・・・
          / ,':::::::             :::::::::::::::::ヽ ヽ
         / ,':::::ij:::::: U    `ij     :::::::ij:::::::::l;ヽノヽ  無念・・・・・・
        / ,':::::::::::::::::             :::::::::::::::::l;;;:::::: ヽ
       / ,'::::::::::::::::_::`)       _,,、-'''´~~`ヽ::::::::::l;;;:::::: ヽ
      / :::::::::: ''~ノ    __,,、-‐´   _、、-‐':::::::::l;;;;:::::::u ヽ
      `''''    `''-'、~    _ 、-‐´    :::::::::::::::l;;;;;;:::::  ヽ
                `r‐''' ´       :::::::::::::::l;;;;;;;;:::::   ヽ

「太平記」では土岐頼貞は奮戦して自害したことになっているが、
これは誤りであり、その後も存命し後の戦乱でも活躍する。



37 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:19:00 ID:/iMdD+bA
また同じ頃、六波羅の軍勢は錦小路高倉の多治見国長邸にも攻め込んだ。

          トv'Z -‐z__ノ!_
        . ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
      ,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
    rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|:::  ,.、
    、  ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ   ミ ∧!::: .´
      ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf::::  ~
    r_;.   ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
       _  ::\,!ィ'TV =ー-、_メ::::  r、
       ゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ:::  ._´
       ;.   :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.::  ,.
       ~ ,.  ,:ュ. `ヽニj/l |/::
          _  .. ,、 :l !レ'::: ,. "
              `’ `´   ~
多治見国長邸の合戦は四時間に及び国長も奮戦したが、自害し果てた。



38 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:20:54 ID:/iMdD+bA
この事件の報せはただちに後醍醐天皇に伝えられた。
            //_
              ,"r‐=l;;;;7,=ニー-- __
   マジで!?   ///o.ll//o. l.}: : : : : : `ヽ、
               /::,.-ll゙-゙/ll ゙-゙-"'''ー、: : : : ::ヽ
           l>ゞ、,,ヽ〈;;;;;リ==二二  ` 、: : : :
,,-"|   ∧  〈 ̄ 二二 ` ./ 二-二"、   ヽ: : :
.  ! ./  ヽ、ヽ、__,,__  /__ , ―'─  `ヽ、  !: :
   レ'       ∨   `y'"  , -、 .r―‐ 、 !  l: :
                |  /   l l     l  l  l: :
              ,.l、,,!,   り,,,,,,,. ノ / /: :
           rー 、_l_  `ー' ̄   `l_/ /: : :
            \   ̄ ` ー----‐‐'  /: : : :



39 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:23:22 ID:/iMdD+bA

          (|li||il||)  
          `|ニ|゛
      , -‐‐‐‐-、|
    , '´, '''`v'‐-、  \ そんな・・・
   , '  i OiO  |   ヽ 一体どこから計画が   
   ,'   ヽ〇`、,ノ     !  漏れたナリか?
   i  (_          .|  
   .i  ヽ ̄ ̄ ̄`ヽ   /   
   ヽ  i , ‐'""゛`|  ./  
     ヽ、`‐‐----',,/
        ̄ ̄ ̄
      ,. -─- 、
      /   ___丶
   ∠. /´ ,.- 、r‐、`|
      l |  | ー | lー | |  ・・・だから謀は慎重に
     l. |@`ー' oー' l  進めるべきだったでござるよ。
   (\ヽヽ ~~~~ゝ
   \.ゞ,>nn‐r=<
    ( / `^^´`ヽハ)
     /`! ー--=≦-‐1
       _____       
.    /   -、- 、ヽ   
    /  , -|/・|<\|-ヽ  もういい。
   i   / U `-●-´   i  今はそれより
.   |  |    三. | 三.  !  これからどうするかだ。
   | | /⌒\._|_/^i /  
  ◯ヽ ヽヽ______ノ/◯ 六波羅にバレては
  \ ━━━━o━━ /  もう計画は中止だ。
    |.    /      ヽ |′ 



40 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:25:19 ID:/iMdD+bA
            _. .,、 .、
            i!、/'!'レZ゙l
         ゙'/'''!レ゙‐'
         │ | ._,,,..............,,,,、
             !..-'~゛ .、  、.   \     ・・・・・・・・・陛下、
        /    .,r \i l'/''、  \   これは全て我輩の責任ナリ。
       /      ./   ゙l゙   !   .ヽ  死罪だろうとなんだろうと、
      /         |  _,,/_  |    l  我輩一人が罪を着るナリよ。
      /       `、 ...ノ ~' i '"     !         ,,,、
      |           ゙'- ′     .!   ._,,_  .,-',゙ヽl
      .!           _........ 、     / _./  `'ヽ /
      ゝ      ._,x;;´    ヽ   ./ | l     .|
       ヽ_.   ./   `''-,  │ / _..|  l     /
       iノ\ `────‐┴‐'´ l'|"、-'゙! ヽ'r‐'"

               _,. -――- 、,_
             /         `ヽ
            /,. '" ̄ ̄ '''‐-、    \  資朝一人だけに
            { , -、   , ―、 ヽ     ヽ_  罪を被せるわけにはいかぬ。
       /`<つ_,l | r1   |  r1   |  r'" ̄   拙者も共に処分を受けよう。
       (\//\ i | L|  |  L|  l  l
      / ̄ヽ、⌒〉`-'〇  `- ''   l  l       _
      (      Y(_____ @/ /   ,.‐'"   ,.>
     \    /^ \      ` ,ノ ∠_ノ     /
         \/   / i`t― --r''フ´    \-― 'ヽ(
          \i_/   \\/ノ  r     |
            ヽ,    {>ロ<}  }-―- 、」



41 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:27:20 ID:/iMdD+bA
       ____
    /´  - 、 - 、\    
   /  , -| /・|・\| 、ヽ
  / /   ` ー●ー ′ ヽ  資朝、俊基・・・
  l l    三   |  三  |   君達の忠義は忘れないよ。 
  | |     /\    l   
   ヽヽ   /   \  /      
    >━━━━6━━<        
   /    /___ヽ ヽ      
   ◯   l ヽ__ノ ノ l○  

こうして日野資朝、日野俊基の両名はその日のうちに捕らえられ、
二人は鎌倉に送られた。



42 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:29:23 ID:/iMdD+bA
だが、幕府から下された処分は予想より遥かに軽いものとなった。

         /\___/ヽ  俊基は証拠不十分で無罪放免!
       / ''''''   ''''''  \ 資朝は死一等を減じ、佐渡へ流罪とする!
       .|::::(●),   、(●)|                    ,. ‐- .. _
       .|::::   ,,ノ(、_, )ヽ、,, |                  ./  __  `` ー- 、
       .|::::   `-=ニ=- '  |                , ィ/   ゝヽ ̄ヽ ー- '
       \    `ニニ´  /              _ / { {ヽ、_   ヽ' ノ_,.〉
         /!    _ /_/_ -ァー- 、_ ... -‐ '    ヽヽ、 `>、..ノ=┘
       /j >-‐ ' ´/ /   /    /   _ノ      \ `ー '!
   , -‐ 7´/{⌒|  / _/   j                  >‐'
  / / //| 〉‐f/ \'    !                ,  ' ´
  / ,' > .|/ レ   ゚ノ    |           ,.. -‐ '"
/  {  ヽ |  〉  /__  t     ,. -‐ ' ´
   |   ヽ| / /  '   `  ヽ、  /
   |   `!//           /
鎌倉幕府としてもこれ以上事を荒立てて余計な波風を起こしたくなかったのである。



43 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:31:37 ID:/iMdD+bA
この事件が世に言う「正中の変」である。
       ____  
     /    \,,/ \
    /  / -|  ・|∠ | ヽ   
    |  /    `-●- ヽ|   (クソッ・・・
 .  | |   三   | 三 |    だがまだ諦めたわけじゃないぞ・・・) 
    i | / ̄ ̄\|   /    
    ヽ|       \ / 
   /━━━( t)━━i 
  ○   /   / /ノ 
         ̄ ̄ ̄
この事件で天皇の倒幕計画は一旦鎮静する。
だが後醍醐天皇はまだ倒幕を諦めていなかった・・・



44 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:33:14 ID:/iMdD+bA
もちろんこの事件は鎌倉のやる夫たちにも伝わっていた。
       ___
     /   ヽ、_ \
    /(● ) (● ) \ まさか、帝が謀反を起こそうとしていたなんて・・・
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \ でも大事になる前に片付いてよかったお。
  |  l^l^lnー'´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●) ああ、もし帝の計画が実行されてたら
. |     (__人__)  承久の乱の再来になってただろ・・・
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \



45 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:35:16 ID:/iMdD+bA

                   / . / :./ :/:/: : : : : : : : : : : : : : :.`ヽ、
                / . :/: :/: /:/: : : : : : : : /「こN: : : : : : :ヽ
             / . : /: :/ :/:./: : :.i: : :.l: l/// /lN: : : : :l: : :.l
               / . :.:.l: :.:l: ::i: :l: l: : {: : :.l: l  ̄`ヽ|: : : : :l: : :.l
            | . : : :| :l l:.⊥⊥l:.:.:.|: :.l:L:L_ _  |: : : :.:l: : : |
            | : : : :|: l l´l:{⊥:l .: :|: :.N リ __  `1: : : .:l: : : |
            | : : : :| :l.彳フ〒メ、: |: :.l 〒 ==ミヽj: : : : l: : : | 本当に戦乱になったら
            |ハ.: : :| :ハ V ハ。lヽ| V  r小 } Vl: /: :.:l: : : :| 足利家も赤橋家も戦に
                V:.: :.:ハ ヽ りノ      じ。ソノ l/: : :.ハ: :.:.:| 巻き込まれてしまうわね・・・
                   V.:.: i..ハ    、           /l: : : lノ: : : |
                  ヽ\ :.:ハ             /: : : :l: : : : :|
                 1: : i\   rっ     , イ: : : :/: : : :.:.|
                    l: : :l : :> 、 __ , イ: :/:/ : /: : : : ::.:|
                __ _」: : l/:::::〈     /V: /// : : : i: : : |
             /     \ |::::::::.ヽ   l:::::V//: : : :i: |: : : |
            /-- 、       \::::::::::.L   \/丶、: l :|: : : |
             /    ヽ     ヽ:::::::::.\二二ヽ:::::.、`丶、: |
          /      \     \::::::::::.\   \::\  \

      ____
     /_ノ ' ヽ_\
   /(≡)   (≡)\ 大丈夫だお!もし鎌倉に敵が攻め込んできても
  / /// (__人__) ///\ 足利家も登子もやる夫が守るお!!
  |     |r┬-|      |  だから登子、足利家繁栄のために今夜こそ
  \     ` ー'´    /  子作りを頑張るお!!



46 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:36:58 ID:/iMdD+bA
              __
           .-´    ``ヽ
          /  ヽー     `ヽ ぐぇあ!
         / ノ    (O )ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ
        / (●) __)⌒/ ´`ヽ _  三,:三ー三,:
        | ::⌒(__ノ/  ノヽ--/ ̄ ,    `   ` ̄ ̄ ̄
       。ヽ 。   )(  }.  ...|  /!
          ヽo (__ン  }、ー‐し'ゝL _
         人  ー   jr--‐‐'´}    ;ーー------
        /        ヾ---‐'ーr‐'"==



47 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:39:03 ID:/iMdD+bA
        /: :/: : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : \
       /   /         /. . . . . .../ZZZz|: : :|:.ヽ: ハ
        ,'  / .. . : :/...:.|: :.|: :|: : :|:.:.,'/////|: : :|: :.| : :l
       , /.::{: : {: : : :!: : :|: :.|: :|: : :|: :| ̄```'|: : :|: :.| : :|
        {: |: l:.|: : |.: : :.|.:../|:./|: :|: : :|: :|     |: : :|: :.| : :|
        |: |: l:.|: : |: \l: :l .!l |: :|: : :|:./   _.ム:.:.:|: :.| : :|
        |: l:.:|:.!:.:.:|: : {:{\_,」 .|:l |: : :l/   ,/__ }: /: :.:| : :| バ、バカ・・・
        |: |: |:.!:.:.:|:. 「マテZ7k|:l |: : :| ィチ〒Z7!/: : /j : :|  私はまだ心の準備が出来てないって
        ヽト、!:l .:.:|: lヽ弋zrリ .!ヽ、.: :| 弋zンノ/l/: /! l : :|  前から言ってるでしょう!
         \ヽ: | ` ー '    \!  `ー ' イ/:/:/.ノ : :|
          }ヽ:∧ ///  ,   ////l:/: l: : : : :|  この変態!!
          }: : :!.:ヘ           , ' /: :/l: : : : :|
           l: : :|.:.: :> 、   -ー‐-   イ:.://:〃l: : : : :|
            /: : :.|.:.: :.l: :|:..}`> --匕 {:.|://: :/:.:l: : : : :|
        /x==、|: : :.|_ノ´        `ヽ./ : /x==、: |
        ィ´ :.:.:.:.:|: : :.|ヘ- 、       _.,' : :/j.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
      ∧ ヽ:.:.:.:.:|: : :.| ヽ \  / /.!: : :!ノ :.:.:.: / .:.:.:.:|
      |.:.:.:.:.ヽ .:.:|: : :.|   \__.,/ |: : :|.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:|

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \  (ウゥ・・・登子は超が付くほどの奥手だったお・・・
  / o゚((●)) ((●))゚o \  初夜も結局ヤラせてくれなかったお・・・
  |     (__人__)'    |  それにおっぱいも全然なかったお・・・)
  \     `⌒´     /



48 名前:名無しのやる夫さん :09/05/24 22:40:46 ID:00X8bQM3
胸のことは言っちゃダメww



49 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:40:59 ID:/iMdD+bA
          _____ 
        / ` /  /´  ァー- ぐぎゃあ!
        γ◎ヾ  ..///.:.::/ .:.:ト、 (心の中を読まれたお・・・)
     / ヾ_  / .://;へ、/!.:.::/:.}       ,__-‐'''´-‐'''-‐''´
    /    r  l    ヽ  r^ーfノr_-γ--/ /
  /     ト--^弋_ソ/       / ///   `
  |       \ ゞノ ノ"}          l l |  |    胸は関係ないでしょ!!
  |         ソ /ノ"}|          l   | 丶
  |         ) '|    _,,,,     ,. -'´ - -'
   \       ヾ \.r"     /     /\ :_
     \       〃丶、__ ./⌒ヽ---┬'     \
     /                \
    /                   ヽ、
   l                     \
   |                       ト、



50 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/24 22:42:56 ID:/iMdD+bA
     | |     | |  |  | |  l | | |     |  |    ',  |
     | |  |  ト、.l  |  | |  | | | |     |  レ    |   !
     | |  |  | |\j │ |  | | | |   ,. イ´ |!     !   |
     | |  |  |r≠=≧ミ! ! :∧| | |,_ ∠..=≠=ァ   !ヽ │
     | ,ヘ.  | l.小 トヘ ハ㍉j  |ゝ!イ トヘ ハ  //   | } |  全く、そんなことばっか考えてて。
     |/ ヽ l l |  V::fi!爿       ト::fi!爿 〃!   l ノ |  少し外に出て頭を冷やしてきなさいよ!!
        ヽ!ヘ! ヽ.弋匕リ         弋匕リ   |   lノ  |
           \ヽ\l/l/          l/l/l/ .l   |   |
               |\く     '         ..イ!  /     |
               | |lゝ .    _ _ ,、    .イ !  /\    !
               | || | > .       . .</   | /  .ハ  |
               | || |、   {≧ー≦:::::::::/   l / /: :.}  |
               レヘl |{.\   ト- - ―./   レ,.イ: . : . ヽ  !
             /: : : Nハ ヽミ、 ヽ   /   . イ ∧: : : :ハ |
          /: : : : : :/ ヽ 二≧-ゝ-.ム-彡二.イl!.∧: : : :ハ |
          \: : :彡:\.ヘ: : : : : {三}: : : : : : : / | |ノヽ: : : : 〉!
            \: : : : : ヽヘ: : イ川ヽ、: : : : : :}:/: : : : : ://
             ` 、 : : : ソ,〉 〈 ! 》=`ー r,.くヽ: : : : イ /
                ー‐.f ノ ハ ! /    ハ > <l /j/
                  レ   ∨     V ノ! レ

      メ ,, -──- 、._\
    メ/ u    ゚ 。 \\ は、はいだお!!
  / /    ノ  ヽ、   \\ (でもやる夫は別に間違ったことは
   ! |  o゚((●)) ((●))゚o  |            言ってないお・・・)
  \\    (__人__)   /く<
   ノ メ/   ` ⌒´   ヽヽヾ

事前の密告により防がれた後醍醐天皇の倒幕計画であったが、
これは後に始まる大乱、そして「太平記」の序章にしか過ぎなかった・・・

そして足利高氏・やる夫やその妻・登子もこの戦乱に否応なく巻き込まれてゆくのであった・・・


71 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:00:02 ID:l0L8GJ5b
登子に“夜の営み”を拒否されやる夫は外で頭を冷やしつつ鎌倉を歩いていた。
       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \   やる夫はただ足利家に未来のためを思っていっただけだお。
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  世継ぎを生むのは妻の立派な仕事だお。
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /

      / ̄ ̄\
    /     _ノ\
    |       (●)   まあ、登子様もまだ足利家に嫁がれて日が浅い。
.    |       (___ノ)  まだなにかと慣れるのに大変なんだろ。
     |        ´ノ
.     |         }
.     ヽ        }
      ヽ     ノ



72 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:01:04 ID:l0L8GJ5b
          ____
        /     \
      / ⌒   ⌒ \   登子様はもう母上とも仲良くなったようですよ。
     /   (●)  (●)  \ そのうち登子様も決心なさる時が来ますよ。
    |      __´___     |
    \      `ー'´    /
    高氏の弟・足利直義

       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( ●)( ●)\  右馬介・・・直義・・・
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
  |     (  (      |
  \     `ー'      /



73 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:02:05 ID:l0L8GJ5b
     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;) まあ、営みを拒否するのはともかく、
/    (─)  (─ /;;/  あの少々暴力的なところはなんとかならないものかお。
|       (__人__) l;;,´   可愛い顔して性格はちと男っぽいお。
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /

       ____
     /      \
    / ⌒   ⌒  \   元気があってよろしいじゃないですか。
  / (⌒)  (⌒)   \  安心して家の留守も頼めるものですよ。
  |     __´___      |
  \    `ー'     /



74 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:03:03 ID:l0L8GJ5b
     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)
/    (─)  (─ /;;/ (元気もあればいいってもんじゃないお・・・)
|       (__人__) l;;,´
./      ∩ ノ)━・'/
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___ /



<おい!そこのちび人間!


.



75 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:04:03 ID:l0L8GJ5b
           |    /  _,. -ー ' ´ ̄` ー 、  \    /
           ヽ   l /  /         \ ヽ   /
            ',   {/   /  /   :l      ` 、 !  /
            ヽ  〉.:.: /  /   .:/.:  l.:. ヽ   l|/l
              Y .:.:. /.:  /  .:./,イ ハ.:. ...:|   :|:.:.:|
              | |.:.:. l.:.:. // , イ.:.//:.:/  \.:.:| ...:|:.:.:|
              | |.:.:. |`'lメ∠_////__, -ー'ヾ:|:  :|:.:.:l   お前がもしかして足利高氏ですか?
              |、ヽ.:.:ヽィ圷ミ    ィ圷ヾ.:.:.:|::.::l
              | lヽ\| 弋r:シ      弋r:シ |.:.:.:ノ:.:.:.',
             /.:|  \ヽ;::::::::    ,  ::::::::::::ノ_/ |.:.:.:.:':、
              /.:.:.l   | 弋    ,. _    フl  /.:.:.:.:.:.:ヽ
.             /.:.:.:.:ヽ  ヽ __ >、___  `_,.ィ< /  /.:.:_.:.:.:.:',
            /:./:`∧  | |` ̄ \ヾ/ノ ̄ ∨  {'´: : : : :\.:.\
          /.:/: 、 : : ',  | |  __,r<_< ヽ,.__|  |.: : : : : : : :l.:.:. ヽ
.         /.:/: : : \: : }  |.  ̄/ \ヾ) \ |  L、 : : : : : :}.:.:.:.:.:\
         / .:.{ :\: : :.}: : ! ト、/   ヽ }〈//  ヾ一'|/:-ー' : : :/.:.:.:.:.:.::. ヽ
          / .:.:.:.ヽ: :ヽ,: : :r十く/ゝ ,.メノv ヽ入  <\_ : : : :/.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ',
         / .:.:.:f\_〉.: : : :/  ヽ/ ̄Zソ |人| ( >_「´ヽノ  } : :〈,.ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|
       / .:.:.:.:.:} |>二ニ/    ゝー厶 |∨| 〉 \一'   Y二、 ̄〉.:.:.:.:.:.: |
     / .:.:.:.:.:.ヾ/: : : イ      ノ_ノ |ハ| (__,、_}      |ヽ:ト\.:.:.:.:.:.:.:.:|
     ヽ, .:.:.:./: :/ |    /`ゝ-勹 /ヽ------\    |:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ

      _____     ━┓
    / ―   \    ┏┛
  /ノ  ( ●)   \  ・
. | ( ●)   ⌒)   |   そうだけど・・・あんた誰だお?
. |   (__ノ ̄    /
. |             /
  \_    ⊂ヽ∩\
    /´     (,_ \.\
.    |  /     \_ノ



76 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:05:09 ID:l0L8GJ5b
                   / /:: : :: :: :: :/: :: :: : /: :: :: :: :: ::ノ: :: ::::i: :::.l:: :. :|: :: :: ::: ::: ::: :: :: :: :: :: : :: :
               /,イ:. ,: :: ::: :: .:/:: . . :: /:: .:: .: .. : ./ :,: .:.: .l:.:. .l:. .:.:.!:. :.:..: .:.:.:. ...:. ..、:. .:. : :: ::
               (/:. /.:: .. :. ./:. ..: :: :/:. .:: .: : .:: / ./:. ..: ノ . :ノ:.: .:从.: ..、.: .: :: :: .. :l:. ... :. :: :
               /:. /:. .:. .:. . /l. :..: .: /.: .:.. :.. :. .ノ:../:: :: /!::::.イ:. .:./ ヽ:.:. .ヽ:. :.:.: .:. .l.:. :: .:. ..:
              ,イ.: /:..: .:. .:. :.:. l:.: .. :./:.. :.:. .:. .::´. ノ:. .:.,//: .:/!:. ../  ヽ:.: ..\:. :.: .:.|:.:. :: .: ..:
             /:.. /..:. ..:. i:.: .: ..|.:.: . /:.: .:.: .:.:.: ... /ノ:. .://:.. /.ノ:. ./    ヽ:..: ..丶.:. ..|.: .:..: .. :.
             !.: .:l.: .:..: ./.: .:..: 1.:. :.:l:..: .:.. :.: ::.:://:. :://: //::.: /`ー―――、.: ..:: 、l:. .:. .:. :.:.
             |:. .:l:. :.:. ::!:. :.:. .:.l:.: .:..|.: .:. ::.:: .//: : /// ./:. .:/        `ー= .斗:.: .:. .:. : フフ・・・よくぞ聞いてくれたですぅ♪
                 !:::. |:. :..: .|:. :.:. .:.l、:.: ..|:..: .. ://::.//"  /:. .:/            フ`:.: .. :.. . 私こそが贈鎮守府将軍新田義重を祖とする
                 l:::. .!:.:. .: j.: .: .:.. |.: .: .|.:..://:.,.イ     ./:. /            ノ:.: .: ..:. .:.. 名門・新田家当主の新田義貞ですぅ!
              !.:: |.:. :..: |.:. :. .: .lヽ::. l/∠:ィ´.      /:::/  ヘ、       ,、_ /:: .:..: .:.. :....
         .    ∧:.:|、:.: .:.:l:. :.:. :.:.∨ヽl     ,,z   .//    フ`ー=―;;'";;ィ'` /:. :.:.: .:. .:..r::
              ∧l .l:. :.. l.: .:.:. .:.:.∨ _,..._,.ィ;;ヘ  /     ´  ̄⌒    /:.: .:.: .:: .:.:/.: .
             _.    |:. :.: !、.: .::.: .:.:∨弋‐=‐ '"   ,        /// ./:.: .:. :.. :.イ:. :..
           ,;'"ヽ  ∧:. :.|:. ... :. :.:. :.∨         〈!             /:. :.: .:x:: '"./:. ::/
          ./  1   .\:!ヽ.: .: .:. :. :. \                 .∠:. :. - '"  /.:..':"
          ,f   |       .)`ー=::. :_.: .:. \      _., -一'           ,.イ::'".f
          1   |      r :l  、 テ―‐'                       ,イ
          |   :j      l i  _ \ ヽ                        / >
          |   .l      ヽ ! ー=, .n \                     イ ! /
          |   .|       >  / .l.! \  、                 /  v|
       _ l    レ'"ヽ    / l     l!    `  、            ,.イ     .>
     _r'"  ヽ!   / /^l!   .l             l`:::                ,イ
   r'"´7    i!l  イ .k'"1   .ヽ          .  ノ::::_,イl:::: ー=イ´       ./ .)
r'"7  j    y ^  !   l!     >          rf-x'  .lhl ̄ヽ/ \  .   ,/  j
  .i!   !   f    |   1    /            レ' "´ ̄  ̄ィ   j r‐ '"´ .  /
                            新田義貞



77 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:06:11 ID:l0L8GJ5b
       ___
     /   ヽ、_ \
    /(● ) (● ) \   新田・・・義貞?
  /:::⌒(__人__)⌒::::: \  右馬介、知ってるおか?
  |  l^l^lnー'´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /

     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(● ・・・・・・さあ?
   |      (__人__)
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /



78 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:07:05 ID:l0L8GJ5b
         ,___
       /     \    新田家は我が足利家と同じく
      /  ⌒  ⌒ \   八幡太郎義家公を先祖に持つ一族ですよ。
    /    (●)  (●) ヽ  有力御家人の我らとは違い、
    |       、__',_,    | 今は上州にわずかな領地を持つだけの
    \            ,/  貧乏御家人ですが。

      / ̄ ̄ ̄\
    / ─    ─ \   直義、スラっとキツイこと言ってるお・・・
   /  (●)  (●)  \
   |    (__人__)    |
   \    ` ⌒´.    /
   /              \



79 名前:名無しのやる夫さん :09/05/26 00:08:12 ID:gQ47d1yp
直義ひどいなw



80 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:08:20 ID:l0L8GJ5b
                   __, -─‐- 、_
             , -‐一'´- ====‐- 、 \_
            / , イ, -‐ ─── - 、_ \_ \
             / //.:.:.:.:.:,:.:'´.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.ゝ-、ヽ \      (⌒)
        /  , .:イ.::::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::ヽ\ \   /´
       <   / .::/.:::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::`ト、  l
        \/ .::/.:::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::/::::/.:::::::::::::i:::::::| | _」
            /.:::/.:::::::::/.::::::::::::::::/:::::://::::,イ.:::::::::::::::|::l:::l/'´  \   う、うるさいですぅ!!
         |.::/.::::::::,:へ::::::::::::::/.:::;ィイ:::::/ハ.::::::::::::::::|::|:i|       l   足利の祖の義康より新田の祖の義重公の方が
         |/i::::::::::::::|::::\::/:::/'´/::::/、_,, -ー‐-::|::|:|| ,r ‐一'´     兄だったですよ!!
           ト、:::::::::l''ー==ーュ、, /:/ ,ィ仁ニヽヾ::::|::!:!|::|/>⌒i〉 ,rr= 、 だから足利家より新田家の方が格上なんですよ!!
          ト::ヽ::::::l ヽ いシ7 ´   ヽいソ7 /:::::j::/l::/j>.:.:.:.i〉7´   )
          |::::f ト、::ゝ, , , ,       , , , /:::::://:::! !>:::::「/   /
          |.:::{ i - ',     ヽ        /"´ 」ヽ/ |>:::「/   /
          |; イヽ.  \    )ー-‐-‐{   , イ ‐米‐  j>::「/  , イ
         / /  , -米-,)>  __ _ , イ   |  !,ィy'⌒ヽイ oj )ノ ̄ \_
         /  /  /l|  j /    ,ィネネト-、_!  | | (,イ ー-、 \ ィソノ   _」i
     _, イ^>、  /  }  i   /r'7夊ト、``ー、 」 //ー-、    /7ヽィニニニソjト、
  /  //  >、  ト、 |  /::/ /::, 个:トヽ  !,. イ‐-、   // / ̄``ー- 、  l
 / _,.ィトハ  /  >、 j:::爪! |::::ト/::/! fj :| i:::ト、/:::ハ、    // /         ` ┴- 、
.〈fレ'7::/ ヽ ト、  / ノ/:::i1| | ヾニニi::! fj l:| ヾニニ 'I  `ゝ、_ノ/ /   ̄`¨`ー- 、  /:::
/ /::/   ヽト、__,イ /:::::| l! |     |:| fj j::!   | |! / ノト、イヽ     ̄`ヽ  /::::::::::::.

新田家は足利家と同じく八幡太郎義家の子を祖とする一族であり、上野国新田荘を開発しそこに定着した。
しかし幕府の有力御家人の足利家とは違い、義貞の頃の新田家の領地は広大な新田荘六十郷のうち
わずか数郷に過ぎず、義貞自身も無位無官で日の目を浴びない存在であった。
1318年(文保二年)十月の義貞の売券案が残っているが売主が新田「貞義」と誤記されており、
幕府での新田家の地位の低さをあらわしている。



81 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:10:08 ID:l0L8GJ5b
そんな貧乏御家人である新田義貞であったが同じ河内源氏の名門御家人・足利家には対抗心剥き出しであった。

               , ィ ´ __,.、__ `>、
             / __.r‐┘   \ └‐t _ \
             // /  //   l ', 、  \ハ\
         / /イ   //  /  l  |  \  ヽ!  \
          /  /   / /.: :  :/  / l |:.:.  ',   V   \
        /     j/ / /.:. : : / / / l |\:.:  ',   ',  ,.: 〉
      /    /   l:.--―/ // イナ ― --l    !イ::/
       ̄ヾー-|l _ 斗匕三x' ´ / / x三:心j:.:  j l/
         \|:!:. :.:.liヽ ハノ:!    /  ハノ:i ノイ.:. /! l  そうか、お前が足利高氏ですか・・・・・・
          l|小、:.:.:.ヽ. ゞ='    /    ゞ=' /.:.: イ } l
           l| { ヽ、:.:.:.\     '       /ィ´_ {!_ l: l
            l|  } _{!_ 下T、    cっ   /i:.ハ. {! }:. ',
            ∥  { {!  }:::i::::>:..、    , ィ:::::::.:l:::.:}   {:.:.  ,
         /'   }   {::l.:.::::::l::::|   : :|::::l::::::::.:i:::.{'_{!_/:.:.:  ',
         / /  ト、 }!,jV.:.__/ ̄¨ Y ¨ ̄\_:r、} }!/ .:.:.:..  ',
        ,' /  {こ入 { イ ,.‐',二¨T¨二.'‐、  { j/¨ヽ:.:.:.:.. ヽ
       ,' .:'  / _r'_{! ノ { // / ,小.ヽ \ヽ r' |!」 i  l :.:.:.:..  ヽ
        /.:.: r ‥'.ノ ノi { ヽ.二 ィ | {|ト 二.ノ { 〈| ! ヽ V :.:.:..  ヽ
        /.:,:-' /ヽ _/, = , ‐ 、二二二二二 _-- 、{. \ ! ヽ :.:.:.:..  \
     / ̄、 〃  / / r=/¨\「 ̄}‐、:::)_r=i!  ', └t._ ヽ :.:.:..   \
    「´  〃丶 / l: ヽ._、_:':、::::::/j⌒i_ ノイこノー'' ., イ∟, 、ハ_l \:.:.:..    \
   /´     _,「  }  ヽ二>-,_´_ _,r_― '´ノ}:.:  L ハ   \ ヽ :.:..     ヽ
 / 、 /  / \/  /ーt. ̄´ー┘'ーヽニゝ‐' ̄ :.|:.:   {  、  '┴、:.:.:...     ヽ

      ___
    /     \
   /  _ノ '' 'ー \
 /  (●)  (●)  \ な、なんだおか・・・・・・?
 |      (__人__)    |
 \      ` ⌒´   /



82 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:11:14 ID:l0L8GJ5b
::::::/::::l::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.::::/:.:/.:/ !:.:/.::::::::丶.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::!:::::::
 ̄| ̄:r=ェ,‐-:::_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:::::/.:,イ:./ /.:/.::::::::::::::_ヽ-―  ̄ ̄|:::::::
:::::l:::::/ /:::.:.:.:.:.丶、:.:.:/.:::::::::/〃:.イ /:/.::::::::,.イ´.:::::.\.:.:.:.:.:.:.:.:|::::::::
:::::|::/ /::.:.:.:.:.:.:.:.:.:._ -く .:::::::::/// //.:::::/.::::::::::::. .::::::ヽ、:.:.:l:::::::::
_/ /  _ -‐ ニ´_ :::::::.ヽ/ /イ  //.::/.::::::::.  _ -‐ ___」:.:.:.:.:
.:://:::.. ̄ ‐- 、‐テ、-    /   〃   -‐ 二 == キ  ̄ア/.:.:.:.:
,'.;'.::::::::::::..:.:.:.:.:.:.:. く ヽ / ..:::::/:::::::..  イ lrイr:::::j i l  /イ.:./.:.:.:.:
:::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.    \::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::-ゝ――- '< /.:/.:.:.:.:.:.  フッ・・・みすぼらしい顔ですぅ。
:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.     丶/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.../.:/.:.:.:.:.:.:.:   こんな顔の奴が足利家の嫡男とは
:::::::.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.      ',           .:::::::::::::::::::::::/イ:.:.:.:.:.:./   足利家も堕ちたものですね。
::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.      l    j            / /.:.:.:.:./
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.    :. l_  ___,         /.:.:./ ヽ l7
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..  .::::. l、      /       /ァ'「! =‐ ′
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::: l ` ‐-‐ ´         /|l:.{(  =' /!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::: l            _ イ:.:.:.|l/     レ_
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..::::::::::::::::: l           _.. '"|:.:.:|:.:.:.:/  _.. '"
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::/ _     _.. "´|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.:.」‐ '"
:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::/   ` ー "´    |:.:.:.:ll:.:.:|/

       ____
     /     \
   /_ノ  ヽ、_   \
  /(●)三(●))   .\  ・・・・・・・・・ハァ!?
  |   (__人__)      |
  \ ヽ|r┬-| /   /
  /   `ー'´      \



83 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:12:07 ID:l0L8GJ5b
      / ̄ ̄\   や、やめとけって若様。
    /   _ノ  \  案に顔のこと気にしてるって言ってるようなもんだろ。
    | u   ( ●)(●)   ____
.    |     (__人__)  /:::::::::  u\
     |     ` ⌒´ノ/ノ└ \,三_ノ\    ,∩__  な、何言ってんだお、お前!
.     |        /::::::⌒( ●)三(●)\ fつuu  人は顔じゃねえんだお!!
.     ヽ       |:::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ |  |   |  中身が大事なんだお!!
      ヽ      \::::::::::   ` ⌒´   ,/ _ |   |
    /  ̄\   /⌒ .ヽ          i    丿
    |  ヽ、 \/   /(⌒)       ξ) ̄ ̄´
        \ ./   / /         |



84 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:13:09 ID:l0L8GJ5b
         /   /ヘ/  / /   /    /   //  /  / ヽ  \       \ \
        ./ _/ /  / /   /    /  / /  /   ∧_ヽ   \     ヽ.  ヽ
       // /! /  .l  l  /,.-‐'フフヽ.//  /   /´ヽヽ `>.、 .!       ',`ヽ 〉
        /   / |/    |  l// // /.: / ノ   /. :.:.ヽ \\ `ト、    |  | /
        {   ./ ||     l/  /ン-‐<、 ://:/  ./: :,ィ─ヽ-\ヽ. | |   |  |′
         \、.--|l-‐''"_,. -‐''",. =,=¬ミ、/: : :/  /: : : ノ゙,ニ==ミ、 | |   |  |
        /  ̄|| ̄   {: :く   ト-'  }  : : / ./: : : : : ト-'   } // /   j l !
        /   .!',      \:.` ゝ -‐'  .//      ー--  ./ /   /j | / 義貞には顔で分かるですよ♪
         /     ', ヽ   \ゝ、        ノ : : !           ノ/  .//ノ'  これで足利家も終わりですぅ。
       ./    .∧ \   \                  -┐ ∠ -‐''" /    名実ともに足利は新田の下になるですよ。
       /     /,ハ = ゝヘ、_  ゝ、               __ノ)      /〃/     フフフフフフですぅ♪
     /     //  ヽ〃 ヾ ヽ ̄ ̄   、_,.. --'' ´ ̄   /     /</
   /    ,r'"´ ̄了ゝ、rー、 ヽ      ` ー──‐ '' ´     /liヾ/
  /    / ゝ, -‐'7`ーイ__.」、  \         ー          /   |
/   , f´ ̄/   /  ノ/ヽゝン‐.、V丶、              /|     |
   / 之/   /  /   ヽ ヽノ1ヽ-、.`丶、    _,. -‐'"´  /|ヾ 「l〃|
  / 「 /     / /      ', ∟| ヽ \    ̄   /   / |= =l
/  .ゝ/     //       .i l , -イ   ヽ. ヽ     ,イヽ /  |〃il ヾl
   ,r/    /        || L.、|   l  `丶、 f |  `ヽ、 |     !
  /./     /           || ヽjヾ||〃l  ,. ‐-、ヽl   _  \|      ヽ
/ /     /         || ノj= =|/ , --ヘ}⌒}´_\  \ 、 ヾ r ヽ

       ____
     /ノ   ヽ、_\
   /( ○)}liil{(○)\  ・・・・・・・・・なんだと!?
  /    (__人__)   \ お前もですですうるさいお!!
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   | 貧弱御家人が!!
  \    |ェェェェ|     /



85 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:14:10 ID:l0L8GJ5b
                     _.. - .._
                   _.. - ,ニ-冖 ⌒ 冖-ニ - _
               / ノ´,. .‐.: : : ̄: :、:‐. 、`ヽ \
            /   //: :./: : : : : : :l: : : :.\ヽ \
             <  ヽ/: : : :/: : : : : : /: :.l: : :、: : :ヽ/   >
              丶、/: : : ::/: : : : ::::〃:/:.|:: : :.l: : : :.', /
              l:l: :-:、l.: :::::::://://:∧:::._;l:-!: l:.|!
             ,l:l: : : ::|><__/ ' / '_,. へ:.|: l: :|::!l  ひ、貧弱とはなんですか!?
             l:.|:|: : : ::lz=ュ   ′ z=ュ.リ:://: l  御家人の偉さは領地の広さじゃないですよ!!
            l: :Nヽ: : :ヽ     '       /:://: : :.l
             l: : /il ヽ、ヽヽ   /二ヽ  / '// ̄`ヽ!
             l: /   il  li、``  |   |  /' li:.   ヽ
              l:/    il   li `丶、ヽ-- ,' ィ .il  li::.    ヽ
            ,/     il.※.li    ,.ィ`不ヽ、 il.※.li::::::..   ヽ
.        //     .:il  li   // //'{l:l ヾ、il  li\::::::...   l、
      / l/    ..::::il  li  ヽヽ//l>ィll:l__,ノイ   li:::::::丶、:::::::...l \
       |:  l:::.  ..:::::::::il.※.li   `イl:l. {.l:「´ il.※.li:\:::::::. `` ┘ \
      l::  l::::::_:::-:':´il  li    {l:l,><{ l:l   il  li\_l\::::.     .::/
    /,l:::.  ̄   ::::::il  li、,.、,、,、{.l:ト、イ.l:l、,、,il  li::::::::l:::::ヽ::.   .::::/` 丶、
  ,. '"´,.-l::::::::::::::::::::::/il.※.li、,、,、,、,、l:l::::::::{_l:l,、,、il.※.li、:::::::l:::::::..........:::::/ニ、ヽ、

        ____
      /  ノ  ヽ\
     /  (○)}liil{(○)  何度でも言ってやるお!!
   /     (__人__) ヽ  貧弱!!貧乏!!借金野郎!!
   |       |!!il|l|   |
   \        lェェェl /

           ∨三三三三三三三三三三ニ/
      __  lニ>‐ '´ ̄ ̄ ̄` ー<三三/
     〈三三二ニ―‐- 、 ___     `ヽ|
     ∨三三三三三三三三三三三三二二ニ¬
       ヽ三三二ニニニニニ二二三三三三三/
       Y´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:\::.:`ヽ::<三/
.       ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::、::.::.ヽ、::.`、:l:T
      |::.::.::.フ7¬‐、ヾ、:\>、:|-ヘ::.::.}::!:|  いたいた・・・
       {::.::/代了圷ミヽ. \行‐t予l:ノ/::|  義貞、こんなところで何をしているんだ?
         !::.::.::.:| ゞ-'′  \  辷シ '/:/::./  早く土倉にお金を借りに行くよ。
       |::.::.::.:ゝ       ,       厶ノ::.;′
       ヽ.::.::l|ヽ、    r-、     /::.::/
           \:ト、:j> 、   _,.ィ:´::;:l:: /
             ヽ ` ,.イ `¨´ ト、レ'|/ |:/
            __,. '´_>v< `ヽ、′
       ┌イ  //了,ハ\\ヽ `┬ァ
       /7 |  { く/ノ/引ヽヽノノ  | }-、
.      /:.:.:.:{ |  `ー'´//l弓| |`ー′  | } :.:l
     /:.:.:.:.:.{ |     // ]弓ト、ヽ     |「 :.:.|
          義貞の弟・脇屋義助



86 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:15:10 ID:l0L8GJ5b
 /:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:l:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.ヽ
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':.:!:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///,:.:./:.l:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.l
:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// ,:.:/:./:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:!
/|:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/イ/ /:/:./ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:!|:、    義助・・・!?
:.:!:.!:.:.:.:.:.:.l:`l丶、:.:.:.:.:.://., ' ./:/:./ !l ヽ:.:.:.:ヽ:_..- ':.:!:.:l:.:.:.:.:.l:.!:.ヽ
:.:.!:.!:.:.:.:.',:.',:.!:.:.:.:.:>'<、/ //,:./  !l _><\:.:.:.l:./:.:.:.:.://:.:.:.:   フッ・・・今に見てるですよ、足利高氏・・・
:.:.:',:',:.:.:.:.ヽV`ヾ〒_==ミー7/// ーrィ== 〒ア、/:':.:.:.:..://:.:.:.:.:  必ずや新田家は足利家の上に立つですぅ!!
-、,.ヘヽ:.:.:.:ヽヽ ヾ、_ー'_ノ /'´〃    弋_ー'.ノ '  /:.:.:.:.:.//、:.:r‐‐  その時、お前を義貞の前で跪かせてやるですよ。
 ヽ.-l \:.:.:\、     /´        ヽ   /':.:.:.// ,.-J
./  .!   ヽ、:.ヽヽ、      i        ‐,.'ィ":./   !/  `
ヽ、  ,!   l l`ヾ.=-    _._ _._   -‐"‐/l !   l )  / 〉
) .! へ!  //  `丶、      ...     ,. '´   l !  !< ,   く
  ヽ_ ̄l   l !       `丶、   _.. '"       !l   !  / -,.、ノ:
ヽ-、 ', !  !l      /::,二 `"´二、:\     ,イl  l  '  /: : : :
: :!: :} l  ! !l     /::/ //:「ト、\ \::\  / l.! l    〉: : : :

                  ____
                    /\:::::::::/\.
                   /:::<●>:::<●>:::\  (新田義貞・・・なんてムカつく奴だお・・・!!)
                  /::::::::⌒(__人__)⌒::::::\
                  |     ` ー'´  u   |
                  \  u   :::::     /
                  /    :::::::::::::::::::    \
                /                 \  〈〈〈 ヽ
                               (〈⊃  } }

これが足利高氏と新田義貞、初めての出会いであった。



87 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:16:13 ID:l0L8GJ5b

        ノ L____
       ⌒ \ / \
      / (○) (○)\   ああ!なんで名門のやる夫があんな貧乏御家人に
     /    (__人__)   \  喧嘩売られなきゃならないおか!!
      |       |::::::|     |  思い出しただけで腹立つお!!
     \       l;;;;;;l    /l!| !
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ <
               レY^V^ヽl
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)  まあ、落ち着けって若様。
. |     (__人__)  義貞も今は貧乏だけど出身だけは一流だから
  |     ` ⌒´ノ  いっちょまえにプライドだけは高いんだろ。
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ 
   /    く   
   |     \       
    |    |ヽ、二⌒)   
         ,___
       /     \
      /  ⌒  ⌒ \   そうですよ。気にすることはありませんよ、兄上。
    /    (⌒)  (⌒) \  格下ほど口だけは達者になりますから。
    |       、__',_,    |
    \       `‐'´  ,/  



88 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:17:30 ID:l0L8GJ5b
       ____
     /   ノ( \
   /  _ノ  ヽ、_ \   ああ・・・登子も全然ヤラせてくれないし、
  / ノ( ●━━●   \  なんか今日はムカムカするお。
  |  ⌒ (__人__) ノ(  |  何かでストレス発散させないと駄目だお。
  \     ` ⌒´   ⌒/



89 名前:名無しのやる夫さん :09/05/26 00:18:44 ID:N3QaHQgu
直義サラッととんでもない事口にするタイプだなw



90 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:19:01 ID:l0L8GJ5b
         ___
      /)/ノ ' ヽ、\
     / .イ '(●)  .(●)\   だから、やる夫はちょっとその辺の鎌倉女をナンパしてくるお。
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \  右馬介も直義もついてくるお。
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     |
  . \ ヽ           /

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)  ・・・・・・・・・ハイハイ、分かりました。
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ.
.  |         }.
.  ヽ        }.
   ヽ     ノ
   /    く
   |     |
    |     .|

         ,___
       /     \
      /  ⌒  ⌒ \   もちろん登子様には内緒ですよね。
    /    (⌒)  (⌒) \  分かっていますよ、兄上。
    |       、__',_,    |
    \       `‐'´  ,/



91 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:20:30 ID:l0L8GJ5b
     ____
    / ⌒  ⌒  \    直義はよくできた弟だお。
  ./( ―) ( ●)  \
  /::⌒(_人_)⌒:::::  |  さて・・・可愛くて巨乳な女の子でも探すお、
  |    ー       .|   ・・・・・・お!?
  \          /



92 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:22:01 ID:l0L8GJ5b
                       __
               __  ,. <´       `> 、
              _,,イ´⌒>ゝ、             ヽ、
              /                     \
             /                      ヘ
               /           ,' l!     ,、  ヽ ヘ    ヘ
             ′   ,' ,i,、 ,i ハ 、  トヽ   ',. i      ハ
           ,′   i ムl!_ム_} ヘ ト、 l',_ム=__,}     ハ
           |  ,    レ''「ヘ ハ 「 ヘ!ヘ 「ニj ヽ |、!、|   ,. , |
           { ,i ',   {' >=キ-、  ヽヽ、{=ニニキ、 }   i ,i }
            | ハ 、 ',',.{{´{::l!っ       {::l!っ 》,'  /| ,ハ |
                lハ ト、ヘヘ. ヒり       Vり /  ノ ,i ハノ
              ヽト、ヽヽ、´ `   、   ´ ` ノz/  レ
                ゝヘ                 ノ'、
                    八     ` ´    人ヽ、>
                       > 、      イi: : ハ
                      ri、` - ´ ,トi: i: : :ソ
                        /} >=<  ';.ヘ.: : :ヽ
                  , z ':.:.ノ  ,i i    i:.:.:.ヽ、}
               ,x '/:.:.:.∧   ノ ヘ   ノ!:.:.:.:.ヘ:.> 、
            __, ':./:.:.:.:.:.:i', ヽ イ>=<ヘ_ / !:.:.:.:.:.ヘ:.:.:.:.>、
            f:.i:.:.:.:.:ヘ、:.:.:{∧  ヘ 〉l!l〈ノ   ∧:.:.:.:.:.ノ:.:.:.:.:.:.:zハ
            {:.:';.:.:.:/:.:ヘ:| ヘ、  {:.:.:.:}   / }>''´、:.:.:.:.:./:.:.ノ
            |:.:.:i:.:.ヘ:.:.:.:.:.|   ヘ |:.:.:.:|   /  |:.:.:.:.ノ:.:.:.:.:/:.:./

       ____
     /⌒  ⌒\
   /( >)  (<)\   あの子なんか可愛くてやる夫のタイプだお!!
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ それにけっこう着込んでるんけど
  |    /| | | | |     |  あれは間違いなく巨乳だお!!
  \  (、`ー―'´,    /
       ̄ ̄ ̄



93 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:23:32 ID:l0L8GJ5b
          / ̄ ̄ \
.      /       \
.      /  _ ノ  .ヽ、_  \
     |  (ー)  ( ●)   |   ヘイ、そこの彼女。
.     \  (__人__)   /    今ヒマじゃないのかい?
.    , '´7::::|.7 「i .}::::ヾー、    よかったらこの幕府の有力御家人の嫡男である
    |ヽ:::::|∧|/| .| ! |∧|:::::::|ヽ   やる夫こと足利高氏と
    |:::i::::::::lニト i | |.,|ニl:::::::::i:::::|  そこの宿屋でお茶をしないかい?
   /::ハ:::::::lニ|::\/:|ニl:::::::::|::::ヽ
   〉:::::|::::::lニ|::::::||:::::|ニl:::::::::|::/::|
.   i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|
   |::::::::r::::::lニ|::::::||:::::::::\::::_}:::::::::〉
  〈::::::::|:::::::::::|::::::||::::::::::::::Y |ソ::::::::|
   |:/:|::::::::::/===l=====::l_人:::/
   |i::::,-、:::::/::::::::::|:i::::::::::::::::|:::::::|/
   \|_/ヽ/::::::::::::i_:::::::::::::::::|〉.イ
.    ハ::::::::::::::::::/、::::::::::::::::i´|/
.     i::::::::::::::::! !:::::::::::::::|
      |::::::::::::::|.  i::::::::::::::|
.      i:::::::::::::i   i::::::::::::|
      |::::::::::::〉.  {::::::::::::|
      |::::::::::::|   |:::::::::::|
      |::::::::::::| .   |:::::::::::|
      |:::::::::::::|   |:::::::::::::}
      |____|    |___|
     , -'´::::::::::}.    {:::::::::ヽ-、_



94 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:25:00 ID:l0L8GJ5b
       /: : : : , '´: : : : : : : : :`: : : : : -=‐ヘ= ー 、
        /: : : :/     : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ.   `ヽ、
     /: : : ; ′ : : , ': : : . . .         : : : : : : : :ヘ    ヽ
     ,': : : /:,′ : : /: :,: : :.; : ノ: : : :,ィ. . .    : : : :.ハ
     : : : ;',ィ: : : : :/: ;イ: : ィ:,イ: : :ノ:ハ: : :.;i: : : :    ',i,
     : : : /i′  ,' / 「7ラ'''t-/_ノ  l!: : ハ:,i: : : :i: :.  ',',
     : : :,':.{: : : : レ' ム-=、K. ノ'`  ハ: ノ .lハ:,i: :.}: : : :.ハ!
     : : :.rキi、: : |. {{ っ:::リ ヽ`   ,' レ'_`'ix|ハ: i: : : :.,} l! (有力御家人の嫡男!?素敵なお方ね!)
     ∨{ノ !ヘ: : :|  ヒり       -==、 リ>:,': : : /:| l  は、はい・・・・・・是非。
     ヽ、 { ゝヽjヽ ´ `         Z::::} )/ノ: : :/|:.j
       \_二、゙             `ー' ん': : ノ リ
       /: : ヘヘ     rー     '     / ''´
      r': : : : : : )\    { ヽ フ      /
     ヽ: : : : : /\. \   ´  _ イ
     く:ヽ:,r<´    > ` - < ´
     ソ´:.:.:ヘ     ri ト- 、_
     '´:.j:.:.:.:.:.ヽ、   .j | }ヘ:.\:.` ‐ - ,,,,_
     ノ:.|:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ、/、ヽ_ljヽ:.:.\:.:.:.:.:.:.:ハ
     :.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ` `く:.:.',ハ:.:.:.:\:.:.:.:.:.}
     :.:.:.:ゝ-= ,,,,_:.:.:.ハ\  ゝ:ヘ ';./:.:.i、:.:.|
     :.:.:.:.:.:.:.:.>'':.:.>:ヘノ\ヽ:.:.',ヘ:.:.つ:.\|



95 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:26:31 ID:l0L8GJ5b
      ____
     /_ノ ' ヽ_\
   /(≡)   (≡)\   ほら、見るお!!
  / /// (__人__) ///\  足利家の名前を使えばナンパなんてちょろいもんだお!!
  |     |r┬-|      |  やる夫は名門のお坊ちゃんに生まれてよかったお!!
  \     ` ー'´    /

     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)  名門足利家の名前をナンパに使うなよ・・・
.   |     (__人__)
    |     ` ⌒´ノ
   .l^l^ln      }
.   ヽ   L     }
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |ヽ、二⌒)、
 ヽ__ノ



96 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:28:00 ID:l0L8GJ5b
こうしてやる夫はその少女と一夜を共にした。
そしてそれ以降もやる夫はちょくちょくその少女と会っていた。
もちろん妻の登子には内緒である。

爻   _,,-‐t‐''⌒ハ、       _,,, -‐''三]
k;;:、 (,, メ μ ,,´`, -―一''''""~ _,, -‐/::::\        /
、,\;;:: 人人キ,,  / --一'''"~ ̄  ,/:::::['i']::::\へ、  /
ニヾ \ Y,/         /ii[]:::[_,!_]::[];、\ Yy,,..
-‐''`  `.、:,:/         /ii;[ i ]~~[_!_]~[l];:ヽ \_
_,,、_,,,,/         ,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ > ̄ヽ
ハハ从 /-―====r-===三'' 、-―――――――‐< 木ホYyy
(⌒)イト爻------( tイ-‐'´::::::::,\__,,,....、___,,,_____`」¥ Y
 T,::爻Ooト[iiii]<,,. 、 キ[]  i::::::::::::::::[]::::::::::::::[]=======|爻爻三三
ー-  ''ー^ 二,, ー---┴, -‐へ-O-ー-~~-―へ`~~    ]、
         ━
 〓           ━〓   ー ---- 、---―



97 名前:名無しのやる夫さん :09/05/26 00:28:37 ID:N3QaHQgu
なんてヤリチンやる夫だwwwwww



98 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:29:31 ID:l0L8GJ5b
そんな関係が続いていたある日・・・

    |┃三 ガラッ
    |┃  ____
    |┃/⌒  ⌒\
    |┃(●)  (●) \  今日も来たお、越前!!
――‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\
    |┃  |r┬-|     |⌒)
    |┃   `ー'ォ     //
    (⌒ヽ・    ・ ̄ /
    |┃ノ       /

       /: : : : , '´: : : : : : : : :`: : : : : -=‐ヘ= ー 、
        /: : : :/     : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ.   `ヽ、
     /: : : ; ′ : : , ': : : . . .         : : : : : : : :ヘ    ヽ
     ,': : : /:,′ : : /: :,: : :.; : ノ: : : :,ィ. . .    : : : :.ハ
     : : : ;',ィ: : : : :/: ;イ: : ィ:,イ: : :ノ:ハ: : :.;i: : : :    ',i,
     : : : /i′  ,' / 「7ラ'''t-/_ノ  l!: : ハ:,i: : : :i: :.  ',',
     : : :,':.{: : : : レ' ム-=、K. ノ'`  ハ: ノ .lハ:,i: :.}: : : :.ハ!
     : : :.rキi、: : |. {{ っ:::リ ヽ`   ,' レ'_`'ix|ハ: i: : : :.,} l!
     ∨{ノ !ヘ: : :|  ヒり       -==、 リ>:,': : : /:| l  あ、やる夫様!
     ヽ、 { ゝヽjヽ ´ `         Z::::} )/ノ: : :/|:.j   ・・・実はお話があるんです。
       \_二、゙             `ー' ん': : ノ リ
       /: : ヘヘ     rー     '     / ''´
      r': : : : : : )\    { ヽ フ      /
     ヽ: : : : : /\. \   ´  _ イ
     く:ヽ:,r<´    > ` - < ´
     ソ´:.:.:ヘ     ri ト- 、_
     '´:.j:.:.:.:.:.ヽ、   .j | }ヘ:.\:.` ‐ - ,,,,_
     ノ:.|:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ、/、ヽ_ljヽ:.:.\:.:.:.:.:.:.:ハ
     :.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ` `く:.:.',ハ:.:.:.:\:.:.:.:.:.}
     :.:.:.:ゝ-= ,,,,_:.:.:.ハ\  ゝ:ヘ ';./:.:.i、:.:.|
     :.:.:.:.:.:.:.:.>'':.:.>:ヘノ\ヽ:.:.',ヘ:.:.つ:.\|
             越前局

やる夫は少女を越前局と呼んでいた。



99 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:31:01 ID:l0L8GJ5b
       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\   話ってなんだお?
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  やる夫は名門足利家の嫡男だし何でも買ってあげるお。
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /

          〃   /     /     /        ヘ       ヘ
         j/  /    ,′   /            |!       ',
        /   ′   │     /.|    |`ト、,,.,;;},,..リL.._}    ', |
          /   ,′  { │  /__′| {   | '{"´ヽ| 厂ヽ|     l |
.       .′/     | _,.|;;''"l゙~「  リハ   | ヽ _」Lノ,,、 │   l | |
       l / ,{     f゙'"|ハ |_」、   \|  / fて(バヾ|   | リ 丿
       l / |/ |     |  , ィ7乙,`         {::::::、リ j!   リ/   ・・・実は私、お腹にやる夫様の
        ′|l |   { l V/ {:::::、_j            `ー '゙ /  〃    赤ちゃんができたんです・・・
         |l l {   いハ{, 弋ノり             ...../. イ\
              l八  ゙、 ヘ  .......      ,     ""゙ 八  〉
                \  Vハ  ""゛               '  `丶、__
             rく\| 丶        ‐  ´     /        i:i: \
           /  :i:i.   、`  .._          /   _,.    i:i:   ヽ
          〃    i:i:.    ` ‐- `ニ._ー-  ‐ ´ _,.:‐'´     .:i:i   │
          {     i:i.         `    ´        .:i:j     |
.           }      i:i.、                       .:i:i,′    |
.           ト、   {   i:i:.、                   .:i:i/       |
.           ! \    ヽ:i:i:.                ..:i::iヽ  '〃  '
           ',   、{  / \:i::i:..         }       ,.:i::i/  ∨/   /
           '.   ハ. {    ` 、:i::i:..    {    ..:i::i: '′   j/   /
            〈ヽ  ハ      丶:i::i::...  j.....:i::i: '′      丿  /



100 名前:名無しのやる夫さん :09/05/26 00:31:08 ID:FgCL7gvy
やはりできる夫が直義か



101 名前:名無しのやる夫さん :09/05/26 00:31:51 ID:ABosZHbX
 やる夫死ねが始まるな。



102 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:32:31 ID:l0L8GJ5b
         ___
        /⌒  ⌒\         ━━┓┃┃
       /(  ̄)  (_)\         ┃   ━━━━━━━━
     /::::::⌒(__人__)⌒:::: \         ┃               ┃┃┃
    |    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚                       ┛
    \   。≧       三 ==-
        -ァ,        ≧=- 。
          イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
        ≦`Vヾ       ヾ ≧
        。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。



103 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:34:01 ID:l0L8GJ5b
         ____
       /   u \
      /  /    \\    そ、それは困ったお・・・
    /  し (○)  (○) \  やる夫は足利家の嫡男だお・・・
    | ∪    (__人__)  J |  そんな愛人が産んだ子なんて
     \  u   `⌒´   /   嫡子として認められないお・・・

       /: : : : , '´: : : : : : : : :`: : : : : -=‐ヘ= ー 、
        /: : : :/     : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ.   `ヽ、
     /: : : ; ′ : : , ': : : . . .         : : : : : : : :ヘ    ヽ
     ,': : : /:,′ : : /: :,: : :.; : ノ: : : :,ィ. . .    : : : :.ハ
     : : : ;',ィ: : : : :/: ;イ: : ィ:,イ: : :ノ:ハ: : :.;i: : : :    ',i,
     : : : /i′  ,' / 「7ラ'''t-/_ノ  l!: : ハ:,i: : : :i: :.  ',',
     : : :,':.{: : : : レ' ム-=、K. ノ'`  ハ: ノ .lハ:,i: :.}: : : :.ハ!
     : : :.rキi、: : |. {{ っ:::リ ヽ`   ,' レ'_`'ix|ハ: i: : : :.,} l!
     ∨{ノ !ヘ: : :|  ヒり       -==、 リ>:,': : : /:| l
     ヽ、 { ゝヽjヽ ´ `         Z::::} )/ノ: : :/|:.j  えぇ!?
       \_二、゙             `ー' ん': : ノ リ  それじゃあこの子はどうなるんですか?
       /: : ヘヘ     rー     '     / ''´
      r': : : : : : )\    { ヽ フ      /
     ヽ: : : : : /\. \   ´  _ イ
     く:ヽ:,r<´    > ` - < ´
     ソ´:.:.:ヘ     ri ト- 、_
     '´:.j:.:.:.:.:.ヽ、   .j | }ヘ:.\:.` ‐ - ,,,,_
     ノ:.|:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ、/、ヽ_ljヽ:.:.\:.:.:.:.:.:.:ハ
     :.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ` `く:.:.',ハ:.:.:.:\:.:.:.:.:.}
     :.:.:.:ゝ-= ,,,,_:.:.:.ハ\  ゝ:ヘ ';./:.:.i、:.:.|
     :.:.:.:.:.:.:.:.>'':.:.>:ヘノ\ヽ:.:.',ヘ:.:.つ:.\|



104 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:35:33 ID:l0L8GJ5b
           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ    ・・・その子は足利家には置けないお。
         /       _/::::::\_ヽ   生まれたら寺に預けるお。
       |         ::::::::::::::  ヽ  やる夫は登子との関係を悪くすることは
        l  u    ( ●)::::::::::( ●)  できないんだお・・・許してくれお、越前。
       ` 、        (__人_)  /
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\

                       __
               __  ,. <´       `> 、
              _,,イ´⌒>ゝ、             ヽ、
              /                     \
             /                      ヘ
               /           ,' l!     ,、  ヽ ヘ    ヘ
             ′   ,' ,i,、 ,i ハ 、  トヽ   ',. i      ハ
           ,′   i ムl!_ム_} ヘ ト、 l',_ム=__,}     ハ  ・・・・・・分かりました。
           |  ,    レ''「ヘ ハ 「 ヘ!ヘ 「ニj ヽ |、!、|   ,. , |  そもそも私は身分の卑しい身。
           { ,i ',   {' >=キ-、  ヽヽ、{=ニニキ、 }   i ,i }  この子は生まれたら寺に預けます。
            | ハ 、 ',',.{{´{::l!っ       {::l!っ 》,'  /| ,ハ |  迷惑をかけてごめんなさい、やる夫様。
                lハ ト、ヘヘ. ヒり       Vり /  ノ ,i ハノ
              ヽト、ヽヽ、´ `   、   ´ ` ノz/  レ
                ゝヘ                 ノ'、
                    八     ` ´    人ヽ、>
                       > 、      イi: : ハ
                      ri、` - ´ ,トi: i: : :ソ
                        /} >=<  ';.ヘ.: : :ヽ
                  , z ':.:.ノ  ,i i    i:.:.:.ヽ、}
               ,x '/:.:.:.∧   ノ ヘ   ノ!:.:.:.:.ヘ:.> 、



105 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:37:01 ID:l0L8GJ5b
       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \   うぅ・・・越前は悪くないお。
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  この子は成長したら必ずやる夫が迎えに行くお。
  |     (__人__)    |  だからそれまで待っててほしいお。
  \     ` ⌒´     /



106 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:38:30 ID:l0L8GJ5b
こうして越前局が産んだ男子は新熊若殿と名付けられ、
鎌倉の東勝寺に喝食として預けられた。
この新熊若殿こそが後の足利直冬である。

    ◯
   ,-┴-、
  (´・ω・`) オギャーオギャー
  c'   っ
   (_,'ー、_)  
新熊若殿(後の足利直冬)



107 名前:名無しのやる夫さん :09/05/26 00:38:58 ID:gQ47d1yp
北条家との関係を考えれば仕方ないが一応言っておこう
やる夫死ね



108 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:40:02 ID:l0L8GJ5b
もちろん、新熊若殿のことも妻の登子には内緒であったのだが・・・

    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||      || ガチャ
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::|| ̄ ̄\ ||
 |:::::::::::::::|| ノ  ヽ_\
 |:::::::::::::::||●) (●) \  の、登子・・・ただいまだお。
 |:::::::::::::::|| (_人_)    |
 |:::::::::::::::||___   /
 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
 |:::::::::::::::||/    ||
 |:::::::::::::::||      ||
 \:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
   \ ::::||
    \||



109 名前:名無しのやる夫さん :09/05/26 00:41:09 ID:b36d4qhc
妾を持つのは不味かったのか??



110 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:41:30 ID:l0L8GJ5b
    ,. -‐──────‐‐- 、
   /          ・    ヽ
.  /            ┃     |
.  |        ,人 __ ┃_    |   わ、若様ぁ・・・
.  ヽ        }  ( Y )     |
   ヽ     ノ  (;;;;;)(;;;;; )     |
   /    く    \  /~   /
   |     \.    \__/
    |     |ヽ、二⌒)

          ____
        / .u   \   ど、どうしたお、右馬介!!・・・その怪我、
        ((○)) ((○))   ハッ・・・!!まさか・・・
/⌒)⌒)⌒. ::::  (__人__) l_j :::\     /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /



111 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:43:01 ID:l0L8GJ5b
          _______
        /          \
      __/             \  そのまさかだ・・・
    /.            、    |  すまない、登子様に勘付かれて
    |.         ,(⌒(○)ヽ    |  越前局様や熊若様のことも全部吐いちまった・・・
    l  lヽ      )>       /  ゆ、許してくれ・・・若様・・・
   /    ヽ\   `(__,(○) / /
   |      \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  \
   |     |ヽ、二⌒)、          \

        ____
      /  ノ  ヽ\
     /  (○)}liil{(○)
   /     (__人__) ヽ  ・・・・・・・・・・・・・・・!!??
   |       |!!il|l|   |
   \        lェェェl /
    /         ヽ
    しヽ        ト、ノ
      |    __    |
      !___ノ´  ヽ__丿



112 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:44:30 ID:l0L8GJ5b
: : : : :: ::|:: : : ::/ |::_: :斗十―:/|:: :: : :/|: : : :|  |:: :: :|        |:| |: : |:: :: : : ::|: : : : : : :|
: : : : :: ::|::::::斗 ´ |:: :: :: :/ |::: ::/ |:: :: ::/ |:: :: :j   |:: : :|        |:| |: : |:: :: : : ::|:: :: : |:: ::|
: : : : : 斗:´ : |  !:: :: : /  |:: :/ |:: :: / |:: :: :|  |::: ::j  ,        |:| |: : |:: :: : : ::|:: :: : |:: ::|
:: /: : ::|: : : :|  !: : : /  |:::/  |:: ::/  |:: :: :|  .|: : |// ̄\   リ j|:: :|:: :: : : ::|:: :: : |:: ::|
::|:: :: :: ::|: : ::/  |::: ::/   |;/  |: :/  |:: : /   |: :/// ̄\\ ' .|.|:: :|:: :: : : ::|:: :: : |:: ::|
:::|:: : :: ::|: : .'   .|::::// ̄\\ .|:/   .|: :/    .|://      `´   { |:: :|:: :: : : ::|:: :: : |:: ::|
::::|: : :: ::|: :j     | // ̄\\ .!'     | /    .||/         | |:: :|:: :: : : ::|:: :: : |:: ::|
: ::|:: :: :::|: :|   .//     \>     |/    '             .| |:: :|:: :: : : ::|:: :: : |:: ::|
: : | : : : |: :| .//            '             |\\ | |:: :|:: :: : : ::|:: :: : |:: ::|
: : :|::: ::::|: :|//                            \\|  \ | |:: :|:: :: : : ::|:: :: : |:: ::|
: : ::|::: :::|: :| ̄_   、  \\                         |:j: :/:: :: : : ::j:: :: :/ : /
: :: ::|:: :::|::/  | |  ヽ \ ヽ\\        \          //::/:: :: : : : :|:: : /|:::/  おかえりなさいませ、やる夫様・・・
: : : :|::::::|/.__ノ :ノ | ̄|                /          // /:: :: :: :: :: :|:: :/ |:/   話はぜ~んぶ右馬介から聞きましたよ・・・
、: : ::| : :| .|__/  !  L                          // /.!: : : : : : : j/ レ
: ヽ: :|: ::| | ̄ ̄|.\_|                       //:/ |: : : : : :/   '    越前局殿のことも・・・新熊若殿のことも・・・
: : :ヽ:|: :|  ̄|_|                         / //   !:: :: :/
: : : ::`| :|          ヤ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ア       >´ ̄ ̄ ̄ヽ |: /
: : : : : |::!、         ヽ       ノ      >´        .`|/
: : :: :: ::|:! >、         ` ー――‐´      >´          ' ヽ
                  赤橋登子
       ____
     /ノ   ヽ、_\
   /( ○)}liil{(○)\    ・・・・・・・・・・・・!!!
  /    (__人__)   \
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
  \    |ェェェェ|     /



113 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:46:01 ID:l0L8GJ5b
          ____
       / ノ  \\
      / (○)  (○)\        ご、ごめんだお登子・・・
    / ∪  (__人__)  \       でも越前も熊若も悪くないお・・・
    |      ` ⌒´    |       悪いのは全部やる夫一人なんだお。
     \ /⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒) だから二人には何もしないで・・・
    ノ  | / / /   (⌒) / / / /
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  :::::::::::/
 |    l  |     ノ  /  )  /
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
  ヽ __     /   /   /

        /: :/: : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : \
       /   /         /. . . . . .../ZZZz|: : :|:.ヽ: ハ
        ,'  / .. . : :/...:.|: :.|: :|: : :|:.:.,'/////|: : :|: :.| : :l
       , /.::{: : {: : : :!: : :|: :.|: :|: : :|: :| ̄```'|: : :|: :.| : :|
        {: |: l:.|: : |.: : :.|.:../|:./|: :|: : :|: :|     |: : :|: :.| : :|
        |: |: l:.|: : |: \l: :l .!l |: :|: : :|:./   _.ム:.:.:|: :.| : :|
        |: l:.:|:.!:.:.:|: : {:{\_,」 .|:l |: : :l/   ,/__ }: /: :.:| : :|
        |: |: |:.!:.:.:|:. 「マテZ7k|:l |: : :| ィチ〒Z7!/: : /j : :|  ご、ごめんなさい。
        ヽト、!:l .:.:|: lヽ弋zrリ .!ヽ、.: :| 弋zンノ/l/: /! l : :|  ・・・私が悪かったわ。
         \ヽ: | ` ー '    \!  `ー ' イ/:/:/.ノ : :|
          }ヽ:∧ ///  ,   ////l:/: l: : : : :|
          }: : :!.:ヘ           , ' /: :/l: : : : :|
           l: : :|.:.: :> 、   -ー‐-   イ:.://:〃l: : : : :|
            /: : :.|.:.: :.l: :|:..}`> --匕 {:.|://: :/:.:l: : : : :|
        /x==、|: : :.|_ノ´        `ヽ./ : /x==、: |
        ィ´ :.:.:.:.:|: : :.|ヘ- 、       _.,' : :/j.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
      ∧ ヽ:.:.:.:.:|: : :.| ヽ \  / /.!: : :!ノ :.:.:.: / .:.:.:.:|
      |.:.:.:.:.ヽ .:.:|: : :.|   \__.,/ |: : :|.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:|
      |.:.:.:.:.:. ヽ:.|: : :.|     {t}    |: : :|:.:.:.:. / .:.:.:.:.:. |
      { :.:.:.:.:.:.:.:.:|: : :.|           |: : :|:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.|



114 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:47:30 ID:l0L8GJ5b
         ____
       /   u \
      /  /    \\   ・・・・・・・・・へ?
    /  し (○)  (○) \
    | ∪    (__人__)  J |
     \  u   `⌒´   /

                / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
               /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.丶
             /: : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : :ヽ
               /: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :│: : :ヽ: : : : : : : .
                ,′ : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|苅苅|: :ヽ: : : : :',
            l: : : : ,': : : : : :/: : : : : : : : : l: : : : : : : : : :|゙""" |: :│: : : :│
             |: : : : |: :/: : : :|: : : |: : :|: : :│: : : : : : : :.|   |: :│ : :l: |
             |: : : : |: l: : : : :|: : : |: : :|: : :│: : : : : : : |: |   |: :│ : :l: |  ごめんなさい・・・
            |: :|: : |: |: : : : :l: : : |: : :| : l: | : : : : | : : l: |   ィ: : | : : : l: |  子作りもお家のためには私の大事な役目なのに、
            |: :|: : ヘ:l : : : :.|丁`ト:、:.|_: |:∧: : : |: : /斗≦zリ:,': |: : : :, :,'   私の個人的な理由で疎かにしてしまって・・・
.              |: :!: : :fヘ: : : : | ヤt≠Z左乏ヘ‐':/|: /7仗_,イ/:/:/| : : /:/   あなたが他の女性に奔るのも無理ないわね・・・
                |:.:|: : 〈小:: : :│ ヾ{ ハゝrイ` ∨ j/  fトーソ イレ|/: : /V
               |: l: : l \|\:.∧   以辷ソ      `‐″/: :/: /
              l:/: : | : : |: : \:ト  \\\     、\\': : :i'´
                / : : ,': : : |: : : :.:|\            ′  ノ: : : |
           / : : /: : : : l: : : : |: _| 丶、     _   イ: :l: : : |
            / : : /: : : : : :l : : : |{::ゝ、_> 、 _´<:l: : | :l: : : |
             / : : /.: : : : ;_斗: : : |/` ::::::::::::::::: -イ^'ー-、l :l: : : |:、
         /: : :./_, ‐'´  ∧ : : :l::::::::::::::::::::::::::/     丶! : : |. :\
           /:_, ‐'´        ヽ:ヽ:l:::::::::::::::::::::::/        | : :/ー 、:_\
        ∧\\        |\ l彡三三ミ/       | :/  ///\



115 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:49:01 ID:l0L8GJ5b
           ___
       /      \
      /ノ  \   u. \   登子・・・・・・
    / (●)  (●)    \  それじゃあ、越前と熊若のことは・・・?
     |   (__人__)    u.   | 
     \ u.` ⌒´       /
    ノ            \
  /´               ヽ

                   _____
                 '": : : : : : : : : : : : :`丶、
                / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
           /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
           / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
         /: : / : /: : : : / : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : .   怒ってるはず・・・ないでしょ。
         ,': : / : /: : :/: :/: : : : : /== z! : : : ヽ: : : : : : : '.  そりゃあやっぱり悔しいけど、全部私が悪いんだし。
          | i: | : ,': : :/: :/ : : :/: /ヾ》川∥: : : : :l: : : : : : :│
          | |: | : |: : :|: : | : : :.l: /  ``Ⅵ: : : : : |: : : : : : :│  だから、その・・・・・・
          | |: | : |: :/|: /|: l: : | |     |: : : : :.:|: : : : : : : j  今夜は、よろしくお願いします・・・やる夫様。
          レ|: | : |:.:ト.|メ、j:.:l:/ | |     | : :| : : |: : : : : : :,'
.          |N : |:小トⅥ ^レトzー―-孑: :! : : !: : : : : l/
           ヽ:lⅥ. ヒリ   狩て厂ア |: / l: : |ヽ: : : :.|
            |八:::::.    ヒ辷リ ′/イ :│ ,'ノ: : : :│
            |: :l:ヽ′     .::::::::. / |:.:/: /: : : : : : |
              /|: :l: :|\マ つ       ィj:/: /: : : : : : : |
          /: |: :l: :|: f≫- ,、‐r=斥テ /: ∧: : : : : : :│
         / ̄ヘ:.l: :| ̄\ f' )⌒Y/^/: /-┴=ニ二ヽ:|
          〃⌒`くハ: :|    ヽ|/ /^∨ ∧     /¨圦
          {     ヽ ヽ!    /   //イヽ∨   /   i}ヘ
       /|     ヘ     |   /^)ヽ  }  /     | : '、
.      /: | ノ      '、     |       }   / /    │: : ;
     /: : ∨        ∨   l      ノ   / ∨    ∨: l: :|
     ,': : /〈     \ }ンヘノ     ,/  んV      〈: : l: :|
.    i : /: : Y'       ∨   \__/  /`ヽ〉      〉: l: :|
.    |: :l:.: : :|        /      `〉ー'´    ',      │: |: :|
.    |: :l:.: : :|     ∧     /        ∨      | : |: :|



116 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:50:30 ID:l0L8GJ5b
      ____
     /_ノ ' ヽ_\
   /(≡)   (≡)\   そうだおか!?
  / /// (__人__) ///\  それなら安心したお!!
  |     |r┬-|      |  よ~~し、今夜は足利家繁栄のため、やる夫もハッスルするお!!
  \     ` ー'´    /



117 名前:名無しのやる夫さん :09/05/26 00:51:03 ID:iB2etuNv
わっふるわっふる



118 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:51:59 ID:l0L8GJ5b
                    __
                 _ - : : : : : : : :ー 、
                /: : : : : : : : : : : : : : : : :\
                / : : : : : : : : : : : /、_ヽ: : : : : :ヽ
               /: : : : : : : : : : : : /弌从l: 、 : i: : ヘ
            //: : : :/: : :i |: : l: :|     ヘ: !: :|: : : !
              /イ: : | i |: :| イ_|:l |:イ|- ´ `ート|: :|: : : :!
.            |' |: : |: l !:イ/|/|从|リ ィTtセァ:! :.|,、: |:.l  そのかわり、もう越前局や熊若には会っちゃダメよ。
               | !: :ハ l | |ヤ孑ラ    之´j |l: :.|ソ.!:|: l
             | / !| ト! 弋タ      ̄ イ: !:|ノノ ヽ!
             |'  | |: ヘ    '、      |: !:|´: |: :|
                   ,|: |:ト、   __    イ| |:.!: : i: :ハ
                    ||: |:|: : ヽ __ ‐´__|}|/ l: : : !: :ハ
                    ||: :!|-─イ´ ̄ ̄:::__ l| 人_:|: : ハ
                  /|: :l|   |, - 、:://: /   ク-、 ハ
                / | | : |   |-‐ -/  l: /  //´\l
.               /7  | ト、|、、  !  /  / / //l /  「i、
.              イ l ヽ .Y、ヽ!_\_| /__ r ソ彡 ´ / l   | iヽ
         / i !   ヽ! ヽ_了ー<´--―/  l    l   \
        /       |    jニニ/   ̄ ̄   l        \
       /          ィ´|   /  i|         ヽ            \

       ____
     /⌒三 ⌒\
   /( ○)三(○)\   ・・・・・・・・・・・・え?
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /



119 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:53:34 ID:l0L8GJ5b
     | |     | |  |  | |  l | | |     |  |    ',  |
     | |  |  ト、.l  |  | |  | | | |     |  レ    |   !
     | |  |  | |\j │ |  | | | |   ,. イ´ |!     !   |
     | |  |  |r≠=≧ミ! ! :∧| | |,_ ∠..=≠=ァ   !ヽ │
     | ,ヘ.  | l.小 トヘ ハ㍉j  |ゝ!イ トヘ ハ  //   | } |  当り前じゃない。
     |/ ヽ l l |  V::fi!爿       ト::fi!爿 〃!   l ノ |  浮気してたのはあんたでしょ。
        ヽ!ヘ! ヽ.弋匕リ         弋匕リ   |   lノ  |  それにもうあなたと会わないほうが、
           \ヽ\l/l/          l/l/l/ .l   |   |  越前局や熊若のためになるわ。
               |\く     '         ..イ!  /     |   これだけは絶対に守ってね。
               | |lゝ .    _ _ ,、    .イ !  /\    !
               | || | > .       . .</   | /  .ハ  |
               | || |、   {≧ー≦:::::::::/   l / /: :.}  |
               レヘl |{.\   ト- - ―./   レ,.イ: . : . ヽ  !
             /: : : Nハ ヽミ、 ヽ   /   . イ ∧: : : :ハ |
          /: : : : : :/ ヽ 二≧-ゝ-.ム-彡二.イl!.∧: : : :ハ |
          \: : :彡:\.ヘ: : : : : {三}: : : : : : : / | |ノヽ: : : : 〉!
            \: : : : : ヽヘ: : イ川ヽ、: : : : : :}:/: : : : : ://
             ` 、 : : : ソ,〉 〈 ! 》=`ー r,.くヽ: : : : イ /
                ー‐.f ノ ハ ! /    ハ > <l /j/
                  レ   ∨     V ノ! レ

           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ
         /       _/::::::\_ヽ  分かったお・・・
       |         ::::::::::::::  ヽ  もう越前局にも熊若にも会わないお。
        l  u    ( ●)::::::::::( ●)  約束するお・・・
       ` 、        (__人_)  /
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\



120 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:55:00 ID:l0L8GJ5b

           , -‐  ̄ ̄ ̄`  、
        , ´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : \
    /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.:\\ヽ
.    /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヽ卅ゝ;:ヽ:ヽ:ヽ:ヽ
   /:. :. :. :. :. :. :. : l:. :. :. :. :',   ヽ:ヽ:.ヽ:ヽ:ヽ
  ,':. :. :. :. :. :. l:. :. |: : i:. :. :l |   ',:.:l:l:. i: :lV
  l:. : |:. :. :i:. :.|:. :. |: : l:. :. :l |´ ̄`l::j:|: :|: :|   ありがとう、やる夫様。
  ',:. :.|:.l:. :.l: : ト __i_l: :.|:.:l: |リ   _リj:.:ハ:.j   それじゃあ・・・今夜はお願いしますわ。
   ',: :ヘl:. :. l/lヽ;|リヽlV'V   ,'" ̄゛ l/:.V
    ',:. :ヽ:.:/:ト、| ,,===、      、、、、 |:. :|',
    ',:. :.h::、:. ハv'      、    j:.:. l:.',
    ',: :ヽl::\ヘ `````         イl:. :.|ヽ'、
     ',: : :l:. :.:.:|:.\    ‐ ´ /j:ll:.:. |:. :ヾ、
     }: : |:. :. :|: |:l ` ーn---y´::::{7||:.:.:j:. :. :. \
     |: : ヘ:. :.:|:.jj /ヽ ̄ ̄:::::: / .||:.:,' ̄`/7ー ヽ
     | :. :. |ヽ:.ヽ´   |r' ̄ ̄ / .lj:/  / / /./`ヽ
     | :. :. | ハ: :ヽ   | ̄ ̄ 7  レ' //,イ./   ',
     | :. :. |:| l \l.  |   /   //// |    ',
     | :. :. |:| l、\\ |   /  /// / l     ヽ

          ____
+        ./ \  /\ キリッ
      / (●)  (●)\   フッ・・・今夜は寝かせないぜ、登子。
    /   ⌒ノ(、_, )ヽ⌒  \
    |      `-=ニ=-      |
    \      `ー'´     / +



121 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:56:31 ID:l0L8GJ5b
こうして、やる夫と登子はようやく初夜を迎えた。
そしてこの時誕生したのが幼名を千寿王、後の室町幕府二代将軍・足利義詮である。

    / ̄ ̄\
  /  ─  ─\
  /   (●) (●)ヽ
 .|    (__人__) | オギャーオギャー
 .|      `⌒´  |
 ヽ         /
 / ヽ       ノヽ
/           ヾ
千寿王(後の足利義詮)



122 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:57:58 ID:l0L8GJ5b
一方「正中の変」以降、特に倒幕への動きを見せていなかった後醍醐天皇であったが、異変が起こる。
1326年(正中三年)、後醍醐天皇の甥で皇位継承者であった皇太子・邦良親王が急逝したのである。
 
    _____  
.  /   l⌒l l⌒l \ 
. / / ̄| ,=| |=、| ̄ヾ  
/ ̄/ ̄.  ー'●ー'  ̄l ̄  フフフ・・・  
| ̄l ̄ ̄  __ |.    ̄l ̄  これで僕の子である尊良親王が皇太子だ・・・
|. ̄| ̄ ̄  `Y⌒l__ ̄ノ ̄
ヽ  ヽ    人_(  ヾ  
  >〓〓〓〓〓〓-イ  
/   /  Θ  ヽ|  
   後醍醐天皇



123 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 00:59:29 ID:l0L8GJ5b
だが、皇位に執念を燃やす持明院統の後伏見上皇は自分の子である量仁親王を皇太子にするよう
鎌倉幕府に働きかけていた。
    _
   _(   ̄ ̄ ̄`ヽ
   (__   λ_ノ~`) .|    持明院統の血脈を絶やすわけにはいかぬ。
     ししヘ 、/ヽ| .|    次の皇位は量仁親王に。  
     |(‘/〈_‘) ||5)     
     ヽ し_ ,/ |\ー,、
      ヽ__/| / < / \
      「(    )' ./  ヽ  ヽ
        | し ノ//    ト  >
      | し'V        | /
       後伏見上皇
       /|
      / i
     /  |
    /   |
    /   | ,,--'''' ̄ ̄ ^'''''-、
    !    '^         <ヽ \
   i        __,,,,_   ヽ> ゝ 
   |      _,='''^   ^ ヽ  ヾゝ .i___,―― 'フ     
   ir⌒ ヽ /  /⌒ ヽ   ヘ         /
   ν⌒-、    >!ノ     )      _/ 
    | >! <    /^乢|i   ノ     / 
    | | 乢i    | !册||  く/_⌒ /
    ,r .| !乢    L__ .」    'γ_,,ノ
   i └ ┘c___,       ノ
    ヽ    \ノ   __,,,-'⌒ '-、
      ^'―-----''''''^       \
      /                \
     量仁親王(後の光厳天皇)



124 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:00:59 ID:l0L8GJ5b
その後伏見上皇の運動が功を奏し、ついに量仁親王が皇太子に決まった。

         ____     
     ,.>‐'::::::::::, - ,;::::::,ニ、'‐-::、   
   ,.;'"::::::::::::::::/‐- 、l/   ';:::::::::\    
  /::::::::::::,;::::::/  .( ・)| |--- .|::::::::::::: 
/:::::::::::::::/:|-'へ、/⌒,.!、`ヽ ./ ̄\:::::::::l   
:::::::::::/ し'    ' ‐-イ::::::::)‐'"    \:::|   クッ、またしても幕府め・・・
:::::::::/    ̄  ̄ ' -  '‐r''" ' ̄ ̄ ̄  ',:!  
:::::::/  ∧ー――-   .|   ――∧-  l|   やはり、ここで潰さないと駄目だ・・・
:::::::|  し'     _    |   ー- し'_  l|    
:::::::l  ―― '´  ,r ┬个┬-、     ./
::::::::l    -‐='"┴┴┴┴ ┴=:、   /     
::::::::' 、                 ̄ /  
\::::::\___________/  
  >------------r―-:、------ゝ、  
/::::::::::::::::::;;-‐'"´ ̄ト‐┬‐l ̄\:::::::::::\
::::::::::::::::::::/      ヽ -‐'   `:,:::::::::::l

そして、後醍醐天皇の倒幕運動も再燃していくことになる。



125 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:02:30 ID:l0L8GJ5b
後醍醐天皇は皇妃の中宮禧子の懐妊という名目で山科小野の文観僧正を呼び、
幕府調伏の祈祷を行わせた。
      ∧
  ┌、  | ||             /|ヽ
  ト、\ | | |   ,r───-、   | | //ト、
  \\ヽ!| | /        \ | / / //
    \__Lレ'           ∨// /
       i~~~@~~~~「 ̄ ̄
       |/⌒ヽ、, 、、_/⌒! ├、
       ∧─┰   ─┰  /ヽi  ひーらり、ひらひら、ひひら~り~ら~♪
        Y  r‐、_r─-、    レ'
       |  i(lllllllllllllllllllト、  ノ    幕府はつぶれろ、ひひら~り~ら~♪
       \        ,イ´
 ┌──-、  `ー‐ァ‐─-' `十──---、
  `ニニ_  \  /\    ノ |      \
     `T  ヽ/\  ヽ/ ├──‐‐ヘ  \
      ヽ     ヽ/   |      \  \
       \_____,/     |        し、_ノ
      r─‐┤       ト、
    /// `⌒⌒⌒⌒⌒  ヽ
   ////川i        ii iミヽ
  /ヾレ巛巛川川川川川川リリリ!
  |   、/`ゞW人八从川川リリ
  |、、ヽ |       |    |
  小ヽ、 |       \   ヽ
   ト、′〈        ヾ、ヽ `ー、
    |   )         \   ノ
   |  /           _|  /
  ⊂,__」           (__ノ
       文観僧正



126 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:03:59 ID:l0L8GJ5b
時には後醍醐天皇自ら祈祷することもあり、その祈祷は1329年(元徳元年)に至るまでの
四年間に渡って続けられたという。

           _,,,...-――-,,.._    
         /::::::::::;' "Y'"ヽ_;;::\   
       /::::::,. -‐i  ・l・_,ノ _,ヽ::i  
      ,|::::/ー-  ` "●  _,,_`i  
      |:::|-‐     |_,-、 、_  }     ひーらり、ひらひら、ひひら~り~ら~♪
      |:::i,,,-'"       _,ノ  ` i  
       i::i、       、_,)    /       幕府はつぶれろ、ひひら~り~ら~♪
        ヾ >、_____,,,ィ.
 ┌──-、  `ー‐ァ‐─-' `十──---、
  `ニニ_  \  /\    ノ |      \
     `T  ヽ/\  ヽ/ ├──‐‐ヘ  \
      ヽ     ヽ/   |      \  \
       \_____,/     |        し、_ノ
      r─‐┤       ト、
    /// `⌒⌒⌒⌒⌒  ヽ
   ////川i        ii iミヽ
  /ヾレ巛巛川川川川川川リリリ!
  |   、/`ゞW人八从川川リリ
  |、、ヽ |       |    |
  小ヽ、 |       \   ヽ
   ト、′〈        ヾ、ヽ `ー、
    |   )         \   ノ
   |  /           _|  /
  ⊂,__」           (__ノ



127 名前:名無しのやる夫さん :09/05/26 01:04:31 ID:gQ47d1yp
キタキタww



128 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:05:30 ID:l0L8GJ5b
さらに1330年(元徳二年)には後醍醐天皇は南都(奈良)・北嶺(比叡山)への行幸を重ねた。
そして比叡山での供養法会では呪願の僧に当時の天台座主で天皇の子である大塔宮が当たった。

      ,. -──- 、
    /   /⌒ i'⌒iヽ、  まず、倒幕のためには・・・
   /   ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
   i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ      _,....:-‐‐‐-.、
  l -‐i''''~ニ-‐,.... !....、ー`ナ      `r'=、-、、:::::::ヽr_
   !. t´ r''"´、_,::、::::} ノ`     ,.i'・ ,!_`,!::::::::::::ヽ  もっと幕府に呪いをかけておくね。
   ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒;   rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
    i`''''y--- (,iテ‐,'i~´ゝ''´    ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
    |  '、,............, i }'´       、ー_',,...`::::ィ'
 ●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、    ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
    (  `ーイ  ゙i  丿   ;'-,' ,ノー''''{`'    !゙ヽノ ,ヽ,
    `ー--' --'` ̄       `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
                   (`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
                    ``''''''``'''''´
                 大塔宮(護良親王)

後醍醐天皇と護良親王は比叡山にて倒幕のための密議を行っていたのである。



129 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:07:00 ID:l0L8GJ5b
しかし、後醍醐天皇の側近の一人である吉田定房は天皇の倒幕の密議のことを
六波羅探題に密告してしまう。

       , -‐‐‐‐- 、  _
       / ‐、 , ‐、  //
       ||  ´|||`  || |∩|    祈祷なんかで幕府が倒せると思えない・・・ 
      <、‐‐'==‐‐'、_ゝソ     このままでは陛下の身が危ない。
       \_______ノソ〃      
     /~~|/ \/~~~~ヽ
     / |    <Θ)    |\
    /  |    〈|__ゝ ||   | \
   /  /|       ,||   |  \
  <ゝ、/ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||__|    \
    ~ |  |__]____|(__,_,l     \
    /   |   |    |         ノ
    \  |   |    |---‐‐‐‐  ̄
        吉田定房

だが、吉田定房は後に建武の新政でも内大臣に登用されている事などから、
これは後醍醐天皇の身を案じた行動であると解釈されている。



130 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:08:30 ID:l0L8GJ5b
1331年(元弘元年)、天皇の二度目となる討幕計画を知った幕府はすぐさま幕府を
調伏しようとした文観僧正を捕え取り調べを行った。

     /\___/ヽ
   / -‐'  'ー-  \
  . | (●),(、_,)、(●) ::|  文観を捕えて、全て吐かせろ!!
  |    /,.ー-‐、i  :::::|
  |    //⌒ヽヽ  .::|
  |    ヽー-‐ノ  :::::|
   \    ̄   ...::/
   /`ー‐--‐‐―´\
幕府十四代執権・北条高時



131 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:09:59 ID:l0L8GJ5b
文観はしばらくの間、拷問に耐えたが・・・
      ∧
  ┌、  | ||             /|ヽ
  ト、\ | | |   ,r───-、   | | //ト、
  \\ヽ!| | /        \ | / / //
    \__Lレ'           ∨// /
       i~~~@~~~~「 ̄ ̄
       |/⌒ヽ、, 、、_/⌒! ├、    幕府に呪い?
       ∧─┰   ─┰  /ヽi   ワシは懐妊祈祷を行っていただけじゃが?
        Y  r‐、_r─-、    レ'
       |  i(lllllllllllllllllllト、  ノ
       \        ,イ´
 ┌──-、  `ー‐ァ‐─-' `十──---、
  `ニニ_  \  /\    ノ |      \
     `T  ヽ/\  ヽ/ ├──‐‐ヘ  \
      ヽ     ヽ/   |      \  \
       \_____,/     |        し、_ノ



132 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:11:29 ID:l0L8GJ5b
    |\  /\  ム_   ハ          _r-⌒       `ト,
 ト、   | 「 ̄|  V´r-、`Y  |  ト、    r(             ⌒)ー'7  白状しろ、文観!!
「 ̄|、 ノ  | └一ト、`ー' ノ  | / |   (`    _,-一一--、___   / /
.|  |├'´ ̄  __」  ̄´   V  L__(_-――'--i    ,ヘ ` V /       /`j
、|  | L-一i  |    「 ̄ ̄ ̄ ̄ __,―T~,ヘ, ̄   /ム_` / /'´`i  ,ヘ  / /
 |  |  / ̄ └、   └一一 ̄ ̄|  `(,  |/ン-、ー| レV/。_,_」/ ,イ| レ'´/  / /
  |  | i i ̄| ト、`<^\       |   `,ヘ」 'ー゚-`~  ´、   L__/ノ |__/    L/
  |  ト、`こニノハ/  \     |    ! (`、   ノ、_ノ`ー-、/Y      ,_
  ∧ _| \ /    /\ ヽ   |    `ー、トvレ'ンr仁ニ] 〕 ,ノ      i、_)
 / `'´   V    /   ヽ |  /      `ゝ,_ `、`⌒'´ノ"/-v-一、____
 | ,へ,     i r'´。 ̄_> |   {         _,>'゙こ,"゙"/゙「`i `、     _   ̄
 |/   \  ハ Vー'´ ̄~  レ'⌒i     / ̄`i `iー、`"´r'´ ノ `、      ̄
 | r' ̄。`ヽj `'     /   ^) |     |    `i `、   i /   L_r、___/)-
>、|└'´ ̄~`     ,_ -y'彡  i  /     |    └、 `ー、_」ノ    レ' ム_/ム-、
-、`i   r一->、_ノ`、(彡彡  Y´      `i、  、  `、       _」 r   ´_rニ,
、_    {  / ,レ、_,ivゞ,、彡 ノ        |`、  \_ >'´ ̄ ̄ ̄  ´    -=ニ´
、 し i  /`'゙{'"~ ト-、| };}ゝ /        `i \    ,rー'´  _,-T--'´ ̄ ̄
. `ーL__、\ };}  |   | {;{ /         |`ー-'`、     __,-'´   |
    `ー、_{;{_」   ,L,ノ'´           |    `ー-'´ ̄     |
 ,r一、____」  `ー┘ト--'´ ̄`ヽ,      |              |
'´   `  ´       !      `i      |             |

ついに観念して幕府に洗いざらい全て話してしまった。



133 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:13:00 ID:l0L8GJ5b
文観は大塔宮が後醍醐天皇が僧徒を味方につけるためにしきりに南都・北嶺へ行幸していること、
大塔宮が仏道の修行を行わず武芸の鍛錬に励んでいること、さらには「正中の変」は日野資朝、
日野俊基が中心人物であったことなどあることないこと全てを白状してしまった。

      /==O====β
      | !\ヽ /ヽ |
      〉>  < ; |  だって拷問はつらいんじゃもん!
 ________ ( /|||||||||ヽ  |
ヾ-ヘ \ヽ_________ /_
    _\__/____    〉
   / _____________/ |
   ||| u   |     |
      _(______________|
      /       |
     从ノ)ノノノ从从ノノ
     / /  |  |
     | イ   t 〈
     |  |    \ \
    / /     |_ |



134 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:14:30 ID:l0L8GJ5b
その年の七月十一日、日野俊基は再び捕えられ鎌倉に送られることとなった。

      ,. -─- 、
      /   ___丶
   ∠. /´ ,.- 、r‐、`|
      l |  | ー | lー | |
     l. |@`ー' oー' l  
   (\ヽヽ ~~~~ゝ (今度こそもう駄目でござろうな・・・)
   \.ゞ,>nn‐r=<
    ( / `^^´`ヽハ)
     /`! ー--=≦-‐1
      日野俊基



135 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:16:00 ID:l0L8GJ5b
そして幕府は日野俊基と佐渡に流罪となっていた日野資朝の死罪を決定した。

            ∩_
           〈〈〈 ヽ
          〈⊃  }
   ∩___∩  |   |
   | ノ      ヽ !   !  資朝と俊基を死罪にするクマー!
  /  ●   ● |  /
  |    ( _●_)  ミ/
 彡、   |∪|  /
/ __  ヽノ /
(___)   /
幕府内管領・長崎高資



136 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:17:30 ID:l0L8GJ5b
そして翌年の1332年(正慶元年)六月二日、日野資朝は流刑先の佐渡で斬罪となった。
                              、
                          iヘ..ミ!、}:"..ヽ
                            |〃::/V│゛,ノ
                          ゙'゙‐'┼ー广
                        __,,,,,,,,__, │´ |
                 ,,..-'"´   _     `゙゙''ゝ、、
                   /   ,..-\l l._,/、,     .`'-,
                 /    /     |/_  ゙l       . ヽ
                /     l゙  (`l/ ,i   |        l
            i′    .!、 .....,,.l`'′... /         .l
               |       .l゙ .‐,! ゙  ..          :|
            }   __.   .`゙´              :|
               !   ヽ_._, _____,,,,,,,,,,,,,,,,,__             |
            l,    ヽ            `''、       ./
             ヽ    l,          ヽ     ./
                ヽ.   l   .,.. ー''" ̄ ゙̄''''}    ./
   ._,               \   ...,_:'゛       ,、゙   ,./
   .!、ミヽ..、        ,, i!.. ..,,, ̄'''''''''''''''''"_,,,,- l,
    .\,゙''-ミー..,、,i―-i‐ゝ.|.,!./゙,゙'j . ゙゙゙゙゙̄'/“'.l.. ィ'"゛.",! ,,、
      .`'''- ,゙"‐ ゙7 . .!  : | `´ .`''、._,,..-'!'l゙゛ .,..ゞ'゙゙'" !  . ゙'''-..、
                日野資朝(享年四十三)



137 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:19:00 ID:l0L8GJ5b
また日野俊基もその翌日の六月三日に鎌倉の葛原岡で斬罪となった。

       /:::::::::::::::::/               \
    _/::::::::::::::::/               \
   /::::::::::::::::::::::::/                  ヽ
_/:::::::::::::::::::::::::::::::|        __              |
、:::::::::::::::::::::::::::::::::::|     /   ヽ    / ̄ ヽ  l
ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::l     |  rー-、 ゙i   l rー-、 l |
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          /:::::::::::::ヽ、_________/
               日野俊基(享年不詳)

辞世の句は「秋を待たで葛原岡に消える身の露のうらみや世に残るらん」



138 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:20:30 ID:l0L8GJ5b
佐渡で斬罪となった日野資朝については「太平記」にこんなエピソードが記されてある。
           _
       _,-ー" ̄  ヽ、
     /   ,,  _,, ,,,、ヽ
     Zi""二ー'´,二  l ヽ
      lレ    V   ヽ l  佐渡は人も通わぬ島と聞ぐげども、
     ,-イ,    l    lレ'ヽ  一目親父さ会いにいぐっす・・・
     l Y ヽ-- ' ヽ-- '  イノ
     ノーl l  , , , , ,  l l'´ヽ
    フ__l         l__j'´
   /  ヽ、_二二二, - '  ヽ
  /-、    ー- '     l
 /-' 丿     ○      l 
l7 j  ヽ-、          l
資朝の子・阿新丸(後の日野邦光)

資朝の子息の阿新丸(後の日野邦光)は父が死罪となると聞き、十三歳で佐渡に渡り、
父・資朝の身柄を預かっていた佐渡守護の本間入道に父との面会を嘆願した。



139 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:22:00 ID:l0L8GJ5b
だが結局、資朝と阿新丸の面会は叶わず資朝は処刑されてしまった。
阿新丸は父と面会させなかった本間入道に復讐を誓い、その後も病と称し佐渡の本間の屋敷に留まった。

      ______
   _―~~///~///~~///\
 /~~~///rrr //////rr// \
|//WW _VVVV_VV// |
 \/|/⌒ \ /⌒\ W|
   ┝| (◎) ┝| (◎)┝|W |
   / \_/ \_/  ∂)|       _____________
   |    /lll|\     / /_   /
   | (_____    | /  <  本間入道、許せねえっす!!
   |  \_∩_/    |/     \_____________
   \_______/



140 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:23:30 ID:l0L8GJ5b
阿新丸は夜間嵐に乗じて父の仇本間を襲い入道は獲られなかったが、入道の子で父を斬った本間三郎を刺し殺した。
その後佐渡を脱出し、帰京。のち南朝に仕え、累進し従三位中納言になった。

                      _,,,,,iiiiiiiilllllliiiiiiiiiiii,,,_
                  _,,,iiillllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllliii,,
             ,,,iilllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllli,,
            ,,iilllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllii,_
           ,illlllllllllllllllllllllllllllll!!!!lllllllllll!!!!゙゙iiilllll!!!!!゙゙゙!lllllllli、
          '!゙llllllllll!!゙゙li!!!!゙゙,,  ゙゙゙゙゙´  ._,,,,,,,,,,,,,,_.  lllllllllll
           l!!゙!llll! .,iiii!!!!゙゙゙゙゙!!!!iiii,, ..,iii!!゙゙゙ ̄´゙゙゙!!ii,_.llllllllll
            lllll,il!゙’     .゙゙!li,,il!゙       ゙!lillllllllll
            llllll!           !lll           ゙llllllllll
              _,llllll         lll         ,lllll!!!i,,_.  親父の仇はこの阿新丸が討ったっすよ!!
          il!゙´゙゙!ll,           ,il!lli,          ,ill!’  ゙゙i、
             il´ ., i゙!lii,_     ._,iil! .゙!lii,_     ,,,il!゙  /  il
             ゙l .":!  ゙゙゙!!iiiiiiiiiiiii!!!゙    ゙゙!!!iiiiiiiiiiii!!゙゙   ‘ ' .,,l゙
             li,_                       .  __,,,iil″
            _,,,lllllllllll  ヽ                 /  .lllllllllllliii,_、
          llllll!!!!llllllllll  l   /  |  |   l \    ′  llllllllllllllllll!!′
            ,,illllllllllll    i‐       ___      ,llllllllllllii、
            ,,,,,,,,!!!!!!   `'┬─''''''^゙゙゙___;;;」    .liiiilllllll,,,,
        .,illllllllllllllllllllii,_   ` ̄ ̄ ̄´ _____.  __,,,iiiiiilllllllllllllll
      ._,illlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllヽ、二二__ノlllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
     .,,lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll!
    .,,iillll!゙゙ ゙゙̄!!lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
   ,illlllll゙    .,llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll◯llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll゛
  .,,,i!゙ ゙̄゛  lllillllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
. il゙゙゙゙   、   .゙゙!lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll、
.ll゛ .ヽ   ヽ    ゙”゙゙゙゙゙!!lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllliii



141 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:25:03 ID:l0L8GJ5b
資朝、俊基が斬られてから後の八月二十四日、後醍醐天皇は自分が幕府に囚われるのを恐れ、
御所を脱出しようとしていた。
       ____
    /´  - 、 - 、\    
   /  , -| /・|・\| 、ヽ
  / /   ` ー●ー ′ ヽ  もうここも危ない。
  l l    三   |  三  |  どこかへ逃げよう。
  | |     /\    l   
   ヽヽ   /   \  /      
    >━━━━6━━<        
   /    /___ヽ ヽ      
   ◯   l ヽ__ノ ノ l○  

           , ─、─  、
        / /   \  \
      _/__/___   ヽ   ヽ
    <._____.>、 |    l  陛下、私めにお任せください。
      l ^ヽ(ヽ( ^  ヽ\    |
    /⌒|/⌒ヽ/ ⌒ヽ  | `/⌒ヽ
    |  |  ●|●  |  l/ /   |
   ヽ_/`ーO  ー ´ミ   lノ  ノ
     ヽ⊂-、─ 、_ ノ   、_ /
   ( \ ヽ、 _ヽ__/___ /
(二   )、   /|/||\/ヽ
      花山院師賢



142 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:26:32 ID:l0L8GJ5b
花山院師賢は天皇を身代わりとして御輿に乗り比叡山に入って幕府方の目をくらまし、
後醍醐天皇が笠置に遷幸するための時間稼ぎを行った。
         __
     / ̄ /\ ̄\
     |_∠____\_|_
     | V V ̄▽ ̄▽ ̄ ̄   
     」 ゝ ( >)o(・ ) )_   僕が後醍醐天皇だぞ! 
    ( 6 ≡____)≡6)  僕は比叡山にいるぞ! 
     ーヽ、\_/ ノ-'
     >━━━━6━━<        
    /    /___ヽ ヽ      
    ◯   l ヽ__ノ ノ l○  
          ̄ ̄



143 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:28:00 ID:l0L8GJ5b
そして天皇自身は女装し、三種の神器とともに山城国笠置山に移りそこで倒幕のための兵を挙げたのであった。
これが世にいう「元弘の変」である。

            _,ノ‐''''''^^^¨¨¨⌒ ̄⌒^^''¬-、,_          
        ._v-''¨`   .,,vー─-、    .,,vー─-、 .¨'ーu_       
      _ノ'″     ./′    ¨┐ ./     ゙┐  .゙'┐      
     ,/′      ./ ̄''''-¬,,,,__.ミ .i |,,,,___ ..)   ゙\    
    ,/′     λ  |     ( ・ )| } .¨'ーu,,  |     \   
   ./′      八,、-ミ.ノ‐''''''^^ ̄./¨レ       .人,_     ミ  
  .,ノ′     ._ノU'   \_   ._,rlト冖へy   _/  ¨'‐u   .゙lr  
 .,i′     /ー-v、.,,_   ¨^^¨´〔    〕.¨^^¨′  __.,、 ゙\.  { 
 〕      ./′    .⌒'''''    \,,,,,,ノ′  v-ー'''¨ .λ  ゙┐ }    __________
 |      ノ  .λ───ー      }      __,,.,、v;(_)ー''  {..]  /
 |     :|   | |            .!      `         .}} < 僕は必ず倒幕を成し遂げるぞ・・・
 }     .|   .U-:;:冖^ ̄       .|      ¨¨¨¨¨ ̄¨¨′ ミ}  \
 .|     .}       _,,,,,vvl''''¨¨|^^⌒|¨¨''''lvv,_         }     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ). .   〕    ,,、-v~|   .|   |   |   |''T^i-,,_      /  
  .{     ). ., r'z::''''~゙(~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~~`^^^^''''¬;;;_   ノ



144 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:29:32 ID:l0L8GJ5b
そしていよいよ、この「元弘の変」にてあの男が歴史の表舞台に登場することになる。

~河内国~
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   .:::::::,,    . ., :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,,,.、,,, ::::::_,,_        .,,,,,:,,,,,.
     ..;;      .゙''、:,.  , :::__ ::::::::::_,_:::::   .:゙ ''゙゛ `.`      ..:
     .;;:,,.      .″  .`  `゙'-.:"     ,      .,
      . .::;;                      .′     :"
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       ,;_,.-ー''"´`゙''ー-、                ,,,,‐'゛`゙''ー-、
   ,,,,-‐'゛;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,::.:, `゙''ー-、         ,,,,-‐';';';';';';';';';';';';';';'`゙''ー-、
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,゙":.:,:;`~'::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,::.:,:;`~'::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:;゙
''""゙"`、``、、:、 '::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:;゙,`:;,.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:;゙
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145 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:30:59 ID:l0L8GJ5b
                     _._.,,.、.-.ー.-..、_
                 ゝ<´:::::::::::::::::::::::::::::`ー:.、
                /::::::::/::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               //::::::/::::/\!\_\::::i:::::::::::::::::\
                /´/:.:l::::レヘ! ヽ/__\::::l::::::::::::i:::::::::}
               !l:l::l::へ ヾ `´ニfソゝ ∨::::::::l:::!::::::::l
                 |:::レヘ f_))       レヘソヘ::!::::::!
                 レヘハ く        |/ )ソ!:::::::!  ここが河内・・・
                   ! `        、//:::/リ  ここに陛下が言っていたあの男がいるのか・・・
                   、  - - 、    ′|/:::/
                    ヽ    _ ´  ノ:::/
                         `ー、 ´     ∨_
                       _,∧  __,,、、<´ 〉、_
                    //∨) /∧    /::::::i:::ヽ._
                  _ ,,、-ー/ !/ヘヘ/ソ∧   /:::::::::l:::::::::::`:ー:.、
             ,´:::::::::::::く::::::::/ヽ(⌒ソ´´ヽ/::::::::::::::!:::::::::::::::::::ゝヽ.
              /::{::::::::::::::::>:i   l7i   /:::::\:::/::/:::/::::::::::::::::i
             ,'::::::i::::::::::/::::::l  /;;;;l  /::::::::::::::〉::::://::::::::::::::::::::::!
             /:::;::::∨:::::l::::::::::i /;;;;;;l. /::::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::/
            /::::ヽ:::::〉:::::l:::::::::l /;;;;;;;;l. /:::::::::::/;;;;;i:::i::::::::::;;;;::::::::::::::>
            <::::::::::ソi::::::::l:::::::::li;;;;;;;;;;;l/:::::::/,、;;,、;;:l!::l_/´::::::::::::::::ソ
           !:::::::ゝへ、;;;::::!::::::」--‐‐'''""゙゙`ヾゞMソ/::;;;;:::::::::::::::::l
           )::::::ゝ彳´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘノ/´ ̄::::::::::::::::::::l
          /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ヘへ ̄:::: ̄:::::::::::::::::::::/
               天皇方御家人・伊賀兼光





<ちょっと、そこのあんた!



.



146 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:32:33 ID:l0L8GJ5b
  '  /|:.:./|:./|:.:.:.:, ';l:.:.:|.:`ヽ-',      '
  ‐'  |:.:,. l' |:.:./ /ヘ.:.:.v:.:.:.:.:.:ゝ ._  `ゞ'´
      ∨.. -‐|:/ヽーヘ:.:',‐' ´  l 〕---‐' ´   あんた、何者?
  ,. ' ´     ′ '.  \、   |´!        そしてこの河内に何の用かしら・・・
         , '´!       |  ',
       /   ∨       |
  ___/      ∨        | _. -‐-
  '´l>'        ∨       l´
.    '.            /ヽ.     l
   ∧           i   \    ',
     \      /|    \    ',
   \  `  ._ , イ |      \   ',   /
    ヽ、     >’ ',     l. l\. ', ./
   `'く ` ー'´    ∧_    \、 ヽ∨ _,.
     \        〈 \ ̄ ̄ ̄`ヾ 'Z∠

         /   /  .|  /j  ./    ∧ ハ.....:.:.:|:.:ヽ.:.:ヽ.:.:.:.:スゝ
         /   /  ,|  / |.:.:.:/|.:.:.:.:./ |.:.:| `、.:.:::|、:.:|.:.::.:.:|.:.:.:.:`、
         j   | .:.:/|.::/ |.:./ |.:.:.:/  |,.:|  `、:.:|ヽ:ハ.:.:.:.:|:.:.:.:::.:i
         ソ|  .|.:::/| |;/  .|/  |.:/   |.:|   `;;| リ `、::.:|::::ヘ:.:|
         | ..:|.:|/|.:|"ナ'''^-、,,,__ .|ソ    ,リ__,_,,,,、--''''ヽj:..:|::..:ハ:.|
         |...:.:.|.::::|.:.| ,_________ `'''' y   ''"___________  /.:,j.:.:.:| ツ
    .     |..::ri..:::ヽ;,|  弋ツヌヲ`      、 代ヤオソ  j.:.:.:/y.:|
          リ |ィ、.:.:.:|ツ ` ̄  ̄     ,    ̄  ̄´   |:.::/| ;ソ   (なんだ・・・この国の者か?)
           | f.`、::,|.          |         j.:.:/ソ     俺は天皇方の御家人、伊賀兼光だ。
           \ `、|.         .i,、        ,i.:.:/´      陛下の使いでこの河内にいるという
            ヽ-リト.         j ,゙       ,/.:/       “楠木”という武将に会いに来た。  
             `ッ、ヽ.        ´        //リ
              ,リ`、`l、.      ,....,_____     /;/
                ツ,|` 、    `'''''''''''´   ,/リツ
                r''j  ` 、   "  ,/|-,
               ,| i,     ` 、___ ,/  .| |、
              /::|  `、          .j h`::、
            /::::::.|   `、_        ./  i::::`、
         ,,,_ー/:::::::::::::|    ∧___      /、   |:::::::` 、__
     ,,,ーー"´:::::/::::::::::::::::|   / ヽ  ̄'i  ノ | ヽ  |:::::::::::::`、`ヽ、,,,
-"'' ̄::"::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::.|  /,,ヽ  C | |´ j /`、 |::::::::::::::::\:::::::` ̄:゛゛```ーー、___
::::|::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::.:|/、;,;;;;;;;;ヽ  | j   /;;;;ツヽ|:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::\



147 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:34:00 ID:l0L8GJ5b
       |:::N:::|:::'.  '__ ,    |:::::: /.:レ.::::::::::::::,′
       |:::l |:::|:::::\ ヽ._ ノ   ./.:::::/.::::::::::::::::::: /
       |:::| ヽ|:::::l:::::`  . __..   ´'.::::::/.::|:::::::::::::::::/   なるほど・・・帝からの使者ね。
       l:::| |:::|∨:::::::,r‐}  /' }:::/ヘ |:::::::::/.::/     “楠木”ねえ・・・もちろん知ってるわよ。
.        ヽ!  ∨:L.ゝ‐'´/   /,::/  .ソ.: /.::/
           /7N  ∠`ヽ/ /' /- '´` ー'-、
        / /   /¨ヽン         _.  '´  '.
       , ′   /  , ′      /     |
       /  |   /  /        ./      |
.      /_n.、!  i  /       /        |
     / { !.|| |厶-- 、 ./   /         |
.    / ,ゝ'¨¨¨¨¨´    / ̄¨ァ、/       /

                  _,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``丶、
                /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
              ,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
              r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
            ,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ'  |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
              !:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..!  こヒr`i`´  _ュ=-.,リ .リ
            |,イ !i^)レ'l:.:.:./    ´    l´ヒr /:.:.ノ
            ! !:ヤヽ、.ヽ/  u       ヽ  l:.:./
              k.l,`-ァi           '´  /∨    なんだと!?
               k_N.l     r'´ ̄`ア  /      お前、“楠木”を知っているのか?
              _,イj  ヽ     ヽ-―┘./       頼む、その将の元へ案内してくれ!!
            /´r'´\   \.    `´ /
        _,.ィ=''7´;;;;;;;|   \   `ー-ェ-‐'´
    _,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;!    \   ノ \
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148 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:35:30 ID:l0L8GJ5b
    .l ::ll,,l .l:::::'トヽ,, ""   .,,,--'''''''i    .l::::/i:::::::::::::::: ::l::: .l
     l ::l :ヽ!::::::::l:::::ヽ    ヽ,   .ノ    .イ::://:::::::::::/::: ::l:: .l
     .l :ヽ :::::l,::::::ヽ :ヽヽ ,,,   ゙゙ -''   //::イ/::::::: /:::::::ハ:: l  案内するも何も
     .l :lヽ:::::ヽ::::::::::::\::::::"''r--,,,,, ,,,-''' // l/:::::: /l::::::/ l./   もうあんたの目の前にいるじゃない。
      ヽl ヽ:::::::ト :::::::::ヽヽ,::::::l::::,-l    ソ  l:::::: /./:::::/ l/
      丶 ヽ:::l \:::::::::::|''::::/ ン,,イ   '  /::: / ゙゙゙゙---,,,,,,,
          \l  \;;;-l::::/-''"   ,,,  ./ ヽl     / ,ン--,,
           r-rr''''  .ソ/;:==-,,,,''' '''ン   .丶   / ./  /-,,,
          / l l    ./',,,----,,'''''ン       ./ ./ /    l
         /| l .l   ./",,---,,,,, 'ン       / ./ /      l
        / | | |   ./     ./      / ././       l

                   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                 /:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
              /::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
           /::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ::::::/!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
           ,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
            !::::::l::::::レ',! ー-、    !/  !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
             !::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,.   ,リ  ´ _,..,_ !::::::::ハj
          !/f r.|::::::::!  弋エノ`    `'ィニ二_ /:::::::::!
               k.ヤ!:::::::!           ゞzソ,. /::::∧::|
           |∧`Y::リ           i      //|/  ヾ  な、なに・・・?
              !Tヾ  u.     j       //ノ
             ヤ. ヽ.    , ‐-、,__    ,.イ:/
              r<´|.  \  弋,__,/  / |/
             !  `丶、.  \  ー   /
           _/     `'-、. `'ー-r<´
       , -'" `ヽ、      `ヽ、 f`, \
     , -'´    ヽ `ヽ、      >く_Lr'´`ト、
   /        ヽ  \  /ヽO〉 |`r、.| `丶、

その男、前半生はほとんど不明であり日本史上きわめて有名でありながら
出自がこれほど謎に包まれた人物はほかにいないといわれる。



149 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:37:16 ID:l0L8GJ5b
            |i::::::::!:::: ヘ  {>ーァ   /:!::::::::/::/
            lN:ヽ:ヽ::',:::ヽ、ヽ _,ノ  ,.ィ::/::::::/ /  聞こえなかったのかしら?
              ヾ /}::}八::::ヽ>.-‐か/7::/∨  目の前にいる私こそが“楠木”・・・
          r<¨ リ\`ヽ、\__ {  〉/イ l  )} 河内の悪党「楠木党」頭領・楠木兵衛尉こと
          f⌒ \ \ヽ  )' \ニニ∧ | |!彡ヘ
          |    \ ヽム    ヽ‐' .| | }ヘ,__,イ
         r-ヽ     ̄ )\     Vrj/ ̄ヽ ヽ
         |  \     // /)ミ ー-∨   / ̄ ヽ
         |   (>―‐'/ /勺ヽ¨ア    /    }
         |   \三三‐'ノ ^ヽ/   /-―一 '

しかし、明治以降の皇国史観の下、戦死を覚悟で大義の為に逍遥と戦場に赴く姿が「忠臣の鑑」、
「日本人の鑑」として讃えられ、修身教育でも祀られ「大楠公」と呼ばれたその男こそが



150 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/26 01:39:01 ID:l0L8GJ5b
                _,.、-‐―――- 、__
            ,ィ´:.,.ィ'´ ̄``:.:ー-、\`丶、
           /: ://: '"´ ̄: : :\ヽ:}>、:.\
.         ,r‐fーマ,イ : /:/ ̄ ̄ ̄``丶 :.:\:.:\
        く―‐-、__〉/:/-――――- 、 \:、\: ヽ
     ,.ィ''7ミ_,斗<,イ:.:./: : :./: :,.ィ'"´: : } :\ ヘヽ:ヽ:.ヘ
    /  /:.く. //:.:.:./: \': :/: : : : :./: :,'!: \ハ:ヘ:. :ハ
.   /|   /:.:.ハムイ: : :/:./!: X: : : :._,イ:.:/ / | : |: ヽ!:.:!-‐┴-、
  ムj _,厶://{ ,':.:. :i,ィfテッ、-ヘr''"/:./,イ 」_;ム:.:.リ:.:ト、ー-、 {
  「 ̄、-‐<:.:./∨:.:.:.:.|`|ハ::::},ハ -‐''"´/ィ'"´!:/!: :/:.:.:!:|、\ーリ
  レ'´ ,':.ハ:.:.:/:.:.:|:.:. : :|ヽ'=ソ        /刋ミハ/:./: : :,':.| |  K、
    i/ |: :|:.:.:.:| : : : i         {krjノ '",イ : : /!:.| レ'ト \  楠 木 正 成 よ ! !
    |!  !: :ハ:.:.ハ : : :ハ   /ヽ、 _'_   `"´ / : :./|: :.|.〈:.:.i    ヽ
       /∨::,ヘ: :|、: : : iヘ. {::::::::::ノ     ,イ_,.イ:/| : |ヘ∨     !ヘ
.      / i::./ ∧:| ヘ : ハ \`ニ´-‐ '"´-―‐-、:./|: ,'/\    | ∧
    ,イ   |::i ,'::.ヽ! ∧:.|、_  / ̄`Y´  \ ∧_/i/    ヽ  ム-‐'
  /   |::|.! : :: :: 厶ハ|.::`Y´   / ̄`ヽ ヽ  } /      i\
 〃  ヽ |::||:: :: ::.::レ、__``/  /       ヘ`ヽ.ノ:|       |/~
〈 \    |:∥: :: :: | :: ::`7   {__       ハ_/::.::|_
. {   `'ー-、ハ ハ :: :: ::! :: ::/   /``ヽ\   | }-┤:: \
 ∨ \.  V.∧:: :: ,>'"ヽ_/   |:: ハ   !,イ └‐ー-ヽ
  ∨  ヽ   ハ.∧::/__  /    ∠ `ュ::| 〃
  ∨  >―\ {__ ``く   /     〈/ | `>
.   ∨ { :: ::r==t\` ー''tイ _,.、r'フ }__//ム
    `''ーヘ::く〉ー―v\∠`ヽ、__,.、-‐'"  /:: ::ヽ
       └‐ヽ--‐''7∧ヽ ̄``'ー‐―‐' :: :: :: ::\
      河内悪党“楠木党”頭領・楠木正成



   楠  木  正  成  、  そ  の  人  で  あ  る  。



166 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:00:30 ID:zbTAAQim
「元弘の変」より時は遡り1330年(元徳二年)、やる夫に待望の嫡男誕生により足利家中は沸いていた。

    / ̄ ̄\
  /  ─  ─\
  /   (●) (●)ヽ
 .|    (__人__) | オギャーオギャー
 .|      `⌒´  |
 ヽ         /
 / ヽ       ノヽ
/           ヾ
千寿王(後の足利義詮)

      ____
     /_ノ ' ヽ_\
   /(≡)   (≡)\   さすがやる夫の子供だお!!
  / /// (__人__) ///\  可愛くて賢そうな顔してるお!!
  |     |r┬-|      |  (本当は二人目だけど・・・)
  \     ` ー'´    /

           , -‐  ̄ ̄ ̄`  、
        , ´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : \
    /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.:\\ヽ
.    /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヽ卅ゝ;:ヽ:ヽ:ヽ:ヽ
   /:. :. :. :. :. :. :. : l:. :. :. :. :',   ヽ:ヽ:.ヽ:ヽ:ヽ
  ,':. :. :. :. :. :. l:. :. |: : i:. :. :l |   ',:.:l:l:. i: :lV
  l:. : |:. :. :i:. :.|:. :. |: : l:. :. :l |´ ̄`l::j:|: :|: :|
  ',:. :.|:.l:. :.l: : ト __i_l: :.|:.:l: |リ   _リj:.:ハ:.j  フフフ・・・
   ',: :ヘl:. :. l/lヽ;|リヽlV'V   ,'" ̄゛ l/:.V   本当にやる夫様に似て凛々しい顔立ちですよ。
    ',:. :ヽ:.:/:ト、| ,,===、      、、、、 |:. :|',
    ',:. :.h::、:. ハv'      、    j:.:. l:.',
    ',: :ヽl::\ヘ `````         イl:. :.|ヽ'、
     ',: : :l:. :.:.:|:.\    ‐ ´ /j:ll:.:. |:. :ヾ、
     }: : |:. :. :|: |:l ` ーn---y´::::{7||:.:.:j:. :. :. \
     |: : ヘ:. :.:|:.jj /ヽ ̄ ̄:::::: / .||:.:,' ̄`/7ー ヽ
     | :. :. |ヽ:.ヽ´   |r' ̄ ̄ / .lj:/  / / /./`ヽ
     | :. :. | ハ: :ヽ   | ̄ ̄ 7  レ' //,イ./   ',
     | :. :. |:| l \l.  |   /   //// |    ',
     | :. :. |:| l、\\ |   /  /// / l     ヽ
              赤橋登子



167 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:02:00 ID:zbTAAQim
もちろん、やる夫の父・足利貞氏や母の上杉清子、そして足利家の家臣、一門衆たちも大いに喜んだ。

          /::::::::::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::',:::',
          /:::::::::::/:::::::::::::/::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::!::::i
            ,'::::::::::::/:::::::::::::/::::::::::/::::::::::::|:::::::::::::i:::::::::i::::l
         l:::::::::::/:::i:::::::::/_::/|::::::::|::::::::|:::::::::::::l:::::::::l::::l
          i:::::::::/:::/::::::丁:::/ ̄i::::::::l:::ー∧一:::::::|!:::::::|'リ
        _ノ::::┌i:::/::::::/斤心ヘ i:::::::::i::::メ≦i::::::::::::i:!::::::!   貞氏様、これで我が足利家も安泰ですね。
        >:::::{ レ' |:::::7レ近::} /:::/|:/近:}l::::::::::ハ:::::!
      _,>::::::::i ヘ|:::/ ゞ‐" //  ′ゞ‐' l:::l:::/  ∨
         ̄` ̄`\:|:/       ′   、   ∧!/
             \|\   ___  __   /  ′
             _{i     ヽ _ ノ  /
            // `\ \     /
         _,、-;'´;;;i     `ー 、,`_ノiヽ、
     _,、-;;"´;;;;;;;;/;;;;;l      /ヘ l;;;;;ヘー,,、
_,、-;ー'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;ヽ    /::::::::∨;;;;;;;;ヘ;;;;;`';;;;;;;、_
          足利家執事・高師直

    /                         l
   ,'          l               |
   ,'    l  i  |   i |     i |  |  | |    |
  ,' /   l   .|  |  .| |i   i | |  |   | |   |
  | il  | |  |  il  | l |   .| lハ.l   |   | |   |i   登子様の兄、赤橋守時様も執権になられ、
  | l|  | |  l―ハ |lハ i.  ,ハl リ-―l.  | |   | i  北条家との関係も万全になりますね。
  | ハ   ヽ l |r T ̄T ||ヾ | 'T ̄`jヽl | |   ∧.l
  V | i V、 |ヽl-'::: | リ l ! |-'::: | /l |/   l l|
    ', l | l ヾ.| 弋辷j   ヽl. 弋辷j/ /V   j  リ
     ', |V'iヽ__',      ,      /ノ  /| /
     v .|  l ヽ、    _ _   ノ i l / リ
       VVヽ i\       イ / /V
           ヽ|V,ri` ー--‐´ |VVv'
            / l       |∧
          //   \   /  l\
          師直の弟・高師泰

この時、やる夫の妻・登子の兄・赤橋守時は幕府の十六代執権となっていた。



168 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:03:34 ID:zbTAAQim
                ,-、_ ./`゙':、___
                | i:、`| i ', `:、 `ヽ、
                | !.,r'ー'‐‐| i `i  ヽ
                |i',i、 -r=' | ,i i i i_  i
                !'.!l' ` ̄.!/|,' /i-',  !  だが、守時様は所詮はお飾りの執権・・・
                 i`___   !/ r';,ノ ./
                 ヽ `  ' /" ',./
                    ゙ー-r‐''" ._,.-‐'i:、_
                   ,:-|‐'iニ"_,,-=:l. i`':、_
                 ,.;'" ,'  i"-‐ _.,:'  .|    ̄ `''=:、
                // ,'-:、 |-‐フー-=ニ    ,.;-'"  ヽ
              _,.-',`-i"`i ,' .`i.,.:'/   ./ ,.-, /        i
            ,r'  i-、!"'、r-'"i゙ ./   //,.:'-"       |
           ,:' / r''l__ri"r| i"'、|./   r-"-く_        .i
          /__,,,!__| |  i" 7 /.i  ,!゙-ニ_''‐、'`:、..      /
.       _,.-:;'r'゙,.',:-'  `''―:'-'-'---!-',r‐-,,,`‐:、)‐'     ,,:'
              高氏の伯父・上杉憲房

                    '‐‐‐‐‐――‐- 、.._
                    ‐ニ`、`  ̄ `ミヽ 、!,.ヽ-ァ
                    二´`ミ_` ‐,.. -、、' l/ {
                     `ヽ/'ヽ'l/'´-、_  `'´r'
                      ,|ゝ-''´  i'Tj'‐' .ノ
                  __,....i-/Y ´l.        |  実権はまだ高時入道や長崎高資が
         , -‐‐''、''    '´  / | 丶 ゝ  __.._´.‐'  握っていますね・・・
        ノ    ヽ .    /  !  ゝ \___ /、
       /      ;l    <..__ |!  ./ニl´ノ`l \_
      /       ;;    _,.. -'´ト,.イ;  ノ!/、_」   ヽ
     /        i    丶   |  .〉.イ 'ノ .\   ;.ヽ
    ノ        /     .ヽ  | / |/  ゚/   ノ ヽ
   /        /´      l,  |./  .|/ ./´   y  丶
  /        ./         `! |  / /、___ /    ヽ
              憲房の子・上杉憲顕



169 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:05:00 ID:zbTAAQim
            ,.ィ      、vイ,.ィ,.ィ,.  、 
          // ィ,.ィ,.イハ/::::/:::::::'´‐-、ノl 、 
       ト  /::::;':::/::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/ソリヽ、
   、  i、 .l::',.!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
   l:', l::', l:::';::::::::';:::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::ノ::ノ:::::::::
 .  ';:ヽ';:::',ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::i:ノ:::::::::::::::ノ::ノ:::ノ::::::
   、 ヽ::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::ノ:::::::::::::::::::::: 
   ヾ::、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;、‐-、:::::::::::ヽ:/;;;;\:::::
   ヽト‐::::::::::::::::::::::::::::::::;.::/、rスv '、:ハ/;;;/::::::::::;.  田楽に熱心な高時入道はともかくとして・・・
     ̄彡三:::::::::::::::::/N/ ヾ_::リ //;;;/‐-、::::ノィi:::
   ̄フー┬-----、"へ、;;;;:,,、 ,.ィ;;;;/ィオ‐- .';::トi  !/、_,.
  ヽf 、   、____ノト:', '弋ツヽiヽ/、'-`="^   ';!ノノ:::::::::ヽ
 ヽ::::i、‐ ¨ ̄      'ヽ'., `¨ ´/l !   j      ト、/!:::::::::::::i
  :::〈 ヽ-、       \.',   ! l  _,      l   l:::::::::::/_
 / i/__\____l ',.   ヽ7ノ      /  i l::::::::::l‐‐、)
  |/r────---- .l ヽ  ヽ..= '"   /   l / ̄ ̄ ̄/
  ヽ i---─       l  ヽ 丶ニく  /    /  ○  i
  / !____// _,,.. l  l. \    ,イ __,,.. -'ノ ,....、  >、
  /      >''"  .l  !   ニ  ̄ / / ,.-、 /  ヽ`i゙ト、\
             足利一門・細川和氏
                 __
      ___,........ -=== ̄``゙丶`丶 、
       ,.`.ニ='''''         ........:.`ヽ、
     -‐'';:'-'"          .. .. .. ::::::::::ヽ
     ,.-'              .::::..:::::::::::::::::::ヽ
    / ,           ::::.::::: : ::::::::::::::::::::::::::::ヽ
  ,.:'-イ'     ;  ; :: ; ::;:;. :::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::!
 '´ /,    : : :::! :: ;: ;'!-、;:::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::l
  ,:'::;イ    : :.;: :::l::;::i::::;';ゞ;=、i::::::::::::::::::::::i、`;、::::::::|
. / '´,'  .:;: .::.::ト!、:::!:|'!ヽ!'!_';ヽ,.〉:::::::::::::::::::::i'ヽヽ::::::l  高資は足利家のことをよく思ってないだろうね。
    l .::/i ::::::'ゞ!;、|'!   `‐'" i:;イ::::::::::::::::::|),ノノ::::::l
  |.::/ |:::::::::::::',ゞ' .::::..     ;'/ !:::::::::::::::;:ノノ'::::::::|
   | :/  !::::;ィ:::::;イ ::::::::   ノ' i::::;ィ;:::::::;'l'!:;'、:::::::|
.   |/  '!::/!'!::::`、  _    /:;:' i!'!:::/ ,l'-'"ヽ::|
      ':/ ! !:::/'!`´. _ `  /; ',../''!:/'´    `'
         !:| |!  ヽ   ,. 、',.、‐'"!'
          !'    ` '´ィ'"ヘ\
                !',!、 \\ ,.-'"
                 l iヽ  \`',. ‐'
             足利一門・今川範国



170 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:06:30 ID:zbTAAQim
先述のとおり、登子の兄・赤橋守時が執権職に就いていたが、実権を握っていたのは既に執権を退いて出家した
北条高時と幕府内管領の長崎高資であった。
特に長崎高資は専横を極め、元弘元年(1331年)には高資の専横を憎む高時はその排除を図ろうとしているという風説が広まり、
高時側近が処罰されるという事件が起きた。高時は自らの関与を否定し処分を免れたが、既に北条得宗家でさえも高資の前には
無力であったのだ。

      ∩___∩
   (ヽ  | ノ      ヽ  /)
  (((i ) / (゜)  (゜) | ( i)))  幕府は俺のものクマー!!
 /∠彡    ( _●_)  |_ゝ \
( ___、    |∪|    ,__ )
    |     ヽノ   /´
    |        /
 幕府内管領・長崎高資

  /\___/\
/、-―' ゙、ー- ::\
| (○), 、(○)、:::|
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,, :::|  ・・・・・・・・・・・・チッ。
|    ,゛-=-'、   .:::::|
\   '´`.:::  .::::/
/`ー‐--‐‐―´´\
幕府十四代執権・北条高時



171 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:08:00 ID:zbTAAQim
         _>ー-  -―∧ー- _
      , <´ : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : :` - 、
    /  _/     : : : : :|: : :.: : : : : : : : : :\
   /:_: <:〃    /: : : /: : .:|: ∧:.:.: : : : : : : : : : ヽ
  /イ:;:;:;://: : : : : :.:/: : : :イ: : / |:;|iハ:.:.:.:. : : : : ヽ:.:.:.:>>- _
 '  ヘ//: : : : : :;:;/: : : / |: :/  |:;|l  i:.:.:.:.: : : : : :l: : i:;:;:;:;l:;:;:;: ̄\ 
  /:;:/: : /: : :.:/!: :__/_|:/   |:| l  i_l: : : : : : l: :l:;:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;/  そりゃあ足利家は外様では
 <:;:;:;:/:. :/: : :.:.:i:.l: ´/  |,'`   |! l '´\l`゙: : : i : l: :l:;:;:;:;:;i:;:;:;:;/   一番大きいもんねえ・・・
  \i: :/|: : : : :l:.:|: /   |!.    |  !   ヽ!: : :| : l: |:;:;:;:;:;:!:/
    |:/-|: : : : |/不示テミ、   ! ィ=≠=z\|: :ハ |:;:;:;:;:;:;|
    |i  |:. : : :|l-||! V{::::::|      ヘノ:::::::} ア'|i: i:;:;l:|t―f-´
    !  li: : : :f.{ !| i ゝイj      |iゞ-イソ ' |!'|゙i、:|!:l: : |
     |:.ヽ: : |:丶i ゞ-''"      ヾ''-"  う'´|j:.:.:.! : |
     |:.:.:.:ハ:|:.:.|/! '"'    '     '"'  ィ‐ナ":.:.:/:. : |
     |:.:.:.:.:|i|:.:.:! > 、   、    _ <___/:.:.:.:./|: : : |
     |:.:.:.:.:|!: : :∨' ̄ `> 、   ィ7:;:;:;:;:;//:.:.:.:/|:|:.:.:.:.:|
     |:.:.:.:.:.ト、: :/    _ィ--`}‐-/:;:;:;:;:ィf/:.:.: / ヘi:.:.:.:|
     |:.:.:.:.:|/ヽ/    /:;:`iー" /:;:;:;:;:;:/: : : :/   }:.:.:|
           足利一門・仁木頼章

               !`ヽ
               l   \___    __
          ,. ヘ    ヽ:`>'´    `ヽ
         /: : : :.\   ハ、 _____ヽ
         /: :  : : : :.´ヘr.'´: ハ:ヽ: : : : :`ヽ
      /:  . : : : : /: : _,/:: :/  い: : : :.',
         .: : : : : :./:ィ'´:/ : /   l:.ト、: : :l : : :'.
       l: : : :l: : : : :l: :///     l/ ヽ: :}: : : :.l  私たち含め、
      |: : : l: : : : :.ィ'ラ示       x=ミ }: /: : :!: :|  一門衆もこんなにいるしね。
.       |: : _|: : : :〈 代::ハ     んハ|/: : : :ト. :!  私も全員覚えきれないよ。
        l:.:.{ |: : : : l 辷ソ      {ゝ-:ハ/l: : :./ '.:l
      l: :`l:.l: : : | :;:;:;    .   ー' ム!: :./  |l
      |∧:| l: : : |、   ‐-   :;:; /ーr ヽ
.        l/ `い: : :|:`: ..、 ____,.   ィ ど´ /
         ∨ヽ:.!`y'ノ  ノrヽム,(´   ノ
           /:.7ヘノ { /  r‐'/:.〉  イ`i
        /l: :| !て V  rイ  !/ヽ./  !
         l !:.{ ! !ーr イ l  / /    ト、
         | l:.| l ! ! ! l ヽ、     | }、
          頼章の弟・仁木義長



172 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:09:30 ID:zbTAAQim
             /: : : : : : : : : : : : : :\: : :/::/   /
        / : : : : : : : : : : : : : |`ヾ__/    /: \
      ト、/: : : : : / : : : : : : i : : | ̄  /       /: : : : ヽ
      ,\ ` 、: : /: : : : : : :∧:: ::|  /       /: : : : : : : ',
   /___\  /: :イ: :: :: :/ l: : | /        ,イ : : : : : : : : ',     そりゃあ、北条は平氏、足利は源氏だ。
  / ̄    j\ l/|: : :/  ̄!: ::|      / ヽ: : : : : : : : :',     昔から仲良くなったためしがねぇ!
         / : : \ |: :/ ノヽ!: ::|     /    ヽ: : : : : : : ::ヽ    
.        /: :: :: :: :ヽ| ./く   l: :/\  /       V⌒ヽ:: : : : >
      /: : : :/l: : V Y' ヽ ‐V     //ヽ       く ヽ:: : : >
      /: : /  |: : : : :|   _ -‐''´,-v   |        )ヽ ノ: :/
     //     |: : : :∧ ヽ vー‐'´/⌒⌒j     / ノ /: :/
     /      l: : ::/  ',  | _/-――ノ      _,/: :/
           ヽ/    ', ヽー―― '´      ノ::::::::\l
                l            /::::     ヽ
                |           /::::::::      ',
                ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::        ',
                   ̄`j::::::::::::::::::::::::::            l
                  足利一門・斯波高経

    /:.:.:.:.:/  /:.:.:.:.:.:.:,ィ:.:.:.:./ /:.;ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ ヽ:.:.:、:\
    ':.:.:.:.:.:.:/ ./:.:.:.:.:.:.: /斗-≠=ム< !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ  }:.:.ハ ` ヽ
   ':.:.:.:.:.:.:./ /:.:.:.:.:.:.:.:.:./  l∠-- 、、 ` !:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.| .}:.:.:ハ
 /イ:.:.:.:.:../ /:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /     ヾ  l:.:.:./l∠. l:ハ/:.:.:.:.ハ
  i:.:.::.:.:.:.l ム:.:.:.:.:.:ハ:.:l. {  0    l  l:/ ,-、 `、1:.ヽ:.:.:.:.:.:',
  .l:.:.:.:.:./r、 ヽ:.:.:/ V !      /     /  ヾ. ,':.:.:.ヽ:.:.:.:.:.i  昔から源氏は平氏と戦ってたからね。
  l:.:.:.:.:ノ ,ヒ ヽ V       ―-- '       ,'0  l ,':.:.:,ヘ:i:.:ハ:.:.l 
 .l:.:.:.:〈 ( `(      _   ```       !   ,',':.:.:/:.:.:l/ ヽ:|
 l∧:.:.:.ヽ、`ー  ,, - '' ¨: : |             〉` '.ハ:.∧:.:/
   ∨_:. -`ー '': : : : : : : : :l           ```! V |/
  , ィ´: : : : : :_.. -‐ ''' ¨ ̄l        , -、      .ノ
. f: : :_ ィ: : : :l         ./          ̄     /
. l/  l: : : :l        i          ,  '
                  高経の弟・斯波家兼



173 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:11:01 ID:zbTAAQim
               _,,.,_
           ,.-‐ '  ̄:lニヽ、: ̄ `::....、
          ,..::'::::/:l::::l:::::l::``ヽ:ヽ、:ヽ::::`ヽ、
      /:::::://::il:::l:|:::::|ヽ、:::::::::ヽ、:\ヽ:ヽ
     //:::::/l:i::::::::il:::l::|::::ト::::ヽ、::::::::::ヽ::::ヽ:ヽ:ヽ
    /::/:::::::/::l:i::::::::il::::::|::::|:::l::::::ヽ::::::::::::l:ヽ::::ヽヽ:'.,
   ./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::',
  /:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l、:::::::l:::::::::::::::l::::|、:l:::::::::l:::l::l
  .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l、::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|、::l:::::::::l::i:::|
  l::::::l::::l:::::l::l::::l、::::l:、ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|
  |l:::::l:i:l:l::::ト:::ヽ:l`ヽ、://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|
  |トl:::::il l、::ilヽ、:::l-‐,..-ュォ-、:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|  ・・・いっそのこと、
  | ヽ::::il kァ、 、` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|  l:::::::l::::::ト|.  帝に加担されてみてはどうです?
  ヽ ヽ、i `7     ´   //  |ト:::l/l::::::|  }:::::::l::::i| |
   ヽ  .l/            ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| `
      ヽ、 -          l   〉l、|:::::|i::::::l::::|
       ヽ`                /   .li:::lト:l::::l:l|
        ヽ ‐、ニ= ‐      /    lヽl-ヽl::l|
         ヽ ー       /  ,. r '´    ヽ、
             l、    ,.  '" ,.  '´        ヽ
           `ー‐ ' r1,. '´         ,. ‐ ' ´ヽ.,
            <´ i'´      ,.  ‐ ' ´,. ‐ ' ´::::::::ヽ
             lヽ|.l    ,. ‐'´,. -‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
  足利一門・吉良貞義

  l::::::::::::::::::|_!::lヽ:::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::i、::!
  !:::::::::::::::::l-‐ェ!;ト ヽ:::::l ´!:::::::::::::::::::::::::::::l `
  l:::::::::::::::::「(;;;)ヽ、__、::レ'´l:::::::::/l、:::::::::::::l
  !:::::::::/l:::l__,,,rタ"゙、;!)、__!::::/ノ 〉、::::::::l
   l::::/ lヽ!    _ _   l;/´  ! >、::l   貞義、それは本気で言っているのですか!?
  ノノlヽ、_!    r――‐┐   /_ノ:::|
    l::::::>、   レ,二二ェ!  /i:::::::::::l     __
    l:::/ /::ヽ、 `ー-―-' ,ィ'::::!\:::::l    (ヽ>r‐ 、
    レ' ム-''´lヽ、  _,,./! ゙ヾ!__ヽ!    ヽ´ヽ、ヽ
            !   ̄     レ;'´  |  (,ゝ、 \ ヽ l、
        /| _,,.-/´  ;; .,,,-!  ヽ、 ヽ、 | | ! l
       / 斤'"〇 /´    ,;;:''" _,l_   ヽ ヽ/  l | l
      /; l、」_,,/     '' ゙;;/  ヽ、   〉  `ヽ  l/
      /!,r''´!/  /     ';,/"゙''':;,,,,;;'' \ /     ,!
    / l ,;;  |l  /`'';, ,,   /   ,;;''"゙''   l     /
       足利一門・畠山国清



174 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:12:33 ID:zbTAAQim
         /::::: |::::::::::::|::::ヽ::::::i \::::::::::::ヽ,,::::::::::::::::
         /::::::::::|::::::::| |::::::ヽ:::::ゝ::ヽ:::::::::::::ヽ,,:::::::::::
        /:/:::::::::ヽ::::|:::i::::|:::::ヽ:::ヽ:::ヽ:::::::::::::::ヾ:::::::
        /|:|::::::::::::::ヽ∥::i::::i:::::::ヽ:::ヽ::::ヾ::::::::::::::ヽ::::
       |::|:|::::::|丶:::::ヽ:|::::::::丶:::::::ヽ:::ヽ::丶:::丶::::ヽ:
      |:::|::||::::丶::::::::丶i:::ゞ:::::ヽ::::::::::ヽ:ヽ::ヽ:::|:::::::i::
      ∥::|::|ヽ:::丶::::丶:丶:ヽ::ヘ::::::::::ヽ::::ゝ丶i::::::i:::  ・・・・・・失礼、
      |:::::|::|:::|::::::::ヽ丶ヽ::::::ヽヽ::::ヘ,,:::::ヽ:::::i::i:::::|::  今の言葉、冗談と受け取ってください国清。
       ∥:|ヽ::|ヽ|::::::丶丶ヽ::::::::ヽヘ,,,,:::::::::ヽ:::::i:::i:::
       |::丶丶|ヽ  ヽ ヽヽ  /    \:::::::::::::::/
       |:'゙l\ヽ ''' '''''´  '  ".`'' 、'   '|:::::::::::|:::|
        \::::ヽ,\                レ|:|:::,| /
         ゝヽ ''                ||::::|:ノ::
            ヽヽ                 | リl:/:/::::
           'ヽ    ヽ -        |, ノ/::::::/
              丶,    ,             / |::::::/
               |ヽ  ヽ二二=      / | | |:/ ,,
             | i\ ヽ─      /  l ヽリ:.:.く
           ../ヽ' ヽ,      /   /  |,,,  |
         . ./    |ノ丶ヽ -- /     /    | /
      /       ヽ >          /    レ

            / ̄ ̄\
          /   「   \
          |    ( ●)(●)  まあまあ、そんなことより今は
          |       | )  高氏様の嫡子の誕生を祝おうではありませんか。
             |     __´___ノ  
             |     `ー'´}   ・・・ってそういえば貞氏様はどこに・・・?
             ヽ        }
           ヽ     ノ
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::|
         足利一門・一色範氏



175 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:14:01 ID:zbTAAQim
                __,.,.. -─‐- .,,,__
             / .:.:.:.ヾ;、:.:. : : :.:.:::゙ヽ、
            /  : : :.:.:.:.:.ヾ.:.: : : :.:_,.-、゙、
           /:.: : : : : : ::.:.:.ヾ;;、_,、-'"///|:.゙、
            l.:.: . : : : : :.:.:.:,.-''" '´ ̄`ヾ、|:.:.゙i
.            |::.:,.-、三三〃         |::::::|
           |::::l `'i、ニ彡   .___       |::::::|
           |::::| r''     r‐-, 、`ヽ  __,,|;;::::l
           |::::l ヽ    ゞ;;;;ノ ソ  ,r‐.,-,i;;::/ さっき和氏の台詞あたりで千寿王のところに
           |::::i゙ヽ'i           lー' '/:;゙i  すっ飛んで行きましたよ。
           |::::i::::| .l          , ノ /;;;;::|  よっぽど孫が可愛いみたいですね。
           |::::i::::| ゙、    r-、   /;;;;;;:::!
           |::::i---、 ヽ、  `-‐´ /;;;;;;;;:::,'
           rT`i  /`'''‐''- - ‐'";;;;;;;;;;;;;;::|
         ,. -'"`''ー‐''"|ー-- .,,_ |-、;;;;;;;;;;;:::/
       ,∠ -,-- .,,__,,.-|゙゙'''- .,,_r‐‐、 `''- .,,/
     _,.-'"---/      ヽ   ゙、_゙ ヽ、  `''-,._____
   /::::::::::::::::::'─-- .,,,,__ ヽ    ヽ_ノ \_,.-'"::::::ヽ`ヽ
  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙7\       \`''- .,,_:ヽ::゙、
  !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  \  ` - 、   `''- .,_ `ヽ、゙、
        貞氏の妻で高氏の母・上杉清子

            ,.ィ      、vイ,.ィ,.ィ,.  、 
          // ィ,.ィ,.イハ/::::/:::::::'´‐-、ノl 、 
       ト  /::::;':::/::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::/ソリヽ、
   、  i、 .l::',.!::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
   l:', l::', l:::';::::::::';:::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::ノ::ノ:::::::::
 .  ';:ヽ';:::',ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::i:ノ:::::::::::::::ノ::ノ:::ノ::::::
   、 ヽ::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::ノ:::::::::::::::::::::: 
   ヾ::、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;、‐-、:::::::::::ヽ:/;;;;\:::::
   ヽト‐::::::::::::::::::::::::::::::::;.::/、rスv '、:ハ/;;;/::::::::::;.  (今までの話聞いてすらいなかったのか、あのお方は・・・)
     ̄彡三:::::::::::::::::/N/ ヾ_::リ //;;;/‐-、::::ノィi:::
   ̄フー┬-----、"へ、;;;;:,,、 ,.ィ;;;;/ィオ‐- .';::トi  !/、_,.
  ヽf 、   、____ノト:', '弋ツヽiヽ/、'-`="^   ';!ノノ:::::::::ヽ
 ヽ::::i、‐ ¨ ̄      'ヽ'., `¨ ´/l !   j      ト、/!:::::::::::::i
  :::〈 ヽ-、       \.',   ! l  _,      l   l:::::::::::/_
 / i/__\____l ',.   ヽ7ノ      /  i l::::::::::l‐‐、)
  |/r────---- .l ヽ  ヽ..= '"   /   l / ̄ ̄ ̄/
  ヽ i---─       l  ヽ 丶ニく  /    /  ○  i
  / !____// _,,.. l  l. \    ,イ __,,.. -'ノ ,....、  >、
  /      >''"  .l  !   ニ  ̄ / / ,.-、 /  ヽ`i゙ト、\

足利氏は初代当主の義康以降、細川氏、斯波氏、仁木氏、一色氏、畠山氏、吉良氏、今川氏などの
多くの庶流を分出し、一族は全国に広がっていた。



176 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:15:31 ID:zbTAAQim
~千寿王の部屋~
  _ _   ___
 / ) ) )/ \  /\
 {   ⊂)=⊂⊃=⊂⊃ \   千寿王ちゃーん!!
 |   / ///(__人__)/// \  優しいお爺ちゃまが来まちたおーー!! 
 !   !    `Y⌒y'´    |
 |   l      ゙ー ′  ,/
 |   ヽ   ー‐    ィ
 |          /  |
 |         〆ヽ/
 |         ヾ_ノ
足利宗家当主・足利貞氏



177 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:17:01 ID:zbTAAQim
    / ̄ ̄\
  / _ノ  ヽ、_.\
  / o゚⌒  ⌒゚o.ヽ. オギャー!オギャー!オギャー!
 .|   (__人__)  |
 .|     `⌒´    |.
  ヽ         /
 (..)ヽ       ノ(r)

        ノ L____
       ⌒ \ / \
      / (○) (○)\   ちょっと、父上!
     /    (__人__)   \  今やっと千寿王が寝付いたのに
      |       |::::::|     |  なにやってるお!!
     \       l;;;;;;l    /
     /     `ー'    \

                     -――――- 、
                 / : : : : : : : : : : : : : : : `丶、
                /: : : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : \
              / : : : : : : : : : : : : : : : : : |≠ヘ : : : : ヽ
               ,': : : : : : :l: : : : :│:: : : : :|:|巡iム : : : l:ハ
                 l: : : :|: : : |: |: : l: |: :|: : :|:.l:|   |: |: |:.|: lハ
                  |: l: : |: : : |: |\|: l: :|: : :|:.l:|/ |: |: |:.|: |: |
                  |: |: : |: : : |: |∨l\:,ヘ: :j|イl   j/j:/: |: |: |  困りますよ、お義父様。
                  |: |: :_| : l ヤ〒戈Fヽ∨レ 〒戈Fカ : /:/V  
                  |: |:( l : | :l 弋::ノ      弋::ノ イ: /j/
                  |: |: ヽ!:.:ト |            |:/|
                 |: !: :l:.l : : |U           イ : |
                | ! : |:│: :| \     -―   / :! : :!
              リ: : |: :|: : |: l j`ト 、 __  <:|: : :| : :|
              ,': : : | : | : ∨ |`ー---一’ |:|: : :|: :∧
               /: : :_/; -ヘ: : マl         ト、:_:/: ,': :ヘ
            j:/   |  ヽ: :} ` ー=一  |/: /`iー-ヘ
             /ヽ    |    |V        //  |   ∧

       / ̄ ̄ ̄ \   
     /       . \
    /  _ノ   ヽ、_   \    ・・・・・・ごめんなさい。
   .|   =⊂⊃=⊂⊃= .  |
    \  ⌒(__人__)⌒.  /
     (    |┬|    ヽ   
     ヽ、二⌒)  (⌒ニ



178 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:18:31 ID:zbTAAQim
       ____
     /⌒  ⌒\ ホジホジ
   /=⊂⊃=⊂⊃=\    まあやる夫にも嫡男が生まれたし、
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  これでワシもいつ死んでも大丈夫だお。
  |    mj |ー'´      |  
  \  〈__ノ      /
    ノ  ノ

       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( ●)( ●)\    ・・・ちょっと父上、
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  まるでもうすぐ死ぬようなこと言わないでくださいお。
  |     (  (      |
  \     `ー'      /



179 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:20:03 ID:zbTAAQim
       ____
     /⌒  ⌒\
   /=⊂⊃=⊂⊃=\    いーや、人なんていつ死ぬか分からんお、やる夫。
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  高義もそうだった。
  |   サッ mj |      |  
  \   彡〈__ノ    /
      ノ  ノ

      ____
    /_ノ   ヽ_\
   /( ●) ( ●)\    兄上・・・ですかお。
 / ::::::⌒(__人__)⌒::::\
 |        ̄      |
 \               /

やる夫には早世した兄がいた。足利高義である。
本来ならば高義が足利家の嫡男となるはずだったのだ。



180 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:21:30 ID:zbTAAQim
       ____
     /⌒  ⌒\ ホジホジ   まあワシが死んでもお前には清子がいる。     
   /=⊂⊃=⊂⊃=\      直義も師直も師泰も右馬介もいる。
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \    一門衆の奴らもいる。
  |     ...j jnj |      |      それに何よりお前には登子と千寿王がいる。
  \   .〈__ノ    /     もうワシなんて必要ない。
      ノ  ノ

       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( ●)( ●)\    そんなことないお。
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  やる夫はまだ父上のように立派な当主になれる自信がないお。
  |     (  (      |   それにあの非常に濃い面々の一門衆を引っ張っていけるか不安だお。
  \     `ー'      /



181 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:23:00 ID:zbTAAQim
          ____
        /⌒  ⌒\     
      /=⊂⊃=⊂⊃=\    安心するお。
     /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  奴らはお前がどんな道を選ぼうとお前についていくお。
     |     |r┬-|     |  それにお前が引っ張る必要はない。
     \      `ー'´     /   ただ奴らを頼ればいい、それだけだお。

      ____
    /_ノ   ヽ_\
   /( ●) ( ●)\    父上・・・・・・
 / ::::::⌒(__人__)⌒::::\
 |        ̄      |
 \               /



182 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:24:30 ID:zbTAAQim
          ____
        /⌒  ⌒\
      /=⊂⊃=⊂⊃=\    ど~れ、じゃあ千寿王ちゃんの
     /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  ほっぺをプニプニしてから部屋に戻るとするお。
     |     |r┬-|     |
     \      `ー'´     /
      r´、___∩∩__,  /
      \__ ´人 ` _ノ
       ヽ   ̄   ̄ |
       |      /
        |   r  /
        ヽ  ヽ/
         >__ノ;:::.....



183 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:26:00 ID:zbTAAQim
::::::... ..丶
:::::::.... ...\
:::.' ──-.. \
:::::::... ⌒__丶 \      だから今やっと寝付いたとこだって言ってんだお・・・
:::::::::.... .'::. ).ヽ  .ヽ     あと鼻クソほじった指で千寿王にさわんなお、クソ親父・・・
:::::::::::.... __ ..丿   ヽ
:::::::::::...    ヽ   .ヽ
:::::.._ ノ ヽ.____丿   .丶
::::::::::::::.... ..::ノ      .)
:::::::::::..   ../       .ノ
:::::::::.⌒ "       ..ノ
:::::::::::::::::....    ....::::::../
:::::::::::::::::::::.. ......::::./

        ___
       /     \   
     /    ||||||||||\
    /  _ノ   ヽ、_ U \    ・・・・・・ごめんなさい。
   .|   =⊂⊃=⊂⊃= .  |
    \  ⌒(__人__)⌒.  /
     (    |┬|    ヽ   
     ヽ、二⌒)  (⌒ニ



184 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:27:30 ID:zbTAAQim
1331年(元弘元年)、三種の神器を持って笠置山に逃れ倒幕の兵を挙げた後醍醐天皇の元には
近在の武士がそこかしこから馳せ参じていたがそこには名のある将など一人もいなかった。
       ____
    /       \
   /    ノ -、 -ヽ ヽ
   /   , -|/‘|< |-、 |
  ○/   ` - ●-′ |  これじゃあこの笠置山さえ守れるのか不安だよ。
.  | |  三   | 三 /
  |  |  /⌒\_|/^/
  |  |━━━(t)━━、
  |   /__ ヽ |_|
.  i   l ヽ___/ノ j_)
  ヽ  ` ── ′/
   ⊂二⊃⊂二⊃
    後醍醐天皇



185 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:29:00 ID:zbTAAQim
そんなある夜のこと、後醍醐天皇は不思議な夢を見ていた。

             Z Z Z・・・
   /´ ̄ ̄ ̄ `\ 
  /          ヽ
 ./            ヽ
 |            |
 .|      , ───ヽ、
  ヽ    /      _|)
   \_ /        | |
   (_/            |_j
    |          ⌒ヽ
    ヽ         / ⌒ヽ
      \ /  /⌒ヽ     |
       ●、_|    |ヽ_ノ
           ヽ、_ノ



186 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:30:30 ID:zbTAAQim
ゞ:ヾゞ゛;ヾ;ゞ  ,',;:ゞヾゞ;ゞヾ.:     ヾ:ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞ   ヾ;ゞゞ;ゞ `  ``
,,ゞ.ヾ\\ ゞヾ:ゞヾ ノノ ゞヾ .  ゞヾ ゞヾ  .ゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ ヾ;ゞゞ;ゞ    `
ゞヾ ,,.ゞヾ::ゞヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾゞ..ヾ .ゞ,'ヾ  ゞヾゞ ;ゞヽ,.ゞ:,,ヾゞヾ;ゞゞ;ゞゞヾゞ;    `
ゞヾゞ;ゞゞヾゞ;ゞiiiiii;;;;::::: イ.ヾゞ, .,;  ゞヾゞ___// ;ゞ   ゞヾゞ;ゞ  ヾ;ゞゞ;ゞ    `
ゞヾ   ゞ;ゞ iiiiii;;;;;::::: :)_/ヽ,.ゞ:,,ヾゞヾゞ__;::/      ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ
  ゞヾゞ;ゞ   iiiiii;;;;::::: :|;:/    ヾ;ゞゞ;ゞ   ヾゞ  ,            `
ヾ;ゞゞヾ;ゞゞ |iiiiii;;;;::: : |:/ ヾゞ        `
  ヾ    |iiiii;;;;;::::: ::|       紫宸殿の庭と思われるところに常盤の木が立ち・・・・・・
  `    |iiiiiiii;;;;;;::: :| `      
 `     ,|i;iiiiiii;;;;;;::: :| `      南に伸びた枝がことに茂っている・・・・・・
     `  |ii,iiiiiii;;;;;;::: ::| `    
      ,|iiii;iiii;;;;:;_ _: :|       木陰には大臣をはじめ高位高官の朝臣が列座し、
 `    |iiiiiii;;;;;;((,,,)::.::|  `    
  `   |iiiiiiii;;ii;;;;;;~~~:|`      上座には高く敷かれた畳があるが、着座した者はいない・・・・・・
,       |iiiiii;iii;;;;i;;:: :: ::| `    `        ,
   `  |iii;;iiiii;::;:;;;;::: :::|     `
,,.,.. ,..M|M|iMiiii;;ii:i;;:;i:i;;:;ヘヘ ,.,.. ,...... ,....~,,,.,..,,,.,.. ,.. ,.. ,,.,..,.,.. ,.... ,,,.. ,.... ,,,.,..
         . ______________
       /                   /l
     /                   / ..|
    /                   / ../
   │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ./
  ∧_∧  ∧_∧  ∧_∧  ∧_∧  ∧_∧  ∧_∧
 ( ´∀`) ( ´∀`) ( ´∀`) ( ´∀`) ( ´∀`) ( ´∀`)
 (    ) (    ) (    ) (    ) (    ) (    )
 | |  |  | |  |  | |  |  | |  |  .| |  |  | |  |
 (__)_)  (__)_) (__)_) (__)_) (__)_) (__)_)
     ___
   /      \  /
  /         ヽ -
  |          | ヽ
  !          !
  \         ノ
    ━━━━━ 
   /       \    
   |       \○
   ノ ●     |
  ( \、 ヘ ___|
  \__)  (__ )



187 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:32:01 ID:zbTAAQim
        ,  ───  、
     /   /⌒ヽ⌒ヽ\
    /     , ┤  ‘|‘  |、 ヽ
.   /   /  `ー ●ー´  ヽ   (・・・・・・あの席には誰もいない、誰が座る席なんだろうか?)
   l   /   二   |  二  |
   |  l     ─   |  ─  l
    l  |        |   ) /
    ヽヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ /
     〉━━,-、━━━━く
     / / ヽフ    \.   ヽ



188 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:33:32 ID:zbTAAQim
すると二人の童子が現われ、後醍醐天皇にこう告げた。
                            
                   ,. ‐''"" ̄゛゙''-、      
                  /,'ヽ'ヽ'ヽ'ヽ'ヽ'ヾl
                  l;l ==::   ::== l;l       この世に御身を隠される場所はございません・・・
                 i´i 'iソ;i`   'iソ;i` i`i
                 ゙v  `'゚' (_)`'゚''  v' 
                   i   _,,......,,_   i        
    _,,,,,,.... --―ァ     _,,..i  '-===-'   i-...,,,_     あの木陰の南に向いた御席はあなたのための玉座でございます・・・
  l ̄        >,,.-‐''"´  ヾ;-、,,,,,_,,,,,..-;;ツ   ``'-、 
  l i'''へ、 ゙゙̄,.へ'''iiン"       ゙'''ー─‐'''"゛       `ン 
  ,l.,l 'iソ;ヽ .ィノ;i'' l、                       /
  i ;'  l;。l   l;。l l i  ,                   l,/
  '、i   _,^,,,_  ','  l,,,_                 _,,. . -‐l
   ゙、 rニ-‐-、) ノ''ー-l   ̄~~゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙~~~ ̄    l  
   ,,ニェニ二゙ィ:i,_   l                    l 
   r'  l_,.ニ-ニ._l  ヽ  l~゙゙'''ー―------------―‐''''゙゙゙~~l 
  / i         i l  l                      l 
  ト-l         l-'i  l                   l 

            _ _ __
        ,.  ´ , - 、, -、 `丶、
      /  , -{  ollo }‐- 、 ヽ
     /  /   `ー/⌒V   ヽ. }
     ,′/  ─‐   `T ´ 二  ∨   (・・・僕のための玉座・・・・・・)
     ! l  二二   |   ─   ′
    l |     ,.  -┴-、   /
.    l l      `ー─-'   /
     ヽ >──────く
     / ̄ ̄ ̄ラ⌒く ̄  ハ



189 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:35:00 ID:zbTAAQim
そして後醍醐天皇は目覚め、悟った。

            //_
 これは          ,", ‐=、:7,=ニー-- ,,_  ガ  バ  ッ
   天のお告げだ!/〃 o l,〃o. l.l: : : : : :`ヽ、
               /::,.-l.゙-゙ムl ゙ー゙-"'''ー、: : : : ::ヽ
           l>ゞ、,,ヽ〈;;;;;ノ==二二  ` 、: : : :
,,-"|   ∧  〈 ̄ 二二 ` ./ 二-二"、   ヽ: : :
.  ! ./  ヽ、ヽ、__,,__  /__ , ―'─  `ヽ、  !: :
   レ'       ∨   `y'"  , -、 r― 、  !  l: :
                |  /   l l   ヽ  l  l: :
              ,.l、,,!,   り,,,,,,, ノ ./ /: :
           rー 、_l_  `ー' ̄   `l_/ /: : :
            \   ̄ ` ー----‐‐'  /: : : :



190 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:36:32 ID:zbTAAQim
      , ──── 、
   /   / ⌒ヽ⌒ヽ\
  /   , -|   ・|・  |ヽヽ  (木の南ということは“楠”ということか・・・
 /   /   ` ー ●ー′ ヽl  僕に南面の徳を治め天下の士を集めよということか・・・)
 l  /   二    | 二  |
 |   l    ─   | ─  -、
 l   |         |    __ ノ
 ヽ ヽ /´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
   〉━━━━━O━━〈
  /    / ___ ヽ  ヽ
 /    |  ヽ    ノ | l◯
 ◯/   `ー‐<⌒ヽ─  ヽ
   l      |  |     l
    ` ー──く __ノ── ´



191 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:38:00 ID:zbTAAQim
夢を見た後醍醐天皇は側近たちに尋ねた。

          ____
         /-、 -、   `\
      / |  ・|・  |- 、   ヽ
     // `ー●ー ′ \   ヽ  このあたりに“楠”という武将はいないかい?
     l  三  |   三     ヽ   l
    (___|___    |   l
     ヽ l    __ `ヽ  !   /
     _ ヽ ヽ__(___)ノ /  /
   ( __)ー━━O━━━━━く
     \ |/ ____ ヽ /⌒i )

      ∧
  ┌、  | ||             /|ヽ
  ト、\ | | |   ,r───-、   | | //ト、
  \\ヽ!| | /        \ | / / //
    \__Lレ'           ∨// /  このあたりではございませんが、
       i~~~@~~~~「 ̄ ̄    河内国金剛山の西には、楠木多門兵衛正成という
       |/⌒ヽ、, 、、_/⌒! ├、      武勇に優れた武将がおると聞きますぞ。
       ∧─┰   ─┰  /ヽi
        Y  r‐、_r─-、    レ'
       |  i(lllllllllllllllllllト、  ノ
       \        ,イ´
 ┌──-、  `ー‐ァ‐─-' `十──---、
  `ニニ_  \  /\    ノ |      \
     `T  ヽ/\  ヽ/ ├──‐‐ヘ  \
          文観僧正



192 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:39:30 ID:zbTAAQim
                       _,.>
                   r "
  そ  れ  だ  ! ?   \    _
                    r-''ニl::::/,ニ二 ーー-- __
                 .,/: :// o l !/ /o l.}: : : : : : :`:ヽ 、
                  /:,.-ーl { ゙-"ノノl l. ゙ ‐゙ノノ,,,_: : : : : : : : : :ヽ、
              ゝ、,,ヽ /;;;;;;;;;;リ゙‐'ー=" _゛ =、: : : : : : : :ヽ、
              /  _________`゙ `'-- ヾ_____--⌒     `-: : : : : : : :
...-''"│    ∧  .ヽ.  ________   /   ____ ---‐‐‐ーー    \: : : : :
    !   /   .ヽ  ゙,ゝ、      /  ________rー''" ̄''ー、    `、: : :
    .l./     V   `'''ー-、__/__r-‐''"゛     ̄ ̄   \   ゙l: : :
                   l     .,.. -、、 _ ‐''''''''-、    l   !: :
                  |   /    .| .!     `'、  |   l: :
                      l   |     .l,,ノ     |  !   !: :
                       / '゙‐'''''ヽ、 .,,,.. -''''''''^^'''-、/  l   !: :
             r―- ..__l___    `´            l   /   /: :
                \      `゙^''''''―- ..______/_/   /: : :



193 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:40:59 ID:zbTAAQim
これを聞いた後醍醐天皇はすぐさま伊賀兼光を河内に向かわせた。
           _____
  .    /     /⌒\/⌒ヽ
     /   , -|   ・|・  |、\
    /   /   ` ー ●ー ′ヽヽ
    /  /     二二 |  二  ̄ノ  兼光、今すぐその楠木を召し抱えるんだ!
    l  /  /⌒\ ── |  ─ /
    |  | /     ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄
    l  | |          / /⌒ヽ
    l | ヽ /⌒ヽ⌒ヽ  |/ヽ__ ノ
     ヽヽ  `ー───┴─7  /
      >━━━━━O━━ /

                  __,,,、,,   ,,、- 、
               /´: : : : : `´: : : : :ヽ
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
           /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
          ,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
            l: l: i: : l /!/∨   |/ ∨∨!: :::::::l
           レ!: !: :l i"⌒"'-、   ,、-'''⌒`l: :::::ヘ!
           ∨ヘ i | でラ`    ,  f∃ソ /::∧|  ハッ!承知しました、陛下。
              !ヘ∨ゝ       i      ∧ソ
            レヽi l.       j    ∧ノ
               レヘ          /ノ
              ∨\  ´  ̄  / ′
             /i{  \.   /i
             /:::::l ヘ   ` ´ ∧\
          _,,-''/::::::::l  ` ー、 ,/ .i:::::\、,_
       _,..-.:":::::::/:::::::::::i   /;;ヘ__!入  l:::::::::\`::..、,,_
  _,..-.:":::::::::::::::::::::\:::/:|ヘ /`ヘ::::::::ソ´ヘ i::\::/::::::::::::`i:ー.,
 ,´ー-、::::::::::::::::::::::::::/:::::::::i    ∨:/    l::::::::\::::::::::::::i:::::::',
 l::::::::::::`::、::::::::::::::ヘ::::::::::::::::l     l::::i,   l::::::::::::::ゝ::::::::l:::::::::',
 l:::::::::::::::::::`:、:::;:::::::∨::::::::::::i    l;::::;l   i::::::::::::::/:::::::::!::::::::::i
 i:::::::::::::::::::::::::`ヘ::::::::∨:::::::::::l   l;:::::;i   l::::::::::::i:::::::::::l:i:::::::::l
             天皇方御家人・伊賀兼光



194 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:42:31 ID:zbTAAQim
「太平記」によれば楠木正成は敏達天皇の四代の孫、橘諸兄の子孫であり、
母が信貴山の毘沙門天に百日詣をして産んだ子で幼名を「多門」と言ったという。
しかし、これは創作の可能性が高く実際は河内の「悪党」だったという説が有力視されてる。
                 __ __
               /:::::::::::::::ヽ
                _/       ヘ-、
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               ~|::::l:::::/:::::::::l:::::l::i:!」
             ヽ:{::::{:::::::::/:::/:::リ
             , ィ ト{八::::/リj/V-、
             {{ | |  `''   | l }}
             {:',|└─‐‐─┘|//
             {ヘ  ̄ ̄ ̄ ̄ / :}
          , -―-ゝヘ  _ノ  {_/ ___
         {   >=入_、____人=<  ヽ
         ヽ 〃   `┴‐┴'´   ヽ   /
          \|   /      ',   | /.∧
            ヾ_ {       }   レ′/悪',
            `ーゝ ____」L=‐'  /_党__',

「悪党」とは現代でいう「ワル」ではなく十三世紀の中頃から登場した武装集団である。
彼らは荘園領主や荘官などの支配体制に刃向うなど幕府や領主などを脅かす存在になっていった。



195 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:43:59 ID:zbTAAQim
そして河内に勅使としてやってきた伊賀兼光は楠木正成と出会った。

                  _,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``丶、
                /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
              ,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
              r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
            ,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ'  |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
              !:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..!  こヒr`i`´  _ュ=-.,リ .リ
            |,イ !i^)レ'l:.:.:./    ´    l´ヒr /:.:.ノ
            ! !:ヤヽ、.ヽ/  u       ヽ  l:.:./
              k.l,`-ァi           '´  /∨  そうか、貴殿が楠木正成殿だったか!!
               k_N.l     r'´ ̄`ア  /    私は帝に貴殿を召し抱えるよう言われてきた。
              _,イj  ヽ     ヽ-―┘./     頼む、主上の力になってくれ!!
            /´r'´\   \.    `´ /
        _,.ィ=''7´;;;;;;;|   \   `ー-ェ-‐'´
    _,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;!    \   ノ \
-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;:;:;:;:;:;:;:;:!    /トュ  ヤ Zト、
;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:く;:;:;:;:;:;:;:;:;:;!  /\ヽ! ノ _,,>!.ヾ.、
;:;:;:;:ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\:;:;:;:;:;:;:;ト、/ `ー-、>--'''7 ト、|;:;:;:〉;\
:;:;:;:;:;:;:!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:!    ヽ、_,__ノ |;:;:;:;く:;:;:;:;:;:\

         /   ,,,,,,--------,,,,,::.. \\    \
       / .:::::/  ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ヽ  \ヽ    ヽ
      ./ , .::::/ ,,,,::::::::::   ヽ   "\:::: ヽ o-,,,  .ヽ
      / ./:::::l .,,-::::l:    ........\:::::::ヽヽ:::::  リヽ .ヽ,  ヽ
     ./ .l.:::::lr: .....ヽ..:::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::lヽ:::::  l ヽ,ソ  .ヽ
    ./, .ハ  .l .l::::ト:::::::ト::::::::\::::::::::::l-ヽ::l\:::::  lノヽ\  .ヽ
    l / /l ::::l:::ト:::l ヽ:ヽ\::::\-_;;;;;;;;==リ=,,ヽ::::: lン''ヽ ヽ  ヽ  貴殿とか殿とか片っ苦しいわね。
    .l/ ./ l .::::l::l\l-,ミ;;ヽ "--ニ,,,='iぅ。::::ハソ.l:::: .lん'ヽ ヽ::  l  正成でいいわ、私もあんたを兼光って呼ぶから。
    .l '''t .ヽ :::h.l ,,====,゙゙-      .し:::ンリ .l::::.. lゝ)リ>.ソ :::: l
    .l ::::l''l'ト ::ヽ'l:l ぅ。:ハ        --"" .l::::: l 'ン::::::: :::::: l
    l ::l l l\.::ヾ.゙ヾ-ク;;  ,         .l::::::l:::::::::::::::: ::l::: .l
    .l ::ll,,l .l:::::'トヽ,, ""   .,,,--'''''''i    .l::::/i:::::::::::::::: ::l::: .l
     l ::l :ヽ!::::::::l:::::ヽ    ヽ,   .ノ    .イ::://:::::::::::/::: ::l:: .l
     .l :ヽ :::::l,::::::ヽ :ヽヽ ,,,   ゙゙ -''   //::イ/::::::: /:::::::ハ:: l
     .l :lヽ:::::ヽ::::::::::::\::::::"''r--,,,,, ,,,-''' // l/:::::: /l::::::/ l./
      ヽl ヽ:::::::ト :::::::::ヽヽ,::::::l::::,-l    ソ  l:::::: /./:::::/ l/
      丶 ヽ:::l \:::::::::::|''::::/ ン,,イ   '  /::: / ゙゙゙゙---,,,,,,,
          \l  \;;;-l::::/-''"   ,,,  ./ ヽl     / ,ン--,,
           r-rr''''  .ソ/;:==-,,,,''' '''ン   .丶   / ./  /-,,,
          / l l    ./',,,----,,'''''ン       ./ ./ /    l
         /| l .l   ./",,---,,,,, 'ン       / ./ /      l
                 楠木正成



196 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:45:31 ID:zbTAAQim
           /::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ::::::/!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
           ,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
            !::::::l::::::レ',! ー-、    !/  !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
             !::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,.   ,リ  ´ _,..,_ !::::::::ハj
          !/f r.|::::::::!  弋エノ`    `'ィニ二_ /:::::::::!    か、かねみ・・・
               k.ヤ!:::::::!           ゞzソ,. /::::∧::|
           |∧`Y::リ           i      //|/  ヾ
              !Tヾ  u.     j       //ノ
             ヤ. ヽ.    , ‐-、,__    ,.イ:/
              r<´|.  \  弋,__,/  / |/
             !  `丶、.  \  ー   /

          /__/  /  /  '  l     ,   ',\ヽ ヽ ヽ
       /´_/  / ./!  !   !     ',.  l .:.l`|  .:ト、',
      / / ,'  /.:./  |  !',  ',    l  :|..:.|.:|  .:ト、\
      ∨/|  :!.:/ ̄`ト、:! ', .:.:',  , 斗‐┼┼|  .:|、\ 〉
      /\_」 .:l:,'    ! .:.|ヽ', .:.l∨ .:| :l.:|.:.:|.:|  .:| \У
      ,'  / ,| .:.:!{    ヽ:{.  ヽ、', \.:|:ノ//l |  .:|__〉|   それに私の答えはもう出てるわ。
     ,  / ,ハ .:.', _,,.___,,二    ``二,,_.,,_ノ.:|  .:| |、ヾ   私も今笠置山へ馳せ参じようとしてたとこだったの。
     !: / // ,l\ヽ ´¨¨´   '       `¨¨`ノ:,' .:.:.,'! !:\\ もう準備も出来てるわ、ねえ正季。
     |:.l l l { !.:.:.\、    l二二二'、     / .:.:./:| |.:l.:|l }
     |ト、j|`!.:.:.:Λ`   ',     /     ' .:.:./.: | |.:l.:|| /
     |:.| N.:l:|:.:.:.l:|.:\    ヽ.__/     ,. / .:.:/ .:. レ': l.:|`
     ',:! |.:l.:l:|:.:.:.l:|:.:.l:个 、       ,.ィ'´:/ .:.:/.:.:.: /.:. j.:|
      ヾ ',.',.!:', .:.l:|.:.:{: l/|` ー‐ '´ 卜/, .:./.:.:.:, '.:.: /}.:!

    |:::::/:::/::::ハ:::::. : : \: : : : \: : : : : :\: : : ヽ: : : :!: :ハ : : ヽヽ
     |:::/::::f:::,イ ヾ::::.ト、: : \: : : : :\: : : : : :ヽ : : ヽ: : :!:.!:::}: : : :!: !
.   /::/:::::!::f::::! ヾ:::k \: :ヾ丶、: : : ヽ __,.,_: :丶: : :! : !Z_::!: : : ト、ヽ、
   /::::f:::::::!:::!::::! .,,_ヾ:ヽ  \ヽ、_,,.><"ゞ、: : : :ヾ: : !: :ト、ヾ: : i :! `ーヽ
.  /::/!:::::::!:::!:::::ヽ, `Y::{   ヾ´ r',.ィ-zュァ\: : ヾ: :!: :ヒ_ ,〉 /: !  はい、兄上。
 //  !:::::::!::ト、::::::ヽf弋ヾ、    ´、ゞ-‐'   ト、 !ヽ! lノ/ ./| /  もう既に兵馬の支度は整っております。
     !::::ハ::! ヾ::::::::!`¨´ j`          |: :ヾ: : ,.ト' / ,イ.|/
       !:::! ヾ ヾ:::::::!.  /              |: : : : :,イ: :/ fヾr 、
      ヾ|    ヾ:::::ヽ〈.,__           |: : : :/ !::ハ:: :!/   \
            \:::i丶、` __,       |: : :/ /  >、!   /ヽ、
               ヾj   \ ー      ./|: ://  /    /   \
                      丶、.__,,.イ  ,|/'´  /    /     \
                   _,///_>'´   /       /        ヽ、
               _,.ィ'"´ / /Aヽ    /      /          `丶、
             ,.イ   /  /f⌒ヽ  /        /            _,,..,,_ \
                 正成の弟・楠木正季



197 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:47:03 ID:zbTAAQim
                  __,,,、,,   ,,、- 、
               /´: : : : : `´: : : : :ヽ
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
           /: : : : : : :i: : : : :.∧: : :il: : i: : :ヾ: :',
          ,': : : : : : : l: : :/:./ ∨:ハ: :i!: :l: :::::::i
            l: l: i: : l /!/∨   |/ ∨∨!: :::::::l
           レ!: !: :l i"⌒"'-、   ,、-'''⌒`l: :::::ヘ!
           ∨ヘ i | でラ`    ,  f∃ソ /::∧|    と、ということは帝の倒幕に・・・・・・!?
              !ヘ∨ゝ       i      ∧ソ
            レヽi l.       j    ∧ノ
               レヘ   ______  /ノ
              ∨\ ヽ __ / / ′
             /i{  \ ` /i
             /:::::l ヘ   ` ´ ∧\
          _,,-''/::::::::l  ` ー、 ,/ .i:::::\、,_
       _,..-.:":::::::/:::::::::::i   /;;ヘ__!入  l:::::::::\`::..、,,_



/'   /::::::::::::::::/:/   |::::::::!:::::::::!ヽ::::::::::::::ヽ、::::::::| |::::::::::|\:::::!:::::::::|、`
ゝ   |::::::::::::::://~‐--、_ v::::::| |::::::::! \:::::::::::::! !::::::|~~|::::::/ ̄ヽ:::|::::::::|\、/
/~/ ´|::::::::::::::!/     ~Y、::!、.!:::::::!   \:::::::! !::::/  |:::/  |::::|::::::::::|、 ヽ
::::ゝ、_.|:::::::::::::|  /´~ ̄`ヽ、! \::ヽ   \:| !/ ̄~|/ヽ  |::!:::::::::|ヽ/´ヽヽ
/ /、|::::::::::::| イ、 /〇。:::::::1\  \ヽ    イO。::::::::::! \ .|イ:::::::::|〃ヽ
 /:/ ∧::::::::::| \ !:::::::::::::::!           |::::::::::::::::/ |/ | |:::::::::| ヽ ヽ   もちろんでしょ!!
./:::/ /::|\::::::|     ヽ:::::'!            ::::::::::´ !  |:::::::::|、  !  !   さあ行くわよ、正季、兼光!!
::::/ /::::||!::::\::|   ヽ~ ̄´      ,      ~ ̄~`    /!:::::::/ }      笠置の帝のところへ!!
::/  !:::::ヽ|:::::::::\       ,--――――--、        /!::::::://
ヽ  !:::::::::::::!:::::从、      |/´:::::::::::::::::`\|       /-/::::/
::::ヽ!::::::::::::::::!、:::::::ヽ      |        |      ノ/::::::/
. |::::!:::::ヽ:::::::::\::::::::\     ヽ       /     / /::::/
 |:::ヽ::::::ヽ::::::::::\::::::::::\    \     /    ////::/
  |::::\::::::\:::::::::::\::::::::::"''‐    、_      -'"



198 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:48:30 ID:zbTAAQim
こうして正成は笠置山の後醍醐天皇の元へ向かった。

  /  /   ..::/.::/ .:::::: /.::::::/.:::::!::::::..!.. l  ::ヽ`ヽ
 i  /   .::::::!::/l ..::://.:::/!:::::/l::::::::l:::::l:::....l  !
 !   ! l .:::::::/l/__l/ //  l:::/.:::!::::/!:::::!:::::::!::!:l
 l /l/l .::::::/ __ `ヽ、    l/ .::::l::/.:l:::/l:::::::!::!::!
  V く l .:::/   ¨ 疋タ` ヽ、ノ .::::::_j/ -―l:::/.∧l
  ∨ー!::/    `¨       /fr芹、:::/l/.:/  (また、初対面の俺を兼光と呼び捨て・・・
  j/iヽl/           /.:::::┴'..:::/./ j/   この男、本当に大丈夫なのか・・・?)
.   l::∧              { ::::::::::::::/.:/
.  __/V ::ヽ         /..::::::::::/.:/
/i/  ! ::::::ヽ     _     .:::::/ j/
.三l :: l :::::::ヽ、   __‐-..::::/
.三 !.:::::.ヽ、:::::::::ヽ、 ....:::::/
三ニl:::::::::::::\::::::::::::::ー匕\



199 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:50:03 ID:zbTAAQim
しかしその兼光の不安も天皇と正成との面会で吹き飛ぶことになる。

             |  /
             |/
     , ─  ̄ ̄ ─- _ ̄ ̄
   /          ヽ
  / / ̄ヽ/ ̄ ヽ   l
  /  |  O |  O |    |   よく来てくれた、正成殿。
  |   |   人   ノ    |   陛下も大変お喜びであるぞ。
  |  >-─´-`─-<    |   倒幕を成すために何が必要かを陛下に申し上げよ。
 / ̄  , -─- 、__ ` ̄ヽ |
 ゝ ̄ ̄______  ̄  ノ  |
   ̄ ̄        ̄ ̄   l
ノ |              | \
 ̄ヽ              | ̄
     千種忠顕

             __ __ _
.        _ , '"´  ,. _ ___`丶、
       / ` /  /´-‐ァー-ヽ \
.      / /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ     
      / └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ',
     ,'  ///!l .::j.:lイ仔くヽ/,.イ,.ム:.', l  なら素直に言うけど陛下、
    ,   '〈/f`| l ::l`' ゞゾ '´ rャjノ::.l:. |  今戦っても幕府の兵には勝てないわ。
    |  l:l :!:{、| l ::|        マソハ: |:: |  絶対にね。 
    |  l:l::i个| l ::l!     l⌒ヽ′} .:}:.l:: l
    |  lハ:l::{::', ::::{、   ヽ.ノ  /.:/::.l:: l
    l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._    /.:/::::/l::;!
.     ',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃
.     ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/    
    /⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ    
   /     ヽ \\    \´ ̄`ヽ、             
.   l     ',  \\   \  __| \
.   |      ',   \`ヽ、  ∨n| } ト、



200 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:51:30 ID:zbTAAQim
      ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |  な、なにを言ってるのだ・・・!?
   | (●) (●)|||  |  我が官軍が負けると言うのか!?
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |

          /::::::::::::/:::::::::::::, '´ ̄ ̄ ̄`ヽ\
         /:r―‐‐v':::::/::::::/ー7´ ̄ ̄`:ーミ:ヽ
      / !  ノカ:::::/:::::::/:::::/!::!::::::::::::......ヽ:::\、
       /...::ゝ'´/ |::/:|::::::/:::::/||:::::::::::::::::::::::!:::::::ハ
.      /::::::::〉、〈 !,'::::|::::,'!:::X _ |::|ヽ:::::|::::::!:::::!:::::::::::!
      '::,'::::/ /ー〉|:!:::::!::ハ/  \! V:::|ヽ::|::_:|::::::::}::!
    |::|:::/ /::| L|:|:::::|::|,ィ≠zミ、ヽ| ヽ:| ,X´:::|::::::/::|
    |::|:::ヽ|:::| ハヘ!:::::',:|弌:::::シ     _≦!:::ハ:::/|:/   ええ、今はね・・・
    |:ハ::::::|:::| ト、 !:::::::v  ̄       k::::ソ'/|:/:/|   でも合戦というものには勝ち負けはつきもの、
    || |::::::|:::`:::::i|:::::::|     _     ' ` ̄/::|'|/「!   いちいち一回の負けを気にする必要はないわ。
    || |:::::|!::::::::::|:V::::ト、  ヘ `ーァ    /::::::|:´|'    今は負けても最後に勝てばいいのよ。
      | V:::| v:::::::|:::∨| \   ̄   /:|:::::,'::ィ|
        Ⅵ V::::|ヽ;ゝ!   `ー┬‐ ' ´::::/|:::// |'
        ',|  ヽノ´ >|     |`ヽ::::::/ !//
      _, -'´    ヘ、_ _ -ミ、_! ∨_|:/
    / ヽヽ      ',´ , ‐─ 、ヽ   \
    /´`、ヽ\       Y´_, -─-ヘ   ヽ!、
.   /    ヽ\\     \      }   }:| |
  /      .ヽ\\      ヽ     |   |:| |
  /          ヽ\\     ヽ     |   |:| |



201 名前:名無しのやる夫さん :09/05/27 00:51:58 ID:c6bOeNl9
これは中々奔放な正成さんですなぁ



202 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:53:04 ID:zbTAAQim
          /.:.:.:.:./:.:.:.:./´ _____
        ,∠-…ー/:.:.:.:./イ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
      /.:} ,. '´,'.:.:.:.:/:.:.:.:.:.{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.   _, '.:.:__ァ'  /i:.:.:.:./:.:.:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
  '´.ィ¨¨アく. //!:.:.:./:.:.:.|」_.' ',:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:
  ´/.:.:/'.:.:.:.ヽイ /|:.:.:.:!:.:.:|从l`ヽ、 :.:.:| 、:.:.:.:.:
  /.:., ' /:.:.:.:.::.:厶.'.:|:.:.:.ム:.:.|,ィテぅぇ、\! \:.:
  :.:,.' ムヤ7.:./.:.:.:.|:.:.:.l ヘ:.:いh.  |       `  それに一番大事なことは生きることです。
  // /.:/.:./.:.:.:.:.:l:.:.:.|:、 ヽ:、’-‐'        陛下も私も生きてさえすれば完全には負けません。
  '  /|:.:./|:./|:.:.:.:, ';l:.:.:|.:`ヽ-',      '    
  ‐'  |:.:,. l' |:.:./ /ヘ.:.:.v:.:.:.:.:.:ゝ ._  `ゞ'´   だから、陛下・・・
      ∨.. -‐|:/ヽーヘ:.:',‐' ´  l 〕---‐' ´ この正成が生きているって聞けば、
  ,. ' ´     ′ '.  \、   |´!      陛下の御運は最後には必ず開けるものと
         , '´!       |  ',      お考えください。
       /   ∨       |
  ___/      ∨        | _. -‐-
  '´l>'        ∨       l´
.    '.            /ヽ.     l
   ∧           i   \    ',
     \      /|    \    ',
   \  `  ._ , イ |      \   ',   /
    ヽ、     >’ ',     l. l\. ', ./
   `'く ` ー'´    ∧_    \、 ヽ∨ _,.
     \        〈 \ ̄ ̄ ̄`ヾ 'Z∠


       /、       \
      /.ノ─ 、       ヽ
     ●- ´   \      ヽ  ・・・・・・うむ、分かった。
    __| 二二    i  u    i
   (__  ──   |        !
     ( _       !      /
      \    /     /
     _  6━━━━━━、
    ( )`|  \       ヽ



203 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:55:00 ID:zbTAAQim

           // /  / : / /. : : : : l : `ヽ  ヽ: : l: : : : : : : : : : :l
          / :/ / / /l / l : : : : : l : : : lヽ  !: :! : : : : : :l : : : :l
        / . :i: l / / !/!: : l . .     ! : : : l: :∨ : ト、: : : : :l : : l: l
         / . : l: :l !/`ヽ! l: : :l : : : : . . .l   l  l   ト、 ヽ、|: : : !: !  陛下、まず私は河内に戻り兵を挙げます。
.         ′: : l: :l !fモヽ ヽ: :lヽ : : : : : l: : . .!  !  l | ト、   ヽ、 l: !  そこで籠城し、幕府軍と戦います。
.         l /. : : l//l k_ノ|  ヽ! \__: l_/. :/ : : l  lヽ\/´: /. :!
       l ! : : : :/ :l ゞ ソ     ´ ≧ !::/l`/. : : :l  _!: ヽ、`>. :!  そして先ほども申した通り、必ず生きていてください。
       l l : : :/. :/!          〃/ ノ`ヾ l/. : : : l/´l : : : :∨ : : :  もし幕府軍に捕まっても自害などは考えず、
.         ! !: : :l :/ ∧  ′      トくノ /ノ/. : : : /|  l : : // : : :/   必ず生きていてください。
.         l l: : :l∧/ ∧ 、      ー ' /. : : : /´_ヽ」: /:/. : : /    この正成も必ずや生きて再び陛下の元に馳せ参じます。
         ! 、 : l /イ!::∧ ヽ       /. : : : /くノ ノ :/:/ : : /     生きていれば必ず時が来ます・・・この正成をお信じくださいませ。
       ∨ヽ! / j//.:ヽ、      __/. : : : /ー‐ ´: / / : : /
.       / ヽ /  /.::/ / ̄「 ̄  /. : : /. : / : / :/ : 〃
      /   /   /.::/ !  ノ  /. : : :イ. : :/ : //://
.   /   /     /.:::/ ノ  /_.. < l :/|//イ: //
.  / (ヽ/l     /.:::/     ̄  ‐-  j/   !   |/
/(ヽ、ヽ!::!     /.::::: ̄:::... ―-           |



204 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:56:30 ID:zbTAAQim
正成は悪党と呼ばれる人物でありながら奇妙なことにその心情さわやかで、
教養があり、さらには卓越した戦術家であったという。
         ___
      /   - 、 -、\
      /   , -|  ・|・ |-ヽ
.     i  /   `- ●- ′ |  (楠木正成・・・思った通り頼もしい男だ。)
      |  i   三 | 三  |
.      | |.   __|___.)
      ヽヽ /      /
       ━━━━o━━
       /  /    \ |

                  _,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.``丶、
                /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
              ,.イ´:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
              r'´.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.,イ:.,イ:../i:.:.l:.:.:ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ、
             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ !:./.|:./ |:./ !:.:..ハ:.:.,|:.:.:.:.ト-、ゝ
            ,イ.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:/ !ナ-、_レ'  |ノ レ'ヽ:.ノ!:.!
              !:.:.:r‐i:.:.il:.:.:..!  こヒr`i`´  _ュ=-.,リ .リ
            |,イ !i^)レ'l:.:.:./    ´    l´ヒr /:.:.ノ
            ! !:ヤヽ、.ヽ/  u       ヽ  l:.:./
              k.l,`-ァi           '´  /∨  (なるほど・・・これが楠木という男か・・・)
               k_N.l     r'´ ̄`ア  /
              _,イj  ヽ     ヽ-―┘./
            /´r'´\   \.    `´ /
        _,.ィ=''7´;;;;;;;|   \   `ー-ェ-‐'´
    _,.ィ='''´;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;!    \   ノ \



205 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:58:00 ID:zbTAAQim
そして、正成は倒幕のための兵を挙げるために河内に戻ることとなった。

   /     /:/  /   │ |   \ヽ   ヽ 丶 \
i  ,′    |/  /      !  j     ! !    !  ',  ヽ
i. |     |  /     ,′ ハ   | |ヽ/´ !   !  !ハ
ヽ |     l  l     / / │  i| l ハ j  |  | リ
 N    ┼‐|ー─ -/t /- 、|   j| / { _jzム ∧ │
/ |     ', l    / 〃  _ lヽ / j/ ,イ仏}// } ∧   そうだ、兼光!
\_|     ヽ { /,ィ≠テ女、j/    V_;;| {  j / ハ   あんたも楠木党に入って私たちと一緒に河内で戦わない?
丁∧.       ∨ 〃{か;;;;小       ちj_ ! イl     楠木党は楽しいわよ。
│|仏     ハ ヾハ圦_:::jハ       `ァ  ',  ト、 l
│|/∧     ヽ  ヽ^)::ン‐          }i |ハ !
│|.厂 ヽ      \  `´        __ ノ   厶 リ  ', |
└‐ゝ. ーヽ    ヽ \        ` ̄     /  /  l |
 ヽ、 `'ー‐\    \ \             /  /    l.|
   \   `\   \ \         /  /     リ
ヘ    ` ー- 、 \   ' ー=>ーx‐‐ァ¬′ ,′
 \       ヽ `ミ=- ...__Xテ‐ゝ_{__八 {
   {\      `ヽ ヽ-‐‐'' ̄ ̄´___`>〈
\ ヽ `ヽ、_     }\ }     /    ̄ ヽ
  \ ヽ   `ヽ  ,ノ  リ   /        \



206 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 00:59:30 ID:zbTAAQim
         /   /  .|  /j  ./    ∧ ハ.....:.:.:|:.:ヽ.:.:ヽ.:.:.:.:スゝ
         /   /  ,|  / |.:.:.:/|.:.:.:.:./ |.:.:| `、.:.:::|、:.:|.:.::.:.:|.:.:.:.:`、
         j   | .:.:/|.::/ |.:./ |.:.:.:/  |,.:|  `、:.:|ヽ:ハ.:.:.:.:|:.:.:.:::.:i
         ソ|  .|.:::/| |;/  .|/  |.:/   |.:|   `;;| リ `、::.:|::::ヘ:.:|
         | ..:|.:|/|.:|"ナ'''^-、,,,__ .|ソ    ,リ__,_,,,,、--''''ヽj:..:|::..:ハ:.|
         |...:.:.|.::::|.:.| ,_________ `'''' y   ''"___________  /.:,j.:.:.:| ツ
    .     |..::ri..:::ヽ;,|  弋ツヌヲ`      、 代ヤオソ  j.:.:.:/y.:|   (なんだ・・・俺、気に入られたのか・・・?)
          リ |ィ、.:.:.:|ツ ` ̄  ̄     ,    ̄  ̄´   |:.::/| ;ソ   いや、俺はこの笠置に残って陛下のために御身を捨てて戦うつもりだ。
           | f.`、::,|.          |         j.:.:/ソ     俺は陛下のためなら死ぬ覚悟だからな。
           \ `、|.         .i,、        ,i.:.:/´
            ヽ-リト.         j ,゙       ,/.:/
             `ッ、ヽ.        ´        //リ
              ,リ`、`l、.      ,....,_____     /;/
                ツ,|` 、    `'''''''''''´   ,/リツ
                r''j  ` 、   "  ,/|-,
               ,| i,     ` 、___ ,/  .| |、
              /::|  `、          .j h`::、

            // .:// / ::! ::l .:!   ::::::::`ヽ、 ::::l:::::::l三三ニ :::..
         //  .:/ .:/.:/! :::! ::l ::l    ::::::::!:::::\::::l:::::::l三三Ξ ::::::.
           .:/ .:/.:/  l ::::! ::! ::l    :::::::! ::::::::ヽ!:::::::!.三三ニ ::::::::.
          !  ::l :::`ヽ  l ::/! :! :::l    ::::::::! :::::::/l ::::::ト、 三三 ::::::::.   そう・・・・・・残念ね。
       l ∧ ::! /l/ \_l/ ! l  :::ヽ   ::::::::l :::::/::! :::::l_ノヽニ三 :::::::::.   あと言っておくけど死ぬ覚悟なんてしちゃ駄目よ。
        l l ∧::l∧ f升ミヽ!   、ヽ  ::::\  _/!__/ ::l ::::l:::|:::::ヽ三 ::::::::::   生きる覚悟をしなさい。
        l l !::!ヽ!::l  k._j !    ヽ\`二¨ヽ::/ ! /!`/ ::::l::::!:. :::::!ニ :::::::::::   生きてさえいればなんとかなるのよ・・・
       l ! !:l l::::l  ゞ ソ        ´ 兀j`ヾ、j/::l:/   :::!::::l__/三 ::::::::::
       l ! !:l !::::!     ,     rf_丿 ハj :::〃  .:/_j::|三Ξ :::::::::
      /ヽ!:l !::∧           ゞ ン   // :  .:∧:::!:|::l三Ξ ::::::::
     /  ∧! l::l∧ヽ    、         ..::::/ .:  .:/ノ!::!::!::l三ニ ::::::
   /  、_/ ヽl:::!ニl :::\   `      ..:::::::/ .:: /.:::::|::l:::!_jΞ・:::::
  /         :lヽ!ニ.!:::/ニヽ、   _.. -‐/..::://.::. :/!_j三三 ・::::
. /          .::!三ニj/ニ/.:   ̄厂::::::::::::/..::::イニ/ .:/.三三三 ; ::::
/       .:::/三三.ニ/`ヽ    :::::/.. <三ニ//三`ヽ三ニ . :::



207 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:01:00 ID:zbTAAQim
             __ ,.-¬- 、._
             / '´,  、   、 `ヽ、
          r´    / l ヽ  \ 、ヽ
           /  / /l.  l、 \  ヽ ', lヽ
        /, l. / /´ヽ lヽ   ヽ. ! ヽ. ト ヽ、
        '´|  V '__ヽ. ト\、_',|   ',|
         | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl.  ト.|   早く河内に戻りますよ、兄上。
           lハlヘ|´ `   ヽ´ ``〉,^! | !   正行たちも待っているはずです。
           l\l|    |    //ィ N
          | ハ ヽ  __   /ハ/ `       _
          '′lハn\ `ニ´/! !        ,イ |
           _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\       | |ヽ
       _, - ' /   |  ヽェ、 '   | ヽー、    _ | ト. ヽ
  ,.、-‐ ´    /  |  /  〉   |   ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ
  / ヽ     〈  ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、  ,〉     | l_! ヽ ゙l

      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、    l:::::::::::l::::::::::::::::::::::::、
    /::::::::::::::::::/::::::::::::/::::::::/::::::::::::;::::\  l:::::::::::l___:::::::::::::::::::ヽ
    /:::::::::::::::::::/:::::::::::::ィ':::::::::/::::::::::::;:ィ:::::::::/:\!::::::::::ト-、二 ァ :::::::::',  
  /::::; -r‐ 7:/:::::::::::://::::;:イ:::::::::::/ /::::::::ハ:::::::l:::::::::::lヽ,_//:__ノフ:i
  // //ノ:::::::::/ /:/ /:::::::/  /:::::/  V::::l:::::::::::Kヽ、‐_‐ ':::::l     分かったわ、正季。
    /、 //|::::ィ'  `メ'   /:::/ , - ァ::/ ̄ ̄` ';::',::l::::::::::l`.‐-、ヽ :::::l     
   //〉:ィ'::::|/∧〃fヾ //  ´ ノ/____     }::}:::ヽ:::::::l::::::::::`-`:::l     じゃあね、兼光。また会いましょう。
   {/ /〃::::::::::::ヘ Vハ '       〃テ丁ハ     |ヘ:::::ヽ:::::l:::::::::::::::::::l
   Y ,':::::::::::::::::::::i に}          ヒハル :》    ' ', ヘ:;l::::::l::::::::::::::::{
     !::::::::::::::::::::::::} `~"        ひニ:ソ        ( }:::l::::::l::::::::::::::l
    l:::::l:::::::::::::::::::::l  (       ` ‐‐'' ´        - l::::}::::::l:::::::::::::}
    !::::i::::::::::::::::::::::ヽ   、__             /〉‐ ':::::ノ::::::::}::::::::::;'
     ,:::l::::::::::::::::::/:::::へ、 ヽ  ̄ ~}          ノ:::::::::::/:::::::::ノ:::::::::/
    ヽト:::::::::::::::ハ::::::/  ヽ ヽ__ノ    ,  <:::::::::::/:::::::::/:::::::/
       \::::::{ ヽ{    〉、`_  <  ‐=彡ァニ'__∠/::::::::; <
         ヽ、       / ||::| / ヽ    /      ̄ ̄   \



208 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:02:30 ID:zbTAAQim
           ,. '´ : : : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : :.`ー 、
        , '       ./ .::/               :∧
          /.:/ .::/ .::′.:::′l : : ::::::.: : : : : : :!::.:.: : : : : :.∧
        ./"/. : ::′.:::!: :.:::,l :| : : :::l::. 、:::.:.: : :|:::  : : : : : :∧
        .′.:.::| : :::;!: :::/.|.:∧: :.:::ト、:::|\:::.:.:|::::: !:::. : : : :∧
        |.:.:.:.:.:|.:.:/ !:.:/ |/  ゙、:.:l ゙、l  ヽ:.:lヽ: : |:::.:.:.:.:.: : ハ
        | ;!.:.:.:|::/ _|_'__l    ゙、|   l__゙L_ヽ::|::.:.:.:.:.: : : :|
        |/l :.:.:|ハ´ __、  、 .l ´ z___ `゙:|::.:.:.:.:.:|:.:l:.:!   ああ、また会おう正成・・・
        l l:ハ::l:::! ´_辷.」`  ゛    ´_辷_リ_   :|::. /|/:.:.ハ:′
            l |:!: !        !             ::|::./´!゙i:/ !   (生きる覚悟・・・楠木正成、か・・・)
           !l:::!      .:;             :|:/i //
              ゙l: l       、            ::|'ノ/:/
             |ハ                ,‐-'.:/
             ヽ               ./:.:.:/|′
                   ヽ    ´ ̄ ̄゛    ./!:.:/
                \     ゛     . :´ : :l'|′
                  |:\    . :'´: : :.::::|、
.                 r‐|  ` -''´ _... ‐ '"´ `、_
                  /| ` ‐、   _.ノ´ヽ     /:::\
             _,./ : :|  /  >´i    〉、 /::::::::::::::i-.._
         _. '´:/: : : :! .ハ.0l - !  /::::ヘ, '::::::::::::::::::::!::::::`: :- .._
      _... '´ : : : /: : : :.:|∧:::゙、|_i/:::/ /.:::::::::::::::: : : |:: : : : : : : :`: :- .._



209 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:03:59 ID:zbTAAQim
こうして後醍醐天皇が山城国笠置山にて、楠木正成が河内国下赤坂城にて倒幕の兵を挙げた。
1331年(元弘元年)九月のことである。
        ,  ───  、
     /   /⌒ヽ⌒ヽ\
    /     , ┤  ‘|‘  |、 ヽ
.   /   /  `ー ●ー´  ヽ
   l   /   二   |  二  |
   |  l     ─   |  ─  l
    l  |        |   ) /
    ヽヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ /
     〉━━,-、━━━━く
                                                          _y-、_
                                                    _....-―一' ;:;:;:
                                                ,,....--'´    _;:;:;:′
                                _、             ..-‐'´     ィ  ,,';:;:;:广
                        ..-..,,_   _,〃 ,  ''''-...._,,_     _/’    ,,/     _i;:;:;:「
                     __..r'′ '' ̄"''";:;:;:;:;:     ` ̄ ̄''''''゙廴 、 ''ゝ 丿     _u;:;:;:
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〃              _/'''''´  ..;:;:;:;:;:;:     .._ ;:;:;:;:;:         丶 ゙;:;:;:;:’    ニ、_u;:;:;:;:;:-
 ヽ           ..-''´     ;:;:;:;:;:      ;;:;:;:′    、   ''   ;:;:;:;:;:;:    ..ィ' ゙/;:;:;:;:;:;:;:′    、

           __/'´/  〃7了.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.j ::ヤ¬寸
         /,イ>/ .:::/,':::{:::::!:::::::::::::::::ヽ ::|:. ::::Vヽ_,イ
         レ/,イ ::/ :{:ハ\{ ::、::ヽ ::::::}::_|_: :::::l >::|
          {/::| :!{.::ィ'f坏ト\{ヽ ,><ム:!:::::::: Kヽ:ト、
            |::::ヽ::i:ヽi. r'_;メ  ヽ´ イ圷ハ|::::::::::|\/ヽ>
            |i:::::::トl::ハ.     ,    r';ン´j::::::::: l: V
            |i::::::::!:::: ヘ  {>ーァ   /:!::::::::/::/
            lN:ヽ:ヽ::',:::ヽ、ヽ _,ノ  ,.ィ::/::::::/ /
              ヾ /}::}八::::ヽ>.-‐か/7::/∨
          r<¨ リ\`ヽ、\__ {  〉/イ l  )}
          f⌒ \ \ヽ  )' \ニニ∧ | |!彡ヘ
     .;;:,,.      .″  .`  `゙'-.:"     ,      .,
      . .::;;                      .′     :"
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       ,;_,.-ー''"´`゙''ー-、                ,,,,‐'゛`゙''ー-、
   ,,,,-‐'゛;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,::.:, `゙''ー-、         ,,,,-‐';';';';';';';';';';';';';';'`゙''ー-、
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":.:,:;`~'::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:'"゙:.:゙,:;'.:.:;,`:;,':,:;.、,"'.:;゙,`:;"`゙ ''ー-、、
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210 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:05:29 ID:zbTAAQim
その頃足利家では異変が起きていた・・・
足利家当主・足利貞氏が病に倒れ、危篤に陥っていたのである・・・

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /.            ....:::.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;:;:;::;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;:;;;;:;;;;:;:;;;:;::;:;::;::;;:;:;: |.              |;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;:;;;;:;;;;:;:;;;:;::;
;;:;:::::;::;::;::::;::::;:::;::;::;:::;:::;::;:::;:::;::;::;:;::;::;::;:::;::;::;::;::;:::;:::;::;:;::::::..............        ...;::;::;:::;::;:;::;::;::;:::;::
                          ヽ            /
                           \        /
                             `   ー ─ '
~`゙゙''--、.__,,;;  ,,,,__.、--─--、_____  ,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__.、--─--,,,
~`y、___ ___ ̄______...,,-‐‐''~       ~` -、....__ ,,,,, ,..............................,,,,-‐‐''~       ~` -、.._
     ̄  ̄   ̄~^‐-‐''''"~~~`‐-‐''~^ヘ.-‐‐~`‐‐‐-、__.....--‐‐""~ ̄ ゙̄w"" ,,,,,,:::::::::::::::::::::::
,,;;;;,,,,;;;;,;;;;,;;,,,,;;;;;,,,;;;.,,,,,,,,,,..;;;;;;;;;;;;;;;;;..,,;;;;,,,,,;;;;;::;;;:::,,,,,;;;;,,,;;,,,,,,;;;:::::::::;;;;,,,,r-、,.,..,,.,,::;;--゙゙
illlllllliiiiiillllllllllliiiiiiiiiiliiiiiiiiliiii!!!;;;,,,,,;;;!!!iillllllliiiiii!!;;;,,,,,;;;!!!iillllll!!!iiiiiiiiiiii!!!lll;;;;;;;;;::::::: :::: ;;;;;;iiiiii!!!;;;;;;;;;iillllllliii



211 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:07:01 ID:zbTAAQim
      ――――――――――――――――――
      |           / ̄ ̄ ̄\         .|
      |         / ─    ─ \  ハァハァ… .|
      |        /. =⊂⊃=⊂⊃= \      .|
      |          |    (__人__)    |      |
      |        \     `⌒J´   /      .| 
      |        /          \      .|
      |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
      |   |XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX| |

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \  ち、父上、まだ死んでは駄目ですお!!
  / o゚((●)) ((●))゚o \
  |     (__人__)'    |
  \     `⌒´     /



212 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:08:30 ID:zbTAAQim
       / ̄ ̄\
      /  \    \
    .(●)(● )  u. |
     (__人__)  u   |  貞氏様・・・お気を確かに!!
     .(`⌒ ´     |
     {         |
      {      u. /
      \     /
      ノ     \
     /´        ヽ
          ____
        /     \
      /        \  父上・・・グスン
     /  \    /  \
    |    (●)   (●)   |
    \      ´   u /
    /     ⌒     \
        足利直義



213 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:09:00 ID:zbTAAQim
        / /    / /   / /       /   i   |    ハ
          / /    / /   / /       /X≧x1  i l !   l
         .' /  / イ  { / , イ /       /`   、N   } ハ| ! 1
         l {  / /{  メ{  |/ ノ   /  //      7 /  | |  l  !
         |ヘ l  小  N!\!v'1  /  //     / /  //  ! ′  お義父様・・・
         l Ⅵ l { 1 {f'´云ミ、|  /! /レ ,.  -一 / } ム '  /  !
           lト、Ⅴ ト、! トィしハ|  N ムィ==x イ/ / l /|  {  |
           |! \lN'とうtソ V { ∨んィし`Y 7 / /∧|  |  l
           ,イヾ1lxwwx  `|  弋tzソ  /イ  Ⅵ 八、 |  l
          /l ||   \   ′   xwwxとっ/   |_/  ヘ1   !
           ハ l || ノ ∧  ト--- 、     /, ィ / ∧\   \ ハ、
            l:.|.ト、 l /  \ |    }  _. イ:::::/ / /  `ー-- 、_,\\
            |.:!:! ヘ | !     \ー '´-- ´/::::/ / /       ノ 入_\`
           ノ:.:1 ヘ l     ト、::::: ̄ ̄:::::::,イ / /     ///:.l ハ

                 , - '"´ ̄`'ー.、
                  ,.'      ヽ \
              / .,.-,.、    i´"''ー'.、
                 / .i ,.! !.- ''"´`ー、!  、ヽ
             /  /!o!   -.、   |.  ',ヾ
       , -‐- 、 _,r' ,.-'.l .l   `ヽヽ _,,. ! i l  あなた・・・・・
      ,.'     ヽ\二r‐'、l  __   .i゙'7.l /!ノ
      /       l /´ ヽ `'、. '-ヽ`," '゙ !'
     i        !/_   ',、_ _,ゝr、'"-- .、
    |      / _,.ニ=-', i゙ .、ヽ!.\ i i
.     ,'     ,'  'ー 、   ', ヽ, l!ヾ´ i .!
    !     ,'    \ '、 ,"´.! oゝ;'  |
   !       ,' :::::::.    `'、.',.', l / '、  }
.  ,'     ,.' :::::::::..     ',.!.! ,'./  .ヽ l
  !     ,!  :::::::::::::...  ;  ',l,〃    ! l



214 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:10:30 ID:zbTAAQim
      ――――――――――――――――――
      |           / ̄ ̄ ̄\         |
      |         / ─    ─ \        |  ・・・師直、人払いを頼む・・・
      |        /. =⊂⊃=⊂⊃= \      |  やる夫と二人で話したいことがある・・・
      |          |    (__人__)    |      |
      |        \     `⌒J´   /      .| 
      |        /          \      .|
      |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
      |   |XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX| |

:::::/ ::::!/:://:::::::::/  /::::::::::/´ ∨/::::i:::::/::::::::::::::::/i:::::::::/
:::::`::::::/ ./::::::/   /::::/," ̄ゞ"メ:::::::!::/::::::::::::::::/ l:::::/
::://  /::/    //    /;)/:::ヘ::/::::::ハ::::::/   l:::/
//'., ' , ∨     /      、/ソ/:::::/)ノ:::/ /::::/   i:/
/   ゝ                 /::/i //:::/ /:/   /
     ヘ            /´   ',///´     ・・・・・・ハッ、分かりました。
                     '、
              __      _ゝ
、            ヽ、_ゝ  / ´
;;',   /` 、         , ′

           ___
       /      \
      /ノ  \   u. \ !?
    / (●)  (●)    \
     |   (__人__)    u.   | 
     \ u.` ⌒´       /
    ノ            \



215 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:12:01 ID:zbTAAQim
         ____
       /   u \
      /  /    \\   や、やる夫に話したいこととはなんですかお・・・?父上。
    /  し (○)  (○) \
    | ∪    (__人__)  J |
     \  u   `⌒´   /



216 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:13:31 ID:zbTAAQim
      ――――――――――――――――――
      |           / ̄ ̄ ̄\         |
      |         / ─    ─ \        |  やる夫、お前・・・我が父、
      |        /. =⊂⊃=⊂⊃= \      |  そしてお前の祖父に当たる家時様の置文を知っているであろう?
      |          |    (__人__)    |      |
      |        \     `⌒J´   /      .| 
      |        /          \     . .|
      |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
      |   |XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX | |

         ____
       /   u \
      /  /    \\   は、はい。
    /  し (○)  (○) \  やる夫もその置文は見ましたお・・・
    | ∪    (__人__)  J |
     \  u   `⌒´   /



217 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:15:00 ID:zbTAAQim
足利氏には、先祖に当たる平安時代の源義家が書き残したという、
「自分は七代の子孫に生まれ変わって天下を取る」という内容の置文が存在し、
義家の七代の子孫にあたる家時は、自分の代では達成できないため、
八幡大菩薩に三代後の子孫に天下を取らせよと祈願し、願文を残して自害したと言われている。

       ____
     /~~~ \      ワシの代では足利家の天下は達成できんかった・・・
   / _ノ Ξヽ、_  \     頼むぞ・・・ワシの子孫達よ・・・
  /   (◎)―(◎)   \
  |  ::::(((__人__)))::::  |
  \     `⌒´     /
     足利家時



218 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:16:30 ID:zbTAAQim
足利高氏や弟の足利直義はこれを実見し、今川貞世(了俊)もこれを見たと、
貞世の著作である「難太平記」には記されている。

         ____
       /   u \
      /  \    /\  ・・・三代後と言うとまさか・・・・・・!?
    /  し (○)  (○) \
     | ∪    (__人__)  J |
    \  u   `⌒´   /

      ――――――――――――――――――
      |           / ̄ ̄ ̄\         |
      |         / ─    ─ \        |  そうだ・・・やる夫、お前の代だ。
      |        /. =⊂⊃=⊂⊃= \      |  やる夫、お前はもう北条に頭を下げる必要はない・・・
      |          |    (__人__)    |      |  源氏の棟梁としてとして天下を目指せ・・・
      |        \     `⌒J´   /      .|  
      |        /          \      .|
      |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
      |   |XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX| |



219 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:18:00 ID:zbTAAQim
           _-─―─- 、._
         ,-"´          \
        /              ヽ
         /       _/::::::\_ヽ
       |         ::::::::::::::  ヽ  そんな・・・父上、やる夫に天下だなんて・・・
        l  u    ( ●)::::::::::( ●)
       ` 、        (__人_)  /
         `ー,、_         /
         /  `''ー─‐─''"´\

      ――――――――――――――――――
      |           / ̄ ̄ ̄\         |
      |         / ─    ─ \        |  お前は・・・気付いていないかもしれないが・・・
      |        /. =⊂⊃=⊂⊃= \      |  お前には・・・天下人の器がある・・・
      |          |    (__人__)    |      |  
      |        \     `⌒J´   /      .|  なあに、あくまでこれはワシの願いじゃ・・・
      |        /          \      .|   最後にはお前が決断するんじゃしな・・・
      |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
      |   |XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX| |



220 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:19:30 ID:zbTAAQim
      ――――――――――――――――――
      |           / ̄ ̄ ̄\         |
      |         / ─    ─ \        |  だが、一つだけ・・・覚えていてくれ、やる夫・・・
      |        /. =⊂⊃=⊂⊃= \      |  あいつらはお前がどんな決断をしても・・・必ずついてくる・・・
      |          |    (__人__)    |      |  
      |        \     `⌒J´   /      .|  だから、家臣たちと・・・一門衆だけは絶対に、
      |        /          \      .|
      |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |   絶対に裏切るでない・・・・・・ぞ・・・
      |   |XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX| |



221 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:21:00 ID:zbTAAQim
         ____
       /   u \
      /  /    \\    ・・・・・・!?
    /  し (○)  (○) \  ち、父上・・・・・・
    | ∪    (__人__)  J |
     \  u   `⌒´   /

      ――――――――――――――――――
      |           / ̄ ̄ ̄\         |
      |         / ─    ─ \        |  
      |        /. =⊂⊃=⊂⊃= \      |  
      |          |    (__人__)    |      |  
      |        \     `⌒J´   /      .|  
      |        /          \      .|
      |   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
      |   |XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX| |



222 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:22:30 ID:zbTAAQim
                -─‐──‐-、
             /             \
            / ;              ヽ.
           l  U                l   ・・・・・・父上。
           |      , 、     ;    |⌒´⌒`ヽ、
           !、  _ノ" "ヽ、__  ∪         \
            ヽ ((ー)  (ー) )::  /⌒゛`       l:
             /ヽ∪(_人__)∪__ ,ノ|     ,      |
             /   /` ⌒ ´     |.    |    ,   !
               /   ∪    |∪`-,,,.|"   |___,ノ   |
           /.   /     |    |    |     ,lー─- 、
        , --‐-ー、_/∪    l ∪   ,|    |   ,/ )    )
       く / / ァ- ,ノ _   \ノ^ノ^/⌒ヽj\   /^ー-‐'
        `ー' ー´ ̄ (_)  (_(_イ_,イ、_,ィ'´__/  ̄

足利宗家当主・足利貞氏死去(享年五十九歳)
これによりやる夫こと足利高氏が足利宗家の当主となった。



223 名前:1 ◆XR6x1ddXyM :09/05/27 01:24:00 ID:zbTAAQim
父を亡くし悲しみに暮れるやる夫であったが、
悲しむ暇もなく乱世の風はすぐそこまで迫っていたのであった・・・
                                 ...::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::....
                              ...:;''''        '';;;:::...
                             ...;;;''           ''';;;:::...
                               ...::;;;''              '';;::
                  ..........::::::::::::::::::::::::::::::;;'                ';;::::::::
           ..........::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;'                  ;:::::::
   ............................::::::::::::::::_,,,...:-‐‐=-..,,,_::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__,,.. - ‐‐ ''''"
.、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r'";; ;;     ;;\,,:::::,:::::::::::::::::::::::::::::::__,,.. - ‐‐ ''''"";;;;,,,, ,,;;;;;;;;;;,,,,,
;;;,`';;.、::::::::::::::::::::::,,r'";; ;; ;,,,     ;;; , ;;; ;;;,`';;.、--‐‐''''""';;; ;; ,;;; ;;;;;  ,,,;;; ;,,,;;
;;  ;;;,`';;.、:::::::::,:r';;; ;; ,;;; ;;          ;;  ;;;,`';;.、 ;;;;  ,,,;;; ;,,,;;; ;;;;;;  ,,,,;;;
,,;; ,,;;;,  ,r'";;;,, ,,;; ,,;;;, ,,,,      ;  ;;  :; ;; ;;, ;;`';;、_ ,,,, ,,,,,,;;;;; , ;;; ;;;
 ;;;;  ,r'";;;;  ,,,;;; ;,,,;;; ;; ;,,, - '''' ''':‐-,, ,,      ;; ;;`';;、_          __,, - ''""
;;;; ,r'",,,;;;;,, ,,,,,,;;;;;               " ''''‐- ,..,,,...  __,, -‐- ,... ,-‐‐''''",,;; ,,;;;, ,;;


                         ≪やる夫で学ぶ「太平記」≫ つ づ く






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