ブログパーツ 泳ぐやる夫シアター 歴史系(世界史) やる夫雪中の奇跡


















やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第一話







|堕|       _      
|世|     '´    ヽ   1939年、世界に戦争の季節が訪れようとしていたころ
|門|    ri_,.1リノ)))〉  北欧の小国であるフィンランドにも戦雲が迫りつつあっただよもん
|天|    〈「(l!゚ ヮ゚ノ|  
 ̄     ノ∪)水!つ     この物語は、その小さな国が起こした、大きな奇跡の物語。  
      (((/===ソ      
      `/     )     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    
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フィンランドは1917に独立を果たしたばかりの若い国でした
内戦を潜り抜けようやくつかんだつかの間の平和。
しかし、ドイツとソ連邦の接近がそれを脅かし始めていたのです
1939年の秋には国防上の問題を理由にソ連邦はフィンランドに領土の割譲を要求し始めたのです



TTさん、投稿ありがとうございました。









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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第二話







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 ̄     ノ∪)水!つ       
      (((/===ソ      
      `/     )     
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11月30日に始まったタルビ・ソタ(冬戦争)はソ連軍の一方的な蹂躙から始まりました
東カレリア戦線の第42連隊のように指揮を維持したまま
効果的な遅滞戦闘を行えた部隊はごくわずかであり
多くのフィンランド軍は絶望的な防御戦闘をソ連軍によって強要されることになります






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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第三話







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 ̄     ノ∪)水!つ       
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後藤(タルヴェラ)戦闘団の逆襲を皮切りに、フィンランド軍は反撃を始めます
各地で進撃を鈍らせるソ連軍
フィンランドの自然は彼らを阻むように吹き荒れ猛威を振るいました

フィンランドを守る冬将軍の救いの手はしかし、フィンランド兵をも同時に苦しめる諸刃の剣でした





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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第4話


1 :◆V2ypPq9SqY [sage]:2008/12/06(土) 19:21:54.70 ID:oRlIpEq50




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開戦から10日、各地で初期の混乱から立ち直った
フィンランド軍は圧倒的劣勢な装備、兵力でありながらロシア軍の進撃を停止させることに成功します

しかし、それと同時にフィンランド軍の司令部予備部隊も底をつき始め、
高校生、45歳までの男子、社会システムの基幹構成の人々をも
次々と動員し始めなければならなければならない状況が始まったのです







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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第五話



1 :◆V2ypPq9SqY [sage]:2008/12/13(土) 22:11:37.61 ID:ymqs+ZMW0




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後藤(タルヴェラ)戦闘団がソ連軍との決戦を行っていたのと
時を同じくしてスオムッサルミ村周辺ではヤン(シースラヴォー)戦闘団が
ソ連軍第163狙撃師団と第44狙撃師団との戦いに望んでいました。
スオムッサルミが突破された場合、フィンランドは南北に分断されてしまうことになります
なんとしてもここで、ソ連軍の侵攻を止める必要がありました このエントリーをはてなブックマークに追加

やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第六話

1 :◆V2ypPq9SqY [sage]:2008/12/21(日) 00:48:34.22 ID:n4BWipjA0




やる夫が雪中の奇跡をおこすようです6




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 ̄     ノ∪)水!つ       
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      `/     )     
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フィンランドの予想以上の善戦は世界情勢に大きな波紋を投げかけていました
各国でフィンランドに対する支援運動が活発化し
物資をフィンランド送るべく世界が動き始めます
イギリスでは翠元帥(マンネルハイム)と個人的親交のあった
チャーチルによる手段を選ばない議会工作で爆撃機の贈与が現実味を帯び
フランスでも同じように物資や兵器のフィンランド軍への供与が提案され始めます
イタリアのムッソリーニも、フィンランドへの同情とソ連共産党への敵意から
戦闘機や物資の輸出を決定しています。

しかし、この世界情勢を快く思わない国も存在していました
当時、ソ連と同盟関係にあったドイツ第三帝国です









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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第七話






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世界中の人々が固唾を呑んで、フィンランド軍の信じられないような勇戦を見守っていました
1939年の12月29日のフランス紙、ハバス・ニュース・エージェンシーは
フィンランド軍の発表として開戦からこの日までに、
戦死25000名 捕虜5000名 戦車271両の損害を与えたと伝えています
(スオムッサルミの戦果を除いたもの)

また、スオムッサルミの戦闘でフィンランド軍がソ連軍に与えた損害は
戦死23000名、捕虜1500にのぼり、鹵獲した兵器だけでも
小銃5500挺 軽機関銃225挺 重機関銃125挺 対戦車砲41門 その他の砲96門
装甲車12両 戦車58両 軍馬1700頭 馬車1520両 自動車394両
自走4連装対空機関銃16両 トラクター21両 野戦炊事車47両 それと野戦病院一式を獲得しました

フィンランドの予想以上の勇戦は世界に衝撃を与えました
イギリスやフランスもこの戦果を見て本格的に冬戦争に介入する計画を立て始めます
また、北欧諸国を以外からの支援も徐々に各国を出発しフィンランドへ向かい始めました

しかしながら各地で大打撃を受けたとはいえソ連軍はいまだ健在であり、
損耗した以上の増援が到着し、準備を整え始めていたのです









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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第八話





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ソ連軍が大規模な攻勢を準備し始めた一月前半
前線に張り付いているフィンラン将兵には休息の時間は与えられません
ソ連軍は圧倒的な兵力を生かして攻勢準備に移る一方で
各地のフィンランド軍に攻勢を強め、拘束と消耗を強要していました

国力差の問題が決定的な差となって来たのです

しかしながらソ連も無傷というわけにはいきませんでした
たかが北欧の小国一つに全軍の一割以上の兵力を拘束され、
さらにドイツを除く国際社会がソ連に対し非難を行いました

イギリスフランスイタリア等の有力国はっフィンランドに武器援助を行い
アメリカではソ連製品に対する不買運動と同時に戦略物資の輸出禁止措置が取られました
そして各国からの義勇兵達がフィンランドを救うために行動を開始しました
人が、物がフィンランドに徐々に集結し始めます

スターリン(ハルヒ)の恐れた冬戦争長期化の影響が出始めたのです








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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第九話






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一ヶ月もの準備期間を置いて発動されたソ連軍の攻撃は
記録に残るほどの強烈な砲撃によって始まりました

フィンランド軍が開戦までに備蓄した全備蓄砲弾の9割を
最初の1日目で撃ちつくし、以後連日のように
ほぼ同数の砲弾がマンネルヘイムラインに降り注ぎます

ティモシェンコ攻勢が砲兵の砲声をもって動き始めたのです







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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第十話






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二月に入ってもフィンランド軍の戦意は非常に高く
ほとんどの戦線でその陣地をしっかりと保持していました。
前線のフィンランド将兵は疲れ果ててはいましたが
彼らは自軍の優勢を信じて疑いませんでした。

しかしイタリアから買い込んだフィアットG50戦闘機や
フランスが支援として送り込んだモランソルニエMS406戦闘機は
フィンランドの厳しすぎる気象条件には適合できないために活躍できませんでした
イギリスのブレミルⅣ爆撃機やグラディエーター戦闘機は
すばらしい活躍をしましたが、数が少ない上に到着は遅れに遅れています

局地的な勝利は続いていました。
しかしその勝利を得るために人員に損害は出ずとも
そのとき消費された弾薬や兵器の損耗が大きな負担になりつつありました。






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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第十一話






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2月13日 フィンランド軍は今日までのスンマ地区での戦死を4万と発表
しかしながらフィンランド軍もすでに約5万人の死傷者を出していました

13日の、ヴィープリ市内の高校生志願兵を編成した大隊を含む一個連隊+aの反撃も失敗に終わり
14日にはラハデ地区でソ連軍123狙撃師団と戦車二個大隊が
フィンランド軍2個大隊に600名の損害を与え撃破。戦線突破を果たします

ソ連軍13軍はいまだ、フィンランド軍の奮闘と地形のために
戦線を押し上げることも突破することも出来ず停滞していましたが

古泉(メレンコフ)指揮の第7軍の攻撃正面に立たされているフィンランド第二軍の戦線崩壊は
もはや時間の問題でした







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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第十二話






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16日対にマンネルヘイムラインが陥落し中間防衛線に交代し始めたフィンランド軍でしたが
その後退は容易な物では在りません
ソ連軍の砲爆撃により道路はおろかフィンランドスキー歩兵ですら移動困難なほど耕された地形
そこを通過するためには工兵隊による工事を待たねばならないほどでした
翌17日にはソ連軍は追撃戦を開始
部隊の追撃速度は一日に4~10kmにおよび 開戦当初の進軍速度に匹敵するほどの速度です

一方、他の戦線ではフィンランド軍が優位に戦闘を進めていました
東カレリアではソ連軍数個狙撃師団が翠(マンネルヘイム)元帥の配置したフィンランド師団によって
部隊単位ではなく師団そのものが完全に包囲され殲滅の危機にさらされ
コッラではフィンランド軍一個師団を相手にソ連軍5個師団(前線配置分のみ、予備含めると8)が
コッラ川を突破できず
その北では指揮官を失ったはずの後藤(タルヴェラ)戦闘団が二個師団を足止めし
そのさらに北ではフィンランド軍ヤン(シースラヴォ)第9師団がソ連軍54師団を半包囲して制圧中

ですが、それらのフィンランド軍の頑張りも、カレリア地峡が陥落してしまえば一切の意味を失ってしまいます
ソ連軍はカレリアの突破に全力を投入し始めます。

しかしながら、フィンランドがただで貴重な土地を捨てて後退するはずがありませんでした。









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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第十三話







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カレリアでフィンランド軍が絶望的な防衛線を行なっていたのとちょうど同じころ
ラドガ湖の周辺でもフィンランド軍とソ連軍の戦いが繰り広げられていました
しかしながらラドガ北の戦場の様子は誰もが予想をしない展開を突き進みます

未だコッラは保ち続け、それどころか逆襲に出たフィンランド軍は
逆に敵の3分の1以下の戦力で三個師団を包囲の内側に取り込むことに成功しました
それどころか、その包囲を開囲するために動員されたシベリア5個師団を足止めしつつ
包囲下の敵の包囲殲滅を開始したのです

東西に大きく伸びたソ連狙撃師団及び戦車旅団は大小十数個のモッティに分断され
中には師団長や旅団長が部隊ごと包囲された将軍包囲網
一個連隊が丸々包囲された 連隊包囲網 
数十両の戦車と3重の塹壕線に防衛された レメッティ西包囲網

包囲されたソ連軍の、絶望的な戦いが始まります











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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 第十四話







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2月25日 フィンランド軍は危機的状況に置かれていました

中間防衛線自体はかろうじて保持されていたものの
複数箇所で戦線に穴をあけられており、
このままでは時間の問題で戦線が崩壊するのは目に見えていました

このため第二軍団司令部は使えるすべての戦力をかき集め
戦線の穴を防ぐ為の反撃に投入しようと決意。
第四戦車中隊長は同日16時に第三猟兵大隊と共同してのホンカニエミ攻撃を命じられました。






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やる夫が雪中の奇跡を起こすようです 【最終話】






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2月28日に発動されたソ連軍第三次総攻撃は順調に進展していました
しかしながら、いまだにフィンランド軍の抵抗は執拗で進撃速度は徐々に鈍り始めます

ですが、一度動き始めたソ連軍という怪物は生半可なことではとまりません
ティモシェンコをボスとして、参謀長にゲオルギー・ジューコフ
そしてパブロフ機動集団と第7軍のメレンティン

強力に組織、準備された部隊と赤軍の最高の頭脳を集めた司令部
津波のようなそれは動き始めます





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